JP2003326700A - 液体噴射方法、液体噴射システム及び液体噴射実行プログラム - Google Patents

液体噴射方法、液体噴射システム及び液体噴射実行プログラム

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JP2003326700A JP2003054865A JP2003054865A JP2003326700A JP 2003326700 A JP2003326700 A JP 2003326700A JP 2003054865 A JP2003054865 A JP 2003054865A JP 2003054865 A JP2003054865 A JP 2003054865A JP 2003326700 A JP2003326700 A JP 2003326700A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体噴射装置にかかる負荷を低減して、液体
切れが生じるか否かの判断を行いながらも液体噴射の処
理時間をより短くすることのできる液体噴射方法、液体
噴射システム及び液体噴射実行を提供する。 【解決手段】 印刷データから4ライン毎に抽出したデ
ータを解析して、データ解析量を算出し、このデータ解
析量を4倍して概算使用量GTを算出する(ステップS
25)。そして、この概算使用量GTとインクの残量S
とを比較する(ステップS26)。そして、インクの残
量Sが概算使用量GT以上あり、印刷中にインク切れを
起こさないと判断できた場合(ステップS26にてYE
S)には印刷を行う。また、残量Sが概算使用量GTよ
り少なく、インク切れを起こすと判断された場合(ステ
ップS26にてNO)には、インク不足を表示する(ス
テップS28)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体噴射方法、液
体噴射システム及び液体噴射実行プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体をターゲットに噴射させる液
体噴射装置として、インク滴を紙に噴射させて画像等を
印刷するインクジェット式プリンタがある。この種のプ
リンタにおいては、印刷の途中でインクがなくなること
により種々の不具合が生じることがあった。例えば、印
刷ができなくなったり、色の違う印刷に変わったりする
などである。この不具合をなくすために、印刷する前に
各色のインクについて印刷に必要な使用量があるか否か
を判断するプリンタが開発されている(例えば特許文献
1)。このプリンタは、検出したインクカートリッジ内
の各色のインクの残量と、印刷するデータに基づいて印
刷に必要な各色のインクの使用量とを比較演算して、色
毎のインクの残量が使用量以上である場合にすべての印
刷を行う。このとき、プリンタは、印刷するデータを解
析し各色のインク毎に印刷にて駆動される記録ヘッドの
動作回数を算出して、この記録ヘッドの動作回数とその
ときの各色のインクの噴射量を掛け合わせることによ
り、各色のインクについて使用量を求めていた。
【0003】
【特許文献1】特開平10−166622号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、印刷におけ
る各色のインクの動作回数は膨大であるため、使用量の
演算は、プリンタに大きな負荷をかけることになってい
た。そのため、インク量があるか否かの判断に要する時
間が長くなり、ユーザがプリンタに印刷実行の指令を与
えてから印刷が終了するまでに大幅に時間がかかること
となっていた。
【0005】特に、この問題は、画像の解像度が高くな
って、インクを噴射する回数が増加する傾向がある近年
においては、大きな問題となっている。本発明は、上記
問題に鑑みてなされ、液体噴射装置にかかる負荷を低減
して、液体切れが生じるか否かの判断を行いながらも液
体噴射の処理時間をより短くすることのできる液体噴射
方法、液体噴射システム及び液体噴射実行プログラムを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、液体噴射データに基づ
いて、複数の液体収容体に収容された複数種類の液体を
複数のノズルから噴射させてターゲットに所定の液体噴
射を行う液体噴射方法において、前記液体収容体内の液
体の残量を検出する検出段階と、前記液体噴射データか
ら抽出した解析対象部分データに基づいて、使用する各
液体の概算の使用量を算出する算出段階と、前記液体収
容体内の液体の残量が、前記算出段階で算出された液体
の概算の使用量以上あるか否かを判断する判断段階とを
備えたことを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の液体噴射方法において、前記判断段階において前記残
量が前記概算の使用量以上ないと判断された液体の残量
で、液体噴射可能な前記ターゲットの数を算出する液体
噴射可能量算出段階を更に備えたことを要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の液体噴射方法において、前記判断段階において
液体の残量が前記概算の使用量以上ないと判断された液
体についての噴射量を、前記液体噴射データで定められ
た噴射量より少ない噴射量に変更する噴射量変更段階を
更に備えたことを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の液体噴射方法において、前記噴射量変更段階において
変更された前記噴射量で前記液体を噴射させて形成され
る全体イメージを表示するためのイメージデータを作成
するイメージデータ作成段階を更に備えたことを要旨と
する。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1つに記載の液体噴射方法において、前記算出
段階においては、前記液体噴射データにおけるnライン
毎に1ラインの部分データ又はnドット毎(nは自然
数)に1ドットの部分データを前記解析対象部分データ
として抽出して、この解析対象部分データから前記液体
噴射で使用する各液体の計算基準量を求め、この計算基
準量をn倍することにより、前記概算の使用量を算出す
ることを要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか1つに記載の液体噴射方法において、前記算出
段階においては、液体噴射が行われる前記ターゲットの
n分の1(nは数値)の大きさである第2のターゲット
に液体噴射するときの縮小データを作成し、この縮小デ
ータを前記解析対象部分データとして、この解析対象部
分データから前記液体噴射で使用する各液体の縮小計算
基準量を求め、この縮小計算基準量をn倍することによ
り、前記概算の使用量を算出することを要旨とする。
【0012】請求項7に記載の発明は、複数のノズルを
有した液体噴射ヘッドと、前記ノズルに接続された複数
種類の液体をそれぞれ収容した複数の液体収容体と、液
体噴射データに基づいて、ターゲットに前記ノズルから
前記液体を噴射させる噴射手段とを備えた液体噴射シス
テムにおいて、前記液体噴射データから抽出した解析対
象部分データに基づいて、使用する各液体の概算使用量
を算出する概算使用量算出手段と、前記液体収容体内の
液体の残量を検出する検出手段と、前記液体の残量が算
出された前記概算使用量以上あるか否かを判断する判断
手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の液体噴射システムにおいて、前記判断手段により液体
の残量が前記概算の使用量以上ないと判断された液体の
残量で、液体噴射可能な前記ターゲットの数を算出する
液体噴射可能量算出手段を更に備えたことを要旨とす
る。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項7又は8
に記載の液体噴射システムにおいて、前記判断手段によ
り液体の残量が前記概算の使用量以上ないと判断された
液体について前記噴射手段により噴射される噴射量を、
前記液体噴射データで定められた噴射量より少ない噴射
量に変更する噴射量変更手段を更に備えたことを要旨と
する。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の液体噴射方法において、前記噴射量変更手段におい
て変更された前記噴射量で液体を噴射させて形成される
全体イメージを表示するためのイメージデータを作成す
るイメージデータ作成手段を更に備えたことを要旨とす
る。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項7〜1
0のいずれか1つに記載の液体噴射システムにおいて、
前記概算使用量算出手段は、前記液体噴射データにおけ
るnライン毎に1ラインの部分データ又はnドット毎
(nは自然数)に1ドットの部分データを前記解析対象
部分データとして抽出して、この解析対象部分データか
ら前記液体噴射で使用する各液体の計算基準量を求め、
この計算基準量をn倍することにより、前記概算の使用
量を算出することを要旨とする。
【0017】請求項12に記載の発明は、請求項7〜1
0のいずれか1つに記載の液体噴射システムにおいて、
前記概算使用量算出手段は、液体噴射が行われる前記タ
ーゲットのn分の1(nは数値)の大きさである第2の
ターゲットに液体噴射するときの縮小データを作成し、
この縮小データを前記解析対象部分として、この解析対
象部分データから前記液体噴射で使用する各液体の計算
基準量を求め、この計算基準量をn倍することにより、
前記概算の使用量を算出することを要旨とする。
【0018】請求項13に記載の発明は、複数種類の液
体をそれぞれ収容した液体収容体を備え、液体噴射デー
タに基づいて、前記液体をターゲットに噴射する液体噴
射装置に、所定の液体噴射を行わせるコンピュータを、
前記液体噴射データから抽出した解析対象部分データに
基づいて、使用する各液体の概算使用量を算出する概算
使用量算出手段と、前記液体収容体内の液体の残量を検
出する検出手段と、前記液体の残量が算出された前記概
算使用量以上あるか否かを判断する判断手段として機能
させることを要旨とする。
【0019】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の液体噴射実行プログラムにおいて、前記コンピュ
ータを、前記判断手段により液体の残量が前記概算の使
用量以上ないと判断された液体の残量で、液体噴射可能
な前記ターゲットの数を算出する液体噴射可能量算出手
段として更に機能させることを要旨とする。
【0020】請求項15に記載の発明は、請求項13又
は14に記載の液体噴射実行プログラムにおいて、前記
コンピュータを、前記判断手段により液体の残量が前記
概算の使用量以上ないと判断された液体についての噴射
量を、前記液体噴射データにより定められた噴射量より
少ない噴射量に変更する噴射量変更手段として更に機能
させることを要旨とする。
【0021】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の液体噴射実行プログラムにおいて、前記コンピュ
ータを、前記噴射量変更手段において変更された前記噴
射量で液体を噴射させて形成される全体イメージを表示
するためのイメージデータを作成するイメージデータ作
成手段として更に機能させたことを要旨とする。
【0022】(作用)請求項1、7又は13に記載の発
明によれば、液体噴射データから抽出した解析対象部分
データに基づいて液体切れが生じるか否かの判断が行わ
れる。すなわち、液体切れの判断を行うために、全液体
噴射データに基づいて使用量が算出されず、その一部分
を解析した使用量から全液体噴射データに使用される概
算の使用量が算出される。液体噴射データの解析には液
体噴射装置に大きな負荷がかかるが、抽出した一部分の
データのみを解析すれば、その負荷を軽減することがで
きる。また、算出される概算の使用量は、十分に各種類
の液体がある場合に実際に液体噴射装置に所定の液体噴
射を行わせるための液体噴射データから抽出されたデー
タであるので、すなわち実行される液体噴射データの一
部であるので、実行される液体噴射で使用される使用量
とほぼ近似して算出することができる。従って、液体切
れの判断をより正確に行うことができるとももに、液体
噴射装置にかかる負荷を低減し、液体噴射実行の指令を
受信してから実際にすべての液体噴射が終了するまでの
処理時間を短くすることができる。
【0023】請求項2、8又は14に記載の発明によれ
ば、残量が概算の使用量以上ないと判断された液体、す
なわち液体噴射の途中で液体切れが生じると判断された
液体を用いて液体噴射ができるターゲットの量を表示す
る。従って、ユーザは、液体を交換せずとも液体噴射が
できる量を知ることができるので、液体噴射できる部分
を、その液体噴射ができる量に応じて取捨選択して液体
噴射することが可能である。
【0024】請求項3、9又は15に記載の発明によれ
ば、残量が概算の使用量以上なく液体噴射が行えないと
判断された液体の噴射量を、液体噴射データに基づいて
定められた噴射量より少ない噴射量に変更して、液体の
各噴射量を抑える。従って、噴射量を変更させた液体の
含有が少ない液体噴射となるが、より多くの液体噴射を
行うことができる。また、噴射量の変更が少しだけの場
合には、液体が十分にある場合の液体噴射に近い状態
で、より多くの液体噴射を行うことができる。
【0025】請求項4、10又は16に記載の発明によ
れば、噴射量を変更させた液体について、その変更され
た噴射量で出来上がる液体噴射のイメージ画面を表示す
る。従って、ユーザは、実際にどのような液体噴射とな
るかを把握することができ、液体が十分にある場合に比
べてあまりにも異なるような場合には、液体噴射を実行
する前にその液体噴射を中止することも可能となる。す
なわち、ターゲットや液体の無駄を低減することが可能
である。
【0026】請求項5又は11に記載の発明によれば、
概算の使用量は、液体噴射データからn間隔で抜き出さ
れたデータを解析し、この解析した結果を簡単にn倍し
て求めている。従って、液体噴射データのn分の1の部
分となる液体噴射データから均一に抜き出されたデータ
を解析してn倍しているので、実際に液体噴射される際
の使用量に、より近似した概算の使用量を算出すること
ができる。また、概算の使用量は、液体噴射データにお
けるn分の1のデータを抽出しているので、そのデータ
の解析に基づいて算出される計算基準量は約n分の1の
負荷で済む。従って、液体噴射装置にかかる負荷を更に
低減して、液体噴射の処理時間を短くすることができ
る。
【0027】請求項6又は12に記載の発明によれば、
n分の1に縮小した液体噴射データに基づいて縮小計算
基準量を求めて、この縮小計算基準量をn倍することに
より概算の使用量を求めている。従って、概算の使用量
は、n分の1に縮小した液体噴射データを解析し、その
後にn倍するという簡単な方法で求められるので、液体
噴射装置にかかる負荷を更に低減するとともに、液体噴
射の処理時間を短くすることができる。更に、この概算
の使用量は、縮小した液体噴射データに基づいて作成さ
れているため、各液体の使用量及びその割合など、実際
の液体噴射に使用される使用量や及びその割合とほぼ同
様に算出される。従って、処理時間を短くすることがで
きるだけでなく、より的確に液体切れを判断することが
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した液体噴射システムの第1実施形態を図1〜図
6に従って説明する。
【0029】図1に示すように、本実施形態の液体噴射
システムとしての印刷システムにおいて、ユーザが使用
するコンピュータ11は、液体噴射置としてのインクジ
ェット式のプリンタ(以下、プリンタという。)12に
接続されている。同コンピュータ11は、キーボード1
4及びマウス15を備え、これらが操作されることによ
り文字入力や設定変更などが行われる。また、同コンピ
ュータ11はモニタ16を備え、このモニタ16を介し
てユーザに(所定の液体噴射により)印刷する文書又は
画像の指定やユーザにより印刷実行の指示などが行われ
る。
【0030】一方、プリンタ12は、外部に給紙トレイ
17及び排紙トレイ18を備えるとともに、内部に複数
の紙送りローラ19を備えている。紙送りローラ19は
図2に示す紙送りモータ19aによって適宜駆動され
る。このため、プリンタ12は、ターゲットである紙P
を給紙トレイ17から導入し、この紙Pを副走査方向X
に搬送させた後、排紙トレイ18に排出する。
【0031】また、プリンタ12は、内部に、キャリッ
ジ20及びこれに対向するプラテン21を備えている。
プラテン21は、印刷時に紙Pを支持する支持台であっ
て、印刷時にはその上方に、前記紙送りローラ19によ
り搬送された紙Pが至る。キャリッジ20は、ガイド軸
22に嵌合され、かつキャリッジモータ20aにより駆
動されるタイミングベルト23に固着されて、主走査方
向(紙面及び前記副走査方向に垂直な方向)に往復移動
可能とされている。
【0032】キャリッジ20には、シアン、ライトシア
ン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエロ、ダークイエ
ロ、ブラックの各色のインク(これが「複数種類の液
体」に相当)を別々に収容した複数の液体収容体として
のインクカートリッジ25(図では1のみ表示)が搭載
されている。各インクカートリッジ25には、その外周
面に不揮発性メモリ(EEPROM)25aがそれぞれ
取着されている。この不揮発性メモリ25aには、例え
ば該インクカートリッジ25に貯留されているインクの
残量S及び該インクの色などのインクの属性情報と、該
カートリッジの種類、取り付けられた回数及び製造年月
日などのインクカートリッジ情報とが記憶されている。
【0033】また、キャリッジ20は、その下面に液体
噴射ヘッドとしての記録ヘッド30を有している。この
記録ヘッド30の下面には、図示しないノズルが前記主
走査方向及び前記副走査方向に複数配列されている。ま
た、これらノズルから図2に示す噴射手段としての圧電
素子30aの伸縮によって、前記インクを11pl(ピ
コリットル)、7pl及び4plの何れかの大きさのイ
ンク滴で紙P上に噴射させる。従って、キャリッジ20
は、主走査方向に移動しながら記録ヘッド30から各色
のインクを噴射して、紙Pに印刷を行う。
【0034】次に、この印刷システムの電気的構成につ
いて図2を参照して説明する。コンピュータ11は、図
2に示すように、概算使用量算出手段、検出手段、判断
手段、液体噴射可能量算出手段、噴射量変更手段及びイ
メージデータ作成手段としてのCPU40を備えてい
る。このCPU40は、バス線41を介して前記キーボ
ード14、マウス15及びモニタ16に接続されてい
る。また、同CPU40は、図示しないRAM及びRO
Mに接続されている。RAMは、CPU40で算出され
た数値などの情報を一時的に記憶するものである。ま
た、ROMは、1色のインクで紙Pの全面を印刷したと
きに使用される使用量(以下、算出基準量という)r
を、その紙Pの大きさ毎に予め記憶している。
【0035】更に、同CPU40は、データ記憶部42
及びプログラム記憶部43に接続されている。データ記
憶部42は文書データや画像データを記憶している。プ
ログラム記憶部43には、図示しないCD−ROMなど
の情報記録媒体から読み取られてインストールされたプ
リンタドライバ用プログラムと印刷用アプリケーション
プログラムとが組み込まれている。プリンタドライバ用
プログラムは、文書データや画像データなどに基づいて
作成される液体噴射データである印刷データをプリンタ
12で処理可能な中間画像データ(シアン、ライトシア
ン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエロ、ダークイエ
ロ、ブラックの各色について多値化された信号からなる
印刷データ)に変換するプログラムである。また、印刷
用アプリケーションプログラムは、ユーザ操作に応じ
て、印刷に必要な情報の取得や演算などを行うために、
所定の動作(検出段階、算出段階、判断段階、液体噴射
可能量算出段階、噴射量変更段階及びイメージデータ作
成段階)をCPU40に行わせるプログラムである。す
なわち、CPU40は、この印刷用アプリケーションプ
ログラムに従って、印刷データを作成したり、各色のイ
ンクについて、監視判断量R、概算使用量GT及び使用
量Tを算出したり、これら算出した量の比較を行ったり
する。
【0036】ここにおいて、監視判断量Rとは、1色の
インクで全印刷領域を印刷する際に使用されるインク量
であって、印刷される紙Pの大きさと印刷枚数とに基づ
いて印刷毎に算出される。すなわち、監視判断量Rは、
前記算出基準量r×印刷枚数で算出される。
【0037】また、概算使用量GTは、実際の使用量と
ほぼ同じ値であるとしてインク切れ(液体切れ)が判断
される基準量であり、計算基準量としてのデータ解析量
SRを4倍することにより算出される。なお、データ解
析量SRは、印刷データから4ライン毎に1ラインずつ
抽出したデータのすべてで、使用される各色のインク毎
の使用量の合計である。すなわち、印刷データの1/4
のデータを解析して得られるインク毎の使用量である。
そのため、前記概算使用量GTは、データ解析量SR×
4で算出される。
【0038】更に、前記使用量Tとは、印刷データを解
析して得られる噴射回数及びそのときの噴射量から算出
されるインク量、すなわちその印刷を完了するために必
要なインクの量である。
【0039】一方、プリンタ12は、CPU45を備え
ており、このCPU45はインターフェイスIを介して
前記コンピュータ11のCPU40に接続されている。
CPU45は、バス線46を介してRAM47、ROM
48に接続されている。RAM47はコンピュータ11
から受信した印刷データを一時的に保存する。ROM4
8には所定のプログラムが記憶されており、このプログ
ラムに基づいてCPU45が所定の動作を行い、印刷が
行われる。
【0040】また、プリンタ12のCPU45は、送り
モータ駆動部51、移動モータ駆動部52、ヘッド駆動
部53の各駆動部に接続されている。送りモータ駆動部
51は前記紙送りモータ19aを、移動モータ駆動部5
2は前記キャリッジモータ20aを、ヘッド駆動部53
は前記圧電素子30aをそれぞれ駆動させる。
【0041】更に、プリンタ12のCPU45は、読取
部49を有している。この読取部49は、前記キャリッ
ジ20が非作動位置にあるときに前記不揮発性メモリ2
5aに接続する。すなわち、CPU45は、キャリッジ
20が非作動位置にあるときに、読取部49を介して不
揮発性メモリ25aに対しデータの読み書きを行う。
【0042】次に、上述した印刷システムの作用につい
て図3に従って説明する。ユーザは、コンピュータ11
のモニタ16に表示された画像を印刷したい場合には、
キーボード14及びマウス15を介して、前記印刷用ア
プリケーションプログラムを起動する。そして、ユーザ
は、このプログラムの起動後、キーボード14又はマウ
ス15を介して、印刷する紙Pの大きさ及び印刷枚数を
指定し(例えばA4版の紙Pで10枚など)、かつ印刷
実行指令の入力を行う(ステップS10)。なお、この
ときには、これから印刷する画像のデータはデータ記憶
部42に保存されている。コンピュータ11は、印刷実
行指令が入力されると、指定された画像データをデータ
記憶部42から取得し、このデータに基づいて印刷デー
タを作成する(ステップS11)。
【0043】そして、コンピュータ11は、前記印刷実
行指令の入力とともに指定された紙Pの大きさ及び枚数
から監視判断量Rを算出する(ステップS12)。詳述
すると、CPU40は、まず、指定された大きさ(A4
版)の紙Pにおける前記算出基準量をROMから読み出
す。次に、CPU40は、この読み出された算出基準量
と印刷枚数とを掛け合わせて監視判断量Rを算出する。
すなわち、CPU40は、1色のインクで指定された枚
数及び指定された大きさの紙Pの全面を印刷したときの
値として監視判断量Rを算出する。なお、本実施形態で
は、各色のインクについて同じ監視判断量Rが算出され
る。
【0044】次に、コンピュータ11は、プリンタ12
のCPU45に対して、各色のインクカートリッジ25
の不揮発性メモリ25aからインクの残量Sのデータを
取得する信号を送信する(ステップS13)。この信号
を受信したCPU45は、読取部49を介して各インク
カートリッジ25の不揮発性メモリ25aのインク情報
を読み出し、そのインク情報のうち各インクカートリッ
ジ25のインクの残量Sのデータをコンピュータ11の
CPU40に送信する(ステップS14)。
【0045】そして、コンピュータ11は、上記ステッ
プS13においてCPU45から送信された各色のイン
クの残量Sが、監視判断量R以下となっているか否かを
判断する(ステップS15)。すなわち、コンピュータ
11は、監視処理を行う必要があるか否かを判断してい
る。
【0046】コンピュータ11は、すべてのインクカー
トリッジ25内の各インクの残量Sが監視判断量Rより
多いと、すなわち監視判断量R以下でないと判断した場
合(ステップS15にてNO)には、プリンタドライバ
用プログラムに従って、印刷データを中間画像データに
変換する(ステップS16)。
【0047】次に、コンピュータ11は、図4に示すよ
うに、印刷する紙Pの大きさ及び印刷枚数に基づいてこ
の印刷に要する時間を算出する(ステップS17)。こ
こにおいて、印刷に要する時間は、これから印刷する紙
Pの大きさにおける平均印刷時間とその印刷枚数との積
で求められる。そして、コンピュータ11は、算出した
印刷に要する時間をモニタ16に表示する(ステップS
18)。更に、コンピュータ11は、変換した中間画像
データをプリンタ12に送信する(ステップS19)。
【0048】プリンタ12では、その中間画像データに
基づいて印刷が行われる(ステップS20)。詳述する
と、プリンタ12のCPU45は、受信した中間画像デ
ータをまずRAM47に一時的に保存する。そして、C
PU45は、この一時的に記憶したデータ及びROM4
8のプログラムに基づいて、各駆動部51〜53に駆動
信号を与える。これにより、CPU45は、キャリッジ
20を移動させながら、その記録ヘッド30の図示しな
いノズルから前記印刷データから定まる11pl,7p
l,4plの大きさの各インク滴を噴射させる。なお、
送りモータ駆動部51は、記録ヘッド30が前記主走査
方向に1回移動する毎に稼動されて、印刷しながら紙P
を搬送している。なお、印刷中にプリンタ12のRAM
47は、インクカートリッジ25の各色のインクを各ノ
ズルから噴射させた回数及びその回数毎に実際に噴射さ
せた噴射量Eを記憶する。
【0049】そして、印刷が終了すると、プリンタ12
のCPU45は、RAM47に記憶した今回の印刷で実
際に使用したインクの使用量(前記噴射量Eの総和)W
を印刷開始時の残量Sから引いて各インクの残量SLを
算出する(ステップS21)。そして、同CPU45
は、インクの残量SLを新たな残量Sとして、読取部4
9を介して各色のインクカートリッジ25の不揮発性メ
モリ25aにそれぞれ記憶させる(ステップS22)。
次に、プリンタ12は印刷終了信号をコンピュータ11
に送信する(ステップS23)。これによりコンピュー
タ11は、モニタ16に印刷が終了したことを表示する
(ステップS24)。
【0050】一方、コンピュータ11は、残量Sが監視
判断量R以下のインクがあると判断した場合(図3のス
テップS15にてYES)には、このインクカートリッ
ジ25の概算使用量GTを算出する(ステップS2
5)。すなわち、コンピュータ11は、図5に示すよう
に、まず、印刷データの4ライン毎に1ラインのデータ
(3ラインおきのデータ)を抽出する(ステップS25
1)。ここにおいて、「1ラインのデータ」とは、紙P
を印刷する際に前記記録ヘッド30が主走査方向に端か
ら端まで1回移動した際に、各ノズルから噴射させる噴
射回数及びそれぞれの噴射量のデータである。そして、
実際に抽出されるデータは、4ライン目、8ライン目、
12ライン目・・・4×m(mは整数)目のラインが抽
出される。
【0051】次に、コンピュータ11は、抽出した4ラ
イン毎の1ラインデータ(4ライン目、8ライン目、1
2ライン目・・・4×m(mは整数)目の全データ)に
基づいて使用する各インクの噴射回数及びその噴射量の
積をインク色毎に合計して、前記データ解析量SRをイ
ンク色毎に求める(ステップS252)。すなわち、印
刷データの1/4部分における各色の使用量の合計とな
るデータ解析量SRをインク毎に算出する。そして、こ
のデータ解析量SRを4倍して各色のインク毎の概算使
用量GTを算出する(ステップS253)。
【0052】次に、コンピュータ11は、残量Sが監視
判断量R以下と判断された色のすべてのインクについ
て、上記ステップS13にて取得された残量Sと、ステ
ップS25にて算出された概算使用量GTとを比較す
る。そして、コンピュータ11は、残量Sが監視判断量
R以下と判断されたインクのうち、残量Sが概算使用量
GTより少ないインクを収容したインクカートリッジ2
5が1つ以上あるか否かを判断する(ステップS2
6)。コンピュータ11は、残量Sが概算使用量GTよ
り少ないインクを収容したインクカートリッジ25がな
い、すなわちすべてのインクの残量Sが概算使用量GT
以上あると判断した場合(ステップS26にてYES)
には、印刷データから中間画像データを作成する(ステ
ップS16)。そして、上記ステップS17〜ステップ
S24の処理を行って印刷を完了させる。
【0053】一方、残量Sが概算使用量GTより少ない
と判断されたインクを収容するインクカートリッジ25
が1つでもある場合(ステップS26にてNO)には、
そのインクの残量Sで、ユーザにより指定された大きさ
の紙P(すなわちA4版の紙)において何枚の印刷が可
能か(液体噴射が可能なターゲット数)を算出する(ス
テップS27)。この印刷枚数の算出は、前記インクの
残量Sを前記ROMに記憶されている算出基準量rで割
ることにより行われる。このとき、インクの残量Sが概
算使用量GTより少ないインクカートリッジ25が複数
ある場合には、インクの残量Sが最も少ない色のインク
で印刷可能な枚数を算出する。すなわち、印刷可能枚数
は、インクの残量(複数ある場合には残量Sが最も少な
い色のインクの残量)S/算出基準量rで算出される。
【0054】次に、コンピュータ11は、図7で示すよ
うに、インクが不足している旨と、そのように判断され
たインクを収容するインクカートリッジ25の色(例え
ば「シアン」)及びそのインクで印刷可能な枚数(例え
ば「4枚」)を表示画面Gとしてモニタ16に表示する
(ステップS28)。この表示画面Gには、キャンセル
ボタンCBと、再計算ボタンRBと、印刷ボタンPB
と、セーブ印刷ボタンSBとが表示されている。このキ
ャンセルボタンCBは、印刷枚数の再設定をするなどの
ために上記ステップS11で指示した印刷実行を取り消
すためのボタンである。また、再計算ボタンRBは、イ
ンクが本当に不足しているか否かを判断するために、実
際に印刷される印刷データから、噴射量と噴射回数とを
算出して再度計算するためのボタンである。更に、印刷
ボタンPBは、現在のインク量で印刷可能な枚数のみを
印刷するためのボタンである。また、セーブ印刷ボタン
SBは、全部の印刷を完了させるために、インクが不足
されているとされた色のインクの噴射量を抑えながら、
印刷するためのボタンである。
【0055】このとき、図7に示すように表示画面Gの
「インク不足」という表示に応じて、ユーザがその不足
として表示された色(シアン)のインクを収容している
インクカートリッジ25を、同色のインクでそれよりイ
ンクの残量Sがあるインクカートリッジ25に交換した
とする。インクカートリッジ25の交換によりプリンタ
12は、インクが交換されたことをコンピュータ11に
送信する(ステップS29)。そして、コンピュータ1
1は、インクカートリッジ25が交換されたと判断し
(ステップS30にてYES)、上記ステップS13以
降の処理を繰り返して行う。
【0056】一方、コンピュータ11は、インクカート
リッジ25が交換されなかった場合(ステップS30に
てNO)には、ユーザにより表示画面Gのキャンセルボ
タンCB、セーブ印刷ボタンSB及び再計算ボタンRB
の何れかが選択されたか否かを判断する(図6のステッ
プS31,S32,S36,S38)。
【0057】例えば、ユーザによりキャンセルボタンC
Bが選択された場合には、コンピュータ11は、印刷が
取り消されたと判断して処理を終了する(ステップS3
1にてYES)。
【0058】一方、再計算ボタンRBがユーザにより選
択された場合には、コンピュータ11は、再計算すると
判断する(ステップS32にてYES)。この場合に
は、上記ステップS11で作成した印刷データをすべて
解析し、使用量Tを厳密に算出する(ステップS3
3)。次に、コンピュータ11は、表示画面Gにインク
不足として表示されたインクの残量Sが、算出された使
用量T以上あるか否かを判断する(ステップS34)。
そして、コンピュータ11は、インクの残量Sが使用量
T以上あると判断した場合(ステップS34にてYE
S)には、印刷データを中間画像データに変換する(ス
テップS35)。そして、コンピュータ11は、上記ス
テップS17〜ステップS22の処理を行って、印刷を
完了させる。
【0059】一方、印刷ボタンPBがユーザにより選択
された場合(ステップS36にてYES)には、コンピ
ュータ11は、印刷可能な枚数(1〜4頁までの4枚)
の印刷データを中間画像データに変換する(ステップS
37)。そして、コンピュータ11は、印刷可能な枚数
が終了する印刷時間の算出し(ステップS17)、この
印刷時間の表示を行う(ステップS18)など(上記ス
テップS17〜S22)の処理を行って、印刷を完了さ
せる。
【0060】また、セーブ印刷ボタンSBがユーザによ
り選択された場合には、コンピュータ11は、インクの
残量Sが少ない色について、噴射量を減少させて印刷す
るセーブ印刷処理が選択されたと判断する(ステップS
38)。コンピュータ11は、セーブ印刷処理が選択さ
れたと判断した場合(ステップS38にてYES)に
は、次に、どのように噴射量を減少させるかを決定し、
その噴射量に設定変更する(ステップS39にてYE
S)。例えば、インクが十分ある場合には11pl、7
pl、4plと設定されている各噴射量E1を、7p
l、4pl、0plの噴射量E2に変更する。
【0061】そして、コンピュータ11は、インクの残
量Sが概算使用量GTより少ないと判断されたインクに
ついて、そのときに算出した噴射量E1を噴射量E2に
変更した場合の使用量Tを算出する(ステップS4
0)。そして、コンピュータ11は、インクの残量Sが
算出した使用量T以上あるか否かを判断する(ステップ
S41)。インクの残量Sが使用量Tより少ない場合に
は(ステップS41にてNO)、再びステップS39に
戻って、先に変更した噴射量E2において7pl,4p
lと設定した各噴射量を4pl、0plと再度変更し
て、ステップS40及びステップS41を行う。すなわ
ち、インクの残量Sが使用量T以上となるまで、上記ス
テップS39〜S41の処理を繰り返す。
【0062】そして、コンピュータ11は、インクの残
量Sが算出された使用量T以上あると判断した場合(ス
テップS42にてYES)には、その噴射量E2に基づ
いて、プレビュ画面のデータを作成し、そのプレビュ画
面を表示する(ステップS43)。すなわち、このプレ
ビュ画面には、インクが不足するとされたシアンの色成
分が少なくなっている画像(すなわち少ない量のインク
を噴射させて形成される全体のイメージ)が表示され
る。なお、このプレビュ画面には、この画像とともに印
刷実行ボタン又はキャンセルボタンの2つのボタンが表
示される。コンピュータ11は、このプレビュ画面を閲
覧したユーザによりキャンセルボタンが選択されたと判
断した場合(ステップS43にてNO)には、この印刷
は行わないと判断し、図7に示す表示画面Gを表示して
(ステップS28)、これ以降の処理を行う。
【0063】一方、コンピュータ11は、ユーザにより
印刷実行ボタンが選択された場合(ステップS43にて
YES)には、プレビュ画面を表示するために使用され
た印刷データ(すなわち、インクの残量Sが少ない色の
インクの噴射量を変更している印刷データ)に基づいて
中間画像データを作成する(ステップS44)。そし
て、コンピュータ11は、上記ステップS17〜ステッ
プS22の処理を行って、印刷を完了させる。
【0064】本実施形態の印刷システムによれば、以下
のような効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、印刷データから4ライン毎に抽
出したデータに基づいて各色のインクの概算使用量GT
を算出した(ステップS253)。そして、各色のイン
クにつきインク切れが生じるか否かについての判断は、
それぞれの概算使用量GTと残量Sとを比較することに
行っている(ステップS25)。従って、インク切れの
判断は、全印刷データ(全液体噴射データ)を解析した
使用量Tではなく、印刷データの4分の1のデータに基
づいて算出された概算使用量GTによって行われる。そ
のため、コンピュータ11に大きな負荷がかかる印刷デ
ータの解析を少なくすることができるので、その負荷を
低減することができる。また、これにより印刷実行の指
令から印刷完了まで(ステップS11〜S24)の印刷
時間を短くすることができる。更に、概算使用量GT
は、実際にプリンタ12に印刷を行わせる印刷データの
一部のデータであるので、実際の印刷で使用される使用
量Tとほぼ近似した値として算出することができる。す
なわち、インク切れの判断をより正確にできるととも
に、負荷を低減して液体噴射の処理時間である印刷時間
を短くすることができる。
【0065】(2)本実施形態では、印刷データから4
ライン毎に抽出したデータを解析し、この解析により得
たデータ解析量SRを4倍することにより概算使用量G
Tを求めている。すなわち、印刷データの4分の1の部
分を、その印刷データから均一に抜き出し、その解析で
えられたデータ解析量SRを4倍しているので、実際に
印刷される際の使用量に、より近似した使用量を算出す
ることができる。また、概算使用量GTは印刷データの
4分の1のデータに基づいて算出されたデータ解析量S
Rを単純に4倍しているだけであるので、概算使用量G
Tの算出のために、印刷データの解析でコンピュータ1
1のCPU40にかかる負荷は、約4分の1にすること
ができる。
【0066】(3)本実施形態では、インクの残量Sが
概算使用量GTより少ないインクカートリッジ25があ
る場合には、このインクの残量Sで印刷可能な枚数を算
出し(ステップS27)、そのインクが不足している旨
と算出した印刷可能枚数(4枚)を表示した(ステップ
S28)。従って、ユーザは、インク不足となるインク
を収容したインクカートリッジ25を交換せずとも、そ
の印刷可能な枚数分(1頁〜4頁)を印刷できる。ま
た、ユーザは、現在のインクにより印刷できる枚数を知
ることができるので、印刷する枚数を4枚に減らした
り、印刷する紙Pを小さくしてより多くの枚数を印刷し
たりすることにより、印刷したい部分を選択して印刷す
ることができる。
【0067】(4)本実施形態では、ユーザがセーブ印
刷ボタンSBを選択した際には、残量Sが概算使用量G
Tより少ないインクの噴射量E1を変更して、より多く
の印刷が行えるインクの噴射量E2に変更した(ステッ
プS39〜S41)。従って、そのインクの各噴射量を
抑えてより多くの印刷を行うことができる。
【0068】(5)本実施形態では、インクが十分にあ
る場合に11pl、7pl及び4plとして噴射される
インク滴をそれぞれ7pl、4pl、0plのインク滴
とした。すなわち、1番大きい噴射量の11plは1番
大きい噴射量7plに、2番目に大きい噴射量7plは
2番目に大きく噴射量4plにというように噴射量を変
更した。従って、インク切れが生じると判断されたイン
クの色味を全体的に均一に減少させることができるの
で、印刷される画像の一部の色味が特に減少するという
ことはない。すなわち、インクが十分にある場合の印刷
により近い状態で印刷することができる。
【0069】(6)本実施形態では、噴射量を減少させ
たインクの噴射量E2で出来上がる印刷のイメージをプ
レビュ画面として表示した(ステップS42)。従っ
て、ユーザは、実際にどのような印刷となるかを把握す
ることができ、インクが十分にある場合の印刷に比べて
大きく異なる場合には、印刷を実行する前に、その印刷
を中止することも可能となる。そのため、紙Pやインク
の無駄を低減することができる。
【0070】(7)本実施形態によれば、各色のインク
カートリッジ25のインクの残量Sが監視判断量R以下
となった場合(ステップS15にてYES)にのみ、残
量Sが、概算使用量GT以上あるか否か、すなわち印刷
途中で切れることなく印刷可能か否かを監視する(ステ
ップS26)。従って、インクの残量Sが多いインクカ
ートリッジ25については、印刷データを解析して得ら
れる概算使用量GTを算出する前に、インク切れが生じ
ないと判断して残量計算しないので、一層、印刷時間を
短くすることができる。
【0071】(8)本実施形態によれば、プリンタ12
を実行する前に、コンピュータ11はその印刷に要する
時間を算出して(ステップS17)、表示した(ステッ
プS18)。従って、ユーザは、プリンタ12の印刷終
了時間を把握することができ、印刷中はプリンタ12か
ら離れて他のことをしていても、印刷終了時間にプリン
タ12に戻ってくればプリンタ12に次の印刷を続けて
行うことができる。すなわち、ユーザは、プリンタ12
の印刷時間を有効活用することができる。
【0072】(9)本実施形態によれば、プリンタ12
は印刷終了後、各インクの残量Sを算出して(ステップ
S21)、それら残量Sを不揮発性メモリ25aに記憶
した(ステップS22)。従って、コンピュータ11
は、プリンタ12から各インクの残量Sを迅速に得るこ
とができ、ユーザにより印刷実行指令が入力されてから
印刷が終了するまで(ステップS11〜S24)の時間
をより短くすることができる。
【0073】(第2実施形態)以下、本発明を具体化し
た液体噴射システムとしての印刷システムの第2実施形
態を図3、図4、図6、図8及び図9に従って説明す
る。なお、本実施形態は、図3に示された概算使用量G
Tが算出されるまでの二点鎖線で示す部分の処理手順が
異なるため、主にその部分について説明する。
【0074】図9に示すように、ユーザは、上記第1実
施形態と同様に、プログラムの起動後、印刷する紙Pの
大きさ及び印刷枚数を指定し、かつ印刷実行指令の入力
を行う(ステップS10)。例えばA4版の紙Pで10
枚の印刷が実行されたとする。そして、コンピュータ1
1は、印刷実行指令が入力されると、上記第1実施形態
と異なり印刷データを作成せずに、監視判断量Rを算出
する(ステップS12)。次に、コンピュータ11は、
インクの残量データを取得し(ステップS13、S1
4)、インクの残量Sが監視判断量R以下のものである
か否かを判断する(ステップS15)。
【0075】コンピュータ11は、インクの残量Sが監
視判断量R以下のインクカートリッジ25が1つもない
と判断した場合(ステップS15にてNO)には、印刷
データを作成し(ステップS151)、この印刷データ
を中間画像データに変換して(ステップS16)、図4
で示すステップS17以降の処理を行う。
【0076】一方、インクの残量Sが監視判断量R以下
のインクカートリッジ25があった場合には、概算使用
量GTを算出する(ステップS25)。すなわち、この
概算使用量GTは、次のように求められる。
【0077】図8に示すように、まず、コンピュータ1
1は、前記印刷実行指令の入力とともに指定された紙P
の4分の1の大きさの紙Pに対して印刷する際の縮小印
刷データを作成する。すなわち、A4版の紙Pの1/4
の大きさであるA6版の紙に印刷するための印刷データ
が作成される(ステップS256)。
【0078】次に、A6版の紙に印刷するための印刷デ
ータの解析が行われて、A6版の紙に印刷する際に必要
な各色のインクの縮小データ解析量SUが算出される
(ステップS257)。そして、コンピュータ11は、
この縮小データ解析量SUを4倍して、概算使用量GT
を算出する(ステップS258)。
【0079】次に、コンピュータ11は、図9に示すよ
うに、ステップS15で監視判断量R以下であると判断
されたインクの残量Sが概算使用量GT以上あるか否か
を判断する(ステップS26)。そして、コンピュータ
11は、インクの残量Sが監視判断量R以下と判断され
たインクがすべて概算使用量GT以上あると判断された
場合(ステップS26にてYES)には、印刷データを
作成し(ステップS151)、上記ステップS16以降
の処理を行う。
【0080】一方、コンピュータ11は、インクの残量
Sが、監視判断量R以下であるが、概算使用量GTより
少ない(概算使用量GT以上ない)と判断された場合
(ステップS26にてNO)には上記第1実施形態で上
述したステップS27以降の処理が行われる。
【0081】従って、本実施形態によれば、上記実施形
態に記載の(1)、(3)〜(9)の効果に加えて以下
の効果を得ることができる。(10)本実施形態では、
コンピュータ11は、実際に印刷されるA4版の紙Pの
4分の1の大きさのA6版の紙に印刷するとした際の印
刷データを作成する(ステップS256)。そして、こ
の印刷データを解析して縮小データ解析量SUが求め
(ステップS257)、この縮小データ解析量SUを4
倍して、概算使用量GTを算出する(ステップS25
8)。従って、実際に印刷する印刷データの4分の1の
データを解析することにより概算使用量GTを算出して
いるので、コンピュータ11のCPU40にかかる負荷
を低減するとともに、印刷時間を短くすることができ
る。更に、本実施形態で求めた概算使用量GTは、印刷
される画像を縮小したときの印刷データに基づいて算出
されるため、各インクについて、算出された使用量及び
その割合などが、実際の印刷で必要となる使用量やその
割合とほぼ同様に算出される。従って、印刷時間を短く
することができるだけでなく、より的確に印刷切れを判
断することができる。
【0082】(変更例)なお、上記実施形態は以下のよ
うに変更してもよい。 ○上記実施形態においては、プリンタ12は、11p
l,7pl,4plの3種類の噴射量を有するとして説
明したが、20pl,10pl,6plの3種類の噴射
量や39pl,7pl,4plの3種類の噴射量として
もよい。また、これらの噴射量をすべて有するプリンタ
12としてもよい。この場合には、セーブ印刷における
減少させる噴射量をより細かく設定することができ、印
刷される画像は、インクが十分にある場合に印刷される
画像により近い画像となることも可能である。
【0083】○上記実施形態においては、前記コンピュ
ータ11において行われる処理をプリンタ12により実
行させた印刷システムとしてもよい。この場合、コンピ
ュータ11を不要とすることができる。
【0084】○上記実施形態においては、記録ヘッド3
0を備えたキャリッジ20にインクカートリッジ25が
搭載されたプリンタ12について説明した。これに代え
て、キャリッジ20にインクカートリッジ25が搭載さ
れていないプリンタ12、すなわちインクカートリッジ
25が固定されている大型の紙に印刷を行うプリンタで
あってもよい。
【0085】○上記実施形態おいては、各インクカート
リッジ25に取着された不揮発性メモリ25aに残量S
を記憶させ、この不揮発性メモリ25aから残量Sを読
み出すことによりインクの残量を検出した。これに代え
て、インクカートリッジ25内に現在収容されているイ
ンクの体積や重さを測定してもよい。
【0086】○上記第1実施形態においては、概算使用
量GTの算出は、印刷データから4ライン毎に抽出した
解析対象部分データに基づいて行われた。解析対象部分
データは、このようにライン毎以外にも、例えばドット
(これは、紙Pに印刷される際に副走査方向に並ぶドッ
ト)毎に抽出したデータであってもよい。また、所定の
領域L(図10においては横3ドット×縦3ドット)か
ら1ドット(図10においては中心の1ドットD)であ
ってもよい。更に、解析対象部分データは、印刷データ
をコンピュータ11からプリンタ12に送信する際のデ
ータであるラスタデータの一部を適宜抽出してもよい。
【0087】○上記第1実施形態においては、印刷デー
タから抽出される解析対象部分データは4ライン毎とし
た。勿論、解析対象部分データは、4ライン毎に限定さ
れず、自然数(n)分の1のデータであれば何でもよ
い。
【0088】○上記第1実施形態においては、解析対象
部分データは、所定ライン毎に抽出したが、ランダムに
抽出するようにしてもよい。 ○上記第2実施形態においては、概算使用量GTを算出
するために、実際に印刷する紙Pの4分の1の大きさの
紙に印刷する縮小データを作成し、それを解析した。勿
論、作成された縮小データの大きさはこれに限定されな
い。しかしながら、実際に印刷される画像と見た目がほ
とんど同じ画像として縮小できれば、実際の印刷で必要
な使用量Tにより近い概算使用量GTを算出することが
できる。
【0089】○上記各実地形態では、液体噴射装置とし
て、インクを噴射するプリンタ(ファクシミリ、コピア
等を含む印刷装置)について説明したが、他の液体を噴
射する液体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディ
スプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの
製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射す
る液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有
機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試
料噴射装置であってもよい。
【0090】次に、上記各実施形態及び変更例から把握
できる技術的思想について、それらの効果とともに以下
に追記する。 (a)液体噴射データに基づいて、複数の液体収容体に
収容された複数の液体を複数のノズルから噴射させてタ
ーゲットに液体噴射を行う液体噴射方法において、前記
液体の残量が、前記ターゲットに対して液体噴射を完了
するために必要な使用量より少ない場合に、前記液体噴
射データで定められた噴射量より少ない噴射量に変更し
て前記ターゲットに液体噴射を行うことを特徴とする液
体噴射方法。
【0091】従って、この(a)に記載の発明によれ
ば、液体収容体内の残量が少ない液体について、それぞ
れの噴射量を抑えることができ、液体収容体を交換せず
とも、より多くの液体噴射を行うことができる。
【0092】
【発明の効果】本発明は、所定の液体噴射中に液体切れ
を起こすか否かの判断は、液体噴射データから抽出した
データに基づいて算出された概算使用量と、液体の残量
とを比較して行った。そのため、液体切れの判断を行う
ために全液体噴射データに基づいて使用量は算出されな
いので、液体噴射装置にかかる負荷を軽減することがで
きる。すなわち、液体噴射装置にかかる負荷を低減し、
液体噴射実行の指令を受信してから実際に液体噴射が終
了するまでの処理時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における印刷システムの概略構成図。
【図2】同印刷システムの電気的構成を示すブロック
図。
【図3】第1実施形態における印刷処理の第1の処理手
順を示す流れ図。
【図4】同印刷処理の第2の処理手順を示す流れ図。
【図5】第1実施形態における概算使用量の算出の処理
手順を示す流れ図。
【図6】実施形態における印刷処理の第3の処理手順を
示す流れ図。
【図7】実施形態におけるインク不足を表示する表示画
面の説明図。
【図8】第2実施形態における概算使用量の算出の処理
手順を示す流れ図。
【図9】第2実施形態における概算使用量の算出までの
印刷処理の処理手順を示す流れ図。
【図10】変更例における概算使用量の算出の抽出デー
タの位置を示す説明図。
【符号の説明】 E1 噴射量 E2 変更された噴射量 GT 概算使用量 P ターゲットとしての紙 S 残量 ST 計算基準量としてのデータ解析量 SU 縮小計算基準量としての縮小データ解析量 T 使用量 11 概算使用量算出手段、検出手段、判断手段、液体
噴射可能量算出手段、噴射量変更手段及びイメージデー
タ作成手段としてのコンピュータ 12 液体噴射装置としてのプリンタ 25 液体収容体としてのインクカートリッジ 30 液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド 30a 噴射手段としての圧電素子

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体噴射データに基づいて、複数の液体
    収容体に収容された複数種類の液体を複数のノズルから
    噴射させてターゲットに所定の液体噴射を行う液体噴射
    方法において、 前記液体収容体内の液体の残量を検出する検出段階と、 前記液体噴射データから抽出した解析対象部分データに
    基づいて、使用する各液体の概算の使用量を算出する算
    出段階と、 前記液体収容体内の液体の残量が、前記算出段階で算出
    された液体の概算の使用量以上あるか否かを判断する判
    断段階とを備えたことを特徴とする液体噴射方法。
  2. 【請求項2】 前記判断段階において前記残量が前記概
    算の使用量以上ないと判断された液体の残量で、液体噴
    射可能な前記ターゲットの数を算出する液体噴射可能量
    算出段階を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の液体噴射方法。
  3. 【請求項3】 前記判断段階において液体の残量が前記
    概算の使用量以上ないと判断された液体についての噴射
    量を、前記液体噴射データで定められた噴射量より少な
    い噴射量に変更する噴射量変更段階を更に備えたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射方法。
  4. 【請求項4】 前記噴射量変更段階において変更された
    前記噴射量で前記液体を噴射させて形成される全体イメ
    ージを表示するためのイメージデータを作成するイメー
    ジデータ作成段階を更に備えたことを特徴とする請求項
    3に記載の液体噴射方法。
  5. 【請求項5】 前記算出段階においては、前記液体噴射
    データにおけるnライン毎に1ラインの部分データ又は
    nドット毎(nは自然数)に1ドットの部分データを前
    記解析対象部分データとして抽出して、この解析対象部
    分データから前記液体噴射で使用する各液体の計算基準
    量を求め、この計算基準量をn倍することにより、前記
    概算の使用量を算出することを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1つに記載の液体噴射方法。
  6. 【請求項6】 前記算出段階においては、液体噴射が行
    われる前記ターゲットのn分の1(nは数値)の大きさ
    である第2のターゲットに液体噴射するときの縮小デー
    タを作成し、この縮小データを前記解析対象部分データ
    として、この解析対象部分データから前記液体噴射で使
    用する各液体の縮小計算基準量を求め、この縮小計算基
    準量をn倍することにより、前記概算の使用量を算出す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載
    の液体噴射方法。
  7. 【請求項7】 複数のノズルを有した液体噴射ヘッド
    と、 前記ノズルに接続された複数種類の液体をそれぞれ収容
    した複数の液体収容体と、 液体噴射データに基づいて、ターゲットに前記ノズルか
    ら前記液体を噴射させる噴射手段とを備えた液体噴射シ
    ステムにおいて、 前記液体噴射データから抽出した解析対象部分データに
    基づいて、使用する各液体の概算使用量を算出する概算
    使用量算出手段と、 前記液体収容体内の液体の残量を検出する検出手段と、 前記液体の残量が算出された前記概算使用量以上あるか
    否かを判断する判断手段とを備えたことを特徴とする液
    体噴射システム。
  8. 【請求項8】 前記判断手段により液体の残量が前記概
    算の使用量以上ないと判断された液体の残量で、液体噴
    射可能な前記ターゲットの数を算出する液体噴射可能量
    算出手段を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載
    の液体噴射システム。
  9. 【請求項9】 前記判断手段により液体の残量が前記概
    算の使用量以上ないと判断された液体について前記噴射
    手段により噴射される噴射量を、前記液体噴射データで
    定められた噴射量より少ない噴射量に変更する噴射量変
    更手段を更に備えたことを特徴とする請求項7又は8に
    記載の液体噴射システム。
  10. 【請求項10】 前記噴射量変更手段において変更され
    た前記噴射量で液体を噴射させて形成される全体イメー
    ジを表示するためのイメージデータを作成するイメージ
    データ作成手段を更に備えたことを特徴とする請求項9
    に記載の液体噴射方法。
  11. 【請求項11】 前記概算使用量算出手段は、前記液体
    噴射データにおけるnライン毎に1ラインの部分データ
    又はnドット毎(nは自然数)に1ドットの部分データ
    を前記解析対象部分データとして抽出して、この解析対
    象部分データから前記液体噴射で使用する各液体の計算
    基準量を求め、この計算基準量をn倍することにより、
    前記概算の使用量を算出することを特徴とする請求項7
    〜10のいずれか1つに記載の液体噴射システム。
  12. 【請求項12】 前記概算使用量算出手段は、液体噴射
    が行われる前記ターゲットのn分の1(nは数値)の大
    きさである第2のターゲットに液体噴射するときの縮小
    データを作成し、この縮小データを前記解析対象部分と
    して、この解析対象部分データから前記液体噴射で使用
    する各液体の計算基準量を求め、この計算基準量をn倍
    することにより、前記概算の使用量を算出することを特
    徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載の液体噴
    射システム。
  13. 【請求項13】 複数種類の液体をそれぞれ収容した液
    体収容体を備え、液体噴射データに基づいて、前記液体
    をターゲットに噴射する液体噴射装置に、所定の液体噴
    射を行わせるコンピュータを、 前記液体噴射データから抽出した解析対象部分データに
    基づいて、使用する各液体の概算使用量を算出する概算
    使用量算出手段と、 前記液体収容体内の液体の残量を検出する検出手段と、 前記液体の残量が算出された前記概算使用量以上あるか
    否かを判断する判断手段として機能させることを特徴と
    する液体噴射実行プログラム。
  14. 【請求項14】 前記コンピュータを、前記判断手段に
    より液体の残量が前記概算の使用量以上ないと判断され
    た液体の残量で、液体噴射可能な前記ターゲットの数を
    算出する液体噴射可能量算出手段として更に機能させる
    ことを特徴とする請求項13に記載の液体噴射実行プロ
    グラム。
  15. 【請求項15】 前記コンピュータを、前記判断手段に
    より液体の残量が前記概算の使用量以上ないと判断され
    た液体についての噴射量を、前記液体噴射データにより
    定められた噴射量より少ない噴射量に変更する噴射量変
    更手段として更に機能させることを特徴とする請求項1
    3又は14に記載の液体噴射実行プログラム。
  16. 【請求項16】 前記コンピュータを、前記噴射量変更
    手段において変更された前記噴射量で液体を噴射させて
    形成される全体イメージを表示するためのイメージデー
    タを作成するイメージデータ作成手段として更に機能さ
    せたことを特徴とする請求項15に記載の液体噴射実行
    プログラム。
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JP2013107336A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Fujifilm Corp インク使用量評価装置及び方法、プログラム並びにインクジェット装置
JP2018015964A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 株式会社Screenホールディングス インク消費量見積もり方法、インク消費量見積もり装置、および印刷システム

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