JP2003321497A - クラゲコラーゲン - Google Patents
クラゲコラーゲンInfo
- Publication number
- JP2003321497A JP2003321497A JP2002160735A JP2002160735A JP2003321497A JP 2003321497 A JP2003321497 A JP 2003321497A JP 2002160735 A JP2002160735 A JP 2002160735A JP 2002160735 A JP2002160735 A JP 2002160735A JP 2003321497 A JP2003321497 A JP 2003321497A
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- Japan
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- collagen
- jellyfish
- water
- freezing
- aurelia aurita
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 クラゲよりコラーゲンを製造する方法の提
供。 【解決手段】水クラゲを海中より回収し,自動ストレー
ナーを用いて水クラゲを分離した。該水クラゲをマイナ
ス20℃で凍結後解凍して約4%の固形物とし、これよ
り水溶性蛋白質を分離してコラーゲンを得る。この製造
工程は全自動化が可能であると共に、得られたクラゲコ
ラーゲンは、医学的利用並びに食品への利用が期待され
る。
供。 【解決手段】水クラゲを海中より回収し,自動ストレー
ナーを用いて水クラゲを分離した。該水クラゲをマイナ
ス20℃で凍結後解凍して約4%の固形物とし、これよ
り水溶性蛋白質を分離してコラーゲンを得る。この製造
工程は全自動化が可能であると共に、得られたクラゲコ
ラーゲンは、医学的利用並びに食品への利用が期待され
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]発電所の冷却海水中
に混入するクラゲは,近年の地球温暖化により越年し常
に存在するようになつたので有効な利用方法が求められ
ていた。このクラゲよりコラーゲンを製造し,狂牛病の
影響で牛馬などからのコラーゲンを代用させる方法に関
する。 【0002】[従来の技術]牛馬の皮,骨などからゼラ
チンを製造してコラーゲンとしているが,狂牛病の感染
はプリオンが原因との見方があるが解明されていない。
このため安全面より従来と全く異なる製造原料の開発が
期待されている。 【0003】[課題を解決するための手段]上述のよう
な目的を達成するために、本発明請求項1記載のクラゲ
を海中より回収し,冷凍凍結後に解凍し約4%の固形物
より水溶性蛋白質を分離してコラーゲンとして利用する
方法は,我々人類の母なる海の生物であるクラゲのコラ
ーゲンを直接に利用するので,人体には極めて有効であ
り狂牛病の如き問題は生じないので安全である。このた
めにクラゲの中でも発電所の取水口に集中して.停電の
危険性を回避するために多大の費用を要して,もつとも
被害の大きい水クラゲを対象とすることで数十万トンの
利用が可能となつた。この結果狂牛病の心配をすること
なく医学的利用.食品加工の応用が期待されている。 【0004】[作用]本発明請求項1記載のクラゲを海
中より回収し,冷凍凍結後に解凍し約4%の固形物より
水溶性蛋白質を分離してコラーゲンとして利用する方法
では、以下に述べるような作用がある。水クラゲの成分
は,水分96%,水溶性蛋白質は3%から4%である。
水溶性蛋白質の回収歩留は40%であつた。東京湾内の
海水量と分布よりの試算では東京大学海洋研究所は60
万トン/1990年としていたが,海水温度の上昇と餌
の増加ならびに卵のふ化増加が大きく100万トン以上
の棲息が見込まれる。これらの水クラゲを捕らえマイナ
ス20℃に冷凍凍結して解凍すると,水溶性蛋白質より
コラーゲンの分離が簡単に行えることが判明した。 【0005】[実施例]以下本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。まず、図1により第1実施例に
ついて説明する。水クラゲ1を海面2より,取水ポンプ
3で回収移送し自動ストレーナ4で分離した水クラゲを
移送ポンプ5によつて冷凍庫6に送る。冷凍庫内温度は
マイナス20℃のためすぐに凍結するのでこれを解凍庫
7に移し分離機8により水溶性蛋白質よりコラーゲン9
の分離が簡単に行える。したがつて全工程を自動化でき
たので,発電所の無駄な費用の節約と有効利用によつて
本発明の経済効果、人的効果は極めて大きい。 【0006】[発明の効果]本発明請求項1記載のクラ
ゲを海中より回収し,冷凍凍結後に解凍し約4%の固形
物より水溶性蛋白質を分離してコラーゲンとして利用す
る方法では従来より困難とされてきた水クラゲを有効利
用する手法を確立したものである。世界的に食料難と地
球温暖化が問題となつている今日,狂牛病という危険な
対策の見いだせないことから脱脚できる明るさを感じら
れるようになつた効果は大きい。コラーゲン以外の食料
品にも利用が期待される。
に混入するクラゲは,近年の地球温暖化により越年し常
に存在するようになつたので有効な利用方法が求められ
ていた。このクラゲよりコラーゲンを製造し,狂牛病の
影響で牛馬などからのコラーゲンを代用させる方法に関
する。 【0002】[従来の技術]牛馬の皮,骨などからゼラ
チンを製造してコラーゲンとしているが,狂牛病の感染
はプリオンが原因との見方があるが解明されていない。
このため安全面より従来と全く異なる製造原料の開発が
期待されている。 【0003】[課題を解決するための手段]上述のよう
な目的を達成するために、本発明請求項1記載のクラゲ
を海中より回収し,冷凍凍結後に解凍し約4%の固形物
より水溶性蛋白質を分離してコラーゲンとして利用する
方法は,我々人類の母なる海の生物であるクラゲのコラ
ーゲンを直接に利用するので,人体には極めて有効であ
り狂牛病の如き問題は生じないので安全である。このた
めにクラゲの中でも発電所の取水口に集中して.停電の
危険性を回避するために多大の費用を要して,もつとも
被害の大きい水クラゲを対象とすることで数十万トンの
利用が可能となつた。この結果狂牛病の心配をすること
なく医学的利用.食品加工の応用が期待されている。 【0004】[作用]本発明請求項1記載のクラゲを海
中より回収し,冷凍凍結後に解凍し約4%の固形物より
水溶性蛋白質を分離してコラーゲンとして利用する方法
では、以下に述べるような作用がある。水クラゲの成分
は,水分96%,水溶性蛋白質は3%から4%である。
水溶性蛋白質の回収歩留は40%であつた。東京湾内の
海水量と分布よりの試算では東京大学海洋研究所は60
万トン/1990年としていたが,海水温度の上昇と餌
の増加ならびに卵のふ化増加が大きく100万トン以上
の棲息が見込まれる。これらの水クラゲを捕らえマイナ
ス20℃に冷凍凍結して解凍すると,水溶性蛋白質より
コラーゲンの分離が簡単に行えることが判明した。 【0005】[実施例]以下本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。まず、図1により第1実施例に
ついて説明する。水クラゲ1を海面2より,取水ポンプ
3で回収移送し自動ストレーナ4で分離した水クラゲを
移送ポンプ5によつて冷凍庫6に送る。冷凍庫内温度は
マイナス20℃のためすぐに凍結するのでこれを解凍庫
7に移し分離機8により水溶性蛋白質よりコラーゲン9
の分離が簡単に行える。したがつて全工程を自動化でき
たので,発電所の無駄な費用の節約と有効利用によつて
本発明の経済効果、人的効果は極めて大きい。 【0006】[発明の効果]本発明請求項1記載のクラ
ゲを海中より回収し,冷凍凍結後に解凍し約4%の固形
物より水溶性蛋白質を分離してコラーゲンとして利用す
る方法では従来より困難とされてきた水クラゲを有効利
用する手法を確立したものである。世界的に食料難と地
球温暖化が問題となつている今日,狂牛病という危険な
対策の見いだせないことから脱脚できる明るさを感じら
れるようになつた効果は大きい。コラーゲン以外の食料
品にも利用が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明請求項1記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。 【符号の説明】 1 水クラゲ 2 海面 3 取水ポンプ 4 自動ストレーナ 5 移送ポンプ 6 冷凍庫 7 解凍庫 8 分離機 9 コラーゲン
す説明図である。 【符号の説明】 1 水クラゲ 2 海面 3 取水ポンプ 4 自動ストレーナ 5 移送ポンプ 6 冷凍庫 7 解凍庫 8 分離機 9 コラーゲン
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項 1】 クラゲを海中より回収し,冷凍凍結後
に解凍し約4%の固形物より水溶性蛋白質を分離してコ
ラーゲンとして利用する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002160735A JP2003321497A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | クラゲコラーゲン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002160735A JP2003321497A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | クラゲコラーゲン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003321497A true JP2003321497A (ja) | 2003-11-11 |
Family
ID=29545613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002160735A Pending JP2003321497A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | クラゲコラーゲン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003321497A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007020889A1 (ja) | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Riken | 新規ムチン型糖タンパク質及びその用途 |
JP2007051191A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-01 | Fukui Prefecture | クラゲ類からのコラーゲン回収方法 |
CN1324045C (zh) * | 2004-09-22 | 2007-07-04 | 中国科学院海洋研究所 | 从水母中分离的具有抗氧化活性的蛋白及其应用 |
CN100369929C (zh) * | 2006-01-13 | 2008-02-20 | 国家海洋局第一海洋研究所 | 海蜇胶原蛋白及其制备方法 |
CN100594797C (zh) * | 2004-09-22 | 2010-03-24 | 中国科学院海洋研究所 | 从水母中分离的具有抗氧化活性的蛋白及其应用 |
JP2011509734A (ja) * | 2008-01-16 | 2011-03-31 | コル−メド リミテッド | クラゲから製造されるコロイドコラーゲンの火傷包帯 |
-
2002
- 2002-04-24 JP JP2002160735A patent/JP2003321497A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1324045C (zh) * | 2004-09-22 | 2007-07-04 | 中国科学院海洋研究所 | 从水母中分离的具有抗氧化活性的蛋白及其应用 |
CN100594797C (zh) * | 2004-09-22 | 2010-03-24 | 中国科学院海洋研究所 | 从水母中分离的具有抗氧化活性的蛋白及其应用 |
WO2007020889A1 (ja) | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Riken | 新規ムチン型糖タンパク質及びその用途 |
US7829679B2 (en) | 2005-08-12 | 2010-11-09 | Riken | Mucin-type glycoprotein and use thereof |
JP2007051191A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-01 | Fukui Prefecture | クラゲ類からのコラーゲン回収方法 |
CN100369929C (zh) * | 2006-01-13 | 2008-02-20 | 国家海洋局第一海洋研究所 | 海蜇胶原蛋白及其制备方法 |
JP2011509734A (ja) * | 2008-01-16 | 2011-03-31 | コル−メド リミテッド | クラゲから製造されるコロイドコラーゲンの火傷包帯 |
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