JP2003339267A - 立体型ペット用トイレ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 うさぎ等のペットを飼育するケージで、床面
が尿や汚物などで不衛生になり、湿気や病菌の発生でう
さぎが下痢をおこしたり病気したりすることが多い。本
発明は、ケージ内を衛生的にするためにペット専用のト
イレを提供する。 【解決手段】 頂点（Ａ）を直角とし底辺（Ｂ）を湾曲
させた略イチョウ型の底面（５）の周囲に縁部（４）を
設け、上面を開口した全体が耐水性のあるビニール又は
樹脂材からなる容器（１）に、尿吸水材（２）を設置
し、その表面に浸透性の敷布（３）を設け、尿を立体的
に収集することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】この発明は、ケージで飼育す
るうさぎ等の糞尿処理に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来よりペットシーツは平面状で、うさ
ぎがした尿は量の分だけシーツ全体へ広がっていった。
またシーツのヘリは白系の紙類等を使用しており、ケー
ジのトレーに敷いた時トレー側面に添って立ち上がった
ヘリがすのこ付近にあると目立ちやすかった。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。 （イ）平面状に広がった尿が、下からの湿気に弱いうさ
ぎの下痢の原因になった。 （ロ）湿気の下痢による、すのこに付着した糞や散歩さ
せた時に落とした糞は、悪臭を放ちそうじが大変煩わし
かった。 （ハ）平面状に広がった尿の上で生活することで、うさ
ぎ自体が尿臭くなった。 （ニ）湿気を含んだシーツの上に糞や食べかす等が落ち
ることで、雑菌が繁殖しやすくなり病気の原因になっ
た。 （ホ）うさぎが一定の場所で尿をする習性があるにもか
かわらず、ケージの広さの分だけペットシーツ代がかさ
んだ。 （ヘ）シーツのヘリがすのこ付近にあるとうさぎがシー
ツを引っ張り込んでボロボロにひきちぎりそうじが煩わ
しかった。 本発明はこれらの欠点を解決するために発明されたもの
である。 【０００４】 【課題を解決するための手段】頂点（Ａ）を直角とし底
辺（Ｂ）を湾曲させた略イチョウ型の底面（５）の周囲
に縁部（４）を設け、上面を開口した全体が無色透明で
耐水性のあるビニール又は樹脂材からなる容器（１）の
底に、尿吸水材（２）を設置し、その表面に浸透性の敷
布（３）を設け周囲を縁部（４）に固定させた立体型ペ
ット用トイレ。以上の構成からなる立体型ペット用トイ
レである。 【０００５】 【発明実施の形態】以下、本発明の実施形態について説
明する。頂点（Ａ）を直角とし底辺（Ｂ）を湾曲させた
略イチョウ型の底面（５）の周囲に縁部（４）を設け、
上面をやや外開きに開口した、全体が無色透明で耐水性
のあるビニール又は樹脂材からなる容器（１）の底に、
尿吸水材（２）を平らに設置する。そしてその表面に本
発明を裏返しても尿吸水材（２）がとび出してくること
がないよう浸透性の敷布（３）を設け周囲を縁部（４）
に固定する。 （イ）図４に示す容器（１）の開口部から浸透性の敷布
（３）までの縁部上部分は、尿がすぐ吸収されず浸透性
の敷布（３）の上で滞った時に形がくずれて尿を外へも
らすことのないよう丈夫な素材を使用する。この部分の
色については、本発明に高さがありすのこ付近に近づく
ことから引っ張り込みを防止するために無色透明とす
る。 （ロ）図５に示す容器（１）の底面（５）から浸透性の
敷布（３）までの縁部（４）下部分は、尿をいっぱい吸
収しても形がくずれないよう丈夫な素材か、図６に示す
ように縁部（４）下部分に柱（６）を入れる等で対応す
る。この部分の色については無色透明に限らない。 （ハ）浸透性の敷布（３）は、尿を吸収した後の本発明
を裏返しても破れない丈夫なものを使用する。 （ニ）尿吸水材（２）は、一度吸った尿を固める等、尿
を逃さない素材のものを使用する。 （ホ）図７に示すように、縁部（４）を長めにとり角等
に切り込み（７）を入れ、図８のように外向けに折った
状態で使用し、使用後は図９のように縁部（４）を内側
に折り込んで処分する等、衛生面を考慮した形にしても
よい。 （ヘ）本発明の大きさは、うさぎ用トイレ（８）に合う
大きさで、高さは小型のケージ（９）のトレー（１０）
にも合う３ｃｍ程度とする。 本発明は、以上の構成よりなっている。本発明の使用
は、次のようになっている。 （イ）第１実施の形態 床がすのこ（１１）状ですぐ下のトレー（１０）に糞尿
が落ちる仕組のケージ（９）の場合。 図１０に示すように、まずトレー（１０）全体に糞や食
べかす等（１２）を処理するペットシーツ（１３）を敷
く。そしてその上にいつもうさぎ（１４）が尿をしてい
るケージ（９）の隅に合うように、本発明の頂点（Ａ）
をトレー（１０）の角に合せて置く。そしてトレー（１
０）をケージ（９）に戻す。図１１に示すように、うさ
ぎ（１４）は本発明の上へ尿をする。尿は浸透性の敷布
（３）を透り、尿吸水材（２）へ吸い込まれていく。す
ぐ吸収されず浸透性の敷布（３）の上で滞った尿は、図
１２に示すように縁部（４）上部分が壁になり外へもれ
ることなく後に尿吸水材（２）へ吸収されていく。その
後何度うさぎ（１４）が尿をしても、本発明の立体構造
により、尿は外へもれることなく下方へと吸収される。
本発明の後始末については、ケージ（９）からトレー
（１０）を引き出し、本発明の縁部（４）上部を両手で
つまんでそのままゴミ袋に捨てるか、図１３に示すよう
に、糞や食べかす等（１２）と一緒にペットシーツ（１
３）にくるんでゴミ袋に捨てる。 （ロ）第２実施の形態 上下２層式のうさぎ用トイレ（８）を使用する場合。 うさぎ（１４）が乗る上部トレーをはずし、下部トレー
の中に形を合わせて本発明を設置し、上部トレーを元ど
おりに戻す。図１４に示すように、うさぎ（１４）はト
イレ（８）の上に乗って尿をする。尿は、上部トレーの
穴から落ち本発明の浸透性の敷布（３）を透り、尿吸水
材（２）へ吸い込まれていく。すぐ吸収されず浸透性の
敷布（３）の上で滞った尿は、縁部（４）上部分が壁に
なり、外へもれることなく後に尿吸水材（２）へ吸収さ
れていく。その後、何度うさぎ（１４）が尿をしても、
本発明の立体構造により、尿は外へもれることなく下方
へと吸収される。本発明の後始末については、まず、う
さぎ用トイレ（８）の上部トレーをはずし、図１５に示
すように本発明の縁部（４）上部を両手でつまんで取り
出し、そのままゴミ袋に捨てるか、糞や食べかす等（１
２）と一緒にペットシーツ（１３）にくるんでゴミ袋に
捨てる。 （ハ）第３実施の形態 せまいすのこ（１１）状のケージ（９）でうさぎ用トイ
レ（８）を設置していた場合。 図１６にあるような、せまいすのこ（１１）状のケージ
（９）の隅に設置してあるうさぎ用トイレ（８）を取り
去る。そして第１実施の形態と同じく、図１７のように
トレー（１０）にペットシーツ（１３）を敷き、浸透性
の敷布（３）に尿のにおいをつけた本発明をうさぎ（１
４）が尿をしていた隅へ合うように置く。そしてトレー
（１０）をケージ（９）に戻す。うさぎ（１４）は本発
明の上へ尿をする。尿は浸透性の敷布（３）を透り、尿
吸水材（２）へ吸い込まれていく。すぐ吸収されず浸透
性の敷布（３）の上で滞った尿は、縁部（４）上部分が
壁になり外へもれることなく後に尿吸水材（２）へ吸収
されていく。その後何度うさぎ（１４）が尿をしても、
本発明の立体構造により、尿は外へもれることなく下方
へと吸収される。本発明の後始末については、ケージ
（９）からトレー（１０）を引き出し、本発明の縁部
（４）上部を両手でつまんでそのままゴミ袋に捨てる
か、糞や食べかす等（１２）と一緒にペットシーツ（１
３）にくるんでゴミ袋に捨てる。 【０００６】 【発明の効果】（イ）下からの湿気によるうさぎの下痢
を防ぐことができ、下痢の糞の悪臭や後始末に煩わされ
ることがなくなる。 （ロ）すのこの下で平面的に広った尿によるうさぎ自体
の臭いや、下からの湿気による食べかすや糞等からの病
菌の繁殖を防ぎ、ケージ内が衛生的になる。 （ハ）上下２層式のうさぎ用トイレに使用した場合は、
中に入れる砂等をかき出す手間が省け簡単で清潔に処理
することができる。 （ニ）せまいすのこ状のケージでうさぎ用トイレを設置
していた場合、うさぎ用トイレをはずし本発明をトレー
に設置する形式に切り換える事で、うさぎの動けるスペ
ースが広くなる。また、うさぎ用トイレをうさぎのいる
ケージ内から取り出し、糞や食べかす用のトレーを引き
出して糞尿の後始末をするという二度手間を省く事がで
き、うさぎ用トイレを取り出す時に、うさぎがケージか
ら飛び出してくることの気使いをしなくてもよくなる。 （ホ）糞や食べかすを処理するものとして、ペットシー
ツのかわりに新聞紙を使用すれば、ケージの大きさによ
りペットシーツを選ぶこともなくなり、代金が安くす
む。 （ヘ）縁部（４）上部分を無色透明にすることで、本発
明がすのこ付近に近付いても、うさぎが気付きにくくな
り、引っ張り込みを防止することができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の斜視図。 【図２】本発明の分解斜視図。 【図３】本発明の断面図。 【図４】本発明の上部の斜視図。 【図５】本発明の下部の斜視図。 【図６】本発明の他の実施例を示す斜視図。 【図７】本発明の他の実施例を示す斜視図。 【図８】本発明の他の実施例を示す斜視図。 【図９】本発明の他の実施例を示す斜視図。 【図１０】本発明の使用状態を示す斜視図。 【図１１】本発明の使用状態で本発明以外を１部切り欠
いた斜視図。 【図１２】本発明の使用状態で本発明以外を１部切り欠
いた斜視図。 【図１３】本発明の使用状態を示す斜視図。 【図１４】本発明の他の使用状態を示す斜視図。 【図１５】本発明の他の使用状態を示す斜視図。 【図１６】従来の方法の使用状態を示す図で１部切り欠
いた斜視図。 【図１７】本発明の使用状態を示す図で本発明以外を１
部切り欠いた斜視図。 【符号の説明】 Ａ 頂点 Ｂ 底辺 １ 容器 ２ 尿吸水材 ３ 敷布 ４ 縁部 ５ 底面 ６ 柱 ７ 切り込み ８ うさぎ用トイレ ９ ケージ １０ トレー １１ すのこ １２ 糞や食べかす等 １３ ペットシーツ １４ うさぎ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 頂点（Ａ）を直角とし底辺（Ｂ）を湾曲
   させた略イチョウ型の底面（５）の周囲に縁部（４）を
   設け、上面を開口した全体が耐水性のあるビニール又は
   樹脂材からなる容器（１）に、尿吸水材（２）を設置
   し、その表面に浸透性の敷布（３）を設けた立体型ペッ
   ト用トイレ。