JP2003342103A - 防黴剤スプレー - Google Patents
防黴剤スプレーInfo
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コーナー部のような目地の細部にも正確に防黴
剤を塗布することができ、また、目地部分の面積が多い
ときでも、簡単に速やかに且つ均一に塗布することがで
き、しかも、タイル部分に塗膜が付着しても、その塗膜
を容易に拭い取ることができるが、目地においては、塗
膜は容易には拭い取ることができない防黴剤スプレーを
提供する。 【解決手段】本発明による防黴剤スプレーは、(A)
(a)炭素数2又は3の低級脂肪族アルコール、及び
(b)エチレングリコールモノアルキルエーテル等から
選ばれる少なくとも1種の有機溶剤、(B)上記有機溶
剤に可溶性の樹脂、(C)(a)ポリオキシエチレンエ
ーテル等から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤か、
(b)脂肪族カルボン酸エステル等の1種か、又は
(c)これらの2種以上の混合物からなる消去性付与
剤、及び(D)防黴剤からなる防黴剤組成物を噴霧容器
に充填してなることを特徴とする。
剤を塗布することができ、また、目地部分の面積が多い
ときでも、簡単に速やかに且つ均一に塗布することがで
き、しかも、タイル部分に塗膜が付着しても、その塗膜
を容易に拭い取ることができるが、目地においては、塗
膜は容易には拭い取ることができない防黴剤スプレーを
提供する。 【解決手段】本発明による防黴剤スプレーは、(A)
(a)炭素数2又は3の低級脂肪族アルコール、及び
(b)エチレングリコールモノアルキルエーテル等から
選ばれる少なくとも1種の有機溶剤、(B)上記有機溶
剤に可溶性の樹脂、(C)(a)ポリオキシエチレンエ
ーテル等から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤か、
(b)脂肪族カルボン酸エステル等の1種か、又は
(c)これらの2種以上の混合物からなる消去性付与
剤、及び(D)防黴剤からなる防黴剤組成物を噴霧容器
に充填してなることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防黴剤スプレーに
関し、詳しくは、好ましくは、浴室、台所等の水回りの
タイルの目地に噴霧して、防黴剤の塗膜を形成し、その
際に、タイル部分に塗膜が付着しても容易に拭い取るこ
とができ(即ち、消去性を有し)、他方、目地において
は、塗膜は容易には拭い取ることができない(即ち、非
消去性である)ような防黴剤スプレーを提供することを
目的とする。
関し、詳しくは、好ましくは、浴室、台所等の水回りの
タイルの目地に噴霧して、防黴剤の塗膜を形成し、その
際に、タイル部分に塗膜が付着しても容易に拭い取るこ
とができ(即ち、消去性を有し)、他方、目地において
は、塗膜は容易には拭い取ることができない(即ち、非
消去性である)ような防黴剤スプレーを提供することを
目的とする。
【0002】
【従来の技術】浴室や台所等のように、湿気の多い水回
りには、黴が発生しやすいほか、汚れが付着し、黒く汚
れることが多い。そこで、従来、そのようなタイルの目
地に塗布して、黴の発生を防止するようにした防黴剤マ
ーカーが種々知られている。従来の防黴剤マーカーは、
多くは、通常のアルコール溶剤ベースの非消去性のイン
キ組成物に防黴剤を配合してなるものである。
りには、黴が発生しやすいほか、汚れが付着し、黒く汚
れることが多い。そこで、従来、そのようなタイルの目
地に塗布して、黴の発生を防止するようにした防黴剤マ
ーカーが種々知られている。従来の防黴剤マーカーは、
多くは、通常のアルコール溶剤ベースの非消去性のイン
キ組成物に防黴剤を配合してなるものである。
【0003】従って、従来、マーカーを用いて防黴剤を
目地のみに塗布することは困難であって、目地に防黴剤
を塗布するに際して、タイル自体にも付着し、タイルを
汚すことが避けられない。そこで、防黴剤をマーカーに
てタイル部分を含む目地に塗布した後、タイル部分に付
着した塗膜を拭い去って、目地部分にのみ、塗膜を残す
ようにして用いられることが多い。しかし、従来の防黴
剤マーカーによれば、タイルに付着した塗膜は、拭って
も、タイルから消し難く、タイル上に残ってしまう。
目地のみに塗布することは困難であって、目地に防黴剤
を塗布するに際して、タイル自体にも付着し、タイルを
汚すことが避けられない。そこで、防黴剤をマーカーに
てタイル部分を含む目地に塗布した後、タイル部分に付
着した塗膜を拭い去って、目地部分にのみ、塗膜を残す
ようにして用いられることが多い。しかし、従来の防黴
剤マーカーによれば、タイルに付着した塗膜は、拭って
も、タイルから消し難く、タイル上に残ってしまう。
【0004】そこで、防黴剤マーカーに消去性付与剤を
配合して、防黴剤がタイルに付着したときは、タイルか
ら容易に拭い取って消し去ることができるが、しかし、
目地部分の防黴剤の塗膜は容易には拭い取ることができ
ないようにしたものも知られている(特開平11−34
9882号公報)。
配合して、防黴剤がタイルに付着したときは、タイルか
ら容易に拭い取って消し去ることができるが、しかし、
目地部分の防黴剤の塗膜は容易には拭い取ることができ
ないようにしたものも知られている(特開平11−34
9882号公報)。
【0005】しかし、このような防黴剤マーカーによれ
ば、コーナー部のような目地の細部に正確に防黴剤を塗
布することは困難であり、また、マーカーを用いて目地
に沿って防黴剤を塗布することは、特に、目地部分の面
積が多いときは、多大の労力を要し、実際上、容易では
ない。
ば、コーナー部のような目地の細部に正確に防黴剤を塗
布することは困難であり、また、マーカーを用いて目地
に沿って防黴剤を塗布することは、特に、目地部分の面
積が多いときは、多大の労力を要し、実際上、容易では
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の防黴
剤マーカーにおける上述したような問題を解決するため
になされたものであって、例えば、コーナー部のような
目地の細部にも正確に防黴剤を塗布することができ、ま
た、目地部分の面積が多いときでも、簡単に速やかに且
つ均一に塗布することができ、しかも、タイル部分に塗
膜が付着しても、その塗膜を容易に拭い取ることができ
る(即ち、消去性を有する)が、目地においては、塗膜
は容易には拭い取ることができない(即ち、非消去性で
ある)防黴剤スプレーを提供することを目的とする。
剤マーカーにおける上述したような問題を解決するため
になされたものであって、例えば、コーナー部のような
目地の細部にも正確に防黴剤を塗布することができ、ま
た、目地部分の面積が多いときでも、簡単に速やかに且
つ均一に塗布することができ、しかも、タイル部分に塗
膜が付着しても、その塗膜を容易に拭い取ることができ
る(即ち、消去性を有する)が、目地においては、塗膜
は容易には拭い取ることができない(即ち、非消去性で
ある)防黴剤スプレーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による防黴剤スプ
レーは、(A) (a) 炭素数2又は3の低級脂肪族アルコー
ル、及び(b) エチレングリコールモノアルキルエーテル
又はプロピレングリコールモノアルキルエーテルから選
ばれる少なくとも1種の有機溶剤、(B) 上記有機溶剤に
可溶性の樹脂、(C) (a) ポリオキシエチレンエーテル、
ポリオキシエチレンエステル、ポリオキシエチレンエー
テルリン酸エステル及びポリオキシエチレンエーテル硫
酸エステルから選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
か、(b) 脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとの脂肪
族カルボン酸エステルの少なくとも1種か、又は(c) こ
れらの2種以上の混合物からなる消去性付与剤、及び
(D) 防黴剤からなる防黴剤組成物を噴霧容器に充填して
なることを特徴とする。
レーは、(A) (a) 炭素数2又は3の低級脂肪族アルコー
ル、及び(b) エチレングリコールモノアルキルエーテル
又はプロピレングリコールモノアルキルエーテルから選
ばれる少なくとも1種の有機溶剤、(B) 上記有機溶剤に
可溶性の樹脂、(C) (a) ポリオキシエチレンエーテル、
ポリオキシエチレンエステル、ポリオキシエチレンエー
テルリン酸エステル及びポリオキシエチレンエーテル硫
酸エステルから選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
か、(b) 脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとの脂肪
族カルボン酸エステルの少なくとも1種か、又は(c) こ
れらの2種以上の混合物からなる消去性付与剤、及び
(D) 防黴剤からなる防黴剤組成物を噴霧容器に充填して
なることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による防黴剤スプレーは、
防黴剤を含む上記防黴剤組成物を霧吹き型容器に充填し
て霧吹き型防黴剤スプレーとし、又は防黴剤組成物を噴
射剤と共にエアゾール型容器に充填してエアゾール型防
黴剤スプレーとしたものである。
防黴剤を含む上記防黴剤組成物を霧吹き型容器に充填し
て霧吹き型防黴剤スプレーとし、又は防黴剤組成物を噴
射剤と共にエアゾール型容器に充填してエアゾール型防
黴剤スプレーとしたものである。
【0009】上記防黴剤組成物のための溶剤としては、
塗膜が乾燥性にすぐれ、しかも、毒性や臭気がないよう
に、(a) 炭素数2又は3の低級脂肪族アルコール、及び
(b) エチレングリコールモノアルキルエーテル又はプロ
ピレングリコールモノアルキルエーテルから選ばれる少
なくとも1種の有機溶剤が用いられる。
塗膜が乾燥性にすぐれ、しかも、毒性や臭気がないよう
に、(a) 炭素数2又は3の低級脂肪族アルコール、及び
(b) エチレングリコールモノアルキルエーテル又はプロ
ピレングリコールモノアルキルエーテルから選ばれる少
なくとも1種の有機溶剤が用いられる。
【0010】炭素数2又は3の低級脂肪族アルコールと
しては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール又
はn−プロピルアルコールが用いられる。他方、エチレ
ングリコールモノアルキルエーテル又はプロピレングリ
コールモノアルキルエーテルとしては、炭素数1〜3の
アルキルエーテルが好ましく、例えば、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
又はプロピレングリコールモノエチルエーテルが好まし
く用いられる。
しては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール又
はn−プロピルアルコールが用いられる。他方、エチレ
ングリコールモノアルキルエーテル又はプロピレングリ
コールモノアルキルエーテルとしては、炭素数1〜3の
アルキルエーテルが好ましく、例えば、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル
又はプロピレングリコールモノエチルエーテルが好まし
く用いられる。
【0011】これらのなかでは、特に、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル又はこれらの2種以上の混合物が好ま
しく用いられる。
ル、イソプロピルアルコール、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル又はこれらの2種以上の混合物が好ま
しく用いられる。
【0012】これらの有機溶剤は、防黴剤組成物に基づ
いて、通常、50〜90重量%、好ましくは60〜85
重量%の範囲で用いられる。防黴剤組成物に基づいて、
有機溶剤が上記範囲外にあるときは、防黴剤スプレーに
用いる防黴剤組成物としての適度の粘度が得られないか
らである。
いて、通常、50〜90重量%、好ましくは60〜85
重量%の範囲で用いられる。防黴剤組成物に基づいて、
有機溶剤が上記範囲外にあるときは、防黴剤スプレーに
用いる防黴剤組成物としての適度の粘度が得られないか
らである。
【0013】本発明においては、必要に応じて、有機溶
剤として上記以外に、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等の脂肪族ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等の脂肪族カルボン酸アルキルエステル類、メチル
シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環式炭化
水素類、ヘキサン等の揮発性の飽和脂肪族炭化水素類等
をインキ組成物に基づいて5重量%以下の範囲で用いる
ことができる。
剤として上記以外に、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン等の脂肪族ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等の脂肪族カルボン酸アルキルエステル類、メチル
シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環式炭化
水素類、ヘキサン等の揮発性の飽和脂肪族炭化水素類等
をインキ組成物に基づいて5重量%以下の範囲で用いる
ことができる。
【0014】本発明の防黴剤スプレーに用いる防黴剤組
成物は、多孔質のセメントや漆喰からなる目地に接着性
を有して、目地上に有効量の防黴剤を含む耐水性の塗膜
を形成し、更に、後述するように、着色剤として顔料を
配合する場合、その顔料を安定に分散させると共に、防
黴剤組成物に適度の粘性を与えるように、前記有機溶剤
に可溶性の樹脂を含む。このような樹脂としては、特
に、限定されるものではないが、例えば、ポリビニルブ
チラール樹脂、ケトン樹脂、フェノール樹脂、エチルセ
ルロース樹脂、ニトロセルロース樹脂、キシレン樹脂、
アクリル樹脂、安息香酸ショ糖エステル等が用いられ
る。
成物は、多孔質のセメントや漆喰からなる目地に接着性
を有して、目地上に有効量の防黴剤を含む耐水性の塗膜
を形成し、更に、後述するように、着色剤として顔料を
配合する場合、その顔料を安定に分散させると共に、防
黴剤組成物に適度の粘性を与えるように、前記有機溶剤
に可溶性の樹脂を含む。このような樹脂としては、特
に、限定されるものではないが、例えば、ポリビニルブ
チラール樹脂、ケトン樹脂、フェノール樹脂、エチルセ
ルロース樹脂、ニトロセルロース樹脂、キシレン樹脂、
アクリル樹脂、安息香酸ショ糖エステル等が用いられ
る。
【0015】このような樹脂は、これを過多に配合する
ときは、防黴剤組成物の粘度を高くしすぎ、塗布性や消
去性を阻害する。他方、配合量が余りに少ないときは、
防黴剤組成物が適度の粘性をもたず、また、形成された
塗膜が耐水性に劣り、更に、防黴剤組成物が顔料を含む
とき、その顔料の分散安定性に劣り、塗膜に色むらが生
じるので好ましくない。本発明においては、樹脂は、防
黴剤組成物に基づいて、通常、5〜15重量%、好まし
くは、7〜10重量%の範囲で用いられる。
ときは、防黴剤組成物の粘度を高くしすぎ、塗布性や消
去性を阻害する。他方、配合量が余りに少ないときは、
防黴剤組成物が適度の粘性をもたず、また、形成された
塗膜が耐水性に劣り、更に、防黴剤組成物が顔料を含む
とき、その顔料の分散安定性に劣り、塗膜に色むらが生
じるので好ましくない。本発明においては、樹脂は、防
黴剤組成物に基づいて、通常、5〜15重量%、好まし
くは、7〜10重量%の範囲で用いられる。
【0016】本発明によれば、防黴剤組成物は、消去性
付与剤として、前記有機溶剤に可溶性であるが、上記樹
脂に難溶性又は不溶性であると共に、それ自体、難揮発
性又は不揮発性である液体を含む。このような消去性付
与剤としては、(a) ポリオキシエチレンエーテル、ポリ
オキシエチレンエステル、ポリオキシエチレンエーテル
リン酸エステル及びポリオキシエチレンエーテル硫酸エ
ステルから選ばれる少なくとも1種の界面活性剤からな
る第1の消去性付与剤か、(b) 脂肪族カルボン酸と脂肪
族アルコールとの脂肪族カルボン酸エステルの少なくと
も1種からなる第2の消去性付与剤か、又は(c) 上記第
1及び第2の消去性付与剤の2種以上の混合物からなる
ものが用いられる。
付与剤として、前記有機溶剤に可溶性であるが、上記樹
脂に難溶性又は不溶性であると共に、それ自体、難揮発
性又は不揮発性である液体を含む。このような消去性付
与剤としては、(a) ポリオキシエチレンエーテル、ポリ
オキシエチレンエステル、ポリオキシエチレンエーテル
リン酸エステル及びポリオキシエチレンエーテル硫酸エ
ステルから選ばれる少なくとも1種の界面活性剤からな
る第1の消去性付与剤か、(b) 脂肪族カルボン酸と脂肪
族アルコールとの脂肪族カルボン酸エステルの少なくと
も1種からなる第2の消去性付与剤か、又は(c) 上記第
1及び第2の消去性付与剤の2種以上の混合物からなる
ものが用いられる。
【0017】第1の消去性付与剤(a) のうち、ポリオキ
シエチレンエーテルの具体例として、例えば、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル等を挙げることができ、ポリオキ
シエチレンエステルの具体例としては、例えば、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル等を挙げることができ
る。
シエチレンエーテルの具体例として、例えば、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル等を挙げることができ、ポリオキ
シエチレンエステルの具体例としては、例えば、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル等を挙げることができ
る。
【0018】また、第1の消去性付与剤(a) のうち、ポ
リオキシエチレンエーテルリン酸エステル又はポリオキ
シエチレンエーテル硫酸エステルの具体例としては、例
えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリ
ン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸エステル(いずれも、塩を含む。)等を挙げる
ことができる。
リオキシエチレンエーテルリン酸エステル又はポリオキ
シエチレンエーテル硫酸エステルの具体例としては、例
えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリ
ン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル硫酸エステル(いずれも、塩を含む。)等を挙げる
ことができる。
【0019】上記第1の消去性付与剤(a) は、いずれ
も、界面活性剤であって、種々の市販品として入手する
ことができる。
も、界面活性剤であって、種々の市販品として入手する
ことができる。
【0020】第2の消去性付与剤(b) である脂肪族カル
ボン酸と脂肪族アルコールとの脂肪族カルボン酸エステ
ルは、脂肪族一塩基酸エステル、脂肪族二塩基酸ジエス
テル、脂肪族二価アルコールと脂肪族カルボン酸とから
なるモノ若しくはジエステル、脂肪族三価アルコールと
脂肪族カルボン酸とからなるモノ、ジ若しくはトリエス
テル等を含む。
ボン酸と脂肪族アルコールとの脂肪族カルボン酸エステ
ルは、脂肪族一塩基酸エステル、脂肪族二塩基酸ジエス
テル、脂肪族二価アルコールと脂肪族カルボン酸とから
なるモノ若しくはジエステル、脂肪族三価アルコールと
脂肪族カルボン酸とからなるモノ、ジ若しくはトリエス
テル等を含む。
【0021】脂肪族一塩基酸エステルは、特に、炭素数
8〜20の飽和脂肪酸と炭素数3〜20の飽和脂肪族ア
ルコールとのエステルが好ましい。上記炭素数8〜20
の飽和脂肪酸としては、例えば、カプリル酸、2−エチ
ルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ネオデカン酸
(2,2−ジメチルオクタン酸)、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステア
リン酸等を挙げることができ、他方、炭素数3〜20の
飽和脂肪族アルコールとしては、例えば、プロピルアル
コール、ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシ
ルアルコール、イソオクチルアルコール、カプリルアル
コール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデ
シルアルコール、ラウリルアルコール(ドデシルアルコ
ール)、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、セチルアルコール、イソセチルアルコール、ステア
リルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オク
チルドデカノール等を挙げることができる。
8〜20の飽和脂肪酸と炭素数3〜20の飽和脂肪族ア
ルコールとのエステルが好ましい。上記炭素数8〜20
の飽和脂肪酸としては、例えば、カプリル酸、2−エチ
ルヘキサン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ネオデカン酸
(2,2−ジメチルオクタン酸)、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステア
リン酸等を挙げることができ、他方、炭素数3〜20の
飽和脂肪族アルコールとしては、例えば、プロピルアル
コール、ブチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシ
ルアルコール、イソオクチルアルコール、カプリルアル
コール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデ
シルアルコール、ラウリルアルコール(ドデシルアルコ
ール)、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコー
ル、セチルアルコール、イソセチルアルコール、ステア
リルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オク
チルドデカノール等を挙げることができる。
【0022】従って、本発明において用いる好ましい脂
肪酸エステルの具体例としては、例えば、オクタン酸セ
チル、イソオクタン酸セチル、オクタン酸イソセチル、
オクタン酸ステアリル、オクタン酸イソステアリル、ネ
オデカン酸イソオクチルドデシル、ラウリン酸イソステ
アリル、ミリスチン酸プロピル、ミリスチン酸イソセチ
ル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸イソセチル、イ
ソパルミチン酸イソオクチル、ステアリン酸ブチル、イ
ソステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソオクチル等を
挙げることができる。
肪酸エステルの具体例としては、例えば、オクタン酸セ
チル、イソオクタン酸セチル、オクタン酸イソセチル、
オクタン酸ステアリル、オクタン酸イソステアリル、ネ
オデカン酸イソオクチルドデシル、ラウリン酸イソステ
アリル、ミリスチン酸プロピル、ミリスチン酸イソセチ
ル、パルミチン酸ブチル、パルミチン酸イソセチル、イ
ソパルミチン酸イソオクチル、ステアリン酸ブチル、イ
ソステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソオクチル等を
挙げることができる。
【0023】脂肪族二塩基酸ジアルキルエステルは、好
ましくは、炭素数4〜12の脂肪族二塩基酸と炭素数1
〜12の脂肪族アルコールとのジアルキルエステルが好
ましく、このような脂肪族二塩基酸ジアルキルエステル
の具体例として、例えば、ドデカン二酸ジオクチル、ア
ジピン酸ジプロピル、セバシン酸ジオクチル、アゼライ
ン酸ジオクチル等を挙げることができる。
ましくは、炭素数4〜12の脂肪族二塩基酸と炭素数1
〜12の脂肪族アルコールとのジアルキルエステルが好
ましく、このような脂肪族二塩基酸ジアルキルエステル
の具体例として、例えば、ドデカン二酸ジオクチル、ア
ジピン酸ジプロピル、セバシン酸ジオクチル、アゼライ
ン酸ジオクチル等を挙げることができる。
【0024】脂肪族二価アルコールエステルは、好まし
くは、エチレングリコールやプロピレングリコールと前
述したような炭素数8〜20の飽和脂肪酸とのモノ又は
ジエステルが好ましく、そのような二価アルコールエス
テルの具体例として、例えば、プロピレングリコールモ
ノステアレート、プロピレングリコールのデカン酸ジエ
ステル等を挙げることができる。
くは、エチレングリコールやプロピレングリコールと前
述したような炭素数8〜20の飽和脂肪酸とのモノ又は
ジエステルが好ましく、そのような二価アルコールエス
テルの具体例として、例えば、プロピレングリコールモ
ノステアレート、プロピレングリコールのデカン酸ジエ
ステル等を挙げることができる。
【0025】また、脂肪族三価アルコールエステルは、
グリセリンやトリメチロールアルカンと前述したような
炭素数8〜20の飽和脂肪酸とのモノ、ジエステル又は
トリエステルが好ましく、なかでも、トリエステルが好
ましい。このような三価アルコールエステルの具体例と
して、例えば、天然又は合成の脂肪酸トリグリセリドや
トリメチロールアルカン脂肪酸トリエステル等を挙げる
ことができる。
グリセリンやトリメチロールアルカンと前述したような
炭素数8〜20の飽和脂肪酸とのモノ、ジエステル又は
トリエステルが好ましく、なかでも、トリエステルが好
ましい。このような三価アルコールエステルの具体例と
して、例えば、天然又は合成の脂肪酸トリグリセリドや
トリメチロールアルカン脂肪酸トリエステル等を挙げる
ことができる。
【0026】上記トリメチロールアルカンの好ましい具
例としては、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン又はトリメチロールブタンを挙げることができる
が、特に、トリメチロールプロパンが好ましく用いられ
る。このようなトリメチロールアルカンの脂肪酸トリエ
ステルは、化学的に単一のものである必要はなく、種々
のトリメチロールアルカンの種々の脂肪酸の混合エステ
ルであってもよい。
例としては、トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン又はトリメチロールブタンを挙げることができる
が、特に、トリメチロールプロパンが好ましく用いられ
る。このようなトリメチロールアルカンの脂肪酸トリエ
ステルは、化学的に単一のものである必要はなく、種々
のトリメチロールアルカンの種々の脂肪酸の混合エステ
ルであってもよい。
【0027】トリメチロールアルカン脂肪酸トリエステ
ルは、好ましくは、トリメチロールプロパン脂肪酸トリ
エステルであり、なかでも、好ましい具体例として、例
えば、トリメチロールプロパンカプロン酸トリエステ
ル、トリメチロールプロパンラウリン酸トリエステル、
トリメチロールプロパンラウリン酸ステアリン酸混合ト
リエステル、トリメチロールプロパンイソステアリン酸
トリエステル、トリメチロールプロパン−2−エチルヘ
キサン酸トリエステル等を挙げることができる。
ルは、好ましくは、トリメチロールプロパン脂肪酸トリ
エステルであり、なかでも、好ましい具体例として、例
えば、トリメチロールプロパンカプロン酸トリエステ
ル、トリメチロールプロパンラウリン酸トリエステル、
トリメチロールプロパンラウリン酸ステアリン酸混合ト
リエステル、トリメチロールプロパンイソステアリン酸
トリエステル、トリメチロールプロパン−2−エチルヘ
キサン酸トリエステル等を挙げることができる。
【0028】本発明においては、これらのなかでも、特
に、トリメチロールプロパンラウリン酸トリエステル、
トリメチロールプロパンラウリン酸ステアリン酸混合ト
リエステル又はトリメチロールプロパン−2−エチルヘ
キサン酸トリエステルが好ましく用いられる。このよう
なトリメチロールプロパントリエステルは、市販品を入
手することができる。
に、トリメチロールプロパンラウリン酸トリエステル、
トリメチロールプロパンラウリン酸ステアリン酸混合ト
リエステル又はトリメチロールプロパン−2−エチルヘ
キサン酸トリエステルが好ましく用いられる。このよう
なトリメチロールプロパントリエステルは、市販品を入
手することができる。
【0029】本発明によれば、防黴剤組成物の塗膜が目
地部分では拭っても消し去ることが困難であり、即ち、
非消去性を有しながら、タイル部分では、容易に拭い去
ることができる、即ち、消去性を有するように、このよ
うな第1の消去性付与剤(a)と第2の消去性付与剤(b)
のうちの少なくとも1種が、インキ組成物において、
0.1〜2.0重量%、好ましくは、0.5〜1.2重
量%の範囲で配合される。
地部分では拭っても消し去ることが困難であり、即ち、
非消去性を有しながら、タイル部分では、容易に拭い去
ることができる、即ち、消去性を有するように、このよ
うな第1の消去性付与剤(a)と第2の消去性付与剤(b)
のうちの少なくとも1種が、インキ組成物において、
0.1〜2.0重量%、好ましくは、0.5〜1.2重
量%の範囲で配合される。
【0030】即ち、本発明において用いる防黴剤組成物
は、従来より知られているアルコール溶剤ベースの消去
性インキ組成物に比べて、少量の消去性付与剤を有す
る。一般に、目地は、多孔質のセメントや漆喰からなる
ので、このような目地に防黴剤組成物を塗布すれば、防
黴剤組成物中の消去性付与剤は、目地中に拡散し、吸収
されるので、塗膜は、消去性を失ない、かくして、非消
去性インキ組成物のように、その塗膜は、拭い去ること
ができないので、目地に有効量の防黴剤を含む非消去性
の塗膜を形成することができる。
は、従来より知られているアルコール溶剤ベースの消去
性インキ組成物に比べて、少量の消去性付与剤を有す
る。一般に、目地は、多孔質のセメントや漆喰からなる
ので、このような目地に防黴剤組成物を塗布すれば、防
黴剤組成物中の消去性付与剤は、目地中に拡散し、吸収
されるので、塗膜は、消去性を失ない、かくして、非消
去性インキ組成物のように、その塗膜は、拭い去ること
ができないので、目地に有効量の防黴剤を含む非消去性
の塗膜を形成することができる。
【0031】消去性付与剤の配合量が0.1重量%より
も少ないときは、得られる防黴剤組成物の塗膜が消去性
に劣り、タイル部分においても、容易に拭い去ることが
できない。しかし、2.0重量%よりも多いときは、得
られる防黴剤組成物の塗膜が目地部分においても、例え
ば、洗剤を含む水を用いて洗浄すれば、容易に拭い去る
ことができ、目地部分に耐久性ある防黴性塗膜を維持す
ることができない。
も少ないときは、得られる防黴剤組成物の塗膜が消去性
に劣り、タイル部分においても、容易に拭い去ることが
できない。しかし、2.0重量%よりも多いときは、得
られる防黴剤組成物の塗膜が目地部分においても、例え
ば、洗剤を含む水を用いて洗浄すれば、容易に拭い去る
ことができ、目地部分に耐久性ある防黴性塗膜を維持す
ることができない。
【0032】本発明の防黴剤スプレーにおいて、防黴剤
としては、好ましくは、チアベンダゾール(2−(4−
チアゾリル)−1H−ベンズイミダゾール)、2−n−
オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、N−(フル
オロジクロロメチルチオ)フタルイミド、ジチオ−2,2'
−ビス(ベンズメチルアミド)、1,2−ベンズイソチア
ゾリン−3−オン、テトラクロロイソフタロニトリル、
2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタルニトリル、2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン、N,N−ジメチル
−N’−(ジクロロフルオロメチルチオ)−N’−フェ
ニルスルファミド、パラクロロメタキシレノール、ビス
〔1−ヒドロキシ−2(H)ピリジンチオナト〕亜鉛及
びデヒドロ酢酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種
が用いられる。
としては、好ましくは、チアベンダゾール(2−(4−
チアゾリル)−1H−ベンズイミダゾール)、2−n−
オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、N−(フル
オロジクロロメチルチオ)フタルイミド、ジチオ−2,2'
−ビス(ベンズメチルアミド)、1,2−ベンズイソチア
ゾリン−3−オン、テトラクロロイソフタロニトリル、
2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタルニトリル、2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン、N,N−ジメチル
−N’−(ジクロロフルオロメチルチオ)−N’−フェ
ニルスルファミド、パラクロロメタキシレノール、ビス
〔1−ヒドロキシ−2(H)ピリジンチオナト〕亜鉛及
びデヒドロ酢酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種
が用いられる。
【0033】特に、本発明においては、これらのなかで
も、チアベンダゾール、2−n−オクチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン、N−(フルオロジクロロメチルチ
オ)フタルイミド、2−(4−チアゾリル)ベンズイミ
ダゾール及び1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンか
ら選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる。これ
らの防黴剤を含む防黴剤組成物は、安全性と貯蔵安定性
が高いうえに、水に溶出し難いので、目地に形成した塗
膜の防黴性が高く、且つ、長期間にわたって持続され
る。
も、チアベンダゾール、2−n−オクチル−4−イソチ
アゾリン−3−オン、N−(フルオロジクロロメチルチ
オ)フタルイミド、2−(4−チアゾリル)ベンズイミ
ダゾール及び1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンか
ら選ばれる少なくとも1種が好ましく用いられる。これ
らの防黴剤を含む防黴剤組成物は、安全性と貯蔵安定性
が高いうえに、水に溶出し難いので、目地に形成した塗
膜の防黴性が高く、且つ、長期間にわたって持続され
る。
【0034】本発明において、防黴剤組成物における防
黴剤の配合量は、0.1〜1.5重量%の範囲が好まし
く、特に、0.3〜1.2重量%の範囲が好ましい。防
黴剤の配合量が0.1重量%よりも少ないときは、目地
に塗布して塗膜を形成しても、防黴性が十分ではない。
しかし、1.5重量%を越えても、それに見合って、防
黴性が向上するものでもなく、また、安全衛生上の見地
からも、過多に配合することは、好ましくない。
黴剤の配合量は、0.1〜1.5重量%の範囲が好まし
く、特に、0.3〜1.2重量%の範囲が好ましい。防
黴剤の配合量が0.1重量%よりも少ないときは、目地
に塗布して塗膜を形成しても、防黴性が十分ではない。
しかし、1.5重量%を越えても、それに見合って、防
黴性が向上するものでもなく、また、安全衛生上の見地
からも、過多に配合することは、好ましくない。
【0035】本発明において、防黴剤組成物は、必要に
応じて、着色剤を含んでいてもよい。着色剤としては、
染料又は顔料が用いられる。このような着色剤として
は、防黴剤組成物において安定なものであれば、特に限
定されるものではなく、従来、通常のマーキングペンイ
ンキ組成物において用いられているもののいずれでもよ
い。このような顔料として、例えば、酸化チタン、フタ
ロシアニンブルー、カーボンブラックのような顔料のほ
か、樹脂加工顔料も用いることができる。所謂樹脂加工
顔料は、有機溶剤中での分散性にすぐれるので、本発明
において、顔料と樹脂とを兼ねるものとして、特に好ま
しく用いられる。このような樹脂加工顔料を用いる場合
には、必ずしも後述する樹脂をインキ組成物に配合しな
くともよい利点を有する。また、染料としては、例え
ば、C.I.ソルベントイエロー30、C.I.ソルベ
ントレッド18、C.I.ソルベントブルー5、C.
I.フルオレセントブライトナー91等を挙げることが
できる。しかし、顔料、染料共に、上記例示したものに
限定されるものではない。
応じて、着色剤を含んでいてもよい。着色剤としては、
染料又は顔料が用いられる。このような着色剤として
は、防黴剤組成物において安定なものであれば、特に限
定されるものではなく、従来、通常のマーキングペンイ
ンキ組成物において用いられているもののいずれでもよ
い。このような顔料として、例えば、酸化チタン、フタ
ロシアニンブルー、カーボンブラックのような顔料のほ
か、樹脂加工顔料も用いることができる。所謂樹脂加工
顔料は、有機溶剤中での分散性にすぐれるので、本発明
において、顔料と樹脂とを兼ねるものとして、特に好ま
しく用いられる。このような樹脂加工顔料を用いる場合
には、必ずしも後述する樹脂をインキ組成物に配合しな
くともよい利点を有する。また、染料としては、例え
ば、C.I.ソルベントイエロー30、C.I.ソルベ
ントレッド18、C.I.ソルベントブルー5、C.
I.フルオレセントブライトナー91等を挙げることが
できる。しかし、顔料、染料共に、上記例示したものに
限定されるものではない。
【0036】このような着色剤は、その種類や塗膜の所
要濃度等に応じて、適当な量が配合されるが、通常、防
黴剤組成物に基づいて、通常、1〜10重量%、好まし
くは、2〜5重量%の範囲で用いられる。
要濃度等に応じて、適当な量が配合されるが、通常、防
黴剤組成物に基づいて、通常、1〜10重量%、好まし
くは、2〜5重量%の範囲で用いられる。
【0037】本発明において、防黴剤組成物は、従来、
知られている通常の方法によって製造することができ
る。例えば、着色剤を配合しないか、又は着色剤として
染料を用いる場合には、溶剤に樹脂、防黴剤及び消去性
付与剤を、必要に応じて染料と共に、加え、攪拌混合
し、これらを溶剤中に溶解させることによって得ること
ができる。他方、着色剤として、顔料を用いる場合に
は、樹脂を溶剤に溶解させた溶液に顔料を加え、分散サ
ンドミルやボールミル等を用いて混練して、ミルベース
とした後、これに防黴剤、消去性付与剤や、必要に応じ
て、樹脂溶液を更に加え、混合攪拌すれば、インキ組成
物を得ることができる。しかし、本発明において用いる
防黴剤組成物は、その製造方法において、何ら限定され
るものではない。
知られている通常の方法によって製造することができ
る。例えば、着色剤を配合しないか、又は着色剤として
染料を用いる場合には、溶剤に樹脂、防黴剤及び消去性
付与剤を、必要に応じて染料と共に、加え、攪拌混合
し、これらを溶剤中に溶解させることによって得ること
ができる。他方、着色剤として、顔料を用いる場合に
は、樹脂を溶剤に溶解させた溶液に顔料を加え、分散サ
ンドミルやボールミル等を用いて混練して、ミルベース
とした後、これに防黴剤、消去性付与剤や、必要に応じ
て、樹脂溶液を更に加え、混合攪拌すれば、インキ組成
物を得ることができる。しかし、本発明において用いる
防黴剤組成物は、その製造方法において、何ら限定され
るものではない。
【0038】本発明による防黴剤スプレーは、上述した
ような防黴剤組成物を既によく知られている霧吹き容器
に充填して、霧吹き型防錆剤スプレーを得ることがで
き、また、噴射剤と共にエアゾール型容器に充填して、
エアゾール型防黴剤スプレーを得ることができる。
ような防黴剤組成物を既によく知られている霧吹き容器
に充填して、霧吹き型防錆剤スプレーを得ることがで
き、また、噴射剤と共にエアゾール型容器に充填して、
エアゾール型防黴剤スプレーを得ることができる。
【0039】上記噴射剤としては、特に限定されるもの
ではないが、通常、液化石油ガス、ジメチルエーテル、
窒素ガス、炭酸ガス、フロン134aや、これらの混合
物が用いられる。このようなエアゾール型防黴剤スプレ
ーにおいて、噴射剤の割合は、通常、10〜60重量
%、好ましくは、20〜50重量%の範囲である。
ではないが、通常、液化石油ガス、ジメチルエーテル、
窒素ガス、炭酸ガス、フロン134aや、これらの混合
物が用いられる。このようなエアゾール型防黴剤スプレ
ーにおいて、噴射剤の割合は、通常、10〜60重量
%、好ましくは、20〜50重量%の範囲である。
【0040】
【発明の効果】本発明による防黴剤スプレーは、アルコ
ール溶剤に樹脂と消去性付与剤と共に防黴剤を含有する
防黴剤組成物を多孔質の目地に吹き付け、塗布して塗膜
を形成させれば、塗膜は、目地部分では、拭い去ること
ができず、防黴剤を含む非消去性の塗膜を形成するの
で、目地部分における防黴性を持続することができる
が、タイル部分にはみ出した塗膜は、柔軟な紙や布にて
容易に拭って、消し去ることができ、かくして、目地部
分のみに防黴性の塗膜を残すことができる。
ール溶剤に樹脂と消去性付与剤と共に防黴剤を含有する
防黴剤組成物を多孔質の目地に吹き付け、塗布して塗膜
を形成させれば、塗膜は、目地部分では、拭い去ること
ができず、防黴剤を含む非消去性の塗膜を形成するの
で、目地部分における防黴性を持続することができる
が、タイル部分にはみ出した塗膜は、柔軟な紙や布にて
容易に拭って、消し去ることができ、かくして、目地部
分のみに防黴性の塗膜を残すことができる。
【0041】しかも、本発明による防黴剤スプレーによ
れば、コーナー部のような目地の細部に正確に、しか
も、簡単に防黴剤を塗布することができる。また、目地
部分の面積が多いときでも、多大の労力を要することな
く、簡単に速やかに且つ均一に塗布することができる。
れば、コーナー部のような目地の細部に正確に、しか
も、簡単に防黴剤を塗布することができる。また、目地
部分の面積が多いときでも、多大の労力を要することな
く、簡単に速やかに且つ均一に塗布することができる。
【0042】更に、本発明による防黴剤スプレーによれ
ば、貯蔵安定性もすぐれているうえに、得られる塗膜
は、安全性が高く、耐水性にすぐれるので、水回りのタ
イル目地の防黴に好適に用いることができる。
ば、貯蔵安定性もすぐれているうえに、得られる塗膜
は、安全性が高く、耐水性にすぐれるので、水回りのタ
イル目地の防黴に好適に用いることができる。
【0043】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。以下において、各成分の配合量は重量%にて示す。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。以下において、各成分の配合量は重量%にて示す。
【0044】
実施例1
樹脂 ポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業(株)
製デンカブチラール2000L 8.0
消去性付与剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テルナトリウム塩 0.4
ステアリン酸イソオクチル 0.5
防黴剤 ホクスターHP 0.5
スケーンM−8 0.2
溶剤 エチルアルコール 83.2
イソプロピルアルコール 7.2
【0045】
実施例2
樹脂 ポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業(株)
製デンカブチラール2000L 3.0
ケトン樹脂(本州化学工業(株)製ハロン80) 3.0
安息香酸ショ糖エステル(第一工業製薬(株)
製モノペットSB) 1.5
消去性付与剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エス
テルナトリウム塩 0.5
イソオクタン酸セチル 0.5
防黴剤 プロクセルHL−2 0.4
スケーンM−8 0.3
溶剤 エチルアルコール 30.0
プロピレングリコールモノメチルエーテル 56.8
着色剤 C.I.ソルベントブルー5 4.0
【0046】
実施例3
樹脂 ケトン樹脂(本州化学工業(株)製ハロン80) 5.0
アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製ダイヤナ
ールBR−102 5.5
消去性付与剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エ
ステルナトリウム塩 0.5
ステアリン酸イソオクチル 0.5
防黴剤 ホクスターHP 0.5
スケーンM−8 0.2
溶剤 プロピレングリコールモノメチルエーテル 62.8
【0047】上記防黴剤組成物において用いた防黴剤は
次のとおりである。
次のとおりである。
【0048】ホクスターHP(北興化学工業(株)製チ
アベンダゾール) プロクセルHL−2(ゼネカ(株)製1,2−ベンズイソ
チアゾリン−3−オンスケーンM−8(ローム・アンド
・ハース社製2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
3−オン)
アベンダゾール) プロクセルHL−2(ゼネカ(株)製1,2−ベンズイソ
チアゾリン−3−オンスケーンM−8(ローム・アンド
・ハース社製2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−
3−オン)
【0049】上記防黴剤組成物を市販の霧吹き容器に充
填し、30cmの距離からタイルに吹き付けて塗布して
塗膜を形成したところ、多孔質の目地部分では、容易に
は拭い去ることができず、防黴剤を含む非消去性の塗膜
を形成して、目地部分における防黴性を持続することが
確認された。他方、タイル部分にはみ出した塗膜は、柔
軟な紙や布にて容易に拭って、消し去ることができた。
更に、本発明によれば、目地に形成された防黴性塗膜
は、安全性が高いのみならず、耐水性にすぐれるので、
長期間にわたって、効果的な防黴性を有することが確認
された。
填し、30cmの距離からタイルに吹き付けて塗布して
塗膜を形成したところ、多孔質の目地部分では、容易に
は拭い去ることができず、防黴剤を含む非消去性の塗膜
を形成して、目地部分における防黴性を持続することが
確認された。他方、タイル部分にはみ出した塗膜は、柔
軟な紙や布にて容易に拭って、消し去ることができた。
更に、本発明によれば、目地に形成された防黴性塗膜
は、安全性が高いのみならず、耐水性にすぐれるので、
長期間にわたって、効果的な防黴性を有することが確認
された。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A01N 37/24 101 A01N 37/24 101
37/32 101 37/32 101
37/34 101 37/34 101
104 104
41/06 41/06 B
43/16 43/16 B
43/78 43/78 A
Z
43/80 102 43/80 102
55/02 55/02 B
61/00 61/00 D
Fターム(参考) 4H011 AA03 BA05 BB03 BB07 BB08
BB10 BB11 BB16 BC03 BC19
DA21 DD05 DH08
Claims (5)
- 【請求項1】(A) (a) 炭素数2又は3の低級脂肪族アル
コール、及び(b) エチレングリコールモノアルキルエー
テル又はプロピレングリコールモノアルキルエーテルか
ら選ばれる少なくとも1種の有機溶剤、 (B) 上記有機溶剤に可溶性の樹脂、 (C) (a) ポリオキシエチレンエーテル、ポリオキシエチ
レンエステル、ポリオキシエチレンエーテルリン酸エス
テル及びポリオキシエチレンエーテル硫酸エステルから
選ばれる少なくとも1種の界面活性剤か、 (b) 脂肪族カルボン酸と脂肪族アルコールとの脂肪族カ
ルボン酸エステルの少なくとも1種か、又は (c) これらの2種以上の混合物からなる消去性付与剤、
及び (D) 防黴剤からなる防黴剤組成物を噴霧容器に充填して
なる防黴剤スプレー。 - 【請求項2】エチレングリコールモノアルキルエーテル
又はプロピレングリコールモノアルキルエーテルがメチ
ル又はエチルエーテルである請求項1に記載の防黴剤ス
プレー。 - 【請求項3】防黴剤がチアベンダゾール、2−n−オク
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、N−(フルオロ
ジクロロメチルチオ)フタルイミド、ジチオ−2,2'−ビ
ス(ベンズメチルアミド)、1,2−ベンズイソチアゾリ
ン−3−オン、テトラクロロイソフタロニトリル、2−
ブロモ−2−ブロモメチルグルタルニトリル、2−(4
−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、N,N−ジメチル−
N’−(ジクロロフルオロメチルチオ)−N’−フェニ
ルスルファミド、パラクロロメタキシレノール、ビス
〔1−ヒドロキシ−2(H)ピリジンチオナト〕亜鉛及
びデヒドロ酢酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種
である請求項1に記載の防黴剤スプレー。 - 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の防黴剤
組成物を霧吹きに充填してなる霧吹き型防錆剤スプレ
ー。 - 【請求項5】請求項1から3のいずれかに記載の防黴剤
組成物を噴射剤と共にエアゾール型容器に充填してなる
エアゾール型防黴剤スプレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155574A JP2003342103A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 防黴剤スプレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155574A JP2003342103A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 防黴剤スプレー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342103A true JP2003342103A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29772069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002155574A Pending JP2003342103A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 防黴剤スプレー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003342103A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006010941A1 (de) * | 2006-03-09 | 2007-09-13 | Clariant International Limited | Biozide Zusammensetzungen |
JP2009149610A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Rohm & Haas Co | 相乗的殺微生物性組成物 |
WO2023037840A1 (ja) * | 2021-09-10 | 2023-03-16 | 大日本除蟲菊株式会社 | 有害微生物防除用定量噴射エアゾール製品、及びこれを用いた有害微生物防除方法 |
-
2002
- 2002-05-29 JP JP2002155574A patent/JP2003342103A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006010941A1 (de) * | 2006-03-09 | 2007-09-13 | Clariant International Limited | Biozide Zusammensetzungen |
JP2009149610A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Rohm & Haas Co | 相乗的殺微生物性組成物 |
WO2023037840A1 (ja) * | 2021-09-10 | 2023-03-16 | 大日本除蟲菊株式会社 | 有害微生物防除用定量噴射エアゾール製品、及びこれを用いた有害微生物防除方法 |
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