JP2003337026A - 地図データの構造、地図データ処理装置、および記録媒体 - Google Patents

地図データの構造、地図データ処理装置、および記録媒体

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JP2003337026A JP2002143111A JP2002143111A JP2003337026A JP 2003337026 A JP2003337026 A JP 2003337026A JP 2002143111 A JP2002143111 A JP 2002143111A JP 2002143111 A JP2002143111 A JP 2002143111A JP 2003337026 A JP2003337026 A JP 2003337026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体などで提供される大容量の地図デー
タの一部を効率よく更新し、新旧の地図データを効率よ
く整合性をもたせて使用できる地図データの構造、その
ような構造を有する地図データを使用する地図データ処
理装置、およびそのような構造を有する地図データを記
録した記録媒体を提供すること。 【解決手段】 全国地図データを複数のブロックに分割
し、各ブロックを複数のメッシュに分割し、各ブロック
ごとに全メッシュ管理情報を有し、全国地図データの一
部を全メッシュ管理情報を使用しながらメッシュ単位で
更新し、更新履歴の異なるメッシュ間のデータを緯度経
度に対応する2次元座標値プラスアルファのキーを使用
して関連付けて接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図データの構
造、地図データ処理装置、および該地図データの構造を
有するデータを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ナビゲーション装置で使用される
道路地図などの地図データは、CD−ROMやDVD−
ROMなどの記録媒体で提供されていた。また、通信を
使用して車両搭載のナビゲーション装置に地図データを
提供することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録媒体など
で提供される大容量の地図データの一部を効率よく更新
し、新旧の地図データを効率よく整合性をもたせて使用
できる仕組みが提供されていなかった。
【0004】本発明は、記録媒体などで提供される大容
量の地図データの一部を効率よく更新し、新旧の地図デ
ータを効率よく整合性をもたせて使用できる地図データ
の構造、そのような構造を有する地図データを使用する
地図データ処理装置、およびそのような構造を有する地
図データを記録した記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、地図
に関する情報を有し、地図データ処理装置により処理可
能な地図データの構造に適用され、地図を複数の区画に
分割し、分割した区画単位に地図に関する情報を分割し
た構造と、分割した区画単位の地図に関する情報の管理
情報を有する構造とを備え、地図データ処理装置が取得
した地図に関する情報は、管理情報を使用して、区画単
位で更新可能とするものである。請求項2の発明は、請
求項1記載の地図データの構造において、地図を複数の
第1の分割単位に分割し、各第1の分割単位を第1の分
割単位間で同一の数の複数の第2の分割単位に分割し、
分割された区画は各第2の分割単位に対応し、管理情報
は、各第1の分割単位ごとに複数の第2の分割単位に関
する管理情報を有するとするものである。請求項3の発
明は、請求項2記載の地図データの構造において、管理
情報は、さらに、複数の第1の分割単位に関する管理情
報を有するとするものである。請求項4の発明は、請求
項1記載の地図データの構造において、地図の複数の異
なる縮尺率に対応する複数のレベルを定義し、地図を各
レベルごとに複数の第1の分割単位に分割し、各第1の
分割単位を第1の分割単位間で同一の数の複数の第2の
分割単位に分割し、分割された区画は各第2の分割単位
に対応し、地図に関する情報は、複数のレベルに対応し
て複数セット設けられ、管理情報は、各レベルごとに複
数の第1の分割単位に関する管理情報を有し、各第1の
分割単位ごとに複数の第2の分割単位に関する管理情報
を有するとするものである。請求項5の発明は、請求項
1記載の地図データの構造において、区画単位の地図に
関する情報は、地図に関する情報の種類に応じて分離し
て設けるとするものである。請求項6の発明は、請求項
1記載の地図データの構造において、地図の異なる複数
の縮尺率に対応する複数のレベルを定義し、地図に関す
る情報は、複数のレベルに対応して複数セット設けら
れ、区画単位の地図に関する情報は、すべてのレベルお
いて設けられる少なくとも1つの種類の地図に関する情
報と、少なくとも1つのレベルにおいて設けられる他の
種類の地図に関する情報とを分離して設けるとするもの
である。請求項7の発明は、請求項6記載の地図データ
の構造において、1つの種類の地図に関する情報は、表
示手段に地図を表示するため情報であり、他の種類の地
図に関する情報は、経路探索に使用する情報を含むとす
るものである。請求項8の発明は、請求項1記載の地図
データの構造において、2つの区画内の地理的に共通す
る位置に、2つの区画に対応する地図に関する情報を関
連づける接続点が存在し、接続点に関する情報は、2つ
の区画に対応するそれぞれの地図に関する情報におい
て、接続点の地図内の位置を表す2次元座標値を共通に
有すとするものである。請求項9の発明は、請求項8記
載の地図データの構造において、2次元座標値は、緯度
経度に対応する値であるとするものである。請求項10
の発明は、請求項8または9記載の地図データの構造に
おいて、接続点に関する情報は、2次元座標値に加え
て、接続点の2次元座標値以外のパラメータを有すると
するものである。請求項11の発明は、請求項10記載
の地図データの構造において、パラメータは、接続点の
高さ情報を含むとするものである。請求項12の発明
は、請求項10または11記載の地図データの構造にお
いて、パラメータは、区画単位の地図に関する情報の生
成更新に関する時間情報含むとするものである。請求項
13の発明は、請求項8〜12のいずれか1項記載の地
図データの構造において、地図の複数の異なる縮尺率に
対応する複数のレベルを定義し、地図に関する情報は、
複数のレベルに対応して複数セット設けられ、地図をレ
ベルごとに複数の区画に分割し、レベルごとに、分割し
た区画単位に複数セットの地図に関する情報を分割し、
2つの区画は異なるレベルに属し、あるレベルの接続点
の2次元座標値は、より詳細地図をあらわすレベルにお
ける対応する接続点の2次元座標値が付加されていると
するものである。請求項14の発明は、請求項1記載の
地図データの構造において、区画単位の地図に関する情
報は、地図に関する情報の種類に応じて分離して管理
し、地図に関する情報の種類のうち最も優先度の高い種
類の地図に関する情報は、所定の大きさを上限値として
管理することとするものである。請求項15の発明は、
請求項14記載の地図データの構造において、最も優先
度の高い種類の地図に関する情報が、更新に伴い所定の
大きさの上限値を超えるとき、少なくとも更新に伴い所
定の大きさの上限値を超える分の地図に関する情報を、
最も高い優先度より低い優先度の種類の地図に関する情
報として管理することとするものである。請求項16の
発明は、請求項14または15記載の地図データの構造
において、最も優先度の高い種類の地図に関する情報
は、少なくとも、表示手段に地図を表示するため情報を
含むこととするものである。請求項17の発明は、請求
項15記載の地図データの構造において、最も優先度の
高い種類の地図に関する情報は、少なくとも、表示手段
に地図を表示するため情報を含み、最も高い優先度より
低い優先度の種類の地図に関する情報は、最も高い優先
度の種類の地図に関する情報よりもより詳細な地図を表
示手段に表示できる情報を含むこととするものである。
請求項18の発明は、地図データ処理装置に適用され、
請求項1〜17記載の地図データの構造を有する地図デ
ータが記録された記録媒体を搭載する記録媒体駆動手段
と、区画単位の地図に関する情報の更新データを取得す
る更新データ取得手段と、記録媒体に記録された地図デ
ータと、更新データ取得手段により取得された更新デー
タとに基づき、地図データの処理を行う処理手段とを備
えるものである。請求項19の発明は、請求項18記載
の地図データ処理装置において、地図データは、地図表
示用データであり、処理手段は、記録媒体に記録された
地図データと、更新データ取得手段により取得された更
新データとを接続しながら、表示装置に地図の表示を行
うとするものである。請求項20の発明は、請求項18
記載の地図データ処理装置において、地図データは、経
路探索用データであり、処理手段は、記録媒体に記録さ
れた地図データと、更新データ取得手段により取得され
た更新データとを接続しながら、経路探索処理を行うと
するものである。請求項21の発明は、請求項1〜17
記載の地図データの構造を有する地図データを記録した
コンピュータあるいは地図データ処理装置に読み取り可
能な記録媒体とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の地図データの構
造を有する地図データの授受について説明する図であ
る。車載用ナビゲーション装置1は、CD−ROMやD
VD−ROMなどの記録媒体2から、地図データや管理
情報や案内検索データなどを読み取る。リムーバブルメ
モリ3からは、地図データなどの更新データの提供を受
ける。リムーバブルメモリ3は、地図データの一部を更
新するために更新データ等が記録された取り替え可能な
記録媒体である。
【0007】また、ナビゲーション装置1は、携帯電話
などの通信装置4とも接続可能である。ナビゲーション
装置1は、通信装置4を介してインタネット5に接続
し、さらにインターネット5を介して地図サーバ6に接
続することができる。地図サーバ6は、古い地図データ
から最新の地図データまでを地図データベース7に保有
し、また、古い案内検索データから最新の案内検索デー
タまでを案内検索データベース8に保有する。従って、
地図サーバ6は、地図データの一部を更新する更新デー
タをインターネット5を介してナビゲーション装置1に
提供することができる。なお、案内検索データとは、P
OI等の位置情報、種別、名称等の属性情報を格納した
データである。
【0008】ナビゲーション装置1は、制御装置11と
不揮発性メモリ12を有する。制御装置11は、マイク
ロプロセッサおよびその周辺回路から構成される。不揮
発性メモリ12は、ナビゲーション装置1の内部に設け
られたハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発
性メモリである。不揮発性メモリ12は、ナビゲーショ
ン装置1の電源が落とされても、書きこまれたデータが
消えない記憶装置であればどのようなものでもよい。
【0009】記録媒体2は、一旦ナビゲーション装置1
に搭載すると、新たな記録媒体2と入れ替えない限りナ
ビゲーション装置1に搭載したままの状態となる。従っ
て、リムーバブルメモリ3に対して固定メディアと称し
てもよい。地図データベース7や案内検索データベース
8は、新旧すべての地図データや案内検索データなどを
有しているためマザーデータのデータベースである。地
図サーバ6は、地図データベース7や案内検索データベ
ース8を使用して、初期の(更新前の)地図データなど
を有する記録媒体2や、更新用データを有するリムーバ
ブルメモリ3を準備することができる。
【0010】図2は、車載用ナビゲーション装置1のブ
ロック図である。ナビゲーション装置1は、制御装置1
1、不揮発性メモリ12、現在地検出装置13、DVD
駆動装置14、メモリ15、通信インターフェース1
6、リムーバブルメモリ読込装置17、モニタ18、入
力装置19を有する。
【0011】現在地検出装置13は車両の現在地を検出
する現在地検出装置であり、例えば車両の進行方位を検
出する方位センサや車速を検出する車速センサやGPS
(Global Positioning System)衛星からのGPS信号
を検出するGPSセンサ等から成る。DVD駆動装置1
4は、記録媒体2を搭載して地図データなどを読み込む
装置である。本実施の形態では、記録媒体2はDVD−
ROMとする。なお、CD−ROMや他の記録媒体であ
ってもよい。
【0012】メモリ15は、現在地検出装置13によっ
て検出された車両位置情報等を格納したり、制御装置1
1が演算した推奨経路上のノード情報やリンク情報等を
格納するメモリである。さらに、後述する全メッシュ管
理情報を格納したりもする。メモリ15は制御装置11
のワーキングエリアである。通信インターフェース16
は、通信装置4を接続するインターフェースである。通
信インターフェース16を介して携帯電話の利用や、イ
ンターネットとの接続が可能である。リムーバブルメモ
リ読込装置17は、リムーバブルメモリ3を装填しリム
ーバブルメモリ3からデータを読み込むことが可能な装
置である。
【0013】モニタ18は、地図や推奨経路や各種情報
を表示する表示装置である。モニタ18は、ナビゲーシ
ョン装置本体の一部として一体に設けてもよいし、筐体
としては別々に設けてもよい。さらに、モニタ18のみ
を、ナビゲーション装置本体とケーブルなどによって接
続し、分離した位置に設けるようにしてもい。入力装置
19は、経路探索時に車両の目的地等を入力したりする
入力装置である。リモコンであってもよいし、モニタ1
8の画面上に設けられたタッチパネルなどで構成しても
よい。制御装置11は、現在地検出装置13で検出され
た車両の現在地情報と記録媒体2や不揮発性メモリ12
に格納された地図データなどを使用して、道路地図の表
示、経路探索、経路誘導等の各種のナビゲーション処理
を行う。なお、制御装置11が実行する各種の処理プロ
グラムは、制御装置11内部に設けられたROM(不図
示)に組み込まれている。
【0014】−地図データの構造− 上述した地図データのデータ構造について、さらに詳し
く説明する。地図データは、地図に関する情報であり、
背景(地図表示用)データ、ロケータ用データ、ネット
ワーク(経路探索用)データ、誘導データ(交差点名称
・道路名称・方面名称・方向ガイド施設情報など)など
である。背景データは道路や道路地図の背景を表示する
ためのデータである。ロケータ用データは、車両の現在
地の特定やマップマッチングなどに使用されるデータで
ある。ネットワークデータは、道路形状とは直接関係し
ない分岐情報などから成る経路探索用データであり、主
に推奨経路を演算(経路探索)する際に用いられる。誘
導データは、交差点の名称などから成るデータであり、
演算された推奨経路に基づき運転者等に推奨経路を誘導
する際に用いられる。
【0015】本実施の形態の地図データは、レベル、ブ
ロック、メッシュという概念で管理する。本実施の形態
では、地図データを縮尺率が異なる7つのレベルに分
け、最詳細の縮尺率のレベルをレベル0とし、最広域地
図のレベルをレベル6とする。各レベルは縮尺率が異な
る地図データを含むものであるが、対象となる領域は各
レベルとも同じである。すなわち、日本全土が対象であ
ると、各レベルごとに縮尺率が異なる日本全土の地図デ
ータを有する。例えば、レベル0では縮尺率1/625
0、レベル3では縮尺率1/400000、レベル4で
は縮尺率1/1600000、レベル6では縮尺率1/
128000000の日本全土の地図データを有する。
すなわち、レベル0〜6に対応して7つの地図データの
セットがある。
【0016】図3は、地図データのレベル、ブロック、
メッシュの関係を説明する概念図である。代表して、レ
ベル3と4を示している。符号101は、本地図データ
の対象となる領域を示す。日本全土の地図データを扱う
とすると、領域101は日本全土を含む範囲となる。レ
ベル3もレベル4も同じ範囲の領域を対象としている。
レベル3では、領域101は、4×4=16の複数のブ
ロック102に分けられて管理される。一つのブロック
102は、複数のメッシュ103に分けられて管理され
る。本実施の形態では、m×n枚のメッシュで管理す
る。各ブロック102間の分割メッシュの数は、同じレ
ベルでは同一数m×nである。
【0017】レベル4では、領域101は、2×2=4
の複数のブロック104に分けられて管理される。一つ
のブロック104は、複数のメッシュ105に分けられ
て管理される。本実施の形態では、p×q枚のメッシュ
で管理する。各ブロック104間の分割メッシュの数
は、同じレベルでは同一数p×qである。
【0018】レベル3とレベル4では、領域101を分
割したブロックの数、各ブロックを分割したメッシュの
数は異なる。これは、縮尺率の小さい(分母の値が大き
い)より広域地図を扱うレベル4と、レベル4に比べて
縮尺率の大きい(分母の値が小さい)より詳細地図を扱
うレベル3とでは、扱うデータ量も異なるためである。
すなわち、各レベルにおいて扱うデータ量に応じた適切
な分割を行うようにしている。ただし、同一レベル内で
は、1つのブロックの大きさおよび1つのメッシュの大
きさは同じである。なお、図3の各レベルの分割ブロッ
ク数は、1例であり、必ずしもこの数に限られるもので
はない。
【0019】上記ブロック、メッシュの呼び名は、本実
施の形態で便宜上名づけたものである。従って、必ずし
もこれらの名称に限定されるものではない。メッシュを
パーセルと言ってもよいし、ブロックを第1の分割単
位、メッシュを第2の分割単位と言ってもよい。また、
これらのブロック、メッシュは地理的に分割された単位
と言ってもよい。
【0020】図4は、ブロック内の全メッシュを管理す
る全メッシュ管理情報181とメッシュデータ182の
構成を示す図である。メッシュデータ182は、前述し
たメッシュ103あるいはメッシュ105に対応して設
けられる地図データである。全メッシュ管理情報181
は、ブロック内に含まれる全メッシュデータの管理情報
を有し、ブロックごとに設けられる。
【0021】図4の全メッシュ管理情報181の総メッ
シュ枚数183は、ブロック内に含まれる総メッシュ数
である。左下基準位置コード184は、ブロックの左下
位置の緯度経度に関する位置情報が入る。経度方向メッ
シュ枚数185は、東西の経度方向に並ぶメッシュの数
で、図3のレベル3の例ではmが入る。緯度方向メッシ
ュ枚数186は、南北の緯度方向に並ぶメッシュの数
で、図3のレベル3の例ではnが入る。各メッシュ管理
情報187は、各メッシュデータ182を管理する情報
であり、ブロック内のメッシュの数分設けられる。
【0022】各メッシュデータ182は、メッシュ内管
理情報111、背景(地図表示用)データ112、ロケ
ータ用データ113、ネットワーク(経路計算用)データ
114、誘導データ115から構成される。メッシュ内
管理情報111と背景(地図表示用)データ112を基
本データとし、ロケータ用データ113、ネットワーク
データ114、誘導データ115を拡張データとする。
基本データは、各レベルすべてに存在するデータであ
る。拡張データは、固有のレベルに存在するデータであ
る。例えば、ネットワークデータは、レベル1、2、
3、4に存在し、ロケータデータや誘導データは、レベ
ル0に存在する。なお、拡張データとして、さらに、住
所算出用データ、画像データ、VICSデータ、建物属
性データ、周辺検索データなどを設けるようにしてもよ
い。
【0023】なお、本実施の形態では、基本データのデ
ータサイズについて上限値を設けて管理する。例えば、
上限のデータサイズを32KBとする。地図データの更
新によって、基本データが上限値を超えるようになった
場合は、超えた分を拡張データとして管理する。例え
ば、当初の基本データが20KB、拡張データが10K
Bのメッシュデータ182であって、基本データのみが
更新されて40KBになるような場合を想定してみる。
更新後のデータとして、基本データは32KB内に収ま
るように編集し、32KBを超す8KBの基本データは
拡張データとして管理する。従って、拡張データは18
KBとなり、メッシュデータ182のサイズは、30K
Bから50KBになる。また、当初の基本データが20
KB、拡張データが10KBのメッシュデータ182で
あって、基本データのみが更新されて30KBになる場
合を想定してみる。この場合は、基本データの上限値3
2KBを超えないので、増加する10KBの基本データ
は、そのまま基本データとして追加される。その結果、
更新後の基本データは30KBで拡張データは10KB
となり、メッシュデータ182のサイズは、30KBか
ら40KBになる。以上のように、基本データのデータ
サイズに上限値を設けるのは次の理由による。
【0024】ナビゲーション装置1は、通常の場合、メ
モリの増設等をせずに何年も使用する場合がある。この
ため、地図データも、何年も使用するナビゲーション装
置1の性能に合わせて固定サイズにするのが望ましい。
しかし、建物形状データの整備の進展、地形データの詳
細化進展、実地の宅地整備の進展等によって、地図デー
タ量が増えてくることは通常起こり得る。従って、本実
施の形態の地図データの構造では、メッシュ単位の地図
データの更新を可能としている。
【0025】一方、新型のナビゲーション装置が発売さ
れた場合には、メモリ量が増える、処理能力が向上する
等によってプログラムが扱えるデータ量が増加したり、
新規機能の追加あるいは詳細に表示することが出来る様
になる等は通常起こり得る。このような場合に、更新後
の地図データは、旧型のナビゲーション装置でも新型の
ナビゲーション装置でも共通に使用できる構造である必
要がある。
【0026】そのため、本実施の形態では、基本データ
サイズについて、旧型ナビゲーション装置でも扱えるデ
ータサイズを維持し、これを超える分のデータは拡張デ
ータに収録するように編集する。また、旧型では使わな
い新規機能用データについては拡張データに収録するよ
うにする。
【0027】上記において「旧型&新型」という表現で
説明した内容は、「汎用&高級」「携帯機&車載機」と
置換えた場合においても同様のことが言える。すなわ
ち、本実施の形態の地図データの構造は、処理能力が低
い装置から処理能力の高い装置にも共通に使用できる。
そして、処理能力が低い装置から処理能力が高い装置が
共通に必ず使用する地図データを基本データとする。こ
の基本データの上限サイズを、最も処理能力の低い装置
のメモリサイズなどに合わせたデータサイズとする。こ
れにより、処理能力が低い装置から処理能力の高い装置
に対して、本実施の形態の地図データを共通に使用する
ことができる。その結果、地図データの管理の効率化や
コストダウンが図れる。
【0028】なお、当初から準備されている基本データ
は、処理能力が低い装置から処理能力の高い装置にも共
通に使用されるので、優先度の高い種類のデータと言え
る。また、更新されて増える基本データは、当初から準
備されている基本データよりより詳細な地図を表示する
背景データや、旧機種では表示しなくても支障がないよ
うな優先度の低い背景データと言える。もちろん、更新
されて増える基本データであっても、上述の上限値以内
に収めて管理できる基本データであれば、当初から準備
されている基本データと同一の優先度を有するデータと
いえる。
【0029】上記では、メッシュデータ182のデータ
サイズの上限値については特に規定していない。しか
し、ナビゲーション装置1内のメモリの都合から、メッ
シュデータ182についてもデータサイズの上限値を規
定してもよい。例えば、メッシュデータ182の上限値
は128KBとするなどである。なお、上記基本データ
の上限値32KBや、メッシュデータ182の上限値1
28KBは、他の値であってもよい。地図データを当初
規定するときのナビゲーション装置の性能や今後予測さ
れる性能の向上などを考慮して適切な値を決めればよ
い。
【0030】−ナビゲーション装置での地図データの管
理− 図5は、ナビゲーション装置1での地図データの管理の
様子を説明する図である。ナビゲーション装置1は、記
録媒体2から全メッシュ管理情報および地図データを読
み込み、さらに、リムーバブルメモリ3あるいはインタ
ーネット5を介して地図サーバ6から更新地図データを
読み込み、最新の地図データを使用することができる。
【0031】従来のナビゲーション装置の場合、データ
の読み込み元はCD−ROMやDVD−ROMなどの記
録媒体のみであった。本実施の形態のナビゲーション装
置では、記録媒体2中の地図データと更新された地図デ
ータとを混在させて使用する。このため、読み書き可能
メディアである不揮発性メモリ12を有する。不揮発性
メモリ12はハードディスクやフラッシュメモリなどの
不揮発性メモリで構成され、ナビゲーション装置の電源
が落とされてもデータは保持される。不揮発性メモリ1
2は、キャッシュメディア12と呼んでもよい。
【0032】不揮発性メモリ12は、ブロック管理情報
124を有する。ブロック管理情報124は、該当ブロ
ックの全メッシュ管理情報が記録媒体2上にあるのか不
揮発性メモリ12上にあるのかの識別情報を有する。初
期値としては、各ブロックの全メッシュ管理情報は記録
媒体2上にあるとして設定されている。地図データのメ
ッシュ単位の更新に応じて、更新されたメッシュを有す
るブロックの全メッシュ管理情報125を不揮発性メモ
リ12に作成し、ブロック管理情報124において、該
当ブロックの全メッシュ管理情報は不揮発性メモリ12
上にある旨を設定する。プログラムは、まずブロック管
理情報124を参照することにより、全メッシュ管理情
報が、記録媒体2上にあるのか不揮発性メモリ12上に
あるのかを判断することができる。
【0033】符号126は、ナビゲーション装置のメモ
リ15内にあるメモリであり、全メッシュ管理情報を格
納する領域である。以下メモリ126と言う。プログラ
ムは、全メッシュ管理情報が記録媒体2上にあるのか不
揮発性メモリ12上にあるのかを判断した後、該当メデ
ィアから全メッシュ管理情報を読み出し、メモリ126
に格納する。メモリ126に読み込まれた全メッシュ管
理情報127は、メッシュ1からメッシュnまでのメッ
シュ管理情報を有する。メッシュ管理情報128は、位
置情報129、格納場所130、オフセット131、サ
イズ132のデータを有する。位置情報129はメッシ
ュの緯度経度などで表される位置情報であり、格納場所
130はデータが記録媒体2にあるのか不揮発性メモリ
12にあるのかを示すデータである。オフセット131
はメディア(記録媒体2あるいは不揮発性メモリ12)
上の位置を示すデータであり、サイズ132は地図デー
タのサイズを示すデータである。
【0034】リムーバブルメモリ3でメッシュ単位の地
図データが更新されると、該当メッシュの地図データは
不揮発性メモリ12に読み込まれ、地図データ133と
して格納される。従って、格納場所130の内容に基づ
き、更新されていない地図データは記録媒体2へアクセ
スし、更新された地図データは不揮発性メモリ12へア
クセスすることができる。
【0035】−記録媒体内のデータの構成− 次に、記録媒体2のデータについて説明する。記録媒体
2は主データファイルを有する。図6は、主データファ
イルの構成を説明する図である。主データファイルは、
全管理情報151と、格納データ情報152と、レベル
管理情報153と、ブロック管理情報154と、全メッ
シュ管理情報155と、地図データ156とを有する。
【0036】全管理情報151は、フォーマットバージ
ョン・リビジョン、データバージョン・リビジョン、メ
ディア識別情報、作成年月日、作成者、カバーエリア等
のデータ全体に関する情報を有する。格納データ情報1
52は、当記録媒体2中に格納しているデータの種別お
よび格納場所を記述する。レベル管理情報153は、当
記録媒体2中に格納している地図データの階層構造(レ
ベル構造)、個々のレベルに付与される拡張データの種
別、およびブロック管理情報の格納位置の情報を有す
る。このレベル管理情報153は、地図データの更新を
行った場合、ブロック管理情報の格納場所(記録媒体2
か不揮発性メモリ12)を変更するため、不揮発性メモ
リ12にコピーして使用する。
【0037】ブロック管理情報154は、個々のレベル
での全メッシュ管理情報の区割り情報、全メッシュ管理
情報の格納場所、格納位置等の全メッシュ管理情報の管
理情報を有する。記録媒体2がDVD駆動装置14に搭
載されたとき、不揮発性メモリ12にコピーして使用さ
れる。全メッシュ管理情報の格納場所は、初期値とし
て、すべて記録媒体2に設定されている。ブロック管理
情報154は、レベルの数分作成される。
【0038】全メッシュ管理情報155は、個々のレベ
ルのブロック単位に格納される。例えば、図6におい
て、レベル0ではm個のブロックが存在し、m個の全メ
ッシュ管理情報155が存在する。レベル1〜レベル6
においても同様である。全メッシュ管理情報155は、
1つのブロック内に存在する全メッシュの格納場所、位
置、サイズ、および履歴情報を有する。
【0039】地図データ156はメッシュ単位のデータ
に相当する。地図データ156は、記録媒体2内に格納
されている全レベル全ブロックのメッシュ数の合計数分
格納される。メッシュ単位の地図データの構造は図4に
示した通りである。メッシュ単位の地図データは、それ
ぞれ更新サイクルが異なる為、管理情報と更新したデー
タを不揮発性メモリ12上で管理し、更新していないデ
ータは、記録媒体2上のデータを使用する。例えば、背
景データは、形状、文字等の更新が頻繁に発生するが、
他の拡張データの更新はそれほど頻繁に発生しない。こ
の為、不揮発性メモリ12には、更新したデータを格納
した方が不揮発性メモリ12の容量を有効に使用でき
る。地図データ上の基本・拡張データは個別に管理する
ため、メッシュ内管理情報部には、個々のデータの履歴
情報、格納場所、格納位置、サイズを管理する。
【0040】−不揮発性メモリ内のデータ構成− 不揮発性メモリ12は、図5に示すように、ブロック管
理情報124、全メッシュ管理情報125、地図データ
133を有し、さらに、格納データ情報(不図示)とレ
ベル管理情報(不図示)も有する。データはファイル形
式で格納され、格納データ情報とレベル管理情報は主管
理ファイル(不図示)として格納される。ブロック管理
情報124はブロック管理ファイルとして格納され、全
メッシュ管理情報125は全メッシュ管理情報ファイル
として格納され、地図データ133は地図データファイ
ルとして格納される。
【0041】−主管理ファイル− 主管理ファイル(不図示)は、記録媒体2からコピーし
た格納データ情報と、レベル管理情報を格納する。格納
データ情報は、当記録媒体2中のメッシュ単位のデータ
以外のデータ(例えば、案内検索データ等)が更新され
て不揮発性メモリ12上に格納する際に、記録媒体2内
の主データファイル中の格納データ情報をコピーして作
成される。メッシュ単位のデータ以外のデータの更新デ
ータを不揮発性メモリ12に格納する毎に、対応する管
理情報の格納場所を記録媒体2から不揮発性メモリ12
に変更する。
【0042】また、格納データ情報はメディア識別情報
を保持し、本キャッシュ情報の元となる記録媒体2との
対応を図る。起動時に、本情報と記録媒体2内のメディ
ア識別情報を比較して、一致する場合は問題ない。しか
し、本情報が異なる場合(別の記録媒体が挿入されてい
る)、不揮発性メモリ12上の各情報で管理している、
格納場所、位置、サイズが記録媒体2と不整合を起こす
ため、不揮発性メモリ12上の更新データが使用できな
い。この様な状況が発生した場合は、記録媒体2内のデ
ータのみでナビゲーションを行う。
【0043】レベル管理情報は、記録媒体2中に格納し
ている地図データのいずれかのメッシュが更新されて不
揮発性メモリ12に格納された際に、記録媒体2内のレ
ベル管理情報をコピーして作成される。地図データを不
揮発性メモリ12に格納する毎に該当するレベルのブロ
ック管理情報の格納場所を記録媒体2から不揮発性メモ
リ12に変更する。この際、ブロック管理情報の位置情
報、サイズも不揮発性メモリ12内の値に更新する。
【0044】−ブロック管理ファイル− ブロック管理ファイルは、記録媒体2がDVD駆動装置
14に搭載されたとき、記録媒体2内の各レベルのブロ
ック管理情報154を不揮発性メモリ12にコピーして
作成される。各ブロックの全メッシュ管理情報の格納場
所は、初期値として、すべて記録媒体2として設定され
ている。地図データを更新して不揮発性メモリ12に格
納する際に、更新する地図データに該当するレベルのブ
ロック管理情報を更新する。更新する地図データに該当
する全メッシュ管理情報の格納場所を記録媒体2から不
揮発性メモリ12に変更する。この際、位置情報、サイ
ズも不揮発性メモリ12内の値に変更する。ブロック管
理ファイルは、レベル単位で作成される。この際のファ
イル名称は、レベルをキーとして作成するものとする。
これにより、ブロック管理ファイル名を記述しなくても
良くなり、レベル管理情報サイズを節約することが出来
る。
【0045】−全メッシュ管理情報ファイル− 全メッシュ管理情報ファイルは、該当ブロック内のメッ
シュの地図データを初めて更新して不揮発性メモリ12
に格納する際に、記録媒体2内の地図データに該当する
ブロックの全メッシュ管理情報をコピーして作成され
る。地図データの格納場所を記録媒体2から不揮発性メ
モリ12に変更する。この際、地図データの位置情報、
サイズも不揮発性メモリ12内の値に更新する。その
後、さらに該当ブロック内のメッシュが更新された場合
は、すでに不揮発性メモリ12内にある該当ブロックの
全メッシュ管理情報ファイルを更新する。全メッシュ管
理情報ファイルは、ブロック単位で作成される。この際
のファイル名称は、レベルとブロック管理情報をキーと
して作成するものとする。これにより、全メッシュ管理
情報ファイル名を記述しなくても良くなり、ブロック管
理情報サイズを節約することが出来る。
【0046】−地図データファイル− 地図データファイルは、地図データを更新して不揮発性
メモリ12に格納する際に作成する。作成の単位は、メ
ッシュ単位とする。更新した地図データに該当する全図
メッシュ管理情報は、記録媒体2内のものをコピーして
作成し、実際に更新した基本・拡張データの格納場所、
格納位置、サイズのみを不揮発性メモリ12内の値に更
新する。更新を行っていない、基本・拡張データは、記
録媒体2内のデータを参照する。地図データファイル
は、メッシュ単位で作成される。この際のファイル名称
は、レベルとブロック管理情報と全図メッシュ管理情報
をキーとしで作成するものとする。これにより、地図デ
ータファイル名を記述しなくても良くなり、図管理情
報、ブロック管理情報サイズを節約することが出来る。
【0047】図4は、図3の一つのメッシュ103ある
いはメッシュ105のデータ構成を示す図である。メッ
シュのデータは、メッシュ内管理情報111、背景(地
図表示用)データ112、ロケータ用データ113、ネ
ットワーク(経路計算用)データ114、誘導データ11
5から構成される。メッシュ内管理情報111と背景
(地図表示用)データ112を基本データとし、ロケー
タ用データ113、ネットワークデータ114、誘導デ
ータ115を拡張データとする。基本データは、各レベ
ルすべてに存在するデータである。拡張データは、固有
のレベルにのみ存在するデータである。例えば、ネット
ワークデータは、レベル1、2、3、4にのみ存在し、
ロケータデータや誘導データは、レベル0にのみ存在す
る。なお、拡張データとして、さらに、住所算出用デー
タ、画像データ、VICSデータ、建物属性データ、周
辺検索データなどを設けるようにしてもよい。
【0048】−地図データの基本・拡張データについて
− 図4で示したように、地図データは、メッシュ内管理情
報111と背景(地図表示用)データ112の基本デー
タと、ロケータ用データ113、ネットワークデータ1
14、誘導データ115の複数の拡張データで構成され
る。地図データを構成する個々のデータ(フレーム)につ
いて以下説明する。
【0049】−メッシュ内管理情報− メッシュ内管理情報111は、メッシュで分割された地
図データ固有の情報および、格納している背景・拡張デ
ータの格納場所・位置・サイズ等の情報を記述する。図
7は、メッシュ内管理情報111の構成を示す図であ
る。メッシュ内管理情報111は、メッシュ情報16
1、背景管理情報162、拡張データ識別情報163、
拡張データ管理情報164から構成される。
【0050】メッシュ情報161には、メッシュ内管理
情報のサイズ、当メッシュの縦・横方向の実サイズ情報
等の基本情報を格納する。背景管理情報162には、当
メッシュの背景データ(地図表示用データ)に関する管
理情報を格納する。具体的には、履歴情報、格納場所、
格納位置、オフセット、サイズが格納される。履歴情報
は、例えば更新情報の管理番号が格納され、値が大きい
ほど新しいデータであることを示す。格納場所には、記
録媒体2、不揮発性メモリ12の何れにデータを格納し
ているかの識別フラグが格納される。格納位置には、背
景デ一タの格納位置を記述する。記録媒体2の場合、主
データファイル先頭からのオフセット、不揮発性メモリ
12上の場合は、当該地図データファイル先頭からのオ
フセットとなる。サイズには、背景データの実サイズを
格納する。
【0051】背景データは、1メッシュの領域をさらに
n×mに分割して管理される。この為、本背景管理情報
は、n×m個存在する。背景データの更新は、このn×
mに分割された分割メッシュ単位とする。
【0052】拡張データは、前述したように、全レベル
に全種類の拡張データが付与される訳ではない。また、
付与可能な情報であっても、全てのメッシュに付与され
る訳ではない。例えば、水域のみのメッシュには、ネッ
トワークデータは付かない。このため、拡張データ識別
情報163では、当該メッシュに付与可能な拡張データ
の種別と、その付与状態を記述する。この付与可能な拡
張データ数分、本情報で指定順に、拡張データ管理情報
164が配置される。
【0053】拡張データ管理情報164には、個々の拡
張データの管理情報を格納する。管理内容は、背景デー
タと同じとする。拡張データの履歴情報は、拡張データ
単位に管理される。
【0054】−背景データ− 背景データ(地図表示用データ)112は、メッシュ単
位で管理してもよいが、本実施の形態では、さらに1メ
ッシュの領域をn×mに分割して管理される。これは、
携帯電話のような小さな画面やメモリででもデータを扱
うことを可能とするためである。背景データ112の更
新は、この分割した1単位(分割メッシュ)毎に行う。
背景データの正規化サイズは、1分割メッシュあたり2
56×256(座標値は、0〜255)とする。1メッ
シュは、例えば4×4分割メッシュで作成する。このた
め、1メッシュ当たりの正規化サイズは、1021×1
021となる。分割メッシュ座標255=隣の分割メッ
シュの0となるため、256×4−3=1021とな
る。
【0055】他の地図データに比べて正規化サイズが小
さいが、背景の描画を想定した場合、320×260程
度の領域に最大でも1分割メッシュしか表示しないた
め、実用上問題はない。また、1座標に使用するビット
数を削減できる為、データ全体のサイズの削減も計れ
る。
【0056】背景形状は、最大256個のレイヤで管理
し、レイヤ単位の描画属性で描画する。既存のナビゲー
ション用データは、背景データは16程度のクラスに分
割して描画属性を割り当てているが、市街図等の背景の
種別が多い場合は、クラスが足りなくなり、うまく色分
け等ができない。このため、既存のクラスに当たるレイ
ヤを256個に拡大する。描画順は、データ格納順とす
る。既存のナビゲーション用データでは、同一種別の形
状は、全て連続して格納している。この為、同一種別で
あっても描画順の異なる形状(高速高架下の道路と高速
を跨ぐ道路など)を正しく表示できない、又は不必要な
クラスを生成していた。形状の描画順をデータ格納順と
する事で、レイヤの増加を抑える事ができる。
【0057】既存のナビゲーション用データの場合、表
示用の道路形状と、マップマッチング・ネットワーク用
道路形状を共用しているものもある。これは、表示と探
索の道路形状を供用する事で、データ量の削減が計れる
為である。本実施の形態では、背景データとして道路形
状の格納をレベル単位で切り替える。背景形状として道
路形状を格納するメリットとしては、地図描画の際に、
背景・道路・文字等の複数のデータ群をアクセスせず
に、1度のアクセスで地図が描画できる。また、背景と
しての道路で良いため、思い切ったデフォルメ、連結が
可能となる為、表示データ量の削減・表示速度の向上が
望める。
【0058】−ロケータ用データ− ロケータ用データでは、道路をリンクとノードとリンク
列という概念で表す。ノードは交差点や道路上特に指定
された点を言う。リンクはノード間の道路に該当し、リ
ンク列は1本の道路を複数のリンクで表したものであ
る。ロケータ用道路データは、道路地図の最下層レベル
0に存在し、自車位置の確認、探索結果の経路座標の取
得、細街路探索等に用いる。ロケータ用データとしての
道路データの構造は、既存のナビグーション用データと
同様の情報を保持している。すなわち、同じ属性の道路
がリンク列の形で管理された道路データの集合として管
理している。道路属性は、リンク列に付与するものと、
リンクあるいはノードに付与する物に大別される。
【0059】リンク列に付与する属性としては、道路種
別、有料/無料区分、インフラ対象属性、経路計算対象
フラグ等が挙げられる。リンクあるいはノードに付与す
る属性としては、リンク種別、幅員、交差リンク情報、
規制情報、補間転座標情報が挙げられる。ロケータ用デ
ータの正規化座標は、2048×2048とする。ロケ
ータ用データは、座標精度を要求される為、背景データ
(1021×1021)と異なる正規化サイズのデータ
とする。
【0060】メッシュ単位にロケータ用データの更新を
行った場合、隣接メッシュとの道路の接続をどのように
するかについて説明する。
【0061】ロケータ用データのリンク列データは、そ
のリンク列に存在するノードに関するデータの並びであ
る。ノードに関するデータには、そのノードの位置座
標、そのノードに接続するリンク番号等のデータが入
る。ノードの位置座標は、正規化座標値を使用する。
【0062】図8は、1本の道路が隣接するメッシュに
またがって存在する場合について説明する図である。メ
ッシュ171とメッシュ172が隣接し、リンク173
とリンク175で表される1本の道路がメッシュ171
とメッシュ172にまたがって存在する。メッシュの境
界に位置する道路上に接続点を設け、それをノードとす
る。メッシュ171では接続点のノードとしてノード1
74が設けられ、メッシュ172では接続点のノードと
してノード176が設けられる。
【0063】ノードに関するデータには、ノードの位置
座標とどちらか一方向につながるリンク番号が格納され
る。例えば、ノード174にはノード174の位置座標
と右方向へ接続するリンク175のリンク番号が格納さ
れる。ノード176にはノード176の位置座標と左方
向へ接続するリンク173のリンク番号が格納される。
【0064】メッシュ171とメッシュ172が同一履
歴を有するデータであれば、接続するリンク番号により
接続先が特定できる。しかし、メッシュ172のデータ
が更新されリンク175のリンク番号が変わる場合も生
じる。そのような場合には、メッシュ境界における接続
先をリンク番号では特定できなくなる。
【0065】本実施の形態では、データが更新されてい
る場合、隣接するメッシュに同一の位置座標を有する接
続点があるか否かを検索することにより、接続先を特定
する。すなわち、接続点の正規化座標値を使用してメッ
シュ間の接続を行う。隣接メッシュ自体の特定は、従来
通りメッシュの位置情報等を使用して行う。
【0066】なお、実地で道路の新規追加等が行われた
場合等には、一部のメッシュのみを更新すると更新して
いないメッシュ側に接続する道路が無い場合がある。こ
のような場合には、接続先が実際には存在していても、
データ上は行き止まり扱いで処理を行う。このような場
合には、隣接メッシュのロケ一夕用データも更新されて
いることが望ましい。従って、インターネット経由で地
図サーバ6に接続可能な場合は、隣接メッシュの地図デ
ータの更新リクエストを自動送信するようにしてもよ
い。あるいは、地図データの更新リクエストの送信を使
用者に促すような表示等をしてもよい。
【0067】−ネットワーク(経路計算用)データ− ネットワークデータは、基準となるレベル1(縮尺率1
/25000)を最下層として、上位の複数のレベルに
拡張データとして格納する。ネットワークデータは、ロ
ケータ用データと同様に、リンク、ノード、リンク列の
概念を使用して表す。ネットワークデータは、交差点を
表すノードの接続情報を表すものである。各ノードは、
自ノード情報と接続される隣接ノード情報を有する。自
ノード情報には、自ノードの位置座標が格納され、隣接
ノード情報には自ノードに接続されるすべてのノードの
情報が格納される。接続されるノードのノード情報に
は、そのノードのノード番号やそのノードに接続するリ
ンク番号が格納される。
【0068】1つのネットワークデータの領域は、対応
する地図データの領域と同じものとし、1メッシュの正
規化サイズは2048×2048とする。
【0069】ネットワークデータの構造で、既存のナビ
ゲーション用データと大きく異なる点は、隣接メッシュ
間およびレベル間のノード、リンクの関連付けである。
既存のナビゲーション用データの場合、隣接・レベル間
の同一ノードの関連付けを、インデックス番号や、オフ
セットを用いて直接参照している。これに対して、本実
施の形態では、メッシュ単位でのデータ更新が行われ、
新旧のデータを混合して使用する。このため、従来のイ
ンデックス番号や、オフセットによる直接参照ができな
い。
【0070】隣接および上位下位のメッシュのネットワ
ークデータの履歴情報が同一の場合は、従来と同様にイ
ンデックス番号等を用いた参照を行う事が出来る。しか
し、履歴情報が異なる場合には、インデックス番号等を
用いた参照を行うことができない。従って、本実施の形
態では、ロケータ用データと同様に、メッシュ境界の接
続点の座標値をキーとして使用する。レベル間を対応づ
けるための接続点は、必ずしもメッシュ境界にあるもの
ではなく、上位レベル下位レベルの双方に存在するノー
ドが選ばれる。
【0071】単純に、座標値をキーとして、隣接図の同
一ノードを検索する場合、最下位(最詳細)レベルであ
ればメッシュ境界上で交差する道路以外は座標値の重複
がない。これは、最下位レベルの正規化座標の解像度で
ノード座標が定義されているからである。このため、検
索時間を無視すれば必ず検索することができる。しか
し、上位レベルのネットワークデータの場合、同一座標
に複数のノードが存在することもあり得るため、単純な
座標値のみをキーとしたのでは、検索できない。すなわ
ち、下位レベルで異なる座標値で定義された近接した2
つのノードが、上位レベルにいくと、丸められて同じ座
標値で示されることがある。このような場合、どちらの
ノードであるかが特定できず、正しく検索することがで
きない。
【0072】このため、本実施の形態では、座標キーに
加えて、最下層レベルの座標値もキーとする。これによ
り、上位レベルにおいて重複ノードであっても、副キー
の最下層レベルの座標キーが異なるため、正しく相手を
検索する事が可能となる。また、最下層レベルにおいて
も重複ノードの発生が考えられるため、最下層の座標値
に4ビット(値の範囲は0〜15)の拡張座標を付加す
る。
【0073】従って、上位レベルのノード正規化座標を
(Xh,Yh)、下位レベルのノード正規化座標を(X
l,Yl)、拡張座標をαとすると、ある上位レベルの
ノードの正規化座標は、(Xh,Yh)と(Xl,Y
l)と(α)の組み合わせとして定義できる。
【0074】以上により、新旧データが混在していて
も、隣接メッシュ間の接続のみならず、レベル間の接続
も確実に行うことができる。なお、レベル間の対応する
メッシュの特定については、各レベルにレベル間対応テ
ーブルを設けて行う。レベル間対応テーブルには、当該
レベルのノードが下位レベルのどのメッシュのどのノー
ドに対応するかの情報が入っている。従って、このレベ
ル間対応テーブルと上述した正規化座標の定義を使用し
て、レベル間の接続点の対応づけを行う。このレベル間
対応テーブルと上述した正規化座標を用いることで、下
位レベルの一部のメッシュのみを更新した場合でも、更
新後も変化していない道路については未更新の上位レベ
ルデータとの接続を維持することができる。また、更新
したメッシュにおける新規道路や形状が変化した道路に
ついては、未更新の上位レベルデータとは接続できない
が、誤接続は回避できる。
【0075】通常メッシュの位置は、メッシュの左下角
の緯度経度で表される。すなわち、全メッシュ管理情報
の位置情報129には、メッシュの左下角の緯度経度に
対応する位置情報が格納される。また、メッシュの正規
化座標は、メッシュの左下角を原点とする。従って、前
述した正規化座標は、緯度軽度によるメッシュの位置情
報を考慮すると、地図内の位置を緯度経度に対応した2
次元座標値であらわしていることになる。この2次元座
標値は緯度経度に対応する値であるため、ナビゲーショ
ン装置の別、規格の別などに影響されない普遍的な値と
言える。すなわち、隣接するメッシュや上下のメッシュ
間の接続を、普遍的なキーを使用して行うことになる。
【0076】なお、上位レベルのノードの正規化座標
は、上述の定義に限らず、(Xh,Yh)と(Xl,Y
l)の組み合わせや、(Xh,Yh)と(α)の組み合
わせで表すように定義してもよい。
【0077】また、下位レベルのノード正規化座標(X
l,Yl)には、必ずしも最下層のレベルの座標を使用
しなくてもよい。適度に下層なレベルの座標を使用すれ
ばよい。拡張座標αは、正規化座標以外のパラメータで
あり、例えば、そのノードの高さデータである。また、
データの生成更新に関する時間データ(情報)としても
よい。さらに、高さデータと時間データの両方としても
よい。αのデータの大きさは4ビット以上としてもよ
い。
【0078】また、上述の正規化座標の定義は、該当レ
ベルにおける2次元座標(Xh,Yh)以外に、他のレ
ベルの座標(Xl,Yl)あるいは高さデータ(α)な
どのパラメータを使用している。このパラメータは、2
次元座標に追記情報を付与してレベル間の接続状況を記
述する手法としているので、本実施の形態ではレベル間
対応キーと呼ぶ。また、2.5次元空間キーと呼んでも
よい。
【0079】本実施の形態では、各レベルにレベル間対
応テーブルを設けて、レベル間のノードの対応を行って
いる。従って、各レベルのレベル間対応キーは、必ずし
も下位レベルの正規化座標をすべて含む必要はない。例
えば最下層レベルの正規化座標のみを含めばよい。レベ
ル0のノード正規化座標を(X0,Y0)、レベル1の
ノード正規化座標を(X1,Y1)、レベル2のノード
正規化座標を(X2,Y2)、レベル3のノード正規化
座標を(X3,Y3)とすると、各レベルのノードのレ
ベル間対応キーは、次のように表される。レベル0のレ
ベル間対応キーは(X0,Y0)、レベル1のレベル間
対応キーは(X1,Y1)と(X0,Y0)の組み合わ
せ、レベル2のレベル間対応キーは、(X2,Y2)と
(X0,Y0)の組み合わせ、レベル3のレベル間対応
キーは、(X3,Y3)&(X0,Y0)の組み合わせ
となる。
【0080】−誘導データ−誘導データは、最下層レベ
ル0の地図データにのみ存在し、経路探索結果のルート
の案内時に使用する。誘導データは、交差点名称の情
報、道路名称の情報、方面名称の情報、方向ガイドの情
報、スポットガイドの情報、周辺目標物の情報、道路建
造物の情報などが格納される。
【0081】−リムーバブルメモリでデータ更新− 図9は、リムーバブルメモリ3で地図データを更新し、
目的地付近のデータを読み出し、経路探索を行うフロー
チャートである。更新データはリムーバブルメモリ3で
提供される。図9のフローチャートの制御は、制御装置
11で実行される。
【0082】ナビゲーション装置1の電源をオンする
と、図9のフローチャートによるプログラムが起動され
る。ステップS1では、更新データの有無を判断する。
更新データの有無の判断とは、更新データが格納された
リムーバブルメモリ3が搭載されているかどうかを判断
する。更新データが有ると判断すると、ステップS2に
進む。
【0083】ステップS2では、リムーバブルメディア
3内の更新データを参照し、記録媒体2のデータに対し
て更新の必要なデータの全メッシュ管理情報を、記録媒
体2から読み出し、不揮発性メモリ12に書き込む。ス
テップS3では、更新データに従って、不揮発性メモリ
12に記録した全メッシュ管理情報を書き換える。ステ
ップS4では、不揮発性メモリ12に記録された全メッ
シュ管理情報を基に目的地付近のデータを読み出す。更
新データは不揮発性メモリ12に書きこむことを前述し
た。しかし、ここでは、リムーバブルメモリ3をそのま
ま搭載し、更新データをリムーバブルメモリ3から読み
込むこととする。更新されていない地図データは、記録
媒体2から読み込む。
【0084】一方、ステップS1で更新データがないと
判断すると、ステップS5に進む。ステップS5では、
更新の履歴が有るか否かを判断する。更新の履歴がある
か否かは、不揮発性メモリ12のブロック管理情報12
4をアクセスして判断する。ステップS5で更新の履歴
が有ると判断すると、ステップS6に進む。ステップS
6では、ブロック管理情報124を参照して、今までに
順次書き換えてきた全メッシュ管理情報を不揮発性メモ
リ12から読み出す。ステップS7では、ブロック管理
情報124を参照して、不揮発性メモリ12上に無い他
の全メッシュ管理情報を記録媒体2から読み出す。ステ
ップS8では、不揮発性メモリ12および記録媒体2か
ら読み出した全メッシュ管理情報を基に、ステップS4
と同様に、目的地付近のデータを読み出す。
【0085】ステップS5で更新の履歴がないと判断す
ると、ステップS9に進む。ステップS9では、全メッ
シュ管理情報を記録媒体2から読み出す。次に、ステッ
プS10において、記録媒体2から読み出した全メッシ
ュ管理情報を基に、記録媒体2から目的地付近のデータ
を読み出す。
【0086】ステップS11では、読み込まれた地図デ
ータに基づいて経路探索を行う。図9のフローチャート
では、目的地付近のデータしか読み込んでいないが、現
在地付近のデータも順次読み込んで経路探索を行う。
【0087】−地図サーバとの通信を利用したデータ更
新− 図10は、目的地付近のデータをインターネット5を介
して地図サーバ6から読み込んで更新し、現在地付近お
よび目的地付近のデータを読み出し、経路探索を行うフ
ローチャートである。更新データはリムーバブルメモリ
3および地図サーバ6から提供される。図10のフロー
チャートの制御は、制御装置11で実行される。
【0088】ナビゲーション装置1の電源をオンする
と、図10のフローチャートによるプログラムが起動さ
れる。ステップS21では、全メッシュ管理情報の読み
出し等の初期化処理を行う。図11は、この初期化処理
のフローチャートである。
【0089】図11のステップS101では、更新の履
歴が有るか否かを判断する。更新の履歴があるか否か
は、不揮発性メモリ12のブロック管理情報124をア
クセスして判断する。ステップS101で更新の履歴が
有ると判断すると、ステップS102に進む。ステップ
S102では、ブロック管理情報124を参照して、今
までに順次書き換えてきた全メッシュ管理情報を不揮発
性メモリ12から読み出す。ステップS103では、ブ
ロック管理情報124を参照して、不揮発性メモリ12
上に無い他の全メッシュ管理情報を記録媒体2から読み
出す。ステップS104では、不揮発性メモリ12およ
び記録媒体2から読み出した全メッシュ管理情報を基
に、現在地付近のデータを読み出す。次に、図10のス
テップS22に進む。
【0090】一方、ステップS101で更新の履歴がな
いと判断すると、ステップS105に進む。ステップS
105では、全メッシュ管理情報を記録媒体2から読み
出す。ステップS106において、記録媒体2から読み
出した全メッシュ管理情報を基に、記録媒体2から現在
地付近のデータを読み出す。次に、図10のステップS
22に進む。
【0091】図10に戻って、ステップS22以降にお
いて目的地付近のデータを読み込む。ステップS22で
は、地図サーバ6に新しいデータを要求し、新しいデー
タが存在する場合は、通信によって更新データ(目的地
付近)をダウンロードする。ステップS23では、更新
データの有無を判断する。更新データの有無の判断と
は、地図サーバ6から更新データが送られてきたか否か
を判断する。更新データが有ると判断すると、ステップ
S24に進み、更新処理を行う。
【0092】図12は、この更新処理のフローチャート
である。図12のステップS111では、目的地付近の
データの更新の履歴、すなわち今までに目的地付近のデ
ータ更新があるか否かを判断する。更新があると判断す
るとステップS112に進む。ステップS112では、
地図サーバ6から送信された更新データに従って、すで
に不揮発性メモリ12に存在する全メッシュ管理情報を
書き換える。その後、ステップS115に進む。
【0093】一方、ステップS111で、今までに目的
地付近のデータ更新はないと判断するとステップS11
3に進む。ステップS113では、地図サーバ6から送
信された更新データを参照し、記録媒体2のデータに対
して更新の必要なデータの全メッシュ管理情報を、記録
媒体2から読み出し、不揮発性メモリ12に書き込む。
ステップS114では、更新データに従って、不揮発性
メモリ12に記録した全メッシュ管理情報を書き換え
る。その後、ステップS115に進む。
【0094】ステップS115では、書き換えた全メッ
シュ管理情報を不揮発性メモリ12からメモリ126に
読み出す。ステップS116では、不揮発性メモリ12
から読み出した全メッシュ管理情報を基に目的地付近の
データを読み出す。次に、図10のステップS26に進
む。
【0095】図10のステップS23において、地図サ
ーバ6から送信された更新データがないと判断すると、
ステップS25に進む。ステップS25では、既に存在
するデータから目的地付近のデータを読み出す。すなわ
ち、記録媒体2からか、前に更新されたデータの場合は
不揮発性メモリ12からか読み出す。ステップS26で
は、読み込まれた地図データを基づいて経路探索を行
う。
【0096】−レベル間対応キーを使用した経路探索−
図13は、レベル間対応キーを使用した経路探索のフロ
ーチャートである。ステップS31では、現在位置情報
と目的地情報より、近傍の道路リンクをそれぞれ特定す
る。ステップS32では、求められた各近傍の道路リン
クから対応する経路計算用データのリンクを特定する。
ステップS33では、何階層(レベル)探索かを判断す
る。現在地と目的地の距離に応じて何階層探索かを判断
する。現在地と目的地が近接している場合は、1階層経
路探索処理を行い、距離が離れると、2階層経路探索処
理あるいは3階層経路探索処理を行う。
【0097】経路探索において、通常、現在地と目的地
近辺は最下層レベル(詳細側)のネットワークデータを
使用する。従って、現在地と目的地が近接している場合
は、すべて最下層レベルのネットワークデータを使用す
る、一方、現在地と目的地が離れている場合は、経路探
索時間の短縮の観点から、中間の経路探索は上層レベル
(広域側)のネットワークデータを使用する。従って、
現在地と目的地近辺は最下層レベルのネットワークデー
タを使用し、中間の経路探索は上層レベルのネットワー
クデータを使用する。すなわち、2階層経路探索処理あ
るいは3階層経路探索処理を行う。
【0098】ステップS33で、1階層経路探索処理を
行うと判断した場合はステップS34に進む。2階層経
路探索処理を行うと判断した場合はステップS35に進
む。3階層経路探索処理を行うと判断した場合はステッ
プS36に進む。
【0099】図14は、1階層経路探索処理のフローチ
ャートである。ステップS201では、新たな隣接する
候補ノードを抽出する。この場合、隣接する候補リンク
を抽出するようにしてもよい。ステップS202では、
経路探索に必要とする隣り合うメッシュの履歴情報が同
じか否かを判断する。同じであると判断するとステップ
S207に進み、同じでないと判断するとステップS2
03に進む。ステップS207では、通常のポインタ・
インデックスを参照して、隣接するノードを特定する。
通常のポインタ・インデックスとは、ノード番号やノー
ドIDを言う。
【0100】ステップS203では、自ノードが接続点
か否かを判断する。接続点とはメッシュ間を接続するた
めの点であり、1階層経路探索においてはメッシュ境界
に位置する点が設定される。自ノードが接続点でないと
判断するとステップS207に進み、自ノードが接続点
でありかつ隣接ノードが接続点であると判断するとステ
ップS204に進む。自ノードが接続点でない場合と
は、自ノードに接続する隣接ノードはすべてそのメッシ
ュ内に存在することを意味する。自ノードが接続点であ
る場合は、隣接するメッシュ内の隣接ノードもまた接続
点である。
【0101】ステップS204では、自ノードと隣接ノ
ードのレベル間対応キーを参照する。ステップS205
で、自ノードと隣接ノードのレベル間対応キーが一致し
ているか否かを判断する。一致していると判断するとス
テップS208に進み、一致していないと判断するとス
テップS206へ進む。自ノードと隣接ノードのレベル
間対応キーが一致しているということは、隣接ノードが
特定できたことを意味し、隣接メッシュの同じレベル間
対応キーを持つノードへ接続をする。
【0102】ステップS206では、自ノードを行き止
まり点として処理する。すなわち、レベル間対応キーが
一致する隣接ノードが見つからなかったことは、経路が
そこで途切れているこを意味する。なお、ステップS2
04、ステップS205の処理では、隣接メッシュ間に
接続点が1つずつ存在する前提で説明をした。しかし、
メッシュ境界に接続点が複数ある場合もある。そのよう
な場合は、自ノードが隣接メッシュのどの接続点とつな
がるのかを検索する必要がある。従って、隣接メッシュ
の複数の接続点について、隣接ノードが特定できるまで
ステップS204とステップS205の処理を繰り返す
必要がある。
【0103】ステップS203で自ノードが接続点でな
いと判断した場合、ステップS207に進み、通常のポ
インタ・インデックスを参照して隣接するノードを特定
する。これは、自ノードと隣接ノードは、1メッシュの
データ内にあるからである。なお、ポインタ・インデッ
クスを参照した隣接ノードの特定は、レベル間対応キー
を参照した隣接ノードの特定より、処理が簡単で速い。
【0104】ステップS208では、特定されたノード
情報を使用してダイクストラによる経路探索処理を行
い、ステップS209に進む。ステップS209では、
すべての経路探索の処理が終了したかを判断し、終了し
ていないと判断する場合はステップS201に戻る。終
了していると判断すると、1階層経路探索処理を終了す
る。
【0105】図15は、2階層経路探索処理のフローチ
ャートである。ステップS211では、現在位置側と目
的地側の下層レベルのメッシュを使用した経路探索処理
を行う。これは、図14の1階層経路探索処理と同じ処
理である。ステップS212では、下層レベルと上層レ
ベルのノードを接続する処理を行う。図16は、ステッ
プS212の処理の詳細を示すフローチャートである。
【0106】図16のステップS221において、前述
したレベル間対応テーブルより新たな上層候補ノードを
抽出する。レベル間対応テーブルは、上層レベル側(広
域側)に設けられ、下層レベル側(詳細側)のどのメッ
シュのどのノードに対応するかの情報が格納されてい
る。ステップS222では、対応する上層と下層のメッ
シュの履歴情報が同じか否かを判断する。ステップS2
22で、対応する上層と下層のメッシュの履歴情報が異
なると判断した場合はステップS223に進む。
【0107】ステップS223では、レベル間対応テー
ブル内の下層レベルのノードのレベル間対応キーを参照
する。ステップS224では、レベル間対応テーブル内
の下層レベルのノードのレベル間対応キーと、探索で求
められた下層メッシュ内のノードのレベル間対応キーが
一致するか否かを判断する。一致すると判断した場合は
ステップS227に進み、一致しないと判断した場合は
ステップS225に進む。ステップS225では、下層
レベルの自ノードを行き止まり点として処理する。
【0108】一方、ステップS222で対応する上層レ
ベルと下層レベルのメッシュの履歴情報が同じと判断し
た場合は、ステップS226に進む。ステップS226
では、ノードID番号を参照(通常処理)して上層レベ
ルのノードを特定する。ステップS227では、特定さ
れた下層ノードに対応する上層ノードを候補として保存
する。ステップS228では、処理が終了したか否かを
判断し、まだ続行する場合はステップS221に戻り処
理を繰り返す。終了すると判断する場合は、図16の下
層レベルと上層レベルのノードを接続する処理を終了し
て、図15のステップS213に進む。
【0109】ステップS213では、上層レベルのメッ
シュを使用した経路探索処理をする。ステップS213
の処理は、図14の1階層経路探索処理と同様の処理で
あるので、その説明を省略する。ステップS214で
は、下層レベルと上層レベルで求めた候補経路の組み合
わせより最短経路を求める。
【0110】以上説明したように、本実施の形態の地図
データの構造や地図データの処理方法を使用した場合、
次のような効果を奏する。 (1)メッシュ単位で地図データの更新ができるので、
地図データの一部のみ更新する場合、地図データが格納
されたDVD−ROMなどの記録媒体全体を新しいもの
にする必要がない。更新の最小単位をメッシュ単位、す
なわち基本・拡張データ単位とする事が可能となり、不
必要なデータ更新に掛かる通信量(コスト)も低減するこ
とができる。また、個々の基本、拡張データの更新のサ
イクルを異ならせることが可能となる。 (2)更新データをインターネット経由の通信によって
も提供するので、迅速にかつ安い費用で最新の更新デー
タを提供することができる。 (3)メッシュデータを基本データと拡張データとに分
離しているので、地図表示のみしか必要ないナビゲーシ
ョン装置や、経路探索や誘導処理を行うようなナビゲー
ション装置があっても、共通の地図データを使用するこ
とが可能である。さらに、拡張データにおいても、デー
タの種類に応じて分離している。これにより、ある拡張
データは必要であるが、他の拡張データは必要ない場合
も、同じ仕組みの更新データ提供で対応できる。また、
背景データと他のロケータ用データやネットワークデー
タを分離して管理している。このため、地図描画の際
に、背景・道路・文字等の複数のデータ群をアクセスせ
ずに、1度のアクセスで地図が描画できる。さらに、背
景としての道路で良いため、思い切ったデフォルメ、連
結が可能となり、表示データ量の削減・表示速度の向上
が望める。 (4)メッシュデータを基本データと拡張データとに分
離しているので、携帯電話などの簡易な装置や車載用ナ
ビゲーション装置などの高級な装置にも、同一の地図デ
ータベースで地図データの提供をすることができる。例
えば、携帯電話での地図表示やナビゲーションでは、基
本データのみを提供する。車載用ナビゲーション装置に
は、基本データと拡張データを提供する。 (5)隣接メッシュ間や上下レベル間のデータの接続
に、緯度経度に対応する2次元座標値を使用するように
しているので、データ更新の方式が機種に依存したり、
規格に依存したりすることを防止することができる。す
なわち、緯度経度に対応する2次元座標は普遍的なデー
タと言えるので、これらのデータを使用することによ
り、データ更新の方式を標準化できる。 (6)2次元座標値プラスアルファのパラメータを使用
しているので、ノード間の特定が確実に行うことができ
る。例えば、高さデータをプラスアルファのパラメータ
とすると、道路が高架して交差する接続点であっても、
確実に区別することができる。また、下層レベルの座標
値をプラスアルファのパラメータとすると、下層レベル
の解像度でノードなどが特定できる。すなわち、縮尺率
の異なる上下レベル間においても、データを確実に接続
することができる。 (7)不揮発性メモリに全メッシュ管理情報を格納しな
がら、地図データを管理しているので、更新データの管
理を容易かつ確実に行うことができる。これにより、ナ
ビゲーション装置のプログラム開発などが容易となる。 (8)各境界ノードの接続先を得る為に同一座標値を持
つ境界ノードを隣接メッシュから検索する手法を全ての
メッシュについて行なうのではなく更新メッシュのみに
ついて行ない、更新の無いメッシュについては従来のポ
インタ参照式の検索手法を用いるようにしている。これ
により、データ処理速度の低下を最小限に出来る。 (9)全国分の更新データの一括配信を受けるのではな
く、ユーザが選んだ地域のみの配信を受けるので、その
受信時間は必要最小限で済む。また、全ての地図データ
を読み書き可能な大容量記憶装置に収録するのではない
ため、ユーザが要求する更新データのみを収録可能な記
憶容量で十分である。 (10)また、上記実施の形態において、レベル間対応
キーの一部として拡張座標αを設け、このパラメータ
を、例えば、そのノードの高さデータや、データの生成
更新に関する時間データ(情報)としてもよい旨説明し
た。このような拡張座標αはメッシュ境界にある全ての
境界ノードに持たせる必要はなく、一部の特殊なノード
にのみ持たせるようにしてもよい。例えば、メッシュ境
界上で交差し同一座標を持つ境界ノードにのみ持たすよ
うにしてもよい。これにより、データ量の増加やデータ
処理速度の低下を最小限に出来る。
【0111】上記の実施の形態では、ナビゲーション装
置の制御装置11が実行する制御プログラムはROMに
格納されている例で説明をしたが、この内容に限定する
必要はない。制御プログラムやそのインストールプログ
ラムをDVDなどの記録媒体で提供してもよい。なお、
記録媒体はDVDに限定する必要はなく、CD−RO
M、磁気テープやその他のあらゆる記録媒体を使用する
ようにしてもよい。
【0112】さらに、それらのプログラムをインターネ
ットなどに代表される通信回線などの伝送媒体を介して
提供することも可能である。すなわち、プログラムを、
伝送媒体を搬送する搬送波上の信号に変換して送信する
ことも可能である。プログラムを記録媒体やインターネ
ットで提供する場合は、図1と同じような構成で提供す
ればよい。例えば、記録媒体2をプログラム提供の記録
媒体にし、地図サーバ6をアプリケーションプログラム
を提供するサーバーとすればよい。
【0113】また、上述の制御プログラムをパソコン上
で実行させてカーナビゲーション装置を実現するように
してもよい。その場合、現在地検出装置13や入力装置
19などは、パソコンの所定のI/Oポートなどに接続
するようにすればよい。
【0114】上記の実施の形態では、リムーバブルメモ
リ3から更新データを提供する例を説明したが、この内
容に限定する必要はない。更新用データをCD−ROM
やDVD−ROMなどに書きこんで、記録媒体2を一時
的に入れ替えて提供するようにしてもよい。
【0115】上記の実施の形態では、記録媒体2から初
期の地図データを読み込む例を説明したが、この内容に
限定する必要はない。初期の地図データをインターネッ
ト5を介して受け取って不揮発性メモリ12に格納し、
その後前述した手法で更新管理するようにしてもよい。
また、インターネット5を介して必要な地図データをそ
の都度受け取り、その都度不揮発性メモリ12に格納
し、その後更新がある場合は、前述した手法で更新管理
をしてもよい。
【0116】上記の実施の形態では、ナビゲーション処
理として経路探索の例を説明したが、この内容に限定す
る必要はない。上記地図データを使用して、地図表示、
経路誘導などの各種のナビゲーション処理を行うことが
できる。
【0117】上記の実施の形態では、不揮発性メモリ1
2はナビゲーション装置1の内部に設けられる例を説明
したが、この内容に限定する必要はない。ケーブルなど
によって接続される外部記憶装置であってもよい。
【0118】上記の実施の形態では、背景(地図表示
用)データを基本データとし、ネットワークデータを拡
張データとする例を説明したが、この内容に限定する必
要はない。例えば、ネットワークデータを基本データと
するようにしてもよい。これは、地図を表示しないアプ
リケーションに地図データ(ネットワークデータ等)を
使用する場合などである。具体的には、経路探索をし、
車両の進行方向を矢印などでのみ誘導するようなアプリ
ケーションに使用する場合などである。このようなナビ
ゲーション装置においては、背景(地図表示用)データ
は必要がないからである。このとき、ネットワークデー
タが最も優先度の高いデータとなり、ネットワークデー
タのみがメッシュ単位に更新される場合も生じる。すな
わち、基本データは、それぞれのアプリケーションにお
いて、例えば所定の複数の機種に共通に使用する最も優
先度の高い種類の地図データとすればよい。
【0119】上記では、種々の実施の形態および変形例
を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるもの
ではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるそ
の他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【0120】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成して
いるので、次のような効果を奏する。メッシュ単位で地
図データの更新ができるので、地図データの一部のみ更
新する場合、地図データが格納されたDVD−ROMな
どの記録媒体全体を新しいものにする必要がない。ま
た、メッシュデータを基本データと拡張データとに分離
しているので、地図表示のみしか必要ないナビゲーショ
ン装置や、経路探索や誘導処理を行うようなナビゲーシ
ョン装置があっても、共通の地図データを使用すること
が可能である。さらに、基本データである背景データの
みを、思い切ったデフォルメ、表示データ量の削減が可
能となり、表示速度の向上が望める。さらに、隣接メッ
シュ間や上下レベル間のデータの接続に、緯度経度に対
応する2次元座標値を使用するようにしているので、デ
ータ更新の方式が機種に依存したり、規格に依存したり
することを防止することができる。さらに、2次元座標
値プラスアルファのパラメータを使用しているので、メ
ッシュ間やレベル間の接続点ノードの特定を確実に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地図データの構造を有する地図データ
の授受について説明する図である。
【図2】車載用ナビゲーション装置のブロック図であ
る。
【図3】地図データのレベル、ブロック、メッシュの関
係を説明する概念図である。
【図4】図3の一つのメッシュのデータ構成を示す図で
ある。
【図5】ナビゲーション装置での地図データの管理の様
子を説明する図である。
【図6】主データファイルの構成を説明する図である。
【図7】メッシュ内管理情報の構成を示す図である。
【図8】1本の道路が隣接するメッシュにまたがって存
在する場合について説明する図である。
【図9】リムーバブルメモリで地図データを更新し、目
的地付近のデータを読み出し、経路探索を行うフローチ
ャートである。
【図10】目的地付近のデータをインターネットを介し
て地図サーバから読み込んで更新し、現在地付近および
目的地付近のデータを読み出し、経路探索を行うフロー
チャートである。
【図11】図10のステップS21の初期化処理のフロ
ーチャートである。
【図12】図10のステップS24の更新処理のフロー
チャートである。
【図13】レベル間対応キーを使用した経路探索のフロ
ーチャートである。
【図14】1階層経路探索処理のフローチャートであ
る。
【図15】2階層経路探索処理のフローチャートであ
る。
【図16】図15のステップS212の処理の詳細を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置 2 記録媒体 3 リムーバブルメモリ 4 通信装置 5 インタネット 6 地図サーバ 7 地図データベース 8 案内検索データベース 11 制御装置 12 不揮発性メモリ 13 現在地検出装置 14 DVD駆動装置 15 メモリ 16 通信インターフェース 17 リムーバブルメモリ読込装置 18 モニタ 19 入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB02 HB12 HB22 HB25 HC08 HC13 HC23 HC24 HD03 2F029 AA02 AB01 AB07 AB13 AC02 AC04 AC13 AC14 AD07 5B050 AA06 BA10 BA17 CA08 EA13 EA19 GA08 5H180 AA01 BB05 BB13 CC12 FF05 FF13 FF22 FF27 FF32

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地図に関する情報を有し、地図データ処理
    装置により処理可能な地図データの構造であって、 前記地図を複数の区画に分割し、分割した前記区画単位
    に前記地図に関する情報を分割した構造と、 前記分割した区画単位の地図に関する情報の管理情報を
    有する構造とを備え、 前記地図データ処理装置が取得した前記地図に関する情
    報は、前記管理情報を使用して、前記区画単位で更新可
    能であることを特徴とする地図データの構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の地図データの構造におい
    て、 前記地図を複数の第1の分割単位に分割し、前記各第1
    の分割単位を第1の分割単位間で同一の数の複数の第2
    の分割単位に分割し、前記分割された区画は前記各第2
    の分割単位に対応し、 前記管理情報は、前記各第1の分割単位ごとに前記複数
    の第2の分割単位に関する管理情報を有することを特徴
    とする地図データの構造。
  3. 【請求項3】請求項2記載の地図データの構造におい
    て、 前記管理情報は、さらに、前記複数の第1の分割単位に
    関する管理情報を有することを特徴とする地図データの
    構造。
  4. 【請求項4】請求項1記載の地図データの構造におい
    て、 前記地図の複数の異なる縮尺率に対応する複数のレベル
    を定義し、 前記地図を各レベルごとに複数の第1の分割単位に分割
    し、前記各第1の分割単位を第1の分割単位間で同一の
    数の複数の第2の分割単位に分割し、前記分割された区
    画は前記各第2の分割単位に対応し、 前記地図に関する情報は、前記複数のレベルに対応して
    複数セット設けられ、 前記管理情報は、前記各レベルごとに前記複数の第1の
    分割単位に関する管理情報を有し、前記各第1の分割単
    位ごとに前記複数の第2の分割単位に関する管理情報を
    有することを特徴とする地図データの構造。
  5. 【請求項5】請求項1記載の地図データの構造におい
    て、 前記区画単位の地図に関する情報は、地図に関する情報
    の種類に応じて分離して管理することを特徴とする地図
    データの構造。
  6. 【請求項6】請求項1記載の地図データの構造におい
    て、 前記地図の異なる複数の縮尺率に対応する複数のレベル
    を定義し、 前記地図に関する情報は、前記複数のレベルに対応して
    複数セット設けられ、 前記区画単位の地図に関する情報は、すべてのレベルお
    いて設けられる少なくとも1つの種類の地図に関する情
    報と、少なくとも1つのレベルにおいて設けられる他の
    種類の地図に関する情報とを分離して設けることを特徴
    とする地図データの構造。
  7. 【請求項7】請求項6記載の地図データの構造におい
    て、 前記1つの種類の地図に関する情報は、表示手段に地図
    を表示するため情報であり、 前記他の種類の地図に関する情報は、経路探索に使用す
    る情報を含むことを特徴とする地図データの構造。
  8. 【請求項8】請求項1記載の地図データの構造におい
    て、 2つの区画内の地理的に共通する位置に、前記2つの区
    画に対応する地図に関する情報を関連づける接続点が存
    在し、 前記接続点に関する情報は、前記2つの区画に対応する
    それぞれの地図に関する情報において、前記接続点の前
    記地図内の位置を表す2次元座標値を共通に有すること
    を特徴とする地図データの構造。
  9. 【請求項9】請求項8記載の地図データの構造におい
    て、 前記2次元座標値は、緯度経度に対応する値であること
    を特徴とする地図データの構造。
  10. 【請求項10】請求項8または9記載の地図データの構
    造において、 前記接続点に関する情報は、前記2次元座標値に加え
    て、前記接続点の前記2次元座標値以外のパラメータを
    有することを特徴とする地図データの構造。
  11. 【請求項11】請求項10記載の地図データの構造にお
    いて、 前記パラメータは、前記接続点の高さ情報を含むことを
    特徴とする地図データの構造。
  12. 【請求項12】請求項10または11記載の地図データ
    の構造において、 前記パラメータは、前記区画単位の地図に関する情報の
    生成更新に関する時間情報含むことを特徴とする地図デ
    ータの構造。
  13. 【請求項13】請求項8〜12のいずれか1項記載の地
    図データの構造において、 前記地図の複数の異なる縮尺率に対応する複数のレベル
    を定義し、 前記地図に関する情報は、前記複数のレベルに対応して
    複数セット設けられ、前記地図をレベルごとに複数の区
    画に分割し、レベルごとに、前記分割した区画単位に前
    記複数セットの地図に関する情報を分割し、 前記2つの区画は異なるレベルに属し、あるレベルの前
    記接続点の2次元座標値は、より詳細地図をあらわすレ
    ベルにおける対応する接続点の2次元座標値が付加され
    ていることを特徴とする地図データの構造。
  14. 【請求項14】請求項1記載の地図データの構造におい
    て、 前記区画単位の地図に関する情報は、地図に関する情報
    の種類に応じて分離して管理し、 前記地図に関する情報の種類のうち最も優先度の高い種
    類の地図に関する情報は、所定の大きさを上限値として
    管理することを特徴とする地図データの構造。
  15. 【請求項15】請求項14記載の地図データの構造にお
    いて、 前記最も優先度の高い種類の地図に関する情報が、前記
    更新に伴い前記所定の大きさの上限値を超えるとき、少
    なくとも前記更新に伴い前記所定の大きさの上限値を超
    える分の地図に関する情報を、前記最も高い優先度より
    低い優先度の種類の地図に関する情報として管理するこ
    とを特徴とする地図データの構造。
  16. 【請求項16】請求項14または15記載の地図データ
    の構造において、 前記最も優先度の高い種類の地図に関する情報は、少な
    くとも、表示手段に地図を表示するため情報を含むこと
    を特徴とする地図データの構造。
  17. 【請求項17】請求項15記載の地図データの構造にお
    いて、 前記最も優先度の高い種類の地図に関する情報は、少な
    くとも、表示手段に地図を表示するため情報を含み、 前記最も高い優先度より低い優先度の種類の地図に関す
    る情報は、前記最も高い優先度の種類の地図に関する情
    報よりもより詳細な地図を表示手段に表示できる情報を
    含むことを特徴とする地図データの構造。
  18. 【請求項18】請求項1〜17記載の地図データの構造
    を有する地図データが記録された記録媒体を搭載する記
    録媒体駆動手段と、 前記区画単位の地図に関する情報の更新データを取得す
    る更新データ取得手段と、 前記記録媒体に記録された地図データと、前記更新デー
    タ取得手段により取得された更新データとに基づき、地
    図データの処理を行う処理手段とを備えたことを特徴と
    する地図データ処理装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の地図データ処理装置に
    おいて、 前記地図データは、地図表示用データであり、 前記処理手段は、前記記録媒体に記録された地図データ
    と、前記更新データ取得手段により取得された更新デー
    タとを接続しながら、表示装置に地図の表示をを行うこ
    とを特徴とする地図データ処理装置。
  20. 【請求項20】請求項18記載の地図データ処理装置に
    おいて、 前記地図データは、経路探索用データであり、 前記処理手段は、前記記録媒体に記録された地図データ
    と、前記更新データ取得手段により取得された更新デー
    タとを接続しながら、経路探索処理を行うことを特徴と
    する地図データ処理装置。
  21. 【請求項21】請求項1〜17記載の地図データの構造
    を有する地図データを記録したことを特徴とするコンピ
    ュータあるいは地図データ処理装置に読み取り可能な記
    録媒体。
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