JP2003315964A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP2003315964A
JP2003315964A JP2002126376A JP2002126376A JP2003315964A JP 2003315964 A JP2003315964 A JP 2003315964A JP 2002126376 A JP2002126376 A JP 2002126376A JP 2002126376 A JP2002126376 A JP 2002126376A JP 2003315964 A JP2003315964 A JP 2003315964A
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JP
Japan
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power supply
film
lens
strobe device
strobe
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JP2002126376A
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English (en)
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Taro Yamashita
太郎 山下
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電禁止用ICの給電を確実に停止して不正
規な再利用を効果的に防止する。 【解決手段】 写真フイルム24の搬送により枚数表示
板55が回転し歩進される。最終撮影コマの撮影を完了
してから巻上げ操作によって、枚数表示板55が残数
「0」の位置に達すると、枚数表示板55の下面55b
に設けられた凹部55dに検出スイッチ42の一方の接
片42aが落ち込んで他方の接片42bから離れること
により、IC40への給電が停止される。IC40は給
電が一度絶たれると、給電を再開しても所定の解除信号
を入力しない限りストロボ装置の充電動作を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ装置を内
蔵したレンズ付きフイルムユニット関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を備えたユニット本体に
未露光の写真フイルムが製造時に装填されたレンズ付き
フイルムユニットが各種販売されており、ストロボ装置
を内蔵したものもある。このようなレンズ付きフイルム
ユニットでは、使用済みのものが製造メーカーによって
回収され、構成部品ごとにリユース、あるいは原材料と
してリサイクルされている。
【0003】使用済みのレンズ付きフイルムユニットの
不正規な再利用を防止するために、従来のレンズ付きフ
イルムユニットには各種の工夫がなされており、また各
種の手法が提案されている。不正規な再利用防止のため
に、本出願人は給電開始後に所定の解除操作を行わない
と充電動作を禁止した状態を維持するレンズ付きフイル
ムユニットのストロボ装置を提案している(特開200
0−13637号公報,特開2000−13638号公
報)。
【0004】特開2000−13637号公報、及び特
開2000−13638号公報に記載されたストロボ装
置では、それを構成する各種の回路部品が組み付けられ
たストロボ基板に充電動作の可否を制御するIC(以
下、充電禁止用ICという)が搭載されており、電源の
電池からストロボ装置とともに充電禁止用ICに対して
給電している。そして、充電禁止用ICを含むストロボ
装置への給電を開始してから所定の解除コードを充電禁
止用ICに入力しない限り、ストロボ装置の充電動作が
充電禁止用ICで禁止された状態が維持される。このス
トロボ装置が搭載されるレンズ付きフイルムユニットで
は、そのユニット本体を構成する後カバーを分離する際
に、後カバーに設けられた給電停止板がストロボ装置の
給電用の接片と電源電池の電極とを離して、ストロボ装
置と充電禁止用ICとの給電を一時的に停止する構成と
なっている。
【0005】上記のように構成することにより、新たな
写真フイルムを装填しようとして、後カバーをユニット
本体から分離すると、その際に充電禁止用ICを含むス
トロボ装置への給電が一時的に断たれるため、所定の解
除コードを充電禁止用ICに入力しない限りストロボ装
置,及びそれを搭載したレンズ付きフイルムユニットの
再利用ができないようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に後カバーの分離の際にストロボ装置への給電を停止す
るようにした場合では、ストロボ装置への給電が停止さ
れていないレンズ付きフイルムユニットを不正規な詰め
替えを行う第3者が回収することが可能であり、ストロ
ボ装置への給電を維持する策を講じてから後カバーを分
離すると、充電禁止用ICは目的とする機能を果たさな
くなり、不正規な詰め替え、レンズ付きフイルムユニッ
トの不正規な再利用を防止することができない。
【0007】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、より確実にメーカー以外でのレンズ付きフイ
ルムユニットの再利用を防止できるレンズ付きフイルム
ユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、最終撮影コマの撮影完了
後のフイルム巻き上げ操作に連動して、前記電池から前
記作動禁止用回路への給電を停止する給電停止手段を備
えたものである。
【0009】請求項2記載の発明では、1コマ分の写真
フイルムが搬送されるごとに歩進され、撮影可能な残り
コマ数または撮影済みのコマ数を表示する枚数表示板を
備え、給電停止手段を、前記枚数表示板が最終撮影コマ
に対応した位置から歩進されることに連動して電池から
作動禁止用回路への給電を停止するようにしたものであ
る。
【0010】請求項3記載に発明では、給電停止手段
を、写真フイルムが搬送されるフイルム通路内を写真フ
イルムの端部が通過することに連動して、電池から作動
禁止用回路への給電を停止するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニットの外観を図1に示す。レンズ付きフイルム
ユニットは、簡単な撮影機構、ストロボ装置等を内蔵し
たユニット本体2と、このユニット本体2に巻き付けら
れた外装体3とからなり、この外装体3を巻き付けたま
まで撮影を行うことができる。
【0012】ユニット本体2の前面には、撮影レンズ
4,ファインダ5の対物側窓5a,ストロボ装置のスト
ロボ発光部7とストロボ操作部材8が設けられている。
また、上面には、レリーズボタン9,撮影可能な残りコ
マ数を表示するカウンタ窓10,ストロボ充電の完了を
表示する表示用ライトガイド11が突出される開口12
が設けられている。さらに、ユニット本体2の背面側に
は、1コマの撮影ごとに回転操作される巻上げノブ13
が露呈されている。
【0013】従来のレンズ付きフイルムユニットと同様
に、巻上げノブ13を回転操作してフイルム巻上げを行
い、レリーズボタン9の押圧操作で撮影が行われる。ス
トロボ操作部材8を上方にスライドさせてオン位置とす
ることで、ストロボ発光のための充電が行われ、充電完
了後にレリーズボタン9を押圧操作すると、撮影に同期
してストロボ発光部7から被写体に向けてストロボ光が
照射される。ストロボ操作部材8を下方にスライドさせ
てオフ位置とすると、充電の有無に関わらずストロボ発
光は行われない。
【0014】図2に示すように、ユニット本体2は、本
体基部20,前カバー21,後カバー22,ストロボ装
置23等から構成され、写真フイルム24がパトローネ
25とともに製造時に装填されている。写真フイルム2
4としては、135タイプのものを用いているが、その
他のタイプ、例えばIX240形式のものであってもよ
い。
【0015】本体基部20の前面中央には、撮影レンズ
4から写真フイルム24までの間の撮影光路を遮光する
暗箱26が設けられている。この暗箱26を挟む両側方
には、ロール状に巻かれた写真フイルム24が収納され
るフイルム室27と、パトローネ25が収納されるパト
ローネ室28とが一体に設けられている。
【0016】暗箱26の外側には、レリーズボタン9の
押圧操作に応答してシャッタ羽根を駆動するシャッタ機
構や、撮影可能な残りコマ数を表示するフイルムカウン
タ機構等を構成する各種部品と、撮影レンズ4,表示用
ライトガイド11,ファインダ5のレンズ等が取り付け
られる。暗箱26の背面には、写真フイルム24上での
撮影コマのサイズ、すなわち露光画面を画定するアパー
チャ(図示省略)が形成されている。
【0017】巻上げノブ13は、パトローネ室28の上
部に回転自在に配されており、その下部に一体に設けら
れた軸がパトローネ25のスプール25aの一端に係合
する。これにより、巻上げノブ13を矢線方向に回転操
作すると、撮影済の写真フイルム24の部分がパトロー
ネ25内に巻き上げられるとともに、未露光の部分がア
パーチャの背後にセットされる。
【0018】前カバー21には、対物側窓5aが形成さ
れている他、撮影レンズ4,ストロボ発光部7,ストロ
ボ操作部材8を露呈するための開口が形成されている。
この前カバー21は、ストロボ装置23が組み付けられ
た本体基部20の前面側に組み付けられる。
【0019】後カバー22は、写真フイルム24とパト
ローネ25を収納した本体基部20の背面側を覆う。ま
た、後カバー22には、その底部に底蓋22a,22b
が形成されており、これらの底蓋22a,22bによっ
てフイルム室27とパトローネ室28の底部が光密に閉
じられる。パトローネ室28の底蓋22bは、開閉自在
にされており、撮影済の写真フイルム24を全て収納し
たパトローネ25を取り出す際の取り出し蓋を兼ねてい
る。
【0020】ストロボ装置23は、ストロボ回路基板3
0にストロボ用の各種部品,電源の電池31等を組み付
けてユニット化したものである。ストロボ装置23と前
カバー21との間には、ストロボ操作部材8が一体に形
成されたスイッチ板32と、このスイッチ板32をスラ
イド自在に支持する受け板33とが組み込まれる。
【0021】図3において、ストロボ装置23のストロ
ボ回路基板30には、ストロボ発光部7,メインスイッ
チ34,シンクロスイッチ35,メインコンデンサ3
6,電池31をストロボ装置23に接続する金属製の接
片37a,37b等を組み付けてユニット化されてい
る。また、このストロボ装置23には、レンズ付きフイ
ルムユニット及びストロボ装置23の不正規な再利用を
防止するための作動禁止用回路としてのIC40が設け
られている。
【0022】メインスイッチ34は、ストロボ操作部材
8をオン位置にスライドすることにより、スイッチ板3
2の背後に設けられた突起32aが金属片34aを弾性
変形させてストロボ回路基板30上の接点34bに接触
させることによってオンとなる。メインスイッチ34
は、充電スイッチと発光選択スイッチを兼ねており、オ
ンとなるとストロボ装置23の充電回路41(図5参
照)が作動してメインコデンサ36の充電が行われると
ともに、ストロボ発光が許容される。メインスイッチ3
4がオフのときには、充電が停止されるとともに発光が
禁止される。
【0023】シンクロスイッチ35は、上下に並べて配
された一対の接片からなり、シャッタ機構が作動された
ときにシャッタ羽根で上側の接片が押圧されて下側の接
片に接触することによりオンとなる。このシンクロスイ
ッチ35のオンにより、メインコンデンサ36が放電さ
れてストロボ発光部7からストロボ光が放出される。
【0024】電池31は、接片37a,37bの間に保
持されて、暗箱26の下方に設けられた電池室内に収納
される。IC40を含むストロボ装置23は、接片37
a,37bを介して電池31から給電されるが、接片3
7bとストロボ装置23との間には、検出スイッチ42
(図4参照)が接続されており、検出スイッチ42がオ
フとなると、IC40を含むストロボ装置23への給電
が停止される。
【0025】IC40は、ストロボ回路基板30に面実
装されている。このIC40は、電池31からの給電を
受けて動作する。IC40は、いったん電池31からの
給電が停止されると、再び給電されても所定の解除信号
を入力するまでストロボ装置23の充電動作を禁止す
る。IC40は、例えば充電回路41(図5参照)を形
成する発振トランジスタ41aの入力端子間を短絡する
ことで充電動作を禁止しており、IC40と発振トラン
ジスタ41aとこれらの間の配線パターンとは、絶縁性
を有した保護層43で覆われている。この保護層43
は、IC40を取り外したり、発振トランジスタ41a
の代わりに別の発振トランジスタを接続したり、ジャン
パ線を付加する等してIC40の機能を無効化するため
のハード的な改造を不可能とするために設けられてい
る。
【0026】ストロボ回路基板30には、IC40に解
除信号を入力するための入力端子44が設けられてい
る。給電を開始した後に、入力端子44を介してIC4
0に所定の解除信号を入力することでストロボ装置23
の充電動作の禁止が解除される。なお、充電動作を禁止
する他に、ストロボ発光を禁止してもよい。例えばIC
40でストロボ発光の際にストロボ放電管に印加される
トリガ電圧の発生を阻止してもよい。
【0027】図4に示すように、写真フイルム24に設
けられたパーフォレーション24aには8枚歯の従動ス
プロケット45が係合しており、写真フイルム24が1
コマ分送られると、従動スプロケット45が一回転す
る。従動スプロケット45には、カム軸46の下端が係
合しており、従動スプロケット45と一体にカム軸46
が回転する。カム軸46には、チャージカム47,巻止
めカム48が一体に形成されるとともに、その上端に一
歯ギヤ49が形成されている。
【0028】シャッタ駆動レバー51は、回動自在に支
持されており、チャージ位置と駆動完了位置との間で回
動する。このシャッタ駆動レバー51は、バネ52によ
って駆動完了位置に向けて付勢されている。チャージカ
ム47の回転軌跡内にシャッタ駆動レバー51に設けた
係合腕51aが配されている。カム軸46が回転してチ
ャージカム47が係合腕51aを押圧することにより、
バネ52の付勢に抗してシャッタ駆動レバー51がチャ
ージ位置に向けて回転される。
【0029】巻止めレバー53は、巻止め位置と巻止め
解除位置との間で回動自在とされ、バネ52により巻止
め位置に向けて付勢されている。巻止めレバー53には
ロック爪53aが設けられている。このロック爪53a
は、巻止めレバー53が巻止め位置のときに、巻上げノ
ブ13の外周に設けられた歯列13a(図2参照)に係
合して、巻上げノブ13の回転をロックする。巻止め解
除位置のときには歯列13aの回転軌跡外にロック爪5
3aが退避して回転のロックを解除する。
【0030】巻止めレバー53が巻止め位置のときに
は、その係合部53bが巻止めカム48の溝48aに入
り込み、カム軸46と共に従動スプロケット45の回転
を阻止する。また、巻止めレバー53が巻止め位置に向
けて回転する途中では、その立ち下がり片53cが、シ
ャッタ駆動レバー51の立ち上がり片51bの回転規制
内に入り込み、巻止め位置に回転したときに互いに係合
してシャッタ駆動レバー51をチャージ位置に保持す
る。
【0031】レリーズボタン9を押圧すると、それに一
体に形成された押圧ロッド(図示せず)によって巻止め
レバー53の被押圧片53dが押圧され、巻止めレバー
53が巻き止め解除位置に向けて回転する。この回転に
より立ち下がり片53cと立ち上がり片51bの係合が
解除され、シャッタ駆動レバー51がバネ52の付勢に
よってチャージ位置から駆動完了位置に向けて瞬時に回
転する。
【0032】シャッタ駆動レバー51がチャージ位置か
ら駆動完了位置に向けて回転する際に、蹴飛ばしアーム
51cがシャッタ羽根の上端部を蹴飛ばすことにより、
シャッタ羽根が揺動してシャッタ開口を開放する。シャ
ッタ羽根は、シャッタ開口を全開した後に、引き戻しバ
ネの付勢によりシャッタ開口を閉鎖する位置に戻され
る。このようにして、シャッタ羽根が駆動されてシャッ
タ開口の開閉が行われ、写真フイルム24への露光が行
われる。
【0033】シャッタ駆動レバー51が駆動完了位置ま
で回転すると、立ち上がり片51bが立ち下がり片53
cの回転軌跡内に入り込んで、巻止めレバー53を巻止
め解除位置に保持する。巻止めレバー53が巻止め解除
位置の状態となると、ロック爪53aが歯列13aから
退避し、また係合部53bが溝48aから退避する。こ
れにより、次回のフイルム巻上げ操作が許容される。
【0034】一歯ギヤ49は、枚数表示板55の外周に
設けた歯列55aと噛合するように配されており、カム
軸46が1回転すると枚数表示板55が一歩進する。枚
数表示板55の上面には、その回転ピッチに対応して枚
数表示用の目盛りが設けられている。この目盛りはその
時点で撮影可能なコマ数を表す残数表示目盛りとなって
いるから、この目盛りをカウンタ窓10を通して観察す
ることによって残りコマ数を確認することができる。
【0035】枚数表示板55の下面55bには、下方に
突出した凸部55c(図5参照)が設けられている。フ
イルム巻上げ操作に連動して残数ゼロの回転位置に枚数
表示板55が回転したときに、巻止めレバー53に設け
られた立ち上がり突起53eが凸部55cの内周面に係
合することにより、巻止めレバー53が巻き止め解除位
置に保持される。これにより、最終撮影コマの撮影完了
後には連続的な巻き上げ操作が可能され、写真フイルム
24を全部をパトローネ25内に巻き上げることができ
る。
【0036】検出スイッチ42は、枚数表示板55の下
方に近接して設けられている。図5に検出スイッチ42
と枚数表示板55とを示す。なお、図5では、枚数表示
板55の下面を上に向けた姿勢で描いてある。検出スイ
ッチ42は、導電性と、適度な弾性とを有した一対の接
片42a,42bから構成されている。枚数表示板55
の下面55bには、前述の凸部55cの他に、検出スイ
ッチ42とともに給電停止手段を構成する凹部55dが
形成されている。
【0037】検出スイッチ42は、枚数表示板55が残
数ゼロの回転位置に回転したときに、接片42aの先端
部が凹部55dの位置となるように位置決めされ、接片
42aの先端部が下面55bの凹部55dの軌跡上に押
し付けられるように配されている。枚数表示板55が
「1」以上の残数を示す回転位置のときには、接片42
aの先端部が下面55bに押しつけられて弾性変形し、
他方の接片42bと接触した状態を維持する。また、枚
数表示板55が残数ゼロの回転位置に達すると接片42
aの先端部が、それ自体の弾性力で凹部55dに落ち込
むことにより、接片42aが他方の接片42bから離れ
る。
【0038】前述し、また図5に示されるように、IC
40は検出スイッチ42を介して電池31から給電を受
ける。これにより、最終撮影コマの撮影が完了するまで
は検出スイッチ42をオンとして、電池31からストロ
ボ装置23及びIC40への給電を維持し、最終撮影コ
マの撮影が完了後の巻上げ操作に連動して枚数表示板5
5が最終撮影コマに対応した位置から歩進されたときに
検出スイッチ42をオフとして、ストロボ装置23及び
IC40への給電を停止する。
【0039】なお、この例では逆算式のフイルムカウン
タを用いているが、順算式のフイルムカウンタであって
もよい。
【0040】次に上記構成の作用について説明する。メ
ーカーでのレンズ付きフイルムユニットの製造時では、
ストロボ装置23が本体基部20に組み付けられた後
に、そのストロボ装置23に電池31が装着される。こ
の電池31の装着により、IC40を含むストロボ装置
23に対して給電が開始されるが、ストロボ装置23の
充電回路41は、IC40によってその充電動作が禁止
された状態となっている。
【0041】メーカーからの出荷時には、充電動作を許
容した状態とする必要があるため、給電が開始されたス
トロボ装置23には所定の解除信号が入力端子44から
入力される。この解除信号の入力により、充電回路41
の充電動作が許容された状態となる。
【0042】このようにしてストロボ装置23の作動を
許容した状態にした後に、残りの部品が本体基部20に
組み付けられて、ユニット本体2が完成する。完成した
ユニット本体2は、各種検査が行われた後に、外装体3
が巻き付けられる。これによりレンズ付きフイルムユニ
ットが完成する。完成したレンズ付きフイルムユニット
は出荷されて、ユーザのもとで撮影に供される。
【0043】従来のレンズ付きフイルムユニットと同様
な操作で撮影を行う。もちろん、充電回路41の動作が
許容されているので、ストロボ操作部材8を上方にスラ
イドしてオン位置とすればメインコンデンサ36が充電
され、充電完了後にレリーズボタン9を押圧操作すれ
ば、シャッタ羽根の開閉に同期してストロボ発光が行わ
れる。
【0044】1コマの撮影が完了すると、巻止めレバー
53が巻止め解除位置となり、巻上げノブ13の回転操
作が許容される。巻上げノブ13を回転操作すると、撮
影済みの写真フイルム24の部分がパトローネ25内に
巻き込まれ、未露光の部分がアパーチャの背後にセット
される。そして、この写真フイルム24の1コマ分の搬
送にともなって、カム軸46が1回転し、シャッタ駆動
レバー51がチャージ位置に回動されてシャッタチャー
ジがされるとともに、巻止めレバー53が巻止め位置に
回動し巻上げノブ13の回転操作が禁止される。また、
カム軸46が1回転することにより、一歯ギヤ49と噛
合した枚数表示板55が歩進され、カウンタ窓10に表
示される撮影可能な残りコマ数が「1」減じられる。
【0045】上記のようにして巻上げノブ13を回転操
作しながら順次に撮影を行う。カウンタ窓10に表示さ
れている撮影可能な残り枚数が「0」となるまでは、接
片42aが枚数表示板55の下面55bに押し付けられ
て弾性変形し、他方の接片42bに接触して検出スイッ
チ42がオンとなっているから、電池31からIC40
に対する給電は製造時より継続され、充電回路41の充
電動作が禁止されることはない。したがって、撮影時に
はストロボ発光を行うことができる。
【0046】最後の撮影コマ、すなわちカウンタ窓10
に表示される撮影可能な残りコマ数が「1」のときの撮
影が完了した後に、巻上げノブ13を回転操作すると、
写真フイルム24の搬送にともないカム軸46の回転が
回転する。そして、このカム軸46の回転で枚数表示板
55が歩進され、カウンタ窓10に表示される撮影可能
な残り枚数が「0」となる。
【0047】上記のように枚数表示板55が残数ゼロの
回転位置に達することにより、立ち上がり突起53eが
凸部55cに係合して巻止めレバー53が巻き止め解除
位置に保持されるから、連続的な巻き上げ操作が可能と
なる。撮影者は、巻上げノブ13を連続的に回転操作し
て写真フイルム24の全をパトローネ25内に巻き上
げ、レンズ付きフイルムユニットごと現像所やDPEに
提出する。
【0048】一方、枚数表示板55が残数ゼロの回転位
置に達すると、接片42aの先端部が凹部55dに落ち
込んで接片42bから離れ、検出スイッチ42がオフと
なる。検出スイッチ42がオフとなることにより、電池
31からIC40への給電が絶たれる。連続的な巻き上
げ操作によって、枚数表示板55がさらに歩進すると、
接片42aの先端部が凹部55dから抜け出して、再び
接片42bと接触し検出スイッチ42がオンとなる。こ
のように再び検出スイッチ42がオンとなってIC40
への給電が再開されても、いったんIC40への給電が
停止されるたためストロボ装置23の充電動作がIC4
0で禁止され、ストロボ装置23の作動が禁止された状
態となる。なお、この例では、検出スイッチ42が一度
オフとなってから再びオンとなる構成であるが、継続的
にオフとしてもよい。
【0049】現像所等では、ユニット本体2の底蓋22
bを開放してパトローネ室28から撮影済の写真フイル
ム24を収納したパトローネ25を取り出す。この後、
写真フイルム24に現像処理を施し、現像済の写真フイ
ルム24の各撮影コマからプリント写真を作成する。写
真フイルム24は、プリント写真とともにユーザに返却
される。
【0050】一方、写真フイルム24が取り出されたユ
ニット本体2は、上記のように検出スイッチ42が一度
オフとされて、ストロボ装置23の作動がIC40で禁
止された状態となっているので、所定の解除信号を知ら
ないメーカー以外のものが再利用することができない。
しかも、上記のように最終撮影コマの撮影後に行われる
巻上げ操作によって検出スイッチ42をオフとして、I
C40の給電を絶つようにしているから、ほとんどの場
合で、レンズ付きフイルムユニットがユーザの手元にあ
るうちにストロボ装置23の作動が禁止された状態とな
る。したがって、IC40の給電が継続されたレンズ付
きフイルムユニットが不正規な詰め替えを行う第3者に
回収される可能性を極めて低くすることができる。
【0051】なお、たとえユーザが全ての写真フイルム
24をパトローネ25に収納する操作を行っていなくて
も、その操作は撮影済みの写真フイルム24を取り出す
ために現像所等で必ず行われる操作であるから、現像所
において、IC40の給電を継続させる策を講じない限
り、再利用を阻止することができる。
【0052】図6及び図7に示す例は、フイルム通路に
検出スイッチを配した例を示すものである。なお、上記
実施形態と実質的に同じ構成部材には同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0053】パトローネ室28の近傍のフイルム通路6
0に検出スイッチ61が配されている。検出スイッチ6
1は、弾性変形可能な可動片61aと、通路壁面に固定
された固定片61bと、これらを保持する保持部材61
cとからなる。本体基部20に設けられた開口を光密に
塞ぐように保持部材61cを組み付けることにより、フ
イルム通路60内に可動片61aと固定片61bの各一
端が配され、各他端がフイルム通路60の外側に露呈さ
れる。可動片61aと固定片61bの他端は、接片37
bと、ストロボ装置23及びIC40との間を開閉する
ように接続される。可動片61aの一端に対峙する後カ
バー22の部分には、凹部63が形成されている。
【0054】写真フイルム24の先端が可動片61aの
一端の位置を通過するまでの間では、可動片61aの一
端が写真フイルム24の側縁に押し付けられて弾性変形
して、固定片61bと接触するため検出スイッチ61の
オンが維持される。最終撮影コマの撮影完了後に、巻上
げノブ13を連続的に回転操作することで、写真フイル
ム24のほぼ全部がパトローネ25に巻き上げられる
と、写真フイルム24の先端が可動片61aの一端の位
置を通過する。すると、図7に示されるように、可動片
61aは、それ自体の弾性力により凹部63に落ち込ん
で固定片61bから離れる。これにより、検出スイッチ
61がオフとなって、IC40を含むストロボ装置23
への給電が絶たれる。したがって、この後にIC40を
含むストロボ装置23への給電を再開しても充電動作が
禁止された状態となる。
【0055】なお、上記実施形態は、パトローネにほぼ
全部の写真フイルムが巻き上がったか否かを判別を検出
するために、パトローネ室近傍のフイルム通路に検出ス
イッチを配したが、フイルム室からパトローネ室の間の
フイルム通路の任意の位置に検出スイッチを配して、写
真フイルムの先端がその位置を通過したことを検出して
もよい。
【0056】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
給電が断たれることによってストロボ装置の作動を禁止
する禁止状態に移行し、給電を再開しても禁止状態を維
持する作動禁止用回路に対する給電を最終撮影コマの撮
影完了後のフイルム巻き上げ操作に連動して停止するよ
うにしたから、ユーザの手元にあるうちに給電を停止し
てストロボ装置の作動を禁止した禁止状態に移行させる
ことができ、レンズ付きフイルムユニット及びストロボ
装置を不正規に再利用することが極めて困難にすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の外観を示す斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解
斜視図である。
【図3】ストロボ装置を示す斜視図である。
【図4】フイルムカウンタ機構を示す分解斜視図であ
る。
【図5】検出スイッチと枚数表示板との関係を示す説明
図である。
【図6】フイルム通路内に検出スイッチを設けた例を示
すものであり、検出スイッチがオンの状態を示す説明図
である。
【図7】図6に示す例において検出スイッチがオフの状
態を示す説明図である。
【符号の説明】 2 ユニット本体 22 後カバー 23 ストロボ装置 24 写真フイルム 31 電池 40 IC 42,61 検出スイッチ 55 枚数表示板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/04 G03B 17/04 17/36 17/36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ装置と、電源の電池からの給電
    が断たれることによってストロボ装置の作動を禁止する
    禁止状態に移行し、かつ給電を再開しても禁止状態を維
    持する作動禁止用回路とを備えたレンズ付きフイルムユ
    ニットにおいて、 最終撮影コマの撮影完了後のフイルム巻き上げ操作に連
    動して、前記電池から前記作動禁止用回路への給電を停
    止する給電停止手段を備えたことを特徴とするレンズ付
    きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 1コマ分の写真フイルムが搬送されるご
    とに歩進され、撮影可能な残りコマ数または撮影済みの
    コマ数を表示する枚数表示板を備え、前記給電停止手段
    は、前記枚数表示板が最終撮影コマに対応した位置から
    歩進されることに連動して、前記電池から前記作動禁止
    用回路への給電を停止することを特徴とする請求項1記
    載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記給電停止手段は、写真フイルムが搬
    送されるフイルム通路内を写真フイルムの端部が通過す
    ることに連動して、前記電池から前記作動禁止用回路へ
    の給電を停止することを特徴とする請求項1記載のレン
    ズ付きフイルムユニット。
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