JP2003320515A - リン酸カルシウム多孔体の製造方法及びリン酸カルシウム多孔体製造器具 - Google Patents
リン酸カルシウム多孔体の製造方法及びリン酸カルシウム多孔体製造器具Info
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Abstract
く、且つ生体に吸収され易いリン酸カルシウム多孔体の
製造方法及びリン酸カルシウム多孔体製造器具を提供す
る。 【解決手段】 本発明のリン酸カルシウム多孔体の製造
方法は、リン酸カルシウム系粉体と、水を含有する硬化
液とを混練してなるリン酸カルシウムペーストを、多数
の貫通孔を有する気孔形成用多孔板の一面側から他面側
へと通過させることにより、連続気孔を有するリン酸カ
ルシウム多孔体を形成する。この際、一端側にペースト
押出口を有するシリンダと、シリンダの内部を摺動する
プランジャーと、ペースト押出口に配設された気孔形成
用多孔板とを備えるリン酸カルシウム多孔体製造器具、
或いは、更にリン酸カルシウム系粉体と硬化液とを混練
する機能を有するリン酸カルシウム多孔体製造器具を用
いることができる。
Description
多孔体の製造方法及びリン酸カルシウム多孔体製造器具
に関する。更に詳しくは、生体内に埋入したとき、生体
組織が侵入し易く、且つ生体に吸収され易いリン酸カル
シウム多孔体の製造方法並びにリン酸カルシウム多孔体
製造器具に関する。本発明の製造方法により得られるリ
ン酸カルシウム多孔体は、人工骨、人工歯根及び人工関
節等の骨補填材などに広く利用される。
されている。それらのうちの多くは水酸アパタイト焼結
体からなる骨補填材である。水酸アパタイトは、生体内
の硬組織の無機成分と同じであり、生体親和性に優れて
いる。しかし、焼結により得られる水酸アパタイト焼結
体は、結晶性が高く、化学的に安定であるために、生体
内で吸収されにくいことが分かっている。即ち、骨補填
材として水酸アパタイト焼結体を生体内に長期間に渡っ
て埋入しても、埋入した骨補填材(水酸アパタイト焼結
体)がそのまま残存することとなる。このため、理想的
には、骨欠損部に充填された骨補填材は、骨欠損部が修
復されるまでの初期においては、骨欠損部の補強又は固
定の役割を持ち、骨欠損部が修復されるにつれて骨補填
材自身が生体骨に吸収されていくことが望ましい。
り得られるリン酸カルシウム系のものが知られている。
このリン酸カルシウム系の骨補填材の主な成分として、
低結晶性の水酸アパタイト、リン酸八カルシウム、リン
酸水素カルシウム水和物等が挙げられる。これらのなか
でも、特に低結晶性の水酸アパタイトは、体温に近い反
応により得られるため、生体内で生成する硬組織の無機
成分と類似している。そのため、生体親和性を有するこ
とはもちろんのこと、生体内への長期埋入により徐々に
生体骨に吸収されていく。リン酸八カルシウムは、水酸
アパタイトの前駆体として知られており、徐々に低結晶
性の水酸アパタイトに転移していくため、生体内におい
て同様に吸収される。また、リン酸水素カルシウム水和
物は、水酸アパタイトよりも溶解性が高いために、より
速く生体内に吸収され得る。
埋入した際に骨補填材の内部に骨芽細胞、破骨細胞、血
管といった生体組織が早期に侵入する必要がある。その
ためには、骨補填材自身を多孔化し、その気孔が表面に
開口しており、且つ、その孔径が数十〜数百μmである
必要がある。このような骨補填材は、特開平7−316
73号公報に記載された方法で作製することができる。
これは、生体吸収性高分子をリン酸カルシウムペースト
に混合した骨補填材であり、生体内に埋入し、硬化した
骨補填材は、最初に生体吸収性高分子が分解吸収されて
気孔が形成され、その後に孔内に組織が侵入するもので
ある。
いては、生体吸収性高分子を生体内で吸収させることに
より気孔を形成させているため、気孔が形成されるまで
に時間がかかり、結果的に骨補填材内部への生体組織の
侵入が遅くなる。また、生体吸収性高分子はビーズ状、
凹凸状等の形状で配合されているため、気孔構造にネッ
クを生じさせることとなり、孔径数十〜数百μmを連続
して有する気孔の形成ができないことがある。また、所
定の孔径を連続して有する気孔を得るため生体吸収性高
分子の配合量を多くすると、骨補填材自身の強度が低下
してしまう恐れがある。本発明は、上記課題を解決する
ものであり、生体内に埋入したとき、生体組織が侵入し
易く、且つ生体に吸収され易いリン酸カルシウム多孔体
の製造方法及びリン酸カルシウム多孔体製造器具を提供
することを目的とする。
ム多孔体の製造方法は、リン酸カルシウム系粉体と、水
を含有する硬化液とを混練してなるリン酸カルシウムペ
ーストを、気孔形成用多孔板の一面側から他面側へと通
過させることにより、連続気孔を有するリン酸カルシウ
ム多孔体を形成することを特徴とする。
系粉体は、リン酸水素カルシウム粉体及びリン酸四カル
シウム粉体を主成分とするリン酸カルシウム多孔体の製
造方法とすることができる。また、上記リン酸カルシウ
ムペーストが、多糖類を含有するリン酸カルシウム多孔
体の製造方法とすることができる。更に、上記多糖類
は、デキストラン及びデキストラン硫酸塩の少なくとも
一方であるリン酸カルシウム多孔体の製造方法とするこ
とができる。
は、上記リン酸カルシウム多孔体の製造方法において用
いられる製造器具であって、一端側にペースト押出口を
有するシリンダと、該シリンダの内部を摺動するプラン
ジャーと、該ペースト押出口に配設された上記気孔形成
用多孔板とを備えることを特徴とする。本発明において
は、上記リン酸カルシウム系粉体と上記硬化液とを混練
する機能を有するリン酸カルシウム多孔体製造器具とす
ることができる。
する。上記「気孔形成用多孔板」は、多数の貫通孔を有
し、上記「リン酸カルシウムペースト」を、一面側から
他面側へと通過させた際に、通過方向に連続する気孔が
形成されたリン酸カルシウム多孔体を形成できるもので
あればよい。この気孔形成用多孔板の材質は、特に限定
されるものではないが、例えば、アルミニウム、ステン
レス鋼等の金属、ポリオレフィン、ポリアミド及びポリ
カーボネート等の樹脂、天然ゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム等の硬質ゴム、アルミナ、窒化珪素等のセラミッ
クスなどが挙げられる。また、気孔形成用多孔板は、こ
れらのうちの1種類の材質のみからなっていてもよい
し、2種類以上の材質からなっていてもよい。気孔形成
用多孔板の作製方法は、特に限定されないが、例えば、
上記の材質を直接ドリル加工やレーザー加工したり、射
出成型法、光造形法等の種々の方法により作製すること
ができる。
側に開口する多数の貫通孔の他面側開口部の形状、大き
さ、及び間隔等により、得られるリン酸カルシウム多孔
体の気孔断面の形状、寸法及び気孔率を制御することが
できる。開口部の形状及び大きさは、一面側と他面側と
で同一であってもよいし、異なっていてもよい。更に、
気孔形成用多孔板の貫通孔の他面側における開口部の形
状、大きさ及び間隔等は、多孔体の気孔の所要形状、寸
法等により設定すればよいが、特に均等な気孔を形成す
るためには各々の貫通孔の間隔を一定にする必要があ
る。
孔板の一面側から他面側へ通過させる手段は、特に限定
されないが、気孔形成用多孔板を備えるリン酸カルシウ
ム多孔体製造器具を用いてリン酸カルシウムペーストを
押出することが好ましい。このようなリン酸カルシウム
多孔体製造器具としては、一端側にペースト押出口を有
するシリンダと、シリンダの内部を摺動するプランジャ
ーと、ペースト押出口に配設された前記気孔形成用多孔
板とを備える多孔体製造器具(例えば、図1参照)を使
用することができる。このような器具は、一般に市販さ
れているシリンジのノズル側を切断し、気孔形成用多孔
板を取り付けて形成することもできる。
の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリアセタール及びポリエステ
ル等の樹脂、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属、天
然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム等の硬質ゴムなどか
らなるものを用いることができる。なかでも、樹脂が好
ましい。上記「シリンダ」の内部の断面形状は、円形、
多角形等であればよいが円形であることが好ましい。ま
た、上記「プランジャー」の断面形状は、シリンダ内を
摺動するものであるため、シリンダの内部の断面形状と
同じである。また、気孔形成用多孔板は、シリンダの一
端側のペースト押出口に一体に形成されたものであって
もよいし、別体であってもよい。また、別体の場合、取
り付け、取り外しができるように装着されるものであっ
てもよいし、ペースト押出口に接着剤等で固定されるも
のであってもよい。
有する硬化液とを混練する機能を有している製造器具を
用いることもできる。このような製造器具としては、例
えば、特開2000−237208号公報に記載されて
いる器具と同様のものを用いることができ、この製造器
具のペースト押出口に気孔形成用多孔板を配設したもの
等(例えば、図2参照)が挙げられる。このような混練
機能を有する製造器具を用いた場合、リン酸カルシウム
多孔体を得るまでの操作を1つのシリンダ内で行うこと
ができ、リン酸カルシウム多孔体の製造工程中における
雑菌や不純物の混入等を防ぐことができる。また、シリ
ンダ内で混練するため、原料を無駄なく使用でき、必要
な量のペースト、或いは多孔体が正確に得られる。
カルシウム多孔体は、骨欠損部へ埋入する際、所望の形
状に成形することができる。また、リン酸カルシウム多
孔体製造器具からペーストを押出する際、骨欠損部に直
接押出し、硬化させ、多孔体を形成してもよい。
は、径方向の寸法が10〜1000μm(より好ましく
は20〜800μm、更に好ましくは30〜500μ
m)であることが好ましい。この範囲の気孔であれば、
生体内に埋入したとき、生体組織が侵入し易く、且つ生
体に吸収され易いため好ましい。
系粉体」は特に限定されず、リン酸四カルシウム、無水
リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム水和物、
無水リン酸二水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム
水和物、ドロマイト、α−リン酸三カルシウム、β−リ
ン酸三カルシウム、リン酸八カルシウム及びアパタイト
等の粉体が用いられる。また、このリン酸カルシウム系
粉体としては、2種以上を組み合わせることにより、ア
パタイト、リン酸水素カルシウム水和物、或いはリン酸
八カルシウム等を生成するものを使用することもでき
る。これらのリン酸カルシウム系粉体は1種のみであっ
てもよいし、2種以上が併含されていてもよい。また、
炭酸カルシウム等のリン成分を含まないカルシウム化合
物粉体が含有されていてもよい。
が、リン酸水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム
粉体であることが好ましい。これら2種類の粉体の量比
は特に限定されないが、モル比で8/2〜2/8、特に
6/4〜4/6、更には等量程度とすることが好まし
い。この範囲の量比とすることで、より好ましい硬化速
度を有するリン酸カルシウムペーストとすることができ
る。尚、リン酸水素カルシウム粉体とは、リン酸水素カ
ルシウム二水和物及び無水リン酸水素カルシウムのうち
の少なくとも一方の粉体を意味する。更に主成分とは、
リン酸カルシウム系粉体を100質量%とした場合に、
リン酸水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム粉体
が合計で60質量%以上、特に80質量%以上、更には
実質的に100質量%であることを意味する。これら2
種類の粉体が合計で60質量%以上であれば、適度な硬
化速度を有し、充填性及び形態付与性に優れ、充填後は
十分な速さで硬化するリン酸カルシウムペーストを容易
に調製することができる。
酸四カルシウム粉体を主成分とするリン酸カルシウム系
粉体の調製方法は特に限定されず、どのような方法によ
って調製された粉体も使用することができる。例えば、
リン酸水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム粉体
等を混合して得ることができる。このリン酸水素カルシ
ウム粉体としては、例えば、無水リン酸水素カルシウ
ム、リン酸水素カルシウム水和物として市販されている
ものをそのまま使用することもできるし、水和物を12
0℃程度の温度で加熱し、脱水したものを使用すること
もできる。また、リン酸四カルシウム粉体としては、例
えば、等モル量の炭酸カルシウム及びリン酸水素カルシ
ウム二水和物の混合物を焼成し、整粒したもの等を用い
ることができる。
留水等の水のみであってもよいし、多糖類等を含む水溶
性高分子水溶液のような粘性のあるものであってもよ
い。硬化液とリン酸カルシウム系粉体との液粉比は、気
孔形成用多孔板の開口部形状により異なるため、特に限
定されないが、リン酸カルシウムペーストが気孔形成用
多孔板を通過する程度の粘性となる液粉比とする必要が
ある。但し、過度に粘性が低い場合には、気孔形成用多
孔板を通過したリン酸カルシウムペーストが、形成させ
た気孔を維持することができず、気孔が閉鎖する可能性
があるため、好ましくない。
子水溶液を用いることが好ましい。また、多糖類として
は、各種の単糖類がポリグリコシル化し、高分子化した
もの等を用いることができ、特に、デキストラン及びデ
キストラン硫酸塩のうちの少なくとも一方を用いること
が好ましい。デキストラン及びその硫酸塩は、水に易溶
性であるため、水に溶解し易く、容易に均質なリン酸カ
ルシウムペーストとすることができる。
配合量は、水を100質量%とした場合に、1〜150
質量%とするのが好ましい。この場合、水溶性高分子が
水に溶解してリン酸カルシウム系粉体の粒子間を接合す
るため、リン酸カルシウムペーストが適度な粘性を有す
るものとなり、気孔形成用多孔板を通過させた直後より
硬化するまでの間、形態を維持するのに優れたリン酸カ
ルシウムペーストとなる。水溶性高分子の含有量が1質
量%未満の場合、水溶性高分子を含有させることによる
特有の作用、効果が低減することがある。一方、含有量
が150質量%を超える場合、それ以上の著しい効果が
期待されない。
酸カルシウム系粉体及び硬化液の少なくとも一方に予め
配合することができる。更に、これらは粉体と硬化液と
の混練時に配合することもできるが、予め硬化液に含有
させて用いることが好ましい。
度は、混練等の操作をする環境の温度により左右される
ものであり、実使用では、通常10〜30℃で操作が行
われるが、リン酸カルシウムペーストの硬化を促進する
ために、30℃を超える雰囲気で硬化させてもよい。但
し、リン酸カルシウムペースト中の生成物の結晶性を低
く保つために200℃以下とすることが好ましい。特
に、生体内の雰囲気と同じ37℃で硬化させることが好
ましい。
質量%とした場合に、リン酸カルシウム系粉体及び硬化
液の合計が80質量%以上であることが好ましく、この
合計が85質量%以上、特に90質量%以上であっても
よく、更には実質的に100質量%であってもよい。リ
ン酸カルシウム系粉体及び硬化液の合計を80質量%以
上とすることで、適度な硬化速度を有するリン酸カルシ
ウムペーストを容易に調製することができる。
には、上記リン酸カルシウム系粉体及び硬化液以外に
も、硬化前の液中(体液等)での崩壊抑制等の観点か
ら、多糖類、ポリアクリル酸ナトリウム及びカルボキシ
メチルセルロースナトリウム等の水溶性高分子を含有さ
せることができる。この水溶性高分子は1種のみを含有
させてもよいし、2種以上を併含させてもよい。更に、
水溶性高分子としては多糖類が好ましい。多糖類として
は、上記した各種の単糖類がポリグリコシル化し、高分
子化したもの等を用いることができ、特に、デキストラ
ン及びデキストラン硫酸塩のうちの少なくとも一方を用
いることが好ましい。
カルシウムペーストを温度10〜40℃、好ましくは2
0〜40℃、相対湿度(以下、単に湿度という。)20
〜100%、好ましくは70〜100%の雰囲気で静置
することにより硬化させることができる。更に、場合に
よっては気孔形成用多孔板を通過したリン酸カルシウム
ペーストを、10〜40℃、好ましくは30〜40℃の
液体中で、好ましくは、疑似体液、生理食塩水、リンガ
ル液等の生体液の組成を模倣した液体、或いは、血液等
の生体内に存在する液体、更に好ましくは、感染症防止
や適合性を考慮した場合、多孔体を埋入する患者さんよ
り採取した液体の中で熟成させるか、或いは、直接、気
孔形成用多孔板を通過したリン酸カルシウムペーストを
生体内に埋入して、生体内で熟成させてもよい。
は、用途に応じて、硫酸バリウム、次炭酸ビスマス等の
X線造影剤を含有させることもできる。また、抗ガン
剤、抗生物質等の薬物を混ぜ合わせ、薬物徐放性を付加
させることもでき、タンパク質、ホルモン又は細胞等と
複合化させ、骨欠損部へ充填した際の骨形成を更に促進
させることもできる。また、これらを混合させる操作
は、上記リン酸カルシウム系粉体と水を含有する硬化液
とを混練する前、混練中及び混練後の全ての工程におい
て可能である。
説明する。 [1]リン酸カルシウム多孔体製造器具の構成及びそれ
による多孔体の製造方法 (1)リン酸カルシウム多孔体製造器具の構成 図1に示すリン酸カルシウム多孔体製造器具Aは、ポリ
プロピレン製であり、シリンダ1と、プランジャー2
と、気孔形成用多孔板3とを備える。シリンダ1は長さ
が約60mm、直径が約10mmの円筒形状であり、シ
リンダ1の一端側のペースト押出口11には、取り外し
が可能な気孔形成用多孔板3が嵌め込まれている。
よる多孔体の製造方法 上記のリン酸カルシウム多孔体製造器具Aを用いて、リ
ン酸カルシウム多孔体を製造する方法を以下に示す。 リン酸カルシウムペーストが気孔形成用多孔板から漏
出するのを防ぐために、気孔形成用多孔板の外部から蓋
を装着する。尚、気孔形成用多孔板を外しておき、蓋を
シリンダ1のペースト押出口11に直接装着してもよ
い。 予め調製しておいた、リン酸カルシウムペーストをシ
リンダ1内に投入し、蓋をシリンダ1から取り外す。そ
の後、プランジャー2をシリンダ1に取り付け、ペース
ト押出口11側へ移動させ、シリンダ1内のペースト
を、ペースト押出口11に装着された気孔形成用多孔板
3を通過させて押出する。 得られた成形体を硬化させ、連続する気孔を有するリ
ン酸カルシウム多孔体を得る。
多孔体製造器具の構成及びそれによる多孔体の製造方法 (1)混練機能を有するリン酸カルシウム多孔体製造器
具の構成 図2に示す混練機能を有するリン酸カルシウム多孔体製
造器具Bは、ポリプロピレン製であり、シリンダ1と、
プランジャー2と、気孔形成用多孔板3と、ストッパ4
とを備える。またプランジャー2は、仕切り具21及び
ピストン22から構成されている。シリンダ1は長さが
約85mm、直径が約25mmの円筒形状であり、シリ
ンダ1の一端側のペースト押出口11には、取り外しが
可能な気孔形成用多孔板3が配設されている。仕切り具
21は略円柱状体であり、シリンダ1の開口部から挿入
され、ストッパ4によって固定される。また、仕切り具
21の中心部にはその周囲に雌ねじが設けられた貫通孔
である雌ねじ部211が設けられている。更に、仕切り
具21の側面にはストッパ4を挿入するための挿入穴が
設けられている。また、仕切り具21の外周、及び雌ね
じ部211には、それぞれ溝212、213が設けられ
ており、これら溝212、213にはシリコーン樹脂製
のOリング51、52が篏装されている。
練部222と、ハンドル部223と、つまみ224とを
備える。シャフト部221は雄ねじが設けられた丸棒状
体である。この雄ねじは仕切り具21の雌ねじ部211
と螺合し、シャフト部221が回転することでピストン
22がシリンダ1内を上下に移動する。ハンドル部22
3は、中心がシャフト部221の末端に固定された円盤
状体である。このハンドル部223は上面側につまみ2
24が設けられており、シャフト部221を回転させる
ためのハンドルとなる。また、ハンドル部223はピス
トン22及び仕切り具21をシリンダ1のペースト押出
口11側へ移動させ、シリンダ1内のペーストを押出す
るための指当てともなる。ストッパ4は、シリンダ1内
の仕切り具21が移動しないように固定するためのピン
であり、このストッパ4をシリンダ1の側面に設けられ
た貫通孔と、仕切り具21の側面に設けられた挿入穴に
差し込むことで仕切り具21がシリンダ1内の所定位置
に固定される。
多孔体製造器具によるリン酸カルシウム多孔体の製造方
法 上記の混練機能を有するリン酸カルシウム多孔体製造器
具Bを用いて、リン酸カルシウム多孔体を製造する方法
を以下に示す。 混練する際にリン酸カルシウム系粉体等が気孔形成用
多孔板3から漏出するのを防ぐために、気孔形成用多孔
板3に外部から蓋6を装着する。尚、気孔形成用多孔板
3を外しておき、蓋6をシリンダ1のペースト押出口1
1に直接装着してもよい。 所定量のリン酸カルシウム系粉体及び水を含有する硬
化液をシリンダ1内に投入する。続いて、仕切り具21
をシリンダ1内に挿入し、ストッパ4で固定する。この
仕切り具21は、予めピストン22のシャフト部221
を雌ねじ部211に螺合させ、混練部222が仕切り具
21に接触する位置まで移動した状態になっている。 製造器具を10〜15秒程度軽く振る。次いで、つま
み224を持ってハンドル部223を回転させ、混練部
222をペースト押出口11側まで移動させた後、ハン
ドル部223を反対方向に回転させて、混練部222を
仕切り具21側まで移動させる操作を3〜10回程度繰
り返し、リン酸カルシウム系粉体と水を含有する硬化液
とを混練する。 蓋6及びストッパ4をシリンダ1から取り外す。その
後、図3に示すように、ハンドル部223を押え、仕切
り具21と共にピストン22をペースト押出口11側へ
移動させ、シリンダ1内のペーストを、ペースト押出口
11に配設された気孔形成用多孔板3を通過させ、押出
する。 得られた成形体を硬化させ、連続する気孔を有するリ
ン酸カルシウム多孔体を得る。
するリン酸カルシウム多孔体製造器具Bはハンドル部2
23を回すことによって、ねじ切りがされたシャフト部
221が上下し、ピストン22先端の混練部222が回
転することによってシリンダ1内のリン酸カルシウム系
粉体及び水を含有する硬化液が混練される。
カルシウム粉体とを混合してリン酸カルシウム系粉体を
得た。その後、室温(約25℃)にて、得られたリン酸
カルシウム系粉体と、50質量%デキストラン硫酸ナト
リウム水溶液(硬化液)とを、液粉比(硬化液/リン酸
カルシウム系粉体)0.3で混練し、リン酸カルシウム
ペーストを調製した。
出口に配設された図1のリン酸カルシウム多孔体製造器
具Aに、(1)で調製したリン酸カルシウムペーストを
充填した後、押出し、硬化させ、押出方向に気孔が連続
しているリン酸カルシウム多孔体(寸法;直径:10m
m、長さ:40mm)を得た。尚、図4に示す気孔形成
用多孔板の開口部の形状は、一面側から他面側にかけて
貫通孔の横断面形状が略一定であり、多孔体の気孔横断
面が略円形となるように設計されている。即ち、各々の
相隣る押出物は、それぞれの一部が押出方向に接合され
ており、押出物の間に、押出方向に連続する気孔が形成
されている。
個所の断面を光学顕微鏡により観察し、そのうちの1つ
の断面図を図5に示す。また、その拡大図(2.5倍)
を図6に示す。これらの結果によれば、直径約500μ
mの円形を有する気孔が全ての断面に形成されており、
押出方向に気孔が連続形成されていることが確認でき
た。
の形状を有する気孔形成用多孔板を配設したこと以外
は、実施例1と同様にして、リン酸カルシウム多孔体
(寸法;直径:10mm、長さ:40mm)を製造し
た。尚、図7に示す気孔形成用多孔板の開口部の形状
は、一面側から他面側にかけての貫通孔の横断面形状が
略一定となっており、気孔横断面が略四角形となるよう
に設計されている。即ち、各々の相隣る押出された四角
形状のリン酸カルシウムペースト同士が、四角形の各頂
点近傍において結合し、押出方向に連続する気孔が形成
されている。更に、得られた多孔体を実施例1と同様に
評価した。この多孔体の光学顕微鏡による断面図の1つ
を図8に示す。また、その拡大図(2.5倍)の図9に
示す。これらの結果によれば、一辺が約1000μmの
四角形を有する気孔が全ての断面に形成されており、押
出方向に気孔が連続形成されていることが確認できた。
出口に配設された図2の混練機能を有するリン酸カルシ
ウム多孔体製造器具Bを用いたこと以外は、実施例1と
同様にして、リン酸カルシウム多孔体(寸法;直径:1
0mm、長さ:40mm)を製造し、評価した。この多
孔体の光学顕微鏡による断面図の1つを図10に示す。
また、その拡大図(2.5倍)の図11に示す。これら
の結果によれば、直径約500μmの円形を有する気孔
が全ての断面に形成されており、押出方向に気孔が連続
形成されていることが確認できた。
設したこと以外は、実施例3と同様にして、リン酸カル
シウム多孔体(寸法;直径:10mm、長さ:40m
m)を製造し、評価した。この多孔体の光学顕微鏡によ
る断面図の1つを図12に示す。また、その拡大図
(2.5倍)の図13に示す。これらの結果によれば、
一辺が約1000μmの四角形を有する気孔が全ての断
面に形成されており、押出方向に気孔が連続形成されて
いることが確認できた。
施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明
の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。例
えば、気孔形成用多孔板としては、実施例で用いたもの
以外にも、図14のものや、一面側(図15)及び他面
側(図16)における開口部の形状が異なるもの等を用
いることもできる。図14は、一面側から他面側にかけ
ての貫通孔の横断面形状が略一定となっており、得られ
るリン酸カルシウム多孔体の気孔横断面が略四角形とな
るように設計されている。この開口部の間隔が狭く調整
されているため、リン酸カルシウムペーストが気孔形成
用多孔板の他面側から押出されると同時に、開口部から
押出された相隣るリン酸カルシウムペーストが互いに結
合し、ハニカム構造が形成される。また、図15及び図
16は、1つの気孔形成用多孔板の一面側(図15)及
び他面側(図16)における開口部の形状が異なってお
り、この場合は、一面側において、比較的大きな直径の
開口部が形成されており、ペーストが通過し易く、他面
側において開口部の形状が細い網目形状となっているた
め、気孔間の壁厚が薄いハニカム構造が形成される。更
に、気孔形成用多孔板は、2種類以上の材質からなって
いてもよく、図17に示すように、金属メッシュの交差
部に樹脂を付着させたものを使用することもできる。
方法によれば、生体内に埋入したとき、生体組織が侵入
し易く、且つ生体に吸収され易いリン酸カルシウム多孔
体を得ることができる。また、リン酸カルシウム系粉体
として、リン酸四カルシウム及びリン酸水素カルシウム
を含むことで、より充填性及び形態付与性に優れるリン
酸カルシウムペーストとすることができる。更に、リン
酸カルシウムペーストに多糖類を含有させることで、特
に特定の多糖類を含有させることで、充填性及び形態付
与性に優れるペーストとすることができる。また、本発
明のリン酸カルシウム多孔体製造器具によれば、上記リ
ン酸カルシウム多孔体を容易に得ることができる。更
に、混練機能を備えるリン酸カルシウム多孔体製造器具
を用いることで、製造工程中における雑菌や不純物の混
入等を防ぐことができ、必要な量のペースト、或いは多
孔体が正確に得られる。
式図である。
器具を説明する模式図である。
器具を用いてペースト押出した後の状態を説明する模式
図である。
明する模式図である。
学顕微鏡による説明図である。
明する模式図である。
学顕微鏡による説明図である。
光学顕微鏡による説明図である。
光学顕微鏡による説明図である。
説明する模式図である。
の形状を説明する模式図である。
面側の開口部の形状を説明する模式図である。
模式図である。
有するリン酸カルシウム多孔体製造器具、1;シリン
ダ、11;ペースト押出口、2;プランジャー、21;
仕切り具、211;雌ねじ部、212、213;溝、2
2;ピストン、221;シャフト部、222;混練部、
223;ハンドル部、224;つまみ、3;気孔形成用
多孔板、4;ストッパ、51、52;Oリング、6;
蓋。
Claims (6)
- 【請求項1】 リン酸カルシウム系粉体と、水を含有す
る硬化液とを混練してなるリン酸カルシウムペースト
を、気孔形成用多孔板の一面側から他面側へと通過させ
ることにより、連続気孔を有するリン酸カルシウム多孔
体を形成することを特徴とするリン酸カルシウム多孔体
の製造方法。 - 【請求項2】 上記リン酸カルシウム系粉体は、リン酸
水素カルシウム粉体及びリン酸四カルシウム粉体を主成
分とする請求項1記載のリン酸カルシウム多孔体の製造
方法。 - 【請求項3】 上記リン酸カルシウムペーストが、多糖
類を含有する請求項1又は2に記載のリン酸カルシウム
多孔体の製造方法。 - 【請求項4】 上記多糖類は、デキストラン及びデキス
トラン硫酸塩の少なくとも一方である請求項1乃至3の
いずれか1項に記載のリン酸カルシウム多孔体の製造方
法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
リン酸カルシウム多孔体の製造方法において用いられる
製造器具であって、一端側にペースト押出口を有するシ
リンダと、該シリンダの内部を摺動するプランジャー
と、該ペースト押出口に配設された上記気孔形成用多孔
板とを備えることを特徴とするリン酸カルシウム多孔体
製造器具。 - 【請求項6】 上記リン酸カルシウム系粉体と上記硬化
液とを混練する機能を有する請求項5記載のリン酸カル
シウム多孔体製造器具。
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