JP2003316681A - 車載通信システム - Google Patents

車載通信システム

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JP2003316681A JP2002117656A JP2002117656A JP2003316681A JP 2003316681 A JP2003316681 A JP 2003316681A JP 2002117656 A JP2002117656 A JP 2002117656A JP 2002117656 A JP2002117656 A JP 2002117656A JP 2003316681 A JP2003316681 A JP 2003316681A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載通信機器のコストダウンを実現し、その
通信機器のハードウェア構成の変更への対応を当該通信
機器が多数台ある場合でも迅速且つ容易にしかもコスト
安に行うこと。 【解決手段】 パケット通信機1と接続された車載サー
バ2には、所定個数のバージョンアップロジック11a
を備えたプログラマブルロジック11が設けられてい
る。車載サーバ2は、パケット通信機1の追加機能を実
現するためのハードウェアアップグレードデータを含む
アップグレードリソースを管理センタ14から当該パケ
ット通信機1を通じてダウンロードすると共に、そのア
ップグレードリソース中のハードウェアアップグレード
データをプログラマブルロジック11に定義し、パケッ
ト通信機1の追加機能のエミュレーションを当該プログ
ラマブルロジック11を使用して実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載サーバ及びこ
の車載サーバとの間で車内通信を行う通信機器を備えた
車載通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、車両に種々の通信機器を搭載
することにより、ユーザ(車両搭乗者)に多くの情報を
提供したり、車載機器の機能や使い勝手の向上などを図
る試みが行われている。例えば、VICS(道路交通情
報通信システム)のように、道路交通情報を管理センタ
14(VICSセンタ)から光ビーコンやマイクロ波或
いはFM波を用いて車両側に提供するシステムがある。
このシステムのために車両に搭載されるVICS受信機
は、管理センタ14へ情報を送ることはできないが、こ
れとは別に携帯電話機やデータ通信用のパケット通信機
などを設けることにより、車両側において情報の送信並
びに受信を行うこともある。また、車両に搭載された機
器間で情報の授受を行って、その機能や使い勝手の向上
などを図るために、無線LAN用通信機や Bluetooth
(登録商標)通信機のような近距離通信を行うデータ通
信機器を搭載することも一般的になりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように車両に搭
載される各種の通信機器は、ユーザニーズやインフラの
整備・拡張などに伴い、そのハードウェア構成を比較的
短い期間で次々とアップグレードすることが行われてい
る。従来では、このようなハードウェア仕様の変更を伴
うアップグレードについては通信機器の買い替えで対処
することになるが、近年における環境問題(ごみ低減、
種々のリサイクル法の施行)に対応できるようにするた
めに、資源を無駄使いせず、しかも通信機器を迅速且つ
容易にアップグレードできる手段が求められている。特
に、車両に搭載された通信機器の場合、頻繁なハードウ
ェアアップグレードに対応しようとするとユーザ側の手
間や取付工賃が嵩むことになり、しかも、このような車
載通信機器が複数台存在する場合には、その影響が極め
て大きくなるため、改善の要求が高いものである。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、車載通信機器のコストダウンを実現
できると共に、その通信機器のハードウェア構成の変更
への対応を当該通信機器が多数台ある場合でも迅速且つ
容易にしかもコスト安に行うことができる車載通信シス
テムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した手段を採用できる。この手段によ
れば、車載通信機器のハードウェア構成に追加機能を付
加する場合には、その追加機能に対応したハードウェア
仕様を実現するためのハードウェアアップグレードデー
タを含むアップグレードリソースを外部の情報管理セン
タからダウンロードし、そのリソース中のハードウェア
アップグレードデータを、車載サーバ側に設けられたプ
ログラマブルロジックに定義することになる。このよう
な定義が行われた状態では、車載サーバが、プログラマ
ブルロジックを使用して上記追加機能をエミュレーショ
ンするようになる。この結果、車載通信機器には基本ハ
ードウェアアップグレードデータ的なハードウェア構成
を搭載しておくだけでハードウェア仕様の変更に対応で
きる。このため、当該車載通信機器をコストダウンでき
るようになり、また、通信機器のハードウェア構成の変
更への対応を迅速且つ容易に行うことができる。しか
も、複数の車載通信機器についてハードウェア構成のア
ップグレードを行う場合でも、車載サーバ側で一括して
対応できるから、アップグレードコストの低減を図る上
で有益になる。
【0006】請求項2に記載した手段によれば、車載通
信機器のハードウェア構成の仕様変更と同時に、そのソ
フトウエアアップデートも同時に行い得るようになり、
実用上において便利になる。
【0007】請求項3記載に記載した手段によれば、車
載通信機器に搭載する記憶手段の記憶容量が不足するよ
うな状況下でも当該車載通信機器のソフトウエアアップ
デートが可能になる。従って、車載通信機器に比較的小
さい記憶容量の記憶手段を搭載しておくだけでソフトウ
エアアップデートに対応できるようになり、当該車載通
信機器の一層のコストダウンを実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面を参照しながら説明する。図1には、車載通信シス
テムの構成例が機能ブロックの組み合わせにより示され
ている。この図1において、本実施例による車載通信シ
ステムは、パケット通信機1(車載通信機器に相当)及
び車載サーバ2によって構成されている。
【0009】パケット通信機1は、外部機関であるアッ
プグレード管理センタ14(本発明でいう情報管理セン
タに相当)との間での情報の授受を、例えば携帯電話基
地局15及び通信ネットワーク16を通じて行うための
もので、携帯電話基地局15との間のデータ通信(パケ
ット通信)をアンテナ3aを通じて行うための通信回路
3と、この通信回路3による送受信情報の処理などを行
うためのデータ処理回路4とを含んで構成されている。
このデータ処理回路4は、CPUを主体に構成されたも
ので、予め記憶している基本プログラムに基づいた処理
動作を実行するものである。また、データ処理回路4に
は、車載サーバ2との間で信号の授受を行うための外部
インタフェース5、例えばEEPROMのような書き換
え可能な記憶素子より成るメモリ6(記憶手段に相
当)、通信回路増設ポート7が接続されている。
【0010】尚、通信回路増設ポート7は、同じパケッ
ト通信機を複数接続したり、異なる仕様の通信機を増設
するためのポートであり、異なる周波数帯のアンテナを
接続するポートとしても使用できるようになっている。
また、パケット通信機1内には、車載電源出力を安定化
してデータ処理回路4や通信回路3などに供給するため
の電源制御回路8が設けられており、この電源制御回路
8の動作(オンオフ)状態は、電源制御線9を通じて外
部から制御できるようになっている。
【0011】車載サーバ2は、CPU、ROM、RA
M、I/Oなどを搭載したCPUボードより成るメイン
ロジック10と、これに接続されたプログラマブルロジ
ック11とを含んで構成されている。このプログラマブ
ルロジック11は、例えばFPGA(Field Programmab
le Gate Array)より成る所定個数(本実施例では2
個)のバージョンアップロジック11aにより構成され
ている。尚、車両サーバ2には、前記パケット通信機1
の他にも種々の車載外部機器が接続されるものである
が、本実施例では、マン−マシンインタフェースに相当
する部分、つまり、当該車両サーバ2により制御される
表示装置12及びデータ入力用の操作部13が示されて
いる。メインロジック10は、車載サーバ2の基本機能
を作動させるためのもので、ユーザによる操作部13を
通じたデータの入出力、表示装置12を通じたデータ表
示、種々のデータ処理、データ演算、車載外部機器群の
電源制御、外部機器群とのインタフェースなどを制御す
る。
【0012】さて、パケット通信機1は、その機能を管
理センタ14との間での情報の授受に基づいてアップグ
レードできる構成となっており、以下においては、その
アップグレードの手順について、関連部分の構成や作用
と共に説明する。図2には、管理センタ14、パケット
通信機1、車載サーバ2、表示装置12及び操作部13
でそれぞれ実行される処理内容のシークエンスが示され
ている。この図2において、管理センタ14側では、所
定時期(例えば、パケット通信機1についての仕様変更
が行われた後の所定タイミング)にアップグレード情報
をパケット通信機1に向けて送信する(ステップA
1)。パケット通信機1では、アップグレード情報を受
信すると共に、その情報を車載サーバ2へ転送するとい
う通信処理を行う(ステップB1)。尚、管理センタ1
4から送信されるアップグレード情報は、必ずしもパケ
ット通信機1を経由する必要はなく、例えば車載サーバ
2に接続された移動体通信機器(携帯電話機など)のよ
うな他の通信手段を利用することも可能である。
【0013】車載サーバ2は、アップグレード情報を受
信したときに、その情報の内容を含む画像表示用のデー
タを表示装置12へ出力する処理を行う(ステップC
1)。この画像表示用データを受けた表示装置12にお
いては、アップグレード情報の内容を「アップグレード
のお知らせ」として表示するようになり(ステップD
1)、これを確認したユーザ側では、操作部13を通じ
てアップグレード依頼する旨の入力操作を行うものであ
り(ステップD2)、そのアップグレード依頼は車載サ
ーバ2へ送信される。車載サーバ2は、アップグレード
依頼を受信したときには、アップグレード待機状態を呈
すると共に、パケット通信機1に応答指令信号を出力す
る(ステップC2)。この応答指令信号を受けたパケッ
ト通信機1では、管理センタ14ヘ向けてアップグレー
ド要求信号を送信するという通信処理を行う(ステップ
B2)。尚、車載サーバ2は、アップグレード内容を自
動更新するモードを設定可能になっており、このような
モード設定となっていた場合には、ステップC1、ステ
ップD1及びD2は実行されずに、ステップC2が直ち
に実行されることになる(但し、必要に応じてステップ
D1を実行しても良い)。
【0014】管理センタ14側では、パケット通信機1
からアップグレード要求信号を受信したときには、アッ
プグレード準備を整え(ステップA2)、パケット通信
機1に対して、その仕様を問い合わせるという通信機仕
様確認処理を行う(ステップA3)。この場合、パケッ
ト通信機1には、そのハードウェア仕様やデータ処理回
路4の基本プログラムのバージョン情報などを含む機器
仕様データが記録されており、当該パケット通信機1
は、管理センタ14側からの仕様問い合わせに応答し
て、上記機器仕様データを自身に固有のID(例えば、
IPアドレス(IPv6)や所定長のシリアル信号列よ
り成る)と共にアンサバックするというバージョン応答
処理を行う(ステップB3)。管理センタ14側では、
通信仕様確認処理ステップA3において、アンサバック
された機器仕様データに基づいて、パケット通信機1の
ハードウェア構成や基本プログラムのバージョンなどの
仕様を認識する。
【0015】この後、管理センタ14では、上述のよう
に認識したパケット通信機1の仕様を参照して、当該パ
ケット通信機1をアップグレードするのに必要なコンポ
ーネントを調査し(ステップA4)、その調査結果に基
いて、通信機1のアップグレードがソフトウエアのみで
対応可能か否かを判断する(ステップA5)。ソフトウ
エアのみで対応可能なときには、そのソフトウエアを含
むアップグレードリソースをパケット通信機1へ送信す
る(ステップA6)。これを受信したパケット通信機1
側では、そのアップグレードリソース中のソフトウエア
データをメモリ6に記憶するというデータセット処理を
行う(ステップB7)。また、パケット通信機1におい
ては、データセット処理ステップB7の実行に応じてア
ップグレードが完了したときには、アップグレード処理
完了信号を管理センタ14へ送信する動作を行う(ステ
ップB8)。
【0016】この場合、パケット通信機1において上記
のようなデータセットを行う前に、古いバージョンのソ
フトウエアデータを、メモリ6や車載サーバ2側に記憶
しておく構成とすることが望ましく、これにより、必要
に応じて旧バージョンのソフトウエアを有効化した状態
へ容易に復帰可能にしている。尚、旧バージョンのソフ
トウエアデータの記憶を車載サーバ2側で行う構成とし
たほうが、パケット通信機1のメモリ6の容量が小さく
て済むから、そのパケット通信機1の構成の簡略化及び
コストダウンを図る上で有益になる。
【0017】一方、管理センタ14では、パケット通信
機1のアップグレードがソフトウエアのみでは不可能と
判断した場合(ステップA5で「NO」)には、ハード
ウエアアップグレードが必要であることを示す情報と、
そのアップグレードに必要なハードウェア仕様情報(車
載サーバ2に搭載されたプログラマブルロジック11に
定義するためのデジタル回路の仕様を示す情報)とを含
むアップグレードリソース確認依頼信号を、パケット通
信機1へ送信する(ステップA7)。
【0018】このアップグレードリソース確認依頼信号
を受信したパケット通信機1では、その信号を車載サー
バ2へ転送するという確認依頼処理を行う(ステップB
4)。アップグレードリソース確認依頼信号を受信した
車載サーバ2では、当該確認依頼信号中に含まれるハー
ドウェア仕様情報に基づいて、ハードウェアをアップグ
レードできるか否かを確認すると共に、その確認結果を
パケット通信機1へアンサバックする(ステップC
3)。尚、車載サーバ2においては、ハードウェア仕様
情報に対応したデジタル回路をプログラマブルロジック
11に定義できる場合にアップグレード可能と判断する
ことになり、このように判断した場合には、管理センタ
14からのデータを受信する準備をする。
【0019】車載サーバ2から上記確認結果を受信した
パケット通信機1では、当該確認結果を管理センタ14
へ送信するという確認応答処理を行う(ステップB
5)。図2中には示していないが、管理センタ14側で
は、受信した確認結果が、ハードウェアのアップグレー
ドが不可能である内容であった場合には、そのままアッ
プグレードを終了する。尚、車載サーバ2側では、ハー
ドウェアのアップグレードが不可能であると確認したと
きには、その旨を表示装置12に表示する動作を行うこ
とが望ましい。
【0020】これに対して、管理センタ14が受信した
確認結果がハードウェアのアップグレードが可能である
という内容であった場合には、アップグレードリソース
をパケット通信機1へ送信する(ステップA8)。この
場合、上記アップグレードリソースには、パケット通信
機1のハードウェア構成のアップグレードに必要なハー
ドウェアアップグレードデータは勿論のこと、そのソフ
トウエアアップグレードが必要な場合には該当するソフ
トウエアデータも含まれることになる。
【0021】アップグレードリソースを受信したパケッ
ト通信機1では、そのアップグレードリソースを車載サ
ーバ2へ送信するための転送処理を行う(ステップB
6)。この転送処理時には、まず、受信アップグレード
リソース中のソフトウエアデータのサイズを確認すると
共に、メモリ6の空き容量を確認する。そして、当該ソ
フトウエアデータの全部をメモリ6に記憶できないと判
断した場合には、そのソフトウエアデータをメモリ6に
格納する第1のデータと、車載サーバ2側に格納する第
2のデータとに分割し、その第2のデータ及び受信リソ
ース中のハードウェアアップグレードデータを車載サー
バ2へ送信する処理を行う。また、ソフトウエアデータ
の全部をメモリ6に記憶できると判断した場合には、受
信リソース中のハードウェアアップグレードデータのみ
を車載サーバ2へ送信する処理を行う。
【0022】パケット通信機1では、上記転送処理ステ
ップB6の実行後には、前述したデータセット処理ステ
ップB7を実行するものであり、この場合には、受信リ
ソース中のソフトウエアデータの全部、若しくは当該ソ
フトウエアデータのうち車載サーバ2へ転送しなかった
第1のデータを、メモリ6に記憶する処理を行う。
【0023】一方、パケット通信機1からアップグレー
ドリソース(ハードウェアアップグレードデータの他
に、場合によってはソフトウエアデータに対応した第2
のデータが含まれる)の転送を受けた車載サーバ2で
は、ハードウェアの追加機能に対応したハードウェアア
ップグレードデータをプログラマブルロジック11に定
義すると共に、第2のデータ(ソフトウエアデータ)が
ある場合に、その第2のデータを自身が有する記憶手段
に記憶するというデータ書き込み処理を実行する(ステ
ップC4)。このようにプログラマブルロジック11に
ハードウェアアップグレードデータが定義された場合、
車載サーバ2は、パケット通信機1のための上記追加機
能のエミュレーションをプログラマブルロジック11を
使用して実行することになる。尚、車載サーバ2は、上
記記憶手段へのパケット通信機1側からのアクセスを許
容しており、これによりパケット通信機1においては、
アップグレードされたソフトウエアを利用できる構成と
なっている。
【0024】また、上記データ書き込み処理時には、プ
ログラマブルロジック11に定義されたハードウェア
(デジタル回路)を制御するソフトウエアを指定された
メモリ番地に記憶するものであるが、その指定されたメ
モリ番地とは、定義されたハードウェアで制御されるパ
ケット通信機1について処理動作と、当該パケット通信
機1に当初から備えられているハードウェアについて処
理動作とがシームレスに行われる番地であり、パケット
通信機1からは、車載サーバ2中に定義されたハードウ
ェアの機能が自身の機能として使用できるようにするた
めのものである。そして、車載サーバ2では、上記デー
タ書き込み処理ステップC4が完了したときに、データ
書き込み完了信号をパケット通信機1へ送信する(ステ
ップC5)。
【0025】このデータ書き込み完了信号を受信したパ
ケット通信機1では、データセット処理ステップB7が
済んでいることを前提に前述したステップB8を実行す
るものであり、これに応じて、当該パケット通信機1か
ら管理センタ14ヘアップグレード処理完了信号が送信
される。
【0026】管理センタ14側では、前述したアップグ
レード送信ステップA6及びA8の実行後において、パ
ケット通信機1からアップグレード処理完了信号を受信
したときには、内部に構築されたアップグレードデータ
ベースのアップデートを行う(ステップA9)。ここ
で、上記アップグレードデータベースは、多数のパケッ
ト通信機1についてのアップグレード履歴を格納したも
のであり、例えば、各パケット通信機1に固有のID
(IPアドレス(IPv6)や所定長のシリアル信号列
など)に対応付けてアップグレード履歴を記録する構成
となっている。
【0027】管理センタ14側では、アップグレードデ
ータベースのアップデートが済んだ後は、アップグレー
ド完了情報をパケット通信機1に向けて送信する(ステ
ップA10)。パケット通信機1では、アップグレード
完了情報を受信すると共に、その情報を車載サーバ2へ
転送するという通信処理を行う(ステップB9)。尚、
管理センタ14から送信されるアップグレード完了情報
は、必ずしもパケット通信機1を経由する必要はなく、
例えば車載サーバ2に接続された移動体通信機器(携帯
電話機など)のような他の通信手段を利用することも可
能である。
【0028】車載サーバ2は、アップグレード完了情報
を受信したときに、その情報の内容を含む画像表示用の
データを表示装置12へ出力する処理を行う(ステップ
C1)。この画像表示用データを受けた表示装置12に
おいては、アップグレード完了情報の内容を「アップグ
レード完了のお知らせ」として表示するようになり(ス
テップD3)、ユーザ側では、このような表示に基づい
て、パケット通信機1のアップグレードが正常に完了し
たことを確認できる。
【0029】要するに上記した本実施例によれば、パケ
ット通信機1のハードウェア構成に追加機能を付加する
場合(ハードウェアアップグレードを行う場合)には、
その追加機能に対応したハードウェア仕様を実現するた
めのハードウェアアップグレードデータを含むアップグ
レードリソースを、管理センタ14から当該パケット通
信機1を通じてダウンロードし、そのアップグレードリ
ソース中のハードウェアアップグレードデータを、車載
サーバ2側に設けられたプログラマブルロジック11に
定義することになる。このような定義が行われた状態で
は、車載サーバ2が、プログラマブルロジック11を使
用して上記追加機能をエミュレーションするようにな
る。この結果、パケット通信機1には基本的なハードウ
ェア構成を搭載しておくだけでハードウェア仕様の変更
(アップグレード)に対応できる。このため、当該パケ
ット通信機1をコストダウンできるようになり、また、
パケット通信機器1のハードウェア構成の変更への対応
を迅速且つ容易に行うことができる。しかも、パケット
通信機1を含む複数の車載通信機器についてハードウェ
ア構成のアップグレードを行う場合でも、車載サーバ2
側においてプログラマブルロジック11の利用により一
括して対応できるから、アップグレードコストの低減を
図る上で有益になる。
【0030】また、管理センタ14からダウンロードす
るアップグレードリソースには、パケット通信機1のソ
フトウエアアップデートを行うためのソフトウエアデー
タも含まれ、車載サーバ2は、ダウンロードしたアップ
グレードリソース中のソフトウエアデータに基づいてパ
ケット通信機1のソフトウエアアップデートを実行する
構成となっているから、パケット通信機1のハードウェ
ア構成のアップグレードと同時に、そのソフトウエアア
ップデートも同時に行い得るようになり、実用上におい
て便利になる。
【0031】しかも、本実施例では、上記のようなソフ
トウエアアップデートを行う場合、パケット通信機1に
おいてソフトウエアデータを記憶するためのメモリ6の
容量が不足するときには、オーバーフローしたソフトウ
エアデータが、車載サーバ2側の記憶手段に記憶される
と共に、その記憶手段へのパケット通信機1側からのア
クセスが許容される構成となっている。このため、パケ
ット通信機1に搭載するメモリ6の容量が不足するよう
な状況下でも当該パケット通信機1のソフトウエアアッ
プデートが可能になる。従って、パケット通信機1に比
較的小さい容量のメモリを搭載しておくだけでソフトウ
エアアップデートに対応できるようになり、そのパケッ
ト通信機1をさらにコストダウンできる。
【0032】尚、本実施例において、パケット通信機1
の大幅なハードウェア仕様の変更が行われて、プログラ
マブルロジック11を利用したアップグレード機能だけ
で対応できない場合には、パケット通信機1の通信回路
増設ポート7に増設機器を接続することにより対応でき
る。この場合には、管理センタ14側からユーザに対し
て、通信回路増設ポート7に指定の増設機器を接続すれ
ばハードウェア仕様の変更に対応できる旨を伝達すれば
良い。また、これに応じて、通信回路増設ポート7に指
定の増設機器が接続された場合には、パケット通信機1
側で、その接続状態を検知して管理センタ14へ送信す
る構成としておけば、管理センタ14側でパケット通信
機1のさらなるアップグレードに対応できるようにな
る。尚、ソフトウエアアップデート時に、パケット通信
機1側のメモリ6の容量が不足する場合に、ユーザに対
しメモリ増設の必要を報知する構成としても良い。
【0033】その他、本発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、以下に述べるような変形或いは拡張
が可能である。車載通信機器の例としてパケット通信機
1を挙げたが、VICS受信機、無線LAN用通信機、
Bluetooth(登録商標)通信機などを対象とすることも
できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の機能ブロック図
【図2】動作内容を示すシークエンス図
【符号の説明】
1はパケット通信機(車載通信機器)、2は車載サー
バ、3は通信回路、4はデータ処理回路、6はメモリ
(記憶手段)、7は通信回路増設ポート、10はメイン
ロジック、11はプログラマブルロジック、14は管理
センタ(情報管理センタ)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ通信可能な車載通信機器と、この
    車載通信機器と車内通信を行う車載サーバとを備えた車
    載通信システムにおいて、 前記車載サーバ側に、ハードウェア構成を定義可能なプ
    ログラマブルロジックを設け、 前記車載サーバは、前記車載通信機器の追加機能に対応
    したハードウェア仕様を実現するためのハードウェアア
    ップグレードデータを含むアップグレードリソースを外
    部の情報管理センタからダウンロードすると共に、その
    アップグレードリソース中のハードウェアアップグレー
    ドデータを前記プログラマブルロジックに定義し、前記
    車載通信機器の追加機能のエミュレーションを当該プロ
    グラマブルロジックを使用して実行することを特徴とす
    る車載通信システム。
  2. 【請求項2】 前記アップグレードリソースには、前記
    車載通信機器のソフトウエアアップデートを行うための
    ソフトウエアデータも含まれ、 前記車載サーバは、前記アップグレードリソースをダウ
    ンロードしたときに、前記ソフトウエアデータに基づい
    て前記車載通信機器のソフトウエアアップデートを実行
    することを特徴とする請求項1記載の車載通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の車載通信システムにおい
    て、 前記車載サーバは、前記車載通信機器のソフトウエアア
    ップデート時に前記ソフトウエアデータを当該車載通信
    機器が有する記憶手段に記憶する動作を行うように構成
    され、その記憶手段の記憶容量が不足する場合には、オ
    ーバーフローしたソフトウエアデータを、自身が有する
    記憶手段に記憶すると共にその記憶手段への車載通信機
    器側からのアクセスを許容することを特徴とする車載通
    信システム。
  4. 【請求項4】 前記車載通信機器は、外部機器とデータ
    通信可能な仕様のものであり、 前記車載サーバは、前記情報管理センタからの前記アッ
    プグレードリソースのダウンロードを前記車載通信機器
    を通じて行うことを特徴とする請求項1〜3の何れかに
    記載の車載通信システム。
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