JP2003343883A - 地熱利用空調システム - Google Patents

地熱利用空調システム

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JP2003343883A JP2002151386A JP2002151386A JP2003343883A JP 2003343883 A JP2003343883 A JP 2003343883A JP 2002151386 A JP2002151386 A JP 2002151386A JP 2002151386 A JP2002151386 A JP 2002151386A JP 2003343883 A JP2003343883 A JP 2003343883A
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/10Geothermal energy

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外気に混じる塵埃等で簡単に不調に陥ること
がなく、メンテナンスも容易で、効率よく建物の空調を
行うことのできる地熱利用空調システムを提供する。 【解決手段】 この地熱利用空調システムは、貯水器1
0、貯水循環手段30、および熱交換器20を備える。
貯水器10は熱良導材料からなり、地中に埋設される。
貯水循環手段30は、貯水器10に貯留される貯水Wを
循環パイプ31,32を経て循環させる手段である。熱
交換器20は、前記循環パイプ31,32を流れる貯水
Wと、建物1外から導入される外気Aとの間で熱交換を
行い、熱交換後の外気Aを建物1内に供給するものであ
り、建物1の床下に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地熱を利用して
建物の空気調節を行うようにした地熱利用空調システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】地熱利用空調システムの従来例として、
外側パイプ内に内側パイプを同軸状に配置してなる2重
パイプを地中に垂直に埋設して、前記外側パイプと内側
パイプとの間の通路に外気を導入することにより地熱を
導入外気に伝導すると共に、その導入外気を内側パイプ
を経て建物内に供給するように構成したものが知られて
いる(特許3030022号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の空調システムでは、外気に混じって2重パイプ内に
導入される塵埃等が長期の使用に伴い2重パイプ内に蓄
積すると、外気を2重パイプを経て建物内に供給する経
路が詰まってしまい、システムが不調になるという問題
点を有する。また、その経路の詰まりを解消しようとし
ても、2重パイプは地中に埋設されているので、その作
業は非常に困難なものとなる。
【0004】この発明は、このような課題を解消し、外
気に混じる塵埃等で簡単に不調に陥ることがなく、メン
テナンスも容易で、効率よく建物の空調を行うことので
きる地熱利用空調システムを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の地熱利用空調
システムは、熱良導材料からなり地中に埋設された貯水
器と、前記貯水器に貯留される水を循環経路を経て循環
させる貯水循環手段と、建物の床下に配置され、前記循
環経路を流れる水と、建物外から導入される外気との間
で熱交換を行い、熱交換後の外気を建物内に供給する熱
交換器とを備えている。この構成によると、貯水器内の
貯留水に地熱が伝導され、その貯留水が貯水循環手段に
より熱交換器と貯水器との間で循環させられることによ
り、熱交換器において、地熱を受けた貯留水と導入外気
との間で熱交換が行われ、熱交換された外気が建物内に
供給されるので、四季を通じてほぼ一定温度の空気を建
物内に供給することができ、効率よく建物の空調を行う
ことができる。また、地中に埋設される貯水器は貯水循
環手段とで貯留水を循環させる完全な閉回路を構成する
ので、地中に埋設される貯水器で循環経路を詰まらせる
ような不具合は生じず、簡単にシステムが不調に陥るこ
とがない。さらに、熱交換器において空気詰まり等の不
具合が生じても、熱交換器は建物の床下に配置されてい
るので、そのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0006】前記地熱利用空調システムにおいて、前記
貯水器が地中に垂直に配置されたパイプからなり、その
内部上方には、前記熱交換器から還流して貯水器の上方
から流下する還流水を飛散させる散水器が設けられてい
るものとしてもよい。このように散水器を設けた場合
は、貯水器内に還流する還流水が散水器の作用により微
細な水滴となって貯水器の内壁に飛散するので、貯水器
の貯留水への地熱の伝導効率を高めることができる。
【0007】また、前記地熱利用空調システムにおい
て、前記散水器は、前記貯水器と同軸の回転軸と、この
回転軸に上下複数段にわたって取り付けられたスクリュ
ウとを有し、前記熱交換器から還流して貯水器の上方か
ら流下する還流水を受ける最上段のスクリュウにより自
転するものとしても良い。前記散水器をこのように構成
した場合、散水器を駆動する駆動源を別に設ける必要が
ないので、構成が簡単になり、コストを低減できる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図4と共に説明する。図1はこの実施形態に係る地熱
利用空調システムを備えた建物である住宅の概略構成を
示す縦断面図であり、図2はその住宅の地熱利用空調シ
ステムを設置した部分の詳細を示す縦断面図である。こ
の住宅1の下の地中には、例えば下端を閉塞したステン
レス製の丸形パイプからなる貯水器10が垂直姿勢とし
て埋設されている。この貯水器10の埋設深さは、地熱
温度が四季を通じて約17℃となる地下約5mから13
mの範囲とされている。貯水器10はステンレス管以外
の部材で構成してもよいが、その材料は熱伝導性に優れ
たものとするのが望ましい。
【0009】住宅1の床下部には熱交換器20が配置さ
れ、この熱交換器20と前記貯水器10とは循環経路を
構成する循環パイプ31,32で連結されており、貯水
器10に貯留される水を循環パイプ31を経て熱交換器
20に供給し、さらに熱交換器20から循環パイプ32
を経て貯水器10に還流するようにされている。循環パ
イプ31の上流端は貯水器10内の底部に開口され、循
環パイプ32の下流端は貯水器10内の上端部に開口さ
れる。前記循環パイプ31,32は例えば架橋ポリエチ
レン管からなり、断熱処理が施されている。また、循環
パイプ32の地上部分には、その上流側から、流量メー
タ33、空気抜きバルブ34、止水バルブ35、給気バ
ルブ36および逆流防止水栓トラップ37がこれらの順
序で介挿され、また、循環パイプ31の地上部分には、
その上流側から、循環ポンプ38、給水口39及び逆流
防止弁40の順序で介挿されている。これら循環パイプ
31,32、流量メータ33、空気抜きバルブ34、止
水バルブ35、給気バルブ36、逆流防止水栓トラップ
37、循環ポンプ38、給水口39及び逆流防止弁40
により、前記貯水器10に貯留される水を熱交換器20
を経て循環させる貯水循環手段30が構成される。
【0010】熱交換器20は、前記貯水循環手段30に
より前記貯水器10から熱交換器20に循環供給される
貯水Wと、住宅1外から導入される外気Aとの間で熱交
換を行い、熱交換後の外気Aを住宅1内に供給する装置
である。この熱交換器20は、図3(A),(B)に一
部破断した平面図および正面図で示すように、一端部に
空気導入口21aを、他端部に空気導出口21bをそれ
ぞれ有するステンレス製ハウジング21の内部空間にス
テンレスパイプからなる蛇行状の通水経路22を配置し
て構成され、通水経路22の一端に前記循環パイプ31
の下流端が連結され、通水経路22の他端に前記循環パ
イプ32の上流端が連結されている。これにより、貯水
器10から循環パイプ31を経て送られてきた貯水が前
記通水経路22を時間をかけて流れ、循環パイプ32を
経て貯水器10に還流される。前記ハウジング21の表
面には断熱処理が施される。
【0011】前記ハウジング21の空気導入口21aに
は、外気Aをハウジング21内に導入する外気導入ダク
ト24が連結され、その給気口24aは住宅1の外壁通
気路2における地盤面GLから1m程度の高さ位置に設
置されている。これにより、外気導入ダクト24から導
入された外気Aがハウジング21内を経て、空気導出口
21bより住宅1内に供給される。また、ハウジング2
1内は、隔壁26によって蛇行状の通気経路23とさ
れ、これにより導入される外気Aを通気経路23内に長
く留まらせてから住宅1内に供給するようにされてい
る。
【0012】また、前記貯水器10内の上方には、図2
に示すように、前記熱交換器20から循環パイプ32を
経て還流して貯水器10の上方から流下する還流水を飛
散させる散水器11が設けられている。この散水器11
は、前記貯水器10と同軸の回転軸12と、この回転軸
12に上下複数段にわたって取り付けられたスクリュウ
13とを有し、前記熱交換器20から還流して貯水器1
0の上方から流下する還流水を受ける最上段のスクリュ
ウ13により自転するものとされている。図4はそのス
クリュウ13の斜視図を示す。
【0013】上記構成の地熱利用空調システムの設置時
の稼動手順は以下のように行われる。 先ず、貯水循環手段30の止水バルブ35、空気抜
きバルブ34及び給気バルブ36を閉じる。 次に、給水口39から水道水を導入する。 給水口39からの水道水は止水バルブ35が閉じて
いるため、動作時とは逆の経路(循環ポンプ38→循環
パイプ31→貯水器10)で貯水器10内に給水し、所
定水位まで貯水されると給水を停止する。 なお、給水口39から水が入らないようになった時
は、給気バルブ36で調節する。また、循環パイプ31
が満水状態でない場合は、空気抜きバルブ34で調節す
る。 次に、循環ポンプ38の給水方向を確認してから、
循環ポンプ38を始動させ、循環ポンプ38の回転音を
確認後に止水バルブ35を開く。 次に、流量メータ33により流水を確認する。
【0014】このように設置された地熱利用空調システ
ムの動作は以下のように行われる。貯水器10内の貯水
Wには地熱が伝導するので、貯水Wは四季を通じてほぼ
17℃の温度を保っている。この貯水Wは、貯水循環手
段30により、循環パイプ31を経て熱交換器20の通
水経路22に供給され、さらに循環パイプ32を経て貯
水器10に還流される。また、熱交換器20のハウジン
グ21内には、外気導入ダクト24を経て外気Aが導入
される。導入された外気Aは、ハウジング21内の通水
経路22を流れる地熱温度の貯水Wとの間で熱交換され
て、空気導出口21bから住宅1内に供給される。すな
わち、熱交換器20に導入された外気Aは、冬季であれ
ば外気温度より高い温度に加熱され、また夏季には外気
温度より低い温度に冷却されて、住宅1内に供給され
る。住宅1内に供給された外気Aは、外壁通気路2、内
壁通気路3、床下通気路4などを経て住宅1内の全空間
に行き渡り、効率よく住宅1内の空調が行われる。
【0015】また、熱交換器20のハウジング21内の
通気経路23は蛇行状に形成されているので、ハウジン
グ21内に導入された外気Aが通気経路23に長い時間
留まることになり、それだけ通水経路22を流れる貯水
Wとの間での熱交換を効率よく行うことができる。さら
に、夏季には、ハウジング21内における通水経路22
の表面に多くの結露が発生するので、通気経路23に導
入される高温の外気Aを結露によって冷却させることも
できる。
【0016】貯水器10内では、循環パイプ32を経て
還流し貯水器10の上方から流下する還流水が散水器1
1の最上段のスクリュウ13に衝突するので、その衝撃
により散水器11が回転する。この回転により、流下す
る還流水は2段目以下のスクリュウ13で弾かれ微細な
水滴となって飛散する。その結果、飛散した水滴は貯水
器10の内壁を伝って流れ貯水器10の下部に集められ
ることになり、地熱を還流水へ効率よく伝導させること
ができる。また、散水器11は、流下する還流水により
回転するので、散水器11のための特別な回転駆動源を
設ける必要がなく、構成を簡略化できると共に、コスト
を低減できる。
【0017】また、この地熱利用空調システムでは、地
中に埋設される貯水器10が、貯水循環手段30と共に
貯水Wを循環させる完全な閉回路を構成するので、地中
に埋設される貯水器10で循環経路を詰まらせるような
不具合がなく、簡単にシステムが不調に陥ることがな
い。さらに、熱交換器20において空気詰まり等の不具
合が生じても、熱交換器20は住宅1の床下部に配置さ
れているので、そのメンテナンスを容易に行うことがで
きる。
【0018】
【発明の効果】この発明の地熱利用空調システムは、熱
良導材料からなり地中に埋設された貯水器と、前記貯水
器に貯留される水を循環経路を経て循環させる貯水循環
手段と、建物の床下に配置され、前記循環経路を流れる
水と、建物外から導入される外気との間で熱交換を行
い、熱交換後の外気を建物内に供給する熱交換器とを備
えたものとしたため、四季を通じてほぼ一定温度の空気
を建物内に供給することができ、効率よく建物の空調を
行うことができる。また、地中に埋設される貯水器は貯
水循環手段とで貯留水を循環させる完全な閉回路を構成
するので、地中に埋設される貯水器で循環経路を詰まら
せるような不具合は生じず、簡単にシステムが不調に陥
ることがない。さらに、熱交換器において空気詰まり等
の不具合が生じても、熱交換器は建物の床下に配置され
ているので、そのメンテナンスを容易に行うことができ
る。この構成において、前記貯水器が地中に垂直に配置
されたパイプからなり、その内部上方には、前記熱交換
器から還流して貯水器の上方から流下する還流水を飛散
させる散水器が設けられているものとした場合は、貯水
器内に還流する還流水が散水器の作用により微細な水滴
となって貯水器の内壁に飛散するので、貯水器の貯留水
への地熱の伝導効率を高めることができる。また、この
構成において、前記散水器が、前記貯水器と同軸の回転
軸と、この回転軸に上下複数段にわたって取り付けられ
たスクリュウとを有し、前記熱交換器から還流して貯水
器の上方から流下する還流水を受ける最上段のスクリュ
ウにより自転するものとした場合は、散水器を駆動する
駆動源を別に設ける必要がないので、構成が簡単にな
り、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る地熱利用空調シス
テムを備えた住宅の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】同住宅における一部の詳細を示す縦断面図であ
る。
【図3】(A)は地熱利用空調システムを構成する熱交
換器の一部を破断して示す平面図、(B)は同熱交換器
の一部を破断して示す正面図である。
【図4】地熱利用空調システムを構成する貯水器に設け
られる散水器の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 住宅(建物) 10 貯水器 11 散水器 12 回転軸 13 スクリュウ 20 熱交換器 30 貯水循環手段 31,32 循環パイプ(循環経路) W 貯水 A 外気
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月27日(2002.12.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 地熱利用空調システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地熱を利用して
建物の空気調節を行うようにした地熱利用空調システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】地熱利用空調システムの従来例として、
外側パイプ内に内側パイプを同軸状に配置してなる2重
パイプを地中に垂直に埋設して、前記外側パイプと内側
パイプとの間の通路に外気を導入することにより地熱を
導入外気に伝導すると共に、その導入外気を内側パイプ
を経て建物内に供給するように構成したものが知られて
いる(特許3030022号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成の空調システムでは、外気に混じって2重パイプ内に
導入される塵埃等が長期の使用に伴い2重パイプ内に蓄
積すると、外気を2重パイプを経て建物内に供給する経
路が詰まってしまい、システムが不調になるという問題
点を有する。また、その経路の詰まりを解消しようとし
ても、2重パイプは地中に埋設されているので、その作
業は非常に困難なものとなる。
【0004】この発明は、このような課題を解消し、外
気に混じる塵埃等で簡単に不調に陥ることがなく、メン
テナンスも容易で、効率よく建物の空調を行うことので
きる地熱利用空調システムを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の地熱利用空調
システムは、熱良導材料からなり地中に埋設された貯水
器と、前記貯水器に貯留される水を循環経路を経て循環
させる貯水循環手段と、建物の床下に配置され、前記循
環経路を流れる水と建物外から導入される外気との間で
熱交換を行い、熱交換後の外気を建物内に供給する熱交
換器とを備え、前記貯水器は地中に垂直に配置されたパ
イプからなり、その内部上方には、前記熱交換器から還
流して貯水器の上方から流下する還流水を飛散させる散
水器が設けられている地熱利用空調システムにおいて、
前記散水器は、前記貯水器と同軸の回転軸と、この回転
軸に上下複数段にわたって取り付けられたスクリュウと
を有し、前記熱交換器から還流して貯水器の上方から流
下する還流水を受ける最上段のスクリュウにより自転す
るものとした。この構成によると、貯水器内の貯留水に
地熱が伝導され、その貯留水が貯水循環手段により熱交
換器と貯水器との間で循環させられることにより、熱交
換器において、地熱を受けた貯留水と導入外気との間で
熱交換が行われ、熱交換された外気が建物内に供給され
るので、四季を通じてほぼ一定温度の空気を建物内に供
給することができ、効率よく建物の空調を行うことがで
きる。また、地中に埋設される貯水器は貯水循環手段と
で貯留水を循環させる完全な閉回路を構成するので、地
中に埋設される貯水器で循環経路を詰まらせるような不
具合は生じず、簡単にシステムが不調に陥ることがな
く、かつ、熱交換器において空気詰まり等の不具合が生
じても、熱交換器は建物の床下に配置されているので、
そのメンテナンスを容易に行うことができる。さらに、
貯水器内に還流する還流水が散水器の作用により微細な
水滴となって貯水器の内壁に飛散するので、貯水器の貯
留水への地熱の伝導効率を高めることができるのに加え
て、散水器を駆動する駆動源を別に設ける必要がないの
で、構成が簡単になり、コストを低減できる。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図4と共に説明する。図1はこの実施形態に係る地熱
利用空調システムを備えた建物である住宅の概略構成を
示す縦断面図であり、図2はその住宅の地熱利用空調シ
ステムを設置した部分の詳細を示す縦断面図である。こ
の住宅1の下の地中には、例えば下端を閉塞したステン
レス製の丸形パイプからなる貯水器10が垂直姿勢とし
て埋設されている。この貯水器10の埋設深さは、地熱
温度が四季を通じて約17℃となる地下約5mから13
mの範囲とされている。貯水器10はステンレス管以外
の部材で構成してもよいが、その材料は熱伝導性に優れ
たものとするのが望ましい。
【0007】 住宅1の床下部には熱交換器20が配置さ
れ、この熱交換器20と前記貯水器10とは循環経路を
構成する循環パイプ31,32で連結されており、貯水
器10に貯留される水を循環パイプ31を経て熱交換器
20に供給し、さらに熱交換器20から循環パイプ32
を経て貯水器10に還流するようにされている。循環パ
イプ31の上流端は貯水器10内の底部に開口され、循
環パイプ32の下流端は貯水器10内の上端部に開口さ
れる。前記循環パイプ31,32は例えば架橋ポリエチ
レン管からなり、断熱処理が施されている。また、循環
パイプ32の地上部分には、その上流側から、流量メー
タ33、空気抜きバルブ34、止水バルブ35、給気バ
ルブ36および逆流防止水栓トラップ37がこれらの順
序で介挿され、また、循環パイプ31の地上部分には、
その上流側から、循環ポンプ38、給水口39及び逆流
防止弁40の順序で介挿されている。これら循環パイプ
31,32、流量メータ33、空気抜きバルブ34、止
水バルブ35、給気バルブ36、逆流防止水栓トラップ
37、循環ポンプ38、給水口39及び逆流防止弁40
により、前記貯水器10に貯留される水を熱交換器20
を経て循環させる貯水循環手段30が構成される。
【0008】 熱交換器20は、前記貯水循環手段30に
より前記貯水器10から熱交換器20に循環供給される
貯水Wと、住宅1外から導入される外気Aとの間で熱交
換を行い、熱交換後の外気Aを住宅1内に供給する装置
である。この熱交換器20は、図3(A),(B)に一
部破断した平面図および正面図で示すように、一端部に
空気導入口21aを、他端部に空気導出口21bをそれ
ぞれ有するステンレス製ハウジング21の内部空間にス
テンレスパイプからなる蛇行状の通水経路22を配置し
て構成され、通水経路22の一端に前記循環パイプ31
の下流端が連結され、通水経路22の他端に前記循環パ
イプ32の上流端が連結されている。これにより、貯水
器10から循環パイプ31を経て送られてきた貯水が前
記通水経路22を時間をかけて流れ、循環パイプ32を
経て貯水器10に還流される。前記ハウジング21の表
面には断熱処理が施される。
【0009】 前記ハウジング21の空気導入口21aに
は、外気Aをハウジング21内に導入する外気導入ダク
ト24が連結され、その給気口24aは住宅1の外壁通
気路2における地盤面GLから1m程度の高さ位置に設
置されている。これにより、外気導入ダクト24から導
入された外気Aがハウジング21内を経て、空気導出口
21bより住宅1内に供給される。また、ハウジング2
1内は、隔壁26によって蛇行状の通気経路23とさ
れ、これにより導入される外気Aを通気経路23内に長
く留まらせてから住宅1内に供給するようにされてい
る。
【0010】 また、前記貯水器10内の上方には、図2
に示すように、前記熱交換器20から循環パイプ32を
経て還流して貯水器10の上方から流下する還流水を飛
散させる散水器11が設けられている。この散水器11
は、前記貯水器10と同軸の回転軸12と、この回転軸
12に上下複数段にわたって取り付けられたスクリュウ
13とを有し、前記熱交換器20から還流して貯水器1
0の上方から流下する還流水を受ける最上段のスクリュ
ウ13により自転するものとされている。図4はそのス
クリュウ13の斜視図を示す。
【0011】 上記構成の地熱利用空調システムの設置時
の稼動手順は以下のように行われる。 先ず、貯水循環手段30の止水バルブ35、空気抜
きバルブ34及び給気バルブ36を閉じる。 次に、給水口39から水道水を導入する。 給水口39からの水道水は止水バルブ35が閉じて
いるため、動作時とは逆の経路(循環ポンプ38→循環
パイプ31→貯水器10)で貯水器10内に給水し、所
定水位まで貯水されると給水を停止する。 なお、給水口39から水が入らないようになった時
は、給気バルブ36で調節する。また、循環パイプ31
が満水状態でない場合は、空気抜きバルブ34で調節す
る。 次に、循環ポンプ38の給水方向を確認してから、
循環ポンプ38を始動させ、循環ポンプ38の回転音を
確認後に止水バルブ35を開く。 次に、流量メータ33により流水を確認する。
【0012】 このように設置された地熱利用空調システ
ムの動作は以下のように行われる。貯水器10内の貯水
Wには地熱が伝導するので、貯水Wは四季を通じてほぼ
17℃の温度を保っている。この貯水Wは、貯水循環手
段30により、循環パイプ31を経て熱交換器20の通
水経路22に供給され、さらに循環パイプ32を経て貯
水器10に還流される。また、熱交換器20のハウジン
グ21内には、外気導入ダクト24を経て外気Aが導入
される。導入された外気Aは、ハウジング21内の通水
経路22を流れる地熱温度の貯水Wとの間で熱交換され
て、空気導出口21bから住宅1内に供給される。すな
わち、熱交換器20に導入された外気Aは、冬季であれ
ば外気温度より高い温度に加熱され、また夏季には外気
温度より低い温度に冷却されて、住宅1内に供給され
る。住宅1内に供給された外気Aは、外壁通気路2、内
壁通気路3、床下通気路4などを経て住宅1内の全空間
に行き渡り、効率よく住宅1内の空調が行われる。
【0013】 また、熱交換器20のハウジング21内の
通気経路23は蛇行状に形成されているので、ハウジン
グ21内に導入された外気Aが通気経路23に長い時間
留まることになり、それだけ通水経路22を流れる貯水
Wとの間での熱交換を効率よく行うことができる。さら
に、夏季には、ハウジング21内における通水経路22
の表面に多くの結露が発生するので、通気経路23に導
入される高温の外気Aを結露によって冷却させることも
できる。
【0014】 貯水器10内では、循環パイプ32を経て
還流し貯水器10の上方から流下する還流水が散水器1
1の最上段のスクリュウ13に衝突するので、その衝撃
により散水器11が回転する。この回転により、流下す
る還流水は2段目以下のスクリュウ13で弾かれ微細な
水滴となって飛散する。その結果、飛散した水滴は貯水
器10の内壁を伝って流れ貯水器10の下部に集められ
ることになり、地熱を還流水へ効率よく伝導させること
ができる。また、散水器11は、流下する還流水により
回転するので、散水器11のための特別な回転駆動源を
設ける必要がなく、構成を簡略化できると共に、コスト
を低減できる。
【0015】 また、この地熱利用空調システムでは、地
中に埋設される貯水器10が、貯水循環手段30と共に
貯水Wを循環させる完全な閉回路を構成するので、地中
に埋設される貯水器10で循環経路を詰まらせるような
不具合がなく、簡単にシステムが不調に陥ることがな
い。さらに、熱交換器20において空気詰まり等の不具
合が生じても、熱交換器20は住宅1の床下部に配置さ
れているので、そのメンテナンスを容易に行うことがで
きる。
【0016】
【発明の効果】この発明の地熱利用空調システムによれ
ば、貯水器内の貯留水に地熱が伝導され、その貯留水が
貯水循環手段により熱交換器と貯水器との間で循環させ
られることにより、熱交換器において、地熱を受けた貯
留水と導入外気との間で熱交換が行われ、熱交換された
外気が建物内に供給されるので、四季を通じてほぼ一定
温度の空気を建物内に供給することができ、効率よく建
物の空調を行うことができ、また、地中に埋設される貯
水器は貯水循環手段とで貯留水を循環させる完全な閉回
路を構成するので、地中に埋設される貯水器で循環経路
を詰まらせるような不具合は生じず、簡単にシステムが
不調に陥ることがなく、さらに、熱交換器において空気
詰まり等の不具合が生じても、熱交換器は建物の床下に
配置されているので、そのメンテナンスを容易に行うこ
とができ、また、貯水器内に還流する還流水が散水器の
作用により微細な水滴となって貯水器の内壁に飛散する
ので、貯水器の貯留水への地熱の伝導効率を高めること
ができるのに加えて、散水器を駆動する駆動源を別に設
ける必要がないので、構成が簡単になり、コストを低減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る地熱利用空調シス
テムを備えた住宅の概略構成を示す縦断面図である。
【図2】同住宅における一部の詳細を示す縦断面図であ
る。
【図3】(A)は地熱利用空調システムを構成する熱交
換器の一部を破断して示す平面図、(B)は同熱交換器
の一部を破断して示す正面図である。
【図4】地熱利用空調システムを構成する貯水器に設け
られる散水器の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 住宅(建物) 10 貯水器 11 散水器 12 回転軸 13 スクリュウ 20 熱交換器 30 貯水循環手段 31,32 循環パイプ(循環経路) W 貯水 A 外気

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱良導材料からなり地中に埋設された貯
    水器と、 前記貯水器に貯留される水を循環経路を経て循環させる
    貯水循環手段と、 建物の床下に配置され、前記循環経路を流れる水と、建
    物外から導入される外気との間で熱交換を行い、熱交換
    後の外気を建物内に供給する熱交換器と、を備えたこと
    を特徴とする地熱利用空調システム。
  2. 【請求項2】 前記貯水器は地中に垂直に配置されたパ
    イプからなり、その内部上方には、前記熱交換器から還
    流して貯水器の上方から流下する還流水を飛散させる散
    水器が設けられている請求項1に記載の地熱利用空調シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記散水器は、前記貯水器と同軸の回転
    軸と、この回転軸に上下複数段にわたって取り付けられ
    たスクリュウとを有し、前記熱交換器から還流して貯水
    器の上方から流下する還流水を受ける最上段のスクリュ
    ウにより自転するものとした請求項2に記載の地熱利用
    空調システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006029623A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Asahi Kasei Homes Kk 地熱交換装置
JP2007127335A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Sanden Corp 冷却システム
JP2009162459A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Jfe Steel Corp 地中熱交換器
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