JP2003345052A - 電子写真ラベル - Google Patents

電子写真ラベル

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JP2003345052A JP2003077528A JP2003077528A JP2003345052A JP 2003345052 A JP2003345052 A JP 2003345052A JP 2003077528 A JP2003077528 A JP 2003077528A JP 2003077528 A JP2003077528 A JP 2003077528A JP 2003345052 A JP2003345052 A JP 2003345052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性に優れ、熱定着式電子写真プリンター
又は熱定着式電子写真複写機による印刷ラベルとして使
用すると熱カールが従来に比べて小さく、多数枚の連続
印刷が可能な電子写真ラベルを提供し、また、隠蔽シー
ル、貼り替え防止用ラベル等の基材として耐水性に優
れ、剥離を開始するために特殊な加工を必要としない電
子写真ラベルを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂フィルムよりなる基材層
(A)の片面に粘着剤層(B)及び離型紙(C)が設け
られた電子写真ラベルであって、基材層(A)の結晶化
熱が60J/cm3 以下であることを特徴とする電子写
真ラベル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱定着式電子写真
プリンターまたは熱定着式電子写真複写機に使用可能な
熱可塑性樹脂フィルムを基材とした電子写真ラベルに関
する。更に本発明は、天然紙ラベルと比較して耐水性に
優れ、工業製品のネーマー(使用方法、注意書きを記し
たラベル)の用紙や屋内外宣伝用ステッカーや冷凍食品
用容器のラベルに適した電子写真ラベルに関する。ま
た、剥離層を設けることにより糊残りが無い配送伝票、
葉書や通帳の隠蔽シール、貼り替え防止用ラベル、改ざ
ん防止シール、応募シール、クーポン等の基材として有
用である電子写真ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋外宣伝用ステッカーや冷凍食品
用容器に貼着されるラベルとしては、コート紙等が用い
られていたが、耐水性が乏しいので、耐水性が良好な樹
脂フィルム、なかでもポリオレフィン系合成紙が使用さ
れている。この様な樹脂フィルムは、公知のものであ
り、その詳細については、例えば、特許文献1、特許文
献2、特許文献3、特許文献4及び特許文献5の各公報
等を参照することが出来る。
【0003】しかしながら、この様なポリオレフィン系
合成紙を普通電子写真複写機(PPC)またはレーザー
ビームプリンター(LBP)の様な、トナーを熱のエネ
ルギーにより定着する(熱定着式)電子写真プリンター
に印刷ラベルとして使用すると、トナーの熱定着時に生
じる樹脂フィルムと剥離紙との収縮差により樹脂フィル
ム側に大きくカールするために、排紙性が悪く、多数枚
の連続印刷に支障をきたすという問題があり使用が困難
であった。また、改ざん防止用の粘着ラベル、或いは貼
り替えることが不可能な粘着ラベルが要求されており、
実用化されている。しかしこれらの貼り替え防止用粘着
ラベルは、価格が高く、ラベルを剥がした時に剥離面上
に接着剤が残りベトついたり、ゴミが付着するという問
題もあった。この問題を解決したものとして特開平8−
99377号、特開平10−258476号の各公報等
を参照できるが、耐水性が劣ることや剥離を容易に開始
するのにノッチ等の特殊な加工を必要とする欠点があ
る。
【0004】
【特許文献1】特公昭46−40794号公報
【特許文献2】特公昭49−1782号公報
【特許文献3】特開昭56−118437号公報
【特許文献4】特開昭57−12642号公報
【特許文献5】特開昭57−56224号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの従
来技術の問題点を解消することを解決すべき課題とし
た。すなわち本発明は、耐水性に優れ、熱定着式電子写
真プリンター又は熱定着式電子写真複写機による印刷ラ
ベルとして使用すると熱カールが従来に比べて小さく、
多数枚の連続印刷が可能な電子写真ラベルを提供するこ
とを課題とした。また、隠蔽シール、貼り替え防止用ラ
ベル等の基材として耐水性に優れ、剥離を開始するため
に特殊な加工を必要としない電子写真ラベルを提供する
ことも解決すべき課題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決することを目的として鋭意研究を行った結果、結
晶化熱が60J/cm3 以下の基材層(A)を選択する
ことにより、熱定着式電子写真プリンター又は熱定着式
電子写真複写機印刷後のカール高さを低減し、多数枚の
連続印刷にて良好な印刷性を実現することができ、更に
剥離強度5〜150g/cm幅の層間剥離を可能とする
層(E)及び破断強度500g/cm幅以下の表面層
(F)を形成すれば、剥離を開始するための特殊な加工
を必要としない電子写真ラベルとして好適であることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、結晶化熱が60J/c
3 以下である基材層(A)の片面に粘着剤層(B)及
び離型紙(C)を有するの電子写真ラベルであって、熱
定着式電子写真プリンター又は熱定着式電子写真複写機
によるA−4サイズ(210mm×297mm)用紙の
印刷後2分以上における4隅のカール高さの平均が50
mm以下であり、静電容量が5pF/cm2 以上である
電子写真ラベルを提供する。本発明の好ましい実施態様
では、基材層(A)は、熱可塑性樹脂を30〜100重
量%、及び無機微細粉末及び/又は有機フィラー70〜
0重量%を含有し、熱可塑性樹脂35〜97重量%、無
機微細粉末及び/又は有機フィラー65〜3重量%含有
することが好ましい。
【0008】熱可塑性樹脂は、結晶性樹脂、非晶性樹
脂、エラストマーのみからなるものであっても良いし、
これらの2種類以上の混合物であっても良い。好ましく
は、結晶性樹脂と非晶性樹脂との混合物または結晶性樹
脂とエラストマーとの混合物である。結晶性樹脂が、オ
レフィン系樹脂であり、より好ましくはプロピレン系樹
脂である。非晶性樹脂が、テルペン樹脂、カルボン酸ビ
ニルエステル系樹脂、アクリル酸エステル、メタアクリ
ル酸エステル、石油樹脂より選ばれたものであることが
好ましく、エラストマーが、スチレン系熱可塑性エラス
トマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン
系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラスト
マーより選ばれたものであることが好ましい。また、基
材層(A)が少なくとも1軸方向に延伸されていること
が好ましい。基材層(A)の空孔率が75%以下である
ことが好ましい。基材層(A)は多層構造であることが
好ましい。
【0009】また、基材層(A)の少なくとも粘着剤層
(B)と接する反対面にトナー受理層(D)を設けるこ
とが好ましい。更に、好ましくは基材層(A)の粘着剤
層(B)を設ける面に剥離強度が5〜150g/cm幅
である層間剥離を可能とする層(E)が設けられ、且つ
結晶化熱が60J/cm3 以下であり、より好ましくは
層間剥離を可能とする層(E)の表面に破断強度が50
0g/cm幅以下である表面層(F)が設けられ、且つ
結晶化熱が60J/cm3 以下である。また層間剥離を
可能とする層(E)は塗工法により設けることができ
る。本発明の電子写真ラベルは、熱定着式電子写真プリ
ンター又は熱定着式電子写真複写機で印刷することを特
徴とし、電子写真ラベルを用いた記録物を含み、また本
発明は、該電子写真ラベルに熱定着式電子写真プリンタ
ー又は熱定着式電子写真複写機で印刷する印刷方法を含
むものである。
【0010】
【発明の実態の形態】本発明の電子写真ラベルは、基材
層(A)単体であっても、基材層(A)と他の熱可塑性
フィルムとの積層体であっても、基材層(A)が層間剥
離を可能とする層(E)、または層間剥離を可能とする
層(E)及び表面層(F)を有する構成であっても良
い。本発明の電子写真ラベルについて、基材層(A)、
粘着層(B)、離型紙(C)、トナー受理層(D)、層
間剥離を可能とする層(E)、及び表面層(F)の順に
以下に説明する。 (1)基材層(A) 本発明の基材層(A)の結晶化熱は、60J/cm3
下、好ましくは55J/cm3 以下、より好ましくは5
0J/cm3 以下である。結晶化熱が60J/cm3
越えると、離型紙(C)と貼合した状態で熱定着式電子
写真プリンター又は熱定着式電子写真複写機通紙後のカ
ールが大きく、湾曲したり、円筒状になったりして、多
数枚の連続印刷が困難である。多数枚の連続印刷が可能
なカール高さの平均は、50mm以下、好ましくは40
mm以下、より好ましくは35mm以下である。50m
mを超えては、印刷排紙時に安定した紙重ねが困難であ
り、排紙トラブルの原因になる。
【0011】結晶化熱とは、JIS−K−7122に準
拠して測定されるものであり、本発明においては冷却速
度が20℃/分での測定値〔1g当たりの転移熱(J/
g)〕と原料密度(g/cm3 )との積により求めた値
を結晶化熱(J/cm3 )とする。原料密度とは、JI
S−K−7112に準拠して測定されるものであり、本
発明においては基材層(A)または、樹脂フィルムをヒ
ーター板上にて再溶融し、空孔を除去して冷却したフィ
ルム密度のこととする。結晶化熱の測定装置として、例
えば、示差走査熱量測定装置(DSC6200、セイコ
ーインスツルメンツ(株)製、商品名)が挙げられる。
本発明の基材層(A)は、電子写真ラベルの軽量化に役
立つという関連から、内部に微細な空孔を有する多孔質
構造であることが好ましい。その空孔率は75%以下で
あり、好ましくは1〜70%であり、より好ましくは5
〜65%の範囲である。空孔率が75%以下であればフ
ィルムの材料強度が良いレベルとなる。内部に空孔があ
ることは、断面の電子顕微鏡観察により確かめることが
できる。
【0012】なお、本発明における空孔率は、次式で示
される空孔率、ないしは断面の電子顕微鏡写真観察した
領域に空孔が占める面積割合(%)を示す。次式(1)
で表される空孔率と面積割合は同じものである。空孔が
示す面積割合は、具体的に多孔性樹脂フィルムをエポキ
シ樹脂で包埋して固化させた後、ミクロトームを用いて
例えばフィルムの厚さ方向に対して平行かつ面方向に垂
直な切断面を作製し、この切断面をメタライジングした
後、走査型電子顕微鏡で観察しやすい任意の倍率、例え
ば500倍から2000倍に拡大し観察したり、電子顕
微鏡像を撮影して画像解析することにより求めることも
できる。面積比の求め方の一例として、空孔部分をトレ
ーシングフィルムにトレースし塗りつぶした図を画像解
析装置(ニレコ(株)製:型式ルーゼックスIID)で画
像処理を行い、空孔の面積割合(%)を求めて空孔率と
することもできる。
【0013】 空孔率(%)=100×(ρ0 −ρ)/ρ0 ・・・(1) 〔式中、ρ0 :基材層(A)の非空孔部分の密度、ρ:
基材層(A)の密度〕 また、本発明の基材層(A)を表面に有する積層体の場
合は、該積層体及びこれから本発明の基材層(A)を取
り除いた部分の厚さと坪量(g/m2 )より本発明の樹
脂フィルム層の厚さと坪量を算出し、これより密度
(ρ)を求め、さらに構成成分の組成より非空孔部分の
密度(ρ0 )を求めて上記の式(1)により求めること
もできる。
【0014】本発明の基材層(A)の120℃、30分
間加熱後の熱収縮率は、縦と横の両方向の平均値が10
%以下、好ましくは8%以下、より好ましくは5%以下
である。熱収縮率が10%を越えると、離型紙(C)と
貼合した状態で電子写真プリンター通紙後のカールが大
きく、湾曲したり、円筒状になったりして、多数枚の連
続印刷が困難である。この熱収縮率は、基材層(A)を
一定の大きさ、例えば縦横ともに100mmの正方形に
断裁し、気温23℃、相対湿度50%の恒温恒湿室内で
その寸法を測定した後、120℃の通風オーブン中に3
0分間熱処理し、取り出した後、同様の恒温恒湿室内で
1時間放冷し、寸法を測定してオーブン熱処理前と比較
して算出することにより求めることができる。
【0015】<組成>本発明の基材層(A)の結晶性樹
脂、非晶性樹脂、エラストマー、無機微細粉末及び/又
は有機フィラーの各々の配合量は、基材層(A)の結晶
化熱が60J/cm3 以下になるように下記範囲内で任
意に選定できる。本発明の基材層(A)のなかで、好ま
しくは熱可塑性樹脂30〜100重量%、無機微細粉末
及び/又は有機フィラー70〜0重量%、好ましくは熱
可塑性樹脂を35〜97重量%、無機微細粉末及び/又
は有機フィラーを65〜3重量%、より好ましくは熱可
塑性樹脂を40〜95重量%、無機微細粉末及び/又は
有機フィラーを60〜5重量%含有するものである。熱
可塑性樹脂は、結晶性樹脂、非晶性樹脂、エラストマー
のみからなるものであっても良いし、これらの2種類以
上の混合物であっても良い。熱可塑性樹脂として、好ま
しくは、結晶性樹脂と非晶性樹脂との混合物または結晶
性樹脂とエラストマーとの混合物である。より好ましく
は、結晶性樹脂とエラストマーとの混合物である。
【0016】本発明の基材層(A)に使用する熱可塑性
樹脂の種類は特に制限されない。結晶性樹脂について
は、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状ポリエチレン等のエチレン系樹脂、プロピレ
ン系樹脂等のオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタ
レートやその共重合体、ポリエチレンナフタレート、脂
肪族ポリエステル等のポリエステル系樹脂等の熱可塑性
樹脂が挙げられる。これらは2種以上混合して用いるこ
ともできる。これらの中でも、耐薬品性や低比重、コス
ト等の観点より、好ましくは、エチレン系樹脂、あるい
はプロピレン系樹脂等のオレフィン系樹脂であり、より
好ましくは、高密度ポリエチレン、プロピレン系樹脂で
ある。
【0017】プロピレン系樹脂としては、プロピレンを
単独重合させたアイソタクティック重合体、シンジオタ
クティック重合体ないしはアタクティック重合体などの
プロピレン単独重合体を例示することができる。また、
エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、
4−メチル−1−ペンテン等のα−オレフィンとプロピ
レンとを共重合体させた、様々な立体規則性を有するポ
リプロピレンを主成分とする共重合体を使用することも
できる。共重合体は2元系でも3元系以上の多元系でも
よく、またランダム共重合体でもブロック共重合体、グ
ラフト共重合体でもよい。
【0018】非晶性樹脂については、例えば、水添テル
ペン樹脂、芳香族変性テルペン樹脂等のテルペン樹脂;
酢酸ビニル樹脂、ステアリン酸ビニル樹脂等のカルボン
酸ビニルエステル系樹脂;アクリル酸樹脂、メタクリル
酸樹脂、メチル(メタ)アクリレート樹脂、エチル(メ
タ)アクリレート樹脂等の(メタ)アクリル酸エステル
系樹脂((メタ)アクリル酸エステルは、アクリル酸エ
ステルとメタクリル酸エステルを指す);ポリカーボネ
ート;アタクティックポリスチレン、シンジオタクティ
ックポリスチレン等のポリスチレン系樹脂;水添系石油
樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、シクロペ
ンタジエン系石油樹脂等の石油樹脂等の熱可塑性樹脂が
挙げられる。中でも好ましくは、水添系石油樹脂、脂肪
族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、シクロペンタジエン
系石油樹脂等の石油樹脂である。これらは2種以上混合
して用いることもできる。
【0019】エラストマーについては、例えば、イソプ
レンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、
スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリ
ルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロピ
レン−エチリデンノルボルネンゴム、クロロスルホン化
ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴ
ム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、分子
中に非相溶なソフトセグメントとハードセグメントとの
両成分を有している熱可塑性エラストマー等が挙げられ
る。
【0020】熱可塑性エラストマーとして、例えば、ス
チレン系熱可塑性エラストマー(SBC)、オレフィン
系熱可塑性エラストマー(TPO)、ウレタン系熱可塑
性エラストマー(TPU)、エステル系熱可塑性エラス
トマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ブチルゴ
ムグラフトポリエチレン、トランス1,4−ポリイソプ
レン、アイオノマー等が挙げられる。中でも、スチレン
系熱可塑性エラストマー(SBC)、オレフィン系熱可
塑性エラストマー(TPO)が好ましく、オレフィン系
熱可塑性エラストマー(TPO)がより好ましい。これ
らは2種以上混合して用いることもできる。
【0021】本発明の基材層(A)は、無機微細粉末及
び/又は有機フィラーを含有させることによって内部に
微細な空孔を有する多孔質構造を有するのが好ましい。
無機微細粉末又は有機フィラーの量は、0〜70重量%
であるが、好ましくは3〜65重量%、より好ましくは
5〜60重量%の範囲である。空孔を増やすためには無
機微細粉末及び/又は有機フィラーの量の量が多い方が
良いが、基材層(A)の表面性を良いレベルとするとい
う目的のためには70重量%以下が良い。
【0022】無機微細粉末及び/又は有機フィラーの種
類は特に制限されない。無機微細粉末としては、重質炭
酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、焼成クレー、タ
ルク、酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、
シリカ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、珪藻土、酸化珪
素、シリカなど水酸基含有無機微細粉末の核の周囲にア
ルミニウム酸化物ないしは水酸化物を有する複合無機微
細粉末、中空ガラスビーズ等を例示できる。また、上記
無機微細粉末の種々の表面処理剤による表面処理品も例
示できる。
【0023】表面処理剤としては、例えば樹脂酸、脂肪
酸、有機酸、硫酸エステル型陰イオン界面活性剤、スル
ホン酸型陰イオン界面活性剤、石油樹脂酸、これらのナ
トリウム、カリウム、アンモニウム等の塩、または、こ
れらの脂肪酸エステル、樹脂酸エステル、ワックス、パ
ラフィン等が好ましく、非イオン系界面活性剤、ジエン
系ポリマー、チタネート系カップリング剤、シラン系カ
ップリング剤、燐酸系カップリング剤等も好ましい。硫
酸エステル型陰イオン界面活性剤としては、例えば長鎖
アルコール硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸エステル、硫酸化油等あるいはそれらのナ
トリウム、カリウム等の塩が挙げられ、スルホン酸型陰
イオン界面活性剤としては、例えばアルキルベンゼンス
ルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、アルカンス
ルホン酸、パラフィンスルホン酸、α−オレフィンする
ホン酸、アルキルスルホコハク酸等あるいはそれらのナ
トリウム、カリウム等の塩が挙げられる。
【0024】また、脂肪酸としては、例えばカプロン
酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ヘベン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、エレオステアリン酸等が挙げられ、有機酸として
は、例えばカルボン酸、スルホン酸等が挙げられ、非イ
オン系界面活性剤としてはポリエチレングリコールエス
テル型界面活性剤等が挙げられる。これらの表面処理剤
は1種類または2種類以上組み合わせて使用できる。中
でも重質炭酸カルシウム、クレー、珪藻土を使用すれ
ば、安価であり、延伸により成形する場合には、空孔形
成性がよいために好ましい。
【0025】有機フィラーとしては、空孔形成の目的よ
り、上述の熱可塑性樹脂よりも融点ないしはガラス転移
点が高くて非相溶性の樹脂より選択される。具体例とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチ
レンナフタレート、ポリスチレン、アクリル酸エステル
ないしはメタクリル酸エステルの重合体や共重合体、メ
ラミン樹脂、ポリフェニレンサルファイト、ポリイミ
ド、ポリエールエーテルケトン、ポリフェニレンサルフ
ァイド、環状オレフィンの単独重合体および環状オレフ
ィンとエチレン等との共重合体〔サイクリック・オレフ
ィン・コポリマー(COC)〕等を例示することができ
る。なかでも、基材層(A)の熱可塑性樹脂として、オ
レフィン系樹脂を使用する場合には、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リスチレン、環状オレフィンの単独重合体および環状オ
レフィンとエチレンの共重合体より選ばれるものが好ま
しい。
【0026】無機微細粉末ないしは有機フィラーのうち
で、燃焼時の発生熱量が少ないという観点から、より好
ましくは無機微細粉末である。本発明に使用する無機微
細粉末の平均粒子径または有機フィラーの平均分散粒子
径は、好ましくは0.01〜30μm、より好ましくは
0.1〜20μm、更に好ましくは、0.5〜15μm
の範囲である。熱可塑性樹脂との混合の容易さから0.
1μm以上が良い。また、延伸により内部に空孔を発生
させて印刷性を向上させる場合に、延伸時のシート切れ
や表面層の強度低下等のトラブルを発生させにくくする
という観点から20μm以下が好ましい。
【0027】本発明に使用する無機微細粉末の平均粒子
径は、一例として粒子計測装置、例えば、レーザー回折
式粒子計測装置「マイクロトラック」(株式会社日機装
製、商品名)により測定した累積で50%にあたる粒子
径(累積50%粒径)により測定することができる。ま
た、溶融混練と分散により熱可塑性樹脂中に分散した有
機フィラーの粒子径は、基材層(A)断面の電子顕微鏡
観察により粒子の少なくとも10個を測定してその粒子
径の平均値として求めることも可能である。本発明の基
材層(A)に使用する微細粉末は、上記の中から1種を
選択してこれを単独で使用してもよいし、2種以上を選
択して組み合わせて使用してもよい。2種以上を組み合
わせて使用する場合には、無機微細粉末と有機フィラー
の組み合せであってもよい。
【0028】これらの微細粉末を熱可塑性樹脂中に配合
混練する際に、必要に応じて酸化防止剤、紫外線安定
剤、分散剤、滑剤、相溶化剤、難燃剤、着色顔料等を添
加することができる。また、本発明の基材層(A)を耐
久資材として使用する場合には酸化防止剤や紫外線安定
剤等を添加するのが好ましい。酸化防止剤を添加する場
合は、通常0.001〜1重量%の範囲内で添加する。
具体的には、立体障害フェノール系、リン系、アミン系
等の安定剤などを使用することができる。紫外線安定剤
を使用する場合は、通常0.001〜1重量%の範囲内
で使用する。具体的には、立体障害アミンやベンゾトリ
アゾール系、ベンゾフェノン系の光安定剤などを使用す
ることができる。
【0029】分散剤や滑剤は、例えば無機微細粉末を分
散させる目的で使用する。使用量は通常0.01〜4重
量%の範囲内にする。具体的には、シランカップリング
剤、オレイン酸やステアリン酸等の高級脂肪酸、金属石
鹸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸ないしはそれら
の塩等使用することができる。さらに、有機フィラーを
使用する場合は、相溶化剤の種類や添加量が有機フィラ
ーの粒子形態を決定することから重要である。有機フィ
ラー用の好ましい相溶化剤として、エポキシ変性ポリオ
レフィン、マレイン酸変性ポリオレフィンが挙げられ
る。また、相溶化剤の添加量は、有機フィラー100重
量部に対して0.05〜10重量部にするのが好まし
い。
【0030】本発明の基材層(A)の構成成分の混合方
法としては、公知の種々の方法が適用でき、特に限定さ
れないが、混合の温度や時間も使用する成分の性状に応
じて適宜選択される。溶剤に溶解ないしは分散させた状
態での混合や、溶融混練法が挙げられるが、溶融混練法
は生産効率が良い。粉体やペレットの状態の熱可塑性樹
脂や無機微細粉末及び/又は有機フィラー及び、分散剤
をヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、スーパーミ
キサー等で混合した後、二軸混練押出機にて溶融混練
し、ストランド状に押し出してカッティングし、ペレッ
トとする方法や、ストランドダイより水中に押し出して
ダイ先端に取り付けられた回転刃をでカッティングする
方法が挙げられる。また、粉体、液状ないしは水や有機
溶剤に溶解した状態の分散剤を一旦、無機微細粉末及び
/又は有機フィラーに混合し、更に熱可塑性樹脂等の他
成分と混合する方法などが挙げられる。
【0031】本発明の基材層(A)の厚さは特に制限さ
れない。例えば、10〜500μm、好ましくは30〜
300μmに調製することができる。本発明の基材層
(A)は、単層構造または2層構造、3層以上の多層構
造のものであっても良い。本発明の基材層(A)は、延
伸されていてもいなくても良いが、延伸によりフィルム
内部に空孔を形成することにより軽量化を図ることがで
きる、またしなやかなフィルムを形成できるなどの利点
があり、少なくとも一軸方向に延伸されていることが好
ましい。この多層構造の延伸軸数が1軸/1軸、1軸/
2軸、2軸/1軸、1軸/1軸/2軸、1軸/2軸/1
軸、2軸/1軸/1軸、1軸/2軸/2軸、2軸/2軸
/1軸、2軸/2軸/2軸であっても良い。基材層
(A)の多層化により筆記性、印刷性、熱転写適性、耐
擦過性、2次加工適性等の様々な機能の付加が可能とな
る。
【0032】また、本発明の電子写真ラベルは基材層
(A)を別の熱可塑性フィルム、ラミネート紙、パルプ
紙、不織布、布、木板、金属板等の少なくとも片面に積
層して積層体であってもよい。さらに、積層する別の熱
可塑性フィルムとしては、例えば、ポリエステルフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
オレフィンフィルム等の透明または不透明なフィルムに
積層することができる。得られた積層体よりなる電子写
真ラベルの結晶化熱は、60J/cm3 以下、好ましく
は55J/cm3 以下、より好ましくは50J/cm3
以下である。積層体の厚さに特に制限はなく、用途の応
じて適宜選択される。一例として、15〜2000μ
m、好ましくは35〜1000μm、より好ましくは5
0〜500μmである。
【0033】<製造法>本発明の基材層(A)は、当業
者に公知の種々の方法を組み合わせることによって製造
することができる。いかなる方法により製造された樹脂
フィルムであっても、本発明の条件を満たす樹脂フィル
ムを利用するものである限り本発明の範囲内に包含され
る。本発明の基材層(A)の製造法としては、公知の種
々のフィルム製造技術やそれらの組合せが可能である。
例えば、スクリュー型押出機に接続された単層または多
層のTダイを使用して溶融樹脂をシート状に押出すキャ
スト成形法、延伸による空孔発生を利用した延伸フィル
ム法や、圧延時に空孔を発生させる圧延法やカレンダー
成形法、発泡剤を使用する発泡法、空孔含有粒子を使用
する方法、インフレーション成形法、溶剤抽出法、混合
成分を溶解抽出する方法などが挙げられる。これらのう
ちで、好ましくは延伸フィルム法である。
【0034】延伸を行う場合には、必ずしも本発明の基
材層(A)だけを延伸しなくてもよい。例えば、本発明
の基材層(A)の上に後述の層間剥離を可能とする層
(E)及び表面層(F)等を形成した電子写真ラベルを
最終的に製造しようとしている場合には、基材層(A)
と層間剥離を可能とする層(E)及び表面層(F)とを
積層したうえでまとめて延伸しても構わない。予め積層
してまとめて延伸すれば、別個に延伸して積層する場合
に比べて簡便でコストも安くなる。また、本発明の電子
写真ラベルの基材層(A)と層間剥離を可能とする層
(E)及び表面層(F)に形成される空孔の制御もより
容易になる。
【0035】延伸には、公知の種々の方法を使用するこ
とができる。延伸の温度は、非結晶樹脂の場合は使用す
る熱可塑性樹脂のガラス転移点温度以上、結晶性樹脂の
場合には非結晶部分のガラス転移点温度以上から結晶部
の融点以下の熱可塑性樹脂に好適な温度範囲内で行うこ
とができる。具体的には、ロール群の周速差を利用した
縦延伸、テンターオーブンを使用した横延伸、圧延、チ
ューブ状フィルムにマンドレルを使用したインフレーシ
ョン延伸、テンターオーブンとリニアモーターの組み合
わせによる同時二軸延伸などにより延伸することができ
る。
【0036】延伸倍率は特に限定されず、本発明の樹脂
フィルムの使用目的と用いる熱可塑性樹脂の特性等を考
慮して適宜決定する。例えば、熱可塑性樹脂としてプロ
ピレン単独重合体ないしはその共重合体を使用するとき
には、一方向に延伸する場合は約1.2〜12倍、好ま
しくは2〜10倍であり、二軸延伸の場合は面積倍率で
1.5〜60倍、好ましくは10〜50倍である。その
他の熱可塑性樹脂を使用するときには、一方向に延伸す
る場合は1.2〜10倍、好ましくは2〜7倍であり、
二軸延伸の場合には面積倍率で1.5〜20倍、好まし
くは4〜12倍である。
【0037】さらに、必要に応じて高温での熱処理を施
すことができる。延伸温度は使用する熱可塑性樹脂の融
点より2〜160℃低い温度、熱可塑性樹脂としてプロ
ピレン単独重合体ないしはその共重合体を使用するとき
には、好ましくはその融点より2〜60℃低い温度であ
り、延伸速度は20〜350m/分であるのが好まし
い。このようにして得られるフィルムは、前記式(1)
で算出された空孔率が75%以下、好ましくは1〜70
%、より好ましくは5〜65%の微細な空孔をフィルム
内部に多数有するものである。空孔の存在により、空孔
が存在しない延伸フィルムと比較してよりしなやかにな
る。
【0038】基材層(A)と後述の粘着剤層(B)及び
トナー受理層(D)との密着性や塗工性を改善する為
に、少なくとも基材層(A)の片面に表面処理を施すこ
とが好ましい。表面処理の方法としては、表面酸化処理
や表面処理剤による処理を挙げることができる。表面酸
化と表面処理剤による処理とを組み合わせて行うのが好
ましい。表面酸化処理の具体例としては、コロナ放電処
理、フレーム処理、プラズマ処理、グロー放電処理、オ
ゾン処理より選ばれた処理方法などが挙げられ、好まし
くはコロナ処理、フレーム処理であり、より好ましくは
コロナ処理である。
【0039】処理量は、コロナ処理の場合は600〜1
2,000J/m2 (10〜200W・分/m2 )、好
ましくは1,200〜9,000J/m2 (20〜18
0W・分/m2 )である。コロナ放電処理の効果を十分
に得るには600J/m2 (10W・分/m2 )以上で
あり、12,000J/m2 (200W・分/m2 )超
では処理の効果が頭打ちとなるので12,000J/m
2 (200W・分/m 2 )以下で十分である。フレーム
処理の場合は8,000〜200,000J/m2 、好
ましくは20,000〜100,000J/m2 が用い
られる。フレーム処理の効果を明確に得るには8,00
0J/m2 以上であり、200,000J/m2 超では
処理の効果が頭打ちとなるので200,000J/m2
以下で十分である。
【0040】表面処理剤としては、以下に記載される材
料から選択される1種または2種以上の混合物を用いる
ことができる。特にプライマーを主成分として組み合わ
せた表面処理剤を使用すれば、粘着剤層(B)及びトナ
ー受理層(D)との密着性を高めることができる為に好
ましい。その具体例として、ポリエチレンイミン、ブチ
ル化ポリエチレンイミン、ヒドロキシプロピル化ポリエ
チレンイミン、ヒドロキシエチル化ポリエチレンイミ
ン、2,3−ジヒドロキシプロピル化ポリエチレンイミ
ン、ポリ(エチレンインミン−尿素)、ポリアミンポリ
アミド等のエチレンイミン付加物、ポリアミンポリアミ
ド等のエピクロルヒドリン付加物、アクリル系エマルジ
ョン、三級ないし四級窒素含有アクリル系樹脂からなる
群より選ばれた水溶性のプライマーが挙げられる。
【0041】これらの表面処理を用いて表面処理層を形
成する方法は、特に制限されない。例えば、ロールコー
ター、ブレードコーター、バーコーター、エアーナイフ
コーター、サイズプレスコーター、グラビアコーター、
リバースコーター、ダイコーター、リップコーター、ス
プレーコーター等を用いて、必要によりスムージングを
行ったり、乾燥工程を経て余分な水や親水性溶剤を除去
することによって形成することができる。基材層(A)
が延伸フィルムの場合は、表面処理剤の塗工は、その縦
または横延伸の前後を問わず、一段の塗工でも多段の塗
工でもかまわない。
【0042】(2)粘着剤層(B) 基材層(A)の片面に設けられる粘着剤層(B)の種類
や厚さ(塗工量)は、被着体の種類や使用される環境、
接着の強度等により種々選択が可能である。一般に用い
られる水系もしくは溶剤系の粘着剤としては、ゴム系粘
着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤が代表的
であり、ゴム系粘着剤の具体例には、ポリイソブチレン
ゴム、ブチルゴムとこれらの混合物、或いは、これらゴ
ム系粘着剤にアビエチン酸ロジンエステル、テルペン・
フェノール共重合体、テルペン・インデン共重合体など
の粘着付与剤を配合したものが挙げられる。アクリル系
粘着剤の具体例としては、2−エチルヘキシルアクリレ
ート・アクリル酸n−ブチル共重合体、2−エチルヘキ
シルアクリレート・アクリル酸エチル・メタクリル酸メ
チル共重合体などのガラス転移点が−20℃以下のもの
が挙げられる。これらの合成高分子粘着剤は、有機溶媒
溶液や、ディスパージョンやエマルジョンといった水に
分散された形態で使用可能である。ラベルの不透明度向
上の為、粘着剤にチタンホワイト等の顔料を含有したも
のを使用することも可能である。
【0043】粘着剤層(B)は、溶液状態で基材層
(A)と後述の離型紙(C)との貼合面上に塗工して形
成できる。塗工は、ロールコーター、ブレードコータ
ー、バーコーター、エアーナイフコーター、グラビアコ
ーター、リバースコーター、ダイコーター、リップコー
ター、スプレーコーター、コンマコーター等により行わ
れ、必要によりスムージングを行ったり、乾燥工程を経
て、粘着剤層(B)が形成される。粘着剤層(B)の形
成は、後述する離型紙(C)へ粘着剤を塗工し、必要に
より乾燥を行い、粘着剤層(B)を形成したものに、基
材層(A)を積層する方法が一般的であるが、場合によ
っては基材層(A)に直接に粘着剤を塗工して形成する
こともできる。該粘着剤の塗工量は特に限定されない
が、通常は固形分量で3〜60g/m2、好ましくは1
0〜40g/m2 の範囲である。
【0044】(3)離型紙(C) 基材層(A)に粘着剤層を挟んで設けられる離型紙
(C)は、電子写真ラベルの貼付使用に際して、粘着剤
層(B)との剥離性を良好にするため、粘着剤層(B)
に接触する面にシリコン処理が施されるのが一般的であ
る。離型紙(C)は、通常一般的なものが使用でき、上
質紙やクラフト紙をそのまま、あるいはカレンダー処理
したり樹脂を塗工したりフィルムラミネートしたもの、
グラシン紙、コート紙、プラスチックフィルムなどにシ
リコン処理を施したものが使用できる。
【0045】(4)トナー受理層(D) 本発明の基材層(A)の印刷面側に画像及び文字の再現
性を向上させるために無機及び/又は有機顔料とバイン
ダーとからなるトナー受理層(D)を設けても良い。例
えば、アクリル酸系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、酢酸ビニル系共重合体、マレイン酸系共重合
体等の樹脂とシリカ、タルク、酸化チタン、重質炭酸カ
ルシウム、沈降性炭酸カルシウム等の無機微細粉末が挙
げられる。また、必要に応じてさらに種々の材料を添加
することができる。添加する材料は、トナー受理層
(D)に通常用いられている材料の中から適宜選択する
ことができる。例えば、硬化剤、紫外線吸収剤、界面活
性剤等を使用することができるが、これらの使用量はト
ナー受理層(D)の耐水性や耐候性を過度に阻害しない
範囲内でなければならない。
【0046】トナー受理層(D)を形成する方法は、特
に制限されない。例えば、ドライラミネーション法、押
出ラミネーション法、ウエットラミネーション法、塗工
法等が挙げられる。これらのうちで、塗工法が好まし
く、トナー受容層(D)を構成する各成分を、トルエ
ン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、イソプロピルア
ルコール等の非水系溶剤を単独あるいは併用した溶剤中
に分散、希釈して塗料化し、塗工する方法を例示するこ
とができる。また、トナー受理層(D)の耐水性が維持
できる範囲で水を主体とした希釈溶媒に、場合によって
はメタノール、エタノール等を併用して分散、希釈して
塗料化し、塗工することもできる。調製された塗料溶液
の固形分濃度は通常10〜60重量%、好ましくは15
〜50重量%である。10重量%未満では希釈溶媒の蒸
発にエネルギーを要するために経済的でなくなる傾向に
ある。また、60重量%を越えると塗工適性が悪化する
傾向にある。
【0047】トナー受理層(D)塗料の塗工方法は、特
に制限されない。例えば、ロールコーター、ブレードコ
ーター、バーコーター、エアーナイフコーター、グラビ
アコーター、リバースコーター、ダイコーター、リップ
コーター、スプレーコーター、サイズプレスコーター等
により行うことができる。これらの塗工の後に、必要に
よりスムージングを行い、乾燥することによって余分な
溶媒を除去すればトナー受容層を形成することができ
る。塗工量は乾燥後の固形分として0.005〜35g
/m2 、好ましくは0.01〜20g/m2 である。3
5g/m2 を越えるとコスト高で経済性が劣る傾向があ
る。
【0048】(5)層間剥離を可能とする層(E) 本発明の電子写真ラベルは、基材層(A)の粘着剤層
(B)を設ける面に、層間剥離を可能とする層(E)、
または層間剥離を可能とする層(E)及び表面層(F)
を有していても良い。基材層(A)と層間剥離を可能と
する層(E)、または基材層(A)と層間剥離を可能と
する層(E)及び表面層(F)を有した積層フィルムの
結晶化熱は、60J/cm3 以下、好ましくは55J/
cm3 以下、より好ましくは50J/cm3 以下であ
る。本発明の層間剥離を可能とする層(E)は基材層
(A)および表面層(F)よりも強度が弱い層で、本発
明の表面層(F)の剥離は、層間剥離を可能とする層
(E)の破壊により行われる。層間剥離を可能とする層
(E)の好ましい形態は無機微細粉末及び/又は有機フ
ィラー10〜80重量%、好ましくは15〜70重量
%、熱可塑性樹脂90〜20重量%、好ましくは85〜
30重量%を含有する熱可塑性樹脂延伸フィルムであ
り、または無機微細粉末及び/又は有機フィラー10〜
80重量%、好ましくは15〜70重量%、熱可塑性樹
脂90〜20重量%、好ましくは85〜30重量%を含
有するバインダー樹脂を塗工法により設けることができ
る。層間剥離を可能とする層(E)の無機微細粉末およ
び/または有機フィラーの含有量が10重量%未満で
は、充分な剥離性が得られず、80重量%を越えては成
形安定性が損なわれる。
【0049】熱可塑性樹脂としては、基材層(A)項で
挙げた熱可塑性樹脂を用いることができ、基材層(A)
と同様にポリオレフィン系樹脂を用いることが好まし
い。またバインダー樹脂としては、アクリル酸エステル
樹脂、塩素化ポリプロピレン等を用いる。無機微細粉末
および/又は有機フィラーとしては、基材層(A)項で
あげたものが使用することができる。層間剥離を可能と
する層(E)の厚みは0.1〜500μm、好ましくは
0.2〜200μmの範囲であり、より好ましくは0.
5〜100μmの範囲である。0.1μm未満では、十
分な剥離性が得られず、500μm以上では、剥離面が
均一とはならず凸凹となるため剥離面に印字する場合に
印刷不良となり問題となる。層間剥離を可能とする層
(E)は延伸樹脂フィルム層である場合、延伸成形によ
り厚みを薄く、均一性の取れた層間剥離を可能とする層
(E)を得る事が可能となる。更に無機微細粉末及び/
又は有機フィラーを含有する層間剥離を可能とする層
(E)を延伸することにより層間剥離を可能とする層
(E)に微細な空孔を形成し強度を低下することが可能
となり、本発明の目的とする表面層(F)の後述の剥離
強度を得ることができる。
【0050】(6)表面層(F) 本発明における表面層(F)は層間剥離を可能とする層
(E)の破壊により基材層(A)より剥離する様に設け
られた層である。表面層(F)を構成する熱可塑性樹脂
としては、基材層(A)項で挙げた熱可塑性樹脂を用い
ることができ、基材層(A)と同様にポリオレフィン系
樹脂を用いることが好ましい。更に、表面層(F)の破
断強度を本発明の目的とする500g/cm以下にする
ためには、表面層(F)に用いる熱可塑性樹脂は、破断
強度の低い樹脂であることが望ましく、具体的には、エ
チレン系樹脂、プロピレン系樹脂、エチレン・不飽和カ
ルボン酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体等が
挙げられる。
【0051】表面層(F)は無機微細粉末及び/又は有
機フィラーを含有していても、含有していなくとも良い
層であり、無機微細粉末および/または有機フィラーを
含有していない或いは、含有量が少ない方が透明性の優
れた表面層(F)を得る事ができ、基材層(A)を剥が
した時に表面層(F)の下の情報の認識性に優れていて
好ましい。表面層(F)は延伸樹脂フィルム層であるこ
とが好ましく、延伸成形により薄く、厚みの均一性の取
れた表面層(F)を得る事が可能となる。表面層(F)
の膜厚は20μm以下、より好ましくは0.1〜10μ
m、更に好ましくは0.5〜6μm以下である。膜厚
が、20μmを越えるとを越えると本発明の目的とする
破断強度の表面層(F)を得ることが困難となる。
【0052】<静電容量>本発明の電子写真ラベルの静
電容量は、単位電極面積あたり5pF/cm2 以上であ
り、好ましくは6〜1000pF/cm2 、より好まし
くは8〜800pF/cm2 である。静電容量が5pF
/cm2 未満であると、プリンターのどの印刷モードで
印刷してもトナー転写率が低く十分な印字濃度が得られ
ない。また、静電容量が1000pF/cm2 を超える
と、プリンタ排紙時、プリンタ内でトナーを用紙に転写
するために印加された電荷が電子写真ラベルに残り、排
紙トレイ上でシート及び電子写真ラベル同士が引き合
い、ブロッキングをきたしやすくなる傾向がある。
【0053】また、1000pF/cm2 を超える静電
容量を得るためには、多量の静電容量改質剤を電子写真
ラベル中に添加する必要があり、製造コストが高くなる
傾向がある。本発明の電子写真ラベルの静電容量の測定
には、「4192ALFIMPEDANCEANALY
ZER」(HEWLETTPACKARD社、商品名)
を使用し、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気で直径
38mmの印加電極とガード電極間に電極直径より大き
い試料を挟み込み、5Vの電圧を印加して、10Hz〜
1MHzの範囲の周波数で測定し周波数300Hzの測
定値を代表値とした。
【0054】<剥離強度>剥離強度とは、本発明の基材
層(A)に層間剥離を可能とする層(E)及び表面層
(F)を設けた積層フィルムを恒温室(温度20℃、相
対湿度65%)に12時間保管した後、表面層(F)面
に粘着テープ(ニチバン(株)製、商品名「セロテー
プ」)を貼着し、これを幅10mm、長さ100mmに
切り取り、引張試験機(島津制作所製、AUTOGRA
PH)を用いて、引張速度300mm/分にて、180
゜の角度で基材層(A)と表面層(F)を剥離させ、剥
離が安定している時の応力をロードセルにより測定し、
横方向と縦方向の平均値を持って表す。本発明の剥離強
度は5〜150g/cmであり、好ましくは7〜100
g/cmである。剥離強度が5g/cm未満では、印
刷、印字、断才等の二次加工時の給排紙において簡単に
剥離が生じる欠点があり、二次加工性に問題がある。1
50g/cm幅を超えては、表面層(F)が剥離しない
か、剥離に要する応力を高くする必要があり実用的でな
い。また層間剥離を可能とする層(E)以外の箇所での
材料破壊が起き、剥離面に毛羽立ちが発生する。
【0055】<破断強度>本発明の基材層(A)に層間
剥離を可能とする層(E)及び表面層(F)を設けた積
層フィルムを恒温室(温度20℃、相対湿度65%)に
12時間保管した後、幅10mm、長さ100mmに切
り取り、更に表面層(C)面の長手方向の半分まで粘着
テープ(ニチバン(株)製、商品名「セロテープ」)で
補強する。粘着テープで補強された部分の表面層(F)
を基材層(A)より手で引き剥がし破断強度測定用のサ
ンプルを作成する。作成したサンプルの表面層(F)を
剥離していない部分と、剥離した表面層(F)とを引張
試験機(島津製作所製、AUTOGRAPH)にセット
し、引張速度300mm/分にて表面層(F)を破断時
の荷重を読み取り、横方向と縦方向の平均値を持って表
す。本発明の表面層(F)の破断強度は、500g/c
m以下であり、好ましくは400g/cm以下、更に好
ましくは300g/cm以下である。表面層(F)の破
断強度が500g/cmよりも高いと、表面層(F)を
基材層(A)から引き剥がすためには、表面層(F)の
みにノッチやスリットなどの特殊な加工を必要とし、本
発明の所期の性能を発揮しない。
【0056】<熱定着式電子写真プリンター又は熱定着
式電子写真複写機印刷後のカール>本発明の電子写真ラ
ベルをA−4サイズ(210mm×297mm)に断裁
し、熱定着式電子写真プリンター又は熱定着式電子写真
複写機によって印刷した場合、印刷から2分以上後の4
隅のカール高さの平均が50mm以下であることが好ま
しい。なお熱定着方法は、熱ロール又は熱ベルトを用い
た定着方法が一般的である。より詳しくは、電子写真ラ
ベルをA−4サイズ(210mm×297mm)に断裁
し、温度23℃、相対湿度50%の恒温恒湿室内で1日
間放置後、市販の熱ロール定着式電子写真プリンター
(LASER SHOT LBP−950、キャノン
(株)製、商品名)によって、基材層(A)ないしはト
ナー受理層(D)を印刷面とした通紙経路で印刷を行
う。印刷テストモデル図は、重色、単色が混合する絵柄
の物を選択する。プリンターの通紙後、電子写真ラベル
を湿度23℃、相対湿度50%にて、平らな台の上に放
置し、通紙2分後の4隅のカールが上向きに持ち上がる
方向に置き、電子写真ラベル側に持ち上がった時をプラ
ス、離型紙側に持ち上がったときにはマイナスとして、
4隅の高さの平均値を測定する。この平均値が50mm
以下であることが好ましい。50mmを越えると、多数
枚の連続印刷が困難である。
【0057】<印刷>本発明の電子写真ラベルは、熱定
着式電子写真プリンター又は熱定着式電子写真複写機用
ラベルの用紙としての使用は勿論のこと、商品名、製造
元、賞味期限、キャラクター絵図、記入欄、バーコード
等を凸版印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、溶剤型オ
フセット印刷、紫外線硬化型オフセット印刷、シートの
形態でもロールの形態の輪転方式の印刷などにより印
刷、印字した記録物を作成できる。また必要に応じて基
材層(A)の表裏面及び/又は層間剥離を可能とする層
(E)ないしは表面層(F)に、インクジェット受容層
等の塗工層を設けた後、インクジェット記録などにより
印刷、印字した記録物も作成できる。これらの印刷、印
字は、基材層(A)または積層フィルム単体の状態で行
っても良いし、離型紙を有した状態でも行って良い。
【0058】
【実施例】以下に実施例、比較例及び試験例を挙げて本
発明を更に具体的に説明する。以下の実施例等に示す材
料、使用量、割合、操作等は、本発明の趣旨を逸脱しな
い限り適宜変更することができる。したがって、本発明
の範囲は以下に示す具体例により何ら制限されるもので
はない。以下の手順に従って本発明の電子写真ラベルと
比較用の電子写真ラベルを製造した。使用した熱可塑性
樹脂、無機微細粉末、有機フィラーを表1にまとめて示
す。
【0059】
【表1】
【0060】(実施例1) <基材層(A)>PP(表1に記載)6重量%とHSB
R(表1に記載)84重量%との混合物に、炭カル(表
1に記載)10重量%を配合した組成物[]を、25
0℃に設定した押出機にて混練し、ストランド状に押出
し、カッティングしてペレットとした。この組成物
[]を250℃に設定した押出機に接続したTダイよ
りフィルム状に押出し、これを冷却装置により冷却して
無延伸フィルムを得た(厚み:55μm、結晶化熱:6
J/cm3 )。このフィルムの両面に、印加エネルギー
密度90W・分/m2 にてコロナ放電処理を行った。
【0061】尚、各実施例及び比較例中の樹脂成分ない
しはこれと微細粉末との混合物の溶融混練において、樹
脂成分と微細粉末の合計重量を100重量部として、こ
れに加えて、酸化防止剤として、BHT(4−メチル−
2,6−ジ−t−ブチルフェノール)0.2重量部と、
イルガノックス1010(フェノール系酸化防止剤、チ
バガイギー社製、商品名)0.1重量部を添加した。ま
た、本明細書の実施例に使用した炭酸カルシウム粉末の
粒子径は、レーザー回折式粒子計測装置「マイクロトラ
ック」((株)日機装製、商品名)により測定した累積
50%粒径である。
【0062】<粘着剤層(B)の形成と離型紙(C)の
貼合>上質紙の両面にポリエチレンフィルムをラミネー
トし、更に片面にシリコン処理を施した厚さ100μ
m、密度0.9g/cm3 の離型紙(C)のシリコン処
理面に、感圧粘着剤「オリバイン BPS−1109」
(東洋インキ化学工業(株)製、商品名)を固形分量で
25g/m2 となるようにコンマコーターで塗工、乾燥
して粘着剤層とし(B)とした。得られた離型紙(C)
上の粘着剤層(B)を基材層(A)と貼合して、本発明
の電子写真ラベルを得た。得られた電子写真ラベルにつ
き、以下の要領で評価を行った。評価結果を表2にまと
めて示す。
【0063】<評価> i.カール高さの評価 得られた本発明の電子写真ラベルをA−4サイズ(21
0mm×297mm)に断裁し、温度23℃、相対湿度
50%の恒温恒湿室内で1日間放置した。次に、市販の
熱ロール定着式電子写真プリンター「LASER SH
OT LBP−950」(キャノン(株)製、商品名)
にて、基材層(A)を上向きに印刷面として通紙し、排
紙時も印刷面が上になる経路で印刷を行った。プリンタ
ーの通紙後、電子写真ラベルを湿度23℃、相対湿度5
0%の雰囲気下、平らな台の上に放置し、通紙2分後の
4隅のカール高さを評価した。 ii.静電容量の測定 得られた本発明の電子写真ラベルの静電容量は、23
℃、相対湿度50%の恒温恒湿室内で、「4192AL
FIMPEDANCEANALYZER」(HEWLE
TTPACKARD社、商品名)を用いて、直径38m
mの電極に電極直径より大きい試料を挟み込み5Vの電
圧を印可して、周波数300Hzで評価した。
【0064】iii .印刷品質の評価 印刷後の画像及び文字の太りや変形、印刷濃度不足、地
汚れについて、目視観察し、以下の基準で評価した。 非常に良好(◎)画像及び文字が鮮明である。(実使用可能) 良好(○)太りや変形、印刷濃度不足、地汚れが少ない。(実使用可能) 不良(×)太りや変形、印刷濃度不足、地汚れが目立つ。(実使用困難)
【0065】iv.耐水強度の評価 得られた電子写真ラベルを50mm×50mmの正方形
に断裁し、20℃の水に1日間浸水させた後、離型紙を
剥がし、基材を手で引き裂いたとき状態について、以下
の基準で評価した。 非常に良好(◎)基材が破れない。(実使用可能) 良好(○)基材が破れにくい。(実使用可能) 不良(×)基材が容易に破れる。(実使用困難)
【0066】(実施例2)組成物[]の配合成分の種
類及び量を表2記載のものとし、実施例1と同様の操作
により無延伸フィルムを得た後、この無延伸フィルムを
145℃(温度a)に加熱した後、縦方向に5倍延伸し
て延伸フィルムを得た(厚み:60μm、結晶化熱:3
1J/cm3 )。その後、実施例1と同様の操作により
電子写真ラベルを作製し、評価を行った。評価結果を表
2に示す。
【0067】(実施例3)組成物[]の配合成分の種
類及び量を表2記載のものとし、実施例1と同様の操作
により無延伸フィルムを得た後、この無延伸フィルムを
140℃(温度a)に加熱した後、縦方向に5倍延伸し
て延伸フィルムを得た。組成物[]を240℃に設定
した押出機に接続したTダイよりフィルム状に押出し
た。得られたフィルムを上記の操作により調製した5倍
延伸フィルムの両面に積層し、55℃にまで冷却した
後、160℃(温度b)に加熱してテンターで横方向に
8倍延伸した。その後、165℃(温度c)でアニーリ
ング処理し、50℃にまでに冷却し、耳部をスリットし
て3層構造(1軸延伸/2軸延伸/1軸延伸)のフィル
ムを得た(厚み:10/40/10μm=60μm、結
晶化熱:46J/cm3 )。その後、実施例1と同様の
操作により電子写真ラベルを作製し、評価を行った。評
価結果を表2に示す。
【0068】(実施例4〜6)組成物[]〜組成物
[]の配合成分の種類及び量を表2記載のものとした
ほかは、実施例1と同様の操作により電子写真ラベルを
作製し、評価を行った。評価結果を表2に示す。 (実施例7)組成物[]の配合成分の種類及び量を表
2記載のものとし、250℃に設定された2台の異なる
押出機が接続された多層ダイを用い、3層構造になるよ
うダイ内で積層されるようにしてフィルム状に押出し、
これを冷却装置により冷却して無延伸フィルムを得た。
次いで、この無延伸フィルムを140℃(温度a)に加
熱した後、縦方向に5倍延伸したのち冷却し、延伸フィ
ルムを得た。再度、160℃(温度b)に加熱してテン
ターで横方向に8倍延伸した。その後、165℃(温度
c)でアニーリング処理し、50℃にまでに冷却し、耳
部をスリットして3層構造(2軸延伸/2軸延伸/2軸
延伸)のフィルムを得た(厚み:10/45/10μm
=65μm、結晶化熱:44J/cm3 )。その後、実
施例1と同様の操作により電子写真ラベルを作製し、評
価を行った。評価結果を表2に示す。
【0069】(実施例8)表2に記載される成形条件以
外は、実施例3と同様の操作にて作製したコロナ放電処
理フィルムを支持体(片面指定)として、下記のトナー
受理層用塗工液を固形分含有量が5g/m2 になるよう
に塗工し、その後90℃で1分間硬化させてフィルムを
得た。その後、実施例1と同様の操作による離型紙をト
ナー受理層が形成されている反対面側に貼合した電子写
真ラベルを作製し、評価を行った。評価結果を表2に示
す。
【0070】《トナー受理層用塗工液》トナー受理層用
塗工液としては、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
15部、メチルメタクリレート50部、エチルアクリレ
ート35部およびトルエン100部を、攪拌機、環流冷
却管および温度計を装着した三ツ口フラスコに仕込み、
窒素置換後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル
0.6部を開始剤として80℃で4時間重合させた。得
られた溶液は、水酸基価65の水酸基含有メタクリル酸
エステル重合体の50%トルエン溶液であった。
【0071】次いで、これにヘキサメチレンジイソシア
ネート(日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートH
L)75%酢酸エチル溶液、2次粒子径の平均が3μm
のシリカ粉末(富士シリシア(株)製:サイリシア37
0)、平均粒径1.5μmの重質炭酸カルシウム粉末
(白石カルシウム製)を次に示す固形分比で配合した。 《固形分比》 メタクリル酸エステル重合体 48重量% ヘキサメチレンジイソシアネート 2重量% シリカ 25重量% 重質炭酸カルシウム 25重量% この混合物に酢酸ブチルを添加して固形分を35重量%
に調整した。
【0072】(比較例1)組成物[]の配合成分の種
類及び量を表2記載のものとしたほかは、実施例1と同
様の操作により電子写真ラベルを作製し、評価を行っ
た。評価結果を表2に示す。 (比較例2)組成物[]の配合成分の種類及び量を表
2記載のものとしたほかは、実施例3と同様の操作によ
り電子写真ラベルを作製し、評価を行った。評価結果を
表2に示す。
【0073】(比較例3)厚さ250μm、密度0.9
g/cm3 の上質紙の両面にポリエチレンフィルムをラ
ミネートし、更に片面にシリコン処理を施した離型紙を
用いた以外は、比較例2と同様の操作により電子写真ラ
ベルを作製し、評価を行った。評価結果を表2に示す。 (比較例4)市販のパルプ紙「マイリサイクルペーパー
100w」((株)NBSリコー、商品名)を使用し、
実施例1と同様の操作により電子写真ラベルを作製し、
評価を行った。評価結果を表2に示す。
【0074】
【表2】
【0075】(実施例9)組成物[○10]の配合成分の
種類及び量を表3記載のものとし、層間剥離を可能とす
る層(E)としての組成物[○10]と基材層(A)とし
ての組成物[]とを250℃に設定された2台の異な
る押出機が接続された多層ダイを用い、2層構造になる
ようダイ内で積層されるようにしてフィルム状に押出
し、これを冷却装置により冷却して無延伸フィルムを得
た。次いで、この無延伸フィルムを150℃(温度a)
に加熱した後、縦方向に5倍延伸したのち冷却し、延伸
フィルムを得た。再度、140℃(温度b)に加熱して
テンターで横方向に8倍延伸した。その後、160℃
(温度c)でアニーリング処理し、50℃にまでに冷却
し、耳部をスリットして2層((E)/(A):肉厚3
0/45μm)構造のフィルムを得た(厚み:75μ
m)。その後、実施例1と同様の操作による表面酸化処
理を施し、粘着剤層が形成された離型紙を層間剥離を可
能とする層(E)側に貼合した電子写真ラベルを得た。
得られた電子写真ラベルにつき、以下の要領で評価を行
った。評価結果を表3にまとめて示す。
【0076】<評価> v.剥離開始性 層間剥離を可能とする層(E)の剥離強度、及び表面層
(F)の破断強度は、それぞれ上記<剥離強度>、及び
<破断強度>に記載の方法で測定した。得られた電子写
真ラベルを5cm×5cmの正方形に切り取って離型紙
を剥がし、官製ハガキの上に貼着した後、樹脂フィルム
の4辺の内1辺を手で持ち、官製ハガキより引き剥が
し、層間剥離を可能とする層(E)ないしは表面層
(F)の剥離が開始するまでの状態について、以下の基
準で評価した。 非常に良好(◎)剥離がすぐに開始する。(実使用可能) 良好(○)剥離が開始するまでに2mm以上要する。(実使用可能) やや不良(△)剥離が部分的に開始する。(実使用困難) 不良(×)剥離が開始するまでに10mm以上要する。(実使用困難)
【0077】vi.剥離伝播性 得られた電子写真ラベルを5cm×5cmの正方形に切
り取って離型紙を剥がし、官製ハガキの上に貼着した
後、基材層(A)面4辺の内1辺に粘着テープ「セロテ
ープ」(ニチバン(株)製、商品名)を貼り、層間剥離
を可能とする層(E)ないしは表面層(F)での剥離が
開始し易い状態にし、基材層(A)を官製ハガキより引
き剥がし、層間剥離を可能とする層(E)ないしは表面
層(F)の伝播状態と剥離力について、目視観察し、以
下の基準で評価した。 非常に良好(◎)剥離力が軽く、全面綺麗に伝播する。(実使用可能) 良好(○)剥離力はやや重いが、全面綺麗に伝播する。(実使用可能) やや不良(△)剥離力が非常に重いが、全面綺麗に伝播する。(実使用困難) 不良(×)全面伝播できずに途中で切れてしまう。(実使用困難)
【0078】vii .情報隠蔽性 官製ハガキに文字サイズ10ポイントのアルファベット
26文字を印字して、電子写真ラベルの離型紙(C)を
剥がした後アルファベットの印字面に貼着し、作製フィ
ルムを透して見える文字の隠蔽性について、目視観察
し、以下の基準で評価した。
【0079】viii.情報認識性 合成紙「VES85」((株)ユポ・コーポレーション
製、商品名)にバーコードプンター「B30」((株)
テック製、商品名)にてバーコード(CODE39)を
印字してバーコード読みとり用サンプルを作成した。電
子写真ラベルの離型紙(C)を剥がし、合成紙上のバー
コード印字面上に貼り、バーコードを隠蔽したサンプル
を10個作成し、基材層(A)を引き剥がした後のバー
コードをバーコードリーダー「LASERCHEK I
I」(富士電気冷凍機(株)製、商品名)にて読みと
り、バーコード認識に成功した回数について、以下の基
準で評価した。 非常に良好(◎)10回成功。(実使用可能) 良好(○)8〜9回成功。(実使用可能) やや不良(△)2〜7回成功。(実使用困難) 不良(×)成功回数1回以下。(実使用困難)
【0080】(実施例10)EVA(表1に記載)を1
60℃に設定した押出機に接続したTダイよりフィルム
状に押出した。得られたフィルムを実施例9と同様の操
作により調製した5倍延伸フィルムの層間剥離を可能と
する層(E)面に積層し表面層(F)を設け、55℃に
まで冷却した後、143℃(温度b)に加熱してテンタ
ーで横方向に8倍延伸した。その後、160℃(温度
c)でアニーリング処理し、50℃にまでに冷却し、耳
部をスリットして3層((F)/(E)/(A):肉厚
5/30/45μm)構造のフィルムを得た(厚み:8
0μm)。その後、実施例1と同様の操作による表面酸
化処理を施し、粘着剤層が形成された離型紙を表面層
(F)側に貼合した電子写真ラベルを作製し、評価を行
った。評価結果を表3に示す。 (比較例5)樹脂フィルム層(A)に組成物()(表
2に記載)、層間剥離を可能とする層(E)に組成物
[○11](表3に記載)、表面層(F)にLDPE(表
1に記載)を用い、基材層(A)としての組成物[]
と表3に記載される成形条件以外は、実施例10と同様
の操作により電子写真ラベルを作製し、評価を行った。
評価結果を表3に示す。
【0081】
【表3】
【0082】
【発明の効果】本発明の電子写真ラベルは、熱定着式電
子写真プリンター又は熱定着式電子写真複写機印刷後の
カールを低減させ、多数枚の連続印刷にて良好な印刷性
を実現させ、記録された用紙は耐水性、機械特性に優れ
るので屋内外産業用として有用である。また、剥離を開
始するための特殊な加工を必要とせず、小さな力で表面
層が剥離するので配送伝表、隠蔽シール、貼り替え防止
用ラベル、改ざん防止シール、応募シール、クーポン等
の幅広い用途にも有効に利用できる。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムよりなる基材層
    (A)の片面に粘着剤層(B)及び離型紙(C)が設け
    られた電子写真ラベルであって、基材層(A)の結晶化
    熱が60J/cm3 以下であることを特徴とする電子写
    真ラベル。
  2. 【請求項2】 熱定着式電子写真プリンター又は熱定着
    式電子写真複写機によるA−4サイズ(210mm×2
    97mm)用紙の印刷後2分以上における4隅のカール
    高さの平均が50mm以下であることを特徴とする請求
    項1に記載の電子写真ラベル。
  3. 【請求項3】 基材層(A)が、熱可塑性樹脂30〜1
    00重量%、無機微細粉末及び/又は有機フィラー70
    〜0重量%を含有することを特徴とする請求項1または
    2に記載の電子写真ラベル。
  4. 【請求項4】 基材層(A)が、熱可塑性樹脂35〜9
    7重量%、無機微細粉末及び/又は有機フィラー65〜
    3重量%含有することを特徴とする請求項3に記載の電
    子写真ラベル。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂が、結晶性樹脂、非晶性樹
    脂、エラストマーまたはこれらの2種類以上の混合物で
    あることを特徴とするの請求項1〜4のいずれかに記載
    の電子写真ラベル。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂が、結晶性樹脂と非晶性樹
    脂との混合物、又は結晶性樹脂とエラストマーとの混合
    物であることを特徴とする請求項5に記載の電子写真ラ
    ベル。
  7. 【請求項7】 結晶性樹脂が、オレフィン系樹脂である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の記載
    の電子写真ラベル。
  8. 【請求項8】 前記オレフィン系樹脂がプロピレン系樹
    脂であることを特徴とする請求項7に記載の電子写真ラ
    ベル。
  9. 【請求項9】 非晶性樹脂が、テルペン樹脂、カルボン
    酸ビニルエステル系樹脂、アクリル酸エステル、メタア
    クリル酸エステル、石油樹脂より選ばれたものであるこ
    とを特徴とする請求項5又は6に記載の電子写真ラベ
    ル。
  10. 【請求項10】 エラストマーが、スチレン系熱可塑性
    エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ウ
    レタン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エ
    ラストマーより選ばれたものであることを特徴とする請
    求項5又は6に記載の電子写真ラベル。
  11. 【請求項11】 基材層(A)が多層構造であることを
    特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電子写真
    ラベル。
  12. 【請求項12】 基材層(A)が少なくとも1軸方向に
    延伸されていることを特徴とする請求項1〜11のいず
    れかに記載の電子写真ラベル。
  13. 【請求項13】 基材層(A)の空孔率が75%以下で
    あることを特徴とする請求項12に記載の電子写真ラベ
    ル。
  14. 【請求項14】 静電容量が5pF/cm2 以上である
    ことを特徴とする請求項1〜13いずれかに記載の電子
    写真ラベル。
  15. 【請求項15】 基材層(A)が、少なくとも粘着剤層
    (B)と接する反対面に酸化処理及び/又はトナー受理
    層(D)が施されていることを特徴とする請求項1〜1
    4のいずれかに記載の電子写真ラベル。
  16. 【請求項16】 基材層(A)の粘着剤層(B)を設け
    る面に剥離強度が5〜150g/cm幅である層間剥離
    を可能とする層(E)を設け、且つ結晶化熱が60J/
    cm3 以下である、請求項1〜15のいずれかに記載の
    電子写真ラベル。
  17. 【請求項17】 層間剥離を可能とする層(E)が塗工
    法により設けたことを特徴とする請求項16に記載の電
    子写真ラベル。
  18. 【請求項18】 層間剥離を可能とする層(E)の表面
    に破断強度が500g/cm幅以下である表面層(F)
    を設け、且つ結晶化熱が60J/cm3 以下であること
    を特徴とする請求項16に記載の電子写真ラベル。
  19. 【請求項19】 熱定着式電子写真プリンター又は熱定
    着式電子写真複写機で印刷することを特徴とする請求項
    1〜18のいずれかに記載の電子写真ラベル。
  20. 【請求項20】 請求項1〜19のいずれかに記載の電
    子写真ラベルを用いることを特徴とする記録物。
  21. 【請求項21】 請求項1〜19のいずれかに記載の電
    子写真ラベルに熱定着式電子写真プリンター又は熱定着
    式電子写真複写機で印刷することを特徴とする印刷方
    法。
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