JP2003331291A - 手書き文字の対応点マッチング方法、装置及びプログラム - Google Patents

手書き文字の対応点マッチング方法、装置及びプログラム

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JP2003331291A JP2002134437A JP2002134437A JP2003331291A JP 2003331291 A JP2003331291 A JP 2003331291A JP 2002134437 A JP2002134437 A JP 2002134437A JP 2002134437 A JP2002134437 A JP 2002134437A JP 2003331291 A JP2003331291 A JP 2003331291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オンラインサイン照合をおこなう場合に、座
標情報を用いて入力データを形成するデータとモデルデ
ータを形成するデータのマッチングを正確かつ迅速にと
ることを課題とする。 【解決手段】 対応点マッチング処理部13がタブレッ
ト11から入力データを受け取ると、モデルデータ記憶
部12に記憶したモデルデータを取り出し、対応付け処
理部13aによるDPマッチングと変換パラメータ推定
部13bによるカルマンフィルタおよび後ろ向きアルゴ
リズム(固定区間スムーザ)による変換パラメータの推
定を繰り返し、入力データとモデルデータのマッチング
をとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力データを形
成する所定の時間間隔で順次取り込んだ手書き途中の文
字の座標情報を含むデータと、あらかじめ登録したモデ
ルデータを形成するデータとの間のマッチングをおこな
う手書き文字の対応点マッチング方法、装置およびプロ
グラムに関し、特に、オンラインサイン照合をおこなう
場合に、座標情報を用いて入力データを形成するデータ
とモデルデータを形成するデータのマッチングを正確か
つ迅速にとることができる手書き文字の対応点マッチン
グ方法、装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タブレット上で描かれる時系列の
電子ペンの位置情報(以下、「入力データ」と言う)等
を所定の時間間隔で取り込み、この入力データとあらか
じめ登録した時系列の電子ペンの位置情報(以下、「モ
デルデータ」と言う)を照合するオンラインサイン照合
技術が知られている。このオンラインサイン照合技術で
は、手書き途中の座標情報、筆圧、速度および電子ペン
の傾きなどの各種情報をオンラインで順次取り込み、取
り込んだ情報を利用してサインが本人のものであるかど
うかを調べる技術である。
【0003】かかるオンラインサイン照合をおこなう際
に、入力データを形成するデータとモデルデータを形成
するデータを対応付ける必要があるので、音声認識など
で用いられているDPマッチングによりデータ間の対応
付けをおこなうことが考えられる。
【0004】たとえば、特開平2−263275号公報
には、複数の入力データ間の累積誤差をDPマッチング
による歪関数として求め、この歪関数によって入力デー
タを形状平均そして時間歪平均することにより、入力デ
ータを平均化し、本人の特徴をシャープにとらえた仮想
的なモデルデータを取得することができる手書き文字の
登録パターン作成方式が開示されている。この先行技術
は、モデルデータを作成するためのものであるが、この
先行技術のDPマッチングの考え方を用いることによ
り、入力データを形成するデータとモデルデータを形成
するデータを対応付けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
手書き文字を書く場合に、同じように書いたつもりであ
ってもかなりのばらつきが生じるので、この先行技術を
応用してDPマッチングをおこなったとしても、入力デ
ータを形成するデータとモデルデータを形成するデータ
を正確に対応付けることができない。
【0006】特に、手書き文字の場合には、サイズが異
なったり位置ずれが生じやすく、また部分的に間延びし
たり位置がずれるという状況が発生するので、単にDP
マッチングを用いたとしても、正確にデータを対応付け
ることができない。
【0007】その結果、手書き文字の認識精度の劣化を
招くことになるので、いかにして入力データを形成する
データとモデルデータを形成するデータを正確に対応付
けるかが極めて重要な課題となっている。なお、電子ペ
ンの傾きや速度などの情報を用いれば、比較的正確な対
応付けが可能となるが、座標情報以外の情報を用いる
と、データの対応付けを迅速におこなうことが難しいの
で、座標情報のみを利用して各点の対応付けをおこなう
ことが望ましい。
【0008】この発明は、上述した従来技術による問題
点(課題)を解消するためになされたものであって、オ
ンラインサイン照合をおこなう場合に、座標情報を用い
て入力データを形成するデータとモデルデータを形成す
るデータのマッチングを正確かつ迅速にとることができ
る手書き文字の対応点マッチング方法、装置及びプログ
ラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1の発明に係る手書き文字
の対応点マッチング方法は、入力データを形成する所定
の時間間隔で順次取り込んだ手書き途中の文字の座標情
報を含むデータと、あらかじめ登録したモデルデータを
形成するデータとの間のマッチングをおこなう手書き文
字の対応点マッチング方法であって、前記入力データを
形成するデータと前記モデルデータを形成するデータの
対応付けをおこなう対応付け処理工程と、前記入力デー
タを前記モデルデータに適合するように線形変換するた
めの時変の変換パラメータを推定する変換パラメータ推
定工程とを含んだことを特徴とする。
【0010】また、請求項2の発明に係る手書き文字の
対応点マッチング方法は、請求項1の発明において、前
記対応付け処理工程は、時系列のベクトルの対応付けを
おこなうDPマッチングにより前記入力データを形成す
るデータと前記モデルデータを形成するデータの対応付
けをおこなうことを特徴とする。
【0011】また、請求項3の発明に係る手書き文字の
対応点マッチング方法は、請求項1または2の発明にお
いて、前記変換パラメータ推定工程は、前記入力データ
が前記モデルデータに比して縦横同じ倍率で拡大または
縮小された場合に機能する第1の変換パラメータと、前
記入力データが前記モデルデータに比して水平方向に移
動した場合に機能する第2の変換パラメータと、前記入
力データが前記モデルデータに比して垂直方向に移動し
た場合に機能する第3の変換パラメータとを推定するこ
とを特徴とする。
【0012】また、請求項4の発明に係る手書き文字の
対応点マッチング方法は、請求項1、2または3の発明
において、前記変換パラメータ推定工程は、カルマンフ
ィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合わせた固定区間
スムーザにより前記変換パラメータを推定することを特
徴とする。
【0013】また、請求項5の発明に係る手書き文字照
合方法は、手書き途中の文字の座標情報を含むデータを
所定の時間間隔で順次取り込んだ入力データと、あらか
じめ登録したモデルデータとの照合をおこなう手書き文
字照合方法であって、前記入力データを形成するデータ
と前記モデルデータを形成するデータの対応付けをおこ
なう対応付け処理工程と、前記入力データを前記モデル
データに適合するように線形変換するための変換パラメ
ータを推定する変換パラメータ推定工程と、前記変換パ
ラメータ推定工程により推定された変換パラメータに基
づいて、前記入力データと前記モデルデータの照合をお
こなう照合工程とを含んだことを特徴とする。
【0014】また、請求項6の発明に係る手書き文字照
合方法は、請求項5の発明において、前記照合工程は、
前記変換パラメータ推定工程により推定された変換パラ
メータの時系列ごとの変動が、所定の変動幅よりも小さ
な場合には前記入力データの筆記者が前記モデルデータ
の筆記者と同一人であると判定し、前記変動が所定の変
動幅以上の場合には、前記入力データの筆記者が前記モ
デルデータの筆記者と他人であると判定することを特徴
とする。
【0015】また、請求項7の発明に係る手書き文字の
対応点マッチング装置は、入力データを形成する所定の
時間間隔で順次取り込んだ手書き途中の文字の座標情報
を含むデータと、あらかじめ登録したモデルデータを形
成するデータとの間のマッチングをおこなう手書き文字
の対応点マッチング装置であって、前記入力データを形
成するデータと前記モデルデータを形成するデータの対
応付けをおこなう対応付け処理手段と、前記入力データ
を前記モデルデータに適合するように線形変換するため
の時変の変換パラメータを推定する変換パラメータ推定
手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、請求項8の発明に係る手書き文字の
対応点マッチング装置は、請求項7の発明において、前
記対応付け処理手段は、時系列のベクトルの対応付けを
おこなうDPマッチングにより前記入力データを形成す
るデータと前記モデルデータを形成するデータの対応付
けをおこなうことを特徴とする。
【0017】また、請求項9の発明に係る手書き文字の
対応点マッチング装置は、請求項7または8の発明にお
いて、前記変換パラメータ推定手段は、前記入力データ
が前記モデルデータに比して縦横同じ倍率で拡大または
縮小された場合に機能する第1の変換パラメータと、前
記入力データが前記モデルデータに比して水平方向に移
動した場合に機能する第2の変換パラメータと、前記入
力データが前記モデルデータに比して垂直方向に移動し
た場合に機能する第3の変換パラメータとを推定するこ
とを特徴とする。
【0018】また、請求項10の発明に係る手書き文字
の対応点マッチング装置は、請求項7、8または9の発
明において、前記変換パラメータ推定手段は、カルマン
フィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合わせた固定区
間スムーザにより前記変換パラメータを推定することを
特徴とする。
【0019】また、請求項11の発明に係る手書き文字
の対応点マッチングプログラムは、入力データを形成す
る所定の時間間隔で順次取り込んだ手書き途中の文字の
座標情報を含むデータと、あらかじめ登録したモデルデ
ータを形成するデータとの間のマッチングをおこなう手
書き文字の対応点マッチングプログラムであって、前記
入力データを形成するデータと前記モデルデータを形成
するデータの対応付けをおこなう対応付け処理手順と、
前記入力データを前記モデルデータに適合するように線
形変換するための時変の変換パラメータを推定する変換
パラメータ推定手順とをコンピュータに実行させること
を特徴とする。
【0020】また、請求項12の発明に係る手書き文字
の対応点マッチングプログラムは、請求項11の発明に
おいて、前記対応付け処理手順は、時系列のベクトルの
対応付けをおこなうDPマッチングにより前記入力デー
タを形成するデータと前記モデルデータを形成するデー
タの対応付けをおこなうことを特徴とする。
【0021】また、請求項13の発明に係る手書き文字
の対応点マッチングプログラムは、請求項11または1
2の発明において、前記変換パラメータ推定手順は、前
記入力データが前記モデルデータに比して縦横同じ倍率
で拡大または縮小された場合に機能する第1の変換パラ
メータと、前記入力データが前記モデルデータに比して
水平方向に移動した場合に機能する第2の変換パラメー
タと、前記入力データが前記モデルデータに比して垂直
方向に移動した場合に機能する第3の変換パラメータと
を推定することを特徴とする。
【0022】また、請求項14の発明に係る手書き文字
の対応点マッチングプログラムは、請求項11、12ま
たは13の発明において、前記変換パラメータ推定手順
は、カルマンフィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合
わせた固定区間スムーザにより前記変換パラメータを推
定することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る手書き文字の対応点マッチング方法、装置及
びプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。な
お、本実施の形態では、タブレットからは手書き途中の
電子ペンの座標データが出力されるものとし、この電子
ペンの座標データを用いて対応付けをおこなう場合を示
すこととする。
【0024】図1は、本実施の形態に係る対応点マッチ
ング処理部を有するサイン照合装置10の全体構成を示
す機能ブロック図である。同図に示すように、このサイ
ン照合装置10は、タブレット11と、モデルデータ記
憶部12と、対応点マッチング処理部13と、真偽判定
処理部14とからなる。ここで、このサイン照合装置1
0は、モデルデータを登録する登録モードと、入力デー
タの照合をおこなう照合モードとを有し、かかるモード
選択は図示しないスイッチなどで切り換えられるものと
する。
【0025】タブレット11は、ペンで書く、描く、指
示する、操作するなどの機能を提供するペン入力インタ
ーフェースの一つであり、電子ペンを用いて手書き文字
を書く際の紙に該当するものである。このタブレット
は、所定の時間間隔で電子ペンの座標データ以外に、電
子ペンの筆圧、傾きおよび速度などのデータ(4次元あ
るいは5次元程度のベクトル)を取得することができ
る。
【0026】モデルデータ記憶部12は、タブレット1
1で取得された電子ペンの座標データ、筆圧、傾きおよ
び速度などを含む元データを記憶する記憶部であり、具
体的には、登録モード時にタブレット11上で電子ペン
が操作されると、この操作に係る時系列の座標データな
どがモデルデータ記憶部12に格納される。なお、対応
付け処理部13aは、このモデルデータ記憶部12に格
納されたデータのうちの座標データのみを読み取り、真
偽判定処理部14は、座標データ以外の筆圧、傾きおよ
び速度などを読み取ることになる。
【0027】対応点マッチング処理部13は、照合モー
ド時に受け付けた入力データを形成するデータとモデル
データ記憶部12に格納されたモデルデータを形成する
データ(座標データのみ)のマッチングをとる処理部で
ある。この対応点マッチング処理部13は、筆記の際に
部分部分の間隔が変動したり、次第に上下に移動した
り、文字が部分的に拡大縮小したような場合であって
も、部分部分で線形変換のパラメータを可変にすればこ
れらを吸収することができる点に着目して時変線形変換
を導入するとともに、これらのパラメータを推定しつつ
対応付け処理を繰り返すことにより、正確かつ迅速に対
応付けをおこなえるようにしている。
【0028】図1に示すように、この対応点マッチング
処理部13は、DPマッチングにより入力データを形成
するデータとモデルデータを形成するデータの対応付け
をおこなう対応付け処理部13aと、時変線形変換のパ
ラメータを推定する変換パラメータ推定部13bとから
なる。なお、この対応付け処理部13aは請求項7の対
応付け処理手段に対応し、変換パラメータ推定部13b
は請求項7の変換パラメータ推定手段に対応する。
【0029】ここで、この対応付け処理部13aがおこ
なうDPマッチングとは、入力データを形成するデータ
とモデルデータを形成するデータの座標データの誤差を
ともにして最も誤差が小さくなるような対応関係を求め
るために用いる動的マッチングの一手法である。
【0030】また、変換パラメータ推定部13bは、そ
の詳細については後述するが、カルマンフィルタによる
「固定区間スムーザ」を用いて変換パラメータを推定す
る。具体的には、入力データを形成するデータの座標を
p(t),q(t)とし、モデルデータを形成するデー
タの座標をx(t),y(t)とした場合に、 p(t)=a(t)x(t)+b(t) q(t)=a(t)y(t)+c(t) という式で示される時変線形変換を導入する。ここで、
a(t)は、入力データがモデルデータに比して縦横同
じ倍率で拡大または縮小された場合の時変の変換パラメ
ータであり、b(t)は、入力データがモデルデータに
比して水平方向に移動した場合の時変の変換パラメータ
であり、c(t)は、入力データがモデルデータに比し
て垂直方向に移動した場合の時変の変換パラメータであ
る。
【0031】このため、この変換パラメータ推定部13
bでは、上記a(t)、b(t)およびc(t)を推定
することになる。なお、これらのDPマッチングによる
対応付けと変換パラメータの推定は、変換パラメータの
値が収束するまで繰り返される。
【0032】真偽判定処理部14は、入力データの筆記
者がモデルデータの筆記者と同一人であるか否かを判定
する処理部である。具体的には、この真偽判定処理部1
4では、対応点マッチング処理部13により位置合わせ
された後に、モデルデータ記憶部12に記憶した筆圧や
電子ペンの速度などの座標データ以外の元データ(たと
えば5次元ベクトル)を用いて、2つのベクトル間の誤
差(ユークリッド距離や他の距離関数による求まる距
離)を求め、この誤差を使って真偽判定することにな
る。
【0033】ただし、この真偽判定処理部14は、変換
パラメータ推定部13bにより推定された変換パラメー
タの時系列ごとの変動などを用いて、真偽判定すること
もできる。たとえば、推定された変換パラメータの時系
列ごとの変動が、所定の変動幅よりも小さな場合には入
力データの筆記者がモデルデータの筆記者と同一人であ
ると判定し、この変動が所定の変動幅以上の場合には、
入力データの筆記者がモデルデータの筆記者と他人であ
ると判定する。ただし、かかる変換パラメータには冗長
性があるので、上記座標データ以外の元データを併用し
て真偽判定することが望ましい。
【0034】次に、図1に示したサイン照合装置10に
よる照合モード時の処理手順について説明する。図2
は、図1に示したサイン照合装置10による照合モード
時の処理手順を示すフローチャートである。同図に示す
ように、このサイン照合装置10は、対応点マッチング
処理部13がタブレット11から入力データを受け取っ
たならば(ステップS101)、対応付け処理部13a
がモデルデータ記憶部12からモデルデータを読み込み
(ステップS102)、DPマッチングによる対応付け
をおこなう(ステップS103)。
【0035】その後、変換パラメータ推定部13bは、
後述するカルマンフィルタによる固定区間スムーザを用
いて変換パラメータa(t)、b(t)およびc(t)
を推定し(ステップS104)、これらの変換パラメー
タが収束したかどうかを確認する(ステップS10
5)。
【0036】そして、変換パラメータが収束していない
場合には(ステップS105否定)、上記ステップS1
03に移行してDPマッチングによる対応付けおよび変
換パラメータa(t)、b(t)およびc(t)の推定
を繰り返し、変換パラメータが収束した場合には(ステ
ップS105肯定)、真偽判定処理部14による真偽判
定処理をおこなう(ステップS106)。
【0037】次に、図1に示した変換パラメータ推定部
13bによる変換パラメータの推定概念について具体的
に説明する。すでに説明した時変線形変換を行列または
ベクトルで表現すると、
【数1】 となる。なお、z(t)に含まれる(p(t),q
(t))は時刻tにおける入力データの値であり、H
(t)に含まれる(x(t),y(t))は、モデルデ
ータの値であり、これらの値はすべて既知である。ま
た、s(t)に含まれる各変換パラメータ(a(t),
b(t),c(t))は動的に変化する未知パラメータ
である。
【0038】ここで、あまりに大きな変動を認めると、
早い段階で一気に近い点に結びついてしまうため、字形
がきっちりと形成されないような対応になってしまうと
いう不具合が生ずる。そこで、本実施の形態では、変動
を小さくすることによって少しずつ字形に近づけること
に着目し、各変換パラメータa(t),b(t),c
(t)をいきなり変化させるのではなく、 s(t+1)=s(t)+w(t) …(2)式 という変換パラメータを徐々に変化させるシステム方程
式を採用する。ここで、s(t)は(1)式に現れるパ
ラメータベクトルであり、w(t)は同じ次元の雑音成
分である。
【0039】上記(1)式と(2)式においてs(t)
を推定する問題は、カルマンフィルタによる「固定区間
スムーザ」であり、下記に示す式を用いて容易に計算す
ることができる。ただし、「’」は推定値を意味し、括
弧内の縦棒(ストローク)の前の値は推定される時刻を
示し、ストロークの後ろの値は最終データの番号であ
る。つまりs’(t+1|t)はsのワンステップ予測
値であり、s’(t|t)はフィルタ推定値(ろ波推定
値)であり、s’(t|N)は時刻tまでのすべてのデ
ータが分かったときの途中の時刻tにおけるsの推定値
すなわちスムージング推定値(この場合はNが固定なの
で固定区間スムーザと言う)である。Rはe(t)の共
分散行列であり、Qはw(t)の共分散行列である。な
お、このRは対角行列であり、パラメータの変化で説明
できない誤差をここに持たせることになるが、適当な小
さめの値にすれば良い。Qは、対角行列であり、何もか
もを吸収するほどにパラメータの変動を防ぐために、小
さな値とする必要がある。
【0040】これにより、カルマンフィルタは、
【数2】 の算定式により求めることができ、固定区間スムーザ
は、
【数3】 の算定式により求められる。
【0041】次に、この変換パラメータ推定部13bに
よる変換パラメータの推定処理手順についてさらに具体
的に説明する。図3は、図2のステップS104に示し
た変換パラメータ推定部13bによる変換パラメータの
推定処理手順を示すフローチャートである。
【0042】図3に示すように、まず入力データのデー
タとモデルデータのデータとが1対Nの関係にあるよう
な場合に、これを1対1の関係となるようにベクトルを
作成した後(ステップS201)、t=0の時の初期値
を入力して誤差の設定をおこない(ステップS20
2)、t=0と初期化する(ステップS203)。
【0043】その後、上記(3)式に示したカルマンフ
ィルタを用いてt=t+1の時の各パラメータを推定し
た後(ステップS204)、tをインクリメントし(ス
テップS205)、t=Nとなるまでかかる処理を繰り
返す(ステップS206)。
【0044】その後、いわゆる後ろ向きアルゴリズムと
呼ばれる処理をおこなう。具体的には、t=Nとした後
(ステップS207)、上記(4)式を用いて各パラメ
ータのスムージング推定をおこない(ステップS20
8)、tをデクリメントする(ステップS209)一連
の処理をt=0となるまで繰り返し(ステップS21
0)、t=0となった時点で(ステップS210肯
定)、データ変換すなわち補正をおこなう(ステップS
211)。
【0045】上記カルマンフィルタおよび後ろ向きアル
ゴリズムを組み合わせた一連の処理をおこなうことによ
り、変換パラメータa(t)、b(t)、c(t)を推
定することが可能となる。
【0046】次に、上記ステップS211のデータ変換
(補正)をおこなった実例について説明する。図4およ
び図5は、対応点マッチング処理部13による補正前後
の一例を示す図である。
【0047】具体的には、図4(a)は、図中に破線で
示す入力データ42が実線で示すモデルデータ41に比
べて斜めにずれている例を示しており、同図(b)は、
この場合における2つのデータ間の対応点をプロットし
た図である。すなわち、横軸にモデルデータの時間軸を
とり、このモデルデータを仮に入力データとした場合の
時間軸を縦軸にとると、図中の実線43に示すようにモ
デルデータ41は直線となる。これに対して、横軸をモ
デルデータ41の時間軸とし、縦軸を入力データ42の
時間軸とすると、図中の破線44に示すように破線43
とかなり異なる軌跡となる。
【0048】これに対して、この入力データ42を補正
すると図4(c)および(d)に破線で示すように補正
後の入力データ45は、かなりモデルデータ41に近づ
き、局所的な変形がかなり改善されていることが分か
る。
【0049】また、図5(a)は、図中に破線で示す入
力データ51が実線で示すモデルデータ41に比べて文
字サイズが大きい場合を示しており、同図(b)は、こ
の場合における2つのデータ間の対応点をプロットした
図を示している。同図(b)に示すように、この場合に
も図中に示す入力データ51に対応する破線52は、モ
デルデータ41に対応する実線43から部分的にずれた
軌跡となる。
【0050】これに対して、この入力データ51を補正
すると図5(c)および(d)に破線で示すように補正
後の入力データ53は、かなりモデルデータ41に近づ
き、局所的な変形がかなり改善されていることが分か
る。
【0051】次に、図1に示した変換パラメータ推定部
13bで推定された変換パラメータの変動推移の一例に
ついて説明する。図6は、図1に示した変換パラメータ
推定部13bで推定された変換パラメータの変動推移の
一例を示す図である。ここでは、3種類の変換パラメー
タa(t),b(t),c(t)のうちのb(t)の変
動推移を示している。
【0052】モデルデータを入力データとした場合に
は、モデルデータと入力データが完全に一致することに
なるので、図中に一点破線で示したように変換パラメー
タb(t)は常に0となる。
【0053】そして、本人(モデルデータの筆記者)が
書いた入力データを受け付けた場合には、図中に実線で
示したように変換パラメータb(t)は−20〜+20
の変動範囲に収まる傾向にある。なお、図中の縦軸のプ
ラス側は左側への変動を意味し、マイナス側は右側への
変動を意味する。これに対して、他人が書いた入力デー
タを受け付けた場合には、図中に破線で示したように変
動パラメータb(t)は変動範囲が大きくなる傾向にあ
る。なお、ここでは変動パラメータb(t)について着
目したが、変動パラメータa(t)およびc(t)につ
いても同様の傾向が見られる。
【0054】これらのことから、図1に示した真偽判定
処理部14は、かかる変動パラメータの変動幅が所定の
しきい値を越えるか否かを判定して、本人のサインであ
るか他人のサインであるかを判定することができる。
【0055】上述してきたように、本実施の形態では、
対応点マッチング処理部13がタブレット11から入力
データを受け取ると、モデルデータ記憶部12に記憶し
たモデルデータを取り出し、対応付け処理部13aによ
るDPマッチングによる対応付けと変換パラメータ推定
部13bによるカルマンフィルタを用いた固定区間スム
ーザを用いた変換パラメータの推定を繰り返し、入力デ
ータとモデルデータのマッチングをとるよう構成したの
で、オンラインサイン照合をおこなう場合に、座標情報
を用いて入力データを形成するデータとモデルデータを
形成するデータのマッチングを正確かつ迅速にとること
ができる。
【0056】なお、本実施の形態では、タブレット11
から取得し得る情報のうち電子ペンの座標情報を用いて
対応付けをおこなう場合について説明したが、電子ペン
の速度や傾きなどを併用して対応付けをおこなうことも
できる。
【0057】また、本実施の形態では、変換パラメータ
を推定する際にカルマンフィルタと後ろ向きアルゴリズ
ムを併用する場合について説明することとしたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、後ろ向きアルゴリ
ズムを用いないカルマンフィルタのみでも変換パラメー
タを推定することができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、入力データを形成するデータとモデルデータを
形成するデータの対応付けと、入力データをモデルデー
タに適合するように線形変換するための時変の変換パラ
メータの推定とをおこなうよう構成したので、オンライ
ンサイン照合をおこなう場合に、座標情報を用いて入力
データを形成するデータとモデルデータを形成するデー
タのマッチングを正確かつ迅速にとることが可能な手書
き文字の対応点マッチング方法が得られるという効果を
奏する。
【0059】また、請求項2の発明によれば、時系列の
ベクトルの対応付けをおこなうDPマッチングにより入
力データを形成するデータとモデルデータを形成するデ
ータの対応付けをおこなうよう構成したので、効率良く
動的にマッチングをとることが可能な手書き文字の対応
点マッチング方法が得られるという効果を奏する。
【0060】また、請求項3の発明によれば、入力デー
タがモデルデータに比して縦横同じ倍率で拡大または縮
小された場合に機能する第1の変換パラメータと、入力
データが前記モデルデータに比して水平方向に移動した
場合に機能する第2の変換パラメータと、入力データが
モデルデータに比して垂直方向に移動した場合に機能す
る第3の変換パラメータとを推定するよう構成したの
で、入力データがモデルデータに比して局所的に平行移
動および回転している場合であっても、正確にマッチン
グさせることが可能な手書き文字の対応点マッチング方
法が得られるという効果を奏する。
【0061】また、請求項4の発明によれば、カルマン
フィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合わせた固定区
間スムーザにより変換パラメータを推定するよう構成し
たので、効率良く変換パラメータを推定することが可能
な手書き文字の対応点マッチング方法が得られるという
効果を奏する。
【0062】また、請求項5の発明によれば、入力デー
タを形成するデータとモデルデータを形成するデータの
対応付けと、入力データをモデルデータに適合するよう
に線形変換するための変換パラメータの推定をおこな
い、推定された変換パラメータに基づいて入力データと
モデルデータの照合をおこなうよう構成したので、変換
パラメータを最大限に利用して正確かつ迅速に手書き文
字を照合することが可能な手書き文字照合方法が得られ
るという効果を奏する。
【0063】また、請求項6の発明によれば、推定され
た変換パラメータの時系列ごとの変動が、所定の変動幅
よりも小さな場合には入力データの筆記者がモデルデー
タの筆記者と同一人であると判定し、この変動が所定の
変動幅以上の場合には、入力データの筆記者がモデルデ
ータの筆記者と他人であると判定するよう構成したの
で、変換パラメータを用いて効率良く手書き文字を照合
することが可能な手書き文字照合方法が得られるという
効果を奏する。
【0064】また、請求項7の発明によれば、入力デー
タを形成するデータとモデルデータを形成するデータの
対応付けと、入力データをモデルデータに適合するよう
に線形変換するための時変の変換パラメータの推定とを
おこなうよう構成したので、オンラインサイン照合をお
こなう場合に、座標情報を用いて入力データを形成する
データとモデルデータを形成するデータのマッチングを
正確かつ迅速にとることが可能な手書き文字の対応点マ
ッチング装置が得られるという効果を奏する。
【0065】また、請求項8の発明によれば、時系列の
ベクトルの対応付けをおこなうDPマッチングにより入
力データを形成するデータとモデルデータを形成するデ
ータの対応付けをおこなうよう構成したので、効率良く
動的にマッチングをとることが可能な手書き文字の対応
点マッチング装置が得られるという効果を奏する。
【0066】また、請求項9の発明によれば、入力デー
タがモデルデータに比して縦横同じ倍率で拡大または縮
小された場合に機能する第1の変換パラメータと、入力
データが前記モデルデータに比して水平方向に移動した
場合に機能する第2の変換パラメータと、入力データが
モデルデータに比して垂直方向に移動した場合に機能す
る第3の変換パラメータとを推定するよう構成したの
で、入力データがモデルデータに比して局所的に平行移
動および回転している場合であっても、正確にマッチン
グさせることが可能な手書き文字の対応点マッチング装
置が得られるという効果を奏する。
【0067】また、請求項10の発明によれば、カルマ
ンフィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合わせた固定
区間スムーザにより変換パラメータを推定するよう構成
したので、効率良く変換パラメータを推定することが可
能な手書き文字の対応点マッチング装置が得られるとい
う効果を奏する。
【0068】また、請求項11の発明によれば、入力デ
ータを形成するデータとモデルデータを形成するデータ
の対応付けと、入力データをモデルデータに適合するよ
うに線形変換するための時変の変換パラメータの推定と
をおこなうよう構成したので、オンラインサイン照合を
おこなう場合に、座標情報を用いて入力データを形成す
るデータとモデルデータを形成するデータのマッチング
を正確かつ迅速にとることが可能な手書き文字の対応点
マッチングプログラムが得られるという効果を奏する。
【0069】また、請求項12の発明によれば、時系列
のベクトルの対応付けをおこなうDPマッチングにより
入力データを形成するデータとモデルデータを形成する
データの対応付けをおこなうよう構成したので、効率良
く動的にマッチングをとることが可能な手書き文字の対
応点マッチングプログラムが得られるという効果を奏す
る。
【0070】また、請求項13の発明によれば、入力デ
ータがモデルデータに比して縦横同じ倍率で拡大または
縮小された場合に機能する第1の変換パラメータと、入
力データが前記モデルデータに比して水平方向に移動し
た場合に機能する第2の変換パラメータと、入力データ
がモデルデータに比して垂直方向に移動した場合に機能
する第3の変換パラメータとを推定するよう構成したの
で、入力データがモデルデータに比して局所的に平行移
動および回転している場合であっても、正確にマッチン
グさせることが可能な手書き文字の対応点マッチングプ
ログラムが得られるという効果を奏する。
【0071】また、請求項14の発明によれば、カルマ
ンフィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合わせた固定
区間スムーザにより変換パラメータを推定するよう構成
したので、効率良く変換パラメータを推定することが可
能な手書き文字の対応点マッチングプログラムが得られ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る対応点マッチング
処理部を有するサイン照合装置の全体構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図2】図1に示したサイン照合装置による照合モード
時の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS104に示した変換パラメー
タ推定部による変換パラメータの推定処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】図1に示した対応点マッチング処理部による補
正前後の一例を示す図である。
【図5】図1に示した対応点マッチング処理部による補
正前後の一例を示す図である。
【図6】図1に示した変換パラメータ推定部で推定され
た変換パラメータの変動推移の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 サイン照合装置 11 タブレット 12 モデルデータ記憶部 13 対応点マッチング処理部 13a 対応付け処理部 13b 変換パラメータ推定部 14 真偽判定処理部
フロントページの続き (72)発明者 川添 順子 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 5B043 AA09 BA06 DA07 EA12 EA13 EA15 FA03 GA05 5B068 AA02 CC12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを形成する所定の時間間隔で
    順次取り込んだ手書き途中の文字の座標情報を含むデー
    タと、あらかじめ登録したモデルデータを形成するデー
    タとの間のマッチングをおこなう手書き文字の対応点マ
    ッチング方法であって、 前記入力データを形成するデータと前記モデルデータを
    形成するデータの対応付けをおこなう対応付け処理工程
    と、 前記入力データを前記モデルデータに適合するように線
    形変換するための時変の変換パラメータを推定する変換
    パラメータ推定工程とを含んだことを特徴とする手書き
    文字の対応点マッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記対応付け処理工程は、時系列のベク
    トルの対応付けをおこなうDPマッチングにより前記入
    力データを形成するデータと前記モデルデータを形成す
    るデータの対応付けをおこなうことを特徴とする請求項
    1に記載の手書き文字の対応点マッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記変換パラメータ推定工程は、前記入
    力データが前記モデルデータに比して縦横同じ倍率で拡
    大または縮小された場合に機能する第1の変換パラメー
    タと、前記入力データが前記モデルデータに比して水平
    方向に移動した場合に機能する第2の変換パラメータ
    と、前記入力データが前記モデルデータに比して垂直方
    向に移動した場合に機能する第3の変換パラメータとを
    推定することを特徴とする請求項1または2に記載の手
    書き文字の対応点マッチング方法。
  4. 【請求項4】 前記変換パラメータ推定工程は、カルマ
    ンフィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合わせた固定
    区間スムーザにより前記変換パラメータを推定すること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の手書き文字
    の対応点マッチング方法。
  5. 【請求項5】 手書き途中の文字の座標情報を含むデー
    タを所定の時間間隔で順次取り込んだ入力データと、あ
    らかじめ登録したモデルデータとの照合をおこなう手書
    き文字照合方法であって、 前記入力データを形成するデータと前記モデルデータを
    形成するデータの対応付けをおこなう対応付け処理工程
    と、 前記入力データを前記モデルデータに適合するように線
    形変換するための変換パラメータを推定する変換パラメ
    ータ推定工程と、 前記変換パラメータ推定工程により推定された変換パラ
    メータに基づいて、前記入力データと前記モデルデータ
    の照合をおこなう照合工程とを含んだことを特徴とする
    手書き文字照合方法。
  6. 【請求項6】 前記照合工程は、前記変換パラメータ推
    定工程により推定された変換パラメータの時系列ごとの
    変動が、所定の変動幅よりも小さな場合には前記入力デ
    ータの筆記者が前記モデルデータの筆記者と同一人であ
    ると判定し、前記変動が所定の変動幅以上の場合には、
    前記入力データの筆記者が前記モデルデータの筆記者と
    他人であると判定することを特徴とする請求項5に記載
    の手書き文字照合方法。
  7. 【請求項7】 入力データを形成する所定の時間間隔で
    順次取り込んだ手書き途中の文字の座標情報を含むデー
    タと、あらかじめ登録したモデルデータを形成するデー
    タとの間のマッチングをおこなう手書き文字の対応点マ
    ッチング装置であって、 前記入力データを形成するデータと前記モデルデータを
    形成するデータの対応付けをおこなう対応付け処理手段
    と、 前記入力データを前記モデルデータに適合するように線
    形変換するための時変の変換パラメータを推定する変換
    パラメータ推定手段とを備えたことを特徴とする手書き
    文字の対応点マッチング装置。
  8. 【請求項8】 前記対応付け処理手段は、時系列のベク
    トルの対応付けをおこなうDPマッチングにより前記入
    力データを形成するデータと前記モデルデータを形成す
    るデータの対応付けをおこなうことを特徴とする請求項
    7に記載の手書き文字の対応点マッチング装置。
  9. 【請求項9】 前記変換パラメータ推定手段は、前記入
    力データが前記モデルデータに比して縦横同じ倍率で拡
    大または縮小された場合に機能する第1の変換パラメー
    タと、前記入力データが前記モデルデータに比して水平
    方向に移動した場合に機能する第2の変換パラメータ
    と、前記入力データが前記モデルデータに比して垂直方
    向に移動した場合に機能する第3の変換パラメータとを
    推定することを特徴とする請求項7または8に記載の手
    書き文字の対応点マッチング装置。
  10. 【請求項10】 前記変換パラメータ推定手段は、カル
    マンフィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合わせた固
    定区間スムーザにより前記変換パラメータを推定するこ
    とを特徴とする請求項7、8または9に記載の手書き文
    字の対応点マッチング装置。
  11. 【請求項11】 入力データを形成する所定の時間間隔
    で順次取り込んだ手書き途中の文字の座標情報を含むデ
    ータと、あらかじめ登録したモデルデータを形成するデ
    ータとの間のマッチングをおこなう手書き文字の対応点
    マッチングプログラムであって、 前記入力データを形成するデータと前記モデルデータを
    形成するデータの対応付けをおこなう対応付け処理手順
    と、 前記入力データを前記モデルデータに適合するように線
    形変換するための時変の変換パラメータを推定する変換
    パラメータ推定手順とをコンピュータに実行させること
    を特徴とする手書き文字の対応点マッチングプログラ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記対応付け処理手順は、時系列のベ
    クトルの対応付けをおこなうDPマッチングにより前記
    入力データを形成するデータと前記モデルデータを形成
    するデータの対応付けをおこなうことを特徴とする請求
    項11に記載の手書き文字の対応点マッチングプログラ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記変換パラメータ推定手順は、前記
    入力データが前記モデルデータに比して縦横同じ倍率で
    拡大または縮小された場合に機能する第1の変換パラメ
    ータと、前記入力データが前記モデルデータに比して水
    平方向に移動した場合に機能する第2の変換パラメータ
    と、前記入力データが前記モデルデータに比して垂直方
    向に移動した場合に機能する第3の変換パラメータとを
    推定することを特徴とする請求項11または12に記載
    の手書き文字の対応点マッチングプログラム。
  14. 【請求項14】 前記変換パラメータ推定手順は、カル
    マンフィルタと後ろ向きアルゴリズムを組み合わせた固
    定区間スムーザにより前記変換パラメータを推定するこ
    とを特徴とする請求項11、12または13に記載の手
    書き文字の対応点マッチングプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02263275A (ja) * 1989-04-03 1990-10-26 Kiyadeitsukusu:Kk 手書き文字の登録パターン作成方式
JPH1125215A (ja) * 1997-05-09 1999-01-29 Ricoh Co Ltd 帳票種識別方法、装置および記録媒体

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