JP2003319464A - 無線通信機及び無線通信システム - Google Patents

無線通信機及び無線通信システム

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JP2003319464A
JP2003319464A JP2002125356A JP2002125356A JP2003319464A JP 2003319464 A JP2003319464 A JP 2003319464A JP 2002125356 A JP2002125356 A JP 2002125356A JP 2002125356 A JP2002125356 A JP 2002125356A JP 2003319464 A JP2003319464 A JP 2003319464A
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Yasuhiro Nakamura
泰浩 中村
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2レイヤ(データリンク層)における再送
の発生を判定して通信チャネルと切り替える無線通信機
を提供する。 【解決手段】 無線通信網との間で通信チャネルを設定
して接続され、前記無線通信網とデータの送受信を行う
無線通信機において、データリンク層における再送の発
生状況を判定する判定手段の判定手段の判定結果に基づ
いて、前記無線通信網との間で設定される通信チャネル
を切り替えるチャネル切替手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、無線通信機に関
し、特に、無線区間における誤り訂正機能を有する無線
通信機及び無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在サービスされているデジタル方式の
無線通信システムは、移動機と無線基地局との間に電波
による通信回線を設定し、無線により音声、データ等を
送受信して通信を行う。このような無線通信システムに
おける無線通信回線の状況は移動機の移動や伝搬経路周
辺の環境等によって常に変化するため、無線通信回線の
品質を監視して、品質が劣化したときに通信チャネルを
切り替えて、干渉の影響を排除して、一定の通信品質を
確保している。
【0003】この通信チャネルの切替手順として、物理
層(第1レイヤ)にて受信スロットのフレームエラーレ
ート(ビットエラーレート)を測定し、フレームエラー
レートが一定値を超えたとき、無線通信チャネルの品質
が劣化したと判定して、無線通信チャネルを切り替える
チャネル切替手段と、を有することにより通信品質を回
復する方法が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した無線
通信システムにでは、パケット通信中には間欠的にデー
タが送信されるため、データが送信されないときは、回
線の品質が劣化しても、最終的な通信品質には影響がな
い。すなわち、フレームエラーレートが増加してもデー
タ転送効率は必ずしも低下しない場合がある。従って、
フレームエラーレートにより回線品質を監視する場合に
は、不要な通信チャネルの切替が発生したり、データ転
送効率が低下したにも関わらずチャネルが切り替えられ
ないという問題点があった。
【0005】また、受信信号のフレームエラーレートの
監視では、受信信号の品質(移動機から見て下り回線の
品質)を監視することはできるが、送信信号の品質(移
動機から見て上り回線の品質)を監視することはできな
かった。よって、移動機からのみチャネル切替要求を送
信する無線通信システムでは、上りの回線の品質が劣化
しても適切な通信チャネルの切替が行われない問題点が
あった。
【0006】本発明は、第2レイヤ(データリンク層)
における再送の発生を判定して通信チャネルと切り替え
る無線通信機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、無線通信
網との間で通信チャネルを設定して接続され、前記無線
通信網とデータの送受信を行う無線通信機において、デ
ータリンク層における再送の発生状況を判定する判定手
段の判定結果に基づいて、前記無線通信網との間で設定
される通信チャネルを切り替えるチャネル切替手段と、
を有することを特徴する。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記
判定手段は前記無線通信機に設けられることを特徴とす
る。
【0009】第3の発明は、第1の発明において、前記
判定手段は前記無線通信網側に設けられ、前記無線通信
網側から前記判定結果の通知を受けることを特徴とす
る。
【0010】第4の発明は、第1〜第3の発明におい
て、前記チャネル切替手段は、データリンク層を再設定
することなく通信チャネルを切り替えることを特徴す
る。
【0011】第5の発明は、無線通信網との間で通信チ
ャネルを設定して接続され、前記無線通信網とデータの
送受信を行う無線通信機において、データリンク層にお
ける再送の発生状況を判定する判定手段の判定結果に基
づいて、前記無線通信網との間で設定された通信チャネ
ルによる通信品質の劣化を検出して、データリンク層に
おける誤り訂正が不可能となっても、データリンク層を
再設定することなく、前記無線通信網との間で設定され
る通信チャネルを切り替えるチャネル切替手段を有する
ことを特徴する。
【0012】第6の発明は、通信チャネルを設定するこ
とにより、無線通信網と無線通信機とを接続して、デー
タの送受信を行う無線通信システムにおいて、データリ
ンク層における再送の発生状況を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記無線通信網と
前記無線通信機との間で設定される通信チャネルを切り
替えるチャネル切替手段と、を備えたことを特徴する。
【0013】第7の発明は、通信チャネルを設定するこ
とにより、無線通信網と無線通信機とを接続して、デー
タの送受信を行う無線通信システムにおいて、データリ
ンク層における再送の発生状況を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記無線通信網と
の間で設定された通信チャネルによる通信品質の劣化を
検出して、データリンク層における誤り訂正が不可能と
なっても、データリンク層を再設定することなく、前記
無線通信網との間で設定される通信チャネルを切り替え
るチャネル切替手段と、を備えたことを特徴する。
【0014】
【発明の作用および効果】第1の発明では、無線通信網
との間で通信チャネルを設定して接続され、前記無線通
信網とデータの送受信を行う無線通信機において、デー
タリンク層における再送の発生状況を判定する判定手段
の判定結果に基づいて、前記無線通信網との間で設定さ
れる通信チャネルを切り替えるチャネル切替手段と、を
有することを特徴する。すなわち、無線基地局と移動機
との間で第2レイヤプロトコルによる誤り訂正機能を備
える通信システムにおいて、誤り訂正の頻度等を監視
し、上記品質監視結果に基づいて通信チャネルの切替を
行うので、実際のデータ転送効率の悪化に基づいて通信
チャネルの切り替えることができ、転送速度の異なるデ
ータ通信でも一定の転送効率を確保することができる。
また、送信方向の品質を監視することができることか
ら、精度の高い回線品質の監視が可能となる。さらに、
品質監視機能を基地局あるいは端末の一方の装置のみで
実現することも可能となる。
【0015】第2の発明は、第1の発明において、前記
判定手段は前記無線通信機に設けられるので、無線通信
網側を変更することなく、データリンク層の監視による
通信チャネルの切替を実現することができ、確実な通信
品質の監視をして、転送効率を向上させることができ
る。
【0016】第3の発明は、第1の発明において、前記
判定手段は前記無線通信網側に設けられ、前記無線通信
網側から前記判定結果の通知を受けるので、移動機側の
通信品質の監視負担を低減することができる。
【0017】第4の発明は、第1〜第3の発明におい
て、前記チャネル切替手段は、データリンク層を再設定
することなく通信チャネルを切り替えるので、データリ
ンク(第2レイヤコネクション)を維持した状態でチャ
ネルを切り替えることができ、チャネル切替に伴うデー
タロスを低減することができる。
【0018】第5の発明では、無線通信網との間で通信
チャネルを設定して接続され、前記無線通信網とデータ
の送受信を行う無線通信機において、データリンク層に
おける再送の発生状況を判定する判定手段の判定結果に
基づいて、前記無線通信網との間で設定された通信チャ
ネルによる通信品質の劣化を検出して、データリンク層
における誤り訂正が不可能となっても、データリンク層
を再設定することなく、前記無線通信網との間で設定さ
れる通信チャネルを切り替えるチャネル切替手段を有す
るので、データリンク(第2レイヤコネクション)を維
持した状態でチャネルを切り替えることができ、チャネ
ル切替に伴うデータロスを低減することができる。
【0019】第6の発明は、通信チャネルを設定するこ
とにより、無線通信網と無線通信機とを接続して、デー
タの送受信を行う無線通信システムにおいて、データリ
ンク層における再送の発生状況を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記無線通信網と
前記無線通信機との間で設定される通信チャネルを切り
替えるチャネル切替手段と、を備えたので、精度の高い
回線品質の監視が可能となり、一定の転送効率を確保す
ることができる。
【0020】第7の発明は、通信チャネルを設定するこ
とにより、無線通信網と無線通信機とを接続して、デー
タの送受信を行う無線通信システムにおいて、データリ
ンク層における再送の発生状況を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記無線通信網と
の間で設定された通信チャネルによる通信品質の劣化を
検出して、データリンク層における誤り訂正が不可能と
なっても、データリンク層を再設定することなく、前記
無線通信網との間で設定される通信チャネルを切り替え
るチャネル切替手段と、を備えたので、データリンク
(第2レイヤコネクション)を維持した状態でチャネル
を切り替えることができ、チャネル切替に伴うデータロ
スを低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明の実施の形態の無線通信シ
ステムの構成図である。
【0023】複数設置された基地局装置200は、各々
無線通信ゾーンを形成し、無線通信ゾーン内の無線通信
端末装置としての移動機100(例えば、PHS端末
機)と無線通信を行う。
【0024】基地局装置200は、交換機300に接続
されており、交換機300を介して他の通信網に接続さ
れている。そして、移動機100は、基地局装置20
0、交換機300を介して他の通信網に接続されている
通信端末装置と通信をする。このように交換機300に
よって複数の基地局装置200が接続されて移動体通信
網を構成している。
【0025】図2は、本実施の形態の移動機100(P
HS端末機)の主要な構成を示すブロック図である。
【0026】アンテナ1は送受信部2に接続されてお
り、基地局装置200からの電波(下りの信号)を受信
し、基地局装置200に対し電波を送信する。送受信部
2は送信部及び受信部により構成され、送信部はアンテ
ナ1から送信する高周波信号を生成する。受信部はアン
テナ1で受信した高周波信号を増幅、周波数変換等をし
て、ベースバンド信号としてRF制御部3に出力する。
【0027】RF制御部3はベースバンド部及び無線制
御部により構成されており、ベースバンド部は、コーデ
ック部によって、ベースバンド信号を音声信号に復調す
る。また、コーデック部では音声信号を変調し、ベース
バンド信号を生成する。さらに、無線制御部によって、
送受信部2が送受信する周波数や、送受信タイミング、
送信する電波の出力を制御する。
【0028】また、制御部4は、主にCPUにて構成さ
れており、RAM5及びROM6に記憶されたデータに
基づいて、送受信部2、操作部7、表示インターフェー
ス8、表示部9等の移動機100の各部を制御する。操
作部7は、文字、数字の入力、移動機100への動作の
指示を受け付ける。表示インターフェース8は、制御部
4からの表示データを受け、表示部9を駆動するドライ
バ回路である。
【0029】表示部9は、表示インターフェース8に駆
動され、文字情報、携帯電話機の動作状態等を表示する
液晶表示パネルと、液晶表示パネルを照明するバックラ
イトとによって構成され、通信により送られてきた文字
情報や、操作に関する情報として操作メニュー、入力項
目や、キー入力のエコーバック、携帯電話機の状態(電
波強度、電池残量、時刻など)などを表示する。
【0030】さらに、携帯電話機には、音響信号を電気
信号に変換する送話部(図示省略)、電気信号を音響信
号に変換する受話部(図示省略)を有している。
【0031】図3は、本発明の実施の形態の基地局装置
200のブロック図である。この基地局装置は、図2に
て前述した移動機100と類似の構成を有しており、同
じ符号を付した構成は同様の動作をする。
【0032】アンテナ1は送受信部2に接続されてお
り、移動機100からの電波(上りの信号)を受信し、
移動機100に対し電波(下りの信号)を送信する。送
受信部2は送信部及び受信部により構成され、送信部は
アンテナ1から送信する高周波信号を生成する。受信部
はアンテナ1で受信した高周波信号を増幅、周波数変換
等をして、ベースバンド信号としてRF制御部3に出力
する。
【0033】RF制御部3はベースバンド部及び無線制
御部により構成されており、ベースバンド部は、コーデ
ック部によって、ベースバンド信号を音声信号に復調す
る。また、コーデック部では音声信号を変調し、ベース
バンド信号を生成する。さらに、無線制御部によって、
送受信部2が送受信する周波数や、送受信タイミング、
送信する電波の出力を制御する。
【0034】また、制御部4は、主にCPUにて構成さ
れており、RAM5及びROM6に記憶されたデータに
基づいて、送受信部2、インターフェース10等の基地
局装置の各部を制御する。
【0035】インターフェース10には交換機300が
接続されており、基地局装置200の内部信号を交換機
300に入出力可能な信号に変換する。すなわち、基地
局装置200から交換機300へは、基地局装置200
が受信した音声(データ)信号が出力される。また、交
換機300から基地局装置200へは、基地局装置20
0から送信する音声(データ)信号が入力される。さら
に、基地局装置200へは、基地局装置200の動作を
制御するための制御信号や、基地局装置200から移動
機100へ送信する制御信号が、移動通信制御装置(図
示省略)から入力される。
【0036】図4は、本発明の実施の形態の無線通信シ
ステムにおけるOSIモデルの説明図である。
【0037】基地局、端末共に第2レイヤ(データリン
ク層)において誤り訂正を行っている。この誤り訂正
は、第1レイヤ(物理層)のデータ部分の誤りを監視
し、誤りが発生したと判断された場合には、そのフレー
ムを再送するように制御する。そして、フレーム再送の
発生頻度を監視することによって、第2レイヤにおける
誤り訂正の発生頻度を監視し、誤り訂正の発生頻度が所
定の値に達したとき、干渉等により通信中のチャネルに
異常が発生したとと判断して、チャネル切替制御部に通
話品質の劣化を示す品質劣化通知を送る。そしてチャネ
ル切替制御部は通話チャネルを切り替え、通信を再開す
る。
【0038】図5は、本発明の実施の形態の無線通信シ
ステムのフレーム構成図であり、TDMA/TDD方式
を採用した無線通信システムであるPHS方式(person
al Handyphone System)の送受信タイミングチャートを
示す。
【0039】第1送信スロット(T1)は、第1レイヤ
におけるヘッダとしての制御部、第2レイヤ(データリ
ンク層)の情報である情報部及び誤り訂正符号(CR
C)によって、第1レイヤ(物理層)のフレームが構成
されている。この第1レイヤフレームの情報部(第2レ
イヤの情報)は、所定のプロトコルに従って情報が記載
されており、ヘッダとしての制御部及び伝送される情報
の中身であるペイロードとしての情報部によって、第2
レイヤ(データリンク層)のフレームが構成されてい
る。この第2レイヤ(データリンク層)の通信手順は、
ハイレベルデータリンク制御手順(HDLC:High-lev
el Data Link Control procedures )のサブセットであ
るLAPDC手順によって規定されている。すなわち、
LAPDC手順によるフレームの制御部には、フレーム
の種類(情報フレーム、監視フレーム、非番号性フレー
ム)を示す識別コード、送信シーケンス番号、受信シー
ケンス番号及びP/Fビット等により構成されている。
【0040】図6は、本発明の実施の形態の無線通信シ
ステムのシーケンス図である。
【0041】送信側装置は、送信データをフレームに小
分けして、順に送信する。受信側装置は送信側装置から
受信するフレームのシーケンス番号を常に確認し、フレ
ームが異なる順序で到達したり、到達するフレームのシ
ーケンス番号が連続していないと、無線区間の通信品質
が劣化しフレームが欠落したため、順序番号エラーが発
生したと判定し、送信側に対し再送要求を送信する。再
送要求を受信した送信側装置は、要求のあったシーケン
ス番号以後のフレームを再度送信する。
【0042】具体的には、シーケンス番号1、2、3の
フレームが送信され、受信側装置で正常に受信された。
続いて送信されたシーケンス番号4のフレームは受信側
装置で受信することができず、シーケンス番号4のフレ
ームが受信側装置によって受信される前に、シーケンス
番号5のフレームが受信側装置に到達した。受信側装置
は、受信フレームが順に到達していないと判定し、送信
側装置にシーケンス番号4のフレームの再送要求(RE
J(4))を送信する。そして、受信側装置は、異なる
順序で到達したシーケンス番号5以後のフレームを廃棄
する。
【0043】シーケンス番号4のフレームの再送要求を
受信した送信側装置は、シーケンス番号4以後のフレー
ムを再度送信する。図6には再送されたシーケンス番号
4のフレームは受信側装置で正常に受信され、続いてシ
ーケンス番号5、6のフレームも受信側装置で正常に受
信された状態を示す。
【0044】そして、続いて送信されたシーケンス番号
7、8のフレームは受信側装置で受信することができ
ず、シーケンス番号7、8のフレームが受信側装置によ
って受信される前に、シーケンス番号9のフレームが受
信側装置に到達した。受信側装置は、受信フレームが順
に到達していないと判定し、送信側装置にシーケンス番
号7のフレームの再送要求(REJ(7))を送信す
る。そして、受信側装置は、異なる順序で到達したシー
ケンス番号9以後のフレームを廃棄する。
【0045】シーケンス番号7のフレームの再送要求を
受信した送信側装置は、シーケンス番号7以後のフレー
ムを再度送信する。図6には再送されたシーケンス番号
7のフレームは受信側装置で正常に受信され、続いてシ
ーケンス番号8、9のフレームも受信側装置で正常に受
信された状態を示す。
【0046】図7は、本発明の第1の実施の形態のチャ
ネル切替処理のフローチャートである。
【0047】第1の実施の形態のチャネル切替処理(図
7)では、送受信データが一定フレーム数(N)になる
毎に、その間に発生した再送フレームの割合(再送発生
率)を計算し、所定の閾値との比較結果に基づいてチャ
ネル切替処理を行う。
【0048】まず、移動機(又は基地局装置)がデータ
リンク設定要求フレームを送信し、データリンク設定要
求フレームを受信した相手側装置が確認フレームを返送
することにより、送信側装置と受信側装置とのデータリ
ンクが確立される(S101)。その後、フレームの受
信状態を監視するためのカウンタ(再送カウンタ、送達
カウンタ)を初期化して(S102)、フレームを受信
するまで待機する(S103)。そして、受信したフレ
ームの内容を判定する(S104)。すなわち、受信し
たフレームが、再送要求であるのか、送達確認であるの
か、情報フレームであるのかを判定する。
【0049】判定の結果、受信フレームが再送要求であ
れば、自装置から送信したフレームが正常に受信されな
かったので、再送要求があったシーケンス番号のフレー
ムを再送すると共に、再送カウンタ値を加算(インクリ
メント)する(S105)。
【0050】また、判定の結果、受信フレームが送達確
認であれば、自装置から送信したフレームが正常に受信
されたので、送達カウンタ値を加算(インクリメント)
する(S106)。
【0051】一方、判定の結果、受信フレームが情報フ
レームであれば、該フレームのシーケンス番号を確認
し、シーケンス番号が所定の順序でフレームが到達して
いるか否かによって、順序番号エラーが発生したか否か
を判定する(S107)。そして、順序番号エラーが発
生していないと判定されると、情報フレームが正常に受
信されたので、送達カウンタ値を加算(インクリメン
ト)する(S108)。一方、順序番号エラーが発生し
たと判定されると、情報フレームが正常に受信されなか
ったので、再送カウンタ値を加算(インクリメント)す
る(S109)。
【0052】その後、送達カウンタ値が所定値(N)に
達しているかを判定し(S110)、送達カウンタ値が
所定値(N)に達していなければ、ステップS103に
戻り、フレームが受信されるまで待機する。一方、送達
カウンタ値が所定値(N)に達していれば、所定数のフ
レームについて再送発生状況を監視したので、再送発生
率を下式により計算する(S111)。 再送発生率=再送カウンタ÷送達カウンタ すなわち、再送発生率は、所定数(N)のフレームが正
常に送達された間に、いくつの再送フレームが発生した
かを計数して、再送フレ−ム数の割合によって再送発生
率を算出する。
【0053】そして、再送発生率が、所定の閾値(R)
と比較した結果、閾値以上であると判定すると、移動機
は基地局装置に対してチャネル切替要求を送信する。基
地局装置は移動機からの要求又は自装置内での判定によ
り、空きチャネルを検索し、新たなチャネルを設定す
る。その後、移動機は新たなチャネルへの切替信号を送
信することによりチャネルを切り替えて、チャネル切替
処理を実行する(S113)。
【0054】なお、以上説明した第1の実施の形態のチ
ャネル切替処理では、送信フレームと受信フレームと双
方において再送されたフレーム数を計数した。すなわ
ち、上りと下りとの再送フレーム数を計数することによ
って、回線の劣化を判定したが、上りの再送フレーム数
のみを計数したり、下りとの再送フレーム数のみを計数
することにより、回線の劣化を判定するようにしてもよ
い。具体的には、情報フレームの受信数と再送を要求し
たフレーム数とによって再送率を算出し、所定定量
(N)の情報フレームの受信に際し、順序番号エラーの
発生により相手に再送を要求したフレーム数が所定の閾
値(R)を超えた場合に、下りの回線の品質が劣化した
と判定する。すなわち、再送率は下式によって算出す
る。 再送発生率=再送要求送信回数÷情報フレームの受信数 また、情報フレームの送信数と再送要求信号の受信数と
によって再送率を算出し、所定定量(N)の情報フレー
ムの送信に際し、順序番号エラーの発生により相手から
受信した再送要求数が所定の閾値(R)を超えた場合
に、上りの回線の品質が劣化したと判定する。すなわ
ち、再送率は下式によって算出する。 再送発生率=再送要求受信回数÷情報フレームの送信数 また、第1の実施の形態のチャネル切替処理を移動機側
で実行するのではなく、基地局装置側(移動通信網側)
で実行し、基地局装置主導で通信チャネルを切り替える
ように構成しもよい。また、第1の実施の形態のチャネ
ル切替処理の全てを移動機側で実行するのではなく、再
送率の算出処理(図7のS102〜S111)を基地局
装置側(移動通信網側)で実行し、再送率(又は、チャ
ネル切替の要否)を移動機側に通知して、移動機側主導
で通信チャネルを切り替えるように構成してもよい。
【0055】また、第1の実施の形態のチャネル切替処
理において、データリンクを維持した状態でチャネル切
替処理を実行するように構成することもできる。すなわ
ち、送信側装置及び受信側装置において、送受信デー
タ、送信シーケンス番号及び受信シーケンス番号を保持
した状態(データリンクを維持した状態)でチャネル切
替処理(図7のS113)を実行して、新たなチャネル
で保持されたシーケンス番号から欠陥フレームを再度送
信する。このように、データリンクを維持した状態でチ
ャネル切替処理を行い、新たなチャネルでで保持された
シーケンス番号から欠陥フレームを再送すると、チャネ
ル切替後の再送処理に伴って送信されるデータ量を削減
することができ、無線リソースを有効に利用することが
できる。
【0056】図8は、本発明の第2の実施の形態のチャ
ネル切替処理のフローチャートである。
【0057】第2の実施の形態のチャネル切替処理(図
8)では、順序番号エラーが発生すると再送要求をして
誤り訂正を試みるが、回線品質が極端に劣化した場合は
所定回数の再送処理(リトライ処理)を行なっても、フ
レームを正常に伝送することはできず、リトライアウト
となる。この場合、回線品質の劣化によって誤り訂正が
できないと判定してチャネル切替処理を実施する。
【0058】まず、送信側装置と受信側装置のデータリ
ンクを確立した(S121)後、フレームの受信状態を
監視するためのカウンタ(リトライカウンタ)を初期化
する(S122)。そして、フレーム(Pビット=1)
を送信して(S123)、T1タイマを起動する。T1
タイマは、送信フレームに対する応答待ちタイマであ
る。なお、Pビット=1のフレームを受信した装置は、
応答フレーム(Fビット=1)により応答する。
【0059】そして、T1タイマを加算しながら受信装
置からの応答フレーム(Fビット=1)を待つ(S12
5)。応答フレームを受信したら、T1タイマを停止す
る(S126)。
【0060】一方、フレームを送信してから、T1タイ
マがタイムアウトする所定時間内に応答フレームを受信
できなかったら、リトライカウンタ値を加算(インクリ
メント)する(S127)。
【0061】そして、リトライカウンタ値が所定の閾値
に達しているかを判定する(S128)。リトライカウ
ンタ値が閾値に達していなかったら、ステップS131
に進み欠陥フレームを再度送信する。
【0062】一方、リトライカウンタ値が閾値に達する
と、現在使用中のチャネル上での誤り訂正は困難と判定
して、送受信データ、送信シーケンス番号及び受信シー
ケンス番号を保持してデータリンクを維持した状態でチ
ャネル切替処理を実行する(S129)。そして、リト
ライカウンタを初期化する(S130)。そして、新た
に設定されたチャネルで保持されたシーケンス番号から
欠陥フレームを再度送信する(S131)。
【0063】すなわち、図8に示すチャネル切替処理で
は、一定回数以上リトライを実行しても応答がない場
合、同一チャネル上での誤り訂正は困難と判定し、通信
チャネルを切り替える。
【0064】なお、以上説明した第2レイヤにおける再
送の発生を判定して通信チャネルを切り替えるチャネル
切替処理に加え、従来のフレームエラーレートによる品
質劣化判定を必要に応じて併用することもできる。
【0065】また、以上説明したチャネル切替処理(図
7、図8)は移動機で実行されるが、基地局装置で第2
レイヤにおける再送の発生を判定してチャネル切替処理
を実行するように構成してもよい。
【0066】以上説明したように、本発明の実施の形態
では、無線通信端末と基地局の間で第2レイヤにおける
誤り訂正を実行して、無線区間のエラーフリーを実現す
る無線通信システムに適用され、第2レイヤにおける再
送の発生を判定して、通信チャネルの異常を検出する
と、通信チャネルを切り替えて、通信を再開する。よっ
て、実際のデータ転送効率の悪化に基づいて通信チャネ
ルの切り替えることができ、一定の転送効率を確保して
データ通信をすることができる。また、送信方向の品質
も監視することができるので、精度の高い回線品質の監
視が可能となる。さらに、品質監視機能を基地局装置又
は移動機の一方のみで実現することが可能となる。
【0067】また、無線通信チャネルの品質が劣化し、
再送等による誤り訂正が不可能な場合でも、第2レイヤ
コネクションを維持した状態で、無線通信チャネルを切
り替える。すなわち、再送等による誤り訂正が不可能な
場合でも、第2レイヤコネクションを再設定は実施せ
ず、無線通信チャネルの切替を優先して行なう。無線通
信チャネルの切替の際のデータロスを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の無線通信システムの構成
図である。
【図2】本発明の実施の形態の移動機のブロック図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の基地局装置のブロック図
である。
【図4】本発明の実施の形態の無線通信システムにおけ
るOSIモデルの説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の無線通信システムのフレ
ーム構成図である。
【図6】本発明の実施の形態の無線通信システムのシー
ケンス図である。
【図7】本発明の実施の形態のチャネル切替処理のフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の実施の形態のチャネル切替処理の別な
フローチャートである。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 送受信部 3 RF制御部 4 制御部 5 メモリ(RAM) 6 メモリ(ROM) 7 操作部(キーボード) 8 表示インターフェース 9 表示部 10 インターフェース部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線通信網との間で通信チャネルを設定し
    て接続され、前記無線通信網とデータの送受信を行う無
    線通信機において、 データリンク層における再送の発生状況を判定する判定
    手段の判定結果に基づいて、前記無線通信網との間で設
    定される通信チャネルを切り替えるチャネル切替手段を
    有することを特徴する無線通信機。
  2. 【請求項2】前記判定手段は前記無線通信機に設けられ
    ることを特徴とする請求項1に記載の無線通信機。
  3. 【請求項3】前記判定手段は前記無線通信網側に設けら
    れ、 前記無線通信網側から前記判定結果の通知を受けること
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信機。
  4. 【請求項4】前記チャネル切替手段は、データリンク層
    を再設定することなく通信チャネルを切り替えることを
    特徴する請求項1から3のいずれか一つに記載の無線通
    信機。
  5. 【請求項5】無線通信網との間で通信チャネルを設定し
    て接続され、前記無線通信網とデータの送受信を行う無
    線通信機において、 データリンク層における再送の発生状況を判定する判定
    手段の判定結果に基づいて、前記無線通信網との間で設
    定された通信チャネルによる通信品質の劣化を検出し
    て、データリンク層における誤り訂正が不可能となって
    も、データリンク層を再設定することなく、前記無線通
    信網との間で設定される通信チャネルを切り替えるチャ
    ネル切替手段を有することを特徴する無線通信機。
  6. 【請求項6】通信チャネルを設定することにより、無線
    通信網と無線通信機とを接続して、データの送受信を行
    う無線通信システムにおいて、 データリンク層における再送の発生状況を判定する判定
    手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記無線通信網と
    前記無線通信機との間で設定される通信チャネルを切り
    替えるチャネル切替手段と、を備えたことを特徴する無
    線通信システム。
  7. 【請求項7】通信チャネルを設定することにより、無線
    通信網と無線通信機とを接続して、データの送受信を行
    う無線通信システムにおいて、 データリンク層における再送の発生状況を判定する判定
    手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記無線通信網と
    の間で設定された通信チャネルによる通信品質の劣化を
    検出して、データリンク層における誤り訂正が不可能と
    なっても、データリンク層を再設定することなく、前記
    無線通信網との間で設定される通信チャネルを切り替え
    るチャネル切替手段と、を備えたことを特徴する無線通
    信システム。
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