JP2003339871A - 気管内挿管チューブ - Google Patents

気管内挿管チューブ

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JP2003339871A
JP2003339871A JP2002152209A JP2002152209A JP2003339871A JP 2003339871 A JP2003339871 A JP 2003339871A JP 2002152209 A JP2002152209 A JP 2002152209A JP 2002152209 A JP2002152209 A JP 2002152209A JP 2003339871 A JP2003339871 A JP 2003339871A
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Taketoshi Suzuki
武敏 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熟練していない施術者でも、容易且つ確実に気
管内挿管を行うことができる。 【解決手段】 基端に気体供給源への結合部6を有する
とともに軸方向に湾曲したチューブ本体2と、チューブ
本体2の先端の湾曲半径内側にS字状に屈曲して突設さ
れている発光体3と、チューブ本体2の軸方向に沿って
設けられて発光体3へ電源を供給する接続ケーブル4と
からなり、懐中電灯や喉頭鏡を必要とすることがなく、
気管内挿管チューブ1を挿入する際に、甲状舌骨膜や輪
状甲状膜を通して頸部の表面へ漏れる光を確認しなが
ら、チューブ本体2を気管に確実に挿入することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全身麻酔時、或い
は救急蘇生時等に、患者の気道を確保して人工呼吸を行
うために、気管に挿入される気管内挿管チューブに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】臨床医療の現場において、手術のための
全身麻酔時、或いは重症で意識のない患者に対して気道
閉塞を防ぐために、気道を確保して人工呼吸を行うこと
が必要であり、その際に、気管内挿管が行われる。
【0003】気管内挿管は、通常、喉頭鏡を患者の口腔
内に挿入して、気管の入り口である声門の位置を確認
し、舌を押して喉頭蓋を展開させたうえ、気管内挿管チ
ューブを気管に挿入して行われる。
【0004】この操作は、舌の奥にあって外側からは見
えにくい気管と食道のうち、気管に確実に気管内挿管チ
ューブを挿入しなければならないうえ、呼吸が停止して
いる患者に対して、約一分以内に行わないと患者の生命
に危険を及ぼすため、確実性と緊急性とを要するもので
ある。しかも、気管内挿管をされる患者は、意識がない
状態か極めて強度の呼吸困難な状態であり、患者自身が
協力することは不可能である。更に、口腔内や喉頭部の
構造は、年齢や性別等による個人差があり、舌や歯が邪
魔して喉頭展開が容易に行われないこともあって、気管
内挿管は、熟練した麻酔医や救急医等の施術者でなけれ
ば困難な作業であった。
【0005】また、気管内挿管を行う医師は、喉頭鏡と
気管内挿管チューブとを同時に手に持って作業しなけれ
ばならないため、一人では極めて作業しづらく、通常
は、患者の口を開けた状態に保つ補助者を必要としてい
た。
【0006】そこで、従来より、気管内挿管を容易に行
うためのさまざまな器具が提案されている。
【0007】図4の器具51は、チューブ本体52にフ
ァイバスコープのファイバ53をガイドとして挿通さ
せ、スコープで喉頭部を観察しながら声門を確認し、フ
ァイバ53を気管内へ挿入して、チューブ本体52を押
し込んだ後にファイバ53を引き抜くものである。
【0008】この器具51によれば、喉頭鏡や懐中電灯
がなくても口腔内を観察することができるが、ファーバ
スコープは高価であり、このような器具51を小規模な
医療機関で常備することが難しいうえ、ファイバ53を
気管内に挿入する操作は、やはり熟練を要するものであ
った。
【0009】また、盲目的に口腔内に挿入するだけで気
道を確保できる器具として、ラリンジアルマスクと呼ば
れる器具61が臨床現場で用いられている。これは、図
5に示すように、チューブ62の先に喉頭部全体を覆う
とともに空気で膨らむマスク部63が付いていて、マス
ク部63が喉頭部を覆った位置で管64から空気を送っ
てマスク部63を膨らませると、食道へ通じる部分が塞
がれて、チューブ62を通して気管に通じる部分のみに
換気できるようになっているものである。
【0010】この器具61によれば、マスク部63を盲
目的に患者の口腔内に挿入すればよいので、熟練してい
ない施術者でも容易に使用することができるが、気管と
食道とを完全に分離するものではないため、胃の内容物
が逆流して気管に誤嚥する可能性もあった。従って、安
全性や確実性の面で、従来の気管内挿管チューブに代わ
ることはできず、長期的に人工呼吸を行うためには、改
めて気管内挿管チューブを使用しなければならなかっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するためになされたものであり、熟練していない
施術者でも、容易且つ確実に気管内挿管が行える気管内
挿管チューブを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、基端
に気体供給源への結合部を有するとともに軸方向に湾曲
したチューブ本体と、チューブ本体の先端の湾曲半径内
側にS字状に屈曲して突設されている発光体と、チュー
ブ本体の軸方向に沿って設けられて発光体へ電源を供給
する接続ケーブルとからなるものとした。
【0013】チューブ本体の先端に発光体が設けられて
いるので、懐中電灯や喉頭鏡を必要とすることがなく、
気管内挿管チューブを挿入する際に、甲状舌骨膜や輪状
甲状膜を通して頸部の表面へ漏れる光を確認しながら、
チューブ本体を気管に確実に挿入することができる。ま
た、発光体は、チューブ本体の先端にS字状に突設され
ていることにより、気管内へ挿入しやすくなっている。
【0014】そして、発光体として発光ダイオードを用
いると、小型で省電力であり発熱しにくく、しかも十分
な明るさを保持することができる。
【0015】更に、チューブ本体の先端から少し基端寄
りの外周に設けられる軟質の栓体は、気管内挿管チュー
ブを気管に挿入するだけで気管の断面形状に適合して、
確実に気体を肺に送るとともに、胃の内容物の誤嚥を防
ぐことができる、また、栓体を、空気を送って膨らませ
るカフとすれば、更に気管の内壁に強くフィットさせる
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態を示すものであ
る。
【0018】合成樹脂またはゴム等の軟質材料からなる
管状のチューブ本体2は、図1に示すように軸方向全体
が湾曲していて、先端部は、湾曲半径の内側が尖形とな
るように斜めに切断されている。
【0019】チューブ本体2の先端には、発光ダイオー
ドを軟質樹脂等の軟質の透明体で先端が球状になるよう
に覆った発光体3が、図1および図2に示すように、チ
ューブ本体2の湾曲半径の内側からS字状に突出して設
けられている。そして、発光体3へ電源を供給する接続
ケーブル4が、チューブ本体2の軸線方向に沿って、チ
ューブ本体2と一体になるように沿設されていて、その
接続ケーブル4の基端から、電池または交流電源等によ
って電源が供給される。また、チューブ本体2の基端部
には、酸素や麻酔用ガス等の気体の供給源との結合部6
が取り付けられている。尚、発光体3の光源は発光ダイ
オードに限らず他の光源を使用することができるが、小
型で省電力、高輝度で半永久的寿命を有し、発熱が少な
いという点で、発光ダイオードが適している。
【0020】また、チューブ本体2の先端から2cm乃
至3cm程度基端寄りの外周に、チューブ本体2と同軸
の回転楕円形の栓体5が設けられている。栓体5は、柔
らかく弾性を有する軟質合成樹脂材で形成されていて、
気管に挿入する際には、気管の内壁に引っかかることが
なく、しかも挿入後には、気管の断面形状に適合して隙
間を塞ぐものである。尚、栓体5をカフとして、栓体5
に空気を送り込むための管(図示省略)がチューブ本体
2に沿って基端方向へ設けられ、空気を送って栓体5を
膨らませることができるようにしてもよく、その場合に
は、栓体5が気管の内壁にしっかりと密着して、更に効
率よく気体を肺へ送り込むことができるようになる。
【0021】以下、本発明の気管内挿管チューブ1の使
用方法について説明する。
【0022】麻酔医や救命医等の施術者は、発光体3を
点灯し、チューブ本体2の先端部表面にキシロカインゼ
リー等の医療用潤滑剤を塗布して、チューブ本体2の中
央よりも少し基端寄りの部分を持って湾曲方向を横方向
に保持し、気管内挿管チューブ1を先端側から患者の口
腔13内に挿入する。先端が喉頭部14まで達したら、
図3(A)に示すように、先ず、先端部分を患者の食道
12に少し差し込み、その後、先端が声門の入り口に達
するまで引き抜く。
【0023】そして、気管内挿管チューブ1をゆっくり
と回転させて、甲状軟骨22上部の側面から頸部表面へ
漏れる発光体3の光を観察しながら、左右いずれかに寄
っていた光が中央に来たとき、即ち発光体3が設けられ
た気管内挿管チューブ1の先端が気管11の方を向いた
ときに、そのまま図3(B)に示すように、気管内挿管
チューブ1をゆっくりと押し込む。このとき、気管内挿
管チューブ1が正しく気管11に入っていれば、先端の
発光体3の通過位置によって、甲状舌骨膜21および輪
状甲状膜23を通して、発光体3の光が頸部の表面に漏
れて見えるので、その光を確認しながら気管内挿管チュ
ーブ1を押し入れていくことにより、気管11内の正し
い深さまで挿入することができる。
【0024】このとき、発光体3の表面は、軟質樹脂で
先端が球状に形成されているので、食道12や気管11
の内壁、或いは周囲の組織を傷つけることがない。ま
た、気管内挿管チューブ1の先端は、S字状に形成され
ていて、気管11に挿管しやすいようにされている。
【0025】尚、チューブ本体2の湾曲半径は、外から
口腔13内に挿入して喉頭部14へ届きやすいように、
また、一旦食道12へ差し込んだ後に声門入口まで抜い
て回転させたときに、先端が気管11の方向に向きやす
いように形成される。
【0026】また、チューブ本体2には、先端からの長
さを示す目盛りを印刷し、発光部3から漏れる光の位置
に加えて、目盛りによって、気管内挿管チューブ1の先
端がどの位置に達しているかを確認することができるよ
うにしてもよい。
【0027】本発明によると、先端が気管11の正しい
深さに達すると同時に、カフを膨らませることなく速や
かに人工呼吸を開始することができるが、長期的に人工
呼吸を継続させる場合には、栓体5をカフとし、栓体5
が気管11の内壁に沿って隙間がなくなるまで空気を送
り込んで膨らませることが好ましい。こうすることによ
り、供給される気体が漏れずに肺へ送り込まれるととも
に、胃の内容物が気道へ侵入するのをより確実に防ぐこ
とができる。
【0028】尚、本発明の気管内挿管チューブ1を熟練
した施術者が使用する場合には、一旦食道12に挿入す
ることなく、最初から気管11へ挿入してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、熟練した施術者でなく
ても、気管内挿管を短時間で容易且つ確実に行うことが
できるので、比較的経験の浅い施術者でも、失敗するこ
となく気管内挿管を行うことができる。
【0030】また、喉頭鏡を必要とせず、一本の気管内
挿管チューブだけを用いて、位置を確認しながら挿入す
ることができる。
【0031】更に、軟質の栓体は、空気を注入しなくて
も気管の断面形状に適合されるので、緊急時にも、速や
かに人工呼吸を開始させることができる。
【0032】しかも、構成が単純であり、高価な材料を
使用することなく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の気管内挿管チューブの先端部分を示す平
面図である。
【図3】本発明の使用手順を示す説明図である。
【図4】従来例を示す正面図である。
【図5】従来の異なる例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 気管内挿管チューブ、2 チューブ本体、3 発光
体、4 接続ケーブル、5 栓体、6 結合部、11
気管、12 食道、13 口腔、14 喉頭部、21
甲状舌骨膜、22 甲状軟骨、23 輪状甲状膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端に気体供給源への結合部を有すると
    ともに軸方向に湾曲したチューブ本体と、前記チューブ
    本体の先端の湾曲半径内側にS字状に屈曲して突設され
    ている発光体と、前記チューブ本体の軸方向に沿って設
    けられて前記発光体へ電源を供給する接続ケーブルとか
    らなることを特徴とする気管内挿管チューブ。
  2. 【請求項2】 前記発光体の光源として発光ダイオード
    が用いられている請求項1記載の気管内挿管チューブ。
  3. 【請求項3】 前記発光体は、光源が軟質の透明体で球
    状に覆われて形成されている請求項1または2記載の気
    管内挿管チューブ。
  4. 【請求項4】 前記チューブ先端の断面が、湾曲半径の
    内側が尖形となるように傾斜して切断されている請求項
    1,2または3記載の気管内挿管チューブ。
  5. 【請求項5】 前記チューブ本体の先端から少し基端寄
    りの外周に、気管内に挿管したときに前記チューブ本体
    の外周と気管の内壁との隙間を塞ぐための軟質の栓体が
    設けられている請求項1,2,3または4記載の気管内
    挿管チューブ。
  6. 【請求項6】 前記栓体がカフであり、前記栓体へ空気
    を供給して前記栓体を膨らませる管が前記チューブ本体
    の軸方向に沿って設けられている請求項1,2,3,4
    または5記載の気管内挿管チューブ。
JP2002152209A 2002-05-27 2002-05-27 気管内挿管チューブ Withdrawn JP2003339871A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007061076A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 National University Corporation Okayama University 気道確保具
KR100868781B1 (ko) * 2007-08-02 2008-11-17 유중석 기도 삽관 시스템
CN104116486A (zh) * 2014-08-11 2014-10-29 蔡明秀 一种灯光喉镜导芯

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