JP2003324833A - 流体輸送用導管 - Google Patents

流体輸送用導管

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JP2003324833A
JP2003324833A JP2002124229A JP2002124229A JP2003324833A JP 2003324833 A JP2003324833 A JP 2003324833A JP 2002124229 A JP2002124229 A JP 2002124229A JP 2002124229 A JP2002124229 A JP 2002124229A JP 2003324833 A JP2003324833 A JP 2003324833A
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conduit
joint flange
pipe
joint
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JP2002124229A
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Takashi Hiroshima
尚 広島
Rikio Nakakura
力男 中倉
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ESPER KK
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ESPER CO Ltd
ESPER KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体輸送用導管において、併設するケーブル
を外部に露出させることなく、管内の輸送流体からも遮
蔽するようにし、しかも導管の配管作業を、安全に、迅
速かつ高能率で遂行することができるようにする。 【解決手段】 導管5aは、流体流路としての内管19
aの一端側開口の周縁部から半径方向外方へ向けて広が
り外管18aの一端側の全周縁と一体的に接続したうえ
同外管18aの外周面よりも更に外方へ突出する第1の
継手フランジ4aと、同様の構造を有する他端側の第2
の継手フランジ4bとを有し、内管19aと外管18a
との間のケーブルダクト内には、第1の継手フランジ4
aに装着された雌型接続具46と第2の継手フランジ4
bに装着された雌型接続具46との間でケーブル40a
が配線され、第1の継手フランジ4a側の雌型接続具4
6と第2の継手フランジ4b側の雌型接続具46とは、
雄型接続具49を介して互いに接続されるように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流路と、流
体輸送のために必要な各種ケーブルを予め内蔵するケー
ブルダクトとを一体的に有し、配管施工の際には随時所
望の長さとなるまで順次継手手段により分離可能に継ぎ
足して配管することができるようにした、流体輸送用導
管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば温泉井戸用揚湯管、水井戸
用揚水管、油井戸用揚油管、河川の水流調整用配管、給
湯管、給水管、潅漑用配水管やその他の一般工事用送配
水管等の各種の流体輸送用導管において、流体輸送のた
めに必要な例えば流体ポンプ用電力ケーブルや、制御機
器へ制御信号を送ったり測定機器からの測定データ信号
を送信したりするための信号ケーブル等の各種のケーブ
ルを、流体輸送用導管の配管施工の際に同流体輸送用導
管に沿って配設すると、ケーブルが周囲の井戸壁や配管
敷設孔の側壁に当たって擦過によりケーブルの被覆層が
損傷を受けたり、場合によっては芯線までも損傷を受け
たりしていた。その結果、ケーブルの導電性不良が生じ
たり耐用寿命が短くなったりしてしまい、また、流体輸
送用導管を地下に向けて配管する場合には、地下深度に
応じて水圧や油圧等による流体圧が大きくなり、ケーブ
ルも地下深度に応じた特別仕様の高価な対圧ケーブルを
採用しなければならなかった。
【0003】図14に、従来の流体輸送用導管の掘削井
における使用態様の一例を示す。同図において、掘削井
01内には、その内周壁面を覆って保護するようにし
て、地表部分から同掘削井01の底部近傍に至るまで筒
状のケーシング02が施されている。掘削井01の底部
に湧出して溜まった湧出水等の湧出流体は、水中モータ
07により駆動される水中ポンプ06により汲み上げら
れ、導管03を通して地上まで輸送される。
【0004】図14において、導管03は、中継導管0
5を管継手04により順次継ぎ足すことにより必要とさ
れる長さまで延長されるが、導管03の延長作業は以下
のようにして行われる。まず最下部の中継導管05の先
端側に水中ポンプ06及び同水中ポンプ06を駆動する
ための水中モータ07を装着する。また最下部の中継導
管05の適所に掘削井01の底部に湧出して溜まった湧
出流体の温度や水位等の必要な測定データを得るための
センサー09を取り付ける。水中モータ07へ給電する
ための動力ケーブル08が、水中ポンプ06及び中継導
管05の外表面に沿って配設されると共に、センサー0
9の測定データ信号を送信するための信号ケーブル01
0も、最下部の中継導管05に沿って配設される。そし
て動力ケーブル08はケーブルバンド011を用いて適
当な位置毎に水中ポンプ06に括り付けられ、更に信号
ケーブル010と共にケーブルバンド011を用いて適
当な位置毎に最下部の中継導管05に括り付けられる。
【0005】水中ポンプ06、水中モータ07、センサ
ー09、動力ケーブル08及び信号ケーブル010が装
着された最下部の中継導管05は、その上端部の管継手
04を落下防止用の滑り止めとして利用して、同上端部
の管継手04の直下部分において地上のクレーン012
又は掘削装置により吊り下げられる。これと平行して、
動力ケーブル08が地上のクレーン013又は掘削装置
により吊り下げられたシーブ014を経由して、弛みに
よる絡み付きが防止される程度の緊張状態となるよう
に、地上のウインチ015により巻取り巻戻し自在に保
持されるとともに、信号ケーブル010も、弛みによる
絡み付きが防止される程度の緊張状態となるように、地
上のウインチ016により巻取り巻戻し自在に保持され
る。
【0006】クレーン012又は掘削装置により吊り下
げられた最下部の中継導管05に第2段目の中継導管0
5を継ぎ足す際には、クレーン012を操作して最下部
の中継導管05を作業し易い位置まで下降させ、それに
伴ってウインチ015により動力ケーブル08を必要な
長さ分だけ巻戻すと共に、ウインチ016を操作するこ
とにより信号ケーブル010を必要な長さ分だけ巻戻し
たうえ、管継手04を利用して最下部の中継導管05の
上部に第2段目の中継導管05を継ぎ足す。そして動力
ケーブル08及び信号ケーブル010を、第1段目の中
継導管05に括り付けたのと同様にして、第2段目の中
継導管05にも括り付ける。
【0007】第2段目の中継導管05の上部に第3段目
の中継導管05を継ぎ足す際には、導管03の管継手0
4部分等の適所を地上の図示しない保持具により保持し
た状態で、クレーン012又は掘削装置の吊り具を第2
段目の中継導管05の管継手04の直下部分から第3段
目の中継導管05の管継手04の直下部分へ付け替え
る。以下、同様な作業が、導管03の長さが所望の長さ
となるまで繰り返される。また、導管03の点検や交換
等のために導管03を地上へ引き上げる際には、上記の
作業と逆の手順の作業が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図14の従来の流体輸
送用導管においては、動力ケーブル08及び信号ケーブ
ル010が、周囲のケーシング02の内壁面と、中継導
管05の胴部の外表面あるいは管継手04の外周部との
間で圧搾されたり擦り付けられたりして、それらケーブ
ルの被覆層が損傷を受け易く、場合によっては芯線まで
も損傷を受けることとなり、ケーブルの導電性不良や漏
電の危険性が生じたり、耐用寿命が短くなった実例があ
る。また、動力ケーブル08及び信号ケーブル010等
のケーブルの本数が多くなり、導管03が長くなるにつ
れて、ケーブルが途中で絡み合って地上のウインチ01
5及び016による巻取り巻戻し作業に支障を来すこと
となる。さらにケーブルの損傷に伴ってケーブルの被覆
層や芯線等の削り屑や破片が下方へ落下し、これらの削
り屑や破片が、下底部に溜まっている地下水、温泉水や
石油等の湧出流体中に望ましくない不純物として混入す
ることとなり、またこれらケーブルの被覆層や芯線等の
削り屑や破片が、水中ポンプ06の吸込み口に流入して
同水中ポンプ06の故障の原因となった実例もある。
【0009】他方、例えば特開平9ー279369号公
報に示された電気防食用井戸においては、土壌に掘削さ
れた縦孔内に金属製さや管が挿入され、この金属製さや
管内に細長い筒状のケーシングが挿入され、同筒状のケ
ーシング内にそれぞれ下端に防食用電極を支持する複数
本のケーブルが、各電極の位置の高さを異ならせるよう
にして挿入される。上記ケーシング内には、その軸線方
向に作業用の作業孔が形成されると共に、同作業孔を取
り囲むようにして互いに仕切られた複数の収納空間がそ
れぞれ軸方向に形成されている。そして1つの収納空間
内に1本の上記ケーブルが収納されるようにして、上記
複数本のケーブルがそれぞれ対応する収納空間内に挿入
されるように構成されている。
【0010】上記特開平9ー279369号公報に示さ
れた電気防食用井戸においては、電極に接続されたケー
ブルが、その電極よりも更に上方にある電極に接触する
おそれがないため、各電極の表面の通電反応がケーブル
によって阻害されることがなく、したがって通電効率を
向上させることができるとともに、電極の寿命を長くす
ることができ、またケーブルが発熱した電極に接触して
焼損する心配がなく、電極の入替え交換の際にケーブル
が互いに絡み合いをすることがない分、作業性が向上す
る等の利点がある。
【0011】しかしながら、ケーシングを継ぎ足して長
くする際には、ケーシングをねじ継手等の継手手段によ
り継ぎ足して長くすることが行われるものの、ケーシン
グの継ぎ足しに伴ってケーブルも継ぎ足されるものでは
なく、各ケーブルはケーシングの継ぎ足しが完了した後
に挿入されるため、作業性の向上は十分ではない。さら
に、上記特開平9ー279369号公報に示された電気
防食用井戸のケーシングによっては、各ケーブルを水密
状態に保った上で流体を輸送することができない。
【0012】そこで、本発明は、動力ケーブル及び信号
ケーブル等のケーブルを流体輸送用導管の外部に露出さ
せることなく、しかも輸送流体から確実に遮蔽した状態
に保って同輸送流体の輸送を遂行することができるよう
にした、流体輸送用導管を提供しようとするものであ
る。
【0013】また、本発明は、流体輸送用導管を設置し
たり交換したりする作業の際に、同導管の胴部の外表面
や流体輸送用導管としての中継導管を接続するための管
継手の外周部と周囲の井戸壁等の壁面との間で上記ケー
ブルが圧搾されたり擦り付けられたりして、それらケー
ブルの被覆層や芯線が損傷を受けるといった不都合が生
じないようにした、流体輸送用導管を提供しようとする
ものである。
【0014】さらに、本発明は、ケーブルの被覆層や芯
線が流体輸送用導管の運搬作業や取付け作業に際して損
傷を受けることによってケーブルの導電性不良や漏電の
危険性が生じたり、ケーブルの耐用寿命が短くなったり
してしまうといった懸念がなくなるようにした、流体輸
送用導管を提供しようとするものである。
【0015】また、本発明は、上記ケーブルの本数が多
くなり、必要とされる導管の長さが長くなっても、上記
ケーブルが途中で絡み合って地上のウインチによる巻取
り巻戻し作業に支障を来すような心配もなくなるように
した、流体輸送用導管を提供しようとするものである。
【0016】さらに、本発明は、ケーブルの損傷に伴っ
てケーブルの被覆層や芯線等の削り屑や破片が掘削井内
の下方へ落下し、これらの削り屑や破片が掘削井の下底
部に溜まっている地下水、温泉水や石油等の湧出流体中
に望ましくない不純物として混入したり、またこれらケ
ーブルの被覆層や芯線等の削り屑や破片が水中ポンプの
吸込み口に流入して同水中ポンプの故障の原因となった
りするといった心配がなくなるようにした、流体輸送用
導管を提供しようとするものである。
【0017】また、本発明は、流体輸送用導管としての
中継導管が管継手により接続されるときには、同時に上
記ケーブルも付随して接続されることによって導管の敷
設作業における作業性が一段と向上するようにした、流
体輸送用導管を提供しようとするものである。
【0018】さらに、本発明は、上記中継導管を運搬す
る際には同中継導管とケーブル類とを別個に運搬すると
いう煩わしさを解消することができるような、流体輸送
用導管を提供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の流体輸送用導管は、流体の流路を形成する
内管と、当該内管の外周面との間に横断面が環状のケー
ブルダクトを形成して同内管の周囲を取り囲む外管と、
前記内管の一端側開口の周縁部から半径方向外方へ向け
て拡がり前記外管の一端側の全周縁と一体的に接続した
うえ同外管の外周面よりも更に外方へ突出する第1の継
手フランジと、前記内管の他端側開口の周縁部から半径
方向外方へ向けて拡がり前記外管の他端側の全周縁と一
体的に接続したうえ同外管の外周面よりも更に外方へ突
出する第2の継手フランジとを有し、前記第1及び第2
の継手フランジの前記環状のケーブルダクトに面する部
分には、少なくとも1つのケーブル孔が軸方向に貫設さ
れていると共に、各ケーブル孔内にはそれぞれケーブル
接続具が電気絶縁材を介して装着されており、前記環状
のケーブルダクト内において前記第1の継手フランジ側
の各ケーブル接続具に接続されたケーブルが前記第2の
継手フランジ側の対応するケーブル接続具にそれぞれ接
続されていることを特徴とする。
【0020】また、本発明の流体輸送用導管は、1つの
前記流体輸送用導管を、他の1つの前記流体輸送用導管
に接続することができるように、前記内管の一端側開口
に対する前記第1の継手フランジ上の各ケーブル孔の配
置関係が、前記内管の他端側開口に対する前記第2の継
手フランジ上の各ケーブル孔の配置関係と一致してお
り、前記第1の継手フランジ側の各ケーブル接続具と前
記第2の継手フランジ側の対応する各ケーブル接続具と
が雌雄関係で互いに着脱可能にワンタッチ接続すること
ができるように、一方のケーブル接続具が外向きに雌型
形状を有する雌型接続具であるのに対し、他方のケーブ
ル接続具が外向きに雄型形状を有する雄型接続具である
ことを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の流体輸送用導管は、1つ
の前記流体輸送用導管が他の1つの前記流体輸送用導管
に接続することができるように、前記内管の一端側開口
に対する前記第1の継手フランジ上の各ケーブル孔の配
置関係が、前記内管の他端側開口に対する前記第2の継
手フランジ上の各ケーブル孔の配置関係と一致してお
り、前記第1の継手フランジ側の各ケーブル接続具と前
記第2の継手フランジ側の対応する各ケーブル接続具と
が共に外向きに雌型形状を有する雌型接続具であり、こ
れら雌型接続具が、両端部に向けて反対向きの雄型形状
を有する中間の雄型接続具を介在させることにより互い
に着脱可能にワンタッチ接続することができるように構
成されていることを特徴とする。
【0022】また、本発明の流体輸送用導管は、前記雄
型接続具の雄型部が、半径方向外方へ自らの弾発力によ
り拡開するように付勢された複数の脚からなる割ピン型
プラグ部を有していることを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の流体輸送用導管は、前記
中間の雄型接続具が、1つの前記流体輸送用導管の前記
第1の継手フランジと、他の1つの前記流体輸送用導管
の前記第2の継手フランジとの間に介装されるガスケッ
トにより予め一体的に保持されていることを特徴とす
る。
【0024】また、本発明の流体輸送用導管は、前記内
管と前記外管とが互いに偏心していることを特徴とす
る。
【0025】さらに、本発明の流体輸送用導管は、前記
第1の継手フランジの外端面および前記第2の継手フラ
ンジの外端面には、それぞれ前記内管の開口と前記ケー
ブル孔との間に拡がるフランジ面上の閉じた曲線に沿っ
て第1のシール材嵌入溝が形成されていると共に、前記
ケーブル孔と前記フランジ面の外周縁との間に拡がるフ
ランジ面上の閉じた曲線に沿って第2のシール材嵌入溝
が形成されており、前記第1の継手フランジの外端面上
の前記第1のシール材嵌入溝及び前記第2のシール材嵌
入溝と、前記第2の継手フランジの外端面上の前記第1
のシール材嵌入溝及び前記第2のシール材嵌入溝とが、
1つの前記流体輸送用導管の前記第1の継手フランジ
と、他の1つの前記流体輸送用導管の前記第2の継手フ
ランジとが対向して重ね合わされた際に、互いに共通の
シール材を挟み込むことができるように互いに整合して
配設されていることを特徴とする。
【0026】また、本発明の流体輸送用導管は、1つの
前記流体輸送用導管の前記第1の継手フランジと、他の
1つの前記流体輸送用導管の前記第2の継手フランジと
が、ボルトにより相互に締結されるようにそれぞれボル
ト孔を有していることを特徴とする。
【0027】さらに、本発明の流体輸送用導管は、前記
第1の継手フランジ及び前記第2の継手フランジのうち
の一方の外周面上には、当該両継手フランジと共にユニ
オンクランプを構成する袋ナットの雌ねじと螺合する雄
ねじが形成されていることを特徴とする。
【0028】また、本発明の流体輸送用導管は、前記第
1の継手フランジ及び前記第2の継手フランジの各背面
側には、当該両継手フランジと共にハブクランプを構成
する締付け環の内周テーパ面と係合する外周テーパ面が
形成されていることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の最良の
実施の形態を中心に様々な変形例を交えて説明する。ま
ず図1において、掘削井1内には、その内周壁面を覆っ
て保護するようにして、地表部分から同掘削井1の底部
近傍に至るまで筒状のケーシング2が施されている。掘
削井1の底部に湧出して溜まった湧出水等の湧出流体
は、水中モータ7により駆動される水中ポンプ6により
汲み上げられ、導管3を通して地上まで輸送される。
【0030】導管3は、中継導管5を管継手4により順
次継ぎ足すことにより必要とされる長さまで延長される
が、導管3の延長作業は以下のようにして行われる。ま
ず最下部の中継導管5の先端側に水中ポンプ6及び同水
中ポンプ6を駆動するための水中モータ7を先端コネク
タユニット17を介して装着する。また最下部の中継導
管5の適所に掘削井1の底部に湧出して溜まった湧出流
体の温度等の必要な測定データを得るためのセンサーを
取り付けることができる。水中モータ7へ給電するため
の動力ケーブル8が、水中ポンプ6の外表面に沿って配
設される。動力ケーブル8はケーブルバンド11を用い
て適当な位置毎に水中ポンプ6に括り付けられる。
【0031】互いに接続された複数の中継導管5のうち
の最下部の中継導管5は、その上端部の管継手4を落下
防止用の滑り止めとして利用して、同上端部の管継手4
の直下部分において地上のクレーン12により吊り下げ
られる。本発明の流体輸送用導管において、動力ケーブ
ル8及び信号ケーブルを含む一切のケーブルは、各中継
導管5の外部に露出していない。したがって、従来の流
体輸送用導管の取り扱い作業において必要としていたケ
ーブルを巻取り巻戻し自在に保持するための地上のウイ
ンチは必要としない。
【0032】クレーン12により吊り下げられた最下部
の中継導管5に第2段目の中継導管5を継ぎ足す際に
は、クレーン12を操作して最下部の中継導管5を作業
し易い位置まで下降させ、管継手4を利用して最下部の
中継導管5の上部に第2段目の中継導管5を継ぎ足す。
【0033】第2段目の中継導管5の上部に第3段目の
中継導管5を継ぎ足す際には、導管3の管継手4部分等
の適所を地上の図示しない保持具により保持した状態
で、クレーン12の吊り具を第2段目の中継導管5の管
継手4の直下部分から第3段目の中継導管5の管継手4
の直下部分へ付け替える。以下、同様な作業が、導管3
の長さが所望の長さとなるまで繰り返される。また導管
3の点検や交換等のために導管3を地上へ引き上げる際
には、上記の作業と逆の手順の作業が行われる。
【0034】図2は図1の流体輸送用導管の要部を拡大
して示す要部拡大側面図である。図2において、各中継
導管5は、水中ポンプ6により加圧されて輸送される流
体の流路を形成する内管19と、内管19の外周面との
間に横断面が環状のケーブルダクトを形成して内管19
の周囲を取り囲む外管18とを有する。内管19と外管
18との間の環状のケーブルダクト内には、動力ケーブ
ルや信号ケーブル等の複数本のケーブル20がそれぞれ
互いに絡み合うことのない程度に緩く張った状態で、中
継導管5の軸方向に延設されている。
【0035】図3は図1の流体輸送用導管の継手部を分
解して示す分解斜視図である。図3に示すように、下側
の中継導管5aは流体の流路を形成する内管19aと、
内管19aの外周面との間に横断面が環状のケーブルダ
クトを形成して内管19aの周囲を取り囲む外管18a
とを有し、内管19aと外管18aとの間の環状のケー
ブルダクト内には、複数本のケーブル20aがそれぞれ
互いに絡み合うことのない程度に緩く張った状態で、下
側の中継導管5aの軸方向に延設されている。
【0036】同様にして、上側の中継導管5bは流体の
流路を形成する内管19bと、内管19bの外周面との
間に横断面が環状のケーブルダクトを形成して内管19
bの周囲を取り囲む外管18bとを有し、内管19bと
外管18bとの間の環状のケーブルダクト内には、複数
本のケーブル20bがそれぞれ互いに絡み合うことのな
い程度に緩く張った状態で、上側の中継導管5bの軸方
向に延設されている。
【0037】図3においては、内管19aと外管18a
とが互いに偏心して配設され、同様に内管19bと外管
18bとが互いに偏心して配設されているが、内管19
aと外管18aとが共に共通軸線上に同心に配設され、
内管19bと外管18bとも互いに共通軸線上に同心に
配設することもできる。
【0038】各中継導管5a,5bは、それぞれユニッ
トとしての流体輸送用導管を形成している。したがって
下側の中継導管5aと上側の中継導管5bとは同一の構
造を有しており、図3に示された下側の中継導管5aの
上端部は、実質上図2の各中継導管5の上端部を示して
いることになるのに対し、図3に示された上側の中継導
管5bの下端部は、実質上図2の各中継導管5の下端部
を示していることになる。
【0039】中継導管5は、図3において下側の中継導
管5aの上端部として示すように、内管19aの上端側
開口の周縁部から半径方向外方へ向けて拡がり、外管1
8aの上端側の全周縁と一体的に接続したうえ外管18
aの外周面よりも更に外方へ突出する第1の継手フラン
ジ4aを有する。さらに中継導管5は、図3において上
側の中継導管5bの下端部として示すように、内管19
bの下端側開口の周縁部から半径方向外方へ向けて拡が
り外管18bの下端側の全周縁と一体的に接続したうえ
外管18bの外周面よりも更に外方へ突出する第2の継
手フランジ4bを有する。
【0040】第1の継手フランジ4aの環状のケーブル
ダクトに面する部分には、複数本のケーブル20aを一
本づつ挿通させる複数のケーブル孔22aが軸方向に貫
設され、さらに第1の継手フランジ4aの外管18aの
外周面よりも外方へ突出している部分には周方向に間隔
を置いて複数個のボルト孔21aが穿設されている。同
様にして第2の継手フランジ4bの環状のケーブルダク
トに面する部分には、複数本のケーブル20bを一本づ
つ挿通させる複数のケーブル孔22bが軸方向に貫設さ
れ、さらに第2の継手フランジ4bの外管18bの外周
面よりも外方へ突出している部分には周方向に間隔を置
いて複数個のボルト孔21bが穿設されている。
【0041】図3に示すように、下側の中継導管5aの
第1の継手フランジ4aの上端面には、内管19aの内
周横断面形状と同一の形状及び大きさを有して開口して
内管19aに連通する内管連通孔23aが形成されてい
る。これに対し上側の中継導管5bの第2の継手フラン
ジ4bの下端面には、内管19bの内周横断面形状と同
一の形状及び大きさを有して開口して内管19bに連通
する内管連通孔23bが形成されている。
【0042】図3において、下側の中継導管5aの第1
の継手フランジ4aと上側の中継導管5bの第2の継手
フランジ4bとの間に、シート状のガスケット24が介
装されたうえ、下側の中継導管5aの第1の継手フラン
ジ4aと上側の中継導管5bの第2の継手フランジ4b
とが、各ボルト孔21a及び21bに挿通されたボルト
25と、ワッシャ26及びナット27とにより相互に締
結される。
【0043】図3に示したガスケット24は、下側の中
継導管5aの内管連通孔23a及び上側の中継導管5b
の内管連通孔23bに整合する位置に形成され、これら
の内管連通孔23a及び内管連通孔23bを取り囲む形
状及び大きさを有する内管連通孔23cと、下側の中継
導管5aの第1の継手フランジ4aに形成されたケーブ
ル孔22a及び上側の中継導管5bの第2の継手フラン
ジ4bに形成されたケーブル孔22bに整合する位置に
形成され、これらケーブル孔22a及びケーブル孔22
bを取り囲む形状及び大きさを有するケーブル接続具挿
通孔22cと、下側の中継導管5aの第1の継手フラン
ジ4aに形成された各ボルト孔21a及び上側の中継導
管5bの第2の継手フランジ4bに形成された各ボルト
孔21bに整合する位置に形成され、これらの各ボルト
孔21a及び各ボルト孔21bを取り囲む形状及び大き
さを有するボルト孔21cとを備えている。
【0044】ガスケット24は、上記の形状を有してい
ることにより、下側の中継導管5aの第1の継手フラン
ジ4aと、上側の中継導管5bの第2の継手フランジ4
bとが、ボルト25及びナット27により締結される
と、下側の中継導管5aの内管連通孔23aと上側の中
継導管5bの内管連通孔23bとを、相互に連通させる
と共に周囲から密封し、また下側の中継導管5aの第1
の継手フランジ4aに形成されたケーブル孔22aと上
側の中継導管5bの第2の継手フランジ4bに形成され
たケーブル孔22bとを、相互に連通させると共に周囲
から密封する。
【0045】図4Aはボルト2及びナット27により互
いに対向する継手フランジ4aと継手フランジ4bとを
ガスケット24を介して締結することにより中継導管5
aと中継導管5bとを接続する管継手4の要部縦断面の
一例を模式的に示す。本発明においては、図4Aのボル
ト2及びナット27による管継手4に代えて、以下の図
4B及び図4Cのような形態の管継手4、あるいは継手
フランジ4aと継手フランジ4bとを、接続及び分離自
在に締結することができるその他の任意の形態の管継手
も採用することができる。
【0046】図4Bは、一方の中継導管5aのフランジ
4aに係合する袋ナット28の内側の雌ねじ4dを、他
方の中継導管5bのフランジ4bの外周面上に形成した
雄ねじ4eに螺合することによって、互いに対向する継
手フランジ4aと継手フランジ4bとをガスケット24
を介して締結するようにした、ユニオンクランプ型の管
継手の要部縦断面の一例を模式的に示す。
【0047】図4Cは、互いに対向する継手フランジ4
aと継手フランジ4bの対向面とは反対側の背面側にテ
ーパ面を形成し、継手フランジ4aのテーパ面と継手フ
ランジ4bのテーパ面に跨がって、ヒンジを中心に回動
して開閉する2つの半円環により構成された締付け環2
9の内周側の平底V溝状のテーパ面を嵌合させ、両半円
環の先端部から突出する一対のブラケット30に穿設し
たボルト孔31に締付けボルトを螺合して締付けること
により、互いに対向する継手フランジ4aと継手フラン
ジ4bとをガスケット24を介して締結するようにし
た、ハブクランプ型の管継手の要部縦断面の一例を模式
的に示す。
【0048】図5A,図5B及び図5Cは、図4Bに示
したユニオンクランプ型の管継手4を採用した場合にお
ける下側の中継導管5aの第1の継手フランジ4aと上
側の中継導管5bの第2の継手フランジ4bとの間の隙
間の密封装置の各種の形態を模式的に例示して示す。こ
の場合、管継手4は図示したようにユニオンクランプ型
の管継手4に限ることなく、継手フランジ4aと継手フ
ランジ4bとを接続及び分離自在に締結することができ
る他の任意の形態の管継手を採用することができる。
【0049】図5Aは、管継手4により互いに接続した
下側の中継導管5aの第1の継手フランジ4aと上側の
中継導管5bの第2の継手フランジ4bとの対向面間を
リングジョイントガスケット32及びリングジョイント
ガスケット33により密封するようにした場合の要部縦
断面の一例を示す。リングジョイントガスケット32は
下側の中継導管5aの外管18aと上側の中継導管5b
の外管18bとの間の隙間を環状に密封し、リングジョ
イントガスケット33は下側の中継導管5aの内管19
aと上側の中継導管5bの内管19bとの間の隙間を環
状に密封する。
【0050】図5Aは、管継手4により互いに接続した
下側の中継導管5aの第1の継手フランジ4aと上側の
中継導管5bの第2の継手フランジ4bとの対向面間を
リングジョイントガスケット32及びリングジョイント
ガスケット33により密封するようにした場合の要部縦
断面の一例を示す。リングジョイントガスケット32は
下側の中継導管5aの外管18aと上側の中継導管5b
の外管18bとの間の隙間を環状に密封し、リングジョ
イントガスケット33は下側の中継導管5aの内管19
aと上側の中継導管5bの内管19bとの間の隙間を環
状に密封する。
【0051】図5Bは、管継手4により互いに接続した
下側の中継導管5aの第1の継手フランジ4aと上側の
中継導管5bの第2の継手フランジ4bとの対向面間を
環状パッキン34及び環状パッキン35により密封する
ようにした場合の要部縦断面の一例を示す。環状パッキ
ン34は下側の中継導管5aの外管18aと上側の中継
導管5bの外管18bとの間の隙間を環状に密封し、環
状パッキン35は下側の中継導管5aの内管19aと上
側の中継導管5bの内管19bとの間の隙間を環状に密
封する。
【0052】図5Cは、管継手4により互いに接続した
下側の中継導管5aの第1の継手フランジ4aと上側の
中継導管5bの第2の継手フランジ4bとの対向面間を
Oリング36及びOリング37により密封するようにし
た場合の要部縦断面の一例を示す。Oリング36は下側
の中継導管5aの外管18aと上側の中継導管5bの外
管18bとの間の隙間を環状に密封し、Oリング37は
下側の中継導管5aの内管19aと上側の中継導管5b
の内管19bとの間の隙間を環状に密封する。
【0053】図6は、下側の中継導管5aの第1の継手
フランジ4aと上側の中継導管5bの第2の継手フラン
ジ4bとの間のケーブル接続具の詳細な一例を示す。図
6において、下側の中継導管5aの第1の継手フランジ
4a及び上側の中継導管5bの第2の継手フランジ4b
には、それぞれ互いに同一の構造と大きさとを有する雌
型接続具46が装着される。
【0054】図6において、下側の中継導管5aの第1
の継手フランジ4aに装着される雌型接続具46につい
て更に詳細に説明する。継手フランジ4aには、ケーブ
ル孔22aが穿設されているが、このケーブル孔22a
は、継手フランジ4aの外面側開口寄りに形成された大
径孔38aと、継手フランジ4aの内面側開口寄りに形
成された小径孔39aとを有している。雌型接続具46
は、根部47と雌型の接続口48とを有し、電気絶縁性
の弾性シール体41を介してケーブル孔22a内に装着
される。
【0055】弾性シール体41の中心部には、雌型接続
具46の根部47と、根部47に接続されるケーブル4
0aの接続端部とを挿通させるケーブル挿通孔42と、
雌型接続具46の接続口48の部分の外側部を取り囲む
拡径部43とが形成されている。また、弾性シール体4
1の外周面側には、拡径部43の軸方向の位置に対応し
て大径の外径を有し、継手フランジ4aの大径孔38a
内に嵌入される大径部43aと、継手フランジ4aの小
径孔39aに挿通されて小径孔39aの内壁面に係合す
るくびれ部44と、くびれ部44の先端に形成され継手
フランジ4aの小径孔39a内を圧縮により縮径されて
貫通した後に、継手フランジ4aの内面側で自体の弾性
力により再膨張して継手フランジ4aの内面側開口縁に
係止する先端係止部45とが形成されている。
【0056】下側の中継導管5aの第1の継手フランジ
4aに装着される雌型接続具46の根部47に一端部が
接続されたケーブル40aの他端部は、上側の中継導管
5bの第2の継手フランジ4bに装着された雌型接続具
46と同等の構造と大きさとを有して下側の中継導管5
aの第2の継手フランジに装着された雌型接続具46の
根部に接続される。雌型接続具46が下側の中継導管5
aの第1の継手フランジ4aに装着された状態において
は、雌型接続具46の外側先端は、第1の継手フランジ
4aの外表面から外方へ突出しない。
【0057】ケーブル40aが複数本存在する場合であ
っても、1本のケーブル40aが、1つの中継導管5a
の第1の継手フランジ4aに装着された対応する1つの
雌型接続具46と、同じ中継導管5aの第2の継手フラ
ンジ4bに装着された対応する1つの雌型接続具46と
に接続される。そして下側の中継導管5aの第1の継手
フランジ4aに雌型接続具46が装着される一方、下側
の中継導管5aの第2の継手フランジに雌型接続具46
が装着された状態においては、ケーブル40aは、同じ
ケーブルダクト内の他のケーブルと互いに絡み合うこと
のない程度に緩く張った状態で、中継導管5bの軸方向
に延設された状態となる。
【0058】図6において、下側の中継導管5aの第1
の継手フランジ4aと上側の中継導管5bの第2の継手
フランジ4bとの間の隙間を密封するガスケット24
は、第1の継手フランジ4a上の雌型接続具46の位置
及び第2の継手フランジ4b上の雌型接続具46の位置
にそれぞれ整合するガスケット24上の位置において、
雄型接続具49を一体的に保持している。
【0059】雄型接続具49は、第1の継手フランジ4
a側の雌型接続具46の接続口48に嵌入することがで
きるように突出する割ピン型プラグ部50aと、第2の
継手フランジ4b側の雌型接続具46の接続口48に嵌
入することができるように、割ピン型プラグ部50aと
は反対向きに突出する割ピン型プラグ部50aとを有
し、割ピン型プラグ部50aと割ピン型プラグ部50a
との中間の位置に形成されたフランジ部分が、ガスケッ
ト24のケーブル接続具挿通孔22cに嵌入されて、例
えば接着剤等の固着手段により固定されている。
【0060】図7Aは、図1の流体輸送用導管3の継手
部に使用することができる図3に示したガスケット24
の平面形状を示し、図7Bは図7Aのガスケット24の
側断面を示している。図7A及び図7Bにおいて、ガス
ケット24に形成された円形の内管連通孔23cは、ガ
スケット24の円形の周縁に対して偏心している。ガス
ケット24の円形の周縁に沿って例示的に8個のボルト
孔21cが形成されているとともに、内管連通孔23c
の偏心によって生じた内管連通孔23cの周りの環状の
ガスケット面のうちの幅広の部分に3つのケーブル接続
具挿通孔22cが形成されている。
【0061】図8A及び図8Bは、流体輸送用導管3の
互いに対向する継手フランジ4a,4bの間に介装して
使用することのできるケーブル接続用の雄型接続具49
を示す。この雄型接続具49の互いに反対向きに突出す
る割ピン型プラグ部50a,50bは、それぞれ自らの
弾発力により互いに中心軸線から半径方向外方に離反し
て拡開するように付勢された2本の脚を有する。雄型接
続具49が図7A及び図7Bのガスケット24と共に使
用されるときは、雄型接続具49の両割ピン型プラグ部
50a,50bの中間の位置に形成されたフランジ51
が、ガスケット24のケーブル接続具挿通孔22cの内
部に位置付けられた状態で使用されることとなる。雄型
接続具49の各割ピン型プラグ部50a,50bの脚
は、2本に限られることなく、自らの弾発力により互い
に雄型接続具49の中心軸線から半径方向外方に離反し
て拡開するように付勢された2本以上の複数本の脚によ
って構成することもできる。
【0062】下側の中継導管5aの第1の継手フランジ
4a上の各ケーブル孔22aの配置関係が、上側の中継
導管5bの第2の継手フランジ4b上の各ケーブル孔2
2bの配置関係と一致しているので、雄型接続具49の
一方の側の割ピン型プラグ部50aを第1の継手フラン
ジ4a上の各ケーブル孔22aに挿入し、雄型接続具4
9の他方の側の割ピン型プラグ部50bを第2の継手フ
ランジ4b上の各ケーブル孔22bに挿入することによ
って、下側の中継導管5a側のケーブル40aと上側の
中継導管5bのケーブル40bとを互いに再分離可能に
ワンタッチ接続することができる。
【0063】図9A及び図9Bに示したガスケット52
は、予め雄型接続具49を一体的に保持している。図9
Cに示すように、雄型接続具49のフランジ51が、例
えば接着剤等の接着手段によりガスケット52のケーブ
ル接続具挿通孔22cの内部に埋め込まれて固着され、
一体化されているので、図9Dに示すように、雄型接続
具49の割ピン型プラグ部50a,50bのうちの一
方、例えば割ピン型プラグ部50bを第2の継手フラン
ジ4b上の雌型接続具46内に差し込むと、同時にガス
ケット52が第2の継手フランジ4b上に配置されるこ
ととなり、各中継導管5の接続作業の安全性を高めると
同時に、接続作業の迅速化及び高能率化を図ることがで
きる。また逆に、各中継導管5の分離作業の安全性をも
高めると同時に分離作業の迅速化及び高能率化を図るこ
ともできる。
【0064】図10A及び図10Bに示した変形例にお
いて、中継外管18a及び中継内管19aの第1の継手
フランジ53の外端面に、それぞれ内管19aの開口と
雌型接続具46が装着されたケーブル孔との間で拡がる
フランジ面上の円形状の閉じた曲線に沿って図10Cに
示したOリング56をはめ込むための、第1のシール材
嵌入溝としてのOリング溝54が形成され、さらに雌型
接続具46が装着されたケーブル孔とフランジ53の外
周縁に沿って配設されたボルト孔21aとの間に拡がる
フランジ面上の同じく円形状の閉じた曲線に沿って、図
10Cに示したOリング57をはめ込むための、第2の
シール材嵌入溝としてのOリング溝55が形成されてい
る。
【0065】同様にして、図示していないが、中継外管
18a及び中継内管19aの第2の継手フランジの外端
面にも、Oリング溝54に対応するOリング溝及びOリ
ング溝55に対応するOリング溝がそれぞれ形成されて
いる。図10Cに示したOリング56,57は、図10
Dに示すように、雄型接続具49と共に、1枚のガスケ
ット58の最適な位置に予め一体化しておくこともでき
る。Oリング溝54及びOリング溝55は円形状の閉じ
た曲線に沿った形状とすることに限らず他の閉じた曲線
に沿った形状とすることもできる。
【0066】図11A及び図11Bに示した変形例にお
いて、中継外管18a及び中継内管19aの第1の継手
フランジ59が、ユニオンクランプ型の管継手を構成す
る袋ナット28を使用して対向する継手フランジと締結
されるようになっている。この継手フランジ59の外端
面にも、それぞれ内管19aの開口と雌型接続具46が
装着されたケーブル孔との間に拡がるフランジ面上の円
形状の閉じた曲線に沿って図11Bに示したOリング6
2をはめ込むための、第1のシール材嵌入溝としてのO
リング溝60が形成され、さらに雌型接続具46が装着
されたケーブル孔とフランジ53の外周縁との間に延び
るフランジ面上の同じく円形状の閉じた曲線に沿って、
図11Bに示したOリング63をはめ込むための、第2
のシール材嵌入溝としてのOリング溝61が形成されて
いる。
【0067】Oリング62及びOリング63は、雄型接
続具49と共に、ガスケット64に接着剤等の接着手段
により予め固定されて一体化されている。Oリング溝6
0及びOリング溝61は円形状の閉じた曲線に沿った形
状とすることに限らず、他の閉じた曲線に沿った形状と
することもできる。
【0068】図12Aは、中継導管5の互いに同心状の
内管19aと外管18aとの間の環状のケーブルダクト
内に信号ケーブル65a,65b及び65cを内蔵させ
た場合の一例を示し、図12Bは、互いに偏心した内管
19aと外管18aとの間の環状のケーブルダクト内に
信号ケーブル65a,65b及び65cを内蔵させた場
合の一例を示している。
【0069】図12Cは、中継導管5の互いに同心状の
内管19aと外管18aとの間の環状のケーブルダクト
内に動力ケーブル66a,66b及び66cとアース線
67とを内蔵させた場合の一例を示し、図12Dは、互
いに偏心した内管19aと外管18aとの間の環状のケ
ーブルダクト内に、動力ケーブル66a,66b及び6
6cとアース線67とを内蔵させた場合の一例を示して
いる。
【0070】図12Eは、中継導管5の互いに同心状の
内管19aと外管18aとの間の環状のケーブルダクト
内に信号ケーブル65a,65b及び65cと動力ケー
ブル66a,66b及び66cとアース線67とを内蔵
させた場合の一例を示し、図12Fは、互いに偏心した
内管19aと外管18aとの間の環状のケーブルダクト
内に信号ケーブル65a,65b及び65cと動力ケー
ブル66a,66b及び66cとアース線67とを内蔵
させた場合の一例を示している。中継導管5の内管19
aと外管18aとの間の環状のケーブルダクト内に内蔵
されるケーブルの種類及び本数は、図示された種類及び
本数に限らず他の種類のケーブル及び他のケーブル本数
とすることもできる。
【0071】図13に示す変形例において、下側の中継
導管5aの第1の継手フランジ4a上の各ケーブル孔2
2aには弾性シール体41aを介して雌型接続具46が
装着されているのに対して、上側の中継導管5bの第2
の継手フランジ4b上の各ケーブル孔22bには弾性シ
ール体41bを介して雄型接続具68が装着されてい
る。第1の継手フランジ4aと第2の継手フランジ4b
とを互いに締結する際には、各雄型接続具68の割ピン
型プラグ部69が雌型接続具46内に挿入されるように
注意を払いつつ、第1の継手フランジ4aと第2の継手
フランジ4bとを互いに対向させて接近させる。
【0072】図13に示す変形例の場合、図6に示した
管継手の場合のような中間の雄型接続具49を必要とし
ない。その代わり、雄型接続具68の割ピン型プラグ部
69が第2の継手フランジ4bの端面から外向きに突出
することとなるので、雄型接続具68の破損を防止する
ために予めケーブル40bの長さにゆとりを持たせたう
え、中継導管5bの運搬時には、雄型接続具68をケー
ブル孔22bから取り外しておき、中継導管5aの接続
時に雄型接続具68をケーブル孔22bに装着するよう
にすることもできる。また、下側の中継導管5aの第1
の継手フランジ4a上の各ケーブル孔22aに雄型接続
具68を装着し、上側の中継導管5bの第2の継手フラ
ンジ4b上の各ケーブル孔22bに雌型接続具46を装
着することもできる。
【0073】図6に示したように管継手が中間の雄型接
続具49を必要とする場合であっても、あるいは図13
に示したように管継手が中間の雄型接続具49を必要と
しない場合であっても、雌型接続具46及び雄型接続具
68を、水密状態で対応する継手フランジ4a及び4b
に装着する場合には、継手フランジ4a及び4bと、外
管18aあるいは18bと、内管19aあるいは19b
とによって囲まれた環状の空間内に、窒素やアルゴンガ
ス等の各種の不活性ガス、発砲性樹脂あるいはその他の
樹脂や軽量充填材を充填して、当該環状の空間内のケー
ブルを腐食や損傷から保護するようにすることができ
る。
【0074】図1ないし図13に示した流体輸送用導管
5,5a及び5bは、本発明の最適な実施の形態を中心
に様々な変形例を交えて例示したものにすぎず、本発明
は、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内で、更に種
々の形態に従って実施をすることができるものである。
【0075】
【発明の効果】本発明の流体輸送用導管によれば、以下
のような効果が得られる。 (1)動力ケーブル及び信号ケーブル等のケーブルを流
体輸送用導管の外部に露出させることなく、しかも輸送
流体から確実に遮蔽した状態に保って同輸送流体の輸送
を遂行することができる。 (2)流体輸送用導管を設置したり交換したりする作業
の際に、同導管の胴部の外表面や流体輸送用導管として
の中継導管を接続するための管継手の外周部と周囲の井
戸壁等の壁面との間で上記ケーブルが圧搾されたり、擦
り付けられたりして、それらケーブルの被覆層や芯線が
損傷を受けるといった不都合が生じない。 (3)ケーブルの被覆層や芯線が流体輸送用導管の運搬
作業や取付け作業に際して損傷を受けることによってケ
ーブルの導電性不良や漏電の危険性が生じたり、ケーブ
ルの耐用寿命が短くなったりしてしまうといった懸念が
ない。 (4)ケーブルの本数が多くなり、必要とされる導管の
長さが長くなっても、ケーブルが途中で絡み合って地上
のウインチによる巻取り巻戻し作業に支障を来すような
心配もなくなる。 (5)ケーブルの損傷に伴ってケーブルの被覆層や芯線
等の削り屑や破片が掘削井内の下方へ落下し、これらの
削り屑や破片が掘削井の下底部に溜まっている地下水、
温泉水や石油等の湧出流体中に望ましくない不純物とし
て混入したり、またこれらケーブルの被覆層や芯線等の
削り屑や破片が水中ポンプの吸込み口に流入して同水中
ポンプの故障の原因となったりするといった心配がなく
なる。 (6)流体輸送用導管としての中継導管が管継手により
接続されるときには、同時に上記ケーブルも付随して接
続されることによって導管の敷設作業における作業性が
一段と向上し、安全な作業の下で、迅速で高能率な作業
を遂行することができる。 (7)中継導管を運搬する際には同中継導管とケーブル
類とを別個に運搬するという煩わしさを解消することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の態様に係る流体輸送用導管の
掘削井における使用態様の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1の流体輸送用導管の要部を拡大して示す要
部拡大側面図である。
【図3】図1の流体輸送用導管の継手部を分解して示す
分解斜視図である。
【図4】図4Aはボルト及びナットによる対向フランジ
の締め付けにより本発明に係る2本の中継導管を接続す
る管継手の一例を示す要部縦断面図、図4Bは一方の中
継導管のフランジに係合する袋ナットの内側雌ねじを他
方の中継導管のフランジの外周面上の雄ねじに螺合する
ことによって本発明に係る2本の中継導管を接続する管
継手の一例を示す要部縦断面図、図4Cは2本の中継導
管の対向フランジのテーパ面に締付け環の内周側テーパ
面を嵌合させて締付けることにより本発明に係る2本の
中継導管を接続する管継手の一例を示す要部縦断面図で
ある。
【図5】図5Aは図4Bの管継手により互いに接続した
2本の中継導管のフランジの対向面間をリングジョイン
トガスケットにより密封するようにした場合の一例を示
す要部縦断面図、図5Bは図4Bの管継手により互いに
接続した2本の中継導管のフランジの対向面間を環状パ
ッキンにより密封するようにした場合の一例を示す要部
縦断面図、図5Cは図4Bの管継手により互いに接続し
た2本の中継導管のフランジの対向面間をOリングによ
り密封するようにした場合の一例を示す要部縦断面図で
ある。
【図6】図1の流体輸送用導管の継手部を分解して特に
ケーブル接続具の部分を詳細に示す要部分解縦断面図で
ある。
【図7】図7Aは図1の流体輸送用導管の継手部に使用
することができるガスケットの一例を示す平面図、図7
Bは図7AのガスケットのA−A線矢視側面図である。
【図8】図8Aは図1の流体輸送用導管の継手部の対向
フランジの中間に介装して使用することのできるケーブ
ル接続用の雄型接続具の一例を示す側面図、図8Bは図
8Aの雄型接続具のB−B線矢視下面図である。
【図9】図9Aは図7のガスケットにケーブル接続用の
雄型接続具を一体的に組み込んだ場合のガスケットの一
例を示す平面図、図9Bは図9Aのガスケットの側断面
図、図9Cは図9Bの要部拡大図、図9Dは図9Cのガ
スケットを図6の流体輸送用導管の継手部に適用した場
合の使用態様の一例を示す要部拡大縦断面図である。
【図10】図10Aは図1の流体輸送用導管の継手部の
フランジの外端面に0リング溝を形成した場合の一例を
示す平面図、図10Bは図10Aの継手部の縦断面図、
図10Cは図10Aの継手部に適用されるOリングの一
例を示す側断面図、図10Dは図10Aの継手部に適用
することができるようにガスケットに図8Aのケーブル
接続用の雄型接続具と図10CのOリングとを一体的に
保持させるようにした場合の一例を示すガスケットの側
断面図である。
【図11】図11Aは図10Bの変形例として、ボルト
及びナットに代えて袋ナットを利用して、対向する両フ
ランジを締付けるようにした場合の一例を示す継手部の
縦断面図、図11Bは図11Aの継手部に適用すること
ができるように、ガスケットに図8Aのケーブル接続用
の雄型接続具と図10CのOリングとを一体的に保持さ
せるようにした場合の一例を示すガスケットの側断面図
である。
【図12】図12Aは互いに同心状の中継内管と中継外
管との間の環状のケーブルダクト内に信号ケーブルを内
蔵させた場合の一例を示す中継導管の横断面図、図12
Bは互いに偏心した中継内管と中継外管との間の環状の
ケーブルダクト内に信号ケーブルを内蔵させた場合の一
例を示す中継導管の横断面図、図12Cは互いに同心状
の中継内管と中継外管との間の環状のケーブルダクト内
に動力ケーブルとアース線とを内蔵させた場合の一例を
示す中継導管の横断面図、図12Dは互いに偏心した中
継内管と中継外管との間の環状のケーブルダクト内に動
力ケーブルとアース線とを内蔵させた場合の一例を示す
中継導管の横断面図、図12Eは互いに同心状の中継内
管と中継外管との間の環状のケーブルダクト内に信号ケ
ーブルと動力ケーブルとアース線とを内蔵させた場合の
一例を示す中継導管の横断面図であり、図12Fは互い
に偏心した中継内管と中継外管との間の環状のケーブル
ダクト内に信号ケーブルと動力ケーブルとアース線とを
内蔵させた場合の一例を示す中継導管の横断面図であ
る。
【図13】図6の変形例として、互いに対向するフラン
ジの一方にケーブル接続用の雄型接続具を装着し、他方
のフランジに雌型接続具を装着した場合の一例を示す要
部縦断面図である。
【図14】従来の流体輸送用導管の、掘削井における使
用態様の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
01 掘削井 02 ケーシング 03 導管 04 管継手 05 中継導管 06 ポンプ 07 モータ 08 動力ケーブル 09 センサ 010 信号ケーブル 011 ケーブルバンド 012 クレーン 013 クレーン 014 シーブ 015 ウインチ 016 ウインチ 1 掘削井 2 ケーシング 3 導管 4 管継手 4a 継手フランジ 4b 継手フランジ 4c 係合フランジ 4d 雌ねじ 4e 雄ねじ 5 導管 5a 導管 5b 導管 6 ポンプ 7 モータ 8 動力ケーブル 11 ケーブルバンド 12 クレーン 17 先端コネクタユニット 18 外管 18a 外管 18b 外管 19 内管 19a 内管 19b 内管 20 ケーブル 20a ケーブル 20b ケーブル 21a ボルト孔 21b ボルト孔 21c ボルト孔 22a ケーブル孔 22b ケーブル孔 22c ケーブル接続具挿通孔 23a 内管連通孔 23b 内管連通孔 23c 内管連通孔 24 ガスケット 25 ボルト 26 ワッシャ 27 ナット 28 袋ナット 29 締付け環 30 ブラケット 31 ボルト孔 32 リングジョイントガスケット 33 リングジョイントガスケット 34 パッキン 35 パッキン 36 Oリング 37 Oリング 38a 大径孔 39a 小径孔 40a ケーブル 40b ケーブル 41 弾性シール体 41a 弾性シール体 41b 弾性シール体 42 ケーブル挿通孔 43 拡径部 43a 大径部 44 くびれ部 45 先端係止部 46 雌型接続具 47 根部 48 接続口 49 雄型接続具 50a 割ピン型プラグ部 50b 割ピン型プラグ部 51 フランジ部分 52 ガスケット 53 継手フランジ 54 Oリング溝 55 Oリング溝 56 Oリング 57 Oリング 58 ガスケット 59 継手フランジ 60 Oリング溝 61 Oリング溝 62 Oリング 63 Oリング 64 ガスケット 65a 信号ケーブル 65b 信号ケーブル 65c 信号ケーブル 66a 動力ケーブル 66b 動力ケーブル 66c 動力ケーブル 67 アース線 68 雄型接続具 69 割ピン型プラグ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 15/08 H02G 15/08 H (72)発明者 中倉 力男 静岡県三島市東大場1−31−2 Fターム(参考) 3H111 AA01 BA01 CA12 DB15 DB23 DB24 5G369 AA06 BA04 BA08 DC03 5G375 AA05 BA26 BB01 CA02 CA19 DB16 EA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路を形成する内管と、当該内管
    の外周面との間に横断面が環状のケーブルダクトを形成
    して同内管の周囲を取り囲む外管と、前記内管の一端側
    開口の周縁部から半径方向外方へ向けて拡がり前記外管
    の一端側の全周縁と一体的に接続したうえ同外管の外周
    面よりも更に外方へ突出する第1の継手フランジと、前
    記内管の他端側開口の周縁部から半径方向外方へ向けて
    拡がり前記外管の他端側の全周縁と一体的に接続したう
    え同外管の外周面よりも更に外方へ突出する第2の継手
    フランジとを有し、前記第1及び第2の継手フランジの
    前記環状のケーブルダクトに面する部分には、少なくと
    も1つのケーブル孔が軸方向に貫設されていると共に、
    各ケーブル孔内にはそれぞれケーブル接続具が電気絶縁
    材を介して装着されており、前記環状のケーブルダクト
    内において前記第1の継手フランジ側の各ケーブル接続
    具に接続されたケーブルが前記第2の継手フランジ側の
    対応するケーブル接続具にそれぞれ接続されていること
    を特徴とする、流体輸送用導管。
  2. 【請求項2】 流体の流路を形成する内管と、当該内管
    の外周面との間に横断面が環状のケーブルダクトを形成
    して同内管の周囲を取り囲む外管と、前記内管の一端側
    開口の周縁部から半径方向外方へ向けて拡がり前記外管
    の一端側の全周縁と一体的に接続したうえ同外管の外周
    面よりも更に外方へ突出する第1の継手フランジと、前
    記内管の他端側開口の周縁部から半径方向外方へ向けて
    拡がり前記外管の他端側の全周縁と一体的に接続したう
    え同外管の外周面よりも更に外方へ突出する第2の継手
    フランジとを有し、前記第1及び第2の継手フランジの
    前記環状のケーブルダクトに面する部分には、少なくと
    も1つのケーブル孔が軸方向に貫設されていると共に、
    各ケーブル孔内にはそれぞれケーブル接続具が電気絶縁
    材を介して装着されており、前記環状のケーブルダクト
    内において前記第1の継手フランジ側の各ケーブル接続
    具に接続されたケーブルが前記第2の継手フランジ側の
    対応するケーブル接続具にそれぞれ接続されている流体
    輸送用導管であって、1つの前記流体輸送用導管が他の
    1つの前記流体輸送用導管に接続することができるよう
    に、前記内管の一端側開口に対する前記第1の継手フラ
    ンジ上の各ケーブル孔の配置関係が、前記内管の他端側
    開口に対する前記第2の継手フランジ上の各ケーブル孔
    の配置関係と一致しており、前記第1の継手フランジ側
    の各ケーブル接続具と前記第2の継手フランジ側の対応
    する各ケーブル接続具とが雌雄関係で互いに着脱可能に
    ワンタッチ接続することができるように、一方のケーブ
    ル接続具が外向きに雌型形状を有する雌型接続具である
    のに対し、他方のケーブル接続具が外向きに雄型形状を
    有する雄型接続具であることを特徴とする、流体輸送用
    導管。
  3. 【請求項3】 流体の流路を形成する内管と、当該内管
    の外周面との間に横断面が環状のケーブルダクトを形成
    して同内管の周囲を取り囲む外管と、前記内管の一端側
    開口の周縁部から半径方向外方へ向けて拡がり前記外管
    の一端側の全周縁と一体的に接続したうえ同外管の外周
    面よりも更に外方へ突出する第1の継手フランジと、前
    記内管の他端側開口の周縁部から半径方向外方へ向けて
    拡がり前記外管の他端側の全周縁と一体的に接続したう
    え同外管の外周面よりも更に外方へ突出する第2の継手
    フランジとを有し、前記第1及び第2の継手フランジの
    前記環状のケーブルダクトに面する部分には、少なくと
    も1つのケーブル孔が軸方向に貫設されていると共に、
    各ケーブル孔内にはそれぞれケーブル接続具が電気絶縁
    材を介して装着されており、前記環状のケーブルダクト
    内において前記第1の継手フランジ側の各ケーブル接続
    具に接続されたケーブルが前記第2の継手フランジ側の
    対応するケーブル接続具にそれぞれ接続されている流体
    輸送用導管であって、1つの前記流体輸送用導管が他の
    1つの前記流体輸送用導管に接続することができるよう
    に、前記内管の一端側開口に対する前記第1の継手フラ
    ンジ上の各ケーブル孔の配置関係が、前記内管の他端側
    開口に対する前記第2の継手フランジ上の各ケーブル孔
    の配置関係と一致しており、前記第1の継手フランジ側
    の各ケーブル接続具と前記第2の継手フランジ側の対応
    する各ケーブル接続具とが共に外向きに雌型形状を有す
    る雌型接続具であり、これら雌型接続具が、両端部に向
    けて反対向きの雄型形状を有する中間の雄型接続具を介
    在させることにより互いに着脱可能にワンタッチ接続す
    ることができるように構成されていることを特徴とす
    る、流体輸送用導管。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の流体輸送用導
    管において、前記雄型接続具の雄型部が、半径方向外方
    へ自らの弾発力により拡開するように付勢された複数の
    脚からなる割ピン型プラグ部を有していることを特徴と
    する、流体輸送用導管。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の流体輸送用導管におい
    て、前記中間の雄型接続具が、1つの前記流体輸送用導
    管の前記第1の継手フランジと、他の1つの前記流体輸
    送用導管の前記第2の継手フランジとの間に介装される
    ガスケットにより予め一体的に保持されていることを特
    徴とする、流体輸送用導管。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の流体輸送用導管におい
    て、前記内管と前記外管とが互いに偏心していることを
    特徴とする、流体輸送用導管。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の流体輸送用導管におい
    て、前記第1の継手フランジの外端面および前記第2の
    継手フランジの外端面には、それぞれ前記内管の開口と
    前記ケーブル孔との間に拡がるフランジ面上の閉じた曲
    線に沿って第1のシール材嵌入溝が形成されていると共
    に、前記ケーブル孔と前記フランジ面の外周縁との間に
    拡がるフランジ面上の閉じた曲線に沿って第2のシール
    材嵌入溝が形成されており、前記第1の継手フランジの
    外端面上の前記第1のシール材嵌入溝及び前記第2のシ
    ール材嵌入溝と、前記第2の継手フランジの外端面上の
    前記第1のシール材嵌入溝及び前記第2のシール材嵌入
    溝とが、1つの前記流体輸送用導管の前記第1の継手フ
    ランジと、他の1つの前記流体輸送用導管の前記第2の
    継手フランジとが対向して重ね合わされた際に、互いに
    共通のシール材を挟み込むことができるように互いに整
    合して配設されていることを特徴とする、流体輸送用導
    管。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の流体輸送用導管におい
    て、1つの前記流体輸送用導管の前記第1の継手フラン
    ジと、他の1つの前記流体輸送用導管の前記第2の継手
    フランジとが、ボルトにより相互に締結されるようにそ
    れぞれボルト孔を有していることを特徴とする、流体輸
    送用導管。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の流体輸送用導管におい
    て、前記第1の継手フランジ及び前記第2の継手フラン
    ジのうちの一方の外周面上には、当該両継手フランジと
    共にユニオンクランプを構成する袋ナットの雌ねじと螺
    合する雄ねじが形成されていることを特徴とする、流体
    輸送用導管。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の流体輸送用導管にお
    いて、前記第1の継手フランジ及び前記第2の継手フラ
    ンジの各背面側には、当該両継手フランジと共にハブク
    ランプを構成する締付け環の内周テーパ面と係合する外
    周テーパ面が形成されていることを特徴とする、流体輸
    送用導管。
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