JP3598297B2 - Fbg式変換器における温度補償構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中間にFBG(光ファイバブラッグ回折格子)を形成した光ファイバを用い、FBGに作用させる張力を測定すべき物理量に応じて変化させて、この物理量を計測するFBG式変換器における温度補償構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
FBGは、光ファイバ中を光波が伝搬しているとき、ブラッグ波長と呼ばれる或る特定の波長の光を反射する機能を持った光ファイバである。FBGのブラッグ波長は、FBGに作用させる張力(FBGのひずみ)に応じて変化する性質がある。そのため、FBGは、例えばひずみ検知素子として利用できる。
【0003】
然し、FBGのブラッグ波長は温度によっても変化する性質があり、その変化率(零点移動量)はひずみ相当で約+8×10−6/℃(波長シフト量が9〜10pm/℃)になる。従って、FBGを用いて被測定物のひずみ等の物理量を計測する場合、FBGの温度補償が必要になる。そこで、従来は、一般的に、被測定物の計測に併せて雰囲気温度を測定し、測定された雰囲気温度に応じ後処理で補正する方法(温度補正方法)を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記温度補正法では、雰囲気温度の測定が別途必要になるため、コスト高になる不具合がある。また、温度補正のための後処理が必要となるため手間がかかるという不具合もある。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、雰囲気温度の測定を不要としたFBG式変換器における温度補償構造を提供することをその課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、中間にFBG(光ファイバブラッグ回折格子)を形成した光ファイバを用い、FBGに作用させる張力を測定すべき物理量に応じて変化させて、この物理量を計測するFBG式変換器において、前記FBGに作用させる張力を雰囲気温度に応じて可変させるバイメタル部材を設け、このバイメタル部材により該雰囲気温度に応じた前記FBGのブラッグ波長の変化を抑制するように温度補償を行うことを特徴とする。
【0007】
FBGのブラッグ波長は、温度変化と張力変化との何れに対しても正の変化を生じ、雰囲気温度の上昇によるブラッグ波長の増加分だけ張力低下でブラッグ波長を減少させることにより、雰囲気温度でブラッグ波長が変化しないように温度補償することができる。本発明は、この原理を利用したものであり、雰囲気温度に応じたバイメタル部材のたわみ変化により、FBGに作用させる張力が雰囲気温度によるブラッグ波長の変化を抑制する(好ましくは相殺する)ように自動的に可変され、温度補償が為される。従って、雰囲気温度の測定が不要になり、コストダウンを図ることができる。
【0008】
ここで、光ファイバをFBGの両側の固定部において被測定物に固定して、測定すべき物理量たる被測定物のひずみを計測するFBG式変換器においては、前記両側の固定部のうちの少なくとも一方をバイメタル部材を介して被測定物に固定しておく。そして、FBGに作用させる張力を雰囲気温度に応じバイメタル部材により可変させることにより、該雰囲気温度に応じた前記FBGのブラッグ波長の変化を抑制するように温度補償を行うことができる。
【0009】
この場合、被測定物のひずみ計測箇所の両側に固定される一対の筒状ケースを設け、これら両筒状ケースに光ファイバを貫通させて、FBGの両側の固定部を少なくとも一方にバイメタル部材を介在させた状態で両筒状ケースの内面に固定すると共に、両筒状ケース間の隙間を伸縮自在なカバー部材で密閉することが好ましい。これによれば、FBGおよびバイメタル部材が外部環境に対し遮蔽され、耐環境性が向上する。
【0010】
ところで、前記被測定物の線膨張係数が比較的大きいような場合には、雰囲気温度の上昇に伴う被測定物の熱膨張によってFBGの両側の固定部の間隔が広がってFBGに作用させる張力が増加し、ひいてはFBGのブラッグ波長が増加する。つまり、FBGのブラッグ波長は、雰囲気温度が上昇すると、該ブラッグ波長自体の温度特性に起因する増加分に加えて、被測定物の熱膨張に伴うFBGの張力増加の分だけ余分に増加する。そこで、この被測定物の熱膨張の影響を補償するために、前記バイメタル部材は、前記雰囲気温度に応じた前記FBGのブラッグ波長の変化を抑制すると共に、前記被測定物の熱膨張に伴う該FBGの張力変化を抑制する形状変化が雰囲気温度に応じて生じるように構成されていることが好ましい。このようなバイメタル部材の形状変化は、より具体的には、例えば雰囲気温度が上昇したとき、バイメタル部材が、ブラッグ波長自体の温度特性に起因する該ブラッグ波長の変化を抑制する場合よりも、被測定物の熱膨張に伴うFBGの張力増加の分だけさらに余分に、該FBGの張力を減少させる方向にたわみ変形するように、バイメタル部材の材質、形状、サイズ等を設定しておくことで実現される。
【0011】
これにより、雰囲気温度の変化に伴うFBG自体のブラッグ波長の変化に加えて、被測定物の熱膨張に伴うFBGの張力変化の影響も補償することができる。
【0012】
また、円弧形状の金属帯を備え、該金属帯の両端間の切欠き部を通る前記円弧形状の直径方向をX軸方向、X軸方向に直交する前記円弧形状の直径方向をY軸方向として、前記金属帯のY軸方向両側部をY軸方向の自由度を持つように支持部材で支持し、前記金属帯の前記切欠き部とは反対側のX軸方向部分に設けた入力部に測定すべき物理量の変化に応じた外力を作用させると共に、FBGが前記切欠き部に張り渡されるように、光ファイバをFBGの両側の固定部において前記金属帯の両端に固定して成るFBG式変換器も考えられている。このものでは、入力部に作用する外力により金属帯がY軸方向を長径方向とする楕円状にひずみ、このひずみにより切欠き部の幅が広がってFBGに作用させる張力が増し、入力部に作用する外力、即ち、測定すべき物理量が計測される。このような変換器においては、前記支持部材をバイメタル部材で構成することにより、FBGに作用させる張力を雰囲気温度に応じバイメタル部材により前記金属帯を介して可変させることにより、雰囲気温度に応じたFBGのブラッグ波長の変化を抑制するように温度補償を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を図1(a),(b)を参照して説明する。図1(a),(b)はそれぞれ、被測定物Wのひずみを計測するFBG式変換器の正面図、側面図を示している。この変換器は、中間にFBG(光ファイバブラッグ回折格子)1を形成した光ファイバ2を備えており、この光ファイバ2をFBG1の両側の固定部2a,2aにおいて被測定物Wに固定して、FBG1に作用させる張力が被測定物Wのひずみに応じて変化するようにしている。そして、光ファイバ2を図外の波長測定器に接続し、FBG1に作用させる張力の変化に伴うブラッグ波長の変化に基づいて被測定物Wのひずみを計測する。
【0014】
ここで、ブラッグ波長はFBG1の張力だけでなく温度によっても変化する。そこで、本実施形態では、FBG1の温度補償のため、FBG1の両側の固定部2a,2aをそれぞれ帯状のバイメタル部材3,3を介して被測定物Wに固定している。両バイメタル部材3,3は、被測定物Wのひずみ計測箇所の両側にそれぞれ基端部において固定金具4,4により固定されており、両バイメタル部材3,3の自由端(図では上端)にFBG1の両側の固定部2a,2aをFBG1に所定の張力を付与した状態で接着剤等により固定している。
【0015】
両バイメタル部材3,3のたわみ方向は、両者の自由端同士が雰囲気温度の上昇で接近し、雰囲気温度の下降で離間する方向にたわむように設定され、また、温度に対するブラッグ波長の変化率に応じたたわみ力が発生するように各バイメタル部材3の形状(板厚、長さ、幅)を設定している。そのため、雰囲気温度が上昇又は下降すると、FBG1の張力が温度変化に応じ所要の変化率で減少又は増加する。従って、雰囲気温度の上昇によるブラッグ波長の増加分はFBG1の張力減少に伴うブラッグ波長の減少で相殺される。また、雰囲気温度の低下によるブラッグ波長の減少分はFBG1の張力増加に伴うブラッグ波長の増加で相殺される。これにより、雰囲気温度の変化によってブラッグ波長が変化しないように温度補償することができる。
【0016】
また、被測定物Wの外力によるひずみを被測定物Wの熱膨張による影響を除外して計測することが要求される場合には、バイメタル部材3のたわみ変化が被測定物Wの線膨張係数を加味した値になるようにバイメタル部材3のたわみ変形特性(雰囲気温度に応じたたわみ変形特性)を設定する。より具体的には、雰囲気温度が上昇したとき、ブラッグ波長自体の温度特性によるブラッグ波長の増加分のみを補償する場合よりも、被測定物Wの熱膨張に伴うFBG1の張力増加分を相殺し得る量だけ余分に、両バイメタル部材3,3が、その自由端同士が接近する方向にたわむように、両バイメタル部材3,3のたわみ変形特性を設定しておく。これによりFBG1の両側の固定部2a,2a間の距離が被測定物Wの熱膨張で変化することを防止することができる。尚、バイメタル部材3のたわみ変形特性は、例えば、該バイメタル部材3を構成する低膨張率側及び高膨張率側の材質や、バイメタル部材3の形状、サイズ等によって調整することが可能である。
【0017】
尚、上記第1実施形態では、バイメタル部材3を真直形状のものとしたが、図2に第2実施形態として示す如く、湾曲形状のバイメタル部材3を用いることも可能である。この場合、第2実施形態のバイメタル部材3は、その自由端が被測定物Wの法線方向に変位しつつ被測定物Wの長手方向に変位するようにたわみ変化し、この長手方向の変位を利用して温度補償を行う。
【0018】
また、図3に第3実施形態として示す如く、固定金具4を基端部に二股状等の光ファイバ挿通部4aを有するものに形成し、固定金具4に逆U字状のバイメタル部材3を取り付けて、被測定物Wの表面側にのびるバイメタル部材3の自由端に前記固定部2aを固定しても良い。これによれば、FBG1が被測定物Wの表面に接近し、被測定物Wのひずみを精度良く計測できるようになる。
【0019】
また、上記実施形態では、FBG1の両側の固定部2a,2aを共にバイメタル部材3,3を介して被測定物Wに固定したが、図4に第4実施形態として示す如く、FBG1の両側の固定部2a,2aのうちの一方のみをバイメタル部材3を介して被測定物Wに固定しても良い。この場合、他方の固定部2aは高さを揃えるためのスペーサ金具5を介して被測定物Wに固定する。尚、この場合、バイメタル部材3は、前記第2あるいは第3実施形態のもののように湾曲形状に形成されていてもよい。
【0020】
次に、図5に示す第5実施形態について説明する。このものでは、一対の筒状ケース6,6を用意して、両筒状ケース6,6を同心に対向させた状態で、それぞれの外端のフランジ部6a,6aにおいて被測定物Wのひずみ計測箇所の両側に固定している。そして、両筒状ケース6,6の内面にそれぞれバイメタル部材3,3をその基端部において固定金具4,4により固定すると共に、光ファイバ2を両筒状ケース6,6に貫通させ、FBG1の両側の固定部2a,2aを両バイメタル部材3,3の自由端に接着剤等で固定している。
【0021】
これによれば、FBG1の両側の固定部2a,2aがそれぞれバイメタル部材3と筒状ケース6とを介して被測定物Wに固定されることになり、上記実施形態と同様に被測定物Wのひずみを計測できると共に、雰囲気温度でブラッグ波長が変化しないように温度補償することができる。更に、このものでは、両筒状ケース6,6間の隙間をベローズ等の伸縮自在なカバー部材7で密閉しており、そのため、FBG1およびバイメタル部材3が外部環境に対し遮蔽され、耐環境性が向上する。尚、第4実施形態と同様にFBG1の両側の固定部2a,2aのうちの一方のみをバイメタル部材3を介して筒状ケース6に固定しても良い。
【0022】
最後に、第6実施形態を図6及び図7を参照して説明する。この実施形態は、ボーリング孔内の地下水中に沈めて地下水位を計測するFBG式変換器であり、上端が閉塞された筒状の変換器本体11を備えている。変換器本体1の下部には筒部材14が内挿され、この筒部材14の上端に該筒部材14の軸心側に張り出すように形成された仕切板部14aにより、変換器本体11の内部の空間が仕切板部14aの上側の主室12と下側の副室13(筒部材14の内部の空間)とに画成されている。そして、主室12に後記詳述する起歪体を収納すると共に、副室13に受圧部材たるベローズ15を仕切板部14aの下面に密着させた状態で収納している。また、変換器本体11の下端に螺着されるキャップ16に形成した透孔16aを介して副室13に導入される水圧によりベローズ15が押し上げられるようにしている。尚、水圧を受ける受圧部材はベローズ15に限られるものではなく、例えば、ダイアフラムであっても良い。また、筒部材14の外周面にOリング17を装着して、主室12に水が侵入しないようにしている。
【0023】
起歪体は、円弧形状の金属帯18で構成されている。ここで、金属帯18の両端間の切欠き部18aを通る円弧形状の直径方向をX軸方向、これに直交する円弧形状の直径方向をY軸方向とする。このとき、金属帯18は、X軸方向が上下方向になり、且つ、切欠き部18aが上方を向く姿勢で主室12に収納されている。主室12には、仕切板部14aの上面に立設したブラケット19が配置されており、このブラケット19の上端に、Y軸方向に弾性的に開閉自在な二股形状の支持部材20をボルト21を介して垂設している。そして、この支持部材20に金属帯18のY軸方向両側部をそれぞれボルト22,22により連結している。これにより、金属帯18のY軸方向両側部は、変換器本体11に対しY軸方向の自由度を持って支持され、金属帯18がY軸方向を長径方向とする楕円形状にひずみ得るようになる。
【0024】
金属帯18の切欠き部18aとは反対側のX軸方向部分、即ち、金属帯18の下端部は該金属帯18に外力を作用させる入力部18bとなっており、この入力部18bを、ベローズ15の下端から立設したロッド15aの上部のねじ部に締結している。この構成によって、水圧によりベローズ15が押し上げられると、入力部18bにロッド15aを介して上方への外力が作用し、金属帯18はY軸方向を長径方向とする楕円形状にひずむ。
【0025】
そして、金属帯18の上記ひずみを検知するため、図7に示す如く、中間にFBG1を形成した光ファイバ2を、FBG1がY軸方向に延在して切欠き部18aに張り渡されるように、FBG1の両側の固定部2a,2aにおいて金属帯18の両端に接着剤23で固定している。金属帯18がY軸方向を長径方向とする楕円形状にひずむと、切欠き部18aの幅が広がってFBG1に作用させる張力が増し、FBG1のブラッグ波長が変化する。従って、ブラッグ波長を測定することで金属帯18のひずみを検知でき、金属帯18の外力―ひずみ特性から入力部18bに作用する外力、即ち、水圧(地下水位)を計測できる。尚、金属帯18の熱膨張に起因するひずみによる変換器の零点の温度影響を小さくするため、金属帯18は線膨張係数の小さな材料、例えば、合金中で線膨張係数が最小(1×10−6/℃未満)のスーパーインバで形成することが望ましい。
【0026】
変換器本体11の上端には、上方にのびる一対の保護チューブ24が液密に取り付けられており、光ファイバ2を保護チューブ24に挿通して、ボーリング孔の外部に配置する図外の波長測定器に接続する。尚、主室12は、大気圧変動を補償するため、保護チューブ24を介して大気側に開放されている。また、保護チューブ24の先端には、大気中の湿度侵入を防止するため除湿剤室(図示せず)が設けられている。
【0027】
ここで、前記支持部材20は、その二股部が雰囲気温度の上昇でY軸方向内側にたわみ、雰囲気温度の下降でY軸方向外側にたわむようにしたバイメタル部材(例えば低膨張率側が36Ni―Fe合金、高膨張率側が22Ni―4Cr―Fe合金から成るバイメタル部材)で構成されている。そのため、雰囲気温度が上昇すると、支持部材20を介して金属帯18に作用するY軸方向内側へのたわみ力により切欠き部18aの幅が狭められて、FBG1の張力が減少する。また、雰囲気温度が下降すると、支持部材20を介して金属帯18に作用するY軸方向外側へのたわみ力により切欠き部18aの幅が広げられて、FBG1の張力が増加する。従って、雰囲気温度の上昇によるブラッグ波長の増加分はFBG1の張力減少に伴うブラッグ波長の減少で相殺される。また、雰囲気温度の低下によるブラッグ波長の減少分はFBG1の張力増加に伴うブラッグ波長の増加で相殺される。これにより、雰囲気温度でブラッグ波長が変化しないように温度補償することができる。
【0028】
尚、第6実施形態の変換器は、水圧(地下水位)以外の圧力の計測にも使用でき、更に、金属帯18の入力部18bに被測定物に接触する測定子を連結して、被測定物の変位を計測することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1実施形態を示す正面図、(b)その側面図。
【図2】本発明の第2実施形態を示す正面図。
【図3】本発明の第3実施形態を示す正面図。
【図4】本発明の第4実施形態を示す正面図。
【図5】本発明の第5実施形態を示す切断正面図。
【図6】本発明の第6実施形態を示す切断正面図。
【図7】図6のB部の拡大図。
【符号の説明】
1…FBG、2…光ファイバ、2a…固定部、3…バイメタル部材、6…筒状ケース、7…カバー部材、18…金属帯、18a…切欠き部、18b…入力部、20…支持部材(バイメタル部材)。

Claims (5)

  1. 中間にFBG(光ファイバブラッグ回折格子)を形成した光ファイバを用い、FBGに作用させる張力を測定すべき物理量に応じて変化させて、この物理量を計測するFBG式変換器において、
    前記FBGに作用させる張力を雰囲気温度に応じて可変させるバイメタル部材を設け、このバイメタル部材により該雰囲気温度に応じた前記FBGのブラッグ波長の変化を抑制するように温度補償を行うことを特徴とするFBG式変換器における温度補償構造。
  2. 中間にFBG(光ファイバブラッグ回折格子)を形成した光ファイバを前記FBGの両側の固定部において被測定物に固定して、測定すべき物理量たる被測定物のひずみを計測するFBG式変換器において、
    前記両側の固定部のうちの少なくとも一方をバイメタル部材を介して被測定物に固定し、前記FBGに作用させる張力を雰囲気温度に応じて前記バイメタル部材により可変させることにより、該雰囲気温度に応じた前記FBGのブラッグ波長の変化を抑制するように温度補償を行うことを特徴とするFBG式変換器における温度補償構造。
  3. 前記被測定物のひずみ計測箇所の両側に固定される一対の筒状ケースを備え、これら両筒状ケースに前記光ファイバを貫通させて、前記FBGの両側の固定部を、少なくとも一方に前記バイメタル部材を介在させた状態で前記両筒状ケースの内面に固定すると共に、前記両筒状ケース間の隙間を伸縮自在なカバー部材で密閉することを特徴とする請求項2記載のFBG式変換器における温度補償構造。
  4. 前記バイメタル部材は、前記雰囲気温度に応じた前記FBGのブラッグ波長の変化を抑制すると共に、前記被測定物の熱膨張に伴う該FBGの張力変化を抑制する形状変化が雰囲気温度に応じて生じるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載のFBG式変換器における温度補償構造。
  5. 円弧形状の金属帯を備え、該金属帯の両端間の切欠き部を通る前記円弧形状の直径方向をX軸方向、X軸方向に直交する前記円弧形状の直径方向をY軸方向として、前記金属帯のY軸方向両側部をY軸方向の自由度を持つように支持部材で支持し、前記金属帯の前記切欠き部とは反対側のX軸方向部分に設けた入力部に測定すべき物理量の変化に応じた外力を作用させると共に、中間にFBG(光ファイバブラッグ回折格子)を形成した光ファイバを、前記FBGが前記切欠き部に張り渡されるように、前記FBGの両側の固定部において前記金属帯の両端に固定して成るFBG式変換器において、
    前記支持部材をバイメタル部材で構成し、前記FBGに作用させる張力を雰囲気温度に応じ前記バイメタル部材により前記金属帯を介して可変させることにより、該雰囲気温度に応じた前記FBGのブラッグ波長の変化を抑制するように温度補償を行うことを特徴とするFBG式変換器における温度補償構造。
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