JP2003319413A - 色差信号補正装置 - Google Patents

色差信号補正装置

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JP2003319413A
JP2003319413A JP2003114564A JP2003114564A JP2003319413A JP 2003319413 A JP2003319413 A JP 2003319413A JP 2003114564 A JP2003114564 A JP 2003114564A JP 2003114564 A JP2003114564 A JP 2003114564A JP 2003319413 A JP2003319413 A JP 2003319413A
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signal
color
circuit
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correction
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JP2003114564A
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Hisao Kuniya
久雄 國谷
Atsuhisa Kageyama
敦久 影山
Katsuya Ishikawa
勝也 石川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色のない部分、特に白文字について色差の補
正を行う色差信号補正装置において、画面全体の輝度レ
ベルが高い場合においても、精度良く白文字補正を適用
することができる色差信号補正装置を提供することを課
題とする。 【解決手段】 APL(平均輝度レベル)ゲインコント
ロール回路8の出力であるAPL信号と加算回路4の出
力である補正白文字スライスレベル信号fとを加算する
加算回路9と、この加算により得られたスライスレベル
信号により輝度信号gをスライスする輝度信号スライス
回路5と、このスライス結果hと入力色差信号(B−
Y)bとを加算して出力色差信号(B−Y)iを得る加
算回路6とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル駆動表示デ
バイスのディスプレイ出力等において、白いテロップ文
字等の明るい白色に対し、色温度を変える補正を行う色
差信号補正装置に関し、特に白文字補正を行う色差信号
補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、PDP(plasma display pane
l)、LCD(liquid crystal display)等のデジタル
駆動表示デバイスの需要は増加傾向にあり、画質に関す
る要求はますます高まりつつある。画像をより鮮明に見
せるために、赤、青、緑の3原色のバランスを変え、色
温度を補正する回路として、特に白文字の色温度を補正
する、いわゆる白文字補正を行う色差信号補正装置が重
要視されてきている。
【0003】図5は、上述したような白文字補正を行う
ための、特許文献1に開示された従来の色温度補正装置
の構成を示すブロック図である。図において、色信号検
出回路54はこの色温度補正装置の前段に設けられてい
る色復調回路(図示せず)から得られる色差信号(R−
Y)Sf、色差信号(G−Y)Sg、色差信号(B−Y)Sd
を入力し、これらのうちの最大値を色検出信号Shとして
出力することで色を検出する。加算回路55は、入力さ
れる輝度信号Saと色信号検出回路54が出力する色検出
信号Shとを加算して補正輝度信号Siとして出力する。ス
ライス回路51は、スライスレベル電圧発生回路52の
出力するスライスレベル電圧と加算回路55からの補正
輝度信号Siとを比較し、スライスレベル電圧以下の入力
信号があればこれを補正信号Scとして出力する。スライ
スレベル電圧発生回路52は加算回路55の出力をスラ
イスするレベルを決めるための直流電圧を発生する。減
算回路53はスライス回路51の出力する補正信号Scを
色差信号(B−Y)Sdから減算して補正色差信号を出力
する。クランプ回路56は水平同期パルスSjに基づいて
加算によってずれた輝度信号のペデスタルレベルを元の
レベルに戻す。
【0004】図6は、色信号検出回路54の構成を示す
回路図であり、おのおのベースに、色差信号(R−Y)
Sf、色差信号(B−Y)Sd、色差信号(G−Y)Sgが入
力されるトランジスタ61、62,63とそのベース抵
抗64,65,66とを備えている。トランジスタ6
1、62,63はエミッタを共通に接続して色検出信号
出力端としているとともに、共通エミッタ抵抗67を介
して接地している。またコレクタには電源電圧+Bが供
給されている。検出された色信号は色検出信号Shとして
色検出信号出力端から出力される。
【0005】図7は従来の色温度補正装置の各部におい
て得られる信号の波形を示す図であり、図7(a)は、入
力輝度信号Saの波形、図7(b)、図7(c)、及び図7(d)
は、それぞれ色差信号(R−Y)Sf、色差信号(G−
Y)Sg、色差信号(B−Y)Sdの波形、図7(e)は色検
出信号Shの波形、図7(f)は補正輝度信号Siの波形及び
スライスレベル信号Sbの波形、図7(g)は補正信号Sc、
図7(h)は補正色差信号Seの波形をそれぞれ示してい
る。
【0006】以上のように構成された色温度補正装置に
ついて、以下その動作について説明する。まず、図示し
ない前段の色復調回路から出力された図7(b)〜図7(d)
に示すような波形の色差信号(R−Y)Sf、色差信号
(G−Y)Sg、色差信号(B−Y)Sdを色信号検出回路
54に入力する。色信号検出回路54は3本の入力信号
のうちの最大値を検出し、検出した色信号を色検出信号
Shとして出力する。次に、色検出信号Shと、図7(a)に
示すような入力輝度信号Saとが加算回路55で加算さ
れ、補正輝度信号Siとして出力される。なお、この従来
例では輝度信号は電圧が低いほど明るいものとしてい
る。次に、この補正輝度信号Siは、スライス回路51に
入力され、図7(f)に示すように、スライスレベル電圧
発生回路52からのスライスレベル電圧Sbと比較され、
この電圧Sbより低い輝度信号部分を、図7(g)に示すよ
うに、補正信号Scとして出力する。次に補正信号Scが、
減算回路53に入力され、入力色差信号(B−Y)Sdか
ら減算されて、スライスされた部分の色温度を高くなる
よう補正した補正色差信号Seを得る。
【0007】以上のようにして、従来の色温度補正装置
においては、色信号検出回路54は入力される1つから
3つまでの色差信号のうちの最大値を検出し、これを色
検出信号Shとして入力輝度信号Saに加算することで、色
のある部分においては色検出信号Shの分だけレベルが高
くなるよう入力輝度信号を補正していた。この結果、色
のある部分においては入力輝度信号がスライスされず、
輝度が高くても、色のある部分、即ち白色ではない部分
には、色温度補正が行われないようになっていた。
【0008】
【特許文献1】特開平2-196588号公報(第2頁
−第3頁、第2図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、色信号検出回路において、入力される色
差信号(R−Y)、色差信号(B−Y)、色差信号(G
−Y)のうちの最大値のみを取りだし、これを入力輝度
信号に加算することで、色のある部分に白文字補正が行
われにくくしているため、肌色のような薄い色に対して
白文字補正がかかってしまう場合があるという問題があ
った。また、肌色のような薄い色に対して白文字補正が
かからないよう、白文字補正を精度良く微調整ができな
いという問題があった。
【0010】また、上記従来の構成では、画面全体が白
っぽい絵、即ち画面全体の輝度レベルが高い絵に対して
は、画面の多くの部分に色温度補正が施されてしまい、
白文字補正の十分な効果が得られず、また、画面が全体
的に青っぽくなってしまうという問題があった。
【0011】また、上記従来の構成では、色信号検出回
路にベース抵抗、エミッタ抵抗を用いており、この抵抗
のばらつき誤差により、色の最大値が変動してしまい、
色の大きさに応じて輝度信号を黒側にシフトする際、ス
ライスされてしまい、精度良く白文字補正が行われない
可能性があった。
【0012】さらに、上記従来の構成では、白文字補正
した結果得られる画像が、この色温度補正装置を利用す
る装置にとって最適な画質となるように白文字補正の効
果を微調整できないという問題があった。
【0013】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためのものであり、画面全体の輝度レベルが高い場合に
おいても、精度よく白文字補正を適用することができる
色差信号補正装置を提供することを目的とする。また、
抵抗のばらつき等による白文字補正の精度の低下を防ぐ
ことができる色差信号補正装置を提供することを目的と
する。また、白文字補正の効果を微調整できる色差信号
補正装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る色差信号
補正装置は、白文字スライスレベル信号及び平均輝度レ
ベル信号を入力とし、該白文字スライスレベル信号と平
均輝度レベル信号とを加算する第1の加算手段と、輝度
信号を入力とし、該輝度信号を前記第1の加算手段の出
力でスライスするスライス手段と、B−Y色差信号を入
力として、前記スライス手段の出力と前記B−Y色差信
号とを加算する第2の加算手段とを備えるようにしたも
のである。
【0015】また、前記色差信号補正装置において、前
記平均輝度レベル信号を入力とし、該平均輝度レベル信
号のゲインを変化させて前記第1の加算手段に出力する
平均輝度レベルゲイン制御手段を備え、前記第1の加算
手段が、前記平均輝度レベルゲイン制御手段の出力と前
記白文字スライスレベル信号とを加算して前記スライス
手段に出力するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1に係る色差信号補正装置の構成を示すブロ
ック図である。図において、色差信号補正装置10は、
外部から入力される入力色差信号(R-Y)aを全波整流
する全波整流回路12、外部から入力される入力色差信
号(B-Y)bを全波整流する全波整流回路13、全波整
流回路12の出力と全波整流回路13の出力とを加算す
る加算回路14、加算回路14の出力のゲインを外部か
ら入力されるデジタルゲインコントロール信号cに基づ
いて調整することで色がある部分に対し、補正を回避す
るための調整を行う色補正ゲインコントロール回路3、
色補正ゲインコントロール回路3から出力される色補正
出力信号dと外部から入力される白文字スライスレベル
信号eとを加算する加算回路4、加算回路4により得ら
れる補正白文字スライスレベル信号fで外部から入力さ
れる輝度信号gをスライスする輝度信号スライス回路
5、輝度信号スライス回路5の出力信号hと入力色差信
号(B−Y)bとを加算して出力色差信号(B−Y)i
として外部に出力する加算回路6とを備えている。これ
らの各回路は、デジタル信号を処理するデジタル回路で
あり、入力及び出力される信号はすべてデジタル信号で
ある。入力色差信号(R−Y)a及び入力色差信号(B
-Y)bは、ここでは-128から127までの整数値をとり、
値が0の場合は、その色差成分に関する色がないことを
示す。全波整流回路12及び全波整流回路13は、それ
ぞれ、図示しない色復調回路等から入力される入力色差
信号(R−Y)a及び入力色差信号(B-Y)bを全波
整流することで、正の値はそのまま、負の値は正の値に
反転させて出力して、入力色差信号(R−Y)a及び入
力色差信号(B-Y)bの信号レベルを正の値として取
り出す。即ち、色がある場合には、その色に関連する色
差信号の信号レベルを正の値として検出する。デジタル
ゲインコントロール信号cは図示しない外部のマイクロ
コンピュータ等から固定レベルの信号として出力される
ゲインの量を調整するための信号で、このデジタルゲイ
ンコントロール信号cの信号レベルとしては、この色差
信号補正装置10を利用する他の装置に合わせた最適と
考えられる信号レベルを、予め上述した外部のマイクロ
コンピュータ等に設定しておく。白文字スライスレベル
信号eは白文字補正を適用する輝度レベルを設定する信
号で、固定値として予め上述した外部のマイクロコンピ
ュータ等に設定しておく。輝度信号gは図示しない色復
調回路等から入力され、ここでは信号レベルが高いほど
明るいものとする。また、入力色差信号(R−Y)aは
全波整流回路12に入力されるとともに、出力色差信号
(R−Y)zとして、そのまま、外部に出力される。
【0017】図2は本実施の形態1に係る色差信号補正
装置を説明するための図であり、図2(a)は白文字スラ
イスレベル信号eと輝度信号gとの関係を示す信号波形
図、図2(b)は入力色差信号(R−Y)aの信号波形
図、図2(c)は入力色差信号(B−Y)bの信号波形
図、図2(d)は全波整流後に得られる入力色差信号(B
−Y)の信号波形図、図2(e)は補正白文字スライスレ
ベル信号fと輝度信号gとの関係を示す信号波形図、図
2(f)は出力色差信号(B−Y)iの信号波形図であ
る。図において、信号21,22は白文字部分であり、
この信号21,22の輝度信号gは白文字スライスレベ
ル信号eよりも信号レベルが高くなっている。また、信
号23は肌色のような薄い色の部分であり、白文字スラ
イスレベル信号eよりも信号レベルが高くなっている。
また、入力色差信号(R−Y)a及び入力色差信号(B
−Y)bの区間24で示す部分は、レベルが0でない部
分,即ち色のある部分で、この区間24以外は色のない
部分、即ちレベルが0である部分であるとする。
【0018】次に、本実施の形態1に係る色差信号補正
装置の動作について図1及び図2を用いて説明する。図
2(b),(c)に示すような入力色差信号(R-Y)a及び入
力色差信号(B-Y)bが色差信号補正装置10に入力
されると、入力色差信号(R-Y)aは出力色差信号
(R−Y)zとして外部に出力されるとともに、全波整
流回路12へ入力され、入力色差信号(B-Y)bは全
波整流回路13に入力される。全波整流回路12及び1
3はそれぞれ入力信号を、正のレベルの信号はそのまま
出力し、負のレベルの信号は反転させて正のレベルに変
換して出力する。これにより、入力色差信号(R-Y)a
及び入力色差信号(B-Y)bの信号レベルの絶対値が
それぞれ、出力される。例えば、図2(b)で示した入力
色差信号(R-Y)aは信号レベルがここでは0または
正であるので、そのまま、全波整流回路12から出力さ
れるが、図2(c)で示した入力色差信号(B-Y)bは区
間24の部分が負の値であるので、全波整流回路13か
ら出力される全波整流された入力色差信号(B-Y)b
は図2(d)に示すように、区間24で示す部分を正に反
転した波形の信号となる。次に、加算回路14により全
波整流回路12と全波整流回路13との出力を加算す
る。この結果、図2(b)に示した入力色差信号(R-Y)
aと、図2(d)に示した全波整流された入力色差信号(B
-Y)bとを加算した信号が得られる。
【0019】次に、この加算により得られた信号に対
し、色補正ゲインコントロール回路3はデジタルゲイン
コントロール信号cに基づいてゲインを調整する。これ
により、結果的に、肌色のような薄い色、即ち色があり
なおかつ明るさも明るい部分におけるスライスレベルに
対して与える補正量を調整することとなり、肌色のよう
な薄い色の部分に対しては色温度補正をかけないよう、
高精度な調整が可能となる。この色補正ゲインコントロ
ール回路3は、色信号の大きさを0倍からN倍(Nは正
の整数)までの範囲で設定可能である。例えば0倍から
4倍までの範囲内で設定する。このゲインの値は、実際
にディスプレイ等に映像を映した状態で、最適な画質が
得られるように予め外部のマイクロコンピュータ等に設
定しておく。このゲインの調整は、デジタルゲインコン
トロール信号cで制御しているため、精度良くゲインコ
ントロールを微調整することができる。
【0020】続いて、色補正ゲインコントロール回路3
より出力された色補正出力信号dと白文字スライスレベ
ル信号eとを加算回路4で加算する。これにより、色の
ある部分については、輝度信号gがスライスされにくい
方向、ここでは輝度レベルが高くなる方向へ白文字をス
ライスするレベルを動かすこととなる。こうすること
で、色のある部分に関しては、明るさが明るくても輝度
信号gがスライスされなくなり、明るい白色のみに色輝
度補正が働くように白文字スライスレベル信号eを補正
することとなる。この結果、図2(e)に示すような補正
白文字スライスレベル信号fを得る。そして、輝度信号
スライス回路5により、輝度信号gから、補正白文字ス
ライスレベル信号fを減算することで、輝度信号gのう
ちの白文字スライスレベル信号fよりもレベルの高い部
分、ここでは白文字部分の信号21,22の部分がスラ
イスされる。このスライスにより得られる信号が補正信
号hとなる。
【0021】そして、この補正信号hと入力色差信号
(B−Y)bとを加算回路6で加算することにより、図
2(f)に示すように補正を行った出力色差信号(B−
Y)iを得る。
【0022】図2(a)に示すように、本来の白文字スラ
イスレベル信号eを輝度信号gのスライスに用いた場
合、白文字部分の信号21,22に加えて、本来は白文
字スライスレベル以下にあるべきである色のある部分で
も、信号23で示す部分のように肌色のように色が薄
く、明るさが明るい場合には、白文字スライスレベル信
号eのスライスレベルよりも輝度信号レベルが高くな
る。この結果、白文字部分の信号21,22の白文字ス
ライスレベル信号eよりもレベルの高い部分に加えて、
色のある部分の信号23の白文字スライスレベル信号e
よりもレベルの高い部分もスライスされ、このスライス
された信号が入力色差信号(B−Y)bに加算されるこ
とで、色のある部分にも色温度補正が適用されてしま
い、最終的に得られる画像が不自然なものとなってしま
う。
【0023】しかしながら、本実施の形態1において
は、色のある部分においては0レベル以外のレベルとな
る、2つの色差信号である入力色差信号(B−Y)b及
び入力色差信号(R-Y)aをそれぞれ全波整流して、そ
れぞれの信号レベルを正の値として取り出し、これらを
加算したものを白文字スライスレベル信号eに加算する
ことで、図2(e)に示すように、色のある領域24にお
けるスライスレべルが色のない部分よりも高くなるよう
補正した補正白文字スライスレベル信号fを得ている。
この補正白文字スライスレベル信号fにより、輝度信号
gをスライスした場合、図2(e)に示すように、白文字
部分の信号21,22は補正白文字スライスレベル信号
fよりも信号レベルが高いのでスライスされるが、肌色
のような薄い色のある部分の信号23については、スラ
イスレベルが色のない部分よりも高くなっているため、
スライスされない。この結果、図2(f)に示すように、
肌色のような薄い色のある部分については色温度補正は
行われず、白文字の部分には色温度補正、即ち白文字補
正が行われることとなる。
【0024】また、従来の技術として説明した色温度補
正装置では、白文字スライスレベル信号に対し、3つの
色差信号のうちの最大値をもつもの1つを加算している
ため、色のある部分における3つの色差信号の大きさが
いずれも低かった場合などには、スライスレベルの補正
が十分に行われず、薄い色の部分にも白文字補正が適用
されてしまう場合があるが、本実施の形態1において
は、2つの色差信号のレベルをそれぞれ全波整流して正
の値とした後にこれらを加算し、これを白文字スライス
レベル信号eに加算することでスライスレベルを補正し
ている。このため、各色差信号のレベルが低い場合で
も、色のある部分に対しては従来の技術よりもスライス
レベルの補正量を多くして、十分に補正を行うことがで
き、より精度の高い白文字補正が可能となる。
【0025】以上のように、本実施の形態1によれば、
入力色差信号(R−Y)aを全波整流する全波整流回路
12と、入力色差信号(B−Y)bを全波整流する全波
整流回路13と、全波整流回路12の出力と全波整流回
路13の出力とを加算する加算回路14と、白文字スラ
イスレベル信号eと加算回路14の出力とを加算する加
算回路4と、輝度信号gを加算回路4の出力でスライス
する輝度信号スライス回路5と、輝度信号スライス回路
5の出力と入力色差信号(B−Y)bとを加算して出力
色差信号(B−Y)iとして出力する加算回路6とを備
えるようにしたから、色がある部分に対する白文字スラ
イスレベルを補正して、肌色のような薄い色に対して白
文字補正が適用されないようにでき、明るい白色のみに
白文字補正を精度よく適用でき、高品質な画像が得られ
る白文字補正が行える効果がある。
【0026】また、加算回路14と加算回路4との間
に、加算回路14の出力に対して、デジタルゲインコン
トロール信号cに基づいてゲインを調整する色補正ゲイ
ンコントロール回路3を設けたことにより、色がある部
分に対する白文字スライスレベルの補正量を調整するこ
とができ、肌色のような薄い色に対して白文字補正がか
からないよう、白文字補正を精度良く微調整できる効果
がある。
【0027】また、本実施の形態1においては各回路を
デジタル回路として構成するため、従来の技術において
説明した色温度補正装置において起こりうる抵抗のばら
つき等による白文字補正の精度の低下を防ぐことができ
る。
【0028】なお、本実施の形態1においては、各回路
を抵抗等を利用したアナログ回路として構成するように
しても良く、この場合、デジタル回路で構成した場合に
比べ、抵抗のばらつき等による白文字補正の精度の低下
を防ぐことはできないが、この点を除けば、上記実施の
形態1と同様の効果を奏する。
【0029】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2に係る色差信号補正装置の構成を示すブロック図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
する部分を示しており、本実施の形態2に係る色差信号
補正装置20は、上記実施の形態1において説明した色
差信号補正装置において、輝度信号スライス回路5と加
算回路6との間に、白文字補正効果調整回路7を備えた
ものである。白文字補正効果調整回路7は、輝度信号ス
ライス回路5からの出力信号hに対して、実際にディス
プレイ等に映像を映した状態で、最適な画質となるよう
白文字補正の効果を調整し、調整した色差信号(B−
Y)を加算回路6に出力する。白文字補正効果調整回路
7は、輝度信号スライス回路5によりスライスされた輝
度信号gに対してゲインコントロールを行うことで白文
字補正の効果を調整する。白文字補正効果調整回路7が
与えるゲインは、外部から入力されるデジタルコントロ
ール信号jにより決定される。白文字補正の効果は色差
信号補正装置20を利用する装置の構成等によって異な
るものとなるため、デジタルコントロール信号jは、実
際にディスプレイ等に映像を映した状態で、最適な画質
が得られるように予め外部のマイクロコンピュータ等に
設定しておく。このゲインは0倍からN倍(Nは正の整
数)まで可変可能である。
【0030】このように本実施の形態2においては、輝
度信号スライス回路5によりスライスして得られた信号
に対し、白文字補正効果調整回路7でデジタルコントロ
ール信号jに基づいてゲインコントロールを行うように
したので、白文字補正の効果を精度よく微調整すること
ができる。
【0031】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3に係る色差信号補正装置の構成を示すブロック図で
あり、図において、図1と同一符号は同一または相当す
る部分を示している。本実施の形態3に係る色差信号補
正装置30は、上記実施の形態1に示した色差信号補正
装置10において、APL(平均輝度レベル)ゲインコ
ントロール回路8を設けるとともに、加算回路4と輝度
信号スライス回路5との間に、APLゲインコントロー
ル回路8の出力と加算回路4の出力である補正白文字ス
ライスレベル信号fとを加算して、この加算により得ら
れた信号をスライスレベル信号として輝度信号スライス
回路5に出力する加算回路9を設けるようにしたもので
ある。
【0032】一般に映像信号処理の分野においては、映
像の階調補正等にAPL(平均輝度レベル)信号が利用
されている。そこで、本実施の形態3においては、この
APL信号を用いて白文字補正の調整を行う。まず、A
PLゲインコントロール回路8はAPL信号kに対して
ゲインコントロールを行う。このAPL信号kに対して
与えるゲインは、外部から入力されるデジタルコントロ
ール信号mにより決定される。白文字補正の効果は色差
信号補正装置20を利用する装置の構成等によって異な
るものとなるため、デジタルコントロール信号mは、実
際にディスプレイ等に映像を映した状態で、最適な画質
が得られるように予め外部のマイクロコンピュータ等に
設定しておく。APL信号kに対するゲインは0倍から
1/N倍(Nは正の整数)まで精度良く微調整可能であ
る。
【0033】続いて、このAPLゲインコントロール回
路8により得られた補正APL信号Lと、加算回路4に
より得られた補正白文字スライスレベル信号fとを加算
し、この加算により得られたスライスレベル信号により
輝度信号gをスライスする。そしてこのスライス結果と
入力色差信号(B−Y)bとを加算回路6により加算し
て出力色差信号(B−Y)iを得る。このようにして、
補正APL信号Lを補正白文字スライスレベル信号fに
加算してやることで、APLの高い画面、即ち画面全体
が白っぽい絵に対しては、スライスレベルを補正APL
信号L分だけ全体的に明るくなる方向、ここではレベル
が高くなる方向にずらすこととなり、色温度補正が適用
されにくくなり、白文字補正をかけない。
【0034】以上のように、本実施の形態3によれば、
外部から入力されるAPL信号のゲインコントロールを
APLゲインコントロール回路8により行い、このAP
Lゲインコントロール回路8の出力と、加算回路4によ
り得られた補正白文字スライスレベル信号fとを加算
し、この加算した信号により輝度信号スライス回路5に
より輝度信号gのスライスを行うようにしたので、AP
Lの高い画面、即ち画面全体が白っぽい絵に対しては、
白文字補正効果を下げて、画面全体が青っぽくならない
よう微調整することができる。この結果、画面全体の輝
度レベルが高い場合においても、精度よく白文字補正を
適用することができる効果がある。
【0035】なお、上記実施の形態3においては、AP
Lゲインコントロール回路8を設けるようにしたが、本
発明においては、APL信号に対するゲインを調整する
必要がない場合には、このAPLゲインコントロール回
路8を設けないようにしても良い。
【0036】また、上記実施の形態3においては、白文
字スライスレベル信号を入力色差信号に基づいて補正し
た補正白文字スライスレベル信号fを加算回路9におい
てAPLゲインコントロール回路8の出力と加算するよ
うにしたが、本発明においては、全波整流回路12、色
補正ゲインコントロール回路3、及び加算回路4を設け
るかわりに、白文字スライスレベル信号を直接、加算回
路9に入力し、この白文字スライスレベルとAPLゲイ
ンコントロール回路8の出力とを加算するようにしても
よい。あるいは、白文字スライスレベル信号に、全波整
流回路12、色補正ゲインコントロール回路3、及び加
算回路4を用いた補正とは異なる補正を行い、この補正
を行った白文字スライスレベル信号を直接加算回路9に
入力し、この白文字スライスレベル信号とAPLゲイン
コントロール回路8の出力とを加算するようにしてもよ
い。このような場合においても、上記実施の形態3と同
様に、精度よく白文字補正を適用することができる効果
がある。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、白文字
スライスレベル信号及び平均輝度レベル信号を入力と
し、該白文字スライスレベル信号と平均輝度レベル信号
とを加算する第1の加算手段と、輝度信号を入力とし、
該輝度信号を前記第1の加算手段の出力でスライスする
スライス手段と、B−Y色差信号を入力として、前記ス
ライス手段の出力と前記B−Y色差信号とを加算する第
2の加算手段とを備えるようにしたから、画面全体の輝
度レベルに応じて、精度よく白文字補正を適用すること
ができる色差信号補正装置を提供できる効果がある。
【0038】また、本発明によれば、前記平均輝度レベ
ル信号を入力とし、該平均輝度レベル信号のゲインを変
化させて前記第1の加算手段に出力する平均輝度レベル
ゲイン制御手段を備え、前記第1の加算手段が、前記平
均輝度レベルゲイン制御手段の出力と前記白文字スライ
スレベル信号とを加算して前記スライス手段に出力する
ようにしたから、画面全体の輝度レベルに応じた白文字
補正の効果を、微調整できる色差信号補正装置を提供で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る色差信号補正装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る色差信号補正装置
を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る色差信号補正装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係る色差信号補正装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の色温度補正装置の構成を示すブロック図
である。
【図6】従来の色温度補正装置の色信号検出回路の構成
を示す回路図である。
【図7】従来の色温度補正装置を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
3 色補正ゲインコントロール回路 4,6,9,14 加算回路 5 輝度信号スライス回路 6 加算回路 7 白文字補正効果調整回路 8 APLゲインコントロール回路 10、20,30 色差信号補正装置 12,13 全波整流回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 勝也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 國産業株式会社内 Fターム(参考) 5C066 AA03 CA21 EA03 GA02 GA05 KA08 KE02 KE05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白文字スライスレベル信号及び平均輝度
    レベル信号を入力とし、該白文字スライスレベル信号と
    平均輝度レベル信号とを加算する第1の加算手段と、 輝度信号を入力とし、該輝度信号を前記第1の加算手段
    の出力でスライスするスライス手段と、 B−Y色差信号を入力として、前記スライス手段の出力
    と前記B−Y色差信号とを加算する第2の加算手段とを
    備えることを特徴とする色差信号補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の色差信号補正装置におい
    て、 前記平均輝度レベル信号を入力とし、該平均輝度レベル
    信号のゲインを変化させて前記第1の加算手段に出力す
    る平均輝度レベルゲイン制御手段を備え、 前記第1の加算手段が、前記平均輝度レベルゲイン制御
    手段の出力と前記白文字スライスレベル信号とを加算し
    て前記スライス手段に出力することを特徴とする色差信
    号補正装置。
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