JP2003346190A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003346190A
JP2003346190A JP2002155979A JP2002155979A JP2003346190A JP 2003346190 A JP2003346190 A JP 2003346190A JP 2002155979 A JP2002155979 A JP 2002155979A JP 2002155979 A JP2002155979 A JP 2002155979A JP 2003346190 A JP2003346190 A JP 2003346190A
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hmd
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JP2002155979A
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Kenji Morita
憲司 守田
Hiroaki Sato
宏明 佐藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 演技者に直接的に別の演技者の動きや動作を
仮想キャラクタとして見せることができる画像処理装置
を提供すること。 【構成】 撮影手段と、背景を構成するセットと、第2
の画像処理装置に出演者の位置姿勢を送信する手段と、
第2の出演者の位置姿勢を受信する手段と、HMDと、
トラッキング手段と、トラッキング手段と、撮影手段視
点でのCG描画手段と、合成する画像合成手段と、HM
D視点でのCG描画手段と、HMDから見える現実世界
にCGを合成する画像合成手段と、を有する第1の画像
処理装置を備え、第1の画像処理装置以外に該第1の画
像処理装置に出演者の位置姿勢を送信する手段と、第1
の画像処理装置から第2の出演者の位置姿勢を受信する
手段と、第2の出演者が装着するHMDと、HMD及び
第2の出演者の位置・姿勢を測定するトラッキング手段
と、HMD視点でのCG描画手段と、有する第2の画像
処理装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実写画像とCGの
合成画像を生成することを目的とした撮影を行う画像処
理装置に関するものであり、映画やテレビ番組の撮影や
そのリハーサル、演劇、ゲーム、カラオケ、その他にお
いて、スタジオと家庭或はそれ以外の視聴場所において
新規なサービスを提供するために使用するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスタジオで撮影する映像と、別
途作成されたCG映像若しくは別の場所で撮影された映
像を合成し、この合成映像をビデオとして録画或は放送
していた。この場合、スタジオでの撮影はブルーバック
と呼ばれる青又は緑1色の壁を背景として行われ、この
ブルーバックの部分に別の映像を合成するクロマキーと
呼ばれる方法で作成されていた(図9) 。
【0003】又、実写とCGを合成する応用システムと
しては、例えば特開平11−309269号や特開平1
1−88913号が提案されている。これらにおいては
実写映像を背景として用い、その上にCG映像等を重畳
することにより合成処理を行っていた。
【0004】更に、このように撮影される映像の利用形
態としては、インターネットを用いた双方向テレビの実
験が色々と行われるようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のブルーバックの
ような方法では、合成される映像が演技者に見えないた
め、演技が不自然になったり、演技の自由度が少ない等
の問題があった。
【0006】又、特開平11−309269号や特開平
11−88913号の方法では、実写部分と合成される
映像の関係が固定的な場合には問題がないが、演技者・
カメラ・仮想物体等が大幅且つ複雑に動く場合に正しい
合成映像を得ることは困難であった。
【0007】一方、近年、頭部装着型のディスプレイ装
置やWearableコンピュータ等の発達により、合成映像を
実時間で見ながら演技をする可能性が出てきたが、この
ような装置を用いた場合のユーザサービスについては未
だ具体的な提案がなされていなかった。
【0008】これまでの画像合成装置では、演技者に直
接的に別の演技者の動きや動作を仮想キャラクタとして
見せ、又、放送用等の画像として撮影するという機能は
備わっておらず、仮想キャラクタの自然な動きを元に演
技者が自然な演技をしたり、仮想キャラクタの自然な動
きを映像として撮影することはできなかった。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、演技者に直接的に別の演技者
の動きや動作を仮想キャラクタとして見せることができ
るとともに、放送用等の画像として撮影したり、仮想キ
ャラクタの自然な動きを元に演技者が自然な演技をした
り、仮想キャラクタの自然な動きを映像として撮影する
ことができる画像処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、撮影手段と、背景を構成するセットと、
第2の画像処理装置に出演者の位置姿勢を送信する手段
と、第2の画像処理装置から第2の出演者の位置姿勢を
受信する手段と、出演者や撮影に関わるスタッフが装着
するHMDと、撮影手段の位置・姿勢を測定するトラッ
キング手段と、HMD及び出演者の位置・姿勢を測定す
るトラッキング手段と、撮影手段視点でのCG描画手段
と、撮影手段の画像とCGを合成する画像合成手段と、
HMD視点でのCG描画手段と、HMDから見える現実
世界にCGを合成する画像合成手段と、を有する第1の
画像処理装置を備え、第1の画像処理装置以外に該第1
の画像処理装置に出演者の位置姿勢を送信する手段と、
第1の画像処理装置から第2の出演者の位置姿勢を受信
する手段と、第2の出演者が装着するHMDと、HMD
及び第2の出演者の位置・姿勢を測定するトラッキング
手段と、HMD視点でのCG描画手段と、有する第2の
画像処理装置とを備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明の構成を示すものであり、同
図において、101は撮影場所となるスタジオ、102
はスタジオに置かれたセット、103は演技者、104
は撮影用のカメラ、105は演技者の装着する頭部装着
型ディスプレイ装置(Head-Mounted Display、以下HM
Dと略す)、106はHMDに組み込まれた位置センサ
ー、107は演技者の見る映像及びカメラ映像に重畳さ
れる仮想物体、108演技者の見る映像を生成する処理
装置、109はカメラ映像に仮想物体の映像を重畳する
処理装置、110は仮想物体の状態を操作するオペレー
タ装置、111は108・109・110・128を繋
ぐネットワーク、112は109の出力を蓄積するビデ
オ装置、113は109の出力を発信或は放映する伝送
装置である。
【0013】121はVRスタジオで、MRスタジオ1
01とは離れた場所に設置可能である。125はVRス
タジオの演技者が装着するHMD、126はHMD12
5に組み込まれた位置センサー、127は演技者125
の見る映像に重畳される演技者103の仮想の映像であ
る。128は演技者125の見る映像を生成する処理装
置である。
【0014】位置センサー106としては、例えば磁気
方式の位置・方位センサー、米国ポヒマス社のFastrak
といった装置が利用可能である。又、処理装置108又
は109は、PCとビデオキャプチャーカード及びCG
描画機能のあるビデオカードで構成することができる。
オペレータ装置110は一般のPCで構成することがで
きる。
【0015】処理装置108、HMD105等は演技者
或は同時観察するスタッフの人数に応じて増やすことが
でき、処理装置109、カメラ104等は撮影用のカメ
ラの数に応じて増やすことが可能である。
【0016】図10はHMD105の内部構成を示した
図である。
【0017】HMD105は表示装置であるとともに撮
像装置の機能も持つもので、外部から入ってくる光線を
画像センサーに導くプリズム光学素子1101と光線を
受け撮像する撮像素子1102、映像を提示する表示素
子1103と表示映像を目に導くプリズム光学素子11
04等から構成される。
【0018】スタジオ101には、セット102が置か
れ、その中で演技者103が演技をする。演技者103
はHMD105を装着し、HMD105には位置センサ
ー106が組み込まれ、その位置情報を出力する。同時
にHMD105には外界を撮影するカメラが組み込ま
れ、撮像された映像データを出力する。オペレータ装置
110はオペレータの操作により、仮想物体107を表
示したり、動かしたりする指示を受け、これをネットワ
ーク111を介して処理装置108・109・128に
伝達する。
【0019】処理装置108は指示された仮想物体10
7の状態とセンサー106等から得られる頭部の位置情
報に対応してCG映像を生成し、これをHMD105か
ら得られる撮像データと合成し、合成映像をHMD10
5へ出力する。演技者103はHMD105に映る映像
を見ることにより、あたかも仮想物体105がセット1
02内にあるように観察することができる。カメラ10
4は演技者103やセット102を含むスタジオ101
の様子を撮像し、撮影データを出力する。
【0020】処理装置109は、オペレータ装置110
からの指示及び演技者123の動作による仮想物体10
7の状態とカメラの位置姿勢に対応したCG映像を生成
し、これをカメラ104から得られる映像データと合成
することにより出力映像を作成する。この出力映像はビ
デオ装置112で録画されたり、伝送装置113で放映
されたりすることで用いられる。
【0021】VRスタジオ121には、セットは置かれ
ていない。その中で演技者123が演技をする。演技者
123はHMD125を装着し、HMD125には位置
センサー126が組み込まれ、その位置情報を出力す
る。同時にHMD125には外界を撮影するカメラが組
み込まれ、撮像された映像データを出力する。演技者1
03の動きはネットワークを介して、処理装置108か
ら処理装置128 へ送られ、その位置姿勢情報及びセンサ
ー126等から得られる頭部の位置情報に対応してCG
映像を生成し、これをHMD125から得られる撮像デ
ータと合成し、合成映像をHMD125へ出力する。
【0022】演技者123は、HMD125に映る映像
を見ることにより、あたかも演技者103がVRスタジ
オ121内にあるように観察することができる。又、C
Gによってスタジオセット102があたかも存在するか
のようの映像を重畳することも可能である。
【0023】図11は図1をより詳細に示したブロック
図である。
【0024】1201は所謂シースルー機能を持つHM
Dであり、撮像部と画像表示部を持つ。1202は画像
合成手段、1203はHMD視点でのCG描画手段、1
204はCGオブジェクトの存在範囲を制御する禁則領
域処理手段、1206は位置センサー等を含む位置合わ
せ手段、1208はカメラ等の撮影手段、1209は画
像合成手段、1210はCG描画手段、1211は画像
表示手段、1212は位置姿勢情報送信手段、1213
は位置姿勢受信手段、1214は第2の画像処理装置に
よって構成される手段で、別途図13に示す。
【0025】HMD1201で撮像された画像は、画像
合成手段1202でCG描画手段1203の生成したC
G画像と合成され、得られた合成画像はHMD1201
に表示される。又、HMD1201で撮像された画像
は、位置合わせ手段1206に送られ、位置合わせ手段
1206はその情報と位置センサー等から得られるトラ
ッキング情報を元にHMD(即ち頭部)の位置・方向を
計算し、CG描画手段1203に伝達する。
【0026】CG描画手段1203は、位置合わせ手段
1206より得られる頭部の位置・方向情報と位置姿勢
受信手段1213より得られる位置姿勢データを元にH
MD視点でのCG画像を描画する。撮影手段1208で
撮像された画像は、画像合成手段1209でCG描画手
段1210の生成したCG画像と合成され、得られた合
成画像は画像表示手段1211に表示される。又、撮影
手段1208で撮像された画像は位置合わせ手段120
6に送られ、位置合わせ手段1206はその情報と位置
センサー等から得られるトラッキング情報を元に撮影手
段(即ちカメラ)の位置・方向を計算し、CG描画手段
1209に伝達する。
【0027】CG描画手段1209は、位置合わせ手段
1206より得られるカメラの位置・方向情報とCGデ
ータ管理手段1207より得られるCGデータを元にカ
メラ視点でのCG画像を描画する。又、位置合わせ手段
1206は、得られたHMD(即ち頭部)の位置・方向
データと撮影手段(即ちカメラ)の位置・方向データを
位置姿勢情報送信手段1212に伝達し、位置姿勢情報
送信手段1212はこれを第2の画像処理装置1214
に伝達する。
【0028】図13は第2の画像処理装置をより詳細に
示したブロック図である。
【0029】1501は所謂シースルー機能を持つHM
Dあり、撮像部と画像表示部を持つ。1503はHMD
視点でのCG描画手段、1506は位置センサー等を含
む位置合わせ手段、1512は位置姿勢情報送信手段、
1513は位置姿勢受信手段、1514は第1の画像処
理装置によって構成される手段で、別途図11に示す。
【0030】位置合わせ手段1206は、位置センサー
等から得られるトラッキング情報を元にHMD(即ち頭
部)の位置・方向を計算し、CG描画手段1503に伝
達する。CG描画手段1503は、位置合わせ手段15
06より得られる頭部の位置・方向情報と位置姿勢受信
手段1513より得られる演技者103の位置姿勢を元
にHMD視点でのCG画像を描画する。又、位置合わせ
手段1206は得られたHMD(即ち頭部)の位置・方
向データと撮影手段(即ちカメラ)の位置・方向データ
を位置姿勢情報送信手段1512に伝達し、位置姿勢情
報送信手段1512はこれを第1の画像処理装置151
2に伝達する。
【0031】尚、HMD1201が外界を透過的に見ら
れるように構成することによりシースルー機能を実現す
ること(光学シースルー方式)も可能であり、この場合
には上述の画像合成手段1202は不要となる。
【0032】又、位置合わせ手段1207は、例えば機
械式のエンコーダ等の三次元での位置・姿勢を検出する
手段から構成することや前述した磁気方式の位置センサ
ー或は光学式或は画像認識等による位置合わせから構成
することができる。撮影手段1208に対する位置合わ
せ手段とHMD1201に対する位置合わせ手段として
は別々のものを用いることも可能である。
【0033】図6は機械式エンコーダを用いたカメラ撮
影装置の一例である。各ジョイントにはロータリーエン
コーダ等の計測装置603が付随し、カメラ601を載
せた台車602の位置からカメラの位置及び方位を計測
して出力することができる。尚、画像合成手段1208
からの出力をカメラのファインダ部に出すことも可能で
あり、これによりカメラマンにも仮想の世界を合わせた
カメラワークが可能となる。
【0034】図7は磁気式の位置・方位センサーを用い
た手持ちカメラ撮影装置の一例である。カメラ701に
は固定的に磁気の受信機(計測器)702が装着され、
計測された磁気状態からカメラの三次元的な位置及び方
位を計算する。前述したように、このように用いること
ができる機器として、例えば、米国ポヒマス社のFastra
k といった装置がある。HMDについても同様の方法で
位置・方位計測を行う。このような手持ち式の場合には
カメラマンはHMD703(或はその片目版)を装着
し、このHMDに画像合成手段の出力を表示することで
仮想の世界に合わせたカメラワークが可能となる。
【0035】尚、ズーム可能なカメラ装置の場合には、
ズームレンズのズーム情報も外部の処理装置に伝達す
る。
【0036】図2は演技者103の装着したHMD10
5に表示される映像が作成される過程を説明する流れ図
であり、S210よりS212は近年当該分野で一般化
した並列処理プログラムの技法を用いて別々に並行動作
するスレッドとして実装されるものである。
【0037】処理装置108内での処理プロセスは、先
ずオペレータ装置110から得られた指示に応じてCG
を描画するための状態フラグ(表示物体の種類、位置、
状態)を更新する内部状態の更新する(ステップS20
1)。
【0038】次いで、頭部位置の決定処理から得られる
頭部位置情報を内部に取り込む(ステップS202)。
次いで、ビデオキャプチャカードから得られた最新の画
像を背景画像として取り込む(ステップS203)。次
に、背景画像の上にS201で設定された内部状態に応
じてCGデータを更新し、S202で設定された頭部位
置をCG生成の仮想カメラとしてCGを描画する(ステ
ップS204)。最後に描画結果の合成映像を表示する
CGコマンドをビデオカードに与えることでHMDに合
成映像が表示される(ステップS205)。
【0039】ここで、S210はオペレータ装置からの
指示データがネットワーク111を介して送信されてく
るのを受け取るスレッドであり、S211は位置センサ
ー106からの情報を受け取り、ビデオキャプチャーカ
ードから得られる画像データと合わせて頭部の位置を決
定するスレッド、S212は定期的にビデオキャプチャ
ーカードから画像データを読み出す画像キャプチャスレ
ッドである。
【0040】図3は頭部位置決定の流れ図であり、S3
01はセンサー情報更新ステップ、S302は位置情報
計算ステップ、S303は位置情報の受け渡しステッ
プ、S310はセンサーからのデータ読み込みのスレッ
ド、S311はマーカ位置の通知を受け取るスレッドで
ある。
【0041】ここで,センサーからのデータは通常のR
S232Cのポートへのデータ通信であり、S310で
はこのポートのデータを定期的に読み出している。又、
S311の通知は一般的なネットワーク通信プロトコル
(TCP-IP)で通信される。
【0042】処理装置108は、先ず、位置センサーか
ら得られる最新の位置情報に頭部位置を更新する(ステ
ップS301)。次いで、HMD105のカメラから得
られた画像データから特定のマーカ画像を認識すること
で頭部位置の補正情報を得、これに応じて頭部の方向デ
ータを更新する(ステップS302)。最後に得られた
頭部の位置(方向を含む)データを頭部位置決定スレッ
ドS211に受け渡す(ステップS303)。
【0043】頭部の方向の補正は、先ず、位置センサー
から得られたワールド座標系での頭(視点)の三次元位
置及び方位とマーカの三次元位置からマーカが画像中の
どこに見えるかの予測値(x0 ,y0 )を計算する、次
いで、この予測値(x0 ,y0 )から画像中の実際のマ
ーカの位置(x1 ,y1 )に向う移動ベクトルを計算す
る。最後にこのベクトルを見込む角度を補正値として、
これに相当する分だけ頭部の方位を回転させた値をHM
Dの方向として出力する。
【0044】図5は位置計測に用いるために、スタジオ
内に貼りこむマーカの一例を示した図である。マーカに
は単色のものを用いることも可能であるが、これは3つ
の部分からなり、それぞれ特定の大きさを持つ矩形の色
票を特定の位置関係に配置したものである。それぞれの
色票には任意の色を選ぶことができる。このように構成
することにより、より多種類のマーカを安定的に検出す
ることが可能となる。
【0045】図4はマーカ位置決定のフローを示した流
れ図であり、S410は画像認識の対象となる画像デー
タを得るステップであり、画像キャプチャーカードから
画像を定期的に読み出すスレッドとなっている。S40
1は画像データの更新ステップ、S402は閾値処理の
ステップ、S403はラベリングのステップ、S404
は面積計算のステップ、S405は重心計算のステッ
プ、S406はパターン判定のステップ、S407は計
算結果である位置情報を受け渡すステップである。
【0046】処理装置108或は109は、先ず最新の
画像データにデータを更新し( ステップS401) 、次
いで登録されたマーカを判別するための幾つかの色情報
によって画像を閾値処理する(ステップS402)、次
いで得られた2値画像を連結化してラベリング処理し
(ステップS403)、各ラベルの領域の面積を計数し
(ステップS404)、重心位置を計算する(ステップ
405)。次いで、各ラベルの面積とラベル間の重心位
置の関係から登録されたマーカのパターンと一致するか
の照合を行い、照合された中心のラベルの重心をもって
マーカ位置として出力する。
【0047】出力されたマーカ位置の情報は、HMD1
05或はカメラ104の方位の補正に利用され、HMD
・カメラの位置及び方位の情報をCGレンダリングの際
の仮想カメラの位置・方位とすることで現実世界と位置
合わせされたCG画像が生成される。
【0048】図8はカメラ104或は撮影手段1208
から得られる映像を処理する処理装置109の動作フロ
ーを示す流れ図であり、S810よりS812は近年当
該分野で一般化した並列処理プログラムの技法を用いて
別々に並行動作するスレッドとして実装されるものであ
る。
【0049】処理装置109内での処理プロセスは、先
ずオペレータ装置110から得られた指示に応じてCG
を描画するための状態フラグ(表示物体の種類、位置、
状態)を更新する内部状態の更新する(ステップS80
1)。次いで、カメラ位置の決定処理から得られるカメ
ラ位置情報を内部に取り込む(ステップS802)。次
いで、ビデオキャプチャカードから得られた最新の画像
を背景画像として取り込む(ステップS803)。次い
で、背景画像の上にS801で設定された内部状態に応
じてCGデータを更新し、S802で設定されたカメラ
位置をCG生成の仮想カメラとしてCGを描画する(ス
テップS804)。最後に描画結果の合成映像を表示す
るCGコマンドをビデオカードに与えることで表示装置
に合成映像が表示される(ステップS805)。
【0050】ここで、S810はオペレータ装置からの
指示データがネットワーク111を介して送信されてく
るのを受け取るスレッドであり、S811は図6或は図
7のカメラ装置からの情報を受け取り、ビデオキャプチ
ャーカードから得られる画像データと合わせてカメラの
位置を決定するスレッド、S812は定期的にビデオキ
ャプチャーカードから画像データを読み出す画像キャプ
チャスレッドである。
【0051】尚、本実施の形態では、処理装置108及
び109の出力であるリアルタイムの合成映像を装置全
体の出力としているが、撮像手段(或はHMD)から得
られる映像データと撮像手段(或はHMD)の位置・姿
勢を示すデータの両者を分岐して出力することで、所謂
ポストプロダクション(時間を掛けて後処理で最終生成
物となるビデオ映像を作成する工程)で用いるデータを
同時に得ることができる。
【0052】又、処理装置108或は109、オペレー
タ装置110を構成するハードウェアは一般的なコンピ
ュータと周辺機器の組み合わせで実現できる。図12に
簡単な模式図を示す。
【0053】図12は処理装置108のハードウェア構
成の一例を示したものであり、実際に撮像・表示を行う
HMDとコンピュータ、より詳細には、プログラムを格
納したHD装置及びメモリ、映像データを取り込むため
の映像キャプチャカード、CG描画や画像合成を行うた
めのビデオグラフィックカード、位置センサーとの間の
情報授受のためのシリアルI/F、ネットワークと接続
するためのネットワークI/F、プログラムによる各種
の処理を実行するCPU、プログラムを媒体からロード
するためのFD装置等から成る。
【0054】処理装置109はHMDの代わりに撮影装
置(カメラ)からの入力を受け、画像表示装置へ映像信
号を出力する。オペレータ装置110の場合にはHMD
及び画像キャプチャカードは不要となる。
【0055】本発明の実施の形態を実現するプログラム
はFD装置やネットワーク等を介してプログラム媒体か
らロードすることができる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、演技者に直接的に別の演技者の動きや動作を仮
想キャラクタとして見せることができるとともに、放送
用等の画像として撮影したり、仮想キャラクタの自然な
動きを元に演技者が自然な演技をしたり、仮想キャラク
タの自然な動きを映像として撮影することができる。
【0057】又、各スタジオをインターネット経由等で
接続することにより、家庭等遠隔地にいる演技者が仮想
キャラクタとして同時体験し、参加することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】演技者の装着したHMD105に表示される映像が作
成される過程を説明する流れ図である。
【図3】頭部位置決定の流れ図である。
【図4】マーカ位置決定のフローを示した流れ図であ
る。
【図5】位置計測に用いるためにスタジオ内に貼りこむ
マーカの一例を示した図である。
【図6】機械式エンコーダを用いたカメラ撮影装置の一
例の図である。
【図7】磁気式の位置・方位センサーを用いた手持ちカ
メラ撮影装置の一例の図である。
【図8】カメラから得られる映像を処理する処理装置の
動作フローを示す流れ図である。
【図9】従来の画像処理装置の図である。
【図10】HMDの内部構成を示した図である。
【図11】図1の画像処理装置をより詳細に示したブロ
ック図である。
【図12】処理装置のハードウェア構成の一例を示した
図である。
【図13】図1の第2の画像処理装置をより詳細に示し
たブロック図である。
【符号の説明】
101 MRスタジオ 102 スタジオセット 103 演技者 104 撮影装置(カメラ) 105 HMD 106 センサー 107 仮想物体 108 (HMD用)処理装置 109 (カメラ用)処理装置 110 オペレータ装置 111 ネットワーク 112 蓄積手段 113 放送手段 121 VRスタジオ 123 VRスタジオの演技者 125 VRスタジオの演技者のHMD 126 センサー 127 仮想キャラ 128 PCor処理装置 501 マーカー色1 502 マーカー色2 503 マーカー色3 601 カメラ 602 カメラ雲台 603 機械式エンコーダ 701 手持ちカメラ 702 磁気式の位置・方位センサー 703 撮影者用HMD 902 インターネット 903 BSデジタル放送 904 一般家庭 905 インターネット端末 906 デジタルTV端末(BSデジタル端末)
フロントページの続き Fターム(参考) 2C001 BA01 BC00 BC08 CB08 CC03 5B050 AA09 BA06 BA09 BA11 BA18 EA19 EA27 FA02 FA06 5B057 AA20 CB13 CE08 CH01 CH14 DA16 5C022 CA01 CA02 5C023 AA11 AA37 AA38 BA01 BA11 CA03 CA06 DA03 DA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影手段と、背景を構成するセットと、
    第2の画像処理装置に出演者の位置姿勢を送信する手段
    と、第2の画像処理装置から第2の出演者の位置姿勢を
    受信する手段と、出演者や撮影に関わるスタッフが装着
    するHMDと、撮影手段の位置・姿勢を測定するトラッ
    キング手段と、HMD及び出演者の位置・姿勢を測定す
    るトラッキング手段と、撮影手段視点でのCG描画手段
    と、撮影手段の画像とCGを合成する画像合成手段と、
    HMD視点でのCG描画手段と、HMDから見える現実
    世界にCGを合成する画像合成手段と、を有する第1の
    画像処理装置を備え、第1の画像処理装置以外に該第1
    の画像処理装置に出演者の位置姿勢を送信する手段と、
    第1の画像処理装置から第2の出演者の位置姿勢を受信
    する手段と、第2の出演者が装着するHMDと、HMD
    及び第2の出演者の位置・姿勢を測定するトラッキング
    手段と、HMD視点でのCG描画手段と、有する第2の
    画像処理装置とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 第1の処理手段から出力される映像デー
    タを放送する放送手段と、視聴者からの入力を受け付け
    るサーバ手段と、サーバ手段の受け取った情報をシナリ
    オの進行に反映させるオペレータ手段とを有することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
JP2002155979A 2002-05-29 2002-05-29 画像処理装置 Withdrawn JP2003346190A (ja)

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