JP2003343531A - 流体排出用ねじ部品 - Google Patents

流体排出用ねじ部品

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JP2003343531A
JP2003343531A JP2002151252A JP2002151252A JP2003343531A JP 2003343531 A JP2003343531 A JP 2003343531A JP 2002151252 A JP2002151252 A JP 2002151252A JP 2002151252 A JP2002151252 A JP 2002151252A JP 2003343531 A JP2003343531 A JP 2003343531A
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JP
Japan
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screw
flank
head
flank angle
fluid
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Application number
JP2002151252A
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English (en)
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Yoshimitsu Ueno
美光 上野
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安定した一定の流体排出作業を常時可能にし且
つ安価で確実な流体排出用ねじ部品を得る。 【解決手段】雄ねじ部10を有する脚部3と頭部2とか
らなるねじ部品において、脚部3に圧力側フランク面1
1が通常フランク角βで形成され、遊び側フランク面1
2がこれより小さいフランク角αで形成された非対称ね
じ山の雄ねじ部10を設け、これを通常フランク角βで
形成された雌ねじ穴21に締め付け、一方、頭部2の座
面5に連絡溝6が放射状に複数形成されて流体を排出可
能にした流体排出用ねじ部品であるので、ワークに固定
しても、流体は常時一定量ずつ排出することができ、流
体の定量排出を長時間持続することができる。また、ね
じ部品の製造において、連絡溝及び雄ねじ部は通常のね
じ製品と同様に圧造成形できるので、加工が簡単である
とともに製造時間も短縮でき、安価に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内の空気ある
いは水等の流体を内部から所定量づつ常時排出するため
にねじ部品をワークに締め付けた際に雄ねじ部と雌ねじ
との間に間隙を形成し、流体の排出を可能にした流体排
出用ねじ部品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にねじを完全に緩めることなく内部
の気体あるいは液体等の流体を排出する場合において
は、ねじ部品101に図5あるいは図6に示すような縦
溝108あるいは孔109を開けて使用しているのが現
状である。図5は容器に形成されている雌ねじ穴(図示
せず)に締め付けられるねじ部品101の脚部103に
形成された雄ねじ部110に軸方向の縦溝108を形成
したものであり、このねじ部品101を僅か緩めること
で、容器内の流体をこの縦溝108から排出するように
したものである。また、図6は前記ねじ部品101に代
えて雄ねじ部110が形成された脚部103の中心線上
にドリル(図示せず)で細い孔109を開け、この孔1
09から流体を外部に排出するようにしたものである。
これらねじ部品の用途としては、主に機械の容器内に溜
まっている油や水の排出に使用されており、ねじやボル
ト等のねじ部品を完全に緩めなくてもドレーンの排出と
いうその目的を達成することができるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記容
器に常時流体が供給され、しかも所定量づつ外部に排出
されるようにする場合、例えば、エアモータ等に使用す
る場合、この図5及び図6に示すようなねじ部品を完全
に締め付けると、流体は排出されず、流体を排出しよう
とすれば、このねじ部品を所定量だけ緩めねばならな
い。このため、この容器が振動や僅かの衝撃を繰り返し
受けていると、これによりねじ部品に緩みが発生し、こ
のため、排出量が変化したり、ねじ部品が脱落するとい
った問題が発生し、このような使用箇所には不向きであ
った。特に、図6に示すようにねじ部品の中心線上に孔
を開け、この孔に連通するように脚部の外周に達する孔
を開け、内部の流体を雄ねじ部の外周から排出するよう
にしたものは、脚部にドリルで孔を開けるという作業が
加わることになり、そのため、加工が複雑で、加工時間
がかかるとともに製造コストが上昇している等の課題が
生じている。
【0004】本発明の目的は、このような課題を解消す
るとともに安定した一定の流体排出作業を常時可能にし
且つ安価で確実な流体排出用ねじ部品が得られるように
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ワーク
20に形成された雌ねじ穴21に締め付けられる雄ねじ
部10を有する脚部3と脚部3と一体に形成された頭部
2とからなるねじ部品において、脚部3の外周に頭部側
の圧力側フランク面11が通常フランク角βで形成さ
れ、脚部先端側の遊び側フランク面12が通常フランク
角βより小さいフランク角αで形成された非対称ねじ山
の雄ねじ部10を設け、この雄ねじ部10を通常フラン
ク角βで形成された両側の雌ねじフランク面22を有す
る雌ねじ穴21に締め付け、一方、前記頭部2の座面5
に脚部3との境界から頭部2の外周方向にかけて連絡溝
6が放射状に複数形成されて脚部先端側から頭部側へ流
体を排出可能にした流体排出用ねじ部品を提供すること
で達成される。また、この目的は、前記構成において、
フランク角αで形成される遊び側フランク面は圧力側フ
ランク面11を形成する通常フランク角βより小さく脚
部3の軸線に直交する面に略平行にすることで流体の通
過量を多くするようにした流体排出用ねじ部品とするこ
とで、より確実にその目的が達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図4に基づき説明する。図1及び図2において、1
は頭部2とこの頭部2と一体で且つ周囲にねじ山が形成
された雄ねじ部10を有する脚部3とからなるねじ部品
である。このねじ部品1の頭部2には脚部3の中心線上
にドライバビット(図示せず)と係合する十字円錐溝形
状の駆動穴4が形成されている。この頭部2の駆動穴4
は十字円錐溝形状となっているが、特にこれに限定され
ず、例えば、四角、六角形状あるいはその他の溝あるい
は穴形状であってもよく、一般に普及している形状であ
れば、何もこれに制限されるものではない。また、この
穴形状に代えて頭部2の外周に六角形状の駆動部(図示
せず)を形成してもよく、このようにした駆動部は前記
駆動穴4に比べて、比較的大きな駆動力の伝達に好適で
ある。この駆動部も六角形状以外に四角、五角形状等の
多角形状であってもよい。
【0007】一方、この頭部2の座面5には脚部3の外
周と座面5との境界位置から放射方向に頭部2の外周方
向に延びる連絡溝6が複数形成してあり、この連絡溝6
は通常円周方向に六等分された方向に形成されている。
尚、この連絡溝6は六等分以外の2〜8の複数条であっ
てもよい。この連絡溝6は断面が四角形形状の溝であ
り、この他に断面V字形状あるいは半円形状であっても
よい。
【0008】また、この頭部2の座面5には頭部2より
小径の脚部3が一体に形成されている。この脚部3の雄
ねじ部10にはねじ山が所定のピッチを有して成形され
ており、この脚3の外周に頭部側の圧力側フランク面1
1が通常フランク角βで形成されている。この通常フラ
ンク角βは一般的には30°である。一方、脚部先端側
の遊び側フランク面12は前記通常フランク角βより小
さいフランク角αで形成された非対称ねじ山の雄ねじ部
10となっており、このフランク角αは10°前後に設
定されている。この雄ねじ部10のフランク角αで形成
される前記遊び側フランク面12は圧力側フランク面1
1を形成する通常のフランク角βより小さく脚部3の軸
線に直交する面に略平行な面となっている。このように
することで、雄ねじ部10は圧力側フランク面11の角
が大きく遊び側フランク面12の角が小さい非対称ねじ
山となっており、十分な流体排出作用を得るためには遊
び側フランク面12のフランク角αが圧力側フランク面
11のフランク角βの半分以下であればよい。
【0009】更に、これが使用されるワーク20は図3
に示すように、エアが常時供給貯蔵されている、例え
ば、エアモータ等のケースを構成するものであり、これ
には雌ねじ穴21が形成されている。この雌ねじ穴21
は通常のフランク角βで形成された両側の雌ねじフラン
ク面22を有しており、前記雄ねじ部10をこの雌ねじ
穴21に締め付けることで、図4に示すように、圧力側
フランク面11は雌ねじ穴21のフランク面22に圧接
され、遊び側フランク面12は雌ねじ穴21のもう一方
のフランク面22との間に間隙30を形成する構成とな
っている。この間隙30は雄ねじ部10の遊び側フラン
ク面12が脚部3の軸線に直交する面に略平行な面とな
る程、広くなるものであり、これにより、流体の通過量
を多くすることが可能になる。
【0010】また、この脚部3には軸線に沿い頭部2の
座面5近くにねじ無し部7が形成してあり、このねじ無
し部7は雄ねじ部10のねじ山の外径より小径で谷径よ
り大径となるよう形成されている。これにより、締め付
け時においてワーク20との間に隙間30が生じて前記
連絡溝6に連通するようになっている。
【0011】このように構成されたねじ部品1をエアモ
ータ(図示せず)のケースを構成するワーク20にエア
排出用としてワーク20の雌ねじ穴21に締め付け固定
する。これにより図3に示すように、ケース内にねじ部
品1の先端が進入することになるが、雌ねじ穴21と雄
ねじ部10の遊び側フランク面12との間には隙間30
が生じることになる。その上、頭部2の座面5には連絡
溝6が形成されているので、ケース内と外部とは間隙3
0と連絡溝6とを介して繋がっており、エアモータにエ
アが供給されると、所定量ずつエアの排出が行われる。
【0012】この実施の形態のように、このねじ部品1
を雌ねじ穴21に締め付け固定することで、外部から高
圧のエアが供給されると、内部のエアを常時排出するこ
とになり、ねじ部品1を緩める必要がない。また、この
エアの排出量を多くしたい場合は脚部3の雄ねじ部10
の遊び側フランク面12を構成するフランク角αを小さ
くし雌ねじ穴10の雌ねじフランク面22と遊び側フラ
ンク面12との間隙30を広くしたり、頭部2の座面5
の連絡溝6を多くすればよく、反対に少なくしたい場合
は、これら間隙30や溝6を少なくしたねじ部品1に変
更することで十分に対応することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明した実施の形態から明
らかなように、雌ねじ穴21に締め付けられる雄ねじ部
10を有する脚部3とこれと一体の頭部2とからなるね
じ部品において、脚部3の外周に頭部側の圧力側フラン
ク面11が通常フランク角βで形成され、脚部先端側の
遊び側フランク面12が通常フランク角βより小さいフ
ランク角αで形成された非対称ねじ山の雄ねじ部10を
設け、この雄ねじ部10を通常のフランク角βで形成さ
れた雌ねじフランク面22を有する雌ねじ穴21に締め
付け、一方、前記頭部2の座面5に脚部3との境界から
頭部2の外周方向にかけて連絡溝6が放射状に複数形成
されて脚部先端側から頭部側へ流体を排出可能にした流
体排出用ねじ部品である。
【0014】このため、これをワークに締め付け固定し
ても、流体は常時一定量ずつ排出することができ、流体
の定量排出を長時間持続することができる。また、この
ねじ部品の製造において、頭部座面の連絡溝及び脚部の
雄ねじ部は通常のねじ製品と同様に圧造成形が可能であ
るので、加工が簡単であるとともに製造時間も短縮で
き、安価に製造できる。特に、ドリルによる孔加工が不
要になることで、加工工数も削減できる。更に、フラン
ク角αで形成される遊び側フランク面12は圧力側フラ
ンク面11を形成する通常フランク角βより小さく脚部
3の軸線に直交する面に略平行になることで流体の通過
量を多くすることが可能になるので、雄ねじ部が変更さ
れたねじ部品を使用するようにすれば、流体の流量を自
由に変更することができ、流体の排出が正確になる等の
特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すねじ部品の正面図で
ある。
【図2】図1に示すねじ部品の頭部座面と脚部を示す底
面図である。
【図3】本発明の締め付け状態を示す要部断面図であ
る。
【図4】雌ねじ穴と雄ねじ部との螺合状態を示す要部拡
大断面図である。
【図5】本発明の従来例を示す正面図である。
【図6】本発明の他の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ねじ部品 2 頭部 3 脚部 4 駆動穴 5 座面 6 連絡溝 7 ねじ無し部 10 雄ねじ部 11 圧力側フランク面 12 遊び側フランク面 20 ワーク 21 雌ねじ穴 22 雌ねじフランク面 30 間隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク(20)に形成された雌ねじ穴
    (21)に締め付けられる雄ねじ部(10)を有する脚
    部(3)と脚部と一体に形成された頭部(2)とからな
    るねじ部品において、脚部の外周に頭部側の圧力側フラ
    ンク面(11)が通常フランク角βで形成され、脚部先
    端側の遊び側フランク面(12)が通常フランク角βよ
    り小さいフランク角αで形成された非対称ねじ山の雄ね
    じ部を設け、この雄ねじ部を通常フランク角βで形成さ
    れた両側の雌ねじフランク面(22)を有する雌ねじ穴
    に締め付け、一方、前記頭部の座面(5)に脚部との境
    界から頭部の外周方向にかけて連絡溝(6)が放射状に
    複数形成されて脚部先端側から頭部側へ流体を排出可能
    にしたことを特徴とする流体排出用ねじ部品。
  2. 【請求項2】 フランク角αで形成される遊び側フラン
    ク面は圧力側フランク面を形成する通常フランク角βよ
    り小さく脚部の軸線に直交する面に略平行にすることで
    流体の通過量を多くするようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の流体排出用ねじ部品。
JP2002151252A 2002-05-24 2002-05-24 流体排出用ねじ部品 Pending JP2003343531A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144956A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Mitsutomo:Kk 連結具
JP2019203526A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 三菱ケミカルインフラテック株式会社 締結具及び締結具ユニット

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