JP2003343491A - 水ポンプ装置 - Google Patents

水ポンプ装置

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JP2003343491A
JP2003343491A JP2002152345A JP2002152345A JP2003343491A JP 2003343491 A JP2003343491 A JP 2003343491A JP 2002152345 A JP2002152345 A JP 2002152345A JP 2002152345 A JP2002152345 A JP 2002152345A JP 2003343491 A JP2003343491 A JP 2003343491A
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JP
Japan
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water
impeller
mechanical seal
water pump
scroll chamber
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JP2002152345A
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English (en)
Inventor
Keisaku Iwakata
敬策 岩片
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Mechanical Sealing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メカニカルシール摺動面の、異常音や早期磨
耗の発生を防止する水ポンプ装置を提供する 【解決手段】 ケーシング(2)にポンプ軸(12)を回転自
在に支持し、先端部にスクロール室(3)内に位置するイ
ンペラ(13)を固設する。ケーシング(2)と、インペラ(1
3)のディスク(14)の背面との間の、ポンプ軸(12)の外周
部にメカニカルシール(20)を設ける。ケーシング(2)に
第1管継手(30)を第1継手ネジ(31)で締着し、先端部に
注水管(32)を取付け、その先端部をメカニカルシール(2
0)の摺動面(23)に向けてその近傍に開口させる。スクロ
ール室(3)の吐出側に第2管継手(33)を第2ネジ継手(3
4)で締着し、第1管継手(30)と第2管継手(33)とを第1
配管(35)で接続し、スクロール室(3)の圧力水を注水管
(32)からメカニカルシール(20)の摺動面(23)に吹き付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水ポンプのメカニ
カルシールの、エロージョン防止手段を備えた水ポンプ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水ポンプのインペラの裏面側に設
けられたメカニカルシールの摺動面は、摺動面近傍が負
圧になり、そのため滞留する気泡により摺動面で液体の
膜切れが起こり、異常音の発生や早期磨耗による水漏れ
の原因となっていた。この問題を防止する方法としては
いくつかの提案がなされているが、その一例として特開
昭60−17298号公報に開示されたものがある。
【0003】図4は特開昭60−17298号公報に開
示された循環ポンプのメカニカルシール部の縦断面図で
ある。図4において、ブラケット50の、ポンプ軸51
の貫通する部分には緩衝ゴム52を介してフローティン
グシート53を水密に装着するとともに、メカニカルシ
ール摺動面54と同位置に、通水窓55を相対する方向
で2個持つ円筒状のリング56を前記緩衝ゴム52に装
着してシールボックス57を形成している。一方、ポン
プ軸51にはシールリング60およびパッキン61、コ
イルスプリング62、羽根車63を装着し、このシール
リング60を前記フローティングシート53に圧接する
ようにしている。羽根車63のディスクには、シールボ
ックス57と羽根車内部64とを連通する通水孔65を
有するとともに、羽根車63のディスクに設けた円筒部
66で前記リング56と嵌合している。
【0004】上記構成において、循環ポンプが駆動する
と、羽根車63の回転により加圧された循環水の一部
が、羽根車63の後面67、リング56の通水窓55を
通り、メカニカルシール摺動面54を衝打してシールボ
ックス57内に入り、羽根車63の通水孔65を通って
吸込路に至る。この循環水によりメカニカルシール摺動
面54部の気泡を打壊して吸込路に流し、メカニカルシ
ール摺動面54部の発熱を防止し、異常音や異常磨耗が
発生しないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成においては、以下のような問題点がある。図4におい
て、加圧された循環水の一部が羽根車63の後面67を
通って通水窓55からシールボックス57内に入り、メ
カニカルシール摺動面54部を衝打するようになってい
る。しかしながら、羽根車63の後面67部において
は、この部分の水は羽根車63の回転により遠心力を与
えられ、羽根車63の外方に向かう力が発生する。ま
た、リング56と羽根車63の円筒部66との嵌合部は
相対的に回転するため隙間が設けられ、その隙間から圧
力水の一部がシールボックス57内に侵入する。したが
って、リング56の通水窓55からシールボックス57
内に入ってメカニカルシール摺動面54部に至る循環水
の圧力は低くなり、気泡の滞留を十分に排除できず、メ
カニカルシール摺動面54にエロージョンが発生した
り、また、発熱して異常音や、早期磨耗による水漏れを
発生する恐れがある。
【0006】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、水ポンプのメカニカルシール摺動面の、
異常音や早期磨耗の発生を確実に防止する水ポンプ装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、水ポンプ装置におい
て、インペラの裏面側に設けられたメカニカルシールの
摺動面近傍の少なくとも一箇所に、水ポンプの吐出側か
ら抽出した圧力水を前記摺動面の外周部に吹き付ける注
水管を設けた構成としている。
【0008】第1発明によると、メカニカルシールの摺
動面の外周部に、水ポンプの吐出側から抽出した圧力水
をストレートに吹き付けることができる。したがって、
メカニカルシールの摺動面付近に発生した気泡を確実に
排除して水と置き換え、キャビテ−ション発生の原因を
取り除くことができる。これにより摺動面のエロージョ
ンを防止し、異常音の発生や、早期磨耗による水漏れ不
具合を防止することができる。
【0009】第2発明は第1発明において、スクロール
室の舌部からインペラの回転方向に向けてほぼ90°の
位置を中心にして吹き付けるように、注水管を一箇所に
設けた構成としている。
【0010】第2発明によると、エロージョンの発生が
多いスクロール室の舌部からインペラの回転方向に向け
てほぼ90°の位置を中心にして吹き付けるので、一箇
所の注水管でも、摺動面のエロージョンを防止し、異常
音の発生や、早期磨耗による水漏れ不具合を防止する効
果が大きい。
【0011】第3発明は、第1発明において、スクロー
ル室の舌部からインペラの回転方向に向けてほぼ90°
の位置と、270°の位置とを中心にして吹き付けるよ
うに、注水管を二箇所に設けた構成としている。
【0012】第3発明によると、エロージョンの発生が
多いスクロール室の舌部からインペラの回転方向に向け
てほぼ90°の位置と真反対位置を中心にして吹き付け
るので、メカニカルシールの摺動面の全周にわたって圧
力水が吹き付けられ、摺動面のエロージョンを防止し、
異常音の発生や、早期磨耗による水漏れ不具合を防止す
る、より大きな効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る水ポンプ装置
の実施形態について、図面を参照して詳述する。
【0014】図1は第1実施形態の水ポンプ1の側面断
面図である。図1において、スクロール室3を有するケ
ーシング2に、軸受10,11を介して回転自在に支持
されたポンプ軸12の先端部には、インペラ13が固設
されている。インペラ13はスクロール室3内に位置し
ており、スクロール室3には吸込通路4aを有する吸込
口ケース4が取付けられている。インペラ13のディス
ク14の裏面と、ケーシング2との間の、ポンプ軸12
の外周部には、水密用のメカニカルシール20が設けら
れている。メカニカルシール20のシート21はインペ
ラ13のディスク14の裏面に固設されている。メカニ
カルシール20のシールリング22は、ケーシング2側
に取付けられ、バネ24によりシート21側に付勢さ
れ、シールリング22とシート21とは当接して摺動面
23を形成している。ケーシング2の、メカニカルシー
ル20の外周部にはドーナツ状の環状室5が形成されて
いる。インペラ13のディスク14には吸込通路4aと
環状室5とを連通する通水孔15が複数個設けられ、デ
ィスク14の背面とケーシング2との間には隙間16が
設けられている。ケーシング2の外面には第1管継手3
0が第1継手ネジ31により締着されており、第1継手
ネジ31の先端部に設けられた注水管32は環状室5内
に貫通し、その先端部はメカニカルシール20の摺動面
23に向けて、その近傍に開口している。スクロール室
3の吐出側には第2管継手33が第2継手ネジ34によ
り締着されている。第1管継手30と第2管継手33と
は第1配管35により接続され、スクロール室3の吐出
側と注水管32とを接続している。
【0015】図2は図1のA−A矢視図である水ポンプ
1の正面図であり、第1管継手30と第2管継手33
の、インペラ13の回転方向における位置を示してい
る。図2において、第1管継手30は、ケーシング2
の、スクロール室3の舌部6の先端から、矢印に示すイ
ンペラ13の回転方向に向けて角度αの位置に取付けら
れ、注水管32はその位置から半径方向にシールリング
22に向かって取付けられている。第2管継手33はス
クロールの終端部近傍、すなわち高圧部に位置してい
る。7は吐出口である。角度αは例えば90°であり、
この位置の近傍は、本発明者が多数の水ポンプを調査し
た結果、メカニカルシール20のエロージョンの発生率
が最も高い位置である。
【0016】次に作動について説明する。図1、図2に
おいて、水ポンプ1が駆動すると水は吸込通路4aから
吸入され、スクロール室3内で次第に加圧されて吐出口
7から吐出される。圧力水の一部は第2管継手33から
第1配管35を経て第1管継手30に圧送され、注水管
32からメカニカルシール20の摺動面23の外周部に
吹き付けられる。したがって、メカニカルシール20の
摺動面23の外周部に発生する気泡は排除される。環状
室5内の水は、ケーシング2とインペラ13のディスク
14の背面との隙間16で発生する遠心力により、スク
ロール室3側に向かう力を受ける。そのため、環状室5
に圧力水が注入され、水圧が上昇すると水は隙間16か
らスクロール室3に流出するとともに、インペラ13の
ディスク14の通水孔15を通って吸込通路4aに流出
する。したがって、排除された気泡は水とともにスクロ
ール室3や吸込通路4aに排出される。
【0017】本発明の水ポンプ装置は上記のような構成
としたため、十分に高い圧力の水を、エロージョンの発
生率の最も高い位置の、メカニカルシールの摺動面に吹
き付け、気泡を排出し、水と置き換えることができる。
これによりキャビテーションの発生の原因を取り除くこ
とができ、メカニカルシール摺動面のエロージョンを防
止し、摺動面での異常音の発生や、異常磨耗の発生によ
る水漏れ不具合を効果的に防止できる。
【0018】図3は第2実施形態の水ポンプ1aの正面
図である。図2に示した第1実施形態と同一部材には同
一符号を付して説明は省略し、異なる部分についてのみ
説明する。ケーシング2の第1管継手30に対向する位
置に第3管継手36を、第1継手ネジ31で締着する。
第1継手ネジ31の先端部には注水管32が設けられ、
その先端部はメカニカルシール20の摺動面23に向け
て、その近傍に開口している。第2管継手33と第3巻
継手36とは第2配管37により接続されている。した
がって、スクロール室3の高圧側の水は第1管継手30
および第3管継手36のそれぞれの注水管32に導かれ
る。つまりスクロール室3の舌部6からインペラ13の
回転方向に向けてほぼ90°の位置と、270°の位置
との二箇所に注水管32を設けた。これによりメカニカ
ルシール20の摺動面23の全周にわたって圧力水が吹
き付けられ、より大きな効果が得られる。
【0019】なお、上記実施形態においては、管継手を
配管で接続しているが、ケーシング2に直接孔を設けて
スクロール室3の高圧部と注水管32とを接続しても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の、水ポンプ装置の側面
断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明の第2実施形態の、水ポンプ装置の正面
図である。
【図4】従来の循環ポンプのメカニカルシール部の断面
図である。
【符号の説明】 1,1a…水ポンプ、2…ケーシング、3…スクロール
室、4…吸込口ケース、4a…吸込通路、5…環状室、
6…舌部、12…ポンプ軸、13…インペラ、14…デ
ィスク、15…通水孔、16…隙間、20…メカニカル
シール、21…シート、22…シールリング、23…摺
動面、30…第1管継手、31…第1ネジ継手、32…
注水管、33…第2管継手、34…第2継手ネジ、35
…第1配管、36…第3管継手、37…第2配管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水ポンプ装置において、インペラ(13)の
    裏面側に設けられたメカニカルシール(20)の摺動面(23)
    近傍の少なくとも一箇所に、水ポンプの吐出側から抽出
    した圧力水を前記摺動面(23)の外周部に吹き付ける注水
    管(32)を設けたことを特徴とする水ポンプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水ポンプ装置において、
    スクロール室(3) の舌部(6) からインペラ(13)の回転方
    向に向けてほぼ90°の位置を中心にして吹き付けるよ
    うに、注水管(32)を一箇所に設けたことを特徴とする水
    ポンプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の水ポンプ装置において、
    スクロール室(3) の舌部(6) からインペラ(13)の回転方
    向に向けてほぼ90°の位置と、270°の位置とを中
    心にして吹き付けるように、注水管(32)を二箇所に設け
    たことを特徴とする水ポンプ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315121A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Furukawa Co Ltd 軸流ポンプの軸封構造
US9695939B2 (en) 2009-11-13 2017-07-04 Ihi Corporation Seal structure of fluid device

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