JP2003345576A - プロファイル作成システムおよびプロファイル作成方法 - Google Patents

プロファイル作成システムおよびプロファイル作成方法

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JP2003345576A
JP2003345576A JP2002155568A JP2002155568A JP2003345576A JP 2003345576 A JP2003345576 A JP 2003345576A JP 2002155568 A JP2002155568 A JP 2002155568A JP 2002155568 A JP2002155568 A JP 2002155568A JP 2003345576 A JP2003345576 A JP 2003345576A
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JP2002155568A
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English (en)
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Zenta Kosaka
善太 高坂
Kazuaki Morozumi
和明 両角
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量産プリンタを有する印刷工場等が注文主と
なって、印刷会社内の各拠点等やクライアント等が有す
る外部のパーソナルプリンタで印刷したカラー画像をそ
のまま原画像として、その原画像データに基づいて量産
プリンタで量産印刷するためのプロファイル作成を容易
に外注できるプロファイル作成システムおよびプロファ
イル作成方法を提供する。 【解決手段】 同一のカラー画像について複数個連続的
に印刷する量産印刷が可能な量産プリンタを保有する注
文主が、原画像を印刷した外部のパーソナルプリンタの
プロファイル作成を注文し、この受注に応じて、外部の
パーソナルプリンタの所有主から、そのパーソナルプリ
ンタによるカラーチャートサンプルを取得し、それに基
づいてプロファイルを作成して、注文主に納品する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロファイル作成
システムおよびプロファイル作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば印刷会社等において、クライアン
トの所望のカラー画像を原画像として、そのコピー画像
を、高速で多数個連続印刷(量産印刷)が可能な量産印
刷用カラー印刷機(以下「量産プリンタ」)を用いて、
量産印刷したい場合、この種の量産プリンタでは、運用
コスト(ランニングコスト)を押さえられる反面、設備
コストは高いので、各営業所等毎に設置する訳にはいか
ない。
【0003】一方、各営業所等には、原画像やその画像
データ(原画像データ)の確認など、クライアントとの
打合せ等を行うためのプリンタが必要である。ただし、
一般に、同一の原画像データに基づいて印刷をしたとし
ても、印刷結果の色(カラー)は各プリンタ毎に微妙に
異なるものであり、ましてや機種が異なればその差は顕
著となるので、クライアントとの打合せ等において印刷
した原画像の色を、量産印刷に忠実に生かすための、カ
ラー設定(カラーマッチング)が必要となる。
【0004】このため、従来の構成(の画像印刷システ
ム)では、図19に示すように、カラープリンタやハイ
エンドのダイレクトディジタルカラープルーファー(D
DCP)機や平台校正機等を、色校正用のプリンタ(以
下「色校正機」)として、量産プリンタによるカラー印
刷に合うように予め精密にカラー設定して、各営業所等
に配置している。この場合、クライアントとの打合せに
おいて所望する原画像を印刷出力し、必要に応じて校正
して、了解(OK)が得られた時点で、印刷工場等に原
画像データを送付し、製版フィルム出力、刷版出力を経
て、上記量産印刷を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷会社等
では、各営業所等に個別に納入・設置した比較的廉価な
パーソナルユースのカラープリンタ(以下「パーソナル
プリンタ」)で印刷結果の色等を確認したカラー画像
を、そのまま原画像として簡易に利用したい旨の要望が
ある。また、クライアントが自己のパソコン等で原画像
データを作成して、自己のパーソナルプリンタで印刷結
果の色等を確認した画像を、そのまま原画像として利用
したい旨の要望もある。しかしながら、プリンタ間のカ
ラーマッチングには、各プリンタに合わせたプロファイ
ルが必要となり、これを印刷工場(印刷部門)等におい
て独自に作成して用意するには、技術的あるいは工数的
に無理があった。
【0006】本発明は、量産プリンタを有する印刷工場
等が注文主となって、印刷会社内の各拠点等やクライア
ント等が有する外部のパーソナルプリンタで印刷したカ
ラー画像をそのまま原画像として、その原画像データに
基づいて量産プリンタで量産印刷するためのプロファイ
ル作成を容易に外注できるプロファイル作成システムお
よびプロファイル作成方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のプロ
ファイル作成システムは、同一のカラー画像について複
数個連続的に印刷する量産印刷が可能な量産プリンタを
保有する注文主が、外部のパーソナルプリンタで印刷し
たカラー画像をそのまま原画像として、その原画像デー
タに基づいて前記量産プリンタで量産印刷するためのプ
ロファイル作成を注文可能なプロファイル作成システム
であって、前記注文主から前記パーソナルプリンタのプ
ロファイル作成の注文を受注するプロファイル作成受注
手段と、前記プロファイル作成の注文に応じて、前記外
部のパーソナルプリンタの所有主から、CMYKまたは
RGBにより表現されたチャートデータに基づいて前記
パーソナルプリンタによるカラーチャート印刷を行った
結果のカラーチャートサンプルを取得するカラーチャー
トサンプル取得手段と、前記カラーチャートサンプルに
基づいて前記パーソナルプリンタのプロファイルを作成
するプロファイル作成手段と、作成された前記プロファ
イルを、前記注文主に納品するプロファイル納品手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項13のプロファイル作成方法
は、同一のカラー画像について複数個連続的に印刷する
量産印刷が可能な量産プリンタを保有する注文主が、外
部のパーソナルプリンタで印刷したカラー画像をそのま
ま原画像として、その原画像データに基づいて前記量産
プリンタで量産印刷するためのプロファイル作成を注文
可能なプロファイル作成方法であって、前記注文主から
前記パーソナルプリンタのプロファイル作成の注文を受
注するプロファイル作成受注工程と、前記プロファイル
作成の注文に応じて、前記外部のパーソナルプリンタの
所有主から、CMYKまたはRGBにより表現されたチ
ャートデータに基づいて前記パーソナルプリンタによる
カラーチャート印刷を行った結果のカラーチャートサン
プルを取得するカラーチャートサンプル取得工程と、前
記カラーチャートサンプルに基づいて前記パーソナルプ
リンタのプロファイルを作成するプロファイル作成工程
と、作成された前記プロファイルを、前記注文主に納品
するプロファイル納品工程と、を備えたことを特徴とす
る。
【0009】このプロファイル作成システムおよびプロ
ファイル作成方法では、まず、量産プリンタを保有する
注文主が、原画像を印刷した外部のパーソナルプリンタ
のプロファイル作成を注文し、この受注に応じて、外部
のパーソナルプリンタの所有主から、そのパーソナルプ
リンタによるカラーチャートサンプルを取得し、それに
基づいてプロファイルを作成して、注文主に納品する。
これにより、注文主は、印刷会社内の各拠点等やクライ
アント等が有する外部のパーソナルプリンタで印刷した
カラー画像をそのまま原画像として利用でき、自己の保
有する量産プリンタを使用して量産印刷するためのカラ
ーマッチングができ、その原画像データに基づいて、原
画像にカラーマッチさせたコピー画像についての量産印
刷ができる。すなわち、その原画像データに基づいて量
産プリンタで量産印刷するためのプロファイル作成を容
易に外注でき、プロファイル作成を外注にてまかなうこ
とができる。
【0010】また、請求項1のプロファイル作成システ
ムにおいて、前記量産プリンタはインクジェット方式に
よる印刷を行うものであることが好ましい。
【0011】また、請求項13のプロファイル作成方法
において、前記量産プリンタはインクジェット方式によ
る印刷を行うものであることが好ましい。
【0012】このプロファイル作成システムおよびプロ
ファイル作成方法では、量産プリンタはインクジェット
方式による印刷を行うものなので、従来の刷版等を用い
るものやサーマル方式等のものを利用するのに比べて、
高解像度(高印刷密度)のカラー画像についての量産印
刷が可能になる。
【0013】また、請求項1または2のプロファイル作
成システムにおいて、前記パーソナルプリンタのプロフ
ァイルを原画プロファイルとし、前記量産プリンタのプ
ロファイルを量産プロファイルとして記憶する量産プロ
ファイル記憶手段と、前記原画プロファイルと前記量産
プロファイルに基づいて、前記量産プリンタにおいて前
記パーソナルプリンタの印刷色を模擬するための合成プ
ロファイルを作成する合成プロファイル作成手段と、を
さらに備えたことが好ましい。
【0014】また、請求項13または14のプロファイ
ル作成方法において、前記パーソナルプリンタのプロフ
ァイルを原画プロファイルとし、前記量産プリンタのプ
ロファイルを量産プロファイルとして記憶する量産プロ
ファイル記憶工程と、前記原画プロファイルと前記量産
プロファイルに基づいて、前記量産プリンタにおいて前
記パーソナルプリンタの印刷色を模擬するための合成プ
ロファイルを作成する合成プロファイル作成工程と、を
さらに備えたことが好ましい。
【0015】このプロファイル作成システムおよびプロ
ファイル作成方法では、パーソナルプリンタのプロファ
イルを原画プロファイルとし、量産プリンタのプロファ
イルを量産プロファイルとして記憶し、原画プロファイ
ルと量産プロファイルに基づいて、量産プリンタにおい
てパーソナルプリンタの印刷色を模擬するための合成プ
ロファイルを作成する。すなわち、原画プロファイルと
量産プロファイルとを関連づけた合成プロファイルまで
を作成するので、量産プリンタを保有する注文主は、量
産プリンタのプリンタドライバに対して合成プロファイ
ルを設定し、原画像データに基づいて量産印刷を行うだ
けで、パーソナルプリンタにおける原画像のカラーを模
擬した印刷ができる。
【0016】また、請求項1ないし3のいずれかのプロ
ファイル作成システムにおいて、前記カラーチャートサ
ンプル取得手段は、前記注文主から、前記外部のパーソ
ナルプリンタの所有主の宛先を取得する宛先取得手段
と、前記宛先に前記チャートデータを送付するチャート
データ送付手段と、前記宛先から前記カラーチャートサ
ンプルを受け取るカラーチャートサンプル受取手段と、
を有することが好ましい。
【0017】また、請求項13ないし15のいずれかの
プロファイル作成方法において、前記カラーチャートサ
ンプル取得工程は、前記注文主から、前記外部のパーソ
ナルプリンタの所有主の宛先を取得する宛先取得工程
と、前記宛先に前記チャートデータを送付するチャート
データ送付工程と、前記宛先から前記カラーチャートサ
ンプルを受け取るカラーチャートサンプル受取工程と、
を有することが好ましい。
【0018】このプロファイル作成システムおよびプロ
ファイル作成方法では、注文主から外部のパーソナルプ
リンタの所有主の宛先を取得し、その宛先にチャートデ
ータを送付するので、宛先の所有主は、そのチャートデ
ータに基づいてパーソナルプリンタにカラーチャート印
刷を行わせてその結果のカラーチャートサンプルを得ら
れる。したがって、それを宛先(所有主)から受け取る
ことにより、そのカラーチャートサンプルに基づいてプ
ロファイルを作成して、注文主に納品できる。
【0019】また、請求項4のプロファイル作成システ
ムにおいて、前記宛先に送付される前記チャートデータ
には、そのチャートデータに基づく印刷方法の説明を含
む説明書類が添付されることが好ましい。
【0020】このプロファイル作成システムでは、宛先
に送付されるチャートデータには、そのチャートデータ
に基づく印刷方法の説明を含む説明書類が添付される。
この場合の印刷方法の説明としては、カラーチャート印
刷の作業手順等を、技術者でなく初心者でも理解しやす
いように説明した内容の説明書(マニュアル)等である
ことが望ましい。
【0021】また、請求項4または5のプロファイル作
成システムにおいて、前記チャートデータの送付は、ネ
ットワークを介したメールにより送付されることが好ま
しい。
【0022】このプロファイル作成システムでは、チャ
ートデータの送付は、ネットワークを介したメール(電
子メール)により送付されるので、送付の即時性が高い
(即時送付ができる)とともに、遠隔地等の距離による
不便さが少なくて済む。
【0023】また、請求項1ないし6のいずれかのプロ
ファイル作成システムにおいて、前記プロファイル作成
手段は、前記カラーチャートサンプルを測色して共通単
位系のLab値を得るLab値測色手段と、前記チャー
トデータと前記Lab値に基づいて、前記チャートデー
タのCMYKまたはRGBによる表現と前記Lab値と
の対応を決定するカラー表現対応決定手段と、を有する
ことが好ましい。
【0024】また、請求項13ないし16のいずれかの
プロファイル作成方法において、前記プロファイル作成
工程は、前記カラーチャートサンプルを測色して共通単
位系のLab値を得るLab値測色工程と、前記チャー
トデータと前記Lab値に基づいて、前記チャートデー
タのCMYKまたはRGBによる表現と前記Lab値と
の対応を決定するカラー表現対応決定工程と、を有する
ことが好ましい。
【0025】このプロファイル作成システムおよびプロ
ファイル作成方法では、カラーチャートサンプルを測色
して共通単位系のLab値を得て、チャートデータとL
ab値に基づいて、チャートデータのCMYKまたはR
GBによる表現とLab値との対応を決定するので、そ
れを規定するプロファイルを容易且つ迅速に作成でき
る。
【0026】また、請求項1ないし7のいずれかのプロ
ファイル作成システムにおいて、前記プロファイルの納
品は、ネットワークを介したメールを利用して行われる
ことが好ましい。
【0027】このプロファイル作成システムでは、プロ
ファイルの納品は、ネットワークを介したメールを利用
して行われるので、作成完了次第、即時納付ができると
ともに、遠隔地等の不便さが少なくて済む。
【0028】また、請求項1ないし8のいずれかのプロ
ファイル作成システムにおいて、前記注文主に対して前
記プロファイルの作成代金の指定金融機関の指定口座へ
の振込依頼を行う料金振込依頼手段をさらに備えたこと
が好ましい。
【0029】また、請求項13ないし17のいずれかの
プロファイル作成方法において、前記注文主に対して前
記プロファイルの作成代金の指定金融機関の指定口座へ
の振込依頼を行う料金振込依頼工程をさらに備えたこと
が好ましい。
【0030】このプロファイル作成システムおよびプロ
ファイル作成方法では、注文主に対してプロファイルの
作成代金の指定金融機関の指定口座への振込を依頼する
ので、プロファイル作成主は、その指定口座への振込に
よりプロファイル作成の工数等に見合う料金を回収でき
る。
【0031】また、請求項9のプロファイル作成システ
ムにおいて、前記振込依頼は、ネットワークを介したメ
ールを利用して行われることが好ましい。
【0032】このプロファイル作成システムでは、振込
依頼は、メールを利用して行われるので、即時性が高く
遠隔地等でも便利である。
【0033】また、請求項1ないし10のいずれかのプ
ロファイル作成システムにおいて、前記プロファイル作
成は、前記注文主が受注用のホームページにアクセスす
ることにより、そのホームページを介して注文可能であ
ることが好ましい。
【0034】また、請求項13ないし18のいずれかの
プロファイル作成方法において、前記プロファイル作成
は、前記注文主が受注用のホームページにアクセスする
ことにより、そのホームページを介して注文可能である
ことが好ましい。
【0035】このプロファイル作成システムおよびプロ
ファイル作成方法では、プロファイル作成は、前記注文
主が受注用のホームページにアクセスすることにより、
そのホームページを介して注文可能なので、容易かつ迅
速に注文できる。
【0036】また、請求項1ないし11のいずれかのプ
ロファイル作成システムにおいて、前記パーソナルプリ
ンタのプロファイルは、ICC準拠のICCプロファイ
ルであることが好ましい。
【0037】このプロファイル作成システムでは、量産
プロファイルおよび原画プロファイルの少なくとも一方
は、ICC準拠のICCプロファイルなので、ICC準
拠のカラーマネジメントシステムにおいて利用でき、そ
の中心となるカラーマネジメントモジュールとしても各
種市販のものや各種OSに組込済みのものなどを利用で
きる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像印刷システムについて、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0039】まず、図1に示すように、この画像印刷シ
ステムPSYSは、J印刷株式会社の設備であり、イン
クジェット方式による量産プリンタVCPを備えた印刷
工場を中心として、複数の拠点がネットワークを介して
結ばれている。ここで、複数の拠点の中には、図示のよ
うに、例えばインクジェット方式のパーソナルプリンタ
PPAを備えたデザイン事務所および営業所A、同じく
インクジェット方式の別のタイプのパーソナルプリンタ
PPBを備えた営業所Bなどが含まれている。
【0040】また、ネットワークを介して送受信される
データには、一般事務連絡や書類その他の事務用データ
以外に、PDF(portable document format)形式のデ
ータファイル(PDFファイル)等から成る画像データ
のファイルが含まれる。また、このネットワークには、
図示のように、各拠点間で画像データ等の送受を行う第
3インタフェースIF3と、各拠点と印刷工場と間での
画像データ等の送受を行う第2インタフェースIF2が
含まれる。もちろん、他の形式(TIFFファイル、E
PSファイル、aiファイル(イラストレータ)、BM
Pファイル、JPEGファイル等)の画像データでも良
い。
【0041】この画像印刷システムPSYSを、量産プ
リンタVCPによる画像印刷を中心に模式化すると、図
2に示すように、所望の画像データを作成するための画
像作成システム(または装置)WS0と、その画像デー
タに基づいて印刷する画像印刷装置となる量産プリンタ
VCPと、を備え、画像作成システムWS0によって作
成された画像データは、そのうちの1ライン分を表現す
る各ラインデータの単位で第1インタフェースIF1を
介して量産プリンタVCPへ転送(送信)される。
【0042】この画像印刷システムPSYSにおける画
像作成システムWS0は、印刷工場に設置され量産プリ
ンタVCPと直接接続されたエンジニアリングワークス
テーション(EWS)やパソコン等(以下総括して「ワ
ークステーション」)WS1自体でも良いし、図示のよ
うに、ワークステーションWS1は印刷ラインデータ出
力用とし、営業所A等の他の拠点のワークステーション
WS2を印刷画像デザイン用として、第2インタフェー
スIF2を介して画像データを受信する構成にしても良
い。以下の説明では、図示に合わせて後者とする。
【0043】この場合、ワークステーションWS2で
は、図3(a)に示すように、X軸方向にJ(Jは2以
上の整数)ドット×Y軸方向にK(Kは2以上の整数)
ドットの所望の原画像(カラー画像)となる印刷画像D
Sを表現する印刷画像データ(原画像データ)を作成
し、作成された印刷画像データを第2インタフェースI
F2を介して送信する。
【0044】一方、ワークステーションWS1では、受
信した印刷画像DSの印刷画像データをK個(Kライ
ン)のラインデータに分割して、K個のうちのk(kは
1≦k≦Kとなる任意の整数)番目のラインデータを第
k短ラインデータDSL(k)とし、第1インタフェー
スIF1を介して1個ずつ順次送信する。
【0045】量産プリンタVCPでは、図1および図2
に示すように、(図示右側に)ロール状で供給(装着)
されるテープTを印刷対象物とする。以下、テープTの
長手方向をX軸方向または主走査方向、それに直交する
方向をY軸方向または副走査方向とする。
【0046】ここで、そのX軸方向にN(Nは2以上の
整数)個並べて印刷する場合、図3(b)に示すよう
に、原画像の印刷画像DSと全く同一のN個のコピー画
像である印刷画像D0(1)〜D0(N)を印刷する。
この場合、第k短ラインデータDSL(k)を受信する
と、N個分コピーして順次並べることにより、Jドット
の1ライン分をX軸方向にN個並べたJ×Nドットの1
ライン分を表現する第k長ラインデータDLL(k)を
作成する。
【0047】例えばN=4個とすると、図3(c)に示
すように、Jドットの1ライン分をX軸方向に4(=
N)個並べたJ×4ドットの1ライン分を表現する第k
長ラインデータDLL(k)を作成し、作成された第k
長ラインデータDLL(k)によって表現されるJ×N
ドットの1ラインをkライン目として、テープTのX軸
方向に印刷する。
【0048】このため、画像データの通信と印刷画像D
SのN個印刷との処理の並列度を高めることができ、所
望の印刷画像DSを表現する印刷画像データを、そのう
ちの1ライン分を表現する各ラインデータの単位で、第
1インタフェースIF1を介して通信しつつ、その印刷
画像DSのN個印刷を高速化できる。
【0049】ここで、第2インタフェースIF2や第3
インタフェースIF3として、インターネットや所定の
ローカルエリアネットワーク(LAN)が含まれること
が好ましく、この場合、それらを介して所望の印刷画像
DSを表現する印刷画像データを通信できる。また、こ
れらは、IEEE標準LAN準拠の通信プロトコルに従
った通信が可能なものが好ましく、これにより、所望の
印刷画像DSを表現する印刷画像データを、IEEE標
準LAN準拠の通信プロトコルに従って通信できる。
【0050】また、イーサネット(登録商標)、FDD
IおよびATMの少なくとも1のデータリンクプロトコ
ルに従った通信が可能なものが好ましく、これらの他、
データリンクプロトコルとしては、Token Rin
g、100VG−AnyLAN、Fiber Chan
nel、HIPPI、IEEE1394(ファイヤワイ
ヤ(Fire Wire))等を利用することもでき
る。また、これらは有線通信の規格であるが、無線通信
を利用することも可能である。
【0051】また、第1インタフェースIF1として
は、シリアルデータ通信(RS−232C、USB(Un
iversal Serial Bus)、IEEE1394等)やパラレ
ルデータ通信(セントロニクス等)などの規格に従った
通信が可能であることが好ましく、画像作成システムW
S0側は、パソコンやEWS等を有しているので、これ
らの標準的な規格に対応していて、第1インタフェース
IF1として、これらの規格に従った通信が可能になっ
ている。また、これらは、有線通信の規格であるが、第
1インタフェースIF1として、無線通信を利用するこ
とも可能である。
【0052】量産プリンタVCPでは、図4および図5
に示すように、ペーパーフィード(PF)モータMPF
により駆動されるPFローラ11によって、印刷のため
の作業エリア(印刷可能エリア、作業可能エリア)WP
Aとなる吸着ユニット12にテープTを繰り出し、ヘッ
ドユニット6に搭載された印刷ヘッド群(インクジェッ
トヘッド群)PHによりテープTに所望の印刷を行い、
印刷済み部分は随時(図示左側に)送り出される。
【0053】吸着ユニット12は、印刷中には、図外の
ファンによってテープTを所定の印刷位置に保持するよ
うになっている。テープTには、通常の紙テープのよう
に、裏面に接着面がないタイプのものと、裏面に接着面
が形成され剥離紙によって覆われたタイプのものがあ
る。
【0054】ヘッドユニット6は、主走査ユニット13
上に搭載されたキャリッジCRと、そのキャリッジCR
に着脱自在に装着された6色(黒(K)、黄(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ライトマゼンタ(L
M)、ライトシアン(LC))用のインクカートリッジ
INKと、キャリッジCRの下部にテープTに対向可能
なように搭載された印刷ヘッド群PHとを備えている
(図6参照)。なお、インクカートリッジINK等は、
キャリッジCR外に装着できるようにし、インク供給用
の柔軟なパイプやチューブ等により接続して、印刷ヘッ
ド群PHにインクを供給できるようにしても良い。
【0055】ここで、主走査ユニット13は、副走査キ
ャリッジモータMCRYによって吸着ユニット12の直
上部で副走査方向(Y軸方向)に移動自在に駆動され
る。また、キャリッジCRは主走査キャリッジモータM
CRXによって主走査方向(X軸方向)に移動自在に駆
動されるので、これにより、ヘッドユニット6(の印刷
ヘッド群PH)は、吸着ユニット12の直上部(すなわ
ち印刷のための作業エリアの直上部)に移動自在となっ
ている。
【0056】なお、この場合の印刷可能エリアWPAの
テープT下流側で装置奥側(図4では左上側)を印刷開
始位置PSとして、主走査側(X側)のホームポジショ
ンを検出する主走査ホームポジションセンサSHPXが
主走査ユニット13上に配置され、副走査側(Y側)の
ホームポジションを検出する副走査ホームポジションセ
ンサSHPYがホームポジション側のフレームに配置さ
れている。
【0057】また、主走査ユニット13上には、X軸方
向に沿って白黒のパターン画像13pを有するリニアス
ケールが光学的に検出可能に設けられていて、そのパタ
ーン画像13pのパターンを検出することによりキャリ
ッジCRの位置を自己検出して印刷タイミングを捉える
ための印刷タイミング検出センサSPTSが、設けられ
ている。また、上述の各部機構は、保護ケース15に収
容されている。なお、検出センサ類としては、上述の
他、例えば開閉蓋16の開閉を検出して駆動中であれば
緊急停止をするための保護ケース開閉検出センサSOP
Nや、テープTの先端部を検出する用紙位置検出センサ
SPCなどが配設されている。
【0058】次に、量産プリンタVCPを制御系から見
ると、図7に示すように、表示ランプ4や操作キー3を
有してユーザとの(マンマシン)インタフェースを行う
操作部10、印刷ヘッド周辺の制御を行うヘッド制御部
60、各種モータ等のアクチュエータの制御を行うアク
チュエータ制御部70、各部に電力を供給するための電
源回路90、および、量産プリンタVCP内の各部を制
御するための中枢を成すメイン制御部20を備えてい
る。
【0059】メイン制御部20は、CPU21、メモリ
22、アドレスデコーダ23、リアルタイムクロック2
4を備える他、操作部とのインタフェースを行うための
操作部入出力(操作部I/O)25や、前述の第1イン
タフェースIF1を介して通信を行うための画像データ
入出力(画像データI/O)26を備え、装置内で共通
に使用される内部バス(CPUバス)80により互いに
接続されている。ヘッド制御部60は、第1〜第4ヘッ
ド制御ブロック61〜64を有している。なお、アクチ
ュエータ制御部70も、ヘッド制御部60と同様に、複
数の制御ブロック71〜73等を有しているが、ここで
は詳細な説明は省略する。
【0060】図7および図8に示すように、ヘッド制御
部60の第1ヘッド制御ブロック61は、ノズル共通制
御部610と、第1〜第6ノズル制御部611〜616
と、を備えている。
【0061】ノズル共通制御部610は、印刷タイミン
グ検出センサSPTSによりパターン画像13pのパタ
ーンを検出した検出信号(エンコーダ信号)13sに基
づいて印刷ヘッド群PHの各ノズルからのインク吐出タ
イミングを制御するタイミング制御6101と、各ノズ
ルの状態(ステータス)を管理するステータス制御61
02と、イメージバッファ6111、6121、613
1、6141、6151、6161におけるデータのバ
ッファリングを管理するメモリマネージャ(M/M)6
103と、を備えている。
【0062】第1ノズル制御部611は、D/Aコンバ
ータ(DAC)6110と、イメージバッファ6111
と、ヘッドノズル6113を駆動するヘッドドライバ6
112と、を備えている。DAC6110は、タイミン
グ制御6101およびステータス制御6102からの制
御信号(ディジタル信号)をヘッドドライバ6112を
駆動するための(ピエゾ吐出のための)印加電圧の制御
波形(アナログ信号)に変換するものである。他のノズ
ル制御部612〜616も第1ノズル制御部611と同
様に構成される。また、他のヘッド制御ブロック62〜
64も上述の第1ヘッド制御ブロック61と同様に構成
される。
【0063】ここで、第1ヘッド制御ブロック61によ
って制御される6個のヘッドノズル(ノズル列)611
3、6123、6133、6143、6153、616
3は、例えばそれぞれ180ノズルから成るノズル列で
あり、それぞれ6色(黒(K)、黄(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ライトマゼンタ(LM)、ライ
トシアン(LC))のうちの1色のインクを吐出するノ
ズル列である。
【0064】例えば図6(a)に示すように、各2列の
ノズル列を有する3個の印刷ヘッドH1〜H3を印刷ヘ
ッド群PH(1)として、第1ヘッド制御ブロック61
による制御対象とし、同様の印刷ヘッド群PH(2)、
PH(3)、PH(4)を、それぞれ第2〜第4ヘッド
制御ブロック62〜64による制御対象とすると、本実
施形態における印刷ヘッド群PHは、同図(b)に示す
ように、印刷ヘッド群PH(1)〜PH(4)を備え、
3ヘッド×4の12ヘッド構成になる。
【0065】なお、この他、3ヘッド×6の18ヘッド
構成や3ヘッド×3の9ヘッド構成のように、仕様変更
等に応じて制御ブロックの数を変更しても良い。また、
この場合、例えば1個のヘッド制御ブロックを1基板
(ヘッド制御基板)によって構成することにより、基板
の挿脱(着脱)のみで、構成変更(仕様変更)をできる
ようにしても良い。
【0066】ここで、例えば図9(a)に示す印刷画像
(原画像)DSを図1の営業所Aのワークステーション
WS2で作成して、その画像データ(原画像データ)を
第2インタフェースIF2を介して印刷工場のワークス
テーションWS1に送信し、それに基づいて連続的に印
刷する場合、例えば印刷可能エリアWPAに(N=)7
個を並べて印刷できるときには、図9(b)に示すよう
に、印刷画像DSと全く同一の7個の印刷画像D0
(1)〜D0(7)を連続して一括印刷できる。
【0067】この場合、印刷画像DSの一括印刷が終了
すると、テープTに印刷された(N=)7個の印刷画像
DSのうちの各1個ずつの印刷画像DSの部分を利用す
ることになる。この利用方法の一つとして、印刷画像D
Sが各1個ずつ印刷されたラベルを作成できる。すなわ
ち、7個の印刷画像DSを高速印刷できるので、テープ
Tに印刷された7個の印刷画像DSのうちの各1個ずつ
の印刷画像DSの部分を利用して、例えばハサミや自動
切断機等で切り離して、印刷画像DSが各1個ずつ印刷
されたラベルを作成できる。
【0068】また、前述のように、テープTには、裏面
に接着面がないタイプと、裏面の接着面を剥離紙で覆っ
たタイプがあり、後者の場合、裏面の剥離層を剥離する
ことにより、印刷画像DSが表面に印刷された状態で所
定の貼付対象物に貼付可能に構成されたものなので、テ
ープTに印刷されたN個の印刷画像DSのうちの各1個
ずつの印刷画像DSの部分を利用して、印刷画像DSが
各1個ずつ印刷されたラベルを作成すれば、それらは、
剥離層を剥離することで所定の貼付対象物に貼付可能な
ラベルとなる。また、この場合、各1個ずつの印刷画像
DSの部分をハーフカットしておき、印刷されたテープ
Tの状態で保管して、貼付の直前に必要な分だけハーフ
カットから剥がして利用できるようにしても良い。
【0069】ところで、上述の図9の例において、同図
(a)の印刷画像(原画像)DSは、図1の営業所Aの
ワークステーションWS2で作成したものであり、同図
(b)の印刷画像D0のN=7個の画像D0(1)〜D
(7)は、第2インタフェースIF2や第1インタフェ
ースIF1を介して営業所Aから受信した印刷(原)画
像データに基づいて印刷する。
【0070】この場合、原画像DSを大量に高速連続印
刷(量産印刷)したいと望んだクライアントが、例えば
図1に図示のように、その旨を営業所Aに注文すると、
原画像DSをパーソナルプリンタPPAで印刷し、その
印刷結果を見たクライアントが望めば校正を幾度と無く
行い、クライアントが満足した時点で、その原画像デー
タを印刷工場に送信して、量産印刷を行う。
【0071】しかしながら、一般に、同一の画像データ
に基づいて印刷をしたとしても、印刷結果の色(カラ
ー)は各プリンタ毎に微妙に異なるものである。すなわ
ち、たとえ同一機種のプリンタであっても、製造誤差等
により微妙に色合い等が異なるものであり、ましてや機
種が異なればその差は顕著となる。
【0072】このため、営業所Aにおいて、パーソナル
プリンタPPAを用いて印刷した画像に基づいてクライ
アントとの打合せを行い、何度かの校正の後、その印刷
結果の画像の色合い等が了承(OK)され、その画像を
原画像として、その原画像データを印刷工場に送信した
としても、その原画像データに基づいて印刷された画像
のカラーが、クライアントが所望の原画像のカラーと同
一であるとは限らず、一般的には異なったカラーとな
る。
【0073】すなわち、例えば上述の図9の例におい
て、クライアントであるスーパーマーケットから注文の
同図(a)のキャベツの印刷画像(原画像)DSが、そ
の原画像データに基づいてパーソナルプリンタPPAで
印刷したときには、生き生きとして瑞々しいカラーで印
刷されたとしても、一般には、量産プリンタVCPで印
刷される印刷画像D0(1)等において、その瑞々しさ
等の印象が保持された同一カラーになるとは限らない。
【0074】このため、本実施形態の画像印刷システム
PSYSでは、量産プリンタVCPを使用して、パーソ
ナルプリンタPPA等で印刷されたカラー画像を原画像
として、その原画像の原画像データに基づいて、原画像
にカラーマッチさせたコピー画像を量産印刷できるよう
にしているので、以下、この点について詳述する。
【0075】まず、周知のように、色(カラー)の要素
は、色相、彩度、明度であるが、カラー表現について
は、モニタやディスプレイ等の表示系では、赤(R)、
緑(G)、青(B)の「光の3原色RGB」による加法
混色(加色法)が用いられ、プリンタ等の印刷系では、
シアン(C)、マゼンタ(M)、黄(Y)の「色の3原
色CMY」に黒(K)を加えたCMYKによる減法混色
(減色法)が用いられる。このため、表示画像の画像デ
ータ(表示画像データ)は、RGBに基づいて表現さ
れ、印刷画像の画像データ(印刷画像データ)は、CM
YKに基づいて表現される。
【0076】ここで、例えばパソコン等で作成した表示
画像データいわゆるグラフィックデータをプリンタ出力
する場合、RGBによる表示画像データをCMYKによ
る印刷画像データに変換(RGB→CMYK変換)する
必要があるが、これは、通常、プリンタドライバ(専用
ICまたはソフトウェア)で行われる。しかし、この場
合、パソコンのディスプレイの調整状態によっても変化
するため、表示画像と印刷画像のカラーを完全に一致さ
せることは困難となる。
【0077】さらに、例えばスキャナで読み込んだ画像
を印刷する場合、原画(スキャン結果:CMY系等)→
ディスプレイ(RGB)→プリンタ(CMYK)の変換
が必要となり、ディジタルカメラで撮像した画像を写真
等の画像として印刷する場合であれば、原画(撮像結
果:RGB系等)→ディスプレイ(RGB)→プリンタ
(CMYK)の変換が必要となり、これらでカラーを一
致させることはさらに困難になる。
【0078】そこで、これらスキャナ、モニタ(ディス
プレイ)、プリンタなど異なる単位系の間でコミュニケ
ーションが取るために共通単位系が必要になり、これが
CIEL*a*bのようなディバイスに依存しないカラ
ースペース(以下単に「色表示Lab」という。)に相
当する。そして、各ディバイスの単位毎の辞書に相当す
るのがディバイスプロファイルであり、ICC(Intern
ational Color Consortium)協会の規約に沿って作成さ
れたディバイスプロファイル(以下「ICCプロファイ
ル」)を利用して、カラーマネジメントを実現する仕組
みがICC準拠のカラーマネジメントシステムCMSで
ある。
【0079】プロファイルは、基本的にヘッダ(Heade
r)、タグテーブル(Tag Table )、タグエレメントデ
ータ(Tag Element Data)から成る。ヘッダには、例え
ばプロファイルのサイズ、バージョン、作成日時、CM
M指定などの情報が記述してある。タグエレメントデー
タは、カラースペース、ホワイトポイント、ガンマカー
ブ、3Dルックアップテーブルなどのプロファイルの構
成要素であり、タグテーブルは、タグエレメントデータ
の一覧表のようなものであって、どこにどれだけのサイ
ズで何が格納されているかが記述してある。
【0080】図10に示すように、ICC準拠のカラー
マネジメントシステムCMSは、異なる単位の通訳の役
割を果たすが、この通訳は共通単位系しか話せないの
で、予め辞書を渡しておく必要がある。この場合の微妙
な色合わせを司る通訳の中心がカラーマネジメントモジ
ュールCMMであり、近年ではパソコン等のオペレーシ
ョンシステム(OS)に組み込まれて供給されていて、
この通訳であるカラーマネジメントモジュールCMMに
渡す辞書の部分が各ディバイスのICCプロファイルと
なる。
【0081】例えば図示のように、ディバイスA(例え
ばモニタ)のICCプロファイルと、ディバイスB(例
えばプリンタ)のICCプロファイルと、の双方を用意
して、カラーマネジメントシステムCMSに読み込ませ
ておけば、ディバイスA用の画像データ(例えばモニタ
用のRGB表現の表示画像データ)を、ディバイスB用
の画像データ(例えばプリンタ用のCMYK表現の印刷
画像データ)に、容易に変換できる。
【0082】この場合のディバイスAのICCプロファ
イルとディバイスBのICCプロファイルとを関連づけ
て、ディバイスA用画像データからディバイスB用の画
像データに変換するための合成プロファイルとして用意
しておくこともできる。すなわち、この場合、例えばモ
ニタのICCプロファイルとプリンタのICCプロファ
イルとを関連づけて、モニタ用のRGB表現の表示画像
データを印刷画像データとしてプリンタ出力して印刷す
るための合成プロファイルとして、用意しておくことも
できる。
【0083】そして、本実施形態の画像印刷システムP
SYSでは、そのカラーマッチング方法として、上述の
ICC準拠のカラーマネジメントシステムCMSと同様
のカラーマネジメントシステムを利用している。
【0084】まず、図11(a)に示すように、図1の
画像印刷システムPSYSに登場する各プリンタとし
て、デザイン事務所のパーソナルプリンタPPA、営業
所AのパーソナルプリンタPPA、営業所Bのパーソナ
ルプリンタPPB、印刷工場の量産プリンタVCP、の
それぞれに対して、いわゆるカラーパレットと同様のカ
ラーチャートの印刷画像を印刷するためのCMYK(ま
たはRGB)による印刷画像データ(カラーチャート用
印刷画像データ:チャートデータ)を出力する。
【0085】すなわち、ワークステーションWS2等か
ら各プリンタに対してチャートデータによるカラーチャ
ート印刷を指示する。なお、(リンクプロファイル等を
使用して)変換可能なので、RGBによる画像データを
利用することもできる。
【0086】次に、各プリンタによるカラーチャート印
刷の印刷結果(カラーチャートサンプル)を測色して、
色表示Lab値を取得し、測色したLab値からプロフ
ァイルを作成する。この場合、予めICCプロファイル
を入手済みのスキャナやディジタルカメラを利用して読
み込んだ結果をLab値に変換しても良いし、専用の測
色機(カラーチャートスキャナ)CCS(図1参照)を
用いても良い。
【0087】なお、本実施形態では、図1に示すよう
に、同社(J印刷株式会社)内に量産プリンタVCPを
含む各プリンタを製造する製造工場を備え、また、プロ
ファイル作成部門も備えているので、製造時に出力(印
刷)されたカラーチャートサンプルが製造工場からプロ
ファイル作成部門に渡され、それに基づいて作成された
ICCプロファイルがCD等に記憶されてプロファイル
作成部門から製造工場に渡され、各プリンタに同梱して
出荷される。
【0088】すなわち、上記のプロファイル作成の工程
は、各プリンタが印刷工場や各営業所等の拠点に渡る前
に行われるが、同社内に製造工場を持たない場合、ある
いは同社内で製造しない種類のプリンタ等については、
各拠点に配置された後に、上記の手順でプロファイル作
成が行われる。
【0089】この場合、プロファイル作成のためのソフ
トが各メーカーから市販されているので、それを利用し
ても良いし、各プリンタについてメーカーから出荷時点
でのプロファイルが入手できる場合には、それを利用し
ても良い。また、同社内にプロファイル作成部門を持た
ない場合や、作成工数等が不足している場合等には、後
述のプロファイル作成会社に依頼しても良い。
【0090】なお、デザイン事務所と営業所A等のパー
ソナルプリンタPPAについては、同一機種なので、1
台の実機についてのICCプロファイルを共用すること
もできるが、実機による微妙な相違を反映させるために
は、それぞれの実機のICCプロファイルを用意するこ
とが好ましい。
【0091】図9の例のように、営業所Aのパーソナル
プリンタPPAによる印刷画像を原画像とする場合、次
に、図11(b)に示すように、パーソナルプリンタP
PAのICCプロファイル(パーソナルプロファイル)
と量産プリンタVCPのICCプロファイル(量産プロ
ファイル)とを関連づけて、PPA用(PPA模擬用)
合成プロファイルを作成する。なお、必要に応じて調整
用のRGB(sRGB等)のプロファイルを加えた3つ
のプロファイルを合成しても良い。
【0092】すなわち、パーソナルプリンタPPA用の
画像データ(原画像データ)を量産プリンタVCP用の
印刷画像データとして、量産プリンタVCPで原画像に
カラーマッチさせた印刷画像(コピー画像)を印刷する
ための、PPA用合成プロファイルを作成する。
【0093】次に、量産プリンタVCPのプリンタドラ
イバにPPA合成プロファイルを設定する。これによ
り、図11(c)に示すように、同じ原画像データAに
基づいて、パーソナルプリンタPPAで印刷できるカラ
ー画像A(原画像)と同一の(カラーマッチさせた)カ
ラー画像A(コピー画像)を、量産プリンタVCPによ
り量産印刷できる。なお、PPAプロファイルおよびV
CPプロファイルの双方を用意して入力および出力のプ
ロファイルとし、図10で前述と同様のカラーマネジメ
ントシステムCMSを利用して、原画像データを量産プ
リンタVCP用の画像データ(量産用画像データ)に変
換することもでき、この量産用画像データを利用すれ
ば、同様に、原画像にカラーマッチさせたコピー画像
を、量産プリンタVCPにより量産印刷できる。
【0094】上述のように、本実施形態の画像印刷シス
テムPSYSでは、量産プリンタVCPのプロファイル
(量産プロファイル)とパーソナルプリンタPPA等の
プロファイル(原画プロファイル)とを関連づけて、量
産プリンタVCPにカラー設定するパーソナルプリンタ
PPA用の合成プロファイルとし、パーソナルプリンタ
PPAで印刷された原画像の原画像データに基づいて、
量産プリンタVCPを使用してコピー画像についての量
産印刷を行う。
【0095】すなわち、量産プロファイルと原画プロフ
ァイルとを関連づけることにより、量産プリンタVCP
において原画像データに基づいて印刷した結果の印刷画
像のカラーが、パーソナルプリンタPPA等における出
力(原画像)のカラーを模擬(シミュレート)したもの
となるので、パーソナルプリンタPPA等で印刷された
カラー画像を原画像として、その原画像データに基づい
て、原画像にカラーマッチさせたコピー画像についての
量産印刷ができる。
【0096】なお、上述したように、J印刷株式会社で
は、同社内にプロファイル作成を専門に行うプロファイ
ル作成部門を有したので、プロファイル作成を他の処理
と切り離して行えたが、同様のプロファイル作成部門を
持たない場合、あるいはその技術を持たない場合、作成
工数等が不足している場合等には、社外(プロファイル
作成会社)に依頼する必要が生じる。以下、これに対応
可能な実施形態(第2実施形態)の画像印刷システムP
SYSについて、説明する。
【0097】例えば図12に示すように、営業所Bにお
いて、パーソナルプリンタPPBによる印刷画像に基づ
いてクライアントとの打合せを行い、校正後、OKが確
認され、その画像を原画像として、その原画像データを
印刷工場に送信した時点で、パーソナルプリンタPPB
のICCプロファイルが作成されていなかった場合、あ
るいはそのような事態を避けるために予め作成する場合
に、そのプロファイル作成をJ印刷株式会社からプロフ
ァイル作成会社に依頼するケースを考える。
【0098】この場合、例えば図13に示すように、ま
ず、プロファイル作成会社であるXYZ株式会社に対
して、インターネットのホームページ(HP)を介し
て、J印刷株式会社の印刷工場の担当者(以下「依頼
者」)からプロファイル作成を依頼する(実線参照)。
なお、営業所Bの担当者が依頼者となることもあるが
(点線参照)、その点は後述するものとし、ここでは、
印刷工場の担当者とする。
【0099】例えば図14に示すように、依頼者が、X
YZ株式会社のホームページにアクセスすると、最初に
オープニング画面が表示され、各種サービスの説明を見
るための「はじめに」、量産プリンタVCP用のプロフ
ァイル作成に移行するための「VCP専用プロファイル
作成」、などなどの各種のサービスを選択可能な選択肢
が表示される(画面D1:以下「D1」等と省略)。
【0100】この状態から(D1)、依頼者が「VCP
専用プロファイル作成」をマウス等によりクリックして
選択(以下単に「選択」)すると、「VCP専用プロフ
ァイル作成」の専用画面、すなわち、「1.VCP設置
の会社名(プロファイル作成依頼会社)」、「2.デー
タ送付会社名(マッチングプリンタ設置会社)」、
「3.発注確認画面」、「4.キャンセル」の選択肢が
並んだ選択画面が表示される(D2)。
【0101】まず、「4.キャンセル」は元の画面D1
に戻すための選択肢であり、この選択肢を選択すると、
元の画面に戻る。
【0102】また、「1.VCP設置の会社名(プロフ
ァイル作成依頼会社)」は、依頼者、ここでは印刷工場
の担当者についての情報入力を促す選択肢であり、この
状態から(D1)、依頼者がこの選択肢を選択すると、
「依頼者情報入力」の画面に画面遷移して依頼者につい
ての各種情報を入力できる(D21)。なお、後述のよ
うに、ここでいう「依頼者」は、「VCP設置の会社」
とは限らないので、遷移する画面の名称と同じ「1.依
頼者情報入力」等の選択肢名として、依頼者に関する入
力である旨を明確に示しても良い。
【0103】また、「2.データ送付会社名(マッチン
グプリンタ設置会社)」は、マッチングプリンタの設置
会社、ここではプロファイル作成対象のパーソナルプリ
ンタの設置場所である営業所Bの担当者についての情報
入力を促す選択肢であり、この状態から(D1)、依頼
者がこの選択肢を選択すると、「送付先情報入力」の画
面に画面遷移して、送付先(すなわち宛先)についての
各種情報を入力できる(D22)。なお、この選択肢
も、チャートデータの送付先に関する入力である旨をよ
り明確にする選択肢名としても良い。
【0104】また、「3.発注確認画面」は、上記の各
種入力の確認を促す選択肢であり、この状態から(D
1)、依頼者がこの選択肢を選択すると、「依頼者情報
入力」や「送付先情報入力」において入力した内容の確
認画面に画面遷移して、確認の上、そのデータを送信す
るか否か選択でき、再入力の必要があるときには、「い
いえ」を選択して、再入力のために画面D2に戻し、確
認OKのときには、「はい」を選択してデータを送信で
きる。
【0105】「VCP専用プロファイル作成」の専用画
面(D2)が終了すると、実際には、データ送信(D2
2)が終了すると、受注した旨の表示画面に画面遷移し
て(D3)、図13の「HPよりプロファイル作成依
頼」が終了する。
【0106】図13に示すように、「HPよりプロフ
ァイル作成依頼」が終了すると、チャートデータと印
刷方法の説明が、XYZ株式会社(プロファイル作成会
社)から送付先の営業所B(および依頼者の印刷工場の
2箇所)に、自動的にメール(電子メール)にて送信さ
れる。
【0107】なお、ここでは、即時性が高い(即時送付
ができる)とともに、遠隔地等の距離による不便さが少
なくて済むので、ホームページの機能としての自動メー
ル送信とするが、人手によって郵送等も可能であり、ホ
ームページにおいてその旨の希望等を入力できるように
しておいても良い。また、ここで、印刷方法の説明と
は、営業所Bにおいて行う下記のカラーチャート印刷の
作業手順等を、技術者でなくても(初心者でも)理解し
やすいように説明した説明書(マニュアル)等を指す。
【0108】次に、上記メールに対し、営業所Bでは、
パーソナルプリンタPPBによりチャートデータに基
づいてカラーチャート印刷を行い、その結果のカラーチ
ャートサンプルを、プロファイル作成会社に郵送する。
【0109】プロファイル作成会社では、カラーチャー
トサンプルを受け取ると、依頼主に対して、料金振込
を依頼するメールを送信する。なお、この振込依頼もメ
ールを利用して行われるので、即時性が高く遠隔地等で
も便利であるが、郵送等も可能であり、希望等により選
択可能にしても良い。これに対し、依頼主(の印刷工場
の担当者)は、ICCプロファイル作成の料金を金融
機関に納め、金融機関ではそれをプロファイル作成会社
の口座に入金する。
【0110】プロファイル作成会社では、プロファイル
作成が終了すると、作成された営業所B用、すなわち
パーソナルプリンタPPB用のICCプロファイルを、
依頼主当てに、メールにて送信する。そして、これによ
り、プロファイル作成会社に依頼した場合のプロファイ
ル作成フローは終了となる。なお、このプロファイルの
納品も、メールを利用して行われるので、即時性が高く
遠隔地等でも便利であるが、郵送等も可、選択も可にし
ても良い。
【0111】上述のプロファイル作成フローは、前述の
図11(a)の処理に相当するので、この後、印刷工場
において、図11(b)で前述と同様に、パーソナルプ
リンタPPB用(PPB模擬用)の合成プロファイルを
作成し、プリンタドライバに設定すれば、量産プリンタ
VCPによってパーソナルプリンタPPBのカラーを模
擬できるので、パーソナルプリンタPPBで印刷された
カラー画像を原画像として、その原画像データに基づい
て、原画像にカラーマッチさせたコピー画像についての
量産印刷ができる。
【0112】上述のように、本実施形態におけるプロフ
ァイル作成フロー(プロファイル作成方法あるいはそれ
を実施し得るシステム)では、印刷工場の担当者(量産
プリンタVCPを保有する注文主)が、営業所Bの(原
画像を印刷した外部の)パーソナルプリンタPPBのプ
ロファイル作成を注文し、この受注に応じて、営業所B
(外部のパーソナルプリンタPPBの所有主)から、そ
のパーソナルプリンタPPBによるカラーチャートサン
プルを取得し、それに基づいてプロファイルを作成し
て、注文主に納品する。
【0113】これにより、この場合の注文主(印刷工場
の担当者)は、同様にして、印刷会社内の各拠点等が有
する外部のパーソナルプリンタPPB等で印刷したカラ
ー画像をそのまま原画像として利用でき、自己の保有す
る量産プリンタVCPを使用して量産印刷するためのカ
ラーマッチングができ、その原画像データに基づいて、
原画像にカラーマッチさせたコピー画像についての量産
印刷ができる。すなわち、その原画像データに基づいて
量産プリンタVCPで量産印刷するためのプロファイル
作成を容易に外注でき、プロファイル作成を外注にてま
かなうことができる。
【0114】なお、上述のホームページによるプロファ
イル作成依頼の場合、「VCP専用プロファイル作成」
として、量産プリンタVCPと関連づけられるプリンタ
のプロファイル作成に絞って依頼を受けているので、上
述のパーソナルプリンタPPB用のICCプロファイル
を作成するばかりでなく、量産プリンタVCPのプロフ
ァイルと組み合わせて、一連の処理として、パーソナル
プリンタPPB用の合成プロファイルまで作成するよう
にしても良い。
【0115】上述のように、本実施形態の画像印刷シス
テムPSYSでは、パーソナルプリンタのプロファイル
(原画プロファイル)の作成を、プロファイル作成会社
に委託できるので、技術的あるいは工数的に無理がある
場合等において、必要に応じて、プロファイル作成分だ
け処理(作業)を外部(外注)等に切り出して対処でき
る。また、上述の場合、インターネットのホームページ
を介して注文可能なので、容易かつ迅速に注文できる。
なお、上述の例では、原画プロファイル側の作成依頼と
したが、量産プリンタのプロファイル(量産プロファイ
ル)についても同様に外注可能にできる。
【0116】なお、上述の実施形態では、印刷会社内の
営業所等において、クライアントとの打合せ等により原
画像を作成・校正したが、クライアントが自己のパソコ
ン等で原画像データを作成し、自己のパーソナルプリン
タで印刷結果の色等を確認した印刷画像を、そのまま原
画像として利用したい場合もある。以下、これに対応可
能な実施形態(第3実施形態)の画像印刷システムPS
YSについて、説明する。
【0117】この画像印刷システムPSYSでは、図1
における営業所Aや図12における営業所Bのように、
J印刷株式会社側で原画像を作成するのではなく、例え
ば図15に示すように、量産プリンタVCPの保有主で
はなくクライアントであるC株式会社が自己のパーソナ
ルプリンタで印刷したカラー画像を原画像として、J印
刷株式会社側において、印刷工場の量産プリンタVCP
を使用して、その原画像にカラーマッチさせたコピー画
像についての量産印刷を行う。
【0118】この場合、前述の実施形態と同様に、量産
プリンタVCPについてのプロファイル(量産プロファ
イル)は既に用意してあるが、クライアントのパーソナ
ルプリンタPPBのICCプロファイル(原画プロファ
イル)は用意されていないので、まず、J印刷株式会社
のプロファイル作成部門から、CMYKまたはRGBに
より表現されたチャートデータを、ネットワークを介し
てまたはCD等の記憶媒体の送付(郵送等)によりクラ
イアントに対して引き渡す。
【0119】クライアント側では、渡されたチャートデ
ータに従ってパーソナルプリンタPPBにカラーチャー
ト印刷を行わせて、カラーチャートサンプルとしてJ印
刷株式会社のプロファイル作成部門に郵送等により引き
渡す。
【0120】プロファイル作成部門では、カラーチャー
トサンプルを受け取ると、それを測色して共通単位系の
Lab値を得て、チャートデータとLab値に基づい
て、原画プロファイルを作成し、印刷工場にネットワー
クあるいは郵送により、原画プロファイルを送る。
【0121】印刷工場では、原画プロファイルと量産プ
ロファイルに基づいて、パーソナルプリンタPPBの印
刷色を模擬するための合成プロファイルを作成し、それ
をプリンタドライバに設定する。なお、プロファイル作
成部門において、合成プロファイルの作成までを行い、
それを印刷工場に送付するようにしても良い。
【0122】そして、印刷工場では、クライアントか
ら、ネットワークあるいは記憶媒体の郵送により、原画
像を印刷したときの原画像データを受け取り、原画像デ
ータや原画プロファイルおよび量産プロファイルに基づ
いて、コピー画像についての量産印刷を行う。
【0123】上述のように、本実施形態では、クライア
ントのパーソナルプリンタPPBのICCプロファイル
(原画プロファイル)を作成し、量産プロファイルと関
連づけた合成プロファイルを量産プリンタVCPのプリ
ンタドライバに設定することにより、原画像データに対
する印刷画像のカラーが、原画像のカラーを模擬したも
のとなるので、クライアントのパーソナルプリンタPP
Bで印刷されたカラー画像をそのまま原画像として利用
でき、その原画像データに基づいて量産プリンタVCP
で量産印刷するためのカラーマッチングができ、原画像
にカラーマッチさせたコピー画像についての量産印刷が
できる。
【0124】なお、この場合も、プロファイル作成部門
を持たない場合、技術や作成工数等が不足している場合
等には、社外のプロファイル作成会社に依頼しても良
い。すなわち、例えば図16に示すように、これに対応
可能な実施形態(第4実施形態)の画像印刷システムP
SYSでは、クライアントのパーソナルプリンタPPB
のICCプロファイルの作成を、J印刷株式会社が注文
主(依頼者)となって前述同様のインターネットのホー
ムページ等を介して、社外のプロファイル作成会社に外
注することにより、プロファイル作成分だけ処理(作
業)を切り出して対処可能となる。
【0125】また、この場合、注文主を例えば印刷工場
の担当者とすると、図12で前述の営業所Bをクライア
ントに置き換えたものに相当する。言い換えると、この
場合の注文主(印刷工場の担当者)は、同様にして、印
刷会社内の各拠点等やクライアント等が有する外部のパ
ーソナルプリンタPPB等で印刷したカラー画像をその
まま原画像として利用でき、自己の保有する量産プリン
タVCPを使用して量産印刷するためのカラーマッチン
グができ、その原画像データに基づいて、原画像にカラ
ーマッチさせたコピー画像についての量産印刷ができ
る。すなわち、その原画像データに基づいて量産プリン
タVCPで量産印刷するためのプロファイル作成を容易
に外注でき、プロファイル作成を外注にてまかなうこと
ができる。
【0126】次に、クライアントにおいても、自己のパ
ーソナルプリンタPPB用のICCプロファイル(原画
プロファイル)を、印刷会社等に関係なく入手したい場
合がある。この場合も、例えば図17および図18に示
すように、これに対応可能な実施形態(第5実施形態)
の画像印刷システムPSYSでは、図14における依頼
者と送付先とを同じくクライアント(依頼者自身)にし
て注文することにより、プロファイル作成を外注にてま
かなうことができ、印刷会社に関係なく、原画プロファ
イルを入手できる。
【0127】これにより、クライアントが自己のパソコ
ン等で原画像データを作成して、自己のパーソナルプリ
ンタで印刷結果の色等を確認した画像を、そのまま原画
像として利用したい場合などに、自己が作成した原画像
データとその原画プロファイルの供給を条件に、単独あ
るいは複数の競合する印刷会社に対する例えば価格等の
交渉等を有利に導くことなどが可能になる。
【0128】そして、この第5実施形態の画像印刷シス
テムPSYSでは、当初の印刷工場においては、前述の
他の実施形態と同様に、量産プリンタVCPについての
プロファイル(量産プロファイル)は既に用意してあ
り、クライアントのパーソナルプリンタPPBのICC
プロファイル(原画プロファイル)は用意されていない
状態であるが、予めクライアントが原画プロファイルを
有していて、それをネットワークを介してまたは記憶媒
体の授受等により取得できるので、これを利用し、合成
プロファイルを作成・設定することにより、クライアン
トのパーソナルプリンタPPBで印刷された原画像の原
画像データに基づいて、その原画像にカラーマッチさせ
たコピー画像を量産印刷できる。
【0129】なお、図12の画像印刷システムPSYS
において、図13の点線に示し、営業所Bの担当者
が、プロファイル作成会社であるXYZ株式会社に対す
る依頼者となることがある旨を前述した。
【0130】例えば、社内に複数の印刷工場(印刷部
門)等があったり、量産印刷のみを外注可能な会社が存
在するような場合、プロファイル作成から各印刷部門等
に依頼するのではなく、そのパーソナルプリンタを有す
る各拠点側でプロファイルを作成して保持しておき、ど
の印刷部門等にも自由に量産印刷を依頼できるようにし
ておきたい。このような場合、営業所B等の各拠点等に
おいて、プロファイル作成を独自に行うのには無理があ
っても、図14における依頼者と送付先とを同じく営業
所B等の担当(依頼者自身)にして注文することによ
り、プロファイル作成を外注にてまかなうことができ
る。
【0131】すなわち、本実施形態におけるプロファイ
ル作成フロー(プロファイル作成方法あるいはそれを実
施し得るシステム)では、図18に示すように、まず、
量産プリンタVCPを保有する注文主ではなく、印刷会
社内の各拠点(各営業所等)やクライアントなど、原画
像を印刷した外部のパーソナルプリンタPPB等の所有
主が注文主となって、ホームページ等を介して(図1
4の依頼者=送付先として)自己が所有するパーソナル
プリンタPPB等のプロファイル作成を注文する。
【0132】それに対し、プロファイル作成会社である
XYZ株式会社では、それを受注するとともに、その
所有主(=注文主=依頼者=送付先)に対してチャート
データと印刷方法の説明を、メールにて送信する。もち
ろん、ホームページの機能としての自動メール送信でも
良いし、人手によって郵送等も可能であり、ホームペー
ジにおいてその旨の希望等を入力できるようにしておい
ても良い。
【0133】これに対し、上記注文主は、パーソナル
プリンタPPBによりチャートデータに基づいてカラー
チャート印刷を行い、その結果のカラーチャートサンプ
ルを、プロファイル作成会社に郵送する。なお、ここで
は、注文主=所有主なので、予め標準のチャートデータ
等を所有していて、印刷方法についても既知であれば、
上記を省略して(のメールを待たずに)、の注文
と同時あるいは直後に、カラーチャートサンプルを、プ
ロファイル作成会社に郵送しても良い。
【0134】プロファイル作成会社では、カラーチャー
トサンプルを受け取ると、注文主に対して、料金振込
を依頼(メール)し、注文主は、その料金をプロファ
イル作成会社の口座に入金する。プロファイル作成が終
了すると、作成されたパーソナルプリンタPPB用の
ICCプロファイルを、注文主当てに、メールにて送信
し、プロファイル作成フローは終了となる。なお、この
場合のメールによる授受等も注文主の都合に合わせて郵
送等に切換可能であることが好ましい。
【0135】上述のように、上記の場合の注文主(各拠
点やクライアント等)は、量産プリンタVCPを有する
印刷工場等に拘わらず、自己が所有しかつ原画像を印刷
したパーソナルプリンタPPB等のプロファイル作成を
容易に外注でき、プロファイル作成を外注にてまかなう
ことができる。
【0136】また、これにより、自己(注文主)が所有
する原画像データやプロファイルを、量産プリンタVC
Pを保有する印刷工場や印刷会社等に渡すだけで(図1
8のIF2(点線)参照)、その量産プリンタを使用し
て量産印刷するためのカラーマッチングができ、その原
画像データに基づいて、自己が印刷した原画像にカラー
マッチさせたコピー画像についての量産印刷ができる。
【0137】なお、上記のプロファイル作成会社におい
て、印刷工場から量産プリンタVCPのプロファイル
(量産プロファイル)を取り寄せて、あるいは以前に作
成した量産プロファイルを管理・記憶しておいて、上述
のパーソナルプリンタPPB用のICCプロファイル
(原画プロファイル)を作成するばかりでなく、量産プ
ロファイルと組み合わせて、一連の処理として、パーソ
ナルプリンタPPB用の合成プロファイルまで作成する
ようにしても良いし、その旨を上記の場合の注文主(各
拠点やクライアント等)が選択して依頼できるようにし
ても良い。
【0138】もちろん、印刷工場にもプロファイル作成
会社にも量産プロファイルが存在しない場合には、注文
主である各拠点やクライアント等から、量産プリンタV
CPの保有主の宛先を入手し、その宛先(印刷工場の担
当者等)にチャートデータを送付して、量産プリンタV
CP用のカラーチャートサンプル(量産チャートサンプ
ル)を取得し、それに基づいて量産プロファイルを作成
できるので、量産プロファイルを取得でき、これによ
り、原画プロファイルと量産プロファイルとを関連づけ
た合成プロファイルまでを作成できる。
【0139】なお、上述の各実施形態では、原画プロフ
ァイルと量産プロファイルとを関連づけた合成プロファ
イルを作成して量産プリンタのプリンタドライバに設定
することで、原画像にカラーマッチさせたコピー画像を
印刷したが、図10を参照して図11(c)で前述のよ
うに、原画プロファイルと量産プロファイルとを介し
て、パーソナルプリンタからの原画像データを量産プリ
ンタ用の画像データ(量産用画像データ)に変換するこ
とにより、原画像にカラーマッチさせたコピー画像を印
刷することもできる。
【0140】また、この場合の画像データの変換は、印
刷工場側で行っても、営業所等やクライアント等で行っ
ても良く、量産プロファイルを各営業所等に配布してお
いて、量産用画像データで印刷工場に渡す場合、インタ
フェースが量産用画像データに統一され、かつ、印刷工
場側に原画プロファイルが不要となる。また、確実性向
上のため必要なプロファイルを画像データに添付して
(または埋め込んで)授受するようにしても良い。
【0141】その他、上述の各実施形態以外にも、種々
の形態を採用でき、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、
適宜変更も可能である。
【0142】
【発明の効果】上述のように、本発明のプロファイル作
成システムおよびプロファイル作成方法によれば、量産
プリンタを有する印刷工場等が注文主となって、印刷会
社内の各拠点等やクライアント等が有する外部のパーソ
ナルプリンタで印刷したカラー画像をそのまま原画像と
して、その原画像データに基づいて量産プリンタで量産
印刷するためのプロファイル作成を容易に外注できる、
などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像印刷システムの
全体概要構成を示す説明図である。
【図2】図1の画像印刷システムを量産プリンタを中心
に模式化した概要構成を示す説明図である。
【図3】原画像となる印刷画像、原画像データとなる印
刷画像データ、それを送信してN個のコピー画像を印刷
する際の第k短ラインデータおよび第k長ラインデータ
の関係を示す説明図である。
【図4】図1および図2の量産プリンタの機構系の側面
側からの概略断面構成を示す説明図である。
【図5】図4に対応する上面側からの概略断面構成を示
す説明図である。
【図6】ヘッドユニットにおける印刷ヘッドおよびヘッ
ドノズルの機能および配置を示す説明図である。
【図7】図1および図2の量産プリンタの制御系の概略
構成を示すブロック図である。
【図8】図7のヘッド制御部の概略構成を示すブロック
図である。
【図9】原画像となる印刷画像およびそのコピー画像を
7個分一括して印刷する量産印刷の例を示す説明図であ
る。
【図10】ディバイスプロファイル、ICCプロファイ
ル、ICC準拠のカラーマネジメントシステムおよびそ
れによるカラーマッチングの原理を示す説明図である。
【図11】カラーマッチングのための個別のプロファイ
ルおよび合成プロファイルの作成フローを示す説明図で
ある。
【図12】プロファイル作成をプロファイル作成会社に
委託する第2実施形態を示す、図1と同様の説明図であ
る。
【図13】プロファイル作成会社に対する作成依頼から
納品までのプロファイル作成フローを示す説明図であ
る。
【図14】プロファイル作成を受注するためのプロファ
イル作成会社のホームページおよびそれを介して委託す
るときの操作の例を示す説明図である。
【図15】クライアントのパーソナルプリンタで印刷し
たカラー画像を原画像とする第3実施形態を示す、図1
と同様の説明図である。
【図16】プロファイル作成を印刷会社側がプロファイ
ル作成会社に委託する第4実施形態を示す、図15と同
様の説明図である。
【図17】プロファイル作成をクライアント側がプロフ
ァイル作成会社に委託する第5実施形態を示す、図15
と同様の説明図である。
【図18】図17に対応する、図13と同様の説明図で
ある。
【図19】従来の量産印刷のためのシステムおよびカラ
ーマッチングの説明図である。
【符号の説明】
6 …… ヘッドユニット 10 …… 操作部 20 …… メイン制御部 21 …… CPU 26 …… 画像データ入出力(画像データI/O) 60 …… ヘッド制御部 61〜64 …… 第1〜第4ヘッド制御ブロック 70 …… アクチュエータ制御部 80 …… 内部バス 90 …… 電源回路 610 …… ノズル共通制御部 611〜616 …… 第1〜第6ノズル制御部 DS …… 印刷画像(原画像) D0、D0(1)〜(7)、D0(N) …… 印刷画
像(コピー画像) IF1〜IF3 …… 第1〜第3インタフェース(ネ
ットワーク) PPA、PPB …… パーソナルプリンタ PSYS …… 画像印刷システム T …… テープ VCP …… 量産プリンタ(画像印刷装置) WPA …… 印刷可能領域(印刷可能エリア) WS0 …… 画像作成システム(画像作成装置) WS1、WS2 …… ワークステーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z 1/60 1/40 D Fターム(参考) 5B021 AA01 AA30 LG07 5C074 AA07 AA11 BB16 DD16 DD23 DD26 EE11 FF15 5C077 MM27 MP08 PP32 PP33 PP36 PP37 TT05 5C079 HB01 HB03 HB08 HB12 KA12 LB02 MA10 NA27 PA03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のカラー画像について複数個連続的
    に印刷する量産印刷が可能な量産プリンタを保有する注
    文主が、外部のパーソナルプリンタで印刷したカラー画
    像をそのまま原画像として、その原画像データに基づい
    て前記量産プリンタで量産印刷するためのプロファイル
    作成を注文可能なプロファイル作成システムであって、 前記注文主から前記パーソナルプリンタのプロファイル
    作成の注文を受注するプロファイル作成受注手段と、 前記プロファイル作成の注文に応じて、前記外部のパー
    ソナルプリンタの所有主から、CMYKまたはRGBに
    より表現されたチャートデータに基づいて前記パーソナ
    ルプリンタによるカラーチャート印刷を行った結果のカ
    ラーチャートサンプルを取得するカラーチャートサンプ
    ル取得手段と、 前記カラーチャートサンプルに基づいて前記パーソナル
    プリンタのプロファイルを作成するプロファイル作成手
    段と、 作成された前記プロファイルを、前記注文主に納品する
    プロファイル納品手段と、を備えたことを特徴とするプ
    ロファイル作成システム。
  2. 【請求項2】 前記量産プリンタはインクジェット方式
    による印刷を行うものであることを特徴とする、請求項
    1に記載のプロファイル作成システム。
  3. 【請求項3】 前記パーソナルプリンタのプロファイル
    を原画プロファイルとし、 前記量産プリンタのプロファイルを量産プロファイルと
    して記憶する量産プロファイル記憶手段と、 前記原画プロファイルと前記量産プロファイルに基づい
    て、前記量産プリンタにおいて前記パーソナルプリンタ
    の印刷色を模擬するための合成プロファイルを作成する
    合成プロファイル作成手段と、 をさらに備えたことを特徴とする、請求項1または2に
    記載のプロファイル作成システム。
  4. 【請求項4】 前記カラーチャートサンプル取得手段
    は、 前記注文主から、前記外部のパーソナルプリンタの所有
    主の宛先を取得する宛先取得手段と、 前記宛先に前記チャートデータを送付するチャートデー
    タ送付手段と、 前記宛先から前記カラーチャートサンプルを受け取るカ
    ラーチャートサンプル受取手段と、を有することを特徴
    とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のプロファ
    イル作成システム。
  5. 【請求項5】 前記宛先に送付される前記チャートデー
    タには、そのチャートデータに基づく印刷方法の説明を
    含む説明書類が添付されることを特徴とする、請求項4
    に記載のプロファイル作成システム。
  6. 【請求項6】 前記チャートデータの送付は、ネットワ
    ークを介したメールにより送付されることを特徴とす
    る、請求項4または5に記載のプロファイル作成システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記プロファイル作成手段は、 前記カラーチャートサンプルを測色して共通単位系のL
    ab値を得るLab値測色手段と、 前記チャートデータと前記Lab値に基づいて、前記チ
    ャートデータのCMYKまたはRGBによる表現と前記
    Lab値との対応を決定するカラー表現対応決定手段
    と、を有することを特徴とする、請求項1ないし6のい
    ずれかに記載のプロファイル作成システム。
  8. 【請求項8】 前記プロファイルの納品は、ネットワー
    クを介したメールを利用して行われることを特徴とす
    る、請求項1ないし7のいずれかに記載のプロファイル
    作成システム。
  9. 【請求項9】 前記注文主に対して前記プロファイルの
    作成代金の指定金融機関の指定口座への振込依頼を行う
    料金振込依頼手段をさらに備えたことを特徴とする、請
    求項1ないし8のいずれかに記載のプロファイル作成シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記振込依頼は、ネットワークを介し
    たメールを利用して行われることを特徴とする、請求項
    9に記載のプロファイル作成システム。
  11. 【請求項11】 前記プロファイル作成は、前記注文主
    が受注用のホームページにアクセスすることにより、そ
    のホームページを介して注文可能であることを特徴とす
    る、請求項1ないし10のいずれかに記載のプロファイ
    ル作成システム。
  12. 【請求項12】 前記パーソナルプリンタのプロファイ
    ルは、ICC準拠のICCプロファイルであることを特
    徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載のプロ
    ファイル作成システム。
  13. 【請求項13】 同一のカラー画像について複数個連続
    的に印刷する量産印刷が可能な量産プリンタを保有する
    注文主が、外部のパーソナルプリンタで印刷したカラー
    画像をそのまま原画像として、その原画像データに基づ
    いて前記量産プリンタで量産印刷するためのプロファイ
    ル作成を注文可能なプロファイル作成方法であって、 前記注文主から前記パーソナルプリンタのプロファイル
    作成の注文を受注するプロファイル作成受注工程と、 前記プロファイル作成の注文に応じて、前記外部のパー
    ソナルプリンタの所有主から、CMYKまたはRGBに
    より表現されたチャートデータに基づいて前記パーソナ
    ルプリンタによるカラーチャート印刷を行った結果のカ
    ラーチャートサンプルを取得するカラーチャートサンプ
    ル取得工程と、 前記カラーチャートサンプルに基づいて前記パーソナル
    プリンタのプロファイルを作成するプロファイル作成工
    程と、 作成された前記プロファイルを、前記注文主に納品する
    プロファイル納品工程と、を備えたことを特徴とするプ
    ロファイル作成方法。
  14. 【請求項14】 前記量産プリンタはインクジェット方
    式による印刷を行うものであることを特徴とする、請求
    項13に記載のプロファイル作成方法。
  15. 【請求項15】 前記パーソナルプリンタのプロファイ
    ルを原画プロファイルとし、 前記量産プリンタのプロファイルを量産プロファイルと
    して記憶する量産プロファイル記憶工程と、 前記原画プロファイルと前記量産プロファイルに基づい
    て、前記量産プリンタにおいて前記パーソナルプリンタ
    の印刷色を模擬するための合成プロファイルを作成する
    合成プロファイル作成工程と、をさらに備えたことを特
    徴とする、請求項13または14に記載のプロファイル
    作成方法。
  16. 【請求項16】 前記カラーチャートサンプル取得工程
    は、 前記注文主から、前記外部のパーソナルプリンタの所有
    主の宛先を取得する宛先取得工程と、 前記宛先に前記チャートデータを送付するチャートデー
    タ送付工程と、 前記宛先から前記カラーチャートサンプルを受け取るカ
    ラーチャートサンプル受取工程と、を有することを特徴
    とする、請求項13ないし15のいずれかに記載のプロ
    ファイル作成方法。
  17. 【請求項17】 前記プロファイル作成工程は、 前記カラーチャートサンプルを測色して共通単位系のL
    ab値を得るLab値測色工程と、 前記チャートデータと前記Lab値に基づいて、前記チ
    ャートデータのCMYKまたはRGBによる表現と前記
    Lab値との対応を決定するカラー表現対応決定工程
    と、を有することを特徴とする、請求項13ないし16
    のいずれかに記載のプロファイル作成方法。
  18. 【請求項18】 前記注文主に対して前記プロファイル
    の作成代金の指定金融機関の指定口座への振込依頼を行
    う料金振込依頼工程をさらに備えたことを特徴とする、
    請求項13ないし17のいずれかに記載のプロファイル
    作成方法。
  19. 【請求項19】前記プロファイル作成は、前記注文主が
    受注用のホームページにアクセスすることにより、その
    ホームページを介して注文可能であることを特徴とす
    る、請求項13ないし18のいずれかに記載のプロファ
    イル作成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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