JP2003345499A - 回転式入力処理装置 - Google Patents

回転式入力処理装置

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JP2003345499A
JP2003345499A JP2002147528A JP2002147528A JP2003345499A JP 2003345499 A JP2003345499 A JP 2003345499A JP 2002147528 A JP2002147528 A JP 2002147528A JP 2002147528 A JP2002147528 A JP 2002147528A JP 2003345499 A JP2003345499 A JP 2003345499A
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rotary input
reaction force
rotation
processing
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JP2002147528A
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Goji Suda
剛司 寸田
Takeshi Mitamura
健 三田村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転式入力装置のユーザの操作負荷を低減す
る。 【解決手段】 ユーザに回転機構部11が操作されて回
転すると、その回転速度を操作検出部12により検出し
て、回転に応じた操作処理をするときに、ユーザに対す
る回転機構部11の操作感覚及び操作処理を変動させ
る。操作制御演算部13は、検出した回転速度と予め設
定した切換速度とを比較して、検出した回転速度が切換
速度より小さい場合には、回転機構部11の反力を回転
反力発生部14により制御したダイヤル操作感覚、及び
表示部4に表示するメニュー項目の順次選択とし、検出
した回転速度が切換速度よりも大きい場合には、レバー
操作感覚及びメニュー項目の飛び越し選択とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザが回転式入
力機構を操作することに応じた処理をする回転式入力処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転式入力装置として、例え
ば特開平11−272406号公報にて開示されたデー
タ入力装置のように、ダイヤルの回転速度に応じて、操
作対象である選択候補を表示する間隔や速さを変化させ
るものが知られている。
【0003】このデータ入力装置は、ユーザが通常速度
でダイヤルを回転させているときには、選択候補を順次
選択又は順次増減して選択候補を表示させ、ユーザがダ
イヤルを速く回すと、複数先の選択候補を表示させるこ
とにより、より早く先の選択候補を表示するように構成
されている。これにより、従来では操作効率の向上を実
現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の回転式入力装置では、選択項目数が多い場合
に操作効率を向上させることができるが、より早く先の
選択項目を表示するためには、ダイヤルを速く回す操作
を連続して実施する必要があり、ユーザの操作負荷が上
昇するという問題があった。
【0005】また、通常、ダイヤルの位置検出装置の分
解能や、選択項目のスクロール表示時の視認性の観点か
ら、選択項目のスクロール速度には上限が設定される
が、ダイヤル自体は、ユーザの動作速度の範囲内でいく
らでも速く回せるため、ユーザは必要以上にダイヤルを
速く回す傾向があり、更に操作負荷が上昇するという問
題があった。
【0006】ここで、ダイヤルの回転角と選択項目のス
クロール量が比例する回転式入力装置では、ダイヤルの
回転に応じて発生するディテント感により、ユーザはダ
イヤルの回転角と共に、選択項目のスクロール量を触覚
により認識することができる。
【0007】しかし、上述のデータ入力装置では、ダイ
ヤルの回転速度に応じて選択項目のスクロール速度を制
御するため、ダイヤルの回転角と選択項目のスクロール
量が比例関係ではなくなる場合が発生する。この場合に
は、ディテント感による触覚の認識をすることができず
に表示画面のみで選択項目を確認せざるを得なくなるの
で、視覚負荷が増加するという問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて
提案されたものであり、ユーザの操作負荷を低減するこ
とができる回転式入力処理装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転式入力
処理装置は、ユーザに回転式入力機構が操作されて回転
すると、その回転速度を検出して、回転に応じた操作処
理をするときに、ユーザに対する回転式入力機構の操作
感覚及び操作処理を変動させるものである。
【0010】この回転式入力処理装置では、検出した回
転速度と予め設定した切換速度とを比較して、検出した
回転速度が切換速度より小さい場合には、第1操作感覚
とすると共に第1操作処理をし、検出した回転速度が切
換速度よりも大きい場合には、第1操作感覚とは異なる
第2操作感覚とすると共に第1操作処理とは異なる第2
操作処理をすることで、上述の課題を解決する。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る回転式入力処理装置によれ
ば、1つの回転式操作機構を回転させる速度で2種類の
操作処理を切り換え、操作処理の違いを操作感覚にて認
識させるので、簡単、正確かつ迅速に2種類の操作処理
を使い分けることが可能となり、異なる2種類の操作処
理を行わせる場合の操作負荷を低減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0013】本発明は、例えば図1に示すように構成さ
れた回転式入力処理装置に適用される。
【0014】[回転式入力処理装置の構成]この回転式
入力処理装置は、回転式入力装置1がユーザに操作され
ることに応じた操作入力情報を操作/表示処理演算部2
に送り、操作/表示処理演算部2により情報処理演算部
3の演算内容を制御すると共に、表示部4の表示内容を
制御する。この回転式入力処理装置は、例えば車両に搭
載される場合、少なくとも回転機構部11が車両乗員
(ユーザ)から操作可能な位置に設けられると共に、表
示部4が車両乗員から目視可能な位置に設けられ、操作
/表示処理演算部2及び情報処理演算部3がインストル
メントパネル内などに配設される。
【0015】回転式入力装置1は、ユーザに操作される
回転機構部11を有している。この回転機構部11は、
その外観構成を図2に示すように、操作面11aにダイ
ヤル11bの弧部分が突出してなり、回転方向Aにおけ
る操作及び上下方向Bにおける押し込み操作が可能な機
構となっている。
【0016】この回転式入力処理装置では、図3に示す
ようなリスト形式のメニューを操作対象として表示部4
に表示させ、回転機構部11の回転操作によりメニュー
を画面内上下方向にスクロール表示させて、固定ポイン
タ表示21に所望のメニュー項目22を移動させること
により項目選択を行い、回転機構部11を押し込むこと
によりメニュー項目22の決定を行う。
【0017】このとき、回転式入力装置1は、操作検出
部12により回転機構部11の操作を検出して、回転機
構部11の回転角及び押し込み操作を示す操作入力信号
を操作制御演算部13に送る。また、この回転式入力装
置1では、回転反力発生部14により回転方向Aにトル
クを発生させることで、操作反力を回転機構部11に与
える。
【0018】操作検出部12は、具体的な構成例を図4
に示すように、フォトエンコーダ31にて回転機構部1
1の回転操作を光学的に検知すると共に、タクトスイッ
チ32にて回転機構部11の押し込み操作を機械的に検
知して、操作入力信号として操作制御演算部13に出力
する。
【0019】また、回転反力発生部14は、シャフト3
3を介して回転機構部11に接続している直流モータ3
4にて構成され、操作制御演算部13からの制御信号に
応じて直流モータ34を駆動し、シャフト33を介して
駆動力を回転機構部11に伝達する。
【0020】操作制御演算部13は、操作検出部12か
らの操作入力信号をディジタル変換するA/D変換回
路、制御信号をアナログ変換して回転反力発生部14に
供給するD/A変換回路、回転反力発生部14の制御や
操作/表示処理演算部2との通信を制御する制御プログ
ラムを実行するCPU(Central Processing Unit)、
制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)
等から構成される。この操作制御演算部13は、内部に
シリアルインターフェース回路13aを備え、シリアル
インターフェース回路13aが通信部15と通信をする
ことで、回転式入力装置1と操作/表示処理演算部2と
の通信を実現する。なお、操作制御演算部13は、この
ような構成に限らず、同一機能をもつ他の装置にて構成
してもよい。
【0021】操作制御演算部13は、操作検出部12か
ら操作入力信号が送られると、この操作入力信号をディ
ジタル変換して操作入力情報にする。操作制御演算部1
3は、操作入力情報を用いて回転位置を微分して、回転
機構部11の回転角速度を算出した後、回転機構部11
の回転位置及び回転角速度に基づいて、「ダイヤルモー
ド」又は「レバーモード」の何れかの操作処理モードを
決定するモード切換処理を行う。
【0022】ダイヤルモードは、回転機構部11を回転
自在とする操作反力にしたダイヤル操作感覚をユーザに
与えると共に、メニュー項目22を順次選択表示させる
操作処理モードである。また、レバーモードは、操作方
向と反対方向の中立位置へ押し戻すように操作反力を発
生させてレバー操作感覚をユーザに与えると共に、メニ
ュー項目22を飛び越し選択表示させる操作処理モード
である。換言すれば、ダイヤルモードは、表示部4にお
けるスクロール量(操作対象量)を所定スクロール量ご
とに順次増減し、レバーモードは、表示部4におけるス
クロール量(操作対象量)を所定スクロール量に対して
飛び越し増減する。ここで、所定スクロール量とは、本
例において1つのメニュー項目22をスクロールさせる
量に相当する。
【0023】このとき、操作制御演算部13は、回転反
力発生部14でのモータトルクを制御してダイヤル操作
感覚及びレバー操作感覚を実現すると共に、モード切換
処理にて決定した操作処理モードを示す操作処理モード
情報を操作/表示処理演算部2に送る。なお、モード切
換処理の詳細な処理内容については後述する。
【0024】また、操作制御演算部13は、決定した操
作処理モード、回転位置及び通信部15を介して入力し
た加振要求から、回転機構部11に付与する操作反力を
演算して、回転反力発生部14を制御する制御信号を送
る。これにより、操作制御演算部13は、回転反力発生
部14内のモータ駆動力を制御する。
【0025】更に、操作制御演算部13は、回転機構部
11の回転位置の変化、回転機構部11の押し込み操作
の有無を示す操作入力情報、操作処理モード情報を通信
部15を介して操作/表示処理演算部2に送る。
【0026】操作/表示処理演算部2は、通信部15の
通信方式と同じ通信方式の通信部を有し、通信部15か
ら入力される操作入力情報から回転位置を認識すると共
に、操作処理モード情報から現在の操作処理モードを認
識する。この操作/表示処理演算部2は、回転位置及び
操作処理モードからメニューのスクロール量を算出し、
固定ポインタ表示21にて選択されるメニュー項目22
を特定する。
【0027】この操作/表示処理演算部2は、通信部1
5から回転機構部11の押し込み操作の操作入力情報が
送られた場合、現在選択しているメニュー項目22が決
定されたと判定して、決定されたメニュー項目22を示
す情報を情報処理演算部3に送る。
【0028】また、操作/表示処理演算部2は、操作処
理モードがレバーモードである場合、後述するタイミン
グにて回転機構部11に振動を付与する加振要求を回転
式入力装置1に送る。
【0029】情報処理演算部3は、操作/表示処理演算
部2にて決定されたメニュー項目22に対応する情報処
理を実行し、必要に応じて次の選択メニュ一覧情報を操
作/表示処理演算部2に出力する。このとき、情報処理
演算部3は、決定されたメニュー項目22に応じて予め
ROMなどに格納されている選択メニュ一覧情報を読み
出す。
【0030】操作/表示処理演算部2では、選択メニュ
一覧情報が送られると、この情報を表示画像に変換し、
表示部4に出力して表示させる。また、操作/表示処理
演算部2は、演算したスクロール量に応じた表示画像を
生成して、表示部4にスクロール表示をさせる。
【0031】[操作処理モードの説明]つぎに、上述の
操作処理モードにおける処理内容について説明する。な
お、本例では、操作対象として図3に示す50音順に整
理されたアドレスリストをスクロール表示させる場合に
ついて説明する。
【0032】「ダイヤルモード」ダイヤルモードは、回
転機構部11を回転自在とする操作反力にしたダイヤル
操作感覚をユーザに与えると共に、メニュー項目22を
順次選択表示させる操作処理モードである。
【0033】このダイヤルモードでは、回転機構部11
を回転自在とする操作反力にし、回転機構部11の回転
量に伴い、等間隔のディテント感を発生させる。具体的
には、操作制御演算部13は、図5に示すような回転角
に対する反力パターン41を発生するよう回転反力発生
部14である直流モータ34を制御することにより回転
機構部11に付与する操作反力を制御する。
【0034】図5において、縦軸の反力ポテンシャルと
は、回転機構部11の回転角に対応して発生する操作反
力を積分した値である。なお、説明の簡単のために図5
を用いて説明をするが、実際に回転反力発生部14にて
発生する操作反力は、各回転角における反力ポテンシャ
ルの傾きである。
【0035】この反力パターン41は、U字状のカーブ
であるディテント41a〜41eを回転角に対して等間
隔に連ねたパターンである。これに対し、操作/表示処
理演算部2では、各ディテント41a〜41eを、操作
対象である各メニュー項目22のスクロールタイミング
に対応させる。このとき、操作/表示処理演算部2で
は、回転角を示す操作入力情報が送られると、ディテン
ト41a〜41eを認識して、表示部4にスクロール表
示をさせる。
【0036】具体的には、現在の回転機構部11の回転
角がディテント41aの回転角位置42であって、その
時点における選択メニュ表示が図3(a)の状態であっ
たとすると、ダイヤルモードにおいては、ディテントが
41a→41b→41c→41d→41eとなるように
回転機構部11を回転させたことに従って、選択メニュ
を図3(a)→図3(b)→図3(c)→図3(d)→
図3(e)と順にスクロール表示していき、固定ポイン
タ表示21で選択されるメニュー項目22を順次切り換
える。なお、この例では、ユーザが後述のモード切換速
度より小さい回転速度にて回転機構部11を操作した場
合である。
【0037】このように、回転式入力装置1では、ダイ
ヤル操作感覚となる範囲内にて各ディテント41a〜4
1eに移動する際に回転機構部11に操作反力を与える
ことにより、周期的にユーザにクリック感覚を与え、メ
ニュー項目22が次のメニュー項目22に移動したこと
をユーザに触覚で認識させることが可能となる。
【0038】「レバーモード」レバーモードは、操作方
向と反対方向の中立位置へ押し戻すように操作反力を発
生させてレバー操作感覚をユーザに与えると共に、メニ
ュー項目22を飛び越し選択表示させる操作処理モード
である。
【0039】このレバーモードでは、操作感覚として、
中立位置に押し戻される感覚をユーザに与える。具体的
には、操作制御演算部13は、図6に示す反力パターン
51を発生するように直流モータ34を制御して回転機
構部11に付与する操作反力を制御する。この反力パタ
ーン51は、回転機構部11の中立位置52における操
作反力を極小値にして変化させる2次曲線パターンと、
中立位置52の両操作方向のロック位置53における操
作反力を最大値とする障壁パターンとを組み合わせてい
る。
【0040】操作制御演算部13は、回転機構部11の
回転角が中立位置52とロック位置53との間では、中
立位置52からの回転角の変化に比例して操作反力を変
化させ、操作を許容する限界位置である回転角のロック
位置53となると、それ以上回転機構部11が回転しな
いように、直流モータ34の最大トルクを操作反力とし
て発生させ、回転機構部11の回転を制限する。
【0041】ロック位置53の間の回転角量は、回転機
構部11の直径、幅、操作面からの突出量、取付位置、
取付角度等と、想定されるユーザの操作指、操作指長、
操作角度、操作方法等から人間工学的な検討により決定
する。
【0042】また、ロック位置53の間の回転角は、良
好な操作性を考慮し、図2の操作面11aに対するダイ
ヤル11bの突出量に相当する回転角より少なく設定
し、ダイヤル11bに接する操作指の位置を変えること
なく、中立位置52に対する両方向のロック位置53ま
で操作可能とすることが望ましい。
【0043】このようにレバー操作感覚をユーザに与え
ているレバーモードであるときに、ユーザが回転機構部
11を中立位置52から一方に回転させると、操作/表
示処理演算部2は、操作対象であるアドレスリストを、
50音の各音の先頭を順次表示部4に表示させる。これ
により、操作/表示処理演算部2は、複数のメニュー項
目22を飛び越して表示部4にスクロール表示をさせ
る。すなわち、操作/表示処理演算部2では、複数のメ
ニュー項目22を分類する項目分類表示に固定ポインタ
表示21を移動させる。
【0044】例えば、現在の回転機構部11の回転角が
中立位置52にあり、その時点における選択メニュ表示
が図7(d)の状態であったとすると、レバーモードに
おいては、中立位置52から図6の回転角位置54に順
方向に回転機構部11が操作されて、回転角位置54に
て保持された場合、操作/表示処理演算部2は、図7
(d)→図7(e)→図7(f)の順に50音表示23
を順次にスクロール表示させ、結果として各メニュー項
目22の飛び越しスクロールを実施する。
【0045】このとき、次の50音表示23に表示を切
り換える際に、操作/表示処理演算部2は、通信部15
を介して操作制御演算部13に加振要求を出力する。こ
れに対し、操作制御演算部13では、入力した加振要求
に従い、回転機構部11を一定時間振動させるように回
転反力発生部14に制御信号を出力する。そして、回転
反力発生部14では、現在の回転角を中心として順/逆
方向に振動トルク発生させるように直流モータ34を駆
動する。
【0046】これにより、回転式入力装置1では、レバ
ーモードにおいて順次50音表示23を切り換えるごと
に、回転機構部11に振動を発生させ、固定ポインタ表
示21が次の50音表示23に移動したことをユーザの
触覚で認識させることが可能となる。
【0047】また、この回転式入力処理装置では、飛び
越しスクロールする際のスクロール速度を、中立位置5
2からの回転角に応じて変化させるように制御しても良
い。これにより、回転式入力処理装置では、回転機構部
11の回転角によりスクロール速度を制御することが可
能となり、さらに操作性を向上させる。
【0048】更に、回転式入力処理装置では、中立位置
52の付近の一定範囲においては、回転機構部11の回
転を検知してもスクロールを実施しない不感帯としても
良い。このようにすることで、中立位置52の付近にお
ける意図しない動作やスクロール方向の反転を防止で
き、さらに操作性を向上させる。
【0049】本実施形態では、50音表示23をインデ
ックスとして飛び越しスクロールをする場合について説
明したが、これに限らず、頁単位のスクロールや、一定
項目数のスキップであっても良い。
【0050】[回転式入力処理装置によるモード切換処
理]つぎに、上述した回転式入力処理装置の操作制御演
算部13におけるモード切換処理について図8のフロー
チャートを参照して説明する。
【0051】回転式入力処理装置が起動すると、操作制
御演算部13により制御プログラムの起動をして、ステ
ップS1に処理を進めて初期設定を行う。この初期設定
では、初期の操作処理モードとしてダイヤルモードに設
定した後、前回の処理ループにて使用した各前回値をリ
セットして、ステップS2に処理を進める。
【0052】ステップS2において、操作制御演算部1
3により現在の操作処理モードを判断し、ダイヤルモー
ドの場合はステップS3に処理を進め、レバーモードの
場合はステップS11に処理を進める。
【0053】ステップS3において、操作検出部12で
あるフォトエンコーダ52aから出力される操作入力信
号の位相に基づいて回転機構部11の回転の有無及び回
転方向を操作制御演算部13により検出すると、前回の
回転方向と同一の回転方向か否かを判定する。前回の回
転方向と同一の回転方向を検出した場合にはステップS
4に処理を進め、前回と逆方向の回転を検出した場合は
ステップS2に処理を戻す。また、ステップS3では、
操作制御演算部13により、次回のステップS3にて回
転方向を判定するために今回の回転方向を記憶してお
く。
【0054】ステップS4において、操作制御演算部1
3により、フォトエンコーダ52aから出力される波形
に基づいて回転機構部11が操作された回転角を決定
し、さらに前回の回転角との差分と処理周波数との積を
演算して回転機構部11の回転角速度を算出してステッ
プS5に処理を進める。また、ステップS4では、操作
制御演算部13により次回のステップS4にて使用する
回転角を記憶しておく。
【0055】ステップS5において、操作制御演算部1
3により、ステップS4にて算出した回転角速度が、予
め設定したモード切換速度以上か否かの判定を行い、回
転角速度がモード切換速度以上の場合はステップS6に
処理を進め、回転角速度がモード切換速度未満の場合は
ステップS2に処理を戻してダイヤルモードを継続す
る。
【0056】ステップS6において、操作制御演算部1
3により、前回の処理ループにおける回転角速度がモー
ド切換速度以上か否かの判定を行い、前回の回転角速度
がモード切換速度以上の場合は、レバーモードへの切換
前の空走区間中と判断してステップS8に処理を進め、
モード切換速度未満の場合は、今回処理で初めてモード
切換速度に達したと判断してステップS7へ移行する。
【0057】ここで、操作制御演算部13は、ダイヤル
モードからレバーモードに移行するに際して、回転機構
部11がモード切換速度以上にて回転し続けた回転角
(モード切換空走距離)を保持しており、ステップS6
にて空走開始を検出する。
【0058】ステップS7では、操作制御演算部13に
より、空走距離加算処理の初期化処理として、空走距離
のカウンタをリセットし、現在の回転機構部11の回転
角を空走開始位置としてセットしてステップS9に処理
を進める。
【0059】一方、ステップS8においては、操作制御
演算部13により、空走距離加算処理として、現在の回
転機構部11の回転角と、前回のステップS7において
セットした空走開始位置との差より空走距離を更新し
て、ステップS9に処理を進める。
【0060】ステップS9において、操作制御演算部1
3により、ステップS7及びステップS8にて求めた空
走距離が、予め設定したモード切換空走距離以上である
か否かの判定を行い、求めた空走距離がモード切換空走
距離以上である場合は空走区間終了と判断してステップ
S10に処理を進め、モード切換空走距離未満の場合は
ステップS2に処理を戻す。すなわち、操作制御演算部
13では、回転機構部11の回転角速度がモード切換空
走距離の間継続されたと判定するまで、ステップS2〜
ステップS9の処理を繰り返す。
【0061】ステップS10では、操作制御演算部13
により操作処理モードをレバーモードに切り換えると共
に、現在の回転機構部11の回転角位置をレバーモード
における中立位置として設定してステップS2に処理を
戻す。
【0062】そして、ステップS2にてレバーモードと
判定してステップS11に処理を進め、ステップS11
において、操作制御演算部13により、現在の回転機構
部11の回転角位置が、ステップS10にて設定したレ
バーモードの中立位置にあるか否かを判定する。操作制
御演算部13は、現在の回転角位置が中立位置にあると
判定した場合はステップS12に処理を進め、現在の回
転角位置が中立位置にないと判定した場合はステップS
2に処理を戻して、レバーモードを継続させる。
【0063】また、ステップS11において、操作制御
演算部13では、中立位置付近に不感帯を設定している
場合は、現在の回転角位置が不感帯域に入っているか否
かを判定し、現在の回転角位置が不感帯に入っている場
合にはステップS12に処理を進め、不感帯に入ってい
ない場合にはステップS2に処理を戻す処理をしても良
い。このとき、操作制御演算部13では、次回の処理ル
ープにて前回値として使用するために、現在の回転角位
置を記憶しておく。
【0064】ステップS12において、操作制御演算部
13により前回の処理ループにおける回転機構部11の
回転角位置が、中立位置又は不感帯域にあるか否かの判
定を行う。操作制御演算部13により、前回の回転角位
置が中立位置又は不感帯域にある場合は停留期間中と判
断してステップS14に処理を進め、中立位置又は不感
帯域にない場合は今回の処理ループにて初めて中立位置
又は不感帯域に入ったと判断してステップS13に処理
を進める。
【0065】ステップS13においては、停留時間加算
処理の初期化処理として、停留時間のカウンタをリセッ
トしてステップS15に処理を進める。
【0066】また、ステップS14においては、操作制
御演算部13により、停留時間加算処理として、停留時
間のカウンタをカウントアップしてステップS15に処
理を進める。
【0067】ステップS15において、操作制御演算部
13により、ステップS13及びステップS14にて求
めた停留時間が、予め設定したモード切換停留時間以上
か否かの判定を行う。操作制御演算部13により、求め
た停留時間がモード切換停留時間以上であると判定した
場合には停留期間終了と判断してステップS16に処理
を進め、求めた停留時間がモード切換停留時間未満であ
る場合にはステップS2に処理を戻す。ここで、モータ
切換停留時間とは、飛び越し選択をした結果、ユーザが
目標とするメニュー項目22付近と認識して順次選択を
するときの操作などに基づいて決定される時間であっ
て、予め回転式入力処理装置の製造時に決定されてい
る。
【0068】ステップS16において、操作制御演算部
13により、操作処理モードをダイヤルモードに切り換
えて、ステップS2に処理を戻す。
【0069】このようなモード切換処理を、例えば、モ
ード切換速度を100°(回転角)/秒、モード切換空
走距離を2ディテント分に相当する回転角、モード切換
停留時間を0.5秒に設定した場合について具体的に説
明する。
【0070】先ず、回転式入力装置1から操作/表示処
理演算部2にダイヤルモードの操作処理モード情報が送
られた後に、ユーザが図7に示すアドレスリストの先の
メニュー項目22を早く選択しようとして、回転機構部
11を素早く回転させ、回転機構部11の回転速度が1
00°/秒以上になると、このときの回転角が図6の空
走開始位置54であって選択メニュが図7(a)である
場合、2ディテント分(2つのメニュー項目22分)の
空走距離を経て、回転機構部11はレバーモードに切り
替わる。この空走期間中では、操作/表示処理演算部2
により、選択メニュを図7(a)、図7(b)、図7
(c)と順次にスクロールさせていたため、ユーザによ
り選択メニュのスクロール方向を直感的に確認させる。
【0071】そして、レバーモードに移行する操作処理
モード情報が操作/表示処理演算部2に送られてレバー
モードに切り換えた後は、中立位置52に戻すまで、選
択メニュを操作/表示処理演算部2により、図7
(d)、図7(e)、図7(f)に示すように50音表
示23の順に飛び越しスクロールさせて、素早く先の項
目を検索することが可能となる。
【0072】このとき、操作/表示処理演算部2から操
作制御演算部13に加振要求が送られ、回転反力発生部
14によって回転機構部11に飛び越しスクロールの度
に振動を付与する。このため、レバーモードにて飛び越
しスクロールをしているときであっても、視覚のみなら
ず触覚によってもスクロールの進行をユーザに認識させ
る。
【0073】また、この回転式入力処理装置では、飛び
越しスクロールする際のスクロール速度を、回転機構部
11の中立位置52からの回転角に応じて変化させるよ
うに制御している場合は、回転機構部11の回転角及び
操作反力により、スクロール速度を制御することが可能
となり、さらに操作性を向上させると共に、レバー操作
の両端にロック位置53が設けられているため、スクロ
ール速度の限界を触覚により認識させ、ユーザが必要以
上の操作を実施することを防止できる。
【0074】さらに、この回転式入力処理装置では、レ
バーモードに切り換えた後の中立位置に戻しても、0.
5秒の停留時間が経過するまでは、ダイヤルモードに切
り換えずにレバーモードを継続するため(ステップS1
5)、例えば飛び越しスクロールによる操作が目標とす
る50音表示23に満たない場合や、目標とする50音
表示23を通過してスクロールさせた場合でも、0.5
秒の停留時間以内に修正操作を実施させて、レバーモー
ドによる飛び越し選択で目標の50音表示23に到達さ
せる。
【0075】[第1実施形態の効果]この回転式入力処
理装置によれば、1つの回転機構部11を回転させる速
度で2種類の操作処理(ダイヤルモード、レバーモー
ド)を切り換え、操作処理の違いを操作感覚にて認識さ
せるので、簡単、正確かつ迅速に2種類の操作処理を使
い分けさせることが可能となり、異なる2種類の操作処
理を行わせる場合の操作負荷を低減することができる。
すなわち、回転式入力処理装置によれば、モード切換速
度以下のゆっくりした操作ではダイヤル操作感覚にてメ
ニュー項目22を順次確実に選択させ、モード切換速度
以上に速い操作にてレバーモードに切り換えてレバー操
作感覚にてメニュー項目22を飛び越し選択させること
ができるため、回転機構部11という一つの操作端で2
種類の選択方法を操作でき、特に、操作時間が増大した
り、操作負荷が上昇したりしがちであった、長大なリス
ト形式のメニュー項目22を選択するような場合におい
て、操作効率の向上と操作負荷の低減を図ることができ
る。
【0076】また、この回転式入力処理装置によれば、
回転速度が所定のモード切換速度未満の場合は、ダイヤ
ル操作感覚による操作対象項目の順次選択又は操作対象
量の順次増減を行い、回転速度が所定のモード切換速度
以上の場合は、レバー操作感覚による操作対象項目の飛
び越し選択又は操作対象量の飛び越し増減を行うため、
早く先のメニュー項目22を選択したい場合又は操作対
象量を大幅に増減したい場合は、回転機構部11を早く
回すという自然な操作で、飛び越し選択又は飛び越し増
減に切り換え、一旦レバー操作感覚による飛び越し選択
又は飛び越し増減に切り替わった後は、回転機構部11
の回転速度に関わらずレバー操作の中立位置52に戻る
まで、飛び越し選択又は飛び越し増減を継続することが
でき、操作効率の向上と操作負荷の低減の両立を図るこ
とができる。
【0077】更に、回転式入力処理装置によれば、レバ
ーモードに切り換えた場合、中立位置52から所定の許
容回転角を越ないように回転機構部11の回転を制限す
るようにロック位置53を設定するように操作反力を発
生させるので、飛び越し選択又は飛び越し増減の操作量
に上限があることを触覚で認識させることができ、必要
以上に回転機構部11を回転させるという行為を防止で
き、さらに操作負荷の低減を図ることができる。
【0078】更にまた、この回転式入力処理装置によれ
ば、レバーモードとした場合に、操作対象項目又は操作
対象量の飛び越し増減に同期して、回転機構部11に振
動を付与するようにので、振動により飛び越し選択又は
飛び越し増減の操作結果を触覚で認識させることがで
き、表示画面を注視しなくても操作処理の状況を把持さ
せることが可能となる。
【0079】更にまた、この回転式入力処理装置によれ
ば、検出した回転速度がモード切換速度よりも大きい場
合、予め設定した空走回転角を越えた後にダイヤルモー
ドからレバーモードに切り換えるので、操作の初期段階
においては、必ず順次選択又は順次増減の操作及び操作
に対応する表示をすることができ、ユーザに操作初期の
メニュー項目22や操作方向の確認を容易行わせること
ができ、更に操作負荷を低減することができる。
【0080】更にまた、この回転式入力処理装置によれ
ば、ダイヤルモードからレバーモードに切り換えた後、
所定の停留時間以上中立位置52から回転機構部11が
操作されない場合にはダイヤルモードに切り換え、所定
の停留時間未満に中立位置52から回転機構部11が操
作された場合にはレバーモードを継続するので、停留時
間を経てモード切換をすることができ、レバーモード時
にユーザが目標とするメニュー項目22と誤って選択し
た場合においても、すぐにはダイヤルモードに遷移させ
ずにレバーモードのまま操作をさせることができ、操作
効率の向上を図ることが可能となる。
【0081】更にまた、回転式入力処理装置によれば、
直流モータ34のトルクを制御することにより、回転機
構部11の操作反力を回転角に応じて発生するので、回
転機構部11の操作反力の動的に変化させる場合でも直
流モータ34のトルクを制御のみで良く、より少ない部
品点数かつ省スペースの構成により操作負荷の低減とい
う効果を実現することができる。
【0082】[第2実施形態]つぎに、本発明を適用し
た第2実施形態に係る回転式入力処理装置について説明
する。なお、上述の第1実施形態と同様の部分について
は同一符号を付することによりその詳細な説明を省略す
る。
【0083】第2実施形態に係る回転式入力処理装置で
は、第1実施形態において直流モータ34により発生さ
せていた回転機構部11の操作反力を、回転機構部11
の摩擦力を利用して実施する構成とした点で、第1実施
形態とは異なる。また、以下の説明では、操作対象を数
値とし、操作対象量を検出する場合について説明する。
【0084】回転式入力装置1は、具体的な構成例を図
9に示すように、操作検出部12を、回転機構部11の
回転を接点のON/OFFで検知する機械式エンコーダ
71及び回転機構部11の押し込みを機械的に検知する
タクトスイッチ32にて構成する。
【0085】また、回転反力発生部14は、ソレノイド
72と、ソレノイド72の伸縮方向Cの伸縮によって回
転機構部11に接することにより摩擦による操作反力を
発生する制御パッド73と、この制御パッド73を通じ
て振動を回転機構部11に与える小型振動子74とから
構成される。
【0086】このように操作反力を機械的に発生させる
ため、回転反力発生部14の制御が第1実施形態と比較
して単純であり、操作制御演算部13の制御ロジックを
簡単にすることができる。
【0087】このような回転反力発生部14を備えた回
転式入力処理装置において、操作対象を図10に示すよ
うなラジオチューナの周波数表示81である数値設定と
したときのモード切換処理について説明する。
【0088】まず、ダイヤルモードとレバーモードとに
おける操作感覚及び操作処理について説明する。
【0089】ダイヤルモードでは、第1実施形態と同様
の操作感覚を発生させる。このとき、回転反力発生部1
4では、回転機構部11に接続された機械式エンコーダ
71のリング状に複数設けられた接点との摩擦により図
5に示す反力パターン41を発生させる。この場合、回
転機構部11が操作されることに応じて、図5に示す反
力パターン41を、ディテント41a、41b、41
c、41d、41eの順に回転角に対して一定間隔に発
生させる。
【0090】また、操作/表示処理演算部2では、操作
制御演算部13からの操作入力情報に従って、各々のデ
ィテント41a〜41eを、操作対象である周波数表示
81の下位1桁に対応させて表示内容を制御する処理を
する。そして、操作入力情報を操作制御演算部13から
操作/表示処理演算部2に送ると、操作/表示処理演算
部2は、図10に示すように、ラジオチューナの周波数
下一桁を図11(a)、図11(b)、図11(c)、
図11(d)、図11(e)の順に1KHzずつ順次増
加していく。
【0091】レバーモードでは、第1実施形態と同様の
操作感覚を発生させる。このとき、回転反力発生部14
では、ソレノイド72の伸展力により制御パッド73を
回転機構部11に押し付けることにより、図6に示す反
力パターン51を発生させる。このとき、回転反力発生
部14では、制御パッド73の押しつけ強度を調整して
ロック位置53及び中立位置52を実現する。制御パッ
ド73とソレノイド72は、回転バネ72aを介して接
続されており、中立位置52からの回転角に対し、図6
に示す反力パターン71を発生するよう、回転バネ72
aのバネ定数、ストッパーが設計されている。
【0092】これにより、レバーモードにおいては、機
械式エンコーダ71の接点の摩擦力により発生する反力
パターン41と、制御パッド73の摩擦力により発生す
る反力パターン71の合力が、回転機構部11に発生
し、クリック感をもつレバー操作感覚をユーザに与え
る。
【0093】このようなレバーモードにおいて、ユーザ
が回転機構部11を中立位置52から一方に回転させる
と、操作/表示処理演算部2は、操作対象である周波数
表示81を、例えば100KHzずつ飛び越し増減させ
る。例えば、現在の回転機構部11の回転角が図6の中
立位置52にあり、その時点における周波数設定が図1
1(c)の状態であったとすると、ユーザが回転機構部
11を図6の回転角位置54まで順方向に操作した場
合、操作/表示処理演算部2は、周波数表示81を図1
1(c)、図11(d)、図11(e)の順に100K
Hzずつ順に増加させることで飛び越し増減をする。
【0094】このとき、操作/表示処理演算部2は、1
00KHzずつ増減する際に、操作制御演算部13に加
振要求を出力して、操作制御演算部13に回転機構部1
1を一定時間振動するよう小型振動子74を制御させ
る。これにより、100KHz増減する度に、回転機構
部11に制御パッド73を介して図9中のD方向に振動
を発生させ、ユーザに100KHz増減したことを触覚
で認識させる。
【0095】また、この第2実施形態では、レバーモー
ドにおいても、機械式エンコーダ71による反力パター
ン41が発生するため、ディテントに応じて飛び越し増
減速度を変化させることにより、さらに操作性を向上さ
せることができる。
【0096】[第2実施形態の効果]第2実施形態に係
る回転式入力処理装置によれば、ラジオ・チューナの周
波数設定のような設定幅の広い量を設定する場合であっ
ても、上述の第1実施形態と同様の効果を発揮させるこ
とができる。
【0097】また、この回転式入力処理装置によれば、
ソレノイド72、制動パッド73、小型振動子74を組
合せて回転反力発生部14を構成したので、機械的に反
力パターン及び振動を発生させることができ、操作制御
演算部13における回転反力発生部14の制御を簡単と
することができる。
【0098】更に、この回転式入力処理装置によれば、
回転機構部11の操作反力の動的変化を、ソレノイド7
2及び小型振動子74の双方を個別にON/OFF制御
することにより実施するため、単純な制御ロジックで簡
易に、操作負荷の低減という効果を実現することができ
る。
【0099】なお、上述の実施の形態は本発明の一例で
ある。このため、本発明は、上述の実施形態に限定され
ることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明
に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に
応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0100】すなわち、上述した実施形態では、操作/
表示処理演算部2と情報処理演算部3とを、別の機能と
して説明したが、これらの機能を一つの装置で実現して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施形態に係る回転式入
力処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明を適用した第1実施形態に係る回転式入
力処理装置における回転機構部の外観構成を示す斜視図
である。
【図3】本発明を適用した第1実施形態に係る回転式入
力処理装置におけるダイヤルモードにて、メニュー項目
を順次増減する画面遷移を示す図である。
【図4】本発明を適用した第1実施形態に係る回転式入
力処理装置における回転反力発生部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】ダイヤルモードにおける回転角に対する反力ポ
テンシャルの変化を示す図である。
【図6】レバーモードにおける回転角に対する反力ポテ
ンシャルの変化を示す図である。
【図7】ダイヤルモードの画面遷移からレバーモードの
画面遷移に切り換わることを説明するための図である。
【図8】本発明を適用した第1実施形態に係る回転式入
力処理装置の操作制御演算部のモード切換処理を示すフ
ローチャートである。
【図9】第2実施形態に係る回転式入力処理装置におけ
る回転反力発生部の構成を示すブロック図である。
【図10】第2実施形態に係る回転式入力処理装置にお
いて、ダイヤルモードにて(a)の周波数表示から順次
周波数を増加させて(e)の周波数表示とする画面遷移
図である。
【図11】第2実施形態に係る回転式入力処理装置にお
いて、操作対象であるラジオチューナの周波数表示を飛
び越し表示するときの画面遷移図であり、(a)は初期
状態、(b)は(a)からダイヤルモードにて画面遷移
したときの周波数表示、(c)〜(e)は(c)からレ
バーモードにて画面遷移したときの周波数表示を示す。
【符号の説明】
1 回転式入力装置 2 操作/表示処理演算部 3 情報処理演算部 4 表示部 11 回転機構部 12 操作検出部 13 操作制御演算部 14 回転反力発生部 15 通信部 21 固定ポインタ表示 22 メニュー項目 23 50音表示 31 フォトエンコーダ 32 タクトスイッチ 33 シャフト 34 直流モータ 41,51 反力パターン 52 中立位置 53 ロック位置 54 回転角位置 61 ディテント 71 機械式エンコーダ 72 ソレノイド 73 制御パッド 74 小型振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B020 AA12 DD05 FF16 5E501 AA01 BA05 CB01 EB05 FA21 FB22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザに操作された回転式入力機構の回
    転速度を検出する回転速度検出手段と、 上記回転式入力機構の回転量に応じた操作処理をする操
    作処理手段と、 上記回転式入力機構の操作反力を発生して、ユーザに対
    する上記回転式入力機構の操作感覚を制御する操作反力
    発生手段と、 上記回転速度検出手段で検出した回転速度と、予め設定
    した切換速度とを比較して、検出した回転速度が切換速
    度より小さい場合には、第1操作感覚とすると共に第1
    操作処理をし、検出した回転速度が切換速度よりも大き
    い場合には、上記第1操作感覚とは異なる第2操作感覚
    とすると共に上記第1操作処理とは異なる第2操作処理
    をするように、上記操作反力発生手段及び上記操作処理
    手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする回
    転式入力処理装置。
  2. 【請求項2】 上記回転式入力機構の位置を検出する位
    置検出手段を更に備え、 上記制御手段は、 上記回転式入力機構を回転自在とする操作反力にしたダ
    イヤル操作感覚を上記第1操作感覚とすると共に、操作
    対象項目を順次選択又は操作対象量を順次増減する上記
    第1操作処理とし、操作方向と反対方向の中立位置へ押
    し戻す操作反力にしたレバー操作感覚を上記第2操作感
    覚とすると共に、操作対象項目を飛び越し選択又は操作
    対象量を飛び越し増減する上記第2操作処理とするよう
    に、上記操作反力発生手段及び上記操作処理手段を制御
    し、 第1操作感覚及び第1操作処理から第2操作感覚及び第
    2操作処理に切り換えた場合には、上記回転式入力機構
    の回転速度に関わらず、上記位置検出手段により検出し
    た位置に基づいて、上記回転式入力機構の位置が中立位
    置に戻るまで第2操作感覚及び第2操作処理を継続する
    ように、上記操作反力発生手段及び上記操作処理手段を
    制御することを特徴とする請求項1に記載の回転式入力
    処理装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記第2操作処理及び
    上記第2操作感覚に切り換えた場合、中立位置から所定
    の許容回転角を越ないように上記回転式入力機構の回転
    を制限するように上記操作反力発生手段を制御すること
    を特徴とする請求項2記載の回転式入力処理装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記第2操作処理を実
    施している場合に、上記操作対象項目又は操作対象量の
    飛び越し増減に同期して、上記回転式入力機構に振動を
    付与するように上記操作反力発生手段を制御することを
    特徴とする請求項2又は請求項3に記載の回転式入力処
    理装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は、検出した回転速度が切
    換速度よりも大きい場合、予め設定した空走回転角を越
    えた後に第1操作感覚及び第1操作処理から上記第2操
    作感覚及び第2操作処理に切り換えることを特徴とする
    請求項2〜請求項4の何れかに記載の回転式入力装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記第1操作感覚及び
    第1操作処理から上記第2操作感覚及び上記第2操作処
    理に切り換えた後、所定の停留時間以上上記中立位置か
    ら回転式入力機構が操作されない場合には第1操作感覚
    及び第1操作処理に切り換え、所定の停留時間未満に上
    記中立位置から回転式入力機構が操作された場合には第
    2操作感覚及び第2操作処理を継続することを特徴とす
    る請求項2〜請求項5の何れか記載の回転式入力処理装
    置。
  7. 【請求項7】 上記操作反力発生手段は、上記回転式入
    力機構に駆動力を伝達するモータからなり、 上記制御手段は、上記モータのトルクを制御することに
    より、上記回転式入力機構の操作反力を回転角に応じて
    発生することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか
    記載の回転式入力処理装置。
  8. 【請求項8】 上記操作反力発生手段は、上記回転式入
    力機構の回転方向の運動を制限する回転運動制動部と、
    上記回転式入力機構に振動を付与する振動発生部とから
    なり、 上記制御手段は、上記回転運動制動部と上記振動発生部
    とを個別に制御して、上記回転式入力機構の操作反力を
    回転角に応じて発生することを特徴とする請求項1〜請
    求項6の何れか記載の回転式入力処理装置。
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