JP2003332992A - 光制御光ポート選択スイッチ - Google Patents

光制御光ポート選択スイッチ

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JP2003332992A
JP2003332992A JP2002142979A JP2002142979A JP2003332992A JP 2003332992 A JP2003332992 A JP 2003332992A JP 2002142979 A JP2002142979 A JP 2002142979A JP 2002142979 A JP2002142979 A JP 2002142979A JP 2003332992 A JP2003332992 A JP 2003332992A
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light
port
optical
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return light
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Application number
JP2002142979A
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English (en)
Inventor
Tsunasato Tamura
維識 田村
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの外れを高速で検知してポート切り
替えでき、小型で低コストな光制御光ポート選択スイッ
チを提供することにある。 【解決手段】 入力された信号光Lをポート切り替えし
て出力する光制御光ポート選択スイッチ1において、正
ポート2aにモニタ光Mを出力すると共に、正ポート2
aに接続されたコネクタ3aが外れた時、ポート選択す
るためにモニタ光Mの戻り光RMを出力する戻り光制御
部4と、戻り光制御部4から戻り光RMが入力されない
時、入力された信号光Lを正ポート2aに出力し、戻り
光制御部4から戻り光RMが入力された時、入力された
信号光Lを副ポート2bに切り替えて出力する出力ポー
ト選択光回路5とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された信号光
をポート切り替えして出力する光ポート選択スイッチに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光ポート選択スイッチは、入力さ
れた信号光をポート切り替えして出力するものである。
この光ポート選択スイッチには、各ポートに接続された
コネクタの着脱状態を検知するためのフォトダイオード
(PD)が備えられている。
【0003】従来の光ポート選択スイッチでは、正ポー
トにコネクタが接続されている通常時、PDに光信号が
入力されず、PDから電気信号が出力されないので、入
力された信号光を通常の出力ポートである正ポートに出
力している。
【0004】一方、正ポートに接続されたコネクタが外
れた時には、PDに光信号が入力され、PDから電気信
号が出力されるので、その電気信号に基づいてポート切
り替えが行われ、入力された信号光を冗長(リダンダン
ト)用の出力ポートである副ポートに出力している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題 】しかしながら、従来
の光ポート選択スイッチは、コネクタの着脱状態をフォ
トダイオードで検知しており、光信号を一旦電気信号に
変換しているので、コネクタの外れを高速で検知してポ
ート切り替えできないという問題がある。特に、近年の
通信機器は伝送速度が1Gbps以上であり、このよう
な通信機器に従来の光ポート選択スイッチを使用する
と、安定した通信を確保できない場合がある。
【0006】また、従来の光ポート選択スイッチは、光
回路の他に、フォトダイオードの周囲に電気回路を形成
する必要があるので、光回路と電気回路を別々の工程で
作製しなければならず、一括形成できないという問題が
ある。したがって、光ポート選択スイッチが大型とな
り、その製造コストも高くなる。
【0007】そこで、本発明の目的は、コネクタの外れ
を高速で検知してポート切り替えでき、小型で低コスト
な光制御光ポート選択スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために創案されたものであり、請求項1の発明は、
入力された信号光をポート切り替えして出力する光ポー
ト選択スイッチにおいて、正ポートにモニタ光を出力す
ると共に、正ポートに接続されたコネクタが外れた時、
ポート選択するためにモニタ光の戻り光を出力する戻り
光制御部と、戻り光制御部から戻り光が入力されない
時、入力された信号光を正ポートに出力し、戻り光制御
部から戻り光が入力された時、入力された信号光を副ポ
ートに切り替えて出力する出力ポート選択光回路とを備
えた光制御光ポート選択スイッチである。
【0009】請求項2の発明は、上記戻り光制御部は、
信号光と異なる波長のモニタ光を出力するモニタ光LD
と、モニタ光LDからのモニタ光を正ポートに出力する
と共に、正ポートからの戻り光を出力ポート選択光回路
に出力する光サーキュレータとを備えた請求項1記載の
光制御光ポート選択スイッチである。
【0010】請求項3の発明は、上記出力ポート選択光
回路は、入力された信号光を分岐するY分岐と、分岐し
た信号光がそれぞれ伝搬する二つのアームと、分岐した
信号光を再結合し、正ポートあるいは副ポートに出力す
るX結合とからなる請求項1記載の光制御光ポート選択
スイッチである。
【0011】請求項4の発明は、上記Y分岐は、信号光
を等パワーに分岐する3dBカプラで構成され、上記一
方のアームは、戻り光が入力されることによりそのアー
ムを伝搬する信号光の位相を変調する位相変調用の半導
体光増幅器を備え、上記他方のアームは、整合用の半導
体光増幅器を備え、上記X結合は、双方の半導体光増幅
器が位相変調しない通常時、双方のアームを伝搬する信
号光を合波して正ポートに出力し、位相変調用の半導体
光増幅器が位相変調するコネクタ外れ時、双方のアーム
を伝搬する信号光を合波して副ポートに切り替えて出力
する3dBカプラで構成される請求項3記載の光制御光
ポート選択スイッチである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面にしたがって説明する。
【0013】図1は、本発明の好適実施の形態である光
制御光ポート選択スイッチの概略図を示したものであ
る。
【0014】図1に示すように、本発明に係る光制御光
ポート選択スイッチ1は、主として複数のポートを有す
る通信機器内に備えられて使用されるものであり、通常
時の出力ポートである正ポート2aとその冗長(リダン
ダント)用の出力ポートである副ポート2bとに接続さ
れ、入力された信号光Lを、正ポート2aあるいは副ポ
ート2bのどちらか一方に切り替えて出力するものであ
る。
【0015】正・副ポート2a,2bには、コネクタ3
a,3bがそれぞれ接続されている。各コネクタ3a,
3bには、図示しない光ファイバがそれぞれ接続されて
いる。正ポート2aあるいは副ポート2bのどちらか一
方から出力された信号光Lは、スイッチ1が備えられた
通信機器により、その通信機器とは異なる通信機器に向
けて送信される。
【0016】さて、本発明に係る光制御光ポート選択ス
イッチ1は、正ポート2aに接続されたコネクタ3aの
着脱状態を検知するためのモニタ光Mを、正ポート2a
に出力すると共に、正ポート2aに接続されたコネクタ
3aが外れた時、ポート選択するためにモニタ光Mの戻
り光RMを出力する戻り光制御部4と、戻り光制御部4
から戻り光RMが入力されない時、入力された信号光L
を正ポート2aに出力し、戻り光制御部4から戻り光R
Mが入力された時、入力された信号光Lを副ポート2b
に切り替えて出力する出力ポート選択光回路5と、正ポ
ート2a、戻り光制御部4、出力ポート選択光回路5の
三者間に接続され、正ポート2aにコネクタ3aが接続
されている通常時に信号光Lとモニタ光Mとを合波し、
コネクタ3a外れ時に信号光Lの戻り光RLと戻り光R
Mとを分離する波長分割多重(WDM)カプラ6と、出
力ポート選択光回路5とWDMカプラ6間に接続され、
通常時に信号光Lを通過させ、コネクタ3a外れ時に信
号光Lの戻り光RLを除去する光アイソレータ7とから
なっている。
【0017】戻り光制御部4は、二端子形の光部品であ
る。この戻り光制御部4は、信号光Lの波長とは異なる
波長のモニタ光Mを、常時一方の端子4aから正ポート
2aに出力し、コネクタ3a外れ時には、一方の端子4
aに戻り光RMが入力されると共に、その戻り光RMを
他方の端子4bから出力ポート選択光回路5にそのまま
出力する。戻り光制御部4は、モニタ光Mの強度とその
戻り光RMの強度が異なるので、ポート選択するために
適切な強度の戻り光RMを出力するように、モニタ光M
の強度を調整している。
【0018】信号光Lと別にモニタ光Mが必要な理由
は、信号光Lの出力ポートが切り替わり、正ポート2a
からの信号光Lの戻り光RLが消えても、正ポート2a
のコネクタ3aの着脱情報である戻り光RMを提供する
ためである。
【0019】出力ポート選択光回路5は、二入力二出力
を有する四端子形の光部品である。この出力ポート選択
光回路5は、通常時、一方の入力端子5iaに入力され
た入力光Lを、一方の出力端子5oaから正ポート2a
に出力し、コネクタ3a外れ時には、一方の入力端子5
iaに入力された入力光Lを、他方の入力端子5ibに
戻り光RMが入力されることにより、他方の出力端子5
obから副ポート2bに切り替えて出力する。
【0020】本実施の形態の作用を説明する。
【0021】正・副ポート2a,2bにコネクタ3a,
3bが接続されており、両ポート2a,2bとも、光制
御光ポート選択スイッチ1に入力された信号光Lが出力
可能な状態になっているものとする。
【0022】まず、戻り光制御部4からはWDMカプラ
6に常時モニタ光Mが出力されている。正ポート2aに
コネクタ3aが接続されている通常時、出力ポート選択
回路5に入力された信号光Lは、戻り光RMが発生して
おらず、出力ポート選択回路5に戻り光RMが入力され
ないので、WDMカプラ6に出力される。信号光Lとモ
ニタ光MはWDMカプラ6で合波され、正ポート2aに
出力される。
【0023】このとき、何らかの原因で正ポート2aか
らコネクタ3aが外れると、合波された信号光Lとモニ
タ光Mは正ポート2aで反射され、合波された戻り光R
Lと戻り光RMが発生する。
【0024】合波された戻り光RLと戻り光RMは、W
DMカプラ6で分離され、戻り光RLが光アイソレータ
7に出力され、戻り光RMが戻り光制御部4に出力され
る。戻り光RLは、光アイソレータ7で除去される。一
方、戻り光RMは、戻り光制御部4に入力されると、そ
のまま出力ポート選択光回路5に出力される。
【0025】この状態で出力ポート選択光回路5に入力
された入射光Lは、出力ポート選択回路5に戻り光RM
が入力されているので、副ポート2bに切り替えられて
出力される。コネクタ3aが外れてから入射光Lが副ポ
ート2bに切り替えられて出力されるまでの時間は、n
secオーダーである。
【0026】このように本発明に係る光制御光ポート選
択スイッチ1は、正ポート2aのコネクタ3aの着脱状
態をモニタ光Mの戻り光RMで検知しており、光信号を
電気信号に変換していないので、コネクタ3aの外れを
高速で検知して正ポート2aから副ポート2bにポート
切り替えできる。特に、伝送速度が1Gbps以上の通
信機器に使用しても、安定した通信を確保できる。
【0027】また、電気回路を形成する必要がないの
で、光制御光ポート選択スイッチ1を一括形成できる。
したがって、光部品の集積化が可能となるので、光制御
光ポート選択スイッチ1は小型であり、低コストであ
る。
【0028】次に、第2の実施の形態を説明する。
【0029】図2は、第2の実施の形態である光制御光
ポート選択スイッチ20の概略図を示したものである。
【0030】図2に示すように、本発明に係る光制御光
ポート選択スイッチ20は、図1で説明した戻り光制御
部4のより詳細な一例である戻り光制御部40と、出力
ポート選択光回路5のより詳細な一例である出力ポート
選択光回路50とを備えたものであり、その他の構成
は、光制御光ポート選択スイッチ1と同じ構成である。
【0031】戻り光制御部40は、信号光Lと異なる波
長のモニタ光Mを出力するモニタ光レーザダイオード
(LD)41と、モニタ光LD41からのモニタ光Mを
正ポート2aに出力すると共に、正ポート2aからの戻
り光RMを出力ポート選択光回路50にそのまま出力す
る光サーキュレータ42と、光サーキュレータ42と出
力ポート選択光回路50間に接続され、光サーキュレー
タ42からの戻り光RMを通過させ、出力ポート選択光
回路50からの逆方向の光を除去する光アイソレータ4
3とからなっている。
【0032】出力ポート選択光回路50からの逆方向の
光は、後述するように、位相変調用の半導体光増幅器
(SOA)56uからの逆方向(図2では左方向)のア
イドラ光である。光アイソレータ43は、逆方向のアイ
ドラ光が戻り光RMと干渉するのを防ぐために設けたも
のなので、逆方向のアイドラ光が弱い場合には、設けな
くてもよい。
【0033】出力ポート選択光回路50は、入力された
信号光Lを分岐するY分岐51と、分岐光Lu,Ldが
それぞれ伝搬する上下二つのアーム52u,52dと、
分岐光Lu,Ldを再結合し、正ポート2aあるいは副
ポート2bに出力するX結合53とからなる対称マッハ
ツェンダ回路である。この出力ポート選択光回路50と
しては、例えば、石英系光導波路(石英PLC)を使用
することができる。
【0034】Y分岐51は、例えば、入力された信号光
Lを等パワーに分岐する3dBカプラ54iで構成され
ている。この3dBカプラ54iは、二入力二出力を有
する四端子形であるが、上側の入力端子は使用しない。
【0035】3dBカプラ54iは、下側の入力端子に
信号光Lが入力されると、信号光Lを等パワーに分岐
し、互いに位相差がπ/2つけられた分岐光Lu,Ld
を上下の出力端子からそれぞれ出力する。Y分岐51に
相当する3dBカプラとして、方向性結合器やマルチモ
ード干渉計(MMI)カプラを使用することができる。
【0036】上側のアーム52uは、例えば、コネクタ
3a外れ時に戻り光制御部40からの戻り光RMと分岐
光Luとを合波するWDMカプラ55uと、コネクタ3
a外れ時に戻り光RMと分岐光Luが入力されることに
より分岐光Luの位相を変調する位相変調用の半導体光
増幅器(SOA)56uと、常時SOA56uからのア
イドラ光Iuを除去し、コネクタ3a外れ時に戻り光R
Mを出力ポート選択光回路50から除去するWDMカプ
ラ57uとからなっている。これらWDMカプラ55
u、SOA56u、WDMカプラ57uは、通常時分岐
光Luを単に通過させる。
【0037】WDMカプラ55uは、二入力二出力を有
する四端子形であるが、上側の出力端子は使用しない。
WDMカプラ55uの上側の入力端子に戻り光制御部4
0からの戻り光RLが入力され、下側の入力端子に分岐
光Luが入力される。
【0038】SOA56uは、共振器を備え、常に電流
が供給されてレーザ発振している。この常時レーザ発振
している光が正方向(図2では右方向)のアイドラ光I
uである。SOA56uは、戻り光RMと分岐光Luが
入力されることにより、半導体中のキャリア(電子及び
正孔)が戻り光RMの波長の誘導放出に消費され、キャ
リア密度が減少するため、屈折率変化を起こし、分岐光
Luの波長の位相を変調する。
【0039】半導体光増幅器(SOA56u、後述する
SOA56d)を用いた理由は、光信号を電気信号に変
換することなく、高速で戻り光RMを検知し、出力ポー
トを切り替えるためである。
【0040】SOA56uと戻り光制御部40の関係を
より具体的に言えば、戻り光制御部40は、上述した戻
り光制御部4と同様に、モニタ光Mとその戻り光RMの
強度が異なるので、分岐光Luの位相をπずらす戻り光
RMがSOA56uに入力されるように、モニタ光LD
41が出力するモニタ光Mの強度を調整している。
【0041】WDMカプラ57uは、二入力二出力を有
する四端子形であるが、上側の入力端子は使用しない。
WDMカプラ57uの上側の出力端子から戻り光RMと
アイドラ光Iuが除去され、下側の出力端子から分岐光
Luが出力される。
【0042】下側のアーム52dは、WDMカプラ55
u、SOA56u、WDMカプラ57uとそれぞれ同一
のWDMカプラ55d、SOA56d、WDMカプラ5
7dからなっている。これらWDMカプラ55d、SO
A56d、WDMカプラ57dは、戻り光RMがない通
常時に、上下のアーム52u,52dを同じ状態にする
ために設けられた整合用の光部品であり、常時分岐光L
dを単に通過させるものである。
【0043】ここで、信号光L、モニタ光M、アイドラ
光Iu,Idの関係を説明する。信号光Lの波長は、S
OA56u,56dの透明帯域にあり、モニタ光Mおよ
びアイドラ光Iu,Idの波長とは異なる。アイドラ光
Iu,Idは、SOA56u,dから常時発振している
光であり、その発振波長はモニタ光Mと同じでもよい。
モニタ光Mの波長とアイドラ光Iu,Idの波長は、S
OA56u,56dの利得帯域にあり、互いに同一でも
よい。
【0044】X結合53は、例えば、双方のSOA56
u,56dが分岐光Lu,Ldを位相変調しない通常
時、分岐光Lu,Ldを合波して正ポート2aに出力
し、SOA56uが分岐光Luを変調するコネクタ3a
外れ時、分岐光Lu,Ldを合波して副ポート2aに切
り替えて出力する3dBカプラ54oで構成されてい
る。3dBカプラ54oは、3dBカプラ54iと同一
であり、四端子全てを使うようにした点だけが異なって
いる。
【0045】第2の実施の形態の作用を説明する。
【0046】光制御光ポート選択スイッチ20は、図1
で説明した戻り光制御部4、出力ポート選択光回路5の
より詳細な一例である戻り光制御部40、出力ポート選
択光回路50を備えているので、全体としての作用効果
は光制御光ポート選択スイッチ1と同じである。そこ
で、出力ポート選択光回路50の作用について説明す
る。
【0047】図3(a)は、出力ポート選択光回路50
による通常時のポート選択の仕組みを説明する図であ
る。図3(b)は、出力ポート選択光回路50によるコ
ネクタ外れ時のポート選択の仕組みを説明する図であ
る。図3(c)は、3dBカプラ通過前後における電界
の関係を示す図である。
【0048】図3(a)〜(c)における矢印の向き
は、図2で説明した信号光L、分岐光Lu,Ldの伝搬
方向ではなく、これらの電界EL,EU,EDの複素空
間での位相を表している。信号光Lは、3dBカプラ5
4iの下側の入力端子に入力されるので、信号光L、分
岐光Lu,Ldは、図3(a)、(b)では左から右に
伝搬する。
【0049】図3(a)に示すように、正ポートにコネ
クタが接続されている通常時、信号光の電界ELは、3
dBカプラ54iを通過すると、振幅が1/√2(入力
Aに対して1/√2倍)、位相が±π/4にそれぞれベ
クトル分解された分岐光の電界Eu,Edとなる。各電
界EL,Eu,Edの関係を図3(c)に示す。
【0050】つまり、電界は、3dBカプラを下から下
へあるいは上から上へと通過する場合は、位相が−π/
4ずらされ、下から上へあるいは上から下へと通過する
場合には、位相が+π/4ずらされる。
【0051】各電界Eu,Edは、アーム52u,52
dの双方のSOAにモニタ光の戻り光が入力されないの
で位相変調されず、アーム52u,52dを通過する間
変化しない。
【0052】各電界Eu,Edは、3dBカプラ54o
を通過すると、同様にしてそれぞれベクトル分解された
分岐光の電界Ea1〜Ea4となる。各電界Ea1〜E
a4は、入力Aの電界ELに対して振幅が1/2倍にな
る。
【0053】よって、3dBカプラ54oの上側の出力
端子では分解された二つの電界Ea2,Ea3同士が強
め合い、下側の出力端子では分解された二つの電界同士
Ea1,Ea4が相殺される。すなわち、3dBカプラ
54oの上側の出力端子からのみ信号光が出力され、信
号光は正ポートに出力されることになる。
【0054】一方、図3(b)に示すように、コネクタ
外れ時、電界Euは、アーム52uのSOAにモニタ光
の戻り光が入力されるので位相変調され、電界Euから
位相がπずらされた電界Eumとなる。
【0055】各電界Eum,Edは、3dBカプラ54
oを通過すると、同様にしてそれぞれベクトル分解され
た分岐光の電界Eb1,Eb2、Ea3,Ea4とな
る。各電界Eb1,Eb2も、入力Aの電界ELに対し
て振幅が1/2倍になる。
【0056】よって、3dBカプラ54oの下側の出力
端子では分解された二つの電界Eb1,Ea4同士が強
め合い、上側の出力端子では分解された二つの電界Eb
2,Ea3同士が相殺される。すなわち、3dBカプラ
54oの下側の出力端子からのみ信号光が出力され、信
号光は正ポートから副ポートに切り替えられて出力され
ることになる。
【0057】このように、光制御光ポート選択スイッチ
20は、正ポート2aのコネクタ3aの着脱状態をモニ
タ光Mの戻り光RMで検知しており、光信号を電気信号
に変換していないので、コネクタ3aの外れを高速で検
知して正ポート2aから副ポート2bにポート切り替え
できる。特に、伝送速度が1Gbps以上の通信機器に
使用しても、安定した通信を確保できる。
【0058】また、電気回路を形成する必要がないの
で、光制御光ポート選択スイッチ20を一括形成でき
る。したがって、光部品の集積化が可能となるので、光
制御光ポート選択スイッチ20は小型であり、低コスト
である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0060】(1)コネクタの外れを高速で検知してポ
ート切り替えできる。
【0061】(2)伝送速度が1Gbps以上の通信機
器に使用しても、安定した通信を確保できる。
【0062】(3)一括形成できる。
【0063】(4)小型である。
【0064】(5)低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す概略図である。
【図2】第2の実施の形態を示す概略図である。
【図3】図3(a)は、図2に示した出力ポート選択光
回路50による通常時のポート選択の仕組みを説明する
図である。図3(b)は、出力ポート選択光回路50に
よるコネクタ外れ時のポート選択の仕組みを説明する図
である。図3(c)は、3dBカプラ通過前後における
電界の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 光制御光ポート選択スイッチ 2a 正ポート 2b 副ポート 3a,3b コネクタ 4 戻り光制御部 5 出力ポート選択光回路 6 WDMカプラ 7 光アイソレータ L 信号光 M モニタ光 RL 信号光の戻り光 RM モニタ光の戻り光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/13 10/135 10/14 Fターム(参考) 2K002 AA02 AB09 AB13 BA01 CA13 DA08 DA11 HA13 5K102 AA11 AA15 AA44 AH27 LA06 LA17 LA22 LA33 LA46 LA52 MH02 MH15 MH22 PH15 PH41 PH43 PH47 PH48 PH49 PH50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された信号光をポート切り替えして
    出力する光ポート選択スイッチにおいて、正ポートにモ
    ニタ光を出力すると共に、正ポートに接続されたコネク
    タが外れた時、ポート選択するためにモニタ光の戻り光
    を出力する戻り光制御部と、戻り光制御部から戻り光が
    入力されない時、入力された信号光を正ポートに出力
    し、戻り光制御部から戻り光が入力された時、入力され
    た信号光を副ポートに切り替えて出力する出力ポート選
    択光回路とを備えたことを特徴とする光制御光ポート選
    択スイッチ。
  2. 【請求項2】 上記戻り光制御部は、信号光と異なる波
    長のモニタ光を出力するモニタ光レーザダイオードと、
    モニタ光レーザダイオードからのモニタ光を正ポートに
    出力すると共に、正ポートからの戻り光を出力ポート選
    択光回路に出力する光サーキュレータとを備えた請求項
    1記載の光制御光ポート選択スイッチ。
  3. 【請求項3】 上記出力ポート選択光回路は、入力され
    た信号光を分岐するY分岐と、分岐した信号光がそれぞ
    れ伝搬する二つのアームと、分岐した信号光を再結合
    し、正ポートあるいは副ポートに出力するX結合とから
    なる請求項1記載の光制御光ポート選択スイッチ。
  4. 【請求項4】 上記Y分岐は、信号光を等パワーに分岐
    する3dBカプラで構成され、上記一方のアームは、戻
    り光が入力されることによりそのアームを伝搬する信号
    光の位相を変調する位相変調用の半導体光増幅器を備
    え、上記他方のアームは、整合用の半導体光増幅器を備
    え、上記X結合は、双方の半導体光増幅器が位相変調し
    ない通常時、双方のアームを伝搬する信号光を合波して
    正ポートに出力し、位相変調用の半導体光増幅器が位相
    変調するコネクタ外れ時、双方のアームを伝搬する信号
    光を合波して副ポートに切り替えて出力する3dBカプ
    ラで構成される請求項3記載の光制御光ポート選択スイ
    ッチ。
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