JP2003322521A - 画像認識装置 - Google Patents

画像認識装置

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JP2003322521A
JP2003322521A JP2002127476A JP2002127476A JP2003322521A JP 2003322521 A JP2003322521 A JP 2003322521A JP 2002127476 A JP2002127476 A JP 2002127476A JP 2002127476 A JP2002127476 A JP 2002127476A JP 2003322521 A JP2003322521 A JP 2003322521A
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JP2002127476A
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English (en)
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Masato Watanabe
正人 渡辺
Shinji Nagaoka
伸治 長岡
Takayuki Tsuji
孝之 辻
Hiroshi Hattori
弘 服部
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物を探索するための探索領域を正確に設
定し、運転者の対象物認識を妨げる対象物表示を防止す
る画像認識装置を提供する。 【解決手段】 画像処理ユニットは、赤外線カメラによ
り得られた右画像の2値化処理を行う(S4)。そし
て、右画像の2値化画像によって追跡される対象物の中
の1つを選択することにより、右画像から探索画像を抽
出する(S12)。次に、探索画像に対応する対応画像
を探索する探索領域を左画像に設定し、相関演算を実行
して対応画像を抽出する(S13)。次に、相関が良好
であるか否かを判定する相関判定を行う(S14)。相
関が良好である場合、探索画像と対応画像との距離から
自車両と対象物との距離を算出する(S15)と共に探
索領域を縮小する(S16)。相関が良好でない場合
(S14のNO)、探索領域を赤外線カメラの撮像素子
の各定数と測定すべき距離に基づく探索領域の初期値へ
戻す(S17)。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、撮像手段により
撮影された画像から車両の走行に影響を与えそうな対象
物を検出する画像認識装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、赤外線カメラ等の撮像手段により
捉えられた自車両周辺の画像から、自車両との衝突の可
能性がある歩行者等の対象物を抽出し、その情報を自車
両の運転者に提供する装置としては、例えば特開200
1−6096号公報に記載のものがある。この装置で
は、左右一組の赤外線カメラが撮影した自車両周辺の画
像について、例えば右側の赤外線カメラが撮影した画像
を2値化処理することにより、第1の対象物画像を抽出
する。次に、左側の赤外線カメラが撮影したグレースケ
ール画像上に、第1の対象物画像に対応する画像(対応
画像)を探索する探索領域を設定し、第1の対象物画像
と探索領域中の物体画像との相関演算を実行することに
より、第1の対象物画像に対する対応画像を第2の対象
物画像として抽出する。そして、右側の赤外線カメラが
撮影した画像中の第1の対象物画像の重心位置と、左側
の赤外線カメラが撮影した画像中の第2の対象物画像の
重心位置との差から、視差Δd(画素数)を求め、これ
から自車両と対象物との距離zを算出する。 【0003】また、抽出された対象物について過去の距
離データが存在する場合には、その距離データに基づい
て探索領域を縮小することで、相関演算を実行する際に
探索領域中の別の物体の画像を上述の第2の対象物画像
と誤認識する確率を少なくするように制御している。な
お、この装置では、求められた自車両と対象物との距離
の変化から、対象物の相対移動ベクトルを求め、これに
より自車両と歩行者等の対象物との相対距離や相対速度
を判断し、自車両との衝突の可能性が判定される。そし
て、自車両と衝突する可能性があると判定された対象物
は、画像表示装置に強調表示を伴う実映像として表示さ
れ、運転者に通知される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置で
は、相関演算を実行する際に探索領域中の別の物体の画
像を上述の第2の対象物画像と誤認識する確率を少なく
するために、抽出された対象物についての過去の距離デ
ータに基づいて探索領域を縮小する制御を行うものの、
過去の距離データに誤差が含まれている場合は、探索領
域を誤って縮小してしまうという問題があった。すなわ
ち、対象物と背景との重なり具合によっては、第1の対
象物画像と探索領域中の物体画像とのミスマッチが発生
し、これにより相関演算における相関度が悪化して対応
画像(第2の対象物画像)が正確に抽出できない場合が
発生する。しかし、従来の装置では、対象物までの距離
が算出されれば、探索領域が距離データに基づいて縮小
される。そのため、距離データに誤差が含まれている場
合に、誤った制御による探索領域の縮小により、目的の
対象物が存在しない範囲を探索領域として設定してしま
う可能性があるという問題があった。 【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、対象物を探索するための探索領域を正確に設定し、
運転者の正確な対象物認識を妨げる対象物表示を防止す
ることができる画像認識装置を提供することを目的とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る画像認識装置は、一組のステ
レオカメラ(例えば実施の形態の赤外線カメラ2R、2
L)を備え、第1のカメラの画像から第1の対象物画像
(例えば実施の形態の探索画像R1)を抽出すると共
に、抽出された前記第1の対象物画像に基づいて設定さ
れた第2のカメラの画像上の探索領域(例えば実施の形
態の探索領域R2)から、相関演算処理を行うことによ
り前記第1の対象物画像に対応する第2の対象物画像
(例えば実施の形態の対応画像)を抽出し、前記第1と
第2の対象物画像間の視差を求めて、該対象物までの距
離を計算する画像認識装置において、前記相関演算処理
の結果に基づいて、前記探索領域の範囲を変更する探索
領域調整手段(例えば実施の形態のステップS12〜ス
テップS17)を備えたことを特徴とする。以上の構成
を備えた画像認識装置は、過去の距離データに基づいて
探索領域を縮小した場合でも、第1の対象物画像と探索
領域中の物体画像との相関演算を実行した結果、相関度
が低く第2の対象物画像が正確に抽出できないと判断し
た場合には、探索領域調整手段により探索領域の設定を
変更して、誤差を含む過去の距離データの影響を軽減す
ることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の
形態の画像認識装置の構成を示すブロック図である。図
1において、符号1は、本実施の形態の画像認識装置を
制御するCPU(中央演算装置)を備えた画像処理ユニ
ットであって、遠赤外線を検出可能な2つの赤外線カメ
ラ2R、2Lと当該車両のヨーレートを検出するヨーレ
ートセンサ3、更に、当該車両の走行速度(車速)を検
出する車速センサ4とブレーキの操作を検出するための
ブレーキセンサ5が接続される。これにより、画像処理
ユニット1は、車両の周辺の赤外線画像と車両の走行状
態を示す信号から、車両前方の歩行者や動物等の動く物
体を検出し、衝突の可能性が高いと判断したときに警報
を発する。 【0008】また、画像処理ユニット1には、音声で警
報を発するためのスピーカ6と、検出された対象物と自
車両との衝突する危険性が高いと判定された場合のみ、
赤外線カメラ2R、2Lにより撮影された画像を強調表
示された対象物画像と共に表示し、衝突の危険性が高い
対象物を車両の運転者に認識させるための、例えば自車
両の走行状態を数字で表すメータと一体化されたメータ
一体Displayや自車両のコンソールに設置される
NAVIDisplay、更にフロントウィンドウの運
転者の前方視界を妨げない位置に情報を表示するHUD
(Head Up Display )7a等を含む画像表示装置7が接
続されている。 【0009】また、画像処理ユニット1は、入力アナロ
グ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路、デ
ィジタル化した画像信号を記憶する画像メモリ、各種演
算処理を行うCPU(中央演算装置)、CPUが演算途
中のデータを記憶するために使用するRAM(Random A
ccess Memory)、CPUが実行するプログラムやテーブ
ル、マップなどを記憶するROM(Read Only Memor
y)、スピーカ6の駆動信号、画像表示装置7の表示信
号などを出力する出力回路を備えており、赤外線カメラ
2R、2L及びヨーレートセンサ3、車速センサ4、ブ
レーキセンサ5の各出力信号は、ディジタル信号に変換
されてCPUに入力されるように構成されている。 【0010】また、図2に示すように、赤外線カメラ2
R、2Lは、自車両10の前部に、自車両10の車幅方
向中心部に対してほぼ対称な位置に配置されており、2
つの赤外線カメラ2R、2Lの光軸が互いに平行であっ
て、かつ両者の路面からの高さが等しくなるように固定
されている。なお、赤外線カメラ2R、2Lは、対象物
の温度が高いほど、その出力信号レベルが高くなる(輝
度が増加する)特性を有している。また、HUD7a
は、自車両10のフロントウインドウの運転者の前方視
界を妨げない位置に表示画面が表示されるように設けら
れている。 【0011】次に、本実施の形態の動作について図面を
参照して説明する。図3は、本実施の形態の画像認識装
置の画像処理ユニット1における歩行者等の対象物検出
・警報動作を示すフローチャートである。まず、画像処
理ユニット1は、赤外線カメラ2R、2Lの出力信号で
ある赤外線画像を取得して(ステップS1)、A/D変
換し(ステップS2)、グレースケール画像を画像メモ
リに格納する(ステップS3)。なお、ここでは赤外線
カメラ2Rにより右画像が得られ、赤外線カメラ2Lに
より左画像が得られる。また、右画像と左画像では、同
一の対象物の表示画面上の水平位置がずれて表示される
ので、このずれ(視差)によりその対象物までの距離を
算出することができる。 【0012】ステップS3においてグレースケール画像
が得られたら、次に、赤外線カメラ2Rにより得られた
右画像を基準画像とし、その画像信号の2値化処理、す
なわち、輝度閾値ITHより明るい領域を「1」(白)
とし、暗い領域を「0」(黒)とする処理を行う(ステ
ップS4)。図4(a)は、赤外線カメラ2Rにより得
られたグレースケール画像を示し、これに2値化処理を
行うことにより、図4(b)に示すような画像を得る。
なお、図4(b)において、例えばP1からP4の枠で
囲った物体を、表示画面上に白色として表示される対象
物(以下「高輝度領域」という)とする。赤外線画像か
ら2値化された画像データを取得したら、2値化した画
像データをランレングスデータに変換する処理を行う
(ステップS5)。ランレングスデータにより表される
ラインは、2値化により白となった領域を画素レベルで
示したもので、いずれもy方向には1画素の幅を有して
おり、またx方向にはそれぞれランレングスデータを構
成する画素の長さを有している。 【0013】次に、ランレングスデータに変換された画
像データから、対象物のラベリングをする(ステップS
6)ことにより、対象物を抽出する処理を行う(ステッ
プS7)。すなわち、ランレングスデータ化したライン
のうち、y方向に重なる部分のあるラインを1つの対象
物とみなすことにより、例えば図4(b)に示す高輝度
領域P1からP4が、それぞれ対象物(2値化対象物)
として把握されることになる。対象物の抽出が完了した
ら、次に、抽出した対象物の重心G、面積S及び外接四
角形の縦横比ASPECTを算出する(ステップS
8)。 【0014】ここで、面積Sは、ラベルAの対象物のラ
ンレングスデータを(x[i]、y[i]、run
[i]、A)(i=0,1,2,・・・N−1)とする
と、ランレングスデータの長さ(run[i]−1)を
同一対象物(N個のランレングスデータ)について積算
することにより算出する。また、対象物Aの重心Gの座
標(xc、yc)は、各ランレングスデータの長さ(r
un[i]−1)と各ランレングスデータの座標x
[i]、またはy[i]とをそれぞれ掛け合わせ、更に
これを同一対象物について積算したものを、面積Sで割
ることにより算出する。更に、縦横比ASPECTは、
対象物の外接四角形の縦方向の長さDyと横方向の長さ
Dxとの比Dy/Dxとして算出する。なお、ランレン
グスデータは画素数(座標数)(=run[i])で示
されているので、実際の長さは「−1」する必要がある
(=run[i]−1)。また、重心Gの位置は、外接
四角形の重心位置で代用してもよい。 【0015】対象物の重心、面積、外接四角形の縦横比
が算出できたら、次に、対象物の時刻間追跡、すなわち
サンプリング周期毎の同一対象物の認識を行う(ステッ
プS9)。時刻間追跡は、アナログ量としての時刻tを
サンプリング周期で離散化した時刻をkとし、例えば時
刻kで対象物A、Bを抽出したら、時刻(k+1)で抽
出した対象物C、Dと対象物A、Bとの同一性判定を行
う。そして、対象物A、Bと対象物C、Dとが同一であ
ると判定されたら、対象物C、Dをそれぞれ対象物A、
Bというラベルに変更することにより、時刻間追跡が行
われる。また、このようにして認識された各対象物の
(重心の)位置座標は、時系列位置データとしてメモリ
に格納され、後の演算処理に使用される。 【0016】なお、以上説明したステップS4〜S9の
処理は、2値化した基準画像(本実施の形態では、右画
像)について実行する。次に、車速センサ4により検出
される車速VCAR及びヨーレートセンサ3より検出さ
れるヨーレートYRを読み込み、ヨーレートYRを時間
積分することより、自車両10の回頭角θrを算出する
(ステップS10)。次に、自車両10が回頭すること
による画像上の位置ずれを補正するための回頭角補正を
行う(ステップS11)。回頭角補正は、時刻kから
(k+1)までの期間中に自車両10が例えば左方向に
回頭角θrだけ回頭すると、カメラによって得られる画
像上では、画像の範囲がΔxだけx方向にずれるので、
これを補正する処理である。なお、以下の説明では、回
頭角補正後の座標を(X,Y,Z)と表示する。 【0017】一方、ステップS9からステップS11の
処理に平行して、ステップS12〜S17では、対象物
と自車両10との距離zを算出する処理を行う。この演
算はステップS9からステップS11の処理より長い時
間を要するため、ステップS9からステップS11の処
理より長い周期(例えばステップS1〜S10の実行周
期の3倍程度の周期)で実行される。まず、基準画像
(右画像)の2値化画像によって追跡される対象物の中
の1つを選択することにより、図5(a)に示すように
右画像から探索画像R1(ここでは、外接四角形で囲ま
れる領域全体を探索画像とする)を抽出する(ステップ
S12)。 【0018】次に、左画像中から探索画像に対応する画
像(以下「対応画像」という)を探索する探索領域を設
定し、相関演算を実行して対応画像を抽出する(ステッ
プS13)。具体的には、図5(b)に示すように、探
索画像R1の各頂点座標に応じて、左画像中に探索領域
R2を設定し、探索領域R2内で探索画像R1との相関
の高さを示す輝度差分総和値C(a,b)を下記式
(1)により算出し、この総和値C(a,b)が最小と
なる領域を対応画像として抽出する。なお、この相関演
算は、2値化画像ではなくグレースケール画像を用いて
行う。 【数1】 ここで、IR(m,n)は、図5に示す探索画像R1内
の座標(m,n)の位置の輝度値であり、IL(a+m
−M,b+n−N)は、探索領域内の座標(a,b)を
基点とした、探索画像R1と同一形状の局所領域内の座
標(m,n)の位置の輝度値である。基点の座標(a,
b)を変化させて輝度差分総和値C(a,b)が最小と
なる位置を求めることにより、対応画像の位置が特定さ
れる。 【0019】次に、求められた輝度差分総和値C(a,
b)を規定値と比較し、相関が良好であるか否かを判定
する相関判定を行う(ステップS14)。なお、上述の
ように輝度差分総和値C(a,b)は、その値が小さい
ほど相関の度合いが高いので、規定値との比較も、例え
ば規定値より輝度差分総和値C(a,b)が小さければ
相関が良好であるとし、規定値と輝度差分総和値C
(a,b)が等しいか、または規定値より輝度差分総和
値C(a,b)が大きければ相関が良好でない(不良)
とする。 【0020】ステップS14において、相関が良好であ
る場合(ステップS14のYES)、図6に示すように
探索画像R1と、この対象物に対応する対応画像R4と
が抽出されるので、次に、探索画像R1の重心位置と、
画像中心線LCTRとの距離dR(画素数)及び対応画
像R4の重心位置と画像中心線LCTRとの距離dL
(画素数)を求め、下記式(2)に適用して、自車両1
0と、対象物との距離zを算出する(ステップS1
5)。 【数2】 ここで、Bは基線長、すなわち赤外線カメラ2Rの撮像
素子の中心位置と赤外線カメラ2Lの撮像素子の中心位
置との水平方向の距離(両赤外線カメラの光軸の間
隔)、Fは赤外線カメラ2R、2Lのレンズの焦点距
離、pは赤外線カメラ2R、2Lの撮像素子内の画素間
隔であり、Δd(=dR+dL)が視差量である。 【0021】そして、算出された距離zに基づいて、例
えば図5(b)に示すように、探索領域R2より狭い領
域R2aを新たな探索領域として設定する(ステップS
16)。また、ステップS14において、相関が良好で
ない場合(ステップS14のNO)、それまでにステッ
プS16で縮小された探索領域を、赤外線カメラ2R、
2Lの撮像素子の各定数と測定すべき距離に基づく探索
領域、すなわち図5(b)に示す探索領域の初期値(=
探索領域R2)へ戻す(ステップS17)。 【0022】次に、ステップS11における回頭角の補
正と、ステップS15からステップS17における対象
物との距離算出、探索領域の範囲設定が完了したら、画
像内の座標(x,y)及び距離zを実空間座標(X,
Y,Z)に変換する(ステップS18)。ここで、実空
間座標(X,Y,Z)は、図2に示すように、赤外線カ
メラ2R、2Lの取り付け位置の中点の位置(自車両1
0に固定された位置)を原点Oとして、図示のように定
め、画像内の座標は、画像の中心を原点として水平方向
をx、垂直方向をyと定めている。 【0023】画像内の座標及び距離zの実空間座標への
変換が完了したら、次に、同一対象物について、ΔTの
モニタ期間内に得られた、回頭角補正後のN個(例えば
N=10程度)の実空間位置データ、すなわち時系列デ
ータから、対象物と自車両10との相対移動ベクトルに
対応する近似直線LMVを求める(ステップS19)。
次いで、最新の位置座標P(0)=(X(0),Y
(0),Z(0))と、(N−1)サンプル前(時間Δ
T前)の位置座標P(Nー1)=(X(N−1),Y
(N−1),Z(N−1))を近似直線LMV上の位置
に補正し、補正後の位置座標Pv(0)=(Xv
(0),Yv(0),Zv(0))及びPv(N−1)
=(Xv(N−1),Yv(N−1),Zv(N−
1))を求める。 【0024】これにより、位置座標Pv(N−1)から
Pv(0)に向かうベクトルとして、相対移動ベクトル
が得られる。このようにモニタ期間ΔT内の複数(N
個)のデータから対象物の自車両10に対する相対移動
軌跡を近似する近似直線を算出して相対移動ベクトルを
求めることにより、位置検出誤差の影響を軽減して対象
物との衝突の可能性をより正確に予測することが可能と
なる。 【0025】また、ステップS19において、相対移動
ベクトルが求められたら、次に、自車両10が検出した
対象物と衝突する可能性があるか否かを判定する警報判
定処理を行う(ステップS20)。そして、ステップS
20において、自車両10と検出した対象物との衝突の
可能性がないと判定された場合(ステップS20のN
O)、ステップS1へ戻り、上述の処理を繰り返す。ま
た、ステップS20において、自車両10と検出した対
象物との衝突の可能性があると判定された場合(ステッ
プS20のYES)、ステップS21の警報出力判定処
理へ進む。 【0026】ステップS21では、ブレーキセンサ5の
出力BRから自車両10の運転者がブレーキ操作を行っ
ているか否かを判別することにより、警報出力判定処
理、すなわち警報出力を行うか否かの判定を行う(ステ
ップS21)。もし、自車両10の運転者がブレーキ操
作を行っている場合には、それによって発生する加速度
Gs(減速方向を正とする)を算出し、この加速度Gs
が所定閾値GTHより大きいときは、ブレーキ操作によ
り衝突が回避されると判定して警報出力判定処理を終了
し(ステップS21のNO)、ステップS1へ戻り、上
述の処理を繰り返す。これにより、適切なブレーキ操作
が行われているときは、警報を発しないようにして、運
転者に余計な煩わしさを与えないようにすることができ
る。 【0027】また、加速度Gsが所定閾値GTH以下で
あるとき、または自車両10の運転者がブレーキ操作を
行っていなければ、直ちにステップS22の処理へ進み
(ステップS21のYES)、対象物と接触する可能性
が高いので、スピーカ6を介して音声による警報を発す
る(ステップS22)と共に、画像表示装置7に対し
て、例えば赤外線カメラ2Rにより得られる画像を出力
し、接近してくる対象物を自車両10の運転者に対する
強調映像として表示する(ステップS23)。なお、所
定閾値GTHは、ブレーキ操作中の加速度Gsがそのま
ま維持された場合に、現在の対象物と自車両10との間
の距離以下の走行距離で自車両10が停止する条件に対
応する値である。 【0028】なお、上述のステップS16において、算
出された自車両10と対象物との距離zに基づいて、例
えば探索領域R2より狭い領域R2aを新たな探索領域
として設定した後は、ステップS18へ進まずに、ステ
ップS13へ進み、新たな探索領域から対応画像を抽出
し、それ以降の処理を繰り返しても良い。また、本実施
の形態では、画像処理ユニット1が、探索領域調整手段
を含んでいる。より具体的には、図3のS12〜S17
が探索領域調整手段に相当する。 【0029】以上説明したように、本実施の形態の画像
認識装置は、対象物の過去の距離データに基づいて探索
領域R2を例えば探索領域R2aへ縮小した場合でも、
探索画像R1と探索領域R2a中の物体画像との相関演
算を実行した結果、相関度が低く対応画像が正確に抽出
できないと判断した場合には、探索領域の設定を探索領
域R2aから初期値の探索領域R2へ戻し、再度広い探
索領域の中から対応画像を探索する。これにより、誤差
を含む過去の距離データを利用して探索領域を誤設定し
たとしても、画像処理ユニット1は赤外線カメラ2R、
2Lから得られた画像の中の対象物画像を見失うことは
なく、速やかに探索領域を初期化して対象物の追跡を続
行することができる。 【0030】 【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の画像認識
装置によれば、対象物の過去の距離データに基づいて探
索領域を縮小した場合でも、第1の対象物画像と探索領
域中の物体画像との相関演算を実行した結果、相関度が
低く第2の対象物画像が正確に抽出できないと判断した
場合には、探索領域の設定を初期値に戻し、対象物を見
失うことなく対象物の追跡を続行することができる。従
って、安定した対象物の時系列距離データを取得し、運
転者の正確な対象物認識を妨げる対象物表示を防止する
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施の形態の画像認識装置の構成
を示すブロック図である。 【図2】 車両における赤外線カメラやセンサ、ディス
プレイ等の取り付け位置を示す図である。 【図3】 同実施の形態の画像認識装置の対象物検出・
警報動作を示すフローチャートである。 【図4】 赤外線カメラにより得られるグレースケール
画像とその2値化画像を示す図である。 【図5】 探索領域を対象とした相関演算処理を示す図
である。 【図6】 対象物の距離算出における対象物視差の算出
方法を示す図である。 【符号の説明】 1 画像処理ユニット 2R、2L 赤外線カメラ 3 ヨーレートセンサ 4 車速センサ 5 ブレーキセンサ 6 スピーカ 7 画像表示装置 10 自車両 S12〜S17 探索領域調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/00 G03B 15/00 U G06T 1/00 330 G06T 1/00 330Z 7/60 180 7/60 180B H04N 7/18 H04N 7/18 J (72)発明者 辻 孝之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 服部 弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 2F065 AA06 AA17 AA20 BB05 CC11 CC14 CC16 DD06 DD11 FF05 FF09 FF64 FF65 GG10 GG22 JJ03 JJ05 JJ26 QQ03 QQ04 QQ24 QQ25 QQ31 2F112 AC03 AC06 BA06 BA07 CA05 FA03 FA07 FA35 FA45 5B057 AA16 BA02 CA13 CA16 DB03 DC03 DC34 5C054 AA01 AA05 CA05 CE01 EA01 FC05 FC12 FE28 HA30 5L096 BA04 CA05 DA03 FA34 FA66 GA34 GA36

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 一組のステレオカメラを備え、第1のカ
    メラの画像から第1の対象物画像を抽出すると共に、抽
    出された前記第1の対象物画像に基づいて設定された第
    2のカメラの画像上の探索領域から、相関演算処理を行
    うことにより前記第1の対象物画像に対応する第2の対
    象物画像を抽出し、前記第1と第2の対象物画像間の視
    差を求めて、該対象物までの距離を計算する画像認識装
    置において、 前記相関演算処理の結果に基づいて、前記探索領域の範
    囲を変更する探索領域調整手段を備えたことを特徴とす
    る画像認識装置。
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