JP2003348775A - 電力・信号伝送装置 - Google Patents

電力・信号伝送装置

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JP2003348775A
JP2003348775A JP2002153664A JP2002153664A JP2003348775A JP 2003348775 A JP2003348775 A JP 2003348775A JP 2002153664 A JP2002153664 A JP 2002153664A JP 2002153664 A JP2002153664 A JP 2002153664A JP 2003348775 A JP2003348775 A JP 2003348775A
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Takeshi Harada
武史 原田
Takahiro Shoda
隆博 荘田
Junya Tanigawa
純也 谷川
Hiromitsu Inoue
洋光 井上
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの影響を受けにくく、安定した電力制
御を行うことができる電力・信号伝送装置を提供するこ
と。 【解決手段】 1次巻線が第1のユニット側に配置され
かつ2次巻線が第2のユニット側に配置された出力トラ
ンス103を含み、該出力トランス103を介して第1
のユニット側から第2のユニット側へ電力の伝送を行う
スイッチング電源装置101〜111と、第1のユニッ
ト側および第2のユニット側にそれぞれ光通信用の発光
部および受光部を有する、双方向光通信回路108を備
え、双方向光通信回路108を介して信号の伝送を行う
通信装置107〜109とを含み、通信装置107〜1
09は、双方向光通信回路108を介して、スイッチン
グ電源装置において2次側の出力電圧を安定化するため
に1次側に帰還する帰還信号を伝送するように構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力・信号伝送装
置に関し、特に2つのユニット間で非接触の形態で電力
および信号を伝送する電力・信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電力伝送装置として、たとえば特
開平11−341711号に開示されているものがあ
る。
【0003】図5は、上述の従来の電力伝送装置の構成
例を示すブロック図である。図5において、出力トラン
ス4の2次巻線4b側に接続した信号伝送用負荷回路2
1に自己の電流に負荷電流に対応するパルス状の負荷信
号電流を重畳させ、出力トランス4の1次側に電磁誘導
結合により、負荷信号電流を伝達し、1次巻線4a、ダ
イオード9、抵抗7に負荷信号電流を流して電流検出回
路10で検出し、その検出値に応じて発振周波数可変回
路11に対して発振回路12の発振周波数を可変させ、
MOSトランジスタ6のスイッチング周期を変え、1次
側の直流電圧のチョッピング周期を変えることにより、
無負荷、軽負荷時には小電力、2次側からの負荷信号電
流検出時には大電力を2次側に供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の電力伝送装置では、対応できる負荷変動の範囲が
狭く、重負荷時に伝送効率が悪化し、1次側への負荷信
号電流の伝達を出力トランス4が担うため、ノイズの影
響を受け易いという問題がある。
【0005】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、ノイズの影響を受けにくく、安定した電力制御を
行うことができる電力・信号伝送装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、第1のユニットと第
2のユニット間で電力および信号を伝送する電力・信号
伝送装置であって、1次巻線が上記第1のユニット側に
配置されかつ2次巻線が上記第2のユニット側に配置さ
れた出力トランスを含み、該出力トランスを介して上記
第1のユニット側から上記第2のユニット側へ上記電力
の伝送を行うスイッチング電源装置と、上記第1のユニ
ット側および上記第2のユニット側にそれぞれ光通信用
の発光部および受光部を有する、双方向光通信回路を備
え、上記双方向光通信回路を介して上記信号の伝送を行
う通信装置とを含み、上記通信装置は、上記双方向光通
信回路を介して、上記スイッチング電源装置において2
次側の出力電圧を安定化するために1次側に帰還する帰
還信号を伝送するように構成されていることを特徴とす
る電力・信号伝送装置に存する。
【0007】請求項1記載の発明によれば、電力・信号
伝送装置は、第1のユニットと第2のユニット間で電力
および信号を伝送する電力・信号伝送装置であって、1
次巻線が第1のユニット側に配置されかつ2次巻線が第
2のユニット側に配置された出力トランスを含み、該出
力トランスを介して第1のユニット側から第2のユニッ
ト側へ電力の伝送を行うスイッチング電源装置と、第1
のユニット側および第2のユニット側にそれぞれ光通信
用の発光部および受光部を有する、双方向光通信回路を
備え、双方向光通信回路を介して信号の伝送を行う通信
装置とを含み、通信装置は、双方向光通信回路を介し
て、スイッチング電源装置において2次側の出力電圧を
安定化するために1次側に帰還する帰還信号を伝送する
ように構成されているので、電磁ノイズの影響を受けに
くく、安定した制御が可能となる。また、重負荷時にお
ける電力損失が減少し、それにより、回路素子の発熱を
抑えることができ、信頼性の向上が可能となる。
【0008】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の発明は、前記スイッチング電源装置は、前記第
2のユニット側に配置され、前記出力電圧をデジタル信
号に変換して前記帰還信号とするA/D変換回路をさら
に含み、前記通信装置は、前記第1のユニット側に配置
された第1の通信制御回路と、前記第2のユニット側に
配置された第2の通信制御回路をさらに含み、上記第1
の通信制御回路と上記第2の通信制御回路は、前記双方
向光通信回路を介して、デジタル通信により所定のチャ
ンネルで前記信号の伝送を行うと共に、上記デジタル信
号とされた帰還信号を上記所定のチャンネル以外の空き
チャンネルを利用して帰還することを特徴とする請求項
1記載の電力・信号伝送装置に存する。
【0009】請求項2記載の発明によれば、スイッチン
グ電源装置は、第2のユニット側に配置され、出力電圧
をデジタル信号に変換して前記帰還信号とするA/D変
換回路をさらに含み、通信装置は、第1のユニット側に
配置された第1の通信制御回路と、第2のユニット側に
配置された第2の通信制御回路をさらに含み、第1の通
信制御回路と第2の通信制御回路は、双方向光通信回路
を介して、デジタル通信により所定のチャンネルで信号
の伝送を行うと共に、デジタル信号とされた帰還信号を
所定のチャンネル以外の空きチャンネルを利用して帰還
するので、デジタル通信の空きチャンネルを利用するこ
とにより、部品点数の削減が可能となる。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載の発明は、前記スイッチング電源装置は、前記第
1のユニット側に配置され、前記通信装置を介して伝送
された帰還信号をアナログ電圧信号に変換して1次側の
制御を行うD/A変換回路をさらに含むことを特徴とす
る請求項2記載の電力・信号伝送装置に存する。
【0011】請求項3記載の発明によれば、スイッチン
グ電源装置は、第1のユニット側に配置され、通信装置
を介して伝送された帰還信号をアナログ電圧信号に変換
して1次側の制御を行うD/A変換回路をさらに含むの
で、安定した電力制御が可能となる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載の発明は、前記第1の通信制御回路は、さらに、
一定周期毎に計測される一定ビット数中に存在する、前
記双方向光通信回路を介して伝送された帰還信号のパル
スを合計し、合計したパルス数に応じた周波数を算出す
る周波数算出手段としても機能するように構成されてお
り、前記電力・信号伝送装置は、さらに、上記算出され
た周波数を電圧信号に変換して1次側の制御を行う周波
数−電圧変換回路を含むことを特徴とする請求項2記載
の電力・信号伝送装置に存する。
【0013】請求項4記載の発明によれば、第1の通信
制御回路は、さらに、一定周期毎に計測される一定ビッ
ト数中に存在する、双方向光通信回路を介して伝送され
た帰還信号のパルスを合計し、合計したパルス数に応じ
た周波数を算出する周波数算出手段としても機能するよ
うに構成されており、電力・信号伝送装置は、さらに、
算出された周波数を電圧信号に変換して1次側の制御を
行う周波数−電圧変換回路を含むので、安定した電力制
御が可能となる。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載の発明は、前記第1の通信制御回路は、さらに、
一定周期毎に計測される一定ビット数中に存在する、前
記双方向光通信回路を介して伝送された帰還信号のパル
スを合計し、合計したパルス数に応じて電圧信号に変換
して1次側を制御する変換手段としても機能するように
構成されていることを特徴とする請求項2記載の電力・
信号伝送装置に存する。
【0015】請求項5記載の発明によれば、第1の通信
制御回路は、さらに、一定周期毎に計測される一定ビッ
ト数中に存在する、双方向光通信回路を介して伝送され
た帰還信号のパルスを合計し、合計したパルス数に応じ
て電圧信号に変換して1次側を制御する変換手段として
も機能するように構成されているので、安定した電力制
御が可能となり、また、部品点数の削減が可能となる。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載の発明は、前記第1のユニットは車両の車体であ
り、前記第2のユニットはハンドル部であることを特徴
とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電力・信
号伝送装置に存する。
【0017】請求項6記載の発明によれば、第1のユニ
ットは車両の車体であり、第2のユニットはハンドル部
であるので、車両の車体とハンドル部間の電力・信号の
伝送を非接触で行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明による電力・信号
伝送装置の第1の実施形態を示すブロック図である。な
お、ここでは、電力・信号伝送装置が、車両に搭載さ
れ、第1のユニットとしての車両の車体(ボディ)と第
2のユニットとしてのハンドル部との間で、非接触で電
力および信号を伝送するために適用されている場合につ
いて説明する。
【0019】図1において、電力・信号伝送装置は、第
1のユニット側に設けられた直流電源101、給電回路
102、第1の通信制御回路としての通信制御回路10
9、D/A変換回路110、パルス幅変調回路111お
よびスイッチ回路113と、第2のユニット側に設けら
れた受電回路104、出力電圧監視回路105、A/D
変換回路106、第2の通信制御回路としての通信制御
回路107、負荷112およびインジケータ114との
間で、出力トランス103および双方向光通信回路10
8により非接触の形態で電力および信号を伝送するよう
に構成される。
【0020】ここで、第1のユニット側に設けられた直
流電源101、給電回路102、通信制御回路109、
D/A変換回路110およびパルス幅変調回路111
と、第2のユニット側に設けられた受電回路104、出
力電圧監視回路105、A/D変換回路106、および
通信制御回路107と、出力トランス103と、双方向
光通信回路108とにより、スイッチング電源装置が構
成されている。
【0021】また、第1のユニット側に設けられた通信
制御回路109およびスイッチ回路113と、第2のユ
ニット側に設けられた通信制御回路107およびインジ
ケータ114と、双方向光通信回路108とにより、通
信装置が構成されている。
【0022】直流電源101は、たとえば車両に搭載さ
れているバッテリである。給電回路102は、出力トラ
ンス103の1次巻線に接続されたMOSFET等のス
イッチング素子(図示しない)を含み、このスイッチン
グ素子をパルス幅変調回路111からのパルスでスイッ
チングし、出力トランス103の1次巻線と2次巻線の
電磁誘導で第2のユニット側の受電回路104へ交流電
力を伝送する。
【0023】出力トランス103は、たとえば、1次巻
線が車体(ボディ)側の固定コラムに配置され、2次巻
線がハンドル部のステアリングシャフトに配置され、両
巻線が相対回転可能になるように構成された回転型トラ
ンスである。
【0024】受電回路104は、給電回路102から出
力トランス103を介して非接触の形態で伝送された交
流電力を整流手段(図示しない)で直流電力に変換し
て、負荷112や通信制御回路107へ直流電源として
供給する。
【0025】図2は、双方向光通信回路108と、通信
制御回路107および109の構成例を示すブロック図
である。
【0026】双方向光通信回路108は、第1のユニッ
ト側に配置された発光回路108a、発光部108b、
受光部108cおよび受光回路108dと、第2のユニ
ット側に配置された発光回路108e、発光部108
f、受光部108gおよび受光回路108hを含む。
【0027】通信制御回路107は、マイコン等で構成
され、パラレル/シリアル変換部107aと、ゲインコ
ントロール部107bとを含む。パラレル/シリアル変
換部107aは、第2のユニット側から入力されるパラ
レル形式の入力信号(A/D変換回路106からのデジ
タル信号を含む)をシリアル形式の出力信号に変換して
双方向光通信回路108の発光回路108eに供給する
と共に、双方向光通信回路108の受光回路108hか
らのシリアル形式の出力信号がゲインコントロール部1
07bを介して入力されて、第2のユニット側にパラレ
ル形式の出力信号(インジケータ114を駆動する出力
信号を含む)として供給する。
【0028】同様に、通信制御回路109は、マイコン
等で構成され、パラレル/シリアル変換部109aと、
ゲインコントロール部109bとを含む。パラレル/シ
リアル変換部109aは、第1のユニット側から入力さ
れるパラレル形式の入力信号(スイッチ回路113から
のスイッチON信号を含む)をシリアル形式の出力信号
に変換して双方向光通信回路108の発光回路108a
に供給すると共に、双方向光通信回路108の受光回路
108dからのシリアル形式の出力信号がゲインコント
ロール部109bを介して入力されて、第1のユニット
側にパラレル形式の出力信号(D/A変換回路110へ
入力されるデジタル信号を含む)として供給する。
【0029】上述の構成において、第1のユニット側に
配置されている通信制御回路109と第2のユニット側
に配置されている通信制御回路107は、双方向光通信
回路108を介して種々の信号を非接触で互いに伝送す
ることができる。
【0030】通信制御回路109には、スイッチ回路1
13が接続されており、スイッチ回路113からスイッ
チON信号が入力されると、通信制御回路109は、こ
のスイッチON信号をデジタル通信の所定のチャンネル
を用いて双方向光通信回路108を介して通信制御回路
107へ伝送し、通信制御回路107は、受信したスイ
ッチON信号に基づいてインジケータ114を点灯させ
るように制御する。インジケータ114は、たとえば、
LED(発光ダイオード)等からなり、スイッチ回路1
13の操作により点灯して何らかの異常を報知する異常
警報手段として働くものである。
【0031】一方、第1のユニット側に配置されている
給電回路102と、第2のユニット側に配置されている
受電回路104は、出力トランス103を介して電力を
非接触で伝送することができる。そして、電力が非接触
で伝送される際、第2のユニット側における出力トラン
ス103の2次側では、出力電圧監視回路105が、受
電回路104の出力電圧の状態をリアルタイムで監視
し、出力電圧値に応じて変化する監視出力アナログ信号
を発生する。この監視出力アナログ信号は、A/D変換
回路106、通信制御回路107、双方向光通信回路1
08、通信制御回路109およびD/A変換回路110
を介してパルス幅変調回路111にフィードバックされ
る。
【0032】すなわち、出力電圧監視回路105からの
監視出力アナログ信号は、A/D変換回路106でデジ
タル信号に変換され、通信制御回路107に入力され
る。通信制御回路107は、A/D変換回路106から
のデジタル信号を、上述のスイッチON信号等の信号を
送る所定のチャンネル以外の使用されていない空きチャ
ンネルを利用し、双方向光通信回路108を介して第1
のユニット側の通信制御回路109に伝送する。通信制
御回路109で受信されたA/D変換回路106からの
デジタル信号は、D/A変換回路110に供給され、こ
こでアナログ信号に変換される。
【0033】変換されたアナログ信号は、受電回路10
4の出力電圧値に応じて変化する信号であり、パルス幅
変調回路111に入力される。パルス幅変調回路111
は、入力されたアナログ信号によりパルス幅が変調さ
れ、スイッチング素子のON期間をPWM(パルス幅変
調)制御することにより、受電回路104の出力電圧を
安定化する。
【0034】次に、図3は、本発明による電力・信号伝
送装置の第2の実施形態を示すブロック図である。な
お、図1に示す第1の実施形態と同一の構成要素は、同
一符号を付して説明する。
【0035】図3では、図1とほぼ同じ構成を有する
が、図1のD/A変換回路110に代えて、周波数−電
圧変換回路115が通信制御回路109とパルス幅変調
回路111の間に接続されている点が相違している。
【0036】上述の構成において、第1のユニット側に
配置されている給電回路102と第2のユニット側に配
置されている受電回路104は、出力トランス103を
介して電力を非接触で伝送することができる。そして、
電力が非接触で伝送される際、第2のユニット側におけ
る出力トランス103の2次側では、出力電圧監視回路
105が、受電回路104の出力電圧の状態をリアルタ
イムで監視し、出力電圧値に応じて変化する監視出力ア
ナログ信号を発生する。この監視出力アナログ信号は、
A/D変換回路106、通信制御回路107、双方向光
通信回路108、通信制御回路109および周波数−電
圧変換回路115を介してパルス幅変調回路111にフ
ィードバックされる。
【0037】すなわち、出力電圧監視回路105からの
監視出力アナログ信号は、A/D変換回路106でデジ
タル信号に変換され、通信制御回路107に入力され
る。通信制御回路107は、上述のスイッチON信号等
の信号を送る所定のチャンネル以外の使用されていない
空きチャンネルを利用し、A/D変換回路106からの
デジタル信号を1ビット単位のパルス信号として、双方
向光通信回路108を介して第1のユニット側の通信制
御回路109に伝送する。
【0038】また、通信制御回路109は、周波数算出
手段としても機能するように構成されており、一定周期
毎に送信されてきたパルスから遡る一定ビット数、たと
えば8ビットの中に存在するパルスの数を、送信されて
きたパルスを含めて合計し、合計したパルスの密度から
周波数を算出する。
【0039】図4は、通信制御回路109における周波
数算出処理を説明するための図であり、ある時刻t1で
パルスの密度を求めると、8ビット遡った中に7個のパ
ルスが存在し、また次の周期における時刻t2でパルス
の密度を求めると、8ビット遡った中に5個のパルスが
存在する。このように、時刻t1では7個のパルスに対
応する周波数が算出され、次いで、時刻t2では5個の
パルスに対応する周波数が算出され、時刻t2における
算出周波数は、時刻t1における算出周波数より低い周
波数となる。したがって、一定周期で算出される周波数
は、出力電圧監視回路105で監視される出力電圧の変
化に応じて変化する。
【0040】そこで、通信制御回路109で算出された
周波数信号は、周波数−電圧変換回路115に供給さ
れ、ここで電圧信号に変換される。変換された電圧信号
は、パルス幅変調回路111に入力される。パルス幅変
調回路111は、入力された電圧信号により、給電回路
102のスイッチング素子をスイッチングするパルス幅
が変調され、スイッチング素子のON期間をPWM制御
することにより、受電回路104の出力電圧を安定化す
る。
【0041】このように、出力トランス103を介する
非接触の電力伝送において、第2のユニット側の出力電
圧を安定化するためのフィードバック信号は、出力トラ
ンス103を経由せず、信号を非接触で伝送するための
通信制御回路107,109および双方向光通信回路1
08におけるデジタル通信の空きチャンネルを利用して
第1のユニット側に伝送されるので、電磁ノイズの影響
を受けにくく、安定した制御が可能となる。また、デジ
タル通信の空きチャンネルを利用するため、部品点数の
削減が可能となる。さらに、重負荷時における電力損失
が減少し、それにより、回路素子の発熱を抑えることが
でき、信頼性の向上が可能となる。
【0042】以上の通り、本発明の実施の形態について
説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用
が可能である。
【0043】たとえば、図3に示す第2の実施形態で
は、通信制御回路109で、送信されてきたパルス密度
から周波数を算出し、周波数−電圧変換回路115で電
圧信号に変換しているが、これに代えて、周波数−電圧
変換回路115を省略し、通信制御回路109が、送信
されてきたパルス密度から直接電圧信号に変換する変換
手段としても機能するように構成しても良い。
【0044】また、上述の実施の形態では、第1のユニ
ットとしての車両の車体(ボディ)と第2のユニットと
してのハンドル部との間で、非接触で電力および信号を
伝送するために適用されている場合について説明した
が、本発明は、これに限らず、たとえば車体とスライド
ドア間の非接触電力・信号の伝送等の車両内全般におい
て適用可能であり、さらに車両に限らず他の分野におけ
る非接触電力・信号伝送においても適用可能である。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電磁ノイ
ズの影響を受けにくく、安定した制御が可能となる。ま
た、重負荷時における電力損失が減少し、それにより、
回路素子の発熱を抑えることができ、信頼性の向上が可
能となる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、デジタル通
信の空きチャンネルを利用することにより、部品点数の
削減が可能となる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、安定した電
力制御が可能となる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、安定した電
力制御が可能となる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、安定した電
力制御が可能となり、また、部品点数の削減が可能とな
る。
【0050】請求項6記載の発明によれば、車両の車体
とハンドル部間の電力・信号の伝送を非接触で行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力・信号伝送装置の第1の実施
形態を示すブロック図である。
【図2】図2の電力・信号伝送装置における双方向光通
信回路と通信制御回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明による電力・信号伝送装置の第2の実施
形態を示すブロック図である。
【図4】図3の電力・信号伝送装置における通信制御回
路における周波数算出処理を説明するための図である。
【図5】従来の電力伝送装置の構成例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
101 直流電源 102 給電回路 103 出力トランス 104 受電回路 105 出力電圧監視回路 106 A/D変換回路 107 通信制御回路(第2の通信制御回路) 108 双方向光通信回路 108b,108f 発光部 108c,108g 受光部 109 通信制御回路(第1の通信制御回路;周波数
算出手段;変換手段) 110 D/A変換回路 111 パルス幅変調回路 112 負荷 113 スイッチ回路 114 インジケータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 純也 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 井上 洋光 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 Fターム(参考) 5H730 AA03 AS01 BB21 CC25 DD04 DD32 FD03 FG02 XX19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のユニットと第2のユニット間で電
    力および信号を伝送する電力・信号伝送装置であって、 1次巻線が上記第1のユニット側に配置されかつ2次巻
    線が上記第2のユニット側に配置された出力トランスを
    含み、該出力トランスを介して上記第1のユニット側か
    ら上記第2のユニット側へ上記電力の伝送を行うスイッ
    チング電源装置と、 上記第1のユニット側および上記第2のユニット側にそ
    れぞれ光通信用の発光部および受光部を有する、双方向
    光通信回路を備え、上記双方向光通信回路を介して上記
    信号の伝送を行う通信装置とを含み、 上記通信装置は、上記双方向光通信回路を介して、上記
    スイッチング電源装置において2次側の出力電圧を安定
    化するために1次側に帰還する帰還信号を伝送するよう
    に構成されていることを特徴とする電力・信号伝送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング電源装置は、前記第2
    のユニット側に配置され、前記出力電圧をデジタル信号
    に変換して前記帰還信号とするA/D変換回路をさらに
    含み、 前記通信装置は、前記第1のユニット側に配置された第
    1の通信制御回路と、前記第2のユニット側に配置され
    た第2の通信制御回路をさらに含み、 上記第1の通信制御回路と上記第2の通信制御回路は、
    前記双方向光通信回路を介して、デジタル通信により所
    定のチャンネルで前記信号の伝送を行うと共に、上記デ
    ジタル信号とされた帰還信号を上記所定のチャンネル以
    外の空きチャンネルを利用して帰還することを特徴とす
    る請求項1記載の電力・信号伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング電源装置は、前記第1
    のユニット側に配置され、前記通信装置を介して伝送さ
    れた前記帰還信号をアナログ電圧信号に変換して1次側
    の制御を行うD/A変換回路をさらに含むことを特徴と
    する請求項2記載の電力・信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の通信制御回路は、さらに、一
    定周期毎に計測される一定ビット数中に存在する、前記
    双方向光通信回路を介して伝送された帰還信号のパルス
    を合計し、合計したパルス数に応じた周波数を算出する
    周波数算出手段としても機能するように構成されてお
    り、 前記電力・信号伝送装置は、さらに、上記算出された周
    波数を電圧信号に変換して1次側の制御を行う周波数−
    電圧変換回路を含むことを特徴とする請求項2記載の電
    力・信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の通信制御回路は、さらに、一
    定周期毎に計測される一定ビット数中に存在する、前記
    双方向光通信回路を介して伝送された帰還信号のパルス
    を合計し、合計したパルス数に応じて電圧信号に変換し
    て1次側を制御する変換手段としても機能するように構
    成されていることを特徴とする請求項2記載の電力・信
    号伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のユニットは車両の車体であ
    り、前記第2のユニットはハンドル部であることを特徴
    とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電力・信
    号伝送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102082468A (zh) * 2009-11-30 2011-06-01 仁宝电脑工业股份有限公司 无线供电装置
US8587970B2 (en) 2010-03-09 2013-11-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. Isolated switching power supply apparatus including primary-side and secondary-side digital control circuits
CN113141062A (zh) * 2021-04-23 2021-07-20 新疆大学 无线电能传输系统及其移相键控通信前馈补偿方法

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