JP2003344173A - 不可逆的温度表示具 - Google Patents

不可逆的温度表示具

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JP2003344173A
JP2003344173A JP2002153535A JP2002153535A JP2003344173A JP 2003344173 A JP2003344173 A JP 2003344173A JP 2002153535 A JP2002153535 A JP 2002153535A JP 2002153535 A JP2002153535 A JP 2002153535A JP 2003344173 A JP2003344173 A JP 2003344173A
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temperature
rod
tip
outer cylinder
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JP2002153535A
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English (en)
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Masami Sano
方美 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度測定対象物の設定温度超過の事実を不可逆
的に表示することは、食品加工、農業、廃棄物処理作
業、電機、送電その他の分野において必要な技術である
が、電気的手段を用いずに、離れた場所で視覚的に容易
に確認できる実用的な不可逆的温度表示具は見当らなか
った。 【解決手段】長尺状の外筒部1の後端に、カップ部3が
外側を向き、ピストンロッド4が軸芯方向内側を向く様
にワックス型サーモエレメント2を取付け、該ピストン
ロッド4を外筒1内に内装された長尺状の作動ロッド6
の末端に接続し、更に外筒部1の先端に筒状をした鞘部
材23を取付け、該鞘部材23中に温度表示用の形象物
24をコイルスプリング25によって先端方向に付勢さ
せつつ止め金26の係合によって隠顕自在に収容し、あ
らかじめ設定された温度に達するとき、作動ロッド6が
スライドしその先端が前記形象物24の後端を押圧する
ことにより、止め金26による係止状態が解除され、形
象物24が鞘部材23から飛び出して設定温度超過の事
実を視覚的に表示する様にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は不可逆的温度表示具、
詳しくは電気的手段を用いることなく、離れた位置にあ
る被対象物があらかじめ設定された温度を超過したと
き、その事実を不可逆的かつ視覚的に表示することが出
来る不可逆的温度表示具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】温度管理は各種産業分野において必要な
基本技術であり、農業、食品加工、醸造などの分野にお
いては特に重要で、温度管理の一環としてあらかじめ設
定された特定の温度超過の事実を正確かつ分かりやすく
知らせる表示装置も広く求められている。この種の温度
表示装置は不可逆的温度表示具とも言われており、電気
的手段やバイメタルを用いたもの、あるいは、特定温度
で発色する温度管理用示温材などが存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気的手段を
用いたものは、構造が複雑でコストもかかり、給電設備
のない屋外では使用できないといった欠点があった。一
方、不可逆的な温度管理用示温材は、極めて安価な温度
表示手段ではあるが、精度や正確さにおいて劣ると共
に、感温箇所と表示箇所とを離隔できない、つまり離れ
た位置において表示することが出来ないという欠点があ
った。又、バイメタルを用いたものは、温度変化による
変位量の伝達機構が必要であり、表示部分を離隔した場
所に設置するにはコストがかかり過ぎてしまうという問
題点があった。
【0004】この発明は、離れている場所の被対象物の
温度の不可逆的表示に関する上記問題点を解決すること
を目的とするものであり、電気的手段を用いることな
く、離れている被対象物の温度を正確かつ分かりやす
く、かつ不可逆的に表示することができる便利な不可逆
的温度表示具を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】長尺状の外筒部1の後端
に、カップ部3が外側を、ピストンロッド4が軸芯方向
内側を向く様にワックス型サーモエレメント2を取付
け、該ピストンロッド4を外筒1内に内装された長尺状
の作動ロッド6の末端に接続し、更に外筒部1の先端に
筒状をした鞘部材23を取付け、該鞘部材23中に温度
表示用の形象物24をコイルスプリング25によって先
端方向に付勢させつつ止め金26の係合によって隠顕自
在に収容し、あらかじめ設定された温度に達するとき、
作動ロッド6がスライドし、その先端が前記形象物24
の後端を押圧することにより、止め金26による係止状
態が解除され、形象物24が鞘部材23から飛び出し設
定温度超過の事実を視覚的に表示する様にして、上記課
題を解決した。
【0006】
【実施の形態】図1はこの発明に係る不可逆的温度表示
具の一実施形態の側面図、図3はその縦断面図、図4及
び図5はその要部の拡大断面図である。図中1はパイプ
状をなした長尺状の外筒部、5はその端部に設けられた
倍率機構であり、この倍率機構5の後端には、ワックス
型サーモエレメント2がそのカップ部3を外側に、ピス
トンロッド4を内側にしてその軸芯方向に沿って取付け
られており、このピストンロッド4は倍率機構5及び外
筒部1内の滑動子13を介して本体1内に内装された長
尺状の作動ロッド6の一端に接続されている。
【0007】ワックス型サーモエレメントとは、カップ
部3内に封入されているワックス22の温度変化による
膨張収縮作用を利用してカバー7内に位置せしめられて
いるピストンロッド4を伸縮させる機構からなる感温作
動装置であり、倍率機構5とは、内径が漸減した円錐状
をなしたチャンバー9内に半流動体10を封入し、大径
側及び小径側にそれぞれピストンロッド11、12を取
付け、大径側ピストンロッド11を所望量押し込んだと
き、パスカルの原理によって小径側ピストンロッド12
がその何倍か増幅された移動量となって押し出される様
になった機構である。
【0008】一方、前記倍率機構5のピストンロッド1
2の末端には滑動子13を介して長尺状の作動ロッド6
の一端が取付けられており、この滑動子13の端面と外
筒部1の内径反対側に設けられた係止片14との間にコ
イルスプリング15が圧縮した状態で介装されており、
これによって長尺状の作動ロッド6にワックス型サーモ
エレメント2側へ戻る力が与えられている。
【0009】更に、外筒部1の先端には図5及び図6に
示す様に筒状をなした鞘部材23が取付けられており、
外鞘部材23の中には円柱状をなした温度表示用の形象
物24が鞘部材23の内側に介装されたコイルスプリン
グ25によって前方方向へ付勢されつつ、止め金26を
鞘部材23の内側に設けられた係止片27に係合せしめ
ることにより、隠顕自在に収容されている。温度表示用
の形象物24は視認し易い様に蛍光色や黄、赤など鮮明
な色彩を付しておくと良い。
【0010】一方、外筒部1内の作動ロッド6の先端寄
りの部分には、図7に示す様に、現在温度指示用の目印
16が記入されており、この目印16が位置している部
分に対応する外筒部1の側壁には、この目印16が見え
るように透明窓部17が形成されている。そして、この
透明窓部17の側縁には温度を表す数値目盛、例えば5
0℃、40℃、30℃、20℃という様な表示が付され
ており、作動ロッド6のスライド量に応じて目印16が
これら数値目盛のどれかを示す様になっている。
【0011】この実施の形態は上記の通りの構成を有す
るものであり、ワックス型サーモエレメント2の部分を
温度を計測すべき液中や土中、あるいは水中などの差し
込んでおくと、後端のワックス型サーモエレメント2の
カップ部3に封入されているワックス22はその温度に
応じて膨張する。。これに伴い、ピストンロッド4はカ
バー7から伸長し、その動きは倍率機構5によって増幅
されて作動ロッド6に伝達される。このとき、この作動
ロッド6の軸芯方向の動きは、ワックス型サーモエレメ
ント2の感知した温度に正確に比例している。
【0012】一方、外筒部1の先端側の鞘部材23内に
は、図1及び図5に示す様に温度表示用の形象物24が
コイルスプリング25によって付勢された状態で収容さ
れており、あらかじめ設定された温度に達すると、作動
ロッド6の先端がこの形象物24の後端を押圧し、止め
金26と係止片27との係合を解除し、形象物24はコ
イルスプリング25の力によって勢い良く鞘部材23か
ら飛び出し、図2及び図6に示す様に外部に露出する。
従って、この形象物24の露出によって、被対象物があ
らかじめ設定された温度を超過したという事実を視覚的
に確認することが出来るのである。なお、一旦露出した
形象物24は、別途外力を加えて押し戻さない限り、鞘
部材23内には戻らないので、被対象物の温度が低下し
作動ロッド6がワックス型サーモエレメント2側に後退
したとしても、露出状態はそのままであり、不可逆的表
示を維持し続ける。更に、外筒部1の透明窓部17には
図7に示す様に、温度を表わす50℃、40℃、…とい
う数値が表示されており、現在温度に応じてスライドし
ている作動ロッド6の目印16が指し示す数値を見るこ
とにより被対象物の現在の温度をも知ることができる。
【0013】なお、上記実施態様においては、作動ロッ
ド6に目印16を設けると共に、外筒部1に透明窓部1
7を設け、作動ロッド6のスライド量から被対象物の現
在温度をも知ることが出来る様に配慮したが、設定温度
超過の事実だけを不可逆的かつ視覚的に知るだけでも良
い場合には、目印16や透明窓部17などの現在温度表
示手段を省略しても良いことはもちろんである。又、そ
の場合には倍率機構5も省略して良い。
【0014】
【発明の効果】この発明に係る不可逆的温度表示具は上
記の通りの構成を有し、被対象物の温度をワックス型サ
ーモエレメント2によって感知し、感知温度を作動ロッ
ド6のスライド量に変換し、設定温度を超過したとき、
鞘部材23中に弾性的に収容されている形象物24を押
し出し、外部に露出させて設定温度超過の事実を視覚的
かつ不可逆的に表示する様にしたので、設定温度超過の
事実が一目瞭然であり、多数の器材が設置されている作
業場所においても、誤認や見落しの恐れがなく、安全確
実に温度管理を行うことが出来る。又、電気的手段を全
く用いていないので、野外や多湿の場所などでも何ら問
題なく安全に使用することが出来る。更に作業ロッド6
の長さ次第で、温度検知位置と表示部である形象物24
との距離を自由に離すことが出来る、等の効果を有し、
農業、食品工業、廃棄物処理作業等の分野で特に有効に
使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る不可逆的温度表示具の一実施形
態の形象物24が格納された状態の側面図。
【図2】同じく、形象物24が露出した状態の側面図。
【図3】同じく、形象物24が格納された状態の縦断面
図。
【図4】その要部であるワックス型サーモエレメント取
付け部分の拡大断面図。
【図5】その要部である鞘部材23及び形象物24付近
の拡断面図。
【図6】同じく、形象物14が露出した状態の拡大断面
図。
【図7】同じく、透明窓部17付近の拡大断面図。
【符号の説明】
1 外筒部 2 ワックス型サーモエレメント 3 カップ部 4 ピストンロッド 5 倍率機構 6 長尺状の作動ロッド 7 カバー 9 チャンバー 10 半流動体 11 ピストンロッド 12 ピストンロッド 13 滑動子 14 係止片 15 コイルスプリング 16 目印 17 透明窓部 22 ワックス 23 鞘部材 24 形象物 25 コイルスプリング 26 止め金 27 係止片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状の外筒部1の後端に、カップ部3
    が外側を、ピストンロッド4が軸芯方向内側を向く様に
    ワックス型サーモエレメント2を取付け、該ピストンロ
    ッド4を外筒1内に内装された長尺状の作動ロッド6の
    末端に接続し、更に外筒部1の先端に筒状をした鞘部材
    23を取付け、該鞘部材23中に温度表示用の形象物2
    4をコイルスプリング25によって先端方向に付勢させ
    つつ止め金26の係合によって隠顕自在に収容し、あら
    かじめ設定された温度に達するとき、作動ロッド6がス
    ライドし、その先端が前記形象物24の後端を押圧する
    ことにより、止め金26による係止状態が解除され、形
    象物24が鞘部材23から飛び出して設定温度超過の事
    実を視覚的に表示する様にしたことを特徴とする不可逆
    的温度表示具。
  2. 【請求項2】 ワックス型サーモエレメント2が倍率機
    構5を介して外筒部1の作動ロッド6に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の不可逆的温度表示具。
  3. 【請求項3】 ワックス型サーモエレメント3が倍率機
    構5を介して外筒部1の作動ロッド6に接続されている
    と共に、作動ロッド6が外筒部1内に内装されたコイル
    スプリング15によってワックス型サーモエレメント2
    方向へ付勢されており、作動ロッド6の先端寄りの部分
    の側面には目印16が記されていると共に、前記ロッド
    16が位置している部分に対応する外筒部1の側壁には
    透明窓部17が形成されており、目印16の位置を前記
    透明窓部17を通して確認することにより、被対象物の
    現在の温度をも測定できる様にしたことを特徴とする請
    求項1記載の不可逆的温度表示具。
JP2002153535A 2002-05-28 2002-05-28 不可逆的温度表示具 Pending JP2003344173A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008107273A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Asei Kogyo Kk 高精度温度記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008107273A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Asei Kogyo Kk 高精度温度記録装置

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