JP2003344277A - 物質およびその状態の広域分布監視装置 - Google Patents

物質およびその状態の広域分布監視装置

Info

Publication number
JP2003344277A
JP2003344277A JP2002159442A JP2002159442A JP2003344277A JP 2003344277 A JP2003344277 A JP 2003344277A JP 2002159442 A JP2002159442 A JP 2002159442A JP 2002159442 A JP2002159442 A JP 2002159442A JP 2003344277 A JP2003344277 A JP 2003344277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
path
point
optical system
reflecting means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002159442A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Horio
正靱 堀尾
Munetaka Nakada
宗隆 中田
Masao Takayanagi
正夫 高柳
Makoto Nakashizu
真 中静
Yoshio Kano
快男 鹿野
Yoshihiro Katayama
義博 片山
Akira Yamada
山田  晃
Kenichi Akao
賢一 赤尾
Toshiyuki Nagoshi
利之 名越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jasco Corp
Original Assignee
Jasco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jasco Corp filed Critical Jasco Corp
Priority to JP2002159442A priority Critical patent/JP2003344277A/ja
Publication of JP2003344277A publication Critical patent/JP2003344277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、ガス等の物質および温度の広域な空間
分布を把握可能な監視装置を提供することにある。 【課題】 【解決手段】 分光光度計4と、第1反射手段6,10
及び第2反射手段8,12からなるパス構成光学系と、
分光光度計4からの測定光をパス構成光学系へ導入する
導入光学系と、重み分布関数が位置する複数の格子点を
設定する格子点設定手段及び測定により得られた分光ス
ペクトルデータと前記重み分布関数から物質濃度分布を
算出する算出手段を備えた物質濃度分布導出部を備えた
ことを特徴とする物質の広域分布監視装置、及び赤外エ
ミッション測定による温度の広域分布監視装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物質および温度の広
域分布監視装置、特に大気環境などを計測・監視する等
の目的で分光光度計とその付属装置をシステムとして構
成し、配置するシステム構成技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、計測センサーを設置して大気汚染
物質を広域監視する技術が知られている。例えば、特定
道路などに沿って適当な地点に計測センサーを設置し、
車から排出される二酸化炭素やNOなどの監視モニタ
ーが行われている。
【0003】あるいは化学工場などにおいて、有害なV
OCが発生していないかを監視するために、適当なポイ
ントにセンサーを設置し、モニターすること等も行われ
ている。
【0004】最近では、環境負荷物質であるメタンの発
生状況を測定するために、オープンパスのFT−IRを
構成し、團場での測定、モニターも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、測定し
ようとする場所ごとにセンサーなどの測定装置を1台づ
つ設置しなければならない従来の技術では、測定地点の
数に限界があった。例えば、道路での車による排気ガス
の濃度を計測するにも、道路に沿った主要な点で計測す
るのが精一杯で、広域の空間分布を把握することはでき
ず、例えば道路から離れるに従ってどれくらい拡散・変
化しているのかを把握することは困難であった。そし
て、仮に広域な空間分布を把握しようとすれば非現実的
な程多数の測定装置を用意しなければならず、実質的に
不可能であった。
【0006】また、焼却炉の中で生成される燃焼ガスの
環境に対する影響が注目されているが、焼却炉中での燃
焼ガス濃度や温度分布を測定するために計測センサーを
適当な位置に設置しようとしても、高温の焼却炉中にセ
ンサーを設置することができず、測定を行うことができ
なかった。
【0007】また、オープンパスFT−IRを用いた従
来技術では、測定できるのはそのパスに沿った測定値で
しかなく、空間分布として把握することは困難であっ
た。本発明は前記従来技術の課題に鑑み為されたもので
あり、その目的はガス等の物質および温度の広域な空間
分布を把握可能な監視装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の物質の広域分布監視装置は、分光光度計と、
物質濃度分布を測定するために設定した空間の周囲上に
相対するように設置され、該空間の周囲上を移動手段に
より移動可能な第1反射手段及び第2反射手段からなる
パス構成光学系と、分光光度計からの測定光をパス構成
光学系へ導入する導入光学系と、前記空間内に、重み分
布関数W(r)(r:前記空間内における特定中心位置
からの距離ベクトル)が位置する複数の格子点を設定す
る格子点設定手段と、測定により得られた分光スペクト
ルデータと前記重み分布関数から前記物質濃度分布を算
出する算出手段を備えた物質濃度分布導出部を備え、前
記導入光学系から導入された測定光を第1反射手段で受
けて反射し、第1反射手段及び第2反射手段で構成され
る光学パスへ送り出して第2反射手段に入射させ、第2
反射手段に入射した測定光をそのまま前記光学パス上を
正反対の方向に進むように反射して第1反射手段へ戻
し、再び第1反射手段から前記導入光学系を経て分光光
度計に戻るように前記パス構成光学系及び導入光学系が
設定され、前記移動手段により配置される第1反射手段
及び第2反射手段の位置で指定され、且つ前記空間を網
羅するように複数設定された前記光学パスごとの測定か
ら得られる分光スペクトルデータと、前記重み分布関数
から、前記算出手段により次の操作に基づき物質濃度分
布を算出することを特徴とする。 <算出手段による操作>
【数13】 ここで、 B:光学パスPについて測定を行い得られた分光ス
ペクトルデータから得られた濃度値 A:格子点lにおける重み分布関数のスケール rkl:格子点lから光学パスPまでの距離ベクトル ε:残差 式
【数13】から、未知のAを最小2乗法により次式:
【数14】 を最小にするAとして算出する。さらに前記空間内の
点sの濃度C(s)を次式:
【数15】 ここで、 rls:格子点lから点sまでの距離ベクトルで算出す
【0009】また、前記装置において、前記空間として
正方形または長方形の空間を設定し、前記光学パスとし
て前記正方形または長方形の一辺と平行な複数の直交す
るパスを設定し、前記算出手段は次の操作により物質濃
度分布を算出することが好適である。 <算出手段による操作>
【数16】 ここで、 Bij:光学パスPijについて測定を行い得られた分
光スペクトルデータから算出して得られた濃度値 i=1の場合:前記正方形または長方形の辺Xに平行な
パス i=2の場合:前記正方形または長方形の、辺Xと直交
する辺Yに平行なパス Ag,h:格子点(Ug,Vh)における重み分布関数
のスケール X:辺X方向の座標点 Y:辺Y方向の座標点 εij:残差 式
【数16】から、未知のAg,hを最小2乗法により次
式:
【数17】 を最小にするAg,hとして算出する。さらに前記空間
内の点(X,Y)の濃度C(X,Y)を次式:
【数18】 で算出する
【0010】また、前記装置において、前記空間として
平行四辺形の空間を設定し、前記光学パスとして前記平
行四辺形の一辺と平行な複数の斜交するパスを設定する
ことが好適である。
【0011】また、前記装置において、前記パス構成光
学系を2組備え、その1組を前記正方形、長方形または
平行四辺形の空間の相対する各辺上に第1、第2反射手
段を設置して構成し、他の1組を、他の相対する各辺上
に第1、第2反射手段を設置して構成することが好適で
ある。
【0012】また、前記装置において、前記空間として
正方形の空間を設定し、前記光学パスとして前記空間内
を網羅するように扇形に複数のパスを設定することが好
適である。
【0013】また、前記装置において、第1反射手段及
び第2反射手段の反射方向を調節する反射方向調節手段
をることが好適である。
【0014】また、前記装置において、第1反射手段は
平面鏡であり、且つ第2反射手段はコーナーキューブミ
ラーであることが好適である。
【0015】また、前記装置において、前記分光光度計
はフーリエ変換型分光光度計または紫外・可視・近赤外
分光光度計であることが好適である。
【0016】また、前記装置において、大気中のCO
濃度を、大気中の13CO濃度および既知の大気中に
おける13CO/CO存在比から算出し、NO
SO 等の大気中における低濃度の有害物質の物質濃度
分布を得るための装置構成と同じ構成で大気中のCO
濃度を測定することが好適である。
【0017】また、本発明に係る物質の広域分布監視装
置は、分光光度計と、物質濃度分布を測定する空間の周
囲上に相対するように設定され、前記空間の周囲上を移
動手段により移動可能な反射手段及びパス設定点からな
るパス構成光学系と、パス構成光学系からの赤外エミッ
ションを分光光度計へ導入する導入光学系と、前記空間
内に、重み分布関数W(r)(r:前記空間内における
特定中心位置からの距離ベクトル)が位置する複数の格
子点を設定する格子点設定手段と、測定により得られた
赤外エミッションスペクトルデータと前記重み分布関数
から前記物質濃度分布を算出する算出手段を備えた物質
濃度分布導出部を備え、前記反射手段及び前記パス設定
点で構成される光学パス上で発生し、該光学パス上を該
反射手段の方向へ向けて発している赤外エミッション
を、該反射手段で受けて前記導入光学系へ導入するよう
に前記パス構成光学系及び導入光学系が設定され、前記
移動手段により配置される前記反射手段及び前記パス設
定点の位置で指定され、且つ前記空間を網羅するように
複数設定された前記光学パスごとに測定を行い得られた
赤外エミッションスペクトルデータと、前記重み分布関
数から、前記算出手段は次の操作により物質濃度分布を
算出することを特徴とする。 <算出手段による操作>
【数19】 ここで、 B:光学パスPについて測定を行い得られた赤外エ
ミッションスペクトルデータから得られた濃度値 A:格子点lにおける重み分布関数のスケール rkl:格子点lから光学パスPまでの距離ベクトル ε:残差 式
【数19】から、未知のAを最小2乗法により次式:
【数20】 を最小にするAとして算出する。さらに前記空間内の
点sの濃度C(s)を次式:
【数21】 ここで、 rls:格子点lから点sまでの距離ベクトルで算出す
【0018】また、前記装置において、前記空間として
正方形または長方形の空間を設定し、前記光学パスとし
て前記正方形または長方形の一辺と平行な複数の直交す
るパスを設定し、前記算出手段は次の操作により物質濃
度分布を算出することが好適である。 <算出手段による操作>
【数22】 ここで、 Bij:光学パスPijについて測定を行い得られた赤
外エミッションスペクトルデータから得られた濃度値 i=1の場合:前記正方形または長方形の辺Xに平行な
パス i=2の場合:前記正方形または長方形の、辺Xと直交
する辺Yに平行なパス Ag,h:格子点(Ug,Vh)における重み分布関数
のスケール X:辺X方向の座標点 Y:辺Y方向の座標点 εij:残差 式
【数22】から、未知のAg,hを最小2乗法により次
式:
【数23】 を最小にするAg,hとして算出する。さらに前記空間
内の点(X,Y)の濃度C(X,Y)を次式:
【数24】 で算出する
【0019】また、前記装置において、前記濃度値は赤
外エミッションスペクトルデータとして得られた放射ス
ペクトルの中に観測される、測定対象物質特有のピーク
の高さから算出することが好適である。
【0020】また、本発明に係る温度の広域分布監視装
置は、前記濃度値の代わりに、赤外エミッションスペク
トルデータとして得られた放射エネルギー分布のピーク
波数から温度値を算出し、前記空間内の点における濃度
Cの代わりに、前記空間内の点における温度Tを算出す
ることを特徴とする。
【0021】また、前記装置において、前記分光光度計
は分光蛍光光度計または赤外エミッション測定装置であ
ることが好適である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
る物質の広域分布監視装置の概略構成が示されている。
本実施形態の装置構成は、頂点Q1、Q2、Q3、Q4
で定まる正方形の空間での二酸化炭素分布を計測するた
めのものである。
【0023】同図に示す物質の広域分布監視装置2は、
フーリエ変換型分光光度計(分光光度計)4と、正方形
の空間の辺上に相対するように設置された1対の反射鏡
である平面鏡(第1反射手段)6とコーナーキューブミ
ラー(第2反射手段)8からなる1組のパス構成光学系
と、平面鏡(第1反射手段)10とコーナーキューブミ
ラー(第2反射手段)12からなるもう1組のパス構成
光学系を備えている。そして、分光光度計4からの測定
光をパス構成光学系へ導入するための平面鏡14を有す
る導入光学系を備えている。
【0024】パス構成光学系は2個1組の反射鏡で構成
される。本実施形態では、反射鏡として平面鏡とコーナ
ーキューブミラーの組み合わせを使用し、コーナーキュ
ーブミラーに入射した光が必ず正反対の方向に反射され
て同じパスを戻ることが保証されるようにしている。
【0025】1組のパス構成光学系は辺L1(Q1Q
2)およびL3(Q3Q4)に平行な光学パスを構成
し、平面鏡6をL2(Q1Q3)上、コーナーキューブ
ミラー8をL4(Q2Q4)上に設置する。空間の4つ
の辺L1、L2、L3、L4上には、それぞれ反射鏡を
動かすための直線のレールが設置されており、パルスモ
ーター(移動手段)駆動によりレールに沿ってこれらの
反射鏡が適当な位置に移動できるようにしている。
【0026】他の1組のパス構成光学系はL2およびL
4に平行な光学パスを構成し、平面鏡10をL3上、コ
ーナーキューブミラー12をL1上に設置し、同様にパ
ルスモーター駆動でレール上の適当な位置に移動でき
る。
【0027】各パス構成光学系を構成する対辺上の平面
鏡とコーナーキューブミラーは、それぞれ相対するよう
に連動して動き、その位置が定められる。
【0028】図2には導入光学系の概略構成が示されて
いる。フーリエ変換型分光光度計4から取り出した測定
光は、導入光学系を構成する2個の平面鏡14、16に
よりパスを構成する平面鏡6あるいは平面鏡10に導入
される。平面鏡6、平面鏡10のどちらに測定光を導入
するかの選択は、平面鏡16の方向の切り替えにより行
われる。
【0029】また、図3に示すように平面鏡16のみを
設置し、その方向の切り替えにより平面鏡6あるいは平
面鏡10に導入するようにしてもよい。
【0030】本装置による測定は次のようにして行う。
まず、最初の位置に光学パスを設定する。即ち、図4に
示すように、光学パスをP11に設定し、それに適切な
位置X1に平面鏡10とコーナーキューブミラー12を
位置させる。導入光学系の前記平面鏡16は、測定光が
平面鏡10に向かう方向へ向ける。このようにして、分
光光度計から出た測定光は導入光学系を経て平面鏡10
へ入射され、平面鏡10で反射した測定光は光学パスP
11上を進みコーナーキューブミラー12へ入射する。
コーナーキューブミラー12で反射された測定光は光学
パスP11上を往復するように進み平面鏡10へ入射さ
れ、平面鏡10で反射した測定光は再び導入光学系を経
てフーリエ変換型分光光度計4に戻る。測定光は光学パ
スP11を往復する時に、そこに存在する二酸化炭素か
ら吸収を受け、光学パスP11における赤外吸収スペク
トルが測定される。
【0031】次に、図5に示すように、光学パスをP2
1に設定し、平面鏡6とコーナーキューブミラー8をY
1に位置させる。導入光学系の前記平面鏡16は、平面
鏡6に光を送る方向に設定する。この状態で上記と同様
に赤外吸収スペクトルを測定する。
【0032】そして、この一連の操作をP12、P2
2、P13、P23と順次繰り返し、最終的にP1n、
P2nまで行い、空間を適当な間隔のパス群で網羅する
ように設定された各光学パスについて測定が行われる。
測定された赤外吸収スペクトルデータは、図示しないコ
ンピュータの記憶手段に記憶される。
【0033】こうして得られたスペクトル群から各パス
での二酸化炭素濃度を、2350cm−1付近の特性吸
収帯のピーク高さを用い、ランベルト−ベールの法則に
基づく検量線法で算出する。この検量線法が最も簡便で
あるが、他の気体成分による妨害がある場合には、CL
S、PLS、PCRなどの多変量解析手法を用いること
も好ましい。
【0034】最後に、分布の算出を次のように行う。ま
ず重み分布関数としてsinr/r、ガウス関数など中
心点からの距離だけに依存し、方位には依存しない関数
を採用し、図6に示した、空間を縦横等しい間隔に刻ん
だ格子点20(U,V;g,h=1〜m)の上に置
く。
【0035】各格子点上の重み分布関数からあるパスへ
の寄与率は、格子点からパスまでの距離だけに依存する
ので、これをW(r)とすると、格子点(U,V
のP 1jに対する寄与率はW(|X−U|))、P
2jに対する寄与率はW(|Y−V|)となる。
【0036】パスPijについて観測された濃度値をB
ij、格子点(U,V)の重み分布関数のスケール
をAghとすると、BijとAghの間には、残差も含
めて次のような関係式が成り立つ。
【数25】
【0037】ここで未知なのはAghであり、最小2乗
法により次式:
【数26】 を最小にするAghとして算出する。さらに空間内の点
(X,Y)の濃度C(X,Y)は次式で算出する。
【数27】
【0038】このように、各光学パスについて得られた
濃度値はそのパス上に沿っての濃度の積算値であるが、
これを設定した各格子点においた重み分布関数からの寄
与の和とすることができる。格子点の重み分布関数から
の寄与は、格子点からパスまでの距離だけに依存するの
で、寄与率はパスと格子点だけから容易に求めることが
でき、これを用いて最小2乗法で各格子点の重み分布関
数のスケールを算出する。ある点の濃度はその点に対す
る全ての重み分布関数からの寄与の和として算出する。
これを空間の全点について行うことにより、二酸化炭素
濃度の空間分布が得られる。
【0039】なお、格子点の設定、及び濃度の算出は、
図示しないコンピュータ(物質濃度分布導出部)のCP
U等の演算手段(算出手段、格子点設定手段)で行われ
る。
【0040】物質濃度分布を測定する空間、光学パスの
設定は、本実施形態に限らず、2次元、3次元を問わず
各種の設定ができる。例えば図7に示した正方形の空間
や、あるいは長方形の空間の他にも、実際に測定を行う
空間やシステムの設置場所の制約に応じて、例えば図8
に示すように平行四辺形の空間を設定し、光学パスとし
てその平行四辺形の一辺と平行な複数の斜交するパスを
設定することもできる。あるいは図9に示すように正方
形の空間を設定し光学パスとして空間内を網羅するよう
に扇形に複数のパスを設定することもできる。
【0041】このような各種の2次元、3次元空間設
定、及び各種の光学パス設定に適用可能な、前記におい
て説明した実施形態での分布算出操作をさらに一般化し
た分布算出操作を以下に示す。
【0042】<算出操作>
【数28】 ここで、 B:光学パスPについて測定を行い得られた分光ス
ペクトルデータから得られた濃度値 A:格子点lにおける重み分布関数のスケール rkl:格子点lから光学パスPまでの距離ベクトル ε:残差 式
【数28】から、未知のAを最小2乗法により次式:
【数29】 を最小にするAとして算出する。さらに前記空間内の
点sの濃度C(s)を次式:
【数30】 ここで、 rls:格子点lから点sまでの距離ベクトルで算出す
る。
【0043】以上説明した本発明の装置において、第1
反射手段及び第2反射手段の反射方向を調節する反射方
向調節手段を備えることが好適である。
【0044】また、分光光度計としては、フーリエ変換
型分光光度計、紫外・可視・近赤外分光光度計等が適用
される。本発明の装置によれば、分光光度計は1台ある
いは2台のみ用いれば広域の濃度分布を測定できる。
【0045】また、前記移動手段として車を使用して、
反射手段を車に搭載し、適当な道路上を走行させて移動
させることもできる。
【0046】さらに、数百m程度の幅を有する空間を測
定する場合、Global Positioning S
ystem(GPS)により反射手段の位置を特定して
移動させる態様としてもよい。
【0047】また、本発明の装置を用いて得られた濃度
分布は、ガスの検知管等により測定の妥当性を判断する
ことができる。
【0048】本発明の装置によれば、物質の広域分布を
監視することが可能となる。本装置を用いて、大気中に
おける低濃度の有害物質であるNO、SO等と共に
CO 濃度分布を同じシステム構成で同時監視すること
ができれば有効であるが、大気中のCO濃度はN
、SO等のそれに比して大幅に高く、光学パスに
おいて測定光が多量に吸収を受けるので、同じシステム
構成でこれらを同時監視することは困難である。
【0049】そこで、本装置をより有効に利用する手段
として、大気中のCO濃度を、大気中の13CO
度測定から得る方法をとることができる。即ち、13
であれば大気中の濃度が十分に低く、NO、SO
等と同じシステム構成で測定することができる。そし
て、大気中のCOにおける13CO存在比は既知で
あるので、これの濃度から大気中のCO濃度を計算す
ることができる。したがって、この方法によればN
、SO等と共にCO濃度分布を同じシステム構
成で同時監視することができる。
【0050】次に、赤外エミッション測定による物質お
よび温度の広域分布監視装置について説明する。図10
には、本発明の一実施形態に係る、赤外エミッション測
定により燃焼炉内等における温度分布と燃焼で生じてい
るガスの濃度分布を監視する装置の概略構成が示されて
いる。
【0051】同図に示す物質の広域分布監視装置102
は、分光蛍光光度計(分光光度計)104と(測定空間
外に配置される)、正方形の空間の辺上に相対するよう
に設定された平面鏡(反射手段)106とパス設定点1
08からなる1組のパス構成光学系と、平面鏡(反射手
段)110とパス設定点112からなるもう1組のパス
構成光学系を備えている。そして、パス構成光学系から
の赤外エミッションを分光蛍光光度計104へ導入する
ための平面鏡114を有する導入光学系を備えている。
導入光学系は前記図2および図3に示したような構成と
している。
【0052】1組のパス構成光学系は辺L1(Q1Q
2)およびL3(Q3Q4)に平行な光学パスを構成
し、平面鏡106をL2(Q1Q3)上、パス設定点1
08をL4(Q2Q4)上に設置する。空間の4つの辺
L1、L2、L3、L4上には、平面鏡を動かすための
直線のレールが設置されており、パルスモーター(移動
手段)駆動によりレールに沿って平面鏡が適当な位置に
移動できるようにしている。
【0053】他の1組のパス構成光学系はL2およびL
4に平行な光学パスを構成し、平面鏡110をL3上、
パス設定点112をL1上に設置し、同様にパルスモー
ター駆動でレール上の適当な位置に移動できる。
【0054】各パス構成光学系を構成する対辺上の平面
鏡とパス設定点は、それぞれ相対するように連動して設
定され、その位置が定められる。
【0055】本装置による測定は次のようにして行う。
まず、最初の位置に光学パスを設定する。即ち、図11
に示すように、光学パスをP11に設定し、それに適切
な位置X1に平面鏡110とパス設定点112を位置さ
せる。導入光学系の前記平面鏡116は、測定光が平面
鏡110から分光蛍光光度計104に向かう方向へ向け
る。平面鏡110及びパス設定点112で構成される光
学パス上で発生し、該光学パス上を平面鏡110の方向
へ向けて発している燃焼ガスの赤外エミッションは、平
面鏡110で反射して導入光学系へ導入され、分光蛍光
光度計104に戻る。このようにして赤外エミッション
スペクトルを測定する。
【0056】次に、図12に示すように、光学パスをP
21に設定し、平面鏡106とパス設定点108をY1
に位置させる。導入光学系の平面鏡116は、平面鏡1
06から赤外エミッションを受ける方向に設定する。こ
の状態で上記と同様に赤外エミッションスペクトルを測
定する。
【0057】そして、この一連の操作をP12、P2
2、P13、P23と順次繰り返し、最終的にP1n、
P2nまで行い、空間を適当な間隔のパス群で網羅する
ように設定された各光学パスについて測定が行われる。
測定された赤外エミッションスペクトルデータは、図示
しないコンピュータの記憶手段に記憶される。
【0058】こうして得られたスペクトル群から各パス
での燃焼ガス濃度を、赤外エミッションスペクトルデー
タとして得られた放射スペクトルの中に観測される、ガ
ス特有のピークの高さから算出する。このとき、他の気
体成分による妨害がある場合には、CLS、PLS、P
CRなどの多変量解析手法を用いることもできる。
【0059】最後に、空間内の濃度分布を前述の実施形
態と同様の手法で算出する。また、以上説明したような
赤外エミッション測定による方法によれば、前記濃度値
の代わりに、赤外エミッションスペクトルデータとして
得られた放射エネルギー分布のピーク波数から温度値を
算出し、前記同様の算出操作を行うことで空間内の任意
の点における濃度Cの代わりに、前記空間内の任意の点
における温度Tを算出することも可能である。そしてこ
の方法によれば、焼却炉内のような高温下での温度分布
も測定することが可能になる。
【0060】以上説明した赤外エミッション測定による
方法においても、物質濃度分布を測定する空間、光学パ
スの設定は、本実施形態に限らず、2次元、3次元を問
わず各種の設定ができる。そして前述の
【数28】〜
【数30】で示した、一般化した分布算出操作を適用す
れば、このような各種の空間設定、光学パス設定におい
て測定を行うことができる。
【0061】なお、このようなシステムには、赤外エミ
ッション測定装置、分光蛍光光度計等の分光光度計が適
用される。
【0062】以上説明した本発明の装置を利用した応用
例としては、以下の測定例が例示される。 (1)廃棄されて地中に残存する揮発性汚染物質の分布
測定 工場跡地中に残存するトリハロメタンの濃度と分布を測
定するためにシステムを構成し、前述の実施形態におけ
る二酸化炭素濃度分布の測定と同様のシステム構成が適
用される。ガス濃度算出のために、二酸化炭素の場合の
2350cm 付近のバンドの代わりに、トリハロメ
タンに特有の吸収バンドを用いる。このように、本発明
によれば種々の温室効果ガスの濃度分布を測定すること
ができる。 (2)埋め立て地、圃場におけるメタンの発生状態分布
の測定システム (3)化学工場などにおけるVOC放出の監視システム (4)建物内のシックハウス物質発生状況の測定システ
ム (5)大型建物内の換気状況の監視システム (6)事故などによる有毒ガス漏出現場における濃度分
布の計測システム (7)有毒ガス汚染状況の緊急監視システム
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の物質および
温度の広域分布監視装置によれば、パス構成光学系によ
り空間の測定を行い、重み分布関数を用いて分布を算出
することとしたので、広域分布の監視が可能となる。ま
た、赤外エミッション測定により、高温化における燃焼
ガスおよび温度分布の広域監視が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る装置の概略構成図
である。
【図2】 導入光学系の概略構成図である。
【図3】 導入光学系の概略構成図である。
【図4】 図1の装置の測定操作説明図である。
【図5】 図1の装置の測定操作説明図である。
【図6】 格子点の設定例である。
【図7】 空間および光学パスの設定例である。
【図8】 空間および光学パスの設定例である。
【図9】 空間および光学パスの設定例である。
【図10】 赤外エミッション測定を行う、本発明の一
実施形態に係る装置の概略構成図である。
【図11】 図10の装置の測定操作説明図である。
【図12】 図10の装置の測定操作説明図である。
【符号の説明】
4:フーリエ変換型分光光度計、6:平面鏡、8:コー
ナーキューブ、10:平面鏡、12:コーナーキュー
ブ、14:平面鏡、16:平面鏡、20:格子点、10
4:分光蛍光光度計、106:平面鏡、108:パス設
定点、110:平面鏡、112:パス設定点、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高柳 正夫 東京都府中市幸町2−40 B−106 (72)発明者 中静 真 東京都三鷹市新川6−38−22−105 (72)発明者 鹿野 快男 東京都北区浮間4−26−1−103 (72)発明者 片山 義博 東京都練馬区貫井3−47−14 (72)発明者 山田 晃 埼玉県狭山市中央2−16−7 (72)発明者 赤尾 賢一 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 名越 利之 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB02 CC04 CC05 CC06 CC13 EE10 EE12 FF01 HH01 HH02 HH03 JJ01 JJ13 MM01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分光光度計と、物質濃度分布を測定する
    ために設定した空間の周囲上に相対するように設置さ
    れ、該空間の周囲上を移動手段により移動可能な第1反
    射手段及び第2反射手段からなるパス構成光学系と、 分光光度計からの測定光をパス構成光学系へ導入する導
    入光学系と、 前記空間内に、重み分布関数W(r)(r:前記空間内
    における特定中心位置からの距離ベクトル)が位置する
    複数の格子点を設定する格子点設定手段と、測定により
    得られた分光スペクトルデータと前記重み分布関数から
    前記物質濃度分布を算出する算出手段を備えた物質濃度
    分布導出部を備え、 前記導入光学系から導入された測定光を第1反射手段で
    受けて反射し、第1反射手段及び第2反射手段で構成さ
    れる光学パスへ送り出して第2反射手段に入射させ、第
    2反射手段に入射した測定光をそのまま前記光学パス上
    を正反対の方向に進むように反射して第1反射手段へ戻
    し、再び第1反射手段から前記導入光学系を経て分光光
    度計に戻るように前記パス構成光学系及び導入光学系が
    設定され、 前記移動手段により配置される第1反射手段及び第2反
    射手段の位置で指定され、且つ前記空間を網羅するよう
    に複数設定された前記光学パスごとの測定から得られる
    分光スペクトルデータと、前記重み分布関数から、前記
    算出手段により次の操作に基づき物質濃度分布を算出す
    ることを特徴とする物質の広域分布監視装置。 <算出手段による操作> 【数1】 ここで、 B:光学パスPについて測定を行い得られた分光ス
    ペクトルデータから得られた濃度値 A:格子点lにおける重み分布関数のスケール rkl:格子点lから光学パスPまでの距離ベクトル ε:残差 式 【数1】から、未知のAを最小2乗法により次式: 【数2】 を最小にするAとして算出する。さらに前記空間内の
    点sの濃度C(s)を次式: 【数3】 ここで、 rls:格子点lから点sまでの距離ベクトルで算出す
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記空間として正方形または長方形の空間を設定し、 前記光学パスとして前記正方形または長方形の一辺と平
    行な複数の直交するパスを設定し、 前記算出手段は次の操作により物質濃度分布を算出する
    ことを特徴とする物質の広域分布監視装置。 <算出手段による操作> 【数4】 ここで、 Bij:光学パスPijについて測定を行い得られた分
    光スペクトルデータから算出して得られた濃度値 i=1の場合:前記正方形または長方形の辺Xに平行な
    パス i=2の場合:前記正方形または長方形の、辺Xと直交
    する辺Yに平行なパス Ag,h:格子点(Ug,Vh)における重み分布関数
    のスケール X:辺X方向の座標点 Y:辺Y方向の座標点 εij:残差 式 【数4】から、未知のAg,hを最小2乗法により次
    式: 【数5】 を最小にするAg,hとして算出する。さらに前記空間
    内の点(X,Y)の濃度C(X,Y)を次式: 【数6】 で算出する
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記空間として平行四辺形の空間を設定し、 前記光学パスとして前記平行四辺形の一辺と平行な複数
    の斜交するパスを設定したことを特徴とする物質の広域
    分布監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の装置において、 前記パス構成光学系を2組備え、その1組を前記正方
    形、長方形または平行四辺形の空間の相対する各辺上に
    第1、第2反射手段を設置して構成し、他の1組を、他
    の相対する各辺上に第1、第2反射手段を設置して構成
    したことを特徴とする物質の広域分布監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記空間として正方形の空間を設定し、 前記光学パスとして前記空間内を網羅するように扇形に
    複数のパスを設定したことを特徴とする物質の広域分布
    監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の装置に
    おいて、 第1反射手段及び第2反射手段の反射方向を調節する反
    射方向調節手段を備えたことを特徴とする物質の広域分
    布監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の装置に
    おいて、 第1反射手段は平面鏡であり、且つ第2反射手段はコー
    ナーキューブミラーであることを特徴とする物質の広域
    分布監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記分光光度計はフーリエ変換型分光光度計または紫外
    ・可視・近赤外分光光度計であることを特徴とする物質
    の広域分布監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の装置に
    おいて、 大気中のCO濃度を、大気中の13CO濃度および
    既知の大気中における 13CO/CO存在比から算
    出し、NO、SO等の大気中における低濃度の有害
    物質の物質濃度分布を得るための装置構成と同じ構成で
    大気中のCO濃度を測定することを特徴とする物質の
    広域分布監視装置。
  10. 【請求項10】 分光光度計と、 物質濃度分布を測定する空間の周囲上に相対するように
    設定され、前記空間の周囲上を移動手段により移動可能
    な反射手段及びパス設定点からなるパス構成光学系と、 パス構成光学系からの赤外エミッションを分光光度計へ
    導入する導入光学系と、 前記空間内に、重み分布関数W(r)(r:前記空間内
    における特定中心位置からの距離ベクトル)が位置する
    複数の格子点を設定する格子点設定手段と、測定により
    得られた赤外エミッションスペクトルデータと前記重み
    分布関数から前記物質濃度分布を算出する算出手段を備
    えた物質濃度分布導出部を備え、 前記反射手段及び前記パス設定点で構成される光学パス
    上で発生し、該光学パス上を該反射手段の方向へ向けて
    発している赤外エミッションを、該反射手段で受けて前
    記導入光学系へ導入するように前記パス構成光学系及び
    導入光学系が設定され、 前記移動手段により配置される前記反射手段及び前記パ
    ス設定点の位置で指定され、且つ前記空間を網羅するよ
    うに複数設定された前記光学パスごとに測定を行い得ら
    れた赤外エミッションスペクトルデータと、前記重み分
    布関数から、前記算出手段は次の操作により物質濃度分
    布を算出することを特徴とする物質の広域分布監視装
    置。 <算出手段による操作> 【数7】 ここで、 B:光学パスPについて測定を行い得られた赤外エ
    ミッションスペクトルデータから得られた濃度値 A:格子点lにおける重み分布関数のスケール rkl:格子点lから光学パスPまでの距離ベクトル ε:残差 式 【数7】から、未知のAを最小2乗法により次式: 【数8】 を最小にするAとして算出する。さらに前記空間内の
    点sの濃度C(s)を次式: 【数9】 ここで、 rls:格子点lから点sまでの距離ベクトルで算出す
  11. 【請求項11】 請求項10記載の装置において、 前記空間として正方形または長方形の空間を設定し、 前記光学パスとして前記正方形または長方形の一辺と平
    行な複数の直交するパスを設定し、 前記算出手段は次の操作により物質濃度分布を算出する
    ことを特徴とする物質の広域分布監視装置。 <算出手段による操作> 【数10】 ここで、 Bij:光学パスPijについて測定を行い得られた赤
    外エミッションスペクトルデータから得られた濃度値 i=1の場合:前記正方形または長方形の辺Xに平行な
    パス i=2の場合:前記正方形または長方形の、辺Xと直交
    する辺Yに平行なパス Ag,h:格子点(Ug,Vh)における重み分布関数
    のスケール X:辺X方向の座標点 Y:辺Y方向の座標点 εij:残差 式 【数10】から、未知のAg,hを最小2乗法により次
    式: 【数11】 を最小にするAg,hとして算出する。さらに前記空間
    内の点(X,Y)の濃度C(X,Y)を次式: 【数12】 で算出する
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の装置にお
    いて、前記濃度値は赤外エミッションスペクトルデータ
    として得られた放射スペクトルの中に観測される、測定
    対象物質特有のピークの高さから算出することを特徴と
    する物質の広域分布監視装置。
  13. 【請求項13】 請求項10または11記載の装置にお
    いて、前記濃度値の代わりに、赤外エミッションスペク
    トルデータとして得られた放射エネルギー分布のピーク
    波数から温度値を算出し、前記空間内の点における濃度
    Cの代わりに、前記空間内の点における温度Tを算出す
    ることを特徴とする温度の広域分布監視装置。
  14. 【請求項14】 請求項10〜13のいずれかに記載の
    装置において、前記分光光度計は分光蛍光光度計または
    赤外エミッション測定装置であることを特徴とする物質
    または温度の広域分布監視装置。
JP2002159442A 2002-05-31 2002-05-31 物質およびその状態の広域分布監視装置 Pending JP2003344277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002159442A JP2003344277A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 物質およびその状態の広域分布監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002159442A JP2003344277A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 物質およびその状態の広域分布監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003344277A true JP2003344277A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29773930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002159442A Pending JP2003344277A (ja) 2002-05-31 2002-05-31 物質およびその状態の広域分布監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003344277A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096228A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Yanmar Co Ltd 農薬又は農薬由来ガス濃度検出方法
JP2008096227A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Yanmar Co Ltd 農薬散布ドリフト検出方法
WO2013099928A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 イマジニアリング株式会社 分析結果の提供システム、分析用端末、及び分析結果の提供方法
JP2014020801A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 濃度分布測定装置及び脱硝装置
JP2016142557A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 いすゞ自動車株式会社 立体装置の温度及び濃度計測装置、燃焼機関の温度及び濃度計測装置、燃焼機関及び立体装置の温度及び濃度計測方法
JPWO2017119283A1 (ja) * 2016-01-06 2018-11-01 国立大学法人徳島大学 レーザ光を用いたガス分析装置及びガス分析方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096228A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Yanmar Co Ltd 農薬又は農薬由来ガス濃度検出方法
JP2008096227A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Yanmar Co Ltd 農薬散布ドリフト検出方法
JP4589906B2 (ja) * 2006-10-10 2010-12-01 ヤンマー株式会社 農薬又は農薬由来ガス濃度検出方法
JP4589905B2 (ja) * 2006-10-10 2010-12-01 ヤンマー株式会社 農薬散布ドリフト検出方法
WO2013099928A1 (ja) * 2011-12-28 2013-07-04 イマジニアリング株式会社 分析結果の提供システム、分析用端末、及び分析結果の提供方法
JPWO2013099928A1 (ja) * 2011-12-28 2015-05-11 イマジニアリング株式会社 分析結果の提供システム、分析用端末、及び分析結果の提供方法
US9903818B2 (en) 2011-12-28 2018-02-27 Imagineering, Inc. System for provision of analysis results, analysis terminal, and method for provision of analysis results
JP2014020801A (ja) * 2012-07-12 2014-02-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 濃度分布測定装置及び脱硝装置
JP2016142557A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 いすゞ自動車株式会社 立体装置の温度及び濃度計測装置、燃焼機関の温度及び濃度計測装置、燃焼機関及び立体装置の温度及び濃度計測方法
JPWO2017119283A1 (ja) * 2016-01-06 2018-11-01 国立大学法人徳島大学 レーザ光を用いたガス分析装置及びガス分析方法
US10732099B2 (en) 2016-01-06 2020-08-04 Tokushima University Gas analysis device and gas analysis method using laser beam

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mitev et al. Mid-IR DIAL for high-resolution mapping of explosive precursors
US9927356B2 (en) Systems and methods for detecting gases, airborne compounds, and other particulates
AU2010305239B2 (en) Mapping concentrations of airborne matter
Thoma et al. Open-path tunable diode laser absorption spectroscopy for acquisition of fugitive emission flux data
CN108414469A (zh) 基于tdlas扫描收发一体式机动车尾气遥感测量装置及方法
Harig et al. Scanning infrared remote sensing system for identification, visualization, and quantification of airborne pollutants
Heard Atmospheric field measurements of the hydroxyl radical using laser-induced fluorescence spectroscopy
CN108132228A (zh) 一种汽车尾气遥测装置
JP2003344277A (ja) 物質およびその状態の広域分布監視装置
Baetz et al. Mobile robots with active IR-optical sensing for remote gas detection and source localization
Jindal et al. Integrated path DIAL for standoff detection of acetone vapors under topographic target condition
CN207964624U (zh) 基于tdlas扫描收发一体式机动车尾气遥感测量装置
Bennetts et al. Gasbot: A mobile robotic platform for methane leak detection and emission monitoring
Robinson et al. DIAL measurements for air pollution and fugitive-loss monitoring
EP3105567B1 (en) Method and device for remote sensing of amount of ingredients and temperature of gases
Dobler et al. Greenhouse Gas Laser Imaging Tomography Experiment (GreenLITE)
CN207610987U (zh) 太赫兹探测大气高危化学品分布装置
Chen et al. Broadband optical cavity methods
Miczuga et al. Measuring system for detection and identification of hazardous chemicals
Rodrigo et al. Fast horizontal radial plume mapping of N2O using open-path absorption spectroscopy with a quantum-cascade laser
Plane et al. Study of nighttime NO3 chemistry by differential optical absorption spectroscopy
Parracino et al. First tests of a multi-wavelength mini-DIAL system for the automatic detection of greenhouse gases
Fiorani et al. Lidar detection of explosive precursors
KR102538352B1 (ko) 원격분광측정차량을 이용한 미세먼지 원인 물질 배출원 추적 시스템
KR102323545B1 (ko) 이동체의 되반사 거울에서 되반사된 광의 분광특성을 이용한 대기 부유물질의 3차원 분포 측정장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070612