JP2003315911A - 自動補正機能付き映像投影装置 - Google Patents
自動補正機能付き映像投影装置Info
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Abstract
によって映像の位置の変化および歪みが生じないように
投影方向を自動補正する映像投影装置を提供する。 【解決手段】 設定入力部1からデフォルトの投影領
域の位置を入力する。次に、投影面に接している固定部
を原点にした映像投影部3の相対位置を可動部の角度、
長さ等から位置検出部5で検出する。次に、デフォルト
の投影領域に映像投影部3の映像を投影したときの投影
影像の歪みを打ち消す補正パラメータを演算部6で計算
する。次に、計算された補正パラメータを補正映像生成
部7に送り、補正された映像を生成する。映像投影部3
の位置、投影面を記憶部2に記憶する。
Description
等の映像投影装置に関する。
することによって、元の投影対象の映像よりも大きな映
像を見ることができ便利である。しかし、プロジェクタ
によって映像を投影する平面(以下、投影面と呼ぶ)が
プロジェクタの中心と投影された画像の中心を結ぶ軸
(以下、投影軸と呼ぶ)と垂直に交わらない場合には、
投影する画像に歪みが生じる。
め適当に歪ませることによって、投影された画像を歪み
のない画像とする方法があり、市販のプロジェクタに搭
載させている。しかし、投影軸と投影面との角度を自動
的に検知するには複雑な機構を必要とするため、調整は
手動で行われているのが現状である。
映像投影装置を使って映像を投影するとき、前述したよ
うな歪み補正機構がついていても、手動での映像の歪み
補正は手間がかかるという問題がある。さらに、プロジ
ェクタの位置がずれたときには、その都度、再び歪み補
正を行う必要がある。
さな小型情報機器を考えると、ちょっと触っただけでも
その位置が変化してしまうため、上記の歪み補正を頻繁
に行う必要がでてくる。ここで、PDAとはPersonal Digi
tal Assistant(携帯用個人情報端末)のことである。
また、小型情報機器の液晶画面とプロジェクタ部分とに
同じ筺体を共有させ、同時に使用することを考えると、
液晶画面は見る角度に応じて見やすさが変わるため、見
やすい角度を調整することが必要である。しかし、その
角度に応じて投影された画面が歪んだり、投影位置が変
化してしまったりして、その都度、歪み補正を手動で行
う必要があり、非常に使いづらいものとなる。
プロジェクタからの映像を机上に写して使用することを
考えると、机上の作業のやり方によっては自分の手が影
になり、映像が写せなくなる恐れがある。映像の投影方
向を変えればよいが、その際、投影位置の補正、歪み補
正を行う必要がでてくる。
像投影角度の変化によって映像の位置の変化および歪み
が生じないように投影方向を自動補正する映像投影装置
を提供することである。
ロジェクタのついた機器の投影面に対する角度を調整す
るなどしてプロジェクタの角度が変化した場合にも、投
影影像の歪みを打ち消す補正パラメータを算出して投影
すべき方向を自動的に計算し、投影の方向を自動的に調
整することで、情報機器のプロジェクタの位置を自由に
調整しても、投影された画像は歪みや位置変化がないよ
うにすることができる。
て図面を参照して説明する。
(プロジェクタ)の構成図である。
力する設定入力部1と、投影位置等の設定を記憶する記
憶部2と、映像を投影する映像投影部3と、映像を投影
する方向を調整する投影方向調整部4と、映像投影部の
位置、投影軸の方向を検出する位置検出部5と、投影面
での歪みを演算する演算部6と、投影面での歪みを補正
するためにあらかじめ歪ませた映像を生成する補正映像
生成部7と、各部を制御する制御部8からなる。
している。この例では、システムは固定部9と可動部1
0からなり、固定部9を投影面に密着させて使うこと、
映像投影部3を投影面に対して、所定の向きに設置する
ことを前提とする。ただし、固定部9と可動部10とい
う部分が必須ではなく、一部が投影面に密着し、映像投
影部3の投影方向を変更できる構造でさえあればよい。
この例では、固定部10が投影面上に置かれているため
に、投影面との位置関係が容易に把握できる。すなわ
ち、固定部10と投影領域11の相対位置が変わらなけ
れば、固定部10を移動しない限り投影領域11が変化
しないため使い易い。映像投影部3は可動部9における
可動軸A1を中心に角度(図2での角度α)および可動
軸A2を中心に角度を変化させることができ、可動部9
は固定部10における可動軸A3を中心に角度(図2で
の角度β)を変化させることができる。この例のように
可動軸A1と可動軸A2が平行のときには、映像投影部3
はある平面上を移動するため、可動部9の長さ(可動軸
A1と可動軸A2の間の長さ)と可動軸A1と映像投影部
3までの長さは既知であるので、映像投影部3の位置を
数学的に計算することができる。
10に対する相対位置のことである。図3、4を用いて
説明する。固定部10の一点(a:固定部基準点と呼
ぶ)を決めると、映像投影部3の一点(d:映像投影部
基準点と呼ぶ)までの方向と距離がわかれば、相対位置
がわかったことになる。つまり、ベクトル
としてとる。aも固定部10上の一点としてとると、固
定部10は伸び縮みしないので、点aから点bへの方向と
距離は不変であるので、わかる。つまりベクトル
1およびA2上の点としてとると、点bから点cへの距離
は不変である。可動軸A3の回転度合い(図2の角度
β)がわかれば点bから点cへの角度が求まる。なぜなら
ば、ベクトル
動軸A1およびA2の回転度合いがわかれば、ベクトル
ことができる。
動部9、可動軸の数が多いときの例である。図5には可
動部91と可動部92、固定部10がある。映像投影部3
の位置は可動軸A1の周りに回転移動することにより変
化し、可動部91は可動軸A2の周りに回転移動すること
により変化し、さらに、可動部92は可動軸A3の周りに
回転移動することにより固定部10との位置が変化す
る。可動軸A1、A2の周りの回転角度を計測し、数学的
に計算することにより、映像投影部3の位置を求めるこ
とができる。
部92、固定部10がある。映像投影部3の位置は可動
軸A1の周りに回転移動することにより変化し、可動部
91は可動軸A2の周りに回転移動することにより変化
し、さらに、可動部92は可動軸A3の周りに回転移動す
ることにより固定部10との位置が変化すると同時に、
その長さを変化させることができる。可動軸1、2の周
りの回転角度および可動部92の長さを計測し、数学的
に計算することにより、図2の場合と同様に、固定部に
対する映像投影部3の位置を求めることができる。
ローチャートにより説明する。
デフォルトの投影領域(図2の投影中心と投影領域)の
位置を入力する。入力には投影方向を数値で設定入力部
1から入力してもよい。また、見やすい位置にテストパ
ターンを投影し、設定入力部1の入力ボタンを押下し、
記憶する方法も考えられる。これは、例えば図2に示す
ように投影領域にテストパターンを投影して、投影領域
のテストパターンの位置が使用者の望む位置であれば、
設定ボタンを押すという方法である。
明する。
中心を入力する方法から説明する。まず、簡単のため、
固定部10の一点で平面上に接している点(図3、4で
はa)を原点oとして、平面上にx軸、y軸を引く。こうす
ることにより、映像中心の座標が決まるので、それを設
定入力部1からx=x1、y=y1というように二つの数値を
入力する。あるいは、手で可動軸A1、A2、A3を適当
に動かし、ユーザの見やすい位置にテストパターンを投
影する。ユーザがよいと思えば、設定入力部1の入力ボ
タンを押す。このとき、前記説明したように、可動軸A
1、A2、A3の角度がわかっているので、dの位置を数
学的に計算することができる。ここで、図3、4におい
て、ベクトル
投影軸と平面との交点が投影中心となるので、数学的に
計算することができる。ベクトル
形状で決まっているため、計算することができる。次
に、投影領域を入力する方法を説明する。テストパター
ンの頂点の位置を入力することにより、投影領域を決定
することができる。図8の点fの座標を入力することに
より、投影領域を入力する。または、手で可動軸A1、A
2、A3を適当に動かし、ユーザがよいと思えば、設定
入力部1の入力ボタンを押す。点fの位置は投影中心の
位置と同様に計算される。
投影方向および映像投影部3の位置、すなわち、ステッ
プ102に投影面に接している固定部を原点にした相対
位置を、可動部9の角度、長さ等から位置検出部5が計
算する。ここで、映像投影部3の位置を計算するために
必要な、可動部9の長さ、角度等で可変でないものもあ
るが、それらについては、記憶部2にあらかじめ記憶さ
れている。これらの値と検出された可動部9の長さ、角
度等を合わせて相対位置を決定することができる。
上にx軸、y軸をとり、平面に垂直な方向にz軸をとる。
図3、4における点aの座標は(xa, ya, za)と書くこ
とができる。同じく、bの座標は(xb, yb, zb)、cの座
標は(xc, yc, zc)、dの座標は(xd, yd, zd)と書く
ことができる。
体的にそれぞれ(x1, y1, z1)、(x2, y2, z2)、(x
3, y3, z3)とする。これらの要素は既知の値である。
るということを意味する。
と、点g, hと点c, dとの相対位置は、本装置においては
不変である。したがって、ベクトル
がって、既知の定数α1、β1を使って、ベクトル
でわかっている。
解けば、投影中心を求めることができる。同様に、投影
領域も計算することができる。
わかったので、ステップ103にデフォルトの投影領域
に映像投影部3の映像を投影したときの投影影像の歪み
を打ち消す補正パラメータを演算部6で計算する。ここ
で、歪みが起きるのは、投影軸が投影面(図4参照)に
対して垂直ではないからである。投影方向は、計算でき
ているので、それが投影面の法線ベクトルに対し垂直で
あるかどうかがわかる。垂直でなけば、投影画像に歪み
が生じる。歪みの度合いは投影軸が投影面に対してどの
程度傾いているかによって決まる。投影軸が投影面の法
線ベクトルに対してθの角度で投影されているとする
と、θが大きければ大きいほど、歪みが生じる。
る。
lとはプロジェクタの光源の中心である。投影軸は投影
源を出て投影面に対してある角度で投影されているとす
る。投影面の法線方向に向かい、投影源を通るような直
線を引く。その直線と投影面の交点をmと呼ぶ。また、
投影中心をnと呼ぶことにする。3つの点l, m, nは一つ
の平面上に存在し、l, m, nのつくる角度θが一意に決
まる。このθが90度のときには、歪みはない。つま
り、(90―θ)度が歪みの大きさということができ
る。θが小さいほど歪みが大きくなる。
いのが歪みの原因であるから、歪みは一方向(直線mnの
方向)に生じることになる。投影面上で直線mnと垂直な
方向には歪みは生じない。この直線mnの方向に投影した
像は延びることになる。したがって、元々の像を直線mn
の方向に適当な倍率に縮小しておけば、投影された画像
は元の画像と同じくなり、歪みがなくなる。この倍率が
補正パラメータとなる。
用いて説明する。投影軸上の点k(投影元中心と呼ぶ)
を通り、投影軸に垂直な平面αを考える。平面α上にxy
軸をとる。図10の左側に示す。A(xa, ya)は投影元
の画像を構成する一点である。図10の右側に、投影後
の画像を示す。これは投影面を表しており、中心は投影
中心mである。Aが投影面に投影されると、B(xb, yb)
の位置に投影されることとする。Y方向、y方向は、直線
mnの方向と同じとする。すると、Y方向には生じること
になる。X軸方向には歪みは生じないことになる。さ
て、Y方向にどれだけ延びてしまうかは以下のように求
める。
xbになる。この定数をγとおくと、xb=γxaとなる。こ
れがy方向にも同じ倍率だけ投影されればよいのである
が、投影軸が傾いているときは、そうならない、そのと
きの倍数をδとする。つまりyb=δyaとなる。よって、
元々の画像をy方向にγ/δ倍しておけば、x軸方向と同
じ倍率となり、歪みを生じないということになる。
えてみる。A’(O, ya)、B’(O, yb)ということにな
る。
nθ2=kA’/lkであるので、ここからアークタンジェン
トを計算してθ2が計算される。tanθ3はmn/lnである
ので、ここからアークタンジェントを計算してθ3が計
算される。
δが計算されたことになる。
パラメータを補正映像生成部7に送り、補正された映像
を投影する(図10参照)。
置、投影方向、補正パラメータ等をデフォルト値として
記憶部2に記憶する。
り「初期化されました」などのメッセージを投影する。
フローを図13において説明する。図2、5、6に示し
たような、机の上の映像の投影領域は、可動部9を手で
移動させたときにも同じ位置に留まってくれた方が便利
である。ユーザにとっては、映像投影領域にモニタが設
置されているという感覚を得ることになるが、何らかの
作業中には可動部9を動かしたいと思うときがあると考
えられる。そのときに、投影領域もそのままずれてしま
うよりも、投影領域の位置が変化しないように、演算し
てくれる方が便利である。
可動軸A1、A3の角度がそれぞれ角度α1、β1であっ
たとする。手動で角度β1をβ2に変化させたときに
は、α1も自動的にα2に変化すれば、図12(2)に
示すように、投影領域の位置を変わらなくすることがで
きる。
位置がずれたかどうかを位置検出部5で検出し、制御部
8で判定する。
位置)が計算されデフォルト値として記憶部2に記憶さ
れている。図2において、可動軸A1、A2、A3のうち
どれかに角度変化があった場合、映像投影部3の位置が
変化する。そこで、可動軸A1、A2、A3のいずれかの
角度に変化があったかどうかにより、映像投影部3の位
置がずれたかどうかを検出する。
ずれたときにどの程度ずれたかを映像投影部3の新しい
位置と映像投影部3のデフォルトの位置を比較すること
により、座標位置の変化として計算する。
元に戻す。投影中心はデフォルト値が記憶されており、
映像投影部3の新しい位置からも投影中心が計算され
る。投影中心を元に戻すように、可動軸A1で調整す
る。
を計算する。記憶部2に記憶された倍率で投影面に投影
されるように計算を行う。
整、ステップ204の計算が完了したかを判断する。角
度の可動範囲からステップ203での調整がうまくいか
なかった可能性がある。ステップ203での調整の結
果、投影軸の座標を求めて、デフォルト値と比較して判
断する。また、画像の拡大縮小範囲の制限から、ステッ
プ204の計算がうまくいかなかった可能性がある。図
10に示した点Aの座標が平面αの範囲を越えてしまっ
たときに、うまくいかなかったと判断する。平面αの範
囲はデフォルト値として、装置に与えられているものと
する。これら一つでもうまくいかなかった場合、補正が
うまくいかなかったとして、ステップ207に進む。
算された補正パラメータによって、元の映像を変形さ
せ、歪みを補正する映像を生成する。
小型情報機器に取り付けられた映像投影部の位置や方向
が変化しても、投影位置があらかじめ記憶されているデ
フォルトの位置へ戻すことができ、映像の歪みもなくす
ることができ、液晶モニタ等の別用途に使われる機器が
組み込まれているときに、液晶モニタの視認性を向上さ
せるために映像投影部の位置を変化させても、投影面上
に投影された映像の位置も変わらず、歪みもなく投影す
ることができるという効果を奏する。
図である。
る。
る。
映像のデフォルトの位置等を登録する動作を示すフロー
チャートである。
を示す図である。
きに、投影された映像を初期設定の位置に補正する動作
を示すフローチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 投影方向および/または投影位置を変え
ることが映像投影部を有する映像投影装置において、 前記映像投影部の投影方向および投影位置を検出する手
段と、 デフォルトの投影領域に前記映像投影部の映像を投影し
たときの投影映像の歪みを打ち消す補正パラメータを算
出し、該補正パラメータに基づく補正された映像を投影
し、そのときの映像投影部の投影方向、投影位置をデフ
ォルト値として記憶しておく手段を有することを特徴と
する映像投影装置。 - 【請求項2】 前記映像投影部の位置がずれたとき、映
像投影部の新しい位置とデフォルトの位置から位置の変
化を検出し、投影中心の位置変化を打ち消すように投影
方向を調整し、投影映像の歪みを打ち消す補正パラメー
タを算出する手段と、該補正パラメータに基づいて歪み
を補正する映像を生成する手段をさらに有する、請求項
1に記載の映像投影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002122694A JP2003315911A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 自動補正機能付き映像投影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002122694A JP2003315911A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 自動補正機能付き映像投影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003315911A true JP2003315911A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29538233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002122694A Pending JP2003315911A (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 自動補正機能付き映像投影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003315911A (ja) |
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