JP2003323786A - オーディオシステム、電子機器および動作制御方法 - Google Patents

オーディオシステム、電子機器および動作制御方法

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JP2003323786A
JP2003323786A JP2002127540A JP2002127540A JP2003323786A JP 2003323786 A JP2003323786 A JP 2003323786A JP 2002127540 A JP2002127540 A JP 2002127540A JP 2002127540 A JP2002127540 A JP 2002127540A JP 2003323786 A JP2003323786 A JP 2003323786A
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JP
Japan
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control
control device
control data
audio
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Application number
JP2002127540A
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English (en)
Inventor
Yuichi Nakase
雄一 中瀬
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不整合の発生を防止しつつ、適切な動作を行
うことのできるオーディオシステムを提供することであ
る。 【解決手段】 パソコン3と分離状態で、オーディオ装
置1は、操作部20の操作により直接指示された動作を
行う。つまり、オーディオマイコン21は、操作部20
からの指示情報に従って、そのまま処理制御部23やM
D制御モジュール14等を制御する。一方、パソコン3
と接続状態で、オーディオ装置1は、操作部20の操作
内容を一旦パソコン3に転送し、そして、パソコン3か
ら間接的に指示された動作を行う。すなわち、オーディ
オマイコン21は、操作部20から入力された指示情報
をUSB I/F13等を介してパソコン3に転送し、
応答してパソコン3から送られる同等の制御データに従
って、処理制御部23やMD制御モジュール14等を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オーディオシス
テム、電子機器および動作制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータ(パ
ソコン)等のコントロール機器に接続されて使用される
プリンタやモデム等の電子機器が知られている。このよ
うな電子機器は、例えば、RS232Cやセントロニク
ス等のインタフェースを備えており、所定のケーブルを
介してコントロール機器と接続され、コントロール機器
からの制御等に従って動作する。最近では、パソコン等
(コントロール機器)に採用されたインタフェース規格
としてUSB(Universal Serial Bus)等が注目されて
いる。このUSBは、パソコンにおいて導入されている
一般的なOS(Operating System)にてサポートされて
おり、パソコンの電源を入れたままで電子機器を接続で
きるホット・プラグ・インや、電子機器を使用するため
の設定を自動的に行えるプラグ・アンド・プレイが特徴
となっている。
【0003】このUSBは、マルチメディアデバイスに
分類される電子機器を想定した「アイソクロナス(Isoc
hronous)転送」をサポートしており、例えば、パソコ
ン(コントロール機器)からオーディオ装置(電子機
器)に向けて、リアルタイムにオーディオデータを送信
することができる。この際、USBにより送られるオー
ディオデータがデジタルデータであるため、ノイズ等の
影響を受けにくく、オーディオ装置にて高音質の楽曲音
を出力することができる。
【0004】また、このようなオーディオ装置は、一般
に、CD(コンパクトディスク)やMD(ミニディス
ク)等の再生(録音)が可能であり、USBを介してパ
ソコンに接続された際に、パソコンからの制御に従っ
て、音楽CDや音楽MDの再生等を行うことができる。
具体的にパソコンには、オーディオ装置をコントロール
するアプリケーションプログラム(オーディオ制御ソフ
トウェア)が、ハードディスク等に実行可能に格納され
ている。そして、利用者は、オーディオ制御ソフトウェ
アの実行を指示し、パソコンのディスプレイに表示され
るGUI(Graphical User Interface)を通じて、マウ
ス等により、音楽CDや音楽MDの再生等をオーディオ
装置に指示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したオーディオ装
置は、一般に、パソコンと分離しても(USB非接続状
態でも)、使用可能となっている。つまり、単独でも音
楽CDや音楽MDの再生等を行うことができるように、
オーディオ装置には、操作部(キースイッチ群)が配置
されている。しかしながら、オーディオ装置がパソコン
と接続された状態において、このような操作部が利用者
に操作されると、パソコン側とオーディオ装置との間で
不整合が生じるおそれがある。つまり、利用者は、オー
ディオ制御ソフトウェアによる操作と、オーディオ装置
本体の操作部からの操作とが可能となり、その結果、オ
ーディオ装置の管理上において不整合が発生する可能性
が高くなる。
【0006】このような不整合の発生を防止するために
は、オーディオ制御ソフトウェア及びオーディオ装置に
おいて、複雑な状態管理処理を行う必要があり、極めて
煩雑であった。また、パソコン側と接続中において、オ
ーディオ装置の操作部からの操作を禁止(制限)するこ
とによっても、不整合の発生を防止できるが、利用者の
操作性を著しく低下させることとなり、好ましくない。
また、この場合には、オーディオ装置の故障と誤解され
るおそれもある。
【0007】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、不整合の発生を防止しつつ、適切な動作を行うこ
とができるオーディオシステム、電子機器および動作制
御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点に係るオーディオシステムは、
所定のインタフェースを介してオーディオ装置とコント
ロール機器とが、接離自在に接続されるオーディオシス
テムであって、前記オーディオ装置は、指示情報を入力
する指示情報入力手段と、前記コントロール機器と接続
された状態において、前記指示情報入力手段が入力した
指示情報を、インタフェースを介して前記コントロール
機器に転送する転送手段と、前記転送手段が転送した指
示情報に応答して前記コントロール機器から送られる制
御データを、インタフェースを介して受信する制御デー
タ受信手段と、前記制御データ受信手段が受信した制御
データに従って、所定の動作を行う制御手段と、を備
え、前記コントロール機器は、前記オーディオ装置と接
続された状態において、前記転送手段により転送された
指示情報を、インタフェースを介して受信する指示情報
受信手段と、前記指示情報受信手段が受信した指示情報
に対応する制御データを生成する制御データ生成手段
と、前記制御データ生成手段が生成した制御データを、
インタフェースを介して前記オーディオ装置に送信する
制御データ送信手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0009】前記オーディオ装置は、前記コントロール
機器とのインタフェースを介した接続状態を判別する判
別手段を更に備え、前記転送手段は、前記判別手段によ
り、前記コントロール機器と分離中であると判別された
場合に、前記コントロール機器への指示情報の転送を停
止し、前記制御手段は、前記判別手段により、前記コン
トロール機器と分離中であると判別された場合に、前記
指示情報入力手段が入力した指示情報に従った動作を行
い、前記判別手段により前記コントロール機器と接続中
であると判別された場合に、前記制御データ受信手段が
受信した制御データに従った動作を行ってもよい。
【0010】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点に係るオーディオシステムは、USBインタフェー
スを介して所定の操作部を有するオーディオ装置とコン
トロール機器とが、接離自在に接続されるオーディオシ
ステムであって、前記オーディオ装置は、USBインタ
フェースの電源ラインにより、前記コントロール機器と
の接続状態を判別する判別手段と、所定の指示情報を操
作部を介して入力する指示情報入力手段と、前記判別手
段により前記コントロール機器と接続中であると判別さ
れた場合に、前記指示情報入力手段が入力した指示情報
を、USBインタフェースを介して前記コントロール機
器に転送する転送手段と、前記転送手段が転送した指示
情報に応答して前記コントロール機器から送られる制御
データ及び、前記コントロール機器から単独で送られる
制御データを、USBインタフェースを介して受信する
制御データ受信手段と、前記判別手段により前記コント
ロール機器と分離中であると判別された場合に、前記指
示情報入力手段が入力した指示情報に従って所定の動作
を行い、前記判別手段により前記コントロール機器と接
続中であると判別された場合に、前記制御データ受信手
段が受信した制御データに従って所定の動作を行う制御
手段と、を備え、前記コントロール機器は、前記オーデ
ィオ装置と接続された状態において、前記転送手段によ
り転送された指示情報を、USBインタフェースを介し
て受信する指示情報受信手段と、前記指示情報受信手段
が受信した指示情報に対応する制御データを生成する制
御データ生成手段と、前記制御データ生成手段が生成し
た制御データを、USBインタフェースを介して前記オ
ーディオ装置に送信する制御データ送信手段と、を備え
る、ことを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点に係る電子機器は、所定のインタフェースを介して
外部のコントロール機器と接離自在に接続される電子機
器であって、電子機器自身に向けられた指示情報を入力
する指示情報入力手段と、コントロール機器と接続され
た状態において、前記指示情報入力手段が入力した指示
情報を、インタフェースを介してコントロール機器に転
送する転送手段と、前記転送手段が転送した指示情報に
応答してコントロール機器から送られる制御データを、
インタフェースを介して受信する制御データ受信手段
と、前記制御データ受信手段が受信した制御データに従
って、所定の動作を行う制御手段と、を備えることを特
徴とする。
【0012】上記目的を達成するため、本発明の第4の
観点に係る電子機器は、所定のインタフェースを介して
外部のコントロール機器と接離自在に接続される電子機
器であって、電子機器自身に向けられた指示情報を入力
する指示情報入力手段と、コントロール機器から送られ
る制御データを、インタフェースを介して受信する制御
データ受信手段と、前記指示情報入力手段が入力した指
示情報及び、前記制御データ受信手段が受信した制御デ
ータの何れかに従って、所定の動作を行う制御手段と、
コントロール機器とのインタフェースを介した接続状態
を判別する判別手段と、前記判別手段によりコントロー
ル機器と分離中であると判別された場合に、前記指示情
報入力手段が入力した指示情報に従った動作を前記制御
手段に行わせ、前記判別手段によりコントロール機器と
接続中であると判別された場合に、前記指示情報入力手
段が入力した指示情報をコントロール機器に転送し、応
答してコントロール機器から送られる制御データに従っ
た動作を前記制御手段に行わせる制御振り分け手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、本発明の第5の
観点に係る電子機器は、USBインタフェースを介して
外部のコントロール機器と接離自在に接続される所定の
操作部を有する電子機器であって、USBインタフェー
スの電源ラインにより、コントロール機器との接続状態
を判別する判別手段と、所定の指示情報を操作部を介し
て入力する指示情報入力手段と、前記判別手段によりコ
ントロール機器と接続中であると判別された場合に、前
記指示情報入力手段が入力した指示情報を、USBイン
タフェースを介してコントロール機器に転送する転送手
段と、前記転送手段が転送した指示情報に応答してコン
トロール機器から送られる制御データ及び、コントロー
ル機器から単独で送られる制御データを、USBインタ
フェースを介して受信する制御データ受信手段と、前記
判別手段によりコントロール機器と分離中であると判別
された場合に、前記指示情報入力手段が入力した指示情
報に従って所定の動作を行い、前記判別手段によりコン
トロール機器と接続中であると判別された場合に、前記
制御データ受信手段が受信した制御データに従って所定
の動作を行う制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、本発明の第6の
観点に係る動作制御方法は、所定のインタフェースを介
して外部のコントロール機器と接離自在に接続される電
子機器における動作制御方法であって、電子機器自身に
向けられた指示情報を入力する指示情報入力ステップ
と、コントロール機器と接続された状態において、前記
指示情報入力ステップにて入力された指示情報を、イン
タフェースを介してコントロール機器に転送する転送ス
テップと、前記転送ステップにて転送された指示情報に
応答してコントロール機器から送られる制御データを、
インタフェースを介して受信する制御データ受信ステッ
プと、前記制御データ受信ステップにて受信された制御
データに従って、所定の動作を行う制御ステップと、を
備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にかかるオー
ディオシステムについて、以下図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は、この発明の実施の形態に適用され
るオーディオシステムの構成の一例を示すブロック図で
ある。図示するように、このオーディオシステムは、オ
ーディオ装置1と、パソコン(パーソナルコンピュー
タ)3とが、USB(Universal Serial Bus)ケーブル
Cを介して接続されて構成される。なお、USBケーブ
ルCは、利用者により着脱可能となっている。また、U
SBケーブルCには、USB規格に従って、通信ライン
(D+,D−)及びVBUS(電源ライン)が含まれて
いる。
【0017】オーディオ装置1は、USBインタフェー
スを備えた電子機器であり、一例として、MD(ミニデ
ィスク)及び、CD(コンパクトディスク)を再生(録
音)可能な録音再生機器である。このオーディオ装置1
は、図示するように、USBハブ11と、USB I/
F12,13と、MD制御モジュール14と、USBオ
ーディオ15と、セレクタ16と、アンプ17と、スピ
ーカ18と、内部バス19と、操作部20と、オーディ
オマイコン21と、表示部22と、処理制御部23と、
マルチデコードDSP24と、ROM25と、RAM2
6と、ドライブコントローラ27と、CDドライブユニ
ット28と、から構成される。
【0018】USBハブ11は、USB規格に従った通
信データの分岐及び収集を行う。具体的にUSBハブ1
1は、USB I/F12,13とパソコン3との間に
おける制御データ等の通信を中継し、また、MD制御モ
ジュール14とパソコン3との間における転送楽曲デー
タ等の通信を中継し、更に、USBオーディオ15とパ
ソコン1との間におけるUSB音声信号等の通信を中継
する。
【0019】USB I/F(USBインタフェース)
12,13は、それぞれUSB規格に従った通信機能を
有するICであり、制御データ(フレームデータ)等
を、USBハブ11を介してパソコン3との間で送受信
する。そして、USB I/F12(ブリッジ)は、U
SBハブ11と内部バス19とを接続するブリッジであ
り、内部バス19に接続された各モジュール(処理制御
部23〜ドライブコントローラ27等)の通信を中継す
る。例えば、USB I/F12は、パソコン3から送
られたCDドライブユニット28への制御データ(アク
セス指令等)を受信すると、内部バス19を介してドラ
イブコントローラ27にアクセス指令等を送信する。そ
して、パソコン3は、USB I/F12等を介して、
CDドライブユニット28に装填されたCDから楽曲デ
ータ等を読み出す。
【0020】一方、USB I/F13(コントロー
ル)は、オーディオマイコン21から供給される制御デ
ータ(指示情報等)を、USBハブ11を介してパソコ
ン3に向けて送信する。また、USB I/F13は、
パソコン3から送られる制御データ(動作指令情報)を
USBハブ11を介して受信し、受信した制御データを
オーディオマイコン21に供給する。なお、USB I
/F13は、USBケーブルCのVBUSにより供給さ
れる電源電圧の有無等を逐次検出することにより、オー
ディオ装置1がUSBケーブルCを介してパソコン3と
接続された状態であるか否かを判別する。
【0021】MD制御モジュール14は、例えば、Ne
tMD(登録商標)規格に準拠したモジュールであり、
パソコン3から送られる暗号化された楽曲データ(PC
Mデータ/ATRAC3方式にて圧縮されたデータ)等
を受信、復号して、数倍速〜数十倍速にてMDに記録す
る。その際、MD制御モジュール14は、著作権保護の
ためのコンテンツハッシュ(楽曲データから一意に求め
られた特定情報)をパソコン3に送信する。また、MD
制御モジュール14は、楽曲データを記録したMDを再
生し、そしてデコードして得た音声信号A1を、セレク
タ16を介してアンプ17等に順次供給する。
【0022】USBオーディオ15は、例えば、USB
規格に従った通信機能を併せ持つCODEC(COder/DE
Coder)用IC等からなり、USBハブ11を介してパ
ソコン3から供給されたUSB音声信号(アイソクロナ
ス転送のフレーム等)を順次取得する。そして、取得し
たUSB音声信号をデコードして得られた音声信号A2
を、セレクタ16を介してアンプ17等に順次供給す
る。また、USBオーディオ15は、セレクタ16にて
選択された音声信号を、USB音声信号に変換して、U
SBハブ11に供給する。
【0023】セレクタ16は、例えば、3入力1出力の
セレクタ回路等からなり、MD制御モジュール14、U
SBオーディオ15、及び、マルチデコードDSP24
から供給される音声信号A1〜A3をそれぞれ入力し、
オーディオマイコン21から供給される切換信号等に従
って、何れか一つの音声信号を選択する。セレクタ16
は、選択した音声信号をアンプ17を介してスピーカ1
8等に出力する。
【0024】アンプ17は、増幅回路等からなり、セレ
クタ16にて選択され出力された音声信号を適宜増幅し
て、スピーカ18及びUSBオーディオ15に供給す
る。
【0025】スピーカ18は、アンプ17にて増幅され
た音声信号を入力し、入力した音声信号に従って、所定
の楽曲音等を発する。
【0026】内部バス19は、処理制御部23と、マル
チデコードDSP24と、ROM25と、RAM26
と、ドライブコントローラ27とを共通路にて接続する
バスであり、主に、処理制御部23と、マルチデコード
DSP24〜ドライブコントローラ27との間で必要な
情報(信号)を伝送する。
【0027】操作部20は、例えば、オーディオ装置の
前面に配置された複数のキースイッチ群からなり、利用
者の操作(押下等)に従った指示情報をオーディオマイ
コン21に供給する。具体的に操作部20は、図2に示
すように、MDの再生を指示するMD再生キー20a
(MD PLAY)、CDの再生を指示するCD再生キ
ー20b(CDPLAY)、及び、MD再生やCD再生
の停止を指示する停止キー20c(STOP)等を含ん
で構成される。
【0028】図1に戻って、オーディオマイコン21
は、例えば、1チップマイコン等からなり、USB I
/F13、セレクタ16、MD制御モジュール14、及
び、処理制御部23等を制御する。具体的にオーディオ
マイコン21は、操作部20から供給される指示情報
や、パソコン3からUSB I/F13を介して送られ
る制御データに従って、処理制御部23を制御し、ドラ
イブコントローラ27を通じて、CDドライブユニット
28にCDを再生等させる。その際、オーディオマイコ
ン21と処理制御部23との間では、UART(Univer
sal Asynchronous Receiver Transmitter)通信にて、
マクロコマンド(例えば、PLAYやSTOP等)がや
り取りされる。また、オーディオマイコン21は、同様
に、指示情報や制御データに従って、MD制御モジュー
ル14を制御して、MDから楽曲データを再生し、ま
た、MDに楽曲データを記録する。その際、オーディオ
マイコン21とMD制御モジュール14との間でも、U
ART通信にて、マクロコマンドがやり取りされる。
【0029】なお、オーディオマイコン21は、USB
I/F13を介して、オーディオ装置1とパソコン3
とのUSBケーブルCによる接続の有無を逐次検出して
おり、非接続状態(分離中)と接続状態(接続中)とに
応じて、それぞれ異なった制御を行う。つまり、オーデ
ィオマイコン21は、オーディオ装置1がパソコン3と
分離中である場合に、操作部20から供給された指示情
報に従って、そのまま処理制御部23やMD制御モジュ
ール14等を制御する。一方、パソコン3と接続中であ
る場合に、オーディオマイコン21は、操作部20から
供給された指示情報を、USB I/F13等を介して
パソコン3に転送する。そして、転送した指示情報に応
答してパソコン3から送られる同等の制御データを、U
SB I/F13等を介して受信すると、受信した制御
データに従って、処理制御部23やMD制御モジュール
14等を制御する。なお、オーディオ装置1がパソコン
3と接続中である場合には、パソコン3側の操作(利用
者によるキーボードやマウス等の操作)に従った制御デ
ータが送られる場合もある。この場合も、オーディオマ
イコン21は、パソコン3から送られる制御データをU
SB I/F13等を介して受信し、受信した制御デー
タに従って、処理制御部23やMD制御モジュール14
等を制御する。
【0030】表示部22は、液晶表示パネル等からな
り、オーディオマイコン21から供給される表示用デー
タに従って、オーディオ装置1の動作状況を示す文字や
図形等を表示する。なお、表示部22は、オーディオ装
置1とパソコン3との接続状態を示す文字や図形等を表
示してもよい。
【0031】処理制御部23は、CPU(Central Proc
essing Unit)等からなり、例えば、ROM25に記憶
されたプログラム(RAM26にロードされたプログラ
ム)に従って、マルチデコードDSP24やドライブコ
ントローラ27等を制御する。例えば、処理制御部23
は、ドライブコントローラ27を通じて、CDドライブ
ユニット28に装填されたCDから所定の音楽フォーマ
ットの楽曲データを読み出し、読み出した楽曲データを
マルチデコードDSP24に転送することにより、楽曲
データを再生する。
【0032】マルチデコードDSP24は、例えば、C
D−DA(CD Digital Audio)、MP3(MPEG1 Audio
Layer-3)、及び、WMA(Windows(R) Media Audio)
等といった複数の音楽フォーマット(エンコード方式や
圧縮方式)に対応し、CDから読み出された楽曲データ
を適宜デコードし、音声信号A3を生成する。マルチデ
コードDSP24は、生成した音声信号A3をセレクタ
16に供給する。
【0033】ROM(Read Only Memory)25は、例え
ば、書き換え可能な読み出し専用メモリであるフラッシ
ュROMからなり、処理制御部23が実行するプログラ
ム等を予め記憶する。
【0034】RAM(Random Access Memory)26は、
例えば、バスクロックに同期して動作するSDRAM
(Synchronous Dynamic RAM)等からなり、ROM25
内に記憶されたプログラムをロードする。また、RAM
26は、処理制御部23がプログラムを実行する際に必
要となるワークデータ等を記憶する。
【0035】ドライブコントローラ27は、例えば、A
TAPI(AT Attachment Packet Interface)規格のコ
ントローラ等からなり、CDドライブユニット28を制
御する。すなわち、ドライブコントローラ27は、CD
ドライブユニット28に装填されたCDから楽曲データ
を読み出し、読み出した楽曲データをマルチデコードD
SP24に供給する。
【0036】CDドライブユニット28は、例えば、A
TAPI規格のCDドライブ装置からなり、ドライブコ
ントローラ27に制御され、装填されたCD等を再生す
る。なお、CDドライブユニット28は、市販された音
楽CDだけでなく、CD−R(CD Recordable)やCD
−RW(CD ReWritable)等も再生可能である。そし
て、CD−R等に記録されたMP3やWMA等の音楽フ
ォーマットの楽曲データを読み出し、ドライブコントロ
ーラ27等を介して、マルチデコードDSP24に供給
する。
【0037】一方、パソコン3は、CPU等の演算ユニ
ット、メモリやハードディスク等の記憶素子、マウスや
キーボード等の操作デバイス、ディスプレイ等の表示デ
バイス、そして、USBインタフェース等を備えた汎用
のパーソナルコンピュータからなる。そして、パソコン
3は、ハードディスク等にインストールされたOS(Op
erating System)に従って稼動し、そのOS上にてGU
Iアプリケーション3a(GUI APP)等を実行す
る。
【0038】このGUIアプリケーション3aは、オー
ディオ装置1を制御・管理するためのアプリケーション
ソフトウェアである。具体的には、図3(a),(b)
に示すような画像をディスプレイに表示しながら、利用
者によるマウスやキーボードからの操作指示を受けて、
USBケーブルCを介してオーディオ装置1を制御す
る。つまり、オーディオ装置1にてMDの再生等を行う
場合、GUIアプリケーション3aは、図3(a)に示
すような画像をディスプレイに表示しつつ、利用者から
のマウス等による操作指示を待機する。そして、操作指
示を受けると、その操作指示に応じて図3(a)の画像
を適宜更新すると共に、対応する制御データを生成し
て、オーディオ装置1に向けて送信する。また、オーデ
ィオ装置1にてCDの再生等を行う場合、同様にGUI
アプリケーション3aは、図3(b)に示すような画像
を表示しつつ、マウス等による操作指示を待機し、取得
した操作指示に対応する制御データを生成して、オーデ
ィオ装置1に向けて送信する。
【0039】なお、上述したように、パソコン3とオー
ディオ装置1とが接続された状態で、オーディオ装置1
の操作部20が操作されると、USB I/F13等を
介して指示情報がパソコン3に向けて転送される。GU
Iアプリケーション3aは、このような指示情報が送ら
れると、マウスやキーボードからの操作指示と同等に扱
い、この指示情報に対応する制御データを生成して、オ
ーディオ装置1に向けて送信する。もちろん、パソコン
3は、オーディオ装置1からの指示情報、及び、マウス
やキーボードからの操作指示を、メモリに記憶して管理
し、オーディオ装置1がどのような状態にあるか、常に
認識可能である。
【0040】このような構成のオーディオシステム(オ
ーディオ装置1)は、パソコン3とオーディオ装置1と
が接続されていない状態(分離中)と、パソコン3とオ
ーディオ装置1とが接続されている状態(接続中)と
で、異なる制御が行われる。
【0041】まず、図4に示すように、オーディオ装置
1がパソコン3と分離中の場合において、利用者により
操作部20が操作されると、オーディオ装置1は、直接
指示された動作を行う。すなわち、操作部20から入力
された指示情報がオーディオマイコン21に供給される
と、オーディオマイコン21は、供給された指示情報に
従って、そのまま処理制御部23(最終的にはCDドラ
イブユニット28等)やMD制御モジュール14等を制
御する。
【0042】一方、図5に示すように、オーディオ装置
1がパソコン3と接続中の場合において、利用者により
操作部20が操作されると、オーディオ装置1は、一旦
その指示をパソコン3に転送し、そして、パソコン3か
ら間接的に指示(制御)された動作を行う。すなわち、
操作部20から入力された指示情報がオーディオマイコ
ン21に供給されると、オーディオマイコン21は、供
給された指示情報をUSB I/F13等を介してパソ
コン3に転送する。そして、転送した指示情報に応答し
てパソコン3から送られる同等の制御データを、USB
I/F13等を介して受信すると、オーディオマイコ
ン21は、受信した制御データに従って、処理制御部2
3やMD制御モジュール14等を制御する。
【0043】以下、この発明の実施の形態にかかるオー
ディオシステムの動作について、図6〜図8を参照して
説明する。図6〜図8は、オーディオ装置1にて実行さ
れるオーディオ装置側処理と、分離中処理と、接続中処
理とをそれぞれ説明するためのフローチャートである。
なお、図6等は、例えば、オーディオ装置1の電源投入
と共に開始される。また、オーディオ装置1とパソコン
3とがUSBケーブルCにて接続された状態において
は、パソコン3にてGUIアプリケーション3aが実行
されているものとする。
【0044】最初に、オーディオ装置側処理について、
図6を参照して説明する。まず、オーディオマイコン2
1は、USB I/F13を介して、パソコン3との接
続状況を取得する(ステップS1)。そして、取得した
接続状況に従って、オーディオ装置1とパソコン3とが
非接続状態であるか否かを判別する(ステップS2)。
すなわち、オーディオマイコン21は、USB I/F
13にてVBUSにより供給される電源電圧の有無等を
逐次検出することにより、オーディオ装置1がUSBケ
ーブルCを介してパソコン3と接続中であるか又は、分
離中であるかを判別する。
【0045】オーディオマイコン21は、非接続状態で
あると判別した場合、分離中処理を実行する(ステップ
S3)。すなわち、オーディオマイコン21は、オーデ
ィオ装置1の単独動作となる分離中処理を実行する。な
お、この分離中処理についての詳細は後述する。
【0046】一方、非接続状態でない(接続状態であ
る)と判別した場合に、オーディオマイコン21は、接
続中処理を実行する(ステップS4)。すなわち、オー
ディオマイコン21は、オーディオ装置1とパソコン3
との連携動作となる接続中処理を実行する。なお、この
接続中処理についての詳細も後述する。そして、オーデ
ィオマイコン21は、ステップS1に処理を戻し、ステ
ップS1〜S4の処理を繰り返し実行する。
【0047】次に、分離中処理の詳細について、図7を
参照して説明する。この分離中処理が開始されると、オ
ーディオマイコン21は、操作部20から指示情報が入
力されたか否かを判別する(ステップS11)。つま
り、利用者により操作部20のキーが押下されたか否か
を判別する。オーディオマイコン21は、指示情報が入
力されていないと判別した場合、そのまま分離中処理を
終了し、上述のオーディオ装置側処理に制御を戻す。一
方、指示情報が入力されたと判別した場合に、オーディ
オマイコン21は、指示情報がCD再生指示であるか否
かを判別する(ステップS12)。すなわち、図2に示
すような操作部20において、押下されたのがCD再生
キー20bであるか否かを判別する。
【0048】オーディオマイコン21は、指示情報がC
D再生指示であると判別した場合、セレクタ16をCD
再生用に切り替える(マルチデコードDSP24からの
音声信号A3を選択させる)と共に、ドライブコントロ
ーラ27の制御を処理制御部23に依頼する(ステップ
S13)。なお、オーディオ装置1において既にCDが
再生されている場合に、オーディオマイコン21は、そ
のまま、分離中処理を終える。また、オーディオ装置1
においてMDの方が再生されている場合に、オーディオ
マイコン21はMDの再生を停止させた後に、ステップ
S13以降の処理を実行する。
【0049】処理制御部23は、CDドライブユニット
28にてCDの再生を開始させ、再生した楽曲データを
マルチデコードDSP24に供給させる(ステップS1
4)。マルチデコードDSP24は、供給された楽曲デ
ータを音楽フォーマットに応じてデコードし、デコード
した音声信号をセレクタ16を介してスピーカ18に出
力する(ステップS15)。なお、これらのステップS
14,S15は、CDの再生が続く間(例えば、全曲の
再生が終わるまで)、繰り返し実行される。
【0050】また、上述のステップS12にて、指示情
報がCD再生指示でない場合、オーディオマイコン21
は、指示情報がMD再生指示であるか否かを判別する
(ステップS16)。すなわち、図2に示すような操作
部20において、押下されたのがMD再生キー20aで
あるか否かを判別する。
【0051】オーディオマイコン21は、MD再生指示
であると判別した場合、セレクタ16をMD再生用に切
り替える(MD制御モジュール14からの音声信号A1
を選択させる)と共に、MD制御モジュール14にMD
の再生を依頼する(ステップS17)。なお、オーディ
オマイコン21は、オーディオ装置1において既にMD
が再生されている場合、そのまま分離中処理を終え、ま
た、CDの方が再生されている場合に、CDの再生を停
止させる。
【0052】MD制御モジュール14は、MDの再生に
伴い、デコードした音声信号をセレクタ16を介してス
ピーカ18に出力する(ステップS18)。なお、この
ステップS18は、MDの再生が続く間(例えば、全曲
の再生が終わるまで)、繰り返し実行される。
【0053】また、上述のステップS16にて、指示情
報がMD再生指示でない場合、オーディオマイコン21
は、指示情報が停止指示であるか否かを判別する(ステ
ップS19)。すなわち、図2に示すような操作部20
において、押下されたのが停止キー20cであるか否か
を判別する。
【0054】オーディオマイコン21は、停止指示であ
ると判別した場合、CD又はMDの再生を停止させる
(ステップS20)。なお、オーディオ装置1において
CD又はMDが再生されていない場合、オーディオマイ
コン21は、そのまま、分離中処理を終える。
【0055】また、上述のステップS19にて、指示情
報が停止指示でないと判別した場合、オーディオマイコ
ン21は、対応する動作を行う(ステップS21)。す
なわち、上述したCDやMDの再生指示及び、それらの
停止指示以外の動作を行う。
【0056】次に、接続中処理の詳細について、図8を
参照して説明する。この接続中処理が開始されると、オ
ーディオマイコン21は、操作部20から指示情報が入
力されたか否かを判別する(ステップS31)。オーデ
ィオマイコン21は、指示情報が入力されていないと判
別した場合、後述するステップS33に処理を進める。
一方、指示情報が入力されたと判別した場合に、オーデ
ィオマイコン21は、入力した指示情報をUSB I/
F13等を介してパソコン3に向けて転送する(ステッ
プS32)。
【0057】この指示情報が送られるとパソコン3は、
実行されているGUIアプリケーション3aに、指示情
報を供給する。そして、GUIアプリケーション3a
は、この指示情報を、マウスやキーボードからの操作指
示と同等に扱い、指示情報に対応する制御データを生成
して、オーディオ装置1に向けて送信する。なお、GU
Iアプリケーション3aは、パソコン3側の操作指示
(利用者によるマウスやキーボードからの操作指示)を
受けた場合でも、操作指示に対応する制御データを生成
して、オーディオ装置1に向けて送信する。
【0058】オーディオマイコン21は、USB I/
F13等を介して、パソコン3から送られた制御データ
を受信したか否かを判別する(ステップS33)。すな
わち、上述のステップS32にて転送した指示情報に応
答する制御データ又は、パソコン3側の操作指示に応じ
た制御データを受信したか否かを判別する。
【0059】オーディオマイコン21は、何れの制御デ
ータをも受信していないと判別した場合、そのまま接続
中処理を終了し、上述のオーディオ装置側処理に制御を
戻す。一方、制御データを受信したと判別した場合に、
オーディオマイコン21は、制御データがCDアクセス
であるか否かを判別する(ステップS34)。すなわ
ち、受信した制御データが、CDドライブユニット28
におけるCDへのアクセス(例えば、トラック情報の取
得、TOC情報の取得、又は、CD再生等)であるか否
かを判別する。
【0060】オーディオマイコン21は、制御データが
CDアクセスであると判別した場合、ドライブコントロ
ーラ27の制御を、USB I/F12を介したパソコ
ン3側からの制御に切り替える(ステップS35)。
【0061】これ以降、パソコン3(GUIアプリケー
ション3a)は、USB I/F12等を介して(ドラ
イブコントローラ27を通じて)CDドライブユニット
28を制御可能となり、自由にCDへのアクセスが行え
るようになる。例えば、GUIアプリケーション3aに
より、CDから全てのトラック情報の取得が行われ、図
3(b)に示すような画像がパソコン3のディスプレイ
等に表示される。そして、画像中のトラックがマウス等
により指定され、CD再生が指示されると、GUIアプ
リケーション3aは、USB I/F12等を介してC
Dから楽曲データの読み出しを開始する。この際、GU
Iアプリケーション3aは、現在CDを再生中であるこ
とをメモリ等に記憶する。
【0062】GUIアプリケーション3aは、読み出し
た楽曲データをソフトウェアエンコードによりデコード
し、パソコン3側にて音声出力するか、又は、読み出し
た楽曲データからUSB音声信号を生成して、オーディ
オ装置1に送信する。なお、オーディオ装置1にUSB
音声信号を送信する場合、GUIアプリケーション3a
は、再生開始に先立ち、USB I/F13を介してオ
ーディオマイコン21に、セレクタ16の切り換え(U
SBオーディオ15からの音声信号A2の選択)を指示
するものとする。
【0063】そして、USBオーディオ15は、USB
ハブ11を介してパソコン3から供給されたUSB音声
信号を受信すると、受信したUSB音声信号をデコード
して得られた音声信号A2を、アンプ17等を介してス
ピーカ18に供給する。
【0064】図8に戻って、上述のステップS34に
て、制御コードがCDアクセスでない場合、オーディオ
マイコン21は、制御コードがMDアクセスであるか否
かを判別する(ステップS36)。すなわち、受信した
制御データが、MD制御モジュール14におけるMDへ
のアクセス(例えば、トラック情報の取得、TOC情報
の取得、又は、MD再生・記録等)であるか否かを判別
する。
【0065】オーディオマイコン21は、制御データが
MDアクセスであると判別した場合、MD制御モジュー
ル14の制御を、USBハブ11を介したパソコン3側
からの制御に切り替える(ステップS37)。
【0066】これ以降、パソコン3(GUIアプリケー
ション3a)は、USBハブ11等を介して、MD制御
モジュール14を制御可能となり、自由にMDへのアク
セスが行えるようになる。例えば、GUIアプリケーシ
ョン3aにより、MDから全てのトラック情報の取得が
行われ、図3(a)に示すような画像がパソコン3のデ
ィスプレイ等に表示される。そして、画像中のトラック
がマウス等により指定され、MD再生が指示されると、
GUIアプリケーション3aは、USBハブ11等を介
してMD制御モジュール14にMD再生を指示する。な
お、再生開始に先立ち、USB I/F13を介してオ
ーディオマイコン21に、セレクタ16の切り換え(M
D制御モジュール14からの音声信号A1の選択)が指
示される。
【0067】MD制御モジュール14は、GUIアプリ
ケーション3aによって制御され、楽曲データの再生を
開始する。この際、GUIアプリケーション3aは、現
在MDを再生中であることをメモリ等に記憶する。そし
て、MD制御モジュール14は、再生に伴い、デコード
した音声信号A1を、アンプ17等を介してスピーカ1
8に供給する。
【0068】図8に戻って、上述のステップS36に
て、制御コードがMDアクセスでないと判別した場合、
オーディオマイコン21は、対応する動作を行う(ステ
ップS38)。すなわち、上述したCDやMDへのアク
セス以外の動作を行う。例えば、セレクタ16の切り換
え指示が、GUIアプリケーション3aからオーディオ
マイコン21に供給された場合に、オーディオマイコン
21は、セレクタ16を制御して音声信号A1〜A3の
何れかに切り換える。
【0069】このように、上述したオーディオ装置側処
理により、パソコン3とオーディオ装置1との接続状態
が判別され、接続状態に応じて異なる動作制御が、分離
中処理及び、接続中処理にて行われる。特に、接続中処
理において、オーディオ装置1は、操作部20からの指
示情報を、一旦パソコン3(GUIアプリケーション3
a)に転送し、転送した指示情報に応答してパソコン3
から送られる制御データをUSB I/F13等を介し
て受信する。そして、オーディオ装置1が、受信した制
御データに従って再生等の動作を行うため、GUIアプ
リケーション3aとオーディオ装置1との間の不整合が
発生し得ないこととなる。その際、複雑な状態管理処理
を行う必要がなく、また、オーディオ装置1の操作部2
0における操作を禁止する必要もない。この結果、不整
合の発生を防止しつつ、適切な動作を行うことができ
る。
【0070】上記の実施の形態では、オーディオ装置1
において、操作部20によって指示情報が入力される場
合について説明したが、指示情報を入力する手法は、任
意である。例えば、リモコン(リモートコントローラ)
等による赤外線信号を受信できるようにし、この赤外線
信号により、指示情報を入力してもよい。
【0071】また、上記の実施の形態では、オーディオ
装置1及びパソコン3がそれぞれUSBインタフェース
を備え、そして、オーディオ装置1とパソコン3との間
がUSBケーブルCを介して接続されるオーディオシス
テムについて説明した。しかしながら、オーディオ装置
1及びパソコン3が備えるインタフェースは、USBに
限られず任意である。例えば、IEEE1394等のよ
うなインタフェースであってもよく、オーディオ装置1
とパソコン3との間がIEEE1394ケーブルを介し
て接続されてもよい。更に、ブルートゥース(Bluetoot
h)や、IEEE802.11b等のような無線規格に
よるインタフェースによって、オーディオ装置1とパソ
コン3との間が接続されてもよい。
【0072】また、上記の実施の形態では、パソコン3
と接続可能な電子機器の一例として、オーディオ装置1
について説明したが、本発明は、個々に操作部等を備え
た種々の電子機器に適用可能である。例えば、プリン
タ、スキャナ、デジタルカメラ、そして、玩具等にも適
宜適用可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
不整合の発生を防止しつつ、適切な動作を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオーディオシステム
の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】操作部の具体例を示す模式図である。
【図3】(a),(b)共に、パソコンのGUIアプリ
ケーションにより、ディスプレイに表示される操作画面
の具体例を示す模式図である。
【図4】パソコンと分離中(非接続中)のオーディオ装
置における制御経路を説明するための模式図である。
【図5】パソコンと接続中のオーディオ装置における制
御経路を説明するための模式図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るオーディオ装置側処
理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る分離中処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る接続中処理を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 オーディオ装置 11 USBハブ 12,13 USB I/F 14 MD制御モジュール 15 USBオーディオ 16 セレクタ 17 アンプ 18 スピーカ 19 内部バス 20 操作部 21 オーディオマイコン 22 表示部 23 処理制御部 24 マルチデコードDSP 25 ROM 26 RAM 27 ドライブコントローラ 28 CDドライブユニット 3 パソコン 3a GUIアプリケーション C USBケーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のインタフェースを介してオーディオ
    装置とコントロール機器とが、接離自在に接続されるオ
    ーディオシステムであって、 前記オーディオ装置は、 指示情報を入力する指示情報入力手段と、 前記コントロール機器と接続された状態において、前記
    指示情報入力手段が入力した指示情報を、インタフェー
    スを介して前記コントロール機器に転送する転送手段
    と、 前記転送手段が転送した指示情報に応答して前記コント
    ロール機器から送られる制御データを、インタフェース
    を介して受信する制御データ受信手段と、 前記制御データ受信手段が受信した制御データに従っ
    て、所定の動作を行う制御手段と、を備え、 前記コントロール機器は、 前記オーディオ装置と接続された状態において、前記転
    送手段により転送された指示情報を、インタフェースを
    介して受信する指示情報受信手段と、 前記指示情報受信手段が受信した指示情報に対応する制
    御データを生成する制御データ生成手段と、 前記制御データ生成手段が生成した制御データを、イン
    タフェースを介して前記オーディオ装置に送信する制御
    データ送信手段と、を備える、 ことを特徴とするオーディオシステム。
  2. 【請求項2】前記オーディオ装置は、 前記コントロール機器とのインタフェースを介した接続
    状態を判別する判別手段を更に備え、 前記転送手段は、前記判別手段により、前記コントロー
    ル機器と分離中であると判別された場合に、前記コント
    ロール機器への指示情報の転送を停止し、 前記制御手段は、前記判別手段により、前記コントロー
    ル機器と分離中であると判別された場合に、前記指示情
    報入力手段が入力した指示情報に従った動作を行い、前
    記判別手段により前記コントロール機器と接続中である
    と判別された場合に、前記制御データ受信手段が受信し
    た制御データに従った動作を行う、 ことを特徴とする請求項1に記載のオーディオシステ
    ム。
  3. 【請求項3】USB(Universal Serial Bus)インタフ
    ェースを介して所定の操作部を有するオーディオ装置と
    コントロール機器とが、接離自在に接続されるオーディ
    オシステムであって、 前記オーディオ装置は、 USBインタフェースの電源ラインにより、前記コント
    ロール機器との接続状態を判別する判別手段と、 所定の指示情報を操作部を介して入力する指示情報入力
    手段と、 前記判別手段により前記コントロール機器と接続中であ
    ると判別された場合に、前記指示情報入力手段が入力し
    た指示情報を、USBインタフェースを介して前記コン
    トロール機器に転送する転送手段と、 前記転送手段が転送した指示情報に応答して前記コント
    ロール機器から送られる制御データ及び、前記コントロ
    ール機器から単独で送られる制御データを、USBイン
    タフェースを介して受信する制御データ受信手段と、 前記判別手段により前記コントロール機器と分離中であ
    ると判別された場合に、前記指示情報入力手段が入力し
    た指示情報に従って所定の動作を行い、前記判別手段に
    より前記コントロール機器と接続中であると判別された
    場合に、前記制御データ受信手段が受信した制御データ
    に従って所定の動作を行う制御手段と、を備え、 前記コントロール機器は、 前記オーディオ装置と接続された状態において、前記転
    送手段により転送された指示情報を、USBインタフェ
    ースを介して受信する指示情報受信手段と、 前記指示情報受信手段が受信した指示情報に対応する制
    御データを生成する制御データ生成手段と、 前記制御データ生成手段が生成した制御データを、US
    Bインタフェースを介して前記オーディオ装置に送信す
    る制御データ送信手段と、を備える、 ことを特徴とするオーディオシステム。
  4. 【請求項4】所定のインタフェースを介して外部のコン
    トロール機器と接離自在に接続される電子機器であっ
    て、 電子機器自身に向けられた指示情報を入力する指示情報
    入力手段と、 コントロール機器と接続された状態において、前記指示
    情報入力手段が入力した指示情報を、インタフェースを
    介してコントロール機器に転送する転送手段と、 前記転送手段が転送した指示情報に応答してコントロー
    ル機器から送られる制御データを、インタフェースを介
    して受信する制御データ受信手段と、 前記制御データ受信手段が受信した制御データに従っ
    て、所定の動作を行う制御手段と、 を備えることを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】所定のインタフェースを介して外部のコン
    トロール機器と接離自在に接続される電子機器であっ
    て、 電子機器自身に向けられた指示情報を入力する指示情報
    入力手段と、 コントロール機器から送られる制御データを、インタフ
    ェースを介して受信する制御データ受信手段と、 前記指示情報入力手段が入力した指示情報及び、前記制
    御データ受信手段が受信した制御データの何れかに従っ
    て、所定の動作を行う制御手段と、 コントロール機器とのインタフェースを介した接続状態
    を判別する判別手段と、 前記判別手段によりコントロール機器と分離中であると
    判別された場合に、前記指示情報入力手段が入力した指
    示情報に従った動作を前記制御手段に行わせ、前記判別
    手段によりコントロール機器と接続中であると判別され
    た場合に、前記指示情報入力手段が入力した指示情報を
    コントロール機器に転送し、応答してコントロール機器
    から送られる制御データに従った動作を前記制御手段に
    行わせる制御振り分け手段と、 を備えることを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】USBインタフェースを介して外部のコン
    トロール機器と接離自在に接続される所定の操作部を有
    する電子機器であって、 USBインタフェースの電源ラインにより、コントロー
    ル機器との接続状態を判別する判別手段と、 所定の指示情報を操作部を介して入力する指示情報入力
    手段と、 前記判別手段によりコントロール機器と接続中であると
    判別された場合に、前記指示情報入力手段が入力した指
    示情報を、USBインタフェースを介してコントロール
    機器に転送する転送手段と、 前記転送手段が転送した指示情報に応答してコントロー
    ル機器から送られる制御データ及び、コントロール機器
    から単独で送られる制御データを、USBインタフェー
    スを介して受信する制御データ受信手段と、 前記判別手段によりコントロール機器と分離中であると
    判別された場合に、前記指示情報入力手段が入力した指
    示情報に従って所定の動作を行い、前記判別手段により
    コントロール機器と接続中であると判別された場合に、
    前記制御データ受信手段が受信した制御データに従って
    所定の動作を行う制御手段と、 を備えることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】所定のインタフェースを介して外部のコン
    トロール機器と接離自在に接続される電子機器における
    動作制御方法であって、 電子機器自身に向けられた指示情報を入力する指示情報
    入力ステップと、 コントロール機器と接続された状態において、前記指示
    情報入力ステップにて入力された指示情報を、インタフ
    ェースを介してコントロール機器に転送する転送ステッ
    プと、 前記転送ステップにて転送された指示情報に応答してコ
    ントロール機器から送られる制御データを、インタフェ
    ースを介して受信する制御データ受信ステップと、 前記制御データ受信ステップにて受信された制御データ
    に従って、所定の動作を行う制御ステップと、 を備えることを特徴とする動作制御方法。
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