JP2003334979A - カラーインクジェットプリンタ - Google Patents

カラーインクジェットプリンタ

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JP2003334979A
JP2003334979A JP2002144543A JP2002144543A JP2003334979A JP 2003334979 A JP2003334979 A JP 2003334979A JP 2002144543 A JP2002144543 A JP 2002144543A JP 2002144543 A JP2002144543 A JP 2002144543A JP 2003334979 A JP2003334979 A JP 2003334979A
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Japan
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color
scanning direction
adjustment
adjustment mark
sensor
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JP2002144543A
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English (en)
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Hiroaki Arakawa
裕明 荒川
Takashi Horiyama
隆司 堀山
Teruhiro Taguchi
彰宏 田口
Shingo Tsuboya
真吾 坪谷
Tetsuo Uno
哲夫 卯野
Masashi Sakamoto
正史 坂本
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーマーク検知センサ回路を単純にし、色
の位置ずれの測定を容易且つ時間短縮し、その測定値に
基づき自動的にずれ量が補正されるインクジェットプリ
ンタを提供する。 【解決手段】 記録媒体の搬送方向である副走査方向に
対し、垂直方向の主走査方向に移動する複数の記録ヘッ
ドから、それぞれ異なる色のインク滴を吐出して画像を
形成するカラーインクジェットプリンタにおいて、前記
記録ヘッドにより印画された色の異なる複数の調整マー
クを、色数より少ない数のセンサで検知することが可能
な複数のセンサを備えることを特徴とするカラーインク
ジェットプリンタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録ヘッド
によりそれぞれ異なる色のインク滴を吐出し、記録媒体
にカラー画像を形成するカラーインクジェットプリンタ
に関し、特に記録ヘッドの印画位置が異なる場合、複数
の色の印画位置を一致させるように当該記録ヘッドのイ
ンクの吐出時期を補正して鮮明なカラー画像を得るもの
である。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタにおいて記録ヘ
ッドから吐出されたインク滴は吐出時の記録ヘッドの主
走査方向の速度に応じ慣性により斜めに飛翔し記録媒体
上に到達し画像を形成していく。
【0003】ここで、吐出位置から記録媒体に到達する
位置までの主走査方向の飛翔距離は記録ヘッドの主走査
方向速度及び記録ヘッドと記録媒体間の距離に比例し、
インク滴の吐出速度に逆比例したものとなる。
【0004】この為、記録ヘッドの主走査方向速度と、
記録ヘッドと記録媒体間の距離と、インク滴の吐出速
度、及び記録ヘッドの取り付け位置と角度の全てが等し
い時に、各色の記録ヘッドで吐出されたインク滴による
記録媒体上に形成された画像が一致し鮮明な画像となる
が、等しくない場合は色のずれた不鮮明な画像となって
しまう。
【0005】従来はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ック各色の記録ヘッドの印画位置ずれを確認する方法と
して、各色の記録ヘッドにより主走査方向に同一位置デ
ータを持つ副走査方向に1列に並んだ各色の直線を印画
し、その直線をルーペで観察しずれ量と方向を測定して
いた。
【0006】また、同様な直線を印画させ、例えばイエ
ロー、マゼンタ、シアン各色に対応する3セットの光学
センサにより印画された4色の直線を検知させ、各色の
印画位置ずれ量を測定していた。
【0007】そして、それらの測定値に基づきプリント
する画像データに補正を加え各色の印画開始位置を合わ
せていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヘッド交換等
により各色の印画位置がずれた場合、10μmレベルで
印画位置のずれ量の測定が必要となるが、ユーザーが印
画位置の調整をしようとしてもルーペが無いため測定で
きなかったり、有っても色の異なる僅かな線のずれを目
視判断しなければならず、サービスマンでさえ時間も掛
かり、いずれがどれだけずれているかの判断は困難であ
る上、間違ってやり直すことがあるといった欠点があっ
た。
【0009】この問題を解決する方法として3セットの
センサで4色の印画位置ずれを測定する方法も提案され
ているが、センサを3セット分必要とするため回路が複
雑となり、且つ各色についてそれぞれ印画位置ずれ量の
測定をしなければならないため時間が掛かってしまうと
いった欠点があった。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のである。即ち、各色の調整マークを検知するセンサ回
路を単純にし、各色の調整マークの検知を容易且つ時間
短縮し、各色の調整マークの検知に基づき各色毎の印画
位置ずれ量を補正した画像形成を行うインクジェットプ
リンタを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】先ず単語の説明を行う。
【0012】「調整マーク」とは、各記録ヘッドの印画
位置を補正するための、各色の記録ヘッド毎に印画され
た印画位置測定用のマークを指す。
【0013】470nm近傍と570nm近傍の波長を
持つ投光器とは470nm、570nmそれぞれに対し
±30nm以下の波長幅を持つ光を投光する投光器を指
す。
【0014】そして、本発明の実施の形態の説明に先立
ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のマ
ークを470nmと570nmの波長を持つ投光器を有
するセンサで検知可能な理由について図5を参照して説
明する。
【0015】図5は画像色と光波長の変化に対する反射
型センサ出力変化を表す図である。ここで横軸は反射型
光学センサの投光器の光波長で、縦軸は反射型光学セン
サの出力である。
【0016】反射型光学センサの投光器光波長を変化さ
せたときの白紙部及び各色調整マークの反射型光学セン
サの出力(白紙部(ホワイト):a、イエロー:b、マ
ゼンタ:c、シアン:d、ブラック:e)は図示の如く
となり、波長470nmの光に対してはブラックとイエ
ローとマゼンタの調整マーク検知時の出力が白紙部検知
時のセンサ出力に対し略50%以下と低くなる。この
為、調整マークの有無を検知する閾値が余裕を持ち設定
可能となり調整マークが安定して検知可能となる。
【0017】また波長570nmの光に対してはブラッ
クとマゼンタとシアンの調整マークの出力が白紙部のセ
ンサ出力に対し略50%以下と低くなる。この為、調整
マークの有無を検知する閾値が余裕を持ち設定可能とな
り調整マークが安定して検知可能となる。
【0018】以上により470nm波長の投光器の光学
的反射型センサでイエロー、マゼンタ、ブラック色の調
整マークが、570nm波長の投光器の光学的反射型セ
ンサでマゼンタ、シアン、ブラック色の調整マークが検
知可能となる。
【0019】ここで白紙部に対する調整マークのセンサ
出力が略50%以下となり、少なくとも2色以上の調整
マークを安定して検知可能とするため、投光器の光波長
幅は470nm、570nmに対しそれぞれ最大±30
nm、好ましくは±20nm以下が良い。
【0020】また、投光器の光形状は多少角度がずれて
も向きにより直径が変わらないように円形が良く、その
直径は大きくなると検出分解能が下がり、小さくなると
センサ出力が下がり安定性が下がるため記録紙上で直径
が0.1〜0.3mm、好ましくは0.1〜0.2mm
が良い。
【0021】本発明の上記目的は下記の構成要素により
達成される。即ち、記録媒体の搬送方向である副走査方
向に対し、垂直方向の主走査方向に移動する複数の記録
ヘッドから、それぞれ異なる色のインク滴を吐出して画
像を形成するカラーインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドにより印画された色の異なる複数の調整
マークを、色数より少ない数のセンサで検知することが
可能な複数のセンサを備えることを特徴とするカラーイ
ンクジェットプリンタ。
【0022】また、記録媒体の搬送方向である副走査方
向に対し、垂直方向の主走査方向に移動する複数の記録
ヘッドから、それぞれ異なる色のインク滴を吐出して画
像を形成するカラーインクジェットプリンタにおいて、
制御手段は、調整マークの画像データに基づいて印画し
た記録媒体上の色の異なる複数の調整マークを、470
nm近傍の波長の光を投光する投光器を有する光学的反
射型センサと570nm近傍の波長の光を投光する投光
器を有する光学的反射型センサで検知させ、検知時期に
基づき前記記録媒体上の前記調整マークの印画位置デー
タを算出し、前記調整マークの前記印画位置データに基
づき各色の記録ヘッド相互の印画位置の位置ずれ量を演
算し、前記各色の記録ヘッド相互の印画位置の位置ずれ
量に基づき各色の記録ヘッドのインク滴の吐出時期を補
正する機能を有する制御手段であることを特徴とするカ
ラーインクジェットプリンタ。
【0023】また、記録媒体の搬送方向である副走査方
向に対し、垂直方向の主走査方向に移動する複数の記録
ヘッドから、それぞれ異なる色のインク滴を吐出して画
像を形成するカラーインクジェットプリンタにおいて、
制御手段は、副走査方向に並行する直線部を持ち、それ
ぞれ該直線部が主走査方向に同一の位置データを持つイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の調整マーク
を、副走査方向に所定の間隔をあけて前記記録ヘッドで
印画させ、印画したマゼンタ、シアン、ブラック各色の
調整マークの直線部の縁を570nm近傍の波長の光を
投光する投光器を有する光学的反射型センサで、またイ
エロー、ブラック各色の調整マークの直線部の縁を47
0nm近傍の波長の光を投光する投光器を有する光学的
反射型センサで検知させ、各色の調整マークの直線部の
縁の検知時期に基づき印画された各色の調整マークの直
線部の縁の主走査方向の位置を演算し、各色の調整マー
クの直線部の縁の主走査方向の位置に基づき各色の記録
ヘッド相互の印画位置のずれ量を演算し、各色の記録ヘ
ッド相互の印画位置のずれ量を各色の調整マークの主走
査方向の位置ずれ量とし、各色の調整マークの主走査方
向の位置ずれ量を画像データのドット数に換算し、この
換算値を各色毎のインク吐出時期の補正値とし、インク
吐出時期の補正値に基づきプリントすべき画像データの
各色毎の印画開始位置を各色毎の印画位置のずれを無く
す方向に補正し、この補正した印画開始位置に基づき各
色の記録ヘッドのインク滴の吐出時期を補正することを
特徴とするインクジェットプリンタ。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明のインクジェットプ
リンタの構成を示す斜視図である。
【0025】先ずインクジェットプリンタの構成につい
て図1を参照して説明する。Pは記録媒体(以下記録媒
体を単に記録紙と記す)で、その表面に文字や画像が形
成される。
【0026】101と103はそれぞれが1対の搬送ロ
ーラで、記録紙Pを狭持しながら搬送する。そして、搬
送ローラ101と103は軸102と軸104と軸受け
(図示なし)を介してインクジェットプリンタ100の
側板(図示なし)に回転自在に配設されている。
【0027】一方の搬送ローラ101の軸102の一端
には直接又は図示しない減速手段を介し搬送ローラ10
1の駆動手段であるモータMが連結され、モータMによ
り記録紙Pを副走査方向(図示Y方向)に搬送する。
【0028】また、該モータMが連結された軸102と
軸104にはそれぞれプーリ101aとプーリ101a
より僅かに直径の小さなプーリ104aとが固定され、
プーリ101aと104a間にベルト105が張架され
ている。
【0029】これにより両搬送ローラ間の記録紙Pは緊
張状態で搬送され、後述するインク吐出口と記録紙Pと
の間隙寸法を安定に維持している。
【0030】また、モータMの駆動軸或いは搬送ローラ
101の軸102には記録紙Pの搬送距離換算で1μm
/1パルス程度の分解能を有するロータリエンコーダ1
35が配設されている。ここでロータリエンコーダ13
5は回転量を上記分解能で測定できるものであれば良
く、均等に目盛りを付けた円盤と目盛りを検知するセン
サの組み合わせ等であっても良い。そしてその出力が制
御手段Cに入力され、副走査方向の記録紙Pの搬送制御
やモータのPID制御(加減速制御、速度制御)、及び
記録紙先端から記録ヘッド110(110K〜110
C)迄の距離の演算のために用いられる。
【0031】108は記録ヘッド搭載部であるところの
キャリッジで、上方にインク貯蔵器108aを載置し、
記録紙Pと対向する面にインク滴が吐出する吐出口を記
録紙搬送方向に多数並設する記録ヘッド110を備え、
記録ヘッド110はブラック、イエロー、マゼンタ、シ
アン各色のインクを吐出するブラック記録ヘッド110
K、イエロー記録ヘッド110Y、マゼンタ記録ヘッド
110M、シアン記録ヘッド110Cにより構成されて
いる。
【0032】また、キャリッジ108は記録紙Pの搬送
方向に対して垂直方向の主走査方向(図示X方向)に移
動出来るように、案内部材109に摺動可能に設けられ
るとともに、プーリ112とプーリ113間に張架した
無端状のベルト111の一部に固定されている。
【0033】そして、モータM1がプーリ112に直接
又は図示しない減速手段を介して接続され、ベルト11
1を駆動することによりキャリッジ108を移動させ
る。
【0034】1対の案内部材109はキャリッジ108
の案内部材貫通穴の間隔と同じ間隔でインクジェットプ
リンタ100の側板(図示なし)に固定され、キャリッ
ジ108を対向する記録紙Pと平行に正確に案内しなが
ら移動させる。
【0035】140はHP(ホームポジション)センサ
で、キャリッジ108が図上で右端部のホームポジショ
ンに位置している時キャリッジ108を検知し、その出
力を制御手段Cに出力する。
【0036】ここで、キャリッジ108がHPセンサ1
40へ向かう方向を+、反対方向を−とする。
【0037】b1、b2、b3、b4はそれぞれ各色の
記録ヘッド110K,110Y、110M、110Cに
より記録紙P上に印画されたブラック、イエロー、マゼ
ンタ、シアン各色の調整マークである。
【0038】また、ここでは分かり易いように搬送ロー
ラ101より上流に調整マークb1〜b4を図示した
が、通常は調整マークb1〜b4は印画された後記録ヘ
ッド110から下流に搬送されてしまうのでこのような
副走査方向の位置に調整マークが来ることはない。
【0039】120はリニアエンコーダ板で、透明なガ
ラスやPET板等より成り、キャリッジ108のX方向
の移動量と移動方向を測定するための目盛120aがX
方向に360dpi(ドット/インチ、但し1インチは
2.54cmとする)程度の密度で均等に付されてい
る。
【0040】121は検出ヘッドで、キャリッジ108
に固定され、キャリッジと共に移動しながらリニアエン
コーダ板120の目盛120aを検知し、その出力が制
御手段Cに入力され、記録紙側端から記録ヘッド110
(110K〜110C)迄の距離を演算、及び主走査時
におけるインク滴の吐出制御のために用いられる。
【0041】そして、リニアエンコーダ板120と検出
ヘッド121とでキャリッジ移動量検知手段を構成す
る。
【0042】ここで、上記リニアエンコーダ板とその検
出ヘッドは上述した透過型光学系のものでも、或いは反
射型光学系のものでも、磁気を利用したものでも良い。
【0043】122はセンサで470nmの波長の投光
器を有するセンサ122aと570nmの波長の投光器
を有するセンサ122bとにより構成され、印画された
調整チャートb1〜b4を検知できるように記録ヘッド
のノズル位置より記録紙搬送下流側にキャリッジ108
に固定され、キャリッジの移動により記録紙P上に印画
された4色の調整マークb1〜b4を検知し、図示しな
いA/D変換回路を介しそのデジタル出力が制御手段C
に入力される。
【0044】130はエンコーダ円盤で、透明なガラス
板等より成り、モータM1の回転量と回転方向を測定す
るための目盛130aが放射状に且つ均等に付されてい
る。
【0045】131はセンサで、インクジェットプリン
タ100に配設された図示しない固定板に固定され、エ
ンコーダ円盤130の目盛130aを検知し、その出力
が制御手段Cに入力され、モータのPID制御(加減速
制御、速度制御)のために用いられる。
【0046】そして、エンコーダ円盤130とセンサ1
31とでモータM1の回転量検知手段を構成する。
【0047】次に図1を参照してインクジェットプリン
タの動作について制御手段が行う制御の概要を説明す
る。
【0048】制御手段Cはオペレータのプリント起動操
作を取り込み、プリンタで通常行われる制御により図示
しないロール紙元巻或いは給紙カセット内より記録紙P
を搬送ローラ101まで給紙・搬送させる。
【0049】そして記録紙先端位置と画像の先端位置を
合わせるため、記録ヘッド110に対して正確な所定位
置で記録紙Pを停止させる。
【0050】この時記録紙Pは搬送ローラ101と10
3間のキャリッジの反対側に配設された図示しないサク
ションボックスに吸引され、浮き上がりやばたつき等が
ない状態で安定して搬送される。
【0051】そして、モータMを駆動し搬送ローラ10
1と103により記録紙をY方向に搬送し、ロータリエ
ンコーダ135の出力パルスから記録紙Pの搬送量を演
算し、所定搬送量(例えば記録ヘッド110が1スキャ
ンして印画される副走査方向長さ)搬送させ、停止さ
せ、所謂副走査を行う。
【0052】次いで、モータM1は直接又は図示しない
減速手段を介してプーリ112及びベルト111を駆動
し、ベルト111に固定されたキャリッジ108が案内
部材109に案内され主走査方向(左右)に移動し、所
謂主走査を行う。
【0053】以上のように、副走査と主走査を繰り返し
行ないながら、記録紙位置に対する記録ヘッド110
(110K〜110C)位置を演算・把握し、記録ヘッ
ド位置に対応して読み出された画像データの各色の画像
信号に基づき、各色及び位置のインク吐出口から所定の
タイミングでインク滴を吐出させる事により記録紙上に
所定のカラー画像が形成され、更に画像が形成された記
録紙Pは図示しない排出ローラで外部に排紙される。
【0054】また、ロール紙の場合は画像形成完了後に
所定位置を図示しないカッターで切断し、シート状とな
った画像形成済みの記録紙を排出ローラで外部に排紙
し、残ったロール紙はモータMによりその先端がセンサ
136より僅か上流の所定位置に戻される。
【0055】図2は本発明のインクジェットプリンタの
ブロック図である。図3は出力された印画から各色の記
録ヘッドの主走査方向印画位置ずれ量を読み取る読み取
り方式についての説明図である。
【0056】そして、出力された印画から主走査方向の
各色の記録ヘッド印画位置ずれ量を読み取る図3に示し
た調整用チャートを以下単に調整チャートと記す。
【0057】先ず、図2を参照して本発明のインクジェ
ットプリンタの制御の構成について説明する。
【0058】Oはオペレータがプリント起動操作や印画
位置調整機能の起動操作を行うタッチパネル等からなる
表示機能を持つ入力手段で、操作内容が制御手段Cに入
力され、制御手段Cから操作に必要な情報のデータが入
力され表示される。
【0059】Sは画像読み込み手段で印刷物等の画像を
読み込み、画像データを制御手段Cに入力する。
【0060】Iは信号授受手段で、図示しないプリンタ
外部のパーソナルコンピュータやインターネットを介し
情報の授受を行うインターフェース機能を持つ。
【0061】Dは画像出力手段で記録紙にインクジェッ
ト方式のカラー画像形成を行う。Meは記憶手段で、画
像読み込み手段Sで読み込んだ画像データや信号授受手
段Iから取得した画像データの記憶、及び後述する調整
チャートデータ、及びこの調整チャートデータを印画す
るプログラムを記憶している。
【0062】Cは制御手段で、上記各手段の制御を行
う。次いで、図2、3を参照して調整チャートについて
説明する。
【0063】図3において調整チャートは領域Aと領域
Bと枠Cに大別され、領域Aはチャート名称、及び作業
指示や方法を示す領域で、また領域Bはずれ量把握領域
で、それぞれ後述する方法で印画される。
【0064】図3に示した調整チャートを印画する具体
的な方法について図1、図2、図3を参照して説明す
る。
【0065】オペレータによる図2の操作パネルOの図
示しない操作スイッチの操作等により印画位置調整の起
動操作が行われると、制御手段Cはその起動操作を認識
する。
【0066】これにより制御手段Cは、記憶手段Meに
予め記憶させてある図3の調整チャートの領域Aの内容
の画像データと枠Cの画像データ、そして領域Bの4本
の調整マークの画像データ、及び調整チャートを印画す
るプログラムを読み出し、下記の制御を行う。
【0067】制御手段Cは調整チャートを印画するプロ
グラムに従い読み出した領域Aの内容及び枠Cの画像デ
ータを図1の4色の記録ヘッド全て(110K〜110
C)、または各記録ヘッドによる印画位置にずれがあっ
ても鮮明に印画可能なようにブラック記録ヘッド110
Kのみからインクを吐出し領域A内容及び枠Cの画像を
形成する。
【0068】記憶手段Meの中には下記に示す領域Bの
どの位置にどの様な調整マークを印画するかの調整マー
クの印画情報が予め記憶されている。
【0069】つまり、調整マークの印画位置情報として
記録紙Pの搬送方向側の先端から調整マークb1〜b4
先端迄の距離a〜cと、調整マークb1〜b4のそれぞ
れの副走査方向の長さl1〜l4、そして記録紙の縁か
ら調整マークb1〜b4の側端迄の距離l5と、調整マ
ークb1〜b4の主走査方向の幅wの情報が記憶され、
印画色情報として例えばb1をブラック、b2をイエロ
ー、b3をマゼンタ、b4をシアン色のインクで印画す
るといった情報が記憶され、印画調整マーク情報として
副走査方向に並行した直線部を持つ例えば直線、四角と
いった情報が記憶されている。
【0070】そして、制御手段Cは読み出された上記調
整マークb1〜b4の印画情報に基づき、図1のブラッ
ク記録ヘッド110Kからインクを吐出し調整マークb
1を印画し、イエロー記録ヘッド110Yからインクを
吐出し調整マークb2を印画し、マゼンタ記録ヘッド1
10Mからインクを吐出し調整マークb3を印画し、シ
アン記録ヘッド110Cからインクを吐出し調整マーク
b4を印画し副走査方向に一直線上に並んだ4本の調整
マークb1〜b4を完成する。
【0071】ここで、調整マークの幅と長さ及び間隔
は、センサ122a及びセンサ122bで副走査方向に
並行した直線部の縁を検知できるような幅と長さ及び間
隔が好ましい。
【0072】例えば幅は0.05mm以上、好ましくは
目視或いはセンサで幅方向の縁が明瞭に把握できる0.
5〜50mmが良く、長さは0.05〜50mm、好ま
しくは目視或いはセンサで幅方向の縁が明瞭に把握でき
る0.5〜50mmが良く、間隔は50mm以下、好ま
しくはマークの境界が明瞭に把握でき、直線部の縁の各
色の調整マークが離れすぎて印画位置ずれが把握し難く
ないように0.5〜10mmが良い。
【0073】この為、例えば図3に示すように、各色の
記録ヘッドを例えば1ドット毎に主走査方向に送りなが
らインク滴を吐出して構成させ、副走査方向も各色の記
録ヘッドを例えば1ドット毎に副走査方向に送りながら
インク滴を吐出して構成させる。
【0074】調整マークの形状は好ましくは前述した幅
・長さを持つ矩形又は直線が良いが、記録紙の副走査方
向に並行した直線部を持っている単純な形状の調整マー
クでも良く、例えば+、□、△等の調整マークでも良
い。この場合の調整マークの高さ、間隔、線の太さも直
線の場合と同一とし、この場合は例えば副走査方向に一
直線に並んだ4個の□の副走査方向に並行した直線部の
縁位置の主走査方向のずれ量を測定する。
【0075】また、線状の調整マークでなくともその一
辺が搬送方向に並行した直線状の縁となっていれば、例
えば■や▲のように塗りつぶされた面積を持った調整マ
ークでも良い。
【0076】また、調整マークは副走査方向に並行する
直線部を持っていれば各色の4個の調整マークは異形状
でも良い。
【0077】図4は位置ずれを発生した場合の主走査方
向の各色の記録ヘッドの印画位置ずれ量を読み取る読み
取り方式についての説明図である。
【0078】ここで、チャートのB領域の調整マークに
ついてずれ量とドットの関係について図3、4を参照し
て説明する。
【0079】図3は印画位置ずれがない正常な場合を示
し、各色で印画した調整マークの副走査方向に並行した
直線部が、各色とも主走査方向の同一位置に並ぶ(図示
したように一点鎖線に接するように形成される)。
【0080】また図4は印画位置ずれがある場合を示
し、印画位置ずれを起こしている記録ヘッドによる調整
マークが主走査方向の同一位置には並ばない(例えば図
示したように一点鎖線で示した正常な調整マーク縁位置
よりマゼンタ調整マークb3が4ドット分、図1のX方
向+側にずれた状態で印画されている)。
【0081】この4ドット分のずれ量と方向を図1に示
すセンサ122a、またはセンサ122b(図4の場合
はマゼンタのためセンサ122b)で測定する。
【0082】また、このずれ量と方向が後述する補正時
の主走査方向の印画開始位置の補正量と方向となる。
【0083】次にセンサ122a、センサ122bで上
記ずれ量を測定する方法について図1、図2を参照して
説明する。
【0084】(1)ブラック色の調整マークb1の検知 制御手段Cはセンサ122aでブラック色の調整マーク
b1を検知するため、記憶手段Meから予め記憶されて
いる調整マークb1の副走査方向位置情報a(記録紙P
の記録紙搬送方向の先端から調整マークb1先端迄の副
走査方向の距離データ)を読み込み、調整マークb1の
副走査方向位置情報に基づきモータMを制御し、調整マ
ークb1をセンサ122aで検知可能な位置(a+l1
/2)まで記録紙Pを搬送する。
【0085】ここで、センサ122a、122bのいず
れでも検知可能なブラック色の調整マークb1を基準と
する。
【0086】(2)調整マークの検知閾値の設定 制御手段Cは調整マークの検知閾値を設定するため、モ
ータM1を制御しキャリッジ108を記録紙Pの端面か
ら調整マークb1に向けて主走査方向に移動させ、セン
サ122aの白紙部分の出力値Eoaと調整マークb1
部分の出力値Eb1aをA/D変換回路を介して読み取
り、調整マークb1部分の検知閾値Sak=(Eoa−
Eb1a)/2を演算する。
【0087】(3)センサ122aによる調整マークb
1の主走査方向の印画位置の測定 制御手段Cは調整マークの主走査方向印画位置を測定す
るため、再度モータM1を制御しキャリッジ108を主
走査方向に移動し、センサ122a出力値をA/D変換
回路を介して読み取り、センサ122a出力値が調整マ
ークb1の検知閾値Sak以下となった時点、つまり調
整マークの直線部の縁をセンサが検知した時の主走査方
向位置を調整マーク印画位置データXkaとして記憶手
段Meに記憶する。
【0088】(4)センサ122aによるその他の調整
マークの主走査方向の印画位置の測定 制御手段Cはイエロー色の調整マークb2の主走査方向
印画位置を測定するため、(1)〜(3)と同様な考え
に基づいて制御を繰り返し、調整マークb2の印画位置
Xyaを測定し記憶手段Meに記憶する。
【0089】(5)センサ122bによる調整マークb
1の主走査方向の印画位置の測定 制御手段Cはセンサ122bで基準のブラック色の調整
マークb1の主走査方向印画位置を測定するため、
(1)〜(3)と同様な考えに基づいて制御を繰り返
し、調整マークb1の印画位置Xkbを測定し、センサ
122bによる調整マークb1の印画位置データXkb
として記憶手段Meに記憶する。
【0090】(6)センサ122bによるその他の調整
マークの主走査方向の印画位置の測定 制御手段Cはセンサ122bでマゼンタ色の調整マーク
b3の主走査方向印画位置を測定するため、(1)〜
(3)と同様な考えに基づいた制御を繰り返し、調整マ
ークb3の印画位置データXmbを測定し記憶手段Me
に記憶し、同様にしてシアン色の調整マークb4の印画
位置データXcbを測定し記憶手段Meに記憶する。
【0091】以上の測定は記録ヘッドで調整マークを印
画した後、若干時間をおきインクが記録紙に安定した状
態で行うのがよいが、印画直後に行っても良い。
【0092】(7)センサ122aとセンサ122bと
による測定印画位置データの補正 制御手段Cは、センサ122aで検知された印画位置デ
ータとセンサ122bで検知された印画位置データのセ
ンサによる測定差の補正を行うため、同じブラック調整
マークb1をセンサ122aで検知した印画位置データ
Xkaとセンサ122bで検知した印画位置データXk
bを読み出し補正値x=Xka−Xkbを演算する。
【0093】(8)センサ122bの印画位置データの
センサ122aを基準とした換算 制御手段Cは、センサ122bの印画位置データを、例
えばセンサ122aを基準とした印画位置データに換算
するため、センサ122bで測定した印画位置データか
ら該補正値xを差し引く。
【0094】センサ122bにより測定された印画位置
データXmb、Xcbの換算値Xma、Xcaは、Xm
a=Xmb−x、Xca=Xcb−x、となる。
【0095】ここで基準とするセンサは発光輝度や波長
ががより安定しているセンサを基準とするのが望まし
い。
【0096】(9)ブラック調整マークを基準とした各
色の調整マークの印画位置ずれ量の演算 制御手段Cは、ブラック調整マークb1の印画位置デー
タXkaを基準とした各色の調整マークの印画位置ずれ
量を求めるため、ブラック調整マークb1の印画位置デ
ータXkaから各色の調整マークの印画位置データXy
a、Xma、Xca、を差し引き、差し引かれた値を各
色の調整マークの印画位置のずれ量とする。
【0097】イエロー調整マークb2の印画位置ずれ量
xy、マゼンタ調整マークb3の印画位置ずれ量xm、
シアン調整マークb4の印画位置ずれ量xcは下記とな
る。
【0098】xy=Xka−Xya、xm=Xka−X
ma、xc=Xka−Xca (10)ずれ量のドット数換算 制御手段Cは、ずれ量xy、xm、xcを画像の分解能
・dpi(ドットパーインチ、1インチは25.4m
m)情報等に基づき主走査方向ドット数に換算し(例え
ば図4の場合マゼンタ4ドット)、ドット換算ずれ量
(イエロー印画位置ずれ量:Dxy、マゼンタ印画位置
ずれ量:Dxm、シアン印画位置ずれ量:Dxc)を記
憶手段Meに記憶する。
【0099】以上各色の調整マークの主走査方向の印画
位置データは同じとして説明してきたが、各色毎の印画
位置データに対する実際に印画された画像の印画位置の
ずれ量を測定し、測定された各色の印画位置のずれ量の
差を各色の(例えばブラック色に対する他の色の)印画
位置ずれ量とすれば主走査方向の印画位置データは同じ
としなくても良い。
【0100】以下に、各色の記録ヘッドによる印画位置
のドット換算ずれ量を制御手段Cに入力したとき、制御
手段Cがドット換算ずれ量に基づき各色の記録ヘッドの
往復移動において往路(図1の−方向)或いは復路(図
1の+方向)のいずれかのインク滴の吐出時期をずらす
制御方法について説明する。
【0101】(1)出力画像データの作成 制御手段Cは、図2の画像読み込み手段Sや信号授受手
段Iから入力させ、記憶手段Meに記憶した画像データ
を読み込み、必要により読み込んだ画像データに対し色
補正、濃度補正、拡大・縮小等の処理を行い出力画像デ
ータを作成する。
【0102】(2)ドット換算ずれ量の読み込み 制御手段Cは、記憶手段Meからドット換算ずれ量(イ
エロー印画位置ずれ量:Dxy、マゼンタ印画位置ずれ
量:Dxm、シアン印画位置ずれ量:Dxc)を読み込
む。
【0103】(3)ドット換算ずれ量に基づいた補正と
印画 制御手段Cは、(1)で作成した出力画像データの当該
色の(記録ヘッドの)主走査方向の印画開始位置データ
を、(2)で読み込んだドット換算ずれ量に基づいて補
正し、補正した印画開始位置データに基づき画像形成を
行う。
【0104】例えば図4の場合マゼンタ色の記録ヘッド
による往路印画開始時期を他の色の印画開始時期より4
ドット分遅らせる(結果的に−方向に4ドット分ずら
す)。
【0105】ここで、補正は記録ヘッドの往路、復路の
いずれかで有ればどちら方向で行っても良い。但し往路
で行う場合と、復路で行う場合は印画開始時期を早める
か、遅らせるかが逆となる。
【0106】以上により、調整チャートの印画、印画位
置ずれ量測定、ずれ量に基づいた印画位置補正が全て自
動的に行われ、印画位置ずれのない明瞭なカラー画像を
得ることが可能となる。
【0107】以上、主走査方向の印画位置ずれについて
説明したが、以下に副走査方向の印画位置ずれについて
説明する。
【0108】図6は出力された印画から副走査方向の印
画位置ずれ量を読み取る読み取り方法についての説明図
である。
【0109】図6を参照して調整チャートについて説明
するが、基本的な考え方は主走査方向の印画位置ずれの
場合と同様なので既に説明した調整チャートと同じ部分
は省略する。
【0110】領域Bはずれ量把握領域で、調整マークb
1〜b4はそれぞれ各色の記録ヘッドにより副走査方向
の同一位置データで印画され、主走査方向に並行な直線
部を持っている。
【0111】記憶手段Meには調整マークの印画位置情
報として記録紙Pの記録紙搬送方向の先端から副走査方
向に調整マークb1〜b4先端迄の距離l5と、調整マ
ークb1〜b4の副走査方向の幅w、そして記録紙の縁
から調整マークb1〜b4側端迄の距離a〜dと、調整
マークb1〜b4の主走査方向の長さl1〜l4の情報が
記憶され、制御手段により主走査方向に一直線に並んだ
4本の調整マークb1〜b4が印画される。
【0112】調整マークの幅と長さ及び間隔はセンサ1
22a及びセンサ122bで副走査方向に垂直な直線部
の縁を検知できるような幅と長さ及び間隔が好ましい。
【0113】この為、例えば各色の記録ヘッドを例えば
1ドット毎に主走査方向に送りながらインク滴を吐出し
て構成させ、副走査方向も各色の記録ヘッドを例えば1
ドット毎に副走査方向に送りながらインク滴を吐出して
構成させる。
【0114】従って、好ましくは主走査の場合と同様な
上記の幅・長さを持つ矩形又は直線が良いが、記録紙の
搬送方向に垂直な直線部を持っている単純な形状の調整
マークでも良く、また、線状の調整マークでなくともそ
の一辺が搬送方向に垂直な直線状の縁となっていれば面
状の調整マークでも良い。
【0115】そして、これらの場合は例えば主走査方向
に並んだ4個の調整マークの副走査方向に垂直な直線部
の縁位置の副走査方向のずれ量を測定する。
【0116】センサ122a、センサ122bで上記ず
れ量を測定する方法は、基本的な考え方は主走査方向の
印画位置ずれの場合と同様なので既に説明した同じ部分
は省略する。
【0117】(1)ブラック色の調整マークb1の検知 制御手段Cはセンサ122aでブラック色の調整マーク
b1を検知するため、記憶手段Meから予め記憶されて
いる調整マークb1の主走査方向位置情報a(記録紙P
の側端から調整マークb1側端迄の主走査方向の距離デ
ータ)を読み込み、調整マークb1の主走査方向位置情
報に基づきモータM1を制御し、調整マークb1をセン
サ122aで検知可能な位置(a+l1/2)までキャ
リッジ108を移動する。
【0118】(2)調整マークの検知閾値の設定 制御手段Cは調整マークの検知閾値を設定するため、モ
ータMを制御し記録紙Pの先端から調整マークb1に向
けて副走査方向に移動させ、主走査の場合と同様にして
調整マークb1部分の検知閾値Sak=(Eoa−Eb
1a)/2を演算する。
【0119】(3)センサ122aによる調整マークb
1の副走査方向の印画位置の測定 制御手段Cは調整マークの副走査方向印画位置を測定す
るため、再度モータMを制御し記録紙Pを搬送し、主走
査の場合と同様にして調整マーク印画位置データYka
を記憶手段Meに記憶する。
【0120】(4)センサ122aによるその他の調整
マークの副走査方向の印画位置の測定 制御手段Cはイエロー色の調整マークb2の副走査方向
印画位置を測定するため、主走査の場合と同様にして、
調整マークb2の印画位置Yyaを測定し記憶手段Me
に記憶する。
【0121】(5)センサ122bによる調整マークb
1の副走査方向の印画位置の測定 制御手段Cはセンサ122bで基準のブラック色の調整
マークb1の副走査方向印画位置を測定するため、主走
査の場合と同様にして、調整マークb1の印画位置Yk
bを測定し、センサ122bによる調整マークb1の印
画位置データYkbとして記憶手段Meに記憶する。
【0122】(6)センサ122bによるその他の調整
マークの副走査方向の印画位置の測定 制御手段Cはセンサ122bでマゼンタ色の調整マーク
b3の主走査方向印画位置を測定するため、主走査の場
合と同様にして、調整マークb3の印画位置データYm
bを測定し記憶手段Meに記憶し、同様にしてシアン色
の調整マークb4の印画位置データYcbを測定し記憶
手段Meに記憶する。
【0123】(7)センサ122aとセンサ122bと
による測定印画位置データの補正 制御手段Cは、センサ122aで検知された印画位置デ
ータとセンサ122bで検知された印画位置データのセ
ンサによる測定差の補正を行うため、同じブラック調整
マークb1をセンサ122aで検知した印画位置データ
Ykaとセンサ122bで検知した印画位置データYk
bを読み出し補正値y=Yka−Ykbを演算する。
【0124】(8)センサ122bの印画位置データの
センサ122aを基準とした換算 制御手段Cは、センサ122bの印画位置データを、例
えばセンサ122aを基準とした印画位置データに換算
するため、センサ122bで測定した印画位置データか
ら該補正値yを差し引く。
【0125】センサ122bにより測定された印画位置
データYmb、Ycbの換算値Yma、Ycaは、Ym
a=Ymb−y、Yca=Ycb−y、となる。
【0126】(9)ブラック調整マークを基準とした各
色の調整マークの印画位置ずれ量の演算 制御手段Cは、ブラック調整マークb1の印画位置デー
タYkaを基準とした各色の調整マークの印画位置ずれ
量を求めるため、ブラック調整マークb1の印画位置デ
ータYkaから各色の調整マークの印画位置データYy
a、Yma、Yca、を差し引き、差し引かれた値を各
色の調整マークの印画位置のずれ量とする。
【0127】イエロー調整マークb2の印画位置ずれ量
yy、マゼンタ調整マークb3の印画位置ずれ量ym、
シアン調整マークb4の印画位置ずれ量ycは下記とな
る。
【0128】yy=Yka−Yya、ym=Yka−Y
ma、yc=Yka−Yca (10)ずれ量のドット数換算 制御手段Cは、ずれ量yy、ym、ycを画像の分解能
・dpi(1インチ当たりのドット数を表す、1インチ
は25.4mm)情報等に基づき副走査方向ドット数に
換算し(例えば図4の場合マゼンタ4ドット)、ドット
換算ずれ量(イエロー印画位置ずれ量:Dyy、マゼン
タ印画位置ずれ量:Dym、シアン印画位置ずれ量:D
yc)を記憶手段Meに記憶する。
【0129】以上各色の調整マークの副走査方向の印画
位置データは同じとして説明してきたが、各色毎の印画
位置データに対する実際に印画された画像の印画位置の
ずれ量を測定し、測定された各色の印画位置のずれ量の
差を各色の(例えばブラック色に対する他の色の)印画
位置ずれ量とすれば主走査方向の印画位置データは同じ
としなくても良い。
【0130】以下に、各色の記録ヘッドによる印画位置
のドット換算ずれ量を制御手段Cに入力したとき、制御
手段Cがドット換算ずれ量に基づき副走査方向のインク
滴の吐出時期をずらす制御方法について説明する。
【0131】(1)出力画像データの作成 制御手段Cは、主走査の場合と同じようにして出力画像
データを作成する。
【0132】(2)ドット換算ずれ量の読み込み 制御手段Cは、記憶手段Meからドット換算ずれ量(イ
エロー印画位置ずれ量:Dyy、マゼンタ印画位置ずれ
量:Dym、シアン印画位置ずれ量:Dyc)を読み込
む。
【0133】(3)ドット換算ずれ量に基づいた補正と
印画 制御手段Cは、(1)で作成した出力画像データの各色
の副走査方向の画像データを、(2)で読み込んだドッ
ト換算ずれ量に基づいて副走査方向の印画開始時期を補
正し、補正した印画開始位置データに基づき画像形成を
行う。
【0134】例えば図4の場合マゼンタ色の記録ヘッド
による副走査印画開始時期を他の色の印画開始時期より
4ドット分早める。
【0135】以上により、調整チャートの印画、印画位
置ずれ量測定、ずれ量に基づいた印画位置補正が全て自
動的に行われ、印画位置ずれのない明瞭なカラー画像を
得ることが可能となる。
【0136】
【発明の効果】カラー画像の色の位置ずれに対し、調整
マーク色数より少ない数(2式)のセンサで4色の調整
マークを検知し各色の印画位置ずれ量を測定可能とし、
更に測定値に基づき自動的に印画位置ずれ補正を行うこ
とにより、正確に、短時間に、人手を介することなく、
更に部品点数を削減し、安価に高品質の画像を得ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタの構成を示す
斜視図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンタのブロック図
である。
【図3】出力された印画から各色の記録ヘッドの主走査
方向印画位置ずれ量を読み取る読み取り方式についての
説明図である。
【図4】位置ずれを発生した場合の主走査方向の各色の
記録ヘッドの印画位置ずれ量を読み取る読み取り方式に
ついての説明図である。
【図5】画像色と光波長の変化に対する反射型センサ出
力変化を表す図である。
【図6】出力された印画から副走査方向の印画位置ずれ
量を読み取る読み取り方法についての説明図である。
【符号の説明】
100 インクジェットプリンタ 101、103 搬送ローラ 102、104 軸 105、111 ベルト 108 キャリッジ 109 案内部材 110(110k、110b、110c、110d)
記録ヘッド 112、113、101a、104a プーリ 122(122a、122b)、131、136 セン
サ 135 ロータリエンコーダ b1、b2、b3、b4 調整マーク C 制御手段 M、M1 モータ Me 記憶手段 P 記録紙(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪谷 真吾 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 卯野 哲夫 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 坂本 正史 東京都練馬区大泉学園町8丁目34番地14号 Fターム(参考) 2C056 EA07 EB27 EB47 EC37 EE02 KD06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の搬送方向である副走査方向に
    対し、垂直方向の主走査方向に移動する複数の記録ヘッ
    ドから、それぞれ異なる色のインク滴を吐出して画像を
    形成するカラーインクジェットプリンタにおいて、前記
    記録ヘッドにより印画された色の異なる複数の調整マー
    クを、色数より少ない数のセンサで検知することが可能
    な複数のセンサを備えることを特徴とするカラーインク
    ジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記調整マークはそれぞれイエロー、マ
    ゼンタ、シアン、ブラック各色の副走査方向に並行する
    直線部を持つ所定の形状の調整マークで、前記複数のセ
    ンサはそれぞれが2色以上の前記所定の形状の調整マー
    クが検知でき、且つそれぞれが他のセンサが検知できる
    色の前記所定の形状の調整マークのうち、少なくとも1
    色の前記所定の形状の調整マークを検知できるセンサで
    あることを特徴とする請求項1記載のカラーインクジェ
    ットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記センサは470nm近傍の波長の光
    を投光する投光器を有する光学的反射型センサと、57
    0nm近傍の波長の光を投光する投光器を有する光学的
    反射型センサとにより構成されることを特徴とする請求
    項2記載のカラーインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 記録媒体の搬送方向である副走査方向に
    対し、垂直方向の主走査方向に移動する複数の記録ヘッ
    ドから、それぞれ異なる色のインク滴を吐出して画像を
    形成するカラーインクジェットプリンタにおいて、制御
    手段は、調整マークの画像データに基づいて印画した記
    録媒体上の色の異なる複数の調整マークを、470nm
    近傍の波長の光を投光する投光器を有する光学的反射型
    センサと570nm近傍の波長の光を投光する投光器を
    有する光学的反射型センサで検知させ、検知時期に基づ
    き前記記録媒体上の前記調整マークの印画位置データを
    算出し、前記調整マークの前記印画位置データに基づき
    各色の記録ヘッド相互の印画位置の位置ずれ量を演算
    し、前記各色の記録ヘッド相互の印画位置の位置ずれ量
    に基づき各色の記録ヘッドのインク滴の吐出時期を補正
    する機能を有する制御手段であることを特徴とするカラ
    ーインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 記録媒体の搬送方向である副走査方向に
    対し、垂直方向の主走査方向に移動する複数の記録ヘッ
    ドから、それぞれ異なる色のインク滴を吐出して画像を
    形成するカラーインクジェットプリンタにおいて、制御
    手段は、副走査方向に並行する直線部を持ち、それぞれ
    該直線部が主走査方向に同一の位置データを持つイエロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の調整マークを、
    副走査方向に所定の間隔をあけて前記記録ヘッドで印画
    させ、印画したマゼンタ、シアン、ブラック各色の調整
    マークの直線部の縁を570nm近傍の波長の光を投光
    する投光器を有する光学的反射型センサで、またイエロ
    ー、ブラック各色の調整マークの直線部の縁を470n
    m近傍の波長の光を投光する投光器を有する光学的反射
    型センサで検知させ、各色の調整マークの直線部の縁の
    検知時期に基づき印画された各色の調整マークの直線部
    の縁の主走査方向の位置を演算し、各色の調整マークの
    直線部の縁の主走査方向の位置に基づき各色の記録ヘッ
    ド相互の印画位置のずれ量を演算し、各色の記録ヘッド
    相互の印画位置のずれ量を各色の調整マークの主走査方
    向の位置ずれ量とし、各色の調整マークの主走査方向の
    位置ずれ量を画像データのドット数に換算し、この換算
    値を各色毎のインク吐出時期の補正値とし、インク吐出
    時期の補正値に基づきプリントすべき画像データの各色
    毎の印画開始位置を各色毎の印画位置のずれを無くす方
    向に補正し、この補正した印画開始位置に基づき各色の
    記録ヘッドのインク滴の吐出時期を補正することを特徴
    とするインクジェットプリンタ。
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