JP2003323395A - データ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法 - Google Patents

データ転送制御装置、電子機器及びデータ転送制御方法

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JP2003323395A
JP2003323395A JP2003040183A JP2003040183A JP2003323395A JP 2003323395 A JP2003323395 A JP 2003323395A JP 2003040183 A JP2003040183 A JP 2003040183A JP 2003040183 A JP2003040183 A JP 2003040183A JP 2003323395 A JP2003323395 A JP 2003323395A
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JP2003040183A
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伸之 ▲斎▼藤
Nobuyuki Saito
Takashi Oshita
俊 大下
Shinsuke Kubota
慎介 久保田
Kuniaki Matsuda
邦昭 松田
Kaneaki Nagao
謙陽 長尾
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスト機能及びペリフェラル機能の複数のス
テート間の遷移制御の最適化を図るデータ転送制御装
置、電子機器及びデータ転送制御方法を提供する。 【解決手段】 データ転送制御装置100の信号状態検
出回路116は、ラインステート検出回路132又は電
源ライン検出回路134の検出結果を割り込み信号によ
り処理部130に通知する。処理部130は、通知され
た検出結果に基づき判断した遷移先のステートに対応す
るステートコマンドをステートコントローラ110のコ
ントロールレジスタ112に設定する。ステートコマン
ドデコーダ114は、コントロールレジスタ112に設
定されたステートコマンドをデコードしてコントロール
信号を生成する。信号ライン制御回路120は、コント
ロール信号に基づいて、データ信号線(D+、D−)と
電源ライン(VBUS、GND)からなる信号ラインの
うち少なくとも1つの信号状態を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ転送制御装
置、電子機器及びデータ転送制御方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】近年、パ
ーソナルコンピュータと周辺機器(広義には電子機器)
とを接続するためのインタフェース規格として、USB
(Universal Serial Bus)規格が注目を集めている。と
ころが、USB規格では必ずホストが必要であり、これ
まで周辺機器間でUSB規格のデータ転送を行うことが
できなかった。そこでUSB2.0規格の追加規格とし
て、「USB On−The−Go(OTG)1.0」
規格(以下では、OTG規格と略す。)が策定され、周
辺機器間でもUSB規格のデータ転送を行うことができ
る。
【0003】OTG規格では、USB規格におけるデバ
イスとして動作するペリフェラルに、ホストとして動作
するために必要なホスト機能を持たせることができる。
これによって、従来のUSB規格におけるデバイスだっ
た周辺機器同士を相互に接続することができ、従来のU
SB規格におけるホストを介することなく、データ転送
を行うことができる。
【0004】そのためOTG規格では、デュアルロール
デバイス(Dual-role Device)が規定される。デュアル
ロールデバイスとなる機器は、ホストとしてもペリフェ
ラルとしても動作することができるようになる。したが
って、デュアルロールデバイスとなる場合、例えばOT
G規格において示されるステート遷移により制御が行わ
れる。OTG規格では数多くのステートが存在し、各ス
テートに対応した信号状態の生成や検出の制御を行う必
要がある。
【0005】このようなステート遷移の制御を例えばソ
フトウェア(ファームウェア)のみで行うと、遷移した
ステートごとに信号状態の検出等をソフトウェア(ファ
ームウェア)制御する必要があり、CPUが末端のOT
G制御までを管理しなければならず、ソフトウェア(フ
ァームウェア)設計が複雑になるという問題がある。一
方、このステート遷移の制御を例えばハードウェアのみ
で行うと、設計変更の柔軟性を低下させるばかりでな
く、ミリ秒(ms)単位のタイマ回路が必要となること
から回路規模の増大を招くという問題がある。
【0006】本発明は、以上のような技術的課題に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、例え
ばOTG規格のホスト機能及びペリフェラル機能のよう
に複数のステート間の遷移を行う場合に、ステート遷移
制御の最適化を図るデータ転送制御装置、電子機器及び
データ転送制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、複数のステート間を遷移することによりホ
スト機能及びペリフェラル機能の動作制御を行うコント
ローラを内蔵するデータ転送制御装置であって、前記コ
ントローラを制御するための各ステートに対応したステ
ートコマンドが設定されるコントロールレジスタと、デ
ータライン及び電源ラインの少なくとも1つの信号状態
を検出する信号状態検出回路と、前記ステートコマンド
をデコードして、前記データライン及び前記電源ライン
の少なくとも1つの信号状態を制御するコントロール信
号を生成するステートコマンドデコーダとを含み、所与
の処理部において前記信号状態検出回路の検出結果に基
づき生成された遷移先のステートに対応するステートコ
マンドが、前記コントロールレジスタに設定されるデー
タ転送制御装置に関係する。
【0008】ここで、ホスト機能とは、マスタ側とし
て、ペリフェラル機能を有する装置との間でデータ転送
を制御する機能であって、例えばUSB2.0規格で定
義されるUSBホストの機能をいう。またペリフェラル
機能とは、スレーブ側として、ホスト機能を有する装置
との間で該ホスト機能を有する装置からの要求に応答し
てデータ転送を行う機能であって、例えばUSB2.0
規格で定義されたUSBデバイスの機能をいう。
【0009】また処理部は、例えばCPUがソフトウェ
ア若しくはファームウェアの内容を読み込むことで実現
することができる。
【0010】本発明においては、信号状態検出回路によ
り信号状態を検出し、処理部においてその検出結果を遷
移条件としてステート間の遷移制御を行う。そして、該
処理部が遷移先のステートに対応したステートコマンド
をコントロールレジスタに設定する。更に、コントロー
ルレジスタに設定されたステートコマンドを、ステート
コマンドデコーダによりデコードして、コントロール信
号を生成する。このコントロール信号は、例えば信号状
態を制御することができる。これにより、ソフトウェア
(ファームウェア)のみでステート遷移制御を行う場合
に比べて、データ転送制御の末端部まで管理する必要が
なくなり、ソフトウェア(ファームウェア)の簡素化を
図ることができる。また、ハードウェアのみでステート
遷移制御を行う場合に比べて、回路規模の増大を回避す
ることができる。したがって、設定されたステートコマ
ンドをデコードするだけでよく、処理部の簡素化と、回
路規模の増大を抑え、データ転送制御装置において必要
とされる複数のステート間の遷移制御の最適化を図るこ
とができる。
【0011】また本発明に係るデータ転送制御装置は、
前記所与の処理部は、前記コントロールレジスタに設定
された第1のステートコマンドに対応したステートにお
いて所与のタイムアウト時間のカウントを開始し、前記
所与のタイムアウト時間が経過したとき、前記信号状態
検出回路の検出結果に応じて遷移するステートに対応し
たステートコマンドを、前記コントロールレジスタに設
定することができる。
【0012】本発明によれば、タイムアウト時間の計測
が必要であった場合でも、当該ステートにおいてファー
ムウェアにタイマ機能を実行させた上でステートの遷移
制御を行わせることができ、回路規模の増大を抑えてス
テート制御の最適化を図ることができる。
【0013】また本発明に係るデータ転送制御装置は、
前記第1のステートコマンドは、アイドル状態から遷移
して前記電源ラインの電圧が所与の閾値電圧に達するま
で待つステートに対応したステートコマンドであっても
よい。
【0014】本発明によれば、電源ラインの電圧が所与
の閾値電圧に達するまでに計測が必要なタイムアウト時
間がミリ秒或いはそれ以上であっても、ステート制御の
簡素化を図ることができる。
【0015】また本発明に係るデータ転送制御装置は、
前記信号状態検出回路は、前記データラインの信号状態
を検出するデータライン検出回路と、電源ラインの信号
状態を検出する電源ライン検出回路とを含み、前記デー
タライン検出回路及び前記電源ライン検出回路のうち少
なくとも1つは、前記コントロールレジスタに設定され
たステートコマンドに応じて、検出すべき信号状態を変
更することができる。
【0016】本発明によれば、ラインステート及び電源
ラインの状態に応じて遷移したステートに応じて検出条
件を変更することで、ファームウェアの負荷をかけるこ
となく、ファームウェアのステート遷移制御の最適化を
図る。
【0017】また本発明に係るデータ転送制御装置は、
前記コントロールレジスタに設定されたステートコマン
ドに対応するステートから、次のステートに対応するス
テートコマンドを生成するステート生成回路を含み、前
記コントロールレジスタは、前記所与の処理部により生
成された遷移先のステートに対応するステートコマン
ド、又はステート生成回路によって生成されたステート
コマンドが設定されてもよい。
【0018】本発明によれば、ファームウェアによる処
理でステート遷移が間に合わない遷移については、ハー
ドウェアでステート制御させることができる。なお、ス
テート遷移制御の一貫性を保ち、制御を簡素化するた
め、ファームウェアでも同様の遷移条件を用いてステー
ト遷移を行って、ハードウェアによる設定後に同じ遷移
先のステートに対応するステートコマンドを設定するこ
とが望ましい。
【0019】また本発明に係るデータ転送制御装置は、
前記ステート生成回路は、サスペンド状態から遷移して
データ転送を開始するステートに対応するステートコマ
ンドを生成することができる。
【0020】本発明によれば、データ転送を行うために
バスの駆動開始時間の制約上、ファームウェアで処理で
きないステートへの遷移制御に対応することができる。
【0021】また本発明に係るデータ転送制御装置は、
前記コントローラは、USB(Universal Serial Bus)
のOTG(On-The-Go)規格にしたがって、ホスト機能
及びペリフェラル機能の切り替え制御を行うことができ
る。
【0022】本発明によれば、OTG規格のデュアルロ
ールデバイスの制御に適用することができる。これによ
り、ペリフェラル同士であってもUSB転送を行うこと
ができる。
【0023】また本発明に係る電子機器は、上記いずれ
か記載のデータ転送制御装置と、前記データ転送制御装
置及びバスを介して転送されるデータの出力処理又は取
り込み処理又は記憶処理を行う装置とを含むことができ
る。
【0024】本発明によれば、ソフトウェア(ファーム
ウェア)の負荷を軽減し、ホスト機能及びペリフェラル
機能の切り替え可能なデータ転送を行う電子機器を提供
することができる。
【0025】また本発明は、複数のステート間を遷移す
ることによりホスト機能及びペリフェラル機能の動作制
御を行うコントローラのデータ転送制御方法であって、
データライン及び電源ラインの少なくとも1つの信号状
態を検出し、所与の処理部が前記信号状態の検出結果に
基づいて遷移先のステートを判断すると共に該ステート
に対応するステートコマンドを設定し、前記ステートコ
マンドに基づいて、データライン及び電源ラインの少な
くとも1つの信号状態を制御するデータ転送制御方法に
関係する。
【0026】本発明においては、処理部において信号状
態の検出結果を遷移条件としてステート間の遷移制御を
行う。そして、該処理部が遷移先のステートに対応した
ステートコマンドをデコードして、コントロール信号を
生成する。このコントロール信号は、例えば信号状態を
制御することができる。これにより、ソフトウェア(フ
ァームウェア)のみでステート遷移制御を行う場合に比
べて、データ転送制御の末端部まで管理する必要がなく
なり、ソフトウェア(ファームウェア)の簡素化を図る
ことができる。また、ハードウェアのみでステート遷移
制御を行う場合に比べて、回路規模の増大を回避するこ
とができる。したがって、設定されたステートコマンド
をデコードするだけでよく、処理部の簡素化と、回路規
模の増大を抑え、複数のステート間の遷移制御の最適化
を図ることができる。
【0027】また本発明に係るデータ転送制御方法は、
前記所与の処理部は、前記コントロールレジスタに設定
された第1のステートコマンドに対応したステートにお
いて所与のタイムアウト時間のカウントを開始し、前記
所与のタイムアウト時間が経過したとき、前記信号状態
の検出結果に応じたステートに遷移させることができ
る。
【0028】本発明によれば、タイムアウト時間の計測
が必要であった場合でも、当該ステートにおいてファー
ムウェアにタイマ機能を実行させた上でステートの遷移
制御を行わせることができ、回路規模の増大を抑えてス
テート制御の最適化を図ることができる。
【0029】また本発明に係るデータ転送制御方法は、
前記第1のステートコマンドは、アイドル状態から遷移
して前記電源ラインの電圧が所与の閾値電圧に達するま
で待つステートに対応したステートコマンドであっても
よい。
【0030】本発明によれば、電源ラインの電圧が所与
の閾値電圧に達するまでに計測が必要なタイムアウト時
間がミリ秒或いはそれ以上であっても、ステート制御の
簡素化を図ることができる。
【0031】また本発明に係るデータ転送制御方法は、
データライン及び電源ラインの少なくとも1つは、前記
ステートコマンドに応じて、検出すべき信号状態が変更
されてもよい。
【0032】本発明によれば、ラインステート及び電源
ラインの状態に応じて遷移したステートに応じて検出条
件を変更することで、ファームウェアの負荷をかけるこ
となく、ファームウェアのステート遷移制御の最適化を
図る。
【0033】また本発明に係るデータ転送制御方法は、
前記コントローラは、USB(Universal Serial Bus)
のOTG(On-The-Go)規格にしたがって、ホスト機能
及びペリフェラル機能の切り替え制御を行うことができ
る。
【0034】本発明によれば、OTG規格のデュアルロ
ールデバイスの制御に適用することができる。これによ
り、ペリフェラル同士であってもUSB転送を行うこと
ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説
明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発
明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説
明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは
限らない。
【0036】1. OTG(On-The-Go)規格 1.1 AデバイスとBデバイス まず、OTG規格について簡単に説明する。
【0037】USB(Universal Serial Bus)規格は、
ホスト(host)(例えばパーソナルコンピュータ)と1
又は複数のペリフェラル(peripheral)(例えば周辺機
器)との間のデータ転送を行うための規格であり、ホス
ト側でデータ転送制御が行われる。その一方で、USB
規格においてペリフェラルであった携帯機器等において
処理するデータ量が増大し、ホストを介在させることな
く、低消費電力でUSB規格のデータ転送する要求が高
まっている。
【0038】このような背景の下、OTG規格はUSB
2.0規格の追加規格として策定された。OTG規格で
は、コネクタの小型化や、ホストとして動作するために
必要なホスト機能をペリフェラルに持たせるデュアルロ
ールデバイス等についての規格が新たに盛り込まれてい
る。
【0039】OTG規格によるデータ転送を行う場合、
例えば図1(A)に示すように、その両端にMini−
Aプラグ(plug)及びMini−Bプラグが設けられた
USBケーブルにより、ホストとペリフェラルとが接続
される。Mini−Aプラグは、Mini−Aレセプタ
クル(receptacle)及びMini−ABレセプタクルに
挿入可能な構造を有している。Mini−Bプラグは、
Mini−Bレセプタクル及びMini−ABレセプタ
クルに挿入可能な構造を有している。デュアルロールデ
バイスの場合、Mini−ABレセプタクルを備えてお
く必要がある。
【0040】ところで、USB規格では、VBUS(電
源)、GND(グラウンド)及び2本のデータ信号線
(D+、D−)のみでホストとペリフェラルとを接続す
ることができる。VBUSは、ホスト側から供給され
る。データ信号線D+、D−は、差動で用いられる。
【0041】OTG規格では、図1(B)に示すように
Mini−Aプラグが接続されたデュアルロールデバイ
スは、Aデバイス(A-Device)となる。Aデバイスは、
セッション開始時においてホストとして動作し、所与の
条件の下で、Bデバイスに対してホスト機能を譲ること
ができる。一方、Mini−Bプラグが接続されたデュ
アルロールデバイスは、Bデバイス(B-Device)とな
る。Bデバイスは、セッション開始時においてペリフェ
ラルとして動作し、Aデバイスからホストとして動作す
ることが許可される。なおAデバイスが、VBUSを供
給する。
【0042】デュアルロールデバイスにおいて、Min
i−ABレセプタクルに挿入されたプラグの種類を判別
するため、図1(C)に示すように、これまでのコネク
タの端子(VBUS、D−、D+、GND)の他に、I
D端子が定義されている。Mini−AプラグではID
端子がGNDに接続され、Mini−BプラグではID
端子がオープン状態である。
【0043】図2に、USBケーブルが接続されたデュ
アルロールデバイスの例を模式的に示す。
【0044】Mini−Aプラグが接続されたデュアル
ロールデバイス10と、Mini−Bプラグが接続され
たデュアルロールデバイス20とは、USBケーブルを
介して接続されている。デュアルロールデバイス10、
20は、ID検出回路12、22を含む。ID検出回路
12、22は、それぞれID端子と電気的に接続される
信号線をプルアップし、該信号線の電圧に応じて、ID
端子が接地されているか否かを検出する。図2における
ID検出回路12は、ID端子に接続される信号線が接
地されるため、Mini−Aプラグであることを検出す
ることができる。一方、ID検出回路22は、ID端子
に接続される信号線がプルアップされるため、Mini
−Bプラグであることを検出する。
【0045】デュアルロールデバイス10では、ホスト
及びペリフェラルとして動作するため、データ信号線D
+をプルアップするためのプルアップ抵抗R1と、デー
タ信号線D+をプルダウンするためのプルダウン抵抗R
2とを有している。プルアップ抵抗R1は、プルアップ
のオン/オフを切り替えるために、スイッチ回路SW1
を介して電源電圧線に接続される。プルダウン抵抗R2
は、プルダウンのオン/オフを切り替えるために、スイ
ッチ回路SW2を介して接地線に接続される。スイッチ
回路SW1、SW2については、いずれか一方がオンの
とき、他方がオフとなるように排他的に制御される。
【0046】デュアルロールデバイス20も同様に、デ
ータ信号線D+をプルアップするためのプルアップ抵抗
R3と、データ信号線D+をプルダウンするためのプル
ダウン抵抗R4とを有している。プルアップ抵抗R3
は、プルアップのオン/オフを切り替えるために、スイ
ッチ回路SW3を介して電源電圧線に接続される。プル
ダウン抵抗R4は、プルダウンのオン/オフを切り替え
るために、スイッチ回路SW4を介して接地線に接続さ
れる。スイッチ回路SW3、SW4については、いずれ
か一方がオンのとき、他方がオフとなるように排他的に
制御される。
【0047】デュアルロールデバイス10、20では、
データ信号線D−はプルダウンされている。
【0048】またデュアルロールデバイス10、20
は、共にAデバイスになり得るため、VBUSに電流を
供給する電源制御回路VBA、VBBを含む。図2で
は、デュアルロールデバイス10が、電源制御回路VB
AによりVBUSに電流を供給する。
【0049】1.2 SRP(Session Request Protoc
ol) OTG規格では、バス上でやり取りがないとき、Aデバ
イスがVBUSへの電流供給を停止することができる。
したがって、バッテリで動作する携帯機器等がホストと
して動作した場合でも無駄な電力消費を削減し、低消費
電力化を図ることができるようになっている。この状態
でBデバイスがセッションを開始してデータ転送を行う
場合、SRPと呼ばれる手順にしたがってAデバイスに
対しVBUSへの電流供給を要求することができる。こ
こで、セッションとはVBUSの電圧が所与の閾値電圧
を越えている期間をいう。
【0050】図3に、図2に示したデュアルロールデバ
イスの構成を参照しながら、FSモードにおけるSRP
の実行手順を説明するための図を示す。
【0051】FSモードでは、ホスト側のデータ信号線
D+はプルダウンされ(スイッチ回路SW1がオフ、ス
イッチ回路SW2がオン)、ペリフェラル側のデータ信
号線D+はプルアップされている(スイッチ回路SW3
がオン、スイッチ回路SW4がオフ)。
【0052】バス上のやり取りがなくAデバイスがVB
USへの電流供給を停止すると(S10)、VBUSの
電圧が下がり「Vb_sess_vld」レベル(B-De
viceSession Valid未満)となる(S11)。Bデバイ
スは、これを検出すると、スイッチ回路SW3によりデ
ータ信号線D+のプルアップ抵抗を無効にする(S1
2)。これにより、データ信号線のラインステートは
「SE0」状態(FSモードでは、データ信号線D+が
「L」レベル、データ信号線D−が「L」レベルの状
態)となる(S13)。
【0053】VBUSの電圧が「Vb_sess_en
d」(B-Device Session End)より小さく、かつライン
ステートの「SE0」状態が2ms以上継続すると、B
デバイスがSRPを開始(initiate)することができ
る。SRPは、データラインパルシング(Data-line Pu
lsing)又はVBUSパルシング(VBUS Pulsing)によ
り行うことができる。データラインパルシングは、ライ
ンステートを「SE0」状態、「J」状態(FSモード
では、データ信号線D+が「H」レベル、データ信号線
D−が「L」レベルの状態)、「SE0」状態に遷移さ
せる方法である。VBUSパルシングは、Bデバイスか
らVBUSに電流を供給し、VBUSの電圧を「L」レ
ベル(Vb_sess_end未満)、「H」レベル
(Va_sess_vldより大)、「L」レベルの状
態に遷移させる方法である(S14、S15)。
【0054】Aデバイスは、データ信号線又はVBUS
の電圧を監視して、いずれかの方法によりSRPが行わ
れたことを検出すると、AデバイスがVBUSへの電流
供給を開始する(S16)。これにより、VBUSの電
圧が「Vb_sess_vld」以上となる(S1
7)。
【0055】Bデバイスは、VBUSの電圧が「Vb_
sess_end」以上になったことを検出すると、ス
イッチ回路SW3によりデータ信号線D+のプルアップ
抵抗を有効にして(S18)、ラインステートを「J」
状態に遷移させ(S19)、ペリフェラルとして動作開
始する。
【0056】Aデバイスは、ラインステートが「J」状
態になったことを検出すると、ホストとして動作開始す
る(S20)。
【0057】1.3 HNP(Host Negotiation Proto
col) OTG規格では、接続されたプラグによりAデバイスか
Bデバイスかが決まるが、そのプラグを差し替えること
なく、ホスト機能とペリフェラル機能とを交換すること
ができる。HNPは、このホスト機能とペリフェラル機
能とを交換するための手順である。
【0058】図4に、図2に示したデュアルロールデバ
イスの構成を参照しながら、FSモードにおけるHNP
の実行手順を説明するための図を示す。
【0059】Aデバイスがホストとして動作し、Bデバ
イスがペリフェラルとして動作し、HNPがイネーブル
の状態であるものとする。
【0060】Aデバイスがバスの使用を終了すると(S
30)、ラインステートをアイドル状態(FSモードで
は、「J」状態)にする(S31)。
【0061】Bデバイスは、3ms以上「J」状態であ
ることを検出すると、スイッチ回路SW3によりデータ
信号線D+のプルアップ抵抗を無効にして(S32)、
ラインステートを「SE0」状態にする(S33)。A
デバイスは、ラインステートが「SE0」状態であるこ
とを検出すると、スイッチ回路SW1によりデータ信号
線D+のプルアップ抵抗を有効(プルダウン抵抗を無
効)にする(S34)。これにより、ラインステートが
「J」状態となるので(S35)、Aデバイスはペリフ
ェラルとして動作を開始し、Bデバイスはラインステー
トが「J」状態であることを検出してホストとして動作
を開始することができる(S36)。
【0062】Bデバイスが、ホストとしてバスの使用を
終了すると(S37)、スイッチ回路SW3、SW4に
よりラインステートをアイドル状態にする(S38)。
Aデバイスは、これを検出するとデータ信号線D+のプ
ルアップ抵抗を無効にして(S39)、ラインステート
を「SE0」状態に遷移させる(S40)。Bデバイス
は、ラインステートが「SE0」状態であることを検出
すると、スイッチ回路SW3によりデータ信号線D+の
プルアップ抵抗を有効(プルダウン抵抗を無効)にする
(S41)。これにより、ラインステートが「J」状態
となるので(S42)、Bデバイスはペリフェラルとし
て動作を開始し、Aデバイスはラインステートが「J」
状態であることを検出してホストとして動作を開始する
ことができる(S43)。
【0063】このようなプロトコルによるデータ転送制
御は、それぞれの状態を規定したステート間を遷移条件
にしたがって遷移させることで、実現することができ
る。
【0064】以下では、Aデバイス及びBデバイスのス
テート遷移について説明する。
【0065】1.4 Aデバイスのステート遷移 図5に、Aデバイスのステート遷移を説明するための図
を示す。
【0066】Aデバイスは、a_idleステートが開
始ステートである(ST1)。
【0067】デュアルロールデバイスのMini−AB
レセプタクルに、USBケーブルのMini−Aプラグ
が挿入されていないとき、プルアップされたID端子は
「H」レベル(id)となるため、b_idleステート
に遷移する(ST2)。すなわち、デュアルロールデバ
イスでは、デフォルトでBデバイスとなる。一方、Mi
ni−Aプラグが挿入されると、ID端子が「L」レベ
ル(id/)となるためa_idleステートとなる(S
T1)。
【0068】a_idleステートでは、VBUSへの
電流供給が停止される。またデータ信号線D+のプルア
ップが無効化(オフ)される(プルダウンが有効化され
る。より具体的には、スイッチ回路SW1がオフ、スイ
ッチ回路SW2がオン)。したがって、ラインステート
は「SE0」状態となる。上位アプリケーションからV
BUSの電圧を落とす要求がないとき(a_bus_drop/)
であって、USB転送を行いたいとき(a_bus_req)又
はBデバイスからのSRPを検出したとき(a_srp_de
t)、a_wait_vriseステートに遷移する
(ST3)。
【0069】a_wait_vriseステートでは、
VBUSへの電流供給が開始され、VBUSの電圧が上
がる。Mini−Aプラグが抜かれたとき(id)、上位
アプリケーションからVBUSの電圧を落とす要求があ
ったとき(a_bus_drop)、VBUSの電圧が所与の閾値
電圧を越えたとき(a_vbus_vld)、又は当該ステートに
規定時間以上経過したとき(a_wait_vrise_tmout)、a
_wait_bconステートに遷移する(ST4)。
【0070】a_wait_bconステートでは、A
デバイス側のデータ信号線D+のプルアップがオフとな
る。このときBデバイスによりデータ信号線D+のプル
アップが有効化(オン)(Bデバイスのスイッチ回路S
W3がオン、スイッチ回路SW4がオフ)され、データ
信号線D+が「H」レベルになったとき(ラインステー
トが「J」状態)(b_conn)、a_hostステートに
遷移する(ST5)。なお、Mini−Aプラグが抜か
れたとき(id)、上位アプリケーションからVBUSの
電圧を落とす要求があったとき(a_bus_drop)、又は当
該ステートで規定時間以上経過したとき(a_wait_bcon_
tmout)、a_wait_vfallステートに遷移す
る(ST6)。また、何らかの原因で、VBUSの電圧
が所与の閾値電圧を下回ったとき(a_vbus_vld/)、a
_vbus_errステートに遷移する(ST7)。
【0071】すなわちデュアルロールデバイスは、デフ
ォルト状態ではBデバイスであるため、Aデバイスにつ
いては、a_wait_bconステートまで、データ
信号線D+はプルダウンされた状態のままである。a_
wait_vriseステートにおいてVBUSへの電
流供給が開始されると、Bデバイスのプルアップがオン
となる。これにより、データ信号線D+がプルダウンさ
れた状態であるAデバイスはホストとして動作し、デー
タ信号線D+がプルアップされた状態であるBデバイス
はペリフェラルとして動作する。
【0072】a_hostステートでは、Aデバイスが
USB規格のホストとして動作する。より具体的には、
ホストとしてペリフェラルをエニュメレート(enumerat
e)するため、バスリセットするためのリセット信号と
して、「SE0」状態にデータ信号線を駆動する。そし
て、所与の規定時間だけその状態を継続させることによ
り、ペリフェラルではリセット処理が行われる。その
後、ホストは、コントロール転送を用いて、コンフィギ
ュレーション情報の転送やアドレスの割り当てなどを行
い、USB転送を開始する。当該ステートにおいて、ホ
ストになったがバスを使わなくなったとき(a_bus_req
/)、又はサスペンド状態への遷移要求があるとき(a_s
uspend_req)、a_suspendステートに遷移する
(ST8)。また、Mini−Aプラグが抜かれたとき
(id)、ラインステートが「J」状態から「SE0」の
状態になったとき(b_conn/)、又は上位アプリケーシ
ョンからVBUSの電圧を落とす要求があったとき(a_
bus_drop)、a_wait_bconステートに遷移す
る(ST9)。また、何らかの原因で、VBUSの電圧
が所与の閾値電圧を下回ったとき(a_vbus_vld/)、a
_vbus_errステートに遷移する(ST10)。
【0073】a_suspendステートでは、SOF
(Start Of Frame)パケットの送出が停止される。この
とき、Bデバイスはペリフェラルとして動作しており、
Bデバイスではb_peripheralステートのま
まである。このとき、AデバイスがBデバイスに対して
上述のHNPを許可し(a_set_b_hnp_en)、Bデバイス
においてプルアップがオフされてラインステートが「S
E0」状態になると(b_conn/)、a_periphe
ralステートに遷移する(ST11)。また、Aデバ
イスがバスを使用したいとき(a_bus_req)、又はBデ
バイスがラインステートを「K」状態にしたとき(b_bu
s_resume)、a_hostステートに遷移する(ST1
2)。更にまたAデバイスがBデバイスに対して上述の
HNPを許可せず(a_set_b_hnp_en/)、Bデバイスに
おいてプルアップがオフされてラインステートが「SE
0」状態になると(b_conn/)、a_wait_bco
nステートに遷移する(ST13)。更にまたMini
−Aプラグが抜かれたとき(id)、上位アプリケーショ
ンからVBUSの電圧を落とす要求があったとき(a_bu
s_drop)、又はa_suspendステートで規定時間
以上経過したとき(a_aidl_bdis_tmout)、a_wai
t_vfallステートに遷移する(ST14)。ま
た、何らかの原因で、VBUSの電圧が所与の閾値電圧
を下回ったとき(a_vbus_vld/)、a_vbus_er
rステートに遷移する(ST15)。
【0074】a_peripheralステートでは、
Aデバイスではプルアップをオンにし、Bデバイスでは
後述するようにAデバイスからHNPのイネーブルによ
りBデバイス側のプルアップがオフされるため、Aデバ
イスがペリフェラルとなり、Bデバイスがホストにな
る。ホストとなったBデバイスがデータ転送を終えた場
合のようにBデバイスがバスを使わないとき(b_bus_su
spend)、a_wait_bconステートに遷移する
(ST16)。a_wait_bconステートでは、
上述したようにAデバイスのプルアップがオフされる。
また、a_peripheralステートにおいて、M
ini−Aプラグが抜かれたとき(id)、又は上位アプ
リケーションからVBUSの電圧を落とす要求があった
とき(a_bus_drop)、a_wait_vfallステー
トに遷移する(ST17)。また、何らかの原因で、V
BUSの電圧が所与の閾値電圧を下回ったとき(a_vbus
_vld/)、a_vbus_errステートに遷移する
(ST18)。
【0075】a_bus_errステートでは、過電流
状態となるため、例えばファームウェアによりVBUS
の電圧を落とすように要求される。このようなステート
においては、Mini−Aプラグが抜かれたとき(i
d)、又は上位アプリケーションからVBUSの電圧を
落とす要求があったとき(a_bus_drop)、a_wait
_vfallステートに遷移する(ST19)。
【0076】a_wait_vfallステートでは、
VBUSへの電流供給が停止される。Mini−Aプラ
グが抜かれたとき(id)、バスを使いたいとき(a_bus_
req)、又はVBUSの電圧が所与の閾値電圧を下回っ
た状態で(a_sess_vld/)Bデバイスにおいてプルアッ
プがオフされてラインステートが「SE0」状態になる
と(b_conn/)、a_idleステートに遷移する(S
T20)。
【0077】1.5 Bデバイスのステート遷移 図6に、Bデバイスのステート遷移を説明するための図
を示す。
【0078】Bデバイスは、b_idleステートが開
始ステートである(ST30)。
【0079】b_idleステートでは、VBUSへの
電流供給は停止される。したがって、VBUSの電圧
は、所与の閾値電圧を下回る。またデータ信号線D+の
プルアップがオフされる。このとき、Mini−Aプラ
グが挿入されると、ID端子が「L」レベル(id/)と
なるためa_idleステートとなる(ST31)。ま
たVBUSの電圧が所与の閾値電圧を越えると(b_sess
_vld)、b_peripheralステートに遷移する
(ST32)。
【0080】b_peripheralステートでは、
データ信号線D+のプルアップがオンとなるため、Aデ
バイスのa_wait_bconステートにおいてb_
connの検出を行うことができる。b_perihe
ralステートでは、Aデバイスからの要求に応答し
て、ペリフェラルとして動作する。Bデバイスがホスト
になるときは、Aデバイスがa_suspendになっ
たことを検出し(a_bus_suspend)、Bデバイスの上位
アプリケーションからのホスト動作要求(b_bus_req)
があって、かつAデバイスからHNPをイネーブルに設
定されているとき(b_hnp_en)、b_wait_aco
nステートに遷移する(ST33)。またb_peri
pheralステートにおいて、Mini−Aプラグが
挿入されたとき(id/)、又はVBUSの電圧が所与の
閾値電圧を下回ったとき(b_sess_vld/)、b_idl
eステートに遷移する(ST34)。この結果、b_i
dleステートにおいてプルアップがオフされ、例えば
Aデバイスはa_wait_vfallステートからa
_idleステートに遷移することができる。
【0081】b_wait_aconステートでは、B
デバイスのデータ信号線D+のプルアップがオフされ、
Aデバイス側でデータ信号線D+がプルアップされるの
を待つ。そして、Aデバイス側でデータ信号線D+のプ
ルアップがオンされると(a_conn)、b_hostステ
ートに遷移する(ST35)。またb_wait_ac
onステートにおいて、Aデバイスがラインステートを
「K」状態にしたことを検出したとき(a_bus_resum
e)、又はb_wait_aconステートで規定時間
以上経過すると(b_ase0_brst_tmout)、b_peri
pheralステートに遷移する(ST36)。また、
Mini−Aプラグが挿入されたとき(id/)、又はV
BUSの電圧が所与の閾値電圧を下回るとき(b_sess_v
ld/)、b_idleステートに遷移する(ST3
7)。
【0082】b_hostステートでは、ホスト処理が
行われる。すなわち、バスリセットを行って、SOFパ
ケットの生成を開始する。Aデバイスは、ホストとして
動作するBデバイスからの要求に応答することになる。
Bデバイスが、ホストとして転送するデータがなくなり
バスを使用しないとき(b_bus_req/)、又はAデバイス
においてプルアップがオフされたことが検出されたとき
(a_conn/)、b_peripheralに遷移する
(ST38)。このとき、Aデバイスは、Bデバイスの
b_bus_suspendとして検出することがで
き、Aデバイスではa_peripheralステート
からa_wait_bconステートに遷移する。この
結果、Aデバイスのプルアップがオフされる。b_pe
ripheralステートでは、Bデバイスはプルアッ
プがオンされる。また、b_hostステートにおい
て、Mini−Aプラグが挿入されたとき(id/)、又
はVBUSの電圧が所与の閾値電圧を下回るとき(b_se
ss_vld/)、b_idleステートに遷移する(ST3
9)。
【0083】Bデバイスは、Aデバイスがサスペンド状
態のときSRPによりセッション開始を要求することが
できる。すなわち、b_idleステートにおいて、B
デバイスの上位アプリケーションからのバス使用要求が
あり(b_bus_req)、VBUSの電圧がBデバイスのセ
ッション終了閾値電圧を下回った状態で(b_sess_en
d)、かつラインステートが「SE0」の状態で規定時
間以上経過したとき(b_se0_srp)、b_srp_in
itステートに遷移する(ST40)。
【0084】b_srp_initステートでは、SR
Pによりセッション開始をAデバイスに対して要求す
る。BデバイスがSRPを終了したとき(b_srp_don
e)、又はMini−Aプラグが挿入されたとき(id
/)、b_idleステートに遷移する(ST41)。
【0085】2. 本実施形態の説明 本実施形態におけるデータ転送制御装置は、上述したス
テート遷移により、デュアルロールデバイスとしての動
作を実現することができる。すなわち、Aデバイス又は
Bデバイスとして、それぞれホスト及びペリフェラルと
して機能を切り替えながら、USB転送の制御を行うこ
とができる。
【0086】なお以下では、FSモードを例に説明す
る。
【0087】図7に、本実施形態におけるデータ転送制
御装置の原理的構成図を示す。
【0088】データ転送制御装置100は、ステートコ
ントローラ110、信号ライン制御回路120を含む。
ステートコントローラ110は、遷移される各ステート
に対応したコントロール信号を生成し、データ転送制御
を行う。信号ライン制御回路120は、コントロール信
号に基づいて、データ信号線(D+、D−)(データラ
イン)と電源ライン(VBUS、GND)からなる信号
ラインのうち少なくとも1つの信号状態を制御する。
【0089】またデータ転送制御装置100は、ホスト
機能の動作制御を行うホストコントローラ(Host Contr
oller:HC)又はペリフェラル機能の動作制御を行う
ペリフェラルコントローラ(Peripheral Controller:
PC)を含むことができる。この場合においても、ステ
ートコントローラ110で生成されたコントロール信号
により、HC及びPCが動作制御される。
【0090】このようなステートコントローラ110
は、コントロールレジスタ112、ステートコマンドデ
コーダ114、信号状態検出回路116を含むことがで
きる。コントロールレジスタ112には、CPU(Cent
ral Processing Unit)(処理部)130により、遷移
先のステートに対応したステートコマンドが設定され
る。ステートコマンドデコーダ114は、コントロール
レジスタ112に設定されたステートコマンドをデコー
ドし、当該ステートに対応したコントロール信号を生成
する。信号状態検出回路116は、データ信号線及びV
BUS及びID端子の監視結果を用いて、所与の条件を
満たしたか否かを検出する。検出すべき条件は、コント
ロールレジスタ112に設定されたステートコマンド又
はステートコマンドデコーダ114のデコード結果に応
じて変更することができる。すなわち、コントロールレ
ジスタ112で設定されたステートコマンドに対応した
ステートに応じて、検出条件を変更することができる。
【0091】信号状態検出回路116は、ラインステー
ト検出回路132と、電源ライン検出回路134とID
検出回路136とを含む。ラインステート検出回路13
2は、接続状態及び非接続状態を含むデータ信号線D
+、D−の信号状態を検出する。これにより、ラインス
テートの状態(「J」状態、「K」状態及び「SE0」
状態)を検出することができる。「J」状態は、データ
信号線D+が「H」レベルで、データ信号線D−が
「L」レベルの状態である。「K」状態は、データ信号
線D+が「L」レベルで、データ信号線D−が「H」レ
ベルの状態である。「SE0」状態は、データ信号線D
+が「L」レベルで、データ信号線D−が「L」レベル
の状態である。他に「SE1」状態として、データ信号
線D+、D−が共に「H」レベルの状態を検出すること
も可能である。電源ライン検出回路134は、VBUS
の電圧が、セッション開始及びセッション終了の検出に
必要な閾値電圧を越えているか否かを検出することがで
きる。ID検出回路136は、ID端子の信号のレベル
を検出することができる。ラインステート検出回路13
2及び電源ライン検出回路134及びID検出回路13
6のうち少なくとも一方において、ステートに応じて検
出された内容は、ハードウェア(H/W)割り込みの割
り込み要因としてCPU130に通知される。
【0092】図8に、CPU130で行われるステート
遷移制御の処理内容の概要を示す。
【0093】CPU130は、H/W割り込みを受け付
け、その割り込み要因を解析する(ステップS15
0)。所与の遷移タイミングまで当該ステートにおい
て、H/W割り込みを受け付ける(ステップS151:
N)。そして、所与の遷移タイミングで(ステップS1
51:Y)、当該ステートで受け付けた割り込み要因か
ら遷移先のステートを判断し、遷移制御を行う(ステッ
プS152)。
【0094】続いて、遷移先のステートに対応するステ
ートコマンドを生成し、コントロールレジスタ112に
設定する(ステップS154)。
【0095】CPU130は、以上のような処理内容の
ファームウェア(ソフトウェア)に基づき、ステートの
遷移制御を行うことができる。
【0096】このように本実施形態におけるデータ転送
制御装置100では、CPU130によるファームウェ
アの処理でステートの遷移制御が行われ、遷移先のステ
ートが求められ、遷移先のステートに対応したステート
コマンドがステートコントローラ110に設定される。
そして、ステートコントローラ110が、設定されたス
テートコマンドをデコードしてコントロール信号を生成
し、各ステートに対応した制御を実現する。またステー
トコントローラ110は、ファームウェアで処理される
ステートの遷移条件を検出し、H/W割り込みにより通
知することができる。
【0097】これにより、ステートコントローラ110
は、設定されたステートコマンドをデコードするだけで
よく、CPU130は、データ転送制御装置100のス
テートに対応したコントロール信号を管理する必要がな
くなる。
【0098】特にOTG規格では、ステートの遷移条件
を検出するために、ミリ秒単位のタイマが必要となる。
ミリ秒単位のタイマ回路を設けることは、回路規模の増
大を招く。したがって本実施形態では、所与のステート
コマンドに対応したステートにおいてミリ秒或いはそれ
以上のタイムアウト時間の計測が必要な場合には、該ス
テートにおいてファームウェアにタイマ機能を実行させ
た上でステートの遷移制御を行わせることができる。こ
の場合、ステートコントローラ110に遷移先のステー
トに対応したステートコマンドを設定してステートごと
に必要なコントロール信号を生成させることができ、回
路規模の増大を抑えてステート制御の最適化を図ること
ができる。
【0099】例えば、図5に示すa_wait_vri
seステート(広義には、アイドル状態から遷移して電
源ラインの電圧が所与の閾値電圧に達するまで待つステ
ート)において、ファームウェアにより、該ステートに
対応したステートコマンド(第1のステートコマンド)
を設定し、所与のタイムアウト時間を計測してa_wa
it_vrise_tmoutを検出させるようにする
ことができる。或いは、ファームウェアにより、a_w
ait_bconステートにおいて、a_wait_b
con_tmoutを検出させるようにすることができ
る。更に、ファームウェアにより、a_suspend
ステートにおいて、a_aidl_bdis_tmou
tを検出させるようにすることができる。更にまた図6
に示すb_wait_aconステートにおいて、ファ
ームウェアによりb_ase0_brst_tmout
を検出させるようにすることができる。
【0100】2.1 データ転送制御装置の具体的な構
成 次に、本実施形態におけるデータ転送制御装置を、OT
GデバイスコントローラICに適用した場合について説
明する。
【0101】図9に、OTGデバイスコントローラIC
の機能ブロック図を示す。
【0102】OTGデバイスコントローラIC200
は、OTGコントローラ210、HC220、PC23
0、レジスタ部240、パケットバッファ250、バッ
ファコントローラ260、ホスト/ペリフェラル切り替
え回路270、トランシーバ280、CPUインタフェ
ース(InterFace:I/F)290、DMAハンドラ2
92、クロックコントローラ294、テストモジュール
296を含む。
【0103】OTGコントローラ210は、図7に示し
たステートコントローラ110の機能を含むことができ
る。HC220、PC230、ホスト/ペリフェラル切
り替え回路270及びトランシーバ280は、図7に示
した信号ライン制御回路120の機能を含むことができ
る。
【0104】OTGコントローラ210は、データライ
ン及びVBUSの状態を監視しながら各ステートに応じ
たコントロール信号を生成し、例えばホスト及びペリフ
ェラルの切り替え制御を行ってデータライン制御を行
う。
【0105】このようなOTGコントローラ210は、
OTG管理回路212、ID検出回路214、VBUS
検出回路216、ラインステート検出回路218を含
む。OTG管理回路212は、デュアルロールデバイス
として機能するためのOTGステート(図5及び図6に
示す各ステート)の管理を行う。より具体的には、OT
G管理回路212は、CPUから設定されたOTGステ
ートに対応したOTGステートコマンドに基づいて、当
該OTGステートに対応したコントロール信号を生成す
る。ID検出回路214は、図2に示したようにID端
子の状態を検出する。VBUS検出回路216は、VB
USの状態が、OTGステートに応じた検出条件を満た
したか否かを検出する。ラインステート検出回路218
は、トランシーバ280から通知されるラインステート
が、OTGステートに応じた検出条件を満たしたか否か
を検出する。
【0106】ID信号は、ID端子に接続される信号で
ある。ID検出回路214は、ID信号によりAデバイ
スかBデバイスかを判別することができる。
【0107】1.0Vレベル検出信号COMPIN10
は、VBUS/2の電圧が1.0V以上であるか否かを
示す検出信号である。2.2Vレベル検出信号COMP
IN22は、VBUS/2の電圧が2.2V以上である
か否かを示す検出信号である。VBUS検出回路216
は、1.0Vレベル検出信号COMPIN10又は2.
2Vレベル検出信号COMPIN22を参照すること
で、VBUSの状態が、所与のステートにおける検出条
件を満たすか否かを検出することができる。
【0108】VBUSドライブ信号BUSPWRSEL
は、5V電源使用時において、VBUSに供給する電流
の8mA又は500mAのいずれかに切り替えるための
イネーブル信号である。VBUSドライブ信号VBUS
DRV5は、5V電源でVBUSに電流を供給するため
のイネーブル信号である。VBUSドライブ信号VBU
SDRV3は、3.3V電源でVBUSに電流を供給す
るためのイネーブル信号である。Rpuイネーブル信号
xRPUENは、データ信号線D+のプルアップのイネ
ーブル信号である。Rpdイネーブル信号RPDEN
は、データ信号線D+のプルダウンのイネーブル信号で
ある。
【0109】OTG管理回路212は、当該OTGステ
ートに対応して、コントロール信号(VBUSドライブ
信号BUSPWRSEL、VBUSDRV5、VBUS
DRV3、Rpuイネーブル信号xRPUEN、Rpd
イネーブル信号RPDEN、HCイネーブル信号HCE
nb、PCイネーブル信号PCEnbなど)を生成する
ことができる。
【0110】HC220は、OTGコントローラ210
からのHCイネーブル信号HCEnbによりイネーブル
にされたときホスト機能の動作制御を行う。HC220
のステート制御は、CPU(ファームウェア)により行
うことができる。より具体的には、ファームウェアが、
種々のイベント(例えばOTGステートa_hostに
遷移したことを示すイベント)をトリガとしてホストの
ステート遷移を行い、ホストの遷移先のステート(Su
spend、Reset、Oprational、Re
sume)に対応したHCステートコマンドを所与のコ
ントロールレジスタに設定することによって各ステート
におけるUSBデータライン状態(「J」、「K」、
「SE0」)の生成をHCに指示することができる。H
C220は、設定されたステートコマンドに応じて、デ
ータライン状態の生成を行う。当該ステートにおいて時
間制限(タイムアウト条件)がある場合にはファームウ
ェアが時間計測を行ってステート遷移制御を行うことが
できる。HC220がAデバイスでイネーブルにされた
とき、図10に示すようなフローでホストのステート遷
移を行う。「Operational」ステートにおい
て、USB転送が行われる。またHC220がBデバイ
スでイネーブルにされたとき、図11に示すようなフロ
ーでホストのステート遷移を行う。
【0111】PC230は、OTGコントローラ210
からのPCイネーブル信号PCEnbによりイネーブル
にされたときペリフェラル機能の動作制御を行う。PC
230は、OTGコントローラ210によって検出され
たラインステート等に基づくOTGステートの遷移にお
いてペリフェラルのとき、リセット検出、サスペンド検
出及びレジューム検出を行い、割り込みによりCPUに
通知する。またOTGステートの遷移においてホストの
とき、リモートウェイクアップ検出が有効になる。HC
220とPC230とは、排他的にイネーブル制御され
る。
【0112】レジスタ部240は、ホスト及びペリフェ
ラルとして動作制御するためのレジスタ群である。
【0113】パケットバッファ250は、ホスト又はペ
リフェラルとして転送されるパケットを蓄積するバッフ
ァである。
【0114】バッファコントローラ260は、CPU
I/F290又はDMAハンドラ292を介して入出力
されるパケットバッファ250へのアクセスアドレスの
管理や、USB転送を行う場合に入出力されるパケット
バッファ250へのアクセスアドレスの管理の制御を行
う。
【0115】ホスト/ペリフェラル切り替え回路270
は、ラインステートコントローラ272、HC/PCセ
レクタ274を含む。ラインステートコントローラ27
2は、トランシーバ280に対して信号ライン状態の生
成の指示を行う。HC/PCセレクタ274は、トラン
シーバ280と、HC220又はPC230とを接続す
るための、経路切り替えを行う。
【0116】トランシーバ280は、USBデータ信号
の送受信、USBデータライン状態の生成、パラレル/
シリアル変換処理やビットスタッフィング/アンスタッ
フィング処理等を行う。USB正極信号DPは、データ
信号線D+に出力される。USB負極信号DMは、デー
タ信号線D−に出力される。
【0117】CPUインタフェース290は、PIO転
送の制御を行うと共に、CPUへの割り込み信号を生成
する。CPUアドレスCA[7:0]は、CPUアドレ
スバスである。CPUデータCD[15:0]は、CP
Uデータバスであり、DMAデータバスと共用される。
チップセレクトxCSは、チップセレクト信号である。
リードストローブxRDは、CPUリートストローブで
あり、DMAリードストローブと共用される。ライトス
トローブxWRは、CPUライトストローブであり、D
MAライトストローブと共用される。ウェイト信号xW
AITは、CPUへのウェイト信号である。割り込み信
号xINTは、CPUへの割り込み信号である。
【0118】DMAハンドラ292は、DMA転送制御
を行う。DMA要求xDREQは、DMA転送要求信号
である。DMAアクノリッジxDACKは、DMA転送
許可信号である。
【0119】クロックコントローラ294は、上述した
各ブロックに供給されるクロック信号の分配や動作制御
を行う。クロックコントローラ294は、発振子入力X
I及び発振子出力XOに接続された発振子を用いた発振
出力を、PLL回路で逓倍してクロック信号を生成す
る。PLLフィルタVCには、PLLフィルタ回路が接
続される。クロックコントローラ294は、クロック選
択信号CLKSEL[1:0]により、外部クロック入
力CLKINからのクロック信号、又は発振子を使用し
たクロック信号のいずれかを選択することができるよう
になっている。
【0120】テストモジュール296は、OTGデバイ
スコントローラIC200の各部の動作確認テストを行
うためのモジュールである。テストイネーブルTEST
によりテストモードに設定されると、テストモードTI
N[1:0]で選択されたテストモードでテストを行
い、テストモニタTESTMONを介して内部テストを
モニタすることができる。
【0121】このような構成のOTGデバイスコントロ
ーラIC200では、OTGコントローラ210によっ
て検出された遷移条件が、CPUインタフェース290
を介してCPUに対し割り込み信号として通知され、C
PU(ファームウェア)にステート遷移を制御させる。
そして、CPUインタフェース290を介して、遷移先
のOTGステートに対応したOTGステートコマンドが
OTGコントローラ210に設定される。OTGコント
ローラ210は、設定されたOTGステートコマンドに
対応したコントロール信号を生成し、各ブロックを制御
する。すなわち、各ステート間は、ファームウェアによ
り遷移制御される。上述したH/W割り込み信号又は上
位アプリケーション(ソフトウェア)からの指示が、ス
テートの遷移条件となる。
【0122】またHC220において、ホスト機能を実
行するための各ステートを遷移させる場合にも同様に制
御することができる。より具体的には、図10及び図1
1に示したように、ファームウェアによりHCステート
のステート遷移制御を行い、遷移先のHCステートに対
応したHCステートコマンドが設定されたHC220
が、該HCステートコマンドに応じたコントロール信号
によりホスト制御を行う。
【0123】こうすることで、図12に示すように、H
NPによりホスト機能及びペリフェラル機能を切り替え
ながらデュアルロールデバイスとしての動作を実現する
ことができる。図12では、割り込み信号により、ファ
ームウェアがOTGステートコマンド及びHCステート
コマンドを設定して、デュアルロールデバイスの動作制
御を行っている。
【0124】2.2 OTGコントローラ 図13に、図9に示すデバイスコントローラICのOT
Gコントローラの構成の一例を示す。
【0125】OTGコントローラ210は、OTG管理
回路400と、OTG制御コア回路410とを含む。O
TG管理回路400は、モニタレジスタ402、コント
ロールレジスタ404、ステートコマンドデコーダ40
6を含む。OTG制御コア回路410は、図9に示すI
D検出回路214、VBUS検出回路216及びライン
ステート検出回路218と同等の機能を有し、ステート
に応じて検出された条件を割り込み信号として通知する
ことができる。
【0126】モニタレジスタ402は、図14に示すよ
うなビットフィールドに、LS(Low Speed)のデバイ
スが接続されたかを示すLSConnect、ID端子
の状態を示すID、データ信号線のラインステート
(「J」状態、「K」状態、「SE0」状態、「SE
1」状態)を示すLineState[1:0]、2.
0Vコンパレータ出力結果を示すComp20V、4.
4Vコンパレータ出力結果を示すComp44Vの各値
が設定される。CPUからは、モニタレジスタ402の
設定値を読み出すことができる。
【0127】コントロールレジスタ404は、図14に
示すビットフィールドに、リモートウェイクアップ信号
の検出のイネーブル/ディセーブルするためのAllo
wRmtWkuP、VBUSの許容電流を8mA又はそ
れ以外にするかを設定するためのBusPwrSel、
OTGステートコマンドが設定されるOTGState
Cmd[3:0]の各値が設定される。コントロールレ
ジスタ404の設定値は、CPUからリード又はライト
することができる。更に、コントロールレジスタ404
に対し、OTG制御コア回路410が直接設定すること
ができるようになっている。この場合、OTG制御コア
回路410がステート生成回路として、ラインステート
やVBUSの電圧等を監視して、次に遷移すべきステー
トに対応したステートコマンドを生成し、コントロール
レジスタ404に設定する。例えば、図5に示すa_s
uspendステート(広義には、サスペンド状態)か
らa_hostステート(広義には、データ転送を開始
するステート)へ遷移させる場合に、b_bus_re
sumeをハードウェアで検出してa_hostステー
トに対応するステートコマンドを、OTG制御コア回路
410で生成させることも可能である。
【0128】これにより、ファームウェアによる処理で
ステート遷移が間に合わない遷移については、ハードウ
ェアでステート制御させることができる。なお、ステー
ト遷移制御の一貫性を保ち、制御を簡素化するため、フ
ァームウェアでも同様の遷移条件を用いてステート遷移
を行って、ハードウェアによる設定後に同じ遷移先のス
テートに対応するステートコマンドを設定することが望
ましい。
【0129】ステートコマンドデコーダ406は、コン
トロールレジスタ404のOTGStateCmd
[3:0]に基づいて、RPDEN、xRPUEN、V
BUSDRV3、VBUSDRV5,BUSPWRSE
L、PCEnb、HCEnb等のコントロール信号を生
成する。
【0130】信号ライン制御回路420は、図9に示す
トランシーバ280を含む。VBUSコンパレータ43
0は、OTGデバイスコントローラIC200の外部に
設けることも可能である。
【0131】図15及び図16に、OTGデバイスコン
トローラIC200を用いたデータ転送制御の一例を示
す。
【0132】ここでは、デフォルト状態のb_idle
ステートからAデバイスとしてa_hostステートに
遷移するまでの間で行われるファームウェアの処理と、
接続相手とのやり取りを示している。
【0133】Connect(J)Detは、接続相手
と接続されたか否かを検出するためにラインステートが
「J」状態であることを検出する機能をいう。Disc
onnect(SE0)Detは、接続相手と切断され
たか否かを検出するためにラインステートが「SE0」
状態であることを検出する機能をいう。
【0134】更に、図17に、デフォルト状態のb_i
dleステートからAデバイスとしてa_hostステ
ートに遷移するまでの間のバス上の信号のタイミングチ
ャートの一例を示す。
【0135】上述したようにデュアルロールデバイス
は、デフォルト状態ではb_idleステートである。
【0136】その後、接続相手にはMini−Bプラグ
が挿入され、OTGデバイスコントローラIC200に
Mini−Aプラグが挿入されると、ID信号が変化し
たことを示すChnageID割り込みがCPU(ファ
ームウェア)に通知される。なお、CPUに通知される
割り込み信号は、CPUにより非アクティブになるよう
に制御される。
【0137】CPUは、図5に示したように、遷移先の
ステートがa_idleステートであると判断して、O
TGステートコマンドを設定する。したがって、OTG
デバイスコントローラIC200では、a_idleス
テートにおけるコントロール信号に基づいて各ブロック
が制御される。
【0138】続いて、上位アプリケーションからバスの
使用要求があると(a_bus_req)、CPUは、
遷移先のステートがa_wait_vriseステート
であると判断して、OTGステートコマンドを設定す
る。
【0139】a_wait_vriseステートに対応
したステートコマンド(第1のステートコマンド)が設
定されてa_wait_vriseステートに遷移する
と、CPUは200msのタイマを起動する。そして、
VBUSの電圧が所与の閾値電圧を越えたことが検出さ
れると、Cross44V割り込みにより、当該ステー
トにおけるタイマを停止すると共に、遷移先のステート
がa_wait_bconステートであると判断して、
OTGステートコマンドを設定する。なお、CPUは起
動したタイマが200msになってタイムアウトとなっ
た場合にも、a_wait_bconステートに遷移す
るものと判断し、a_wait_bconステートに対
応するOTGステートコマンドを設定することができ
る。
【0140】a_wait_bconステートに遷移す
ると、CPUは200msのタイマを起動する。そし
て、ラインステートが「J」状態であることを規定時
間、検出するとChangeConnStat割り込み
により、タイマを停止すると共に、遷移先のステートが
a_hostステートであると判断して、OTGステー
トコマンドを設定する。
【0141】以下、同様にしてステート遷移が行われ
る。
【0142】3. 電子機器 次に本実施形態のデータ転送制御装置を含む電子機器の
例について説明する。例えば図18(A)に電子機器の
1つであるプリンタの内部ブロック図を示し、図19
(A)にその外観図を示す。CPU(マイクロコンピュ
ータ)510はシステム全体の制御などを行う。操作部
511はプリンタをユーザが操作するためのものであ
る。ROM516には、制御プログラム、フォントなど
が格納され、RAM517はCPU510のワーク領域
として機能する。DMAC518は、CPU510を介
さずにデータ転送を行うためのDMAコントローラであ
る。表示パネル519はプリンタの動作状態をユーザに
知らせるためのものである。
【0143】USBを介してパーソナルコンピュータな
どの他のデバイスから送られてきたシリアルの印字デー
タは、データ転送制御装置500によりパラレルの印字
データに変換される。そして、変換後のパラレル印字デ
ータは、CPU510又はDMAC518により、印字
処理部(プリンタエンジン)512に送られる。そし
て、印字処理部512においてパラレル印字データに対
して所与の処理が施され、プリントヘッダなどからなる
印字部(データの出力処理を行う装置)514により紙
に印字されて出力される。
【0144】図18(B)に電子機器の1つであるデジ
タルカメラの内部ブロック図を示し、図19(B)にそ
の外観図を示す。CPU520はシステム全体の制御な
どを行う。操作部521はデジタルカメラをユーザが操
作するためのものである。ROM526には制御プログ
ラムなどが格納され、RAM527はCPU520のワ
ーク領域として機能する。DMAC528はDMAコン
トローラである。
【0145】CCDなどからなる撮像部522により撮
影対象の画像が読み取られ、読み取られた画像のデータ
は画像処理部524により処理される。そして、処理後
の画像データは、CPU520又はDMAC528によ
りデータ転送制御装置500に送られる。データ転送制
御装置500は、このパラレルの画像データをシリアル
データに変換し、USBを介してパーソナルコンピュー
タなどの他のデバイスに送信する。
【0146】図18(C)に電子機器の1つであるCD
−RWドライブの内部ブロック図を示し、図19(C)
にその外観図を示す。CPU530はシステム全体の制
御などを行う。操作部531はCD−RWをユーザが操
作するためのものである。ROM536には制御プログ
ラムなどが格納され、RAM537はCPU530のワ
ーク領域として機能する。DMAC538はDMAコン
トローラである。
【0147】レーザ、モータ、光学系などからなる読み
取り&書き込み部(データの取り込み処理を行う装置又
はデータの記憶処理を行うための装置)533によりC
D−RW532から読み取られたデータは、信号処理部
534に入力され、エラー訂正処理などの所与の信号処
理が施される。そして、信号処理が施されたデータが、
CPU530又はDMAC538によりデータ転送制御
装置500に送られる。データ転送制御装置500は、
このパラレルのデータをシリアルデータに変換し、US
Bを介してパーソナルコンピュータなどの他のデバイス
に送信する。
【0148】一方、USBを介して他のデバイスから送
られてきたシリアルのデータは、データ転送制御装置5
00によりパラレルのデータに変換される。そして、こ
のパラレルデータは、CPU530又はDMAC538
により信号処理部534に送られる。そして、信号処理
部534においてこのパラレルデータに対して所与の信
号処理が施され、読み取り&書き込み部533によりC
D−RW532に記憶される。
【0149】なお、図18(A)、(B)、(C)にお
いて、CPU510、520、530の他に、データ転
送制御装置500でのデータ転送制御のためのCPUを
別に設けるようにしてもよい。
【0150】本実施形態のデータ転送制御装置を電子機
器に用いれば、ホスト動作を行うパーソナルコンピュー
タと接続することなく、USB転送を行うことができ
る。特に携帯型の電子機器に用いることによって、ユー
ザはパーソナルコンピュータを持ち歩く必要がなくな
り、手軽にUSB転送を行うことができる。例えば、パ
ーソナルコンピュータを介することなく、プリンタや、
CD−RWとの間でUSB転送を行うことができる。
【0151】また本実施形態のデータ転送制御装置を電
子機器に用いれば、CPU上で動作するファームウェア
の処理負荷が軽減され、安価なCPUを用いることが可
能になる。更に、データ転送制御装置の低コスト化、小
規模化を図れるため、電子機器の低コスト化、小規模化
も図れるようになる。
【0152】なお本実施形態のデータ転送制御装置を適
用できる電子機器としては、上記以外にも例えば、種々
の光ディスクドライブ(CD−ROM、DVD)、光磁
気ディスクドライブ(MO)、ハードディスクドライ
ブ、TV、VTR、ビデオカメラ、オーディオ機器、電
話機、プロジェクタ、パーソナルコンピュータ、電子手
帳、ワードプロセッサなど種々のものを考えることがで
きる。
【0153】なお、本発明は本実施形態に限定されず、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0154】また、本発明は、OTG規格でのデータ転
送に適用されることが特に望ましいが、これに限定され
るものではない。例えばOTG規格と同様の思想に基づ
く規格やOTG規格を発展させた規格におけるデータ転
送にも本発明は適用できる。
【0155】更に上述した実施形態において、転送に先
立ってMini−Aプラグが挿入されたデバイスをAデ
バイス、Mini−Bプラグが挿入されたデバイスをB
デバイスであるものとして説明したが、転送制御中に、
Aデバイス及びBデバイスを入れ替え、例えばVBUS
の供給源を切り替えるようにした場合でも、本発明は適
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)は、その両端にMini−Aプラ
グ及びMini−Bプラグを有するUSBケーブルの概
要を示す模式図である。図1(B)は、Aデバイス及び
Bデバイスについて説明するための図である。図1
(C)は、端子表を示す図である。
【図2】 USBケーブルが接続されたデュアルロール
デバイスの例を模式的に示す図である。
【図3】 SRPについて説明するための図である。
【図4】 HNPについて説明するための図である。
【図5】 Aデバイスのステート遷移を説明するための
図である。
【図6】 Bデバイスのステート遷移を説明するための
図である。
【図7】 本実施形態におけるデータ転送制御装置の原
理的構成を示す構成図である。
【図8】 本実施形態におけるファームウェアの処理の
一例を示す図である。
【図9】 OTGデバイスコントローラICの機能ブロ
ック図である。
【図10】 OTGデバイスコントローラICがAデバ
イスのとき、HCで行われるステート遷移の一例を示す
フロー図である。
【図11】 OTGデバイスコントローラICがBデバ
イスのとき、HCで行われるステート遷移の一例を示す
フロー図である。
【図12】 OTGデバイスコントローラICによるH
NPの動作タイミングの一例を示すタイミングチャート
である。
【図13】 OTGデバイスコントローラICのOTG
コントローラの具体的な構成例を示す構成図である。
【図14】 OTGコントローラのレジスタマップの一
例を示す説明図である。
【図15】 OTGデバイスコントローラICのシーケ
ンスの一例の前半部を示す図である。
【図16】 OTGデバイスコントローラICのシーケ
ンスの一例の後半部を示す図である。
【図17】 OTGデバイスコントローラICの動作の
一例を示すタイミングチャートである。
【図18】 図18(A)、(B)、(C)は、種々の
電子機器の内部ブロック図の例である。
【図19】 図19(A)、(B)、(C)は、種々の
電子機器の外観図の例である。
【符号の説明】
10、20 デュアルロールデバイス(Dual-role Devi
ce)、12、22、214 ID検出回路、 100、
500 データ転送制御装置、110 ステートコント
ローラ、 112、404 コントロールレジスタ、1
14、406 ステートコマンドデコーダ、116 信
号状態検出回路、 120、420 信号ライン制御回
路、130、510、520、530 CPU(処理
部)、132 ラインステート検出回路、 134 電
源ライン検出回路、200 OTGデバイスコントロー
ラIC(データ転送制御装置)、210 OTGコント
ローラ、 212、400 OTG管理回路、216
VBUS検出回路、 218 ラインステート検出回
路、220 ホストコントローラ(HC)、230 ペ
リフェラルコントローラ(PC)、 240 レジスタ
部、250 パケットバッファ(FIFO)、 260
バッファコントローラ、270 ホスト/ペリフェラ
ル切り替え回路、272 ラインステートコントロー
ラ、 274 HC/PCセレクタ、280 トランシ
ーバ、 290 CPUインタフェース、292 DM
Aハンドラ、 294 クロックコントローラ、296
テストモジュール、 402 モニタレジスタ、41
0 OTG制御コア回路、 430 VBUSコンパレ
ータ、511、521、531 操作部、 512 印
字処理部、 514 印字部、516、526 RO
M、 517、527 RAM、518、528 DM
AC、 519 表示パネル、 522 撮像部、52
4 画像処理部、 532 CD−RW、533 読み
取り&書き込み部、 534 信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 慎介 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 松田 邦昭 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 長尾 謙陽 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 5B077 AA41 MM02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のステート間を遷移することにより
    ホスト機能及びペリフェラル機能の動作制御を行うコン
    トローラを内蔵するデータ転送制御装置であって、 前記コントローラを制御するための各ステートに対応し
    たステートコマンドが設定されるコントロールレジスタ
    と、 データライン及び電源ラインの少なくとも1つの信号状
    態を検出する信号状態検出回路と、 前記ステートコマンドをデコードして、前記データライ
    ン及び前記電源ラインの少なくとも1つの信号状態を制
    御するコントロール信号を生成するステートコマンドデ
    コーダと、 を含み、 所与の処理部において前記信号状態検出回路の検出結果
    に基づき生成された遷移先のステートに対応するステー
    トコマンドが、前記コントロールレジスタに設定される
    ことを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記所与の処理部は、 前記コントロールレジスタに設定された第1のステート
    コマンドに対応したステートにおいて所与のタイムアウ
    ト時間のカウントを開始し、前記所与のタイムアウト時
    間が経過したとき、前記信号状態検出回路の検出結果に
    応じて遷移するステートに対応したステートコマンド
    を、前記コントロールレジスタに設定することを特徴と
    するデータ転送制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第1のステートコマンドは、 アイドル状態から遷移して前記電源ラインの電圧が所与
    の閾値電圧に達するまで待つステートに対応したステー
    トコマンドであることを特徴とするデータ転送制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記信号状態検出回路は、 前記データラインの信号状態を検出するデータライン検
    出回路と、 電源ラインの信号状態を検出する電源ライン検出回路
    と、 を含み、 前記データライン検出回路及び前記電源ライン検出回路
    のうち少なくとも1つは、 前記コントロールレジスタに設定されたステートコマン
    ドに応じて、検出すべき信号状態を変更することを特徴
    とするデータ転送制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記コントロールレジスタに設定されたステートコマン
    ドに対応するステートから、次のステートに対応するス
    テートコマンドを生成するステート生成回路を含み、 前記コントロールレジスタは、 前記所与の処理部により生成された遷移先のステートに
    対応するステートコマンド、又はステート生成回路によ
    って生成されたステートコマンドが設定されることを特
    徴とするデータ転送制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記ステート生成回路は、 サスペンド状態から遷移してデータ転送を開始するステ
    ートに対応するステートコマンドを生成することを特徴
    とするデータ転送制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6において、 前記コントローラは、 USB(Universal Serial Bus)のOTG(On-The-G
    o)規格にしたがって、ホスト機能及びペリフェラル機
    能の切り替え制御を行うことを特徴とするデータ転送制
    御装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか記載のデータ
    転送制御装置と、 前記データ転送制御装置及びバスを介して転送されるデ
    ータの出力処理又は取り込み処理又は記憶処理を行う装
    置と、 を含むことを特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】 複数のステート間を遷移することにより
    ホスト機能及びペリフェラル機能の動作制御を行うコン
    トローラのデータ転送制御方法であって、 データライン及び電源ラインの少なくとも1つの信号状
    態を検出し、 所与の処理部が前記信号状態の検出結果に基づいて遷移
    先のステートを判断すると共に該ステートに対応するス
    テートコマンドを設定し、 前記ステートコマンドに基づいて、データライン及び電
    源ラインの少なくとも1つの信号状態を制御することを
    特徴とするデータ転送制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記所与の処理部は、 前記コントロールレジスタに設定された第1のステート
    コマンドに対応したステートにおいて所与のタイムアウ
    ト時間のカウントを開始し、前記所与のタイムアウト時
    間が経過したとき、前記信号状態の検出結果に応じたス
    テートに遷移させることを特徴とするデータ転送制御方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記第1のステートコマンドは、 アイドル状態から遷移して前記電源ラインの電圧が所与
    の閾値電圧に達するまで待つステートに対応したステー
    トコマンドであることを特徴とするデータ転送制御方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至11のいずれかにおい
    て、 データライン及び電源ラインの少なくとも1つは、 前記ステートコマンドに応じて、検出すべき信号状態が
    変更されることを特徴とするデータ転送制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12のいずれかにおい
    て、 前記コントローラは、 USB(Universal Serial Bus)のOTG(On-The-G
    o)規格にしたがって、ホスト機能及びペリフェラル機
    能の切り替え制御を行うことを特徴とするデータ転送制
    御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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