JP2003322561A - 高温下での振動変位計測装置 - Google Patents

高温下での振動変位計測装置

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JP2003322561A
JP2003322561A JP2002131942A JP2002131942A JP2003322561A JP 2003322561 A JP2003322561 A JP 2003322561A JP 2002131942 A JP2002131942 A JP 2002131942A JP 2002131942 A JP2002131942 A JP 2002131942A JP 2003322561 A JP2003322561 A JP 2003322561A
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JP
Japan
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tubular body
strain
spring
high temperature
strain gauge
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Withdrawn
Application number
JP2002131942A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Ikegami
保彦 池上
Yoshihide Ishitani
嘉英 石谷
Kazuo Hirota
和生 廣田
Makoto Nakajima
誠 中島
Hirokazu Shomura
浩和 庄村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高温下においても、渦電流式変位計とほぼ同等
の精度で変位計測が可能で、しかも安価に変位計測が可
能な振動変位計測装置を提供すること。 【解決手段】機械的な歪みが加わったとき彎曲変形する
感知レバー3と、3に取付けられ、3に彎曲変形が生じ
たときに歪んでこの歪み量に応じた電気信号を出力する
歪みゲージ4と、中性子反射体41に対してビス8によ
り固定され、かつ3の一端側が固定支持される取付台1
と、4が実際に受ける歪みと、該歪みゲージから出力さ
れる相対変位が対応するように、3の変位計測部と、4
1との接触圧を調整可能であって、3の固定端とは反対
側の自由端と、1に固定されたオフセット機構本体2と
の間隔を調整するためのボルト6並び6の有効長さを調
整するオフセット量調整ナット7からなる振動変位計測
装置。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、測定対象が外側
管体及びこの外側管体の内部に配設される内側管体とか
らなり、かつ該内側管体と該外側管体との間に高温流体
が流通可能に構成され、該内側管体と該外側管体の相対
変位を測定する振動変位計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1(a)は、断面図である。中性子反
射体41は原子炉容器内部の炉心槽内側であって核燃料
集合体40の外側に設けられる構造体である。この中性
子反射体41は、原子炉で発生する中性子を内側に反射
させ、反応効率を向上させるために設けられる。また、
中性子反射体41は、原子炉容器(炉心槽)42に中性
子があたり、その材料を劣化させるのを防ぐ役割も果た
す。
【0003】図1(b)は、中性子反射体41の構造を
示す斜視図(外観図)であり、図1(c)は、図1
(b)の円形部分を拡大して示す平面図である。中性子
反射体41は、中空円筒状の形状をしており、その断面
には多数の冷却孔43を有している。原子炉を運転する
とき、中性子反射体41は、その冷却孔43の中に圧力
流体である水を流すことによって冷却される。
【0004】このような構成のものにおいて、安定した
運転を行うには、原子炉容器42と中性子反射体41の
相対変位を計測することが望まれている。一般的に変位
を計測するものとして、300℃以上であっても、温度
による外乱の影響を受けにくく該相対変位を計測可能な
変位計として、渦電流式変位計が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、渦電流
式変位計は、これによって計測した電気信号を原子炉容
器42の外部に伝送するために電気ケーブルを使用して
いることから、電気的ノイズの影響を受けやすい。この
電気的ノイズは、電気ケーブルの長さが長ければ長いほ
ど受けやすい。しかも、高温下で使用可能な渦電流式変
位計は、測定精度が高い反面高価な計測器であることか
ら、実用的でないという欠点を有している。
【0006】従来、温度による外乱の影響を受けにくい
渦電流式の変位計を高温下で使用し、変位計測を行って
いるが、変位計測自体のコストが高い。
【0007】そこで、この発明は、上記事情に基づいて
なされたものであって、高温下においても、渦電流式変
位計とほぼ同等の精度で変位計測が可能で、しかも安価
に変位計測が可能な高温下雰囲気中での振動変位計測装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、測定対象が外側管体及
びこの外側管体の内部に配設される内側管体とからな
り、かつ該内側管体と該外側管体との間に高温流体が流
通可能に構成され、該内側管体と該外側管体の相対変位
を測定するものであって、機械的な歪みが加わったとき
彎曲変形する感知レバーと、前記感知レバーに取付けら
れ、該感知レバーに彎曲変形が生じたときに歪んでこの
歪み量に応じた電気信号を出力する歪みゲージと、前記
内側管体又は前記外側管体に対して固定手段により固定
され、かつ前記感知レバーの一端側が固定支持される取
付台と、前記歪みゲージが実際に受ける歪みと、該歪み
ゲージから出力される相対変位が対応するように、前記
感知レバーの変位計測部と、前記内側管体又は前記外側
管体との接触圧を調整可能なオフセット機構とを具備し
た高温下での振動変位計測装置である。
【0009】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記オフセット機構は、前記感知レバーの
固定端とは反対側の自由端と、前記取付台に固定された
オフセット機構本体との間隔を調整するためのオフセッ
ト用ボルト並びに該ボルトの有効長さを調整するオフセ
ット量調整ナットからなる請求項1に記載の高温下での
振動変位計測装置である。
【0010】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、測定対象が外側管体及びこの外側管体の内
部に配設される内側管体とからなり、かつ該内側管体と
該外側管体との間に高温流体が流通可能に構成され、該
内側管体と該外側管体の相対変位を測定するものであっ
て、機械的な歪みが加わったとき彎曲変形する帯状の金
属材料からなる断面C字状のばねと、前記ばねに取付け
られ、該ばねが彎曲変形して歪んでこの歪み量に応じた
電気信号を出力する歪みゲージと、前記ばねの両端側を
前記内側管体又は前記外側管体に対して固定するもので
あって、該ばねの固定時に前記歪みゲージが実際に受け
る歪みと、該歪みゲージから出力される相対変位が対応
するようにするものである固定手段とを具備した高温下
での振動変位計測装置である。
【0011】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、測定対象が外側管体及びこの外側管体の内
部に配設される内側管体とからなり、かつ該内側管体と
該外側管体との間に高温流体が流通可能に構成され、該
内側管体と該外側管体の相対変位を測定するものであっ
て、機械的な歪みが加わったとき彎曲変形し、該変形し
た状態のものを加熱することで元の形状に戻る帯状の形
状記憶合金からなる断面C字状のばねと、前記ばねに取
付けられ、該ばねが彎曲変形して歪んでこの歪み量に応
じた電気信号を出力する歪みゲージと、前記ばねの両端
側を前記内側管体又は前記外側管体に対して固定するも
のであって、該ばねの固定時に前記歪みゲージが実際に
受ける歪みと、該歪みゲージから出力される相対変位が
対応するようにするものである固定手段とを具備した高
温下での振動変位計測装置である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、測定対象が外側管体及びこの外側管体の内
部に配設される内側管体とからなり、かつ該内側管体と
該外側管体との間に高温流体が流通可能に構成され、該
内側管体と該外側管体の相対変位を測定するものであっ
て、前記内側管体又は前記外側管体に対して固定手段に
より固定される取付具と、前記取付具に対して一端部が
支持され前記高温流体の流れの方向に沿って配設され、
前記高温流体の流れによって該流れの方向とは直交する
方向に発生する揚力によって彎曲変形し、前記内側管体
又は前記外側管体に対して押し付け力を発生し、断面形
状が翼形の翼形断面はりと、前記翼形断面はりに取付け
られ、該翼形断面はりに揚力が生じたときに歪み、この
歪み量に応じた電気信号を出力する歪みゲージとを具備
した高温下での振動変位計測装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】図2〜図4は、本発明の第1の実施形態を
説明するための図であり、図2は本実施形態の振動変位
計測装置を、図1の原子炉容器内部に適用した断面図で
あり、図3は振動変位計測装置の斜視図であり、図4は
図3の一部を示した断面図である。
【0015】本発明の振動変位計測装置は、測定対象が
外側管体及びこの外側管体の内部に配設される内側管体
とからなり、かつ該内側管体と該外側管体との間に高温
流体が流通可能に構成され、該内側管体と該外側管体の
相対変位を測定するものであって、図1に示す原子炉容
器内部に限らずなんでもよい。
【0016】本実施形態の振動変位計測装置は、取付台
1と、オフセット機構本体2と、感知レバー3と、歪み
ゲージ4と、オフセット機構本体取付用ビス5と、オフ
セット用ボルト6と、オフセット量調整ナット7と、装
置固定用ビス8と、感知レバー取付用ビス9とから構成
されている。
【0017】感知レバー3は、一端部に略球状の変位計
測部3aを有し、他端部に取付台1に取付けるためのビ
ス挿入穴3bが形成されており、変位計測部3aにはオ
フセット用ボルト6の先端固定できるようにメネジ3c
が形成されている。このような構成の感知レバー3は、
これに機械的な歪みが加わったとき彎曲変形するもので
ある。
【0018】歪みゲージ4は、感知レバー3の略中央部
に取付けられ、感知レバー3に彎曲変形が生じたときに
歪んでこの歪み量に応じた電気信号を出力するものであ
る。
【0019】取付台1は、略y字状であって感知レバー
3及びオフセット機構本体2が夫々取り付られるよう
に、感知レバー取付用ビス9及び本体取付用ビス5がそ
れぞれ螺合するメネジ1a、1bが形成され、さらに内
側管体例えば前述した中性子反射体41に対して固定手
段例えば装置固定用ビス8により固定できるようにビス
挿通穴1cが形成されている。
【0020】オフセット機構本体2は、略クランク状で
あって、一端部側に感知レバー3の変位計測部3aのメ
ネジ3cに螺合されるオフセット用ボルト6を挿通でき
るようにボルト挿通穴2aが形成され、他端部側に取付
台1にオフセット機構本体取付用ビス5により取付けで
きるようにビス挿通穴2bが形成されている。
【0021】オフセット用ボルト6は、この先端が感知
レバー3の変位計測部3aに固定され、具体的には変位
計測部3aのメネジ3cに螺合され、また他端側は、オ
フセット機構本体2に形成されているボルト挿通穴2a
に挿通され、オフセット用ボルト6の後端である突出端
にはオフセット量調整ナット7が螺合されるようになっ
ている。
【0022】なお、感知レバー取付け用ビス9は、感知
レバー3の振動によってもずれない方向に固定されてい
る。歪みゲージ4の出力信号を外部取り出すための信号
ケーブルは、図示しないが高温流体によって乱れるのを
防ぐため、高温流体の流動方向に配設されている。
【0023】このようにオフセット機構は、感知レバー
3の固定端とは反対側の自由端と、取付台1に固定され
たオフセット機構本体2との間隔を調整するためのオフ
セット用ボルト6並び該ボルト6の有効長さを調整する
オフセット量調整ナット7から構成されている。
【0024】次に、以上のように構成された振動変位計
測装置の作用効果について説明する。始めに、振動変位
計測装置を、図2のように原子炉容器42の内周面と、
中性子反射体41の外周面の間に配置し、中性子反射体
41に取付台1を固定する。この場合、装置固定用ビス
8を取付台1のビス挿通穴1cに挿通させると共に、中
性子反射体41の外周面に螺合させる。その後、歪みゲ
ージ4が実際に受ける歪みと、該歪みゲージ4から出力
される相対変位が対応するように、感知レバー3の変位
計測部3aと、中性子反射体41との接触圧を調整す
る。具体的には、オフセット量調整ナット7の回転によ
り、変位計測部3aとオフセット機構本体2の間隔、つ
まりオフセット量を調整する。この調整は、振動変位計
測装置を最初の設置時に行い、実際に感知レバー3が彎
曲変形して歪みゲージ4に歪みが発生したとき、歪みゲ
ージ4の出力が得られるようにする。
【0025】このようにオフセット機構により、予め感
知レバー3の変位計測部3aと原子炉容器42の接触圧
を調整しておくことで、原子炉容器42に変位が発生す
ると、この変位によって感知レバー3が弾性変形し、こ
れに伴って歪みゲージ4が歪み、歪みゲージ4から原子
炉容器42の変位に見合った相対変位が出力される。こ
の結果、高温下でも渦電流式変位計と同等に精度よく相
対変位の計測ができ、また、センサ自体のコストも渦電
流式変位計の1/4程度に抑えることができる。
【0026】また、感知レバー3と供試体固定部に分
け、感知レバーの固定を感知方向と同方向にすること
で、感知レバー3に働く振動外力によっても、感知レバ
ー3がずれることがなく、計測が可能である。
【0027】図5は本発明の振動変位計測装置の第2の
実施形態を説明するための図であり、これは第1の実施
形態のように感知レバー3を使用せず、図5(c)に示
すように単に帯状の金属材料をC字状に形成したもので
あって、機械的な歪みが加わったとき彎曲変形するばね
10を、図5(a)、図5(b)に示すように使用した
ものである。
【0028】ばね10には、第1の実施形態と同等の歪
みゲージ4が取付けられ、歪みゲージ4はばね10が彎
曲変形して歪み、この歪み量に応じた相対変位を電気信
号として出力するものである。
【0029】このような歪みゲージ4が取付けられたば
ね10は、以下のように内側管体例えば中性子反射体4
1に固定される。すなわち、ばね10の両端側に夫々ボ
ルト挿通穴(ボルト穴)11が形成され、各ボルト挿通
穴11にはボルト12が挿通されると共に、各ボルト1
2は中性子反射体41に夫々螺合させたものである。
【0030】ばね10の固定時に歪みゲージ4が実際に
受ける歪みと、歪みゲージ4から出力される相対変位が
対応するようにボルト12で固定する。
【0031】図5(a)は、外側管体例えば原子炉容器
42を据付けない状態で中性子反射体41に、ばね10
を取付けた想像状態(自然状態)を示すもので、この場
合にはばね10は原子炉容器42が据付けられる位置よ
り外側へオフセットされている。これに対して図5
(b)は、外側管体例えば原子炉容器42を据付けた状
態で中性子反射体41に、ばね10を取付けた状態を示
すもので、この場合にはばね10は平衡位置で撓んでい
る。
【0032】図6は、図5のばね10と歪みゲージ4の
配置関係を説明するための図である。図6の縦軸は、ば
ね10の外側の歪みであり、これは引っ張りを正として
いる。また、図6の横軸は、歪みゲージ4の出力である
相対変位を示し、この場合間隔が広くなる方を正とし、
間隔が狭くなる方を負とした場合である。
【0033】この図から明らかなように、相対変位と歪
みの関係は直線にはならないが、振動の振幅は小さいの
で、その間(計測範囲)は直線とみなしてもよく、この
結果図6の計測範囲において歪みを計測すれば相対変位
がわかる。
【0034】図5の実施形態の場合には、第1の実施形
態と同様な作用効果が得られるが、単に金属材料からな
るばね10を中性子反射体42に固定するだけであるの
で、第1の実施形態のようにオフセット量を調整する必
要がない。
【0035】図7は、本発明の振動変位計測装置の第3
の実施形態を説明するための図であり、これは図5の実
施形態のばね10を、形状記憶合金材料からなるばね1
5に代えたものである。この場合の形状記憶合金は、変
形を加えた後、加熱することで元の形状に戻る機能を有
した合金である。
【0036】図7(a)は、ばね15を内側管14に取
付けた状態であって、外側管体13が据付けられていな
い状態を示している。図7(b)は、図7(a)の状
態、すなわち、ばね15を内側管体14に取付けた状態
であって、外側管体13が据付けられていない状態のも
のを高温状態で使用した場合を示している。この場合に
は、外側管体13の据付位置よりばね15が膨らむよう
になっている。図7(c)は、外側管体13が据付けら
れ、かつ内側管体14にばね15を取付けると共に、高
温状態で使用した場合を示している。この場合には、ば
ね15によって外側管体13に押付力が作用し、外側管
体13の運動にばね15が追従する。
【0037】この場合、ばね15は、機械的な歪みが加
わったとき彎曲変形し、該変形した状態のものを加熱す
ることで元の形状に戻る帯状の形状記憶合金からなる断
面C字状のものである。歪みゲージ4は、ばね15に取
付けられ、ばね15が彎曲変形して歪んでこの歪み量に
応じた電気信号を出力するものである。
【0038】なお、ばね15の両端側を内側管体14又
は外側管体13に対して図示しないビス等により固定す
るものであって、該ばね15の固定時に歪みゲージ4が
実際に受ける歪みと、歪みゲージ4から出力される相対
変位が対応するようにするものである。
【0039】第3の実施形態は、形状記憶合金材料から
なるばね15を使用したので、第1の実施形態の作用効
果に加えてばね15は常温で隙間内に入れることができ
ることから、組立が容易になる。
【0040】図8は、本発明の振動変位計測装置の第4
の実施形態を説明するための図であり、(a)はその要
部を示す斜視図であり、(b)、(c)は(a)を夫々
高温流体の流れがない状態と、流れのある状態での使用
状態を示している。図8に示すように、主として取付具
16と、翼形断面はり18と、歪みゲージ4から構成さ
れている。
【0041】取付具16は、内側管体例えば中性子反射
体41又は外側管体例えば原子炉容器42に対して固定
手段例えばビス17により固定されるものである。
【0042】翼形断面はり18は、取付具16に対して
一端部が支持され高温流体の流れの方向に沿って配設さ
れ、高温流体の流れによって該流れの方向とは直交する
方向に発生する揚力によって彎曲変形し、中性子反射体
41又は原子炉容器42に対して押し付け力を発生する
ものであり、先端側の端部に例えば原子炉容器42と接
触する突起19が固定されたものである。
【0043】歪みゲージ4、翼形断面はり18に取付け
られ、翼形断面はり18に揚力が生じたときに歪み、こ
の歪み量に応じた電気信号を出力するものである。
【0044】このように構成した第4の実施形態によれ
ば、図8(c)に示すように高温流体に流れがあるとき
は、翼形断面はり18により発生する揚力が突起19を
介して原子炉容器42が与えられるので、歪みゲージ4
は原子炉容器42に追従する。なお、図8(b)に示す
ように高温流体に流れがないときは、翼形断面はり18
には揚力が発生しない。
【0045】この結果、第4の実施形態によれば、高温
流体の流体力を利用できることから、高温流体の流れの
影響を受けることは少ない。
【0046】以上述べた翼形断面はり18は、断面形状
として翼形のものを示したが、はりに別途翼を取付け
る、はりの一部分だけを翼形に変形することもできる。
【0047】[変形例]本発明は、以上述べた実施形態
に限定されず、例えば次のように変形して実施できる。
前述の実施形態において、取付台1を内側管体例えば図
1の中性子反射体41に装置固定用ビス8により固定し
たが、これを外側管体例えば原子炉容器42に対して同
様に固定してもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1〜請求項5のいずれかに対応す
る発明に係る高温下での振動変位計測装置によれば、高
温下においても、渦電流式変位計とほぼ同等の精度で変
位計測が可能である。
【0049】また請求項1又は請求項2に対応する発明
に係る高温下での振動変位計測装置によれば、機械的に
オフセットを与える方式であるので、外側管体又は内側
管体への押し付けの確認ができる。
【0050】さらに、請求項3に対応する発明に係る高
温下での振動変位計測装置によれば、金属材料からなる
ばねを利用したので、組立後の調整が不要である。
【0051】また、請求項4に対応する発明に係る高温
下での振動変位計測装置によれば、形状記憶合金からな
るばねを利用したので、常温で隙間に入れることがで
き、組立が容易になる。
【0052】さらに、請求項5に対応する発明に係る高
温下での振動変位計測装置によれば、高温流体の流体力
を利用する方式であるので、翼形を選択することで、流
体抵抗が小さく、流体の流れの影響を受けにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の適用される原子炉の概略構成を説明
するための図。
【図2】この発明の第1の実施形態に係る振動変位計測
装置の断面図。
【図3】この発明の第1の実施形態に係る振動変位計測
装置の要部のみを示す斜視図。
【図4】図3の一部のみ示す断面図。
【図5】この発明の第2の実施形態に係る振動変位計測
装置を説明するための図。
【図6】図5のばねの機能を説明するための図。
【図7】この発明の第3の実施形態に係る振動変位計測
装置を説明するための図。
【図8】この発明の第4の実施形態に係る振動変位計測
装置を説明するための図。
【符号の説明】
1…取付台 1a.1b…メネジ 1c…ビス挿通穴 2…オフセット機構本体 2a…ボルト挿通穴 2b…ビス挿通穴 3…感知レバー 3a…変位計測部 3b…ビス挿入穴 3c…メネジ 4…歪みゲージ 5…本体取付用ビス 6…オフセット用ボルト 7…オフセット量調整ナット 8…装置固定用ビス 9…感知レバー取付用ビス 11…ボルト挿通穴 12…ボルト 13…外側管体 14…内側管体 16…取付具 17…ビス 19…突起 40…核燃料集合体 41…中性子反射体 42…原子炉容器 42…中性子反射体 43…冷却孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣田 和生 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 中島 誠 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 庄村 浩和 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 2G064 AA02 AB08 AB27 BA02 BA21 BA28 BD04 DD32 2G075 AA05 CA07 DA13 FA11 FC14 GA21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象が外側管体及びこの外側管体の
    内部に配設される内側管体とからなり、かつ該内側管体
    と該外側管体との間に高温流体が流通可能に構成され、
    該内側管体と該外側管体の相対変位を測定するものであ
    って、 機械的な歪みが加わったとき彎曲変形する感知レバー
    と、 前記感知レバーに取付けられ、該感知レバーに彎曲変形
    が生じたときに歪んでこの歪み量に応じた電気信号を出
    力する歪みゲージと、 前記内側管体又は前記外側管体に対して固定手段により
    固定され、かつ前記感知レバーの一端側が固定支持され
    る取付台と、 前記歪みゲージが実際に受ける歪みと、該歪みゲージか
    ら出力される相対変位が対応するように、前記感知レバ
    ーの変位計測部と、前記内側管体又は前記外側管体との
    接触圧を調整可能なオフセット機構と、 を具備した高温下での振動変位計測装置。
  2. 【請求項2】 前記オフセット機構は、前記感知レバー
    の固定端とは反対側の自由端と、前記取付台に固定され
    たオフセット機構本体との間隔を調整するためのオフセ
    ット用ボルト並び該ボルトの有効長さを調整するオフセ
    ット量調整ナットからなる請求項1に記載の高温下での
    振動変位計測装置。
  3. 【請求項3】 測定対象が外側管体及びこの外側管体の
    内部に配設される内側管体とからなり、かつ該内側管体
    と該外側管体との間に高温流体が流通可能に構成され、
    該内側管体と該外側管体の相対変位を測定するものであ
    って、 機械的な歪みが加わったとき彎曲変形する帯状の金属材
    料からなる断面C字状のばねと、 前記ばねに取付けられ、該ばねが彎曲変形して歪んでこ
    の歪み量に応じた電気信号を出力する歪みゲージと、 前記ばねの両端側を前記内側管体又は前記外側管体に対
    して固定するものであって、該ばねの固定時に前記歪み
    ゲージが実際に受ける歪みと、該歪みゲージから出力さ
    れる相対変位が対応するようにするものである固定手段
    と、 を具備した高温下での振動変位計測装置。
  4. 【請求項4】 測定対象が外側管体及びこの外側管体の
    内部に配設される内側管体とからなり、かつ該内側管体
    と該外側管体との間に高温流体が流通可能に構成され、
    該内側管体と該外側管体の相対変位を測定するものであ
    って、 機械的な歪みが加わったとき彎曲変形し、該変形した状
    態のものを加熱することで元の形状に戻る帯状の形状記
    憶合金からなる断面C字状のばねと、 前記ばねに取付けられ、該ばねが彎曲変形して歪んでこ
    の歪み量に応じた電気信号を出力する歪みゲージと、 前記ばねの両端側を前記内側管体又は前記外側管体に対
    して固定するものであって、該ばねの固定時に前記歪み
    ゲージが実際に受ける歪みと、該歪みゲージから出力さ
    れる相対変位が対応するようにするものである固定手段
    と、 を具備した高温下での振動変位計測装置。
  5. 【請求項5】 測定対象が外側管体及びこの外側管体の
    内部に配設される内側管体とからなり、かつ該内側管体
    と該外側管体との間に高温流体が流通可能に構成され、
    該内側管体と該外側管体の相対変位を測定するものであ
    って、 前記内側管体又は前記外側管体に対して固定手段により
    固定される取付具と、 前記取付具に対して一端部が支持され前記高温流体の流
    れの方向に沿って配設され、前記高温流体の流れによっ
    て該流れの方向とは直交する方向に発生する揚力によっ
    て彎曲変形し、前記内側管体又は前記外側管体に対して
    押し付け力を発生し、断面形状が翼形の翼形断面はり
    と、 前記翼形断面はりに取付けられ、該翼形断面はりに揚力
    が生じたときに歪み、この歪み量に応じた電気信号を出
    力する歪みゲージと、 を具備した高温下での振動変位計測装置。
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