JP2003339451A - ページを押さえる棚を備えた書見台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 書見台へ載せ置いた本の、１、一ページ毎の
ページをめくる場合に際してページめくれを防ぎ、また
ページめくりが容易な事と、２、辞典に良くある一度に
纏まったページめくりに際して、１の説明と同様な配慮
のために、半自動の機能が求められる。 【解決手段】 載せ置き本１３を受け支える引き出し棚
２へ、１、圧接環１１を装着して厚さ方向を一定にしつ
つ、止めコマ９の回転操作によりページめくれを停滞状
に制止。２、コイル圧縮バネを装着してページ押さえの
厚さ変化に容易に対応しまたページめくれを常時押さえ
込む。という２つの手段を適用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は読書をする際に発生
する、本のページめくれ・ページ戻りを、本書見台へ本
を載せ置いた場合に、本書見台に備えた引き出し棚
（２）の機能によって防止し、容易なページめくりを行
なえるようにした物に関する。

【０００２】

【従来の技術】先願特許番号２０００−１６５１９５・
出願公開番号２００１−２９９４６４「表紙受けが開閉
する書見台」は、分厚く重い大型の本を、常時載せ置い
て書見する場合は画期的な書見台であるものの、一般普
通本・分厚い小形の辞典類を載せ置きして書見するに
は、ページの勝手なめくれ・ページ戻り等に対応できな
い。

【０００３】

【発明が解決しょうととする課題】一ページ毎にページ
をめくる書見を普通とする場合の一般普通本を、書見台
へ載せ置き本とする場合に、ページの勝手なめくれ・ベ
ージ戻りを容易に防ぐ一方、ページのめくり易さ・ペー
ジのめくり収め易さも配慮しなければならない。

【０００４】字句を探す目的上、一度に纏まったページ
を右遣り左遣りして書見する場合が多々ある辞典類のペ
ージめくりについても、上に説明した同様の配慮が求め
られる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の表紙受け（１）
下端部に設けて、載せ置き本（１３）を受け支える引き
出し棚（２）の構成の一つである棒（１０）の、往復自
由の引き出し機能によって、該載せ置き本（１３）のペ
ージ厚さに応じて、該引き出し棚（２）を引き出しまた
押し戻し、該棒（１０）の頭部に設定した止めコマ
（９）で、ページのめくれ・戻りを制止しようとするも
のである。本の形・種類で以下二つの手段がある。

【０００６】一ページ毎にページをめくる載せ置き本
（１３）の場合に、棒（１０）の引き出し・押し戻し位
置の移動は停滞状で、概ね静的な制止を是とする手段。

【０００７】一度に纏まったページの右遣り左遣りする
載せ置き本（１３）の場合に、棒（１０）は動きが頻繁
であると同時にページへ常に押さえの力を要し、動的な
制止を是とする手段

【０００８】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図１・図２において、本発
明の書見台の表紙受け（１）前面へ立て掛け、開ページ
した本を載せ置き本（１３）とし、該表紙受け（１）下
方部左右の前面から後面へ交差状の各１個の引き出し棚
（２）を設け、該引き出し棚（２）が該載せ置き本（１
３）を下から受け支え、該表紙受け（１）中央部を左右
に比し伸長接地させ、穿つた穴（３）を有する足回り
（１４）とし、該表紙受け（１）後面上方部に軸（１
５）へコイルねじりバネ（１６）を装着したバネ付蝶番
（４）を取り付けて介した後ろ支え（５）を設け、該後
ろ支え（５）下方部に傾斜調節ひも（６）端末を止め置
き、該傾斜調節ひも（６）先端を該表紙受け（１）該穴
（３）に貫通させ、該表紙受け（１）前面へ出過ごさせ
てひも止め（１７）を挟み止めさせ、該ひも止め（１
７）が該傾斜調節ひも（６）上の位置違いにより、該バ
ネ付蝶番（４）を中心とした該後ろ支え（５）の股状開
閉の程度が異なり、該表紙受け（１）の傾斜角度を調節
する。

【０００９】図１において、表紙受け（１）下方部左右
に設けた各一個の引き出し棚（２）について、該表紙受
け（１）下方部左右後面に各一個の柄（７）を固定し、
該柄（７）他端に前後方向へ短く突出した管（８）を形
成、該管（８）内に、頭部を膨大化して止めコマ（９）
に成形した棒（１０）を往復自由に貫入させ、該棒（１
０）尾端に抜け止め（１８）を取り付けた構成で、ペー
ジの厚さに対応する該棒（１０）の引き出しまた押し戻
しによる、該引き出し棚（２）の出し具合の調整と該止
めコマ（９）によるページのめくれを制止する。

【００１０】図１・図２・図７・図８において、引き出
し棚（２）の一つを構成する、棒（１０）頭部に成形し
た止めコマ（９）について、棒（１０）縦方向に対し垂
直状の構成を設定し、適当な厚さとだ円形（３０）・円
形・三角形・かぎ形（３１）・その他不定形状等の外形
が成す角部・稜線に丸味でなめらかな小口（２９）を付
し、内方（１９）は偏平形状として、載せ置き本（１
３）のページ下方余白部分（１３′）を親指大程度の接
触面積に、外方（２０）を膨らませる形状等に成形して
いる。

【００１１】図３・図４において、引き出し棚（２）の
一つを構成する柄（７）他端に形成した、前後方向へ突
出状の管（８）へ装着の圧接環（１１）について、棒
（１０）を貫入させた管（８）後部に被嵌の中環（２
２）と共に、１個の小穴（２３）を穿って貫通し、該小
穴（２３）内にゴム体様の圧接子（２４）を装着、該中
環（２２）外側に押し環（２１）を被嵌させ、該圧接子
（２４）は上部を該押し環（２１）と被圧接状に接し、
弾力を生じさせて下部を棒（１０）側面に接する。

【００１２】図５・図６において、引き出し棚（２）の
一部を構成する柄（７）他端に形成した、前後方向へ突
出状の管（８）内へ貫入の棒（１０）外周に装着の、コ
イル圧縮バネ（１２）について、該管（８）後方部に、
該コイル圧縮バネ（１２）先端末を掛り止め（３２）し
た前部バネ止め（２５）を固定、該管（８）後方から露
出した該棒（１０）へ、左右の双方引き出し棚（２）そ
れぞれ、図７・図８に示すごとく、表紙受け（１）正面
左側の該引き出し棚（２）について左り巻き、右側につ
いて右巻きに、それぞれ圧縮状で巻き方向へねじり状
の、該コイル圧縮バネ（１２）を装着したうえ、図５・
図６に示すごとく、該棒（１０）尾端に、該コイル圧縮
バネ（１２）後端末を掛り止め（３２）して固定した後
部バネ止め（２６）で止め、該コイル圧縮バネ（１２）
近位置に該棒（１０）縦方向に沿うごとく、ひねり戻り
止め横棒（２７）の一端を、かぎ形の止めコマ（３１）
内方（１９）から他端を該後部バネ止め（２６）の間に
配し、該ひねり戻り止め横棒（２７）を受けるひねり止
め受け（２８）を、該柄（７）一方の肩部分として、図
７・図８に示すごとく、該棒（１０）を常時該表紙受け
（１）前面へ引き戻り方向へ、左右の該かぎ形の止めコ
マ（３１）のひねりが該表紙受け（１）中央寄りへ向く
働きをさせる。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上説明したように構成される
ので、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１４】本発明の構成上の大部を成す表紙受けの、
中央部を伸長して足回りを足長く接地させた結果、載せ
置き本を接地面から高く離して載せ置く事が出来、書見
姿勢の向上を促し、表紙受け前面へ出過ごさせた傾斜調
節ひもによって、載せ置き本の望む傾き加減を容易に得
られる。

【００１５】引き出し棚の一部である棒は、引き出しま
た押し戻しによって、載せ置き本のページ厚さに、引き
出し長さの程度で対応し、ページのめくれ・ページの戻
りに、止めコマの制止作用が最も働きやすいページ押さ
えの位置を提供する。

【００１６】止めコマの実施例で示した種々の外形が成
す角部・稜線の丸味と、外方の膨らみ形状は、ベージめ
くりにおけるページ下端の接触抵抗を少なくし、とくに
内方稜線に付した丸味の小口は、ページと止めコマと成
す間隙から、ページをめくる際にページを抜く・ページ
を収める際の一連の手間に対して、ページの挟み込み易
さに寄与し、内方の偏平形状はページの押さえに密着良
好に接触し、接触面積の加減は止めコマを右・左回しし
た傾きから可能である。

【００１７】引き出し棚の一部である圧接環内部の圧接
子は、棒が受ける他動的要因であるページが一群となっ
て撥ねる作用を受けて、棒が引き出され状に移動する状
態を停滞状に制止し、載せ置き本の特定ページの静止維
持が可能である。

【００１８】引き出し棚の一部である棒へ装着したコイ
ル圧縮バネ１個にして、載せ置き本（１３）のページ
を、かぎ形の止めコマ（３１）をして常時押さえ込ませ
ると同時に、常時旋回ひねりを与える二作用を働かせる
動的機能を得て、第７図に示す如くページを右方へめく
る場合には、ページをめくり収める際に手動（３３）に
て、かぎ形の止めコマ（３１）をページから手前へ引っ
張り加減に、かぎ部分を矢印（Ａ）方向にひねってペー
ジから離し、第８図に示す如く、めくり収めの後に該か
ぎ形の止めコマ（３１）を自由にすれば、該載せ置き本
（１３）のページに対して引き戻り動作と共に、矢印
（Ｂ）方向にひねり戻される半自動（３４）的な動きを
して、次の右か左遣りの開ページに即応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本書見台の側面図である。

【図２】本書見台へ載せ置き本を載せた前面図である。

【図３】圧接環を装着の引き出し棚、部分的外観側面図
である。

【図４】圧接環を装着の引き出し棚、部分的側面拡大断
面図である。

【図５】コイル圧縮バネを装着の引き出し棚、部分的外
観側面図である。

【図６】コイル圧縮バネを装着の引き出し棚、部分的外
観上面図である。

【図７】かぎ形の止めコマを使った引き出し棚の、ペー
ジめくりの説明図である。

【図８】かぎ形の止めコマを使った引き出し棚の、ペー
ジめくり収めの説明図である。

【符号の説明】

２ 引き出し棚 ２３ 小穴 ７ 柄 ２４ 圧接
子 ８ 管 ２７ ひね
り戻り止め横棒 ９ 止めコマ ２８ ひね
り止め受け １０ 棒 ２９ 小口 １１ 圧接環 ３０ だ円
形の止めコマ １２ コイル圧縮バネ ３１ かぎ
形の止めコマ １３ 載せ置き本 ３３ 手動 １３′ ページ下方余白部分 ３４ 半自
動 １９ 止めコマ内方 ２０ 止めコマ外方 ２１ 押し環 ２２ 中環

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表紙受け（１）下方部左右に各１個の引
   き出し棚（２）を設け、該表紙受け（１）下方中央部に
   穴（３）を穿ち、該表紙受け（１）後面にバネ付蝶番
   （４）を介して、後ろ支え（５）を設け、該後ろ支え
   （５）下方部に傾斜調節ひも（６）端末を止め置き、該
   傾斜調節ひも（６）先端を該穴（３）へ貫通させ、該表
   紙受け（１）前面へ出過ごさせた構成を主要部とするペ
   ージを押さえる棚を備えた書見台。
2. 【請求項２】 表紙受け（１）下方部左右に各１個の柄
   （７）一端を固定し、該柄（７）他端に前後方向へ突出
   状の管（８）を形成、該管（８）内に、頭部を止めコマ
   （９）に成形した棒（１０）を往復自由に貫入させ、引
   き出し棚（２）を構成した請求項１記載のページを押さ
   える棚を備えた書見台。
3. 【請求項３】 柄（７）他端に形成した前後方向へ突出
   状の管（８）へ、圧接環（１１）を装着して、引き出し
   棚（２）を構成した請求項２記載のページを押さえる棚
   を備えた書見台。
4. 【請求項４】 柄（７）他端に形成した前後方向へ突出
   状の管（８）内へ貫入の棒（１０）外周に、コイル圧縮
   バネ（１２）を装着して、引き出し棚（２）を構成した
   請求項２記載のページを押さえる棚を備えた書見台。