JP2003325506A - 超音波診断装置及び送信信号設計方法 - Google Patents

超音波診断装置及び送信信号設計方法

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JP2003325506A
JP2003325506A JP2002141113A JP2002141113A JP2003325506A JP 2003325506 A JP2003325506 A JP 2003325506A JP 2002141113 A JP2002141113 A JP 2002141113A JP 2002141113 A JP2002141113 A JP 2002141113A JP 2003325506 A JP2003325506 A JP 2003325506A
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ultrasonic
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ultrasonic transducer
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Koichi Miyasaka
好一 宮坂
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太 尾形
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波診断装置において、コード送信及びパ
ルス圧縮の技術を適用する場合に、パルス圧縮処理部に
入力される受信信号から超音波振動子の周波数特性の影
響を除外するようにする。 【解決手段】 送信信号発生器14にて送信信号が生成
される。この送信信号100は超音波振動子の周波数特
性D(ω)をキャンセルするように事前に補正がなされ
たものである。パルス圧縮処理部20には超音波振動子
の周波数特性の影響が除外された受信信号106が入力
されることになるので、パルス圧縮処理を適正に行うこ
とができ、感度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置及び
送信信号設計方法に関し、特に、コード送信及びパルス
圧縮のための送信信号の設計に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置において、超音波画像の
画質向上のために、コード送信及びパルス圧縮の技術
(以下、単にパルス圧縮技術)が用いられる。このパル
ス圧縮技術においては、コード化(符号化)された送信
波を生体に送波し、反射波を受波して得られた受信信号
に対してパルス圧縮処理がなされる。その結果、S/N
比(あるいは感度)の向上という利点を得られる。上記
送信波としては、所定コードをもった波形、チャープ波
(周波数変調波)などをあげることができる。
【0003】上記のパルス圧縮技術の適用に当たって
は、パルス圧縮処理部に入力される受信信号の周波数特
性がパルス圧縮に適合する設計通りの周波数特性となっ
ているのが理想的である。実際には装置内における各回
路の周波数特性の影響を受け、また生体の周波数特性の
影響を受ける。
【0004】X(ω)をパルス圧縮処理部の入力信号
(つまり受信信号)の周波数特性とすると、それは概ね
以下の(1)式のように表される。
【0005】 X(ω)=S(ω)T(ω)D(ω)A(ω)D(ω)R(ω) ・・・(1) 但し、ωは角周波数であり、S(ω)は送信信号の周波
数特性であり、T(ω)は送信回路の周波数特性であ
り、D(ω)は超音波振動子の周波数特性であり、A
(ω)は生体組織の周波数特性であり、R(ω)は受信
回路の周波数特性である。
【0006】ここで、送信回路及び受信回路は送受信に
影響を与えない程度の十分に広い帯域をもつのが一般的
であるので、T(ω)=1及びR(ω)=1と仮定する
と、上記(1)式は以下のように表される。
【0007】 X(ω)=S(ω)D(ω)A(ω)D(ω) ・・・(2) 一方、パルス圧縮処理部では、以下の(3)式の演算が
実行される。
【0008】
【数1】 但し、y(k)はパルス圧縮処理部の出力信号であり、
*(ω)はパルス圧縮処理部の入力信号X(ω)の複
素共役であり、F(ω)はパルス圧縮用の参照信号の周
波数特性であり、kはパルス圧縮処理部の出力信号を構
成するデータのデータ番号であり、Nはデータ個数を表
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記に示
したように((2)式及び(3)式参照)、従来におい
ては、超音波振動子の周波数特性が包含された状態で受
信信号のパルス圧縮処理が行われていた。このため、適
正なパルス圧縮を行えずに、分解能の低下、感度の低下
という問題が生じていた。
【0010】なお、特開2000−279408公報に
は関連する技術が開示されているが、パルス圧縮技術に
ついては言及されていない。また、特許第312914
2号公報にはパルス圧縮に関する技術が開示されている
が、それは超音波探傷技術にかかわるものであり、また
以下の本発明の目的を達成できるものではない。
【0011】本発明の目的は、生体の超音波診断を行う
場合において、パルス圧縮処理で対象となる受信信号の
周波数特性をパルス圧縮処理に適合するものにより近づ
けるために、パルス圧縮がより良好に行えるような送信
信号を生成することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、コード化された送信信号を生成す
る送信信号発生器と、前記送信信号発生器からの送信信
号を入力し、所定の送信処理を経た送信信号を出力する
送信回路と、前記送信回路からの送信信号を入力して生
体内へ超音波を送波し、生体内からの反射波を受波して
受信信号を出力する超音波振動子と、前記超音波振動子
からの受信信号を入力し、所定の受信処理を経た受信信
号を出力する受信回路と、前記受信回路からの受信信号
に対し、パルス圧縮処理を実行するパルス圧縮処理部
と、前記パルス圧縮処理後の受信信号に基づいて、超音
波画像を形成する画像処理部と、を含み、前記送信信号
発生器で生成される送信信号は、コード化された理想送
信信号を前記超音波振動子の周波数特性に基づいて事前
に補正した信号であり、前記パルス圧縮処理部に入力さ
れる受信信号の周波数特性を前記パルス圧縮処理に適合
させることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、超音波振動子(単振動
子、アレイ振動子)の周波数特性を考慮して、それが最
終的にキャンセルされるように、事前に送信信号の周波
数特性が補正(逆補正)される。その補正を超音波診断
装置上で必要に応じて行うようにしてもよいし、超音波
診断装置に補正後の送信信号を格納しておくだけでもよ
い。よって、パルス圧縮処理を適正に行うことができる
ので、感度を向上でき、ひいては超音波画像の画質を向
上できる。
【0014】望ましくは、前記超音波探触子の送信時の
周波数特性をDT(ω)とし、前記超音波探触子の受信
時の周波数特性をDR(ω)とし、前記理想送信信号の
周波数特性をS(ω)とし、前記送信信号発生器で生成
される送信信号の周波数特性をS’(ω)とした場合
に、S’(ω)=S(ω)/{DT(ω)DR(ω)}の
関係が満たされる。ここで、簡便にはDT(ω)=D
R(ω)とみなしてもよく、その場合には、上記の式は
S’(ω)=S(ω)/{D(ω)}2 となる。
【0015】望ましくは、選択された超音波振動子に応
じて、前記送信信号発生器で発生される送信信号を選択
する手段を含み、前記超音波振動子の交換にかかわら
ず、前記S’(ω)=S(ω)/{DT(ω)D
R(ω)}の関係が満たされる。
【0016】(2)また、本発明は、上記の超音波診断
装置における前記送信信号を設計するために実施される
方法であって、前記送信回路で前記理想送信信号を発生
させ、前記超音波振動子から水槽内に超音波を送波する
工程と、前記水槽内に配置された受波器により前記送波
された超音波を受波する工程と、前記超音波の受波によ
り得られた測定信号を周波数解析して前記超音波振動子
の送信時の周波数特性を求め、また、前記超音波振動子
の受信時の周波数特性を前記送信時の周波数特性と同一
であるとみなす工程と、前記超音波振動子の送信時の周
波数特性及び受信時の周波数特性に基づいて前記理想送
信信号を補正する工程と、を含むことを特徴とする。
【0017】上記構成によれば、理想送信信号(それは
同時に補正対象でもある)を用いて超音波の送波を行
い、超音波振動子の送信時(及び受信時)の周波数特性
が計測される。それに基づいて送信信号を補正して、実
際に使用する送信信号を取得できる。
【0018】また、本発明は、上記の超音波診断装置に
おける前記送信信号を設計するために実施される方法で
あって、前記送信回路で前記理想送信信号を発生させ、
前記超音波振動子からファントム内に超音波を送波する
工程と、前記ファントムからの反射波を前記超音波振動
子で受波する工程と、前記反射波の受波により得られた
測定信号を周波数解析して前記超音波振動子の周波数特
性を求める工程と、前記超音波振動子の周波数特性に基
づいて前記理想送信信号を補正する工程と、を含むこと
を特徴とする。
【0019】上記構成によれば、理想送信信号を用いて
超音波の送受波を行い、超音波振動子の送受信総合の周
波数特性を取得できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】図1には、本発明に係る超音波診断装置の
好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を
示すブロック図である。超音波探触子10は生体に当接
して用いられ、あるいは体腔内に当接して用いられるプ
ローブである。この超音波探触子10内には単振動子又
はアレイ振動子が設けられている。主にBモード断層画
像を形成する場合には、超音波探触子10内にアレイ振
動子が設けられる。アレイ振動子は複数の振動素子から
なるものであり、それらによって超音波ビームが形成さ
れる。その超音波ビームは電子走査され、それによって
走査面が形成される。その場合における電子走査方式と
しては電子リニア走査、電子コンベックス走査、あるい
は電子セクタ走査などをあげることができる。
【0022】送信部は送信信号発生器14及び送信回路
12によって構成され、その送信部は送信ビームフォー
マーとして機能する。送信信号発生器14は各チャンネ
ルごとにコード化された送信信号100を発生する。図
1においてはその送信信号100の周波数特性がS’
(ω)によって表されている。この送信信号100は、
超音波振動子の周波数特性を事前にキャンセルする周波
数特性を有している。これについては後に詳述する。送
信信号発生器14としては送信波形を生成するROMな
どのメモリによって構成してもよい。
【0023】送信回路12は、各チェンネルごとに送信
信号100を増幅するリニアアンプなどを有している。
ここでその送信回路12の周波数特性がT(ω)によっ
て示されている。送信回路12から各チャンネルごとの
送信信号102が超音波探触子10へ出力される。それ
らの送信信号はアレイ振動子を構成する複数の振動素子
に供給される。これにより、生体組織に対して超音波が
送波される。図1においては、超音波探触子10、具体
的には超音波振動子の周波数特性がT(ω)で表されて
いる。また、生体組織の周波数特性がA(ω)で表され
ている。
【0024】生体組織からの反射波は超音波探触子10
にて受波される。具体的には上述したアレイ振動子にて
受波される。これにより各振動素子すなわち各チャンネ
ルからの受信信号が受信回路16へ出力される。受信回
路16は受信ビームフォーマーとして機能し、複数の受
信信号に対して整相加算処理を実行する。図1において
は受信回路16の周波数特性がR(ω)で表されてい
る。
【0025】整相加算後の受信信号106はパルス圧縮
処理部20へ出力される。ここでその受信信号106の
周波数特性がX(ω)によって表されている。
【0026】パルス圧縮処理部20はコード送信に対応
してパルス圧縮処理を実行するユニットである。この場
合には上記(3)の計算式にしたがって参照信号110
が用いられる。その参照信号110の周波数特性はF
(ω)によって表されており、それは参照信号発生器1
8にて生成される。パルス圧縮処理を経た受信信号10
8は図においてy(k)によって表されており、それは
エコー処理部22に入力される。エコー処理部22は例
えば対数圧縮処理などを実行し、それらの処理を経た受
信信号が画像処理部24へ出力される。
【0027】画像処理部24は例えばデジタルスキャン
コンバータ(DSC)などによって構成され、その画像
処理部24内に設けられているフレームメモリ上にはB
モード画像の画像データが格納される。そのデータは読
み出され表示器26で表示される。
【0028】制御部8は装置内に含まれる各構成の動作
制御を行っており、特に送信信号発生器14に対して送
信信号の選択指令を与えている。例えば超音波探触子1
0が交換されたような場合には各超音波探触子が有する
超音波振動子の周波数特性に応じて適切な送信信号が選
択される。
【0029】図1に示す超音波診断装置においては、コ
ード送信を行うに当たり、送信信号について事前に超音
波探触子の周波数特性をキャンセルする補正が施されて
いるため、パルス圧縮処理部20に入力される受信信号
106について、超音波探触子10の影響による周波数
特性成分を除外することが可能となる。よって、コード
送信に対応したパルス圧縮処理を適正に行うことがで
き、分解能及び感度を向上させることが可能となる。
【0030】図2及び図3には、超音波探触子10すな
わち超音波振動子の周波数特性を測定する原理が示され
ている。このような測定は超音波診断装置の設計時に行
われるものである。なお、各図において図1に示した構
成と同様の構成には同一符号を付しその説明を省略す
る。また、測定と直接関係のない構成については各図に
おいて図示省略されている。
【0031】図2に示す構成では、水槽30が用いられ
る。その水槽30内には水32が入れられている。その
水32の周波数特性がA(ω)で表されている。水槽3
0内にはハイドロフォンによって構成される受波器34
が固定配置されている。一方、超音波探触子10はその
送受波面が水32内に臨むように設けられる。
【0032】送信信号発生器14にて補正前の送信信号
100が出力される。その周波数特性がS(ω)によっ
て表されている。その送信信号100は、いわゆる設計
通りの理想送信信号である。その送信信号100が送信
回路12に入力され、送信回路12から増幅された送信
信号102が出力される。その送信信号が超音波探触子
10に供給されると、そこに内蔵されている超音波振動
子にて超音波が発生する。その超音波が図2において符
号200で示されている。送波された超音波200は受
波器34によって受波され、その受波による計測信号が
周波数解析装置36へ出力される。周波数解析装置36
は例えばFFTアナライザなどによって構成され、ここ
で受波器34によって受波した超音波の周波数特性がW
(ω)として表されている。
【0033】このように得られた周波数特性W(ω)は
以下の(4)式のように表される。
【0034】 W(ω)=S(ω)T(ω)D(ω)A(ω) ・・・(4) ここで、D(ω)=1とし、また水中においてはA
(ω)=1であるとみなすと、以下の(5)式が導かれ
る。
【0035】 W(ω)=S(ω)D(ω) ・・・(5) このように、W(ω)及びS(ω)によって、超音波振
動子の周波数特性D(ω)を推定することができ、すな
わち以下の計算式を導くことができる。
【0036】 D(ω)=W(ω)/S(ω) ・・・(6) すなわち、図2に示される測定方法により、上記のよう
に超音波振動子の周波数特性D(ω)を推定することが
できる。
【0037】ここで、超音波振動子の周波数特性が送信
及び受信で同一であるとみなすと、補正後の送信信号S
(ω)は以下の(7)式のように表される。
【0038】 S’(ω)=S(ω)/{D(ω)}2 ・・・(7) つまり、上記(7)式を満たすように理想送信信号の周
波数特性を補正すれば、超音波振動子の影響が除去、軽
減された状態でパルス圧縮を行うことが可能となる。
【0039】ちなみに、S’(ω)=S(ω)として上
記の(2)式を書き直すと、以下のようになる。
【0040】 X(ω)=S’(ω)T(ω)D(ω)A(ω) ・・・(8) さらに、上記の(8)式に(7)式を代入すると、以下
のようになる。
【0041】 X(ω)=S(ω)A(ω) ・・・(9) つまり、超音波振動子の周波数特性の影響を受けない受
信信号を図1に示したパルス圧縮処理部20へ供給する
ことができる。
【0042】図3には、超音波振動子の周波数特性の決
定を行うための他の方法が示されている。
【0043】図3に示す例では、生体組織と等価なファ
ントム40が用いられている。その周波数特性がB
(ω)によって表されている。そのファントム40の表
面上に超音波探触子10の送受波面が当接される。図3
に示す構成において、送信信号発生器14にて補正前の
送信信号100が生成される。これによって超音波探触
子10から超音波が放射される。ファントム40からの
反射波は超音波探触子10にて受波され、これにより受
信信号104が受信回路16に入力される。さらに受信
回路16から出力される受信回路は周波数解析装置36
へ出力され、上記同様に受信信号に対して周波数解析が
なされる。ここで、送波された超音波の周波数特性がX
(ω)として表される。すなわち、その周波数特性X
(ω)は以下の(10)式のように表される。
【0044】 X(ω)=S(ω)T(ω)D(ω)B(ω)D(ω)R(ω) ・・・(10) ここで、D(ω)=1及びR(ω)=1とすれば、以下
の(11)式のようになる。
【0045】 X(ω)=S(ω)D(ω)B(ω)D(ω) ・・・(11) 超音波振動子の周波数特性は以上から以下の(12)式
のように表される。
【0046】 {D(ω)}2 =X(ω)/{S(ω)B(ω)} ・・・(12) 上記においては、ファントムの周波数特性B(ω)は既
知であるので、上記により超音波振動子の周波数特性を
特定することができる。
【0047】そこで、超音波振動子の周波数特性D
(ω)を見込んだすなわち補正後の送信信号S’(ω)
が以下のように表される。
【0048】 S’(ω)=S(ω)/{D(ω)}2 ・・・(13) つまり、コード送信される送信信号に対して超音波振動
子の周波数特性をキャンセルするような補正を施すこと
ができる。
【0049】ちなみに、生体組織に対して送受波を行う
場合には、(8)式が成立するので、それに上記の(1
3)式を代入すると以下のような(14)が導かれる。
【0050】 X(ω)=S(ω)A(ω) ・・・(14) したがって、パルス圧縮処理部20に対して超音波振動
子の周波数特性の影響を受けない信号を入力させること
ができる。
【0051】なお、上記の各方法は超音波振動子の周波
数特性が送信時と受信時とで異なる場合にも適用可能で
ある。ここで、DT(ω)を送信時の超音波振動子の周
波数特性とし、DR(ω)を受信時の超音波振動子の周
波数特性とすると、上記の(10)式は以下の(15)
式のように表される。
【0052】 X(ω)=S(ω)T(ω)DT(ω)B(ω)DR(ω)R(ω) ・・・(15) ここで、超音波振動子の周波数特性が以下のように表さ
れ、 DT(ω)DR(ω)=X(ω)/{S(ω)B(ω)} ・・・(16) これにより、補正された送信信号は以下のように表され
る。
【0053】 S’(ω)=S(ω)/{DT(ω)DR(ω)} ・・・(17) 一方、超音波振動子の周波数特性が送信時と受信時とで
異なる場合には、上記の(2)式は以下のように表され
る。
【0054】 X(ω)=S’(ω)DT(ω)A(ω)DR(ω) ・・・(18) そこで、(18)式に(17)式を代入すると、(1
4)式を得ることができる。つまり、パルス圧縮処理部
に入力される受信信号から超音波振動子の周波数特性の
影響を排除することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パルス圧縮処理で対象となる受信信号の周波数特性をパ
ルス圧縮処理に適合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る超音波診断装置の好適な実施形
態を示すブロック図である。
【図2】 超音波診断装置の周波数特性を測定するため
の構成を示す図である。
【図3】 超音波振動子の周波数特性を測定するための
他の構成を示す図である。
【符号の説明】
8 制御部、10 超音波探触子、12 送信回路、1
4 送信信号発生器、16 受信回路、18 参照信号
発生器、20 パルス圧縮処理部、22 エコー処理
部、24 画像処理部、26 表示器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾形 太 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内 (72)発明者 原田 烈光 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内 Fターム(参考) 4C301 EE01 EE06 EE11 HH01 HH02 JB17 JB22 JB34 JB35 4C601 EE01 EE03 EE09 HH04 HH05 JB28 JB34 JB35 JB49 JB51

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コード化された送信信号を生成する送信
    信号発生器と、 前記送信信号発生器からの送信信号を入力し、所定の送
    信処理を経た送信信号を出力する送信回路と、 前記送信回路からの送信信号を入力して生体内へ超音波
    を送波し、生体内からの反射波を受波して受信信号を出
    力する超音波振動子と、 前記超音波振動子からの受信信号を入力し、所定の受信
    処理を経た受信信号を出力する受信回路と、 前記受信回路からの受信信号に対し、パルス圧縮処理を
    実行するパルス圧縮処理部と、 前記パルス圧縮処理後の受信信号に基づいて、超音波画
    像を形成する画像処理部と、 を含み、 前記送信信号発生器で生成される送信信号は、コード化
    された理想送信信号を前記超音波振動子の周波数特性に
    基づいて事前に補正した信号であり、 前記パルス圧縮処理部に入力される受信信号の周波数特
    性を前記パルス圧縮処理に適合させることを特徴とする
    超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記超音波探触子の送信時の周波数特性をDT(ω)と
    し、前記超音波探触子の受信時の周波数特性をD
    R(ω)とし、前記理想送信信号の周波数特性をS
    (ω)とし、前記送信信号発生器で生成される送信信号
    の周波数特性をS’(ω)とした場合に、S’(ω)=
    S(ω)/{DT(ω)DR(ω)}の関係が満たされる
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 選択された超音波振動子に応じて、前記送信信号発生器
    で発生される送信信号を選択する手段を含み、 前記超音波振動子の交換にかかわらず、前記S’(ω)
    =S(ω)/{DT(ω)DR(ω)}の関係が満たされ
    ることを特徴とする超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の超音波診断装置における
    前記送信信号を設計するために実施される方法であっ
    て、 前記送信回路で前記理想送信信号を発生させ、前記超音
    波振動子から水槽内に超音波を送波する工程と、 前記水槽内に配置された受波器により前記送波された超
    音波を受波する工程と、 前記超音波の受波により得られた測定信号を周波数解析
    して前記超音波振動子の送信時の周波数特性を求め、ま
    た、前記超音波振動子の受信時の周波数特性を前記送信
    時の周波数特性と同一であるとみなす工程と、 前記超音波振動子の送信時の周波数特性及び受信時の周
    波数特性に基づいて前記理想送信信号を補正する工程
    と、 を含むことを特徴とする送信信号設計方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の超音波診断装置における
    前記送信信号を設計するために実施される方法であっ
    て、 前記送信回路で前記理想送信信号を発生させ、前記超音
    波振動子からファントム内に超音波を送波する工程と、 前記ファントムからの反射波を前記超音波振動子で受波
    する工程と、 前記反射波の受波により得られた測定信号を周波数解析
    して前記超音波振動子の周波数特性を求める工程と、 前記超音波振動子の周波数特性に基づいて前記理想送信
    信号を補正する工程と、 を含むことを特徴とする送信信号設計方法。
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