JP2003332850A - フィードフォワード増幅器およびフィードフォワード制御方法 - Google Patents

フィードフォワード増幅器およびフィードフォワード制御方法

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JP2003332850A
JP2003332850A JP2002140154A JP2002140154A JP2003332850A JP 2003332850 A JP2003332850 A JP 2003332850A JP 2002140154 A JP2002140154 A JP 2002140154A JP 2002140154 A JP2002140154 A JP 2002140154A JP 2003332850 A JP2003332850 A JP 2003332850A
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harmonic
directional coupler
gain
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Yoji Murao
洋二 村尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイロット信号源や狭帯域なフィルタを用い
る必要のない、低コストなフィードフォワード増幅器を
提供する。 【解決手段】 外部から入力された主信号を増幅する主
増幅器7を備え、該主増幅器7の出力に含まれている歪
み成分および上記主信号のn(nは2以上の整数)倍波
を検出する歪み検出回路1と、主増幅器7の出力から歪
み検出回路1にて検出された歪み成分およびn倍波を差
し引く歪み補償回路2と、歪み補償回路2の出力に含ま
れている上記n倍波を検波する歪み検知回路3とを有す
る。歪み補償回路2は、歪み検知回路3にて検波される
n倍波のレベルが最小になるように、歪み検出回路3に
て抽出された歪み成分およびn倍波の位相および利得を
調整するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波帯で使用さ
れる高周波増幅器に関し、特に主信号の増幅時に生じる
歪み成分を除去することができるフィードフォワード増
幅器に関する。さらには、本発明は、そのようなフィー
ドフォワード増幅器において行われるフィードフォワー
ド制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通信システム、例えば携帯電話などで知
られている移動体通信システムでは、基地局や中継局に
は高周波増幅器が設けられるのが一般的である。高周波
増幅器では、多値伝送、あるいはマルチキャリヤ伝送の
ために、高出力化、低歪み化が要求される。この要請に
応えるために、高周波増幅器としてフィードフォワード
増幅器が利用されている。
【0003】図9に、従来のフィードフォワード増幅器
の主要部を示す。このフィードフォワード増幅器の主要
部は、歪み抽出回路101、歪み補償回路102、歪み
検知回路103の3つの部分から構成される。
【0004】歪み抽出回路101は、入力端子21を介
して供給される入力信号を分配する1入力2出力型の方
向性結合器4と、方向性結合器4の一方の出力を入力と
する利得・位相調整器5と、利得・位相調整器5の出力
を増幅する主増幅器7と、特定の周波数(ここでは、上
記入力信号の周波数に近い周波数としている)を持つパ
イロット信号を発生するパイロット信号源31と、主増
幅器7からの出力にパイロット信号源31からのパイロ
ット信号を結合する2入力1出力型の方向性結合器32
と、方向性結合器32の出力信号を分配する1入力2出
力型の方向性結合器9と、方向性結合器4の他方の出力
に所定の遅延を与える遅延線8と、一方の入力に方向性
結合器4の他方の出力が遅延線8を介して供給され、他
方の入力に方向性結合器9の一方の出力が供給され、こ
れら入力を加算する加算器10と、歪み補償回路102
から入力された直流電圧に応じて利得・位相調整器5に
おける利得・位相調整を制御する制御回路6とを備え
る。
【0005】歪み補償回路102は、加算器10の出力
を分配する1入力2出力型の方向性結合器11と、方向
性結合器11の一方の出力を入力とする利得・位相調整
回路14と、利得・位相調整器14の出力を増幅する補
助増幅器17と、方向性結合器9の他方の出力に所定の
遅延を与える遅延線13と、遅延線13にて所定の遅延
が与えられた方向性結合器9の他方の出力に補助増幅器
17の出力を結合する2入力1出力型の方向性結合器1
6と、方向性結合器11の他方の出力のレベルを検波
し、そのレベルに応じた直流電圧を制御回路6に供給す
る検波器12と、歪み検知回路103から入力された直
流電圧に応じて利得・位相調整器14における利得・位
相調整を制御する制御回路15とを備える。
【0006】歪み検知回路103は、方向性結合器16
の出力を分配する1入力2出力型の方向性結合器19
と、方向性結合器19の一方の出力に含まれているパイ
ロット信号レベルを検波し、そのパイロット信号レベル
に応じた直流電圧を制御回路15に供給するパイロット
信号検波器12とを備える。方向性結合器19の他方の
出力は出力端子22に供給されている。
【0007】上記のように構成された従来のフィードフ
ォワード増幅器では、歪み抽出回路101において、主
増幅器7の非線形動作により発生する歪み成分が抽出さ
れる。具体的には、主増幅器7によって増幅される方向
性結合器4の一方の出力の位相を利得・位相調整器5に
より180度遅らせ(または進め)、これを加算器10
にて方向性結合器4の他方の出力と合成することで歪み
成分が抽出される。制御回路6は、検波器12から供給
される直流電圧レベル(主信号のレベル)が最小となる
ように、利得・位相調整器5における利得、位相の調整
を制御する。これにより、歪み成分が好適に抽出され
る。
【0008】また、歪み抽出回路101では、方向性結
合器32において主増幅器7の出力信号にパイロット信
号源31からのパイロット信号を重畳させており、この
ため加算器10の出力には、歪み成分に加えてパイロッ
ト信号が含まれる。歪み補償回路102では、この加算
器10の出力に含まれているパイロット信号の位相を利
得・位相調整器14により180度遅らせ(または進
め)、これを補助増幅器17にて増幅した後、方向性結
合器4の他方の出力と合成する。そして、歪み検知回路
103において、重畳させたパイロット信号のレベルを
検波し、さらに、歪み補償回路102において、制御回
路15が、その検波されたパイロット信号レベルをモニ
タしながら、パイロット信号レベルが最小となるよう
に、利得・位相調整器14を制御する。これにより、主
信号に含まれている歪み成分を好適に除去することがで
きる。
【0009】しかし、上述した従来のフィードフォワー
ド増幅器の場合、歪み抽出回路101と歪み補償回路1
02および歪み検出回路103との間の平衡性を完全に
維持することは困難である。そこで、歪み検出回路10
3と出力端子22の間で、レベルおよび位相を調整した
パイロット信号を再度重畳し、主信号近傍のパイロット
信号と相殺させるようにしたものが提案されている(特
開平4−233811号公報参照)。
【0010】また、上記の他、特開平11−15482
8号公報に記載されているような、パイロット信号を用
いずに、歪みの電力そのものを検出するように構成した
フィードフォワード歪補償増幅回路もある。図10に、
このフィードフォワード歪補償増幅回路の概略構成を示
す。
【0011】図10に示すフィードフォワード歪補償増
幅回路は、入力信号を分配する分配器203、主回路、
歪み抽出回路および歪み補償回路からなる。主回路は、
分配器203の一方の出力を入力とする主増幅器204
と、主増幅器204の出力を分配する分配器205とを
有する。
【0012】歪み抽出回路は、分配器203の他方の出
力の位相を調整するための位相器206と、分配器20
5の一方の出力を入力とし、該入力のレベルを調整する
アッテネータ207と、アッテネータ207にてレベル
調整がなされたもの(分配器203の一方の出力で、主
増幅器204の非線形動作により発生する歪み成分を含
む)と位相器206にて位相調整がなされたもの(分配
器203の他方の出力で、歪み成分は含まない)とを合
成することで歪み成分を検出する合成器208と、合成
器208の出力について所定の帯域内の電力を検出する
電力検出器209と、電力検出器209にて検出される
電力が最小になるように、位相器206による位相調整
およびアッテネータ207によるレベル調整を制御する
コントローラ210とを有する。
【0013】歪み補償回路は、合成器208の出力(歪
み成分)を入力とし、該入力の位相を調整する位相器2
11と、位相器211の出力を入力とし、該入力のレベ
ルを調整するアッテネータ212と、アッテネータ21
2の出力を増幅する増幅器213と、増幅器213にて
増幅された歪み成分と分配器205の他方の出力(主信
号)を合成することにより主信号から歪み成分を取り除
く合成器214と、合成器214の出力について予め設
定された周波数の電力を検出する電力検出器217と、
電力検出器217にて検出される電力が最小になるよう
に、位相器211による位相調整およびアッテネータ2
12によるレベル調整を制御するコントローラ216と
を有する。
【0014】上述したフィードフォワード歪補償増幅回
路では、入力されたキャリアA、Bが主増幅器204に
よって増幅されるが、このとき主増幅器204の出力に
これら入力キャリアの周波数差に当たる(2A−B)あ
るいは(2B−A)の歪み成分が現れる。そして、歪み
補償回路内で、合成器208から入力される(2A−
B)あるいは(2B−A)の歪み成分が位相器211、
アッテネータ212および増幅器213を順次経た後、
合成器214にて分配器205から入力される主信号と
合成される。電力検出器217が(2A−B)あるいは
(2B−A)の周波数の電力を測定し、コントローラ2
16が、電力検出器217にて検出される電力が最小に
なるように、位相器211による位相調整およびアッテ
ネータ212によるレベル調整を制御することで歪み補
償が行われる。これにより、効果的に歪み改善を行うこ
とができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のフィードフォワード増幅器には、以下のような
問題がある。
【0016】図9に示したものにおいては、パイロット
信号源31を必要とする分、コストが高くなる。また、
パイロット信号周波数は主信号周波数の近傍に配置され
るため、以下のような問題もある。
【0017】図11に、図9に示したフィードフォワー
ド増幅回路の出力の、主信号周波数近傍の周波数スペク
トルの一例を示す。パイロット信号周波数は主信号周波
数の近傍に配置されると、不要波であるパイロット信号
のリーク成分が、主信号周波数の近傍(主信号と3次歪
み成分の間)に出力される問題がある。さらに、パイロ
ット信号レベルを所定レベル以下に低減させるために、
高周波シールド強化、プリント基板のグランド強化等、
特別なパイロット信号リーク対策を施す必要がある。
【0018】特開平4−233811号公報に記載のも
のにおいては、レベル、位相を調整した別のパイロット
信号を再度重畳して、主信号近傍のパイロット信号と相
殺させる構成を付加しているため、コスト面ではさらに
不利なものとなる。
【0019】特開平11−154828号公報に記載の
ものにおいては、パイロット信号を用いないため上述の
問題は生じないが、以下のような新たな問題を生じる。
【0020】(2A−B)あるいは(2B−A)の歪み
成分は主信号近傍に現れる。例えば、AとBの周波数差
がAの周波数の0.5%である場合(B=A+A×0.
005)、 2A−B=A−A×0.005 2B−A=A+A×0.01(=B+A×0.005) となる。この場合、電力検出器217にて検出誤差を生
じないためには、例えば図12に示すように、歪み成分
のみを抽出し、主信号成分(歪み成分よりレベルが高
い)を減衰させるような、比帯域0.5%程度の狭帯域
なフィルタが必要になることが予想される。このような
フィルタの使用は現実的ではない。
【0021】また、歪み成分の周波数は予め分かってい
ることが前提となることから、上記のような狭帯域なフ
ィルタを使用する場合、歪み成分の周波数は0.5%程
度の精度で分かっていなければならず、これは非常に困
難である。
【0022】なお、特開平2001−203529号公
報に記載されているように、歪み成分を含んだ信号をダ
ウンコンバートしてから歪み成分のみを抽出すること
で、歪み成分の抽出に必要なフィルタの比帯域は50%
程度まで広げることが可能であり、この手法を適用する
ことで上記狭帯域フィルタの必要性の問題を解決するこ
とは可能である。しかし、この場合は、ダウンコンバー
ト用の回路、例えば局部発信器やミキサ等が必要とな
り、その分、コストが高くなる。また、局部発信器にて
発生した信号が不要波として出力される可能性がある。
加えて、その不要波の出力レベルをある所要レベル以下
に下げるために、高周波シールドなどの対策が必要とな
り、結果的にコストが高くなる。
【0023】本発明の目的は、パイロット信号源や狭帯
域なフィルタを用いる必要のない、低コストなフィード
フォワード増幅器およびフィードフォワード制御方法を
提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のフィードフォワード増幅器は、外部から入
力された主信号を増幅する増幅手段を備え、該増幅手段
の出力に含まれている歪み成分および前記主信号のn
(nは2以上の整数)倍波を検出する歪み検出手段と、
前記増幅手段の出力から前記歪み検出手段にて検出され
た歪み成分およびn倍波を差し引く歪み補償手段と、前
記歪み補償手段の出力に含まれている前記n倍波を検波
する歪み検知手段とを有し、前記歪み補償手段は、前記
歪み検知手段にて検波されるn倍波のレベルが最小にな
るように、前記歪み検出手段にて抽出された歪み成分お
よびn倍波の位相および利得を調整するように構成され
ていることを特徴とする。
【0025】本発明のフィードフォワード制御方法は、
外部から入力された主信号を増幅器で増幅する第1のス
テップと、前記増幅器の出力に含まれている歪み成分お
よび前記主信号のn(nは2以上の整数)倍波を少なく
とも検出する第2のステップと、前記第2のステップに
て検出された歪み成分およびn倍波の利得および位相を
調整する第3のステップと、前記第3のステップにて利
得および位相の調整が施された歪み成分およびn倍波を
増幅する第4のステップと、前記増幅器の出力から前記
第4のステップにて増幅された歪み成分およびn倍波を
差し引く第5のステップと、前記第5のステップにて歪
み成分およびn倍波が差し引かれた後の前記増幅器の出
力から前記n倍波を検波する第5のステップと、前記第
5のステップにて検波されるn倍波のレベルが最小にな
るように、前記第3のステップにおける歪み成分および
n倍波の位相および利得の調整を制御する第6のステッ
プとを含むことを特徴とする。
【0026】上記のとおりの本発明においては、主信号
のn倍波のレベルが最小になるように歪み補償が行わ
れ、パイロット信号は用いない。よって、パイロット信
号を用いる従来のフィードフォワード器に比べて、パイ
ロット信号源などが必要なくなる分、コストの面で有利
なものとなる。
【0027】また、n倍波は主信号の周波数から十分に
離れているので、そのn倍波を検出するのに使用される
フィルタは広帯域のものでよい。したがって、本発明で
は、従来のような比帯域0.5%程度の狭帯域なフィル
タやダウンコンバート用の回路が使用されることはな
く、また、歪み成分の周波数が0.5%程度の精度で分
かっている必要もない。
【0028】さらに、従来のものでは、n倍波は不要波
となって問題となるが、本発明によれば、主信号を増幅
する増幅器の出力からn倍波を取り除くことで、同時に
歪みが取り除かれるようになっているので、n倍波が不
要波となって問題になることはない。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0030】図1は、本発明の一実施形態であるフィー
ドフォワード増幅器の概略構成を示すブロック図であ
る。このフィードフォワード増幅器は、歪み抽出回路
1、歪み補償回路2、歪み検知回路3から構成される。
【0031】歪み抽出回路1は、入力端子21を介して
供給される入力信号を分配する1入力2出力型の方向性
結合器4と、方向性結合器4の一方の出力を入力とする
利得・位相調整器5と、利得・位相調整器5の出力を増
幅する主増幅器7と、主増幅器7の出力信号を分配する
1入力2出力型の方向性結合器9と、方向性結合器4の
他方の出力に所定の遅延を与える遅延線8と、一方の入
力に方向性結合器4の他方の出力が遅延線8を介して供
給され、他方の入力に方向性結合器9の一方の出力が供
給され、これら入力を加算する加算器10と、歪み補償
回路2から入力される直流電圧に応じて利得・位相調整
器5における利得・位相調整を制御する制御回路6とを
備える。
【0032】歪み補償回路2は、加算器10の出力を分
配する1入力2出力型の方向性結合器11と、方向性結
合器11の一方の出力を入力とする利得・位相調整回路
14と、利得・位相調整器14の出力を増幅する補助増
幅器17と、方向性結合器9の他方の出力に所定の遅延
を与える遅延線13と、遅延線13にて所定の遅延が与
えられた方向性結合器9の他方の出力に補助増幅器17
の出力を結合する2入力1出力型の方向性結合器16
と、方向性結合器11の他方の出力のレベルを検波し、
そのレベルに応じた直流電圧を制御回路6に供給する検
波器12と、歪み検知回路3から入力される直流電圧に
応じて利得・位相調整器14における利得・位相調整を
制御する制御回路15とを備える。
【0033】歪み検知回路3は、方向性結合器16の出
力を分配する1入力2出力型の方向性結合器18と、方
向性結合器18の一方の出力を入力とし、該入力に含ま
れている、主信号のn倍波(nは2以上の整数)を通過
させる帯域通過フィルタ19と、帯域通過フィルタ19
を通過したn倍波のレベルを検波し、そのレベルに応じ
た直流電圧を制御回路15に供給する高周波検波器20
とを備える。方向性結合器18の他方の出力は出力端子
22に供給されている。方向性結合器18は、その結合
量がn倍波にて最大となり、主信号ではn倍波の場合に
比べて小さくなるように構成されており、これにより、
方向性結合器18入出力間(この出力は出力端子22側
を指す)での主信号の減衰量の低減を図っている。
【0034】次に、本実施形態のフィードフォワード増
幅器の動作について説明する。図2は、図1に示したフ
ィードフォワード増幅器の動作を説明するためのフロー
チャート図である。以下、入力信号がCW波2波である
と仮定して、図2を参照して動作説明を行う。
【0035】入力端子21に供給された入力信号は歪み
抽出回路1に入力される(ステップS10)。歪み抽出
回路1では、入力信号が方向性結合器4にて分配される
(ステップS11)。方向性結合器4の第1の出力は、
利得・位相調整器5にて位相および利得が調整され(ス
テップS12)、主増幅器7にて増幅された後(ステッ
プS13)、方向性結合器9に入力され、この方向性結
合器9にてさらに分配される(ステップS14)。方向
性結合器4の第2の出力は、遅延線8にて位相を180
°遅らせた(または進められた)後(ステップS1
5)、加算器10の一方の入力に供給され、方向性結合
器9の第1の出力はそのまま加算器10の他方の入力に
供給される。
【0036】図3は、方向性結合器9の第2の出力(遅
延線13に接続された出力ライン)の周波数スペクトル
の一例を示す図である。この例から分かるように、方向
性結合器9の第2の出力(主増幅器7の出力に対応す
る)には、周波数の異なる2つの主信号(それぞれの周
波数は近接している)と、主増幅器7の非線形動作によ
り発生する3次歪み成分および5次歪み成分が含まれて
いる。3次歪み成分のレベルは、主信号のレベルより低
いが、5次歪み成分のレベルよりは高い。また、主信号
の高周波側にはn(nは2以上の整数)倍波がある。こ
のn倍波の近傍にも主信号の近傍で生じた3次歪み成分
および5次歪み成分に相当する歪み成分が存在するが、
そのレベルは小さい。
【0037】加算器10の両入力に供給されている、方
向性結合器4の第2の出力および方向性結合器9の第1
の出力は、遅延線8により主信号周波数での位相が互い
に180°ずれている。したがって、加算器10では、
両入力が合成されて3次歪み成分および5次歪み成分が
抽出される(ステップS16)。
【0038】図4は、加算器10の出力の周波数スペク
トルの一例を示す図である。加算器10の出力において
は、図3に示したものに比べて主信号が低減されてお
り、そのレベルは3次歪み成分のレベルより低くなって
いる。n倍波およびその近傍の歪み成分は、図3に示し
たものとほぼ同様のレベルである。
【0039】方向性結合器9の第2の出力および加算器
10で抽出された歪み成分は、歪み補償回路2に供給さ
れる。歪み補償回路2では、加算器10の出力は方向性
結合器11にて分配される(ステップS17)。方向性
結合器11の第1の出力は、利得・位相調整器14にて
位相および利得が調整され(ステップS18)、補助増
幅器17にて増幅された後(ステップS19)、方向性
結合器16の一方の入力に供給される。方向性結合器1
1の第2の出力は、そのまま検波器12に供給され、こ
の検波器12にて、加算器10の出力レベルの検波が行
われる(ステップS20)。そして制御回路6が、その
検波器12から供給される直流電圧レベル(歪みレベ
ル)が最小になるように上記ステップS12での利得・
位相調整器5における利得、位相の調整を制御する。
【0040】方向性結合器9の第2の出力は遅延線13
にて位相を180°遅らせた(または進められた)後
(ステップS21)、方向性結合器16の他方の入力に
供給される。方向性結合器16では、両入力である方向
性結合器9からの主信号近傍の歪み成分とn倍波および
その近傍の歪み成分と、加算器10から主信号近傍の歪
み成分とn倍波およびその近傍の歪み成分とは、互いの
位相が180°ずれているため相殺される(ステップS
22)。
【0041】方向性結合器16の出力は歪み検知回路3
の方向性結合器18にて分配される(ステップS2
3)。方向性結合器18の第1の出力は、帯域通過フィ
ルタ19を介して高周波検波器20に供給されており、
この高周波検波器20にて、方向性結合器16の出力に
含まれるn倍波が検波される(ステップS24)。そし
て、制御回路15が、その高周波検波器20から供給さ
れる、n倍波のレベルに応じた直流電圧レベルが最小に
なるように上記ステップS18での利得・位相調整器1
4における利得、位相の調整を制御する。これにより、
方向性結合器16において、主信号近傍の歪み成分とn
倍波およびその近傍の歪み成分が十分に低減されること
になる。一方、方向性結合器18の第2の出力は出力端
子22から外部へ出力される(ステップS25)。
【0042】図5は、帯域通過フィルタ19の入力周波
数スペクトルの一例を示す図、図6は、帯域通過フィル
タ19の出力周波数スペクトルの一例を示す図である。
帯域通過フィルタ19の入力(すなわち方向性結合器1
6の出力)は、主信号およびその近傍の歪み成分とn倍
波およびその近傍の歪み成分を含む。帯域通過フィルタ
19は、この入力のn倍波を抽出する。図6は、帯域通
過フィルタ19の出力の周波数スペクトルの一例を示す
図である。この例では、帯域通過フィルタ19は2倍波
およびその近傍の信号を通過させ、他の帯域の信号は通
過させないような特性を有している。よって、この帯域
通過フィルタ19によれば、図6に示すように2倍波お
よびその近傍の歪み成分が抽出される。
【0043】なお、n倍波のレベルに比べてその近傍に
現れる歪み成分のレベルは低いため、この歪み成分が帯
域通過フィルタ19を通過しても、高周波検波器20に
おけるn倍波の検波で問題になることはない。したがっ
て、帯域通過フィルタ19の帯域幅は、主信号およびそ
の近傍の歪み成分を十分に除去することができるのであ
れば、ある程度広くとることができる。
【0044】図7は、帯域通過フィルタ19のフィルタ
特性を示す図である。この例では、帯域通過フィルタ1
9は2倍波近傍を含む広帯域での信号通過が可能になっ
ている。よって、本実施形態では、図12に示したフィ
ルタ特性を持つ従来のもののような狭帯域フィルタを用
いる必要はない。
【0045】以上説明した本実施形態のフィードフォワ
ード増幅器の特徴的な構成は以下の点にある。
【0046】第1の特徴は、歪み検知回路3において、
主信号のn倍波の検波が行われる点である。例えば、主
信号のn倍波として2倍波の検波が行われる場合は、方
向性結合器18は、その結合特性が主信号周波数の2倍
波において最大となり、主信号周波数においては可能な
限り少なくなるように構成される。また、帯域通過フィ
ルタ19は、主信号周波数を減衰させ、2倍波のみを通
過させるように構成される。この場合、高周波検波器2
0は、2倍波レベルを検波し、そのレベルに応じた直流
電圧を制御回路15に供給する。
【0047】第2の特徴は、歪み補償回路2において、
歪み検知回路3にて検知されるn倍波レベルが最小とな
るように制御が行われる点である。例えば、主信号のn
倍波として2倍波の検波が行われる場合は、制御回路1
5は、歪み検知回路3の高周波検波器20にて検波され
る2倍波のレベルが最小になるように、利得・位相調整
器14を調整する。
【0048】第3の特徴は、歪み補償回路2において、
方向性結合器9から遅延線13を通り方向性結合器16
に至る経路23と、方向性結合器9から加算器10、方
向性結合器11、利得・位相調整器14、補助増幅器1
7を通って方向性結合器16に至る経路24とが、主信
号周波数とn倍波周波数での利得と位相について、周波
数の違いによる特性の差異が同じになるように構成され
ている点である。例えば、主信号のn倍波として2倍波
の検波が行われる場合で、経路23において、主信号周
波数に比べて、2倍波周波数での損失が1dB多く(利
得が1dB低く)、かつ、位相が180°先に進むよう
にした場合は、経路24においても、主信号周波数に比
べて、2倍波周波数での損失が1dB多く(利得が1d
B低く)、かつ、位相が180°先に進むようにする。
このように構成することで、経路23と経路24の2倍
波が方向性結合器16にて合成されて相殺され、そのレ
ベルが制御回路15による利得・位相調整器14の制御
により最小となるとき、信号周波数近傍の歪み成分も同
様に相殺されて、そのレベルも最小となる。
【0049】(他の実施形態)図8は、本発明の他の実
施形態であるフィードフォワード増幅器の概略構成を示
すブロック図である。このフィードフォワード増幅器
は、歪み抽出回路1、歪み補償回路2’、歪み検知回路
3から構成される。歪み補償回路2’の一部、歪み抽出
回路1および歪み検知回路3は図1に示したものと同様
のものである。図8中、同じ構成部については同じ符号
を付している。
【0050】歪み補償回路2’は、図1に示した歪み補
償回路2を改良したものである。位相・利得調整器14
の出力を分配する1入力2出力型の方向性結合器25を
有し、方向性結合器25の第1の出力が帯域通過フィル
タ26を介して補助増幅器17’に入力され、方向性結
合器25の第2の出力が帯域通過フィルタ28および利
得・位相調整器29を介して補助増幅器30に入力され
ている。補助増幅器17’、30の各出力は、2入力1
出力の方向性結合器27にそれぞれ入力されており、こ
の方向性結合器27の出力が方向性結合器16の一方の
入力に供給されている。
【0051】帯域通過フィルタ26は、主信号とその近
傍の歪み成分を通過させ、n倍波を減衰させる。このた
め、補助増幅器17は、帯域通過フィルタ26を通過し
た主信号とその近傍の歪み成分を増幅するような特性を
持つ。一方、帯域通過フィルタ28は、主信号とその近
傍の歪み成分を減衰させ、n倍波を通過させる。このた
め、補助増幅器30は、帯域通過フィルタ26を通過し
たn倍波およびその近傍の歪み成分を増幅するような特
性を持つ。
【0052】本実施形態のフィードフォワード増幅器に
おける動作は、基本的には図1に示したものと同じであ
るが、歪み補償回路2’における動作が若干異なる。
【0053】歪み補償回路2’では、歪み検出回路1の
加算器10の出力は、方向性結合器11および利得・位
相調整器14を経た後、方向性結合器25にて分配され
る。方向性結合器25の第1の出力は帯域通過フィルタ
26に入力され、この帯域通過フィルタ26にてn倍波
が減衰される。帯域通過フィルタ26を通過した主信号
とその近傍の歪み成分は、補助増幅器17’にて増幅さ
れた後、方向性結合器27の一方の入力に供給される。
一方、方向性結合器25の第2の出力は、帯域通過フィ
ルタ28に入力され、この帯域通過フィルタ28にて主
信号とその近傍の歪み成分が減衰される。帯域通過フィ
ルタ28を通過したn倍波とその近傍の歪み成分は、補
助増幅器29にて増幅された後、方向性結合器27の他
方の入力に供給される。
【0054】方向性結合器27では、補助増幅器17’
にて増幅された主信号およびその近傍の歪み成分と補助
増幅器29にて増幅されたn倍波およびその近傍の歪み
成分が結合される。この方向性結合器27にて結合され
た信号は、方向性結合器16にて、方向性結合器9から
遅延線13を介して入力される主信号および歪み成分と
結合される。
【0055】前述の図1に示したものと同じように、方
向性結合器9から遅延線13を通り方向性結合器16に
至る経路23と、方向性結合器9から加算器10、方向
性結合器11、利得・位相調整器14、方向性結合器2
5、帯域通過フィルタ26、28、利得・位相調整器2
9、補助増幅器17’、30、方向性結合器27を経て
方向性結合器16に至る経路24’とは、主信号周波数
とn倍波周波数での利得と位相の周波数の違いによる特
性の差異が同じになるように、利得・位相調整器14,
29および補助増幅器17’、30が調整されている。
これにより、前述の図1に示したものと同様な効果を得
られる。
【0056】上記のように構成された本実施形態は、図
1に示した構成において、補助増幅器17に入力信号お
よびn倍波信号を増幅するという広帯域特性を持たせる
ことが困難な場合に特に有効である。すなわち、本実施
形態の構成では、経路24’において、主信号とその近
傍の歪み成分と、n倍波とその近傍の歪み成分とを分離
して、それぞれ増幅器17’、30で増幅するようにし
ているので、増幅器17’、30の帯域特性は図1に示
した増幅器17ほど広帯域なものとしなくてもよい。
【0057】以上説明した各実施形態のフィードフォワ
ード増幅器において、n倍波(n次高調波成分)として
は、「2倍波、3倍波、4倍波・・・」のいずれを用い
てもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歪み補償にパイロット信号を用いる必要がないので、主
信号周波数近傍の不要波信号レベルの低減が見込めると
ともに、パイロット信号源、パイロット信号再注入回
路、ダウンコンバート用の回路、さらには高周波シール
ド強化、プリント基板のグランド強化などのパイロット
信号リーク対策などが不要となり、その分、コストを下
げることができる。
【0059】また、n倍波(特に2倍波)が最小となる
ように制御を行うため、不要波であるn倍波(特に2倍
波)のレベルの低減が見込める。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるフィードフォワード
増幅器の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すフィードフォワード増幅器の動作を
説明するためのフローチャート図である。
【図3】図1に示す方向性結合器9の出力の周波数スペ
クトルの一例を示す図である。
【図4】図1に示す加算器10の出力の周波数スペクト
ルの一例を示す図である。
【図5】図1に示す帯域通過フィルタ19の入力周波数
スペクトルの一例を示す図である。
【図6】図1に示す帯域通過フィルタ19の出力周波数
スペクトルの一例を示す図である。
【図7】図1に示す帯域通過フィルタ19のフィルタ特
性を示す図である。
【図8】本発明の他の実施形態であるフィードフォワー
ド増幅器の概略構成を示すブロック図である。
【図9】従来のフィードフォワード増幅器の主要部を示
すブロック図である。
【図10】特開平11−154828号公報に記載され
ているフィードフォワード歪補償増幅回路の概略構成を
示すブック図である。
【図11】図9に示すフィードフォワード増幅回路の出
力の、主信号周波数近傍の周波数スペクトルの一例を示
す図である。
【図12】図9に示すフィードフォワード増幅回路に使
用されるフィルタの特性を説明するための図である。
【符号の説明】
1、101 歪み抽出回路 2、2’、102 歪み補償回路 3、103 歪み検知回路 4、9、11、16、18、25、17、32 方向性
結合器 5、14、29 利得・位相調整器 6、15 制御回路 7 主増幅器 8、13 遅延線 10 加算器 12 検波器 17、17’、30 補助増幅器 19、26、28 帯域通過フィルタ 20 高周波検波器 21 入力端子 22 出力端子 23、24 経路 31 パイロット信号源 33 パイロット信号源 203、205 分配器 204 主回路 206、211 位相器 207、212 ATT 208、214 合成器 209 電力検出器 210、216 コントローラ 213 増幅器 217 指定周波数電力検出器
フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 CA21 CA87 FA07 FA20 GN07 KA00 KA15 KA16 KA23 KA26 KA32 KA44 KA55 KA68 MA11 MA14 SA13 TA01 TA03 TA07 5J500 AA01 AC21 AC87 AF07 AF20 AK00 AK15 AK16 AK23 AK26 AK32 AK44 AK55 AK68 AM11 AM14 AS13 AT01 AT03 AT07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力された主信号を増幅する増
    幅手段を備え、該増幅手段の出力に含まれている歪み成
    分および前記主信号のn(nは2以上の整数)倍波を検
    出する歪み検出手段と、 前記増幅手段の出力から前記歪み検出手段にて検出され
    た歪み成分およびn倍波を差し引く歪み補償手段と、 前記歪み補償手段の出力に含まれている前記n倍波を検
    波する歪み検知手段とを有し、 前記歪み補償手段は、前記歪み検知手段にて検波される
    n倍波のレベルが最小になるように、前記歪み検出手段
    にて抽出された歪み成分およびn倍波の位相および利得
    を調整するように構成されていることを特徴とするフィ
    ードフォワード増幅器。
  2. 【請求項2】 前記歪み補償手段は、 前記歪み検出手段にて検出された歪み成分およびn倍波
    の利得および位相を調整する利得・位相調整手段と、 前記利得・位相調整手段の出力を増幅する補助増幅手段
    と、 一方の入力に前記増幅手段の出力が所定の遅延が施され
    て供給され、他方の入力に前記補助増幅手段の出力が供
    給され、これら入力が結合される2入力1出力の第1の
    方向性結合器と、 前記歪み検知手段にて検波されるn倍波のレベルが最小
    になるように、前記利得・位相調整手段における利得お
    よび位相の調整を制御する制御手段とを有することを特
    徴とする請求項1に記載のフィードフォワード増幅器。
  3. 【請求項3】 前記歪み検出手段は、 前記増幅手段の出力を分配する1入力2出力の第2の方
    向性結合器と、 一方の入力に前記主信号が所定の遅延が施されて供給さ
    れ、他方の入力に前記第2の方向性結合器の第1の出力
    が供給され、これら入力を加算する加算手段とを有し、 前記第2の方向性結合器の第2の出力は所定の遅延が施
    されて前記第1の方向性結合器の一方の入力に供給され
    ており、 前記第2の方向性結合器の第1の出力が前記第1の方向
    性結合器の他方の入力に供給されるまでの第1の経路
    と、前記第2の方向性結合器の第2の出力が前記第1の
    方向性結合器の一方の入力に供給されるまでの第2の経
    路とが、前記主信号およびn倍波の両周波数における位
    相および利得について、それら周波数の違いによる特性
    の差異が同じになるように構成されていることを特徴と
    する請求項2に記載のフィードフォワード増幅器。
  4. 【請求項4】 前記補助増幅手段は、 前記利得・位相調整手段の出力に含まれている前記主信
    号およびその周波数近傍の歪み成分を増幅する第1の補
    助増幅手段と、 前記利得・位相調整手段の出力に含まれている前記n倍
    波を増幅する第2の補助増幅手段とを有することを特徴
    とする請求項2または3に記載のフィードフォワード増
    幅器。
  5. 【請求項5】 前記歪み検知手段は、 前記歪み補償手段の出力を分配する1入力2出力の第3
    の方向性結合器と、 前記第3の方向性結合器の一方の出力を入力とし、前記
    主信号およびその周波数近傍の歪み成分を減衰させ、前
    記n倍波を通過させるフィルタ手段と、 前記フィルタ手段から出力された前記n倍波を検波する
    検波手段とを有することを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか1項に記載のフィードフォワード増幅器。
  6. 【請求項6】 前記第3の方向性結合器は、その結合量
    が前記n倍波にて最大となるように構成されていること
    を特徴とする請求項5に記載のフィードフォワード増幅
    器。
  7. 【請求項7】 外部から入力された主信号を増幅器で増
    幅する第1のステップと、 前記増幅器の出力に含まれている歪み成分および前記主
    信号のn(nは2以上の整数)倍波を少なくとも検出す
    る第2のステップと、 前記第2のステップにて検出された歪み成分およびn倍
    波の利得および位相を調整する第3のステップと、 前記第3のステップにて利得および位相の調整が施され
    た歪み成分およびn倍波を増幅する第4のステップと、 前記増幅器の出力から前記第4のステップにて増幅され
    た歪み成分およびn倍波を差し引く第5のステップと、 前記第5のステップにて歪み成分およびn倍波が差し引
    かれた後の前記増幅器の出力から前記n倍波を検波する
    第5のステップと、 前記第5のステップにて検波されるn倍波のレベルが最
    小になるように、前記第3のステップにおける歪み成分
    およびn倍波の位相および利得の調整を制御する第6の
    ステップとを含むことを特徴とするフィードフォワード
    制御方法。
  8. 【請求項8】 前記第4のステップは、 前記主信号およびその周波数近傍の歪み成分を増幅する
    ステップと、 前記n倍波を増幅するステップとを含むことを特徴とす
    る請求項7に記載のフィードフォワード制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012015791A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Fujitsu Ltd 送信回路及び移動通信端末

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JP2012015791A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Fujitsu Ltd 送信回路及び移動通信端末

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