JP2003075329A - 可搬摩擦試験装置 - Google Patents

可搬摩擦試験装置

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JP2003075329A
JP2003075329A JP2001264182A JP2001264182A JP2003075329A JP 2003075329 A JP2003075329 A JP 2003075329A JP 2001264182 A JP2001264182 A JP 2001264182A JP 2001264182 A JP2001264182 A JP 2001264182A JP 2003075329 A JP2003075329 A JP 2003075329A
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strain
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JP2001264182A
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English (en)
Inventor
Masao Tsubouchi
昌生 坪内
Yasuo Imai
康夫 今井
Noboru Yamamoto
昇 山本
Yasuo Okumura
泰雄 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Parkerizing Co Ltd
Original Assignee
Nihon Parkerizing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 小型で可搬であり、且つ簡便に摩擦係数を測
定できる摩擦試験装置を提供する。 【解決手段】 屈曲部及び/又は湾曲部を有し平面内で
延在する梁部材1と、梁部材の一端に固定され前記平面
内で延在する接触子2と、梁部材の他端に取り付けられ
た握り部3と、梁部材の延在方向に互いに間隔を隔てて
梁部材に貼付された第1歪ゲージ4と第2歪ゲージ5と
を備え、接触子の先端が、第1歪ゲージ貼付位置での梁
部材の中心軸線の延長線1aからオフセットし及び/又
は第2歪ゲージ貼付位置での梁部材の中心軸線の延長線
1bからオフセットしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可搬摩擦試験装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】試料の摩擦係数を測定するための装置が
従来から種々提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の摩擦係数測定装
置は何れも大型で据え置き型であり、且つ簡便に摩擦係
数を測定することができなかった。本発明は上記問題に
鑑みてなされたものであり、小型で可搬であり、且つ簡
便に摩擦係数を測定できる摩擦試験装置を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、屈曲部及び/又は湾曲部を有し
平面内で延在する梁部材と、梁部材の一端に固定され前
記平面内で延在する接触子と、梁部材の他端に取り付け
られた握り部と、梁部材の延在方向に互いに間隔を隔て
て梁部材に貼付された第1歪ゲージと第2歪ゲージとを
備え、接触子の先端が、第1歪ゲージ貼付位置での梁部
材の中心軸線の延長線からオフセットし及び/又は第2
歪ゲージ貼付位置での梁部材の中心軸線の延長線からオ
フセットしていることを特徴とする可搬摩擦試験装置を
提供する。本発明に係る可搬摩擦試験装置を用い、以下
の手順で試料の摩擦係数を計測することができる。 梁部材を含む平面内で接触子の先端に印加される垂
直圧縮荷重と第1歪ゲージの歪量、第2歪ゲージの歪量
との関係と、梁部材を含む平面内で接触子の先端に印加
される接線荷重と第1歪ゲージの歪量、第2歪ゲージの
歪量との関係とを予め実験によって求める。 握り部を手で握り、接触子を試料に垂直に押し当
て、手を動かしてで接触子の先端に印加した接線荷重
とは逆の方向へ接触子を移動させる。接触子の移動開始
時及び/又は移動中に第1歪ゲージと第2歪ゲージの歪
量を計測する。 で計測した第1歪ゲージと第2歪ゲージの歪量
と、で求めた接触子の先端に印加される垂直圧縮荷重
と第1歪ゲージの歪量、第2歪ゲージの歪量との関係
と、で求めた接触子の先端に印加される接線荷重と第
1歪ゲージの歪量、第2歪ゲージの歪量との関係とに基
づいて、接触子の移動開始時及び/又は移動中に接触子
から試料に印加された垂直力と、試料から接触子に印加
された接線力とを算出し、当該垂直力と接線力とから試
料の摩擦係数を算出する。 本発明に係る可搬摩擦試験装置は構造が単純なので小型
化・可搬化が可能である。接触子に印加される垂直圧縮
荷重により梁部材の湾曲部や屈曲部近傍に十分に計測可
能なレベルの歪が発生すると共に、接触子に印加される
接線荷重によっても梁部材の湾曲部や屈曲部近傍に十分
に計測可能なレベルの歪が発生する。従って、精度良く
試料の摩擦係数を計測することができる。接触子の先端
が、第1歪ゲージ貼付位置での梁部材の中心軸線の延長
線からオフセットし及び/又は第2歪ゲージ貼付位置で
の梁部材の中心軸線の延長線からオフセットしているの
で、使い勝手の良い任意の梁部材形状を採用することが
できる。本発明に係る可搬摩擦試験装置を使用すれば、
握り部を手で握り、接触子を試料に垂直に押し当て、手
を動かすという単純な作業で簡便に試料の摩擦係数を計
測することができる。
【0005】本発明の好ましい態様においては、可搬摩
擦試験装置は、梁部材の歪ゲージが貼付された部位より
も、梁部材の延在方向に接触子から遠ざかった梁部材の
部位に取り付けられた錘を備える。錘によって接触子が
試料に押し付けられるので、握り部を握った手を動かす
だけで試料の摩擦係数を計測することができる。この結
果計測者の負担が軽減する。錘によって接触子から試料
に一定荷重が印加されるので、計測精度が向上する。
【0006】本発明の好ましい態様においては、可搬摩
擦試験装置は、梁部材の歪ゲージが貼付された部位より
も、梁部材の延在方向に接触子から遠ざかった梁部材の
部位を回動可能に支持する支持部材を備える。支持部材
を試験台上に載置して、可搬摩擦試験装置を試験台上に
載置する。試験台と接触子との間に試料を鋏み、手動に
より或いは錘により接触子を試料に押し付け、握り部を
手で握って可搬摩擦試験装置の移動を阻止しつつ、試料
を引っ張り或いは押して移動させる。試料の移動開始時
及び/又は移動中に梁部材に貼付した歪ゲージの歪量を
計測し、試料の摩擦係数を算出する。小寸法の試料の摩
擦係数を計測する際には、可搬摩擦試験装置を動かすよ
りも試料を動かす方が作業性が良い。
【0007】本発明の好ましい態様においては、支持部
材は門型断面部材の天井壁外面に固定されている。門型
断面部材の溝部に棒材を挿入し、接触子を棒材に押し当
て、溝に沿って棒材を移動させることにより、棒材の摩
擦係数を確実に測定することができる。
【0008】本発明の好ましい態様においては、支持部
材は車輪である。可搬摩擦試験装置を試料上に載置す
る。手動により或いは錘により接触子を試料に押し付
け、握り部を握った手を動かして接触子を移動させる。
車輪によって可搬摩擦試験装置が案内されるので、接触
子の移動がスムーズになり、計測の精度が向上する。
【0009】本発明の好ましい態様においては、可搬摩
擦試験装置は、梁部材の歪ゲージが貼付された部位より
も、梁部材の延在方向に接触子から遠ざかった梁部材の
部位に取り付けられたバネと、バネを付勢するネジと、
ネジと螺合しネジを支持する支持部材とを備える。バネ
の付勢力により接触子が試料に押し付けられるので、握
り部を握った手を動かすだけで試料の摩擦係数を計測す
ることができる。この結果計測者の負担が軽減する。バ
ネによって接触子から試料に一定荷重が印加されるの
で、計測精度が向上する。ネジの螺合の度合いを調整す
ることにより、接触子から試料に印加される垂直荷重を
調整することができる。試料の材質、表面状態等に応じ
て、接触子から試料に印加される垂直力を最適化するこ
とにより、計測精度が向上する。
【0010】本発明においては、平面内で延在するL形
状の第1梁部材と、第1梁部材の外側に且つ第1梁部材
に平行に配設され且つ第1梁部材と同一平面内で延在す
るL形状の第2梁部材と、第1梁部材の一端と当該一端
に対峙する第2梁部材の一端とを接続し且つ第1梁部材
と第2梁部材とに直交して延在し且つ第1梁部材と同一
平面内で延在する薄肉の第3梁部材と、第2梁部材の他
端から第2梁部材の外側へ且つ第2梁部材に直交して延
在し且つ第1梁部材と同一平面内で延在する薄肉の第4
梁部材と、第1梁部材の他端から第1梁部材の内側へ且
つ第1梁部材に直交して延在し且つ第1梁部材と同一平
面内で延在し第1梁部材に固定された接触子と、第4梁
部材の端部に取り付けられた握り部と、第3梁部材に貼
付された歪ゲージと、第4梁部材に貼付された歪みゲー
ジとを備え、接触子の先端は、第3梁部材の歪ゲージが
貼付された部位の中心軸線の延長線上にあり、且つ第4
梁部材の歪ゲージが貼付された部位の中心軸線の延長線
上にあることを特徴とする可搬摩擦試験装置を提供す
る。本発明に係る可搬摩擦試験装置を用い、以下の手順
で試料の摩擦係数を計測することができる。 第1〜第4梁部材を含む平面内で接触子の先端に印
加される垂直圧縮荷重と第3梁部材に貼付した歪ゲージ
の歪量との関係と、第1〜4梁部材を含む平面内で接触子
の先端に印加される接線荷重(垂直圧縮荷重に直交す
る)と第4梁部材に貼付した歪ゲージの歪量との関係と
を予め実験によって求める。 握り部を手で握り、第1〜4梁部材を含む平面内で
接触子の先端を試料に垂直に押し当て、手を動かして
で接触子の先端に印加した接線荷重とは逆の方向へ接触
子を移動させる。接触子の移動開始時及び/又は移動中
に第3梁部材に貼付した歪ゲージと第4梁部材に貼付し
た歪ゲージの歪量を計測する。 で計測した第3梁部材の歪ゲージの歪量と、で
求めた接触子の先端に印加される垂直圧縮荷重と第3梁
部材の歪ゲージの歪量との関係から、接触子の移動開始
時及び/又は移動中に接触子の先端から試料に印加され
た垂直力を算出し、で計測した第4梁部材の歪ゲージ
の歪量と、で求めた接触子の先端に印加される接線荷
重と第4梁部材の歪ゲージの歪量との関係から、接触子
の移動開始時及び/又は移動中に試料から接触子に印加
された接線力とを選出し、当該垂直力と接線力とから試
料の摩擦係数を算出する。 本発明に係る可搬摩擦試験装置は構造が単純なので小型
化・可搬化が可能である。歪ゲージが貼付された第3梁
部材、第4梁部材は薄肉なので、接触子に印加される垂
直圧縮荷重、接線荷重により、十分に計測可能なレベル
の歪みが発生する。従って、高い精度で摩擦係数を測定
することができる。接触子の先端は、第3梁部材の歪ゲ
ージが貼付された部位の中心軸線の延長線上にあり、且
つ第4梁部材の歪ゲージが貼付された部位の中心軸線の
延長線上にあるので、接触子の移動開始時及び/又は移
動中に第3梁部材の歪ゲージに発生する歪は接触子から
試料に印加される垂直力に対する反力による曲げ歪のみ
であり、接触子の移動開始時及び/又は移動中に第4梁
部材の歪ゲージに発生する歪は試料から接触子へ印加さ
れる接線力による曲げ歪のみである。従って、第3梁部
材の歪ゲージの歪量から直ちに接触子から試料に印加さ
れた垂直力が算出され、第4梁部材の歪ゲージの歪量か
ら直ちに試料から接触子に印加された接線力が算出され
る。歪の計測から摩擦係数の算出までに要する計算の回
数が少ないという利点がある。本発明に係る可搬摩擦試
験装置を使用すれば、握り部を手で握り、接触子を試料
に垂直に押し当て、手を動かすという単純な作業で簡便
に試料の摩擦係数を計測することができる。
【0011】本発明においては、真直梁部材と、梁部材
の一端を梁部材の延在方向に付勢するバネと、梁部材を
所定長さに亘って摺動可能に支持すると共にバネを収容
する筒状ハウジングと、バネ付勢力調整部材と、梁部材
回転阻止部材と、梁部材の他端に固定され梁部材と同心
に延在する接触子と、梁部材の前記他端とハウジングに
よって摺動可能に支持された部位との間で延在する部位
に貼付された歪ゲージとを備えることを特徴とする可搬
摩擦試験装置を提供する。本発明に係る可搬摩擦試験装
置を用い、以下の手順で試料の摩擦係数を計測すること
ができる。 接触子の先端に印加される垂直圧縮荷重と梁部材の
垂直歪量との関係と、接触子の先端に印加される接線荷
重(垂直圧縮荷重に直交する)と梁部材の曲げ歪量との
関係とを予め実験によって求める。 筒状ハウジングを手で握り、接触子の先端を試料に
垂直に押し当て、手を動かしてで接触子の先端に印加
した接線荷重とは逆の方向へ接触子を移動させる。接触
子の移動開始時及び/又は移動中に梁部材に発生する垂
直歪と曲げ歪とを計測する。 で計測した梁部材の垂直歪とで求めた接触子の
先端に印加される垂直圧縮荷重と梁部材の垂直歪量との
関係とから接触子の移動開始時及び/又は移動中に接触
子の先端から試料に印加れた垂直力を算出し、で計測
した梁部材の曲げ歪とで求めた接触子の先端に印加さ
れる接線荷重と梁部材の曲げ歪との関係とから接触子の
移動開始時及び/又は移動中に試料から接触子の先端に
印加された接線力とを算出する。移動中の接触子の回転
が接触子回転阻止部材により阻止されるので、で計測
した梁部材の曲げ歪とで求めた接触子の先端に印加さ
れる接線荷重と梁部材の曲げ歪との関係とから接触子の
移動開始時及び/又は移動中に試料から接触子の先端に
印加された接線力を算出することができる。前記垂直力
と接線力とから試料の摩擦係数を算出する。 本発明に係る可搬摩擦試験装置は構造が単純なので小型
化・可搬化が可能である。本発明に係る可搬摩擦試験装
置を使用すれば、筒状ハウジングを手で握り、接触子を
試料に垂直に押し当て、手を動かすという単純な作業で
簡便に試料の摩擦係数を計測することができる。バネ付
勢力調整部材を用いて接触子から試料に印加される垂直
力を調整することができる。試料の材質、表面状態等に
応じて、接触子から試料に印加される垂直力を最適化す
ることにより、計測精度が向上する。
【0012】本発明の好ましい態様においては、ハウジ
ングの接触子に対峙する側の端部に、接触子を間に挟ん
で対峙する一対のガイドが配設されており、ガイドの先
端は円弧状に形成されている。ガイドの先端を試料に当
接させることによりバネの縮み量が一定値に維持され、
接触子から試料に印加される垂直力が一定値に維持され
る。この結果計測精度が向上する。ガイドの先端を円弧
状に形成することにより、円筒状ハウジングを握った手
を動かす際の抵抗が減少し、計測の作業性が向上する。
【0013】本発明の好ましい態様においては、接触子
は梁部材に着脱可能に固定されている。接触子を梁部材
に着脱可能とすることにより、接触子の材質、形状等を
種々に代えて試料の摩擦係数を計測することが可能とな
る。これにより、任意の所望の物体間の摩擦係数を計測
することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例に係る可搬摩
擦試験装置を説明する。図1に示すように、可搬摩擦試
験装置は、半円形の湾曲部と屈曲部とを有する梁部材1
を備えている。梁部材1の中心軸線(断面の図心の包絡
線)は平面内で延在している(以下、部材の中心軸線が
平面内で延在する場合、「部材が平面内で延在する」と
記述する)。可搬摩擦試験装置は更に、梁部材1の一端
に固定され前記平面内で延在する接触子2と、梁部材1
の他端に取り付けられた握り部3と、梁部材1の延在方
向に互いに間隔を隔てて梁部材1の半円形湾曲部に貼付
された第1歪ゲージ4と第2歪ゲージ5とを備えてい
る。接触子の先端2aは、第1歪ゲージ4貼付位置での
梁部材1の中心軸線の延長線1aからオフセットし、且
つ第2歪ゲージ5貼付位置での梁部材1の中心軸線の延
長線1bからオフセットしている。
【0015】本可搬摩擦試験装置を用い、以下の手順で
試料の摩擦係数を計測することができる。 梁部材1を含む平面内で接触子の先端2aに印加さ
れる垂直圧縮荷重fと第1歪ゲージ4の歪量ε4f、第
2歪ゲージ5の歪量ε5fとの関係と、梁部材1を含む
平面内で接触子の先端2aに印加される接線荷重g(f
に直交する)と第1歪ゲージ4の歪量ε4g、第2歪ゲ
ージ5の歪量ε5gとの関係とを予め実験によって求め
る。具体的には以下の通りである。梁部材1の他端を固
定し、錘の付いた糸を接触子の先端2aに取り付け、先
端2aに垂直圧縮荷重fを印加して第1歪ゲージ4の歪
量と第2歪ゲージ5の歪量とを測定し、次いで同様にし
て先端2aに接線荷重gを印加して第1歪ゲージ4の歪
量と第2歪ゲージ5の歪量とを測定する。弾性変形の範
囲内で次式が成立する。 ε4f=kf、ε5f=kf、ε4g=kg、ε
5g=kg 上記式中の定数k、k、k、kが、上記実験
によって求められる。
【0016】 握り部3を手で握り、接触子2の先端
2aを試料100に垂直に押し当て、手を動かしてで
接触子の先端2aに印加した接線荷重gとは逆のα方向
へ接触子2を移動させる。接触子2の移動開始時及び/
又は移動中に第1歪ゲージ4の歪量εと第2歪ゲージ
5の歪量εとを計測する。
【0017】 で計測した歪量ε、εと、で
求めた垂直圧縮荷重fと歪量との関係ε4f=kf、
ε5f=kfと、で求めた接線荷重gと歪量との関
係ε =kg、ε5g=kgとに基づいて、接触
子2の移動開始時及び/又は移動中に接触子2から試料
100に印加された垂直力Fと、試料100から接触子
2に印加された接線力Gとを算出し、当該垂直力Fと接
線力Gとから試料100の摩擦係数μを算出する。具体
的には以下の通りである。微少変形の範囲内では線型重
ね合わせが可能なので、下式が成立する。 ε=kF+kG、ε=kF+kG 上式より垂直力F、接線力Gが下式の如くに算出され
る。 F=(kε−kε)/(k−k) G=(kε+kε)/(k
−k) F、Gより下式に基づいて摩擦係数μが算出される。 μ=G/F 〜でのデータの記憶、各種演算は可搬摩擦試験装置
に接続されたコンピュータにより行う。
【0018】本実施例に係る可搬摩擦試験装置は構造が
単純なので小型化・可搬化が可能である。本実施例に係
る可搬摩擦試験装置を使用すれば、握り部3を手で握
り、接触子2の先端2aを試料100に垂直に押し当
て、手を動かすという単純な作業で簡便に試料100の
摩擦係数を計測することができる。梁部材1は湾曲部を
有しているので、接触子2に印加される垂直圧縮荷重に
より十分に測定可能な歪が湾曲部に発生すると共に、接
触子に印加される接線荷重によっても十分に測定可能な
歪が湾曲部に発生する。従って高い精度で試料の摩擦係
数を測定することが可能である。
【0019】接触子2の先端2aが、第1歪ゲージ4貼
付位置での梁部材1の中心軸線の延長線1aからオフセ
ットし、且つ第2歪ゲージ5貼付位置での梁部材1の中
心軸線の延長線1bからオフセットしているので、梁部
材1の形状として、図2に例示する円形、L形、Z形等
の湾曲部及び/又は屈曲部を有する任意の使い勝手、デ
ザイン性の良い形状を採用することができる。梁部材1
が屈曲部を有する場合、接触子2に印加される垂直圧縮
荷重により十分に測定可能な歪が屈曲部の近傍で発生す
ると共に、接触子に印加される接線荷重によっても十分
に測定可能な歪が屈曲部の近傍で発生する。
【0020】図3に示すように、梁部材1の歪ゲージ
4、5が貼付された部位よりも、梁部材1の延在方向に
接触子2から遠ざかった梁部材1の部位に錘6を取り付
けても良い。錘6によって接触子2が試料100に押し
付けられるので、接触子2を手動で試料100に押し付
けることなく、握り部3を握った手を動かすだけで試料
100の摩擦係数を計測することができる。この結果、
計測者の負担が軽減する。錘6によって接触子2から試
料100に一定荷重が印加されるので、計測精度が向上
する。
【0021】図4に示すように、梁部材1の歪ゲージ
4、5が貼付された部位よりも、梁部材1の延在方向に
接触子2から遠ざかった梁部材1の部位を回動可能に支
持する支持部材7を梁部材1に取り付けても良い。支持
部材7を試験台200上に載置して、可搬摩擦試験装置
を試験台200上に載置する。試験台200と接触子2
との間に試料100を鋏み、手動により或いは錘6によ
り接触子2を試料100に押し付け、握り部3を手で握
って可搬摩擦試験装置の移動を阻止しつつ、試料100
を引っ張り或いは押して移動させる。試料100の移動
開始時及び/又は移動中に梁部材1に貼付した歪ゲージ
4、5の歪量を計測し、試料100の摩擦係数μを算出
する。小寸法の試料100の摩擦係数を計測する際に
は、可搬摩擦試験装置を動かすよりも試料100を動か
す方が作業性が良い。
【0022】図5に示すように、支持部材7を門型断面
部材7aの天井壁外面に固定しても良い。門型断面部材
7aの溝部に試料である棒材100aを挿入し、接触子
2を棒材100aに押し当て、溝に沿って棒材100a
を移動させることにより、棒材100aの摩擦係数を確
実に測定することができる。
【0023】図4の支持部材7に代えて、図6に示すよ
うに梁部材1に車輪8を取り付けても良い。可搬摩擦試
験装置を試料100上に載置する。手動により或いは錘
6により接触子2を試料100に押し付け、握り部3を
握った手を動かして接触子2を移動させる。車輪8によ
って可搬摩擦試験装置が案内されるので、接触子2の移
動がスムーズになり、計測の精度が向上する。
【0024】図7に示すように、梁部材1の歪ゲージ
4、5が貼付された部位よりも、梁部材1の延在方向に
接触子2から遠ざかった梁部材1の部位にバネ9を取り
付け、バネ9を付勢するネジ10と、ネジ10と螺合し
ネジ10を支持する支持部材11とを配設しても良い。
支持部材11の端部には図4と同様の支持部7を取り付
けても良く、或いは図6と同様の車輪8を取り付けても
良い。バネ9の付勢力により接触子2が試料100に押
し付けられるので、手動で接触子2を押し付けることな
く、握り部3を握った手を動かすだけで試料100の摩
擦係数を計測することができる。この結果、計測者の負
荷が軽減される。バネ9によって接触子2から試料10
0に一定荷重が印加されるので、計測精度が向上する。
ネジ10の螺合の度合いを調整することにより、接触子
2から試料100に印加される垂直荷重を調整すること
ができる。試料100の材質、表面状態等に応じて、接
触子2から試料に印加される垂直力を最適化することに
より、計測精度が向上する。
【0025】本発明の第2実施例を説明する。図8に示
すように、平面内で延在するL形状の第1梁部材21
と、第1梁部材21の外側に且つ第1梁部材21に平行
に配設され且つ第1梁部材21と同一平面内で延在する
L形状の第2梁部材31とが配設されている。第1梁部
材21の一端と当該一端に対峙する第2梁部材31の一
端とは、第1梁部材21と第2梁部材31とに直交して
延在し且つ第1梁部材21と同一平面内で延在する薄肉
の第3梁部材41により接続されている。薄肉の第4梁
部材51が第2梁部材31の他端から第2梁部材31の
外側へ且つ第2梁部材31に直交して延在し、且つ第1
梁部材21と同一平面内で延在している。接触子22が
第1梁部材21の他端から第1梁部材21の内側へ且つ
第1梁部材21に直交して延在し、且つ第1梁部材21
と同一平面内で延在している。握り部23が第4梁部材
51に取り付けられている。第3梁部材41に歪ゲージ
24が貼付され、第4梁部材51に歪ゲージ25が貼付
されている。接触子22の先端22aは、第3梁部材4
1の歪ゲージ24が貼付された部位の中心軸線の延長線
41a上にあり、且つ第4梁部材51の歪ゲージ25が
貼付された部位の中心軸線の延長線51a上にある。
【0026】本実施例に係る可搬摩擦試験装置を用い、
以下の手順で試料の摩擦係数を計測することができる。 第1〜第4梁部材21〜51を含む平面内で接触子
22の先端22aに印加される垂直圧縮荷重fと第3梁
部材41に貼付した歪ゲージ24の歪量ε24fとの関
係と、第1〜4梁部材21〜51を含む平面内で接触子2
2の先端22aに印加される接線荷重g(垂直圧縮荷重
fに直交する)と第4梁部材51に貼付した歪ゲージ2
5の歪量ε25gとの関係とを予め実験によって求め
る。具体的には以下の通りである。第4梁部際51の端
部を固定し、第1実施例と同様にして、錘を付けた糸を
接触子の先端22aに取り付け、垂直圧縮荷重に対する
歪と、接線荷重に対する歪とを計測する。弾性変形の範
囲内で次式が成立する。 ε24f=kf、ε25g=kg 上記式中の定数k、kが、上記実験によって求め
られる。
【0027】 握り部23を手で握り、第1〜4梁部
材21〜51を含む平面内で接触子22の先端22aを
試料100に垂直に押し当て、手を動かしてで接触子
の先端22aに印加した接線荷重gとは逆のα方向へ接
触子22を移動させる。接触子22の移動開始時及び/
又は移動中に第3梁部材41に貼付した歪ゲージ24の
歪量ε24と第4梁部材51に貼付した歪ゲージ25の
歪量ε25とを計測する。
【0028】 で計測した歪量ε24と、で求め
た垂直圧縮荷重fと歪量ε24fとの関係ε24f=k
fとから、接触子22の移動開始時及び/又は移動中
に接触子の先端22aから試料100に印加された垂直
力Fを式F=ε24/kにより算出し、で計測した
歪量ε25と、で求めた接線荷重gと歪量ε25g
の関係ε25g=kgとから、接触子22の移動開始
時及び/又は移動中に試料100から接触子22に印加
された接線力GをG=ε25/kにより算出し、当該
垂直力Fと接線力Gとから式μ=G/Fに基づいて試料
100の摩擦係数μを算出する。〜でのデータの記
憶、各種演算は可搬摩擦試験装置に接続されたコンピュ
ータにより行う。
【0029】本実施例に係る可搬摩擦試験装置は構造が
単純なので小型化・可搬化が可能である。歪ゲージが貼
付された第3梁部材41、第4梁部材51は薄肉なの
で、接触子22に印加される垂直圧縮荷重、接線荷重に
より、十分に計測可能なレベルの歪みが発生する。従っ
て、高い精度で摩擦係数を測定することができる。接触
子の先端22aは、第3梁部材41の歪ゲージ24が貼
付された部位の中心軸線の延長線41a上にあり、且つ
第4梁部材51の歪ゲージ25が貼付された部位の中心
軸線の延長線51a上にあるので、接触子22の移動開
始時及び/又は移動中に第3梁部材41の歪ゲージ24
に発生する歪は接触子22から試料100に印加される
垂直力Fに対する反力による曲げ歪のみであり、接触子
22の移動開始時及び/又は移動中に第4梁部材51の
歪ゲージ25に発生する歪は試料100から接触子22
へ印加される接線力Gによる曲げ歪のみである。従っ
て、歪ゲージ24の歪量ε24から直ちに接触子22か
ら試料100に印加された垂直力Fが算出され、歪ゲー
ジ25の歪量ε25から直ちに試料100から接触子2
2に印加された接線力Gが算出される。本実施例に係る
可搬摩擦試験装置は、歪の計測から摩擦係数の算出まで
に要する計算の回数が少ないという利点を有する。本実
施例に係る可搬摩擦試験装置を使用すれば、握り部23
を手で握り、接触子22を試料に垂直に押し当て、手を
動かすという単純な作業で簡便に試料100の摩擦係数
を計測することができる。
【0030】本発明の第3実施例に係る可搬摩擦試験装
置を説明する。図9に示すように、本実施例に係る可搬
摩擦試験装置は、円形断面の真直梁部材61を備えてい
る。梁部材61の一端にバネ座62が固定されている。
バネ座62に対峙してバネ押え63が配設されている。
バネ座62とバネ押え63との間に梁部材61を延在方
向に付勢するバネ64が配設されている。梁部材61、
バネ座62、バネ押え63、バネ64は筒状ハウジング
65内に収容されている。筒状ハウジング65は螺着さ
れた2つの半部分から構成されている。筒状ハウジング
65は、内蔵するリニア軸受66を介して、梁部材61
を所定長さに亘って摺動可能に支持している。筒状ハウ
ジング65はバネ座62、バネ押え63を摺動可能に支
持している。筒状ハウジング65の一端に、ナット67
が螺合している。バネ付勢力調整ネジ68がナット67
に螺合し且つ貫通している。バネ付勢力調整ネジ68の
移動を規制するクランプナット69がバネ付勢力調整ネ
ジ68に螺合している。バネ座62の外面に形成された
縦溝62aと筒状ハウジング65の側壁を貫通して縦溝
62aと係合するピン70とにより、梁部材61の中心
軸線回りの回転と、筒状ハウジング65からの抜け落ち
とが阻止されている。ゴム製カバー71が筒状ハウジン
グ65に外嵌している。接触子72が梁部材61の他端
に固定され、梁部材61と同心に延在している。筒状ハ
ウジング65の接触子72に対峙する側の端部に、接触
子72を間に挟んで対峙する一対のガイド73が配設さ
れている。ガイド73は筒状ハウジング65と一体形成
されている。ガイド73の先端73aは円弧状に形成さ
れている。梁部材61の前記他端と筒状ハウジング65
によって摺動可能に支持された部位との間で延在する部
位に2対の歪ゲージ74、75が貼付されている。歪ゲ
ージ74、75は、梁部材61の中心軸線を含み一対の
ガイド73に挟まれて一対のガイド73と平行に延在す
る平面と梁部材61の周側面との2本の相関線上で梁部
材61の周側面に貼付されている。一対の歪ゲージ74
は接触子72に近接する部位に貼付され、一対の歪ゲー
ジ75は接触子72から離隔する部位に貼付されてい
る。梁部材61の垂直歪(中心軸線方向の歪)が一対の
歪ゲージ74により計測され、梁部材61の中心軸線を
含み一対のガイド73に挟まれて一対のガイド73と平
行に延在する平面内での梁部材61の曲げ歪が一対の歪
ゲージ75により計測される。
【0031】本実施例に係る可搬摩擦試験装置を用い、
以下の手順で試料の摩擦係数を計測することができる。 接触子72の先端に印加される垂直圧縮荷重(中心
軸線方向の圧縮荷重)fと梁部材61の垂直歪量ε
74fとの関係と、梁部材61の中心軸線を含み一対の
ガイド73に挟まれて一対のガイド73と平行に延在す
る平面内で接触子72の先端に印加される接線荷重g
(垂直圧縮荷重fに直交する)と梁部材61の曲げ歪量
ε75gとの関係とを予め実験によって求める。具体的
には以下の通りである。筒状ハウジング65を固定し、
第1実施例と同様にして、錘を付けた糸を接触子72の
先端に取り付け、垂直圧縮荷重に対する歪みと、接線荷
重に対する歪みとを計測する。弾性変形の範囲内で次式
が成立する。 ε74f=kf、ε75g=kg 上記式中の定数k、kが、上記実験によって求め
られる。
【0032】 カバー71を介して筒状ハウジング6
5を手で握り、接触子72の先端を試料100に垂直に
押し当て、手を動かしてで接触子72の先端に印加し
た接線荷重gとは逆のα方向へ接触子72を移動させ
る。接触子72の移動開始時及び/又は移動中に梁部材
61に発生する垂直歪ε74と曲げ歪ε75とを計測す
る。
【0033】 で計測した垂直歪ε74とで求め
た垂直圧縮荷重fと垂直歪量ε74fとの関係ε74f
=kfとから、接触子72の移動開始時及び/又は移
動中に接触子72の先端から試料100に印加された垂
直力Fを式F=ε74 /kに基づいて算出し、で
計測した曲げ歪ε75とで求めた接線荷重gと曲げ歪
ε75gとの関係ε75g=kgとから接触子72の
移動開始時及び/又は移動中に試料100から接触子7
2の先端に印加された接線力Gを式G=ε75/k
基づいて算出する。接触子72の中心軸線回りの回転が
縦溝62aに係合するピン70により阻止されるので、
で計測した梁部材の曲げ歪ε75とで求めた接線荷
重gと曲げ歪ε75gとの関係ε75g=kgとから
接触子72の先端に印加された接線力Gを算出すること
ができる。前記垂直力Fと接線力Gとから試料の摩擦係
数μを算出する。〜でのデータの記憶、各種演算は
可搬摩擦試験装置に接続されたコンピュータにより行
う。
【0034】本実施例に係る可搬摩擦試験装置は構造が
単純なので小型化・可搬化が可能である。本実施例に係
る可搬摩擦試験装置を使用すれば、カバー71を介して
筒状ハウジング65を手で握り、接触子72を試料10
0に垂直に押し当て、手を動かすという単純な作業で簡
便に試料100の摩擦係数を計測することができる。バ
ネ付勢力調整ネジ68を用いて接触子72から試料10
0に印加される垂直力Fを調整することができる。試料
100の材質、表面状態等に応じて、接触子72から試
料100に印加される垂直力Fを最適化することによ
り、計測精度が向上する。ガイド73の先端73aを試
料100に当接させることによりバネ64の縮み量が一
定値に維持され、接触子72から試料100に印加され
る垂直力Fが一定値に維持される。この結果計測精度が
向上する。ガイド73の先端73aを円弧状に形成する
ことにより、カバー71を介して円筒状ハウジング65
を握った手を動かす際の抵抗が減少し、計測の作業性が
向上する。
【0035】第1実施例において接触子2を梁部材1に
着脱可能に固定し、第2実施例において接触子22を梁
部材21に着脱可能に固定し、第3実施例において接触
子72を梁部材61に着脱可能に固定しても良い。着脱
可能に固定する態様として、螺着する、挿入後ネジ止め
する等が挙げられる。接触子を梁部材に着脱可能に固定
することにより、接触子の材質、形状等を種々に代えて
試料の摩擦係数を計測することが可能となる。これによ
り、任意の所望の物体間の摩擦係数を計測することが可
能となる。例えば布等の膜状体と金属表面間の摩擦係数
の計測も可能となる。
【0036】第1実施例において、歪ゲージを梁部材の
両面に貼付して曲げ歪のみを抽出するように構成しても
良い。第2実施例において、歪ゲージを梁部材の両面に
貼付して曲げ歪みを計測するように構成しても良い。第
3実施例において、一対の歪ゲージ74を除去し、一対
の歪ゲージ75のみを用いて梁部材61の垂直歪と曲げ
歪とを測定しても良い。本発明に係る可搬摩擦試験装置
は、摩擦係数の計測のみならず、塗装皮膜、潤滑剤皮膜
の強度計測等にも広く使用可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る可搬
摩擦試験装置は構造が単純なので小型化・可搬化が可能
である。接触子に印加される垂直圧縮荷重により梁部材
の湾曲部や屈曲部近傍に十分に計測可能なレベルの歪が
発生すると共に、接触子に印加される接線荷重によって
も梁部材の湾曲部や屈曲部近傍に十分に計測可能なレベ
ルの歪が発生する。従って、精度良く試料の摩擦係数を
計測することができる。接触子の先端が、第1歪ゲージ
貼付位置での梁部材の中心軸線の延長線からオフセット
し及び/又は第2歪ゲージ貼付位置での梁部材の中心軸
線の延長線からオフセットしているので、使い勝手の良
い任意の梁部材形状を採用することができる。本発明に
係る可搬摩擦試験装置を使用すれば、握り部を手で握
り、接触子を試料に垂直に押し当て、手を動かすという
単純な作業で簡便に試料の摩擦係数を計測することがで
きる。本発明により、小型で可搬であり、且つ簡便に摩
擦係数を測定できる摩擦試験装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る可搬摩擦試験装置の
構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る可搬摩擦試験装置の
変形例の構成図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る可搬摩擦試験装置の
変形例の構成図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る可搬摩擦試験装置の
変形例の構成図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る可搬摩擦試験装置の
変形例の構成図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る可搬摩擦試験装置の
変形例の構成図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る可搬摩擦試験装置の
変形例の構成図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る可搬摩擦試験装置の
変形例の構成図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る可搬摩擦試験装置の
変形例の構成図である。(a)は側面図であり、(b)
は断面図であり、(c)は部分側面図である。
【符号の説明】
1、21、31、41、51、61 梁部材 2、22、72 接触子 3、23 握り部 4、5、24、25、74、75 歪ゲージ 6 錘 7、11 支持部材 7a 門型部材 8 車輪 9、64 バネ 10 ネジ 65 筒状ハウジング 68 バネ付勢力調整ネジ 73 ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 康夫 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内 (72)発明者 山本 昇 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内 (72)発明者 奥村 泰雄 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲部及び/又は湾曲部を有し平面内で
    延在する梁部材と、梁部材の一端に固定され前記平面内
    で延在する接触子と、梁部材の他端に取り付けられた握
    り部と、梁部材の延在方向に互いに間隔を隔てて梁部材
    に貼付された第1歪ゲージと第2歪ゲージとを備え、接
    触子の先端が、第1歪ゲージ貼付位置での梁部材の中心
    軸線の延長線からオフセットし及び/又は第2歪ゲージ
    貼付位置での梁部材の中心軸線の延長線からオフセット
    していることを特徴とする可搬摩擦試験装置。
  2. 【請求項2】 梁部材の歪ゲージが貼付された部位より
    も、梁部材の延在方向に接触子から遠ざかった梁部材の
    部位に取り付けられた錘を備えることを特徴とする請求
    項1に記載の可搬摩擦試験装置。
  3. 【請求項3】 梁部材の歪ゲージが貼付された部位より
    も、梁部材の延在方向に接触子から遠ざかった梁部材の
    部位を回動可能に支持する支持部材を備えることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の可搬摩擦試験装置。
  4. 【請求項4】 支持部材は門型断面部材の天井壁外面に
    固定されていることを特徴とする請求項3に記載の可搬
    摩擦試験装置。
  5. 【請求項5】 支持部材は車輪であることを特徴とする
    請求項3に記載の可搬摩擦試験装置。
  6. 【請求項6】 梁部材の歪ゲージが貼付された部位より
    も、梁部材の延在方向に接触子から遠ざかった梁部材の
    部位に取り付けられたバネと、バネを付勢するネジと、
    ネジを支持する支持部材とを備えることを特徴とする請
    求項1に記載の可搬摩擦試験装置。
  7. 【請求項7】 支持部材に取り付けられた車輪を備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の可搬摩擦試験装置。
  8. 【請求項8】 平面内で延在するL形状の第1梁部材
    と、第1梁部材の外側に且つ第1梁部材に平行に配設さ
    れ且つ第1梁部材と同一平面内で延在するL形状の第2
    梁部材と、第1梁部材の一端と当該一端に対峙する第2
    梁部材の一端とを接続し且つ第1梁部材と第2梁部材と
    に直交して延在し且つ第1梁部材と同一平面内で延在す
    る薄肉の第3梁部材と、第2梁部材の他端から第2梁部
    材の外側へ且つ第2梁部材に直交して延在し且つ第1梁
    部材と同一平面内で延在する薄肉の第4梁部材と、第1
    梁部材の他端から第1梁部材の内側へ且つ第1梁部材に
    直交して延在し且つ第1梁部材と同一平面内で延在し第
    1梁部材に固定された接触子と、第4梁部材の端部に取
    り付けられた握り部と、第3梁部材に貼付された歪ゲー
    ジと、第4梁部材に貼付された歪みゲージとを備え、接
    触子の先端は、第3梁部材の歪ゲージが貼付された部位
    の中心軸線の延長線上にあり、且つ第4梁部材の歪ゲー
    ジが貼付された部位の中心軸線の延長線上にあることを
    特徴とする可搬摩擦試験装置。
  9. 【請求項9】 真直梁部材と、梁部材の一端を梁部材の
    延在方向に付勢するバネと、梁部材を所定長さに亘って
    摺動可能に支持すると共にバネを収容する筒状ハウジン
    グと、バネ付勢力調整部材と、梁部材回転阻止部材と、
    梁部材の他端に固定され梁部材と同心に延在する接触子
    と、梁部材の前記他端とハウジングによって摺動可能に
    支持された部位との間で延在する部位に貼付された歪ゲ
    ージとを備えることを特徴とする可搬摩擦試験装置。
  10. 【請求項10】 ハウジングの接触子に対峙する側の端
    部に、接触子を間に挟んで対峙する一対のガイドが配設
    されており、ガイドの先端は円弧状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項9に記載の可搬摩擦試験装置。
  11. 【請求項11】 接触子は梁部材に着脱可能に固定され
    ていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項
    に記載の可搬摩擦試験装置。
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