JP2003345849A - 論理シミュレーション方法および装置 - Google Patents

論理シミュレーション方法および装置

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JP2003345849A
JP2003345849A JP2002153603A JP2002153603A JP2003345849A JP 2003345849 A JP2003345849 A JP 2003345849A JP 2002153603 A JP2002153603 A JP 2002153603A JP 2002153603 A JP2002153603 A JP 2002153603A JP 2003345849 A JP2003345849 A JP 2003345849A
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JP2002153603A
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Toshihiro Ueda
俊宏 上田
Hiroshi Kikuchi
洋 菊地
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
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    • G06F30/32Circuit design at the digital level
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮想端子や内部ノードなどを設けることな
く、論理シミュレーションの実行時間や検証パタンの作
成時間を短縮する。 【解決手段】 アドレスとそのアドレスに書き込むべき
データを記述したデータコードファイルを複数用意す
る。メモリマクロのシミュレーションモデル(メモリマ
クロモデル)をライトモードとし((d)のT1点)、
このライトモードにした後の1クロック目の書き込み動
作時((c)のT2点)の検証パタンからアドレス値と
データ値を抽出し((b)のT2点、(a)のT2
点)、抽出したアドレス値とデータ値によって特定され
るデータコードファイルを用意された複数のデータコー
ドファイルの中から選び出し、選び出したデータコード
ファイルに記述されている内容にしたがってメモリマク
ロモデルに一括してデータを書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、メモリ部品とし
てライブラリ登録されたメモリマクロを含むシミュレー
ションモデルに対して論理シミュレーションを行う論理
シミュレーション方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17にメモリマクロを含むシミュレー
ションモデルを示す。メモリマクロのシミュレーション
モデル(以下、メモリマクロモデルと呼ぶ)1は、クロ
ック入力端子CLK、モード切替端子WEB、アドレス
入力端子A、データ入力端子DIおよびデータ出力端子
DOを有している。この例は、32word×4bitのメモ
リマクロのシミュレーションモデルを示している。ま
た、このメモリマクロモデル1に対しては、図18に示
すような論理動作ロジックが定義されている。この論理
動作ロジックにおいて、「DM」はメモリマクロモデル
1内部のメモリセルデータ値を表し、「Hold」は入
力イベントに対して値の変更が行われないことを表して
いる。
【0003】このメモリマクロモデル1に対する論理シ
ミュレーションについて、図19に示すフローチャー
ト、図20に示すタイミングチャートを用いて説明す
る。なお、この論理シミュレーションでは、データ入力
端子DI,アドレス入力端子A,クロック入力端子CL
K,モード切替端子WEBに図20(a),(b),
(c),(d)に示すような信号を与える。これら信号
において、クロック入力端子CLKへの1クロック毎の
信号パタンを、検証パタンと呼んでいる。
【0004】〔メモリマクロモデルに対する論理シミュ
レーション〕先ず、ステップ901において、入力イベ
ントの検出を行う。ここで、入力イベントとは、クロッ
ク入力端子CLKへのクロック信号やモード切替端子W
EBへのモード切替信号などの論理レベルの変化のこと
をいう。
【0005】図20(d)に示すT21点でモード切替
端子WEBへのモード切替信号が「1」レベルから
「0」レベルへと変化すると、メモリマクロモデル1は
データの書き込みが可能なライトモードとなる。次のT
22点でクロック入力端子CLKへのクロック信号が
「0」レベルから「1」レベルへと変化すると、このク
ロック信号の「0」レベルから「1」レベルへの変化タ
イミングで(ステップ902のYES)、モード切替端
子WEBへのモード切替信号の値をチェックする(ステ
ップ903)。
【0006】この場合、モード切替端子WEBへのモー
ド切替信号は「0」レベルとされているので、ステップ
904へ進んで、アドレス入力端子Aに与えられている
信号値よりアドレス値を抽出する。また、ステップ90
5へ進んで、データ入力端子DIに与えられている信号
値よりデータ値を抽出する。そして、メモリマクロモデ
ル1に対してデータの書き込みを行う(ステップ90
6)。すなわち、ステップ904で抽出したアドレスに
ステップ905で読み取ったデータを書き込む。
【0007】以下、同様にして、時刻T21からT23
の間のライトモードにおいて、クロック信号が「0」レ
ベルから「1」レベルへ変化する毎に、メモリマクロモ
デル1に対するデータの書き込みを行う。これにより、
「0」から「31」の32個のアドレスに1つずつデー
タが書き込まれる。
【0008】〔データの読み出し〕図20に示すT23
点でモード切替端子WEBへのモード切替信号が「0」
レベルから「1」レベルへと変化すると、メモリマクロ
モデル1はデータの読み出しが可能なリードモードとな
る。このリードモードへの変化後、次のT24点でクロ
ック入力端子CLKへのクロック信号が「0」レベルか
ら「1」レベルへと変化すると、このクロック信号の
「0」レベルから「1」レベルへの変化タイミングで
(ステップ902のYES)、モード切替端子WEBへ
のモード切替信号の値をチェックする(ステップ90
3)。
【0009】この場合、モード切替信号は「1」レベル
とされているので、ステップ907へ進んで、アドレス
入力端子Aに与えられている信号値よりアドレス値を抽
出する。そして、ステップ908へ進んで、この抽出し
たアドレスに格納されているデータをメモリマクロモデ
ル1から読み出し、データ出力端子DOに出力する(ス
テップ908)。
【0010】以下、同様にして、時刻T23からT25
間のリードモードにおいて、クロック信号が「0」レベ
ルから「1」レベルへ変化する毎に、メモリマクロモデ
ル1からデータの読み出しを行う。これにより、「0」
から「31」の32個のアドレスから1つずつデータが
読み出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のメモリ
マクロモデルに対する論理シミュレーション方法による
と、時刻T21からT23間のライトモードにおいて、
アドレス数分の検証パタン(32クロック)が必要で、
ステップ902,903,904,905,906の処
理を32回繰り返さなければならない。更に検証を続け
たい場合、時刻T25からT26間でのライトモードの
ように、同様動作を繰り返す必要がある。このため、論
理シミュレーションの実行時間が長大化する。また、検
証パタンの作成に要する時間も長大化し、多大な工数が
かかる。
【0012】この論理シミュレーションの実行時間や検
証パタン作成時間の長大化については、当然のように設
計回路内部のメモリマクロのサイズに依存しており、大
容量のメモリマクロを搭載するLSIデバイスほど本問
題が深刻となっている。特に、階層化設計が行われてモ
ジュール別の検証が完了した後の全体システム検証にお
いて、前段のメモリマクロを含むシステムが検証済みで
あり、その後段につながるシステムを検証しなければな
らないような場合においても、メモリマクロモデルへの
メモリデータをLSIデバイス同様に書き込む必要があ
り、論理シミュレーションの実行時間や検証パタン作成
時間の長大化を引き起こしていた。
【0013】なお、これらの問題を解決する手段とし
て、メモリマクロモデルに仮想端子または内部ノードを
付加し、この仮想端子や内部ノードに発生するイベント
処理により、メモリデータを一括して書き込む手法が用
いられる。しかし、仮想端子を付加する場合はLSIデ
バイス回路と一致しない回路接続データを専用に作成す
る必要があり、その仮想端子への検証パタン入力を行な
う必要がある。また、内部ノードを付加する場合も、そ
の内部ノードのイベント処理を実現するため、検証パタ
ン入力を行う条件設定も必要となるため、検証パタン作
成に複雑な操作を行う必要がある。
【0014】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、仮想端子や
内部ノードなどを設けることなく、論理シミュレーショ
ンの実行時間や検証パタンの作成時間を短縮することの
できる論理シミュレーション方法および装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、アドレスとそのアドレスに書き込む
べきデータを記述したデータコードファイルを複数用意
し、メモリマクロのシミュレーションモデルをデータ書
き込みモードとし、このデータ書き込みモードにした後
の1クロック目の書き込み動作時の検証パタンから検索
キーを抽出し、この抽出した検索キーによって特定され
る所要のデータコードファイルを複数のデータコードフ
ァイルの中から選び出し、この選び出したデータコード
ファイルに記述されている内容にしたがってメモリマク
ロのシミュレーションモデルに一括してデータを書き込
むようにしたものである。
【0016】この発明によれば、メモリマクロのシミュ
レーションモデル(メモリマクロモデル)をデータ書き
込みモード(ライトモード)にした後の1クロック目の
書き込み動作時に、その1クロック目の検証パタンから
検索キー(例えば、アドレスとデータ、検証パタンのパ
タン数(パタンナンバ))が抽出され、この抽出された
検索キーによって特定される所要のデータコードファイ
ルが複数のデータコードファイルの中から選び出され、
この選び出されたデータコードファイルに記述されてい
る内容にしたがってメモリマクロモデルに一括してデー
タが書き込まれる。
【0017】すなわち、メモリマクロモデルをライトモ
ードにした後の1度のクロック動作で、所要のデータコ
ードファイルに記述されている内容(アドレスとそのア
ドレスに書き込むべきデータ)に従って、メモリマクロ
モデルに一括してデータが書き込まれる。なお、データ
コードファイルには、必ずしもメモリマクロモデルの全
アドレスについてそのアドレスに書き込むべきデータを
記述しておかなくてもよく、必要なアドレスについての
みそのアドレスに書き込むべきデータを記述しておくよ
うにしてもよい。全アドレスについて記述しておけば、
1度のクロック動作で、全アドレスのデータが一括して
メモリマクロモデルに書き込まれる。必要なアドレスに
ついてのみ記述しておけば、1度のクロック動作で、必
要なアドレスのデータのみが一括してメモリマクロモデ
ルに書き込まれる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1はこの発明に係る論理シミュレーシ
ョン方法の実施に用いる論理シミュレーション装置の一
実施の形態の要部を示す図である。
【0019】〔実施の形態1〕図1において、2は設計
された回路接続情報が格納された回路データファイル、
3は回路データの動作検証用入力データである検証パタ
ンが格納された検証パタンファイル、4は回路データに
含まれる各論理セルの内部遅延値,タイミングスペック
および論理セル間の配線遅延値が格納された遅延タイミ
ング情報ファイル(回路SDFファイル)、5は設計さ
れた回路のメモリマクロを含むシミュレーションモデル
や各シミュレーションモデルの論理動作ロジックが格納
されたライブラリである。
【0020】ライブラリ5には、図17に示したメモリ
マクロモデル1と、このメモリマクロモデル1に対して
定義されている図18に示した論理動作ロジックが登録
されている。6はアドレスとそのアドレスに書き込むべ
きデータを記述した複数のデータコードファイル、7は
論理シミュレーションを実行する論理シミュレーション
部である。
【0021】論理シミュレーション部7での処理は、概
略的に「タイミングチェック」、「論理演算」、「状態
値スケジュール」で構成される。この処理を検証パタン
の各ステップで行う。論理シミュレーション処理が全て
終了した後は、シミュレーション実行で発生したタイミ
ングエラー情報、検証パタンのパタン毎の論理演算値な
どが書き出された論理シミュレーション結果ファイル8
を出力する。
【0022】図2にデータコードファイル6の一例を示
す。本実施の形態では、データコードファイル6として
6Aと6Bの2つが設けられているものとする。データ
コードファイル6A,6Bには、HEAD行にこのデー
タコードファイルに使用するメモリマクロモデルのイン
スタンス名が、DATA行にアドレス値(第1引数)と
データ値(第2引数)が記述されている。データコード
ファイル6Aと6Bは任意のディレクトリに格納されて
おり、論理シミュレーションの実行の際にこのディレク
トリが環境変数で指定され、後述する検索キーで特定さ
れる所要のデータコードファイルが選び出される。
【0023】〔メモリマクロモデルに対する論理シミュ
レーション〕ライブラリ5に登録されているメモリマク
ロモデル1に対する論理シミュレーションについて、図
3に示すフローチャート、図4に示すタイミングチャー
トを用いて説明する。なお、この論理シミュレーション
では、データ入力端子DI,アドレス入力端子A,クロ
ック入力端子CLK,モード切替端子WEBに図4
(a),(b),(c),(d)に示すような信号を与
える。
【0024】論理シミュレーション部7は、メモリマク
ロモデル1に対する論理シミュレーションの実行開始に
あたって、WEBフラグを初期化し「0」とする(ステ
ップ301)。このWEBフラグの初期化は、メモリマ
クロモデル1に対する論理シミュレーションの実行開始
時にのみ行い、論理シミュレーションの実行開始後の繰
り返し実行する論理演算ではWEBフラグの初期化は行
わない。すなわち、論理シミュレーションの実行開始時
のみWEBフラグの初期化を行い、次の論理演算からは
ステップ301を飛ばし、ステップ302へと進む。
【0025】〔データの一括書き込み〕論理シミュレー
ション部7は、ステップ302において、入力イベント
の検出を行う。図4(d)に示すT1点でモード切替端
子WEBへのモード切替信号が「1」レベルから「0」
レベルへと変化すると、メモリマクロモデル1はライト
モードとなる。この場合、ステップ302において、モ
ード切替信号の「1」レベルから「0」レベルへの変化
が入力イベントとして検出される。
【0026】論理シミュレーション部7は、この入力イ
ベントがモード切替端子WEBへのイベントであり(ス
テップ303のYES)、またそのイベントが「1」レ
ベルから「0」レベルへの変化であることを確認して
(ステップ304のYES)、WEBフラグを「1」と
し(ステップ305:図4(k)のT1点)、ステップ
302に戻る。
【0027】次のT2点で、クロック入力端子CLKへ
のクロック信号が「0」レベルから「1」レベルへと変
化すると、このクロック信号の「0」レベルから「1」
レベルへの変化タイミングで(ステップ306のYE
S)、モード切替端子WEBへのモード切替信号の値を
チェックする(ステップ307)。
【0028】この場合、モード切替端子WEBのモード
切替信号は「0」レベルとされているので、ステップ3
08へ進んで、アドレス入力端子Aに与えられている信
号値よりアドレス値を抽出する。この場合、アドレス値
として「0」を抽出する。また、ステップ309へ進ん
で、データ入力端子DIに与えられている信号値よりデ
ータ値を抽出する。この場合、データ値として「110
1」を抽出する。そして、メモリマクロモデル1に対し
てデータの書き込みを行う(ステップ310)。すなわ
ち、ステップ308で抽出したアドレス「0」にステッ
プ309で抽出したデータ「1101」を書き込む。
【0029】次に、論理シミュレーション部7は、WE
Bフラグの値をチェックする(ステップ311)。この
場合、WEBフラグの値は「1」とされているので、ス
テップ312へ進んでデータコードファイルの検索を行
う。このデータコードファイルの検索において、論理シ
ミュレーション部7は、メモリマクロモデル1に付され
ているインスタンス名とそのHEAD行に記述されてい
るインスタンス名が一致し、かつDATA行に記述され
ている最初のアドレス値(第1引数)およびデータ値
(第2引数)がステップ308,309で抽出したアド
レス値およびデータ値と一致するデータコードファイル
をディレクトリ中から選択する。
【0030】この場合、メモリマクロモデル1のインス
タンス名は「INSTANCE1」、ステップ308で
抽出されたアドレス値は「0」、ステップ309で抽出
されたデータ値は「1101」であるので、図2(a)
に示したデータコードファイル6Aが選択される。そし
て、論理シミュレーション部7は、この選択したデータ
コードファイル6Aを読み出し(ステップ313)、こ
のデータコードファイル6Aに記述されている内容(ア
ドレスとそのアドレスに書き込むべきデータ)にしたが
ってメモリマクロモデル1に一括してデータを書き込む
(ステップ314)。
【0031】図2(a)に示したデータコードファイル
6Aでは、メモリマクロモデル1の全アドレスについて
データが記述されているので、メモリマクロモデル1を
ライトモードとした後の1度のクロック動作で、メモリ
マクロモデル1の全アドレスに対して一括してデータが
書き込まれる。これにより、各アドレスに対応したメモ
リマクロモデル1内のメモリセルのデータは、図4
(e)〜(i)のようにその値が書き替えられる。な
お、一括書き込みの実現方法として、「verilog-HDL」
であれば「$readmemhタスク」等を使用する。
【0032】そして、論理シミュレーション部7は、ス
テップ314でのデータの一括書き込みを終了した後、
WEBフラグを0に戻して(ステップ315:図4
(k)のT2点)、次の論理演算に備える。
【0033】その後、モード切替端子WEBへのモード
切替信号の変化がなく、「0」のままのライトモードで
の2クロック目以降では、モード切替端子WEBへのイ
ベント入力がないため、WEBフラグが「1」へ変化す
ることがない。したがって、クロック入力端子CLKへ
のイベント入力があっても、ステップ311でのNOに
よりステップ312以降の処理へは進まないので、メモ
リマクロモデル1へのデータの一括書き込みの処理は行
われない。
【0034】この例では、時刻T3において、クロック
入力端子CLKへのクロック信号が「0」レベルから
「1」レベルへと変化している。この場合、モード切替
端子WEBの値はまだ「0」であるのでライトモードで
動作し、ステップ306,307を経て、ステップ30
8,309,310へと進む。ステップ308ではアド
レス値「1」を抽出し、ステップ309ではデータ値
「1001」を抽出し、ステップ310にてアドレス
「1」にデータ「1001」を書き込む。次のステップ
311の判断では、時刻T2の論理演算によってWEB
フラグは0にされているため、ステップ312以降の処
理に進むことはない。
【0035】なお、ライトモードでの2クロック目以
降、および1クロック目でもディレクトリに格納されて
いるデータコードファイルの中から該当するデータコー
トファイルが見つからなければ、ステップ312での判
断結果が「不一致」となり、メモリマクロモデル1への
データの一括書き込みは行わず、ステップ308,30
9,310による抽出したアドレスへの抽出したデータ
の書き込みのみを行う。
【0036】〔データの読み出し〕図4(d)に示すT
4点でモード切替端子WEBへのモード切替信号が
「0」レベルから「1」レベルへと変化すると、メモリ
マクロモデル1はリードモードとなる。この場合、ステ
ップ302において、モード切替信号の「0」レベルか
ら「1」レベルへの変化が入力イベントとして検出され
る。
【0037】論理シミュレーション部7は、この入力イ
ベントがモード切替端子WEBへのイベントであること
を確認し(ステップ303のYES)、そのイベントが
「1」レベルから「0」レベルへの変化か否かをチェッ
クする(ステップ304)。この場合、「0」レベルか
ら「1」レベルへの変化であるので、ステップ305へ
は進まない。すなわち、WEBフラグを「0」としたま
ま、ステップ302に戻る。
【0038】次のT5点で、クロック入力端子CLKへ
のクロック信号が「0」レベルから「1」レベルへと変
化すると、このクロック信号の「0」レベルから「1」
レベルへの変化タイミングで(ステップ306のYE
S)、モード切替端子WEBへのモード切替信号の値を
チェックする(ステップ307)。
【0039】この場合、モード切替信号は「1」レベル
とされているので、ステップ316へ進んで、アドレス
入力端子Aに与えられている信号値よりアドレス値を抽
出する。この場合、アドレス値として「2」を抽出す
る。そして、ステップ317へ進んで、この抽出したア
ドレス「2」に格納されているデータ値「1110」を
メモリマクロモデル1から読み出し、データ出力端子D
Oに出力する(ステップ317)。
【0040】以下、同様にして、時刻T4からT6間の
リードモードにおいて、クロック信号が「0」レベルか
ら「1」レベルへ変化する毎に、メモリマクロモデル1
からのデータの読み出しを行う。
【0041】時刻T6では、モード切替端子WEBが
「1」レベルから「0」レベルへ変化するので、ステッ
プ303,304のYESに応じてステップ305へ進
み、WEBフラグを「1」とする。その後、時刻T7に
てクロック入力端子CLKのイベント変化が発生する
と、検証パタンからアドレス値「3」、データ値「01
11」を抽出し(ステップ308、309)、メモリマ
クロモデル1に書き込む(ステップ310)。
【0042】そして、論理シミュレーション部7は、W
EBフラグが「1」であることを確認し(ステップ31
1のYES)、データコードファイルの検索を行う(ス
テップ312)。この場合、図2(a)のデータコード
ファイル6AではDATA行に記述されている最初のア
ドレス値が「0」であるため不一致となり、図2(b)
のデータコードファイル6BではDATA行に記述され
ている最初のアドレス値およびデータ値が一致するの
で、データコードファイル6Bに記述されている内容
(アドレスとそのアドレスに書き込むべきデータ)にし
たがってメモリマクロモデル1に一括してデータを書き
込む(ステップ314)。そして、WEBフラグを
「0」に戻して(ステップ315:図4(k)のT7
点)、次の論理演算に備える。
【0043】時刻T8では、時刻T1、T6と同様にW
EBフラグを「1」とし(ステップ305)、時刻T9
のクロック入力端子CLKのイベント変化でライトモー
ドとして動作する。この場合、ステップ308でアドレ
ス値「0」を、ステップ309でデータ値「0110」
を抽出し、ステップ310でメモリマクロモデル1への
書き込みを行う。
【0044】この場合、WEBフラグが「1」であるの
で、ステップ311からステップ312へ進み、データ
コードファイル検索を行うが、図2(a)のデータコー
ドファイル6Aにおいてアドレス値は一致するがデータ
値が一致せず、図2(b)のデータコードファイル6B
においてはアドレス値もデータ値も一致しない。この場
合、論理シミュレーション部7は、一括書き込みを行う
ための所要のデータコードファイルがないと判断し(ス
テップ312の「不一致」)、メモリマクロモデル1へ
のデータの一括書き込みは行わず、WEBフラグを0に
戻して(ステップ315:図4(k)のT9点)、次の
論理演算に備える。
【0045】以上説明したように、本実施の形態では、
従来メモリマクロモデルの全アドレスにデータを書き込
むためには、32個の検証パタンが必要であったが、一
括書き込みを行うことにより1個の検証パタンで全デー
タを書き込むことが可能となる。また、ワード数が増加
するほどに従来方法ではデータの書き込みを行うための
検証パタンが必要となるが、本実施の形態ではどのよう
なメモリサイズでも1個の検証パタンによって、全デー
タを書き込むことが可能である。
【0046】また、本実施の形態では、データの一括書
き込みに対して、全アドレスもしくは任意のアドレスへ
書き込むか否かの選択をデータコードファイルの設定に
よってユーザ側で容易に制御可能である。すなわち、メ
モリマクロモデルの全アドレスについてそのアドレスに
書き込むべきデータを記述しておけば、全アドレスのデ
ータが一括してメモリマクロモデルに書き込まれ、必要
なアドレスについてのみそのアドレスに書き込むべきデ
ータを記述しておけば、必要なアドレスのデータのみが
一括してメモリマクロモデルに書き込まれる。
【0047】また、一括書き込みと、通常の書き込み
(ライトモードのようなLSIデバイス機能としてのア
ドレス端子、データ端子への入力によるデータ書き込
み)との選択を、ユーザ側で容易に行わせることも可能
である。すなわち、データコードファイルを使用するか
否かの設定により、一括書き込みと通常の書き込みとを
自由に選択するようにすることが可能である。
【0048】また、本実施の形態では、データコードフ
ァイルを追加するのみで実現することが可能であり、仮
想端子や内部ノードなどを設ける必要はなく、また検証
パタンに複雑なイベントを含める必要もない。これによ
り、論理シミュレーションの実行時間や検証パタンの作
成時間を短縮し、回路の設計期間を大幅に短縮すること
ができるようになる。
【0049】〔実施の形態2〕実施の形態2として、温
度センサマクロについて、論理シミュレーションを行う
場合について説明する。
【0050】温度センサマクロはアナログ信号(温度を
電圧に変換した信号等)を入力とし、この入力信号をデ
ジタル信号化した出力を行う。すなわち、図5に示すよ
うに、検出温度をデジタル信号に変換し、出力する。こ
のような温度センサマクロでは、アナログ信号を論理シ
ミュレーションでは処理できず、敢えてシミュレーショ
ンモデルを作ろうとすると、図6に示すようなシミュレ
ーションモデル9となる。
【0051】そこで、温度センサマクロの擬似的なシミ
ュレーションモデルを作り、このシミュレーションモデ
ルの内部ノードに図7に示すようにメモリマクロモデル
9−1を持たせる。このメモリマクロモデル9−1に対
して論理シミュレーションを行う。以下、メモリマクロ
モデル9−1に対する論理シミュレーションについて、
図8に示すフローチャート、図9に示すタイミングチャ
ートを用いて説明する。
【0052】なお、この論理シミュレーションでは、ク
ロック入力端子CLKに図9(a)に示すようなクロッ
ク信号を検証パタンとして与える。また、データコード
ファイル6として、図10(a),(b)に示すような
データコードファイル6C,6Dを使用する。データコ
ードファイル6C,6Dには、HEAD行にこのデータ
コードファイルを使用するメモリマクロモデルのインス
タンス名が、PAT行に検証パタンのパタン数(パタン
ナンバ)が、DATA行にアドレス値(第1引数)とデ
ータ値(第2引数)が記述されている。パタン数(パタ
ンナンバ)は、論理シミュレーションの実行開始時から
システムクロックの周期ごとに1パタン、2パタンと数
える。
【0053】〔メモリマクロモデルに対する論理シミュ
レーション〕論理シミュレーション部7は、メモリマク
ロモデル9−1に対する論理シミュレーションの実行開
始にあたって、WEBフラグとAフラグを初期化し、W
EBフラグを「1」、Aフラグを「0」とする(ステッ
プ801)。このWEBフラグおよびAフラグの初期化
は、メモリマクロモデル9−1に対する論理シミュレー
ションの実行開始時にのみ行い、論理シミュレーション
の実行開始後の繰り返し実行する論理演算ではWEBフ
ラグおよびAフラグの初期化は行わない。
【0054】〔データの一括書き込み〕論理シミュレー
ション部7は、ステップ802において、入力イベント
の検出を行う。図9(a)に示すT11点でクロック入
力端子CLKへのクロック信号が「1」レベルから
「0」レベルへと変化すると、このクロック信号が
「1」レベルから「0」レベルへと変化した時の検証パ
タンのパタン数(パタンナンバ)を検出する(ステップ
803)。この場合、パタン数として「P1」を検出す
る。
【0055】論理シミュレーション部7は、クロック信
号が「0」レベルから「1」レベルへの変化ではなく
(ステップ804のNO)、「1」レベルから「0」レ
ベルへの変化であることを確認し(ステップ805のY
ES)、データコードファイルの検索を行う(ステップ
806)。
【0056】このデータコードファイルの検索におい
て、論理シミュレーション部7は、メモマクロモデル9
−1に付されているインスタンス名とそのHEAD行に
記述されているインスタンス名が一致し、かつPAT行
に記述されているパタン数とステップ803で検出した
パタン数とが一致するデータコードファイルをディレク
トリ中から選び出す。
【0057】この場合、メモリマクロモデル9−1のイ
ンスタンス名は「INSTANCE2」、ステップ80
3で検出されたパタン数は「P1」であるので、図10
(a)に示したデータコードファイル6Cが選択され
る。そして、論理シミュレーション部7は、WEBフラ
グを「0」とし(図9(b)に示すT11点)、またW
EBフラグの値をモード切替端子WEBへのモード切替
信号の値とし(図9(e)に示すT11点)、メモリマ
クロモデル9−1をライトモードとする(ステップ80
7)。
【0058】そして、ステップ806で選択したデータ
コードファイル6Cを読み出し(ステップ808)、こ
のデータコードファイル6Cに記述されている内容(ア
ドレスとそのアドレスに書き込むべきデータ)にしたが
ってメモリマクロモデル9−1に一括してデータを書き
込む(ステップ809)。そして、ステップ809での
データの一括書き込みを終了した後、Aフラグを「0」
として、次の論理演算に備える。
【0059】〔データの読み出し〕図9(a)に示す時
刻T12でクロック入力端子CLKへのクロック信号が
「0」レベルから「1」レベルへと変化すると、論理シ
ミュレーション部7は、このクロック信号が「0」レベ
ルから「1」レベルへと変化した時の検証パタンのパタ
ン数(パタンナンバ)を検出する(ステップ803)。
この場合、パタン数として「P2」を検出する。
【0060】そして、クロック信号が「0」レベルから
「1」レベルへの変化であることを確認し(ステップ8
04のYES)、ステップ811へ進む。ステップ81
1では、WEBフラグを「1」とし(図9(b)に示す
T12点)、またこのWEBフラグの値をモード切替端
子WEBへのモード切替信号の値とし(図9(e)に示
すT12点)、メモリマクロモデル9−1をリードモー
ドとする。
【0061】そして、Aフラグの値(この場合、
「0」)をアドレス入力端子Aへの信号値とし(ステッ
プ812)、この信号値よりアドレス値「0」を抽出す
る。そして、この抽出したアドレス「0」に格納されて
いるデータ値をメモリマクロモデル9−1から読み出
し、データ出力端子DOに出力する(ステップ81
3)。
【0062】そして、このデータの出力後、Aフラグに
「1」を加算し(ステップ814)、Aフラグの値がア
ドレス入力端子Aの最大値(本実施の形態では、4から
0の5ビットなので「32」)であるか否かをチェック
し(ステップ815)、最大値でなければ次の論理演算
に備える。Aフラグの値が最大値となった場合には、A
フラグを「0」として、次の論理演算に備える。
【0063】時刻T13では、時刻T12と同様に、W
EBフラグを「1」とし(ステップ811)、Aフラグ
の値「1」を端子Aへのアドレス値とし(ステップ81
2)、アドレス「1」に格納されているデータ値をメモ
リマクロモデル9−1から読み出し、データ出力端子D
Oに出力する(ステップ813)。以下同様にして、メ
モリマクロモデル9−1のアドレス「0」〜「31」に
格納されているデータが、次々にデータ出力端子DOに
出力される。
【0064】なお、時刻T12において、WEBフラグ
が「1」とされた後は、ステップ806においてステッ
プ803で検出されるパタン数がそのPAT行に記述さ
れているデータコードファイルが見つかるまで、ステッ
プ807以降の処理に入ることはなく、WEBフラグは
「0」とはされない。
【0065】時刻T14において、クロック入力端子C
LKへのクロック信号が「1」レベルから「0」レベル
へと変化すると、ステップ804のNO、ステップ80
5のYESによってステップ806へ進み、データコー
ドファイルの検索が行われる。この場合、ステップ80
3では検証パタンのパタン数としてP4が検出され、図
10(b)に示されたデータコードファイル6DのPA
T行に記述されているパタン数と一致する。
【0066】これにより、論理シミュレーション部7
は、WEBフラグを「0」とし(図9(b)に示すT1
4点)、またWEBフラグの値をモード切替端子WEB
へのモード切替信号の値とし(図9(e)に示すT14
点)、メモリマクロモデル9−1をライトモードとする
(ステップ807)。
【0067】そして、ステップ806で選択したデータ
コードファイル6Dを読み出し(ステップ808)、こ
のデータコードファイル6Dに記述されている内容(ア
ドレスとそのアドレスに書き込むべきデータ)にしたが
ってメモリマクロモデル9−1に一括してデータを書き
込み(ステップ809)、Aフラグを「0」として、次
の論理演算に備える。
【0068】時刻T15では、クロック入力端子CLK
が「0」レベルから「1」レベルへ変化するので、ステ
ップ804のYESに応じてステップ811へ進み、W
EBフラグを1とし、リードモードで演算処理を行う。
【0069】この実施の形態2に用いるデータコードフ
ァイル6C,6Dは、一連の温度変化による出力信号値
を各アドレスに格納したものとする。従って、このよう
なデータコードファイル6Cや6Dをさらに多く設ける
ことにより、様々な温度変化の推移を表現できる。
【0070】これらの処理を実現することにより、様々
な温度変化の推移によるシステム検証が1度の論理シミ
ュレーションにより可能となる。例えば、温度上昇を検
知してシステム内処理を中断させる動作の検証や、温度
下降を検知してシステム内での低消費電力モードへ移行
する動作の検証等が可能になる。
【0071】〔実施の形態3〕実施の形態3として、ア
ナログ信号をデジタル信号に変換するADコンバータマ
クロについて、論理シミュレーションを行う場合につい
て説明する。図11に示すように、ADコンバータマク
ロのシミュレーションモデル10はアナログ信号入力端
子A、クロック入力端子CLK、デジタル出力端子Dを
有する。
【0072】ADコンバータマクロについても、アナロ
グ信号を論理シミュレーションでは処理できないため、
擬似的なシミュレーションモデルを作り、このシミュレ
ーションモデルの内部ノードに図12に示すようにメモ
リマクロモデル10−1を持たせる。このメモリマクロ
モデル10−1に対する論理シミュレーションについ
て、図15に示すフローチャート、図16に示すタイミ
ングチャートを用いて説明する。
【0073】なお、この論理シミュレーションでは、ク
ロック入力端子CLKに図16(a)に示すようなクロ
ック信号を検証パタンとして与える。また、データコー
ドファイル6として、図13(a),(b)に示すよう
なデータコードファイル6E,6Fを使用する。
【0074】ADコンバータマクロの動作として、図1
4(a)のようなアナログ信号の正弦波をデジタル信号
へ変換する場合、正弦波の半周期を128分割し、電圧
範囲を128分割しサンプリングを行う。このサンプリ
ングした値から、データコードファイル6Eや6Fを作
成する。このデータコードファイル6Eや6Fでは、D
ATA行を正弦波の半周期を分割した128行作成し、
DATA行の第1引数には分割数を、第2引数にはサン
プリングした値をビットで記述する。アナログ信号のサ
ンプリングは鋸波等でも可能である。
【0075】また、PAT行には検証パタンのパタン数
を記述し、さらにINC行やDEC行を設け、INC行
には繰り返し条件としてインクリメント条件を、DEC
行には繰り返し条件としてデクリメント条件を記述す
る。INC行の第1引数には増加を開始するアドレス値
を、INC行の第2引数には増加を終了するアドレス値
を記述し、この記述に従って1ずつ加算して行く。DE
C行の第1引数には減少を開始するアドレス値を、DE
C行の第2引数には減少を終了するアドレス値を記述
し、この記述に従って1ずつ減算して行く。
【0076】〔メモリマクロモデルに対する論理シミュ
レーション〕論理シミュレーション部7は、メモリマク
ロモデル10−1に対する論理シミュレーションの実行
開始にあたって、WEBフラグとAフラグを初期化し、
WEBフラグを「1」、Aフラグを「0」とする(ステ
ップ501)。このWEBフラグおよびAフラグの初期
化は、メモリマクロモデル10−1に対する論理シミュ
レーションの実行開始時にのみ行い、論理シミュレーシ
ョンの実行開始後の繰り返し実行する論理演算ではWE
BフラグおよびAフラグの初期化は行わない。
【0077】〔データの一括書き込み〕論理シミュレー
ション部7は、ステップ502において、入力イベント
の検出を行う。図16(a)に示すT17点でクロック
入力端子CLKへのクロック信号が「1」レベルから
「0」レベルへと変化すると、このクロック信号が
「1」レベルから「0」レベルへと変化した時の検証パ
タンのパタン数(パタンナンバ)を検出する(ステップ
503)。この場合、パタン数として「P11」を検出
する。
【0078】論理シミュレーション部7は、「1」レベ
ルから「0」レベルへ変化したことを確認し(ステップ
504のYES)、データコードファイルの検索を行う
(ステップ505)。このデータコードファイルの検索
において、論理シミュレーション部7は、メモマクロモ
デル10−1に付されているインスタンス名とそのHE
AD行に記述されているインスタンス名が一致し、かつ
PAT行に記述されているパタン数とステップ503で
検出したパタン数とが一致するデータコードファイルを
ディレクトリ中から選び出す。
【0079】この場合、メモリマクロモデル10−1の
インスタンス名は「INSTANCE3」、ステップ5
03で検出されたパタン数は「P11」であるので、図
13(a)に示したデータコードファイル6Eが選択さ
れる。そして、論理シミュレーション部7は、WEBフ
ラグを「0」とし(図16(b)に示すT17点)、ま
たこのWEBフラグの値をモード切替端子WEBへのモ
ード切替信号の値とし(図16(e)に示すT17
点)、メモリマクロモデル10−1をライトモードとす
る(ステップ506)。
【0080】そして、ステップ505で選択したデータ
コードファイル6Eを読み出すとともに、データコード
ファイル6EのINC行に記述されている繰り返し条件
(インクリメント条件)を記憶し(ステップ507)、
データコードファイル6Eに記述されている内容(アド
レスとそのアドレスに書き込むべきデータ)にしたがっ
てメモリマクロモデル10−1に一括してデータを書き
込む(ステップ508)。そして、AフラグにINC行
に記述されている第1引数の値「0」を代入し(ステッ
プ509)、次の論理演算に備える。
【0081】〔データの読み出し〕図16に示す時刻T
18でクロック入力端子CLKへのクロック信号が
「0」レベルから「1」レベルへと変化すると、論理シ
ミュレーション部7は、このクロック信号が「0」レベ
ルから「1」レベルへと変化した時の検証パタンのパタ
ン数を検出する(ステップ503)。この場合、パタン
数として「P12」を検出する。
【0082】そして、クロック信号が「0」レベルから
「1」レベルへの変化であることを確認し(ステップ5
10のYES)、ステップ511へ進む。ステップ51
1では、WEBフラグを「1」とし(図16(b)に示
すT18点)、またWEBフラグの値をモード切替端子
WEBへのモード切替信号の値とし(図16(e)に示
すT18点)、メモリマクロモデル10−1をリードモ
ードとする。
【0083】そして、Aフラグの値(この場合、
「0」)をアドレス入力端子Aへの信号値とし(ステッ
プ512)、この信号値よりアドレス値「0」を抽出す
る。そして、この抽出したアドレス「0」に格納されて
いるデータ値をメモリマクロモデル10−1から読み出
し、データ出力端子DOに出力する(ステップ51
3)。
【0084】そして、このデータの出力後、ステップ5
07で記憶したインクリメント条件により、Aフラグに
「1」を加算する(ステップ514)。そして、この
「1」を加算したAフラグの値がステップ507で記憶
したインクリメント条件の第2引数と同じ値であるか否
かをチェックし(ステップ515)、Aフラグの値が同
じ値でなければ、次の論理演算に備える。
【0085】以下、同様にして、クロック信号が「0」
レベルから「1」レベルへと変化する毎に、ステップ5
10〜515の処理動作を繰り返す。これにより、アド
レス「0」〜「127」に格納されているデータが順番
に読み出され、データ出力端子DOに次々に出力され
る。
【0086】ステップ515において、Aフラグの値が
ステップ507で記憶したインクリメント条件の第2引
数と同じ値となると、すなわちAフラグの値が「12
7」となると、論理シミュレーション部7は記憶してい
る繰り返し条件を変更する(ステップ516)。この場
合、ステップ505で選択したデータコードファイル6
EのDEC行に記述されているデクリメント条件を記憶
する。そして、AフラグにDEC行に記述されている第
1引数の値「127」を代入し(ステップ509)、次
の論理演算に備える。
【0087】以下、インクリメント条件の場合と同様に
して、クロック信号が「0」レベルから「1」レベルへ
と変化する毎にテップ510〜515の処理動作が繰り
返され、アドレス「127」〜「0」に格納されている
データが順番に読み出されて、データ出力端子DOに次
々に出力される。なお、この場合、ステップ514では
Aフラグの値から「1」を減算する。これにより、図1
4(a)に示したサンプル波形がメモリマクロモデル
10−1のデータ出力端子DOより出力されることにな
る。
【0088】なお、上述においてはステップ505で図
13(a)に示したデータコードファイル6Eが選び出
された場合について説明したが、図13(b)に示した
データコードファイル6Fが選び出され場合には、この
データコードファイル6Fに記述されているアドレスお
よびデータが一括してメモリマクロモデル10−1に書
き込まれ、このメモリマクロモデル10−1に書き込ま
れたデータがデータコードファイル6Fに記述されてい
る繰り返し条件にしたがって読み出される。
【0089】データコードファイル6Fには、INC行
しか記述されていないので、すなわちインクリメント条
件しか記述されていないので、ステップ516での繰り
返し条件の変更ではインクリメント条件をそのまま引き
継いで繰り返し条件とする。この場合、ステップ509
ではAフラグを「0」とし、アドレス「0」からのデー
タの読み出しを再開する。これにより、図14(b)に
示したサンプル波形がメモリマクロモデル10−1の
データ出力端子DOより出力されることになる。
【0090】この実施の形態3に用いるデータコードフ
ァイルは、アナログ信号をサンプリングした信号値を各
アドレスに格納したものとする。従って、データコード
ファイルを複数有することにより、様々なアナログ信号
の推移を表現でき、さらにアドレスの繰り返し条件を指
定することにより、様々な波形を容易に作成することが
できる。
【0091】上述した実施の形態1〜3では、ゲートレ
ベルの論理シミュレーションでの適用について説明して
いるが、RTLレベルの論理シミュレーションにおいて
も同様に適用可能である。また、論理シミュレーション
モデルの通常機能をキーワードとして、特殊機能を実現
するという方法という観点では、本発明ではメモリマク
ロのデータを一括して書き込むという特殊機能に限ら
ず、メモリマクロを含んだSOC(システムオンチッ
プ)マクロの内部ノード初期値の一括設定等が可能であ
る。
【0092】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、データ書き込みモードにした後の1クロ
ック目の書き込み動作時に、その1クロック目の検証パ
タンから検索キー(例えば、アドレスとデータ、検証パ
タンのパタン数(パタンナンバ))が抽出され、この抽
出された検索キーによって特定される所要のデータコー
ドファイルが複数のデータコードファイルの中から選び
出され、この選び出されたデータコードファイルに記述
されている内容にしたがってメモリマクロモデルに一括
してデータが書き込まれるものとなり、仮想端子や内部
ノードなどを設けることなく、論理シミュレーションの
実行時間や検証パタンの作成時間を短縮することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る論理シミュレーション方法の実
施に用いる論理シミュレーション装置の一実施の形態の
要部を示す図である。
【図2】 この論理シミュレーション装置において使用
するデータコードファイルの一例を示す図である。
【図3】 メモリマクロモデルに対する論理シミュレー
ションを説明するフローチャートである。
【図4】 メモリマクロモデルに対する論理シミュレー
ションを説明するタイミングチャートである。
【図5】 温度センサマクロによる検出温度のデジタル
信号への変換例を示す図である。
【図6】 温度センサマクロのシミュレーションモデル
を示す図である。
【図7】 温度センサマクロの擬似的なシミュレーショ
ンモデルを示す図である。
【図8】 温度センサマクロの擬似的なシミュレーショ
ンモデルにおけるメモリマクロに対する論理シミュレー
ショを説明するフローチャートである。
【図9】 温度センサマクロの擬似的なシミュレーショ
ンモデルにおけるメモリマクロに対する論理シミュレー
ショを説明するタイミングチャートである。
【図10】 温度センサマクロの擬似的なシミュレーシ
ョンモデルにおけるメモリマクロに対する論理シミュレ
ーションに際して使用するデータコードファイルの一例
を示す図である。
【図11】 ADコンバータマクロのシミュレーション
モデルを示す図である。
【図12】 ADコンバータマクロの擬似的なシミュレ
ーションモデルを示す図である。
【図13】 ADコンバータマクロの擬似的なシミュレ
ーションモデルにおけるメモリマクロモデルに対する論
理シミュレーションに際して使用するデータコードファ
イルの一例を示す図である。
【図14】 ADコンバータマクロの擬似的なシミュレ
ーションモデルにおけるメモリマクロモデルに対する論
理シミュレーションに際して使用するデータコードファ
イルを作成する際のサンプリング波形を例示する図であ
る。
【図15】 ADコンバータマクロの擬似的なシミュレ
ーションモデルにおけるメモリマクロモデルに対する論
理シミュレーションを説明するフローチャートである。
【図16】 ADコンバータマクロの擬似的なシミュレ
ーションモデルにおけるメモリマクロモデルに対する論
理シミュレーションを説明するタイミングチャートであ
る。
【図17】 メモリマクロを含むシミュレーションモデ
ルを示す図である。
【図18】 メモリマクロモデルの論理動作ロジックを
示す図である。
【図19】 メモリマクロモデルに対する従来の論理シ
ミュレーションを説明するフローチャートである。
【図20】メモリマクロモデルに対する従来の論理シミ
ュレーションを説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…メモリマクロモデル、2…回路データファイル、3
…検証パタンファイル、4…遅延タイミング情報ファイ
ル(回路SDFファイル)、5…ライブラリ、6(6
A,6B,6C,6D,6E,6F)…データコードフ
ァイル、7…論理シミュレーション部、8…結果ファイ
ル、9−1…メモリマクロモデル(温度センサマクロの
擬似的なシミュレーションモデルにおけるメモリマクロ
モデル)、10−1…メモリマクロモデル(ADコンバ
ータマクロの擬似的なシミュレーションモデルにおける
メモリマクロモデル)。
フロントページの続き (72)発明者 菊地 洋 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 エヌイーシーマイクロシステム株式会 社内 Fターム(参考) 2G132 AA01 AA08 AB02 AC11 AE18 AE23 AG14 AL09 5B046 AA08 BA03 JA05 KA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリ部品としてライブラリ登録された
    メモリマクロを含むシミュレーションモデルに対して論
    理シミュレーションを行う論理シミュレーション方法に
    おいて、 アドレスとそのアドレスに書き込むべきデータを記述し
    たデータコードファイルを複数用意し、 前記メモリマクロのシミュレーションモデルをデータ書
    き込みモードとし、 このデータ書き込みモードにした後の1クロック目の書
    き込み動作時の検証パタンから検索キーを抽出し、 この抽出した検索キーによって特定される所要のデータ
    コードファイルを前記複数のデータコードファイルの中
    から選び出し、 この選び出したデータコードファイルに記述されている
    内容にしたがって前記メモリマクロのシミュレーション
    モデルに一括してデータを書き込むようにしたことを特
    徴とする論理シミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された論理シミュレーシ
    ョン方法において、 前記抽出される検索キーは、前記データ書き込みモード
    にした後の1クロック目の書き込み動作時の検証パタン
    から抽出されるアドレスおよびデータであることを特徴
    とする論理シミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された論理シミュレーシ
    ョン方法において、 前記抽出される検索キーは、前記データ書き込みモード
    にした後の1クロック目の書き込み動作時の検証パタン
    から抽出されるパタン数であることを特徴とする論理シ
    ミュレーション方法。
  4. 【請求項4】 メモリ部品としてライブラリ登録された
    メモリマクロを含むシミュレーションモデルに対して論
    理シミュレーションを行う論理シミュレーション装置に
    おいて、 アドレスとそのアドレスに書き込むべきデータを記述し
    た複数のデータコードファイルと、 前記メモリマクロのシミュレーションモデルをデータ書
    き込みモードとし、このデータ書き込みモードにした後
    の1クロック目の書き込み動作時の検証パタンから検索
    キーを抽出する抽出手段と、 この抽出手段によって抽出された検索キーによって特定
    される所要のデータコードファイルを前記複数のデータ
    コードファイルの中から選び出し、この選び出したデー
    タコードファイルに記述されている内容にしたがって前
    記メモリマクロのシミュレーションモデルに一括してデ
    ータを書き込むデータ一括書込手段とを備えたことを特
    徴とする論理シミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された論理シミュレーシ
    ョン装置において、 前記抽出手段は、前記データ書き込みモードにした後の
    1クロック目の書き込み動作時の検証パタンから前記検
    索キーとしてアドレスおよびデータを抽出することを特
    徴とする論理シミュレーション装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載された論理シミュレーシ
    ョン装置において、 前記抽出手段は、前記データ書き込みモードにした後の
    1クロック目の書き込み動作時の検証パタンから前記検
    索キーとしてパタン数を抽出することを特徴とする論理
    シミュレーション装置。
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