JP2003321794A - 絶縁材に設けた摺動接触片 - Google Patents

絶縁材に設けた摺動接触片

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JP2003321794A
JP2003321794A JP2002127726A JP2002127726A JP2003321794A JP 2003321794 A JP2003321794 A JP 2003321794A JP 2002127726 A JP2002127726 A JP 2002127726A JP 2002127726 A JP2002127726 A JP 2002127726A JP 2003321794 A JP2003321794 A JP 2003321794A
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sliding contact
commutator
piece
brush
motor
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JP2002127726A
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Naohisa Koyanagi
尚久 小柳
Mitsuhiro Yasuda
光宏 安田
Tetsushi Yashima
哲志 八島
Katsuhito Sohara
勝仁 蘇原
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Tokyo Parts Ind Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Parts Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転で長時間使用しても安定した低接触
抵抗を維持し、長寿命の摺動接触片たとえば小型直流モ
ータの整流子部材を提供する。 【解決手段】 整流子片1の整流子基材1aは、銅板
などの導電性金属材料からなり、この表面に薄いニッケ
ルメッキ部1bが形成されており、更に、ニッケルメッ
キ部1bの表面に、コバルトの含有率が0.01〜1重
量%、厚さ0.03〜5μmの金−コバルト合金メッキ
部1cが形成されて、ブラシとの摺接部を構成してい
る。また、この整流子片1は、積層基板や合成樹脂から
なるベース部材2に固着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型直流モータや
ロータリースイッチ等において、電気的摺動接触を行う
摺動接触片に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスクやミニディス
クなどの携帯用の記録再生装置または携帯電話機など
は、持ち運び易いように小形化・軽量化に加えて薄型化
が進んできており、これらの装置に使用されるモータ
は、小形化や薄型化がされ、また安価で、尚かつ、長時
間携帯し使用できるように低消費電流型の小型直流モー
タが使われている。
【0003】このようなモータは、小型モータと呼ば
れ、使用電圧がDC3V、消費電流が60mA以下のモ
ータである。また、その構造は、ステータの一部にバネ
弾性を有する金属ブラシが固設され、この金属ブラシ
は、ロータの電機子コイルに接続されている整流子と摺
接している。
【0004】詳しくは、ブラシは、バネ弾性と導電性と
を兼ね備えた金属片で構成され、通常は価格的に安価な
りん青銅薄板または洋白薄板で形成され、整流子との摺
接部はこのりん青銅板自体で行ったり、あるいは、その
摺接部のみをを白金等でクラッドしたものを用いて行っ
ている。なお、ブラシは、整流子に摺接する部分と外部
電源に接続される端子部分で構成されている。
【0005】一方整流子は、銅板などの導電性金属から
成る複数の摺動接触片とそれを保持する合成樹脂などの
絶縁材から成るベース部で構成されている。また、この
ようなモータは小電流で駆動するので、ブラシと整流子
との摺接部は酸化して接触抵抗が増大しないようにしな
ければならないので、前摺動接触片の摺接部に金メッキ
が施されている。なお、摺動接触片は、ブラシと摺接す
る摺接部と電機子コイルと接続される端子部を含む。
【0006】前記の構成において、モータの外部からブ
ラシに電力が供給されると、このブラシから整流子を介
して電機子コイルに給電され、ロータが回転を開始し、
この回転が持続するように整流子はブラシに摺動する。
なお、近年は、薄型化された装置に対応して扁平型モー
タが多く用いられているが、この扁平型モータの整流子
は、プリント基板の銅箔部に薄いニッケルメッキを行い
金メッキを施し平板状の整流子部材としたものが用いら
れている。また、ロータリースイッチ等も同様の摺接部
を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように摺接部に
メッキされた金は、ブラシ材料より硬度が低いのでブラ
シが摺動されると、その摺接部は、ブラシにより削ら
れ、尚かつ押し潰され凹凸状態の摺接痕跡を形成する。
なお、この凹凸状態の摺接痕跡は、回転時間×回転数の
値が増大するに従い著しく増大する。
【0008】これにより、摺接痕跡の底のニッケルメッ
キ層や更に銅の地肌が露出すると、その部分が酸化しや
すくなりブラシと整流子の接触不良を来たし不導通を起
こしモータの回転を停止させる。なお、ロータリースイ
ッチ等も同様にして、接触不良を来すことになる。
【0009】また、その増大された凹凸部にブラシが接
触すると、ブラシとの摺動が滑らかに行われなくなり、
繰り返し跳ね上げ現象が起きる。このブラシの繰り返し
跳ね上げ現象は、ブラシとの不導通を頻繁に引き起こし
ているので、摺接部に断続した電圧が加えらることにな
り、それによりスパークが発生することになる。その結
果として、この摺接部周辺にスパークによるカーボンが
付着し、この付着したカーボンは絶縁物となりやがてモ
ータ自体の回転を停止させる。
【0010】そこで、本発明は前記の欠点を解決して、
長時間使用しても安定した低接触抵抗と耐摩耗性を維持
し、長寿命の摺動接触片を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
は、請求項1に記載の発明のように、バネ弾性を有する
金属片が電気的摺動接触を行う、絶縁材に設けられた摺
動接触片において、この摺動接触片の前記金属片との摺
接部に金−コバルト合金メッキを施すことにより達成で
きる。
【0012】なお、前記金−コバルト合金メッキ層のコ
バルト元素の含有率は、請求項2に記載の発明のように
0.01〜1重量%とし、その厚さは、請求項3に記載
の発明のように、0.03〜5μmとすることにより達
成できる。
【0013】また、前記摺動接触片の前記金属片との摺
接部は、請求項4に記載の発明のように、平面状にする
か、あるいは、請求項5に記載の発明のように、曲面状
ですることにより達成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。なお、ここでは小型直流モータにつ
いて説明する。図1は、小型直流モータの摺動接触片、
即ち、整流子片1の構造を示す厚さ方向に切断した断面
図である。図1において、整流子片1の整流子基材1a
は、銅(以下Cuという)板などの導電性金属材料から
なり、この表面に薄いニッケル(以下Niという)メッ
キ部1bの層が形成されており、更に、Niメッキ部1
bの表面に、コバルト(以下Coという)の含有率が
0.01〜1重量%、厚さ0.03〜5μmの金(以下
Auという)−Co合金メッキ部1cが形成されて、ブ
ラシとの摺接部を構成している。また、この整流子片1
は、プリント基板や合成樹脂からなるベース部材2に固
着されている。
【0015】前述のように整流子基材1aの摺接面をC
oを含むAuメッキをすることは、Au分子構造の中に
Co元素が入り込み、このAuメッキ層の構造がCo無
しのときより微細化されるので、摺接部の硬度が従来技
術のAuのみのメッキより上がり(硬くなる)、耐摩耗
性が従来技術の純Auメッキより格段に向上させること
ができる。
【0016】更に、メッキ溶液がCoの添加により、A
u−Co合金メッキの表面に有機膜が生成され、この生
成された有機膜は潤滑性を呈すのである。なお、Ni層
4はAuのCuに対する拡散防止バリアーの役を持たせ
ている。
【0017】図2および図3はモータの摺動部を示した
説明図である。図2は、ロータのシャフト14に固着さ
れた平板状の整流子110と、ステータベースに固着さ
れたブラシ13の組合せをこのロータのシャフト14の
端部よりみたものである。図2において、整流子110
は、プリント基板からなるベース部材12の面に張り付
けられた銅箔をエッチングして整流子片1が形成され、
ブラシ13に摺接している。なお、その整流子片1の摺
動面にはAu−Co合金メッキがされている。
【0018】また、整流子片1間を電気的に結合する回
路パターン部11dやこのベース部材12の裏側に配置
された電機子コイルと電気的に結合させるスルホール部
11cがこのベース12の両面に形成されている。な
お、整流子片1は、絶縁性を有する合成樹脂板からなる
基材に、非電解メッキ法で形成したり、またはプレスで
打ち抜いたものを固着したりして形成してもよい。
【0019】図3は、ロータのシャフト24に固着され
た円筒状の整流子210と、ステータベースに固着され
たブラシ23の組合せをこのロータのシャフト24の端
部よりみたものである。図3において、整流子210
は、シャフト24に固着された合成樹脂からなる円筒状
のベース部材22の外周面にプレスで円弧状に曲げられ
た整流子片21が固着されて形成されている。
【0020】この整流子片21のブラシ23との摺動面
にはAu−Co合金メッキがされ、ブラシ23と摺接し
ている。また、整流子片21にはこの整流子片21の奥
の方向に固着されている電機子コイルと電気的に結合さ
せる端子部21cが形成されている。なお、整流子片2
1とベース部材22の固着は、一体成型法や組立法があ
る。
【0021】図4は、本発明に係るAu−Co合金メッ
キされた整流子部材を有するモータと従来技術のAuメ
ッキされた整流子部材を有するモータの断続耐久性を比
較したデータを示したもので有る。
【0022】なお、試験に使用したモータは、平板状の
整流子構造を有する直径12mm厚さ2.5mmサイズ
の扁平型振動モータで行った。また、試験条件は、2秒
の通電(電源ON)時間と、1秒の停止(電源OFF)
時間を1サイクル(以下サイクルをcという)とする断
続DC3Vを試験モータに加え、その57600c、8
5000c、115200cにおけるモータの耐久不良
数の累積数をまとめたものである。なお、モータの試験
数は各100個とした。
【0023】図4において、従来仕様では100個中5
7600c迄に15個の不良が出ている。一方、本発明
に係るAu−Co合金メッキ仕様品は、85000c迄
は不良が発生せず、115200cになって従来技術の
仕様品と同程度の数量15個の不良が発生し始めてい
る。
【0024】この図4に示すデータより、本発明に係る
Au−Co合金メッキされた整流子片は、Auのみメッ
キされた整流子片より1.5〜2倍の耐久性が有ること
が分かる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、バネ弾性を有する
金属ブラシと摺接する摺動接触片としての平板状または
円弧状の整流子片を備えたモータの整流子部材におい
て、この整流子片に、Co元素の含有率が0.01〜1
重量%でメッキ厚さが0.03〜5μmのAu−Co合
金メッキを施して用いることにより、長時間使用しても
安定した低接触抵抗と耐摩耗性を維持し、長寿命の摺動
接触片を提供することができる。特に、小型直流モータ
に使用すると、高速回転においても耐える整流子片を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のに係る整流子部材の構造を示す厚さ方
向に切断した断面図である。
【図2】図1に示す構造を有する平板状の整流子部材と
摺接するブラシを示す説明図である。
【図3】図1に示す構造を有する円弧状の整流子部材と
摺接するブラシを示す説明図である。
【図4】本発明に係る整流子部材を有するモータと従来
技術の整流子部材を有するモータの耐久性を比較した試
験成績表である。
【符号の説明】
1 整流子片 1a 整流子基材 1b Niメッキ部 1c Au−Co合金メッキ部 2 ベース部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蘇原 勝仁 群馬県伊勢崎市日乃出町236番地 東京パ ーツ工業株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA03 AA11 AA14 AB02 BA09 BB04 BB10 BC10 CA01 GA03 5E063 EA01 5H613 AA01 AA03 BB04 BB07 BB09 BB16 BB20 BB26 GA10 GB01 GB05 GB06 GB08 GB09 GB14 GB17 KK02 KK04 KK13 PP08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネ弾性を有する金属片が電気的摺動接
    触を行う、絶縁材に設けられた摺動接触片において、 この摺動接触片の前記金属片との摺接部に金−コバルト
    合金メッキを施したことを特徴とする摺動接触片。
  2. 【請求項2】 前記金−コバルト合金メッキ層のコバル
    ト元素の含有率は、0.01〜1重量%とした請求項1
    に記載の摺動接触片。
  3. 【請求項3】 前記金−コバルト合金層の厚さは、0.
    03〜5μmとした請求項1乃至請求項2のいずれかに
    記載の摺動接触片。
  4. 【請求項4】 前記摺動接触片の前記金属片との摺接部
    は平面状である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の摺動接触片。
  5. 【請求項5】 前記摺動接触片の前記金属片との摺接部
    は曲面状である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の摺動接触片。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100879794B1 (ko) * 2006-12-22 2009-01-22 삼성전기주식회사 진동모터용 정류자, 진동모터 및 이에 사용되는 도금액
CN104348065A (zh) * 2014-09-19 2015-02-11 安庆市汇鑫电器有限公司 一种换向器云母板生产工艺

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100879794B1 (ko) * 2006-12-22 2009-01-22 삼성전기주식회사 진동모터용 정류자, 진동모터 및 이에 사용되는 도금액
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