JP2003337559A - 長尺体標示ベルトおよびその製造装置 - Google Patents

長尺体標示ベルトおよびその製造装置

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JP2003337559A JP2002146248A JP2002146248A JP2003337559A JP 2003337559 A JP2003337559 A JP 2003337559A JP 2002146248 A JP2002146248 A JP 2002146248A JP 2002146248 A JP2002146248 A JP 2002146248A JP 2003337559 A JP2003337559 A JP 2003337559A
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marking
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winding
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Shuichi Morishita
秋一 森下
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Yao Sangyo KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/37Tapes
    • B65H2701/374Warning bands, e.g. police warning tapes

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  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示ベルトの視認性を良好にして立入禁止区
域等の表示用として好適に使用することができる長尺体
標示ベルトを効率的に製造可能とする。 【解決手段】 長尺体に形成された標示ベルト10の一
方の面に文字、図形等をスクリーン印刷によって印刷す
る長尺体標示ベルトの製造装置であって、リールに巻回
された長尺体の標示ベルトを供給する供給部と、スクリ
ーン版とスキージとにより標示ベルトに印刷を施す印刷
部と、印刷された標示ベルトを巻き取る巻取り部70と
を備え、前記巻取り部70に、印刷部から搬出される標
示ベルト10を複数回にわたり巻回させる回転ドラム7
2と、該回転ドラムに標示ベルトが巻回されている際
に、標示ベルト10の印刷インクを乾かす乾燥装置74
を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立入禁止区域等を表
示する際に使用する高輝度の反射面を備えた長尺体標示
ベルトおよびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工事現場あるいは人が集まる場所等で、
人が立ち入らないようにするための立入禁止区域を簡易
的に表示する方法として、地面にポールを立てポール間
に立入禁止テープを張るといったことがよく行われてい
る。もっとも簡便には、赤、黄色等に着色されたテープ
を立入禁止区域に張り巡らすことによってなされるが、
より注意を喚起する必要がある場合には、「危険」ある
いは「立入禁止」といった文字が表示されているテープ
が使用される場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような立入禁止区
域を簡易に表示する際に使用されるテープは、簡便に使
用することを目的としているから、従来は、そのまま使
い捨てされている。したがって、簡易に形成されたテー
プといっても省資源の点で問題があった。また、従来の
テープは、黄色あるいは黄色と黒の縞模様といったよう
に注意をひきやすい色あるいは模様としているが、夜間
等においてはテープが見にくくなることから、注意を喚
起する作用が不十分になるという問題があった。
【0004】そこで、本発明はこれらの課題を解決すべ
くなされたものであり、その目的とするところは、立入
禁止区域を表示する表示体としてきわめて視認性が高
く、夜間等においても容易に視認することができて立入
禁止区域を明確に表示することができる、取り扱い性の
良い高輝度反射特性を備えた長尺体標示ベルトおよびそ
の製造装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次の構成を備える。すなわち、立入禁止区域
等を表示するための標示ベルトとして用いる長尺体標示
ベルトであって、前記標示ベルトが、一方の面が透明樹
脂製のマイクロプリズムを反射材に用いた光反射面に形
成され、他方の面が光反射面を保持するバッキング材に
よって形成されるとともに、前記光反射面に所要の文字
等が印刷して設けられ、前記標示ベルトの端部に、標示
ベルトを脱着可能に取り付けるための面ファスナーが設
けられていることを特徴とする。また、前記標示ベルト
の端部に、標示ベルトを巻取り、巻出し可能に設ける巻
取り部が設けられていることを特徴とする。標示ベルト
の端部に巻取り部を設けたことにより、長尺体標示ベル
トを使用後に回収する操作が容易にでき、何度でも使用
することができる。
【0006】また、長尺体に形成された標示ベルトの一
方の面に文字、図形等をスクリーン印刷によって印刷す
る長尺体標示ベルトの製造装置であって、リールに巻回
された長尺体の標示ベルトを供給する供給部と、スクリ
ーン版とスキージとにより標示ベルトに印刷を施す印刷
部と、印刷された標示ベルトを巻き取る巻取り部とを備
え、前記巻取り部に、印刷部から搬出される標示ベルト
を複数回にわたり巻回させる回転ドラムと、該回転ドラ
ムに標示ベルトが巻回されている際に、標示ベルトの印
刷インクを乾かす乾燥装置を設けたことを特徴とする。
また、前記回転ドラムの軸線方向を、標示ベルトの回転
ドラムへの進入方向に対し直交する方向から、回転ドラ
ムに巻回された標示ベルトが幅方向に重なり合わないよ
う、所定角度傾斜させて配置したことを特徴とする。こ
のように回転ドラムを配置することで、標示ベルトは一
定時間、回転ドラム上に滞留し、標示ベルトに印刷され
たインクを効率的に乾かすことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面とともに詳細に説明する。図1(a)
および(b)は、本発明に係る長尺体標示ベルトの一実施
形態の構成を示す正面図および背面図である。本実施形
態の長尺体標示ベルトは、標示ベルト10の一方の面
(表側)が光反射面12に形成され、標示ベルト10の
他方の面(裏側)がバッキング材14によって形成され
ている。本実施形態の標示ベルト10の光反射面12
は、透明樹脂製のマイクロプリズムを反射材とし、透明
な樹脂フィルムによって標示ベルト10の表面を被覆し
てなり、マイクロプリズムによる再帰性光反射作用によ
りきわめて高輝度の光反射を可能にしている。
【0008】好適な再帰性を有する光反射機能を備えた
材料としてはスコッチライト(商標名)ハイ・グロス光
反射トリムがある。この商品は光反射係数がきわめて高
く、広角反射特性に優れ、昼間時および薄暮時において
すぐれた視認性を備えている。標示ベルト10の光反射
面12を黄色の蛍光色とした場合はとくにすぐれた視認
性を発揮することができる。また、この商品は柔軟性に
富み、折り曲げ等が容易にできるとともに、フィルムの
表面に印刷することも可能である。
【0009】図1に示す長尺体標示ベルトは標示ベルト
10の端部の表裏面に面ファスナー16a、16bを設
けるとともに、標示ベルト10の裏面で標示ベルト10
の端部から若干離間した位置に面ファスナー16a、1
6bを脱着させるパッド部18を設ける。図2、3に長
尺体標示ベルトを取付ポール20に取り付けた状態を示
す。図2は、取付ポール20に標示ベルト10の端部を
引っ掛け、面ファスナー16bをパッド部18に係着し
て取り付けた例である。図3は、標示ベルト10の端部
を取付ポール20に巻き付け、標示ベルト10の表側の
面ファスナー16aとパッド部18とを係着して取り付
けた例である。
【0010】図2と図3に示す取付ポール20に長尺体
標示ベルトを取り付ける方法を比較すると、図3に示す
長尺体標示ベルトの取付方法は、取付ポール20の外周
面に標示ベルト10を巻き付けるようにして取り付ける
から、図2に示す方法にくらべて取付ポール20にしっ
かりと固定することができるという利点がある。長尺体
標示ベルトを取り付ける場合は、取付ポール20の間で
標示ベルト10にテンションを加えて張るようにするか
ら、図3に示すように取付ポール20にしっかりと標示
ベルト10を取り付けることができる方法は有効であ
る。また、使用後は、面ファスナー16a、16bをパ
ッド部18から外すだけで簡単に取り外しすることがで
き、長尺体標示ベルトとして再利用することができる。
【0011】本実施形態の長尺体標示ベルトは、光反射
面12を再帰性光反射作用を有する反射材を使用してい
るから、標示ベルト10の光反射面12から効果的に光
が反射され、昼間時、薄暮時を問わず、長尺体標示ベル
トの視認性をきわめて良好にすることができる。昼間時
には太陽光が反射することによって長尺体標示ベルトが
明るく光るし、夜間等では照明光によって照らすことに
よって長尺体標示ベルトが輝くように光ってきわめて視
認性が良好になる。また、風によって長尺体標示ベルト
が揺れたり、捻れたりすることによって光の反射状態が
種々変化することで、さらに長尺体標示ベルトの視認性
が良好になる。
【0012】図4は、長尺体標示ベルトをテンションを
かけて取付ポール20間に取り付けるため標示ベルト1
0の他端側に巻取り部24を設けた例である。図4(a)
は、取付ポール20に固定ベルト22により巻取り部2
4を固定した状態の平面図である。26は巻取り部24
に設けた固定ベルト22を掛けるためのピンであり、取
付ポール20とピン26、26に固定ベルト22を掛け
るようにして取付ポール20に巻取り部24を固定す
る。28は巻取り部24を取付ポール20に取り付けた
際に、巻取り部24が滑り落ちないようにするための滑
り止めである。30は、固定ベルト22を取付ポール2
0に締め付けて固定する締め付け部材である。
【0013】本実施形態の長尺体標示ベルトは、取付ポ
ール20に取り付けるために繰り出した標示ベルト10
を巻取り部24によって巻取り可能に設けるとともに、
巻取り部24では、常時、標示ベルト10を巻取り方向
にテンションを加えるようにすることで、標示ベルト1
0が常時、取付ポール20間でたるまないようにして取
り付けることができる。標示ベルト10の一端側につい
ては図1に示すように取付ポール20に巻き付けて取り
付けるようにし、他方の取付ポール20については巻取
り部24を取り付けることで、常時、テンションをかけ
て取り付けることができる長尺体標示ベルトとすること
ができる。使用後は、標示ベルト10の一端側を取付ポ
ール20から外すことで、簡単に巻取り部24に収納す
ることができる。
【0014】図5は、巻取り器具32により長尺体標示
ベルトを巻取り可能に設けた例である。巻取り器具32
はレバー34を回動することによって、標示ベルト10
を巻取り、巻出し可能に設けられている。標示ベルト1
0を取付ポールに取り付ける場合は、巻取り器具32か
ら標示ベルト10を取り外して使用する。巻芯位置まで
標示ベルト10を巻出したところで、レバー34を逆回
転することにより巻芯から標示ベルト10を離すことが
できる。このように巻取り器具32によって長尺体標示
ベルトを巻き取って使用するようにした場合は、長尺体
標示ベルトをコンパクトに収納することができ、持ち運
び等の取り扱いが容易になり、長尺体標示ベルトを汚れ
にくくし、何度も繰り返して使用することが容易に可能
になる。
【0015】上述した長尺体標示ベルトは、標示ベルト
10の一方の面を光反射面12として形成しているが、
長尺体標示ベルトとして使用する際には、図1、4、5
に示すように、光反射面に「立入禁止」「危険」といっ
た文字あるいは図形を表示する場合がある。このような
文字あるいは図形を表示する方法としてもっとも一般的
な方法は、スクリーン印刷によって文字あるいは図形を
印刷する方法である。図6、7、8、9はスクリーン印
刷法によって長尺体標示ベルトに文字、図形等の表示物
を印刷する印刷装置の構成を示す。図6は印刷機の平面
図、図7は正面図であり、長尺体標示ベルトを供給する
供給部50と、供給部50から供給された標示ベルト1
0にスクリーン印刷を施す印刷部60とを示す。
【0016】供給部50には、長尺体標示ベルトを巻回
したリール52が脱着可能に設けられ、リール52から
一定長さずつ標示ベルト10が引き出されて供給される
ように構成されている。なお、実施形態では、幅5c
m、長さ90mの標示ベルト10を巻回したリール52
を供給部50にセットして使用した。なお、標示ベルト
10は反射面が上面になるようにして印刷部60に供給
される。
【0017】印刷部60において標示ベルト10の反射
面にスクリーン印刷を施す方法は、標示ベルト10を印
刷部60の印刷領域を横切るように移送して供給し、標
示ベルト10の移送方向と直交方向にスキージ62を移
動させ、標示ベルト10の表面に所要の文字等を印刷す
る方法による。64は所要の文字等を印刷するためのス
クリーン版、66はインク返しである。本実施形態の印
刷装置では長尺体の標示ベルト10を印刷対象物として
印刷するから、印刷領域を横切る向きに印刷位置まで標
示ベルト10を移送させたところで、いったん標示ベル
ト10を停止させ、スクリーン版64とスキージ62に
よって標示ベルト10の光反射面に印刷する。標示ベル
ト10に印刷する文字等の位置は必ずしも等間隔とは限
らないから、印刷操作を行う際には、所定の印刷位置に
まで標示ベルト10を移送させて印刷する。なお、スキ
ージ62とスクリーン版64とを用いてスクリーン印刷
する方法は、枚葉ごとにスクリーン印刷する従来の方法
と基本的に変わるものではない。
【0018】印刷部60で印刷された標示ベルト10は
ガイドローラ68にガイドされて巻取り部70へ先送り
される。図8、9にスクリーン印刷を施した標示ベルト
10の巻取り部70の構成を示す。図8は巻取り部70
の平面図、図9は巻取り部70の斜視図である。本実施
形態の印刷装置においてもっとも特徴的な構成は、この
巻取り部70の構成にある。すなわち、巻取り部70で
は、印刷部60で所要の文字等が印刷された標示ベルト
10を中継用の回転ドラム72の外周面に巻き付け、こ
の回転ドラム72に標示ベルト10が巻回されている間
に、回転ドラム72に対向して設置した乾燥装置74に
よって標示ベルト10に印刷されたインクを乾燥させ
る。76は回転ドラム72を通過した標示ベルト10を
巻き取る巻取りリールである。回転ドラム72および巻
取りリール76は電動モータ等の駆動機構によって回転
駆動され、回転ドラム72の外周面に標示ベルト10を
巻き付けながら先送りするとともに、巻取りリール76
で長尺体標示ベルトを巻き取る。
【0019】本実施形態の巻取り部70における回転ド
ラム72は、印刷後の標示ベルト10のインクを乾かす
ために、一定時間、標示ベルト10を乾燥位置に滞留さ
せることを目的としている。すなわち、回転ドラム72
は印刷部60から搬出される標示ベルト10の送り出し
方向に対して直交する方向から、その軸線方向を若干傾
斜させた配置とし、回転ドラム72の外周面上を複数回
にわたって標示ベルト10を巻回させた後に、巻取りリ
ール76に巻き取るように設定している。回転ドラム7
2の軸線方向を標示ベルト10の進入方向に対し直交す
る方向から傾斜させた配置としているのは、回転ドラム
72に標示ベルト10を巻回させた際に、標示ベルト1
0が幅方向に重なり合わないようにするためである。こ
のため、回転ドラム72の傾斜角度は、標示ベルト10
の幅寸法、回転ドラム72の外周径寸法によって適宜設
定する必要がある。
【0020】回転ドラム72の外周面に標示ベルト10
が巻回されている時間は、回転ドラム72の回転速度
や、回転ドラム72の外周径、回転ドラム72の軸線方
向の長さ等によって調節できるが、少なくとも3分間程
度回転ドラム72上で標示ベルト10が滞留していれば
乾燥装置74によって、標示ベルト10に印刷されたイ
ンクを乾かすことは十分に可能である。なお、本実施形
態では乾燥装置74として温風を回転ドラム72に向け
て送出する温風機を設け、回転ドラム72に巻回されて
いる標示ベルト10の全体を乾燥させるようにしている
が、温風以外の乾燥装置を使用することも可能である。
また、回転ドラム72の周方向の全体にわたって温風を
吹き出すようにするといったように、回転ドラム72の
外周面の全体で標示ベルト10を乾かすようにすること
も可能である。なお、印刷部60においては間欠的に標
示ベルト10が搬送されるから、回転ドラム72は実際
には、標示ベルト10の搬送操作に合わせて回転するこ
とになる。
【0021】このように、本実施形態の長尺体標示ベル
トの製造装置によれば、長尺体のまま印刷を施すことが
できることから、きわめて効率的に長尺体標示ベルトを
製造することが可能になる。従来のスクリーン印刷機は
枚葉ごとスクリーン印刷を施すものであり、長尺体を印
刷する場合は長い台の上に印刷物を置き、シルク板を人
が持って移動しながら印刷するという方法によってい
る。このため、印刷部の乾燥に時間がかかることと、長
い作業台が必要であるという問題があった。なお、長尺
体の印刷に自動シルク印刷機を使用することも可能であ
るが、自動シルク印刷機は高価であることとに、印刷幅
に制限があったり、印刷ストロークに制限があるという
問題がある。これに対して、本実施形態の製造装置は、
補助装置を使用することで、枚葉ごとスクリーン印刷す
る通常の印刷装置を利用して印刷することができる点で
きわめて有用である。
【0022】図10、11は長尺体をスクリーン印刷す
る際に、複数色で印刷する方法を示す。図10は2色で
印刷する場合、図11は3色で印刷する場合の例であ
る。いずれも、スクリーン版64を色ごとに区画した複
数の印刷領域64a、64b、64cに区分し、スキー
ジ62を色ごとに独立したスキージ部62a、62b、
62cに分離して形成する。なお、スクリーン版64は
スキージ62の移動方向については同色でなければなら
ないから、印刷領域64a、64b、64cはスキージ
62の移動方向に直交する方向に色ごとに区分して設け
る。
【0023】このようにスクリーン版64とスキージ6
2とを色別に設けることにより、たとえば、「立入禁
止」については赤色、「地名」については黒色とすると
いったように、一つのスクリーン版64で複数の色で印
刷することが可能になる。従来のスクリーン印刷装置で
異なる色で印刷する場合は、色別に別個の印刷機で印刷
するから、印刷作業が複数の工程となるのに対して、本
実施形態の製造装置によれば1台の印刷装置で複数色で
印刷することが可能になる。なお、本実施形態のように
色別に一つのスクリーン版64を区分した場合、スキー
ジ62と同様にインク返しについても色別に設ける必要
がある。
【0024】図12、13は長尺体を間欠移送しながら
スクリーン印刷する際に、印刷部分が隣接して配置され
る場合の印刷方法を示す。通常のスクリーン印刷では、
図6に示すようにスクリーン版64についてはその全面
を印刷面として印刷するのであるが、長尺体を印刷する
際に、スクリーン版64の幅よりも狭い範囲を印刷領域
として印刷しなければならない場合がある。その場合に
は、図12、13に示すように、印刷台65に対象とす
る印刷領域に合わせて側面形状が台形状に膨出する段差
部65aを設け、スキージにより印刷した際に段差部6
5aの領域内でのみ印刷されるようにするとよい。
【0025】段差部65aを設けて印刷する場合は、標
示ベルト10にスクリーン版64をのせてスキージ62
を移動させると、段差部65aの外側部分では標示ベル
ト10が下側に逃げ、台形状に膨出する段差部65aの
領域内でのみ印刷されるようになる。したがって、印刷
台65の段差部65aの位置に合わせて標示ベルト10
を移送することにより、図12(a)、図13に示すよう
に、印刷台65の領域内で標示ベルト10を移送させな
がら表示部11をショートピッチで印刷することができ
る。
【0026】図12では段差部65aを平面形状で矩形
状に設定し、図13では段差部65aを平面形状で台形
状に設定している。図12は印刷範囲を平面形状で矩形
状としたもので、図13は印刷範囲を平面形状で平行四
辺形状(菱形状)としたものである。図13に示すよう
に、スキージの移動方向に対して印刷範囲が重複する配
置の場合でも、印刷台65に形成する段差部65aの形
状を工夫することによって被印刷物に対する印刷範囲を
選択的に設定して所要の印刷を行うことができる。図1
3に示す実施形態の場合も、段差部65aの外側領域が
逃げ空間となり標示ベルト10には印刷がなされない。
【0027】なお、印刷台65に段差部65aを設ける
構成を図10、11に示した一つのスクリーン版64に
よって複数色の印刷を施す場合に適用すると、色別に標
示ベルト10の任意の位置に印刷することができる。す
なわち、図10、11に示すスクリーン版64の各々の
色領域に合わせて印刷台65に個別に段差部を設け、段
差部を印刷台と面一となる下位置と、印刷台から段差状
に突出する上位置との間で昇降可能に設け、段差部を上
位置に上昇させることによって当該色の印刷領域での印
刷を行い、段差部を下位置に下降させることによって当
該色の印刷領域での印刷をさせないように制御すればよ
い。このように段差部を制御する構成とすれば、標示ベ
ルト10を所定位置まで移送させ、段差部を昇降駆動さ
せることによって、標示ベルト10の長手方向の任意の
位置に、あらかじめ設定した色インクで所要の文字、図
形等を印刷することができ、異なる色により文字等を印
刷した長尺体標示ベルトを製造することができる。
【0028】以上説明したように、本実施形態の製造装
置によれば、長尺体として提供される標示ベルト10の
光反射面に「立入禁止」「危険」といった所要の文字、
図形等を適宜印刷して設けることができ、立ち入り禁止
区域等を表示するための長尺体標示ベルトを容易にかつ
効率的に製造することが可能になる。なお、本発明に係
る長尺体標示ベルトは立入禁止区域等を表示する他に、
各種の表示用として屋外に限らず屋内等においても使用
可能であり、取付ポールに取り付けて使用する他にいろ
いろな使用形態、用途として利用することが可能であ
る。また、上記実施形態の製造装置においては、高輝度
反射特性を備えた長尺体標示ベルトを製造する例につい
て説明したが、本発明に係る長尺体標示ベルトの製造装
置は高輝度反射特性を備えた標示ベルトに限らず、長尺
のベルト状に形成されたものに所要の印刷を施す装置と
してももちろん好適に使用することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明に係る長尺体標示ベルトによれ
ば、上述したように、標示ベルトの視認性がきわめて良
好になり、これによって立入禁止区域等の表示用として
好適に使用することが可能になる。また、本発明に係る
長尺体標示ベルトの製造装置によれば、長尺体の標示ベ
ルトに所要の文字等を印刷する操作を容易にかつ効率的
に行うことができ、所要の印刷が施された長尺体標示ベ
ルトを効率的に製造することができる等の著効を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】長尺体標示ベルトの一実施形態の構成を示す説
明図である。
【図2】長尺体標示ベルトを取付ポールに取り付ける方
法を示す説明図である。
【図3】長尺体標示ベルトを取付ポールに取り付ける他
の方法を示す説明図である。
【図4】巻取り部を備えた長尺体標示ベルトの構成を示
す説明図である。
【図5】巻取り器具に巻取り可能に設けた長尺体標示ベ
ルトの構成を示す説明図である。
【図6】長尺体標示ベルトの製造装置の平面図である。
【図7】長尺体標示ベルトの製造装置の正面図である。
【図8】長尺体標示ベルトの製造装置の巻取り部の構成
を示す平面図である。
【図9】長尺体標示ベルトの製造装置の巻取り部の構成
を示す斜視図である。
【図10】2色用のスクリーン版とスキージの構成を示
す説明図である。
【図11】3色用のスクリーン版とスキージの構成を示
す説明図である。
【図12】印刷装置の印刷台の構成を示す説明図であ
る。
【図13】印刷装置の印刷台の他の構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 標示ベルト 12 光反射面 14 バッキング材 16a、16b 面ファスナー 18 パッド部 20 取付ポール 22 固定ベルト 24 巻取り部 32 巻取り器具 50 供給部 52 リール 60 印刷部 62 スキージ 62a、62b、62c スキージ部 64 スクリーン版 65 印刷台 65a 段差部 70 巻取り部 72 回転ドラム 74 乾燥装置 76 リール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D101 CA11 EA07 FA11 FA21 FB15 GA22 HA09 3B100 DA00 DB00 3F104 AA03 FA01 GA01 5C096 AA02 AA24 BA03 BB03 BB04 BB29 BB41 CA02 CA12 CA26 CA32 CB01 CE03 CE12 CE24 EB02 EB16 FA03 FA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立入禁止区域等を表示するための標示ベ
    ルトとして用いる長尺体標示ベルトであって、 前記標示ベルトが、一方の面が透明樹脂製のマイクロプ
    リズムを反射材に用いた光反射面に形成され、他方の面
    が光反射面を保持するバッキング材によって形成される
    とともに、前記光反射面に所要の文字等が印刷して設け
    られ、 前記標示ベルトの端部に、標示ベルトを脱着可能に取り
    付けるための面ファスナーが設けられていることを特徴
    とする長尺体標示ベルト。
  2. 【請求項2】 標示ベルトの端部に、標示ベルトを巻取
    り、巻出し可能に設ける巻取り部が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の長尺体標示ベルト。
  3. 【請求項3】 長尺体に形成された標示ベルトの一方の
    面に文字、図形等をスクリーン印刷によって印刷する長
    尺体標示ベルトの製造装置であって、 リールに巻回された長尺体の標示ベルトを供給する供給
    部と、スクリーン版とスキージとにより標示ベルトに印
    刷を施す印刷部と、印刷された標示ベルトを巻き取る巻
    取り部とを備え、 前記巻取り部に、印刷部から搬出される標示ベルトを複
    数回にわたり巻回させる回転ドラムと、該回転ドラムに
    標示ベルトが巻回されている際に、標示ベルトの印刷イ
    ンクを乾かす乾燥装置を設けたことを特徴とする長尺体
    標示ベルトの製造装置。
  4. 【請求項4】 回転ドラムの軸線方向を、標示ベルトの
    回転ドラムへの進入方向に対し直交する方向から、回転
    ドラムに巻回された標示ベルトが幅方向に重なり合わな
    いよう、所定角度傾斜させて配置したことを特徴とする
    請求項3記載の長尺体標示ベルトの製造装置。
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