JP2003345529A - 冗長データを持つ論理ディスクドライブの一貫性回復方法、そのためのプログラム及び論理ディスクドライブを制御するコントローラ - Google Patents

冗長データを持つ論理ディスクドライブの一貫性回復方法、そのためのプログラム及び論理ディスクドライブを制御するコントローラ

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JP2003345529A
JP2003345529A JP2002148802A JP2002148802A JP2003345529A JP 2003345529 A JP2003345529 A JP 2003345529A JP 2002148802 A JP2002148802 A JP 2002148802A JP 2002148802 A JP2002148802 A JP 2002148802A JP 2003345529 A JP2003345529 A JP 2003345529A
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Kuniyasu Shimizu
邦保 清水
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】論理ディスクドライブの一部にデータと冗長デ
ータとの間に一貫性が損なわれている可能性があるにも
拘わらず、その位置が不明な場合に、システムを運用し
ながら上記一貫性が回復できるようにする。 【解決手段】論理ディスクドライブを制御するコントロ
ーラは、当該論理ディスクドライブ上のデータと冗長デ
ータとの間に矛盾が発生している可能性があり、且つ矛
盾の発生している位置が特定できない場合、上記論理デ
ィスクドライブ全体の一貫性回復処理を起動する。コン
トローラは、一貫性回復処理中にホストからI/Oリク
エストが発行された場合、当該リクエストの指定する物
理ディスクドライブ上の領域が一貫性回復完了領域であ
るか判定し(S31)、そうであるならば、当該リクエ
ストに従う処理を実行する(S32)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冗長データを持つ
論理ディスクドライブの一貫性回復方法、そのためのプ
ログラム及び論理ディスクドライブを制御するコントロ
ーラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、冗長データを持つことによ
り、ディスク(ディスクドライブ)の耐障害性を実現す
る技術として、RAID(Redundant Array of Inexpen
sive Disks,Redundant Array of Independent Disks)
技術が知られている。このRAID技術の中には、複数
の物理ディスク(物理ディスクドライブ)から構成され
る論理ディスク(論理ディスクドライブ)に冗長データ
を持つことで、1つ以上の物理ディスクに障害が発生し
て縮退状態になった場合でもデータへのアクセスを可能
とするものがある。この種のRAID技術として、RA
IDレベル1(ミラーリング)、或いはRAIDレベル
5等が知られている。
【0003】RAIDレベル1(ミラーリング)では、
論理ディスクドライブ内にすべてのデータを2セット、
それぞれ異なる物理ディスクドライブ上に持つ構成が適
用される。この構成においては、1つの物理ディスクド
ライブがアクセス不能になった場合でも、その物理ディ
スクドライブとペアになっている別の物理ディスクドラ
イブ上のデータを読み書きすることにより、耐障害性を
実現している。
【0004】一方、RAIDレベル5では、パリティデ
ータを持つことで、1つの物理ディスクに障害が発生し
た場合でも、物理ディスクドライブ内の他の物理ディス
ク及びパリティデータから、障害が発生した物理ディス
ク上のデータを復元できるようにしている。
【0005】ところで、冗長データを持つ論理ディスク
ドライブにデータの書き込み処理を行う場合、書き込む
データ及び冗長データの両方の書き込みが完了して、初
めて当該書き込み処理が完了する。もし、両データを書
き込んでいる途中で、電源の遮断等により、書き込みが
中断した場合、書き込むデータと冗長データとの間に矛
盾が生じる。このような状態で、システムの運用を継続
すると、不正なデータが読み出されるなどの原因で、当
該システムが正しく動作できない虞がある。
【0006】RAIDレベル1を例にとると、データの
書き込みが途中で中断された場合、ペアになっているデ
ータが異なる値になっている可能性がある。もし、この
データを読み出そうとした場合、ペアとなっているデー
タのどちらを読むかによって値が異なる。
【0007】同様に、RAIDレベル5を例にとると、
データの書き込みが途中で中断された場合、データとパ
リティ(パリティデータ)との間に矛盾が生じる。この
ため、物理ディスクが故障して縮退状態になった場合、
故障した物理ディスクドライブ上に存在したデータと、
パリティデータ及び故障しなかった残りの物理ディスク
ドライブ上のデータから復元されるデータとが異なる場
合がある。
【0008】そこで、論理ディスクドライブ(ディスク
アレイ)を制御するコントローラ(RAIDコントロー
ラ)は、不揮発性のメモリを備えているのが一般的であ
る。このコントローラにおいては、論理ディスクドライ
ブへの書き込み処理を行う前に、これから値を変更しよ
うとしている領域の情報が不揮発性メモリ上に登録され
る。この登録内容は、論理ディスクドライブへの書き込
み処理が正常に完了した後に削除される。これにより、
電源断などにより書き込み処理が中断された場合でも、
次回のシステム起動時に、その時点において不揮発性メ
モリに残されている登録情報に従って、当該登録情報の
示す領域のデータの一貫性を復元することにより、書き
込みデータと冗長データとの矛盾発生の問題の解決が可
能となる。ここで、「一貫性の復元」とは、例えばRA
IDレベル1であればペアとなったデータをどちらか一
方の値に合わせることであり、RAIDレベル5であれ
ばパリティデータを再構成することである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来技術における論理ディスクドライブの一貫性回復方法
では、書き込み処理が中断し、その後システムを起動し
た際に不揮発メモリに障害が発生していることが判明し
た場合には、一貫性の復元ができなくなる。もし、一貫
性が復元できないままシステムを運用すると、間違った
データが読み出される可能性がある。そのため従来は、
不揮発メモリに障害が発生した場合には、冗長性を持つ
論理ディスクドライブへのアクセス自体を禁止する必要
があった。
【0010】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、論理ディスクドライブの一部にデータと
冗長データとの間に一貫性が損なわれている可能性があ
るにも拘わらず、その位置が不明な場合に、システムを
運用しながら論理ディスクドライブ上のデータと冗長デ
ータとの一貫性が回復できる、冗長データを持つ論理デ
ィスクドライブの一貫性回復方法、そのためのプログラ
ム及び論理ディスクドライブを制御するコントローラを
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点によ
れば、複数の物理ディスクドライブから構成され、冗長
データを持つことにより耐障害機能を実現した論理ディ
スクドライブ上のデータと冗長データとの間に矛盾が発
生している可能性があり、且つ矛盾の発生している位置
が特定できない場合に、冗長データを持つ論理ディスク
ドライブの一貫性を回復する方法が提供される。この方
法は、上記論理ディスクドライブ全体を対象に、当該論
理ディスクドライブ上の冗長データを再構成することに
より、当該論理ディスクドライブ上のデータと冗長デー
タとの間の一貫性を回復させるための一貫性回復処理を
実行するステップと、上記論理ディスクドライブ全体の
一貫性回復処理の間にホストから論理ディスクドライブ
を対象とするI/Oリクエストを受け取った場合、上記
論理ディスクドライブを構成する複数の物理ディスクド
ライブのうち、当該リクエストの指定する物理ディスク
ドライブ上の領域が上記一貫性回復処理を完了している
領域であるか否かを判定するステップと、上記I/Oリ
クエストの指定する物理ディスクドライブ上の領域が一
貫性回復処理を完了している領域である場合、当該リク
エストに従う処理を実行するステップとから構成され
る。
【0012】このような構成においては、論理ディスク
ドライブ上の値を変更しようとしている領域の情報を登
録する不揮発性メモリが故障したなどの要因で、当該論
理ディスクドライブ上のデータと冗長データとの間に矛
盾が発生している位置が不明な場合でも、論理ディスク
ドライブ全体を対象とする一貫性回復処理により、その
矛盾を解消できる。しかも、一貫性回復処理中にホスト
からI/Oリクエストを受け取った場合、当該リクエス
トの指定する物理ディスクドライブ上の領域が一貫性回
復処理を完了している領域であるならば、当該リクエス
トを実行して、当該領域への正しいデータのアクセスが
可能となる。つまり、システムを正常に運用しながら論
理ディスクドライブ上のデータと冗長データとの一貫性
が回復できる。
【0013】ここで、I/Oリクエストの指定する物理
ディスクドライブ上の領域が上記一貫性回復処理の未完
了領域である場合に、当該物理ディスクドライブ上の領
域のデータに関して、冗長データとの一貫性を回復させ
るように上記I/Oリクエストの指定する処理を実行す
るステップを追加するとよい。特に、I/Oリクエスト
がライトリクエストの場合に、上記冗長データとの一貫
性を回復させるようにI/Oリクエストの指定する処理
を実行するステップにおいて、当該リクエストの指定す
る物理ディスクドライブ上のライトすべき領域のデータ
に関して、冗長データとの一貫性を回復させるように、
当該リクエストを実行するとよい。また、I/Oリクエ
ストがリードリクエストの場合には、当該リクエストの
指定する物理ディスクドライブ上のリードすべき領域の
データに関して、冗長データとの一貫性を回復させるス
テップと、当該リクエストを実行するステップとを実行
するとよい。このようにすると、I/Oリクエストの指
定する物理ディスクドライブ上の領域が一貫性回復処理
の未完了領域であっても、当該リクエストを実行でき
る。
【0014】また、I/Oリクエストの指定する物理デ
ィスクドライブ上の領域が一貫性回復処理の未完了領域
であっても、現在一貫性回復処理中の領域と重複する場
合には、当該重複する領域の一貫性回復処理が完了した
後に、上記I/Oリクエストに従う処理が実行される構
成とするならば、同一領域に対して2回一貫性回復処理
が行われるのを防止して、一貫性回復処理のオーバヘッ
ドを小さくすることができる。
【0015】また、I/Oリクエストの指定する物理デ
ィスクドライブ上の領域が一貫性回復処理の未完了領域
で、且つ現在一貫性回復処理中の領域と重複する場合
に、当該物理ディスクドライブ上の領域のうち重複して
いない領域のデータに関しては、冗長データとの一貫性
を回復させるように上記I/Oリクエストの指定する処
理を実行し、残りの重複している領域に関しては、上記
一貫性回復処理の完了を待って当該I/Oリクエストに
従う処理を実行するようにしてもよい。このようにする
と、一貫性回復処理のオーバヘッドを比較的小さくしな
がら、I/Oリクエストを速やかに実行できる。
【0016】なお、以上の方法に係る発明は、当該方法
で適用される処理手順をコンピュータ(論理ディスクド
ライブを制御するコントローラ)に実行させるためのプ
ログラム、または当該方法を適用する装置(論理ディス
クドライブを制御するコントローラ)に係る発明として
も成立する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に
係る論理ディスクドライブを備えた計算機システムの構
成を示すブロック図である。
【0018】図1において、論理ディスクドライブ10
は、複数の物理ディスクドライブ、例えば3台のハード
ディスクドライブ(以下、HDDと称する)11-0〜1
1-2から構成される。論理ディスクドライブ10は、例
えばRAIDレベル5のディスクアレイとして用いられ
るものとする。この論理ディスクドライブ10を構成す
るHDD11-0〜11-2は、それぞれデータブロックの
サイズ(ブロックサイズ)の整数倍であるストライプユ
ニットと呼ばれる予め決められた単位で書き込みを行
う。HDD11-0〜11-2内の物理的に同じ位置のスト
ライプユニットは1つのストライプ(物理ストライプ)
を構成する。1ストライプを構成するデータブロック
(つまり1ストライプ分のデータブロック)の数は、論
理ディスクドライブ10を構成するHDD(物理ディス
クドライブ)の台数×1ストライプユニットのデータブ
ロック数で表される。論理ディスクドライブ10を構成
するHDDの数が3である本実施形態では、1ストライ
プはHDD11-0〜11-2に対応する3つのストライプ
ユニットから構成される。また、論理ディスクドライブ
10がRAIDレベル5で用いられる本実施形態では、
図2に示すように、HDD11-0〜11-2に対応する3
つのストライプユニットのうちの2つがデータD1,D
2を格納するのに用いられ、残りの1つが冗長データと
してのパリティデータPを格納するのに用いられる。こ
のパリティデータPの格納に用いられるストライプユニ
ットは、HDD11-0→HDD11-1→HDD11-2→
HDD11-0のように、1ストライプ単位で順次切り替
えられる。
【0019】再び図1を参照すると、論理ディスクドラ
イブ10はインタフェースバスとしての例えばSCSI
(Small Computer System Interface)バス12により
RAIDカード20と接続されている。
【0020】RAIDカード20は、論理ディスクドラ
イブ10を利用するホスト(ホスト計算機)30に装着
して使用される。RAIDカード20には、論理ディス
クドライブ10を制御するRAIDコントローラ21が
設けられている。なお、RAIDカード20に搭載され
るバッテリは省略されている。RAIDコントローラ2
1はホスト30と接続されており、当該ホスト30から
のリードリクエストまたはライトリクエストに応じて、
論理ディスクドライブ10をアクセスする。
【0021】RAIDコントローラ21は、ROM21
1とマイクロプロセッサ212と不揮発性メモリ213
とキャッシュメモリ214とを含んでいる。ROM21
1には、マイクロプロセッサ212が実行する制御プロ
グラムが予め格納されている。この制御プログラムは、
論理ディスクドライブ10上のデータと冗長データ(パ
リティデータ)との間に矛盾が発生している可能性があ
り、且つ矛盾の発生している位置が特定できない場合
に、論理ディスクドライブ10全体に冗長データを再構
成するための制御(一貫性回復処理)をマイクロプロセ
ッサ212に実行させるための処理手順を含んでいる。
また、上記制御プログラムは、一貫性回復処理の実行中
に、ホスト30からライトリクエストが要求された場合
に、当該ライトリクエストの指定する書き込み領域のデ
ータに関して冗長データとの一貫性を復元するように、
当該リクエストを処理する手順を含んでいる。
【0022】マイクロプロセッサ211は、ROM21
2に格納されている制御プログラムに従って論理ディス
クドライブ10へのアクセス等を制御すると共に、不揮
発性メモリ213及びキャッシュメモリ214を管理す
る。不揮発性メモリ213は、論理ディスクドライブ1
0に対するライトリクエスト処理の開始に際し、これか
ら値を変更しようとしている領域を示す情報を登録する
のに用いられる。不揮発性メモリ213に登録された情
報は、当該情報の示す物理ディスク内領域へのライト完
了時に抹消される。キャッシュメモリ214は、ホスト
30と論理ディスクドライブ10との間で入出力される
データを一時保持するのに用いられる。
【0023】次に、図1の計算機システムの起動時にお
けるRAIDコントローラ21の動作を図3のフローチ
ャートを参照して説明する。まずRAIDコントローラ
21(内のマイクロプロセッサ212)は、システム起
動時に、ROM211に格納されている制御プログラム
に従い、不揮発性メモリ213の状態をチェックし、当
該不揮発性メモリ213が故障しているか否かを判定す
る(ステップS1,S2)。もし、不揮発性メモリ21
3が正常であるならば、RAIDコントローラ21は、
その時点において不揮発性メモリ213に登録されてい
る情報に従う一貫性回復処理を起動する(ステップS
3)。
【0024】ここで、不揮発性メモリ213への情報登
録と、その登録情報に従う一貫性回復処理について簡単
に説明する。まずRAIDコントローラ21は、論理デ
ィスクドライブ10を対象とするライトリクエストをホ
スト30から受け取った場合、当該ライトリクエストの
処理を開始する前に、これから値を変更しようとしてい
るHDD(物理ディスクドライブ)上の領域を示す情報
を不揮発性メモリ213に登録する。そしてRAIDコ
ントローラ21は、当該HDD上の領域へのライト完了
時に不揮発性メモリ213上の該当する登録情報を抹消
する。
【0025】もし、HDD(物理ディスクドライブ)へ
のライトが電源断などの原因により途中で中断された場
合、不揮発性メモリ213に残されている登録情報の示
す領域に関して、データとパリティデータ(冗長デー
タ)との間に矛盾がある可能性がある。このことは、不
揮発性メモリ213に、上記領域を示す情報が抹消され
ずに残っていることから識別できる。そこで、次にシス
テムの電源が復旧した際に、不揮発性メモリ213に残
されている登録情報に従って、当該情報の示す領域に関
して、データとパリティデータ(冗長データ)との間の
矛盾を解決して一貫性を回復する処理(ステップS3)
を実行すればよい。
【0026】しかし、不揮発性メモリ213の登録情報
に従う一貫性回復処理を実行しようとした際に、当該不
揮発性メモリ213に障害が発生していたなどの原因で
一貫性のない領域の判定が不可能な場合には、当該一貫
性回復処理を実行できない。そこで本実施形態では、シ
ステム起動時に、不揮発性メモリ213の障害が検出さ
れた場合(ステップS2)、RAIDコントローラ21
は、図4に示すように、論理ディスクドライブ10全体
を対象に、例えば先頭ストライプ(ストライプ0)から
順に最終ストライプまで、ストライプ単位で一貫性を回
復する処理を起動するようにしている(ステップS
4)。
【0027】ところが、論理ディスクドライブ10全体
の一貫性回復処理が完了するまでには、当該論理ディス
クドライブ10の記憶容量にもよるが、数分から数時間
の時間を要する。この場合、一貫性回復処理が完了する
までシステムの起動を待たせるのは問題がある。そこで
本実施形態では、一貫性回復処理を起動し、その処理を
継続しながら、システムを起動し、運用を開始する。つ
まり、一貫性回復処理中もホスト30からのリクエスト
処理を実行することで、一貫性回復処理を実施しつつシ
ステム起動及び運用を可能にしている。そのため本実施
形態では、論理ディスクドライブ10上の領域を、図5
に示すように、一貫性回復済の領域と一貫性未回復の領
域とに分けて管理している。そして、詳細を後述するよ
うに、ホスト30からのリクエストで指定された領域が
一貫性回復済であるか否か、更には一貫性回復処理中の
領域と重複しているか否かに応じて、適切な処理を実行
している。
【0028】ここで、論理ディスクドライブ10全体を
対象とする一貫性回復処理について、図6及び図7のフ
ローチャートを参照して説明する。まずRAIDコント
ローラ21(内のマイクロプロセッサ212)は、処理
の対象となるストライプを指定するストライプ番号st
を例えば初期値0に設定する(ステップS11)。そし
てRAIDコントローラ21は、ストライプ番号がst
のストライプ、即ちストライプstの一貫性回復処理
(ステップS12)を、次のように実行する。
【0029】まずRAIDコントローラ21は、論理デ
ィスクドライブ10のストライプstを構成するHDD
11-0〜11-2の領域(ストライプユニット)のうち、
データ組(データペア)D1,D2が格納されている2
つのHDDの領域から、当該データ組D1,D2を読み
出すためのリード処理を実行する(ステップS21)。
【0030】次にRAIDコントローラ21は、読み出
したデータD1,D2に基づき冗長データを生成する
(ステップS22)。ここでは、冗長データとして、デ
ータD1,D2の排他的論理和をとることにより、パリ
ティデータPを生成する。このパリティデータの生成
は、マイクロプロセッサ212の排他的論理和演算処理
によっても、或いは排他的論理和(EXOR)回路によ
っても行うことができる。RAIDコントローラ21
は、生成されたパリティデータを、ストライプstを構
成するHDD11-0〜11-2の領域(ストライプユニッ
ト)のうち、データD1,D2に対応する残りの1つの
HDDの領域(ストライプユニット)、つまりパリティ
データの領域に上書きする(ステップS23)。これに
より、ストライプstにおけるデータD1,D2とパリ
ティデータ(冗長データ)との一貫性(整合性)が回復
されたことになる。
【0031】次に、論理ディスクドライブ10全体を対
象とする一貫性回復処理中にホスト30からRAIDコ
ントローラ21に対してリードリクエストまたはライト
リクエスト、つまりI/O(入出力)リクエストが発行
されて、当該RAIDコントローラ21で受け付けられ
た場合の動作について、図8のフローチャートを参照し
て説明する。
【0032】まずRAIDコントローラ21(内のマイ
クロプロセッサ212)は、論理ディスクドライブ10
を構成するHDD11-0〜11-2のうち、ライトリクエ
ストで指定されたHDD上の領域が、既に一貫性回復処
理を完了している領域であるか否かを判定する(ステッ
プS31)。
【0033】もし、I/Oリクエストの指定する領域の
一貫性回復処理が完了しているならば、RAIDコント
ローラ21は通常のI/Oリクエスト処理を行う(ステ
ップS32)。つまりRAIDコントローラ21は、I
/Oリクエストがライトリクエストであるならば、通常
のライトリクエスト処理(ライト処理)を行い、リード
リクエストであるならば、通常のリードリクエスト処理
(リード処理)を行う。
【0034】そこで、I/Oリクエストがライトリクエ
ストである場合の通常のI/Oリクエスト処理(ステッ
プS32)、つまり通常のライト処理について、図11
(a)のフローチャートを参照して説明する。
【0035】まずRAIDコントローラ21は、論理デ
ィスクドライブ10を構成するHDD11-0〜11-2の
うち、ライトリクエストで指定されたHDD上の領域
(ライトすべき領域)のデータ(旧データ)と当該デー
タと対応する別のHDD上のパリティデータ(旧パリテ
ィデータ)とを読み出す(ステップS61)。
【0036】次にRAIDコントローラ21は、旧パリ
ティデータと旧データとライトリクエストで指定された
ライトすべきデータ(新データ)とに基づき、冗長デー
タとしての新たなパリティデータを生成する(ステップ
S62)。ここでは、旧パリティデータと旧データと新
データとの排他的論理和をとることにより、新パリティ
データが生成される。RAIDコントローラ21は、論
理ディスクドライブ10上の旧データと旧パリティデー
タとを、それぞれ新データと新パリティデータとに更新
する(ステップS63)。
【0037】なお、新パリティデータを生成する手順
は、上記の例に限るものではない。そこで、上記の例と
異なる新パリティデータの生成手順を適用する通常のラ
イト処理について、図11(b)のフローチャートを参
照して説明する。
【0038】まずRAIDコントローラ21は、論理デ
ィスクドライブ10を構成するHDD11-0〜11-2の
うち、ライトリクエストで指定されたHDD上の領域
(ライトすべき領域)と組をなす別(非ライト側)のH
DD上の領域からデータを読み出す(ステップS7
1)。
【0039】次にRAIDコントローラ21は、ステッ
プS71で読み出されたデータ、つまりライトすべきデ
ータと組(ペア)をなすリードデータと当該ライトすべ
きデータとに基づき、例えば当該両データの排他的論理
和をとることで、パリティデータを生成する(ステップ
S72)。RAIDコントローラ21は、ライトすべき
データをライトリクエストで指定されたHDD上の領域
に書き込むと共に、生成されたパリティデータを当該領
域に対応する別のHDD上のパリティデータ領域に書き
込む(ステップS73)。
【0040】次に、I/Oリクエストがリードリクエス
トである場合の通常のI/Oリクエスト処理(ステップ
S32)、つまり通常のリード処理について説明する。
まずRAIDコントローラ21は、論理ディスクドライ
ブ10を構成するHDD11-0〜11-2のうち、リード
リクエストで指定されたHDD上の領域からデータを読
み出す。そしてRAIDコントローラ21は、読み出し
たデータをキャッシュメモリ214に格納すると共にホ
スト30に転送する。
【0041】以上、一貫性回復処理が完了している領域
に対するI/Oリクエストを受け付けた場合に行われる
通常のI/Oリクエスト処理(ステップS32)につい
て説明した。
【0042】一方、一貫性回復処理が未完了の領域に対
するI/Oリクエストを受け付けた場合には、RAID
コントローラ21は当該リクエストの指定する領域が現
在一貫性回復処理中の領域と重複しているか否かを判定
する(ステップS33)。もし、I/Oリクエストの指
定する領域が一貫性回復処理中の領域と重複しているな
らば、RAIDコントローラ21は当該重複している領
域の一貫性回復を待って(ステップS34)、通常のI
/Oリクエスト処理を実行する(ステップS32)。な
お、I/Oリクエストの指定する領域のうち、一貫性回
復処理中の領域と重複していない領域については、後述
する一貫性回復を伴うライト処理(I/Oリクエストが
ライトリクエストの場合)またはリード時の一貫性回復
処理(I/Oリクエストがリードリクエストの場合)を
実行し、重複している領域については、一貫性回復を待
って通常のI/Oリクエスト処理を実行するようにして
もよい。
【0043】これに対し、I/Oリクエストの指定する
領域が一貫性回復処理中の領域と重複していないなら
ば、RAIDコントローラ21は、当該リクエストがリ
ードリクエストまたはライトリクエストのいずれである
かを判定する(ステップS35)。
【0044】もし、ライトリクエストであるならば、R
AIDコントローラ21は、HDD11-0〜11-2のう
ち、当該リクエストで指定されたHDD上の領域(ライ
トすべき領域)のデータに関し、対応するパリティデー
タとの一貫性を回復するように、ライト処理(ライトリ
クエスト処理)、つまり一貫性回復を伴うライト処理を
実行する(ステップS36)。一方、リードリクエスト
であるならば、RAIDコントローラ21は、HDD1
1-0〜11-2のうち、当該リクエストで指定されたHD
D上の領域(リードすべき領域)のデータに関し、対応
するパリティデータとの一貫性を回復する処理(リード
時の一貫性回復処理)を実行し(ステップS37)、し
かる後に通常のリード処理を実行する(ステップS3
8)。
【0045】ここで、上記一貫性回復を伴うライト処理
(ステップS36)の詳細について、図9のフローチャ
ートを参照して説明する。まずRAIDコントローラ2
1は、論理ディスクドライブ10を構成するHDD11
-0〜11-2のうち、ライトリクエストで指定されたHD
D上の領域(ライトすべき領域)と組(ペア)をなす別
(非ライト側)のHDDの領域からデータを読み出す
(ステップS41)。
【0046】次にRAIDコントローラ21は、ステッ
プS41で読み出されたデータ、つまりライトすべきデ
ータと組(ペア)をなすリードデータと当該ライトすべ
きデータとに基づき、例えば当該両データの排他的論理
和をとることで、パリティデータを生成する(ステップ
S42)。RAIDコントローラ21は、ライトすべき
データをライトリクエストで指定されたHDD上の領域
に書き込むと共に、生成されたパリティデータを当該領
域に対応する別のHDD上のパリティデータ領域に書き
込む(ステップS43)。この図9のフローチャートに
従う、一貫性回復を伴うライト処理の手順は、図11
(b)のフローチャートに従う通常のライト処理の手順
に一致する。しかし、一貫性回復を伴うライト処理に、
図11(a)のフローチャートに従う通常のライト処理
の手順を適用することはできない。即ち、一貫性回復の
ためのパリティデータの生成に、ライトしようとするデ
ータと当該データがライトされるHDD上の領域に格納
されている古いデータと当該領域に対応するパリティデ
ータ領域に格納されている古いパリティデータとから新
しいパリティデータを生成することはできない。その理
由は、データがライトされるHDD上の領域に対応する
パリティデータ領域のデータ(旧パリティデータ)が、
そのパリティデータ領域に対応する他の全HDD上の領
域の組(ペア)のデータから生成されるパリティデータ
と一致していない可能性があることによる。
【0047】次に、上記リード時の一貫性回復処理(ス
テップS37)の詳細について、図10のフローチャー
トを参照して説明する。まずRAIDコントローラ21
は、論理ディスクドライブ10を構成するHDD11-0
〜11-2のうち、リードリクエストで指定されたHDD
上の領域のデータと、そのデータと組(ペア)をなす非
ライト側のHDDの領域のデータとを読み出す(ステッ
プS51)。読み出されたデータはキャッシュメモリ2
14に一時格納される。
【0048】次にRAIDコントローラ21は、読み出
されたデータ組(ペア)に基づき、当該データ組の排他
的論理和をとることで、パリティデータを生成する(ス
テップS52)。RAIDコントローラ21は、生成さ
れパリティデータを、リードリクエストで指定されたH
DD上の領域に対応する別のHDD上のパリティデータ
領域に書き込む(ステップS53)。
【0049】これにより、リード時の一貫性回復処理
(ステップS37)が終了し、図8のフローチャートに
示したように、通常のリード処理(ステップS38)が
実行される。このとき、リードリクエストで指定された
HDD上の領域のデータが、先のリード時の一貫性回復
処理(ステップS37)で既に読み出されて、キャッシ
ュメモリ214に格納されている。このため、通常のリ
ード処理(ステップS38)では、リードリクエストで
指定されたHDD上の領域のデータを、キャッシュメモ
リ214から読み出すことができる。つまり、指定され
たHDD上の領域のデータを、当該HDD上の領域にア
クセスすることなく取得できる。このHDD上の領域の
データはホスト30に転送される。
【0050】このように本実施形態においては、不揮発
性メモリ213が故障したために行われる論理ディスク
ドライブ10全体を対象とする一貫性回復処理の間も、
ホスト30から要求されたI/Oリクエストを実行する
こと、つまりシステム運用を継続することができる。そ
して、論理ディスクドライブ10全体の一貫性回復処理
が完了した時点で、システムは通常通りのI/O処理に
戻ることができる。
【0051】以上、論理ディスクドライブ10がRAI
Dレベル5のディスクアレイとして用いられる本発明の
一実施形態について説明した。しかし、本発明は、論理
ディスクドライブ10がRAIDレベル5以外のRAI
Dレベルのディスクアレイとして用いられる場合にも適
用可能である。
【0052】そこで、論理ディスクドライブがRAID
レベル1のディスクアレイ、つまりミラーリングされた
2つのHDDから構成されるディスクアレイとして用い
られる場合を例に、図6中のステップS12(図7のフ
ローチャートの示す処理)に相当するストライプの一貫
性回復処理と、図8中のステップS36(図9のフロー
チャートの示す処理)に相当する一貫性回復を伴うライ
ト処理とについて、順次説明する。ここでは便宜的に、
図1の計算機システムにおける論理ディスクドライブ1
0が、ミラーリングされた2つのHDD11-0及び11
-1から構成されるものとする。
【0053】まず、ストライプの一貫性回復処理につい
て、図12のフローチャートを参照して説明する。RA
IDコントローラ21は、論理ディスクドライブ10の
ストライプstを構成するHDD11-0,11-1の領域
(ストライプユニット)のうちの一方、例えばHDD1
1-0の領域からデータを読み出す(ステップS81)。
次にRAIDコントローラ21は、HDD11-0の領域
から読み出されたデータを、HDD11-0,11-1の領
域のうちの他方、つまりHDD11-1の領域に書き込む
(ステップS82)。これにより、ストライプstにお
けるHDD11-0,11-1の領域の一方のデータと他方
の冗長データとの一貫性(整合性)が回復されたことに
なる。なお、図8中のステップS37(図10のフロー
チャートに示す処理)に相当する、RAIDレベル1に
おけるリード時の一貫性回復処理には、上記したストラ
イプの一貫性回復処理(図12のフローチャート)と同
様の手順が用いられる。
【0054】次に、一貫性回復を伴うライト処理につい
て、図13のフローチャートを参照して説明する。RA
IDコントローラ21は、ミラーリングされたHDD1
1-0,11-1のうちのライトリクエストで指定されたH
DDの領域と、当該HDDの領域に対応する別のHDD
の領域とに、それぞれライトリクエストで指定されたデ
ータを書き込む(ステップS91)。この一貫性回復を
伴うライト処理の内容は、通常のライト処理と同様であ
る。
【0055】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、
この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の物理ディスクドライブから構成され、冗長データを
持つことにより耐障害機能を実現した論理ディスクドラ
イブ上のデータと冗長データとの間に矛盾が発生してい
る可能性があり、且つ矛盾の発生している位置が特定で
きない場合に、当該論理ディスクドライブを制御するコ
ントローラにより次のステップ、即ち、論理ディスクド
ライブ全体を対象に、当該論理ディスクドライブ上の冗
長データを再構成することにより、当該論理ディスクド
ライブ上のデータと冗長データとの間の一貫性を回復さ
せるための一貫性回復処理を実行するステップと、論理
ディスクドライブ全体の一貫性回復処理の間にホストか
ら論理ディスクドライブを対象とするI/Oリクエスト
を受け取った場合、当該論理ディスクドライブを構成す
る複数の物理ディスクドライブのうち、当該リクエスト
の指定する物理ディスクドライブ上の領域が一貫性回復
処理を完了している領域であるか否かを判定するステッ
プと、上記I/Oリクエストの指定する物理ディスクド
ライブ上の領域が一貫性回復処理を完了している領域で
ある場合、当該リクエストに従う処理を実行するステッ
プとが実行される構成とした。
【0057】これにより本発明においては、データと冗
長データとの間に矛盾が発生している位置が不明な場合
でも、論理ディスクドライブ全体を対象とする一貫性回
復処理(冗長データ復元処理)により、その矛盾を解消
できる。しかも本発明においては、一貫性回復処理中で
も、ホストから指定されたI/Oリクエストを実行でき
る。つまり、システムを運用しながら論理ディスクドラ
イブ上のデータと冗長データとの一貫性が回復できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る論理ディスクドライ
ブを備えた計算機システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1中の論理ディスクドライブ10がRAID
レベル5のディスクアレイとして用いられる場合の、冗
長データとしてのパリティデータPを含むストライプと
当該ストライプを構成するストライプユニットとの関係
を説明するため図。
【図3】同実施形態における論理ディスクドライブ10
全体の一貫性回復処理を含むシステム起動時の処理手順
を説明するためのフローチャート。
【図4】論理ディスクドライブ10全体の一貫性回復処
理を説明するための図。
【図5】論理ディスクドライブ10全体の一貫性回復処
理の期間に生じる一貫性回復済みの領域と一貫性未回復
の領域とを説明するため図。
【図6】図3中のステップS4の処理(論理ディスクド
ライブ全体の一貫性回復処理)の詳細な処理手順を示す
フローチャート。
【図7】図6中のステップS12の処理(ストライプの
一貫性回復処理)の詳細な処理手順を示すフローチャー
ト。
【図8】RAIDコントローラ21によるI/Oリクエ
スト受付時の処理を説明するためのフローチャート。
【図9】図8中のステップ36の処理(一貫性回復処理
を伴うライト処理)の詳細な処理手順を示すフローチャ
ート。
【図10】図8中のステップ37の処理(リード時の一
貫性回復処理)の詳細な処理手順を示すフローチャー
ト。
【図11】通常のライト処理に適用可能な2種の処理手
順を示すフローチャート。
【図12】図1中の論理ディスクドライブ10がRAI
Dレベル1のディスクアレイとして用いられると仮定し
た場合の、図6中のステップS12に相当するストライ
プの一貫性回復処理の処理手順を示すフローチャート。
【図13】図1中の論理ディスクドライブ10がRAI
Dレベル1のディスクアレイとして用いられると仮定し
た場合の、図8中のステップS36に相当する一貫性回
復を伴うライト処理の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…論理ディスクドライブ 11-0〜11-2…HDD(物理ディスクドライブ) 21…RAIDコントローラ 30…ホスト(ホスト計算機) 211…ROM 212…マイクロプロセッサ 213…不揮発性メモリ 214…キャッシュメモリ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の物理ディスクドライブから構成さ
    れ、冗長データを持つことにより耐障害機能を実現した
    論理ディスクドライブ上のデータと冗長データとの間に
    矛盾が発生している可能性があり、且つ矛盾の発生して
    いる位置が特定できない場合に、冗長データを持つ論理
    ディスクドライブの一貫性を回復する方法であって、 前記論理ディスクドライブ全体を対象に、当該論理ディ
    スクドライブ上の冗長データを再構成することにより、
    当該論理ディスクドライブ上のデータと冗長データとの
    間の一貫性を回復させるための一貫性回復処理を実行す
    るステップと、 前記論理ディスクドライブ全体の一貫性回復処理の間に
    ホストから前記論理ディスクドライブを対象とするI/
    Oリクエストを受け取った場合、前記論理ディスクドラ
    イブを構成する複数の物理ディスクドライブのうち、当
    該リクエストの指定する物理ディスクドライブ上の領域
    が前記一貫性回復処理を完了している領域であるか否か
    を判定するステップと、 前記I/Oリクエストの指定する前記物理ディスクドラ
    イブ上の領域が前記一貫性回復処理を完了している領域
    である場合、当該リクエストに従う処理を実行するステ
    ップとを具備することを特徴とする冗長データを持つ論
    理ディスクドライブの一貫性回復方法。
  2. 【請求項2】 前記I/Oリクエストの指定する前記物
    理ディスクドライブ上の領域が前記一貫性回復処理の未
    完了領域である場合、当該物理ディスクドライブ上の領
    域のデータに関して、冗長データとの一貫性を回復させ
    るように前記I/Oリクエストの指定する処理を実行す
    るステップを更に具備することを特徴とする請求項1記
    載の冗長データを持つ論理ディスクドライブの一貫性回
    復方法。
  3. 【請求項3】 前記I/Oリクエストがライトリクエス
    トの場合、前記冗長データとの一貫性を回復させるよう
    に前記I/Oリクエストの指定する処理を実行するステ
    ップでは、当該リクエストの指定する物理ディスクドラ
    イブ上のライトすべき領域のデータに関して、冗長デー
    タとの一貫性を回復させるように、当該リクエストを実
    行することを特徴とする請求項2記載の冗長データを持
    つ論理ディスクドライブの一貫性回復方法。
  4. 【請求項4】 前記冗長データとの一貫性を回復させる
    ように前記I/Oリクエストの指定する処理を実行する
    ステップは、前記I/Oリクエストがライトリクエスト
    の場合、当該ライトリクエストの指定する物理ディスク
    ドライブ上のライトすべき領域と組をなす、別の物理デ
    ィスクドライブ上の領域からデータを読み出すステップ
    と、前記読み出されたデータと前記ライトリクエストの
    指定するライトすべきデータとから冗長データを生成す
    るステップと、前記ライトすべきデータを前記ライトリ
    クエストの指定するライトすべき領域に書き込むと共に
    前記生成された冗長データを当該ライトすべき領域に対
    応する物理ディスクドライブ上の冗長データ領域に書き
    込むステップとを含むことを特徴とする請求項3記載の
    冗長データを持つ論理ディスクドライブの一貫性回復方
    法。
  5. 【請求項5】 前記冗長データとの一貫性を回復させる
    ように前記I/Oリクエストの指定する処理を実行する
    ステップは、前記I/Oリクエストがリードリクエスト
    の場合、当該リクエストの指定する前記物理ディスクド
    ライブ上のリードすべき領域のデータに関して、冗長デ
    ータとの一貫性を回復させるステップと、当該リクエス
    トを実行するステップとを含むことを特徴とする請求項
    2記載の冗長データを持つ論理ディスクドライブの一貫
    性回復方法。
  6. 【請求項6】 前記I/Oリクエストがリードリクエス
    トの場合に、前記冗長データとの一貫性を回復させるよ
    うに前記I/Oリクエストの指定する処理を実行するス
    テップに含まれる前記冗長データとの一貫性を回復させ
    るステップは、当該リクエストの指定する前記物理ディ
    スクドライブ上のリードすべき領域のデータと、そのデ
    ータと組をなす別の物理ディスク上の領域のデータとを
    読み出すステップと、前記読み出されたデータの組から
    冗長データを生成するステップと、前記生成された冗長
    データを前記リードすべき領域に対応する物理ディスク
    ドライブ上の冗長データ領域に書き込むステップとを含
    むことを特徴とする請求項5記載の冗長データを持つ論
    理ディスクドライブの一貫性回復方法。
  7. 【請求項7】 前記I/Oリクエストの指定する前記物
    理ディスクドライブ上の領域が前記一貫性回復処理の未
    完了領域である場合に、当該物理ディスクドライブ上の
    領域が現在一貫性回復処理中の領域と重複するか否かを
    判定するステップと、 前記I/Oリクエストの指定する前記物理ディスクドラ
    イブ上の領域が前記一貫性回復処理の未完了領域で、且
    つ現在一貫性回復処理中の領域と重複する場合には、当
    該重複する領域の前記一貫性回復処理の完了を待つステ
    ップとを更に具備し、前記I/Oリクエストの指定する
    前記物理ディスクドライブ上の領域が前記一貫性回復処
    理の未完了領域でも、現在一貫性回復処理中の領域と重
    複する場合には、当該重複する領域の一貫性回復処理が
    完了した後に、前記I/Oリクエストに従う処理が実行
    されることを特徴とする請求項2記載の冗長データを持
    つ論理ディスクドライブの一貫性回復方法。
  8. 【請求項8】 前記I/Oリクエストの指定する前記物
    理ディスクドライブ上の領域が前記一貫性回復処理の未
    完了領域である場合に、当該物理ディスクドライブ上の
    領域が現在一貫性回復処理中の領域と重複するか否かを
    判定するステップと、 前記I/Oリクエストの指定する前記物理ディスクドラ
    イブ上の領域が前記一貫性回復処理の未完了領域で、且
    つ現在一貫性回復処理中の領域と重複する場合、当該物
    理ディスクドライブ上の領域のうち重複していない領域
    のデータに関しては、冗長データとの一貫性を回復させ
    るように前記I/Oリクエストの指定する処理を実行す
    るステップと、 残りの重複している領域に関しては、前記一貫性回復処
    理の完了を待って前記I/Oリクエストに従う処理を実
    行するステップとを更に具備することを特徴とする請求
    項2記載の冗長データを持つ論理ディスクドライブの一
    貫性回復方法。
  9. 【請求項9】 複数の物理ディスクドライブから構成さ
    れ、冗長データを持つことにより耐障害機能を実現した
    論理ディスクドライブを制御するコントローラに、 前記論理ディスクドライブ上のデータと冗長データとの
    間に矛盾が発生している可能性があり、且つ矛盾の発生
    している位置が特定できない場合に、前記論理ディスク
    ドライブ全体を対象に、当該論理ディスクドライブ上の
    冗長データを再構成することにより、当該論理ディスク
    ドライブ上のデータと冗長データとの間の一貫性を回復
    させるための一貫性回復処理を実行するステップと、 前記論理ディスクドライブ全体の一貫性回復処理の間に
    ホストから前記論理ディスクドライブを対象とするI/
    Oリクエストを受け取った場合、前記論理ディスクドラ
    イブを構成する複数の物理ディスクドライブのうち、当
    該リクエストの指定する物理ディスクドライブ上の領域
    が前記一貫性回復処理を完了している領域であるか否か
    を判定するステップと、 前記I/Oリクエストの指定する前記物理ディスクドラ
    イブ上の領域が前記一貫性回復処理を完了している領域
    である場合、当該リクエストに従う処理を実行するステ
    ップとを実行させるためのプログラム。
  10. 【請求項10】 複数の物理ディスクドライブから構成
    され、冗長データを持つことにより耐障害機能を実現し
    た論理ディスクドライブを制御するコントローラにおい
    て、 前記論理ディスクドライブ上のデータと冗長データとの
    間に矛盾が発生している可能性があり、且つ矛盾の発生
    している位置が特定できない場合に、前記論理ディスク
    ドライブ全体を対象に、当該論理ディスクドライブ上の
    冗長データを再構成することにより、当該論理ディスク
    ドライブ上のデータと冗長データとの間の一貫性を回復
    させるための一貫性回復処理を実行する手段と、 前記論理ディスクドライブ全体の一貫性回復処理の間に
    ホストから前記論理ディスクドライブを対象とするI/
    Oリクエストを受け取った場合、前記論理ディスクドラ
    イブを構成する複数の物理ディスクドライブのうち、当
    該リクエストの指定する物理ディスクドライブ上の領域
    が前記一貫性回復処理を完了している領域であるか否か
    を判定する手段と、 前記I/Oリクエストの指定する前記物理ディスクドラ
    イブ上の領域が前記一貫性回復処理を完了している領域
    であると前記判定手段により判定された場合、当該リク
    エストに従う処理を実行する手段とを具備することを特
    徴とする論理ディスクドライブを制御するコントロー
    ラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009075675A (ja) * 2007-09-18 2009-04-09 Nec Computertechno Ltd 整合性チェック方法及び整合性チェックシステム

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