JP2003328292A - 飲食品容器用紙材とその製造方法 - Google Patents

飲食品容器用紙材とその製造方法

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Hisashi Yoshioka
寿 吉岡
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健一 野中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に無害で環境に対して汚染を与えること
なく、耐水性、耐油性で使用後にコンポスト化が可能な
飲食品容器用紙材を提供する。 【解決手段】 食品容器用紙材の表面にキトサンの炭酸
ガス水溶液をコーティングし、乾燥してキトサン膜を形
成した後キトサン膜表面にシェラック溶液を更にコーテ
ィングして乾燥することで飲食品容器用紙材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、飲食品用
紙材容器と該飲食品容器用紙材の製造方法に関するもの
である。さらに詳しくはこの出願の発明は、キトサンお
よびシェラックを二重コーティングすることによって耐
水性と耐油性に優れて毒性がなく使用後にコンポスト化
(有機肥料化)が可能な、新しい飲食品容器用紙材とそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成高分子は比較的安価で耐水性や耐油
性等の化学的特性や加工性が優れているため、現在では
飲食品用容器にまで使用されている。特に非アルコール
系飲料やカレー、漬物等の液体を含む食品の容器に幅広
く使用されている。
【0003】しかしながら、合成高分子を使用すること
にはいくつかの重大な問題点がある。まず第1には、各
種製品を効率よく成形するためには合成高分子に可塑剤
を添加することが不可欠であって、このように可塑剤が
添加されている合成高分子で容器を成形する場合、その
容器に内容物を充填すると合成高分子容器に含まれる可
塑材が徐々に溶出することがある。特に成形体が飲食品
容器の場合には、このような可塑剤の溶出は問題とな
る。食品容器から溶出される可塑剤は飲食品に混入した
まま飲食に供されることになるからである。実際に、飲
食品を長期間に亘って摂取すると人間の体内に可塑剤が
蓄積され健康に重大な影響を与えることが最近の研究で
明らかにされてきている。また、第2には、合成高分子
は化学的に安定なためこれを成形材料とした成形品は使
用後に廃棄物として環境中に放出しても容易に分解され
ないため、環境汚染の面からも大きな問題になってきて
いることである。
【0004】以上のような問題点を解消するものとし
て、近年では、生分解樹脂や天然樹脂により飲食品容器
用の成形品を製造することや、これらの樹脂を紙基材表
面にコーティングすることによって飲食品容器とするこ
とが試みられている。
【0005】しかしながら、生分解性樹脂あるいは天然
樹脂による成形品またはコーティング製品については、
成形性、成膜性が良好でなく、満足できる特性のものが
得られていないのが実情である。
【0006】そこで、この出願の発明は、以上のとおり
の従来の問題点を解消し、可塑剤を使用することなし
に、資源としての再利用性を有し、化学的特性が良好で
あって、実用的な生産性にも優れた、新しい飲食品容器
用の紙材を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、第1には、紙材の表面に
キトサンの炭酸ガス混合水溶液をコーティングして乾燥
し、その上からシェラックのアルコール溶液をコーティ
ングして乾燥する飲食品容器用紙材の製造方法を提供す
るものであり、また、この出願の発明は、第2には、上
記方法において、キトサン濃度が1〜5wt%である方
法を提供し、第3には、上記方法において、シェラック
濃度が10〜50wt%である方法を提供するものであ
る。そして、この出願の発明は、第4には、上記方法に
おいて、キトサン溶液にグリセリンを3〜15wt%混
合する飲食品容器用紙の製造方法を提供し、第5には、
上記方法において、キトサン−炭酸ガス混合水溶液に微
細な結晶性セルロースを3〜15wt%混合する食品容
器用紙材の表面処理法を提供するものである。
【0008】さらにこの出願の発明は、第6には、キト
サンとシェラックが二重コーティングされている飲食品
容器用紙材を提供するものである。第7には、この飲食
品容器用紙材を使用した飲食品用紙材容器を提供するも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】この出願の発明は上記のとおりの
特徴を有するものであるが、以下にその実施の形態につ
いて説明する。
【0010】飲食品容器を始め種々の成形品材料として
合成高分子を使用することは毒性や環境汚染等の面から
様々な問題が発生している。
【0011】このため、最近では合成高分子に変わるも
のとしてセルロース、澱粉、タンパク質等の天然高分子
の利用が再び注目を集めるようになってきている。なか
でも紙材はセルロース繊維を主成分としているため生分
解性であり、しかも軽量で安価であるため種々な製品材
料として注目されている。
【0012】しかしながら、紙材は繊維間の接着力が弱
く、また多孔質であるため水に対して透過性であり、長
時間水に浸していると繊維がバラバラに崩壊してしまう
という性質を持っている。そのため、これまで紙材は液
体を含む飲食品の保存容器には適さないと考えられてき
た。そして、紙材を飲食品の容器に使用する場合には強
度と耐水性を付与するために紙材容器の表面をポリプロ
ピレンやポリエチレンでコーティングすることが不可欠
とされてきた。しかしながら、ポリプロピレンやポリエ
チレンは合成高分子であり生分解性がないため、紙材の
表面をこのような合成高分子でコーティングする場合、
合成高分子で容器を製造した時と同じ問題が生じてしま
う。ポリプロピレンやポリエチレンは生成性が良好なこ
とやコストが比較的安価なことから飲食品容器の成形材
料としてだけでなく飲食品用紙容器のコーティング材と
して近年益々使用されてきているが、これらの飲食品容
器は使用後放棄されることが多いため現在では環境汚染
の大きな要因となっている。
【0013】この出願の発明は飲食品用紙材を耐水性や
耐油性を有しながら無毒で生分解性物質でコーティング
すれば紙容器を使用後コンポスト化(有機肥料化)が可
能になり、これまで飲食品用紙容器を使用することで問
題視されてきた毒性や環境汚染の課題が解決されるとの
考えに基づくものである。
【0014】すなわち、毒性や環境汚染がなく、しかも
コンポスト化が可能な飲食容器用紙材のコーティング材
として検討した結果、キトサンとシェラックを二重コー
ティングしたものが好適であることを見出したことに基
づいている。キトサンはカニやエビ等の甲殻類の殻から
取れるキチンをアルカリで加水分解して作られる物質で
あり、アミノ基を持った、天然では唯一の塩基性高分子
である。主鎖はグルコサミン残基がβ(1−4)結合を
しており、グルコース残基がβ(1−4)結合している
セルロースとは構造的に類似している。一方、紙材の主
成分がセルロースであることから、紙材とキトサンは極
めてなじみ易い関係にある。更に紙材はその処理の過程
で酸化が起こり、表面にカルボキシル基の様な酸性基が
形成されている。したがって、この酸性基はキトサンの
アミノ基と静電的に結合するから、紙材とキトサンの親
和性は更に高められる。ただ、キトサンは一般的には有
機溶媒や水には溶けないことから、利用範囲が小さいも
のとされていた。そこで、キトサンを塩酸や有機酸の水
溶液に溶かして、コーティングしたものを乾燥させるこ
とにより製膜することも行われたが、この方法を採用し
た場合は酸が除去されないため酸の影響がでるだけでな
く膜そのものが水溶性となってしまう。また、この酸を
除去しようとすれば、アルカリ溶液で洗うことになる
が、膜の内部を完全に除去することは困難である。そし
て、今度は過剰のアルカリ液を洗い落とすことも必要に
なってくる。したがって、キトサンを水に溶解させる過
程は酸として働き、乾燥過程で酸が消失する様な物質で
あればキトサンコーティングが極めて効率的に行うこと
ができると考えることができる。この出願の発明者はこ
のような観点から、キトサンを炭酸ガスの水溶液に溶解
する方法を開発し、既に特許を出願している(特願平2
000−364929号)。
【0015】すなわち、この方法は水に溶解した炭酸ガ
スは水分子と反応して弱酸性の炭酸を形成し、この炭酸
を利用してキトサンを溶解するものである。しかも、炭
酸は乾燥過程で炭酸ガスとなって蒸発してしまうためキ
トサン層内に酸が残ることはない。
【0016】キトサンを紙材にコーティングする方法と
しては紙材をキトサン−炭酸ガス混合水溶液中に浸した
ものを乾燥させてもよいし、紙材にキトサンの濃厚溶液
を塗布したものを乾燥させてもよい。しかしながら、飲
食用容器紙材にキトサンをコーティングした場合、キト
サンはフリーなアミノ基を持っているために熱水によっ
て膨潤したり食品に含まれる酸に溶解してしまう。この
ため、飲食用容器紙材をキトサン液で処理しただけでは
飲食用容器として充分な強度のものができない。
【0017】そこで、この出願の発明はキトサンのコー
ティング膜に更に他の物質をコーティングすることによ
ってキトサンの耐熱水性や耐油性を向上させようとする
ものである。このキトサンのコーティング膜を保護する
材料として、人体に対する影響、環境汚染、コスト等の
面から検討した結果、シェラックがこれらの要件を備え
ていることを見出したのである。シェラックはラックカ
イガラ虫が豆科植物や桑科植物に寄生して、樹液を吸っ
て生活しながら分泌する樹脂状の物質である。シェラッ
クはアルコールや酸に溶解する。また、シェラックは熱
硬化性を示し、加熱すると溶融するが一旦加熱溶融した
ものが冷却固化すると、アルコールには溶解しなくな
る。これらのことからシェラックは加熱処理をした場
合、化学変化を起こし高分子化するものと考えられてい
る。シェラックはカルボキシル基を持った酸性物質であ
り、キトサンはアミノ基を持った塩基性物質であること
から両者は極めてなじみが良く強固に結合するものと考
えられる。キトサンの様な塩基性高分子とシェラックの
様な酸性高分子が強く結合して水に不溶性の物質が生成
していることは、例えば、キトサンの酢酸溶液にアルギ
ン酸溶液を加えると白い沈殿が生成されることからも理
解できる。このようにキトサンとシェラックが結合する
ことによって、キトサンの持つ酸への溶解性や膨潤性等
の欠点を補うと同時にシェラックが持つアルカリ性に対
する弱点も取り除くことができ、この組合せは両者の欠
点を補うことができるものである。実際、紙材にキトサ
ンとシェラックを二重コーティングしたものを容器に成
形し、内容物を入れて耐水性、耐油性を調べた結果、そ
れぞれ単独にコーティングしたものに比較して著しく改
善されていることが確認されている。シェラックの化学
構造はまだ完全に解明されてはいないが、アリュリチン
酸やシェロール酸等のオキシカルボン酸がエステル結合
したような物質で、不飽和結合やアルデヒド基も持って
いるものと考えられている。シェラックは従来からワニ
ス、印刷インク、電気絶縁材料等の工業用製品を始め食
品、化粧品、医薬品の錠剤コーティング等に至るまで極
めて幅広く利用されてきている。そして、医薬品や食品
への利用が許可されていることからもわかるように人体
に全く毒性を示さない物質であることは広く知られてい
る。
【0018】以上のとおりのキトサンとシェラックの二
重コーティングについては、成膜性、そしてコーティン
グ膜としての物理的、化学的特性の観点から、キトサン
の炭酸ガス混合水溶液におけるキトサン濃度は1〜5w
t%とすることが好ましく、シェラックのアルコール溶
液におけるシェラック濃度は10〜50wt%とするこ
とが好ましい。また、乾燥後の二重コーティング層の厚
みはコーティング紙材の用途に応じて適宜としてよい
が、0.02〜0.08mm程度が好ましい。
【0019】シェラックのアルコール溶液における溶媒
アルコールとしては、乾燥後に除去されていることか
ら、エタノール、プロパノール、メタノール等の各種の
ものでよいが、人体に害のないエタノールを用いること
が好ましい。
【0020】また、キトサンの炭酸ガス混合水溶液に
は、濃度として3から15wt%程度、より好ましくは
5〜10wt%のグリセリンや、3〜15wt%程度、
より好ましくは5〜10wt%の微細な結晶性セルロー
スを混合してコーティングに用いることも有効である。
【0021】グリセリンの添加は、キトサン層を柔軟化
するが、過剰になると被覆強度の低下が生じることにな
る。また結晶性セルロースは、固形分の調整による被覆
能力の向上を可能とするが、過剰な場合には逆に低下す
ることになる。
【0022】キトサンを溶解するための炭酸ガスの温度
については、この出願の発明者が既に提案しているよう
に、溶解のために充分な量の炭酸ガスが吹込まれればよ
い。吹込み停止の目安としては、水溶液が透明になる時
点とすることができる。また、pH値が中性域(pH6
〜8)にあることも目安となる。
【0023】以下、実施例を示し、この発明の実施の形
態について更に詳しく説明する。もちろん、この発明は
以下の例に限定されるものではなく、細部については様
々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0024】
【実施例】a)キトサン−炭酸ガス溶液の調整 キトサン〔キミカキトサンLLWP(m.w.5000
0);(株)キミカ製〕20gを水道水200mlにプ
ロペラ型攪拌機により攪拌しながら投入し懸濁させる。
800rpmで攪拌しながら、95%塩酸20mlをゆ
っくりと滴下して、キトサンを溶解させる(薄い褐色の
透明な溶液で、粘度は2000cps)、この溶液を攪
拌しながら、4%NaOH水溶液をゆっくりと滴下して
いきphを7に調整する(合計85ml)。この過程で
キトサンゲルが溶液中に浮遊してくる。次にこの懸濁液
を攪拌しながら炭酸ガスを吹き込む(2000cc/m
in)。約30分でphが5.6まで低下し、ゲルは溶
解し、薄い褐色の透明な溶液ができる(粘度3000c
ps、体積450ml、キトサン濃度2%)。 b)紙材へのコーティング 紙材(未処理品)10cm×10cmの上に、上記のキ
トサン−炭酸ガス混合水溶液1gを落とし、スクレーパ
ーで広げロールコーティングする。80℃で乾燥した
後、シェラック〔ラックグレーズ32E−N;日本シェ
ラック工業(株)製〕のエタノール溶液(30%)で同
様の処理をしてコーティングする。その後80℃で乾燥
してエタノールを完全に蒸発させる。乾燥後の二重コー
ティング層の厚さは約0.04mmであった。なお、コ
ーティングに際してはロール型だけでなく、エッジ型ス
クレーパーや噴霧方式等の方法が適用できることは勿論
である。 c)紙材の強度評価 食品用容器の規格であるJAS規格では、食品容器は食
品の保存のために充分な強度を持つことが決められてい
る。しかし、一般的には各食品業界ごとに規格が定めあ
れており、カップラーメンの容器の場合には各メーカー
が設定した基準があるが、ここでは油分の多いカレーベ
ーススープを使用する試験法を用いた。コーティングし
た紙材(厚さ0.1mm)を、各辺5cmで壁が1cm
の船型トレーに整形し、その中へ90℃に加熱した市販
のカレーヌードルのスープを入れ、温度を90℃に保っ
たまま、舟型トレーの底に油分が滲み出る時間(mi
n)を観察した。 d)結果 表1には、上記の試験の結果を示した。この表1には、
比較のために、キトサン−炭酸ガス混合水溶液(キトサ
ン濃度2%)のみを用いた場合と、シェラックのエタノ
ール溶液(シェラック濃度30%)のみを用いた場合の
結果も示している。
【0025】
【表1】
【0026】キトサンとシェラックを二重コーティング
した場合には60分以上油分の滲み出しが認められず、
各々単独でコーティングした場合の10倍以上の耐油性
が実現されていることがわかる。
【0027】以上の試験結果から、キトサンとシェラッ
クを二重にコーティングすることにより、カップラーメ
ン用容器に充分適用できる紙材料であることが確認され
た。また、キトサン溶液にグリセリンを混合してコーテ
ィングするとキトサンの柔軟性が上がり、コーティング
が容易になると共に、ピンホールや紙材表面膜の剥がれ
を防止するのに役立つことや、微細な結晶性セルロース
を混合することによってコーティング層の強度が上昇す
ることも確認された。
【0028】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この出願の
発明によって、耐水性や耐油性を有し、使用後もコンポ
スト化(有機肥料化)による資源再利用性を有する、安
全性と環境対応性に優れた新しい飲食品容器用紙材と、
これを用いた飲食品容器の提供が可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 21/16 D21H 21/16 (71)出願人 502154913 内野 郁彦 埼玉県新座市池田3−3−45 (72)発明者 酒井 康雄 静岡県島田市道悦4丁目31番地7号 (72)発明者 吉岡 寿 静岡県静岡市大谷3800番地の288 (72)発明者 野中 健一 千葉県市原市姉崎2231 (72)発明者 内野 郁彦 埼玉県新座市池田3−3−45 Fターム(参考) 3E086 AB01 AD06 BA14 BA24 BA29 BB71 BB74 BB90 4L055 AG04 AG34 AG45 AG51 AG53 AH02 AH23 AH24 AH37 AJ01 AJ02 AJ04 BE09 EA32 FA19 FA20 GA05 GA30 GA47 GA48 GA50

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙材の表面にキトサンの炭酸ガス混合水
    溶液をコーティングして乾燥し、その上からシェラック
    のアルコール溶液をコーティングして乾燥することを特
    徴とする飲食品容器用紙材の製造方法。
  2. 【請求項2】 キトサン濃度が1〜5wt%であること
    を特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 シェラック濃度が10〜50wt%であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 キトサン溶液にグリセリンを3〜15w
    t%混合することを特徴とする請求項1ないし3記載の
    いずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 キトサン−炭酸ガス水溶液に微細な結晶
    性セルロースを3〜15wt%混合することを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の方法によってキトサ
    ンとシェラックが二重コーティングされていることを特
    徴とする飲食品容器用紙材。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の食品容器用紙材を使用
    した飲食品用紙材容器。
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