JP2003333073A - 通信ネットワーク及びそこで用いるノード装置及びそこで用いる伝送制御方法 - Google Patents

通信ネットワーク及びそこで用いるノード装置及びそこで用いる伝送制御方法

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JP2003333073A
JP2003333073A JP2002136397A JP2002136397A JP2003333073A JP 2003333073 A JP2003333073 A JP 2003333073A JP 2002136397 A JP2002136397 A JP 2002136397A JP 2002136397 A JP2002136397 A JP 2002136397A JP 2003333073 A JP2003333073 A JP 2003333073A
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Takahisa Yamamoto
貴久 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクション毎に並べ替えメモリの容量を変
更することを可能にするため、1つのコネクションが利
用できる並べ替えメモリの容量を設定可能にし、さらに
並べ替えメモリ全体のアドレス空間のうち、あるコネク
ションが利用できる並べ替えメモリのアドレス空間の位
置も設定できるようにする。 【解決手段】 複数の端末を接続するための複数のノー
ド装置を、並列な複数のチャネルでリング状に接続し、
パケットが前記並列なチャネル間で伝送チャネルの乗り
換えを行うことを可能にするスイッチ手段が設けられた
通信ネットワークであって、送信元の端末から出力され
るパケットがネットワークに入力される前に、ある周期
でリング的に増加する番号をパケット毎に付加するシー
ケンス番号付加手段と、パケットにコネクション識別子
を付加するコネクション識別子付加手段とを備えてお
り、コネクション毎に前記周期の値を設定できる機能を
有する通信ネットワーク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
及び伝送制御方法に関し、更に詳しくは、複数の端末装
置を接続する為のノード装置と、このノード装置を複数
個接続する為の並列多重伝送路から成るネットワークシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報量の増大に伴い、端末装置を
接続するネットワークの高速大容量化に対応すべく、ノ
ード装置を並列多重伝送路で接続し、各通信路に均等に
パケットが流れるように分散させながらパケットを送信
する通信システムが検討されている。例えば特開平8−
172394号、特開平8−237306号にその構成
例が示されている。
【0003】図10は参考例のネットワークに用いるパ
ケットの構成を示す図である。Nはノード番号であり、
仮にノード装置が32台接続できるならばノード番号1
〜32を示す5ビットで構成される。Tは伝送チャネル
番号であり、仮に並列多重伝送路の伝送チャネル数(多
重数)が8個ならば1〜8を示す3ビットで構成され
る。Sはシーケンス番号であり、パケットの送信順番に
対応して付加される。Cは各コネクションを識別するた
めのコネクション識別子である。その他には、同期信号
や誤り訂正符号などが、必要に応じて挿入される。ネッ
トワーク内の各端末はノード番号と伝送チャネル番号に
より個々に識別される。
【0004】図5は参考例のネットワークにおけるノー
ド装置の構成図であり、ノード装置500にサブ伝送路
を介して端末装置551〜558を接続している例を示
している。符号501〜508は、挿入手段であるとこ
ろの端末信号挿入部であり、端末装置551〜558か
ら入力されるパケットを、並列多重伝送路から入力して
くるパケット流に挿入する機能を有している。
【0005】符号561〜568は、分離手段であると
ころの端末信号分離部であり、並列多重伝送路から入力
されるパケットのアドレスを検出し、サブ伝送路を介し
て端末装置551〜558へ伝送させるパケットと端末
挿入手段501〜508を経由してバッファ511〜5
18へ入力させるパケットとに分離する機能を有してい
る。
【0006】符号511〜518は、バッファ手段であ
るところのバッファであり、端末信号挿入部501〜5
08から出力されるパケットをスイッチ541の特定の
出力端に対応した記憶領域に一時記憶する機能を有して
いる。
【0007】符号521〜528、531〜538はノ
ード間を接続するための複数のチャネルを並列に設けた
並列多重伝送路であり、例えば空間的に分離された複数
の光ファイバ伝送路であったり、あるいは1本の光ファ
イバ上に波長分割されて多重化された波長多重伝送路で
あったりする。
【0008】符号541はスイッチであり、スイッチ制
御部542に制御されて、入力端IN1〜IN8に入力
したパケットを任意の出力端OUT1〜OUT8へ接続
するものである。スイッチ541は、並列多重伝送路に
複数の光ファイバ伝送を用いるときには、空間スイッチ
等を用いて交換を行う。また、波長多重伝送路を用いる
場合には、図とは若干構成が異なるが、複数の可変波長
レーザダイオードと合波器からなる送信部を波長多重伝
送路へ接続し、波長多重伝送路の受信部で分波器により
各波長を分離することでノード間でスイッチを構成し、
可変波長レーザダイオードの送信波長を波長λ1〜λ8
の任意の波長に設定することで交換を行う。
【0009】符号542はスイッチ制御部であり、例え
ば図4の制御パターンに従ってスイッチを制御する。符
号543はバッファ出力制御部であり、各バッファに接
続されたスイッチの入力端が所望の出力端に接続された
ときに、バッファから記憶されているパケットを読み出
す様に制御するものである。
【0010】図8は端末信号分離部561〜568の内
部構成を示す図であり、801はパケットのヘッダから
宛先ノード(N)を検出するヘッダ検出部、802,8
03は入力信号を出力または遮断するためのゲートであ
る。端末信号分離部561〜568において、並列多重
伝送路より入力したパケットはヘッダ検出部801にお
いてヘッダが検出され、ヘッダの内容によりゲート80
2と803の開閉の処理を行う。ヘッダ検出部801に
はあらかじめ自ノードの番号(自ノード番号と呼ぶ)が
記憶されている。
【0011】ヘッダ検出部801は、1.入力パケット
のヘッダから検出したノード番号(N)が記憶している
自ノード番号と一致した場合は、ゲート803を開き且
つゲート802を閉じて端末インタフェース部571〜
578にそのパケットを出力する。
【0012】2.入力パケットのヘッダから検出したノ
ード番号(N)が記憶している自ノード番号と一致しな
い場合は、ゲート802を開き且つゲート803を閉じ
て、端末信号挿入部501〜508にそのパケットを出
力する。ようにパケットの経路を制御する(図12参
照)。端末信号挿入部501〜508に出力されたパケ
ットは、端末信号挿入部を経由してバッファ511〜5
18へ送られる。
【0013】図9は端末信号挿入部501〜508の内
部構成を示す図であり、901はパケットのヘッダを検
出するヘッダ検出部、904は2つの入力信号のどちら
か一方を出力するセレクタ、905はパケットを一時記
憶するためのFIFO(First In First
Out)である。端末信号挿入部では、端末から伝送
されてきたパケットをFIFO905に一時記憶する。
同時に端末信号分離部からセレクタ904に入力したパ
ケット流のヘッダをヘッダ検出部901によって検出し
ており、パケット流にすき間があるときにFIFO90
5から読み出し、セレクタ904を通ってバッファへ送
る様に動作する。端末信号挿入部のヘッダ検出部901
と端末信号分離部のヘッダ検出部801は兼用すること
ができる。
【0014】図3はバッファ511〜518の内部構成
であり、301はスイッチ541の8つの出力端それぞ
れに対応した記憶領域1〜記憶領域8からなるバッファ
メモリ、302はパケットを検出するヘッダ検出部、3
03はバッファメモリ301に書き込みアドレスを供給
するためのアドレスカウンタである。バッファ511〜
518において、端末信号挿入部より入力したパケット
はヘッダ検出部302においてヘッダが検出され、ヘッ
ダの内容によりそのパケットを記憶する記憶領域が決定
される。
【0015】ヘッダ検出部302にはあらかじめ隣接す
る下流ノードのノード番号(下流ノード番号と呼ぶ)が
記憶されている。
【0016】ヘッダ検出部302は、 1.検出したノード番号(N)が記憶している下流ノー
ド番号と一致すれば、検出した伝送チャネル番号(T)
と同じ番号の記憶領域(記憶領域1〜記憶領域8のいず
れか)に対して、アドレスカウンタ303より書き込み
アドレスを発生させ、バッファメモリ301の上記記憶
領域(検出した伝送チャネル番号(T)と同じ番号の記
憶領域)の、上記で発生したアドレス指定領域にそのパ
ケットを記憶させる。
【0017】2.検出したノード番号(N)が記憶して
いる下流ノード番号と一致しなければ、記憶領域1〜記
憶領域8のいずれか一つの任意の記憶領域に対して、ア
ドレスカウンタ303より書き込みアドレスを発生さ
せ、バッファメモリ301の上記で選択した記憶領域
の、上記で発生したアドレス指定領域にそのパケットを
記憶させる。ように、パケットの経路を制御する(図1
3参照)。
【0018】図11の541は、スイッチであり、スイ
ッチ制御部542に制御されて、スイッチ入力端IN1
〜IN8に入力したパケットを任意のスイッチ出力端O
UT1〜OUT8へ接続するものである。542はスイ
ッチ制御部であり、例えば図4の制御パターンに従って
スイッチを制御する。図4はスイッチ541の入出力の
接続関係を示す制御パターンであり、制御アドレスA1
〜A8によりスイッチの入出力接続関係が変更される。
入力端IN1〜IN8はバッファ511〜518(入力
チャネル521〜528)に対応しており、出力端OU
T1〜OUT8(または送信波長λ1〜λ8)はチャネ
ル531〜538に対応している。
【0019】符号543はバッファ出力制御部であり、
各バッファの出力に接続されたスイッチ541の入力端
が所望の出力端に接続されたときに、記憶されているパ
ケットをバッファから読み出すように制御する。スイッ
チ541のある入力端とある出力端が接続したときに読
み出されるべきパケットが記憶されている記憶領域と
は、例えば、入力端IN1と出力端OUT1が接続した
ときには、バッファ511内の記憶領域1のこととな
る。
【0020】バッファ出力制御部543は、スイッチ5
41のある接続関係に対して、1.上記接続関係に対
し、出力すべきパケットがバッファ内の対応する記憶領
域にある場合は、その記憶領域からパケットを出力する
(例えば、スイッチ541の入力端IN1と出力端OU
T1が接続したときに、バッファ511内の記憶領域1
にパケットが存在すれば、記憶領域1からそのパケット
を出力する)。
【0021】2.上記接続関係に対し、出力すべきパケ
ットがバッファ内の対応する記憶領域に存在しなけれ
ば、パケットを出力しない(例えば、スイッチ541の
入力端IN1と出力端OUT1が接続したときに、バッ
ファ511内の記憶領域1にパケットが存在しなけれ
ば、パケットを出力は行わない)。ようにバッファから
のパケットの読み出しを制御する(図11参照)。
【0022】このように、複数の通信路を用い各通信路
に均等にパケットが流れるように分散させながらパケッ
トを送信する通信システムでは、送信側ノードから受信
側ノードへの伝送時において複数の送信路にパケットが
ランダムに送出され、かつ、途中のノードのバッファの
混み具合に従ってパケットが停滞する為に、パケットの
到着順序がばらばらになり、受信側ノードに到着するパ
ケットの順番は保証されない。
【0023】その問題を解決するために、並列多重伝送
路と端末装置との間に、571〜578に示される端末
インタフェース部を設ける。図14は、端末インタフェ
ース部571〜578の内部構成を示している。140
4はヘッダ変換部であり、ネットワークにパケットを送
出する際に、各パケットのヘッダに宛先端末のノード番
号と宛先端末の伝送チャネル番号とその通信を識別する
コネクション識別子を記載し、そのコネクション識別子
に応じてパケットを振り分け、シーケンス番号付加部1
401に出力する。1401は、シーケンス番号をパケ
ットの送信順番に対応してパケットのヘッダに付加する
シーケンス番号付加部である。シーケンス番号付加部1
401は1つの端末が同時に送信できるコネクションの
数だけ必要となる。1403は到着したパケットからコ
ネクション識別子を分離し、コネクション毎にパケット
の出力先を制御するコネクション制御部である。140
2はコネクション制御部から出力されたある特定のコネ
クションのパケットをシーケンス番号順に並べ替える機
能を持つ並べ替え部である。並べ替え部1402は、1
つの端末が同時に使用できるコネクションの数だけ必要
となる。
【0024】図15はその並べ替え部1402の1コネ
クション分の内部構成を示す図であり、1500はパケ
ットのヘッダ情報からシーケンス番号を分離するシーケ
ンス番号分離部である。1503はシーケンス番号分離
部1500から受け取ったシーケンス番号をもとに、そ
のパケットを並べ替えメモリに書き込む際の書き込みポ
インタを生成する書き込み制御部である。1501は並
べ替えメモリからパケットを読み出す為のアドレスを生
成する読み出し制御部である。1502はパケットを一
時記憶し、シーケンス番号順にパケットを送信する為の
並べ替えメモリである。図15の並べ替えメモリ150
2は、一例として512個のパケットを記憶する記憶領
域を持つ例が示されている。並べ替えメモリ1502の
各記憶領域は、パケットデータとストアフラグビットの
2種類の情報を記憶できるように構成されている。
【0025】書き込み制御部1503は、並べ替えメモ
リ1502に対して、 1.シーケンス番号分離部1500から受け取ったシー
ケンス番号を書き込みポインタとし、そのポインタの指
し示す並べ替えメモリ1502の記憶領域にパケットデ
ータの書き込みを行う。
【0026】2.上記記憶領域にパケットデータが書き
込まれていることを示すストアフラグビットのセットを
行う。という処理を行う。
【0027】読み出し制御部1501は、並べ替えメモ
リ1502に対して、 1.読み出し制御部1501内にある、パケット読み出
し毎にインクリメントされる読み出しポインタ用リング
カウンタに従って、読み出しポインタを生成し、そのポ
インタの指し示す並べ替えメモリ1502の記憶領域を
読み出し、ストアフラグビットがセットされているかど
うかを確認する。
【0028】2.ストアフラグビットがセットされてい
れば、次に読み出すべきパケットデータが並べ替えメモ
リ1502に書き込まれているということなので、その
パケットデータを読み出してパケットを送信し、ストア
フラグビットもクリアする。
【0029】3.ストアフラグビットがセットされてい
なければ、次に読み出すべきパケットデータが並べ替え
メモリ1502に書き込まれていないということなの
で、次に読み出すべきパケットデータが並べ替えメモリ
1502に書き込まれるので、処理を停止する。という
処理を行う。
【0030】なお、パケットに付加されるシーケンス番
号は、ある値(図15では511)を最大値にし、その
次は0に戻るようなリングカウンタの値を付加されてい
る。従って、最大値(512パケット)分のパケット毎
に同じシーケンス番号のパケットが現れる。シーケンス
番号の最大値はネットワークをパケットが伝播する際に
順番が入れ替わる最大値より十分大きな値が設定され
る。
【0031】図6は、図5に示したノード装置を用いた
ネットワークシステムの構成例であり、4つのノード装
置601〜604を並列多重伝送路605〜608によ
ってリング型に接続し、各ノード装置にはそれぞれ8本
のサブ伝送路を介して8台の端末装置が接続されてい
る。端末装置611〜618は端末インタフェース部5
71〜578に接続され、同様に621〜628、63
1〜638、641〜648も端末インタフェース部5
71〜578に接続されている。端末装置611〜61
8は端末551〜558に対応し、同様に621〜62
8、631〜638、641〜648も端末551〜5
58に対応している。
【0032】図7はこのネットワークの通信原理を説明
するための図であり、701〜704はノード装置、7
05〜708はスイッチ541に対応した交換スイッ
チ、709〜712はバッファ511〜518に対応し
たバッファ、741〜744は端末インタフェース部、
721〜736は端末、A,B,C,Dはリングを成す
並列伝送路である。
【0033】まず、図7を用いてこのネットワークの通
信原理について説明する。このネットワークは複数のリ
ングA,B,C,Dを有し、各リング間は交換スイッチ
705〜709によって相互に接続されている。各端末
は並列伝送路A,B,C,Dの中の1つのリング伝送路
に接続されており、他のリングに接続された端末と通信
を行う場合は、少なくとも1回、任意の交換スイッチで
他のリングに交換されることで通信が行われる。交換が
行われる位置は特定されないが、宛先ノードの1つ手前
のノードで宛先の伝送路へ乗り換えて、他のノードでは
任意の伝送路へ乗り換えるようにすると通信制御が容易
になる。このネットワークはノード装置を簡略化するた
め、交換スイッチ705〜708は入力信号とは無関係
に入出力の接続関係を所定のパターンにしたがって、か
つそのパターンを繰り返して変更し、バッファ709〜
712で入力信号を一時蓄積して、交換スイッチの入出
力接続関係が所望の関係になったときにバッファからパ
ケットを読み出すようにして交換が行われる。
【0034】例えば、端末722から端末732へ通信
する場合は、端末722から出力されたパケットはノー
ド701の端末インタフェース部でシーケンス番号をパ
ケットヘッダに挿入してからバッファ709に蓄積さ
れ、スイッチ705の入力端IN2が例えば出力端OU
T2に接続されたときにバッファから読み出されて伝送
路Bに出力され、ノード702のバッファ710へ入力
してスイッチ706のIN2とOUT4が接続されたと
きにバッファから読み出されることにより、伝送路Dへ
出力される。この時パケットの伝送順番が入れ替わって
いる可能性があるが、伝送路Dから分離されたパケット
が端末インタフェース部によってシーケンス番号順に並
び替えられてから端末732へパケットが送られる。こ
のように、それぞれのノード装置で任意のリング伝送路
に乗り換えることにより通信が行われる。
【0035】次に、図5、6を用いて詳細を説明する。
説明においては並列多重伝送路は空間的に分離された複
数の光ファイバ伝送路、スイッチは空間スイッチとして
説明するが、波長多重伝送路を用いる場合も上記原理に
基づいており、ほぼ同様の動作が行われる。仮に、端末
612から端末635へコネクション識別子0を用いて
通信する場合の動作例について説明する。
【0036】1.端末612からの送信データは固定長
のパケットに分割され出力される。出力されたパケット
はサブ伝送路を通ってノード装置601へ入力し、端末
インタフェース部572のヘッダ変換部1404におい
て、各パケットのヘッダに宛先端末のノード番号(N=
3)と宛先端末の伝送チャネル番号(T=5)とコネク
ション識別子(C=0)が記載され、コネクション識別
子0に対応したシーケンス番号付加部1401に出力さ
れる。シーケンス番号付加部1401では、入力してき
た順序にしたがってパケットにシーケンス番号を記載し
出力する。
【0037】2.出力されたパケットは、端末信号挿入
部502のFIFO905に一時記憶される。記憶され
たパケットは、端末信号分離部562からセレクタ90
4に入力したパケット流にすき間があるときにFIFO
905から読み出され、セレクタ904を通ってバッフ
ァ512へ送られる。
【0038】3.バッファ512のヘッダ検出部302
は、入力してきたパケットのヘッダから検出したノード
番号(N=3)が記憶している下流ノード番号(2)と
一致しないので、特定のチャネルを指定しないパケット
であることがわかり、任意の記憶領域を選択する。書き
込みアドレスカウンタ303はその情報を受けて、上記
で選択した記憶領域に対する書き込みアドレスを発生さ
せ、そのパケットをバッファメモリ301の上記で選択
した記憶領域に書き込ませる。ここでは仮に記憶領域1
に記憶されるとする。
【0039】4.バッファ制御部543はスイッチ54
1の入力端IN2が出力端OUT1に接続されるまでそ
のパケットの読み出しを待機させ、接続された時にパケ
ットを読み出す。
【0040】5.スイッチ制御部542は、図4に示す
テーブルのように制御アドレスをA1,A2,A3,A
4,A5,A6,A7,A8と順次供給してスイッチ5
41の接続関係を変更させ、かつ制御アドレスを例えば
1パケット長周期に供給することで、8パケット周期で
同じパターンを繰り返すように制御している。その情報
をバッファ制御部543へ通知することでバッファから
の読み出しタイミングが制御される。ここではスイッチ
541の入力端IN2が出力端OUT1に接続されたと
きにバッファ512の記憶領域1からパケットが読み出
されることにより、そのパケットはスイッチ541を通
って伝送路531へ出力される。
【0041】6.伝送路531を通ってノード装置60
2の端末信号分離部561に入力したパケットは、ヘッ
ダ検出部801でヘッダが検出される。検出したノード
番号(N=3)は記憶している自ノード番号(2)と一
致しないので、ゲート802を開きゲート803を閉じ
て端末信号挿入部501へそのパケットを出力する。端
末信号挿入部501のセレクタ904へ出力されたパケ
ットは、セレクタ904を通りバッファ511へ入力す
る。
【0042】7.バッファ511のヘッダ検出部302
は、入力してきたパケットのヘッダから検出したノード
番号(N=3)が記憶している下流ノード番号(3)と
一致するので、検出した伝送チャネル番号(T=5)と
同じ番号の記憶領域を選択する。書き込みアドレスカウ
ンタ303はその情報を受けて、上記で選択した記憶領
域(記憶領域5)に対する書き込みアドレスを発生さ
せ、そのパケットをバッファメモリ301の記憶領域5
に書き込ませる。
【0043】8.バッファ制御部543はスイッチ54
1のIN1がOUT5に接続されたときにバッファ51
1の記憶領域5からパケットを読み出すことで、パケッ
トはスイッチ541を通って伝送路535へ出力され
る。
【0044】9.伝送路を通ってノード装置603の端
末信号分離部565に入力したパケットは、ヘッダ検出
部801でヘッダが検出される。検出したノード番号
(N=3)は記憶している自ノード番号(3)と一致す
るので、ゲート803を開き且つゲート802を閉じて
端末インタフェース575にそのパケットを出力する。
【0045】10.端末信号分離部565から端末インタ
フェース575へ出力されたパケットは、コネクション
制御部1403に入力される。コネクション制御部14
03では、入力してきたパケットのコネクション識別子
(0)を抽出し、そのコネクション識別子に応じた並べ
替え部1402にパケットを出力する。
【0046】11.並べ替え部1402では、シーケンス
番号分離部1500によってパケットのヘッダからシー
ケンス番号が分離され、書き込み制御部1503に送ら
れる。書き込み制御部1503は、シーケンス番号分離
部1500から受け取ったシーケンス番号を書き込みポ
インタとし、そのポインタの指し示す並べ替えメモリ1
502の記憶領域にパケットデータの書き込みを行い、
同時にその記憶領域にパケットデータが書き込まれてい
ることを示すストアフラグビットのセットとを行う。
【0047】12.さらに並べ替え部1402では、読み
出し制御部1501が、読み出し制御部1501内にあ
る、パケット読み出し毎にインクリメントされる読み出
しポインタ用リングカウンタに従って、読み出しポイン
タを生成し、そのポインタの指し示す並べ替えメモリ1
502の記憶領域を読み出し、ストアフラグビットがセ
ットされているかどうかを確認する。
【0048】13.セットされていれば次に読み出すべき
パケットデータが書き込まれているということなので、
そのパケットデータを読み出してパケットを送信し、ス
トアフラグビットもクリアする。さらに、読み出しポイ
ンタ用リングカウンタをインクリメントすることで次に
読み出すべきシーケンス番号に対応するポインタ値を生
成する。
【0049】14.もしストアフラグビットがセットされ
ていなければ、パケットがまだ到着していないというこ
とであるのでパケットデータの読み出しは次に読み出す
べきパケットが到着し、ストアフラグビットがセットさ
れるまで待機する。次に読み出すべきパケットが到着
し、ストアフラグビットがセットされた場合は、13.の
手順を実行する。
【0050】15.このことによりランダムに到着したパ
ケットデータをシーケンス番号順に並び替えて端末63
5に出力する。シーケンス番号順に並び替えられたパケ
ットはサブ伝送路を通って端末635へ送られ受信され
る。このようにして通信が行われる。
【0051】
【発明が解決しようとする課題】参考例のネットワーク
での並べ替えメモリの使われかたを模式的に示すと図1
6の様になる。図16では同時に使用できるコネクショ
ンの数を4つとし、1つのコネクションが並べ替えメモ
リとして512個のパケットを記憶できる記憶領域を使
用する例を示している。図14では並べ替えメモリは分
割されているように示されているが、ここでは全体を大
きなメモリ(実際には物理的に分割されていたとしても
本質的に同じ)として示している。
【0052】図16に示されているように、通信コネク
ションが決まると使用する並べ替えメモリが固定的に指
定される。例えば図16では、コネクション0の通信に
対しては、コネクション0用並べ替えメモリがあらかじ
め固定的に割り当てられている。さらに、各コネクショ
ンで使用できる並べ替えメモリの容量(図16では51
2パケット分)もあらかじめ固定的に割り当てられてい
る。
【0053】従って、パケットに付加されたコネクショ
ン番号とシーケンス番号によって、並べ替えメモリにお
いてそのパケットの書き込み/読み出し位置が固定的に
一意に決定されるようになっている。
【0054】こういったことに起因して、参考例には以
下のような問題点がある。
【0055】上で述べた参考例のネットワークでは、1
つのコネクションが利用する並べ替えメモリの容量(並
べ替えメモリに一時的に記憶できるパケットの数)が固
定されているため、 1.通信路上でパケットの順序入れ替えが大量に起こる
と予想されるコネクションに対して、並べ替えメモリの
容量を増やして割り当てる、 2.通信路上でパケットの順序入れ替えがほとんど起こ
らないと予想されるコネクションに対して、並べ替えメ
モリの容量を減らして割り当てる、というように、コネ
クション毎に使用する並べ替えメモリの容量を変更し、
並べ替えメモリ全体を効率よく使用することができなか
った。
【0056】また上記の欠点に加え、参考例のネットワ
ークでは、通信コネクションによってどの並べ替えメモ
リを使うかが固定的に指定されている(つまり並べ替え
メモリ全体のアドレス空間のうち、あるコネクションが
利用できる並べ替えメモリのアドレス空間の位置が固定
されている)ことに起因して、同時に受信できるコネク
ションの数が、用意されている並べ替えメモリの容量に
よって固定的に制限されるという欠点があった。
【0057】さらに上記に関連して、 1.同時に使用できるコネクション数が少なめに制限さ
れてもよい時には、大容量の並べ替えメモリが必要なコ
ネクション(通信路上でパケットの順序入れ替えが大量
に起こると予想されるコネクション)にも対応できよ
う、各コネクションが使用できる並べ替えメモリの容量
を大きめに割り当てる、 2.同時に使用できるコネクション数を増やしたい時に
は、各コネクションが使用できる並べ替えメモリの容量
を少なめに割り当てる、というように、トレードオフの
関係にあるコネクション数と並べ替えメモリの容量とを
動的に割り振るというようなことは考えられていなかっ
た。
【0058】以上のように従来の参考例では、 1.1つのコネクションが利用できる並べ替えメモリの
容量(アドレス空間)が固定されている。
【0059】2.並べ替えメモリ全体のアドレス空間の
うち、あるコネクションが利用できる並べ替えメモリの
アドレス空間の位置が固定されている。ことによって上
述のような問題点があった。
【0060】
【課題を解決するための手段】本発明の通信ネットワー
クは以下の通りである。
【0061】送信元の端末から出力されるパケットがネ
ットワークに入力される前に、ある周期(シーケンス周
期と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減少)するシーケ
ンス番号を前記パケットに対し付加するシーケンス番号
付加手段と、前記パケットに対しコネクションを識別す
るためのコネクション識別子を付加するコネクション識
別子付加手段と、前記シーケンス周期を前記コネクショ
ン識別子毎に管理するシーケンス周期管理手段とを備え
た通信ネットワーク。
【0062】さらに、前記シーケンス番号と前記コネク
ション識別子が付加された前記パケットが前記ネットワ
ークから相手先の端末に出力される際、前記コネクショ
ン識別子毎に前記パケットを前記シーケンス番号順に並
び替える並べ替え手段を備えた通信ネットワーク。
【0063】さらに、前記並べ替え手段には、前記並べ
替え手段には、前記パケットに付加された前記コネクシ
ョン識別子から参照される値(オフセット値と呼ぶ)
と、同じく前記パケットに付加された前記シーケンス番
号とから書き込みポインタを生成し、前記書き込みポイ
ンタに従ってパケットを一時記憶手段に書き込む書き込
み制御手段と、前記オフセット値を基準としてある周期
(読み出し周期と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減
少)する値を読み出しポインタとして前記一時記憶手段
から前記パケットを読み出す読み出し制御手段とを備
え、さらに前記オフセット値と前記読み出し周期は、前
記コネクション識別子毎に並べ替え管理手段によって、
管理されることを特徴とする通信ネットワーク。
【0064】本発明は、 1.1つのコネクションが利用できる並べ替えメモリの
容量(アドレス空間)を設定できるようにする。
【0065】2.並べ替えメモリ全体のアドレス空間の
うち、あるコネクションが利用できる並べ替えメモリの
アドレス空間の位置を設定できるようにする。ことによ
って、コネクション毎に使用する並べ替えメモリの容量
を変更し、並べ替えメモリ全体を効率よく使用すること
ができ、トレードオフの関係にあるコネクション数と並
べ替えメモリの容量とを動的に割り振るというようなこ
とも可能にするものである。
【0066】そのために本発明では、パケット送信側で
は、シーケンス周期をコネクション識別子毎に設定でき
るようにし、パケット受信側では、オフセット値と読み
出し周期をコネクション識別子毎に設定できるようにし
ている。
【0067】本発明では並べ替えメモリにパケットを書
き込む際に、 1.コネクション識別子からオフセット値を参照するこ
とにより、あるコネクションが利用できる並べ替えメモ
リのアドレス空間の位置(アドレスの初期値)を設定
し、 2.シーケンス周期を用いて、1つのコネクションが利
用できる並べ替えメモリの容量(アドレス空間の範囲)
を設定している。
【0068】また、本発明では並べ替えメモリからパケ
ットを読み出す際に、 1.オフセット値を用いて、あるコネクションが利用し
ている並べ替えメモリのアドレス空間の位置(アドレス
の初期値)を設定し、 2.読み出し周期を用いて、1つのコネクションが利用
している並べ替えメモリの容量(アドレス空間の範囲)
を設定している。
【0069】これらのことにより、並べ替えメモリ全体
の内のどの位置にあるメモリをどれくらいの容量で使う
かを通信コネクション毎に設定できる。
【0070】また、本発明による通信ネットワークは、
並列な複数のチャネルと、前記複数のチャネルに接続さ
れ、各チャネルから入力された信号を前記複数のチャネ
ルのうちのいずれかのチャネルで出力するためのスイッ
チ手段とから構成され、前記複数のチャネルは前記スイ
ッチ手段を介してリング型に接続することにより並列リ
ング伝送路を構成しているものであってもよい。
【0071】さらに前記スイッチ手段は、前記複数のチ
ャネルから入力される信号をそれぞれ蓄積して入力され
たチャネル毎に別個に出力するバッファ手段と、前記バ
ッファ手段からのチャネル毎の出力と、前記スイッチ手
段から信号が出力される前記複数のチャネルとの接続を
切り替える切り替え手段とを有していてもよい。
【0072】前記切り替え手段としては、クロスバース
イッチなどを用いることができる。また、例えば複数の
チャネルが波長によって識別できる時には、入力された
チャネル毎の出力それぞれに対応して波長可変送信部を
設け、前記波長可変送信部の出力波長を切り替えること
により、入力されたチャネル毎の出力と、出力チャネル
の接続を切り替えることができる。また前記切り替え手
段は、チャネルとして波長に限らず、前記チャネル毎の
バッファからの出力それぞれに対応して設けられた出力
チャネル可変手段を有しており、前記出力チャネル可変
手段を制御して、出力するチャネルを切り替えることに
より、前記切り替え手段に入力されたチャネル毎の出力
と、出力するチャネルとの接続を切り替えるものであっ
てもよい。
【0073】また、前記切り替え手段において、スイッ
チに入力されたバッファからのチャネル毎の出力と、出
力チャネルの切り替えは、所定のパターンに従い、かつ
前記入力されたチャネル毎のバッファからの出力の複数
が同時に同じ出力チャネルに接続されないように行うこ
とにより、スイッチにおいて入出力間のアービトレーシ
ョンを行う必要がなくなり、制御負荷は大幅に低減す
る。
【0074】また前記端末は、前記チャネルのいずれか
のチャネルに分離手段を介して接続されており、前記分
離手段では、自分離手段が接続されるチャネルで伝送さ
れてきた信号のうち、端末に出力すべき信号を前記チャ
ネルから分離して端末に出力するものであってもよい。
【0075】また、前記端末からネットワークへの信号
の入力は、前記チャネルに信号を挿入する挿入手段を設
け、挿入手段から信号をチャネルに挿入するようにして
もよい。
【0076】前記シーケンス周期管理手段と前記並べ替
え手段と前記スイッチ手段と前記分離手段と前記挿入手
段を内部に設けたノード装置を用いてもよい。
【0077】また本発明の通信ネットワークは以下のよ
うに示すこともできる。
【0078】複数の端末を接続するための複数のノード
装置を、並列な複数のチャネルでリング状に接続し、パ
ケットが前記並列なチャネル間で伝送チャネルの乗り換
えを行うことを可能にするスイッチ手段が設けられた通
信ネットワークであって、送信元の端末から出力される
パケットが前記ネットワークに入力される前に、ある周
期(シーケンス周期と呼ぶ)でリング的に増加(或いは
減少)するシーケンス番号を前記パケット毎に付加する
シーケンス番号付加手段と、前記パケットに対しコネク
ションを識別するためのコネクション識別子を付加する
コネクション識別子付加手段と、前記シーケンス番号が
付加された前記パケットが前記ネットワークから相手先
の端末に出力される時に、前記コネクション識別子毎に
前記パケットを前記シーケンス番号順に並び替える並べ
替え手段とを備えており、コネクション毎に前記シーケ
ンス周期の値を設定できる機能を有することを特徴とす
る通信ネットワーク。
【0079】さらに、前記並べ替え手段には、前記パケ
ットに付加された前記コネクション識別子から参照され
る値(オフセット値と呼ぶ)と、同じく前記パケットに
付加された前記シーケンス番号とから書き込みポインタ
を生成し、前記書き込みポインタに従ってパケットを一
時記憶手段に書き込む書き込み制御手段と、前記オフセ
ット値を基準としてある周期(読み出し周期と呼ぶ)で
リング的に増加(或いは減少)する値を読み出しポイン
タとして前記一時記憶手段から前記パケットを読み出す
読み出し制御手段とを備え、さらに前記オフセット値と
前記読み出し周期とを前記コネクション識別子毎に設定
できる機能を有していてもよい。
【0080】また、本願に関わる伝送制御方法は以下の
通りである。
【0081】複数の端末を接続するための複数のノード
装置を、並列な複数のチャネルでリング状に接続し、パ
ケットが前記並列なチャネル間で伝送チャネルの乗り換
えを行うことを可能にするスイッチ手段が設けられた通
信ネットワークにおいて、送信元の端末から出力される
パケットが前記ネットワークに入力される前に、ある周
期(シーケンス周期と呼ぶ)でリング的に増加(或いは
減少)するシーケンス番号を前記パケット毎に付加する
シーケンス番号付加工程と、前記パケットに対しコネク
ションを識別するためのコネクション識別子を付加する
コネクション識別子付加工程と、前記シーケンス番号が
付加された前記パケットが前記ネットワークから相手先
の端末に出力される時に、前記コネクション識別子毎に
前記パケットを前記シーケンス番号順に並び替える並べ
替え工程とを備えており、コネクション毎に前記シーケ
ンス周期の値を設定できることを特徴とする伝送制御方
法。
【0082】また前記ネットワークにおいて、前記並べ
替え工程には、前記パケットに付加された前記コネクシ
ョン識別子から参照される値(オフセット値と呼ぶ)
と、同じく前記パケットに付加された前記シーケンス番
号とから書き込みポインタを生成し、前記書き込みポイ
ンタに従ってパケットを一時記憶手段に書き込む工程
と、前記オフセット値を基準としてある周期(読み出し
周期と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減少)する値を
読み出しポインタとして前記一時記憶手段から前記パケ
ットを読み出す工程とを備え、前記オフセット値と前記
読み出し周期とを前記コネクション識別子毎に設定でき
ることを特徴とする伝送制御方法。
【0083】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明の第1の実施
例について説明する。
【0084】本発明は、従来の参考例で示したような通
信システム(送信側ノードから受信側ノードへの伝送時
において、パケットの到着順序がばらばらになり、受信
側ノードに到着するパケットの順番は保証されない通信
システム)において、伝送路と端末装置との間に端末イ
ンタフェース部を設けることにより、受信側ノードでパ
ケットの順序を復元をすることに関するものである。
【0085】図1は、本発明による端末インタフェース
部100の内部構成を示している。上述のように、端末
インタフェース部100は、通信路と端末装置との間に
ある。端末インタフェース部の機能に関しては後で詳述
するが、ここでも簡単にその機能を述べると、端末装置
から送信されたパケットにコネクション識別子とシーケ
ンス番号を付加して通信路に送出するとともに、通信路
からきたパケットを並べ替えて端末装置に送出する機能
を持つ。
【0086】102はヘッダ変換部であり、端末装置か
らきたパケットをネットワークに送出する際に、各パケ
ットのヘッダにその通信を識別するコネクション識別子
を記載する。
【0087】103は、ある周期(シーケンス周期と呼
ぶ)でリング的に増加するシーケンス番号をパケットの
送信順番に対応してパケットのヘッダに付加するシーケ
ンス番号付加部である。図2は、シーケンス番号付加部
103の内部構成図である。201は、ヘッダ変換部よ
り入力してきたパケットからコネクション識別子を検出
し、検出したコネクション識別子に対応するリングカウ
ンタをシーケンス番号算出部202の中から選択するコ
ネクション識別子検出部である。202はシーケンス番
号算出部であり、コネクション識別子毎にリングカウン
タによってシーケンス番号を算出している。リングカウ
ンタは1つの端末が同時に送信できるコネクションの数
だけ必要となる。各リングカウンタがカウントできる最
大値は、シーケンス周期管理部101によってシーケン
ス周期として個別に設定されるようになっている。
【0088】101はシーケンス周期管理部であり、図
18に示すようなシーケンス周期管理テーブルによっ
て、シーケンス周期をコネクション識別子毎に管理して
いる。シーケンス周期管理部101は、各コネクション
識別子に対応しているシーケンス番号付加部103のシ
ーケンス周期算出部202のリングカウンタに対し、シ
ーケンス周期管理テーブルで管理されているそのコネク
ション識別子のシーケンス周期を設定する。例えば、シ
ーケンス周期管理テーブルが図18のようになっていた
場合、シーケンス周期管理部101は、コネクション識
別子0に対応するシーケンス番号付加部103のリング
カウンタ(リングカウンタ0とする)にシーケンス周期
511を通知し、コネクション識別子1に対応するシー
ケンス番号付加部103のリングカウンタ(リングカウ
ンタ1とする)にシーケンス周期255を通知し、コネ
クション識別子2に対応するシーケンス番号付加部のリ
ングカウンタ(リングカウンタ2とする)にシーケンス
周期1023を通知する。
【0089】このことにより、端末装置から送られ、ヘ
ッダ変換部102でコネクション識別子0を付加された
パケットに対して、シーケンス番号付加部103のリン
グカウンタ0では、シーケンス番号を0、1、2、…、
510、511、0、1、…とリング的に付加する。同
様に、ヘッダ変換部102でコネクション識別子1を付
加されたパケットに対して、シーケンス番号付加部10
3のリングカウンタ1では、シーケンス番号を0、1、
2、…、254、255、0、1、…とリング的に付加
する。さらに同様に、ヘッダ変換部102でコネクショ
ン識別子2を付加されたパケットに対して、シーケンス
番号付加部103のリングカウンタ2では、シーケンス
番号を0、1、2、…、1022、1023、0、1、
…とリング的に付加する。
【0090】105は、伝送路からきたパケットに対し
て、パケットに付加されたシーケンス番号とコネクショ
ン識別子を抽出し、さらに抽出したシーケンス番号とコ
ネクション識別子から書き込みポインタを生成し、書き
込みポインタに従ってパケットを並べ替えメモリ107
に書き込む書き込み制御部である。図28は書き込み制
御部の内部構成図である。2801は伝送路からきたパ
ケットからコネクション識別子とシーケンス番号を検出
するコネクション識別子/シーケンス番号検出部であ
る。2803は書き込みオフセット値管理部であり、図
20に示すような書き込みオフセット値管理テーブルを
持っている。書き込みオフセット値管理部は、書き込み
オフセット値管理テーブルを用いて、書き込むパケット
のコネクション識別子より書き込みオフセット値を算出
する。2802は書き込みポインタ算出部であり、コネ
クション識別子/シーケンス番号検出部2801で検出
されたコネクション識別子に対して読み出しオフセット
値管理部2103から出力された書き込みオフセット値
と、コネクション識別子/シーケンス番号検出部280
1で検出されたシーケンス番号とを加えた値をそのパケ
ットの書き込みポインタとして出力する。
【0091】106は、ある値(読み出しオフセット値
と呼ぶ)を始点としてある周期(読み出し周期と呼ぶ)
でリング的に増加する値をポインタとして並べ替えメモ
リ107からパケットを読み出す読み出し制御部であ
る。図21は、読み出し制御部106の内部構成図であ
る。2101は、並べ替えメモリ107から読み出した
いパケットのコネクション識別子を選択するコネクショ
ン識別子選択部である。コネクション識別子選択部21
01では、選択したコネクション識別子に対応するリン
グカウンタをカウンタ値算出部2102の中から指定
し、同時に選択したコネクション識別子を読み出しオフ
セット値管理部2103へ伝える。2102はカウンタ
値算出部であり、コネクション識別子毎にリングカウン
タによってカウンタ値を算出している。リングカウンタ
は1つの端末が同時に受信できるコネクションの数だけ
必要となる。各リングカウンタがカウントできる最大値
は、並べ替え管理部104によって読み出し周期として
個別に設定されるようになっている。2103は読み出
しオフセット値管理部であり、図20に示すような読み
出しオフセット値管理テーブルを持っている。読み出し
オフセット管理部は、読み出しオフセット値管理テーブ
ルを用いて、読み出したいパケットのコネクション識別
子より読み出しオフセット値を算出する。2104は読
み出しポインタ算出部であり、コネクション識別子選択
部2101で選択されたあるコネクション識別子に対し
て、カウンタ値算出部2102から出力されたカウンタ
値と、読み出しオフセット値管理部2103から出力さ
れた読み出しオフセット値とを加えた値をそのコネクシ
ョン識別子を持つパケットの読み出しポインタとして出
力する。
【0092】図20から明らかなように、書き込みオフ
セット値管理テーブルと読み出しオフセット値管理テー
ブルは同一のものなので、特に両者を別々に持つ必要は
なく、一つのオフセット値管理テーブルを、書き込み制
御部105の書き込みオフセット値管理部2803と、
読み出し制御部106の読み出しオフセット値管理部2
103とで共有してもよい。
【0093】104は並べ替え管理部であり、図22に
示すような並べ替え管理テーブルによって、読み出し周
期とオフセット値とをコネクション識別子毎に管理して
いる。並べ替え管理部104は、各コネクション識別子
に対応している読み出し制御部106のカウンタ値算出
部2102のリングカウンタに対し、並べ替え管理テー
ブルで管理されているそのコネクション識別子の読み出
し周期を設定する。さらに並べ替え管理部104は、
(書き込み/読み出し)オフセット値管理テーブルに対
し、各コネクション識別子毎にオフセット値を設定す
る。例えば、並べ替え管理テーブルが図22のようにな
っていた場合、並べ替え管理部は、コネクション識別子
0に対応する読み出し制御部106のリングカウンタ
(リングカウンタ0とする)に読み出し周期511を通
知し、コネクション識別子1に対応する読み出し制御部
106のリングカウンタ(リングカウンタ1とする)に
読み出し周期255を通知し、コネクション識別子2に
対応する読み出し制御部106のリングカウンタ(リン
グカウンタ2とする)に読み出し周期1023を通知す
る。このことにより、読み出し制御部106のリングカ
ウンタ0では、カウンタ値を0、1、2、…、510、
511、0、1、…とリング的に出力し、その結果、読
み出しポインタとしては、0、1、2、…、510、5
11、0、1、…とリング的に出力される。同様に、読
み出し制御部106のリングカウンタ1では、カウンタ
値を0、1、2、…、254、255、0、1、…とリ
ング的に出力し、その結果、読み出しポインタとして
は、512、513、514、…、766、767、5
12、513、…とリング的に出力する。さらに同様
に、読み出し制御部106のリングカウンタ2では、カ
ウンタ値を0、1、2、…、1022、1023、0、
1、…とリング的に出力し、その結果、読み出しポイン
タとしては、768、769、770、…、1790、
1791、768、769、…とリング的に出力され
る。
【0094】107はパケットを一時記憶し、シーケン
ス番号順にパケットを送信する為の並べ替えメモリであ
る。並べ替えメモリ107の各記憶領域は、パケットデ
ータとストアフラグビットの2種類の情報を記憶できる
ように構成されている。
【0095】書き込み制御部105は、並べ替えメモリ
107に対して、 1.コネクション識別子/シーケンス番号検出部280
1は、パケットに付加されたシーケンス番号とコネクシ
ョン識別子を抽出し、さらに抽出したシーケンス番号と
書き込みオフセット値管理部2803から出力された書
き込みオフセット値とから書き込みポインタを生成(生
成の方法は上で詳述済み)し、書き込みポインタに従っ
てパケットを並べ替えメモリ107の記憶領域に書き込
む。
【0096】2.上記記憶領域にパケットデータが書込
まれていることを示すストアフラグビットのセットを行
う。という処理を行う。
【0097】読み出し制御部106は、並べ替えメモリ
107に対して、 1.コネクション識別子選択部2101で選択したある
コネクション識別子に対して、カウンタ値算出部210
2から出力されたカウンタ値と、読み出しオフセット値
管理部2103から出力された読み出しオフセット値と
から読み出しポインタを生成(生成の方法は上で詳述済
み)し、その読み出しポインタの指し示す並べ替えメモ
リ107の記憶領域を読み出し、ストアフラグビットが
セットされているかどうかを確認する。
【0098】2.ストアフラグビットがセットされてい
れば、選択したコネクション識別子の次に読み出すべき
パケットデータが並べ替えメモリ107に書込まれてい
るということなので、そのパケットデータを読み出して
パケットを送信し、ストアフラグビットもクリアする。
さらに、そのコネクション識別子に対応するリングカウ
ンタを1つカウントアップする。
【0099】3.ストアフラグビットがセットされてい
なければ、選択したコネクション識別子の次に読み出す
べきパケットデータが並べ替えメモリ107に書込まれ
ていないということなので、次に読み出すべきパケット
データが並べ替えメモリ107に書込まれ、ストアフラ
グビットがセットされるまで、処理を停止する。次に読
み出すべきパケットが到着し、ストアフラグビットがセ
ットされた場合は、2.の手順を実行する。という処理
を行う。
【0100】送信側ノードから受信側ノードへの伝送時
において、パケットの到着順序がばらばらになり、受信
側ノードに到着するパケットの順番は保証されない通信
システムにおいて、伝送路と端末装置との間に上述した
本発明による端末インタフェース部を設けることによ
り、受信側ノードでパケットの順序を復元をすることが
可能となり、さらに従来の参考例では考慮されていなか
った「コネクション毎に使用する並べ替えメモリの容量
を変更し、並べ替えメモリ全体を効率よく使用するこ
と」が可能となっている。
【0101】従来の問題点が解決されていることを明示
的に示すために、上記のようなパケットの到着順序が保
証されない通信システムにおいて、通信を行う場合を考
える。図23はそのシステムである。2300は、上述
のような送信側ノードから受信側ノードへの伝送時にお
いて、パケットの到着順序がばらばらになり、受信側ノ
ードに到着するパケットの順番は保証されないネットワ
ークである。2301,2302は上記端末装置であ
る。2303と2304は端末インタフェース100で
ある。2305はコネクション受け付けモジュールであ
り、以下のような働きをする。
【0102】本実施例において、コネクション受け付け
モジュール2305は、あらかじめ決められた手順(予
備通信プロトコル)を用いて、端末装置と情報をやり取
りする。具体的には以下の手順で情報の交換を行う。
【0103】1.端末装置は通信(実通信)を行う前
に、コネクション受け付けモジュールに対し、その実通
信の送信端末(自端末)情報(アドレス)、宛先端末情
報(アドレス)、コネクション識別子、その通信でどの
くらいの並べ替えメモリを使うのか(並べ替えメモリ容
量)を予備通信プロトコルで伝える。
【0104】2.コネクション受け付けモジュールは、
得られた送信端末情報とコネクション識別子と並べ替え
メモリ容量とから、送信端末装置の繋がっている端末イ
ンタフェース100のシーケンス周期管理部101のシ
ーケンス周期管理テーブルを設定する。
【0105】3.さらにコネクション受け付けモジュー
ルは、得られた宛先端末情報とコネクション識別子と並
べ替えメモリ容量とから、宛先端末装置の繋がっている
端末インタフェース100の並べ替え管理部104の並
べ替え管理テーブルを設定する。
【0106】コネクション受け付けモジュール2305
を設ける場所は、ネットワーク2300内で特に指定さ
れないが、以下に示すように、ネットワーク2300に
繋がった端末装置と上述のプロトコルに従って予備通信
を行うので、その予備通信が実行できるところであれば
よい。また、各端末装置に繋がった端末インタフェース
に対しても上に示すような制御を行うので、その制御が
可能なところであればよい。
【0107】図23のような通信システムにおいて、端
末装置2301から端末装置2302へ3つのコネクシ
ョン識別子(それぞれ0、1、2とする)を用いて通信
を行う場合を考える。それぞれのコネクション識別子に
対するメモリ容量は、パケット512個分、パケット2
56個分、パケット1024個分であるとする。このよ
うにコネクション毎に使用する並べ替えメモリの容量を
設定することが可能で、従って並べ替えメモリ全体を効
率よく使用することができるのが、本発明の特徴であ
る。
【0108】まずコネクション0の通信の設定手順から
始める。
【0109】1.端末装置2301は通信(実通信)を
行う前に、コネクション受け付けモジュール2305に
対し、その実通信の送信端末(自端末)アドレス、宛先
端末アドレス、コネクション識別子(0)、メモリ容量
(パケット512個分)を予備通信プロトコルで伝え
る。
【0110】2.コネクション受け付けモジュール23
05は、得られた送信端末アドレスとコネクション識別
子(0)と並べ替えメモリ容量(パケット512個分)
とから、送信端末装置2301の繋がっている端末イン
タフェース2303のシーケンス周期管理部101のシ
ーケンス周期管理テーブルを図18のAの行のように設
定する。
【0111】3.端末インタフェース2303のシーケ
ンス周期管理部101は、シーケンス番号付加部103
のシーケンス番号算出部202のコネクション0に対応
するリングカウンタ(リングカウンタ0とする)に対
し、シーケンス周期として511を設定する。
【0112】4.さらにコネクション受け付けモジュー
ル2305は、得られた宛先端末アドレスとコネクショ
ン識別子(0)と並べ替えメモリ容量(パケット512
個分)とから、宛先端末装置2302の繋がっている端
末インタフェース2304の並べ替え管理部104の並
べ替え管理テーブルを図22のAの行のように設定す
る。この場合、並べ替え管理テーブルに設定される最初
のコネクションなのでオフセット値は0となる。
【0113】5.端末インタフェース2304の並べ替
え管理部104は、書き込み制御部105と読み出し制
御部106のオフセット値管理テーブルに対して、コネ
クション0の場合のオフセット値として0を設定し、さ
らに読み出し制御部106のカウンタ値算出部2102
のコネクション0に対応するリングカウンタ(リングカ
ウンタ0とする)に対し、読み出し周期として511を
設定する。
【0114】続いてコネクション1の通信の設定手順を
述べる。
【0115】1.端末装置2301は通信(実通信)を
行う前に、コネクション受け付けモジュール2305に
対し、その実通信の送信端末(自端末)アドレス、宛先
端末アドレス、コネクション識別子(1)、メモリ容量
(パケット256個分)を予備通信プロトコルで伝え
る。
【0116】2.コネクション受け付けモジュール23
05は、得られた送信端末アドレスとコネクション識別
子(1)と並べ替えメモリ容量(パケット256個分)
とから、送信端末装置2301の繋がっている端末イン
タフェース2303のシーケンス周期管理部101のシ
ーケンス周期管理テーブルを図18のBの行のように設
定する。
【0117】3.端末インタフェース2303のシーケ
ンス周期管理部101は、シーケンス番号付加部103
のシーケンス番号算出部202のコネクション1に対応
するリングカウンタ(リングカウンタ1とする)に対
し、シーケンス周期として255を設定する。
【0118】4.さらにコネクション受け付けモジュー
ル2305は、得られた宛先端末アドレスとコネクショ
ン識別子(1)と並べ替えメモリ容量(パケット256
個分)とから、宛先端末装置2302の繋がっている端
末インタフェース2304の並べ替え管理部104の並
べ替え管理テーブルを図22のBの行のように設定す
る。この場合、並べ替え管理テーブルに設定される2番
目のコネクションなのでオフセット値はAの行のメモリ
容量(パケット512個分)となる。
【0119】5.端末インタフェース2304の並べ替
え管理部104は、書き込み制御部105と読み出し制
御部106のオフセット値管理テーブルに対して、コネ
クション1の場合のオフセット値として512を設定
し、さらに読み出し制御部106のカウンタ値算出部2
102のコネクション1に対応するリングカウンタ(リ
ングカウンタ1とする)に対し、読み出し周期として2
55を設定する。
【0120】さらにコネクション2の通信の設定手順を
述べる。
【0121】1.端末装置2301は通信(実通信)を
行う前に、コネクション受け付けモジュール2305に
対し、その実通信の送信端末(自端末)アドレス、宛先
端末アドレス、コネクション識別子(2)、メモリ容量
(パケット1024個分)を予備通信プロトコルで伝え
る。
【0122】2.コネクション受け付けモジュール23
05は、得られた送信端末アドレスとコネクション識別
子(2)と並べ替えメモリ容量(パケット1024個
分)とから、送信端末装置2301の繋がっている端末
インタフェース2303のシーケンス周期管理部101
のシーケンス周期管理テーブルを 図18のCの行
のように設定する。
【0123】3.端末インタフェース2303のシーケ
ンス周期管理部101は、シーケンス番号付加部103
のシーケンス番号算出部202のコネクション2に対応
するリングカウンタ(リングカウンタ2とする)に対
し、シーケンス周期として1023を設定する。
【0124】4.さらにコネクション受け付けモジュー
ル2305は、得られた宛先端末アドレスとコネクショ
ン識別子(2)と並べ替えメモリ容量(パケット102
4個分)とから、宛先端末装置2302の繋がっている
端末インタフェース2304の並べ替え管理部104の
並べ替え管理テーブルを図22のCの行のように設定す
る。この場合、並べ替え管理テーブルに設定される3番
目のコネクションなのでオフセット値はAの行のメモリ
容量(パケット512個分)とBの行のメモリ容量(パ
ケット256個分)とを加えた値(768)となる。
【0125】5.端末インタフェース2304の並べ替
え管理部104は、書き込み制御部105と読み出し制
御部106のオフセット値管理テーブルに対して、コネ
クション2の場合のオフセット値として768を設定
し、さらに読み出し制御部106のカウンタ値算出部2
102のコネクション2に対応するリングカウンタ(リ
ングカウンタ2とする)に対し、読み出し周期として1
023を設定する。
【0126】以上により、送信端末装置2301に繋が
った端末インタフェース部2303のシーケンス周期管
理部101において、各コネクション識別子毎にシーケ
ンス周期の設定ができ、同時に宛先端末装置2302に
繋がった端末インタフェース部2304の並べ替え管理
部104において、各コネクション識別子毎に読み出し
周期とオフセット値との設定とができる。
【0127】続いて実際の通信(実通信)の手順につい
て述べる。
【0128】まずコネクション0の実通信の手順に関し
て、送信端末装置2301の繋がった端末インタフェー
ス2303の動作を中心に述べる。なお、コネクション
1及びコネクション2の実通信に関しての端末インタフ
ェース2303の動作は、コネクション0の場合とほと
んど同様なので省略する。
【0129】1.送信端末装置2301からのコネクシ
ョン0用の送信データは、固定長のパケットに分割さ
れ、端末インタフェース部2303に出力される。
【0130】2.端末インタフェース部2303のヘッ
ダ変換部102では、各パケットのヘッダにコネクショ
ン識別子(0)を記載し、シーケンス番号付加部103
に出力する。
【0131】3.シーケンス番号付加部103では、コ
ネクション識別子検出部201がそのパケットのコネク
ション識別子(0)を検出し、検出したコネクション識
別子に対応するリングカウンタ(リングカウンタ0)を
シーケンス番号算出部202の中から選択する。
【0132】4.リングカウンタ0がカウントできる最
大値は、シーケンス周期管理部101によってシーケン
ス周期(511)として設定されるようになっている。
従って、リングカウンタ0は、ヘッダ変換部102から
送られてきたパケットに対し、シーケンス番号として、
0、1、2、…、510、511、0、1、…を順番に
付加し、ネットワーク2300に送出する。
【0133】5.ネットワーク2300では、パケット
の順番は保証されずに、端末インタフェース部2303
から端末インタフェース部2304へパケットが伝送さ
れる。
【0134】続いてコネクション0の実通信の手順に関
して、宛先端末装置2302の繋がった端末インタフェ
ース2304の動作を中心に述べる。なお、コネクショ
ン1及びコネクション2の実通信に関しての端末インタ
フェース2303の動作は、コネクション0の場合とほ
とんど同様なので省略する。
【0135】1.端末インタフェース部2304の書き
込み制御部105では、ネットワーク2300からきた
パケットに対して、コネクション識別子/シーケンス番
号検出部2801が、パケットに付加されたシーケンス
番号とコネクション識別子(0)を抽出し、抽出したコ
ネクション識別子(0)を書き込みオフセット値管理部
2803に伝え、同様に抽出したシーケンス番号を書き
込みポインタ算出部2802に伝える。
【0136】2.書き込みオフセット値管理部2803
は、書き込みオフセット値管理テーブルを用いて、パケ
ットから検出したコネクション識別子(0)より書き込
みオフセット値(0)を算出する。
【0137】3.書き込みポインタ算出部2802は、
コネクション識別子/シーケンス番号検出部2801か
ら伝えられたシーケンス番号と、書き込みオフセット値
管理部2803から出力された書き込みオフセット値
(0)とを加えた値をそのパケットの書き込みポインタ
として出力し、並べ替えメモリ107にそのパケットを
書き込む。同時にその記憶領域にパケットデータが書き
込まれていることを示すストアフラグビットのセットと
を行う。
【0138】4.読み出し制御部106のコネクション
識別子選択部2101が、次に読み出したいパケットの
コネクション識別子として、コネクション0を選択した
時には、選択したコネクション識別子(0)に対応する
リングカウンタ(リングカウンタ0)をカウンタ値算出
部2102の中から指定する。また、選択したコネクシ
ョン識別子(0)を読み出しオフセット値管理部210
3に伝える。
【0139】5.リングカウンタ0がカウントできる最
大値は、並べ替え管理部104によって読み出し周期
(511)として設定されるようになっている。従っ
て、リングカウンタ0は、カウンタ値として、0、1、
2、…、510、511、0、1、…をパケットの読み
出し毎に出力するよう動作する。
【0140】6.読み出しオフセット値管理部2103
は、読み出しオフセット値管理テーブルを用いて、伝え
られたパケットのコネクション識別子(0)から読み出
しオフセット値(0)を算出する。
【0141】7.読み出しポインタ算出部2104は、
コネクション識別子選択部2101で選択されたあるコ
ネクション識別子に対して、カウンタ値算出部2102
のリングカウンタ0から出力されたカウンタ値と、読み
出しオフセット値管理テーブル2103から出力された
読み出しオフセット値(0)とを加えた値をそのコネク
ション識別子を持つパケットの読み出しポインタとして
出力する。
【0142】8.読み出し制御部104は、読み出しポ
インタの指し示す並べ替えメモリ107の記憶領域を読
み出し、ストアフラグビットがセットされているかどう
かを確認する。
【0143】9.ストアフラグビットがセットされてい
れば、選択したコネクション識別子(0)の次に読み出
すべきパケットデータが並べ替えメモリ107に書き込
まれているということなので、そのパケットデータを読
み出してパケットを送信し、ストアフラグビットもクリ
アする。さらに、リングカウンタ0を1つカウントアッ
プする。
【0144】10.ストアフラグビットがセットされてい
なければ、選択したコネクション識別子(0)の次に読
み出すべきパケットデータが並べ替えメモリ107に書
き込まれていないということなので、次に読み出すべき
パケットデータが並べ替えメモリ107に書き込まれ、
ストアフラグビットがセットされるまで、処理を停止す
る。次に読み出すべきパケットが到着し、ストアフラグ
ビットがセットされた場合は、9.の手順を実行する。
【0145】11.端末インタフェース部2304は、こ
れらの手順によりランダムに到着したパケットデータを
シーケンス番号順に並び替えて宛先端末装置2302に
出力する。
【0146】このようにして通信が行われる。
【0147】なお宛先端末装置のアドレスは、送信端末
装置がパケットのヘッダに記載してもよいし、或いは送
信端末装置の繋がる端末インタフェースのヘッダ変換部
でコネクション識別子と同様に付加することも可能であ
る。
【0148】また上記説明では、シーケンス番号付加部
103並びに読み出し制御部106内にあるリングカウ
ンタは、両方ともカウントアップする方向に動作してい
るが、両方ともカウントダウンする方向に動作しても本
発明の目的は達せられる。
【0149】このような3つのコネクション識別子で通
信を行った場合、端末インタフェース部2304の並べ
替えメモリ107は図24のように使われる。
【0150】図24からも明らかなように、本発明で
は、コネクション毎に並べ替えメモリの容量を変更し、
並べ替えメモリ全体を効率よく使用することが可能とな
っている。さらにこれまで詳述してきたように、 1.1つのコネクションが利用できる並べ替えメモリの
容量(アドレス空間)をシーケンス周期及び読み出し周
期によって設定できる。
【0151】2.並べ替えメモリ全体のアドレス空間の
うち、あるコネクションが利用できる並べ替えメモリの
アドレス空間の位置をオフセット値により設定できる。
ことによって、従来の参考例では不可能であった、 1.通信路上でパケットの順序入れ替えが大量に起こる
と予想されるコネクションに対して、並べ替えメモリの
容量を増やして割り当てる、 2.通信路上でパケットの順序入れ替えがほとんど起こ
らないと予想されるコネクションに対して、並べ替えメ
モリの容量を減らして割り当てる、ことも可能になって
いる。
【0152】また用意されている並べ替えメモリの全体
の容量が固定的に制限されているような場合(通常はそ
うであると考えられる)には、 1.同時に使用できるコネクション数が少なめに制限さ
れてもよい時には、大容量の並べ替えメモリが必要なコ
ネクション(通信路上でパケットの順序入れ替えが大量
に起こると予想されるコネクション)にも対応できよ
う、各コネクションが使用できる並べ替えメモリの容量
を大きめに割り当てる、 2.同時に使用できるコネクション数を増やしたい時に
は、各コネクションが使用できる並べ替えメモリの容量
を少なめに割り当てる、というように、トレードオフの
関係にあるコネクション数と並べ替えメモリの容量とを
動的に割り振ることも可能である。
【0153】(実施例2)実施例1では、シーケンス番
号付加部103のシーケンス周期算出部202にリング
カウンタが1つの端末が同時に送信できるコネクション
の数だけ必要となっていたが、本実施例では、1つのリ
ングカウンタを時分割的に使用するような構成にするこ
とにより、シーケンス番号付加部103のリングカウン
タの数を減らしている。
【0154】図19に、本実施例のシーケンス番号付加
部103の構成を示す。1901は、ヘッダ変換部より
入力してきたパケットからコネクション識別子を検出
し、検出したコネクション識別子をシーケンス周期用リ
ングカウンタ管理部1903に伝えるコネクション識別
子検出部である。1903は、シーケンス周期用リング
カウンタ管理部であり、内部に図25のシーケンス周期
用リングカウンタ管理テーブルを持っている。図25の
シーケンス周期の項目は実施例1の場合と同じく、シー
ケンス周期管理部101が設定する。1902はローダ
ブル(所定の値をプリセットすることが可能な)リング
カウンタである。
【0155】図19のシーケンス番号付加部の動作は以
下のようになる。
【0156】1.コネクション識別子検出部1901
は、ヘッダ変換部より入力してきたパケットのヘッダか
らこのパケットのコネクション識別子を検出し、検出し
たコネクション識別子をシーケンス周期用リングカウン
タ管理部1903に伝える。
【0157】2.シーケンス周期用リングカウンタ管理
部1903は、伝えられたコネクション識別子に対応す
るシーケンス周期と前回カウント値をシーケンス周期用
リングカウンタ管理テーブルから選択し、リングカウン
タ1902に伝える。
【0158】3.リングカウンタ1902は、前回カウ
ント値をプリセットし、その値をシーケンス番号として
パケットに付加するとともに、プリセット値に対し1つ
カウントアップした値をシーケンス周期用リングカウン
タ管理部1903に伝える。ただし、リングカウンタ1
902のカウントできる最大値はコネクション識別子毎
にシーケンス周期によって設定されている。
【0159】4.シーケンス周期用リングカウンタ管理
部1903は、リングカウンタ1902から伝えられた
値を2.で伝えられたコネクション識別子に対応する前
回カウント値としてシーケンス周期用リングカウンタ管
理テーブルを更新する。
【0160】また同様に、実施例1では、読み出し制御
部106のカウンタ値算出部2102にリングカウンタ
が1つの端末が同時に受信できるコネクションの数だけ
必要となっていたが、本実施例では、1つのリングカウ
ンタを時分割的に使用するような構成にすることによ
り、読み出し制御部106のリングカウンタの数を減ら
している。
【0161】図26に、本実施例の読み出し制御部10
6の構成を示す。2601は、並べ替えメモリ107か
ら読み出したいパケットのコネクション識別子を選択す
るコネクション識別子選択部である。コネクション識別
子選択部2601は、選択したコネクション識別子を読
み出し周期用リングカウンタ管理部2605に伝え、同
時に選択したコネクション識別子を読み出しオフセット
値管理部2603に伝える。2605は、読み出し周期
用リングカウンタ管理部であり、内部に図27の読み出
し周期用リングカウンタ管理テーブルを持っている。図
27の読み出し周期の項目は実施例1の場合と同じく、
並べ替え管理部104が設定する。2602はローダブ
ル(所定の値をプリセットすることが可能な)リングカ
ウンタである。2603は読み出しオフセット値管理テ
ーブルであり、実施例1の2103と同機能で、図20
に示すような読み出しオフセット値管理テーブルを持っ
ている。読み出し制御部106は、読み出しオフセット
値管理テーブルを用いて、読み出したいパケットのコネ
クション識別子より読み出しオフセット値を算出する。
2604は読み出しポインタ算出部であり、実施例1の
2104と同機能で、コネクション識別子選択部260
1で選択されたあるコネクション識別子に対して、リン
グカウンタ2602から出力されたカウンタ値と、読み
出しオフセット値管理部2603から出力されたオフセ
ット値とを加えた値をそのコネクション識別子を持つパ
ケットの読み出しポインタとして出力する。
【0162】図26の読み出し制御部の動作は以下のよ
うになる。
【0163】1.コネクション識別子選択部2601
が、次に読み出したいパケットのコネクション識別子を
選択し、選択したコネクション識別子を読み出し周期用
リングカウンタ管理部2605と読み出しオフセット値
管理部2603に伝える。
【0164】2.読み出し周期用リングカウンタ管理部
2605は、伝えられたコネクション識別子に対応する
読み出し周期と前回カウント値を読み出し周期用リング
カウンタ管理テーブルから選択し、リングカウンタ26
02に伝える。
【0165】3.リングカウンタ2602は、前回カウ
ント値をプリセットする。さらにプリセットした値をカ
ウンタ値として読み出しポインタ算出部2604に出力
する。
【0166】4.また、読み出しオフセット値管理部2
603は、読み出しオフセット値管理テーブルを用い
て、伝えられたパケットのコネクション識別子から読み
出しオフセット値を算出し、読み出しポインタ算出部2
604に出力する。
【0167】5.読み出しポインタ算出部2604は、
コネクション識別子選択部2601で選択されたあるコ
ネクション識別子に対して、リングカウンタ2602か
ら出力されたカウンタ値と、読み出しオフセット値管理
テーブル2603から出力された読み出しオフセット値
とを加えた値をそのコネクション識別子を持つパケット
の読み出しポインタとして出力する。
【0168】6.読み出し制御部は、読み出しポインタ
の指し示す並べ替えメモリの記憶領域を読み出し、スト
アフラグビットがセットされているかどうかを確認す
る。
【0169】7.ストアフラグビットがセットされてい
れば、選択したコネクション識別子の次に読み出すべき
パケットデータが並べ替えメモリに書き込まれていると
いうことなので、そのパケットデータを読み出してパケ
ットを送信し、ストアフラグビットもクリアする。さら
に、リングカウンタ2602は、プリセット値に対し1
つカウントアップし、カウントアップした値を読み出し
周期用リングカウンタ管理部2605に伝える。ただ
し、リングカウンタ2602のカウントできる最大値は
コネクション毎に読み出し周期によって設定されてい
る。
【0170】8.読み出し周期用リングカウンタ管理部
2605は、リングカウンタ2602から伝えられた値
を1.で選択したコネクション識別子に対応する前回カ
ウント値として読み出し周期用リングカウンタ管理テー
ブルを更新する。
【0171】9.ストアフラグビットがセットされてい
なければ、選択したコネクション識別子の次に読み出す
べきパケットデータが並べ替えメモリに書き込まれてい
ないということなので、次に読み出すべきパケットデー
タが並べ替えメモリに書き込まれ、ストアフラグビット
がセットされるまで、処理を停止する。次に読み出すべ
きパケットが到着し、ストアフラグビットがセットされ
た場合は、7.8.の手順を実行する。
【0172】以上述べたように本実施例では、シーケン
ス周期付加部101と読み出し周期制御部106の内部
のリングカウンタを減らすことが可能である。端末イン
タフェース部100のその他の構成は、実施例1と同じ
なので、本実施例におけるシーケンス周期、オフセット
値、読み出し周期の設定手順、並びに通信手順は省略す
る。
【0173】(実施例3)本実施例では、実施例1にお
いて、図23を用いて説明したネットワーク2300
(送信側ノードから受信側ノードへの伝送時において、
パケットの到着順序がばらばらになり、受信側ノードに
到着するパケットの順番は保証されないネットワーク)
の具体例として、図3〜図13を用いて従来の参考例で
示したようなネットワークを想定した場合の説明を行
う。
【0174】図5のノード装置500において、端末イ
ンタフェース部571〜578は図1の端末インタフェ
ース部100のことを指す以外は、従来例と全く同じで
あるので、それぞれの動作の詳細は省略する。
【0175】本実施例のネットワークにおいて、コネク
ション受け付けモジュールを設ける場所は、ネットワー
ク内で特に指定されないが、実施例1に示したように、
端末装置とある決まったプロトコルに従って予備通信を
行うので、その予備通信が実行できるところであればよ
い。また、各ノードにある端末インタフェースに対して
も実施例1に示したような制御を行うので、その制御が
可能なところであればよい。例えば、ある端末装置上に
コネクション受け付けモジュールがあってよいし、ある
いはノード装置上にあってもよい。
【0176】本実施例による予備通信の手順は、実施例
1の場合の手順と同じなので省略する。例えば、予備通
信により実施例1と同様の設定がシーケンス周期管理部
101と並べ替え管理部104に行われ、それぞれ図1
8のシーケンス周期管理テーブルと図22の並べ替え管
理テーブルが設定されているとする。
【0177】次に、図5、6を用いて実際の通信の詳細
を説明する。説明においては並列多重伝送路は空間的に
分離された複数の光ファイバ伝送路、スイッチは空間ス
イッチとして説明する。仮に、送信端末装置612から
宛先端末装置635へコネクション識別子0を用いて通
信する場合の動作例について説明する。
【0178】1.送信端末装置612からの送信データ
は固定長のパケットに分割され出力される。出力された
パケットはサブ伝送路を通ってノード装置601へ入力
し、端末インタフェース部572のヘッダ変換部102
において、各パケットのヘッダに宛先端末のノード番号
(N=3)と宛先端末の伝送チャネル番号(T=5)と
コネクション識別子(C=0)が記載され、シーケンス
番号付加部103に出力される。
【0179】2.シーケンス番号付加部103では、コ
ネクション識別子検出部201がそのパケットのコネク
ション識別子(0)を検出し、検出したコネクション識
別子に対応するリングカウンタ(リングカウンタ0)を
シーケンス番号算出部202の中から選択する。
【0180】3.リングカウンタ0がカウントできる最
大値は、シーケンス周期管理部101によってシーケン
ス周期(511)として設定されるようになっている。
従って、リングカウンタ0は、ヘッダ変換部102から
送られてきたパケットに対し、シーケンス番号として、
0、1、2、…、510、511、0、1、…を付加
し、端末信号挿入部502に送出する。
【0181】4.出力されたパケットは、端末信号挿入
部502のFIFO905に一時記憶される。記憶され
たパケットは、端末信号分離部562からセレクタ90
4に入力したパケット流にすき間があるときにFIFO
905から読み出され、セレクタ904を通ってバッフ
ァ512に送られる。
【0182】5.バッファ512のヘッダ検出部302
は、入力してきたパケットのヘッダから検出したノード
番号(N=3)が記憶している下流ノード番号(2)と
一致しないので、特定のチャネルを指定しないパケット
であることがわかり、任意の記憶領域を選択する。書き
込みアドレスカウンタ303はその情報を受けて、上記
で選択した記憶領域に対する書き込みアドレスを発生さ
せ、そのパケットをバッファメモリ301の上記で選択
した記憶領域に書き込ませる。ここでは仮に記憶領域1
に記憶されるとする。
【0183】6.バッファ出力制御部543はスイッチ
541の入力端IN2が出力端OUT1に接続されるま
でそのパケットの読み出しを待機させ、接続された時に
パケットを読み出す。
【0184】7.スイッチ制御部542は、図4に示す
テーブルのように制御アドレスをA1,A2,A3,A
4,A5,A6,A7,A8と順次供給してスイッチ5
41の接続関係を変更させ、かつ制御アドレスを例えば
1パケット長周期に供給することで、8パケット周期で
同じパターンを繰り返すように制御している。その情報
をバッファ制御部543へ通知することでバッファから
の読み出しタイミングが制御される。ここではスイッチ
541の入力端IN2が出力端OUT1に接続されたと
きにバッファ512の記憶領域1からパケットが読み出
されることにより、そのパケットはスイッチ541を通
って伝送路531へ出力される。
【0185】8.伝送路531を通ってノード装置60
2の端末信号分離部561に入力したパケットは、ヘッ
ダ検出部801でヘッダが検出される。検出したノード
番号(N=3)は記憶している自ノード番号(2)と一
致しないので、ゲート802を開きゲート803を閉じ
て端末信号挿入部501へそのパケットを出力する。端
末信号挿入部501のセレクタ904へ出力されたパケ
ットは、セレクタ904を通りバッファ511へ入力す
る。
【0186】9.バッファ511のヘッダ検出部302
は、入力してきたパケットのヘッダから検出したノード
番号(N=3)が記憶している下流ノード番号(3)と
一致するので、検出した伝送チャネル番号(T=5)と
同じ番号の記憶領域を選択する。書き込みアドレスカウ
ンタ303はその情報を受けて、上記で選択した記憶領
域(記憶領域5)に対する書き込みアドレスを発生さ
せ、そのパケットをバッファメモリ301の記憶領域5
に書き込ませる。
【0187】10.バッファ制御部543はスイッチ54
1のIN1がOUT5に接続されたときにバッファ51
1の記憶領域5からパケットを読み出すことで、パケッ
トはスイッチ541を通って伝送路535へ出力され
る。
【0188】11.伝送路を通ってノード装置603の端
末信号分離部565に入力したパケットは、ヘッダ検出
部801でヘッダが検出される。検出したノード番号
(N=3)は記憶している自ノード番号(3)と一致す
るので、ゲート803を開き且つゲート802を閉じて
端末インタフェース575にそのパケットを出力する。
【0189】12.端末インタフェース部575の書き込
み制御部105では、端末信号分離部565からきたパ
ケットに対して、コネクション識別子/シーケンス番号
検出部2801が、パケットに付加されたシーケンス番
号とコネクション識別子(0)を抽出し、抽出したコネ
クション識別子(0)を書き込みオフセット値管理部2
803に伝え、同様に抽出したシーケンス番号を書き込
みポインタ算出部2802に伝える。
【0190】13.書き込みオフセット値管理部2803
は、書き込みオフセット値管理テーブルを用いて、パケ
ットから検出たコネクション識別子(0)より書き込み
オフセット値(0)を算出する。
【0191】14.書き込みポインタ算出部2802は、
コネクション識別子/シーケンス番号検出部2801か
ら伝えられたシーケンス番号と、書き込みオフセット値
管理部2803から出力された書き込みオフセット値
(0)とを加えた値をそのパケットの書き込みポインタ
として出力し、並べ替えメモリ107にそのパケットを
書き込む。同時にその記憶領域にパケットデータが書き
込まれていることを示すストアフラグビットのセットと
を行う。
【0192】15.読み出し制御部106のコネクション
識別子選択部2101が、次に読み出したいパケットの
コネクション識別子として、コネクション0を選択した
時には、選択したコネクション識別子(0)に対応する
リングカウンタ(リングカウンタ0)をカウンタ値算出
部2102の中から指定する。また、選択したコネクシ
ョン識別子(0)を読み出しオフセット値管理部106
に伝える。
【0193】16.リングカウンタ0がカウントできる最
大値は、並べ替え管理部104によって読み出し周期
(511)として設定されるようになっている。従っ
て、リングカウンタ0は、カウンタ値として、0、1、
2、…、510、511、0、1、…をパケットの読み
出し毎に出力するように動作する。
【0194】17.読み出しオフセット値管理部2103
は、読み出しオフセット値管理テーブルを用いて、伝え
られたパケットのコネクション識別子(0)から読み出
しオフセット値(0)を算出する。
【0195】18.読み出しポインタ算出部2104は、
コネクション識別子選択部2101で選択されたあるコ
ネクション識別子に対して、カウンタ値算出部2102
のリングカウンタ0から出力されたカウンタ値と、読み
出しオフセット値管理部2103から出力されたオフセ
ット値(0)とを加えた値をそのコネクション識別子を
持つパケットの読み出しポインタとして出力する。
【0196】19.読み出し制御部104は、読み出しポ
インタの指し示す並べ替えメモリ107の記憶領域を読
み出し、ストアフラグビットがセットされているかどう
かを確認する。
【0197】20.ストアフラグビットがセットされてい
れば、選択したコネクション識別子(0)の次に読み出
すべきパケットデータが並べ替えメモリ107に書き込
まれているということなので、そのパケットデータを読
み出してパケットを送信し、ストアフラグビットもクリ
アする。さらに、リングカウンタ0を1つカウントアッ
プする。
【0198】21.ストアフラグビットがセットされてい
なければ、選択したコネクション識別子(0)の次に読
み出すべきパケットデータが並べ替えメモリ107に書
き込まれていないということなので、次に読み出すべき
パケットデータが並べ替えメモリ107に書き込まれ、
ストアフラグビットがセットされるまで、処理を停止す
る。次に読み出すべきパケットが到着し、ストアフラグ
ビットがセットされた場合は、20.の手順を実行す
る。
【0199】22.端末インタフェース部575は、これ
らの手順によりランダムに到着したパケットデータをシ
ーケンス番号順に並び替えて宛先端末装置635に出力
する。
【0200】このようにして通信が行われる。
【0201】(実施例4)本発明の第4の実施例につい
て説明する。図17は本実施例におけるノード装置の構
成図であり、実施例3でスイッチ541に空間分割型の
スイッチを用い、伝送路としてリボンファイバなどの空
間分割並列多重伝送路を用いたのに対し、本実施例では
波長多重を用いて1本の光ファイバに信号を多重し、対
向する2つのノード装置間で交換を行う例を示す。
【0202】図17において1701〜1708は波長
可変送信部であり、レーザダイオードの注入電流を制御
することにより入力信号を任意の波長の光信号に変換し
て出力する光送信器である。1720は波長制御部であ
り、波長可変送信部1701〜1708を図4の波長制
御パターンに従ってそれぞれの送信波長を任意の波長に
設定するものである。例えば、制御アドレスA1〜A8
を順次周期的に変更することで、波長可変送信部170
1の入力端IN1に入力した信号を最初の周期で波長λ
1の光信号に変換し、次の周期で波長λ2の光信号に変
換し、さらに波長λ3,λ4,λ5…と順次変更する。
波長可変送信部1702も同様に入力端IN2に入力し
た信号を波長λ2,λ3,λ4,λ5,λ6…の順番で
繰り返し上記波長の光信号に変換する。他の波長可変送
信部1703〜1708も同様である。波長変更の周期
は例えばパケット長の整数倍に設定される。つまり数パ
ケット単位に送信波長が繰り返し変更されることにな
る。また、使用する波長制御パターンは図4に限ったも
のではないが、複数の波長可変送信部が同時に同じ波長
で送信しない波長制御パターンを用いる。1721は合
波器であり、各波長可変送信部から出力された光信号を
1本の光ファイバに集光し、外部光ファイバ伝送路へ出
力する。1722は分波器であり、外部光ファイバ伝送
路から送られてきた波長λ1〜λ8の光信号をそれぞれ
の波長に分離する。1711〜1718は光受信部であ
り、分波器1722で分離された波長λ1〜λ8の光信
号を電気信号に変換するものである。ノード装置の他の
部分は実施例3と同様であり、同じ部分は同一番号で記
してある。
【0203】本実施例による予備通信の手順は、実施例
1の場合の手順と同じなので省略する。また、実際の通
信の手順も実施例3ではスイッチ541に空間分割型の
スイッチを用い、伝送路としてリボンファイバなどの空
間分割並列多重伝送路を用いたのに対し、本実施例では
波長多重を用いて1本の光ファイバに信号を多重した部
分を除いて同じであり、その異なる部分の動作について
は上で詳述したので省略する。
【0204】
【発明の効果】本発明では、コネクション毎に並べ替え
メモリの容量を変更し、並べ替えメモリ全体を効率よく
使用することが可能となっている。さらにこれまで詳述
してきたように、 1.1つのコネクションが利用できる並べ替えメモリの
容量(アドレス空間)をシーケンス周期及び読み出し周
期によって設定できる。
【0205】2.並べ替えメモリ全体のアドレス空間の
うち、あるコネクションが利用できる並べ替えメモリの
アドレス空間の位置をオフセット値により設定できる。
ことによって、 1.通信路上でパケットの順序入れ替えが大量に起こる
と予想されるコネクションに対して、並べ替えメモリの
容量を増やして割り当てる、 2.通信路上でパケットの順序入れ替えがほとんど起こ
らないと予想されるコネクションに対して、並べ替えメ
モリの容量を減らして割り当てる、ことも可能になって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端末インタフェース部の内部構成を示
す図である。
【図2】本発明のシーケンス周期付加部の内部構成を示
す図である。
【図3】従来例のノード装置のバッファの内部構成を示
す図である。
【図4】バッファ及びスイッチの制御法則を示す図であ
る。
【図5】ノード装置の構成を示す図である。
【図6】ネットワークの構成を示す図である。
【図7】ネットワークの通信原理を示す図である。
【図8】従来例のノード装置の端末信号分離部の内部構
成を示す図である。
【図9】従来例のノード装置の端末信号挿入部の内部構
成を示す図である。
【図10】従来例のネットワークに用いるパケットの構
成を示す図である。
【図11】バッファ出力制御部の動作を示すフローチャ
ートである。
【図12】端末信号分離部の動作を示すフローチャート
である。
【図13】バッファの動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】従来例の端末インタフェース部の内部構成を
示す図である。
【図15】従来例の並べ替え部の内部構成を示す図であ
る。
【図16】従来例の並べ替えメモリの使われかたを示す
図である。
【図17】ノード装置の構成を示す図である。
【図18】本発明のシーケンス周期管理テーブルであ
る。
【図19】本発明のシーケンス周期付加部の内部構成を
示す図である。
【図20】本発明の書き込み/読み出しオフセット値管
理テーブルである。
【図21】本発明の読み出し制御部の内部構成を示す図
である。
【図22】本発明の並べ替え管理テーブルである。
【図23】ネットワークの構成を示す図である。
【図24】本発明の並べ替えメモリの使われかたを示す
図である。
【図25】本発明のシーケンス周期用リングカウンタ管
理テーブルである。
【図26】本発明の読み出し制御部の内部構成を示す図
である。
【図27】本発明の読み出し周期用リングカウンタ管理
テーブルである。
【図28】本発明の書き込み制御部の内部構成を示す図
である。
【符号の説明】 100,571〜578,1400,2303,230
4 端末インタフェース 101 シーケンス周期管理部 102,1404 ヘッダ変換部 103,1401 シーケンス番号付加部 104 並べ替え管理部 105,1503 書き込み制御部 106,1501 読み出し制御部 107,1502 並べ替えメモリ 201,1901 コネクション識別子検出部 202 シーケンス番号算出部 1402 並べ替え部 1403 コネクション制御部 1500 シーケンス番号分離部 1902 リングカウンタ 1903 シーケンス周期用リングカウンタ管理部 2101,2601 コネクション識別子選択部 2102 カウンタ値算出部 2103,2603 読み出しオフセット値管理部 2104,2604 読み出しポインタ算出部 2602 リングカウンタ 2605 読み出し周期用リングカウンタ管理部 2801 コネクション識別子/シーケンス番号検出部 2802 書き込みポインタ算出部 2803 書き込みオフセット値管理部 302,801,901 ヘッダ検出部 802,803 ゲート 904 セレクタ 905 FIFO 303 アドレスカウンタ 500,601〜604,701〜704,1700
ノード装置 501〜508 端末信号挿入部 561〜568 端末信号分離部 301,511〜518,709〜712 バッファ 521〜528,531〜538,605〜608 並
列多重伝送路 541,705〜708 スイッチ 542 スイッチ制御部 543 バッファ出力制御部 551〜558,611〜618,621〜628,6
31〜638,641〜648,721〜736,23
01,2302 端末 2305 コネクション受け付けモジュール 2300 伝送路 1721 合波器 1722 分波器 1711〜1718 光受信部 1701〜1708 波長可変送信部 1720 波長制御部

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信元の端末から出力されるパケットが
    ネットワークに入力される前に、ある周期(シーケンス
    周期と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減少)するシー
    ケンス番号を前記パケットに対し付加するシーケンス番
    号付加手段と、 前記パケットに対しコネクションを識別するためのコネ
    クション識別子を付加するコネクション識別子付加手段
    と、 前記シーケンス周期を前記コネクション識別子毎に管理
    するシーケンス周期管理手段とを備えた通信ネットワー
    ク。
  2. 【請求項2】 前記シーケンス番号と前記コネクション
    識別子が付加された前記パケットが前記ネットワークか
    ら相手先の端末に出力される際、前記コネクション識別
    子毎に前記パケットを前記シーケンス番号順に並び替え
    る並べ替え手段を備えた請求項1記載の通信ネットワー
    ク。
  3. 【請求項3】 前記並べ替え手段には、 前記パケットに付加された前記コネクション識別子から
    参照される値(オフセット値と呼ぶ)と、同じく前記パ
    ケットに付加された前記シーケンス番号とから書き込み
    ポインタを生成し、前記書き込みポインタに従ってパケ
    ットを一時記憶手段に書き込む書き込み制御手段と、 前記オフセット値を基準としてある周期(読み出し周期
    と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減少)する値を読み
    出しポインタとして前記一時記憶手段から前記パケット
    を読み出す読み出し制御手段とを備え、 さらに前記オフセット値と前記読み出し周期は、前記コ
    ネクション識別子毎に並べ替え管理手段によって管理さ
    れることを特徴とする請求項2記載の通信ネットワー
    ク。
  4. 【請求項4】 前記シーケンス周期管理手段と前記並べ
    替え管理手段は、前記コネクション識別子が同一のコネ
    クションに対しては、前記シーケンス周期と前記読み出
    し周期を同じ値とする請求項3記載の通信ネットワー
    ク。
  5. 【請求項5】 前記通信ネットワークは、 並列な複数のチャネルと、 前記複数のチャネルに接続され、各チャネルから入力さ
    れた信号を前記複数のチャネルのうちのいずれかのチャ
    ネルで出力するためのスイッチ手段とから構成され、 前記複数のチャネルは前記スイッチ手段を介してリング
    型に接続することにより並列リング伝送路を構成してい
    る請求項1乃至4記載の通信ネットワーク。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ手段は、 前記複数のチャネルから入力されるパケットをそれぞれ
    蓄積して入力されたチャネル毎に別個に出力するバッフ
    ァ手段と、 前記バッファ手段からのチャネル毎の出力と、前記スイ
    ッチ手段からパケットが出力される前記複数のチャネル
    との接続を切り替える切り替え手段とを有する請求項5
    に記載の通信ネットワーク。
  7. 【請求項7】 前記バッファ手段からのチャネル毎の出
    力と、出力するチャネルとの切り替えは、所定のパター
    ンに従い、かつ前記バッファ手段からのチャネル毎の出
    力の複数が同時に同じ出力チャネルに接続されないよう
    に行う請求項6記載の通信ネットワーク。
  8. 【請求項8】 前記端末は、前記複数のチャネルのいず
    れかのチャネルに分離手段を介して接続されており、 前記分離手段は、自分離手段が接続される前記チャネル
    で伝送されてきたパケットのうち、端末に出力すべきパ
    ケットを前記チャネルから分離して端末に出力するもの
    である請求項5乃至7いずれかに記載の通信ネットワー
    ク。
  9. 【請求項9】 前記チャネルにパケットを挿入する挿入
    手段を設けた請求項5乃至8に記載の通信ネットワー
    ク。
  10. 【請求項10】 前記シーケンス周期付加手段と前記コ
    ネクション識別子付加手段と前記シーケンス周期管理手
    段とを内部に設けた端末インタフェース手段をもつノー
    ド装置を有する請求項9に記載の通信ネットワーク。
  11. 【請求項11】 複数の端末を接続するための複数のノ
    ード装置を、並列な複数のチャネルでリング状に接続
    し、パケットが前記並列なチャネル間で伝送チャネルの
    乗り換えを行うことを可能にするスイッチ手段が設けら
    れた通信ネットワークであって、 送信元の端末から出力されるパケットが前記ネットワー
    クに入力される前に、ある周期(シーケンス周期と呼
    ぶ)でリング的に増加(或いは減少)するシーケンス番
    号を前記パケット毎に付加するシーケンス番号付加手段
    と、 前記パケットに対しコネクションを識別するためのコネ
    クション識別子を付加するコネクション識別子付加手段
    と、 前記シーケンス番号が付加された前記パケットが前記ネ
    ットワークから相手先の端末に出力される時に、前記コ
    ネクション識別子毎に前記パケットを前記シーケンス番
    号順に並び替える並べ替え手段とを備えており、 コネクション毎に前記シーケンス周期の値を設定できる
    機能を有することを特徴とする通信ネットワーク。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のネットワークにお
    いて、前記並べ替え手段には、 前記パケットに付加された前記コネクション識別子から
    参照される値(オフセット値と呼ぶ)と、同じく前記パ
    ケットに付加された前記シーケンス番号とから書き込み
    ポインタを生成し、前記書き込みポインタに従ってパケ
    ットを一時記憶手段に書き込む書き込み制御手段と、 前記オフセット値を基準としてある周期(読み出し周期
    と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減少)する値を読み
    出しポインタとして前記一時記憶手段から前記パケット
    を読み出す読み出し制御手段とを備え、 さらに前記オフセット値と前記読み出し周期は、前記コ
    ネクション識別子毎に並べ替え管理手段によって管理さ
    れることを特徴とする通信ネットワーク。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載のノード装置であっ
    て、前記端末インタフェース手段と前記スイッチ手段と
    前記分離手段と前記挿入手段を内部に設けたことを特徴
    とするノード装置。
  14. 【請求項14】 送信元の端末から出力されるパケット
    がネットワークに入力される前に、ある周期(シーケン
    ス周期と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減少)する値
    シーケンス番号と、コネクションを識別するためのコネ
    クション識別子とを付加し、 前記シーケンス周期を前記コネクション識別子毎に設定
    することを特徴とする伝送制御方法。
  15. 【請求項15】 前記シーケンス番号と前記コネクショ
    ン識別子が付加された前記パケットが前記ネットワーク
    から相手先の端末に出力される際、前記コネクション識
    別子毎に前記パケットを前記シーケンス番号順に並び替
    える工程を備えた請求項14記載の伝送制御方法。
  16. 【請求項16】 前記並べ替えの工程では、 前記パケットに付加された前記コネクション識別子から
    参照される値(オフセット値と呼ぶ)と、同じく前記パ
    ケットに付加された前記シーケンス番号とから書き込み
    ポインタを生成し、前記書き込みポインタに従ってパケ
    ットを一時記憶手段に書き込むことと、 前記オフセット値を基準としてある周期(読み出し周期
    と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減少)する値を読み
    出しポインタとして前記一時記憶手段から前記パケット
    を読み出すことを行い、 さらに前記オフセット値と前記読み出し周期は、前記コ
    ネクション識別子毎に設定されることを特徴とする請求
    項15記載の伝送制御方法。
  17. 【請求項17】 前記シーケンス周期の設定と前記読み
    出し周期の設定と前記オフセット値の設定は、実際の通
    信の前に行われる予備通信の際に行われることを特徴と
    する請求項16記載の伝送制御方法。
  18. 【請求項18】 前記シーケンス周期の設定と前記読み
    出し周期の設定の際に、前記コネクション識別子が同一
    のコネクションに対しては、前記シーケンス周期と前記
    読み出し周期を同じ値に設定する請求項17記載の伝送
    制御方法。
  19. 【請求項19】 前記通信ネットワークは、 並列な複数のチャネルと、 前記複数のチャネルに接続され、各チャネルから入力さ
    れた信号を前記複数のチャネルうちのいずれかのチャネ
    ルで出力するためのスイッチ手段とから構成され、 前記複数のチャネルは前記スイッチ手段を介してリング
    型に接続することにより並列リング伝送路を構成してい
    る請求項14乃至18記載の伝送制御方法。
  20. 【請求項20】 前記スイッチ手段は、 前記複数のチャネルから入力されるパケットをそれぞれ
    蓄積して入力されたチャネル毎に別個に出力するバッフ
    ァ手段と、 前記バッファ手段からのチャネル毎の出力と、前記スイ
    ッチ手段からパケットが出力される前記複数のチャネル
    との接続を切り替える切り替え手段とを有する請求項1
    9に記載の伝送制御方法。
  21. 【請求項21】 前記バッファ手段からのチャネル毎の
    出力と、出力するチャネルとの切り替えは、所定のパタ
    ーンに従い、かつ前記バッファ手段からのチャネル毎の
    出力の複数が同時に同じ出力チャネルに接続されないよ
    うに制御する請求項20記載の伝送制御方法。
  22. 【請求項22】 前記端末は、前記複数のチャネルのい
    ずれかのチャネルに分離手段を介して接続されており、 前記分離手段は、自分離手段が接続される前記チャネル
    で伝送されてきたパケットのうち、端末に出力すべきパ
    ケットを前記チャネルから分離した端末に出力するよう
    制御する請求項18乃至21いずれかに記載の伝送制
    御。
  23. 【請求項23】 前記通信ネットワークへの信号の入力
    は、前記チャネルに設けた挿入手段において信号を前記
    チャネルに挿入することによって行う請求項18乃至2
    2に記載の伝送制御方法。
  24. 【請求項24】 複数の端末を接続するための複数のノ
    ード装置を、並列な複数のチャネルでリング状に接続
    し、パケットが前記並列なチャネル間で伝送チャネルの
    乗り換えを行うことを可能にするスイッチ手段が設けら
    れた通信ネットワークにおいて、 送信元の端末から出力されるパケットが前記ネットワー
    クに入力される前に、ある周期(シーケンス周期と呼
    ぶ)でリング的に増加(或いは減少)するシーケンス番
    号を前記パケット毎に付加するシーケンス番号付加工程
    と、 前記パケットに対しコネクションを識別するためのコネ
    クション識別子を付加するコネクション識別子付加工程
    と、 前記シーケンス番号が付加された前記パケットが前記ネ
    ットワークから相手先の端末に出力される時に、前記コ
    ネクション識別子毎に前記パケットを前記シーケンス番
    号順に並び替える並べ替え工程とを備えており、 コネクション毎に前記シーケンス周期の値を設定できる
    ことを特徴とする伝送制御方法。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のネットワークにお
    いて、前記並べ替え工程には、 前記パケットに付加された前記コネクション識別子から
    参照される値(オフセット値と呼ぶ)と、同じく前記パ
    ケットに付加された前記シーケンス番号とから書き込み
    ポインタを生成し、前記書き込みポインタに従ってパケ
    ットを一時記憶手段に書き込む工程と、 前記オフセット値を基準としてある周期(読み出し周期
    と呼ぶ)でリング的に増加(或いは減少)する値を読み
    出しポインタとして前記一時記憶手段から前記パケット
    を読み出す工程とを備え、 前記オフセット値と前記読み出し周期とを前記コネクシ
    ョン識別子毎に設定できることを特徴とする伝送制御方
    法。
JP2002136397A 2002-05-13 2002-05-13 通信ネットワーク及びそこで用いるノード装置及びそこで用いる伝送制御方法 Withdrawn JP2003333073A (ja)

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