JP2003338529A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003338529A
JP2003338529A JP2002145554A JP2002145554A JP2003338529A JP 2003338529 A JP2003338529 A JP 2003338529A JP 2002145554 A JP2002145554 A JP 2002145554A JP 2002145554 A JP2002145554 A JP 2002145554A JP 2003338529 A JP2003338529 A JP 2003338529A
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protrusion
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JP2002145554A
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Norihide Saho
典英 佐保
Hisashi Isokami
尚志 磯上
Akiomi Kono
顕臣 河野
Masatoshi Kanamaru
昌敏 金丸
Hiroya Shimizu
浩也 清水
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置製造工程の一工程である電気的特性
検査工程において、被検体の電極パッドの大領域一括検
査を行う。 【解決手段】被検体の検査対象範囲に形成された検査対
象導体部の数と等しい数の電気的に独立した突起を備え
た検査構造体を被検体に磁気力により押圧させて電気的
特性検査を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置用回路検査装置は、ウエハ上
に半導体製造装置等で複数素子を形成した後、各素子の
電子回路が断線等の不具合が無いか、所定の熱負荷に対
して不具合が無いか、電気的に検査する装置であり、同
時に複数個の素子の検査を実施できるため、半導体製造
の現場で利用されている。従来の半導体装置は次の工程
により製造されている。 ・ウエハに多数の素子を形成する素子形成工程 ・ウエハ(被検体)に形成された多数の素子をブロービ
ング検査(導通検査)するプロービング検査工程 ・ブロービング検査工程終了後、ウエハをタイシング
(集積回路ごとに切断)して複数のチップとするダイシ
ング工程 ・チップことに半導体装置としてパッケージするパッケ
ージ工程 ・半導体装置(被検体)をバーンイン検査(熱負荷検
査)するバーンイン検査工程 そして、上記の各工程のうち、プロービング検査及びバ
ーンイン検査における被検体と外部の検査システムと接
続方法は基本的に同じである。すなわち、被検体上に数
十ないし百数十μm程度のピッチでパターニングされ
た、数十ないし百数十μm、厚さ1μm前後の個々のAl
(アルミニウム)合金もしくはその他の合金の電極パッ
ドに対して、個々に導電性の微細なプローブを機械的に
接触させる方法が採られる。微細なプローブとしては、
例えばW(タングステン)やNi(ニッケル)製の先端径
数十μm、長さ数十mmの細針が用いられる。
【0003】同一ウエハ上の複数個の半導体装置の検査
を同時に実施するためには、被検査用ウエハ上の半導体
装置の外周に形成した多数の電極パッド群の位置と同一
の位置になるように導電性の微細なプローブ群を形成し
た検査用検査体を用い、ウエハ上の素子の多数の電極パ
ッドと検査用検査体のプローブ群が同時に接触するよう
な押し付け器と、検査用検査体のプローブ群に結線され
た検査装置本体を備える。
【0004】押し付け器は、少なくともプローブ自体の
もしくはプローブを支持する支持体の弾性変形により、
端子台に必要な荷重で均一に押し付ける押し付治具で構
成される。同一ウエハ上の複数個の半導体装置検査を同
時に実施すれば、半導体装置一個毎に回路検査を行うよ
りも、大幅に検査時間が短縮され、半導体装置の製造コス
トを低減することができる。このように半導体装置回路
検査装置を運転するとき、最も重要なことは被検査用ウ
エハ上の半導体装置の多数の電極パッド群と検査用セグ
メントの導電性の微細なプローブ群がすべて接触状態を
維持することであり、一度に数千個所の電極パッドと同
数のプローブをすべて設定された接触圧力でコンタクト
することが回路検査上重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】被検査用ウエハ上の、
半導体装置の多数の電極パッドと検査用セグメントの導
電性の微細なプローブ群がすべて良好な接触状態を維持
するために、従来からいろいろ提案がなされている。し
かしながら、上記従来技術のプローブ構造では個々のプ
ローブを高精度に位置決めして固定するために大きな領
域を要するため、面内により多くのプローブを配するこ
とが困難となり、一度に検査できる電極パッド数および
チップ数が限られている。
【0006】この問題を解決する従来の技術としては、
例えば特開平1-147374号公報、特開平9-148
389号公報、特開平9-243663号公報等があげ
られる。特開平1-147374号公報では、単一のSi
単結晶平板の主平面方向に複数の梁構造と、それらおの
おのの先端に突起を形成し、さらに突起から梁構造の固
定端方向へ導体層を形成している。特開平9-1483
89号公報では、形状が異なる三層のSi基板を積層し、
うち最下層には複数の梁構造と各梁構造の固定端近傍に
圧電素子を配し、梁構造先端と最上層の開放面とが導通
するための手段を施している。特開平9-243663
号公報では、外部と導通する突起の集合体を有するSi基
板と固定板との間にエラストマを介している。
【0007】しかしながら、特開平1-147374号
公報では、Si基板内の配線を検査する領域よりも外側へ
延長しているため、必ず単一のSi基板中に検査領域内の
すべての突起を形成する必要があり、例えばウエハ一枚
を一括で検査しようとすることが困難である。
【0008】また、特開平9-148389号公報で
は、梁構造の途中に圧電素子を設ける必要があり、多数
のプローブを形成する上でコスト面、歩留まり面で大き
な問題がある。
【0009】さらに、特開平9-243663号公報で
は、検査構造体の構造においてSi基板裏面に直接エラス
トマが設けられているが、梁構造を設けた場合各梁の周
囲には必ず貫通溝が形成されるので、押圧時の圧力によ
りそれが被検体側に流出する可能性がある。また、被検
体を一括検査する最に必要な多大な荷重によってエッチ
ングにより脆弱化したSi基板が破損する可能性がある。
【0010】本発明の目的は、半導体装置製造工程の一
工程である電気的特性検査工程において、ウエハの、多
数の電極パッドを大領域で一括検査をすることが可能な
半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ウエハに多
数の素子を形成する素子形成工程と、前記多数の素子が
形成されたウエハをプロービング検査するプロービング
検査工程と、前記ウエハをバーンイン検査するバーンイ
ン検査工程とを有する半導体装置の製造方法であって、
前記プロービング検査工程及び前記バーンイン検査工程
には、前記ウエハの電極パッドに対向する位置に配置す
る第一板材を一主面とした導電性と磁性を有するの突起
プローブと、この突起プローブの位置に磁界を発生し得
る磁場発生手段とを備え、配線パッドを介して前記突起
プローブとパッドとが、検査構造体と電気的に接続する
ように、前記突起プローブを、前記被検体の所望の位置
にあるパッドに磁気力で押圧する工程を有することによ
り達成される。
【0012】また、上記目的は、ウエハに多数の素子を
形成する素子形成工程と、前記多数の素子が形成された
ウエハをプロービング検査するプロービング検査工程
と、前記ウエハをバーンイン検査するバーンイン検査工
程とを有する半導体装置の製造方法であって、前記プロ
ービング検査工程又は前記バーンイン検査工程には、前
記ウエハの電極パッドに対向する位置に配置する第一板
材の一主面に導電性の突起プローブと、これに直接また
は間接的に一体化した磁性を有する磁性部材と、前記磁
性部材の位置に磁界を発生し得る磁場発生手段とを備
え、配線パッドを介して前記突起プローブとパッドとが
検査構造体と電気的に接続するように前記突起プローブ
を、前記被検体の所望の位置にあるパッドに磁気力で押
圧する工程を有することにより達成される。
【0013】また、上記目的は、ウエハに多数の素子を
形成する素子形成工程と、前記多数の素子が形成された
ウエハをプロービング検査するプロービング検査工程
と、前記多数の素子が形成された前記ウエハをバーンイ
ン検査するバーンイン検査工程とを有する半導体装置の
製造方法であって、前記プロービング検査工程及又は前
記バーンイン検査工程には、前記ウエハの電極パッドに
対向する位置に配置する第一板材の一主面に導電性の突
起プローブと、この突起プローブに直接又は間接的に一
体化した磁石部材と、前記磁石部材が発生する磁界空間
内外を移動可能な磁性を有する磁性部材とを備え、前記
磁性部材を前記磁界空間内に移動し、前記被検体の所望
の位置にあるパッドに突起プローブを磁気力で押圧する
工程を有することにより達成される。
【0014】また、上記目的は、ウエハに多数の素子を
形成する素子形成工程と、前記多数の素子が形成された
ウエハをプロービング検査するプロービング検査工程
と、前記多数の素子が形成されたウエハをバーンイン検
査するバーンイン検査工程とを有する半導体装置の製造
方法であって、前記プロービング検査工程又は前記バー
ンイン検査工程には、前記ウエハの電極パッドに対向す
る位置に配置する第一板材の一主面に導電性の突起プロ
ーブと、この突起プローブに直接又は間接的に一体化し
た第一の磁石部材と、前記磁石部材が発生する磁界空間
に移動可能な第二の磁石部材とを備え、前記第二の磁石
部材を前記磁界空間内に移動し、前記被検体の所望の位
置にあるパッドに突起プローブを磁気力で押圧する工程
を有することにより達成される。
【0015】また、上記目的は、前記検査構造体は、被
検体の電極パッドに対向する位置に配置する一主面に導
電性の突起プローブを備え、前記突起プローブと、前記
一主面とは反対側の面に設けられた配線パッドとが電気
的に接続された第一板材と、前記磁性体部材や磁石部材
が前記第一板材に一体化されて備えていることにより達
成される。
【0016】また、上記目的は、前記ウエハの前記第一
板材の検査対象範囲に形成された検査対象導体部の電極
パッドの数と、前記第一板材に形成された電気的に独立
した前記突起突起プローブの数とが等しいことにより達
成される。
【0017】また、上記目的は、前記突起プローブは複
数存在し、隣り合う2個の前記突起プローブを結ぶ直線
上を横切る貫通溝が前記第一板材に設けられていること
により達成される。
【0018】また、上記目的は、前記第一板材の前記突
起プローブを囲むコの字状の貫通溝が前記第一板材に設
けられていることにより達成される。
【0019】また、上記目的は、前記第一板材が検査同
一平面内に複数設けられていることにより達成される。
【0020】また、上記目的は、前記突起プローブを前
記被検体の所望の位置に押圧する時に、前記第一板材の
突起プローブ以外の面の一部もしくは全域と前記被検体
とが接触することにより達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】ところで、本実施形態の半導体装
置の製造方法は次の三つの製造工程を含んでいる。 1.ウエハに多数の素子を形成する素子形成工程、 2.複数の素子が形成されたウエハをプロービング検査
(導通検査)するブロービング検査工程、 3.複数の素子が形成されたウエハをバーンイン検査
(熱負荷検査)するバーンイン検査工程、 以下、この各工程ごとにその詳細を説明する。
【0022】〔素子形成工程〕素子形成は単結晶Siイン
ゴツトを薄くスライスして表面を鏡面研磨したウエハに
対して、製造する素子の仕様ことに多数の単位工程を経
て行われる(尚、その詳細については省略する)。例え
ば、ー般的なC-MOS(Complementary Metal Oxide Semico
nductor)の場合、大きく分けて、ウエハ基板のP型、N
型形成工程、素子分離工程、ゲート形成工程、ソース/
ドレイン形成工程、配線工程、保護膜形成工程などを経
て形成される。
【0023】P型、N型形成工程はウエハ表面にBやP
のイオン打ち込みを行い、後に拡散により表面上で引き
延ばすものである。素子分離工程は上記の表面にSi酸化
膜を形成し、領域選択のための窒化膜パターニングを施
し、パターニングされない部分の酸化膜を選択的に成長
させることにより、個々を微細素子に分離するものであ
る。ゲート形成工程は上記の各素子間に厚さ数nmのゲー
ト酸化膜を形成し、その上部にポリSiをCVD(Chemical V
apor Deposition)法により堆積した後、所定寸法に加工
し電極を形成するものである。
【0024】ソース/ドレイン形成工程は、ゲート電極
形成後にPやBなどの不純物をイオン打ち込みし、活性
化アニールによってソースノドレイン拡散層を形成する
ものである。配線工程はAl配線や層間絶縁膜などを積み
重ねることにより、上記で分離した各素子を電気的につ
なぎ合わせる工程である。
【0025】保護膜形成工程は上記のようにして形成さ
れた微細素子への外部からの不純物や水分の進入を阻止
したり、後に回路をパッケ-ジングする際の機械的スト
レスを緩和させたりするために行う工程であり、回路表
面に保護膜を形成するものである。
【0026】これらの工程を踏まえ、本発明の一実施例
を図面に従い説明する。図1は、本発明の一実施例を備
えた被検査体ウエハの正面図である。図1において、1
は一枚のウエハである。このウエハ1の厚さは数百μ
m、直径4インチないし8インチ程度の大きさであり、
上記の工程を経てこの表面に例えばDRAM(Dynamic Rando
m Access Memory)の場合で200ないし400個の回路
2が形成される。一つの回路の大きさはー辺数mmない
し十数mmである。
【0027】図2は、図1に示した回路群の中から4つ
の回路を拡大した正面図である。図2において、第一板
材5上には4つの回路2が搭載されている。この4つの
回路2中のうち、ー回路中には薄膜配線3の先に数十な
いし数百の電極パッド4が設けられている(図2に示す
回路には便宜上ー回路中の電極パッド4の数は44個の
場合を示した)。各電極パッド4の表面はー辺が数十μ
mの四辺形となっている。
【0028】〔ブロービング検査工程〕ブロービング検
査は、素子形成工程で形成した各素子の電気信号の導通
を検査する工程であり、通常、ブローブ装置を用いて各
プローブを回路中の電極パッドに一つずつ接触させるこ
とにより行う。
【0029】〔バーンイン検査工程〕バーンイン検査
は、回路に熱的、電気的ストレスを付与して不良を加速
選別する検査工程である。この工程もプロービング検査
工程と同様の方法によって電極パッドに各プローブを接
触させる。
【0030】本発明に係るブロービング検査工程及びバ
ーンイン検査工程で用いる検査体構造を図3、図4、図
5、図6を用いて説明する。図3は検査体構造の一部を
示す平面図である。図4は被検体6の構造の電極パッド
4を示す平面図である。図5は検査体構造の一部をと被
検体6の構造の電極パッド4の一部を示すX―X線断面図
である。図6は図5の電極パッド4周りの拡大断面図で
ある。図3、図4、図5、図6において、図5に示すよ
うに第一板材5は単一のSi平面基板に、被検体6の電極
パッド4に対向する面100に、Ni、Fe等の強磁性で
導電性を有する突起プローブ7を形成し、次に、図6に
示すようにSi平面基板に貫通孔8をエッチング加工しそ
の後導電性の配線9を形成し、ウエハプロセス技術を用
いて、突起プローブ7と電気的に導通する配線10とそ
の先に配線パッド11を形成する。
【0031】一方、図3に示すようにSi平面基板をエッ
チングしてコ字形の溝12を加工し、片持ち梁13を形
成する。配線パッド11には半田14で配線15を結線
し、外部の検査機本体16に接続される。突起プローブ
7の上部には強磁性を有する例えばNi等の素材で図5、
6に示すような突起物17を形成する。また、図5に示
すように平面基板をエッチングして不要な部分に溝18
を加工する。
【0032】図5に示すコイル式電磁石19は、電源2
0とスイッチ21を介して配線22、23で結線されて
おり、電源20内のスイッチ21は検査機本体16によ
り、信号線24の信号によりオン、オフ制御がなされ
る。スイッチ21がオンの時に、コイル式電磁石19に
より、突起プローブ7、突起物17および電極パッド4
を包含する空間に磁界を発生させることができる。すな
わち、図5の検査開始状態から、検査機本体16の制御
によりスイッチ21がオン(図7に示す)された場合、
コイル式電磁石19により、突起プローブ7、突起物1
7および電極パッド4を包含する空間に磁気勾配を有す
る均一な磁界が発生し、均一な磁気力により突起プロー
ブ7、突起物17は電極パッド4側に吸引される。この
時の磁気力で片持ち梁13が電極パッド4側に撓み、す
べての突起プローブ7の先端が対向するすべての電極パ
ッド4に接触し、同じ磁気力で押圧される。検査工程が
終了すると、検査機本体16の制御により、スイッチ2
1がオフされ、磁気力が消滅することにより、片持ち梁
13の撓みが戻り、すべての突起プローブ7の先端が対
向するすべての電極パッド4から離れる。したがて、本
実施例では、半導体装置製造工程の一工程である電気的
特性検査工程において、ウエハの、多数の電極パッドを
大領域で一括に検査を可能にできるという効果を有する
ものである。
【0033】なお、このとき、第一板材1にSiを用いて
いる場合は、梁部13の下端固定部に作用する引っ張り
応力が約2MPa±1MPaを超えないようにすることが、梁
部13の破損を防止する上で重要であり、かつ安定導通
を図るためには突起先端に作用する磁気力による荷重を
1gf以上にする必要がある。実験の結果、梁の破損を防
止する条件を満たす梁寸法は、長さが0.8から2mm、
厚さが30から50μm、幅を被検体の電極パッド3の
レイアウトを最小ピッチに対応させ、撓みを15μm以
下とし、これらに対応するために突起プローブ7の高さ
を20から40μmに設定すれば有効であることがわか
った。
【0034】図7は、本発明の一実施例に係る図3、図
4を重ね合わせた部分の検査体構造の略断面図であるた
め、その説明は省略する。
【0035】図8は、本発明の他の実施例を示すもので
ある。図8が図6と異なる点は、片持ち梁25をSiでは
なく、例えば非磁性でSiよりもヤング率が大きな窒化ア
ルミニュウムや金属などの部材で構成した点である。ま
た、前記と同等な磁気力においても、片持ち梁の撓み量
がさらに大きくなるようにしたものである。図8におい
て、第一板材5及び電極パッド4群の平坦性が悪く、突
起プローブ7と電極パッド4との距離が不均一となり、
両者の距離がまちまちに離れている場合においても、片
持ち梁の撓み量が大きいために、すべての突起プローブ
7の先端が対向するすべての電極パッド4に同じ押圧で
接触させることができる効果が生じる。以上の実施例で
は、磁気力を大きくするために、突起物17を設けた
が、突起プローブ7を磁性材料で構成し、磁気力が十分
である場合、突起物17は不要となる。
【0036】図9も、本発明の他の実施例を示すもので
ある。図9が図5、図7と異なる電極パッド4点は、電
極パッド4と突起物プローブ17がある比較的小空間に
磁界を発生させる磁場発生手段として永久磁石27を、
台座26上に配置固定した点にあり、永久磁石27を突
起物プローブ17および電極パッド4を包含する空間に
近づけることにより、磁気勾配を有する磁界が発生し、
ほぼ均一な磁気力により突起プローブ7、突起物17は
電極パッド4側に吸引される。この時の磁気力で片持ち
梁13が電極パッド4側に撓み、すべての突起プローブ
7の先端が対向するすべての電極パッド4に接触し、同
じ磁気力で押圧することができる。
【0037】検査工程が終了後は、検査機本体16の制
御により、永久磁石27を突起物17および電極パッド
4を包含する空間から遠ざける(移動手段は図示せず)
ことにより、片持ち梁13の撓みが戻り、すべての突起
プローブ7の先端が対向するすべての電極パッド4から
離れる。本実施例では、磁場発生手段を小型化できると
ともに、磁場発生手段による磁界の拡散を小領域に限定
でき、磁場の影響範囲を狭くして他の機器へのノイズを
小さくできる効果がある。
【0038】図10も、本発明の他の実施例を示すもの
である。図10が図9と異なる点は、磁場発生手段に例
えば銅製の台座28上に、図4に示した電極パッド4の
下方部位に、例えばイットリウムーバリウムー銅―酸素
の結合体で構成された高温超電導体のバルク材29を配
置固定し、例えばパルス管式ヘリウム冷凍機30のコー
ルドヘッド31の先端に台座28を熱的に結合し、台座
28および高温超電導体のバルク材29を、高温超電導
体のバルク材29の超電導臨界温度以下の温度40Kに
冷却し、これらを真空断熱容器32内に設置した点にあ
る。ここで、高温超電導体のバルク材29はあらかじ
め、例えば電磁石等の外部磁界(図示せず)で着磁し、
バルク材29の表面上部に大きな磁気勾配を有する磁界
を発生させている状態を示す。バルク材29を突起プロ
ーブ7および突起物17および電極パッド4を包含する
空間に近づけることにより、永久磁石27に比べ数倍か
ら数十倍の磁気勾配を有する磁界を供給でき、大きな磁
気力により突起プローブ7、突起物17を電極パッド4
側に吸引することができる。この時の磁気力で片持ち梁
13が電極パッド4側に撓み、すべての突起プローブ7
の先端が対向するすべての電極パッド4に接触し、大き
な磁気力で押圧できる。本実施例では、発生する磁界が
非常に大きいので、突起物17を不要にし、さらに突起
プローブ7を小さくすることができ、検査装置を小型化
できる効果がある。
【0039】図11は、本発明の他の実施例を示すもの
である。図11が図9と異なる点は、永久磁石の素材で
製作した突起物33を突起プローブ7の上部の配線10
上に固定して磁場発生手段を構成し、台座28上に、電
極パッド4の下方部位に例えばNiや鉄、パーマロイの強
磁性素材で製作した突起36を台座35に固定配置した
点にある。突起物36を突起プローブ7および突起物3
3および電極パッド4を包含する空間に近づけることに
より、突起物33と突起物36の間に磁気力が発生し、
この磁気力により突起プローブ7、突起物17を電極パ
ッド4側に吸引することができる。この時の磁気力で片
持ち梁13が電極パッド4側に撓み、すべての突起プロ
ーブ7の先端が対向するすべての電極パッド4に接触
し、大きな磁気力で押圧できる。また、本実施例におい
て、突起物36を永久磁石で構成し、突起物33と突起
物36の間に吸引磁気力が発生することにより、さらに
大きな磁気吸引力が発生し、さらに良好な電気的接触を
得られる効果がある。
【0040】図12も、本発明の他の実施例を示すもの
である。図12が図5、図7と異なる点は、磁場を図6
に示した突起物17および電極パッド4を包含する空間
部位に沿って発生させるように、磁場発生手段の電磁磁
石37を台座38上に薄く、小さくして固定配置し、突
起物17と電磁磁石37の間に磁気力を発生させ、この
磁気力により突起プローブ7、突起物17を電極パッド
4側に吸引するようにした点にある。本実施例によれ
ば、電磁石を薄くできるので磁石を小型化することがで
き、検査装置を小型化することができる効果がある。
【0041】図13も、本発明になる他の実施例を示す
ものである。図13が図11と異なる点は、永久磁石の
素材で製作した突起物33を突起プローブ7の上部の配
線10上に固定して磁場発生手段を構成し、台座28上
に、突起プローブ7の上方部位に突起物33と反発する
極が対向するように永久磁石の素材で製作した、突起3
9を台座40に固定配置した点にある。突起物39を突
起プローブ7および突起物33を包含する空間に上方よ
り近づけることにより、突起物33と突起物36の間に
反発の磁気力が発生し、この反発力により突起プローブ
7、突起物17を電極パッド4側に押圧することができ
る。この時の反発力で片持ち梁13が電極パッド4側に
撓み、すべての突起プローブ7の先端が対向するすべて
の電極パッド4に接触し、大きな磁気力で押圧できる。
本実施例によれば、磁場発生手段を被検体6の上方に配
置できるので、被検体6の下部の位置に磁場発生手段を
配置できない場合においても、検査を行うことができ
る。この実施例では、磁場発生手段を永久磁石の突起3
9で構成したが、これを電磁石で構成し、反発力もしく
は吸引力を電磁石の電流の向きを変えて発生させるよう
にしても、同様な効果が生じる。
【0042】以上の実施例の中で電磁石を冷凍機で冷却
し、通電する超電導磁石で構成すれば小型な電磁石を実
現できる。また、冷凍機にギフォード・マクマホン式冷
凍機や、ペルチェ素子を用いた電子式冷凍機を使用して
も同様な効果が生じる。
【0043】図14も他の実施例に係る本発明の検査構
造体の略断面図である。本実施例は、突起プローブ7の
外周部に金等の突起プローブよりも柔らかく、電導性を
有する物質の配線41を設け、配線10と配線9を介し
て電気的に接続されている。このように金の配線41を
設けることによる、電気パット4への接触面積が増加
し、通電特性を良好に、維持できることが可能である。
【0044】以上の如く、本発明によれば、シリコンウ
エハ上に形成した複数素子を一括して夫々の素子回路検
査を行うため、半導体装置の歩留まりを向上させること
が可能となる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、半導体装置製造工程の
一工程である電気的特性検査工程において、ウエハの、
多数の電極パッドを大領域で一括検査をすることが可能
な半導体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る被検査体ウエ
ハの正面図である。
【図2】図2は、図1の回路群中の4回路の拡大正面図
である。
【図3】図3は、図2の回路に重ね合わせる検査体の端
部拡大正面図である。
【図4】図4は、図3の検査体の端部に重ね合わせる被
検査体の端部拡大正面図であり、さらに他の実施例を備
えたものである。
【図5】図5は、本発明の一実施例に係る図3、図4の
重ね合わせた部分の検査体構造の略断面図である。
【図6】図6は、図5の検査体構造の拡大略断面図であ
る。
【図7】図7は、本発明の一実施例に係る図3、図4の
重ね合わせた部分の検査体構造の略断面図である。
【図8】図8は、本発明のさらに他の実施例に係る検査
体構造の構造図である。
【図9】図9は、本発明のさらに他の実施例に係る検査
体構造の構造図である。
【図10】図10は、本発明のさらに他の実施例に係る
検査体構造の構造図である。
【図11】図11は、本発明のさらに他の実施例に係る
検査体構造の構造図である。
【図12】図12は、本発明のさらに他の実施例に係る
検査体構造の構造図である。
【図13】図13は、本発明のさらに他の実施例に係る
検査体構造の構造図である。
【図14】図14は、本発明のさらに他の実施例に係る
検査体構造の構造図である。
【符号の説明】
3…配線、4…電極パット、5…第一板材、6…被検
体、7…突起プローブ、11…配線パッド、13…片持
ち梁、14…半田、16…検査機本体、17…突起物、
19…電磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 顕臣 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 金丸 昌敏 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 清水 浩也 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 4M106 AA01 AA02 AD08 AD09 BA01 DD12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエハに多数の素子を形成する素子形成工
    程と、前記多数の素子が形成されたウエハをプロービン
    グ検査するプロービング検査工程と、前記ウエハをバー
    ンイン検査するバーンイン検査工程とを有する半導体装
    置の製造方法であって、 前記プロービング検査工程及び前記バーンイン検査工程
    には、前記ウエハの電極パッドに対向する位置に配置す
    る第一板材を一主面とした導電性と磁性を有するの突起
    プローブと、この突起プローブの位置に磁界を発生し得
    る磁場発生手段とを備え、配線パッドを介して前記突起
    プローブとパッドとが、検査構造体と電気的に接続する
    ように、前記突起プローブを、前記被検体の所望の位置
    にあるパッドに磁気力で押圧する工程を有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】ウエハに多数の素子を形成する素子形成工
    程と、前記多数の素子が形成されたウエハをプロービン
    グ検査するプロービング検査工程と、前記ウエハをバー
    ンイン検査するバーンイン検査工程とを有する半導体装
    置の製造方法であって、 前記プロービング検査工程又は前記バーンイン検査工程
    には、前記ウエハの電極パッドに対向する位置に配置す
    る第一板材の一主面に導電性の突起プローブと、これに
    直接または間接的に一体化した磁性を有する磁性部材
    と、前記磁性部材の位置に磁界を発生し得る磁場発生手
    段とを備え、配線パッドを介して前記突起プローブとパ
    ッドとが検査構造体と電気的に接続するように前記突起
    プローブを、前記被検体の所望の位置にあるパッドに磁
    気力で押圧する工程を有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】ウエハに多数の素子を形成する素子形成工
    程と、前記多数の素子が形成されたウエハをプロービン
    グ検査するプロービング検査工程と、前記多数の素子が
    形成された前記ウエハをバーンイン検査するバーンイン
    検査工程とを有する半導体装置の製造方法であって、 前記プロービング検査工程及又は前記バーンイン検査工
    程には、前記ウエハの電極パッドに対向する位置に配置
    する第一板材の一主面に導電性の突起プローブと、この
    突起プローブに直接又は間接的に一体化した磁石部材
    と、前記磁石部材が発生する磁界空間内外を移動可能な
    磁性を有する磁性部材とを備え、前記磁性部材を前記磁
    界空間内に移動し、前記被検体の所望の位置にあるパッ
    ドに突起プローブを磁気力で押圧する工程を有すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】ウエハに多数の素子を形成する素子形成工
    程と、前記多数の素子が形成されたウエハをプロービン
    グ検査するプロービング検査工程と、前記多数の素子が
    形成されたウエハをバーンイン検査するバーンイン検査
    工程とを有する半導体装置の製造方法であって、 前記プロービング検査工程又は前記バーンイン検査工程
    には、前記ウエハの電極パッドに対向する位置に配置す
    る第一板材の一主面に導電性の突起プローブと、この突
    起プローブに直接又は間接的に一体化した第一の磁石部
    材と、前記磁石部材が発生する磁界空間に移動可能な第
    二の磁石部材とを備え、前記第二の磁石部材を前記磁界
    空間内に移動し、前記被検体の所望の位置にあるパッド
    に突起プローブを磁気力で押圧する工程を有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記検査構造体は、被検体の電極パッドに
    対向する位置に配置する一主面に導電性の突起プローブ
    を備え、前記突起プローブと、前記一主面とは反対側の
    面に設けられた配線パッドとが電気的に接続された第一
    板材と、前記磁性体部材や磁石部材が前記第一板材に一
    体化されて備えていることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ウエハの前記第一板材の検査対象範囲
    に形成された検査対象導体部の電極パッドの数と、前記
    第一板材に形成された電気的に独立した前記突起突起プ
    ローブの数とが等しいことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記突起プローブは複数存在し、隣り合う
    2個の前記突起プローブを結ぶ直線上を横切る貫通溝が
    前記第一板材に設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第一板材の前記突起プローブを囲むコ
    の字状の貫通溝が前記第一板材に設けられていることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第一板材が検査同一平面内に複数設け
    られていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか
    に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記突起プローブを前記被検体の所望の
    位置に押圧する時に、前記第一板材の突起プローブ以外
    の面の一部もしくは全域と前記被検体とが接触すること
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体
    装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8174793B2 (en) 2010-06-22 2012-05-08 Tdk Corporation Thin film magnetic head and magnetic disk device and electronic component
JP2014181937A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Fujitsu Semiconductor Ltd 試験装置、クリーニング方法、及び半導体装置の製造方法

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