JP2003323574A - 契約データ処理方法、装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

契約データ処理方法、装置及びコンピュータプログラム

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JP2003323574A
JP2003323574A JP2002128773A JP2002128773A JP2003323574A JP 2003323574 A JP2003323574 A JP 2003323574A JP 2002128773 A JP2002128773 A JP 2002128773A JP 2002128773 A JP2002128773 A JP 2002128773A JP 2003323574 A JP2003323574 A JP 2003323574A
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JP2002128773A
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English (en)
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Toru Sakurai
徹 櫻井
Hidenori Sato
秀紀 佐藤
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NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のユーザ間で交わされる契約書データが
途中で別のデータとならないように、その同一性を確保
することができる仕組みを得る。 【解決手段】 ハッシュ生成部13がバイヤー及びサプ
ライヤのそれぞれから提供された契約書ファイルに基づ
いてハッシュ値を生成し、判別処理部14によりサプラ
イヤから提供された契約書ファイルから生成したハッシ
ュ値が、バイヤーから提供された契約書ファイルから生
成したハッシュ値に適合するか否か判別し、判別の結
果、適合した場合に通知処理部15がバイヤーに対して
契約書ファイルがダウンロードできる旨を通知するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のユーザ間で
電子的なデータを用いて契約を行うための技術である。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク等の発達、普及にともない
様々な文書の電子化が進んでいる。このような一例とし
て、最近では契約書を電子データで作成し、これを所定
のネットワーク等を通じて契約書データを取り交わすい
わゆる電子契約システムがある。この一例を図7に示
す。図7に示した例では、バイヤーとサプライヤとの間
で商品購入等の契約を行う場合の例である。この従来の
システムは、バイヤー端末、サプライヤ端末、及びこれ
ら端末に所定のネットワークを介して接続可能に構成さ
れたサーバから構成されている。
【0003】このように構成された、従来の電子契約シ
ステムによれば、まず、バイヤーが契約書ファイルを作
成し、作成した契約書ファイルに自己の電子署名データ
を添付する(S101)。そして、バイヤーは、バイヤ
ー端末を使って電子署名付き契約書ファイルをサーバに
送信する(S102)。サーバに契約書ファイルが送信
されると、サプライヤは、所定のタイミングでサーバか
ら当該契約書ファイルをダウンロードする(S10
3)。サプライヤは、契約書ファイルの内容を確認し、
契約書ファイルに電子署名データを添付し(S10
4)、この署名付きの契約書ファイルをサーバに送信す
る(S105)。
【0004】バイヤーは、所定のタイミングでサーバに
対してサプライヤの署名付き契約書ファイルをダウンロ
ードする(S106)。そして、バイヤーは契約書の内
容を確認し、契約書の内容が異なっている場合、例え
ば、サプライヤが違う契約書ファイルを誤って送信して
きた場合などには、契約書をサプライヤに差し戻しの通
知を行う(S107)。差し戻しの通知がされると、サ
プライヤは、契約書の内容を確認し、正しい契約書ファ
イルに電子署名を付してサーバに再送する(S10
8)。これにより、バイヤーは、再度サーバから署名付
きの正しい契約書ファイルをダウンロードすることによ
り(S109)、契約手続が完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のシス
テムでは、契約書ファイルを取り交わす際、契約書ファ
イルの送信者(上述の例では、バイヤー)が一旦その契
約書ファイルをダウンロードして内容を確認し、誤った
内容である場合には、送信者自身が相手方(上述の例で
は、サプライヤ)に差し戻しを行い、再度相手方から正
しい契約書ファイルをサーバにアップロードしてもらっ
てから再度契約書ファイルをダウンロードする必要があ
った。そのため、相手方が一度誤った契約書ファイルを
提供すると、送信者は契約書ファイルの差し戻しや、サ
ーバから再度契約書ファイルをダウンロードするなどの
処理が必要となり、送信者にとっては非常に処理が煩雑
なばかりか、処理全体としても無駄な時間がかかってし
まうという問題があった。
【0006】また、従来は契約書ファイルの送信者が、
相手方から返信された契約書ファイルの内容を、例えば
端末のディスプレイ等に表示して目視で確認していた
が、この確認が十分でないと、相手方から送信された誤
った契約書ファイルを、正しい契約書ファイルとしてそ
のまま保管してしまい、後日になって問題となる場合が
あるなどの問題があった。
【0007】本発明は、上述の問題点等に鑑みてなされ
たものであって、複数のユーザ間で交わされる契約書デ
ータが途中で別のデータとならないように、その同一性
を確保することができる仕組みを提供することを課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の一の観点にかかる契約データ処理方法は、
第1のユーザと第2のユーザとの間で、契約に関する契
約データを取り交わすための方法であって、コンピュー
タにより、上記第1のユーザから提供された契約データ
を受付ける処理と、上記受付けた契約データのうちの少
なくとも一部のデータに基づいて、第1のハッシュ値を
生成する処理と、上記第1のユーザから提供された契約
データを上記第2のユーザに提供する処理と、上記提供
された契約データの内容を確認した第2ユーザから提供
された契約データを受付ける処理と、上記第2のユーザ
から受け付けた契約データのうちの少なくとも一部に基
づいて第2のハッシュ値を生成する処理と、上記第2の
ハッシュ値が上記第1のハッシュ値に適合するか判別す
る処理と、上記第2のハッシュ値が上記第1のハッシュ
値に適合しないと判別された場合、上記第2のユーザに
対して、当該ユーザが提供した契約データが適合してい
ない旨を通知する処理とを実行することを特徴とする。
【0009】本発明の一の観点にかかる契約データ処理
装置は、第1のユーザと第2のユーザとの間で契約に関
する契約データを取り交わすための装置であって、上記
各ユーザから提供された契約データの少なくとも一部の
データに基づいて、それぞれハッシュ値を生成するハッ
シュ生成手段と、上記第1のユーザから受け取った契約
データに基づいて生成したハッシュ値と、上記第2のユ
ーザから受け取った契約データに基づいて生成したハッ
シュ値がそれぞれ適合するか判別する判別手段と、上記
判別結果に応じて、少なくともいずれかのユーザに対し
て判別結果に応じたメッセージを通知する通知手段とを
有することを特徴とする。
【0010】上記通知手段は、ハッシュ値が適合しない
と判別された場合、適合しないデータを提供したユーザ
に対して、契約データの再送を要求する旨のメッセージ
を通知するようにしてもよい。
【0011】また、上記通知手段は、ハッシュ値が適合
すると判別された場合、当該契約データの提供が可能で
ある旨を、相手方のユーザに通知するようにしてもよ
い。
【0012】本発明にかかるコンピュータプログラム
は、コンピュータに対して、上述の契約データ処理装置
としての各機能を実現するための処理を実行させること
を特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
かかる実施形態について説明する。図1に本発明にかか
る契約データ処理装置及びプログラムを電子契約システ
ムに適用した一実施形態を示す。図1において、本実施
形態の電子契約システムは、バイヤー端末2、サプライ
ヤ端末3、これら各端末とインターネット等のネットワ
ークを介して接続可能に構成されたサーバ1から構成さ
れている。
【0014】バイヤー端末2は、商品又はサービスを購
入するバイヤーが使用する端末である。このバイヤー端
末2は、コンピュータにより構成され、契約データとし
ての契約書ファイルを作成したり、作成した契約書ファ
イルをインターネット等のネットワークを通じてサーバ
1等との間で送受信できるようになっている。また、こ
のバイヤー端末2は、所定の電子署名プログラムを保持
しており、この電子署名プログラムを実行することによ
り、契約書ファイルにバイヤーの電子署名を付すことが
できるようになっている。
【0015】サプライヤ端末3は、商品又はサービスを
バイヤーに提供、販売するサプライヤが使用する端末で
ある。このサプライヤ端末3は、コンピュータにより構
成され、インターネット等のネットワークを通じてサー
バ1との間で契約書ファイルの送受信ができるようにな
っている。また、このサプライヤ端末3は、所定の電子
署名プログラムを保持しており、この電子署名プログラ
ムを実行することにより、契約書ファイルにサプライヤ
の電子署名を付すことができるようになっている。これ
ら、バイヤー端末2、サプライヤー端末3は、いわゆる
パソコン、PDA(Personal Digital Assistance)など
により構成してもよい。
【0016】サーバ1は、本発明かかる契約データ処理
装置を構成する。サーバ1は、コンピュータにより構成
され、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが
実行するコンピュータプログラムと、このコンピュータ
プログラムを記憶するRAM(Random Access Memory)、
ROM(Read Only Memory)などの内部メモリ及び、ハー
ドディスクドライブなどの外部記憶装置などから、図1
に示すような機能ブロックを構成することができる。図
1に示した機能ブロックは、ユーザ情報記憶部10、契
約書データベース(DB)11と、データ送受信部1
2、ハッシュ生成部13、判別処理部14、通知処理部
15から構成されている。
【0017】ユーザ情報記憶部10は、ユーザとしての
バイヤー及びサプライヤに関する情報を記憶する記憶部
である。このユーザ情報記憶部10には、ユーザ名、電
子メールアドレスなどの情報が記憶できるようになって
いる。
【0018】契約書データベース11は、バイヤー、サ
プライヤ間で交わされる契約書ファイル等をデータベー
ス化したものである。この契約書データベース11に
は、例えば、図2に示すように、各契約を識別するため
の案件番号、契約書ファイル、ハッシュ値が記憶できる
ようになっている。この契約書ファイルは、例えば、契
約書本文として契約書と請書から構成され、これら契約
書及び請書にそれぞれバイヤー又はサプライヤの電子署
名データが付されることにより、契約の成立を確認する
ことができるようになっている。また、ハッシュ値は、
ハッシュ生成部13がバイヤーから提供された契約書フ
ァイルのうち、電子署名データを除いた契約書データに
基づいて生成したハッシュ値である。
【0019】データ送受信部12は、バイヤー端末2又
はサプライヤ端末3から送信された契約書ファイルを受
信する処理を行う。また、データ送受信部12は、判別
処理部14が適正であると判別したサプライヤ3の電子
署名付き契約書ファイルをバイヤー端末2に対して送信
して提供する処理を行うことができる。なお、本実施形
態では、バイヤーから先に契約書ファイルを提供する例
について説明するが、サプライヤから先に契約書ファイ
ルを提供するようにしてもよい。この場合、データ送受
信部12は、判別処理部14が適正であると判別したバ
イヤー端末2の電子署名付き契約書ファイルをサプライ
ヤ端末3に対して送信して提供する処理を行うようにし
てもよい。また、契約ファイルの提供は、ネットワーク
を通じて送信するだけでなく、CD−ROMなどの所定
の記録媒体を用いて提供してもよい。
【0020】ハッシュ生成部13は、バイヤー又はサプ
ライヤから提供された契約書ファイルに基づいてハッシ
ュ値を生成することができる。このハッシュ値の生成
は、例えば、ハッシュ生成部13が、契約書ファイルの
バイヤー又はサプライヤの電子署名が付されている場合
には、その電子署名データを除いた、契約書本文のデー
タに基づいて、所定のハッシュアルゴリズムによりハッ
シュ値を生成する。
【0021】判別処理部14は、サプライヤから受け取
った契約書ファイルに基づいて生成されたハッシュ値
が、バイヤーから受け取った契約書ファイルに基づいて
生成されたハッシュ値に適合するか判別する処理を行
う。
【0022】通知処理部15は、判別処理部14により
サプライヤから受け取った契約書ファイルに基づいて生
成されたハッシュ値が、バイヤーから受け取った契約書
ファイルに基づいて生成されたハッシュ値に適合すると
判別された場合に、バイヤーに対して契約書ファイルを
提供できる旨を通知する処理を行う。また、通知処理部
15は、バイヤーから受け取った契約書ファイルに基づ
いて生成されたハッシュ値に適合しないと判別された場
合には、サプライヤーに対して送信した契約書ファイル
をサイド確認するように要求するメッセージを通知する
処理を行うことができる。なお、これらの処理は、例え
ば、電子メール等により行ってもよい。
【0023】次に、本発明にかかる契約データ処理方法
の一実施形態について説明する。図3において、バイヤ
ーは、バイヤー端末2を用いて契約書及び請書を含む契
約書ファイルを作成すると共に、バイヤー端末2が保持
している電子書名プログラムを実行することにより電子
署名データを生成し、これを契約書ファイルに添付する
(S1)。電子署名の添付が完了すると、バイヤーは、
バイヤー端末2を用いて電子署名付きの契約書ファイル
をサーバ1へ送信する(S2)。
【0024】サーバ1のデータ送受信部12は、バイヤ
ーから送信された電子署名付きの契約書ファイルを受け
取ると(S3)、ハッシュ生成部13が契約書ファイル
の電子署名データを除いたデータ、即ち契約書及び請書
の本文データに基づいて、保持しているハッシュアルゴ
リズムを用いてハッシュ値を生成する(S4)。ハッシ
ュ値を生成すると、ハッシュ生成部13は、電子署名付
き契約書ファイルと生成したハッシュ値を契約書データ
ベース11に記憶する(S5)。そして、通知処理部1
5がユーザ情報記憶部10記憶されているメールアドレ
スに基づいて電子メール等により、契約相手先であるサ
プライヤに対して、サプライヤ宛の契約書ファイルをサ
ーバ1が保持している旨と案件番号などを通知する(S
6)。なお、契約書ファイルを受け取った時点で、サー
バ1が添付されている電子署名の検証を行ってもよい。
また、データ送受信部12が契約書ファイルを受け取っ
た時点で、当該契約に対して案件番号を発行するように
してもよい。
【0025】サプライヤは、サーバ1から自己宛の契約
書ファイルがある旨の通知がされると、サプライヤ端末
3を用いてサーバ1にアクセスし、案件番号を特定する
などして契約書ファイルのダウンロードを要求する(S
7)。この要求に応じて、データ送受信部12は、契約
書データベース11を参照して、バイヤーからの電子署
名付きの契約書ファイルを特定し、これを送信する(S
8)。
【0026】サプライヤは、契約内容を確認すると、サ
プライヤ端末3が保持している電子署名プログラムを実
行して契約書ファイルに自己の電子署名データを添付す
る(S9)。そしてサプライヤは、サプライヤ端末3を
用いて案件IDに関連付けて電子署名付き契約書ファイ
ルをサーバ1へ送信する(S10)。
【0027】引き続き、図4において、データ送受信部
12がサプライヤから送信された電子署名付き契約書フ
ァイルを受信する(S11)。契約書ファイルを受信す
ると、ハッシュ生成部13は、サプライヤから受信した
契約書ファイルから電子署名データを除いたデータ、即
ち契約書及び請書の本文データに基づいて、所定のハッ
シュアルゴリズムによりハッシュ値を生成する(S1
2)。ハッシュ値を生成すると、判別処理部14は、生
成されたハッシュ値が、契約書データベース11を参照
して、当該案件番号に関連付けて記憶されているハッシ
ュ値、即ちバイ ヤー端末2から提供された契約書ファ
イルに基づいて生成したハッシュ値に適合するか判別す
る(S13)。
【0028】判別の結果、適合しない場合には、通知処
理部15は、サプライヤが異なる契約書ファイルを送信
してきたものとしてサプライヤに対して契約書ファイル
の確認を要求する。この際の処理としては、例えば、サ
プライヤから送信された契約書ファイルを返信(差戻)
して確認を要求してもよいし、またメール等により確認
を促すメッセージを通知するようにしてもよい。
【0029】また、S12の判別の結果、適合すると判
別された場合には、データ送受信部12が契約書データ
ベース11を参照して、受信した電子署名付きの契約書
ファイルを更新して記憶する(S14)。なお、契約書
データベース11の契約書ファイルを更新する前に、サ
ーバ1がサプライヤの電子署名の検証を行うようにして
もよい。
【0030】そして、通知処理部15がバイヤーに対し
て電子メール等により、契約書ファイルのダウンロード
が可能となった旨を電子メール等により通知する(S1
5)。この通知がされることにより、バイヤーは、バイ
ヤー端末2を用いてサーバ1にアクセスし、契約書ファ
イルのダウンロードを要求する(S16)。この要求に
応じて、データ送受信部12は、契約書データベース1
1を参照して、所定の契約書ファイルを送信して(S1
7)、処理を終了する。
【0031】このように、本実施形態によれば、ハッシ
ュ生成部13がバイヤー及びサプライヤから提供された
契約書ファイルからそれぞれからハッシュ値を生成し、
判別処理部14によりサプライヤから提供された契約書
ファイルから生成したハッシュ値が、バイヤーから提供
された契約書ファイルから生成したハッシュ値に適合す
るか否か判別し、判別の結果、適合した場合に通知処理
部15がバイヤーに対して契約書ファイルがダウンロー
ドできる旨を通知するようにしたことから、サーバ1側
でサプライヤから提供された契約書の内容が正しいこと
を確認してから、バイヤーは契約書ファイルを取得する
ことができる。これにより、たとえサプライヤが誤った
契約書に電子署名を付してサーバ1に送信した場合であ
っても、サーバ1が受け取った段階でこれを差し戻すな
どするため、バイヤー側で直接サプライヤに差し戻しの
要求を行う必要がなく、その間のタイムラグを解消する
ことができる。また、バイヤー側としては、サーバ1を
経由して提供された契約書ファイルの内容を改めてその
内容が正しいか目視等で確認しなくともよく、確認ミス
による契約書の不一致などの問題の発生を回避すること
ができる。
【0032】また、通知処理部15が、判別処理部14
により適合しないと判別された場合に、サプライヤ側に
契約書ファイルの内容が異なっている旨を通知するよう
にしたことから、サプライヤ側としても通知に基づいて
直ちに正しい契約書ファイルをサーバ1へ送信すること
ができるようになり、取引がスムーズに行えるようにな
る。
【0033】次に、発明にかかる別の実施形態について
説明する。上述の実施形態では、契約書ファイルに契約
書と請書とが含まれている例について説明したが、契約
書と請書とを別のファイルとし、バイヤーが契約書ファ
イルに電子署名を付し、この契約書に対応する請書ファ
イルに対してサプライヤが電子署名をすることにより契
約を行う場合の例について説明する。なお、契約書シス
テムの構成については、上述の実施形態と同一であるた
め説明を省略する。
【0034】本実施形態にかかる処理フローを図5に示
す。図5において、バイヤーは、バイヤー端末2を用い
て契約書及び請書を含む契約書ファイル及び請書ファイ
ルを作成すると共に、バイヤー端末2が保持している電
子署名プログラムを実行することにより電子署名データ
を生成し、これを契約書ファイルに添付する(S2
1)。電子署名の添付が完了すると、バイヤーは、バイ
ヤー端末2を用いて電子署名付きの契約書ファイルと、
請書ファイルをサーバ1へ送信する(S22)。
【0035】サーバ1のデータ送受信部12は、バイヤ
ーから送信された電子署名付きの契約書ファイルと請書
ファイルを受け取ると(S23)、ハッシュ生成部13
が請書ファイルに基づいて、所定のハッシュアルゴリズ
ムを用いてハッシュ値を生成する(S24)。ハッシュ
値を生成すると、ハッシュ生成部13は、電子署名付き
契約書ファイルと請書ファイル、及び請書ファイルから
生成したハッシュ値を契約書データベース11に記憶す
る(S25)。そして、通知処理部15が電子メール等
により、契約相手先であるサプライヤに対して、サプラ
イヤ宛の契約書ファイル及び請書ファイルをサーバ1が
保持している旨と、案件番号などを通知する(S2
6)。なお、上述の実施形態同様、契約書データを受け
取った時点で、サーバ1が契約書ファイルの添付されて
いる電子署名の検証をしてもよい。また、データ送受信
部12が契約書ファイルを受け取った時点で、当該契約
に対して案件番号を発行するようにしてもよい。
【0036】サプライヤは、サーバ1から自己宛の契約
書ファイル等がある旨の通知がされると、サプライヤ端
末3を用いてサーバ1にアクセスし、案件番号を特定す
るなどして契約書ファイル及び請書ファイルのダウンロ
ードを要求する(S27)。この要求に応じて、データ
送受信部12は、契約書データベース11を参照して、
バイヤーからの電子署名付きの契約書ファイル、請書フ
ァイルを特定し、これを送信する(S28)。
【0037】サプライヤは、契約内容を確認すると、サ
プライヤ端末3が保持している電子署名プログラムを実
行して請書ファイルに自己の電子署名データを添付する
(S29)。そしてサプライヤは、サプライヤ端末3を
用いて案件IDに関連付けて電子署名付き請書ファイル
をサーバ1へ送信する(S30)。
【0038】引き続き、図6において、データ送受信部
12がサプライヤから送信された電子署名付き請書ファ
イルを受信する(S31)。請書ファイルを受信する
と、ハッシュ生成部13は、サプライヤから受信した請
書ファイルから電子署名データを除いたデータ、即ち請
書の本文データに基づいて、所定のハッシュアルゴリズ
ムによりハッシュ値を生成する(S32)。ハッシュ値
を生成すると、判別処理部14は、生成されたハッシュ
値が、契約書データベース11に記憶されているハッシ
ュ値、即ちバイヤー2から提供された請書ファイルから
生成したハッシュ値に適合するか判別する(S33)。
【0039】判別の結果、適合しない場合には、通知処
理部15は、サプライヤが異なる請書ファイルを送信し
てきたものとしてサプライヤに対して請書ファイルの確
認を要求する。この際の処理としては、例えば、サプラ
イヤから送信された請書ファイルを返信(差し戻)して
確認を要求してもよいし、またメール等により確認を促
すメッセージを通知するようにしてもよい。
【0040】また、S32の判別の結果、適合すると判
別された場合には、受信した電子署名付きの請書ファイ
ルをデータ送受信部12が契約書データベース11に記
憶する(S34)。なお、契約書データベース11の請
書ファイルを記憶する前に、サーバ1が、請書に付され
ているサプライヤの電子署名の検証を行うようにしても
よい。
【0041】そして、通知処理部15がバイヤーに対し
て電子メール等により、請書ファイルのダウンロードが
可能となった旨を通知する(S35)。この通知がされ
ることにより、バイヤーは、バイヤー端末2を用いてサ
ーバ1にアクセスし、請書ファイルのダウンロードを要
求する(S36)。この要求に応じて、データ送受信部
12は、契約書データベース11を参照して、所定の請
書ファイルを送信して(S37)、処理を終了する。
【0042】このように契約書と請書とが別のファイル
となっている場合であっても、ハッシュ生成部13がバ
イヤー及びサプライヤのそれぞれからから提供された請
書ファイルからハッシュ値を生成し、判別処理部14に
よりサプライヤから提供された請書ファイルから生成し
たハッシュ値が、バイヤーから提供された請書ファイル
から生成したハッシュ値に適合するか否か判別し、判別
の結果、適合した場合に通知処理部15がバイヤーに対
して請書ファイルがダウンロードできる旨を通知するよ
うにしたことから、サーバ1側でサプライヤから提供さ
れた請書の内容が正しいことを確認してから、バイヤー
は請書ファイルを取得することができる。これにより、
たとえサプライヤが誤った請書ファイルに電子署名を付
してサーバ1に送信した場合であっても、サーバ1が受
け取った段階でこれを差し戻すなどするため、バイヤー
側で直接サプライヤに差し戻しの要求を行う必要がな
く、その間のタイムラグを解消することができる。ま
た、バイヤー側としては、サーバ1を経由して提供され
た請書ファイルの内容を改めてその内容が正しいか目視
等で確認しなくともよく、確認ミスによる契約内容の不
一致などの問題の発生を回避することができる。
【0043】また、通知処理部15が、判別処理部14
により適合しないと判別された場合に、サプライヤ側に
請書ファイルの内容が異なっている旨を通知するように
したことから、サプライヤ側としても通知に基づいて直
ちに正しい請書ファイルをサーバ1へ送信することがで
きるようになり、取引がスムーズに行えるようになる。
【0044】上述の実施形態では、ハッシュ生成部13
が、契約書ファイル或いは請書ファイルからハッシュ値
を生成する例について説明したが、当該契約書ファイル
或いは請書ファイルの所定の一部のデータに基づいてハ
ッシュ値を生成するようにしてもよい。また、上述の各
実施形態では、バイヤーから契約書ファイル等を提供す
る場合について説明したが、サプライヤ側から契約書フ
ァイルを提供してもよく任意である。また、上述の各実
施形態では、バイヤーとサプライヤとの間で契約を行う
場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、複数のユーザ間で所定の契約を行う場合であ
っても適用できる。
【0045】また、上述の実施形態では、サーバ1でハ
ッシュ値を生成する例について説明したが、例えば、バ
イヤー端末2及びサプライヤ端末3がそれぞれハッシュ
生成部を有し、バイヤー又はサプライヤが契約書ファイ
ルをサーバ1へ提供する際に、このハッシュ生成部によ
り当該契約書ファイルの電子署名以外の部分の契約デー
タからハッシュ値を生成し、生成したハッシュ値を契約
ファイルとあわせてサーバ1へ提供するようにしてもよ
い。これにより、サーバ1がハッシュ値を生成する必要
がなくなり、サーバ1の負荷を軽減することができる。
【0046】本実施形態にかかるサーバ1は、専用装置
であってもよいし、また、汎用のコンピュータとコンピ
ュータプログラムを用いて実現してもよい。汎用のコン
ピュータを利用して実現する場合には、例えば、汎用の
コンピュータに対して上述の動作を実行するためのコン
ピュータプログラムやこれを格納したコンピュータ読み
取り可能な媒体(FD、CD−ROM等)からコンピュ
ータプログラムをインストールすることにより上述の処
理を実行する各装置を構成するようにしてもよい。な
お、上述の機能をOS(Operating System)が分担又は
OSとアプリケーションプログラムの共同により実現す
る場合等には、OS以外の部分のみをコンピュータプロ
グラムとして、またこのコンピュータプログラムをコン
ピュータ読み取り可能な媒体に格納してもよい。
【0047】また、サーバ1用の各コンピュータプログ
ラムを搬送波に重畳し、通信ネットワークを介して配信
することも可能である。例えば、通信ネットワークの掲
示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネッ
トワークを介して配信するようにしてもよい。そして、
このコンピュータプログラムを起動し、OS制御下で他
のアプリケーションプログラムと同様に実行させること
により上述の処理を実行させるようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、複数のユーザ間で交わ
される契約書データが途中で別のデータとならないよう
に、その同一性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる一実施形態の全体構成の概略
及び全体の処理の流れを示した図。
【図2】 本実施形態にかかる契約書データベースに記
憶されるデータの一例を示した図。
【図3】 本実施形態にかかる契約データ処理方法の処
理フロー。
【図4】 本実施形態にかかる契約データ処理方法の続
きの処理フロー。
【図5】 別の実施形態にかかる契約データ処理方法の
処理フロー。
【図6】 別の実施形態にかかる契約データ処理方法の
続きの処理フロー。
【図7】 従来の電子契約システムの処理の一例を示し
た処理フロー。
【符号の説明】
1 サーバ 2 バイヤー端末 3 サプライヤ端末 10 ユーザ情報記憶部 11 契約書データベース 12 データ送受信部 13 ハッシュ生成部 14 判別処理部 15 通知処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のユーザと第2のユーザとの間で、契
    約に関する契約データを取り交わすための方法であっ
    て、 コンピュータにより、 上記第1のユーザから提供された契約データを受付ける
    処理と、 上記受付けた契約データのうちの少なくとも一部のデー
    タに基づいて、第1のハッシュ値を生成する処理と、 上記第1のユーザから提供された契約データを上記第2
    のユーザに提供する処理と、 上記提供された契約データの内容を確認した第2ユーザ
    から提供された契約データを受付ける処理と、 上記第2のユーザから受け付けた契約データのうちの少
    なくとも一部に基づいて第2のハッシュ値を生成する処
    理と、 上記第2のハッシュ値が上記第1のハッシュ値に適合す
    るか判別する処理と、 上記第2のハッシュ値が上記第1のハッシュ値に適合し
    ないと判別された場合、上記第2のユーザに対して、当
    該ユーザが提供した契約データが適合していない旨を通
    知する処理と、 を実行することを特徴とする契約データ処理方法。
  2. 【請求項2】第1のユーザと第2のユーザとの間で契約
    に関する契約データを取り交わすための装置であって、 上記各ユーザから提供された契約データの少なくとも一
    部のデータに基づいて、それぞれハッシュ値を生成する
    ハッシュ生成手段と、 上記第1のユーザから受け取った契約データに基づいて
    生成したハッシュ値と、上記第2のユーザから受け取っ
    た契約データに基づいて生成したハッシュ値がそれぞれ
    適合するか判別する判別手段と、 上記判別結果に応じて、少なくともいずれかのユーザに
    対して判別結果に応じたメッセージを通知する通知手段
    と、 を有することを特徴とする契約データ処理装置。
  3. 【請求項3】上記通知手段は、ハッシュ値が適合しない
    と判別された場合、適合しない契約データを提供したユ
    ーザに対して、契約データの再送を要求する旨のメッセ
    ージを通知する、 請求項2記載の契約データ処理装置。
  4. 【請求項4】上記通知手段は、ハッシュ値が適合すると
    判別された場合、当該契約データの提供が可能である旨
    を相手方のユーザに通知する、 請求項2又は3記載の契約データ処理装置。
  5. 【請求項5】コンピュータを、第1のユーザと第2のユ
    ーザとの間で契約に関する契約データを取り交わすため
    の装置として機能させるためのコンピュータプログラム
    であって、 コンピュータに対して、 上記各ユーザから提供された契約データに基づいて、そ
    れぞれハッシュ値を生成する処理と、 上記第1のユーザから受け取った契約データに基づいて
    生成したハッシュ値と、上記第2のユーザから受け取っ
    た契約データに基づいて生成したハッシュ値がそれぞれ
    適合するか判別する処理と、 上記判別結果に応じて、少なくともいずれかのユーザに
    対して上記判別結果に応じたメッセージを通知する処理
    と、 を実行させるコンピュータプログラム。
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