JP2003332226A - マスクの欠陥修正方法およびマスクの製造方法 - Google Patents

マスクの欠陥修正方法およびマスクの製造方法

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JP2003332226A
JP2003332226A JP2002143459A JP2002143459A JP2003332226A JP 2003332226 A JP2003332226 A JP 2003332226A JP 2002143459 A JP2002143459 A JP 2002143459A JP 2002143459 A JP2002143459 A JP 2002143459A JP 2003332226 A JP2003332226 A JP 2003332226A
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mask
ion beam
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Ichiro Kagami
一郎 鏡
Daichi Tsunoda
大地 角田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パターンを破壊せずにステンシルマスクの欠
陥を修正できるマスクの欠陥修正方法およびマスクの製
造方法を提供する。 【解決手段】 位置ずれ補正用パターンを有する位置ず
れ補正用基板9を、薄膜2の一方の面側に配置し、イオ
ンビーム6の入射により放出される2次イオンまたは2
次電子を検出して、位置ずれ補正用パターンの位置を検
出および記憶する工程と、欠陥箇所にイオンビームを照
射して欠陥を修正する工程と、再び位置ずれ補正用基板
にイオンビームを入射させ、位置ずれ補正用パターンの
位置を検出し、記憶されている位置ずれ補正用パターン
の位置とのずれからビーム照射位置のずれを求め、これ
を補正して、欠陥を修正する工程とを有するマスクの欠
陥修正方法およびマスクの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置製造の
リソグラフィ工程で用いられるマスクの欠陥修正方法と
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の微細化に伴い、
フォトリソグラフィにおいて露光波長の短波長化が進め
られてきたが、さらに微細なパターンを形成するため、
電子ビーム、X線、イオンビームを用いたリソグラフィ
が開発されている。電子ビームによるパターンの転写に
は、ステンシルマスクが用いられることが多い。
【0003】ステンシルマスクは単結晶シリコンやダイ
ヤモンド等の材質からなる薄膜(メンブレン)に、所定
のパターンで孔が設けられたマスクである。電子ビーム
は孔部分を透過する。孔はレジストをマスクとしてメン
ブレンにエッチングを行うことにより形成される。
【0004】ステンシルマスク作製プロセスにおいて発
生するパターン欠陥は、通常、FIB(focused ion be
am)を用いて修正される。パターン欠陥には2種類あ
り、これらは黒欠陥および白欠陥と呼ばれる。図6に示
すように、黒欠陥101は孔となるべきパターン部分1
02にメンブレン103が残る欠陥である。黒欠陥は、
レジストパターン以外に異物等が付着し、エッチングさ
れるべきパターンがエッチングされずに残って発生す
る。
【0005】一方、図7に示すように、白欠陥104は
パターン部分102以外に孔が形成される欠陥である。
白欠陥は、レジストパターンが欠けたりして、残される
べきパターンが誤ってエッチングされることにより発生
する。
【0006】一般に、黒欠陥はGaイオンによる加工
(ミリング)、あるいは試料上にガスを噴出させ効率的
にエッチングを行うガスアシストエッチング(GAE)
により修正される。また、白欠陥はピレン等の有機物ガ
ス雰囲気中でGaイオンビームを照射することにより、
照射位置に炭素の薄膜を形成して修正される。
【0007】このような修正を行う前に、Gaイオンを
試料に照射して、試料から放出される2次イオンあるい
は2次電子を検出する。2次イオンあるいは2次電子の
検出により、パターンや欠陥のイメージングを行い、位
置ずれ補正用パターンの作製箇所を決定する。
【0008】位置ずれ補正用パターンは、欠陥の修正に
用いるイオンビームの照射位置が、ビームのドリフト等
の影響により経時的に変動するのを補正する目的で設け
られる。イオンビームを照射する間、単位時間毎に位置
ずれ補正用パターンのエッジを検出し、ビーム照射位置
を補正する。マスクに位置ずれ補正用パターンを形成し
て、パターンの欠陥を修正する方法は、特開昭63−3
05358号公報(特許第1800556号)に開示さ
れている。
【0009】位置ずれ補正用パターンを設けずに、ある
いは位置ずれ補正用パターンの位置を参照せずにイオン
ビームを照射した場合は、ビーム照射位置が時間ととも
にずれ、欠陥以外の部分でパターンが反転する。したが
って、被修正箇所が修正されずに、新たな欠陥が発生す
ることになる。そこで、修正される欠陥部分の近傍に位
置ずれ補正用パターンが設けられる。位置ずれ補正用パ
ターンはメンブレンにエッチングを行って形成され、欠
陥修正後、デポジションにより埋め込まれて修復され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステン
シルマスクのメンブレンが極めて薄く、ステンシルマス
クに微細パターンが形成されている場合には、上記のよ
うにメンブレンにエッチングを行って位置ずれ補正用パ
ターンを形成するのが困難となる。電子ビームを用いる
リソグラフィのうち等倍投影系のものでは、ステンシル
マスクにデバイスと同サイズの微細パターンを形成する
必要がある。
【0011】その場合、メンブレンを薄くしないと、孔
のアスペクト比が高くなり、微細加工を行うことができ
ない。したがって、材質にもよるが、厚さ数100nm
程度の薄いメンブレンが用いられる。また、ステンシル
マスクに微細パターンが形成されている場合、パターン
間隔も狭く、そのような狭い部分に位置ずれ補正用パタ
ーンを形成する必要が生じる。
【0012】例えば、図8に示す黒欠陥101を修正す
るため、パターン部分102の間に位置ずれ補正用パタ
ーン105を形成しようとすると、メンブレン自体が薄
膜化されていることと、パターン間隔が狭められている
ことから、位置ずれ補正用パターン105の近傍(点線
で囲まれた部分)でメンブレン103が破壊される。
【0013】したがって、位置ずれ補正用パターンを形
成できず、欠陥修正時のビーム照射位置を補正できな
い。すなわち、ステンシルマスクの欠陥修正を高精度に
行うことができない。仮に、パターンの破壊が避けられ
たとしても、所望のパターンに影響を及ぼさずに、位置
ずれ補正用パターンをデポジションにより正確に埋め込
むのは困難である。したがって、ステンシルマスクを露
光に用いることができない。
【0014】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、パターンを破壊せずに
ステンシルマスクの欠陥を修正できるマスクの欠陥修正
方法およびマスクの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のマスクの欠陥修正方法は、薄膜と、前記薄
膜に所定のパターンで形成された孔とを有するマスクに
おいて、前記パターンの一部に発生した欠陥を、前記薄
膜の第1面側からイオンビームを照射して修正するマス
クの欠陥修正方法であって、一方の面に位置ずれ補正用
パターンを有する位置ずれ補正用基板を、前記薄膜の第
1面側または第2面側に配置して、前記マスクとの相対
位置を固定する工程と、前記孔を介して前記位置ずれ補
正用基板の一部にイオンビームを入射させ、放出される
2次イオンまたは2次電子を検出して、前記位置ずれ補
正用パターンの位置を検出および記憶する工程と、前記
欠陥箇所に所定の時間イオンビームを照射して、前記欠
陥を修正する工程と、再び前記位置ずれ補正用基板にイ
オンビームを入射させ、放出される2次イオンまたは2
次電子を検出して、前記位置ずれ補正用パターンの位置
を検出し、記憶されている前記位置ずれ補正用パターン
の位置とのずれからビーム照射位置のずれを求める工程
と、前記ビーム照射位置のずれを補正して、前記欠陥箇
所に再びイオンビームを照射して、前記欠陥を修正する
工程とを有することを特徴とする。
【0016】前記欠陥が、孔となるべき部分に孔が形成
されない黒欠陥である場合は、前記欠陥箇所にイオンビ
ームを照射する工程において、前記欠陥箇所にエッチン
グガスを供給し、ガスアシストエッチングを行う。ある
いは、前記欠陥箇所にイオンビームを照射する工程にお
いて、前記欠陥箇所のイオンミリングを行う。前記欠陥
が、孔となるべきでない部分に孔が形成される白欠陥で
ある場合は、前記欠陥箇所にイオンビームを照射する工
程において、有機物ガス雰囲気としビーム照射位置に炭
素の薄膜を形成する。前記位置ずれ補正用基板は、2層
の導電膜のうちの上層に前記位置ずれ補正用パターンと
して開口部が設けられたものや、単層の基板表面に前記
位置ずれ補正用パターンとして凹部が設けられたものを
用いることができる。
【0017】上記の目的を達成するため、本発明のマス
クの製造方法は、薄膜に所定のパターンで孔を形成する
工程と、前記パターンを検証する工程と、前記パターン
の欠陥を、前記薄膜の第1面側からイオンビームを照射
して修正する工程とを有するマスクの製造方法であっ
て、前記パターンの欠陥を修正する工程は、一方の面に
位置ずれ補正用パターンを有する位置ずれ補正用基板
を、前記薄膜の第2面側に、前記位置ずれ補正用パター
ンが前記孔に面するように配置して、前記マスクとの相
対位置を固定する工程と、前記孔を介して前記位置ずれ
補正用基板の一部にイオンビームを入射させ、放出され
る2次イオンまたは2次電子を検出して、前記位置ずれ
補正用パターンの位置を検出および記憶する工程と、前
記欠陥箇所に所定の時間イオンビームを照射して、前記
欠陥を修正する工程と、再び前記位置ずれ補正用基板に
イオンビームを入射させ、放出される2次イオンまたは
2次電子を検出して、前記位置ずれ補正用パターンの位
置を検出し、記憶されている前記位置ずれ補正用パター
ンの位置とのずれからビーム照射位置のずれを求める工
程と、前記ビーム照射位置のずれを補正して、前記欠陥
箇所に再びイオンビームを照射して、前記欠陥を修正す
る工程とを有することを特徴とする。
【0018】これにより、微細パターンを有するステン
シルマスクの欠陥を高精度に修正することが可能とな
る。本発明によれば、マスク自体でなく、マスクの上方
または下方に配置される位置ずれ補正用基板に位置ずれ
補正用パターンが形成されるため、ステンシルマスクの
破損が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のマスクの製造方
法の実施の形態について、図面を参照して説明する。 (実施形態1)図1は、本実施形態のマスクの製造方法
において、マスクの黒欠陥を修正するときの断面図であ
る。図1に示すように、ステンシルマスク1のメンブレ
ン2には所定のパターンで孔3が形成されている。ステ
ンシルマスク1に縁状に設けられた支持部4によって、
メンブレン2が補強されている。
【0020】ステンシルマスク1の上方にイオン源5が
配置される。イオン源5からステンシルマスク1の欠陥
部分にGaイオンビーム6を照射しながら、ガス銃7か
らガスを噴出させ、GAEを行う。ステンシルマスク1
はステージ8上に固定され、Gaイオンビーム6の入射
角度を変化させることにより、Gaイオンビームの照射
位置が調整される。
【0021】本実施形態においては、ステンシルマスク
1とステージ8の間に位置ずれ補正用基板9が設けられ
る。位置ずれ補正用基板9はステンシルマスク1ととも
にステージ8に固定され、ステージ8によって移動す
る。ステンシルマスク1と位置ずれ補正用基板9は接触
していても接触していなくても、いずれでもよい。
【0022】ステンシルマスク1と位置ずれ補正用基板
9を接触させた場合、メンブレン2の撓みが防止され、
メンブレン2の撓みに起因するパターンの変位を低減で
きる。一方、ステンシルマスク1への異物の付着等を防
止する上では、ステンシルマスク1と位置ずれ補正用基
板9を非接触とした方が有利な場合もある。
【0023】なお、図1ではステンシルマスク1の平坦
な面を下面としているが、ステンシルマスク1のメンブ
レン2と位置ずれ補正用基板9とを平行な状態で近接さ
せることが可能であれば、ステンシルマスク1の上下を
反転させてもよい。図2は図1のステンシルマスク1お
よび位置ずれ補正用基板9の上面図である。図2に示す
ように、位置ずれ補正用基板9には、黒欠陥10の近傍
であって孔3に面した部分に位置ずれ補正用パターン1
1が設けられる。
【0024】図1に示すように、ステンシルマスク1の
孔3を介して位置ずれ補正用基板9にGaイオンビーム
6が入射すると、2次イオンまたは2次電子が放出され
る。位置ずれ補正用基板9から放出された2次イオンま
たは2次電子は、2次イオン・2次電子検出器12によ
って検出される。2次イオンまたは2次電子を検出する
ことにより、位置ずれ補正用パターン11の位置が認識
される。
【0025】Gaイオンビーム6の照射位置は、ドリフ
ト等の影響により経時的に変動する。そこで、Gaイオ
ンビーム6を照射する間、単位時間毎に位置ずれ補正用
パターン11のエッジを検出し、ビーム照射位置を補正
する。これにより、欠陥箇所を高精度に修正することが
可能となる。
【0026】図3(a)および(b)は位置ずれ補正用
基板の断面図である。位置ずれ補正用基板としては、例
えば図3(a)に示すように、上層導電膜13と下層導
電膜14が積層されたものを用いる。上層導電膜13の
一部にエッチングを行い、下層導電膜14を露出させる
ことにより位置ずれ補正用パターン11が形成される。
【0027】図3(a)に示す位置ずれ補正用基板9
は、2次イオンの検出と2次電子の検出のいずれにも用
いることができる。図3(a)の位置ずれ補正用基板9
を2次電子の検出に用いる場合、上層導電膜13と下層
導電膜14の材料は同じであっても異なっていても、い
ずれでもよい。
【0028】図3(a)の位置ずれ補正用基板9を2次
イオンの検出に用いる場合は、上層導電膜13と下層導
電膜14に互いに異なる材料を用いる。これにより、上
層導電膜13から放出される2次イオンと下層導電膜1
4から放出される2次イオンにコントラストが生じ、位
置ずれ補正用パターン11のエッジ位置が認識される。
【0029】図3(b)は位置ずれ補正用基板9の他の
例を示す。図3(b)に示すように、位置ずれ補正用基
板9を単層の導電膜とし、位置ずれ補正用基板9の表面
に段差を設けることにより、位置ずれ補正用パターン1
1を形成する。図3(b)に示す位置ずれ補正用基板9
は、2次電子の検出に用いることができる。図3(a)
および(b)に示すような位置ずれ補正用基板9では、
ビーム照射部で電荷を逃がす必要があることから、単層
または2層の導電膜が用いられる。
【0030】図3(a)または図3(b)に示す位置ず
れ補正用基板9から放出される2次電子を検出する際に
は、特定の方向から2次電子検出器12に入射する2次
電子が選択的に検出されるように、2次電子検出器12
を調整しておく。これにより、位置ずれ補正用パターン
11のエッジ位置が認識される。これらの位置ずれ補正
用基板9を図1に示すようにステンシルマスク1の下方
に配置する場合、位置ずれ補正用パターン11が形成さ
れている面を上面とする。
【0031】また、図3(a)および(b)に示す位置
ずれ補正用基板以外に、予め微細なパターンが多数形成
された2層基板を用いることも可能である。この場合、
位置ずれ補正用パターンを形成する必要がなく、パター
ンの特定の箇所を参照してビーム照射位置の補正を行え
ばよい。
【0032】上記の本実施形態における欠陥の修正方法
によれば、ステンシルマスク自体でなく、ステンシルマ
スクの下方に配置される位置ずれ補正用基板に位置ずれ
補正用パターンが形成される。したがって、パターン間
隔の狭い微細パターンをステンシルマスクに形成する場
合も、位置ずれ補正用パターンによってステンシルマス
クが破損することがない。
【0033】位置ずれ補正用パターンを参照しながら欠
陥を修正することにより、ビームのドリフト等の影響に
よる修正箇所の位置ずれを防止できる。また、従来の欠
陥修正方法の場合、ステンシルマスクに設けられた位置
ずれ補正用パターンを、露光を行う前に埋め込む必要が
あるが、本実施形態によれば、欠陥修正の後、位置ずれ
補正用パターンを修復する必要がない。
【0034】(実施形態2)図4は、本実施形態のマス
クの製造方法において、マスクの黒欠陥を修正するとき
の断面図である。図4に示すように、ステンシルマスク
1のメンブレン2には所定のパターンで孔3が形成され
ている。ステンシルマスク1に縁状に設けられた支持部
4によって、メンブレン2が補強されている。
【0035】なお、図4では図1と異なり、ステンシル
マスク1の平坦な面を上面としているが、ステンシルマ
スク1のメンブレン2と位置ずれ補正用基板9とを平行
な状態で近接させることが可能であれば、ステンシルマ
スク1の上下を反転させてもよい。
【0036】ステンシルマスク1の上方にイオン源5が
配置される。イオン源5からステンシルマスク1の欠陥
部分にGaイオンビーム6を照射しながら、ガス銃7か
らガスを噴出させ、GAEを行う。ステンシルマスク1
はステージ8上に固定され、Gaイオンビーム6の入射
角度を変化させることにより、Gaイオンビームの照射
位置が調整される。
【0037】本実施形態においては、ステンシルマスク
1の上方に位置ずれ補正用基板9が設けられる。位置ず
れ補正用基板9はステンシルマスク1との相対位置が変
化しないように、不図示の保持具を介してステージ8に
固定される。これにより、位置ずれ補正用基板9はステ
ンシルマスク1とともにステージ8によって移動する。
実施形態1と同様に、ステンシルマスク1と位置ずれ補
正用基板9は接触していても接触していなくても、いず
れでもよい。
【0038】図5は図4のステンシルマスク1および位
置ずれ補正用基板9の上面図である。図5に示すよう
に、位置ずれ補正用基板9には、黒欠陥10の近傍に位
置ずれ補正用パターン11が設けられる。位置ずれ補正
用基板としては、実施形態1と同様のものを用いること
ができる。これらの位置ずれ補正用基板は、位置ずれ補
正用パターンが形成されている面を上面として、ステン
シルマスク1の上方に配置される。
【0039】図4に示すように、Gaイオンビーム6を
ステンシルマスク1に照射して欠陥を修正する際、単位
時間毎にGaイオンビーム6の入射角度を一定量変化さ
せ、位置ずれ補正用基板9にGaイオンビーム6を入射
させる。これにより、位置ずれ補正用基板9から2次イ
オンまたは2次電子が放出され、放出された2次イオン
または2次電子は2次イオン・2次電子検出器12によ
って検出される。
【0040】2次イオンまたは2次電子の検出により位
置ずれ補正用パターン(図3参照)のエッジが検出され
る。このエッジ位置に基づき、ビーム照射位置を補正す
れば、欠陥箇所を高精度に修正することができる。本実
施形態においては、実施形態1と同様の位置ずれ補正用
基板を用いることができる。
【0041】なお、白欠陥を修正する場合には、例えば
ピレン等の有機物ガス雰囲気中で欠陥箇所にGaイオン
ビーム6を照射して照射位置に炭素の薄膜を形成する。
この場合も、実施形態1または2と同様に、ステンシル
マスクの上方または下方に位置ずれ補正用基板を配置
し、位置ずれ補正用基板に設けられた位置ずれ補正用パ
ターンを単位時間毎に参照して、ビーム照射位置を補正
する。これにより、白欠陥を高精度に修正することがで
きる。
【0042】上記の本実施形態における欠陥の修正方法
によれば、ステンシルマスク自体でなく、ステンシルマ
スクの上方に配置される位置ずれ補正用基板に位置ずれ
補正用パターンが形成される。したがって、パターン間
隔の狭い微細パターンをステンシルマスクに形成する場
合も、位置ずれ補正用パターンによってステンシルマス
クが破損することがない。
【0043】位置ずれ補正用パターンを参照しながら欠
陥を修正することにより、ビームのドリフト等の影響に
よる修正箇所の位置ずれを防止できる。また、従来の欠
陥修正方法の場合、ステンシルマスクに設けられた位置
ずれ補正用パターンを、露光を行う前に埋め込む必要が
あるが、本実施形態によれば、欠陥修正の後、位置ずれ
補正用パターンを修復する必要がない。
【0044】本発明のマスクの欠陥修正方法の実施形態
は、上記の説明に限定されない。例えば、上記のように
GAEを行うかわりに、ガス銃からのガスの供給を伴わ
ないイオンミリングによって欠陥を修正する場合にも、
本発明を適用できる。また、本発明の欠陥修正方法は、
電子ビームリソグラフィ用のステンシルマスクに限ら
ず、イオンビームリソグラフィやイオン注入等、他のプ
ロセスに使用されるステンシルマスクにも適用できる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更
が可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明のマスクの欠陥修正方法によれ
ば、パターン間隔の狭い微細パターンが形成されたステ
ンシルマスクにおいても、位置ずれ補正用パターンを参
照してビーム照射位置のずれを補正しながら欠陥を修正
することが可能となる。本発明のマスクの製造方法によ
れば、パターンを破壊せずにステンシルマスクの欠陥を
高精度に修正することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態1に係るマスクの欠陥
修正方法を示す断面図である。
【図2】図2は図1のステンシルマスクおよび位置ずれ
補正用基板の上面図である。
【図3】図3(a)および(b)は本発明のマスクの欠
陥修正方法で用いられる位置ずれ補正用基板の断面図で
ある。
【図4】図4は本発明の実施形態2に係るマスクの欠陥
修正方法を示す断面図である。
【図5】図5は図4のステンシルマスクおよび位置ずれ
補正用基板の上面図である。
【図6】図6はステンシルマスクの黒欠陥を示す上面図
である。
【図7】図7はステンシルマスクの白欠陥を示す上面図
である。
【図8】図8は従来のマスクの欠陥修正方法において、
ステンシルマスクに設けられる位置ずれ補正用パターン
を示す上面図である。
【符号の説明】
1…ステンシルマスク、2…メンブレン、3…孔、4…
支持部、5…イオン源、6…Gaイオンビーム、7…ガ
ス銃、8…ステージ、9…位置ずれ補正用基板、10…
黒欠陥、11…位置ずれ補正用パターン、12…2次イ
オン・2次電子検出器、13…上層導電膜、14…下層
導電膜、101…黒欠陥、102…パターン部分、10
3…メンブレン、104…白欠陥、105…位置ずれ補
正用パターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H095 BA08 BA10 BD32 BD33 BD35 BD40 5F056 FA05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄膜と、前記薄膜に所定のパターンで形成
    された孔とを有するマスクにおいて、前記パターンの一
    部に発生した欠陥を、前記薄膜の第1面側からイオンビ
    ームを照射して修正するマスクの欠陥修正方法であっ
    て、 一方の面に位置ずれ補正用パターンを有する位置ずれ補
    正用基板を、前記薄膜の第2面側に、前記位置ずれ補正
    用パターンが前記孔に面するように配置して、前記マス
    クとの相対位置を固定する工程と、 前記孔を介して前記位置ずれ補正用基板の一部にイオン
    ビームを入射させ、放出される2次イオンまたは2次電
    子を検出して、前記位置ずれ補正用パターンの位置を検
    出および記憶する工程と、 前記欠陥箇所に所定の時間イオンビームを照射して、前
    記欠陥を修正する工程と、 再び前記位置ずれ補正用基板にイオンビームを入射さ
    せ、放出される2次イオンまたは2次電子を検出して、
    前記位置ずれ補正用パターンの位置を検出し、記憶され
    ている前記位置ずれ補正用パターンの位置とのずれから
    ビーム照射位置のずれを求める工程と、 前記ビーム照射位置のずれを補正して、前記欠陥箇所に
    再びイオンビームを照射して、前記欠陥を修正する工程
    とを有するマスクの欠陥修正方法。
  2. 【請求項2】前記欠陥は、孔となるべき部分に孔が形成
    されない黒欠陥であり、 前記欠陥箇所にイオンビームを照射する工程において、
    前記欠陥箇所にエッチングガスを供給し、ガスアシスト
    エッチングを行う請求項1記載のマスクの欠陥修正方
    法。
  3. 【請求項3】前記欠陥は、孔となるべき部分に孔が形成
    されない黒欠陥であり、 前記欠陥箇所にイオンビームを照射する工程において、
    前記欠陥箇所のイオンミリングを行う請求項1記載のマ
    スクの欠陥修正方法。
  4. 【請求項4】前記欠陥は、孔となるべきでない部分に孔
    が形成される白欠陥であり、 前記欠陥箇所にイオンビームを照射する工程において、
    有機物ガス雰囲気としビーム照射位置に炭素の薄膜を形
    成する請求項1記載のマスクの欠陥修正方法。
  5. 【請求項5】前記位置ずれ補正用基板は第1の導電膜
    と、 前記第1の導電膜の下層に設けられた第2の導電膜と、 前記第1の導電膜に形成された開口部であって、底部に
    前記第2の導電膜が露出する前記位置ずれ補正用パター
    ンとを有し、 2次イオンを検出して前記位置ずれ補正用パターンの位
    置を検出する請求項1記載のマスクの欠陥修正方法。
  6. 【請求項6】前記位置ずれ補正用基板は第1の導電膜
    と、 前記第1の導電膜の下層に設けられた第2の導電膜と、 前記第1の導電膜に形成された開口部であって、底部に
    前記第2の導電膜が露出する前記位置ずれ補正用パター
    ンとを有し、 2次電子を検出して前記位置ずれ補正用パターンの位置
    を検出する請求項1記載のマスクの欠陥修正方法。
  7. 【請求項7】前記位置ずれ補正用基板は一方の面に形成
    された凹部である前記位置ずれ補正用パターンを有し、 2次電子を検出して前記位置ずれ補正用パターンの位置
    を検出する請求項1記載のマスクの欠陥修正方法。
  8. 【請求項8】薄膜と、前記薄膜に所定のパターンで形成
    された孔とを有するマスクにおいて、前記パターンの一
    部に発生した欠陥を、前記薄膜の第1面側からイオンビ
    ームを照射して修正するマスクの欠陥修正方法であっ
    て、 一方の面に位置ずれ補正用パターンを有する位置ずれ補
    正用基板を、前記位置ずれ補正用パターンが形成されて
    いない他方の面と前記薄膜の第1面とが対向するように
    配置して、前記マスクとの相対位置を固定する工程と、 前記位置ずれ補正用基板の一部にイオンビームを入射さ
    せ、放出される2次イオンまたは2次電子を検出して、
    前記位置ずれ補正用パターンの位置を検出および記憶す
    る工程と、 前記欠陥箇所に所定の時間イオンビームを照射して、前
    記欠陥を修正する工程と、 再び前記位置ずれ補正用基板にイオンビームを入射さ
    せ、放出される2次イオンまたは2次電子を検出して、
    前記位置ずれ補正用パターンの位置を検出し、記憶され
    ている前記位置ずれ補正用パターンの位置とのずれから
    ビーム照射位置のずれを求める工程と、 前記ビーム照射位置のずれを補正して、前記欠陥箇所に
    再びイオンビームを照射して、前記欠陥を修正する工程
    とを有するマスクの欠陥修正方法。
  9. 【請求項9】前記欠陥は、孔となるべき部分に孔が形成
    されない黒欠陥であり、 前記欠陥箇所にイオンビームを照射する工程において、
    前記欠陥箇所にエッチングガスを供給し、ガスアシスト
    エッチングを行う請求項8記載のマスクの欠陥修正方
    法。
  10. 【請求項10】前記欠陥は、孔となるべき部分に孔が形
    成されない黒欠陥であり、 前記欠陥箇所にイオンビームを照射する工程において、
    前記欠陥箇所のイオンミリングを行う請求項8記載のマ
    スクの欠陥修正方法。
  11. 【請求項11】前記欠陥は、孔となるべきでない部分に
    孔が形成される白欠陥であり、 前記欠陥箇所にイオンビームを照射する工程において、
    有機物ガス雰囲気としビーム照射位置に炭素の薄膜を形
    成する請求項8記載のマスクの欠陥修正方法。
  12. 【請求項12】前記位置ずれ補正用基板は第1の導電膜
    と、 前記第1の導電膜の下層に設けられた第2の導電膜と、 前記第1の導電膜に形成された開口部であって、底部に
    前記第2の導電膜が露出する前記位置ずれ補正用パター
    ンとを有し、 2次イオンを検出して前記位置ずれ補正用パターンの位
    置を検出する請求項8記載のマスクの欠陥修正方法。
  13. 【請求項13】前記位置ずれ補正用基板は第1の導電膜
    と、 前記第1の導電膜の下層に設けられた第2の導電膜と、 前記第1の導電膜に形成された開口部であって、底部に
    前記第2の導電膜が露出する前記位置ずれ補正用パター
    ンとを有し、 2次電子を検出して前記位置ずれ補正用パターンの位置
    を検出する請求項8記載のマスクの欠陥修正方法。
  14. 【請求項14】前記位置ずれ補正用基板は一方の面に形
    成された凹部である前記位置ずれ補正用パターンを有
    し、 2次電子を検出して前記位置ずれ補正用パターンの位置
    を検出する請求項8記載のマスクの欠陥修正方法。
  15. 【請求項15】薄膜に所定のパターンで孔を形成する工
    程と、 前記パターンを検証する工程と、 前記パターンの欠陥を、前記薄膜の第1面側からイオン
    ビームを照射して修正する工程とを有するマスクの製造
    方法であって、 前記パターンの欠陥を修正する工程は、一方の面に位置
    ずれ補正用パターンを有する位置ずれ補正用基板を、前
    記薄膜の第2面側に、前記位置ずれ補正用パターンが前
    記孔に面するように配置して、前記マスクとの相対位置
    を固定する工程と、 前記孔を介して前記位置ずれ補正用基板の一部にイオン
    ビームを入射させ、放出される2次イオンまたは2次電
    子を検出して、前記位置ずれ補正用パターンの位置を検
    出および記憶する工程と、 前記欠陥箇所に所定の時間イオンビームを照射して、前
    記欠陥を修正する工程と、 再び前記位置ずれ補正用基板にイオンビームを入射さ
    せ、放出される2次イオンまたは2次電子を検出して、
    前記位置ずれ補正用パターンの位置を検出し、記憶され
    ている前記位置ずれ補正用パターンの位置とのずれから
    ビーム照射位置のずれを求める工程と、 前記ビーム照射位置のずれを補正して、前記欠陥箇所に
    再びイオンビームを照射して、前記欠陥を修正する工程
    とを有するマスクの製造方法。
  16. 【請求項16】薄膜に所定のパターンで孔を形成する工
    程と、 前記パターンを検証する工程と、 前記パターンの欠陥を、前記薄膜の第1面側からイオン
    ビームを照射して修正する工程とを有するマスクの製造
    方法であって、 前記パターンの欠陥を修正する工程は、一方の面に位置
    ずれ補正用パターンを有する位置ずれ補正用基板を、前
    記位置ずれ補正用パターンが形成されていない他方の面
    と前記薄膜の第1面とが対向するように配置して、前記
    マスクとの相対位置を固定する工程と、 前記孔を介して前記位置ずれ補正用基板の一部にイオン
    ビームを入射させ、放出される2次イオンまたは2次電
    子を検出して、前記位置ずれ補正用パターンの位置を検
    出および記憶する工程と、 前記欠陥箇所に所定の時間イオンビームを照射して、前
    記欠陥を修正する工程と、 再び前記位置ずれ補正用基板にイオンビームを入射さ
    せ、放出される2次イオンまたは2次電子を検出して、
    前記位置ずれ補正用パターンの位置を検出し、記憶され
    ている前記位置ずれ補正用パターンの位置とのずれから
    ビーム照射位置のずれを求める工程と、 前記ビーム照射位置のずれを補正して、前記欠陥箇所に
    再びイオンビームを照射して、前記欠陥を修正する工程
    とを有するマスクの製造方法。
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CN113296356A (zh) * 2020-02-24 2021-08-24 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 修正掩膜图案的方法

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