JP2003337093A - 硬度測定装置 - Google Patents

硬度測定装置

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JP2003337093A
JP2003337093A JP2002145733A JP2002145733A JP2003337093A JP 2003337093 A JP2003337093 A JP 2003337093A JP 2002145733 A JP2002145733 A JP 2002145733A JP 2002145733 A JP2002145733 A JP 2002145733A JP 2003337093 A JP2003337093 A JP 2003337093A
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Japan
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hydraulic hose
measured
hardness
indenter
measuring device
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JP2002145733A
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Hisato Muneno
久人 宗野
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ホースの表面の硬度を高精度に測定する
ことができる硬度測定装置を提供する。 【解決手段】 被測定物Sの表面S1に、加圧面5から
所定量だけ突出した圧子9を押し込んで、その押し込み
深さを測定してこの被測定物Sの表面硬度を検出する硬
度測定装置である。被測定物Sは表面S1が曲面となる
油圧ホースである。被測定物Sを拘持する拘持手段13
を備えている。圧子9に押し込み力を付与する荷重付加
手段78を備え、荷重付加手段78にて付与する押し込
み力の調整を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、硬度測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
下部走行体と、上部旋回体とを備え、上部旋回体には油
圧ポンプや切換弁等を用いた油圧駆動装置が搭載されて
いる。そして、油圧駆動装置には複数のゴムホース(以
下、油圧ホースと呼ぶ)が使用される。ところが、油圧
ホースには寿命があり、この寿命を越えて使用すれば、
バーストするまで使用することになる場合がある。バー
ストするまで使用すれば、油が外部へ流出して、建設機
械の機械室等を汚したり、さらには、環境破壊を発生さ
せたりすることがあった。そこで、ユーザは寿命に達す
るまでに、その古い油圧ホースを新たな油圧ホースに取
り換える必要があった。
【0003】このため、油圧ホースに使用されている外
皮の硬度を検出し、この硬度が所定値を越えれば、寿命
に達したとして、新しい油圧ホースに交換していた。こ
の場合、油圧ホースは外皮が弾性体のゴムからなるの
で、このような弾性体の硬度計であるデュロメータを使
用していた。デュロメータは、日本工業規格において、
「JIS K 6301」等で定められている。
【0004】デュロメータは、図22に示すように、被
測定物121の表面122に、加圧面123から所定量
(2.5±0.04mm)だけ突出した圧子124を押
し込んで、その押し込み深さを測定してこの被測定物1
21の表面硬度を検出するものである。すなわち、所定
の押圧力で圧子124は押圧され、押圧力に抗して加圧
面123が被測定物121の表面122に接触するまで
この圧子124を押付け、この圧子124の押付けによ
る被測定物121の凹み量を測定するものである。この
ため、圧子124が押し込まれない状態、つまり、変位
が0mmのときを硬度0Hsとし、圧子124の先端が
加圧面123に一致するまで押し込まれた状態を硬度1
00Hsとしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被測定
物121が油圧ホースであれば、その表面が曲面とな
り、圧子124を被測定物121の表面に押付ける場
合、被測定物121が安定せず、被測定物121に対し
て圧子124を斜め方向から押付けることになったりし
ていた。このため、被測定物121を測定台等にセット
したとしても、圧子124の軸心線Lがこの被測定物1
21である油圧ホースの中心Oを通過するように、圧子
124を押付けることができず、硬度測定を正確に行う
ことができなかった。
【0006】しかも、上記油圧ホースは油圧駆動装置に
使用されており、硬度測定の際には、油圧ホースを取り
外して測定台等にセットすることができなかった。さら
に、油圧ホースが種々の状態で配置され、硬度測定部と
しては、鉛直状に配置されていたり、水平状に配設され
ていたり、水平面や鉛直面に対して種々の角度で傾斜し
ていたりする場合があった。このため、上記デュロメー
タの圧子を油圧ホースに対して安定した状態で押付ける
ことはきわめて困難であり、その測定値としては信頼性
に劣っていた。
【0007】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、油圧ホースの
表面の硬度を高精度に測定することができる硬度測定装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および効果】そこで請求項
1の硬度測定装置は、被測定物の表面に、加圧面から所
定量だけ突出した圧子を押し込んで、その押し込み深さ
を測定してこの被測定物の表面硬度を検出する硬度測定
装置であって、上記被測定物は表面が曲面となる油圧ホ
ースであり、この被測定物を拘持する拘持手段を備えた
ことを特徴としている。
【0009】請求項1の硬度測定装置では、被測定物が
油圧ホースであるが、この油圧ホースを拘持手段にて拘
持することができるので、圧子を油圧ホースに押し込む
際に、圧子がこの被測定物に対して斜め等にならないよ
うに、油圧ホースの位置決めを行って、その状態を拘持
手段にて固定することができ、さらに、この状態を維持
することができる。これにより、圧子と油圧ホースとが
位置ずれを起こすことなく、圧子を油圧ホースの表面に
押し込むことができ、これによって形成される凹みの凹
み量(押し込み深さ)を測定して、油圧ホースの表面硬
度を高精度に検出することができる。
【0010】請求項2の硬度測定装置は、上記圧子に押
し込み力を付与する荷重付加手段を備えると共に、この
荷重付加手段にて付与する押し込み力の調整を可能とし
たことを特徴としている。
【0011】上記請求項2の硬度測定装置では、上記圧
子に押し込み力を付与する荷重付加手段を備えるので、
安定した押し込み力で圧子を被測定物(油圧ホース)の
表面に押し込むことができ、油圧ホースの表面硬度を高
精度に検出することができると共に、作業者(測定員)
等が別途押し込み力を付与する必要がなく、作業性に優
れる。しかも、この押し込み力の調整が可能であるの
で、測定する油圧ホースの径寸法、肉厚寸法、材質等に
応じた押し込み力を付与することができ、検出された油
圧ホースの表面硬度は信頼性に優れる。
【0012】請求項3の硬度測定装置は、上記被測定物
の一部に嵌脱自在に嵌合して上記被測定物の位置ずれを
規制する規制手段を備えたことを特徴としている。
【0013】上記請求項3の硬度測定装置では、油圧ホ
ースを拘持手段にて拘持することができると共に、上記
油圧ホースの一部に嵌脱自在に嵌合して上記油圧ホース
の位置ずれを規制する規制手段を備えているので、形成
される凹みの凹み量(押し込み深さ)を測定して、油圧
ホースの表面硬度をより安定して高精度に検出すること
ができる。これにより、測定される硬度の信頼性がより
向上する。
【0014】請求項4の硬度測定装置は、上記拘持手段
は、上記被測定物を受ける受け部材と、この受け部材に
対する接近・離間方向の往復動が可能な往復動部材とを
有し、この往復動部材に、上記圧子を有する装置本体を
支持させて、この往復動部材と受け部材とで上記被測定
物を拘持するように構成し、さらに、上記荷重付加手段
は、上記往復動部材の往復動をガイドするガイド機構
と、上記往復動部材を受け部材に対して接近する方向へ
押圧する弾性体とを有し、この弾性体の付勢力を調整す
ることによって、上記圧子の押し込み力を調整すること
を特徴としている。
【0015】上記請求項4の硬度測定装置では、往復動
部材と受け部材とで被測定物を拘持するので、その拘持
は安定し、また、往復動部材は受け部材に対する接近・
離間方向の往復動が可能であり、しかも、往復動部材の
往復動がガイド機構にてガイドされるので、被測定物の
拘持作業を簡単に行うことができる。さらに、弾性体の
押圧力を調整することによって、圧子の押し込み力を調
整することができるので、押し込み力調整を簡単かつ確
実に行うことができる。
【0016】請求項5の硬度測定装置は、被測定物の表
面に、加圧面から所定量だけ突出した圧子を押し込ん
で、その押し込み深さを測定してこの被測定物の表面硬
度を検出する硬度測定装置であって、上記被測定物は表
面が曲面となる油圧ホースであり、上記被測定物の一部
に嵌脱自在に嵌合して上記被測定物の位置ずれを規制す
る規制手段を備えたことを特徴としている。
【0017】請求項5の硬度測定装置では、上記被測定
物は表面が曲面となる油圧ホースであり、上記被測定物
(油圧ホース)の一部に嵌脱自在に嵌合して上記被測定
物の位置ずれを規制する規制手段を備えているので、こ
の規制手段にて、圧子と油圧ホースとが位置ずれを起こ
すことなく、圧子を油圧ホースの表面に押し込むことが
でき、これによって、形成される凹みの凹み量(押し込
み深さ)を測定して、油圧ホースの表面硬度を高精度に
検出することができる。また、油圧ホースの位置ずれ規
制は規制手段を油圧ホースの一部に嵌合させればよいの
で、測定のための準備を簡単に行うことができる。しか
も、油圧ホースの測定部位が、鉛直状に配置されていた
り、水平状に配設されていたり、さらには、水平面や鉛
直面に対して種々の角度で傾斜していたりしても、この
規制手段にて位置規制することができる。これにより、
従来の装置では困難であった部位の油圧ホースの表面硬
度を測定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、この発明の硬度測定装置の
具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。図1はこの発明の硬度測定装置の断面側面図
を示し、図2はその正面図を示し、図3はその要部断面
図を示している。この硬度測定装置は、被測定物Sとし
ての油圧ホースの表面(外面)S1の硬度を測定するも
のであって、外形形状が円盤形状とされた把持部4を有
する装置本体1を備え、この把持部4の下半分が受け部
材2の嵌合部10に嵌合状となっている。また、把持部
4には測定した硬度を表示する表示部3が形成されてい
る。そして、装置本体1の下面から圧子9(図4参照)
が突出している。この場合、後述する往復動部材24か
ら圧子9が突出する。
【0019】すなわち、往復動部材24は平板体からな
り、図4に示すように、この往復動部材24に貫孔8が
設けられ、この貫孔8を介して圧子9が所定量(2.5
±0.04mm)だけ、この往復動部材24の下面にて
構成される加圧面5から突出している。この場合、圧子
9は、上記本体1に内蔵された図示省略の押圧手段にて
所定の押圧力で、その軸心方向に沿って矢印A方向で押
圧され、上記所定量の突出が維持されている。なお、押
圧手段としては、スプリング等の弾性部材にて構成する
ことができる。
【0020】また、上記装置本体1には、この圧子9が
軸心方向に沿って矢印B方向(上記矢印Aの相反する方
向)で押圧された場合に、その変位量(引込み量)を検
出する検出手段が設けられている。検出手段としては、
圧子9の軸心方向の移動量を検出するものであれば、各
種の検出器(センサ)を使用することができる。なお、
把持部4の上部にはつまみ12が設けられている。
【0021】ところで、この装置を使用して、油圧ホー
スSの表面S1の硬度を検出する場合、加圧面5を油圧
ホースSの表面S1に当接(接触)するまで、圧子9を
表面S1に押付けるものであるが、硬度として、圧子9
が表面S1を押付けることなく、圧子9が上記所定量
(2.5±0.04mm)だけ突出している状態、つま
り変位が0mである状態を硬度0Hsとする。そして、
加圧面5を油圧ホースSの表面S1に当接させた状態
で、圧子9が押し込まれ、その先端が加圧面5と一致し
たとき、つまり変位が(2.5±0.04mm)である
状態を硬度100Hsとする。このため、移動量をこの
硬度に換算して、装置本体1の表示部3に検出(測定)
した硬度を表示することになる。
【0022】この装置は、図1〜図3に示すように、油
圧ホースSを固定(拘持)する拘持手段13と、圧子9
に押し込み力を付与する荷重付加手段78とを備えてい
る。拘持手段13は、油圧ホースSを受ける受体(受け
部材)34と、平板体からなる上記往復動部材24とを
備え、この受け部材34と往復動部材24で油圧ホース
Sを拘持することができる。この場合、受け部材34
は、矩形平板状の基部34bと、この基部34bの上面
から突設される突隆部34cとからなり、この突隆部3
4cの上面にV字溝34aが形成されている。また、受
け部材34は基板95にボルト部材96を介して固定さ
れている。さらに、基板95の一端部に縦枠97がボル
ト部材96を介して立設され、この縦枠97の上端には
支持枠98がボルト部材96を介して固定されている。
このため、支持枠98と基板95とは所定間隔をもって
平行に配設されると共に、支持枠98の縦枠97からの
突出寸法H1が基板95の縦枠97からの突出寸法H2
よりも小さく設定されている。
【0023】また、荷重付加手段78は、上記往復動部
材24の往復動をガイドするガイド機構99と、上記往
復動部材24を受け部材34に対して接近する方向へ押
圧するコイルスプリングからなる弾性体100とを有す
る。ガイド機構99は、図2に示すように、一対のガイ
ド軸101、101を備え、このガイド軸101、10
1の軸心に沿って往復動部材24は往復動する。
【0024】ガイド軸101、101は、その下端部が
ねじ部101a、101aとされ、往復動部材24に設
けられたねじ孔102、102にこのねじ部101a、
101aが螺着されることにより、往復動部材24から
立設される。また、支持枠98にはブッシュ103、1
03が固着され、このブッシュ103、103にガイド
軸101、101がスライド自在として挿通されてい
る。
【0025】そして、ガイド軸101、101間に上記
弾性体100を支持する支持軸104が配置されてい
る。すなわち、この支持軸104もその下端部にねじ部
104aを有し、このねじ部104aが、往復動部材2
4に設けられたねじ孔105に螺着されることにより、
往復動部材24から立設される。また、支持部材98に
はブッシュ106が固着され、このブッシュ106に支
持軸104がスライド自在として挿通されている。な
お、ブッシュ106は図1に示すように、ボルト部材9
6を介して固定されている。また、上記ブッシュ10
3、103も図示省略しているが、ボルト部材96を介
して固定されている。
【0026】また、弾性体100は、往復動部材24と
ブッシュ106との間において支持軸104に外嵌され
る。この場合、弾性体100と往復動部材24との間に
弾性体受体107が介在され、弾性体100とブッシュ
106との間に弾性体受体108が介在される。具体的
には、弾性体受体107は支持軸104に一体化され、
弾性体受体108はブッシュ106の下面に付設され
る。このため、支持軸104をねじ孔105に対して螺
退させることによって、弾性体受体107が上昇して、
弾性体受体107、108間寸法が小さくなり、弾性体
100が圧縮されて、往復動部材24への付勢力が増大
する。逆に支持軸104をねじ孔105に対して螺進さ
せれば、弾性体受体107、108間寸法が大きくな
り、弾性体100に対する圧縮力が弱まって、往復動部
材24への付勢力が減少する。
【0027】ところで、往復動部材24には装置本体1
が固着されるが、この場合、支持枠98の縦枠97から
の突出寸法H1が基板95の縦枠97からの突出寸法H
2よりも小さく設定されているので、図1に示すよう
に、側面視において圧子9の軸心線Lが受け部材34の
V字溝34aの底を通過するように配置することがで
き、これにより、油圧ホースSをこの拘持手段13にて
拘持すれば、油圧ホースSがV字溝34aに嵌合状とな
って、この圧子9の軸心線Lが油圧ホースSの中心線L
1を通過することになる。なお、受け部材34として
は、突隆部34cを設けることなく、基部34bにV字
溝34aが形成されたものであってもよい。
【0028】次に、この図1〜図3に示した硬度測定装
置にて被測定物Sとしての油圧ホースの表面硬度を測定
する方法を説明する。まず荷重付加手段78の弾性体1
00による往復動部材24への付勢力を調整する。この
調整は、サンプルSa(例えば、外径寸法が50mm程
度のゴムホース)を使用する。すなわち、往復動部材2
4を、弾性体100に弾性力(付勢力)に抗してガイド
機構99にガイドさせつつ受け部材34から離間する方
向へスライドさせて、受け部材34と往復動部材24と
の間へのサンプルSaの挿入を可能として挿入する。
【0029】そして、サンプルSaが挿入された状態
で、往復動部材24の受け部材34から離間する方向へ
のスライド力を解除する。解除されれば、弾性体100
の復元力にて、往復動部材24は受け部材34に対して
接近する方向へガイド機構99にガイドされつつ、スラ
イドする。これによって、このサンプルSaは受け部材
34のV字溝34aに完全に嵌合して、装置本体1側の
圧子9をサンプルSaに押付けることができる。この
際、圧子9の軸心線LがサンプルSaの中心線Laを通
過することになる。次に、この状態で支持軸104を螺
進退させることによって、弾性体100の付勢力を調整
して、このサンプルSaの硬度が例えば64Hsとなる
ように設定する。なお、この調整の際に、自由状態(サ
ンプルSaに圧子9を押付けいない状態)での圧子9の
加圧面5からの突出量を調整する必要があれば、この突
出量も調整する。また、この測定は、サンプルSaの表
面に形成される凹みの凹み量(押し込み深さ)を測定す
るものである。
【0030】次に、サンプルSaをこの装置から外し
て、上記のように調整した押し込み力にて油圧ホースの
表面硬度を測定する。この場合、上記サンプルSaを測
定したのと同様に、油圧ホースを受け部材34と往復動
部材24間に嵌合させて測定を行えばよい。なお、この
油圧ホースSの表面S1の硬度が検出されれば、表示部
3にその数値が表示される。
【0031】ところで、被測定物Sである油圧ホースを
測定する場合、その外径寸法、肉厚寸法、材質等によっ
て圧子9の押し込み力が相違する。このため、上記硬度
測定装置のように、予め、測定しようとする油圧ホース
(未使用のホース)と同等(外径寸法、肉厚寸法、及び
材質等が同一)のサンプルSaの硬度がある値(新しい
ホースが有する硬度)を示す押し込み力を設定しておけ
ば、測定しようとする油圧ホースに対して適切な押し込
み力にて押し込むことができる。
【0032】このように、上記硬度測定装置によれば、
油圧ホースSは拘持手段13にて拘持されて、油圧ホー
スが位置ずれを起こさない。しかも、圧子9を油圧ホー
スの中心線L1に向かって真直ぐに安定して油圧ホース
の表面S1に適切な押し込み力にて押し込んで行くこと
ができる。これらよって、油圧ホースの表面硬度を安定
して高精度に検出することができる。さらに、作業者
(測定員)等が別途押し込み力を付与する必要がなく、
作業性に優れ、しかも、押し込み力の調整が可能である
ので、測定する油圧ホースの径寸法、肉厚寸法、材質等
に応じた押し込み力を付与することができ、検出された
油圧ホースの表面硬度は信頼性に優れる。また、往復動
部材24の往復動がガイド機構99にてガイドされるの
で、被測定物の拘持作業を簡単に行うことができる。さ
らに、支持軸104を螺進退させることによって弾性体
の押圧力を調整することができて、圧子9の押し込み力
を調整することができるので、押し込み力調整を簡単か
つ確実に行うことができる。
【0033】次に図5は他の実施形態を示し、この場
合、荷重付加手段78を備えていない。また、装置本体
1は、その下面が加圧面5となる平板部6を有し、把持
部4と平板部6とは連結部7を介して連結されている。
そして、平板部6には貫孔(図示省略)が設けられ、こ
の貫孔を介して圧子9(図4参照)が突出する。
【0034】そして、受け部材2は把持部4の下半分が
遊嵌状に嵌合する嵌合部10を有し、この嵌合部10の
下方には、上記平板部6をガイドするガイド体11が設
けられている。これによって、装置本体1が油圧ホース
Sへ押圧された際に、加圧面5がガイド体11にガイド
されて、油圧ホースSの表面S1へ押付けられる。この
場合、把持部4の上部のつまみ12に押圧力を付与する
ことによって、油圧ホースSの表面S1にこの圧子9を
押付ける。
【0035】この図5の拘持手段13は、油圧ホースS
を受ける受体14と、この受体14を油圧ホースS側へ
押圧する押圧部材15と、この押圧部材15を支持する
支持部材16とを備える。すなわち、支持部材16は、
上記ガイド体11に対して所定間隔で相対向する第1枠
17と、この第1枠17と上記ガイド体11とを連結す
る第2枠18とを有し、この第1枠17には貫通孔19
が設けられている。また、押圧部材15は、軸部20
と、この軸部20の基端に連設される鍔部21とからな
る操作部22を備え、この軸部20にコイルスプリング
からなる弾性体23が外嵌されている。また、受体14
の裏面中央部にこの軸部20の先端が固定されている。
この場合、弾性体23は、第1枠17と受体14との間
に介設され、受体14をガイド体11側、つまり矢印D
方向側へ押圧している。
【0036】このため、押圧部材15の操作部22を弾
性体23の弾性力に抗して、矢印C方向へ引っ張ること
によって、受体14とガイド体11との間隔が大きくな
り、油圧ホースSのこの間隔内への侵入を許容する。そ
して、油圧ホースSを間隔内へ侵入させ、押圧部材15
の操作部22の矢印C方向へ引張力を解除すれば、操作
部22は、弾性体23の弾性力にて矢印D方向へ付勢さ
れ、油圧ホースSは受体14とガイド体11とで挟持状
に拘持される。また、受体14は凹状に湾曲した受け皿
状とされ、油圧ホースSを安定して受けることができ、
しかも、上記圧子9の軸心線Lが油圧ホースSの中心線
L1を通過するように拘持できる。
【0037】従って、この図5に示した上記装置によれ
ば、拘持手段13にて油圧ホースSを拘持すれば、この
場合も上記圧子9の軸心線Lが油圧ホースSの中心線L
1を通過することになり、この状態で、装置本体1を上
記矢印Aに沿って押圧すれば、上記圧子9を軸心線Lに
沿って油圧ホースSの表面S1に押付けることなる。そ
こで、加圧面5がこの油圧ホースSの表面S1に接触す
るまで、押圧すれば、この油圧ホースSの表面S1の硬
度は検出され、表示部3にその数値が表示される。
【0038】すなわち、油圧ホースSは拘持手段13に
て拘持され、油圧ホースが位置ずれを起こすことがな
く、油圧ホースの表面S1に圧子9を安定して押し込ん
で行くことができる。これによって、油圧ホースの表面
S1に形成される凹みの凹み量(押し込み深さ)を測定
して、油圧ホースの表面硬度を安定して高精度に検出す
ることができる。
【0039】次に図6は拘持手段13の変形例を示し、
この場合、拘持手段13は、受体25と、この受体25
を支持する支持板26と、ガイド体11から垂下される
支持棒27とを備える。すなわち、支持棒27は、支持
板26に設けられた貫孔28に挿通される軸部29と、
この軸部29の基端に設けられる鍔部30とからなり、
鍔部30と支持板26との間において、軸部29にコイ
ルスプリングからなる弾性体31が外嵌されている。ま
た、受体25はその上面が凹状とされ、支持板26の上
面に固定されている。
【0040】この図6の拘持手段13は、弾性体31に
て、支持板26延いては受体25をガイド体11側へ押
圧している。この場合、支持板26と弾性体31にて、
受体25を押圧する押圧部材32を構成している。従っ
て、支持板26をこの弾性体31の付勢力に抗して矢印
C方向へ引っ張れば、受体25とガイド体11との間隔
が大きくなり、油圧ホースSのこの間隔内への侵入を許
容する。そして、油圧ホースSを間隔内へ侵入させ、支
持板26の矢印C方向への引張力を解除すれば、支持板
26は、弾性体31の弾性力にて矢印D方向へ付勢さ
れ、油圧ホースSは受体25とガイド体11とで挟持状
に拘持される。また、受体25はその上面が凹状とされ
た平板状体であるので、油圧ホースSを安定して受ける
ことができ、しかも、上記圧子9の軸心線Lが油圧ホー
スSの中心線L1を通過するように拘持できる。
【0041】この図6にように構成される拘持手段13
であっても、油圧ホースが位置ずれを起こすことがな
く、油圧ホースの表面S1に圧子9を安定して押し込ん
で行くことができ、油圧ホースの表面硬度を安定して高
精度に検出することができる。
【0042】また、図7と図8に示す拘持手段13は、
側面視U字状の枠体33と、この枠体33に内装される
受体34と、この受体34を押圧する押圧部材35とを
備える。すなわち、枠体33は、底板部36と、この底
板部36から立設される壁面部37、37とからなり、
底板部36には貫孔38が設けられている。そして、押
圧部材35は、この貫孔38に挿通されるシャフト39
と、このシャフト39に外嵌されるコイルスプリングか
らなる弾性体40とからなる。また、受体34は、その
上面にV字溝34aが設けられ、その下面にシャフト3
9の軸部39aの先端が固着されている。このため、上
記弾性体40は、受体34と枠体33の底板部36との
間において、シャフト39の軸部39aに外嵌され、受
体34をガイド体11側へ押圧している。なお、シャフ
ト39の軸部39aの基端部には、抜け部材としてのナ
ット39bが螺着されている。
【0043】また、枠体33の壁面部37、37の上部
には、フック部41、41が設けられ、上記ガイド体1
1には、このフック部41、41に係合する係合部4
2、42が設けられている。すなわち、フック部41
は、壁面部37の内面上端部に突出部43を形成するこ
とによって構成し、係合部42、42はそれぞれ上記ガ
イド体11から突出される係合部形成片44、44の先
端部に形成される。そして、係合部42は、図9に示す
ように、第1面45と、第2面46とを備え、第1面4
5には突出部43の内面が圧接し、第2面46には突出
部43の下面が圧接する。また、この係合部42の両側
には、フック部41の係合を案内する傾斜面からなるガ
イド面47、47が設けられている。
【0044】従って、この図7の拘持手段13にて油圧
ホースSを拘持するには、まず、油圧ホースSを枠体3
3内に挿入する。この状態では、図7の仮想線のよう
に、受体34が押圧部材35にて押し上げられた状態で
ある。そして、係合部42をフック部41に対応しない
ように、受け部材2を軸心線L廻りに任意の角度だけ回
転させ、つまり、係合部42、42の枠体33内への侵
入を可能な状態として、係合部42、42を枠体33内
へ侵入させる。その後、受け部材2を回転(右回りで
も、左回りでもよい)させ、ガイド面47に案内させつ
つ係合部42をフック部41に係合させる。
【0045】この係合状態では、図7に実線で示すよう
に、ガイド体11に油圧ホースSが下方へ押圧され、受
体34が底板部36側へ移動する。これによって、油圧
ホースSは、弾性体40の弾性力にて、受体34とガイ
ド体11とで挟持状に保持(拘持)される。また、受体
34の上面にはV字溝34aが形成され、油圧ホースS
が拘持された状態では、このV字溝34aに案内されて
この装置の圧子9の軸心線Lがこの油圧ホースSの中心
線L1を通過することになる。
【0046】従って、この図7の拘持手段13を有する
装置であっても、油圧ホースが位置ずれを起こすことが
なく、油圧ホースの表面S1に圧子9を安定して押し込
んで行くことができ、油圧ホースの表面硬度を安定して
高精度に検出することができる。なお、図7と図8にお
いては、装置本体1の図示を省略している。
【0047】なお、上記図5と図7に示す拘持手段13
の押圧部材15、35では、弾性体23、40を使用し
ているが、図10に示すように、ボルト部材48を使用
してもよい。押圧部材15を構成する場合、第1枠17
にこのボルト部材48が螺合するねじ孔49を設けると
共に、ボルト部材48の先端を受体14の下面中央部に
回転自在に取付ける必要がある。また、押圧部材35を
構成する場合、枠体33の底板部36にこのボルト部材
48が螺合するねじ孔50を設けると共に、ボルト部材
48の先端を受体34の下面中央部に回転自在に取付け
る必要がある。このように、ボルト部材48を使用すれ
ば、このボルト部材48を螺進退させることによって、
受体14、34を上下動させることができ、弾性体2
3、40を使用したときと同様、油圧ホースSを拘持す
ることができる。
【0048】次の図11から図14までは、それぞれ拘
持手段13の変形例である。図11と図12では帯状体
51を使用している。そして、図11では、帯状体51
の一端部51aをガイド体11の後面に接着剤等の固定
手段にて固定し、他端部51b側を取付け手段52(こ
の場合、面状ファスナ53)を介してガイド体11の前
面側に着脱自在に取付けるものである。ここで、面状フ
ァスナ53とは、多数の鉤部材を有する面状の第1部材
と、第1部材の鉤部材が係脱自在に係合する面状の第2
部材とからなる。この場合、第1部材をガイド体11側
に設け、第2部材を帯状体51の内面側に設けている。
従って、この拘持手段13では、図11に示すように、
この帯状体51にて油圧ホースSを拘持することができ
る。
【0049】また、図12では、取付け手段52として
バックル(留め具)54を使用している。なお、この場
合のバックル54としては、ベルトや靴等に一般的に使
用されるものを用いることができる。この場合も、図1
等に示す拘持手段13と同様に、この帯状体51にて油
圧ホースSを拘持することができる。
【0050】図13の拘持手段13ではゴムチューブ5
5を使用している。すなわち、ゴムチューブ55をガイ
ド体11に取付けることによって、このゴムチューブ5
5とガイド体11との間に油圧ホースSを挿入し、この
状態で、空気注入口56から空気(エア)をゴムチュー
ブ55に注入することによって、このゴムチューブ55
を膨張させて、このゴムチューブ55とガイド体11に
て形成される輪の内径を縮径させる。これによって、油
圧ホースSを拘持するものである。なお、この場合も、
ゴムチューブ55の一端部55aをガイド体11の後面
に接着剤等の固定手段にて固定し、ゴムチューブ55の
他端部55bをガイド体11の前面に係止手段57を介
して着脱自在に取付ける。係止手段57としては、ガイ
ド体11の前面に設けられる係止用突出部58を備え、
この係止用突出部58にゴムチューブ55の他端部55
bが繋止される。
【0051】図14の拘持手段13は紐状体60を使用
している。すなわち、ガイド体11の前面と後面とにそ
れぞれ係止片61、61を設け、この係止片61、61
に係止する紐状体60にて油圧ホースSを捲回してい
る。この場合、紐状体60の取付け取り外し(着脱)を
可能とする。また、紐状体60として、弾性を有するも
のであっても、弾性を有しないものであってよい。弾性
を有するものとしては弾性リング体であってもよい。
【0052】このように、図11から図14の各拘持手
段13を使用しても、油圧ホースSを拘持することがで
き、油圧ホースSが位置ずれを起こすことがなく、油圧
ホースSの表面S1に圧子9を安定して押し込んで行く
ことができる。しかも、図11と図12の拘持手段13
では、帯状体51の他端51b側が着脱自在であり、図
13の拘持手段13では、ゴムチューブ55の他端部5
5b側が着脱自在であり、図14の拘持手段13では、
紐状体60が着脱自在であるので、この図11から図1
4の各拘持手段13では、油圧ホースSの拘持及びその
拘持解除を簡単に行うことができ、油圧ホースSの表面
硬度の測定を短時間に行うことができる。
【0053】次に、図15(a)(b)に示す硬度測定
装置では、上記被測定物(油圧ホース)Sの一部に嵌脱
自在に嵌合して油圧ホースSの位置ずれを規制する規制
手段70を備えている。そして、図15に示す規制手段
70は板ばね62、63を使用している。すなわち、ガ
イド体11の後面に一方の板ばね62を固着し、ガイド
体11の前面に他方の板ばね63を固着し、これらの板
ばね62、63にて油圧ホースSを挟持するものであ
る。この場合、板ばね62、63は、自由状態では、図
15(a)に示すように、その間隔寸法が油圧ホースS
の外径寸法よりも小さく設定されている。このため、油
圧ホースSがこの板ばね62、63間に挿入されること
によって、板ばね62、63の間隔が図15(b)に示
す状態のように拡大し、板ばね62、63の復元力(矢
印E方向の力)にて油圧ホースSが挟持状に支持され
る。すなわち、板ばね62、63を図15(a)に示す
矢印Fのように油圧ホースSに接近させることによっ
て、板ばね62、63等にて形成される嵌合部69に油
圧ホースSの一部が嵌合される状態とすることができ、
また、この嵌合している状態から板ばね62、63を矢
印Gのように引抜くことによって、この嵌合状態を解除
することができる。
【0054】また、図16に示す規制手段70は、揺動
片64、65と、各揺動片64、65を押圧する弾性体
66、67とを備える。すなわち、一方の揺動片64
は、その基端部がガイド体11の後面に図示省略の枢支
軸を介して揺動自在に枢支され、他方の揺動片65は、
その基端部がガイド体11の前面に図示省略の枢支軸を
介して揺動自在に枢支され、各揺動片64、65は、そ
の基端部を中心に矢印H、I方向に揺動する。また、弾
性体66、67はガイド体11と各揺動片64、65と
の間に介設され、各揺動片64、65を矢印I方向へ押
圧している。
【0055】従って、この図16に示す規制手段70で
は、弾性体66、67による矢印I方向へ押圧力の抗し
て各揺動片64、65を矢印H方向に揺動させ、この状
態で、油圧ホースSをこの揺動片64、65間に挿入し
て、矢印H方向の押圧力を解除することによって、揺動
片64、65を矢印I方向に揺動させ、これによって、
揺動片64、65にて、この油圧ホースSを挟持するこ
とができる。すなわち、揺動片64、65を油圧ホース
Sに接近させることによって、揺動片64、65等にて
形成される嵌合部69に油圧ホースSの一部が嵌合され
る状態とすることができ、また、この嵌合している状態
から揺動片64、65を引抜くことによって、この嵌合
状態を解除することができる。
【0056】このように、図15の規制手段70では、
板ばね62、63にて油圧ホースSを挟持することがで
き、図16に示す規制手段70では、揺動片64、65
にて油圧ホースSを挟持することができるので、このよ
うな規制手段70であっても、油圧ホースSを位置ずれ
を防止することができ、油圧ホースSの表面S1に圧子
9を安定して押し込んで行くことができる。しかも、油
圧ホースSの位置ずれ防止及びその位置ずれ防止解除を
簡単に行うことができ、油圧ホースSの表面硬度の測定
を短時間に行うことができる。
【0057】次に、図17(a)(b)に示す規制手段
70は、断面倒立Vの字状の嵌合枠72を有するガイド
体11にて構成している。すなわち、嵌合枠73の嵌合
凹所74に油圧ホースSの一部に嵌合させることによっ
て、油圧ホースSの位置ずれを規制している。この場
合、ガイド体11は、嵌合枠73と、この嵌合枠73に
立設されるガイド枠71とを備える。ガイド枠71は、
後壁71aと、側壁71b、71bと、前壁71c、7
1cとからなる。また、装置本体1はその把持部4が扁
平の箱型形状とされ、その測定値はダイヤルゲージ部7
2にて表示される。そして、装置本体1はこのガイド枠
71内に挿入され、嵌合枠73の上辺中央部の平坦部に
設けられた貫孔を介して、加圧面5が油圧ホースSの表
面S1に当接する。なお、上記嵌合枠73は長さ寸法X
としては、安定した測定を行うために、加圧面5の長さ
寸法と略同一か、図例のように、長くするのが好まし
い。
【0058】従って、図17の規制手段70でも、上記
図15と図16の規制手段70と同様、油圧ホースSの
位置ずれを防止することができ、油圧ホースSが位置ず
れを起こすことがなく、油圧ホースSの表面S1に圧子
9を安定して押し込んで行くことができる。しかも、油
圧ホースSの位置ずれ規制は、嵌合凹所74に油圧ホー
スSの一部に嵌合させばよく、また、油圧ホースSから
この規制手段70を離間させれば、その規制状態を解除
することができる。
【0059】このように、図15〜図17の規制手段7
0を備えたものでは、油圧ホースの位置ずれ規制はこれ
らの規制手段70を油圧ホースの一部に嵌合させればよ
いので、測定のための準備を簡単に行うことができる。
しかも、油圧ホースの測定部位が、鉛直状に配置されて
いたり、水平状に配設されていたり、さらには、水平面
や鉛直面に対して種々の角度で傾斜していたりしても、
これらの規制手段70にて位置規制することができる。
つまり、規制手段70にて規制することにより、圧子9
の軸心線Lが油圧ホースSの中心線L1を通過(直交)
することになって、圧子9を油圧ホースSの表面S1に
押付ける際には、斜めになることなく油圧ホースSの中
心線L1に向かって真直ぐに圧子9を押付けることがで
きる。これにより、従来の装置では困難であった部位の
油圧ホースの表面硬度を測定することができる。また、
油圧ホースSからこの規制手段70を離間させれば、そ
の規制状態を解除することができるので、測定後の処理
も簡単に行うことができる。
【0060】ところで、油圧ホースSの表面S1に圧子
9を押し込む際には、この装置本体1に荷重(例えば、
700gw)をかけることになるが、この際、図18
(a)(b)のように、荷重付加手段78として錘75
を使用してもよい。すなわち、所定重さの錘75をこの
装置本体1の把持部4に載置することによって、この錘
75の重さで、圧子9を油圧ホースSの表面S1に押付
けるものである。なお、この場合、図18に示す装置本
体1では、把持部4からつまみ部12が設けられている
ので、錘75はリング状とされている。
【0061】また、図19では、上記錘75に代えて磁
石76を使用している。すなわち、受け部材2と、装置
本体1との間に磁石76を介在させ、この磁石76の吸
引力にて、受け部材2に対して、装置本体1を油圧ホー
スS側へ吸引するものである。これによって、圧子9を
油圧ホースSの表面S1に押付けることができる。
【0062】次に、図20(a)(b)に示す装置で
は、上記図1と相違した荷重付加手段78を備えてい
る。この場合の荷重付加手段78は、側面視コの字状の
枠体79と、この枠体79の上壁80側に付設される弾
性体81等を備える。すなわち、枠体79は、上壁80
と、ガイド体11に連結される下壁82と、上下壁8
0、82を連結する連結壁83とからなり、上壁80
に、上記弾性体81を保持するための軸部材84が設け
られている。軸部材84は、つまみ12に当接する押圧
部85と、上壁80の貫孔86に挿通される軸部87
と、上壁80の表面側に配置される頭部88とを有し、
コイルスプリングからなる弾性体81が、上壁80と押
圧部85との間において軸部87に外嵌されている。こ
れによって、弾性体81の付勢力にて、つまみ12を所
定の押圧力にて押圧することができ、圧子9を油圧ホー
スSの表面S1に押付けることができる。
【0063】図21は別の荷重付加手段78を示し、こ
の場合、上記枠体79と、この枠体79に取付けられる
ボルト部材90を使用している。すなわち、ボルト部材
90は、ねじ部91と、頭部92と、ねじ部91の先端
の押圧部93とを有し、枠体79の上壁80に設けたね
じ孔94にねじ部91を螺合させている。このため、ボ
ルト部材90のねじ部91を螺進させることによって、
つまみ12を所定の押圧力にて押圧することができ、圧
子9を油圧ホースSの表面S1に押付けることができ
る。また、ボルト部材90のねじ部91を螺退させるこ
とによって、その押圧力を解除することができる。この
ため、ボルト部材90を螺進退させることによって、圧
子9の押し込み力を調整(変化)することができる。
【0064】ところで、図18から図21においては、
拘持手段13及び規制手段70を省略しているが、これ
らの場合においても、もちろん、図1〜図17等の拘持
手段13や規制手段70を備えることができる。
【0065】以上にこの発明の硬度測定装置の具体的な
実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の
形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種
々変更して実施することが可能である。例えば、図1の
受け部材34において、V字溝34aに代えて、図6等
に示した受体25のように凹曲面の溝であってもよい。
また、往復動部材24を押圧する弾性体100を、ガイ
ド機構99のガイド軸101に外嵌させてもよい。さら
に、図15から図17に示す規制手段70を有する装置
において、図1や図5や図6に示すような拘持手段13
を有するものであってもよい。このように、拘持手段1
3と、規制手段70とを有するものであれば、油圧ホー
スSを確実に安定して支持することができ、油圧ホース
Sの表面硬度をより正確に測定することができる。ま
た、図17において、嵌合枠73を、断面が倒立Vの字
状となる枠体から構成しているが、この嵌合枠73とし
て、油圧ホースSの表面S1の曲率半径に近似する曲率
半径の凹円弧面を有する枠体から構成してもよい。さら
に、図1等で示す硬度測定装置において、装置本体1と
して図17に示すような形状のものであってもよく、ま
た、図17で示す硬度測定装置においても、装置本体1
として図1等で示すような形状のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の硬度測定装置の実施形態を示す断面
側面図である。
【図2】上記硬度測定装置の正面図である
【図3】上記硬度測定装置の要部断面図である。
【図4】上記硬度測定装置の要部拡大断面図である。
【図5】この発明の硬度測定装置の他の実施形態を示
し、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図6】上記硬度測定装置の拘持手段の第1変形例を示
す側面図である。
【図7】上記硬度測定装置の拘持手段の第2変形例を示
す断面側面図である。
【図8】上記図7の拘持手段の正面図である。
【図9】上記図7の拘持手段の要部斜視図である。
【図10】上記硬度測定装置の拘持手段の第3変形例を
示す断面側面図である。
【図11】上記硬度測定装置の拘持手段の第4変形例を
示す側面図である。
【図12】上記硬度測定装置の拘持手段の第5変形例を
示す側面図である。
【図13】上記硬度測定装置の拘持手段の第6変形例を
示す側面図である。
【図14】上記硬度測定装置の拘持手段の第7変形例を
示す側面図である。
【図15】上記硬度測定装置の規制手段を示し、(a)
は測定前の側面図であり、(b)は測定中の側面図であ
る。
【図16】上記硬度測定装置の他の規制手段を示す側面
図である。
【図17】上記硬度測定装置の別の規制手段を示し、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図18】錘を使用した硬度測定状態を示し、(a)は
正面図であり、(b)は側面図である。
【図19】磁石を使用した硬度測定状態を示す正面図で
ある。
【図20】他の荷重付加手段を備えた硬度測定装置を示
し、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図21】別の荷重付加手段を備えた硬度測定装置を示
し、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図22】従来の硬度測定装置の要部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
5 加圧面 9 圧子 13 拘持手段 24 往復動部材 34 受け部材 70 規制手段 78 荷重付加手段 99 ガイド機構 100 弾性体 S 被測定物 S1 表面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の表面に、加圧面から所定量だ
    け突出した圧子を押し込んで、その押し込み深さを測定
    してこの被測定物の表面硬度を検出する硬度測定装置で
    あって、上記被測定物は表面が曲面となる油圧ホースで
    あり、この被測定物を拘持する拘持手段を備えたことを
    特徴とする硬度測定装置。
  2. 【請求項2】 上記圧子に押し込み力を付与する荷重付
    加手段を備えると共に、この荷重付加手段にて付与する
    押し込み力の調整を可能としたことを特徴とする請求項
    1の硬度測定装置。
  3. 【請求項3】 上記被測定物の一部に嵌脱自在に嵌合し
    て上記被測定物の位置ずれを規制する規制手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2の硬度測定装
    置。
  4. 【請求項4】 上記拘持手段は、上記被測定物を受ける
    受け部材と、この受け部材に対する接近・離間方向の往
    復動が可能な往復動部材とを有し、この往復動部材に、
    上記圧子を有する装置本体を支持させて、この往復動部
    材と受け部材とで上記被測定物を拘持するように構成
    し、さらに、上記荷重付加手段は、上記往復動部材の往
    復動をガイドするガイド機構と、上記往復動部材を受け
    部材に対して接近する方向へ押圧する弾性体とを有し、
    この弾性体の付勢力を調整することによって、上記圧子
    の押し込み力を調整することを特徴とする請求項2又は
    請求項3の硬度測定装置。
  5. 【請求項5】 被測定物の表面に、加圧面から所定量だ
    け突出した圧子を押し込んで、その押し込み深さを測定
    してこの被測定物の表面硬度を検出する硬度測定装置で
    あって、上記被測定物は表面が曲面となる油圧ホースで
    あり、上記被測定物の一部に嵌脱自在に嵌合して上記被
    測定物の位置ずれを規制する規制手段を備えたことを特
    徴とする硬度測定装置。
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Cited By (4)

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