JP2003322492A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2003322492A
JP2003322492A JP2002126993A JP2002126993A JP2003322492A JP 2003322492 A JP2003322492 A JP 2003322492A JP 2002126993 A JP2002126993 A JP 2002126993A JP 2002126993 A JP2002126993 A JP 2002126993A JP 2003322492 A JP2003322492 A JP 2003322492A
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Japan
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sheet
joint
shaped
joint portion
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JP2002126993A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yoshida
宏行 吉田
Takaharu Goto
隆治 後藤
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Nissan Motor Co Ltd
Marelli Corp
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Calsonic Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状チューブの接合部の耐久性を向上さ
せる。 【解決手段】 シート状チューブ39は、一対のプレー
ト33,35の周縁を接合部37にて接合したもので、
内部に燃料導入通路51が形成されるとともに、燃料用
フィン41が収容される。このシート状チューブ39
を、高温ガス用フィン46を間に挟んで複数積層してコ
ア部1を構成する。シート状チューブ39の下端の接合
部37には、波板形状の弾性補強部材61を嵌め込み、
接合部37におけるろう付け部のろう材の剥がれを防止
する。弾性補強部材61とハウジング7との間には、耐
熱充填材5が介装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一対のプレート
を互いに接合して形成したシート状チューブを、フィン
を間に挟んで複数積層して構成した熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の熱交換器を、図15に側
面断面図として示す。この熱交換器は、中央にコア部1
を有し、コア部1は側壁板3に溶接またはろう付けなど
により固定される。側壁板3は、後述する図18で説明
する燃料注入部および蒸気出口部の取り付け部となって
いる。すなわち、第1の媒体となる低温流体である燃料
が、側壁板3に設けた燃料注入部からコア部1に流入す
る一方、コア部1に対して紙面に直交する方向に第2の
媒体となる高温流体である高温ガスが通過し、この高温
ガスによって前記燃料が蒸気となり、側壁板3に設けた
蒸気出口部から外部へ流出する。
【0003】コア部1は、側壁板3が取り付けられる面
および、高温ガスが通過する図15中で紙面の表裏両面
を除く、三面に耐熱充填材5が巻かれ、この耐熱充填材
5の上からハウジング7が被せられる。ハウジング7と
側壁板3とは、溶接、ろう付けまたはボルトなどによっ
て、固定部9にて固定される。
【0004】上記したコア部1の基本構造を図16に示
す。コア部1は、仕切プレート11,13および、上下
の端面板15,17に囲まれた空間内に波形の高温ガス
用フィン19を収容した高温ガス通路21を備えるとと
もに、仕切プレート13,23および、左右の端面板2
5,27に囲まれた空間内に波形の燃料用フィン29を
収容した燃料通路31を備えており、これら通路21,
31が交互となるよう複数積層された構成となってい
る。
【0005】図16の例では、燃料が燃料通路31の上
方から流入し、コア部1にて高温ガスと熱交換して加熱
され、蒸気となって下方から流出する。熱交換後の高温
ガスは反対側から排出ガスとして排出される。高温ガス
の入口部および出口部には、図示していないが、ガス導
入ダクト及びガス排出ダクトがそれぞれ連結される。
【0006】実際の熱交換器におけるコア部1は、図1
7に示すように、前記図16に示した仕切プレート1
3,23に相当するプレート33,35の周縁部を接合
部37にてろう付け接合して構成したシート状チューブ
39を備えている。このシート状チューブ39内には、
図17中で紙面に直交する方向に波形形状となる燃料用
フィン41が収容されている。
【0007】シート状チューブ39は、図17中で上部
に燃料導入空間43を備え、この燃料導入空間43に連
通する媒体入口となる燃料導入口45が、隣接するシー
ト状チューブ39の燃料導入空間43に対応する部位に
嵌合してろう付けされている。そして、このシート状チ
ューブ39を、高温ガス用フィン46を間に挟んで図1
7中で左右方向に複数積層し、これにより前記図15に
示してあるコア部1が構成される。シート状チューブ3
9相互間の高温ガス用フィン46が収容される空間が、
高温ガス通路48となる。
【0008】図18は、図17のA−A断面図で、ここ
でのシート状チューブ39は、上記した燃料導入空間4
3に隣接して蒸気集合空間47を備えるとともに、蒸気
集合空間47に連通する媒体出口となる蒸気吐出口49
が、隣接するシート状チューブ39の蒸気集合空間47
に対応する部位に嵌合してろう付けされている。この嵌
合構造は、前記図17にし示した燃料導入口45の燃料
導入空間43に対応する部位への嵌合構造と同様であ
る。
【0009】上記した燃料導入口45および蒸気吐出口
49に、前記図15における側壁板3に取り付けられる
燃料注入部および蒸気出口部がそれぞれ連通する。
【0010】そして、図18中で燃料導入空間43から
下方に延びる入口通路となる燃料導入通路51と蒸気集
合空間47から下方に延びる出口通路となる蒸気吐出通
路53とは、隔壁55によって隔てられている。この隔
壁55の図中で下端55aは、燃料用フィン41の下端
41aとともに、下部の接合部37から離間した位置に
あって、燃料導入通路51と蒸気吐出通路53とを連通
する連通路57を形成している。
【0011】すなわち、燃料導入口45から燃料導入空
間43に導入された燃料は、燃料用フィン41の間の燃
料導入通路51を下降しながら高温ガスから熱を受けて
蒸気となる(ここまでは、前記図16に示したものと同
様である)。さらに、この蒸気は、連通路57を通って
Uターンし、燃料(過熱)用フィン42の間の蒸気吐出
通路53を上昇することにより、液体燃料分が排除され
て蒸気集合部47へ送られ、蒸気吐出部49から外部へ
吐出される。燃料用(過熱)フィン42の下端42a
も、燃料用フィン41の下端41aと同様に、下部の接
合部37から離間した位置にある。
【0012】このように、図17,図18に示した熱交
換器では、燃料を燃料導入通路51で蒸発させた後、蒸
気吐出通路53にて過熱して燃料が液体状に残らないよ
うにしている。
【0013】なお、図17,図18におけるシート状チ
ューブ39の接合部37は、図中で上部が接合部の一側
縁に相当し、下部が同他側縁に相当する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱交換器が
作動中は、コア部1へ高温ガス(300〜800℃)が
流れ込み、温度が上昇する。その結果、図19の模式図
の矢印B,C,D,Eで示すように、シート状チューブ
39は、図中で上下左右に熱膨張する。ところが、ハウ
ジング7は、チューブ状シート39に比べて温度が低い
ため、両者間に熱膨張差が発生する。
【0015】一方、耐熱充填材5は、繊維状なので、密
度が低ければ、上記した熱膨張差を吸収できるが、気密
性を高めるために密にすれば、熱膨張差を吸収できず、
負担はシート状チューブ39に掛かることになる。
【0016】ここでシート状チューブ39への上記した
負担による影響は、燃料導入口45や蒸気吐出口49な
どを備えて形状が複雑で、比較的剛性が高い図中で上部
側では、特に問題となることはない。
【0017】しかしながら、この上部に比べ、形状が単
純で、しかも連通路57を形成するためにフィンも設け
ていない図中で下部側は、剛性が低く、上記した負担の
影響を受け、変形しやすくなっている。
【0018】図20は、そのときの変形状態を示してい
る。すなわち、耐熱充填材5で吸収しきれない熱膨張差
分は、シート状チューブ39の下部側の接合部37を変
形させ、接合部37のろう付けによるろう材を引き剥が
し、燃料蒸気の密封性を損ね、熱交換器として耐久信頼
性を低下させるものとなる。
【0019】なお、シート状チューブ39の接合部は、
図21(a)の接合部59のように、一方のプレート3
3の端部を折り曲げて、他方のプレート35に重ね合わ
せる構造のものもある。ところが、この構造のものは、
単に接合した前記接合部37を有するタイプに比べて耐
久性は向上するものの、基本的には、熱膨張差による負
担を受けてろう材を引き剥がすような変形は、依然とし
て発生し、根本的な対策とはなっていない。
【0020】なお、ハウジングとコア部との間に、支持
体を介装するという技術は、振動に基づく破損問題に関
して従来からよく知られており、例えば特開2001−
193546、特開2001−41680、特開200
0−240514には、ハウジングに相当する胴管と、
コア部に相当する伝熱管との間に、振動防止のための支
持体を介装する点が開示されている。
【0021】そこで、この発明は、シート状チューブの
接合部の耐久性を向上させることを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、一対のプレートを互いに接合し
てシート状チューブを構成し、このシート状チューブ内
には、第1の媒体が流れる第1の媒体通路を有するとと
もに、第1の媒体用フィンを収容し、前記シート状チュ
ーブを、複数積層してその相互間に、前記第1の媒体と
熱交換を行う第2の媒体が流れて第2の媒体用フィンを
収容する第2の媒体通路を形成し、前記シート状チュー
ブは、接合部の一側縁付近に前記第1の媒体用の媒体入
口および媒体出口をそれぞれ有し、この媒体入口および
媒体出口にそれぞれ連通する入口通路および出口通路を
互いに隔てる隔壁と、前記第1の媒体用フィンとを、前
記接合部の一側縁と反対側の他側縁の接合部に対して離
間させて前記入口通路と出口通路とを連通する連通路を
形成し、前記シート状チューブと前記第2の媒体用フィ
ンとを複数積層して構成したコア部の前記積層方向の一
側面を側壁板に固定し、このコア部の前記第2の媒体の
入口部および出口部を除く三面の少なくとも一部を、耐
熱充填材を介してハウジングで覆った熱交換器におい
て、前記耐熱充填材が介装された部位に対応するシート
状チューブの前記他側縁の接合部周辺に、この接合部を
押さえ付ける弾性補強部材を設けた構成としてある。
【0023】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記弾性補強部材は、波板形状を呈し、前記
ハウジング側に凸となる山部の裏側の谷部に、前記シー
ト状チューブの他側縁の接合部を挿入して挟み込み、前
記コア部側に凸となる山部を、前記シート状チューブの
他側縁の接合部相互間に挿入した構成としてある。
【0024】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、前記弾性補強部材は、前記耐熱充填材に対応
する部位のみ波板形状を呈し、他の部位が、前記ハウジ
ング側に凸となる山部が切除された切除部を備えている
構成としてある。
【0025】請求項4の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記弾性補強部材は、前記シート状チューブ
の他側縁の接合部の両側面に沿って延長されて前記接合
部を挟み込む板部と、この板部の端部相互を接続し、前
記他側縁の接合部の延長方向端部の外側に位置する屈曲
部とをそれぞれ有する波形形状を呈している構成として
ある。
【0026】請求項5の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記弾性補強部材は、前記シート状チューブ
の他側縁の接合部の側面に沿って延長される一対の板部
を、この延長方向の一方の端部を互いに屈曲部にて接続
してほぼV字形状の補強部材本体を構成し、この補強部
材本体を、前記隣接するシート状チューブの他側縁の接
合部相互間に配置するとともに、隣接する補強部材本体
の前記屈曲部が互いに反対側となるように配置し、かつ
隣接する補強部材本体の前記板部相互を、前記ハウジン
グ側に凸となって前記接合部を受け入れて挟み込む連結
部で連結した構成としてある。
【0027】請求項6の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記弾性補強部材は、前記シート状チューブ
の他側縁の接合部の側面に沿って延長されて前記コア部
側に開口部を備えたパイプ状部材と、このパイプ状部材
の前記開口部と反対側が接合される板部材とをそれぞれ
有し、前記パイプ状部材を前記隣接するシート状チュー
ブの接合部相互間に配置して前記接合部を挟み込むよう
にした構成としてある。
【0028】請求項7の発明は、請求項1の発明の構成
において、前記弾性補強部材に、前記耐熱充填材の位置
決めを行う位置決め部を設けた構成としてある。
【0029】請求項8の発明は、請求項7の発明の構成
において、前記弾性補強部材は、波板形状を呈し、前記
ハウジング側に凸となる山部の裏側の谷部に、前記シー
ト状チューブの他側縁の接合部を挿入して挟み込み、前
記コア部側に凸となる山部を、前記シート状チューブの
他側縁の接合部相互間に挿入し、前記ハウジング側に凸
となる山部を切除して、この切除部を、前記耐熱充填材
を位置決めする前記位置決め部とした構成としてある。
【0030】請求項9の発明は、請求項7の発明の構成
において、前記弾性補強部材は、前記シート状チューブ
の他側縁の接合部の両側面に沿って延長されて前記接合
部を挟み込む板部と、この板部の端部相互を接続し、前
記他側縁の接合部の延長方向端部の外側に位置する屈曲
部とをそれぞれ有する波形形状を呈し、前記弾性補強部
材の前記ハウジング側の縁部を切除して、この切除部
を、前記耐熱充填材を位置決めする前記位置決め部とし
た構成としてある。
【0031】請求項10の発明は、請求項7の発明の構
成において、前記弾性補強部材は、前記シート状チュー
ブの他側縁の接合部の側面に沿って延長される一対の板
部を、この延長方向の一方の端部を互いに屈曲部にて接
続してほぼV字形状の補強部材本体を構成し、この補強
部材本体を、前記隣接するシート状チューブの他側縁の
接合部相互間に配置するとともに、隣接する補強部材本
体の前記屈曲部が互いに反対側となるように配置し、か
つ隣接する補強部材本体の前記板部相互を、前記ハウジ
ング側に凸となって前記接合部を受け入れて挟み込む連
結部で連結し、この連結部を、前記板部の延長方向に沿
って一対設け、この一対の連結部相互間を、前記耐熱充
填材を収容して位置決めする前記位置決め部とした構成
としてある。
【0032】請求項11の発明は、請求項7の発明の構
成において、前記弾性補強部材は、前記シート状チュー
ブの他側縁の接合部の側面に沿って延長されて前記コア
部側に開口部を備えたパイプ状部材と、このパイプ状部
材の前記開口部と反対側が接合される板部材とをそれぞ
れ有し、前記パイプ状部材を前記隣接するシート状チュ
ーブの接合部相互間に配置して前記接合部を挟み込むよ
うにし、前記板部材のハウジング側に、前記パイプ状部
材の延長方向と直交する方向に延長される突起を所定間
隔をおいて一対形成し、この各突起相互間を、前記耐熱
充填材を収容して位置決めする前記位置決め部とした構
成としてある。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、シート状チュ
ーブの媒体入口および媒体出口を備えていない低剛性の
接合部周辺に、弾性補強部材を設けたので、シート状チ
ューブとハウジングとの熱膨張差に起因して上記接合部
が負担を受けても、弾性補強部材が接合部を押さえ付
け、接合部の破損を防止することができる。
【0034】請求項2の発明によれば、シート状チュー
ブとハウジングとの熱膨張差に起因して接合部が負担を
受けても、波板形状とした弾性補強部材が接合部を押さ
え付けるので、接合部の破損を防止することができる。
【0035】請求項3の発明によれば、弾性補強部材
は、波形形状の凸となった部分を切除する切除部を設け
てあるので、軽量化を達成しつつ、接合部の破損を防止
することができる。
【0036】請求項4の発明によれば、シート状チュー
ブとハウジングとの熱膨張差に起因して接合部が負担を
受けても、接合部の両側面に沿って延長される板部と、
この板部の端部相互を接続する屈曲部とを有する波板形
状をした弾性補強部材が、接合部を押さえ付けるので、
接合部の破損を防止することができる。
【0037】請求項5の発明によれば、シート状チュー
ブとハウジングとの熱膨張差に起因して接合部が負担を
受けても、接合部の側面に沿って延長される一対の板部
材と屈曲部とを備えたほぼV字形状の補強部材本体と、
この補強部材本体相互を連結し、ハウジング側に凸とな
って接合部を受け入れる連結部とをそれぞれ有する弾性
補強部材が、接合部を押さえ付けるので、接合部の破損
を防止することができる。
【0038】請求項6の発明によれば、シート状チュー
ブとハウジングとの熱膨張差に起因して接合部が負担を
受けても、接合部に沿って延長されるパイプ状部材と、
このパイプ状部材が接合される板部材とをそれぞれ有す
る弾性補強部材が、接合部を押さえ付けるので、接合部
の破損を防止することができる。
【0039】請求項7の発明によれば、弾性補強部材
に、耐熱充填材の位置決めを行う位置決め部を設けたの
で、耐熱充填材の組付作業性を向上させつつ、接合部の
破損を防止することができる。
【0040】請求項8の発明によれば、波形形状の弾性
補強部材のコア側に凸となる山部を切除し、この切除部
を耐熱充填材の位置決め部としたので、耐熱充填材の組
付作業を正を向上させつつ、接合部の破損を防止するこ
とができる。
【0041】請求項9の発明によれば、接合部の両側面
に沿って延長される板部と、この板部の端部相互を接続
する屈曲部とをそれぞれ有する波板形状とした弾性補強
部材の、ハウジング側の縁部を切除して、この切除部を
位置決め部としたので、耐熱充填材の組付作業を向上さ
せつつ、接合部の破損を防止することができる。
【0042】請求項10の発明によれば、弾性補強部材
を、接合部の側面に沿って延長される一対の板部材およ
び屈曲部をそれぞれ備えたほぼV字形状の補強部材本体
と、この補強部材本体相互を連結し、ハウジング側に凸
となって接合部を受け入れる一対の連結部とをそれぞれ
有するものとし、この一対の連結部相互間に耐熱充填材
を収容して位置決めするようにしたので、耐熱充填材の
組付作業性を向上させつつ、接合部の破損を防止するこ
とができる。
【0043】請求項11の発明によれば、弾性補強部材
を、接合部に沿って延長されるパイプ状部材と、このパ
イプ状部材が接合される板部材とをそれぞれ有するもの
とし、前記板部材に設けた一対の突起相互間に耐熱充填
材を収容して位置決めするようにしたので、耐熱充填材
の組付作業性を向上させつつ、接合部の破損を防止する
ことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0045】図1および図2は、この発明の第1の実施
形態を示している。なお、ここでの熱交換器および、後
述する各実施形態における熱交換器は、前記した図1
5,図17および図18と基本的な構成は同一であり、
同一部位には同一の符号を付してある。
【0046】すなわち、シート状チューブ39は、一対
のプレート33,35を接合して構成するもので、この
シート状チューブ39内に、第1の媒体である燃料が流
れる第1の媒体通路としての燃料導入通路51および蒸
気吐出通路53がそれぞれ形成されるととともに、各通
路51および53に第1の媒体用フィンである燃料用フ
ィン41および燃料(過熱)用フィン42がそれぞれ収
容されている。
【0047】また、隣接するシート状チューブ39相互
間には、第2の媒体用フィンである高温ガス用フィン4
6が収容され、このフィン46が収容された部分には、
第2の媒体である高温ガスが流れる第2の媒体通路とし
ての高温ガス通路48が形成される。
【0048】この実施形態は、図1に示すように、シー
ト状チューブ39の下端の接合部37に、図2に斜視図
で示してある弾性補強部材61を設けてある。この弾性
補強部材61は、全体として波板形状を呈しており、ハ
ウジング7側に凸となる山部61aの裏側の谷部61b
に、接合部37を挿入している。この接合部37は、前
記図17および図18における燃料導入口45と蒸気吐
出口49とを備えた側の一側縁と反対の、図中で下部側
の他側縁のものに相当する。
【0049】上記した弾性補強部材61は、接合部37
に組み付ける前の状態で、谷部61bの内壁相互の間隔
が、接合部37の厚さよりやや小さく(狭く)なるよう
に形成してある。このため弾性補強部材61が組み付け
られた状態の接合部37は、谷部61bの内壁によって
両側から挟まれて押さえ付けられた状態となる。
【0050】一方、弾性補強部材61のコア部1側、す
なわちハウジング7と反対側に凸となる山部61cは、
隣接するシート状チューブ39の接合部37相互間に挿
入される。この山部61cの外壁相互の間隔は、熱膨張
を考慮して、弾性補強部材61を接合部37に組み付け
る前の状態で、隣接する接合部37相互の間隔より小さ
く(狭く)なるように形成してある。
【0051】この場合、ハウジング7と弾性補強部材6
1との間に耐熱充填材5が介装されることになる。
【0052】上記した構成によれば、熱交換器の作動中
に、ハウジング7とコア部1との間の熱膨張差に起因し
て接合部37が負担を受けると、弾性補強部材61が、
ハウジング7側に凸となる山部61aが接合部37を両
側から押さえ付け、かつコア部1側に凸となる山部61
cがシート状チューブ39相互の位置関係を保持するの
で、接合部37におけるろう材の剥離は回避され、接合
部37の破損を防止することができる。
【0053】図3は、この発明の第2の実施形態を示
す。この実施形態における弾性補強部材63は、前記図
1,図2における弾性補強部材61に対し、耐熱充填材
5に対応する部位のみ波形形状としている。
【0054】すなわち、耐熱充填材5に対応する部位の
みハウジング7側に凸となる山部63aを備え、この山
部63aの裏側の谷部63bに、接合部37を挿入し、
接合部37を挟み込むようにしている。
【0055】ハウジング7側に凸となる山部63a以外
の部分には、凸部63aが形成されないように、切除部
63dを設けている。
【0056】一方コア部1側、すなわちハウジング7と
反対側に凸となる山部63cについては、図1,図2の
ものと同様であり、隣接するシート状チューブ39の接
合部37相互間に挿入される。
【0057】上記した第2の実施形態によれば、接合部
37の破損を防止しつつ、第1の実施形態に比べ、切除
部63dを設けている分軽量化を達成することができ
る。
【0058】図4は、この発明の第3の実施形態を示
す。この実施形態における弾性補強部材65は、図4中
で矢印Gで示す高温ガスの流れ方向、すなわち接合部3
7の側面に沿う方向に延長される板部としての波板部6
7,69,71,73,75,77を備えている。
【0059】上記した波板部67と69とを、高温ガス
の下流側の端部の屈曲部79にて接続し、波板部69と
71とを、高温ガスの上流側の端部の屈曲部81にて接
続し、波板部71と73とを、高温ガスの下流側の端部
の屈曲部83にて接続し、波板部73と75とを、高温
ガスの上流側の端部の屈曲部85にて接続し、さらに波
板部75と77とを、高温ガスの下流側の端部の屈曲部
87にて接続している。これにより、弾性補強部材65
は全体として波板形状を呈している。
【0060】そして、屈曲部81に接続される波板部6
9,71相互間および、屈曲部85に接続される波板部
73,75相互間に、接合部37を挿入して挟み込むよ
うにする。
【0061】これにより、屈曲部79に接続される波板
部67,69、屈曲部83に接続される波板部71,7
3、屈曲部87に接続される波板部75,77が、隣接
するシート状チューブ39の接合部37相互間にそれぞ
れ配置されることになる。
【0062】上記した第3の実施形態によれば、弾性補
強部材65の屈曲部79,81,83,85,87が、
ばね構造となり、接合部37を押し付けて固定するの
で、接合部37におけるろう材の剥離は回避され、接合
部37の破損を防止することができる。
【0063】なお、高温ガスの上流側の屈曲部81,8
5を同下流側とし、高温ガスの下流側の屈部79,8
3,87を同上流側としても構わない。また、この弾性
補強部材65は、剛性の高い平板材料を素材として使用
し、屈曲部79,81,83,85,87を形成して全
体として波板形状としてもよい。すなわち、この場合、
波板部67,69,71,73,75,77が、平板部
となる。さらに、熱交換器の仕様に応じて、屈曲部7
9,81,83,85,87を部分的に焼入処理し、ば
ね力を強化することも可能である。
【0064】図5は、この発明の第4の実施形態を示
す。この実施形態における弾性補強部材89は、図5中
で矢印Gで示す高温ガスの流れ方向、すなわち接合部3
7の側面に沿う方向に延長される板部91,93,9
5,97,99,101を備えている。
【0065】上記した一対の板部91と93とを、高温
ガスの下流側の端部の屈曲部103にて接続し、一対の
板部95と97とを、高温ガスの上流側の端部の屈曲部
105にて接続し、さらに一対の板部99と101と
を、高温ガスの下流側の端部の屈曲部107にて接続し
ている。
【0066】板部91と93とが屈曲部103で接続さ
れ、板部95と97とが屈曲部105で接続され、さら
に板部99と101とが屈曲部107で接続されること
で、それぞれほぼV字形状の補強部材本体109,11
1,113を構成する。
【0067】上記した屈曲部103,105,107に
よるV字形状は、U字形状としてもよい。
【0068】また、隣接する補強部材本体109と11
1とは、板部93と95とが長手方向ほぼ中央部にて連
結部115で連結され、隣接する補強部材本体111と
113とは、板部97と99とが長手方向ほぼ中央部に
て連結部117で連結されている。
【0069】上記した各連結部115,117は、ハウ
ジング7側に凸となるほぼU字形状となっている。この
連結部115,117のU字形状は、V字形状としても
よい。
【0070】このような構成の弾性補強部材89は、平
板材料からの抜き打ち加工で行える。
【0071】そして、隣接する補強部材本体109と1
11との間および、隣接する補強部材本体111と11
3との間に、シート状チューブ39の接合部37をそれ
ぞれ挿入する。また、隣接する接合部37相互間に配置
される補強部材本体109,111,113が、その弾
性力により接合部37を側面から押さえ付ける。
【0072】このようにして弾性補強部材89が接合部
37を押さえ付けけるので、接合部37におけるろう材
の剥離は回避され、接合部37の破損を防止することが
できる。
【0073】図6および図7は、この発明の第5の実施
形態を示す。なお、ここでは、図7に示すように、シー
ト状チューブ39の下端の接合部は、前記図21に示し
たような端部を折り曲げた構造の接合部59としてあ
る。接合部59の構造に代えて、図1に示したものと同
様な、折り曲げ部のない接合部37としてもよい。
【0074】この実施形態における弾性補強部材119
は、シート状チューブ39の積層方向に複数配置される
パイプ状部材121と、このパイプ状部材121が接合
される板部材123とを備える。
【0075】パイプ状部材121は、図7の紙面に直交
する方向に接合部37に沿って延長され、コア部1側に
開口部121aを備え、この開口部121aと反対側の
図7中で下部側が板部材123に接合固定される。上記
したパイプ状部材121を、図7に示すように、隣接す
るシート状チューブ39の接合部59相互間に配置す
る。このとき、板部材123には、接合部59の下端が
入り込む凹部123aを形成してある。
【0076】接合部59相互間に配置したパイプ状部材
121は、両側の接合部59に押されて潰れ、このとき
の潰れ反力により、接合部59を押さえ付ける。これに
より、接合部37におけるろう材の剥離は回避され、接
合部37の破損を防止することができる。
【0077】図8および図9は、この発明の第6の実施
形態を示す。この実施形態における弾性補強部材125
は、前記図1におよび図2に示した第1の実施形態の弾
性補強部材61と同様に、全体として波板形状を呈して
いるが、第1の実施形態の弾性補強部材61に対し、耐
熱性充填材5を位置決めするための位置決め部となる切
除部125sを、ハウジング7側に凸なる山部125a
に設けている。
【0078】そして、この山部125aの裏側の谷部1
25bに、図9(a)に示すように、接合部37を挿入
する。一方、コア部1側、すなわちハウジング7と反対
側に凸となる山部125cは、第1の実施形態における
弾性補強部材61の山部61cと同様な構造であり、隣
接するシート状チューブ39の接合部37相互間に挿入
される。
【0079】ここで、上記した第6の実施形態の弾性補
強部材125は、図9(b)に示す第1の実施形態の弾
性補強部材61に対し、ハウジング7側に凸なる山部1
25aの図中で下方への突出量を、山部61aの同突出
量より多くしてあり、接合部37の下端37aが切除部
125sの上縁より上方となるよう設定してある。これ
により接合部37が、切除部125sの上縁に接触せ
ず、接合部37が保護されることになる。
【0080】図10は、前記図18に対応する図の下部
側部分のみ示したもので、接合部37の下端に弾性補強
部材125を組み付けるとともに、その切除部125s
に耐熱充填材5を嵌め込んで組み付けた状態示してい
る。
【0081】上記した第6の実施形態によれば、耐熱充
填材5をコア部1の周囲に組み付ける際には、弾性補強
部材125の切除部125sを利用して位置決めできる
ので、耐熱充填材5の組付作業性を向上させつつ、接合
部37の破損を防止することができる。
【0082】なお、上記した第6の実施形態において
は、剛性を維持できるのであれば、図11に示すよう
に、切除部125sのほかに、その両側に軽量化のため
の切欠部125tを設けてもよい。
【0083】図12は、この発明の第7の実施形態を示
す。この実施形態における弾性補強部材127は、基本
的な構造が前記図4に示した第3の実施形態の弾性補強
部材65と同様であるが、耐熱性充填材5を位置決めす
るための位置決め部となる切除部127sを、板部とし
ての平板部129,131,133,135,137,
139のハウジング7側の下端の縁部に設けている。
【0084】そして、隣接する上記した平板部相互を接
続する屈曲部141,143,145,147,149
のハウジング7側の下端の縁部にも切除部127tを設
けている。この切除部127tは、弾性補強部材127
の軽量化のためであり、必ずしも設ける必要はない。
【0085】上記した切除部127sの上縁は、前記し
た図9の切除部125sの上縁と同様に、シート状チュ
ーブ39の接合部37に弾性補強部材127を組み付け
た状態で、接合部37の下端37aより下方となるよう
設定し、接合部37を切除部分127sから保護してい
る。
【0086】上記した第7の実施形態によれば、耐熱充
填材5をコア部1の周囲に組み付ける際には、弾性補強
部材127の切除部127sを利用して位置決めできる
ので、耐熱充填材5の組付作業性を向上させつつ、接合
部37の破損を防止することができる。
【0087】図13は、この発明の第8の実施形態を示
す。この実施形態における弾性補強部材151は、基本
的な構造が前記図5に示した第4の実施形態の弾性補強
部材89と同様であるが、図5における連結部115に
代えて連結部153,155を設けるとともに、同連結
部117に代えて連結部157,159を設けている。
【0088】そして、各連結部153と155との間の
間隔、および連結部157と159との間の間隔を、そ
れぞれ耐熱性充填材5を収容して位置決めするための位
置決め部161となるよう設定してある。
【0089】上記した第8の実施形態によれば、耐熱充
填材5をコア部1の周囲に組み付ける際には、連結部1
53と155との間、および連結部157,159との
間を利用して位置決めできるので、耐熱充填材5の組付
作業性を向上させつつ、接合部37の破損を防止するこ
とができる。
【0090】図14は、この発明の第9の実施形態を示
す。この実施形態における弾性補強部材163は、基本
的な構造が前記図6に示した第5の実施形態の弾性補強
部材119と同様であるが、板部材123のハウジング
7側(図14中で下部側)に突出する突起165を、パ
イプ状部材121の延長方向と直交する方向に、2つ設
けている。この2つの突起165相互の間隔を、耐熱充
填材5を収容して位置決めする位置決め部167となる
よう設定してある。
【0091】上記した第9の実施形態によれば、耐熱充
填材5をコア部1の周囲に組み付ける際には、板部材1
23の2つの突起165の間を利用して位置決めできる
ので、耐熱充填材5の組付作業性を向上させつつ、接合
部37の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係わるシート状チ
ューブの接合部付近を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態の弾性補強部材の斜視図であ
る。
【図3】この発明の第2の実施形態の弾性補強部材の斜
視図である。
【図4】この発明の第3の実施形態の弾性補強部材の斜
視図である。
【図5】この発明の第4の実施形態の弾性補強部材の斜
視図である。
【図6】この発明の第5の実施形態の弾性補強部材の斜
視図である。
【図7】第5の実施形態に係わるシート状チューブの接
合部付近を示す断面図である。
【図8】この発明の第6の実施形態の弾性補強部材の斜
視図である。
【図9】(a)は、第6の実施形態の弾性補強部材を使
用したシート状チューブの接合部周辺を示す斜視図、
(b)は第1の実施形態の弾性補強部材を使用したシー
ト状チューブの接合部周辺を示す斜視図である。
【図10】第6の実施形態の弾性補強部材を使用したシ
ート状チューブの接合部周辺を示す側面断面図である。
【図11】第6の実施形態の弾性補強部材の変形例を示
す斜視図である。
【図12】この発明の第7の実施形態の弾性補強部材の
斜視図である。
【図13】この発明の第8の実施形態の弾性補強部材の
斜視図である。
【図14】この発明の第9の実施形態の弾性補強部材の
斜視図である。
【図15】従来の熱交換器の側面断面図である。
【図16】従来の熱交換器のコア部の基本構造を示す斜
視図である。
【図17】従来の熱交換器のコア部の実際の構造を示す
部分的な断面図である。
【図18】図17のA−A断面図である。
【図19】従来の熱交換器のコア部が熱膨張する際の模
式図である。
【図20】従来の熱交換器のコア部の接合部周辺が熱変
形する状態を示す模式図である。
【図21】(a)は接合部の他の例を示す断面図、
(b)は(a)の接合部構造の熱変形状態を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 コア部 3 側壁板 5 耐熱充填材 7 ハウジング 33,35 一対のプレート 37 接合部 39 シート状チューブ 41 燃料用フィン(第1の媒体用フィン) 42 燃料(過熱)用フィン(第1の媒体用フィン) 45 燃料導入口(媒体入口) 46 高温ガス用フィン(第2の媒体用フィン) 48 高温ガス通路(第2の媒体通路) 49 蒸気吐出口(媒体出口) 51 燃料導入通路(入口通路,第1の媒体通路) 53 蒸気吐出通路(出口通路,第1の媒体通路) 55 隔壁 57 連通路 61,63,65,89,119,125,127,1
51,163 弾性補強部材 61a,63a ハウジング側に凸となる山部 61b,63b 谷部 61c,63c コア部側に凸となる山部 63d 切除部 67,69,71,73,75,77 波板部(板部) 79,81,83,85,87 屈曲部 91,93,95,97,99,101 板部 103,105,107 屈曲部 109,111,113 補強部材本体 115,117 連結部 121 パイプ状部材 121a 開口部 123 板部材 125s,127s 切除部(位置決め部) 153,155,157,159 連結部 161,167 位置決め部 165 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 隆治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3L065 CA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のプレートを互いに接合してシート
    状チューブを構成し、このシート状チューブ内には、第
    1の媒体が流れる第1の媒体通路を有するとともに、第
    1の媒体用フィンを収容し、前記シート状チューブを、
    複数積層してその相互間に、前記第1の媒体と熱交換を
    行う第2の媒体が流れて第2の媒体用フィンを収容する
    第2の媒体通路を形成し、前記シート状チューブは、接
    合部の一側縁付近に前記第1の媒体用の媒体入口および
    媒体出口をそれぞれ有し、この媒体入口および媒体出口
    にそれぞれ連通する入口通路および出口通路を互いに隔
    てる隔壁と、前記第1の媒体用フィンとを、前記接合部
    の一側縁と反対側の他側縁の接合部に対して離間させて
    前記入口通路と出口通路とを連通する連通路を形成し、
    前記シート状チューブと前記第2の媒体用フィンとを複
    数積層して構成したコア部の前記積層方向の一側面を側
    壁板に固定し、このコア部の前記第2の媒体の入口部お
    よび出口部を除く三面の少なくとも一部を、耐熱充填材
    を介してハウジングで覆った熱交換器において、前記耐
    熱充填材が介装された部位に対応するシート状チューブ
    の前記他側縁の接合部周辺に、この接合部を押さえ付け
    る弾性補強部材を設けたことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記弾性補強部材は、波板形状を呈し、
    前記ハウジング側に凸となる山部の裏側の谷部に、前記
    シート状チューブの他側縁の接合部を挿入して挟み込
    み、前記コア部側に凸となる山部を、前記シート状チュ
    ーブの他側縁の接合部相互間に挿入したことを特徴とす
    る請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記弾性補強部材は、前記耐熱充填材に
    対応する部位のみ波板形状を呈し、他の部位が、前記ハ
    ウジング側に凸となる山部が切除された切除部を備えて
    いることを特徴とする請求項2記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記弾性補強部材は、前記シート状チュ
    ーブの他側縁の接合部の両側面に沿って延長されて前記
    接合部を挟み込む板部と、この板部の端部相互を接続
    し、前記他側縁の接合部の延長方向端部の外側に位置す
    る屈曲部とをそれぞれ有する波形形状を呈していること
    を特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記弾性補強部材は、前記シート状チュ
    ーブの他側縁の接合部の側面に沿って延長される一対の
    板部を、この延長方向の一方の端部を互いに屈曲部にて
    接続してほぼV字形状の補強部材本体を構成し、この補
    強部材本体を、前記隣接するシート状チューブの他側縁
    の接合部相互間に配置するとともに、隣接する補強部材
    本体の前記屈曲部が互いに反対側となるように配置し、
    かつ隣接する補強部材本体の前記板部相互を、前記ハウ
    ジング側に凸となって前記接合部を受け入れて挟み込む
    連結部で連結したことを特徴とする請求項1記載の熱交
    換器。
  6. 【請求項6】 前記弾性補強部材は、前記シート状チュ
    ーブの他側縁の接合部の側面に沿って延長されて前記コ
    ア部側に開口部を備えたパイプ状部材と、このパイプ状
    部材の前記開口部と反対側が接合される板部材とをそれ
    ぞれ有し、前記パイプ状部材を前記隣接するシート状チ
    ューブの接合部相互間に配置して前記接合部を挟み込む
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記弾性補強部材に、前記耐熱充填材の
    位置決めを行う位置決め部を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記弾性補強部材は、波板形状を呈し、
    前記ハウジング側に凸となる山部の裏側の谷部に、前記
    シート状チューブの他側縁の接合部を挿入して挟み込
    み、前記コア部側に凸となる山部を、前記シート状チュ
    ーブの他側縁の接合部相互間に挿入し、前記ハウジング
    側に凸となる山部を切除して、この切除部を、前記耐熱
    充填材を位置決めする前記位置決め部としたことを特徴
    とする請求項7記載の熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記弾性補強部材は、前記シート状チュ
    ーブの他側縁の接合部の両側面に沿って延長されて前記
    接合部を挟み込む板部と、この板部の端部相互を接続
    し、前記他側縁の接合部の延長方向端部の外側に位置す
    る屈曲部とをそれぞれ有する波形形状を呈し、前記弾性
    補強部材の前記ハウジング側の縁部を切除して、この切
    除部を、前記耐熱充填材を位置決めする前記位置決め部
    としたことを特徴とする請求項7記載の熱交換器。
  10. 【請求項10】 前記弾性補強部材は、前記シート状チ
    ューブの他側縁の接合部の側面に沿って延長される一対
    の板部を、この延長方向の一方の端部を互いに屈曲部に
    て接続してほぼV字形状の補強部材本体を構成し、この
    補強部材本体を、前記隣接するシート状チューブの他側
    縁の接合部相互間に配置するとともに、隣接する補強部
    材本体の前記屈曲部が互いに反対側となるように配置
    し、かつ隣接する補強部材本体の前記板部相互を、前記
    ハウジング側に凸となって前記接合部を受け入れて挟み
    込む連結部で連結し、この連結部を、前記板部の延長方
    向に沿って一対設け、この一対の連結部相互間を、前記
    耐熱充填材を収容して位置決めする前記位置決め部とし
    たことを特徴とする請求項7記載の熱交換器。
  11. 【請求項11】 前記弾性補強部材は、前記シート状チ
    ューブの他側縁の接合部の側面に沿って延長されて前記
    コア部側に開口部を備えたパイプ状部材と、このパイプ
    状部材の前記開口部と反対側が接合される板部材とをそ
    れぞれ有し、前記パイプ状部材を前記隣接するシート状
    チューブの接合部相互間に配置して前記接合部を挟み込
    むようにし、前記板部材のハウジング側に、前記パイプ
    状部材の延長方向と直交する方向に延長される突起を所
    定間隔をおいて一対形成し、この各突起相互間を、前記
    耐熱充填材を収容して位置決めする前記位置決め部とし
    たことを特徴とする請求項7記載の熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012049540A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Rolls Royce Plc 電磁石装置
CN106524801A (zh) * 2016-11-17 2017-03-22 林景峰 一种防止热损伤的换热器

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