JP2003338961A - カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット - Google Patents

カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット

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JP2003338961A
JP2003338961A JP2002145251A JP2002145251A JP2003338961A JP 2003338961 A JP2003338961 A JP 2003338961A JP 2002145251 A JP2002145251 A JP 2002145251A JP 2002145251 A JP2002145251 A JP 2002145251A JP 2003338961 A JP2003338961 A JP 2003338961A
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    • H04N23/54Mounting of pick-up tubes, electronic image sensors, deviation or focusing coils

Abstract

(57)【要約】 【課題】防塵作用のより一層の向上を実現した防塵手段
を備え大型化を抑止し得る撮像素子ユニットとこれを用
いるカメラを提供する。 【解決手段】自己の光電変換面上に照射された光に対応
した画像信号を得る撮像素子27と、全体として円形乃
至多角形の板状をなし少なくとも自己の中心から放射方
向に所定の広がりを持つ領域が透明部をなし透明部が撮
像素子の前面側に所定の間隔を持って対向配設された防
塵部材21と、防塵部材の周縁部に環状に配設され防塵
部材に振動を与える加振用部材22と、撮像素子と防塵
部材との両者が対向して形成される部位に略密閉された
空間部を構成すべく撮像素子及び防塵部材の周縁側で空
間部を封止するように構成された封止構造部と、撮像素
子の光電変換面上に結像された像に対応するものとして
撮像素子から得られた画像信号を記録に適合する形態の
信号に変換するための画像信号処理回路16aとを備え
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自己の光電変換
面上に照射された光に対応した画像信号を得る撮像素子
を有する撮像素子ユニットを備えたカメラに関し、より
詳細には撮像素子の防塵構造を備えたカメラ及びこれに
用いる撮像素子ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影光学系を透過した被写体から
の光束(以下、被写体光束という)に基づいて形成され
る被写体像を所定の位置に配置した固体撮像素子等、例
えば電荷結合素子(CCD;Charge Coupled Devic
e。以下、単に撮像素子という)等の光電変換面上に結
像させ、当該撮像素子等の光電変換作用を利用して所望
の被写体像を表わす電気的な画像信号等を生成し、この
画像信号等に基づく信号を、例えば液晶表示装置(LC
D;Liquid Crystal Display)等の所定の表示装置
等へと出力して画像等を表示させたり、撮像素子等によ
って生成した画像信号等を所定の形態の画像データとし
て所定の記録媒体の所定の記録領域に記録し、さらにこ
の記録媒体に記録された画像データを読み出して、その
画像データに対して表示装置を用いて表示するのに最適
な画像信号となるように変換処理した後、処理済の画像
信号に基づいて、これに対応する画像を表示させ得るよ
うに構成した、いわゆるデジタルスチルカメラやデジタ
ルビデオカメラ等のデジタルカメラ等(以下、デジタル
カメラ又は単にカメラという)が、一般的に実用化され
広く普及している。
【0003】また、一般的なデジタルカメラにおいて
は、撮影動作に先立って撮影対象となる所望の被写体を
観察し、当該被写体を含む撮影範囲を設定する等の目的
で、光学的ファインダー装置を備えているのが一般であ
る。
【0004】この光学ファインダー装置としては、撮影
光学系の光軸上に配設した反射部材等を用いて撮影光学
系を透過した被写体光束の進行方向を折り曲げて観察用
の被写体像を所定の位置に結像させる一方、撮影動作時
には、撮影光学系の光軸上から反射部材を退避させるこ
とにより、被写体光束を撮像素子の受光面、即ち光電変
換面へと導き、当該光電変換面上に撮影用の被写体像を
形成させるように構成したいわゆる一眼レフレックス方
式のファインダー装置等が一般的に利用されている。
【0005】そして、近年においては、一眼レフレック
ス方式のファインダー装置を具備すると共に、カメラ本
体に対して撮影光学系を着脱自在となるように構成し、
使用者が所望するときに所望の撮影光学系を任意に着脱
し交換することで、単一のカメラ本体において複数種類
の撮影光学系を選択的に使用し得るように構成したいわ
ゆるレンズ交換可能な形態のデジタルカメラが一般に実
用化されつつある。
【0006】このようなレンズ交換可能な形態のデジタ
ルカメラにおいては、当該撮影光学系をカメラ本体から
取り外した際に、カメラ本体の内部に空気中に浮遊する
塵埃等が侵入する可能性がある。また、カメラ本体内部
には、例えばシャッター・絞り機構等、機械的に動作す
る各種の機構が配設されていることから、これら各種の
機構等からは、その動作中に塵埃等が発生する場合もあ
る。
【0007】一方、撮影光学系をカメラ本体から取り外
した際には、当該撮影光学系の後方に配置される撮像素
子の受光面(光電変換面とも言う)がカメラ内部の外気
に露呈されることになることから、塵埃等が帯電作用等
の要因によって撮像素子の光電変換面に付着することが
ある。
【0008】そこで、従来の一眼レフレックス方式のデ
ジタルカメラ等においては、帯電作用等に起因して撮像
素子の受光面上に塵埃等が付着するのを抑制するための
技術が、例えば特開2000−29132号公報等によ
って提案されている。
【0009】上記特開2000−29132号公報に開
示されている手段は、レンズ交換可能な形態の一眼レフ
レックス方式のデジタルカメラにおいて、カメラ内部に
設けられる撮像素子の受光面を覆うカバー部材の表面に
透明電極を設け、この電極に対して直流電圧若しくは数
kHz〜20kHz程度の周波数の交流電圧を印加する
ことによって、帯電作用によって撮像素子の受光面上に
塵埃等が付着するのを抑制するようにしたものである。
【0010】当該公報に開示されている手段によれば、
撮像素子に生起する電荷を中和することによって静電気
等に起因して撮像素子の受光面に塵埃等が付着するのを
抑制することができるというものである。
【0011】他方、従来のデジタルカメラにおける撮像
素子としては、いわゆるパッケイジに封じられた形態の
撮像素子(例えばパッケイジCCDという)が広く用い
られているが、このような形態の撮像素子とは別に、近
年においては、いわゆるベアチップCCDと呼ばれる裸
の状態のCCDチップを市場に供給することが提案され
ている。
【0012】このようなベアチップCCDにおいては、
その光電変換面上に塵埃等が付着する可能性が多くなる
ことから、ベアチップCCDとこれを載置する基板との
間に圧電素子を設け、この圧電素子に対して所定の電圧
を印加することによって当該ベアチップCCD自体を振
動させ、これにより光電変換面上に付着した塵埃等を振
り落とすようにする手段についての提案が、例えば特開
平9−130654号公報等によって開示されている。
【0013】また、特開平2001−298640号公
報によって開示されているカメラにおいては、撮像素子
の前面側に配置される光学部材の表面に付着した塵埃等
を除去する手段としてワイパー部材を備えて構成してい
る。
【0014】このワイパー部材は、ローパスフイルタ等
の光学部材の表面を擦りながら移動することによって当
該光学部材の表面上を掃き拭い、これによって光学部材
の表面上に付着した塵埃等を除去するというものであ
る。そして、ワイパーによって掃き払われた塵埃等は、
当該光学部材の近傍に形成されたカメラ本体部の溝部に
入るように構成されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の特開
2000−29132号公報に開示されている手段で
は、帯電した撮像素子の電荷を中和させることで塵等が
付着するのを抑制するようにしていることから、例えば
静電気に因らずに撮像素子の光電変換面上に単に付着し
たり堆積した状態の塵埃等を除去する手段としては、最
適なものではないと考えられる。
【0016】また、上述の特開平9−130654号公
報に開示されている手段では、ベアチップCCDを念頭
に入れて考案されている手段であるために、従来のデジ
タルカメラにおいて一般的に利用されているパッケイジ
CCDのような形態の撮像素子に対して適用するために
は、最適な手段であるとは言えない。
【0017】つまり、一般的な形態のパッケイジCCD
等に対して上述の特開平9−130654号公報に開示
されている手段を適用した場合には、例えば撮像素子自
体又はそのパッケイジに対して振動を加えることになる
ので、この加振作用によって撮像素子及びその近傍に配
設される各種の機構に対して、例えば機構的な劣化や狂
い等の悪影響が波及する虞がある。
【0018】また、上記特開平2001−298640
号公報による手段によれば、ワイパー部材やこれを駆動
するための駆動モータ等の構成部材が新たに必要とな
り、これを配置するカメラ内部の空間を確保しなければ
ならない。したがって、カメラ自体の大型化を招いてし
まうという問題がある。
【0019】一方、本出願人は、先に特願2000−4
01291号において、撮像素子の光電変換面の側を封
止乃至保護する防塵部材を備えることで、当該撮像素子
の光電変換面に塵埃等が付着するのを抑制すると共に、
防塵部材の外面側に付着する塵埃等に対しては、所定の
加振手段によって防塵部材に所定の振幅の振動を与える
ことによって、これを除去する手段を提案している。
【0020】この手段によれば、小型でかつ簡単な機構
によって撮像素子の光電変換面に塵埃等が付着するのを
抑制すると共に、防塵部材の外面側に付着する塵埃等を
容易に除去し得るレンズ交換可能な形態のデジタルカメ
ラを構成することができるというものである。
【0021】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、カメラ内部に設
けられる光学部材に付着した塵埃等を除去する手段によ
ってなされる防塵作用のより一層の向上を実現すると共
に、この防塵手段を備えるカメラ自体の大型化を抑止し
得る撮像素子ユニットと、この撮像素子ユニットを用い
るカメラを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるカメラは、自己の光電変換面上に
照射された光に対応した画像信号を得る撮像素子と、全
体として円形乃至多角形の板状をなし少なくとも自己の
中心から放射方向に所定の広がりを持つ領域が透明部を
なし、この透明部が上記撮像素子の前面側に所定の間隔
を持って対向配設された防塵部材と、上記防塵部材の周
縁部に環状に配設され、当該防塵部材に振動を与えるた
めの加振用部材と、上記撮像素子と上記防塵部材との両
者が対向して形成される部位に、略密閉された空間部を
構成すべく上記撮像素子及び上記防塵部材の周縁側で上
記空間部を封止するように構成された封止構造部と、上
記撮像素子の光電変換面上に結像された像に対応するも
のとして当該撮像素子から得られた画像信号を記録に適
合する形態の信号に変換するための画像信号処理回路と
を具備することを特徴とする。
【0023】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
るカメラにおいて、上記加振用部材は、円環形状又は多
角枠形状の加振素子であることを特徴とする。
【0024】そして、第3の発明は、上記第1の発明に
よるカメラにおいて、上記加振用部材は、複数の加振素
子を上記防塵部材の周縁部に環状に配設してなることを
特徴とする。
【0025】第4の発明は、上記第2の発明又は上記第
3の発明によるカメラにおいて、上記加振素子は、電気
機械変換素子であることを特徴とする。
【0026】第5の発明は、上記第3の発明によるカメ
ラにおいて、上記加振素子は、矩形状からなることを特
徴とする。
【0027】第6の発明は、上記第3の発明によるカメ
ラにおいて、上記加振素子は、円弧形状からなることを
特徴とする。
【0028】第7の発明は、上記第1の発明によるカメ
ラにおいて、撮影レンズを装着するための撮影レンズ装
着部を、さらに備え、上記撮影レンズは、上記撮影レン
ズ装着部において着脱可能であることを特徴とする。
【0029】第8の発明による撮像素子ユニットは、自
己の光電変換面上に照射された光に対応した画像信号を
得る撮像素子と、上記撮像素子の前面側に所定の間隔を
持って対向配設された光学部材と、上記光電変換面に入
射する有効光束を囲むように上記光学部材の周縁部に配
設され、当該光学部材に振動を与えるための加振用部材
と、上記撮像素子と上記光学部材との両者が対向して形
成される部位に、略密閉された空間部を構成すべく上記
撮像素子及び上記光学部材の周縁側で上記空間部を封止
するように構成された封止構造部とを具備することを特
徴とする。
【0030】第9の発明は、上記第8の発明による撮像
素子ユニットにおいて、上記加振用部材は、円環形状又
は多角枠形状の加振素子であることを特徴とする。
【0031】第10の発明は、上記第8の発明による撮
像素子ユニットにおいて、上記加振用部材は、複数の加
振素子を上記光学部材の周縁部に環状に配設してなるこ
とを特徴とする。
【0032】第11の発明は、上記第9の発明又は上記
第10の発明による撮像素子ユニットにおいて、上記加
振素子は、電気機械変換素子であることを特徴とする。
【0033】第12の発明は、上記第10の発明による
撮像素子ユニットにおいて、上記加振素子は、矩形状か
らなることを特徴とする。
【0034】第13の発明は、上記第10の発明による
撮像素子ユニットにおいて、上記加振素子は、円弧形状
からなることを特徴とする。
【0035】第14の発明による撮像素子ユニットは、
自己の光電変換面上に照射された光に対応した画像信号
を得る撮像素子と、上記撮像素子の前面側に所定の間隔
を持って対向配設され、三つ以上の線対称軸を有する板
状の光学部材と、上記光学部材の周縁部に配設され、当
該光学部材に振動を与えるための加振用部材と、上記撮
像素子と上記光学部材との両者が対向して形成される部
位に、略密閉された空間部を構成すべく上記撮像素子及
び上記光学部材の周縁側で上記空間部を封止するように
構成された封止構造部とを具備することを特徴とする。
【0036】第15の発明は、上記第14の発明による
撮像素子ユニットにおいて、上記加振用部材は、上記光
学部材の周縁部に環状に配設されていることを特徴とす
る。
【0037】第16の発明は、上記第14の発明による
撮像素子ユニットにおいて、上記光学部材は、円形状又
は正多角形状からなることを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。まず、本発明の一実施形態のカメラ
について、その概略的な構成を以下に説明する。
【0039】図1・図2は、本発明の一実施形態のカメ
ラの概略的な構成を示す図であって、図1は、本カメラ
の一部を切断して、その内部構成を概略的に示す斜視図
であり、図2は、本カメラの主に電気的な構成を概略的
に示すブロック構成図である。
【0040】本実施形態のカメラ1は、それぞれが別体
に構成されるカメラ本体部11及びレンズ鏡筒12とか
らなり、両者(11・12)は、互いに着脱自在に構成
されてなるものである。
【0041】レンズ鏡筒12は、複数のレンズやその駆
動機構等からなる撮影光学系12aを内部に保持して構
成されている。この撮影光学系12aは、被写体からの
光束を透過させることで当該被写光束により形成される
被写体の像を所定の位置(後述する撮像素子27の光電
変換面上)に結像せしめるように例えば複数の光学レン
ズ等によって構成されるものである。そして、このレン
ズ鏡筒12は、カメラ本体部11の前面に向けて突出す
るように配設されている。
【0042】なお、このレンズ鏡筒12については、従
来のカメラ等において一般的に利用されているものと同
様のものが適用される。したがって、その詳細な構成に
ついての説明は省略する。
【0043】カメラ本体部11は、内部に各種の構成部
材等を備えて構成され、かつ撮影光学系12aを保持す
るレンズ鏡筒12を着脱自在となるように配設するため
の連結部材である撮影光学系装着部11aをその前面に
備えて構成されてなるいわゆる一眼レフレックス方式の
カメラである。
【0044】つまり、カメラ本体部11の前面側の略中
央部には、被写体光束を当該カメラ本体部11の内部へ
と導き得る所定の口径を有する露光用開口が形成されて
おり、この露光用開口の周縁部に撮影光学系装着部11
aが形成されている。
【0045】カメラ本体部11の外面側には、その前面
に上述の撮影光学系装着部11aが配設されているほ
か、上面部や背面部等の所定の位置にカメラ本体部11
を動作させるための各種の操作部材、例えば撮影動作を
開始せしめるための指示信号等を発生させるためのレリ
ーズボタン17等が配設されている。これらの操作部材
については、本発明とは直接関連しない部分であるの
で、図面の煩雑化を避けるために、レリーズボタン17
以外の操作部材については、その図示及び説明を省略す
る。
【0046】カメラ本体部11の内部には、図1に示す
ように、各種の構成部材、例えば、撮影光学系12aに
よって形成される所望の被写体像を撮像素子27(図2
参照)の光電変換面上とは異なる所定の位置に形成させ
るべく設けられ、いわゆる観察光学系を構成するファイ
ンダー装置13と、撮像素子27の光電変換面への被写
体光束の照射時間等を制御するシャッタ機構等を備えた
シャッター部14と、このシャッター部14を含み撮影
光学系12aを透過した被写体光束に基づいて形成され
る被写体像に対応した画像信号を得る撮像素子27及び
この撮像素子27の光電変換面の前面側の所定の位置に
配設され当該光電変換面への塵埃等の付着を予防する光
学部材であり防塵部材である防塵フイルター21(詳細
については後述する)等からなるアッセンブリである撮
像素子ユニット(以下、撮像ユニットと略記する)15
と、撮像素子27により取得した画像信号に対して各種
の信号処理を施す画像信号処理回路16a(図2参照)
等の電気回路を構成する各種の電気部材が実装される主
回路基板16を始めとした複数の回路基板(図1では主
回路基板16のみを図示している)と、等が、それぞれ
所定の位置に配設されている。
【0047】ファインダー装置13は、撮影光学系12
aを透過した被写体光束の光軸を折り曲げて観察光学系
の側へと導き得るように構成される反射鏡13bと、こ
の反射鏡13bから出射する光束を受けて正立正像を形
成するペンタプリズム13aと、このペンタプリズム1
3aにより形成される像を拡大して観察するのに最適な
形態の像を結像させる接眼レンズ13c等によって構成
されている。
【0048】反射鏡13bは、撮影光学系12aの光軸
から退避する位置と当該光軸上の所定の位置との間で移
動自在に構成され、通常状態においては、撮影光学系1
2aの光軸上において当該光軸に対して所定の角度、例
えば角度45度を有して配置されている。これにより、
撮影光学系12aを透過した被写体光束は、当該カメラ
1が通常状態にあるときには、反射鏡13bによってそ
の光軸が折り曲げられて、当該反射鏡13bの上方に配
置されるペンタプリズム13aの側へと反射されるよう
になっている。
【0049】一方、本カメラ1が撮影動作の実行中にお
いて、その実際の露光動作中には、当該反射鏡13b
は、撮影光学系12aの光軸から退避する所定の位置に
移動するようになっている。これによって、被写体光束
は、撮像素子27の側へと導かれ、その光電変換面を照
射するようになっている。
【0050】シャッター部14は、例えばフォーカルプ
レーン方式のシャッター機構や、このシャッター機構の
動作を制御する駆動回路等、従来のカメラ等において一
般的に利用されているものと同様のものが適用される。
したがって、その詳細な構成についての説明は省略す
る。
【0051】また、本カメラ1の内部には、上述したよ
うに複数の回路基板が配設され、各種の電気回路を構成
している。本カメラ1の電気的な構成は、図2に示すよ
うに、例えば本カメラ1の全体を統括的に制御する制御
回路であるCPU41と、撮像素子27によって取得し
た画像信号に基づいて記録に適合する形態の信号に変換
する信号処理等、各種の信号処理を施す画像信号処理回
路16aと、この画像信号処理回路16aによって処理
済みの画像信号や画像データ及びこれに付随する各種の
情報等を一時的に記録するワークメモリ16bと、この
画像信号処理回路16aによって生成された所定の形態
の記録用の画像データを所定の領域に記録する記録媒体
43と、この記録媒体43と本カメラ1の電気回路とを
電気的に接続すべく構成される記録媒体インターフェイ
ス42と、画像を表示するための液晶表示装置(LC
D)等からなる表示部46と、この表示部46と本カメ
ラ1との間を電気的に接続し、画像信号処理回路16a
によって処理済の画像信号を受けて表示部46を用いて
表示するのに最適な表示用の画像信号を生成する表示回
路47と、乾電池等の二次電池等からなる電池45と、
この電池45又は所定の接続ケイブル等(図示せず)に
より供給される外部電源(AC)からの電力を受けて、
本カメラ1を動作させるのに適するように制御し、各電
気回路へと配電する電源回路44と、撮像ユニット15
に含まれる防塵フイルター21を駆動させるための電気
回路であって発振器等からなる防塵フイルター駆動部4
8等からなる。
【0052】次に、本実施形態のカメラ1における撮像
ユニット15の詳細について、以下に説明する。
【0053】図3・図4・図5は、本実施形態のカメラ
1における撮像ユニットの一部を取り出して示す図であ
って、図3は、当該撮像ユニットを分解して示す要部分
解斜視図である。図4は、組み立てた状態の当該撮像ユ
ニットの一部を切断して示す斜視図である。図5は、図
4の切断面に沿う断面図である。
【0054】なお、本実施形態のカメラ1の撮像ユニッ
ト15は、上述したようにシャッター部14を含む複数
の部材によって構成されるユニットであるが、図3から
図5においては、その主要部を図示するに留め、シャッ
ター部14の図示は省略している。また、各構成部材の
位置関係を示すために、図3〜図5においては、当該撮
像ユニット15の近傍に設けられ、撮像素子27が実装
されると共に、画像信号処理回路16a及びワークメモ
リ16b等からなる撮像系の電気回路が実装される主回
路基板16を合わせて図示している。なお、この主回路
基板16、それ自体の詳細については、従来のカメラ等
において一般的に利用されているものが適用されるもの
として、その説明は省略する。
【0055】撮像ユニット15は、CCD等からなり撮
影光学系12aを透過し自己の光電変換面上に照射され
た光に対応した画像信号を得る撮像素子27と、この撮
像素子27を固定支持する薄板状の部材からなる撮像素
子固定板28と、撮像素子27の光電変換面の側に配設
され、撮影光学系12aを透過して照射される被写体光
束から高周波成分を取り除くべく形成される光学素子で
ある光学的ローパスフイルター(Low Pass Filter;以
下、光学LPFという)25と、この光学LPF25と
撮像素子27との間の周縁部に配置され、略枠形状の弾
性部材等によって形成されるローパスフイルター受け部
材26と、撮像素子27を収納し固定保持すると共に光
学LPF25(光学素子)をその周縁部位乃至その近傍
部位に密着して支持しかつ所定の部位を後述する防塵フ
イルター受け部材23(後述する第1の部材)に密に接
触するように配設される撮像素子収納ケース部材24
(後述する第2の部材;以下、CCDケース24とい
う)と、このCCDケース24の前面側に配置され防塵
フイルター21(防塵部材)をその周縁部位乃至その近
傍部位に密着して支持する防塵フイルター受け部材23
(第1の部材)と、この防塵フイルター受け部材23に
よって支持されて撮像素子27の光電変換面の側であっ
て光学LPF25の前面側において当該光学LPF25
との間に所定の間隔を持つ所定の位置に対向配置される
防塵部材である防塵フイルター21と、この防塵フイル
ター21の周縁部に配設され当該防塵フイルター21に
対して所定の振動を与えるための加振用部材であり所定
の加振素子、例えば電気機械変換素子等からなる圧電素
子22と、防塵フイルター21を防塵フイルター受け部
材23に対して気密的に接合させ固定保持する弾性体か
らなる押圧部材20等によって構成されている。
【0056】撮像素子27は、撮影光学系12aを透過
した被写体光束を自己の光電変換面に受けて光電変換処
理を行なうことによって、当該光電変換面に形成される
被写体像に対応した画像信号を取得するものであって、
例えば電荷結合素子(CCD;Charge Coupled Devi
ce)等が適用されている。
【0057】この撮像素子27は、撮像素子固定板28
を介して主回路基板16上の所定の位置に実装されてい
る。この主回路基板16には、上述したように画像信号
処理回路16a及びワークメモリ16b等が共に実装さ
れており、撮像素子27からの出力信号、即ち光電変換
処理により得られた画像信号が画像信号処理回路16a
等へと電送されるようになっている。
【0058】この画像信号処理回路16aにおいてなさ
れる信号処理としては、例えば撮影光学系装着部11a
に装着されたレンズ鏡筒12の内部に保持される撮影光
学系12aによって撮像素子27の光電変換面上に結像
された像に対応するものとして当該撮像素子27から得
られた画像信号を記録に適合する形態の信号に変換する
処理等、各種の信号処理である。このような信号処理
は、電子的な画像信号を取り扱うように構成される一般
的なデジタルカメラ等において通常になされる処理と同
様である。したがって、当該カメラ1において実行され
る各種の信号処理についての詳細な説明は省略する。
【0059】撮像素子27の前面側には、ローパスフイ
ルター受け部材26を挟んで光学LPF25が配設され
ている。そして、これを覆うようにCCDケース24が
配設されている。
【0060】つまり、CCDケース24には、略中央部
分に矩形状からなる開口24cが設けられており、この
開口24cには、その後方側から光学LPF25及び撮
像素子27が配設されるようになっている。この開口2
4cの後方側の内周縁部には、図4・図5に示すように
断面が略L字形状からなる段部24aが形成されてい
る。
【0061】上述したように、光学LPF25と撮像素
子27との間には、弾性部材等からなるローパスフイル
ター受け部材26が配設されている。このローパスフイ
ルター受け部材26は、撮像素子27の前面側の周縁部
においてその光電変換面の有効範囲を避ける位置に配設
され、かつ光学LPF25の背面側の周縁部近傍に当接
するようになっている。そして、光学LPF25と撮像
素子27との間を略気密性が保持されるようにしてい
る。これにより、光学LPF25には、ローパスフイル
ター受け部材26による光軸方向への弾性力が働くこと
になる。
【0062】そこで、光学LPF25の前面側の周縁部
を、CCDケース24の段部24aに対して略気密的に
接触させるように配置することで、当該光学LPF25
をその光軸方向に変位させようとするローパスフイルタ
ー受け部材26による弾性力に抗して当該光学LPF2
5の光軸方向における位置を規制するようにしている。
【0063】換言すれば、CCDケース24の開口24
cの内部に背面側より挿入された光学LPF25は、段
部24aによって光軸方向における位置規制がなされて
いる。これにより、当該光学LPF25は、CCDケー
ス24の内部から前面側へ向けて外部に抜け出ないよう
になっている。
【0064】このようにして、CCDケース24の開口
24cの内部に背面側から光学LPF25が挿入された
後、光学LPF25の背面側には、撮像素子27が配設
されるようになっている。この場合において、光学LP
F25と撮像素子27との間には、周縁部においてロー
パスフイルター受け部材26が挟持されるようになって
いる。
【0065】また、撮像素子27は、上述したように撮
像素子固定板28を挟んで主回路基板16に実装されて
いる。そして、撮像素子固定板28は、CCDケース2
4の背面側からネジ孔24eに対してネジ28bによっ
てスペーサ28aを介して固定されている。また、撮像
素子固定板28には、主回路基板16がスペーサ16c
を介してネジ16dによって固定されている。
【0066】CCDケース24の前面側には、防塵フイ
ルター受け部材23がCCDケース24のネジ孔24b
に対してネジ23bによって固定されている。この場合
において、CCDケース24の周縁側であって前面側の
所定の位置には、図4・図5において詳細に示すよう
に、周溝24dが略環状に形成されている。その一方
で、防塵フイルター受け部材23の周縁側であって背面
側の所定の位置には、CCDケース24の周溝24dに
対応させた環状凸部23d(図3には図示出来ず)が全
周にわたって略環状に形成されている。したがって、環
状凸部23dと周溝24dとが嵌合することによりCC
Dケース24と防塵フイルター受け部材23とは、環状
の領域、即ち周溝24dと環状凸部23dとが形成され
る領域において相互に略気密的に嵌合するようになって
いる。
【0067】防塵フイルター21は、全体として円形乃
至多角形の板状をなし、少なくとも自己の中心から放射
方向に所定の広がりを持つ領域が透明部をなしており、
この透明部が光学LPF25の前面側に所定の間隔を持
って対向配置されているものである。
【0068】また、防塵フイルター21の一方の面(本
実施形態では背面側)の周縁部には、当該防塵フイルタ
ー21に対して振動を与えるための所定の加振用部材で
あり電気機械変換素子等によって形成される圧電素子2
2が一体となるように、例えば接着剤による貼着等の手
段により配設されている。この圧電素子22は、外部か
ら所定の駆動電圧を印加することによって防塵フイルタ
ー21に所定の振動を発生させることができるように構
成されている。
【0069】そして、防塵フイルター21は、防塵フイ
ルター受け部材23に対して気密的に接合するように板
ばね等の弾性体からなる押圧部材20によって固定保持
されている。
【0070】防塵フイルター受け部材23の略中央部近
傍には、円形状又は多角形状からなる開口23fが設け
られている。この開口23fは、撮影光学系12aを透
過した被写体光束を通過させて、当該光束が後方に配置
される撮像素子27の光電変換面を照射するのに充分な
大きさとなるように設定されている。
【0071】この開口23fの周縁部には、前面側に突
出する壁部23e(図4・図5参照)が略環状に形成さ
れており、この壁部23eの先端側には、さらに前面側
に向けて突出するように受け部23cが形成されてい
る。
【0072】一方、防塵フイルター受け部材23の前面
側の外周縁部近傍には、所定の位置に複数(本実施形態
では三箇所)の突状部23aが前面側に向けて突出する
ように形成されている。この突状部23aは、防塵フイ
ルター21を固定保持する押圧部材20を固設するため
に形成される部位であって、当該押圧部材20は、突状
部23aの先端部に対してねじ20a等の締結手段によ
り固設されている。
【0073】押圧部材20は、上述したように板ばね等
の弾性体によって形成される部材であって、その基端部
が突状部23aに固定され、自由端部が防塵フイルター
21の外周縁部に当接することで、当該防塵フイルター
21を防塵フイルター受け部材23の側、即ち光軸方向
に向けて押圧するようになっている。
【0074】この場合において、防塵フイルター21の
背面側の外周縁部に配設される圧電素子22の所定の部
位が、受け部23cに当接することで、防塵フイルター
21及び圧電素子22の光軸方向における位置が規制さ
れるようになっている。したがってこれにより、防塵フ
イルター21は、圧電素子22を介して防塵フイルター
受け部材23に対して気密的に接合するように固定保持
されている。
【0075】換言すれば、防塵フイルター受け部材23
は、押圧部材20による附勢力によって防塵フイルター
21と圧電素子22を介して気密的に接合するように構
成されている。
【0076】ところで、上述したように防塵フイルター
受け部材23とCCDケース24とは、周溝24dと環
状凸部23d(図4・図5参照)とが相互に略気密的に
嵌合するようになっているのと同時に、防塵フイルター
受け部材23と防塵フイルター21とは、押圧部材20
の附勢力により圧電素子22を介して気密的に接合する
ようになっている。また、CCDケース24に配設され
る光学LPF25は、光学LPF25の前面側の周縁部
とCCDケース24の段部24aとの間で略気密的とな
るように配設されている。さらに、光学LPF25の背
面側には、撮像素子27がローパスフイルター受け部材
26を介して配設されており、光学LPF25と撮像素
子27との間においても、略気密性が保持されるように
なっている。
【0077】したがってこれにより、光学LPF25と
防塵フイルター21とが対向する間の空間には、所定の
空隙部51aが形成されている。また、光学LPF25
の周縁側、即ちCCDケース24と防塵フイルター受け
部材23と防塵フイルター21とによって、空間部51
bが形成されている。この空間部51bは、光学LPF
25の外側に張り出すようにして形成されている封止さ
れた空間である(図4・図5参照)。また、この空間部
51bは、空隙部51aよりも広い空間となるように設
定されている。そして、空隙部51aと空間部51bと
からなる空間は、上述した如くCCDケース24と防塵
フイルター受け部材23と防塵フイルター21と光学L
PF25とによって略気密的に封止される封止空間51
となっている。
【0078】このように、本実施形態のカメラにおける
撮像ユニット15では、光学LPF25及び防塵フイル
ター21の周縁に形成され空隙部51aを含む略密閉さ
れた封止空間51を形成する封止構造部が構成されてい
る。そして、この封止構造部は、光学LPF25の周縁
乃至その近傍から外側の位置に設けられるようになって
いる。
【0079】さらに、本実施形態においては、防塵フイ
ルター21をその周縁部位乃至その近傍部位に密着して
支持する第1の部材である防塵フイルター受け部材23
と、光学LPF25をその周縁部位乃至その近傍部位に
密着して支持すると共に、自己の所定部位で防塵フイル
ター受け部材23(第1の部材)と密に接触するように
配設される第2の部材であるCCDケース24等によっ
て、封止構造部が構成されている。
【0080】上述のように構成された本実施形態のカメ
ラにおいては、撮像素子27の前面側の所定の位置に防
塵フイルター21を対向配置し、撮像素子27の光電変
換面と防塵フイルター21との周縁に形成される封止空
間51を封止するように構成したことによって、撮像素
子27の光電変換面に塵埃等が付着するのを予防してい
る。
【0081】そして、この場合においては、防塵フイル
ター21の前面側の露出面に付着する塵埃等について
は、当該防塵フイルター21の周縁部に一体となるよう
に配設される圧電素子22に周期電圧を印加して防塵フ
イルター21に対して所定の振動を与えることで、除去
することができるようになっている。
【0082】図6は、本カメラ1における撮像ユニット
15のうち防塵フイルター21及びこれに一体に設けら
れる圧電素子22のみを取り出して示す正面図である。
また、図7・図8は、図6の圧電素子22に対して駆動
電圧を印加した際の防塵フイルター21及び圧電素子2
2の状態変化を示し、図7は図6のA−A線に沿う断面
図、図8は図6のB−B線に沿う断面図である。
【0083】ここで、例えば圧電素子22に負(マイナ
ス;−)電圧を印加した場合には、防塵フイルター21
は、図7・図8において実線で示すように変形する一
方、圧電素子22に正(プラス;+)電圧を印加した場
合には、防塵フイルター21は、同図において点線で示
すように変形することになる。
【0084】この場合において、図6〜図8の符号21
aで示すような振動の節の位置では、実質的に振幅は零
になることから、この節21aに対応する部位に防塵フ
イルター受け部材23の受け部23cを当接させるよう
に設定する。これにより、振動を阻害することなく防塵
フイルター21を効率的に支持し得ることになる。
【0085】そして、この状態において、所定のときに
防塵フイルター駆動部48を制御して、圧電素子22に
対して周期的な電圧を印加することで防塵フイルター2
1は振動し、当該防塵フイルター21の表面に付着した
塵埃等は除去される。
【0086】なお、このときの共振周波数は、防塵フイ
ルター21の形状や板厚・材質等により決まるものであ
る。上述の図6〜図8に示す例では、1次の振動を発生
させた場合を示しているが、これに限らず、高次の振動
を発生させるようにしてもよい。
【0087】図9〜図11に示す別の例示では、図6〜
図8に示す例と全く同じ構成の防塵フイルターに対して
2次振動を発生させた場合のようすを示している。
【0088】この場合において、図9は、図6と同様に
本カメラ1における撮像ユニット15のうち防塵フイル
ター21及びこれに一体に設けられる圧電素子22のみ
を取り出して示す正面図である。また、図10・図11
は、図9の圧電素子22に対して印加した際の防塵フイ
ルター21及び圧電素子22の状態変化を示し、図10
は図9のA−A線に沿う断面図、図11は図9のB−B
線に沿う断面図である。
【0089】ここで、例えば圧電素子22に負(マイナ
ス;−)電圧を印加した場合には、防塵フイルター21
は、図10・図11において実線で示すように変形する
一方、圧電素子22に正(プラス;+)電圧を印加した
場合には、防塵フイルター21は、同図において点線で
示すように変形することになる。
【0090】この場合においては、図9〜図11に示す
符号21a・21bのようにこの振動では二対の節が存
在することになるが、節21aに対応する部位に防塵フ
イルター受け部材23の受け部23cを当接させるよう
に設定することで、上述の図6〜図8に示す例と同様
に、振動を阻害することなく防塵フイルター21を効率
的に支持し得ることになる。
【0091】そして、この状態において、所定のときに
防塵フイルター駆動部48を制御して、圧電素子22に
対して周期的な電圧を印加することで防塵フイルター2
1は振動し、当該防塵フイルター21の表面に付着した
塵埃等は除去される。
【0092】なお、図6〜図8に示すように1次の振動
を発生させた場合には、防塵フイルター21の振幅によ
って封止空間51は、符号Cで示す分の容積変化が生じ
ることになる。一方、図9〜図11に示すように2次の
振動を発生させた場合には、防塵フイルター21の振幅
によって生じる封止空間51の容積変化は、符号D1で
示す領域から符号D2で示す領域×2を差し引いた分
(D1−(D2×2))となる。
【0093】封止空間51に対する容積変化が少ないほ
ど、封止空間51の内部における内圧の変化は小さいこ
とから、封止空間51の容積変化は少ないほど効率的な
振動を得ることができることがわかる。したがって、電
気機械変換の効率の点では、発生させる振動は、高次と
なるように設定するのが望ましいものと考えられる。
【0094】ところで、本実施形態のカメラ1の撮像ユ
ニット15における防塵部材、即ち防塵フイルター21
は、上述したように全体として円形乃至多角形の板状の
光学部材からなり、少なくとも自己の中心から放射方向
に所定の広がりを持つ領域に透明部を有して形成されて
いるものである。
【0095】また、この防塵フイルター21の周縁部に
は、当該防塵フイルター21に振動を与えるための加振
用部材である圧電素子22が環状に配設されている。こ
の圧電素子22は、円環形状又は多角枠形状の加振素
子、例えば電気機械変換素子等からなるものである。
【0096】この防塵フイルター21及び圧電素子22
については、さまざまな部材形状で構成することができ
る。以下に、その具体的な形状について、例を挙げて説
明する。
【0097】図12・図13は、本実施形態のカメラの
撮像ユニットにおける防塵部材(光学部材;防塵フイル
ター)及び加振用部材(加振素子;圧電素子)を取り出
して示す図であって、当該防塵部材及び加振用部材の構
成の第1例を示している。このうち、図12は防塵部材
に加振用部材を取り付けた状態の斜視図を、図13は図
12の矢印V方向から見た際の正面図である。
【0098】この第1例は、上述の図1〜図11で説明
した本発明の一実施形態におけるカメラ1の撮像ユニッ
ト15に適用されている形態そのものである。
【0099】即ち、本例は、防塵フイルターを円形状の
板状光学部材21で形成した場合の例示であって、当該
円形板部材21の周縁部には、加振用部材である円環形
状の圧電素子22が外縁に沿うように環状に配設されて
いる。
【0100】図14・図15は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第2例
を示している。このうち、図14は防塵部材に加振用部
材を取り付けた状態の斜視図を、図15は図14の矢印
V方向から見た際の正面図である。
【0101】この第2例は、防塵フイルターを正方形状
の板状光学部材21Aで形成した場合の例示である。こ
れに応じて当該正方形板部材21Aの周縁部には、枠形
状の圧電素子22A(加振用部材)が配設されている。
この場合において、枠形状の圧電素子22Aは、正方形
板部材21Aの各辺の外縁に沿わせて配設されている。
【0102】図16・図17は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第3例
を示している。このうち、図16は防塵部材に加振用部
材を取り付けた状態の斜視図を、図17は図16の矢印
V方向から見た際の正面図である。
【0103】この第3例は、防塵フイルターを多角形、
具体的には正八角形状の板状光学部材21Bで形成した
場合の例示である。これに応じて当該正八角形板部材2
1Bの周縁部には、多角枠形状の圧電素子22B(加振
用部材)が配設されている。この場合において、多角枠
形状の圧電素子22Bは、正八角形板部材21Bの各辺
の外縁に沿わせて配設されている。
【0104】上述の第1例〜第3例では、防塵部材を円
形状又は多角形状の板状光学部材21・21A・21B
で形成し、その周縁部に沿わせて圧電素子22・22A
・22Bを配設するようにしている。したがって、圧電
素子22・22A・22Bは一部材で形成されている。
このような構成とすることで、圧電素子22・22A・
22Bの一方の電極22a(図12〜図17の斜線で示
す部位)が連続した形態で配設されることになる。した
がって、当該圧電素子22・22A・22Bに対して所
定の電圧を与えるための配線等の配置を比較的自由に設
定することができる。
【0105】加振用部材の形態は、上述の第1例〜第3
例に示す一部材で構成する例のみに限らず、例えば複数
の圧電素子(加振素子)を防塵フイルター21の周縁部
に環状又は枠状に配設するような形態とすることもでき
る。この場合において、圧電素子自体の形状としては、
矩形状や円弧形状等、各種の形状のものを利用すること
ができる。
【0106】図18・図19は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第4例
を示している。このうち、図18は防塵部材に加振用部
材を取り付けた状態の斜視図を、図19は図18の矢印
V方向から見た際の正面図である。
【0107】この第4例は、上述の第2例と同様の正方
形状の板状光学部材21Aからなる防塵フイルターとし
た場合の例示である。これに応じて当該正方形板部材2
1Aの周縁部には、各辺毎のそれぞれに矩形状の圧電素
子22C(加振用部材)が配設されている。つまり、こ
の場合においては、複数の矩形状の圧電素子22Cが、
正方形板部材21Aの各辺の外縁部近傍にそれぞれ配設
されており、この複数の矩形状の圧電素子22Cは、互
いにリード線63等の接続部材によって電気的に接続さ
れている。そして、当該複数の矩形状の圧電素子22C
は、全体で略枠形状となるように配設されている。
【0108】なお、この第4例では、正方形状の板状光
学部材21Aについて例示しているが、これに限らず板
状光学部材21Aは、長方形等、他の形態の矩形状で形
成するようにしても全く同様であるのは、上述の第2例
と同じである。
【0109】図20・図21は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第5例
を示している。このうち、図20は防塵部材に加振用部
材を取り付けた状態の斜視図を、図21は図20の矢印
V方向から見た際の正面図である。
【0110】この第5例は、防塵フイルターを円形状の
板状光学部材21とした場合の例示である。これに応じ
て当該円形板部材21の周縁部には、複数の矩形状の圧
電素子22C(加振用部材)が配設されている。この場
合においては、複数の矩形状の圧電素子22Cが、円形
板部材21の周縁部に沿わせて配設されており、この複
数の矩形状の圧電素子22Cは、互いにリード線63等
の接続部材によって電気的に接続されている。そして、
当該複数の矩形状の圧電素子22Cは、全体で略枠形状
となるように配設されている。
【0111】図22・図23は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第6例
を示している。このうち、図22は防塵部材に加振用部
材を取り付けた状態の斜視図を、図23は図22の矢印
V方向から見た際の正面図である。
【0112】この第6例は、防塵フイルターを円形状の
板状光学部材21とした場合の例示である。これに応じ
て当該円形板部材21の周縁部には、複数の円弧形状の
圧電素子22D(加振用部材)が配設されている。この
場合においては、複数の円弧形状の圧電素子22Dが、
円形板部材21の周縁部に沿わせて配設されており、こ
の複数の円弧形状の圧電素子22Dは、互いにリード線
63等の接続部材によって電気的に接続されている。そ
して、当該複数の円弧形状の圧電素子22Cは、全体で
略円環形状となるように配設されている。
【0113】図24・図25は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第7例
を示している。このうち、図24は防塵部材に加振用部
材を取り付けた状態の斜視図を、図25は図24の矢印
V方向から見た際の正面図である。
【0114】この第7例は、防塵フイルターを円形状の
板状光学部材21とした場合の例示である。これに応じ
て当該円形板部材21の周縁部には、複数の矩形状の圧
電素子22C(加振用部材)が配設されている点は、上
述の第5例と全く同様である。
【0115】そして、この第7例においては、円形板部
材21の周縁部に沿わせて配設されている複数の矩形状
の圧電素子22Cが、接続部材である円環状電極64に
よって電気的に接続されている。そして、当該複数の矩
形状の圧電素子22Cは、全体で略枠形状となるように
配設されている。
【0116】円環状電極64は、圧電素子22Cの前面
に貼り付けられており、例えばフレキシブルプリント基
板又は銀等の蒸着等によって形成される電極である。
【0117】図26・図27は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第8例
を示している。このうち、図26は防塵部材に加振用部
材を取り付けた状態の斜視図を、図27は図26の矢印
V方向から見た際の正面図である。
【0118】この第8例は、防塵フイルターを円形状の
板状光学部材21とした場合の例示である。これに応じ
て当該円形板部材21の周縁部には、複数の円弧形状の
圧電素子22D(加振用部材)が配設されている点は、
上述の第6例と全く同様である。
【0119】そして、この第8例においては、円形板部
材21の周縁部に沿わせて配設されている複数の円弧形
状の圧電素子22Dが、上述の第7例と同様に円環状電
極64(接続部材)によって電気的に接続されている。
そして、当該複数の円弧形状の圧電素子22Dは、全体
で略枠形状となるように配設されている。
【0120】上述の第4例〜第8例では、防塵部材を円
形状又は多角形状の板状光学部材21・21Aで形成
し、その周縁部に沿わせて矩形状又は円弧形状の複数の
圧電素子22C・22Dを配設するようにしている。そ
して、複数の圧電素子22C・22Dのそれぞれの間
は、リード線63や円環状電極64等の接続部材によっ
て電気的に接続している。
【0121】したがって、各圧電素子22C・22Dの
個々の形状を単純化することができることから、その圧
電素子22C・22Dを製造する際の良好な加工性を確
保し、製造コストの低減化に寄与することができる。
【0122】特に、第7例及び第8例では、複数の圧電
素子22C・22Dのそれぞれの間を円環状電極64に
よって接続するようにしたので、各圧電素子間の接続部
材としてリード線63を用いる場合に比べて組立工程の
さらなる省略化を実現することができる。
【0123】なお、各圧電素子間の接続部材としてリー
ド線63を用いる場合には、一般的に用いられる汎用性
の高い線材等を用いることができるので、部材の共用化
が容易であるという利点がある。
【0124】また、複数設けた圧電素子22C・22D
同士を所定の接続部材によって電気的に接続し、全体と
して略枠形状となるように構成したので、圧電素子22
C・22Dの一方の電極22a(図18〜図27の斜線
で示す部位)を連続した形態とすることができる。した
がってこの場合にも、当該圧電素子22C・22Dに対
して所定の電圧を与えるための配線等の配置を比較的自
由に設定することができる。
【0125】なお、防塵部材の形状及び加振用部材の形
状のそれぞれについて、上述の各例に限らず、各種の組
み合わせで構成することができるのは当然である。
【0126】上述の第1例〜第8例では、防塵部材の周
縁部の略全周に加振用部材を配設するように構成してい
る。このような形態とは別に、防塵部材の周縁部の一部
位に加振用部材を配設するような形態としてもよい。
【0127】図28・図29は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第9例
を示している。このうち、図28は防塵部材に加振用部
材を取り付けた状態の斜視図を、図29は図28の矢印
V方向から見た際の正面図である。
【0128】この第9例は、防塵フイルターとして円形
状の板状光学部材21を用い、その周縁部の一部位に、
加振用部材として矩形状の圧電素子22Cを一片だけ配
設して構成した例示である。
【0129】図30・図31は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第10
例を示している。このうち、図30は防塵部材に加振用
部材を取り付けた状態の斜視図を、図31は図30の矢
印V方向から見た際の正面図である。
【0130】この第10例は、防塵フイルターとして円
形状の板状光学部材21を用い、その周縁部の一部位
に、加振用部材として円弧形状の圧電素子22Dを一片
だけ配設して構成した例示である。
【0131】図32・図33は、本カメラの撮像ユニッ
トにおける防塵部材及び加振用部材を取り出して示す図
であって、当該防塵部材及び加振用部材の構成の第11
例を示している。このうち、図32は防塵部材に加振用
部材を取り付けた状態の斜視図を、図33は図32の矢
印V方向から見た際の正面図である。
【0132】この第11例は、防塵フイルターとして正
方形状の板状光学部材21Aを用い、その周縁部の一部
位に、加振用部材として矩形状の圧電素子22Cを一片
だけ配設して構成した例示である。
【0133】このように、上述の第9例〜第11例で
は、防塵部材の周縁部の一部に加振用部材の一片を配設
するような形態としたことによって、撮像ユニットの小
型化を実現することができると共に、組立工程の省力化
に寄与することができる。
【0134】なお、上述の第9例〜第11例に代えて、
一対の加振用部材を防塵部材の周縁部の一部位であっ
て、互いに対向する部位に配設するようにしてもよい。
この場合には、加振用部材によって防塵部材に与えられ
る振動の安定性を向上させることが容易になる。
【0135】ところで、上述の第1例〜第11例におい
ては、防塵部材(防塵フイルター)は、円形状又は多角
形状の板状光学部材21・21A・21Bを用いて構成
するようにしている。
【0136】この場合において、加振用部材によって与
えられる振動を常に安定したものとするためには、防塵
部材の形状を三つ以上の線対称軸を有するように形成す
るのが望ましい。
【0137】また、防塵部材の形状は、例えば図34〜
図36によって示される形状のようにしてもよい。図に
おいて符号Jで示す鎖線が線対称軸である。
【0138】図34は、三つの線対称軸を有する形状か
らなる防塵部材の一例を示し、具体的には、正三角形の
三つの角を所定量だけ切り落とした形状の防塵部材を示
す図である。
【0139】また、図35は、四つの線対称軸を有する
形状からなる防塵部材の別の一例を示しであって、正方
形の四つの角部を所定量だけ切り落とした形状の防塵部
材を示す図である。
【0140】そして、図36は、四つの線対称軸を有す
る形状からなる防塵部材の他の一例を示し、正方形の四
つの角部を丸めた形状の防塵部材を示す図である。
【0141】なお、ここに例示した形状のほかにも多数
の類似形状を考えることができるのは自明である。
【0142】以上説明したように上記一実施形態によれ
ば、光学LPF25(光学素子)と防塵フイルター21
(防塵部材)との両者が対向して形成される空隙部51
aを含む略密閉された封止空間51を構成すべく光学L
PF25及び防塵フイルター21の周縁側で空間部51
bを封止するようにした封止構造部を、光学LPF25
の周縁乃至その近傍から外側に設けるように構成したの
で、空間部の一定の容積を確保するについて、光学LP
F25(光学素子)と防塵フイルター21(防塵部材)
との間隔を短く設定することができる。
【0143】一般に、光学LPF25(光学素子)と防
塵フイルター21(防塵部材)との間隔を短く設定する
と、空隙部51aの容積が少なくなることから圧電素子
22(加振用部材)によって防塵フイルター21に振動
を与える際に封止空間51の内圧が高くなってしまうこ
とは周知である。しかし、封止空間51の内圧が高い場
合には、圧電素子22による防塵フイルター21の振動
を阻害してしまう傾向がある。
【0144】一方、封止空間51の容積を確保するため
に光学LPF25(光学素子)と防塵フイルター21
(防塵部材)との間隔を長くなるように設定した場合に
は、撮像ユニット15の光軸方向における寸法も大きく
なってしまうことになり、カメラ1の光軸方向における
小型化を阻害する要因になる。
【0145】そこで、本実施形態においては、光学LP
F25の周縁乃至その近傍から外側に空間部51bを設
けることで、封止空間51の充分な容積を確保して、圧
電素子22による防塵フイルター21の振動を阻害する
ことなく、撮像ユニット15の光軸方向における寸法の
長大化を抑えることができる。したがって、カメラ1の
光軸方向における小型化に寄与することが容易にでき
る。
【0146】また、防塵部材(21…)と、当該防塵部
材に対して所定の周期的な振動を与えるための加振用部
材(22…)とは、上述のように各種の形態で構成する
ことができるので、必要に応じて部材形状等を選択し組
み合わせることによって、各種の形態のカメラに適用す
ることができる。したがって、製造工程の省力化に加
え、容易にカメラの小型化に寄与することができる。
【0147】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、カメ
ラ内部に設けられる光学部材に付着した塵埃等を除去す
る手段によってなされる防塵作用のより一層の向上を実
現すると共に、この防塵手段を備えるカメラ自体の大型
化を抑止し得る撮像素子ユニットと、この撮像素子ユニ
ットを用いるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカメラの一部を切断し
て、その内部構成を概略的に示す斜視図。
【図2】図1のカメラの主に電気的な構成を概略的に示
すブロック構成図。
【図3】図1のカメラにおける撮像ユニットの一部を取
り出して示す図であって、当該撮像ユニットを分解して
示す要部分解斜視図。
【図4】図1のカメラにおける撮像ユニットを組み立て
た状態において一部を切断して示す斜視図。
【図5】図4の切断面に沿う断面図。
【図6】図1のカメラにおける撮像ユニットのうち防塵
フイルター及びこれに一体に設けられる圧電素子のみを
取り出して示す正面図。
【図7】図6の圧電素子に対して印加した際の防塵フイ
ルター及び圧電素子の状態変化を示し、図6のA−A線
に沿う断面図。
【図8】図6の圧電素子に対して印加した際の防塵フイ
ルター及び圧電素子の状態変化を示し、図6のB−B線
に沿う断面図。
【図9】図1のカメラにおける撮像ユニットのうち防塵
フイルター及びこれに一体に設けられる圧電素子のみを
取り出して示す正面図。
【図10】図9の圧電素子に対して印加した際の防塵フ
イルター及び圧電素子の状態変化の別の例を示し、図9
のA−A線に沿う断面図。
【図11】図9の圧電素子に対して印加した際の防塵フ
イルター及び圧電素子の状態変化の別の例を示し、図9
のB−B線に沿う断面図。
【図12】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第1例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図13】図12の矢印V方向から見た際の正面図。
【図14】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第2例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図15】図14の矢印V方向から見た際の正面図。
【図16】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第3例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図17】図16の矢印V方向から見た際の正面図。
【図18】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第4例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図19】図19の矢印V方向から見た際の正面図。
【図20】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第5例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図21】図20の矢印V方向から見た際の正面図。
【図22】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第6例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図23】図22の矢印V方向から見た際の正面図。
【図24】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第7例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図25】図24の矢印V方向から見た際の正面図。
【図26】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第8例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図27】図26の矢印V方向から見た際の正面図。
【図28】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第9例を示し、防塵部材に加
振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図29】図28の矢印V方向から見た際の正面図。
【図30】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第10例を示し、防塵部材に
加振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図31】図30の矢印V方向から見た際の正面図。
【図32】図1のカメラの撮像ユニットにおける防塵部
材及び加振用部材の構成の第11例を示し、防塵部材に
加振用部材を取り付けた状態の斜視図。
【図33】図32の矢印V方向から見た際の正面図。
【図34】図34は、二つの線対称軸を有する形状から
なる防塵部材の一例を示し、具体的には、正三角形の三
つの角を所定量だけ切り落とした形状の防塵部材を示す
図である。
【図35】図35は、三つの線対称軸を有する形状から
なる防塵部材の別の一例を示しであって、正方形の四つ
の角部を所定量だけ切り落とした形状の防塵部材を示す
図である。
【図36】図36は、三つの線対称軸を有する形状から
なる防塵部材の他の一例を示し、正方形の四つの角部を
丸めた形状の防塵部材を示す図である。
【符号の説明】
1……カメラ 11……カメラ本体部 11a……撮影光学系装着部 12……レンズ鏡筒 12a……撮影光学系 13……ファインダー装置 13a……ペンタプリズム 13b……反射鏡 13c……接眼レンズ 14……シャッター部 15……撮像ユニット(撮像素子ユニット) 16……主回路基板 16a……画像信号処理回路 16b……ワークメモリ 17……レリーズボタン 20……押圧部材 21・21A・21B……防塵フイルター(防塵部材;
光学部材) 22・22A・22B・22C・22D……圧電素子
(加振素子;加振用部材) 22a……電極 23……防塵フイルター受け部材 24……CCDケース(撮像素子収納ケース部材) 23d……環状凸部 24d……周溝 25……光学的ローパスフイルター(光学LPF;光学
素子) 26……ローパスフイルター受け部材 27……撮像素子(CCD) 28……撮像素子固定板 48……防塵フイルター駆動部 51……封止空間部 51a……空隙部 51b……空間部 63……リード線 64……円環状電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA11 AC54 AC55 AC66 AC69 AC74 AC78 5C024 CY48 EX22 EX23 EX51

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己の光電変換面上に照射された光に
    対応した画像信号を得る撮像素子と、 全体として円形乃至多角形の板状をなし少なくとも自己
    の中心から放射方向に所定の広がりを持つ領域が透明部
    をなし、この透明部が上記撮像素子の前面側に所定の間
    隔を持って対向配設された防塵部材と、 上記防塵部材の周縁部に環状に配設され、当該防塵部材
    に振動を与えるための加振用部材と、 上記撮像素子と上記防塵部材との両者が対向して形成さ
    れる部位に、略密閉された空間部を構成すべく上記撮像
    素子及び上記防塵部材の周縁側で上記空間部を封止する
    ように構成された封止構造部と、 上記撮像素子の光電変換面上に結像された像に対応する
    ものとして当該撮像素子から得られた画像信号を記録に
    適合する形態の信号に変換するための画像信号処理回路
    と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記加振用部材は、円環形状又は多角
    枠形状の加振素子からなるものであることを特徴とする
    請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 上記加振用部材は、複数の加振素子を
    上記防塵部材の周縁部に環状に配設してなることを特徴
    とする請求項1に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 上記加振素子は、電気機械変換素子で
    あることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のカ
    メラ。
  5. 【請求項5】 上記加振素子は、矩形状からなること
    を特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 上記加振素子は、円弧形状からなるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 撮影レンズを装着するための撮影レン
    ズ装着部を、さらに備え、上記撮影レンズは、上記撮影
    レンズ装着部において着脱可能であることを特徴とする
    請求項1に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 自己の光電変換面上に照射された光に
    対応した画像信号を得る撮像素子と、 上記撮像素子の前面側に所定の間隔を持って対向配設さ
    れた光学部材と、 上記光電変換面に入射する有効光束を囲むように上記光
    学部材の周縁部に配設され、当該光学部材に振動を与え
    るための加振用部材と、 上記撮像素子と上記光学部材との両者が対向して形成さ
    れる部位に、略密閉された空間部を構成すべく上記撮像
    素子及び上記光学部材の周縁側で上記空間部を封止する
    ように構成された封止構造部と、 を具備することを特徴とする撮像素子ユニット。
  9. 【請求項9】 上記加振用部材は、円環形状又は多角
    枠形状の加振素子からなるものであることを特徴とする
    請求項8に記載の撮像素子ユニット。
  10. 【請求項10】 上記加振用部材は、複数の加振素子
    を上記光学部材の周縁部に環状に配設してなることを特
    徴とする請求項8に記載の撮像素子ユニット。
  11. 【請求項11】 上記加振素子は、電気機械変換素子
    であることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載
    の撮像素子ユニット。
  12. 【請求項12】 上記加振素子は、矩形状からなるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の撮像素子ユニット。
  13. 【請求項13】 上記加振素子は、円弧形状からなる
    ことを特徴とする請求項10に記載の撮像素子ユニッ
    ト。
  14. 【請求項14】 自己の光電変換面上に照射された光
    に対応した画像信号を得る撮像素子と、 上記撮像素子の前面側に所定の間隔を持って対向配設さ
    れ、三つ以上の線対称軸を有する板状の光学部材と、 上記光学部材の周縁部に配設され、当該光学部材に振動
    を与えるための加振用部材と、 上記撮像素子と上記光学部材との両者が対向して形成さ
    れる部位に、略密閉された空間部を構成すべく上記撮像
    素子及び上記光学部材の周縁側で上記空間部を封止する
    ように構成された封止構造部と、 を具備することを特徴とする撮像素子ユニット。
  15. 【請求項15】 上記加振用部材は、上記光学部材の
    周縁部に環状に配設されていることを特徴とする請求項
    14に記載の撮像素子ユニット。
  16. 【請求項16】 上記光学部材は、円形状又は正多角
    形状からなることを特徴とする請求項14に記載の撮像
    素子ユニット。
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