JP2003339050A - マルチステージ補間の丸め制御 - Google Patents

マルチステージ補間の丸め制御

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JP2003339050A JP2003107079A JP2003107079A JP2003339050A JP 2003339050 A JP2003339050 A JP 2003339050A JP 2003107079 A JP2003107079 A JP 2003107079A JP 2003107079 A JP2003107079 A JP 2003107079A JP 2003339050 A JP2003339050 A JP 2003339050A
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    • G02C2200/06Locking elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチステージ補間の丸め制御の様々な技法
およびツールを提供すること。 【解決手段】 例えば、動き推定および動き補償中に、
ビデオエンコーダは、マルチステージ補間によって基準
ビデオフレーム内のピクセル値を計算する時に、ステー
ジ交互丸め制御を使用する。あるいは、動き補償中に、
ビデオデコーダは、マルチステージ補間によって基準フ
レーム内のピクセル値を計算する時に、ステージ交互丸
め制御を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】マルチステージ補間の丸め制
御のテクニックおよびツールを説明する。例えば、ビデ
オエンコーダまたはビデオデコーダは、マルチステージ
補間によって基準ビデオフレーム内のピクセル値を計算
する時に、ステージ交互丸め制御を使用する。
【0002】
【従来の技術】デジタルビデオは、大量のストレージお
よび伝送容量を消費する。通常の生のデジタルビデオシ
ーケンスには、毎秒15フレームまたは30フレームが
含まれる。各フレームに、1万個または10万個のピク
セル(ペルとも称する)が含まれる可能性がある。各ピ
クセルは、画像の小さい要素を表す。生の形では、コン
ピュータは、一般に24ビットを用いて1ピクセルを表
す。例えば、1つのピクセルに、ピクセルのグレースケ
ール成分を定義する8ビット輝度値(明度値とも称す
る)と、ピクセルの色成分を定義する2つの8ビットク
ロミナンス値(クロマ値とも称する)が含まれる場合が
ある。したがって、通常の生のデジタルビデオシーケン
スのビット毎秒またはビットレートの数は、毎秒500
万ビット以上になる可能性がある。
【0003】多くのコンピュータおよびコンピュータネ
ットワークには、生のデジタルビデオを処理するリソー
スが欠けている。この理由から、エンジニアは、圧縮
(コーディングまたはエンコーディングとも称する)を
使用して、デジタルビデオのビットレートを下げる。圧
縮は、ロスレス(lossless)とすることができ、この場
合には、ビデオの品質は影響を受けないが、ビットレー
トの減少が、ビデオの複雑さによって制限される。ある
いは、圧縮はロスのあるもの(lossy)とすることがで
き、この場合には、ビデオの品質に影響があるが、ビッ
トレートの減少が、より劇的になる。圧縮解除では、圧
縮の逆を行う。
【0004】一般に、ビデオ圧縮技法には、イントラフ
レーム圧縮(intraframe icompression)とインターフ
レーム圧縮(interframe compression)が含まれる。イ
ントラフレーム圧縮技法では、通常はIフレームまたは
キーフレームと呼ばれる個々のフレームを圧縮する。イ
ンターフレーム圧縮技法では、通常は予測フレーム、P
フレーム、またはBフレームと呼ばれる、前のフレーム
および/または後のフレームを参照してフレームを圧縮
する。
【0005】Microsoft Corporati
on社のWindows(登録商標)Media Vi
deo、Version 8(「WMV8」)には、ビ
デオエンコーダおよびビデオデコーダが含まれる。WM
V8エンコーダでは、イントラフレーム圧縮およびイン
ターフレーム圧縮が使用され、WMV8デコーダでは、
イントラフレーム圧縮解除およびインターフレーム圧縮
解除が使用される。WMV8エンコーダのインターフレ
ーム圧縮では、ブロックに基づく動き補償された予測符
号化と、その後の、残留誤差の変換符号化が使用され
る。
【0006】WMV8では、フレームが、3つの画素平
面すなわち、輝度ピクセル値の輝度(Y)平面およびク
ロミナンスピクセル値の2つの色(U、V)平面として
表される。Y平面の解像度は、水平および垂直でU平面
およびV平面の解像度の2倍である。したがって、32
0ピクセル×240ピクセルのフレームは、320ピク
セル×240ピクセルのY平面および160ピクセル×
120ピクセルのU平面およびV平面を有する。
【0007】WMV8エンコーダでは、予測フレームが
ピクセルの8×8ブロックに分割される。4つの8×8
輝度ブロックおよび2つの同一位置の8×8クロミナン
スブロック(一方はU−色平面、他方はV−色平面に関
する)のグループによって、16×16マクロブロック
とが形成される。したがって、16×16マクロブロッ
クのそれぞれに、4つの8×8輝度ブロックと、2つの
8×8クロミナンスブロックとが含まれる。
【0008】予測フレームのマクロブロックについて、
WMV8エンコーダでは、動き推定(motion estimatio
n)が実行される。動き推定では、予測フレーム内でマ
クロブロックを検索し、基準フレームからのマクロブロ
ックとマッチングすることによって、予測フレーム内の
マクロブロックの動きを近似する。例えば、図1では、
WMV8エンコーダによって、予測フレーム(110)
内のマクロブロック(115)の動きベクトルが計算さ
れる。この動きベクトルを計算するために、エンコーダ
は、基準フレーム(130)の検索領域(135)内を
検索する。検索領域(135)内で、エンコーダは、よ
い一致を見つけるために、予測フレーム(110)から
のマクロブロック(115)の輝度値を、基準フレーム
(130)からの様々な候補ブロックの輝度値と比較す
る。WMV8エンコーダは、動きベクトル精度を切り替
えることができ、整数ピクセル、1/2ピクセル、また
は1/4ピクセルの水平分解能と、整数ピクセルまたは
1/2ピクセルの垂直分解能とを有する検索範囲および
動きベクトルを使用することができる。サブピクセル精
度の動きベクトルを用いると、WMV8エンコーダによ
って、ビデオシーケンス内のサブピクセル動きを近似す
ることができる。
【0009】動き補償(motion compensation)中に、
WMV8エンコーダでは、予測フレームのマクロブロッ
クの動きベクトルを使用して、基準フレームからマクロ
ブロックの予測値(predictor)を判定する。動き予測
されるマクロブロックのそれぞれについて、WMV8エ
ンコーダでは、元のマクロブロックとその予測値の間の
差(残差または誤差と称する)を計算する。WMV8エ
ンコーダでは、残差をブロックに分割し、残差ブロック
をロッシイ圧縮する。予測フレームの動き予測されたマ
クロブロックを再構成するために、WMV8エンコーダ
では、残差を圧縮解除し、めいめいのマクロブロックの
予測値に加算する。
【0010】WMV8デコーダでも、予測フレームのマ
クロブロックの動きベクトルを使用して、基準フレーム
からマクロブロックの予測値を判定する。予測フレーム
の動き予測されたマクロブロックを再構成するために、
WMV8デコーダでは、残差を圧縮解除し、マクロブロ
ックの予測値に加算する。
【0011】動き推定中または動き補償中に、動きベク
トルがサブピクセル精度を有する(すなわち、1/2ピ
クセルまたは1/4ピクセル)ときに、WMV8エンコ
ーダまたはWMV8デコーダでは、基準フレーム内のサ
ブピクセル位置のピクセル値を判定しなければならな
い。WMV8エンコーダまたはWMV8デコーダでは、
補間フィルタを使用して、サブピクセル位置の値を生成
する。図2に、整数ピクセル値a、b、c、...、p
の補間によって計算された値を有するサブピクセルサン
プル位置H、H、Hを示す。
【0012】1/2ピクセル動きベクトル精度を用いて
動作するときに、3つの別個の1/2ピクセル位置
、H、Hの輝度ピクセル値について使用される
補間フィルタは、次の通りである。 H=(f+g+R)>>1 (1) H=(f+j+R)>>1 (2) H=(f+g+j+k+R)>>2 (3)
【0013】ここで、RおよびRは、特定のフレー
ムの丸めモードを示す1ビット丸め制御フラグによって
制御される丸め制御値である。丸め制御フラグに0がセ
ットされている場合には、R=2かつR=1であ
る。丸め制御フラグに1がセットされている場合には、
=R=0である。丸め制御フラグの値は、Pフレ
ームごとに1と0の間で交互に変える。各Iフレームで
は、丸め制御フラグの値が0にリセットされる。したが
って、丸め制御は、フレーム単位で動作する。
【0014】式1、2、および3は、双一次補間(bili
near interpolation)の例である。双一次補間は、高速
であり、ピクセル値が滑らかになる傾向がある。この平
滑化は、望ましい効果(量子化雑音の知覚可能性の低下
など)を有する場合があるが、有効なピクセル情報の消
失につながる可能性もある。
【0015】1/4ピクセル動きベクトル分解能の場合
に、WMV8エンコーダまたはWMV8デコーダでは、
まず、双三次フィルタ(bicubic filter)を使用して、
1/2ピクセル位置での輝度ピクセル値を補間する。双
三次補間は、双一次補間より低速であるが、エッジ値が
保存される傾向があり、より少ない有効ピクセル情報の
消失をもたらす。3つの別個の1/2ピクセル位置
、H、Hの双三次フィルタは、次の通りであ
る。 H=(−e+9f+9g−h+8)>>4 (4) H=(−b+9f+9j−n+8)>>4 (5) H=(−t+9t+9t−t+8)>>4 (6)
【0016】ここで、t、t、t、tは、次の
ように計算される。 t=(−a+9b+9c−d+8)>>4 (7) t=(−e+9f+9g−h+8)>>4 (8) t=(−i+9j+9k−l+8)>>4 (9) t=(−m+9n+9o−p+8)>>4 (10)
【0017】式(4)から(10)は、入力値の範囲の
外の出力をもたらすことができる。例えば、8ビット入
力(範囲0、...、255)について、一連の値、0
255 255 0によって、式(4)から(10)
のどれにおいても、287の出力値が作られる。したが
って、WMV8エンコーダまたはWMV8デコーダで
は、有効な範囲内になるように、すべての式(4)から
(10)の出力値をクランプ(または「クリッピン
グ」)する。例えば、8ビット出力値について、0未満
の値は0に変更され、255を超える値は255に変更
される。クランプは、範囲の問題に対処するが、計算の
速度が落ちる。さらに、クランプは、精度の消失をもた
らす。
【0018】WMV8エンコーダまたはWMV8デコー
ダでは、その後、補間の後続ステージで、ある1/4ピ
クセル位置のピクセル値を計算する。これらの1/4ピ
クセル位置は、水平方向に、2つの1/2ピクセル位置
の間または整数ピクセル位置と1/2ピクセル位置との
間のいずれかに配置される。これらの1/4ピクセル位
置に関して、WMV8エンコーダまたはWMV8デコー
ダでは、丸め制御なしで、2つの水平に隣接する1/2
ピクセル/整数ピクセル位置を使用する双一次補間(す
なわち(x+y+1)>>1)が使用される。
【0019】輝度動きベクトルを計算したならば、WM
V8エンコーダまたはWMV8デコーダでは、同一位置
のクロミナンス動きベクトルを導出する。WMV8の色
平面は、水平と垂直の両方で輝度平面の半分の大きさな
ので、輝度動きベクトル値を、適当なクロミナンス動き
ベクトル値にスケーリングしなければならない。WMV
8では、この変換処理に、輝度動きベクトルを半分にす
ることと、結果のクロミナンス動きベクトルを1/2ピ
クセル精度に丸めることとが含まれる。したがって、1
/2ピクセル精度を有する輝度動きベクトルは、1/4
ピクセル精度を有するクロミナンス動きベクトルに変換
されない。さらに、WMV8でのクロミナンス丸めは、
ユーザによる修正または選択が可能ではない単一のモー
ドで動作する。
【0020】WMV8では、基準フレーム内のサブピク
セル位置のピクセル値が、いくつかの状況でアンダーフ
ローまたはオーバーフローを示す場合がある。例えば、
1/4ピクセル位置の輝度ピクセル値は、隣接する整数
ピクセル位置の値が255であり、隣接する1/2ピク
セル位置の値が287(0+9×255+9×255−
0+8>>4=287)である場合に、271
(0、...、255の範囲の外)になる可能性がある
(255+287+1>>1=271)。この問題に対
処するために、マクロブロックについて残差ブロックを
予測値に加算した後に、WMV8エンコーダおよびWM
V8デコーダでは、必要な場合に、範囲0、...、2
55内になるようにマクロブロックの再構成される値を
クランプする。
【0021】WMV8の他に、複数の国際標準規格が、
ビデオの圧縮および圧縮解除に関係する。これらの標準
規格には、国際電気通信連合[「ITU」]のMoti
onPicture Experts Group
[「MPEG」]1、2、および4標準規格と、H.2
61標準規格、H.262標準規格、およびH.263
標準規格が含まれる。WMV8と同様に、これらの標準
規格では、イントラフレーム圧縮およびインターフレー
ム圧縮の組合せが使用されるが、これらの標準規格は、
通常は、使用される圧縮技法の詳細においてWMV8と
異なる。
【0022】複数の標準規格(例えばMPEG 4およ
びH.263)が、双一次フィルタおよび基本的な丸め
制御を使用する1/2ピクセル動き推定および1/2ピ
クセル動き補償を提供する。さらに、H.263では、
理論的には1/4ピクセル分解能(すなわち、1/2ピ
クセル輝度動きベクトルの分解能の半分)を有するクロ
ミナンス動きベクトルが、1/2ピクセル精度またはフ
ルピクセル精度のいずれかに丸められ、その結果、1/
4ピクセル値がクロミナンス空間で許容されなくなる。
標準規格の動き推定/補償に関する詳細については、各
標準規格の仕様書自体を参照されたい。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】動き推定および動き補
償は、効果的な圧縮技法であるが、様々な前の動き推定
/補償技法(WMV8および上で述べた標準規格の)
は、下記を含む複数の短所を有する。
【0024】(1)基準フレーム内のサブピクセル位置
でピクセル値を計算するときに、エンコーダおよびデコ
ーダが、中間値の精度を不必要に失う。例えば、WMV
8で1/4ピクセル位置のピクセル値を計算するとき
に、1/2ピクセル位置の中間値が、より多数のビット
深さが使用可能である可能性があるという事実にもかか
わらず、4ビットだけ右シフトされる。さらに、WMV
8エンコーダ/デコーダでは、1/4ピクセル位置の2
ステージ補間中に中間値がクランプされ、これによっ
て、計算速度が低下し、精度の不必要な消失がもたらさ
れる。
【0025】(2)1/4ピクセル動き推定よび動き補
償のピクセル値の補間が、多くの場合に非効率的であ
る。例えば、WMV8では、1次元1/4ピクセル位置
の計算が、1/2ピクセル位置に関するフィルタの使用
とその後の双一次フィルタの使用を必要とする。
【0026】(3)エンコーダおよびデコーダで、マル
チステージ補間で作成される可能性がある丸め誤差の累
積を考慮に入れることができない。丸め誤差は、例え
ば、ピクセル値が、ビデオシーケンスのフレームからフ
レームへと繰り返して丸められるときに発生する。この
丸め誤差によって、低品質低ビットレートビデオシーケ
ンスの知覚可能なアーチファクトが引き起こされる可能
性がある。例えば、WMV8エンコーダおよびWMV8
デコーダで、複数のステージで1/4ピクセル位置のピ
クセル値について補間するときに、丸め制御が使用され
ない。その代わりに、各ステージの結果が、補間の各ス
テージで同一の形で(丸め制御なしで)丸められる。
【0027】(4)クロミナンス丸めが、1/4ピクセ
ル精度で実行されず、クロミナンス動きベクトル丸めオ
プションに対する制御が与えられない。例えば、WMV
8エンコーダおよびWMV8デコーダは、すべてのクロ
ミナンス動きベクトルを1/2ピクセル値に丸め、単一
モードでのみ動作する。
【0028】動き推定および動き補償のデジタルビデオ
に対するクリティカルな重要性を与えられれば、動き推
定および動き補償がよく開発された分野であることは、
驚くべきものではない。しかし、前の動き推定技法およ
び動き補償技法の利益がどれほどであれ、それらは、下
記の技法およびツールの長所を有しない。
【0029】
【課題を解決するための手段】要約すると、この詳細な
説明は、マルチステージ補間の丸め制御の様々なテクニ
ックおよびツールを対象とする。例えば、ビデオのコー
ディングおよびデコーディングの応用分野において、ビ
デオエンコーダおよびビデオデコーダは、マルチステー
ジ補間によって基準ビデオフレーム内のピクセル位置の
ピクセル値を計算する時に、ステージ交互丸め制御(st
age-alternating rounding control)を使用する。ステ
ージ交互丸め制御を使用することによって、マルチステ
ージ補間からの丸め誤差のフレームからフレームへの累
積が減少する。これによって、あるタイプのビデオシー
ケンス(例えば、インターネット上でストリーミングさ
れる低品質低ビットレートビデオシーケンス)における
知覚可能なアーチファクトを減らすことによって、総合
的な性能を改善することができる。
【0030】ビデオエンコーダまたはビデオデコーダな
どのコンポーネントは、ステージ交互丸め制御を伴う補
間の複数ステージ(multiple stages of interpolatio
n)を使用して、ある値を計算する。例えば、第1ステ
ージで、コンポーネントが第1の限界の値を第1の方向
で最も近い整数に丸め、第2ステージで、コンポーネン
トが第2の限界の値を第1の方向と反対の第2の方向で
最も近い整数に丸める。丸め制御パラメータによって、
第1および第2の方向が制御される場合がいくらかあ
る。丸め制御パラメータ自体は、フレームごとにまたは
他の基準で交互になる(例えば0と1の間で)。
【0031】様々なテクニックおよびツールが、組み合
わせてまたは独立に使用することができる。追加の特徴
および長所は、添付図面に関して進められる以下の詳細
な説明から明白になる。
【0032】
【発明の実施の形態】本明細書に記載の実施形態は、動
き推定および動き補償でのサブピクセル補間の技法およ
びツールに関する。様々な実施形態は、補間の後のステ
ージまでクランプおよび/またはビットシフト(精度の
消失をもたらす可能性がある動作)を延期することによ
って、マルチステージ補間で精度を保つ技法およびツー
ルに関する。他の実施形態は、マルチステージ補間の効
率的なフィルタリング動作または丸め動作に関する。
【0033】エンコーダまたはデコーダによって、基準
フレームでのあるいは1つまたは複数のブロックまたは
マクロブロックなどのフレームの一部での、サブピクセ
ル補間を実行する。エンコーダ/デコーダによって、基
準フレーム内のサブピクセル位置のピクセル値を計算す
る。エンコーダ/デコーダによって、その後、サブピク
セル精度の動きベクトルを使用して、動き補償を実行す
ることができる。
【0034】いくつかの実施形態で、ビデオエンコーダ
またはビデオデコーダによって、ビデオコーディングア
プリケーションまたはビデオデコーディングアプリケー
ションでサブピクセル補間を実行する。その代わりに、
別のエンコーダまたはデコーダ、あるいは別のタイプの
コンポーネントによって、サブピクセル補間または以下
で別のタイプのアプリケーションで説明する他の技法を
実行する。
【0035】基準フレームに対してサブピクセル補間を
実行する代わりに、いくつかの実施形態で、エンコーダ
/デコーダによって、フィールド、オブジェクトレイ
ヤ、または他のイメージに対するサブピクセル補間を実
行する。
【0036】いくつかの実施形態では、サブピクセル補
間は、YUV色空間で基準フレームの輝度平面および色
平面のピクセル値を計算することによって行われる。代
替案では、色空間が異なる(例えば、YIQまたはRG
B)。
【0037】様々な技法およびツールは、組み合わせて
または独立に使用することができる。異なる実施形態に
よって、1つまたは複数の本明細書に記載の技法および
ツールが実施される。これらの技法の動作を、通常は、
提示のために特定のシーケンシャルな順序で説明する
が、この説明の形に、特に順序付けが必要でない限り、
動作の順序の小さい再構成が含まれることを理解された
い。例えば、シーケンシャルに説明される動作を、いく
つかの場合に、再配置するか同時に実行することができ
る。さらに、説明を簡単にするために、流れ図に、通常
は、特定の技法を他の技法と共に使用することができる
様々な形を図示しない。
【0038】いくつかの実施形態で、ビデオエンコーダ
およびビデオデコーダで、ビットストリーム内の様々な
フラグおよび信号を使用する。特定のフラグおよび信号
を説明するが、この説明の形に、フラグおよび信号に関
する異なる規約(例えば1ではなく0)が含まれること
を理解されたい。
【0039】I.コンピューティング環境 図3に、複数の本明細書に記載の実施形態がその中で実
施される、適するコンピューティング環境(300)を
示す。この技法およびツールを、異なる汎用または特殊
目的のコンピューティング環境で実施することができる
ので、コンピューティング環境(300)は、使用また
は機能性に関する制限を暗示することを意図されたもの
ではない。
【0040】図3を参照すると、コンピューティング環
境(300)に、少なくとも1つの処理ユニット(31
0)およびメモリ(320)が含まれる。図3では、こ
の最も基本的な構成(330)が、破線の中に含まれ
る。処理ユニット(310)は、コンピュータ実行可能
命令を実行し、実際のプロセッサまたは仮想プロセッサ
とすることができる。マルチプロセッシングシステムで
は、複数の処理ユニットがコンピュータ実行可能命令を
実行して、処理能力を高める。メモリ(320)は、揮
発性メモリ(例えば、レジスタ、キャッシュ、RA
M)、不揮発性メモリ(例えば、ROM、EEPRO
M、フラッシュメモリなど)、またはこの2つの組合せ
とすることができる。メモリ(320)には、ビデオエ
ンコーダおよび/またはビデオデコーダなどのエンコー
ダおよび/またはデコーダでサブピクセル補間技法を実
施するソフトウェア(380)が格納される。
【0041】コンピューティング環境は、追加の特徴を
有する場合がある。例えば、コンピューティング環境
(300)に、ストレージ(340)、1つまたは複数
の入力デバイス(350)、1つまたは複数の出力デバ
イス(360)、および1つまたは複数の通信接続(3
70)が含まれる。バス、コントローラ、またはネット
ワークなどの相互接続機構(図示せず)によって、コン
ピューティング環境(300)のコンポーネントが相互
接続される。通常、オペレーティングシステムソフトウ
ェア(図示せず)によって、コンピューティング環境
(300)内で実行される他のソフトウェアのオペレー
ティング環境が提供され、コンピューティング環境(3
00)のコンポーネントのアクティビティが調整され
る。
【0042】ストレージ(340)は、取外し可能また
は取外し不能とすることができ、ストレージ(340)
には、磁気ディスク、磁気テープ、磁気カセット、CD
−ROM、DVD、または、情報を格納でき、コンピュ
ーティング環境(300)内でアクセスできる他の任意
の媒体が含まれる。ストレージ(340)には、サブピ
クセル補間技法を実施するソフトウェア(380)の命
令が格納される。
【0043】入力デバイス(350)は、キーボード、
マウス、ペン、またはトラックボールなどの接触入力デ
バイス、音声入力デバイス、スキャニングデバイス、ま
たは、コンピューティング環境(300)に入力を提供
する別のデバイスとすることができる。オーディオエン
コードまたはビデオエンコードのために、入力デバイス
(350)を、サウンドカード、ビデオカード、TVチ
ューナカード、またはアナログ形式またはデジタル形式
でオーディオ入力またはビデオ入力を受け入れる類似す
るデバイス、あるいは、オーディオサンプルまたはビデ
オサンプルをコンピューティング環境(300)に読み
込むCD−ROMまたはCD−RWとすることができ
る。出力デバイス(360)は、ディスプレイ、プリン
タ、スピーカ、CDライタ、または、コンピューティン
グ環境(300)からの出力を提供する別のデバイスと
することができる。
【0044】通信接続(370)によって、通信媒体を
介する別のコンピューティングエンティティへの通信が
可能になる。通信媒体は、コンピュータ実行可能命令、
オーディオまたはビデオの入力または出力、あるいは他
のデータなどの情報が、変調されたデータ信号で伝えら
れる。変調されたデータ信号とは、信号内で情報をエン
コードする形で1つまたは複数の特性を設定されまたは
変更された信号である。限定ではなく例として、通信媒
体には、電気、光、RF、赤外線、音響、または他の搬
送波を用いて実施される有線もしくは無線の技術が含ま
れる。
【0045】技法およびツールを、コンピュータ可読媒
体の全般的なコンテキストで説明することができる。コ
ンピュータ可読媒体とは、コンピューティング環境内で
アクセスできるすべての使用可能な媒体である。制限で
はなく例として、コンピューティング環境(300)に
関して、コンピュータ可読媒体に、メモリ(320)、
ストレージ(340)、通信媒体、およびこれらの任意
の組合せが含まれる。
【0046】技法およびツールを、プログラムモジュー
ルに含まれるものなどの、ターゲットの実際のプロセッ
サまたは仮想プロセッサ上のコンピューティング環境内
で実行されるコンピュータ実行可能命令の全般的なコン
テキストで説明することができる。一般に、プログラム
モジュールには、特定のタスクを実行するか特定の抽象
データ型を実施する、ルーチン、プログラム、ライブラ
リ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構
造などが含まれる。プログラムモジュールの機能性を、
望みに応じて様々な実施形態で、組み合わせるかプログ
ラムモジュールの間で分割することができる。プログラ
ムモジュールのコンピュータ実行可能命令を、ローカル
コンピューティング環境または分散コンピューティング
環境内で実行することができる。
【0047】提示のために、この詳細な説明で、「決
定」および「選択」などの用語を使用して、コンピュー
ティング環境でのコンピュータ動作を説明する。これら
の用語は、コンピュータによって実行される動作の高水
準の抽象化であり、人間によって実行される動作と混同
してはならない。これらの用語に対応する実際のコンピ
ュータ動作は、実施形態に応じて変化する。
【0048】II.一般化されたビデオエンコーダおよ
びビデオデコーダ 図4は、一般化されたビデオエンコーダ(400)のブ
ロック図であり、図5は、一般化されたビデオデコーダ
(500)のブロック図である。
【0049】エンコーダおよびデコーダ内のモジュール
の間に示された関係は、エンコーダおよびデコーダ内の
情報の主な流れを示し、図を簡単にするために、他の関
係は図示されていない。具体的に言うと、図4および図
5には、通常は、ビデオシーケンス、フレーム、マクロ
ブロック、ブロックなどに使用されるエンコーダ設定、
モード、テーブルなどを示すサイド情報(side informa
tion)が示されていない。そのようなサイド情報は、通
常はサイド情報のエントロピ符号化(entropyencodin
g)の後に、出力ビットストリーム内で送信される。出
力ビットストリームのフォーマットは、Windows
(登録商標)Media Videoフォーマットまた
は別のフォーマットとすることができる。
【0050】エンコーダ(400)およびデコーダ(5
00)は、ブロックベースであり、4:2:0マクロブ
ロックフォーマットを使用し、各マクロブロックには、
4つの8×8輝度ブロック(時には1つの16×16マ
クロブロックとして扱われる)と、2つの8×8クロミ
ナンスブロック(例えば、1つはUブロック、1つはV
ブロック)が含まれる。代替案では、エンコーダ(40
0)およびデコーダ(500)が、オブジェクトベース
であり、異なるマクロブロックフォーマットまたはブロ
ックフォーマットを使用するか、8×8ブロックおよび
16×16マクロブロックと異なるサイズまたは構成の
ピクセルの組に対する操作を実行する。
【0051】実施形態および所望の圧縮のタイプに応じ
て、エンコーダまたはデコーダのモジュールを、追加
し、省略し、複数のモジュールに分割し、他のモジュー
ルと組み合わせ、かつ/または類似するモジュールで置
換することができる。代替実施形態では、異なるモジュ
ールおよび/またはモジュールの他の構成を有するエン
コーダまたはデコーダによって、本明細書に記載の技法
の1つまたは複数が実行される。
【0052】A.ビデオエンコーダ 図4は、一般的なビデオエンコーダシステム(400)
のブロック図である。エンコーダシステム(400)
は、現在のフレーム(405)を含むビデオフレームの
シーケンスを受け取り、出力として圧縮ビデオ情報(4
95)を作る。ビデオエンコーダの特定の実施形態で
は、通常は、一般化されたエンコーダ(400)の変形
形態または補足されたバージョンが使用される。
【0053】エンコーダシステム(400)によって、
予測フレームおよびキーフレームが圧縮される。提示の
ために、図4に、エンコーダシステム(400)を介す
るキーフレームのパスと、順方向予測フレームのパスを
示す。エンコーダシステム(400)のコンポーネント
の多くが、キーフレームと予測フレームの両方の圧縮に
使用される。これらのコンポーネントによって実行され
る正確な動作を、圧縮される情報のタイプに応じて変更
することができる。
【0054】予測フレーム[インターコーディングされ
たフレーム、あるいは両方向予測の場合にpフレームま
たはbフレームとも称する]は、あるフレームから他の
フレームへの予測(または差)に関して表現される。予
測残差は、予測されたものと元のフレームの間の差であ
る。対照的に、キーフレーム[iフレーム、イントラコ
ーディングされたフレームとも称する]は、他のフレー
ムへの参照なしで圧縮される。
【0055】現在のフレーム(405)が、順方向予測
フレームである場合には、動き推定(motion estimato
r)(410)が、基準フレームに関して、現在のフレ
ーム(405)のマクロブロックまたはピクセルの他の
組の動きを推定し、基準フレームは、フレームストア
(420)にバッファリングされた、再構成された前の
フレーム(425)である。代替実施形態では、基準フ
レームが、後のフレームであるか、現在のフレームであ
るかが、両方向予測される。動き推定(410)は、サ
イド情報として、動きベクトルなどの動き情報(41
5)を出力する。動き補償(motion compensator)(4
30)が、再構成された前のフレーム(425)に動き
情報(415)を適用して、動き補償された現在のフレ
ーム(435)を形成する。しかし、予測は、ほとんど
の場合に完全ではなく、動き補償された現在のフレーム
(435)と元の現在のフレーム(405)との間の差
が、予測残差(445)である。代替案では、動き推定
(estimator)および動き補償(motion compensator)
が、別のタイプの動き推定/補償を適用する。
【0056】周波数変換(Frequency transformer)
(460)が、空間領域ビデオ情報を周波数領域(すな
わちスペクトル)データに変換する。ブロックベースの
ビデオフレームについて、周波数変換(460)は、離
散コサイン変換[「DCT」]またはDCTの変形形態
を動き予測残差データのブロックに適用して、DCT係
数のブロックを作る。代替案では、周波数変換(46
0)が、フーリエ変換などの別の普通の周波数変換を適
用するか、ウェーブレット分析またはサブバンド分析を
使用する。いくつかの実施形態で、周波数変換(46
0)が、キーフレームの空間予測残差のブロックに周波
数変換を適用する。周波数変換(460)は、8×8、
8×4、4×8、または他のサイズの周波数変換を適用
することができる。
【0057】その後、量子化(Quantizer)(470)
が、スペクトルデータ係数のブロックを量子化する。こ
の量子化(Quantizer)は、フレームごとにまたは別の
基準で変化するステップサイズを用いてスペクトルデー
タに均一のスカラ量子化を適用する。代替案では、量子
化が、例えば不均一量子化、ベクトル量子化、または非
適応量子化などの別のタイプの量子化をスペクトルデー
タ係数に適用し、あるいは、周波数変換を使用しないエ
ンコーダシステムでは、スペクトル領域データを直接に
量子化する。適応量子化のほかに、エンコーダ(40
0)は、ドロッピング、適応フィルタリング、または他
のレート制御の技法を使用することができる。
【0058】再構成された現在のフレームが、後続の動
き推定/補償に必要なときには、逆量子化(Inverse qu
antizer)(476)が、量子化されたスペクトルデー
タ係数に対して逆量子化を実行する。その後、逆周波数
変換(Inverse frequency transformer)(466)
が、周波数変換(460)の動作の逆を実行し、再構成
された予測残差(予測フレームの場合)または再構成さ
れたキーフレームを作る。現在のフレーム(405)
が、キーフレームである場合には、再構成されたキーフ
レームが、再構成された現在のフレーム(図示せず)と
して採用される。現在のフレーム(405)が、予測フ
レームである場合には、再構成された予測残差を動き補
償された現在のフレーム(435)に加算して、再構成
された現在のフレームを形成する。フレームストア(4
20)は、次のフレームの予測に使用するために、再構
成された現在のフレームをバッファリングする。いくつ
かの実施形態で、エンコーダが、再構成されたフレーム
にデブロッキングフィルタ(deblocking filter)を適
用して、フレームのブロック内の不連続性を適応式に平
滑化する。
【0059】エントロピ符号化(Entropy coder)(4
80)は、量子化(Quantizer)(470)の出力並び
にあるサイド情報(例えば、動き情報(415)、量子
化ステップサイズなど)を圧縮する。通常のエントロピ
符号化技法には、算術コーディング、差分コーディン
グ、ハフマンコーディング、ランレングスコーディン
グ、LZコーディング、辞書コーディング、および上記
の組合せが含まれる。エントロピ符号化(480)(en
tropy coder)は、通常は、異なる種類の情報(例え
ば、DC係数、AC係数、異なる種類のサイド情報)に
異なるコーディング技法を使用し、特定のコーディング
技法内で複数のコードテーブルの中から選択することが
できる。
【0060】エントロピ符号化(480)は、圧縮ビデ
オ情報(495)をバッファ(490)に入れる。バッ
ファレベルインジケータが、ビットレート適応モジュー
ルにフィードバックされる。圧縮ビデオ情報(495)
は、一定のまたは比較的一定のビットレートでバッファ
(490)から放出され、そのビットレートでの後続の
ストリーミングのために格納される。代替案では、エン
コーダシステム(400)が、圧縮の直後に圧縮ビデオ
情報をストリーミングする。
【0061】バッファ(490)の前または後に、圧縮
ビデオ情報(495)を、ネットワークを介する伝送の
ためにチャネルコーディングすることができる。チャネ
ルコーディングでは、エラー検出および訂正データを圧
縮ビデオ情報(495)に適用することができる。
【0062】B.ビデオデコーダ 図5は、一般的なビデオデコーダシステム(500)の
ブロック図である。デコーダシステム(500)は、ビ
デオフレームの圧縮されたシーケンスに関する情報(5
95)を受け取り、再構成されたフレーム(505)を
含む出力を作る。ビデオデコーダの特定の実施形態で
は、通常は、一般化されたデコーダ(500)の変形形
態または補足された版が使用される。
【0063】デコーダシステム(500)は、予測フレ
ームおよびキーフレームを圧縮解除する。提示のため
に、図5に、デコーダシステム(500)を介するキー
フレームのパスおよび順方向予測フレームのパスを示
す。デコーダシステム(500)のコンポーネントの多
くが、キーフレームおよび予測フレームの両方の圧縮解
除に使用される。これらのコンポーネントによって実行
される正確な動作を、圧縮解除される情報のタイプに応
じて変更することができる。
【0064】バッファ(590)が、圧縮ビデオシーケ
ンスに関する情報(595)を受け取り、受け取った情
報をエントロピ復号(Entropy decoder)(580)か
ら使用可能にする。バッファ(590)は、通常は、経
時的にかなり一定の速度で情報を受け取り、バッファ
(590)には、帯域幅または伝送の短期間変動を平滑
化するためにジッタバッファが含まれる。バッファ(5
90)に、再生バッファおよび他のバッファも含めるこ
とができる。代替案では、バッファ(590)が、変化
する速度で情報を受け取る。バッファ(590)の前ま
たは後に、圧縮ビデオ情報を、チャネルデコードし、エ
ラー検出および訂正のために処理することができる。
【0065】エントロピ復号(580)は、通常はエン
コーダ内で実行されるエントロピ符号化の逆を適用する
ことによって、エントロピ符号化された量子化されたデ
ータ並びにエントロピ符号化されたサイド情報(例え
ば、動き情報(515)、量子化ステップサイズ)をデ
コードする。エントロピ復号技法には、算術デコーディ
ング、差分デコーディング、ハフマンデコーディング、
ランレングスデコーディング、LZデコーディング、辞
書デコーディング、および上記の組合せが含まれる。エ
ントロピ復号(580)は、頻繁に、異なる種類の情報
(例えば、DC係数、AC係数、異なる種類のサイド情
報)に異なるデコーディング技法を使用し、特定のデコ
ーディング技法内で複数のコードテーブルの中から選択
することができる。
【0066】再構成されるフレーム(505)が、順方
向予測フレームである場合には、動き補償(motion com
pensator)(530)が、動き情報(515)を基準フ
レーム(525)に適用して、再構成されるフレーム
(505)の予測(535)を形成する。例えば、動き
補償(530)は、マクロブロック動きベクトルを使用
して、基準フレーム(525)内のマクロブロックを見
つける。フレームバッファ(520)に、基準フレーム
として使用される、前に再構成されたフレームが格納さ
れる。代替案では、動き補償(motion compensator)
が、別のタイプの動き補償を適用する。動き補償による
予測は、ほとんどの場合に完全ではなく、したがって、
デコーダ(500)は、予測残差も再構成する。
【0067】デコーダが、後続の動き補償のために、再
構成されたフレームを必要とするときに、フレームスト
ア(520)に、再構成されたフレームが、次のフレー
ムの予測に使用するために格納される。いくつかの実施
形態で、エンコーダは、再構成されたフレームにデブロ
ッキングフィルタを適用して、フレームのブロック内の
不連続性を適応式に平滑化する。
【0068】逆量子化(570)が、エントロピ復号さ
れたデータを逆量子化する。一般に、この逆量子化(In
verse quantizer)は、フレームごとにまたは別の基準
で変化するステップサイズを用いてエントロピ復号され
たデータに均一のスカラ逆量子化を適用する。代替案で
は、逆量子化が、例えば不均一逆量子化、ベクトル逆量
子化、または非適応逆量子化などの別のタイプの逆量子
化をデータに適用し、あるいは、逆周波数変換を使用し
ないデコーダシステムでは、空間領域データを直接に逆
量子化する。
【0069】逆周波数変換(560)は、量子化された
周波数領域データをスペクトル領域ビデオ情報に変換す
る。ブロックベースビデオフレームについて、逆周波数
変換(560)は、逆DCT[「IDCT」]またはI
DCTの変形をDCT係数のブロックに適用し、動き予
測残差データを作る。代替案では、逆周波数変換(56
0)が、逆フーリエ変換などの別の普通の逆周波数変換
を適用するか、ウェーブレット分析またはサブバンド分
析を使用する。いくつかの実施形態で、逆周波数変換
(560)は、キーフレームの空間予測残差のブロック
に逆周波数変換を適用する。逆周波数変換(560)
は、8×8、8×4、4×8、または他のサイズの逆周
波数変換を適用することができる。
【0070】III.動き推定および動き補償 インターフレームコーディングでは、フレームの間の時
間的冗長性を活用して、圧縮を達成する。時間的冗長性
削減では、現在のフレームをコーディングするときに、
予測値として、前にコーディングされたフレームを使用
する。以下で説明する実施形態では、ビデオエンコーダ
で、より少ないビット数を使用して情報をコーディング
するために、通常のビデオシーケンス内の時間的冗長性
を活用する。ビデオエンコーダでは、基準フレーム(例
えば、前にコーディングされた、前のフレーム)に対す
る予測フレームのピクセルのブロック、マクロブロッ
ク、または他の組の動きをパラメータ化するのに動き推
定を使用する。ビデオエンコーダ(並びに対応するデコ
ーダ)では、動き情報および基準フレームを使用して予
測フレームを再構成するのに、動き補償を使用する。
【0071】動き補償は、基準フレームを変位させるこ
とによってビデオフレームの予測(すなわち、予測フレ
ーム)を生成する処理である。上で注記したように、予
測は、基準フレームからのデータのブロック、マクロブ
ロック、または他の組について形成される。また、通常
は、変位が、直線をなし、予測されるタイル全体にわた
って一定である。そのような変位は、X方向およびY方
向に沿った変位またはシフトに対応する2つの成分を有
する動きベクトルによって定義される。X(水平)およ
びY(垂直)の動きベクトル成分は、現在予測されつつ
あるタイルと、基準フレーム内の対応する位置との間の
変位を表す。正の値は、現在の位置の下および右の位置
を表す。負の値は、現在の位置の上および左の位置を表
す。
【0072】一実施形態では、ブロックが、ピクセルの
8×8タイルであり、マクロブロックが、ピクセルの1
6×16タイルであり、動きベクトルが、1/4ピクセ
ル精度で定義される。他の実施形態では、エンコーダお
よびデコーダで、異なる分解能または任意の変化する動
きベクトルを用いて、かつ/または動きベクトル以外の
動き情報を使用して、本明細書に記載の技法の1つまた
は複数を、異なるサイズのタイルまたは任意の変化する
サイズのタイルに適用する。
【0073】動きベクトル補償は、通常は、ピクセル変
位に関して、しばしばサブピクセル精度を用いて、指定
される。サブピクセル変位は、適当に定義された動き補
償フィルタを使用して基準フレームをフィルタリングす
ることによって実現される。直線をなすサブピクセル動
き補償の場合に、X成分およびY成分が、固定小数点数
として表現される。これらの数の整数部分を、フルピク
セルシフトと称し、仮数部分を、サブピクセルシフトと
称する。サブピクセルシフトが0のときに、動きは、整
数個のピクセルである。よりしばしば、これは、予測値
を生成するための基準フレームからのブロックコピーと
して実施される(理論上は、何らかの形のフィルタリン
グを潜在的に適用できるはずであるが)。その一方で、
サブピクセルシフトが非0のときには、サブピクセルシ
フトに対応する1つまたは複数のフィルタを基準フレー
ムの整数ピクセル位置に適用することによって、予測値
が生成される。したがって、動き補償フィルタは、サブ
ピクセルシフトによって決定される。
【0074】フィルタリング動作としてサブピクセルシ
フトを実施するために、動き補償フィルタで、整数ピク
セル位置の基準値に基づいて、小数ピクセル位置でデー
タ点を補間する。一般に、補間の質は、フィルタのサポ
ートに伴って増加する。いくつかの実施形態では、分離
可能な2タップおよび4タップ(各方向で)のフィルタ
が使用され、これらのフィルタは、双一次インターポー
レータおよび双三次インターポーレータに対応する。
【0075】いくつかの実施形態で、動き補償フィルタ
が、整数算術と、ビットシフトとして実施される除算と
を使用する。丸め制御パラメータRは、0または1の値
をとり、これによって、これらの除算の丸めの方向が決
定される。この丸め制御パラメータは、定数をセットさ
れる、外部からシグナリングされる、または過去のコー
ディングされた情報から暗黙のうちに導出することがで
きる。
【0076】図6に、いくつかの実施形態でサブピクセ
ル動き推定およびサブピクセル動き補償中に使用される
基準フレーム(600)内の整数ピクセル位置およびサ
ブピクセル位置を示す。各方向の1/4ピクセル間隔
で、基準フレーム(600)に、エンコーダまたはデコ
ーダが特定の変位についてピクセル値を補間する可能性
があるサブピクセル位置が含まれる。基準フレーム(6
00)の整数位置aからpは、図6では影付きの円とし
て示され、整数位置の間で補間される1/4位置および
1/2位置は、影なしの円として示されている。位置P
からPは、表1に記載の、9個の代表的なサブピク
セル位置を表す。
【0077】
【表1】
【0078】Pで例示される3/4ピクセル位置は、
1/4ピクセル位置の特別なケースとみなすことがで
き、これは、フルピクセル位置から1/4ピクセルだけ
シフトされている。他の3/4ピクセル位置は、可能で
あるが図示されていない。サブピクセル位置PからP
は、後の補間フィルタの説明で参照する。代替実施形
態では、エンコーダおよびデコーダが、追加のまたは異
なるサブピクセル位置、例えば各方向に1/4ピクセル
以外の間隔で、値を補間する。
【0079】A.近似双三次補間フィルタ いくつかの実施形態のサブピクセル補間について、ビデ
オエンコーダおよびビデオデコーダで、下記のように定
義される一次(linear)/双一次(bilinear)フィルタ
および/または三次(cubic)/双三次(bicubic)フィ
ルタが使用される。
【0080】一次インターポーレータは、補間される点
に最も近い2つの格子点での既知の値を使用する、線形
または一次の1次元の多項式である。補間される点での
線形関数の値が、線形補間である。線形多項式の乗数
は、式の線形系を解き、線形フィルタの係数を決定する
ことによって計算される。線形補間フィルタは、2つの
フィルタタップによって定義される。双一次インターポ
ーレータは、2つの次元で分離可能な線形インターポー
レータである。
【0081】三次インターポーレータは、補間される点
に最も近い4つの格子点での既知の値を使用する、立方
または三次の多項式である。補間される点での三次関数
の値が、三次補間である。三次多項式の乗数は、式の系
を解き、三次フィルタの係数を決定することによって計
算される。三次インターポーレータフィルタは、4つの
フィルタタップによって定義される。双三次インターポ
ーレータは、2つの次元で分離可能な三次インターポー
レータである。
【0082】一次および双一次という用語は、通常は、
ビデオ圧縮およびビデオ圧縮解除の分野では交換可能に
使用される。普通の2次元補間では、1次元で実行され
る補間動作が、他の次元に複製され、したがって、各フ
ィルタリングステージを、双一次フィルタリングと称す
る。三次および双三次という用語は、同様に交換可能で
ある。
【0083】本明細書では、一次および双一次という用
語は、1次元、2次元、または3次元以上でのフィルタ
リングを説明するのに交換可能に使用される。同様に、
三次および双三次という用語は、1次元、2次元、また
は3次元以上でのフィルタリングを説明するのに交換可
能に使用される。例えば、式(11)から(13)で
は、三次フィルタのタイプが定義されるが、これらは、
双三次フィルタと呼ばれる。というのは、基準ビデオフ
レームの2ステージ補間の一般的な応用例で、フィルタ
が、2ステージ補間の両方の次元について複製される動
作で使用されるからである。より一般的には、フィルタ
リングの次元数は、コンテキストから既知である。
【0084】いくつかの実施形態で、エンコーダおよび
デコーダで、近似双三次フィルタを使用して、サブピク
セル位置の値を補間する。例えば、エンコーダおよびデ
コーダで、図6に示されたものなどの基準フレームの可
能なシフト位置で下記のフィルタ(Fが双三次フィル
タ、FおよびFが近似双三次フィルタ)が使用され
る。 1/2ピクセルシフト F:[−1 9 9 −1] (11) 1/4ピクセルシフト F:[−4 53 18 −3] (12) 3/4ピクセルシフト F:[−3 18 53 −4] (13)
【0085】実際には、フィルタに、潜在的にフィルタ
係数によって導入される拡大を補償するために、右シフ
トが含まれる(例えば、Fでは4ビット、Fおよび
では6ビット)。演算子>>は、右シフト演算子で
ある。右シフト演算子によって、2進数のビットが右に
シフトされ、最下位ビットが捨てられ、最上位ビットに
0が追加される。この演算は、剰余が切り捨てられる、
シフトされるビット数の2のべきによる単純な除算をも
たらす(例えば、3による右シフトは、2=8による
除算をもたらす)。
【0086】FおよびFのフィルタ係数は、真の1
/4ピクセル双三次インターポーレータ(4タップフィ
ルタ)に粗く基づく。下記の式に、位置Pについて真
の1/4ピクセル双三次フィルタを適用した結果を示
す。 (−7e+105f+35g−5h)>>7 (14)
【0087】係数の値の合計が、128になり、フィル
タリングの産物は、7ビットだけ右シフトされる。近似
双三次フィルタFおよびFは、性能に関して純粋な
双三次フィルタに迫るが、次式に示されるように、より
低い分解能を有する。 (−7e+105f+35g−5h)>>7 =(−3.5e+52.5f+17.5g−2.5h)>>6 ≒(−4e+53f+18g−3h)>>6 (15)
【0088】多くの場合に、純粋な双三次フィルタを使
用することによって、マルチステージ補間での精度のビ
ットの消失がもたらされ、したがって、近似双三次フィ
ルタに関する正規化係数が、少なくとも1/2だけ減ら
される(すなわち、右シフトが1ビット以上減らされ
る)。式(15)の近似双三次フィルタについて選択さ
れたフィルタ係数は、周波数領域の挙動(例えば、高周
波数情報を保存するため)および経験的挙動(例えば、
あるビットレートに対する最小のひずみを達成するた
め)を考慮に入れた後の、真の双三次フィルタの丸めに
基づく。具体的に言うと、フィルタFおよびF
は、まだ4つのフィルタ係数が含まれる(一般に、フィ
ルタで使用されるフィルタ係数が少ないほど、実施が高
速になるが、近接ピクセルの雑音に対処するために、十
分なフィルタ係数を使用しなければならない)。フィル
タ係数値は、合計が64になるように調節され、これに
よって、より高い分解能の双三次フィルタを近似しなが
ら、16ビット算術を使用する実施形態が容易になる。
双三次フィルタを近似しながら、合計が64になる他の
フィルタ係数値を使用することもできる。実質的に純粋
な双三次フィルタのように実行されるが、より少ないサ
ポートおよび/またはより低い分解能を有するフィルタ
を、「近似」双三次フィルタと称する。フィルタが実質
的に純粋な双三次フィルタに似て実行されるかどうかを
客観的に測定する方法の1つが、近似フィルタが純粋な
双三次フィルタによく相関する(すなわち、定義された
閾値以内である)かどうかを検査することである。一実
施形態では、相関が、フィルタのベクトルの間の角度の
コサイン(できる限り1に近いことが望まれる)を測定
することであり、閾値は0.95である。他の客観的ま
たは主観的な測定、他の相関測定値、および/または閾
値を、使用することもできる。例えば、近似双三次フィ
ルタのフィルタ係数を選択し、その結果、それらの合計
が、効率的なフーリエ変換または他の数学的操作を容易
にする他の値になるようにすることができる。
【0089】以下でより完全に説明するように、図7
に、式(11)から(13)で概要を示された双三次フ
ィルタに対応する場合のそれぞれの補間されたピクセル
を計算するのに使用されるピクセル値と共に、整数ピク
セル位置を示す。Pは、ピクセル値が計算されるサブピ
クセル位置を示す。I、I、I、およびIは、
補間の次元に沿った整数ピクセル位置を表す。図7に
は、水平補間が示されているが、同一の演算および位置
の配置が、垂直補間に適用される。
【0090】代替実施形態では、エンコーダおよびデコ
ーダで、他のおよび/または追加の補間フィルタが使用
される。例えば、エンコーダおよびデコーダで、双一次
(すなわち2タップの)フィルタが、値の補間に使用さ
れる。例えば、図6のサブピクセル位置を参照すると、
、P、およびPの値を決定するのに使用される
補間フィルタを、式(1)から(3)に示されたフィル
タとすることができる。
【0091】B.1次元補間様々なサブピクセル位置に
ついて、いくつかの実施形態のエンコーダおよびデコー
ダでは、補間された値を1つの次元だけで計算する。図
7に示されているように、下記の式によって、整数ピク
セルの間で補間するときの、フィルタF(1/2ピク
セルシフト)、F(1/4ピクセルシフト)、および
(3/4ピクセルシフト)の動作が示される。
【0092】 F:(−1I+9I+9I−1I+8−r)>>4 (16) F:(−4I+53I+18I−3I+32−r)>>6 (17) F:(−3I+18I+53I−4I+32−r)>>6 (18) ここで、値rによって、丸めが制御される。下記のよう
に、値rは、2進フレームレベル丸め制御パラメータR
と補間方向に依存する。
【0093】
【数1】
【0094】1次元補間をさらに示すために、図6のP
およびPによって、1つの次元だけでの補間を必要
とする(すなわち、Pでは水平方向、Pでは垂直方
向)、基準フレーム(600)内の1/2ピクセル位置
が示されている。次式によって、PおよびPについ
て整数ピクセルの間で補間するときのフィルタF(1
/2ピクセルシフト)の動作が示される。 P=(−1e+9f+9g−1h+8−r)>>4 (20) P=(−1b+9f+9j−1n+8−r)>>4 (21)
【0095】同様に、図6のPおよびPによって、
1つの次元だけでの補間を必要とする、基準フレーム
(600)内の1/4ピクセル位置が示される。次式に
よって、PおよびPについて整数ピクセルの間で補
間するときのフィルタF(1/4ピクセルシフト)の
動作が示される。 P=(−4e+53f+18g−3h+32−r)>>6 (22) P=(−4b+53f+18j−3n+32−r)>>6 (23)
【0096】近似1/4ピクセル双三次フィルタF
を、わずかな修正だけを用いて使用して、3/4ピク
セル位置を計算することもできる。例えば、次式によっ
て、Pについて整数ピクセルの間で補間するときのフ
ィルタF(3/4ピクセルシフト)の動作が示され
る。 P=(−3b+18f+53j−4n+32−r)>>6 (24)
【0097】代替案では、エンコーダおよびデコーダ
で、1つの次元の1/2ピクセル、1/4ピクセル、ま
たは3/4ピクセルだけシフトされる位置について他の
および/または追加の補間フィルタが使用される。例え
ば、エンコーダおよびデコーダで、より多数またはより
少数のフィルタ係数、異なるフィルタ係数、異なる丸
め、または丸めなしのフィルタが使用される。
【0098】C.多次元補間 いくつかの実施形態では、補間が、2次元でオフセット
したサブピクセル位置で実行される。例えば、図6で、
、P、P、およびPが、水平と垂直の両方の
次元で補間が行われる位置である。
【0099】図8に示された補間方法(800)に対応
する一実施形態では、2次元サブピクセル位置が、まず
垂直方向に沿って、次に水平方向に沿って、補間され
る。以下でより完全に説明するように、補間は、上の式
(16)から(18)で指定されたフィルタ、F、F
、またはFの1つまたは複数を使用して実行され
る。図8に示された実施形態では、丸めが、垂直フィル
タリングの後と水平フィルタリングの後の両方で適用さ
れる。丸め規則のビットシフトによって、中間結果での
16ビット算術によって許容される精度の維持が保証さ
れる。
【0100】図8では、垂直フィルタリングがまず実行
され、水平フィルタリングがそれに続く。垂直フィルタ
リングから開始することによって、いくつかのアーキテ
クチャで性能が改善される。他の実施形態では、フィル
タリングの順序が異なる。例えば、補間が、垂直方向の
前に水平方向で実行される。あるいは、補間フィルタの
様々な他の組合せが使用される(例えば、複数の水平フ
ィルタおよび/または複数の垂直フィルタ)。
【0101】入力ピクセル値(811)および出力ピク
セル値(838)は、8ビットのビット深さを有し、2
56値のダイナミックレンジを有する。中間値(82
0)は、16ビットのビット深さを有し、65536値
のダイナミックレンジを有する。代替実施形態では、入
力値、出力値、および中間値が、異なる(例えばより大
きい)ビット深さを有する。
【0102】第1ステージ(810)で、適当な垂直フ
ィルタ(F)が、8ビット入力ピクセル値(811)
に適用される(812)。適用される垂直フィルタは、
選択されたサブピクセル位置が、1/4ピクセル、1/
2ピクセル、または3/4ピクセルのどれだけシフトさ
れるかに依存し、上で説明した双三次フィルタの1つの
形をとることができる。
【0103】垂直フィルタリングの後の丸め規則は、次
式によって定義される。 (S+R)>>shiftV (25)
【0104】ここで、Sは、垂直にフィルタリングされ
た結果であり、R=2shift V−1−1+Rであ
る。Rは、フレームごとに0と1の間で交互に変える丸
め制御値である。したがって、丸め規則には、ステージ
で交互に変える(stage-alternating)丸め制御(81
3)およびビットシフト(814)が含まれる。
【0105】右シフトによって、潜在的に分解能の消失
が引き起こされ、したがって、右シフトの少なくとも一
部が、補間の後のステージまで延期される。shift
Vの右シフト値は、補間されるサブピクセル位置に依存
する。具体的に言うと、P、P、P、およびP
について、shiftV={5、3、3、1}である。
シフトの量は、第1ステージフィルタ係数値に起因する
拡大の補償に必要な量より小さい(例えば、シフトは、
近似双三次フィルタについて6ビット未満である)が、
後続フィルタリングの中間結果が中間値のダイナミック
レンジ内(例えば、16ビットワードの場合に6553
6個の可能な値)にとどまることを保証するのに十分で
ある。フルシフトと比較して、この短縮されたシフトで
は、補間の第1ステージ(810)の後に、中間ピクセ
ル値(820)の精度が保たれる。中間ピクセル値(8
20)は、yビットのダイナミックレンジを有し、y
は、8ビットより大きい。第1ステージで実行されるシ
フトの量は、使用可能なビット深さおよび補間フィルタ
の係数に依存するものとすることができる。例えば、本
明細書に記載の例示的実施形態では、中間値が、16ビ
ットのワード限界に制限される。
【0106】図6の点Pと、0から255の範囲(8
ビット)の入力値を検討されたい。近似双三次係数[−
4 53 18 −3]を8ビット入力値に適用するこ
とからの中間値の範囲は、フィルタ係数からの拡大要因
に起因して、−1785から18105までである(約
14.3ビット、実施については15ビットまでに丸め
られる)。中間値に近似双三次フィルタ係数(追加の拡
大を有する)を適用する後続の水平フィルタリングで
は、16ビットダイナミックレンジの外の値が作られ、
オーバーフローまたはアンダーフローが引き起こされる
可能性がある。したがって、中間値は、後続水平フィル
タリングで16ビットダイナミックレンジ内の値がもた
らされることを保証するのに十分にシフトされる。P
について、最初のシフト量は、5ビットであり、シフト
された中間値のダイナミックレンジは、−55から56
5までである(約9.3ビット、実施については10ビ
ットまでに丸められる)。シフトされた中間値に近似双
三次フィルタ係数を適用することからの出力の範囲は、
−7860から40500までになり、これは、16ビ
ット未満のダイナミックレンジを有する。したがって、
短縮されたシフトは、16ビットワード限界が完全に利
用されるが、補間の第2ステージ(830)中にそれを
超えないことが保証されるように計算される。
【0107】第2ステージ(830)では、適当な水平
フィルタ(F)を適用して、垂直フィルタによって決
定された値(820)からの2次元サブピクセル位置の
値を補間する(832)。水平フィルタリングの後の丸
め規則は、次の通りである。 (S+64−R)>>7 (26)
【0108】ここで、Sは、水平フィルタリングされた
結果であり、Rは、フレームごとに交互に変える丸め制
御値である。第1ステージの丸め規則と同様に、第2ス
テージの丸め規則には、ステージで交互に変える丸め制
御(833)およびビットシフト(834)を用いて丸
めが含まれる。第1ステージの延期されたシフトのゆえ
に、第2ステージでのシフトの量は、通常は、選択され
た水平フィルタについて通常期待されるものより大き
く、所望のダイナミックレンジを有する値を出力するよ
うに計算される。
【0109】双三次フィルタリングのすべてのケース
で、潜在的に、値が負の補間されたピクセル、または値
が範囲の最大値(例えば、8ビット出力では255)よ
り大きい補間されたピクセルが作られる可能性がある。
このような8ビット出力値の場合には、エンコーダおよ
びデコーダが、許容される範囲に収まるように出力値
(836)をクリッピングする。具体的に言うと、アン
ダーフローが、0にセットされ、オーバーフローが、2
55にセットされる。クランプの後に、補間された8ビ
ット値(838)が出力される。
【0110】図8では、第2ステージのシフトが、7ビ
ットである。したがって、9ビットを有するフィルタリ
ングされた出力値が、保たれる。例えば、Pの前の例
を続けると、フィルタリングされた出力値の範囲は、−
61から316までであり、これは、約8.6ビットの
ダイナミックレンジを有する(実施については9ビット
までに丸められる)。補間されたデータの有効範囲は、
8ビットだけだが、ヘッドルームの余分の1ビットによ
って、オーバーフロー情報およびアンダーフロー情報が
提供される。言い換えると、最上位ビット(すなわち
「符号」ビット)がセットされている場合に、アンダー
フローまたはオーバーフローがある。具体的にこの2つ
のどちらが発生したかは、残りの8つの「仮数」ビット
を調べることによって導出される。
【0111】図9〜図11に、上で説明し、図8に示し
た2次元補間をさらに示す。図9に、図6の基準フレー
ム(600)のサブピクセル位置P(水平に1/2ピ
クセル、垂直に1/2ピクセル)を示す。2つの1/2
ピクセル双三次補間フィルタを使用して、Pの値を補
間する。第1ステージでは、中間値VからVを、下
記の一般形を有する1/2ピクセル双一次フィルタを使
用して、近接する整数ピクセル位置から計算する。
【0112】 VInter=(−1x+9x+9x−1x) (27) したがって、 V=(−1a+9e+9i−1m) (28) V=(−1b+9f+9j−1n) (29) V=(−1c+9g+9k−1o) (30) V=(−1d+9h+9l−1p) (31) である。
【0113】Rの適当な値を加算した後に、結果を1
ビットだけ右シフトする。第2ステージでは、中間結果
からVが、1/2ピクセルフィルタによって使用
されて、Pのピクセル値が計算される。具体的に言う
と、下記の形を有する1/2ピクセルフィルタが使用さ
れる。 P=(−1V+9V+9V−1V) (32)
【0114】上で述べたように、第2ステージの結果
は、9ビット値を得るために7ビットだけ右シフトされ
る。この9ビット値には、8つの仮数ビットおよび1つ
の符号ビットが含まれる。必要なクランプをすべて実行
してオーバーフローまたはアンダーフローを補償した後
に、最終的な8ビットの補間された値が出力される。
【0115】図10に、図6の基準フレーム(600)
のサブピクセル位置P(水平に1/2ピクセル、垂直
に1/4ピクセル)を示す。1/4ピクセルおよび1/
2ピクセルの双三次補間フィルタを使用して、Pの値
を補間する。第1ステージでは、中間値VからV
を、下記の一般形を有する1/4ピクセル双三次フィ
ルタを使用して、近接する整数ピクセル位置から計算す
る。 VInter=(−4x+53x+18x−3x) (33)
【0116】このフィルタは、上でPの計算に関して
説明したものと同一の形で、基準フレーム(600)の
整数ピクセル値に適用される。Rの適当な値を加算し
た後に、結果を3ビットだけ右シフトする。第2ステー
ジでは、中間結果VからV が、1/2ピクセルフィ
ルタによって使用されて、Pのピクセル値が計算され
る。具体的に言うと、下記の形を有する1/2ピクセル
フィルタが使用される。 P=(−1V+9V+9V−1V) (34)
【0117】第2ステージの結果は、9ビット値を得る
ために7ビットだけ右シフトされ、必要なクランプがす
べて実行され、最終的な8ビットの補間された値が出力
される。
【0118】図10には、サブピクセル位置P(水平
に1/4ピクセル、垂直に1/2ピクセル)も示されて
いる。Pの値を補間するために、Pの補間の技法
が、わずかな修正だけを用いて使用される。修正された
技法では、第1ステージで1/2ピクセル双三次フィル
タを使用して、中間値を決定する。中間ピクセル値の位
置は、図10のVからVに示されている。第2ステ
ージ中に、1/4ピクセル双三次フィルタでこの中間値
を使用して、Pの値を計算する。具体的に言うと、下
記の形を有する1/4ピクセル双三次フィルタが使用さ
れる。 P=(−4V+53V+18V−3V) (35)
【0119】第1ステージおよび第2ステージでのシフ
トの量は、Pを計算する技法と同一である(すなわ
ち、第1ステージのシフトが3、第2ステージのシフト
が7である)。
【0120】図11に、図6の基準フレーム(600)
のサブピクセル位置P(水平に1/4ピクセル、垂直
に1/4ピクセル)を示す。2つの1/4ピクセル双三
次補間フィルタを使用して、Pの値を補間する。第1
ステージでは、中間値VからVが、下記の一般形を
有する1/4ピクセル双三次フィルタを使用して、近接
する整数ピクセル位置から計算される。 VInter=(−4x+53x+18x−3x) (36)
【0121】このフィルタは、Pを計算することに関
して上で説明したものと同一の形で基準フレーム(60
0)の整数ピクセル値に適用される。Rの適当な値を
加算した後に、その結果を5ビットだけ右シフトする。
第2ステージでは、中間結果VからVが、もう1つ
の1/4ピクセルフィルタによって使用されて、P
ピクセル値が計算される。具体的に言うと、下記の形を
有する1/4ピクセルフィルタが使用される。 P=(−4V+53V+18V−3V) (37)
【0122】第2ステージの結果が、9ビット値を得る
ために7ビットだけ右シフトされ、必要なクランプがす
べて実行され、最終的な8ビットの補間された値が出力
される。
【0123】図9〜図11には示されていないが、1つ
または両方の次元で3/4ピクセルシフトを有するサブ
ピクセル位置の値も、計算することができる。そのよう
なサブピクセル位置を計算するために、上で概要を示し
た方法を、1/4ピクセル双三次フィルタの代わりに適
当な3/4ピクセル双三次フィルタを使用することによ
って修正することができる。
【0124】他の実施形態では、双一次フィルタまたは
双一次フィルタと双三次フィルタとの組合せを使用し
て、サブピクセルサンプル位置の値を補間する。双一次
フィルタの使用によって、双三次フィルタの場合より係
数によって導入される膨張(expansion)が減るので、
一般に、実行されるシフトの量(第1ステージの後およ
び全体の後)が減る。例えば、双一次フィルタおよび1
6ビット中間値を使用する一実施形態では、第1ステー
ジでシフトが実行されず、これによって16ビットワー
ド限界の使用が最大になり、4ビットの右シフトが最終
ステージの後で実行される。同様に、クランプを、最終
ステージまで延期することができる。
【0125】上で説明した方法の基礎となる原理の1つ
が、所望の「ワードサイズ」限界W内にとどまりなが
ら、フィルタリングのすべてのステージで可能な最高の
精度を使用することである。出力値が、Dビットのダイ
ナミックレンジを有し、Lビットが、最終ステージで破
棄される場合に、フィルタリングの最終ステージの出力
は、D+L+1ビットまでを占めることができ、この1
つの余分なビットは、アンダーフローおよびオーバーフ
ローのシグナリングに使用される。逆方向に進んで、フ
ィルタリングの最終ステージが、kビットの拡大をもた
らす場合に、最終ステージの入力は、D+L−k以内で
なければならない。したがって、Wビット表現で最大の
精度を保つために、下記の関係が存在する。 D+L+1=W (38)
【0126】さらに、最終ステージへの入力は、D+L
−k=W−k−1ビットでなければならない。
【0127】上の論理を、フィルタリングの終りから2
番目のステージに再帰的に適用することができ、以下同
様である。実際に、フラクショナルビットを使用して非
範囲および拡大要因を表現することによって、上下
の限界を狭めることができる。
【0128】図12〜図15は、上で組み合わせて説明
したが、マルチステージ補間に別々に適用可能でもあ
る、様々な技法を示す図である。図12〜図15には、
めいめいのマルチステージ補間(1200、1300、
1400、1500)を、他のマルチステージ補間技法
と共に使用することができる様々な形は示されていな
い。
【0129】また、図12〜図15のそれぞれに、2つ
のステージが示されているが、図12〜図15に示され
たマルチステージ補間(1200、1300、140
0、1500)技法に、より多くのステージを含めるこ
とができる。より一般的には、マルチステージ補間(1
200、1300、1400、1500)技法を、複数
の次元の任意のタイプの分離可能なフィルタ並びにカス
ケード構造、トレリス構造、または格子構造で実施され
る任意のフィルタを用いて実施することができる。
【0130】図12〜図15に、マルチステージ補間で
使用される一般化された入力値、出力値、およびフィル
タを示す。第1ステージの入力値、最終ステージの出力
値、および中間値のビット深さの特定の選択は、ターゲ
ットのアーキテクチャまたはアプリケーションの技術的
仕様に従って任意に拡張することができる。例えば、入
力値を、基準フレームの整数ピクセル位置の8ビットピ
クセル値とし、出力値を、基準フレームのサブピクセル
位置の8ビットピクセル値とし、フィルタを、標準の双
三次フィルタおよび近似双三次フィルタ(図6〜図8に
関して上で説明したもの)とすることができる。代替案
では、入力値および/または出力値が、異なるビット深
さのダイナミックレンジを有するか、または異なるフィ
ルタが使用される。
【0131】それぞれ図4および図5に関して説明した
エンコーダまたはデコーダなどのコンポーネントが、マ
ルチステージ補間(1200、1300、1400、1
500)を実行することができる。代替案では、別のエ
ンコーダまたはデコーダ、あるいは別のタイプのコンポ
ーネントが、マルチステージ補間(1200、130
0、1400、1500)を実行することができる。
【0132】図12に、中間の補間された値に関する拡
張されたダイナミックレンジ(ビット単位)を有するマ
ルチステージ補間(1200)の図を示す。第1ステー
ジ(1210)で、コンポーネントが、1つまたは複数
のxビット範囲の入力値(1211)に第1フィルタF
を適用し(1212)、1つまたは複数のyビット範
囲の中間値(1220)を作る。ここで、yはxより大
きい。例えば、yビット中間値は、8ビットより大きい
ダイナミックレンジを有するピクセル値であり、xビッ
ト入力値は、8ビットのダイナミックレンジを有する。
【0133】詳細には図示されていない0または1個以
上の中間ステージ(1222)のそれぞれで、コンポー
ネントが、yビット範囲の中間値(1220)にフィル
タを適用する。中間ステージからの出力は、1つまたは
複数のzビット範囲の中間値(1229)であり、ここ
で、zはxより大きい(図12〜図15では、最終ステ
ージが第2ステージである場合に、第1ステージから出
力される中間値が、最終ステージへの入力中間値であ
る)。
【0134】最終ステージ(1230)で、コンポーネ
ントが、1つまたは複数のzビット範囲の中間値(12
29)に最終フィルタFを適用する(1232)。最
終的な出力は、xビット範囲の出力値(1234)であ
る。マルチステージ補間(1200、1300、140
0、1500)技法のそれぞれについて、必要な場合
に、コンポーネントは、追加の出力値についてマルチス
テージ補間(1200、1300、1400、150
0)を繰り返す。繰り返される補間では、コンポーネン
トが、前の補間で計算されたある中間値を再利用するこ
とができる。
【0135】図13に、スキップされたクランプを用い
るマルチステージ補間技法(1300)の図を示す。ク
ランプの延期によって、例えば、コンポーネントがもは
や範囲の上下界に対して各中間値を検査しないので、計
算が高速になる。延期されたクランプによって、中間値
の精度も保たれる。
【0136】第1ステージ(1310)で、コンポーネ
ントが、1つまたは複数のxビット範囲の入力値(13
11)に第1フィルタFを適用する(1312)。第
1フィルタFの適用の後に、クランプは実行されな
い。したがって、第1フィルタFから出力される1つ
または複数の中間値(1320)が、xビットを超える
ダイナミックレンジを有する場合がある。例えば、入力
値が、8ビット値であり、第1フィルタFからの出力
が、第1フィルタFの係数によって導入される膨張係
数(expansion factor)に起因して、9ビットまたはそ
れ以上のダイナミックレンジを有する。
【0137】詳細には図示されていない0または1個以
上の中間ステージ(1322)のそれぞれで、コンポー
ネントが、1つまたは複数のクランプされていない中間
値(1320)にフィルタを適用する。クランプを、0
または1個以上の中間ステージ(1322)でスキップ
することもできる。0または1個以上の中間ステージ
(1322)から出力された中間値(1329)が、最
終ステージ(1330)に入力され、このステージで、
コンポーネントが値(1329)に最終フィルタF
適用する(1322)。最終フィルタFからの最終的
な出力が、クランプされ(1334)、xビット範囲の
値(1336)が出力される。
【0138】図14に、延期されたビットシフトを用い
るマルチステージ補間(1400)の図を示す。第1ス
テージ(1410)で、コンポーネントが、1つまたは
複数のxビット範囲の入力値(1411)に第1フィル
タFを適用する(1412)。第1フィルタFの適
用と共にまたはその後に、短縮されたシフト(141
4)を実行する。短縮されたシフト(1414)は、x
ビット範囲の出力値を保証するのに必要なシフトより少
なく(第1フィルタFの係数の拡大要因に鑑みて)、
したがって、第1フィルタFに通常関連するシフトよ
り少ない。したがって、短縮されたシフト(1414)
によって、xビットより大きいダイナミックレンジ(y
ビットの)を有する1つまたは複数の中間値が作られ
る。例えば、入力値が、8ビットのダイナミックレンジ
を有し、中間値が、8ビットを超えるダイナミックレン
ジを有する。
【0139】詳細には図示されていない0または1個以
上の中間ステージ(1422)のそれぞれで、コンポー
ネントが、1つまたは複数の中間値(1420)にフィ
ルタを適用する。zビット(xビットより大きい)のダ
イナミックレンジを有する1つまたは複数の中間値(1
429)が、0または1個以上の中間ステージ(142
2)から出力され、最終ステージ(1430)で、コン
ポーネントが、値(1429)に最終フィルタFを適
用する(1432)。最終フィルタFからの最終的な
出力が、最終フィルタFに通常関連するものより多い
量だけシフトされ(1434)、これによって、出力値
(1436)のダイナミックレンジが、指定されたビッ
ト深さに制限される。例えば、出力値(1436)のダ
イナミックレンジ(ビット単位)が、xまたはx+1と
等しい。一実施形態では、第1ステージおよびすべての
中間ステージのシフトが、最終ステージまで、できる限
り延期される。シフトが延期される量は、中間計算に使
用可能なビット深さと、めいめいのフィルタの拡大要因
に依存する可能性がある。
【0140】図15に、ステージで交互に変える丸め制
御を使用するマルチステージ補間技法(1500)を示
す。補間技法(1500)の複数のステージは、丸め制
御を適用して丸めを調整する形において交互に変える。
これは、あるビデオシーケンス内のフレームからフレー
ムへと丸め誤差が累積されるのを防ぐのに役立つ。例え
ば、低品質ビデオシーケンスに、1次元(パン)または
2次元(ズーム)の漸進的な動きが含まれる場合に、丸
め誤差の累積によって、フレームからフレームへの漸進
的な退色(color fading)がもたらされる可能性があ
り、これによって、知覚可能なアーチファクトが引き起
こされる可能性がある。ステージで交互に変える丸め制
御は、そのような退色を防ぐのに役立つ。
【0141】数値の例が、右ビットシフトの前にステー
ジで交互に変える丸め制御が適用される丸めを示すのに
役立つ可能性がある。右ビットシフトは、本質的に、右
シフトされる値の除算および切捨をもたらす。シフトの
前に丸め値を加算することによって、シフトされる値
が、必ず切り下げられる(切捨)のではなく、上または
下に(最も近い整数に)丸められるようになる。丸め制
御を使用することによって、限界の値について丸めの方
向(上または下)が変更される。例えば、複数ステージ
のそれぞれで、フィルタリングの出力が、右シフトの前
に右シフトの「除数」の1/2を加算する(例えば、5
ビット右シフトの前に2=16を加算する、7ビット
右シフトの前に2=64を加算する)ことによって調
整されると仮定する。この加算の効果は、0.5または
それ以上の小数成分を有する値が(ビットシフトに対応
する除算の後に)(次に大きい整数に)切り上げられる
ことである。そのような値は、そうでなければ右シフト
によって(次に小さい整数に)切り捨てられる。加算に
かかわらず、0.5未満の小数成分を有する値は(ビッ
トシフトに対応する除算の後に)、まだ右シフトによっ
て(次に小さい整数に)切り捨てられる。丸め制御によ
って、ある限界の値の丸めの方向が変更される。例え
ば、複数ステージのそれぞれで、フィルタリングの出力
が、右シフトの前に0または1(交互に変える丸め制御
値)を減算することによって、さらに調整される(例え
ば、2shiftV−1または2shiftV−1
1)。丸め制御調整の効果は、0.5の小数成分を有す
る(ビットシフトに対応する除算の後に)値の丸めの方
向が変更されることである。1が減算される場合に、そ
のような限界の値が、切り下げられる。そうでない場合
には、そのような限界の値が、切り上げられる。
【0142】複数のステージのそれぞれで、マルチステ
ージ補間の前に、0と1の間で交互に変える丸め制御値
が使用され、したがって、異なるステージで、丸め制御
値が適用される形が交互に変わる。代替案では、マルチ
ステージ補間技法(1500)で、それ自体がステージ
からステージへ交互に変わる丸め制御値が使用される。
【0143】図15の第1ステージ(1510)で、コ
ンポーネントが、1つまたは複数のxビット範囲の入力
値(1511)に第1フィルタFを適用する(151
2)。第1フィルタFの適用と共にまたはその後に、
丸め(1514)が、第1フィルタFからの出力に対
して実行される。丸め(1514)は、ステージで交互
に変える丸め制御によって調整される。例えば、第1ス
テージ(1510)で、ステージで交互に変える丸め制
御によって、出力値が限界の値(そうでなければ出力値
が下に丸められる)である場合に、出力値が最も近い整
数に向けて上に丸められるようになる。1つまたは複数
の丸められた中間値(1520)が、第1ステージから
第2ステージ(1530)へ出力される。
【0144】第2ステージ(1530)では、コンポー
ネントが、1つまたは複数の中間値(1520)に第2
フィルタFを適用する(1532)。丸め(153
4)が、第2フィルタFからの出力に対して実行され
る。第2フィルタFの適用と共にまたはその後に、丸
め(1534)が、ステージで交互に変える丸め制御を
用いて実行され、この丸め制御によって、限界の値につ
いて第1ステージと反対の方向の丸めが行われるように
なる。例えば、第2ステージ(1530)で、ステージ
で交互に変える丸め制御によって、出力値が限界の値で
ある場合に、出力値が、最も近い整数に向かって下に丸
められるようになる。1つまたは複数の中間値(153
6)が、第2ステージから出力され、0または1個以上
の追加ステージ(1540)でこれらを使用することが
できる。0または1個以上の追加ステージ(1540)
に、さらに、ステージで交互に変える丸め制御を含める
ことができる。
【0145】交互に変える丸め制御は、連続するステー
ジでの適用に制限されるのではなく、ステージの様々な
他の組合せで適用することができる。さらに、第1方向
を、複数のパラメータに依存するものとすることができ
る。例えば、ビデオエンコーダまたはビデオデコーダ
で、第1方向を、前のフレームで使用された丸め制御ま
たは補間されるフレームのタイプ(例えば、Iフレー
ム、Pフレーム、またはBフレーム)に依存するものと
することができる。他の実施形態では、第1方向に、臨
時情報(casual information)(例えば、過去にコーデ
ィング/デコーディングされた情報)から暗黙のうちに
導出されるか、擬似乱数ジェネレータを使用して導出さ
れるか、ビットストリームの一部としてシグナリングさ
れる、定数をセットすることができる。ステージで交互
に変える丸め制御は、双一次フィルタ、双三次フィル
タ、および近似双三次フィルタを含む、様々な補間フィ
ルタのどれかを使用してマルチステージ補間に適用する
ことができる。
【0146】D.クロミナンス動きベクトルクロミナン
ス(クロマ)動きベクトルは、同一位置の輝度動きベク
トルから暗黙のうちに導出されるので、その精度は、限
られ、単純化のスコープが提供される。この単純化で
は、コーディングされるビデオの知覚される質を大きく
落とさずに、エンコーダおよびデコーダでのクロミナン
ス値のサブピクセル補間の計算的複雑さを減らすことが
できる。さらに、エンコーダおよびデコーダを、クロミ
ナンス動きベクトルの丸めおよび補間の異なるモードの
間で切り替えることができる。例えば、あるモードで
は、より高い計算的複雑さと引き換えに、コーディング
されるビデオの品質を際立たせる。別のモードでは、品
質を多少犠牲にして、計算的単純さを際立たせる。
【0147】一実施形態では、ビデオエンコーダおよび
ビデオデコーダで、シーケンスレベルの1ビットフィー
ルド「FASTUVMC」を使用して、クロミナンス値
のサブピクセル補間およびクロミナンス動きベクトルの
丸めを制御する。したがって、ビデオエンコーダおよび
ビデオデコーダは、2つの異なるクロミナンス丸めモー
ドすなわち、高速モードと基本モードの1つで選択的に
動作する。
【0148】図16に、複数のクロミナンス丸めおよび
補間モードの間での選択の技法(1600)を示す。例
えば、それぞれ上で図4および図5に関して説明したも
のなどのビデオエンコーダまたはビデオデコーダが、こ
の技法を実行する。
【0149】ビデオエンコーダまたはビデオデコーダ
は、1ビットフラグFASTUVMCによって、高速ク
ロミナンス動き補償モード(フラグ=1)または基本ク
ロミナンス動き補償モード(フラグ=0)のどちらが示
されるかを判定する(1610)。例えば、このフラグ
は、エンコーダがコーディングされるビデオのビットス
トリームに書き込み、デコーダがビットストリームから
読み取る、ユーザ設定に対応するシーケンスレベルのフ
ィールドである。代替案では、エンコーダおよびデコー
ダが、より多くのビットを使用して、例えば2つより多
い使用可能なモードの間で選択するために、固定された
長さまたは可変長さのコードを使用してクロミナンス丸
めおよび/または補間モードをシグナリングする。ある
いは、ユーザ設定に対応するシーケンスレベルのフィー
ルではなく、切替情報が、ビットストリーム内の他所で
シグナリングされ、かつ/または異なる判断基準に従っ
てセットされる。
【0150】ビデオエンコーダまたはビデオデコーダ
は、基本モード(1620)または高速モード(163
0)でクロミナンス動き補償を実行する。基本モード
(1620)および高速モード(1630)の動きベク
トルの丸めおよび補間の詳細は、一実施形態について以
下に示す。代替案では、これらのモードが、異なる実施
形態を有する。例えば、以下で説明する高速モード(1
630)実施形態で使用されるルックアップテーブル
を、特定のハードウェアアーキテクチャの所望の性能レ
ベルをもたらすために異なるマッピングに変更するか、
または異なる精度の動きベクトルについて動作するよう
に変更する。基本モード(1620)および高速モード
(1630)の代わりにまたはこれに加えて、エンコー
ダまたはデコーダで、クロミナンス動きベクトルの丸め
および補間の他のモードを使用することができる。
【0151】一実施形態では、高速モードで(例えば、
クロミナンス丸めフラグ=1の場合)、1/4ピクセル
オフセットにある(すなわち、1/4ピクセルオフセッ
トおよび3/4ピクセルオフセット)クロミナンス動き
ベクトルが、最も近いフルピクセル位置に丸められ、1
/2ピクセルオフセットにあるクロミナンス動きベクト
ルが、丸められないままにされ、双一次フィルタリング
が、クロミナンス補間に使用される。このモードでは、
エンコーダおよびデコーダの速度が高くなる。この最適
化の動機は、(a)整数ピクセル位置、(b)1/2ピ
クセル位置、(c)少なくとも1つの座標(xまたは
y)について1/4ピクセル位置、および(d)両方の
座標について1/4ピクセル位置にあるピクセルオフセ
ット補間の複雑さの間の大きな相違である。a:b:
c:dの比率は、おおむね1:4:4.7:6.6であ
る。この高速モードを適用することによって、(a)お
よび(b)を優先することができ、したがって、デコー
ディング時間を削減することができる。これは、クロミ
ナンス補間だけについて実行されるので、コーディング
および品質(特に可視の品質)の消失は、どちらも無視
してよい。
【0152】この高速モードでは、丸めの最終的なレベ
ルが、下記のようにクロミナンス動きベクトルに対して
行われる。 //RndTbl[-3]=-1,RndTbl[-2]=0,RndTbl[-1]=+1,RndTbl[0]=0 //RndTbl[1]=-1,RndTbl[2]=0,RndTbl[3]=+1 cmv_x=cmv_x+RndTbl[cmv_x%4]; (39) cmv_y=cmv_y+RndTbl[cmv_y%4];
【0153】ここで、cmv_xおよびcmv_yは、
1/4ピクセル単位のクロミナンス動きベクトルのx座
標およびy座標であり、%は、剰余(または余り)演算
を表し、したがって、(x%a)=−(−x%a)と定
義される(負の数の剰余は、対応する正の数の剰余の負
数と等しい)。したがって、cmv_x(またはcmv
_y)が、4によって割られるときに、クロミナンス動
きベクトルが、整数オフセットを有する。cmv_x%
4=±2のときに、クロミナンス動きベクトルが、1/
2ピクセルオフセットを有する。cmv_x%4=±1
または±3のときに、クロミナンス動きベクトルが、1
/4ピクセルオフセットを有する。上の再マッピング動
作からわかるように、1/4ピクセル位置は、クロミナ
ンス動きベクトルを最も近い整数位置に丸めることによ
って禁止される(1/2ピクセル位置は変更されないま
まになる)。したがって、このモードによって、クロミ
ナンス座標が整数ピクセル位置および1/2ピクセル位
置に再マッピングされる。双一次フィルタリングを、さ
らなる高速化のためにこのモードのクロミナンス補間の
すべてに使用することができる。この高速モード実施形
態を、複数の丸めモードの間の選択と組み合わせて説明
したが、その代わりに、高速モード実施形態を独立に
(すなわち、唯一の可能なモードとして)使用すること
ができる。
【0154】図17は、このクロミナンス丸めの第1モ
ードを示す表図(1700)である。第1行(171
0)に、1/4ピクセル精度の輝度動きベクトル値が示
されている。輝度動きベクトル値は、整数ピクセル位置
からの小数オフセットに関して示されているが、これら
を、各整数が1/4ピクセル増分を表す整数値(すなわ
ち、0、1/4、1/2、3/4、1ではなく0、1、
2、3、4)として表現することができる。第2行(1
720)に、クロミナンス動きベクトル値が、高速モー
ドでどのように丸められ、その結果、整数ピクセル精度
および1/2ピクセル精度を有するようになるかが示さ
れている。
【0155】この実施形態の第2の基本モード(例え
ば、クロミナンス丸めフラグ=0)では、1/4ピクセ
ルオフセットにあり、丸め誤差を有しないクロミナンス
動きベクトルは、1/4ピクセルオフセットのままであ
る。他のサブピクセルオフセットにあるクロミナンス動
きベクトルは、最も近いフルピクセル位置または1/2
ピクセル位置に丸められる。このモードでは、デコーダ
の速度が、他のモードより遅くなる可能性があるが、ク
ロミナンスピクセル値が計算される精度が、高くなる。
したがって、この基本モードでは、クロミナンス座標
が、整数ピクセル位置、1/2ピクセル位置、および1
/4ピクセル位置に再マッピングされる。上で説明した
双三次フィルタリングまたは双一次フィルタリングを、
クロミナンス補間に使用することができる。
【0156】図18は、このクロミナンス丸めの基本モ
ードを示す表図である。第1行(1810)に、1/4
ピクセル精度の輝度動きベクトル値が示されている。第
2行(1820)に、上で説明した基本モードで対応す
るクロミナンス動きベクトル値がどのように丸められ、
その結果、整数ピクセル精度、1/2ピクセル精度、お
よび1/4ピクセル精度を有するようになるかが示され
ている。他の実施形態では、クロミナンス空間が、クロ
ミナンス空間の他の分解能に丸められる。
【0157】様々な実施形態に関して本発明の原理を説
明し、図示したが、これらの様々な実施形態を、そのよ
うな原理から逸脱せずに配置および詳細においてを修正
できることを諒解されたい。例えば、上で説明した原理
および技法は、ビデオエンコーダおよび/またはビデオ
デコーダでの使用に制限されない。そうではなく、上で
説明した原理および技法は、値が部分的に1つまたは複
数の中間値に基づいて計算されるか、分離可能なフィル
タが複数の次元で使用される、すべてのコンピューティ
ングのコンテキストで適用することができる。
【0158】本明細書で説明したプログラム、処理、ま
たは方法が、他の形で示されない限り、特定のタイプの
コンピューティング環境に関連せず、それに制限されな
いことを理解されたい。様々なタイプの汎用のまたは特
殊化されたコンピューティング環境を、本明細書に記載
の教示による動作と共に使用するか、そのような環境に
よって本明細書に記載の教示による動作を実行すること
ができる。ソフトウェアで示された実施形態の要素を、
ハードウェアで実施することができ、逆も同様である。
【0159】本発明の原理を適用することができる多数
の可能な実施形態に鑑みて、本発明として、請求項およ
びその同等物の範囲および趣旨に含まれるすべてのその
ような実施形態を請求する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるビデオエンコーダでの動き推定
を示す図である。
【図2】従来技術による、サブピクセル動き推定および
補償での補間に関するサブピクセル位置を示す図であ
る。
【図3】複数の本明細書に記載の実施形態をその中で実
施することができる、適するコンピューティング環境を
示すブロック図である。
【図4】複数の本明細書に記載の実施形態で使用される
一般化されたビデオエンコーダシステムを示すブロック
図である。
【図5】複数の本明細書に記載の実施形態で使用される
一般化されたビデオデコーダシステムを示すブロック図
である。
【図6】サブピクセル動き推定およびサブピクセル動き
補償中のピクセル値補間に関する位置を示す図である。
【図7】サブピクセル位置に関する補間されたピクセル
値の計算に使用されるピクセル値を有する整数ピクセル
位置を示す図である。
【図8】サブピクセル位置の値を補間する2ステージ補
間技法を示す図である。
【図9】水平1/2垂直1/2サンプル位置と、そのサ
ンプル位置の値を計算するのに使用されるサブピクセル
位置での中間値とを示す図である。
【図10】水平1/4垂直1/2サンプル位置、水平1
/2垂直1/4サンプル位置、およびそれらのサンプル
位置の値を計算するのに使用されるサブピクセル位置で
の中間値を示す図である。
【図11】水平1/4垂直1/4サンプル位置と、その
サンプル位置の値を計算するのに使用されるサブピクセ
ル位置での中間値を示す図である。
【図12】強化されたダイナミックレンジ(ビット単
位)中間値を用いるマルチステージ補間技法を示す図で
ある。
【図13】スキップされたクランプを用いるマルチステ
ージ補間技法を示す図である。
【図14】延期されたビットシフトを用いるマルチステ
ージ補間技法を示す図である。
【図15】ステージ交互丸め制御を使用するマルチステ
ージ補間技法を示す図である。
【図16】複数のクロミナンス丸めおよび補間モードの
間での選択の技法を示す流れ図である。
【図17】第1のクロミナンス丸めモードを示す表図で
ある。
【図18】第2のクロミナンス丸めモードを示す表図で
ある。
【符号の説明】
400 ビデオエンコーダシステム 405 現在のフレーム 410 動き推定するもの 415 動き情報 420 フレームストア 425 再構成された前のフレーム 430,530 動き補償するもの 435 動き補償された現在のフレーム 445 予測残差 460 周波数変換するもの 466,560 逆周波数変換するもの 470 量子化するもの 476,570 逆量子化するもの 480 エントロピ符号化するもの 490,590 バッファするもの 495 圧縮ビデオ情報 580 エントロピ復号するもの
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スリドハー スリニバサン アメリカ合衆国 98109 ワシントン州 シアトル オーロラ アベニュー ノース 1504 ナンバー509 Fターム(参考) 5C059 KK00 MA05 MA14 MA23 MA24 MC11 MC38 ME02 ME05 ME11 NN14 NN15 NN21 PP04 PP16 RC11 RC16 RF02 RF05 UA02 UA05 UA11 5J064 AA01 BA09 BB03 BB04 BC01 BC11 BC16 BD01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムにおいて、コンピ
    ュータ実施される方法であって、 複数のサンプル位置のそれぞれにおいて、ステージ交互
    丸め制御を伴う補間の複数ステージを使用して、ある値
    を計算することを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記計算することは、 前記複数ステージの第1ステージにおいて、前記ステー
    ジ交互丸め制御に従って、第1の限界の値を第1の方向
    で最も近い整数に丸めることと、 前記複数ステージの第2ステージにおいて、前記ステー
    ジ交互丸め制御に従って、第2の限界の値を前記第1の
    方向と反対の第2の方向で最も近い整数に丸めることを
    含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 丸め制御パラメータによって前記第1お
    よび第2の方向を制御することを特徴とする請求項2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記丸め制御パラメータはフレームごと
    に交互になることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記複数のサンプル位置は基準ビデオフ
    レーム内にあり、前記ある値はピクセル値であることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記基準ビデオフレームは第1の基準ビ
    デオフレームであり、前記ステージ交互丸め制御は前記
    第1の基準ビデオフレームの第1の丸め方向を示し、前
    記方法はさらに、第2の基準ビデオフレームについて計
    算することと、丸め制御パラメータに基づいて前記第2
    の基準ビデオフレームの前記第1の丸め方向を逆にする
    ことを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の基準ビデオフレームはキーフ
    レームであり、前記第1の丸め方向は前記キーフレーム
    について事前決定されることを特徴とする請求項6に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 コンピュータシステムに、ビデオエンコ
    ーディング中に請求項1に記載の方法を実行させるコン
    ピュータ実行可能命令を記憶したことを特徴とするコン
    ピュータ可読媒体。
  9. 【請求項9】 コンピュータシステムに、ビデオデコー
    ディング中に請求項1に記載の方法を実行させるコンピ
    ュータ実行可能命令を記憶したことを特徴とするコンピ
    ュータ可読媒体。
  10. 【請求項10】 それによってプログラムされるコンピ
    ュータシステムに方法を行わせるためのコンピュータ実
    行可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、
    該方法は、 基準ビデオフレームの複数のピクセル位置のそれぞれに
    おいて、マルチステージ補間を使用してピクセル値を計
    算することを含み、前記マルチステージ補間は、前記マ
    ルチステージ補間中にステージからステージへと限界の
    ピクセル値について丸めの方向を交互にさせるステージ
    交互丸め制御を含むことを特徴とするコンピュータ可読
    媒体。
  11. 【請求項11】 前記計算することは、 前記マルチステージ補間の第1ステージにおいて、前記
    ステージ交互丸め制御に従って第1の限界のピクセル値
    を第1の方向で最も近い整数に丸めることと、 前記マルチステージ補間の第2ステージにおいて、前記
    ステージ交互丸め制御に従って第2の限界のピクセル値
    を前記第1の方向と反対の第2の方向で最も近い整数に
    丸めることを含むことを特徴とする請求項10に記載の
    コンピュータ可読媒体。
  12. 【請求項12】 丸め制御パラメータによって前記第1
    および第2の方向を制御することを特徴とする請求項1
    1に記載のコンピュータ可読媒体。
  13. 【請求項13】 前記丸め制御パラメータは、フレーム
    ごとに交互に0と1になることを特徴とする請求項12
    に記載のコンピュータ可読媒体。
  14. 【請求項14】 前記基準ビデオフレームは第1の基準
    ビデオフレームであり、前記方法はさらに、第2の基準
    ビデオフレームについて計算することと、丸め制御パラ
    メータに基づいて前記第2の基準ビデオフレームの前記
    第1の方向を逆にすることを繰り返すことを含むことを
    特徴とする請求項10に記載のコンピュータ可読媒体。
  15. 【請求項15】 前記第1の基準ビデオフレームはキー
    フレームであり、前記第1の方向は前記キーフレームに
    ついて事前決定されることを特徴とする請求項14に記
    載のコンピュータ可読媒体。
  16. 【請求項16】 ステージ交互丸め制御を伴う補間の複
    数ステージを使用して基準ビデオフレームのピクセル値
    を計算する手段と、 前記基準ビデオフレームに関して動き補償を実行する手
    段とを備えることを特徴とするシステム。
  17. 【請求項17】 前記複数ステージの第1ステージにお
    いて、前記計算する手段は第1の限界のピクセル値を第
    1の方向で最も近い整数に丸め、前記複数ステージの第
    2ステージにおいて、前記計算する手段は第2の限界の
    ピクセル値を前記第1の方向と反対の第2の方向で最も
    近い整数に丸めることを特徴とする請求項16に記載の
    システム。
  18. 【請求項18】 丸め制御パラメータにより前記第1お
    よび第2の方向を制御し、前記丸め制御パラメータは、
    フレームごとに交互に0と1になることを特徴とする請
    求項16に記載のシステム。
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