JP2003331532A - 情報記録装置、情報再生装置及び情報記録媒体 - Google Patents

情報記録装置、情報再生装置及び情報記録媒体

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JP2003331532A
JP2003331532A JP2003113374A JP2003113374A JP2003331532A JP 2003331532 A JP2003331532 A JP 2003331532A JP 2003113374 A JP2003113374 A JP 2003113374A JP 2003113374 A JP2003113374 A JP 2003113374A JP 2003331532 A JP2003331532 A JP 2003331532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数チャンネルで複数ストリームの音声情報
が記録される情報記録媒体において、多種多様に富んだ
マルチサラウンド用のスピーカの組み合わせ配置を比較
的簡単に指定可能とする情報記録媒体等を提供する。 【解決手段】 複数のチャンネルの音声情報を含む多重
信号を生成すると共に、複数のチャンネルと当該各チャ
ンネルの音声情報の出力先との関係を示す、予め設定さ
れた組み合わせ配置を示す情報から構成されるサラウン
ドモード情報を含む付加情報を生成する多重器76と、
多重信号と付加情報をDVDに記録するマスタリング装
置78と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVDに代表され
る音声、映像等の情報を高密度に記録可能な高密度光デ
ィスク等の情報記録媒体、並びに当該情報記録媒体に情
報を記録するための記録装置、及び当該情報記録媒体か
ら情報を再生するための再生装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】音声、映像等の情報が記録された光ディ
スクとしては、いわゆるCD(Compact Disk)、LD
(Laser Disk)等が広く一般化している。
【0003】これらのLD等では、複数チャンネルの音
声情報を記録でき、例えば、1ch(チャンネル)のモ
ノラル音声の他に2chのステレオ音声を記録し同時に
再生できることはもちろん、マルチチャンネルを利用し
てドルビーAC3方式などのサラウンド音声を記録し同
時に再生できる。このようなマルチチャンネルを利用す
る際には、オーディオコーディングモードと呼ばれる何
種類かのスピーカの組み合わせ配置の態様を予め設定し
ておき、記録された音声情報がどのモードで録音された
のかを再生装置に対して示すサラウンドモード情報を音
声情報と共にLD等に記録することが必要になる。
【0004】ドルビーAC3方式を例にとり、このオー
ディオコーディングモードについて、図37及び図38
を用いて説明する。
【0005】ドルビーAC3方式では、図37の表に示
すように、8つのオーディオコーディングモード(1+
1〜3/2)が設定されており、各モードを示すために
3ビットのサラウンドモード情報がLD等に記録され
る。従って、再生装置において、どのオーディオコーデ
ィングモードで再生するかは、このサラウンドモード情
報(000〜111)を参照することにより決定でき
る。図37の表にあるように、ドルビーAC3方式で
は、部屋の中に配置するスピーカの数(5個)とその場
所(左、右、中央、左サラウンド及び右サラウンド)が
限定されており、その限定の下で8種類のオーディオコ
ーディングモードが用意されている。従って記録用音源
(ソース)を作るときには、この8種類のモード以外の
組み合わせを選ぶことはできない。
【0006】ドルビーAC3方式において限定されるス
ピーカの代表的配置は、例えば図38の配置である。図
38において、部屋200の内部において、聞手位置P0
を基準として、前方に3つのスピーカとして、左スピー
カSPl、中央スピーカSPc及び右スピーカSPrが配置さ
れ、後方に2つのスピーカとして、左サラウンドスピー
カSPsl及び右サラウンドスピーカSPsrが配置されてい
る。
【0007】このように、ドルビーAC3方式に従え
ば、5chの範囲で実用上よく使われる8種類のスピー
カの組み合わせ配置を予め用意しておくことで、3ビッ
トのサラウンドモード情報(000〜111)を用い
て、複数チャンネルの音声信号を利用して聞手位置P0に
立体的な音響空間を創造することができる。
【0008】また、これらのCD等においては、音声情
報や映像情報が、各CD等が有する再生開始位置を基準
とした夫々の情報を再生すべき時刻を示す時間情報と共
に記録されている。このため、記録されている情報を記
録されている順序で再生する一般的な通常再生の他、例
えば、CDにおいては、記録されている複数の曲のう
ち、聞きたい曲のみを抽出して聞いたり、再生順序をラ
ンダムに変えて聞く等の再生が可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たドルビーAC3方式によれば、例えば、前方1chで
後方1chという組み合わせや、前方5chという組み
合わせのように、5chの自由な組み合わせを指定でき
ないという問題点がある。
【0010】また、上記CDやLDにおいては、再生さ
れる音声や表示される映像について視聴者が選択枝をも
ち、当該視聴者がそれらを選択して視聴する等のいわゆ
るインタラクティブな変化に富んだ再生はできないとい
う問題点があった。すなわち、例えば、LDに記録され
ている外国映画を視聴する場合に、音声を選択して(例
えば、英語音声と、これを吹き替えた日本語音声とのい
ずれかを選択して)出力させたり、画面に表示されてい
る字幕で用いられている言語を選択して(例えば、日本
語の字幕と原語の字幕とのいずれかを選択して)表示さ
せたりすることができないのである。
【0011】一方、現在、上記従来のCDに対して、光
ディスク自体の大きさを変えずに記憶容量を約10倍に
向上させた光ディスクであるDVDについての提案や開
発が盛んである。本願発明者らの知識によれば、このよ
うに大容量のDVDでは、複数の音声信号ストリームを
記録することができ、しかも各音声信号ストリーム当た
り最大で8チャンネルの音声信号を記録することが可能
となると考えられる。しかるに、ここで例えば、8チャ
ンネルの音声信号を記録するとすれば、考えられる前述
のサラウンドモードは膨大な数となり、更に、実用上よ
く使用されるスピーカの組み合わせ配置を考えただけで
も、かなりの数にのぼってしまう。このため、従来の図
37の表に示したドルビーAC3方式のように3ビット
の情報によっては、実用上使用されるスピーカの組み合
わせ配置を指定できなくなると考えられる。しかも、単
純に指定できるスピーカの組み合わせ配置の数を増やし
たのでは、用意すべき組み合わせの数が膨大となってし
まい、各チャンネルがどのスピーカに対応するかを指定
するサラウンドモード情報は、逆に分かりにくく取り扱
いが煩雑なものとなることも予想される。更に、このよ
うに従来からCD等に用いられるドルビーAC3方式等
のマルチサラウンド方式を、多チャンネル(最大8チャ
ンネル)でマルチストリーム(最大8ストリーム)のD
VD上の音声情報に対して応用する際の問題点自体が当
業者の間で認識されていないのが現状である。
【0012】そこで、本発明の課題は、複数チャンネル
で複数ストリームの音声情報が記録される情報記録媒体
において、多種多様に富んだマルチサラウンド用のスピ
ーカの組み合わせ配置を比較的簡単に指定可能とする情
報記録媒体、並びに該情報記録媒体に情報を記録するた
めの情報記録装置及び該情報記録媒体から情報を再生す
るための情報再生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数のチャンネルの音
声情報を含む多重信号を生成する手段と、前記複数のチ
ャンネルと当該各チャンネルの音声情報の出力先との関
係を示す、予め設定された組み合わせ配置を示す情報か
ら構成されるサラウンドモード情報を含む付加情報を生
成する手段と、前記多重信号と前記付加情報を情報記録
媒体に記録する記録手段と、により構成されている。
【0014】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、複数のチャンネルの音声情報を含む多
重信号を生成する工程と、前記複数のチャンネルと当該
各チャンネルの音声情報の出力先との関係を示す、予め
設定された組み合わせ配置を示す情報から構成されるサ
ラウンドモード情報を含む付加情報を生成する工程と、
前記多重信号と前記付加情報を情報記録媒体に記録する
記録工程と、により構成されている。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項23
に記載の発明は、複数のチャンネルの音声情報と、前記
複数のチャンネルと当該各チャンネルの音声情報の出力
先との関係を示す、予め設定された組み合わせ配置を示
す情報から構成されるサラウンドモード情報が記録され
た情報記録媒体から情報を再生する情報再生装置であっ
て、前記情報記録媒体から前記情報を読取る読取手段
と、前記音声情報を復調する音声復調手段と、前記音声
復調手段を制御する制御手段と、を備える。
【0016】上記の課題を解決するために、請求項32
に記載の発明は、複数のチャンネルの音声情報と、前記
複数のチャンネルと当該各チャンネルの音声情報の出力
先との関係を示す、予め設定された組み合わせ配置を示
す情報から構成されるサラウンドモード情報が記録され
た情報記録媒体から情報を再生する情報再生方法であっ
て、前記情報記録媒体から前記情報を読取る読取工程
と、前記音声情報を復調する音声復調工程と、前記音声
復調手段を制御する制御工程と、を備える。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項41
に記載の発明は、複数のチャンネルの音声情報と、前記
複数のチャンネルと当該各チャンネルの音声情報の出力
先との関係を示す、予め設定された組み合わせ配置を示
す情報から構成されるサラウンドモード情報が記録され
る情報記録媒体であって、最内周部に形成されたリード
インエリアと、最外周部に形成されたリードアウトエリ
アと、を有し、前記リードインエリアと前記リードアウ
トエリアとの間に、前記音声情報が複数のタイトルセッ
トに分割されており、前記タイトルセットは、前記サラ
ウンドモード情報を含むコントロールデータをその先頭
に有するように構成される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について説明する。なお、以下に説明する実施の形態
は、上記DVDに対して本発明を適用した実施の形態に
ついて説明するものである。
【0019】(I)情報記録媒体の実施の形態 始めに、本発明が適用された情報記録媒体の実施の一形
態であるDVDの物理的及び論理的な構成並びにその動
作について、図1から図6を用いて説明する。
【0020】始めに、映像情報及び音声情報のDVD上
における記録フォーマット(物理的記録フォーマット)
について、図1を用いて説明する。
【0021】図1に示すように、実施の形態のDVD1
は、その最内周部にリードインエリアLIを有すると共
にその最外周部にリードアウトエリアLOを有してお
り、その間に、映像情報及び音声情報が、夫々にID
(識別)番号を有する複数のVTS3(VTS#1乃至
VTS#n)に分割されて記憶されている。ここで、V
TS(Video Title Set)とは、関連する(音声、サブ
ピクチャのストリーム数や仕様、対応言語などの属性が
同じ)タイトル(映画等の、製作者が視聴者に提示しよ
うとする一つの作品)を一まとめにしたセット(まとま
り)であり、より具体的には、例えば、一本の同じ映画
について、異なる言語のセリフ等を有する複数の映画が
夫々にタイトルとして記録されたり、又は、同じ映画で
あっても劇場版と特別版とが夫々別のタイトルとして記
憶されたりするものである。また、VTS3が記録され
ている領域の先頭には、ビデオマネージャ2が記録され
る。このビデオマネージャ2として記録される情報は、
例えば、各タイトルの名前を示すメニューや、違法コピ
ー防止のための情報、又は夫々のタイトルにアクセスす
るためのアクセステーブル等、当該DVD1に記録され
る映像情報及び音声情報の全体に係わる情報が記録され
る。
【0022】次に、一のVTS3は、コントロールデー
タ11を先頭として、夫々にID番号を有する複数のV
OB10に分割されて記録されている。ここで、複数の
VOB10により構成されている部分をVOBセット
(VOBS)という。このVOBセットは、VTS3を
構成する他のデータであるコントロールデータ11と、
映像情報及び音声情報の実体である複数のVOB10の
部分とを区別するために当該実体部分についてVOBセ
ットとしたものである。
【0023】VTS3の先頭に記録されるコントロール
データ11には、複数のセル(セルについては後述す
る。)を組合わせた論理的区分であるプログラムチェー
ンに関する種々の情報であるPGCI(Program Chain
Information)等の情報が記録される。また、各VOB
10には、制御情報の他に映像情報及び音声情報の実体
部分(制御情報以外の映像又は音声そのもの)が記録さ
れている。
【0024】更に、一のVOB10は、夫々にID番号
を有する複数のセル20により構成されている。ここ
で、一のVOB10は、複数のセル20により完結する
ように構成されており、一のセル20が二のVOB10
に跨がることはない。
【0025】次に、一のセル20は、夫々にID番号を
有する複数のVOBユニット(VOBU)30により構
成されている。ここで、VOBユニット30とは、映像
情報、音声情報及び副映像情報(映画における字幕等の
副映像の情報をいう。)の夫々を含む情報単位である。
【0026】そして、一のVOBユニット30は、ナビ
パック41と、映像情報片としてのビデオデータが記録
されたビデオパック42と、音声情報片としてのオーデ
ィオデータが記録されたオーディオパック43と、副映
像情報片としてのサブピクチャデータが記録されたサブ
ピクチャパック44とにより構成されている。ここで、
ビデオパック42には、映像情報の含まれるパケットが
そのヘッダなどの付加情報と共に記録され、オーディオ
パック43には、音声情報の含まれるパケットがそのヘ
ッダなどの付加情報と共に記録される。また、サブピク
チャパック44には、副映像情報としての文字や図形等
のグラフィックデータの含まれるパケットがそのヘッダ
などの付加情報と共に記録される。図1に示すようにデ
ータ量の多いビデオパック42は、一つのVOBユニッ
ト30の内部で一又は複数のGOPとして記録されてお
り、各ビデオパック42間にオーディオパック43及び
サブピクチャパック44が配置されている。
【0027】なお、DVD1に記録可能な音声は8種類
であり、記録可能な副映像の種類は32種類であること
が規格上定められている。更に、一つのVOBU30に
おいてナビパック41は、必ず存在するが、ビデオパッ
ク42、オーディオパック43及びサブピクチャパック
44の夫々は、必ずしも存在しなくてもよく、存在する
場合も、その数や順序は自由である。
【0028】最後に、ナビパック41は、表示させたい
映像や音声等を検索するための検索情報(具体的には、
当該表示させたい映像や音声等が記録されているDVD
1上のアドレス等)を含むDSI(Data Search Inform
ation)パケット51と、DSIパケット51の情報に
基づいて検索してきた映像を表示したり音声を発生させ
たりする際の表示制御に関する情報を含むPCI(Pres
entation Control Information)パケット50とにより
構成され、更に、ビデオパック42の含むビデオデータ
は、1個以上のGOP(Group Of Picture)により構成
されている。なお、PCIパケット50には、視聴者に
よって選択される選択項目に対して、その項目が選択さ
れたときの表示や動作を定義したハイライト情報が含ま
れている。ハイライト情報によって、例えば、視聴者が
選択すべき項目を表示した画面(いわゆるメニュー画
面)における選択された項目に対する画面表示の変化や
変化すべき表示位置及び選択した項目に対応するコマン
ド(選択された項目に対応して実行される命令)の設定
が行われる。
【0029】ここで、メニュー画面を構成して表示する
ために必要な、枠、選択ボタン等を構成して表示するた
めの映像情報は、上記の副映像情報であるサブピクチャ
データとしてサブピクチャパック44に記録される。
【0030】更に、上記GOPは、本実施の形態におけ
るDVD1に映像情報を記録する際に採用されている画
像圧縮方式であるMPEG2(Moving Picture Experts
Group 2)方式の規格において定められている単独で
再生可能な最小の画像単位である。
【0031】ここで、MPEG2方式についてその概要
を説明すると、一般に、連続したフレーム画像におい
て、一枚のフレーム画像の前後にあるフレーム画像は、
互いに類似し相互関係を有している場合が多い。MPE
G2方式はこの点に着目し、数フレームを隔てて転送さ
れる複数のフレーム画像に基づき、当該複数のフレーム
画像の間に存在する別のフレーム画像を、原画像の動き
ベクトル等に基づく補間演算にて生成する方式である。
この場合、当該別のフレーム画像を記録する場合には、
複数のフレーム画像との間における差分及び動きベクト
ルに関する情報を記録するだけで、再生時には、それら
を参照して上記複数のフレーム画像から予測して当該別
のフレーム画像を再生することが可能となる。これによ
り、画像の圧縮記録が可能となるのである。
【0032】このように、本実施の形態で採用するMP
EG2方式においては、夫々のGOP52に含まれるデ
ータ量が一定でない可変レート方式を採用している。
【0033】以上説明した図1に示す階層構造の記録フ
ォーマットにおいて、夫々の区分は、製作者がその意図
に応じて自在に区分設定をして記録させることができ
る。これらの区分毎に後述の論理構造に基づいて再生す
ることにより、変化に富んだ種々の再生が可能となるの
である。
【0034】次に、図1に示す物理的な区分により記録
された情報を組合わせた論理的フォーマット(論理構
造)について図2を用いて説明する。なお、図2に示す
論理構造は、その構造で実際にDVD1上に情報が記録
されているのではなく、図2に示す論理構造で図1に示
す各データ(特にセル20)を組合わせて再生するため
の情報(アクセス情報又は時間情報等)がDVD1上
の、特にコントロールデータ11の中に記録されている
ものである。
【0035】説明の明確化のために、図2の下位の階層
から説明していくと、上記図1において説明した物理構
造のうち、複数のセル20を選択して組合わせることに
より、一のプログラム60が製作者の意図に基づいて論
理上構成される。このプログラム60は、後述の再生装
置におけるシステムコントローラが、区分を識別してコ
マンドによってアクセスできる最小の論理的単位でもあ
る。なお、このプログラム60を一個以上まとめたもの
を、視聴者が自由に選択して視聴することができる最小
単位として製作者が定義することもでき、この単位をP
TT(Part OfTitle)という。
【0036】また、一のプログラム60が複数のセル2
0を選択して論理的に構成されることから、複数のプロ
グラム60で一のセル20を用いる、すなわち、一のセ
ル20を異なった複数のプログラム60において再生さ
せる、いわゆるセル20の使い回しを行うことも可能と
なっている。
【0037】ここで、一のセル20の番号については、
当該セル20を図1に示す物理フォーマットにおいて取
り扱う際にはセルID番号として扱われ(図1中、セル
ID#と示す。)、図2に示す論理フォーマットにおい
て取り扱う際には、後に述べるPGCI中の記述順にセ
ル番号として扱われる。
【0038】次に、複数のプログラム60を組合わせて
一のPGC(Program Chain)61が製作者の意図に基
づいて論理上構成される。このPGC61の単位で、前
述したPGCI(Program Chain Information)が定義
され、当該PGCIには、夫々のプログラム60を再生
する際の各プログラム60毎のセル20の再生順序(こ
の再生順序により、プログラム60毎に固有のプログラ
ム番号が割当てられる。)、夫々のセル20のDVD1
上の記録位置であるアドレス、一のプログラム60にお
ける再生すべき先頭セル20の番号、各プログラム60
の再生方式[本実施の形態のDVD1に情報を記録する
際には、再生時において、ランダム再生(乱数によるラ
ンダム再生であり、同じプログラム60が複数回再生さ
れることがある。)、シャッフル再生(ランダム再生と
同様の乱数によるランダム再生であるが、同じプログラ
ム60は一度しか再生されず、同じプログラム60が複
数回再生されることはない。)又はループ再生(一つの
PGC61を何度も再生すること。)のうち、いずれか
一つ或いはループ再生とランダム再生又はシャッフル再
生の組み合わせによる再生方法をPGC61毎に製作者
が選択して再生させるようにすることができる。]及び
各種コマンド(PGC61又はセル20毎に製作者が指
定可能なコマンド)が含まれている。なお、PGCIの
DVD1上の記録位置は、上述の通り、コントロールデ
ータ11内であるか又はビデオマネージャ2内のメニュ
ーに関するPGCIであればビデオマネージャ2内のコ
ントロールデータ(図示せず)内である(図1参照)。
【0039】また、一のPGC61には、上記PGCI
の他に、実体的な映像及び音声等のデータがプログラム
60の組合わせとして(換言すれば、セル20の組合わ
せとして)含まれることとなる。
【0040】更に、一のPGC61においては、上記の
プログラム60における説明において示したセル20の
使い回し(すなわち、異なるPGC61により、同一の
セル20を用いること。)も可能である。また、使用す
るセル20については、DVD1に記録トラック上で記
憶されている順番にセル20を再生する方法(記録トラ
ック上で連続配置されたセルの再生)の他に、DVD1
に記憶されている順序に関係なく再生する(例えば、記
録トラック上で後に記録されているセル20を先に再生
する等)方法(非連続配置セルの再生)を製作者が選択
することができる。
【0041】次に、一又は複数のPGC61により、一
のタイトル62が論理上構成される。このタイトル62
は、例えば、映画一本に相当する単位であり、製作者が
DVD1の視聴者に対して提供したい完結した情報であ
る。
【0042】そして、一又は複数のタイトル62によ
り、一のVTS63が論理上構成される。このVTS6
3に含まれるタイトル62は、夫々に共通の属性を有す
るものであり、例えば、一本の同じ映画に対して違う言
語の映画が夫々のタイトル62に相当することとなる。
また、図2に示す一のVTS63に相当する情報は、図
1に示す一のVTS3に含まれている情報に対応してい
る。すなわち、DVD1には、図2に示す論理上のVT
S63内に含まれる全ての情報が一のVTS3として記
録されていることとなる。
【0043】以上説明した論理フォーマットに基づい
て、DVD1上の物理構造において区分された情報を製
作者が指定することにより、視聴者が見るべき映像(映
画等)が形成されるのである。
【0044】なお、図1に示す物理構造の説明において
は、内容の理解の容易化のため、複数のセル20がID
番号の順に記録されているとして説明したが、実施の形
態のDVD1においては、実際には、一のセル20が図
−に示す複数のインターリーブドユニットIUに分割さ
れて記録される場合がある。
【0045】すなわち、例えば図3に示すように、製作
者が一のPGC61AをID番号1、2及び4を有する
セル20により構成し、他のPGC61BをID番号
1、3及び4を有するセル20により構成する場合を考
えると、当該PGC61Aに基づいてDVD1から情報
を再生する際には、ID番号1、2及び4を有するセル
20のみを再生し、PGC61Bに基づいてDVD1か
ら情報を再生する際には、ID番号1、3及び4を有す
るセル20のみを再生することとなる。この場合に、セ
ル20がID番号毎に分離して記録されていると、例え
ば、PGC61Aの場合には、ID番号2のセル20の
DVD1上の記録位置からID番号4のセル20DVD
1上の記録位置まで、再生のためのピックアップをジャ
ンプする時間が必要となり、後述の再生装置におけるト
ラックバッファの容量によっては、ID番号2のセル2
0とID番号4のセル20を連続的に再生すること(以
下、これをシームレス再生という。)ができなくなる。
【0046】そこで、図3に示す場合には、ID番号2
のセル20とID番号3のセル20を、上記トラックバ
ッファにおける入出力処理の速度に対応して、一時的に
入力信号の入力が停止しても、出力信号の連続性が損な
われない長さのインターリーブドユニットIU(すなわ
ち、一のインターリーブドユニットIUの間だけピック
アップがジャンプすることによりトラックバッファへの
入力信号が途絶えても、当該トラックバッファからの出
力信号を連続的に出力可能な長さのインターリーブドユ
ニットIU)に夫々分解して記録し、例えば、PGC6
1Aに基づいて再生する場合には、ID番号2に対応す
るセル20を構成するインターリーブドユニットIUの
みを連続して検出し、再生することが行われる。同様
に、PGC61Bに基づいて再生する場合には、ID番
号3に対応するセル20を構成するインターリーブドユ
ニットIUのみを連続して検出し、再生するのである。
なお、インターリーブドユニットIUの長さは、上述の
ように、トラックバッファの容量を勘案して決定される
他に、トラックジャンプを行うためのスライダモータ等
の駆動機構の性能をも加味して決定される場合がある。
【0047】このように、製作者の意図によって、一の
セル20を複数のインターリーブドユニットIUに分割
して記録しておくことにより、飛び飛びのID番号のセ
ル20を含むPGC61を再生する際にも、トラックバ
ッファから出力される信号は途切れることはなく、従っ
て、視聴者は中断することのない再生映像を視聴するこ
とができるのである。
【0048】なお、上記インターリーブドユニットIU
は、一のVOB10内で完結するように形成され、一の
インターリーブドユニットIUが隣り合う複数のVOB
10に跨がることはない。また、インターリーブドユニ
ットIUとVOBユニット30との関係については、一
のインターリーブドユニットIU内に一又は複数のVO
Bユニット30が含まれ、一のインターリーブドユニッ
トIU内においては一のVOBユニット30が完結する
ように構成されており、一のVOBユニット30が分割
されて複数のインターリーブドユニットIUに跨がるこ
とはない。
【0049】次に、上記の物理構造及び論理構造のう
ち、特に本発明に係るサラウンド制御に関する構造つい
て図4から図11を参照して詳細に説明する。
【0050】(i)第1のサラウンド制御の形態 本実施の形態では、予め部屋の中において指定できるス
ピーカの位置を所定の種類に限定する。
【0051】この条件下で、チャンネル毎に、そのチャ
ンネルに記録された信号がどの位置にあるスピーカから
出力されるのかを指定するサラウンド制御情報が、図1
に示したリードインエリアLI、ビデオマネージャ2、
各VTS3のコントロールデータ11又は各オーディオ
パケットの制御情報の中に記述される。また、複数のチ
ャンネルに対して、同じ位置のスピーカが指定される際
には、チャンネル番号が小さいものから順により外側
(聞手位置からより離れた側)に配置されたスピーカに
対応するという規約をサラウンド制御情報に対して設け
る。そして、記録装置及び再生装置において、この規約
に従って、サラウンド制御情報を記録し、再生すれば、
チャンネル番号の大小をスピーカ配置を示す一つの情報
として、有効に利用できる。即ち、複数のチャンネルが
同一配置のスピーカを指定しても問題ないだけでなく、
この場合にもスピーカの位置の指定は作製者の意図に従
って行われる。
【0052】本実施の形態では、例えば、指定可能なス
ピーカの配置は図4に示す15通りであるとする。従っ
て、15通りのうちいずれか一つのスピーカ位置を示す
ためのデータとして、各チャンネル当たり、4ビットの
情報が必要となる。
【0053】図4において指定可能な位置にあるスピー
カは、部屋200の内部で聞手位置P0を基準として、前
方の床の上に配置される左グランドフロントスピーカSP
gfl、右グランドフロントスピーカSPgfr及び中央グラン
ドフロントスピーカSPgfcがあり、前方の頭上に配置さ
れる左トップフロントスピーカSPtfl、右トップフロン
トスピーカSPtfr及び中央トップフロントスピーカSPtfc
があり、後方の床の上に配置される左グランドリアスピ
ーカSPgrl、右グランドリアスピーカSPgrr及び中央グラ
ンドリアスピーカSPgrcがあり、後方の頭上に配置され
る左トップリアスピーカSPtrl、右トップリアスピーカS
Ptrr及び中央トップリアスピーカSPtrcがあり、左及び
右側の壁に夫々配置される左サイドスピーカSPsl及び右
サイドスピーカSPsrがあり、天井中央に配置される頭上
中央スピーカSPtmがある。
【0054】サラウンド制御情報としては、例えば、図
5に示したサラウンド制御情報が構築されている。この
例では、当該サラウンド記録にかかる音声信号ストリー
ムは、8チャンネルの音声信号から構成されているもの
とする。
【0055】図5において、サラウンド制御情報300
は、64ビットの情報からなり、1バイト毎に一つのチ
ャンネルについて以下のように所定のデータが記述され
ている。
【0056】先ず、ビットb63〜b56の1バイトの
データ部分において、ビットb63には、空き領域とし
てデータ「0」が書込まれており、ビットb62には、
ch0の音声信号がマルチチャンネルの音声信号にダウ
ンミックスされた旨を示すACH0モードデータ301aが
記述されており、ビットb61及びビットb60には、
当該1バイトのデータが音声ch0の組み合わせモード
にかかることを示すACH0ミックスモードデータ302a
が記述されており、これに続くビットb59〜b56の
4ビットに、この音声ch0の音声信号が出力されるべ
きスピーカの配置を示す音声チャンネル内容データ30
3aが記述されている。
【0057】ビットb55〜b48の1バイトのデータ
部分において、ビットb55には、空き領域としてデー
タ「0」が書込まれており、ビットb54には、ch1
の音声信号がマルチチャンネルの音声信号にダウンミッ
クスされたことを示すACH1モードデータ301bが記述
されており、ビットb53及びビットb52には、当該
1バイトのデータが音声ch1の組み合わせモードにか
かることを示すACH1ミックスモードデータ302bが記
述されており、これに続くビットb51〜b48の4ビ
ットに、この音声ch1の音声信号が出力されるべきス
ピーカの配置を示す音声チャンネル内容データ303b
が記述されている。
【0058】ビットb47〜b40の1バイトのデータ
部分において、ビットb47及びb46には、マルチチ
ャンネルの音声信号の組み合わせ特性を示す組み合わせ
パラメータデータ304cが記述されており、ビットb
45及びb44には、当該1バイトのデータが音声ch
2の組み合わせモードにかかることを示すACH2ミックス
モードデータ302cが記述されており、これに続くビ
ットb43〜b40の4ビットに、この音声ch2の音
声信号が出力されるべきスピーカの配置を示す音声チャ
ンネル内容データ303cが記述されている。
【0059】ビットb39〜b32からなる1バイトの
データ部分、ビットb31〜b24からなる1バイトの
データ部分、ビットb23〜b16からなる1バイトの
データ部分、ビットb15〜ビットb8からなる1バイ
トのデータ部分及びビットb7〜b0からなる1バイト
のデータ部分も夫々、上述したビットb47〜b40の
1バイトのデータ部分と同様に、チャンネル3〜7に夫
々かかる組み合わせパラメータデータ、ACHn(n=3〜
7)ミックスデータ、及び音声チャンネル内容データが
記述されている。この音声チャンネル内容データ303
として記録される4ビットと出力指定スピーカ位置の関
係は、図5に示す関係になっている。
【0060】例えば、図5の表に示した音声チャンネル
内容データ303(303a、303b、303c、
…)には、図6に示したようにch0〜ch5にバイナ
リーデータ0000〜1100が夫々記述され、これら
のバイナリーデータ0000〜1100に対し予め対応
付けられた図4に示したスピーカの配置のうちのいずれ
かが、当該バイナリーデータ0000〜1100の値に
より夫々示される。
【0061】尚、図6の表に示した例では、当該サラウ
ンド記録にかかる音声信号のストリームは、6つのチャ
ンネルの音声信号から構成されており(2つのチャンネ
ルは使用されておらず)、チャンネルの割り当てはch
0〜ch5の6チャンネルとされている。この場合、c
h6及びch7に関するサラウンド制御情報300に
は、図示しない音声属性情報に、ch6及びch7につ
いては使用されない旨が記述されるため、ch6及びc
h7についての音声チャンネル内容データについては無
効とされる。
【0062】図6に示した音声チャンネル内容データ3
03により示されるスピーカ配置と各チャンネルの関係
を図7に示す。
【0063】図7では、部屋200の内部において、聞
手位置P0を基準として、前方の床の上に配置される5つ
のスピーカとして、ch0に対応する左グランドフロン
トスピーカSPgfl#1、ch1に対応する右グランドフ
ロントスピーカSPgfr#1、ch2に対応する中央グラ
ンドフロントスピーカSPgfc、ch3に対応する左グラ
ンドフロントスピーカSPgfl#2、及びch4に対応す
る右グランドフロントスピーカSPgfr#2、並びに、後
方の頭上に配置される一つのスピーカとして、ch5に
対応する中央トップリアスピーカSPtrcが配置されてい
る。
【0064】ここで特に図6の表から分かるように、音
声チャンネル内容情報のデータ上では、左及び右のグラ
ンドフロントスピーカについて、#1と#2について区
別されていないが、このように複数のチャンネルにより
同一のスピーカが指定された場合には、チャンネル番号
が小さいものを外側に配置するとの規約に従って当該サ
ラウンド制御情報が記述されているため、上記#1と#
2とを、「チャンネル番号の大小」を一つの情報として
扱うことで明確に区別できている。
【0065】また例えば、図5に示した音声チャンネル
内容データ303(303a、303b、303c、
…)には、図8に示したようにch0〜ch6にバイナ
リーデータ0000〜1111が夫々記述され、これら
のバイナリーデータ0000〜1111に対し予め対応
付けられた図4に示したスピーカの配置のうちのいずれ
かが、当該バイナリーデータ0000〜1111の値に
より夫々示される。
【0066】図8に示した音声チャンネル内容データ3
03により示されるスピーカ配置と各チャンネルの関係
を図9に示す。図9では、部屋200の内部において、
聞手位置P0を基準として、前方の床の上に配置される7
つのスピーカとして、ch0に対応する左グランドフロ
ントスピーカSPgfl#1、ch1に対応する右グランド
フロントスピーカSPgfr#1、ch2に対応する左グラ
ンドフロントスピーカSPgfl#2、ch3に対応する右
グランドフロントスピーカSPgfr#2、ch4に対応す
る左グランドフロントスピーカSPgfl#3、ch5に対
応する右グランドフロントスピーカSPgfr#3、及びc
h6に対応する中央グランドフロントスピーカSPgfcが
配置されている。
【0067】ここで特に図8の表から分かるように、音
声チャンネル内容情報のデータ上では、左及び右のグラ
ンドフロントスピーカについて、#1と#2と#3とに
ついて区別されていないが、前述のようにチャンネル番
号が小さいものを外側に配置するとの規約に従って、#
1と#2と#3をデータ上明確に区別できる。
【0068】以上のように第1のサラウンド制御の形態
によれば、予め部屋の中において指定できるスピーカの
位置を所定の種類(例えば、図4に示した15種類)に
限定することにより、各チャンネル当たり4ビットの情
報(即ち、サラウンド制御情報中の音声チャンネル内容
データ)により、即ち、一つの音声信号ストリーム当た
り32ビットの情報により、余すところなく各チャンネ
ルの音声信号が出力されるべきスピーカの位置を指定す
ることができる。しかも、複数のチャンネルが同じ位置
のスピーカを指定している場合に、ch番号が小さいも
のから順により外側に配置されたスピーカに対応すると
いう規約をこの4ビットの情報に対して設けたので、こ
の場合にも確実に各スピーカの配置を指定できる。
【0069】尚、本実施の形態において、図4に示した
15種類の位置に加えてスーパーウーハー(超低音)用
のスピーカの配置(再生装置のアンプ位置又は位置指定
のない任意配置)を16種類目の位置としてもよい。更
に、複数のチャンネルが同じ位置のスピーカを指定して
いる場合に、ch番号が大きいものから順により外側
(聞手位置からより離れた側)に配置されたスピーカに
対応するという、ch番号の大小を逆にした規約を設け
てもよい。このように逆にしても、記録装置及び再生装
置の双方でこの規約にしたがって、データを記録し再生
する限り同様の効果が得られる。
【0070】以上詳細に説明したように、本実施の形態
は、チャンネル数が多く、自由にスピーカ配置を指定し
たい場合には、有利である。例えば、図4に示した15
種類のスピーカ配置の場合には、最大で「15(配置
数)の8(チャンネル数)乗」通りのスピーカの組み合
わせ配置を指定できる。
【0071】(ii)第2のサラウンド制御の形態 本実施の形態では、予め実用上良く使用されるスピーカ
の組み合わせ配置の態様が、オーディオコーディングモ
ードとして設定される。そして、このオーディオコーデ
ィングモードを示すサラウンドモード情報が、図1に示
したリードインエリアLI、ビデオマネージャ2又は各
VTSのコントロールデータ11の中に記述される。
【0072】例えば、図10の表に示すように、このサ
ラウンドモード情報400は4ビットからなり、16つ
のオーディオコーディングモード(1+1〜4/4)を
バイナリー値0000〜1111で示している。そし
て、前述した従来のドルビーAC3方式の場合とは異な
り、部屋の中に配置するスピーカの数やその場所が限定
されていない16種類のモードを4ビットの情報で示す
ことができる。従って記録用音源(ソース)を作るとき
には、この16種類のモードの組み合わせから所望のモ
ードを選ぶことができる。
【0073】図10の表に示されたサラウンドモード情
報の示すオーディオコーディングモードのうちモード4
/4に対応するスピーカの配置を、図11に示す。図1
1において、左グランドフロントスピーカSPgfl、右グ
ランドフロントスピーカSPgfr、左トップフロントスピ
ーカSPtfl、右トップフロントスピーカSPtfr、左グラン
ドリアスピーカSPgrl、右グランドリアスピーカSPgrr、
左トップリアスピーカSPtrl及び右トップリアスピーカS
Ptrrが部屋200に配置されている。
【0074】また前述した図7に示したスピーカの組み
合わせ配置や図9に示したスピーカの組み合わせ配置
を、実用上よく使われるスピーカの組み合わせ配置の一
つとして、オーディオコーディングモード5/1や7/
0として設定して、サラウンドモード情報で(例えば、
1001や1010など)で示すようにしてもよい。
【0075】以上のように本実施の形態によれば、実用
上よく使われるスピーカの組み合わせ配置(例えば、1
6種類)を予め用意しておくことで、比較的少ない所定
数のビット(例えば、8チャンネルに対し全部で4ビッ
ト)のサラウンド制御情報(例えば、0000〜111
1)を用いて、複数チャンネルの音声信号を利用して聞
手位置に立体的な音響空間を創造することができる。
【0076】特に以上に説明したサラウンドモード情報
により指定可能なオーディオコーディングモード(スピ
ーカの組み合わせ配置の態様)は、チャンネル数が8チ
ャンネル以下であれば任意である。そして、再生装置に
おいて、サウンドモード情報を再生することによりオー
ディオコーディングモードを判別できるようにしておく
限り、どのようなモードであっても問題はない。但し、
視聴者が実際に使用する可能性の無いスピーカの組み合
わせ配置に対しオーディオコーディングモードを設定し
ても役に立たない。
【0077】以上のように、本実施の形態では、16種
類のオーディオコーディングモードであれば、一つの音
声信号ストリームの全てのチャンネルについて4ビット
の情報で示すことができ、また例えば32種類の場合に
も、5ビットの情報で示すことができ、即ち、極めて少
ない情報をDVDに書込むことにより、マルチサラウン
ドを実現できる。特にチャンネル数が少ない場合には、
このように実用上よく使われるスピーカの組み合わせ配
置を設定しておき、サラウンドモード情報により指定す
る形態は、DVDに書込む情報量が少なくて済む分有利
である。
【0078】また、各VTSのコントロールデータ中に
サラウンド制御情報やサラウンドモード情報を入れた場
合には特に、VTS毎にオーディオコーディングモード
を変更することもできるので便利である。但し、リード
インエリアやビデオマネージャ中にサラウンド制御情報
やサラウンドモード情報を入れた場合には、VTS毎に
オーディオコーディングモードを参照する必要がなくな
り処理が単純となる利点がある。
【0079】尚、上述したサラウンド制御情報とサラウ
ンドモード情報とは、択一的な情報ではなく、両方の情
報を記録でき、且つ両方の情報を再生できるように記録
装置及び再生装置の両者を構成しておけば、DVDの作
製者にとってみれば、適宜どちらかの情報を用いてサラ
ウンド制御が可能となるので、融通性が高まる。更に、
視聴者は、マルチオーディオやマルチサラウンドを簡単
に楽しめるようになる。
【0080】なお、上記DVDは、例えば、一本の映画
を記録する他に、当該映画に対応する音声や字幕につい
て、複数種類の言語の音声や字幕をも同一の光ディスク
に記録することが可能な大きな記憶容量を有しているの
で、上記の記録フォーマットは、特にDVD1に対して
適用することが効果的である。
【0081】(II)情報記録装置の実施の形態 次に、上述の制御情報、映像情報及び音声情報をDVD
1に記録するための情報記録装置の実施の形態につい
て、図12を用いて説明する。
【0082】始めに、図12を用いて、実施の形態の記
録装置の構成及び動作について説明する。
【0083】図12に示すように、実施の形態に係る記
録装置S1は、VTR(Video TapeRecorder)70と、
メモリ71と、信号処理部72と、ハードディスク(H
D)装置73と、ハードディスク(HD)装置74と、
コントローラ75と、多重器76と、変調器77と、マ
スタリング装置78とにより構成されている。
【0084】次に、動作を説明する。
【0085】VTR70には、DVD1に記録すべき音
楽情報や映像情報等の素材である記録情報Rが一時的に
記録されている。そして、VTR70に一時的に記録さ
れた記録情報Rは、信号処理部72からの要求により当
該信号処理部72に出力される。
【0086】信号処理部72は、VTR1から出力され
た記録情報RをA/D変換した後、MPEG2方式によ
り圧縮処理し、音楽情報と映像情報とを時間軸多重して
圧縮多重信号Srとして出力する。その後、出力された
圧縮多重信号Srは、ハードディスク装置73に一時的
に記憶される。
【0087】これらと並行して、メモリ71は、上記記
録情報Rを部分記録情報Prに予め区分し、それぞれの部
分記録情報Prに関する、図5に示したサラウンド制御情
報300及びサラウンドモード情報400などのユーザ
定義情報等が記載されたキューシートSTに基づき予め
入力された当該部分記録情報Prに関する内容情報を一時
的に記憶し、信号処理部72からの要求に基づいて内容
情報信号Siとして出力する。
【0088】そして、信号処理部72は、VTR70か
ら出力される上記記録情報Rに対応したタイムコードT
t及びメモリ71から出力される内容情報信号Siに基づ
き、タイムコードTtを参照して上記部分記録情報Prに
対応するDSI情報信号Sdsi及びPCI情報信号Spci
を生成して出力し、当該DSI情報信号Sdsi及びPC
I情報信号Spciがハードディスク装置74に一時的に
記憶される。
【0089】以上の処理が記録情報R全体について実行
される。
【0090】記録情報Rの全てについて上記の処理が終
了すると、コントローラ75は、ハードディスク装置7
3から圧縮多重信号Srを読み出すとともにハードディ
スク装置74からDSI情報信号Sdsi及びPCI情報
信号Spciを読み出し、これらに基づいて付加情報DAを
生成し、ハードディスク装置74に記憶する。これは、
各種制御信号中に、圧縮多重信号Srの生成結果によっ
て内容が定まるものがあるからである。一方、コントロ
ーラ75は、上記信号処理部72、ハードディスク装置
73及びハードディスク装置74の夫々の動作の時間管
理を行い、当該付加情報DAに対応する付加情報信号Sa
をハードディスク装置74から読み出して出力すると共
に、圧縮多重信号Srと付加情報信号Saを時間軸多重す
るための情報選択信号Sccを生成して出力する。
【0091】その後、圧縮多重信号Srと付加情報信号
Saは、情報選択信号Sccに基づき、多重器76により
時間軸多重されて情報付加圧縮多重信号Sapとして出力
される。なお、副映像情報が存在する場合には、図示さ
れないハードディスク装置など他の手段によって、信号
処理部72に入力され、画像、音声情報と同様に処理さ
れる。
【0092】そして、変調器77は、出力された情報付
加圧縮多重信号Sapに対してリードソロモン符号等のエ
ラー訂正コード(ECC)の付加及び8−16変調等の
変調を施してディスク記録信号Smを生成し、マスタリ
ング装置78に出力する。
【0093】最後に、マスタリング装置78は、当該デ
ィスク記録信号Smを光ディスクを製造する際のマスタ
(抜き型)となるスタンパディスクに対して記録する。
そして、このスタンパディスクを用いて図示しないレプ
リケーション装置により、一般に市販されるレプリカデ
ィスクとしての光ディスク即ちDVDが製造される。
【0094】次に、サラウンド制御情報及びサラウンド
モード情報をマスタディスクに記録する記録装置S1の
細部動作について説明する。
【0095】情報処理部72は、キューシートSTから
入力されたサラウンド制御情報及びサラウンドモード情
報を示す制御情報信号Siが入力されると、図1に示し
たディスクの内周側に位置するリードインエリアLI又
はビデオマネージャ2に入れるための情報信号Scsとし
て、若しくは各VTS3の先頭に位置するコントロール
データ11に入れるための情報信号Sscとしてハードデ
ィスク装置74に出力する。ハードディスク装置74
は、これらの制御情報Sscを他のDSI情報信号Sdsi
やPCI情報信号Spciと共に一時的に格納する。
【0096】ここで、コントローラ75により、DVD
の内周側に位置するリードインエリア又はビデオマネー
ジャの領域に入れるサラウンド制御情報300又はサラ
ウンドモード情報400を選択すべき旨の情報選択信号
Sccが出力されると、多重器76は、付加情報信号Sa
側にスイッチされる。そして、サラウンド制御情報30
0又はサラウンドモード情報400は、このとき多重さ
れる付加情報信号Saの一部として変調器77に入力さ
れて、更にディスク記録信号Smの一部としてマスタリ
ング装置78に入力される。この結果、リードインエリ
ア又はビデオマネージャの領域箇所に、図5に示したサ
ラウンド制御情報300又は図10に示したサラウンド
モード情報400が構築される。
【0097】若しくは、コントローラ75により、各V
TSのコントロールデータ中の所定位置に入れるサラウ
ンド制御情報300又はサラウンドモード情報400を
選択すべき旨の情報選択信号Sccが出力されると、サラ
ウンド制御情報300又はサラウンドモード情報400
は、このとき多重される付加情報信号Saの一部として
変調器77に入力されて、更にディスク記録信号Smの
一部としてマスタリング装置78に入力される。この動
作は、複数のVTSの夫々について行われ、各VTSの
コントロールデータ中には、図5に示したサラウンド制
御情報300又は図10に示したサラウンドモード情報
400が構築される。
【0098】また、サラウンド制御情報300を記録情
報Rと同時に記録する場合には、信号処理部72が、V
TR70から出力された記録情報RをA/D変換した
後、圧縮等の処理をし、音声情報と映像情報とを時間軸
多重して圧縮多重信号Srとして出力する際、メモリ7
1から出力される内容情報信号Siに基づき、各オーデ
ィオパック(パケット)43の制御情報を記録する部分
にサラウンド制御情報300を多重する。
【0099】以上詳細に説明したように本実施の形態の
記録装置S1によれば、前述の“(I)情報記録媒体の
実施の形態”で説明したDVD1のマスタディスクを作
成することができる。
【0100】(III)情報再生装置の実施の形態 次に、上記の記録装置S1によりDVD1に記録された
情報を再生するための情報再生装置の実施の形態を、図
13を用いて説明する。
【0101】始めに、図13を用いて、実施の形態の再
生装置の構成及び動作について説明する。
【0102】図13に示すように、実施の形態に係る再
生装置S2は、ピックアップ80と、復調訂正部81
と、ストリームスイッチ82及び84と、トラックバッ
ファ83と、システムバッファ85と、デマルチプレク
サ86と、VBV(Video Buffer Verifier)バッファ
87と、ビデオデコーダ88と、サブピクチャバッファ
89と、サブピクチャデコーダ90と、混合器91と、
オーディオバッファ92と、オーディオデコーダ93
と、PCIバッファ94と、PCIデコーダ95と、ハ
イライトバッファ96と、ハイライトデコーダ97と、
入力部98と、ディスプレイ99と、システムコントロ
ーラ100と、ドライブコントローラ101と、スピン
ドルモータ102と、スライダモータ103とにより構
成されている。なお、図13に示す構成は、再生装置S
2の構成のうち、映像及び音声の再生に関する部分のみ
を記載したものであり、ピックアップ80及びスピンド
ルモータ102並びにスライダモータ103等をサーボ
制御するためのサーボ回路等は従来技術と同様であるの
で、記載及び細部説明を省略する。
【0103】次に、全体動作を説明する。
【0104】ピックアップ80は、図示しないレーザダ
イオード、偏向ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出
器等を含み、DVD1に対して再生光としての光ビーム
Bを照射すると共に、当該光ビームBのDVD1からの
反射光を受光し、DVD1上に形成されている情報ピッ
トに対応する検出信号Spを出力する。このとき、光ビ
ームBがDVD1上の情報トラックに対して正確に照射
されると共に、DVD1上の情報記録面で正確に焦点を
結ぶように、図示しない対物レンズに対して従来技術と
同様の方法によりトラッキングサーボ制御及びフォーカ
スサーボ制御が施されている。
【0105】ピックアップ80から出力された検出信号
Spは、復調訂正部81に入力され、復調処理及び誤り
訂正処理が行われて復調信号Sdmが生成され、ストリー
ムスイッチ82及びシステムバッファ85に出力され
る。
【0106】復調信号Sdmが入力されたストリームスイ
ッチ82は、ドライブコントローラ101からのスイッ
チ信号Ssw1によりその開閉が制御され、閉のときに
は、入力された復調信号Sdmをそのままスルーしてトラ
ックバッファ83に出力する。一方、ストリームスイッ
チ82が開のときには、復調信号Sdmは出力されず、不
要な情報(信号)がトラックバッファ83に入力される
ことがない。
【0107】復調信号Sdmが入力されるトラックバッフ
ァ83は、FIFO(First In First Out)メモリ等に
より構成され、入力された復調信号Sdmを一時的に記憶
すると共に、ストリームスイッチ84が閉とされている
ときには、記憶した復調信号Sdmを連続的に出力する。
トラックバッファ83は、MPEG2方式における各G
OP毎のデータ量の差を補償すると共に、インターリー
ブドユニットIUに分割されたデータの読み取りの際等
に、上記のシームレス再生におけるトラックジャンプに
起因して不連続に入力される復調信号Sdmを連続的に出
力し、当該不連続による再生の中断を解消するためのも
のである。
【0108】連続的に復調信号Sdmが入力されるストリ
ームスイッチ84は、デマルチプレクサ86における分
離処理において、後段の各種バッファがオーバーフロー
したり、逆に空になってデコード処理が中断することが
ないように、システムコントローラ100からのスイッ
チ信号Ssw2により開閉が制御される。
【0109】一方、トラックバッファ83と並行して復
調信号Sdmが入力されるシステムバッファ85は、DV
D1をローディングしたときに最初に検出され、DVD
1に記録されている情報全体に関する管理情報等(ビデ
オマネージャ2等)やVTS3のコントロールデータ1
1を蓄積して制御情報SCとしてシステムコントローラ
100に出力すると共に、情報再生中に必要に応じて上
記ナビパック41毎のDSIパケット51を一時的に蓄
積し、システムコントローラ100に制御情報SCとし
て出力する。
【0110】ストリームスイッチ84を介して復調信号
Sdmが連続的に入力されたデマルチプレクサ86におい
ては、当該復調信号Sdmから映像情報、音声情報、副映
像情報及びナビパック41毎のPCIパケット50を分
離し、ビデオ信号Sv、副映像信号Ssp、オーディオ信
号Sad並びにPCI信号Spcとして、夫々VBVバッフ
ァ87、サブピクチャバッファ89、オーディオバッフ
ァ92及びPCIバッファ94に出力する。なお、復調
信号Sdmには、音声情報又は副映像情報として複数の言
語が別々のストリームとして含まれている場合がある
が、その場合には、システムコントローラ100からの
ストリーム選択信号Slcにより所望の言語が夫々選択さ
れてオーディオバッファ92又はサブピクチャバッファ
89に出力される。
【0111】ビデオ信号Svが入力されるVBVバッフ
ァ87は、FIFOメモリ等により構成され、ビデオ信
号Svを一時的に蓄積し、ビデオデコーダ88に出力す
る。VBVバッファ87は、MPEG2方式により圧縮
されているビデオ信号Svにおける各ピクチャ毎のデー
タ量のばらつきを補償するためのものである。そして、
データ量のばらつきが補償されたビデオ信号Svがビデ
オデコーダ88に入力され、MPEG2方式により復調
が行われて復調ビデオ信号Svdとして混合器91に出力
される。
【0112】一方、副映像信号Sspが入力されるサブピ
クチャバッファ89は、入力された副映像信号Sspを一
時的に蓄積し、サブピクチャデコーダ90に出力する。
サブピクチャバッファ89は、副映像信号Sspに含まれ
る副映像情報を、当該副映像情報に対応する映像情報と
同期して出力するためのものである。そして、映像情報
との同期が取られた副映像信号Sspがサブピクチャデコ
ーダ90に入力され、復調が行われて復調副映像信号S
spdとして混合器91に出力される。
【0113】なお、副映像信号Sspが、メニュー画面を
構成して表示するために必要な、枠、選択ボタン等を構
成するための映像情報を含んでいる場合には、システム
コントローラ100からのハイライト制御信号Schに基
づき、表示すべき選択ボタン等の表示状態の変更を行っ
て出力する。
【0114】ビデオデコーダ88から出力された復調ビ
デオ信号Svdサブピクチャデコーダ90から出力された
復調副映像信号Sspd(対応する復調ビデオ信号Svdと
の同期が取れている。)は、混合器91により混合さ
れ、最終的な表示すべき映像信号Svpとして図示しない
CRT(Cathode Ray Tube)等の表示部に出力される。
【0115】次に、オーディオ信号Sadが入力されるオ
ーディオバッファ92は、FIFOメモリ等により構成
され、入力されたオーディオ信号Sadを一時的に蓄積
し、オーディオデコーダ93に出力する。オーディオバ
ッファ92は、オーディオ信号Sadを対応する映像情報
を含むビデオ信号Sv又は副映像信号Sspに同期して出
力させるためのものであり、対応する映像情報の出力状
況に応じてオーディオ信号Sadを遅延させる。そして、
対応する映像情報と同期するように時間調整されたオー
ディオ信号Sadは、オーディオデコーダ93に出力さ
れ、所定のデコードが施されて復調オーディオ信号Sad
dとして図示しないスピーカ等に出力される。なお、ア
クセス直後の再生で一時的に音声を中断する(ポーズす
る)必要があることが検出された場合には、システムコ
ントローラ100からポーズ信号Scaがオーディオデコ
ーダ93に出力され、当該オーディオデコーダ93にお
いて一時的に復調オーディオ信号Saddの出力を停止す
る。
【0116】更に、PCI信号Spcが入力されるPCI
バッファ94は、FIFOメモリ等により構成され、入
力されたPCI信号Spcを一時的に蓄積し、PCIデコ
ーダ95に出力する。PCIバッファ94は、PCI信
号Spcに含まれるPCIパケット50と当該PCIパケ
ット50が対応する映像情報、音声情報、副映像情報等
とを同期させ、当該映像情報、音声情報又は副映像情報
等にPCIパケット50を適用させるためのものであ
る。そして、PCIバッファ94により対応する映像情
報、音声情報又は副映像情報等と同期したPCI信号S
pcは、PCIデコーダ95によりPCIパケット50に
含まれるハイライト情報が分離され、ハイライト信号S
hiとしてハイライトバッファ96に出力されると共に、
PCIパケット50のハイライト情報以外の部分がPC
I情報信号Spciとしてシステムコントローラ100に
出力される。
【0117】ハイライト信号Shiが入力されるハイライ
トバッファ96は、FIFOメモリ等により構成され、
入力されたハイライト信号Shiを一時的に蓄積し、ハイ
ライトデコーダ97に出力する。ハイライトバッファ9
6は、当該ハイライト情報のための映像情報が含まれて
いる副映像信号Sspに対応して、ハイライト情報に対応
する選択項目の表示状態の変更が正確に表示されるため
の時間軸補償を行うためのバッファである。そして、時
間軸補償が行われたハイライト信号Shiは、ハイライト
デコーダ97においてデコードされ、当該ハイライト信
号Shiに含まれる情報が復調ハイライト信号Shidとし
てシステムコントローラ100に出力される。ここで、
システムコントローラ100は、当該復調ハイライト信
号Shidに基づき、ハイライト情報による表示状態の変
更を行うべく、上記のハイライト制御信号Schを出力す
ることとなる。
【0118】システムコントローラ100は、システム
バッファ85から入力される制御情報Sc、PCIデコ
ーダ95から入力されるPCI情報信号Spci及びリモ
コン等の入力部98から入力される入力信号Sinに基づ
き、それらの信号に対応した正しい再生を行うために上
記のスイッチ信号Ssw2、言語選択信号Slc、ポーズ信
号Sca、ハイライト制御信号Schを出力すると共に、再
生装置S2の動作状況等を表示するために表示信号Sdp
を液晶表示装置等のディスプレイ99に出力する。
【0119】更に、システムコントローラ100は、上
記制御信号Sc又は前述のDSIデータ等により、シー
ムレス再生のためにサーチ等のトラックジャンプの処理
が必要であることを検出したときには、ドライブコント
ローラ101に対して、当該トラックジャンプの処理に
対応するシームレス制御信号Scslを出力する。そし
て、シームレス制御信号Scslが入力されたドライブコ
ントローラ101は、スピンドルモータ102又はスラ
イダモータ103に対して駆動信号Sd を出力する。こ
の駆動信号Sdにより、スピンドルモータ102又はス
ライダモータ103は、光ビームBが再生すべきDVD
1上の記録位置に照射されるようにピックアップ2を移
動させる(図13破線矢印参照)と共に、DVD1の回
転数をCLV(線速度一定)制御する。これと並行し
て、ドライブコントローラ101は、ピックアップ2が
移動中であり復調訂正部81から復調信号Sdmが出力さ
れないときには、シームレス制御信号Scslに基づきス
イッチ信号Ssw1を出力し、ストリームスイッチ82を
開とすると共に、復調信号Sdmが出力され始めると、ス
トリームスイッチ82を閉成して復調信号Sdmをトラッ
クバッファ83に出力する。
【0120】次に、本実施の形態のサラウンド制御にか
かる構成及び動作について詳しく説明する。
【0121】ここでは、図5に示したサラウンド制御情
報300がリードインエリア、ビデオマネージャ、各V
TSのコントロールデータ又は各オーディオパケットの
制御情報の一部として再生される場合における二つの再
生装置の形態について以下説明する。
【0122】(i)第1の再生装置の形態 本実施の形態では特に、複数の音声信号が夫々出力され
るべきスピーカ位置が、音声信号の再生に先立って再生
されるサラウンド制御情報300を参照することによ
り、コントローラ100により識別される。そして、こ
のように識別された、各チャンネルが部屋の中のどこの
スピーカから出力されるべきかの情報が、コントローラ
100による制御の下で、再生装置のフロントパネルに
設けられたディスプレイ99又は映像情報を再生出力す
るために当該再生装置S2に接続されているテレビの画
面上に表示される。この表示方法は、図14に示すよう
な液晶表示装置等からなるディスプレイ99の画面99
a上における文字による表示でもよく、または図15に
示すような再生装置S2に接続されたテレビの画面11
0上におけるグラフィック表示でもよい。
【0123】従って、視聴者は、この表示を見て自らの
スピーカをその表示された位置に動かすことができる。
即ち、視聴者は、この表示されたスピーカ配置にしたが
って、必要とされる数のスピーカを用意して指定された
位置に夫々配置し、そして、各チャンネルの音声信号が
夫々指定されたスピーカに出力されるように配線すれ
ば、タイトル制作者の意図したサラウンド音場を極めて
正しく再現することができる。このため、この再生装置
S2は、業務用や音響マニア用の再生装置として有利で
ある。
【0124】(ii)第2の再生装置の形態 上述した第1の再生装置の形態では、スピーカ配置がデ
ィスプレイやテレビ画面に表示される度に、即ち再生さ
れるDVDを変える度にスピーカを配置し直したり、配
線し直したりしなければならず、通常の家庭向けの用途
には不便である。逆に、一度行ったスピーカセッティン
グを変えることなく、前述のサラウンド制御情報により
示されるスピーカ配置の相異する複数のDVDから適切
なサラウンド音場を再現できれば便利である。
【0125】そこで、第2の形態では再生装置S2は、
先ず図4に示した15種類のスピーカ配置及びスーパー
ウーハー用の1種のスピーカ配置(合計16種類の配
置)のうち実際に部屋に配置されているのは、どのスピ
ーカであるのかをコントローラ100に対し指定できる
ように構成されている。この指定は、入力装置98を介
して行われる。
【0126】より具体的には、例えば、この指定は、再
生装置S2に接続されたテレビ又はディスプレイの表示
画面上において、文字により「左グランドフロントスピ
ーカはありますか?Yes/No?」(これに対し、Y
esにカーソル操作やキー入力により応答し)、「右グ
ランドフロントスピーカはありますか?Yes/No
?」(これに対し、Yesにカーソル操作やキー入力に
より応答し)、…という質疑応答形式で、先ず各スピー
カの有無が入力指定されてもよい。また例えば、ディス
プレイ上に図4の如きグラフィック表示がなされ、マウ
ス操作等により各スピーカ位置に実際にスピーカが存在
する場合には“○”(及び/又は、存在しない場合には
“×”)を付けることにより、各スピーカの有無が入力
指定されてもよい。
【0127】更に、例えば、テレビ又はディスプレイの
表示画面上において、文字により「x方向のスピーカま
での距離は?m」(これに対し、“1.5”とテンキー
入力やアップダウンキー入力して応答し)、「y方向の
スピーカまでの距離は?m」(これに対し、“2”とテ
ンキー入力やアップダウンキー入力して応答し)、…と
いう質疑応答形式で、各スピーカの聞手位置に対する位
置が入力指定されてよい。また例えば、聞手位置を原点
として各スピーカの(x、y、z)座標を入力すること
で、各スピーカの聞手位置に対する位置が入力指定され
てもよい。更にまた例えば、メニュー画面上で、ルーム
タイプを4.5畳、6畳、8畳、10畳、12畳、…若
しくは長方形の部屋、正方形の部屋、大きい部屋、小さ
い部屋等の各種の部屋のタイプ中から一つを選ぶことに
より、各スピーカの聞手位置に対する位置が間接的に入
力指定されてもよい。即ちこの場合、聞手位置を部屋の
中心であり部屋の隅にスピーカが配置されている等と仮
定して、コントローラ100により各スピーカまでの距
離が計算されて各スピーカの(x、y、z)座標が自動
的に計算される。更にまた実用上よく用いられる配置パ
ターン(例えば、6畳間や8畳間の4隅にスピーカを4
つ置いたパターンなど)を数十種類用意しておき、各配
置パターンを順次表示して、その中から該当する配置パ
ターンを選ぶようにしてもよい。
【0128】また、指定された配置を示す実在スピーカ
配置情報は、所定のフォーマットで、コントローラ10
0に内蔵された不揮発性の記憶装置に格納され、一旦こ
の指定を行えば、再生装置S2の電源を切っても、この
実在スピーカ配置情報が失われないように構成されてい
る。そして、この実在スピーカ配置情報は、視聴者の所
望によりいつでも更新できるように構成されている。
【0129】第2の形態では再生装置S2は、更に、各
チャンネルの音声信号を前述の実在スピーカ配置情報及
びサラウンド制御情報300に基づいて、再生された複
数チャンネルの音声信号を、実際のスピーカ配置によっ
ても、タイトル制作者により意図されたサラウンド音場
を再現すべく、実際のスピーカ配置に対応した音声信号
へ変換を行うように構成されている。即ち、再生装置S
2は、視聴者により指定された実際のスピーカ配置とD
VDから再生されたサラウンド制御情報300により示
されるスピーカ配置との相異に応じて、各チャンネルの
音声信号を実際のスピーカ配置に対応した出力信号へと
ミックスダウンするように構成されている。
【0130】次に、この再生されたサラウンド制御情報
300により指定されたスピーカ位置に対応した音声信
号を実際のスピーカ配置に対応した音声信号へ変換する
ための構成及び動作について図16及び図17を参照し
て説明する。
【0131】ここでは、図16の左側に示すサラウンド
制御情報により指定されたスピーカ配置から、右側に示
す予め入力指定された実在スピーカ配置情報により示さ
れる実際のスピーカ配置に変換する場合について考え
る。
【0132】この場合、図17に示すように、図13の
オーディオデコーダ93から出力された復調オーディオ
信号Saddは、ch0〜ch5の出力端子に出力される
が、再生装置S2は、これらの信号が入力される例えば
8つのダウンミックス回路120a、120b、120
c、120d、…を備えている。ダウンミックス回路1
20aは、ch0〜ch7の音声信号をダウンミックス
して実在の左グランドフロントスピーカ用のch0の信
号として出力する。ダウンミックス回路120bは、c
h0〜ch7の音声信号をダウンミックスして実在の右
グランドフロントスピーカ用のch1の信号として出力
する。ダウンミックス回路120cは、ch0〜ch7
の音声信号をダウンミックスして実在の左トップリアス
ピーカ用のch3の信号として出力する。ダウンミック
ス回路120dは、ch0〜ch7の音声信号をダウン
ミックスして実在の右トップリアスピーカ用のch4の
信号として出力する。尚、この例では、実在のスピーカ
が4個しかないので、ここでは使用されておらず図示も
されていないが、実際には8チャンネルの出力をカバー
できるように8個のダウンミックス回路が再生装置S2
には、備えられている。
【0133】図17において、ダウンミックス回路12
0の内部に入力チャンネル毎に設けられたアンプは、後
述のように変換方式に応じて定まる値の係数Cn(n=
0〜7)を夫々掛け、そのゲインを変える機能を持つ可
変ゲインアンプである。さらに、各アンプは、DSP
(Digital Signal Processor)等による信号処理を行っ
てもよい。なお、この場合の信号処理の内容としては、
位相制御、遅延時間(Td)制御、残響音付加処理等があ
る。
【0134】次に、このダウンミックス回路による信号
変換方式の具体的な例を図18から図36を用いて説明
する。
【0135】先ず、サラウンド制御情報により指定され
たスピーカの位置から実在のスピーカの位置への変換す
る方法について説明する。
【0136】この場合、第1にサラウンド制御情報によ
り推定された各スピーカの仮想的な位置を以下のように
決定する。ここに、「仮想的な位置」とは、最終的に音
声信号の振り分けを決定するためのアルゴリズムの途中
で仮想されるスピーカの位置をいう。
【0137】即ち、視聴者が入力指定したスピーカ指定
情報に示される実在するスピーカの位置から、他のスピ
ーカの仮想的な位置を仮定する。原則として左右のグラ
ンドフロントスピーカSPgflとSPgfrとは基本的なスピー
カであるので、少なくともこれら2つスピーカの位置は
視聴者により必ず入力指定される(実在する)ものとす
る。従って各スピーカの位置指定がない場合でも、これ
らの2つのスピーカSPgflとSPgflの位置のみが、入力指
定されている筈なので、他のスピーカの仮想的な位置は
図18のように考える。即ち、部屋200内の聞手位置
P0に対し、前後左右対称となる15種類の位置に各ス
ピーカを仮想的に配置する。
【0138】このとき、Z方向の指示がない場合、全て
のスピーカが同一平面上にあるものとみなし、トップス
ピーカとグランドスピーカとの区別は行わない。ここで
は、グランドとして扱うものとする。
【0139】第2に、以上のようにして求めた各スピー
カの仮想的な位置から実在のスピーカの位置への変換
(即ち、音声信号の各スピーカへの振り分け)を次のよ
うに行う。
【0140】即ち、先ず各チャンネル毎にサラウンド制
御情報により指定されたスピーカ位置から実在する複数
のスピーカまでの距離を求め、最も近い位置になる実在
するスピーカの位置へ、上述のように求めた各スピーカ
の仮想的な位置を元に出力スピーカを変更する。即ち、
各仮想的な位置にあるスピーカから出力されるべき音声
信号を、実在する複数のスピーカに振り分ける。但し、
このとき左右対称として扱い、更に、図19に示すよう
に、部屋200の隅に位置するサラウンド制御情報に指
定されたスピーカについては、Y0=Z0として扱う。即
ち、図20に示すように、Y0とZ0の距離の大小にかか
わらず、このような位置関係にある2つのスピーカが実
在する場合には、2つのスピーカから出力するように音
声信号を振り分ける。また、図21に示すように、部屋
の側壁については、L1=L2として扱い、L1とL2の距離の
大小にかかわらず、このような位置関係にある2つのス
ピーカ(SPgfl、SPgfr)が実在する場合には、これら2
つのスピーカから出力するように音声信号を振り分け
る。
【0141】続いて、部屋の各スピーカを図22のよう
に面によってグループ化する。
【0142】ここで、フロント面201上にある仮想的
な位置にあるスピーカは、フロント面201上に実在す
るスピーカに変更しなければならないものとする。即
ち、このフロント面201上の仮想的な位置にあるスピ
ーカから出力されるべき音声信号を、このフロント面2
01上に実在するスピーカに振り分ける。フロント面2
01から他の面への変換は許されない。即ち、フロント
面201が第1優先される。
【0143】次に、リア面202上にある仮想的な位置
にあるスピーカは、リア面202上に実在するスピーカ
がある場合には、その距離関係にかかわりなくリア面2
02のスピーカに変換しなければならないものとする。
即ち、リア面202上が第2優先される。
【0144】次に、トップ面203、グランド面20
4、左側面205及び右側面206も同様の扱いとす
る。ただし仮想的な位置にあるスピーカが2つの面に存
在する場合(センター位置の場合)にはリア面202を
優先させる。リア面202から他の面への変換は後回し
にする。
【0145】次に、前述のように、基本的な2つのスピ
ーカSPgflとSPgfrは必ず存在することとしているので、
各面のグループ内に実在するスピーカがなかった場合に
はフロント面201に、そして最終的には、これら2つ
のスピーカSPgflとSPgfrから出力するようにする。
【0146】以上の規則にしたがって行われる、各スピ
ーカの仮想的な位置から実在のスピーカの位置への変換
(即ち、音声信号の各スピーカへの振り分けの様子)を
図23から図26に示す。
【0147】図23から図26に示すように、サラウン
ド制御情報により推定されたスピーカ位置から、実在の
スピーカの位置への変換が行われる。尚、これらの図
中、丸数字、、、…は、各NOの処理の中におけ
る変換の優先順序を示している。からの順で変換が
行われ、変換先に実在するスピーカがあった場合には、
それ以降の変換を行わない。このように、上記規則に従
って、仮想的なスピーカSPtfc、SPtfl、(SPgfl、)SPg
fc、SPtm、SPsl、SPtrc、SPtrl、SPgrl、SPgrcから、実
在するスピーカ位置への変換が行われる。なお、原則と
してスピーカSPgflは、実在しなければならない。
【0148】第3に、図23から図26に示したように
求めた実在のスピーカの位置への音声信号の振り分けの
レベルを次のように決定する。
【0149】即ち、距離の近いものから捜していって、
最も近い実在のスピーカ位置へと変換するが、この際、
同じ距離の最も近い実在のスピーカがn個あった場合に
は、各実在のスピーカへ、音声信号出力をn等分(1/
nをかける)にして出力するようにレベルを決定する。
通常は2個以上ないので振り分けの振り分けのレベルは
0.5+0.5とする。図27に示すように、側面の場
合は、距離に応じた重みづけをする。片方のスピーカし
かなければ、そのスピーカから全ての音声信号を出すよ
うにレベルを決定する。また、図28に示すように、部
屋の各隅の場合も距離に応じた重みづけをする。片方の
スピーカしかなければ、そのスピーカから全ての音声信
号を出すようにレベルを決定する。即ち、変換すべきス
ピーカを探すときには、L1=L2、Z0=Y0とし、レベルを
決めるときには、実際の距離に応じた重み付けをする。
【0150】次に、図17に示したダウンミックス回路
における各アンプの係数Cn(n=0〜7)の決め方に
ついて図29から図33を用いて説明する。
【0151】例えば、図29に示した例では、実在のス
ピーカSPgflとSPgfrとが存在するが、この場合の係数C
1及びC2方は次のように決められる。
【0152】先ず、計算を簡単にするために以下のよう
に考える即ち、図30に示すように、2つの左右のスピ
ーカL、Rを聴取位置から正面に向って±30°の位置
にある場合を想定する。また、このとき、仮想スピーカ
を配置しようとする位置はθだけ右によった位置とす
る。
【0153】図31に示す、このときの両耳間の音圧差
(右耳の音圧−左耳の音圧)ΔPは、次式で表される。
【0154】 ΔP=P{1/(γ−d/2)−1/(γ+d/2)} P…点0の音圧 音源からの音波は、両耳に届く頃には平面波になってお
り、その音圧Pは音源からの距離に逆比例すると考え
る。
【0155】すると、右スピーカによる両耳間の音圧差
ΔPRは、次式で表される。
【0156】ΔPR=PR{1/(γ−d/2)−1/
(γ+d/2)} また、左スピーカによる両耳間の音圧差ΔPLは、次式
で表される。
【0157】 ΔPL=PL{1/(γ+d/2)−1/(γ−d/2)} =−PL{1/(γ−d/2)−1/(γ+d/2)} 従って、両スピーカによる音圧差ΔPR+Lは、次のよう
な式(1)で表される。
【0158】 ΔPR+L=(PR−PL){1/(γ−d/2)−1/(γ+d/2)} …(1) (但し、この差の計算にはベクトルによる加算が必要だ
が、ここでは説明簡略化のためスカラー量として式を示
す)また、仮想スピーカR′による音圧差ΔPR'は、次
のような式(2)で表される。
【0159】 ΔPR'=PR'{1/(γ′−d′/2)−1/(γ′+d′/2)} …(2) ここで、R′にスピーカがあるように思わせたいのであ
るから、両スピーカによる両耳間の音圧差(1)を
(2)に一致させれば良い。
【0160】即ち、次の式が成立する。
【0161】 (PR−PL){1/(γ−d/2)−1/(γ+d/2)} =PR'{1/(γ′−d′/2)−1/(γ′+d′/2)} ∴ (PR−PL)/PR ={d′/(γ′2−d2/4)}/{d/(γ2−d2/4)} ここで、γとγ′は、ほぼ等しいと考えてよいので、γ
=γとし、左右のスピーカからの音圧の合成が仮想スピ
ーカからの音圧と一致するとすると、PR+PL=PR' (PR−PL)/PR'=(PR−PL)/(PR+PL) =PR/(PR+PL)−PL/(PR+PL) =C1−C2…係数の差 ∴C1−C2={d′/(γ2−d′2/4)}/{d/
(γ2−d2/4)} ここで、γ2》d2/4>d′2/4なので γ2−d′2/4=γ2 γ2−d2/4=γ2 と考えると、 C1−C2=(d′/γ2)/(d/γ2)=d′/d となる。
【0162】ここで、d=Lsin30°であるから、 d′=Lsinθ C1−C2=Lsinθ/Lsin30°=sinθ/sin30° となる。
【0163】また、C1+C2=1であるから、 C1=1/2(1+sinθ/sin30°) C2=1/2(1−sinθ/sin30°) となる。
【0164】この様子を図32のグラフに示す。図32
から、仮想スピーカを配置しようとする位置から夫々の
スピーカR、Lまでの距離を図33に示すように、L
1、L2としたとき、夫々の係数C1、C2を C1=L2/(L1+L2) C2=L1/(L1+L2) と考えた場合とほぼ同じ値になる。
【0165】従って、係数Cn(n=0〜7)は、角度
による計算を行っても求められるし、距離による計算に
よって求められる。
【0166】また、遅延などその他の処理を行う場合に
はC1とC2の差は少なくなる。実際には、この計算で得
られる値Cnを量子化して使うので必ずしも正確にこの
値である必要はない。
【0167】次に、図17に示したダウンミックス回路
における各アンプの遅延時間Tdの決め方について図3
4から図36を用いて説明する。
【0168】例えば、図34に示した例では、L(左)
スピーカとR(右)スピーカとが存在する。
【0169】この場合、図35に示すように、右耳で聞
く音は夫々のスピーカを出た時刻を0とすると、(γ−
d/2)/C秒後にRスピーカから出た音が到達し、
(γ+d/2)/C秒後にLスピーカから出た音が到達
する。左耳で聞く音も同様に(γ−d/2)/C秒後に
Lスピーカの音が到達し、(γ+d/2)/C秒後にR
スピーカの音が到達する。
【0170】従って最初に到達する音は、両耳とも同じ
(γ−d/2)/C秒後となる。
【0171】ここで、音源がR′にあるとすると、右耳
に到達する時刻は(γ′−d/2)/Cとなり、左耳に
到達する時刻は(γ′+d/2)/Cとなる。
【0172】従って、夫々の耳に最初に到達する音の時
間差Δtは、 Δt=d′/Cとなる。
【0173】ここで、Lスピーカ、Rスピーカから音を
出し、夫々の耳に最初に到達する音の時刻に注目する
と、音源がR′にあるときと同じ時間差を与えるにはR
スピーカによる右耳到達の時刻(γ−d/2)/CとL
スピーカによる左耳到達の時刻(γ−d/2)/Cの差
がΔtになればいいので、単純に左スピーカの音をΔt
=d′/Cだけ遅延させればよい。
【0174】しかるに、 d′=Lsinθ であり、Lは通常15〜18cmなので、L=18cm
とすれば、 Δt=Lsinθ/Cとなる。
【0175】ここで、音速C=340m/secとする
と、 Δt=530μsec・sinθ となる。
【0176】従って、両スピーカに与える時間差は、 Td=Δt=530μsec・sinθ とすればよい。
【0177】尚、実際には、この時間差は、提示する音
圧によっても左右され、左右スピーカの音圧差をどの様
に与えるかによって、この値は上下する。音圧差を大き
くする場合には、この時間差Tdは小さくてもよく、場
合によって0でもよい。一方、音圧差を小さくする場合
には、その程度に応じてこの時間差Tdを大きくする。
【0178】以上詳細に説明したように、本実施の形態
によれば、ダウンミックス回路は、DVDから再生され
る制作者が指定したサラウンド制御情報及び視聴者が実
在するスピーカ配置を指定した実在スピーカ配置情報に
基づいて定まる係数Cnをかけ、ゲインを変えることに
より、実在のスピーカ配置とサラウンド制御情報により
示されるスピーカ配置との相異に応じて、各チャンネル
の音声信号を実際のスピーカ配置に対応した音声信号へ
とミックスダウンできる。この係数Cnの決定は、サラ
ウンド制御情報300が一つのDVDに一つだけ書込ま
れていれば、当該DVDの再生を開始する際に一度行わ
れればよい。一方、各VTSに一つずつ書込まれていれ
ば、当該VTSの再生を開始する度に行われる。このよ
うにすれば、VTS毎に制作者により異なるスピーカ配
置が指定されていても、どのVTSに対しても的確にサ
ラウンド音場を再現することができる。また、各オーデ
ィオパケットの制御情報に、このサラウンド制御情報が
書かれていると、出力すべく選択されているオーディオ
ストリームをデジタルデータとして外部の機器(レシー
バ等)に出力する際に一々このサラウンド制御情報を付
加する必要が無い。更に、ダウンミックス回路は、DS
P等による信号処理を行って、スピーカ間の遅延時間T
d等を制御することもできる。
【0179】尚、ミックスダウンする機能(図17に示
したダウンミックス回路やそのための配線等)は、再生
装置S2自身が備えてよいが、再生装置S2と通信する
機能を持つ各スピーカに接続されたレシーバ等が備える
ようにしてもよい。また、このサラウンド音場をより正
確に再現するように信号変換を行うためには、各スピー
カの実際の配置を示す実在スピーカ配置情報のみなら
ず、各スピーカの感度や出力ワット数についての情報を
実在スピーカ配置情報と共に再生装置S2に指定してお
き、このスピーカの感度やワット数にも基づいて前述の
レベルの決定を行うようにしてもよい。この場合には、
例えば、左右や前後のスピーカで感度が異なる場合に
は、相対的に感度が低いスピーカ程与える音声信号のレ
ベルを高めることで音声信号の変換をより正確に行うよ
うにしてもよい。
【0180】上述の実施の形態では、図5に示したサラ
ウンド制御情報300の示すスピーカ配置と実在スピー
カ配置情報の示すスピーカ配置との相異に基づいて信号
変換処理を行っているが、図10に示したサラウンドモ
ード情報400の示すスピーカ配置と実在スピーカ配置
情報の示すスピーカ配置との相異に基づいて、信号変換
処理を行うことができる。従って、サラウンドモード情
報400を用いても、上記実施の形態と同様に、各チャ
ンネルの音声信号を実際のスピーカ配置に対応した音声
信号へとミックスダウンでき、スピーカ間の遅延時間T
d等を制御することもできる。
【0181】以上のように、本実施の形態によれば、前
述の“(I)情報記録媒体の実施の形態”で説明したD
VD1を再生し、複数チャンネルの音声信号及びサラウ
ンド制御情報を介して、制作者の意図したサラウンド音
場を視聴者独自のスピーカ配置を用いて再現することが
できる。
【0182】以上夫々説明したように、本願の各実施形
態によれば、比較的情報量の少ないサラウンド制御情報
(例えば、16種類の位置を示すためにチャンネル毎に
4ビットの情報)を用いることにより、制作者は、多種
多様に富んだマルチサラウンド用のスピーカの組み合わ
せ配置を比較的簡単に当該DVD1を介して指定でき、
視聴者は制作者の意図するサラウンド音場を比較的簡単
に再現可能となる。
【0183】また、更に情報量の少ないサラウンドモー
ド情報(例えば、16種類のモードを示すために全体で
4ビットの情報)を用いることにより、制作者は、多種
多様に富んだマルチサラウンド用のスピーカの組み合わ
せ配置を比較的簡単に当該DVD1を介して指定でき、
視聴者は制作者の意図するサラウンド音場を比較的簡単
に再現可能となる。
【0184】更にまた、再生装置S2において、オーデ
ィオパケットの単位で音声情報片へのアクセスが可能と
なり、融通性の高い再生が可能となる。
【0185】また、再生装置S2において、制作者は、
多種多様に富んだマルチサラウンド用のスピーカの組み
合わせ配置を比較的簡単に当該DVD1を介して指定及
び表示させることができ、視聴者は制作者の意図するサ
ラウンド音場を比較的簡単に再現できる。
【0186】更に、再生装置S2において、制作者は、
多種多様に富んだマルチサラウンド用のスピーカの組み
合わせ配置を比較的簡単に当該DVD1を介して指定で
き、視聴者は、実際のスピーカ配置を指定することがで
き、指定したスピーカ配置とサラウンド制御情報が示す
スピーカの配置とが一致しない場合であっても、制作者
の意図するサラウンド音場を比較的簡単に再現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としてのDVDにおける
データの物理的構成を示す概念図である。
【図2】図1のDVDにおけるデータの論理的構成を示
す概念図である。
【図3】図1のDVDにおけるインターリーブドユニッ
トの構成を示す概念図である。
【図4】図1のDVDに対して設定される部屋内に置か
れた15種類のスピーカ配置を示す概念図である。
【図5】図1のDVDに書込まれるサラウンド制御情報
のデータ構造とその対応関係の一例を示す概念図であ
る。
【図6】図5のサラウンド制御情報に含まれる音声チャ
ンネル内容データの一例を示す表である。
【図7】図6の音声チャンネル内容データにより示され
るスピーカ配置を示す概念図である。
【図8】図5のサラウンド制御情報に含まれる音声チャ
ンネル内容データの他の例を示す表である。
【図9】図8の音声チャンネル内容データにより示され
るスピーカ配置を示す概念図である。
【図10】図1のDVDに書込まれるサラウンドモード
情報のデータ構造の一例を示す概念図である。
【図11】図10のサラウンドモード情報が示す複数の
モードのうちの一つに対応するスピーカ配置を示す概念
図である。
【図12】本発明の他の実施の形態としての図1のDV
Dを記録するための情報記録装置のブロック図である。
【図13】本発明の他の実施の形態としての図1のDV
Dを再生するための情報再生装置のブロック図である。
【図14】図13の再生装置のディスプレイにおける一
表示画面を示すディスプレイ画面の平面図ある。
【図15】図13の再生装置に接続されるテレビにおけ
る一表示画面を示すテレビ画面の平面図である。
【図16】図13の再生装置における音声信号の変換の
一例を示す概念図である。
【図17】図13の再生装置の音声出力に接続されるダ
ウンミックス回路を示すブロック図ある。
【図18】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図19】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図20】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図21】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図22】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図23】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図24】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図25】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図26】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図27】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図28】図17のダウンミックス回路による信号変換
方式を説明するためのスピーカの配置を示す概念図であ
る。
【図29】図17のダウンミックス回路による各アンプ
の係数Cnを決める方法を説明する概念図である。
【図30】図17のダウンミックス回路による各アンプ
の係数Cnを決める方法を説明する概念図である。
【図31】図17のダウンミックス回路による各アンプ
の係数Cnを決める方法を説明する概念図である。
【図32】図17のダウンミックス回路による各アンプ
の係数Cnを決める方法を説明する概念図である。
【図33】図17のダウンミックス回路による各アンプ
の係数Cnを決める方法を説明する概念図である。
【図34】図17のダウンミックス回路による各アンプ
の遅延時間Tdを決める方法を説明する概念図である。
【図35】図17のダウンミックス回路による各アンプ
の遅延時間Tdを決める方法を説明する概念図である。
【図36】図17のダウンミックス回路による各アンプ
の遅延時間Tdを決める方法を説明する概念図である。
【図37】従来のドルビーAC3方式におけるサラウン
ドモード情報を示す表である。
【図38】図37のドルビーAC3方式におけるサラウ
ンドモード情報が示す複数のモードのうちの一つに対応
するスピーカ配置を示す概念図である。
【符号の説明】
1…DVD 2…ビデオマネージャ 3、63…VTS 10…VOB 11…コントロールデータ 20…セル 30…VOBユニット 41…ナビパック 42…ビデオパック 43…オーディオパック 44…サブピクチャパック 50…PCIパケット 51…DSIパケット 52…GOP 60…プログラム 61、61A、61B…PGC 62…タイトル 70…VTR 71…メモリ 72…信号処理部 73、74…ハードディスク装置 75…コントローラ 76…多重器 77…変調器 78…マスタリング装置 80…ピックアップ 81…復調訂正部 82、84…ストリームスイッチ 83…トラックバッファ 85…システムバッファ 86…デマルチプレクサ 87…VBVバッファ 88…ビデオデコーダ 89…サブピクチャバッファ 90…サブピクチャデコーダ 92…オーディオバッファ 93…オーディオデコーダ 94…PCIバッファ 95…PCIデコーダ 96…ハイライトバッファ 97…ハイライトデコーダ 98…入力部 99…ディスプレイ 100…システムコントローラ 101…ドライブコントローラ 102…スピンドルモータ 103…スライダモータ 120a、120b、120c、120d…ダウンミッ
クス回路 300…サラウンド制御情報 400…サラウンドモード情報 S1…記録装置 S2…再生装置 DK…光ディスク Sr…圧縮多重信号 Sa…付加情報信号 Sdm…復調信号 Sad…オーディオ信号 Ssp…副映像信号 Sv…ビデオ信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04S 7/00 H04S 7/00 Z (72)発明者 吉村 隆一郎 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 守山 義明 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 戸崎 明宏 埼玉県鶴ヶ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 由雄 淳一 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 Fターム(参考) 5D011 AA02 5D044 AB05 BC04 CC04 DE03 DE17 DE54 DE96 GK12 5D062 DD10

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチャンネルの音声情報を含む多重
    信号を生成する手段と、 前記複数のチャンネルと当該各チャンネルの音声情報の
    出力先との関係を示す、予め設定された組み合わせ配置
    を示す情報から構成されるサラウンドモード情報を含む
    付加情報を生成する手段と、 前記多重信号と前記付加情報を情報記録媒体に記録する
    記録手段と、 からなることを特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録装置におい
    て、 前記複数のチャンネルは1つの音声信号ストリームから
    構成されていることを特徴とする情報記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の情報記録装置におい
    て、 前記音声信号ストリームは最大でチャンネル番号0から
    チャンネル番号7の八つの前記チャンネルで構成されて
    いることを特徴とする情報記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1に記載の
    情報記録装置において、 前記サラウンドモード情報は、予め設定された複数のス
    ピーカの組み合わせ配置と前記複数のチャンネルとの関
    係を更に示すものであることを特徴とする情報記録装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1に記載の
    情報記録装置において、 前記サラウンドモード情報は、所定数のビット数で表さ
    れることを特徴とする情報記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1に記載の
    情報記録装置において、 前記付加情報は、前記音声情報全体に係る管理情報であ
    ることを特徴とする情報記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれか1に記載の
    情報記録装置において、 前記音声情報は複数のセルから構成され、 複数の当該セルを論理的に組み合わせることによりプロ
    グラムが構成され、前記付加情報は、前記プログラムを
    再生するためのコントロールデータを含み、 前記サラウンドモード情報は前記コントロールデータに
    含まれていることを特徴とする情報記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の情報記録装置におい
    て、 前記音声情報と前記コントロールデータとによりタイト
    ルセットが構成されることを特徴とする情報記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか一項に記載の
    情報記録装置において、 前記情報記録媒体はスタンパディスクであることを特徴
    とする情報記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の情報記録装置におい
    て、 前記スタンパディスクを用いてレプリカディスクを製造
    するレプリケーション手段を更に備えたことを特徴とす
    る情報記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の情報記録装置によ
    り製造されたレプリカディスク。
  12. 【請求項12】 複数のチャンネルの音声情報を含む多
    重信号を生成する工程と、 前記複数のチャンネルと当該各チャンネルの音声情報の
    出力先との関係を示す、予め設定された組み合わせ配置
    を示す情報から構成されるサラウンドモード情報を含む
    付加情報を生成する工程と、 前記多重信号と前記付加情報を情報記録媒体に記録する
    記録工程と、からなることを特徴とする情報記録方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の情報記録方法にお
    いて、 前記複数のチャンネルは1つの音声信号ストリームから
    構成されていることを特徴とする情報記録方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の情報記録方法にお
    いて、 前記音声信号ストリームは最大でチャンネル番号0から
    チャンネル番号7の八つの前記チャンネルで構成されて
    いることを特徴とする情報記録方法。
  15. 【請求項15】 請求項12ないし14のいずれか1に
    記載の情報記録方法において、 前記サラウンドモード情報は、予め設定された複数のス
    ピーカの組み合わせ配置と前記複数のチャンネルとの関
    係を更に示すものであることを特徴とする情報記録方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項12ないし15のいずれか1に
    記載の情報記録方法において、 前記サラウンドモード情報は、所定数のビット数で表さ
    れることを特徴とする情報記録方法。
  17. 【請求項17】 請求項12ないし16のいずれか1に
    記載の情報記録方法において、 前記付加情報は、前記音声情報全体に係る管理情報であ
    ることを特徴とする情記録方法。
  18. 【請求項18】 請求項12ないし16のいずれか1に
    記載の情報記録方法において、 前記音声情報は複数のセルから構成され、 複数の当該セルを論理的に組み合わせることによりプロ
    グラムが構成され、 前記付加情報は、前記プログラムを再生するためのコン
    トロールデータを含み、 前記サラウンドモード情報は前記コントロールデータに
    含まれていることを特徴とする情報記録方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の情報記録方法にお
    いて、 前記音声情報と前記コントロールデータとによりタイト
    ルセットが構成されることを特徴とする情報記録方法。
  20. 【請求項20】 請求項12から19のいずれか一項に
    記載の情報記録方法において、 前記情報記録媒体はスタンパディスクであることを特徴
    とする情報記録方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の情報記録方法にお
    いて、 前記スタンパディスクを用いてレプリカディスクを製造
    するレプリケーション手段を更に備えたことを特徴とす
    る情報記録方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の情報記録方法によ
    り製造されたレプリカディスク。
  23. 【請求項23】 複数のチャンネルの音声情報と、前記
    複数のチャンネルと当該各チャンネルの音声情報の出力
    先との関係を示す、予め設定された組み合わせ配置を示
    す情報から構成されるサラウンドモード情報が記録され
    た情報記録媒体から情報を再生する情報再生装置であっ
    て、 前記情報記録媒体から前記情報を読取る読取手段と、 前記音声情報を復調する音声復調手段と、 前記音声復調手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする情報再生装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の情報再生装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記サラウンドモード情報に基づいて
    前記音声復調手段を制御することを特徴とする情報再生
    装置。
  25. 【請求項25】 請求項23または24に記載の情報再
    生装置において、 前記複数のチャンネルは1つの音声信号ストリームから
    構成されていることを特徴とする情報再生装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の情報再生装置にお
    いて、 前記音声信号ストリームは最大でチャンネル番号0から
    チャンネル番号7の八つの前記チャンネルで構成されて
    いることを特徴とする情報再生装置。
  27. 【請求項27】 請求項23ないし26のいずれか1に
    記載の情報再生装置において、 前記サラウンドモード情報は、予め設定された複数のス
    ピーカの組み合わせ配置と前記複数のチャンネルとの関
    係を更に示すものであることを特徴とする情報再生装
    置。
  28. 【請求項28】 請求項23ないし27のいずれか1に
    記載の情報再生装置において、 前記サラウンドモード情報は、所定数のビット数で表さ
    れることを特徴とする情報再生装置。
  29. 【請求項29】 請求項23ないし28のいずれか1に
    記載の情報再生装置において、 前記サラウンドモード情報は前記音声情報全体に係る管
    理情報に含まれていることを特徴とする情報再生装置。
  30. 【請求項30】 請求項23ないし28のいずれか1に
    記載の情報再生装置において、 前記音声情報は複数のセルから構成され、 複数のセルを論理的に組み合わせることによりプログラ
    ムが構成され、 前記サラウンドモード情報は、前記プログラムを再生す
    るためのコントロールデータに含まれていることを特徴
    とする情報再生装置。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の情報再生装置にお
    いて、 前記音声情報と前記コントロールデータとによりタイト
    ルセットが構成されることを特徴とする情報再生装置。
  32. 【請求項32】 複数のチャンネルの音声情報と、前記
    複数のチャンネルと当該各チャンネルの音声情報の出力
    先との関係を示す、予め設定された組み合わせ配置を示
    す情報から構成されるサラウンドモード情報が記録され
    た情報記録媒体から情報を再生する情報再生方法であっ
    て、 前記情報記録媒体から前記情報を読取る読取工程と、 前記音声情報を復調する音声復調工程と、 前記音声復調手段を制御する制御工程と、 を備えたことを特徴とする情報再生方法。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載の情報再生方法にお
    いて、 前記制御工程は、前記サラウンドモード情報に基づいて
    前記音声復調工程を制御することを特徴とする情報再生
    方法。
  34. 【請求項34】 請求項32または33に記載の情報再
    生方法において、 前記複数のチャンネルは1つの音声信号ストリームから
    構成されていることを特徴とする情報再生方法。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の情報再生方法にお
    いて、 前記音声信号ストリームは最大でチャンネル番号0から
    チャンネル番号7の八つの前記チャンネルで構成されて
    いることを特徴とする情報再生方法。
  36. 【請求項36】 請求項32ないし35のいずれか1に
    記載の情報再生方法において、 前記サラウンドモード情報は、予め設定された複数のス
    ピーカの組み合わせ配置と前記複数のチャンネルとの関
    係を更に示すものであることを特徴とする情報再生方
    法。
  37. 【請求項37】 請求項32ないし35のいずれか1に
    記載の情報再生方法において、 前記サラウンドモード情報は、所定数のビット数で表さ
    れることを特徴とする情報再生方法。
  38. 【請求項38】 請求項32ないし37のいずれか1に
    記載の情報再生方法において、 前記サラウンドモード情報は、前記音声情報全体に係る
    管理情報に含まれていることを特徴とする情報再生方
    法。
  39. 【請求項39】 請求項32ないし37のいずれか1に
    記載の情報再生方法において、 前記音声情報は複数のセルから構成され、 複数の当該セルを論理的に組み合わせることによりプロ
    グラムが構成され、 前記サラウンドモード情報は、前記プログラムを再生す
    るためのコントロールデータに含まれていることを特徴
    とする情報再生方法。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載の情報再生方法にお
    いて、 前記音声情報と前記コントロールデータとによりタイト
    ルセットが構成されることを特徴とする情報再生方法。
  41. 【請求項41】 複数のチャンネルの音声情報と、 前記複数のチャンネルと当該各チャンネルの音声情報の
    出力先との関係を示す、予め設定された組み合わせ配置
    を示す情報から構成されるサラウンドモード情報が記録
    される情報記録媒体であって、 最内周部に形成されたリードインエリアと、 最外周部に形成されたリードアウトエリアと、を有し、 前記リードインエリアと前記リードアウトエリアとの間
    に、前記音声情報が複数のタイトルセットに分割されて
    おり、 前記タイトルセットは、前記サラウンドモード情報を含
    むコントロールデータをその先頭に有することを特徴と
    する情報記録媒体。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載の情報記録媒体にお
    いて、 前記複数のチャンネルは1つの音声信号ストリームから
    構成されていることを特徴とする情報記録媒体。
  43. 【請求項43】 請求項42に記載の情報記録媒体にお
    いて、 前記音声信号ストリームは最大でチャンネル番号0から
    チャンネル番号7の八つの前記チャンネルで構成されて
    いることを特徴とする情報記録媒体。
  44. 【請求項44】 請求項41ないし43のいずれか1に
    記載の情報記録媒体において、 前記サラウンドモード情報は、予め設定された複数のス
    ピーカの組み合わせ配置と前記複数のチャンネルとの関
    係を更に示すものであることを特徴とする情報記録媒
    体。
  45. 【請求項45】 請求項41ないし44のいずれか1に
    記載の情報記録媒体において、 前記サラウンドモード情報は、所定数のビット数で表さ
    れることを特徴とする情報記録媒体。
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