JP2003318035A - 油入電気機器及びカルタブロック - Google Patents

油入電気機器及びカルタブロック

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JP2003318035A
JP2003318035A JP2002117186A JP2002117186A JP2003318035A JP 2003318035 A JP2003318035 A JP 2003318035A JP 2002117186 A JP2002117186 A JP 2002117186A JP 2002117186 A JP2002117186 A JP 2002117186A JP 2003318035 A JP2003318035 A JP 2003318035A
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oil
electric device
carta
block
insulating
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JP2002117186A
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Masaaki Makino
昌章 牧野
Kiyoyuki Ishikawa
清之 石川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電気機器本体を外線内に絶縁油を介して収容
してなる油入電気機器において、コイルの近傍に配置さ
れたワッシャに取付けられた間隔片面に滞留しようとす
る気泡の離脱をよくし、かつカルタの取り付け作業の簡
易化と精度の向上をはかることを目的とする。 【解決手段】 気泡通過穴8aを設けた間隔片8を水平
に対して傾斜を付けて、コイル2の近傍に配置されたワ
ッシャ3b,3cに取り付ける。また、多くのカルタを
連結してカルタブロック9を構成し、これをワッシャに
取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変圧器等の油入
電気機器に係り、特に絶縁性能および作業性を改善した
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の外鉄形変圧器の構造を示
し、(a)は縦断正面図、(b)は縦断側面図であり、図9
はワッシャに貼り付けたカルタ(冷却用間隔片)の配置
を示す正面図である。図において、1は外箱、2はコイ
ル、3は絶縁物、4は鉄心を示しており、これらの組立
ては、コイル2と絶縁物3を一体に締め付けた後、鉄心
4をコイル2と絶縁物3の周りに積重ねて外箱1内に固
定する。絶縁油5は、コイル2,鉄心4を冷却し絶縁す
るもので、外箱内1内に充填する。上記絶縁物3におい
て、コイル2両面のワッシャ3aに貼り付けられたカル
タ(冷却用間隔片)6は、コイル2の冷却のために油流
路を構成すると共にコイル2を支持するものである。ま
た、コイル2間およびコイル2と鉄心4間のワッシャ3
bに貼られた間隔片7は、油隙を細分化して絶縁耐力を
確保すると共にコイル2の機械力を保持するもので、カ
ルタ6と同一ピッチで水平に貼り付けている。また、コ
イル冷却と関係ない部分であるため、絶縁油の流れを遮
る役目もしている。以上の変圧器において、運転中はコ
イルに印加された電圧に対しては、絶縁物3,絶縁油5
によって絶縁が維持されており、コイル2,鉄心4から
の発熱は絶縁油5を介して外箱1から外気へ放熱され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の油入電気機器は
以上のように構成されているが、間隔片7は地面に対し
て水平に配置されており、その結果、当初からの残留気
泡や温度、圧力の変化から溶解度が変化し、絶縁油5中
から新たに発生した気泡がコイル2近傍に存在すると、
これが間隔片7の下面に滞留し、この気泡が絶縁性能つ
まり部分放電特性,耐電圧特性に悪影響を及ぼすことに
なる。このために、変圧器を運転する前に、上記滞留気
泡を除去する手段として、脱気装置等を用いた長時間の
油循環が必要になるという問題点があった。
【0004】上記の問題点を解決する手段として提案さ
れたものに、特開平1−319916号公報に開示され
た技術がある。これは、油入電気機器本体の外箱を支え
る補強材を傾斜構造にするか、または機器内下部の端枠
或いはコイルおよび周囲の絶縁物を傾斜構造とし、気泡
の除去を容易にしたものであり、その効果は認められる
が、完全なものではない。
【0005】一方、カルタ6は、図8に示す如く部品点
数が多数であり、これに所要の間隔を付与して取り付け
る作業は容易ではなく、また、コイル支持のため±1m
m程度の公差を必要とするが、この精度を維持するため
にも多くの時間を要していた。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、間隔片に滞留しようとする気
泡を活発に排除し、カルタの取り付け作業の簡易化と精
度の向上をはかることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る油入電気機器は、絶縁物から成り予め気泡通過穴を設
けた間隔片を、水平に対してわずかの傾斜を付けて、電
気機器の近傍に配置されたワッシャに取り付けたもので
ある。
【0008】この発明の請求項2に係る油入電気機器
は、間隔片にその中央部から左右上方向に湾曲又は傾斜
する気泡離脱面を形成し、これを電気機器の近傍に配置
されたワッシャに取り付けたものである。
【0009】この発明の請求項3に係る油入電気機器
は、多くのカルタ(冷却用間隔片)を等間隔に連結して
一体構造のカルタブロックとし、これを電気機器の近傍
に配置されたワッシャに取り付けたものである。
【0010】この発明の請求項4に係る油入電気機器
は、多くのカルタを等間隔に連結したカルタブロックの
上記連結した部分に貫通穴を設けたものである。
【0011】この発明の請求項5に係る油入電気機器の
カルタブロックは、多くのカルタを等間隔に連結したカ
ルタブロックであって、予め個々の電気機器の大きさに
合わせて切断する余剰部を構成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の実
施の形態1による油入電気機器を示す縦断側面図であ
り、上記図8の(b)に対応する図である。なお、この縦
断正面図は図8(a)と同一に表われる。図2は図1にお
けるY−Y矢視図である。図において、従来のものと同
一符号を付した部分は同一部分を示しており、1は外
箱、3b,3cはコイル2の近傍に配置されたワッシ
ャ、5は絶縁油であり、8は気泡通過穴8aを貫通した
絶縁物から成る間隔片であって、水平に対して1〜5度
のわずかの傾斜を付けて上記ワッシャ3b,3cに等間
隔に取り付けたものである。
【0013】次に動作について説明する。溶解度の変化
によって絶縁油5中から新たに発生した気泡が、コイル
の近傍に存在すると、これが間隔片8の裏面に付着滞留
しようとするが、傾斜した間隔片8の気泡離脱面に沿っ
て直ちに上方へ移動し、更には移動の途中において気泡
通過穴8aを通り、上部へと上昇を繰り返し、活発にし
かも迅速に移動し、機器本体から離脱する。
【0014】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による油入電気機器の間隔片の構造を略線的に示し
た図であり、(a)は湾曲間隔片を、(b)は曲折間隔片を
示している。図3(a)に示す湾曲間隔片8は、中間部分
が下方向へ膨出し、左右上方向へ緩やかに湾曲した構造
であり、図3(b)に示す曲折間隔片8は、中央下位から
左右上方向へ直線的に傾斜した構造で、何れも発生する
気泡を左右に2分する気泡離脱面を形成しており、気泡
は分れて速やかに移動し機器本体から離脱する。
【0015】実施の形態3.図4,図5はこの発明の実
施の形態3による油入電気機器のカルタの構造を示す正
面図であり、図4はワッシャ3bに対するカルタブロッ
ク9の取り付け構造を示し、図5はカルタブロック9単
体の構造を示している。図に示す如く、この発明では、
多数のカルタを細い連結部6aで等間隔に連結して一体
構造のカルタブロック9を構成し、これをワッシャ3b
の所定の位置に取り付けたものである。つまり、絶縁油
の流れ方向Aにカルタを一体化し、絶縁油の流路断面積
を小さくすることのないカルタブロック9を提供してい
る。したがって、取り付け作業が容易で速く、熟練作業
者以外でも所要の精度を保って取り付けることができ
る。
【0016】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4による油入電気機器のカルタブロックの構造を示し
た部分断面図であり、図において、10はカルタブロッ
ク9の連結した部分に設けた貫通穴である。この貫通穴
10は絶縁油の流路を細分化するバイパスであり、この
構造によって各々の流路の流量の均一化が達成される。
【0017】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5による油入電気機器のカルタブロックの構造を示し
た部分断面図であり、図において、11はカルタブロッ
ク9に構成した余剰部であり、この余剰部11は、個々
の電気機器の大きさに合わせて切断される。この構成を
採用することにより、カルタブロック9の種類を統一す
ることができ、異なる電気機器に適用する場合、予め製
作しておいたカルタブロックの余剰部を適宜切断するこ
とにより所望寸法のものが得られるので、カルタブロッ
クの製作が簡素化され、時間を大幅に短縮することがで
きる。
【0018】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る油入電気機器
によれば、気泡通過穴を設けた間隔片を、水平に対して
傾斜を付けてワッシャに取り付けているので、気泡の移
動が活発で、迅速に離脱する。
【0019】この発明の請求項2に係る油入電気機器に
よれば、間隔片にその中央部から左右上方向に湾曲又は
傾斜を付してワッシャに取り付けているので、発生する
気泡は左右に分れて速やかに移動し離脱する。
【0020】この発明の請求項3に係る油入電気機器に
よれば、多くのカルタを等間隔に連結して一体構造のカ
ルタブロックとし、これをワッシャに取り付けるように
したので、取り付け作業が容易で速く、所要の精度を保
持させることができる。
【0021】この発明の請求項4に係る油入電気機器に
よれば、カルタブロックの連結部分に貫通穴を設けてい
るので、絶縁油の流路が細分化され、流量が均一化され
る。
【0022】この発明の請求項5に係る油入電気機器の
カルタブロックによれば、カルタブロックに予め余剰部
を設けておき、採用に当って個々の電気機器の寸法に合
わせて所要寸法に切断するようにしたので、カルタブロ
ックの種類を統一して製作の簡素化と時間の短縮を図る
ことができる。また、予め製作しておいたものを適宜切
断して使用するので、取り付けが簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による油入電気機器
を示す縦断側面図である。
【図2】 図1におけるY−Y矢視図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による油入電気機器
の間隔の構造を示し、(a)は湾曲間隔片を、(b)は曲折
間隔片を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による油入電気機器
のワッシャに対するカルタの取り付け構造を示す正面図
である。
【図5】 この発明の実施の形態3による油入電気機器
のカルタブロック単体の構造を示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による油入電気機器
のカルタブロックの構造を示す部分正面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5による油入電気機器
のカルタブロックの構造を示した部分正面図である。
【図8】 従来の外鉄形変圧器を示す縦断正面図(a)と
縦断側面図(b)である。
【図9】 従来のワッシャに貼り付けたカルタの配置を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 外箱、2 コイル、3b,3c ワッシャ、5 絶
縁油、8 間隔片、8a 気泡通過穴、9 カルタブロ
ック、10 貫通穴、11 余剰部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器本体と、この電気機器本体を絶
    縁および冷却するための絶縁油とを外箱内に収容したも
    のにおいて、絶縁物から成り予め気泡通過穴を設けた間
    隔片を、水平に対して傾斜を付けて、上記電気機器のコ
    イルの近傍に配置されたワッシャに取り付けたことを特
    徴とする油入電気機器。
  2. 【請求項2】 電気機器本体と、この電気機器本体を絶
    縁および冷却するための絶縁油とを外箱内に収容したも
    のにおいて、間隔片にその中央部から左右上方向に湾曲
    又は傾斜する気泡離脱面を形成し、これを上記電気機器
    のコイルの近傍に配置されたワッシャに取り付けたこと
    を特徴とする油入電気機器。
  3. 【請求項3】 電気機器本体と、この電気機器本体を絶
    縁および冷却するための絶縁油とを外箱内に収容したも
    のにおいて、多くのカルタ(冷却用間隔片)を等間隔に
    連結して一体構造のカルタブロックとし、これを上記電
    気機器のコイルの近傍に配置されたワッシャに取り付け
    たことを特徴とする油入電気機器。
  4. 【請求項4】 多くのカルタを等間隔に連結したカルタ
    ブロックの上記連結した部分に貫通穴を設けたことを特
    徴とする請求項3記載の油入電気機器。
  5. 【請求項5】 多くのカルタを等間隔に連結したカルタ
    ブロックであって、予め個々の電気機器の大きさに合わ
    せて切断する余剰部を構成していることを特徴とする請
    求項3又は4記載の油入電気機器のカルタブロック。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013038240A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Panasonic Corp レーザ発振器用高圧トランス
KR101475418B1 (ko) * 2013-09-30 2014-12-22 한국전력공사 전력용 변압기의 수분제거 장치

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